2020年11月22日日曜日

2020年11月22日

21日夜

閉店後、売れた本の出荷。黒沢清監督「ニンゲン合格」見る。ラスト近くの、大杉漣がチェーンソーを振りかざすシーンは良い。人間賛歌という感じがする。登場する人物のほぼ全員がかなりおかしい。間違ったり、勘違いをしたり、秘密を持ったり、感情を昂らせたりしていく様子が淡々と、慈しむように描かれていく。シャワー浴びて寝る。


22日

朝8時頃に起きる。朝ごはん。鶏肉としめじのカレー炒めを作る。まどと外出。カレンダーを発送し、この日も喫茶店へ。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。登場人物たちが小説の枠を飛び越えて作者に直接(?)関与しようとしてくるところは、のちの「寓話」などにも通じる。しかしその要素が現れ始めるのも連載開始から10年以上が経ってからというのが、なんというか途方もない。まどと「ニンゲン合格」の話をする。そういえば、この映画も家族の話だし、唐突に馬が現れるのもなんだか小島作品と似たところがある。まどは昨日仕事先で知り合った友達とごはんを食べに行っていた。

スーパーに寄って一旦帰り、昼ごはんを食べる。紺屋町のコトマスさんへ、友人の濱口桜子とさっこのライブペイントを見に行く。とてもかわいい良い空間。さっこはカシオトーンや声などのいろんな録音を会場のいろんな場所から流し、それらとセッション。桜子はスケッチブックやコトマスの黒板に絵を描いたり、マスキングテープを貼りめぐらせたりしていた。2人ともちょっと固くなっているような気がした。断片のコラージュのようでもさっこの音は気持ち良い。

minamoへ、イラストレーターSAAYA MASAKIさんの個展を見に行く。minamoが目下制作中の高松お店マップにMASAKIさんはイラストを提供されていて、自分とまどの似顔絵も良い感じに仕上げていただいた。ご挨拶できてよかった。竹森と3人で少しマンガの話をする。

店番交代。この日はお客さんが多く、雑貨やZINEや古本など、いろんな品物が売れた。一箱の入れ替えと、品出しを少し進める。店頭買取1件。「ドローイングを見たい」というお客さんがいらっしゃって、スケッチブックを見てもらったら、一枚お買い上げいただいた。絵の話や、描いている時の精神状態の話などをする。興味を持って聞いてくださったので、突っ込んでいろいろ話してしまった。

明日はまどと午前中少し山に登る予定。

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