2020年11月25日水曜日

2020年11月24~25日

23日夜

閉店後、軽く遅い晩ごはんを食べる。ケン・リュウ「紙の動物園」読み終え、手塚治虫「ばるぼら」読み始める。


24日

朝8時前に起きる。定休日。ゴミ出し、朝ごはん。黒沢清監督「カリスマ」見る。昼ごはん軽く食べて外出。郷東のマクドナルドで読書。ここはきれいな店内で、人も少なくて(ドライブスルーのお客さんが多いのだろう)好きだ。「ばるぼら」読み進める。安部公房、遠藤周作、ヴェルレーヌなどたくさん作家の名前が出てきて楽しい。

画家を語る時に「私小説的な」という形容が使われているのを目にするたびに、もっともっと一人称小説を読まなければ、という気持ちになる。「自分語り」と揶揄するのは簡単だけど、一人称の語りのレトリックはそう一筋縄でいくものではない。世界の認識をごりっとずらすような危険なものでもある。

あかね温泉に初めて行く。ゆっくりサウナであったまる。黒沢清の映画を最近よく見ているせいか、なんでもないようなひなびた銭湯の風景も、どことなく陰影が濃く思えてくる。有線の放送もなんだか趣深く感じる。遠くに見える2階の窓から突然女性がボトッと身を投げ出しそうな気がする。気持ちいい。休憩所でまた読書。売店でぜんざいが売られていて気になったけど、開店前だったので今回はやめにする。

商店街への帰り際に川沿いの道を通ると、水門があって、その後ろに紅葉した山がこんもりと見えていて、近所のはずなのになんだか旅情を感じた。「水門の後ろに山」という光景が自分の中に刷り込まれていないというだけなんだろうけど、なんでこういう感情が突然湧いてくるのか気になる。視界に入った下校途中の小学生の晩ごはんを想像したりする。

南でコーヒーとハムトースト。今まであまりハムトーストを頼むことなかったけどおいしい。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。藤枝静男と柄谷行人が出てきて、小島信夫ではなく、なぜか「別れる理由」主人公の前田永造と話し始めた。小島本人はそれをそばで見て、いぶかしく思ったり動揺したりしている。なんなんだろう。

宮脇で本を見ていると、まどから早く仕事が終わったというLINEがあり、急いで家に帰る。料理。とんかつとフライドポテトを揚げて晩ごはん。余っていた卵焼きと野菜炒めとスープも食べる。フライドポテトにカレーパウダーとクミンをまぶしたらおいしかった。まどは実はこの日休みだったのを間違えて出勤して作業を手伝う羽目になったそうで、かなり疲れている。

「ばるぼら」読み終え、イングマール・ベルイマン監督「魔術師」見る。冒頭の、太陽の光が刺し込む林の中を馬車が行くシーンが美しい。すごいな。


25日

朝8時前に起きる。寒くなった。焚火がやりたい気分。小松菜のおひたし作る。ごはんを食べて「別れる理由」読み進める。キャンバスの絵を進める。前の持ち主が描いた鉛筆の下書きの上から、マーカーの線や、絵の具を少しだけつけた筆のかすれを乗せていく。なんとなく良くなりそうな雰囲気。郵便局でお金をおろし、八百屋で買い物。

開店。連休明けの寒い日というのもあって、お客さんは少ない。先日見つかった家のトラブルの件、業者が決まって、今週中に下見に来てもらえることになった。福田さんが来てくれて、いろいろ話す。

年明けにやるとあるイベントのチラシ作り。チラシ作りは苦手だけど、使うイラストをなんでもいいからひとつ描いてみると、はずみのつくことが多い。今回も鏡もちと門松を描いたら全体のレイアウトがするっと決まった。

背中が痛い。姿勢が悪いからか。筋トレやらないと。今日はもう少し絵を描きたい。

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