2020年11月8日日曜日

2020年11月07~08日

06日夜

筋トレやって風呂。早めに寝る。


07日

朝5時起き。朝ごはんを軽く食べて外出。週末のこんな朝早くでも意外と街に人がいる。徹夜明けらしき若い人たちが牛丼屋にたくさん。JR四国の普通列車と一部私鉄とバスが2100円で1日乗り放題になる「四国再発見早トクきっぷ」を使って、電車で松山へ。ウトウトしながら小島信夫「別れる理由」を読み進める。少しだけスケッチブックに絵も描く。新居浜を過ぎたあたり(高松~松山のほぼ中間)から眠気も覚め始めた。正午前に松山駅に着く。松山駅はいかにも地方のターミナル駅という感じの暗さがあって好きだ。大々的に改装されてしまうらしい新潟駅にも似た雰囲気を感じる。駅の中にある「デリー」でカレーを食べる。

小雨の中、歩いて愛媛県美術館の真鍋博展へ。すごい作品数と密度。おそろしいほど緻密な線。活動初期の油彩画(20代半ばにして既にスタイルを確立している!)も展示されていた。本の装画に使用された作品も多いので、古本の勉強にもなった。日記が書かれたノートには「○時○分に服を脱ぐ」といった細かい出来事が小さな字でびっしりと書き込まれている。美術館限定販売というトートバッグを買う。筒井康隆と星新一の本に使われたイラストが表裏にプリントされていてかわいい。

大街道まで歩き、マリモという喫茶店に行く。店に入った時にはテレビがついていたけれど、コーヒーを注文すると、テレビが消されてニーナシモンのレコードがかかった。多和田葉子「犬婿入り」読み始める。建物の外壁工事中で、「工事でレコードの針が飛ぶんよ」と言いながらもニコニコした表情を見せるママさんが素敵。

大街道を抜けて、久々に浮雲書店さんへ。2年以上ぶりかもしれない。小西国太郎「秘境祖谷物語」(ソロー宮脇さんの個展会場にもこの本が資料として置かれていた)、後藤明生「カフカの迷宮」、リチャード・マティスン「13のショック」(早川・異色作家短編集)、小山清「落穂拾い・犬の生活」(ちくま文庫)、青木淳悟「私のいない高校」購入。店長さんは用事で出ていた。店番をされていた方といろいろお話する。

松山市駅方面へ歩き、本の轍さんへ。やはり2年以上ぶり。イベント開催やリトルプレスの取り扱いについてなど、いろいろお話する。植草甚一「カトマンズでLSDを一服」購入。本の轍さんには「植草甚一のスクラップ・ブック」シリーズがたくさんあってうらやましい。

市駅から路面電車に乗ってトマト書房さんへ。浮雲書店さんでけっこう買ってしまったので、何か一冊だけ…と思ったら、小島信夫「寓話」があってのけぞる。一冊にしてはパンチがありすぎる。しかし相場よりも安い。現金が足りなくなっていたので、お金をおろして購入。絵が売れて臨時収入が入ったばかりのタイミングで良かった。他にも小島信夫「島・抱擁家族」、野呂邦暢「草のつるぎ」購入。たくさん買ってしまった。

喫茶店に行こうか迷ったけど、時間がなくてあきらめる。帰り道に猫がいたので、写真を撮ってまどに送る。夕ご飯を食べるお店が見当たらず、結局またデリー。ビールを飲もうか迷ってやめにする。帰りの電車で「犬婿入り」と「別れる理由」1巻を読み終え、「京都・六曜社三代記 喫茶の一族」読み始める。これはすごい。ロマンのある一冊。

家に帰り、まどと今日あったことをしゃべる。店は雨ということもありお客さんは少なかった模様。しょうがないか。シャワー浴びて寝る。


08日

朝8時頃起きる。料理。豚しゃぶ、オクラの梅肉和え、ニラ玉。ニラは一束を3回に分けて使って、結局全てニラ玉になった。まどからiPadを安く譲ってもらったので、初期設定をしてProcreateという描画アプリをインストールする。これで絵を描いてみよう。

まどと喫茶店へ。Procreateのことをいろいろ教えてもらい、少し描いてみる。筆圧もかなり細かく感知されるようだ。ツールの設定もかなり細かく決めることができる。レイヤーやコピー&ペーストも、うまく使いこなせればかなり面白くできそう。スケッチブックに描いた絵を撮影してProcreateで加工して、Bluetooth経由でプロジェクターからキャンバスに投影し、なぞっていくなんてのも楽しそうだ。想像がふくらんでいく。「喫茶の一族」読み進め、まどと店のことについていろいろ話す。

ルヌガンガへ行って、中村さんと久々にいろいろ話す。Spectator最新号「土のがっこう」購入。yomsでも扱っている冊子「ようかいどく」の吉野さんや、鳥取・汽水空港の森さんも寄稿している。

開店。今日は天気も良く、昨日の反動かお客さんがかなり多い。店頭買取も2件。どんどん品出しを進める。

AIR Onomichiの方々がいらっしゃって、いろいろお話する。高松の本屋さんをまわられているそう。尾道も好きな街だ。松山も好き。高松にはない陰影があるなと思う。どこかに旅に出ると高松にない特色を見つけて「いいなあ」と思うけど、帰ってくると「やっぱり落ち着くなあ、なんでだろう」と不思議に思う。その理由がすぐに浮かんでこないのは、要するによほど自分に合っているということなんだろう。中四国は広くて景観の変化に富んでいるし、街の雰囲気もそれぞれかなり違っていて楽しい。

今日はこれからバイト。

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