2024年8月26日月曜日

映画映画(2024年08月25~26日)

24日(土)夜

閉店後、本を発送して、スーパーに寄る。ビールだけ買って出ようとしたら生パイナップルが半額で、ヨーグルトと一緒に買った。

帰ってシャワー。パイナップルにヨーグルトとハチミツをかけて、食べながらピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』見る。原作はギリシア悲劇で、舞台はカッパドキア。音楽は様々な国のものが使われていて、時折日本の音楽も流れる。場所の感覚がごちゃごちゃになるけど、それほどキッチュな印象にはならず、映像の美しさとマリア・カラスの表情の強さ(歌唱シーンはない)とで2時間弱ひたっていられた。

少し早めに寝る。


25日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながらまた映画。オタール・イオセリアーニ『四月』見る。1時間弱の短い映画で、セリフもほとんどないけど、全編通して簡素な音楽と温かいユーモアが素晴らしい。序盤の町の階段を駆け抜けるシーンの構図、中盤以降の窓枠の効果も良かった。

高松オルネで開催されている、『船の体育館』の展示はこの日が最終日。早めに出て自転車で向かおうとしたら、急に雨が降ってきた。どうしようかなとベッドに横になり、いつの間にかうとうと。起きて、まどが淹れてくれたコーヒーを飲む。

外出。時間が足りずオルネには結局行けなかったが、高松市美術館のギャラリーで行われているPhoto Archipelago受講生の方々の写真展には行くことができた。Photo Archipelagoは石川直樹さんを講師に迎えた写真講座で、今回で9周年とのこと。

作業部屋で少しだけ絵の続き。なんとなくやるべきことが見えてきた。

開店。予定しているイベント関連の連絡など。一箱入れ替え、品出し。台風10号が迫ってきている。香川県の付近を通過するのは水曜あたりのようだけど、既に西讃で警報が出ているようだ。台風の進むのが遅くなると、お客さんが減って店の売り上げも厳しくなりそう。さっさと通り過ぎてほしい。

閉店後、店で少し読書。佐伯一麦『光の闇』続き読む。作業部屋で絵の続き。早めに切り上げて帰ろうと思っていたのが、24時過ぎまで熱中してしまう。そのおかげでなんとかキャンバスは完成。最近の、グラデーションを多用して図と地を入れ子構造にいていく塗り(文字だけで書くとわかりづらいですね)で具象に近付けていくやり方がつかめてきた気がする。

帰宅、シャワー、洗い物。冷ややっこをつまみにビールを飲む。最近はまども作業の進行がきつくなってきているようで、遅くまでマンガを描いている。『光の闇』読み終えて寝る。


26日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べながら映画。アレクサンダー・ハミッド『ネコの私生活』見る。猫の夫婦から5匹の子猫が産まれ、子猫たちが歩く練習をするようになるまでの数週間が20分と少しの時間に収められている。こう書くとドキュメンタリー映画のようだけど、編集のうまさによって猫たちに演技とまではいかないまでも動きに意志が感じられ、サイレント映画を見るのと同じような趣がある。猫たちとてもかわいい。製作には『午後の網目』のマヤ・デレンも関わっている(自分は昔この映画をデレンが関わっているということで知った)。

植草甚一『サスペンス映画の研究』少し読み、お弁当を用意して外出。一人で南へ行き、スケッチブックを1枚描いて、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』読み始める。

「テクストの楽しみ、それは私の身体がそれ自身の思念にしたがおうとする、この瞬間のことなのだーーなぜなら、私の身体は私とおなじ思念を持たないから。」(p34)

シールはがしのためのオイルを買い、田中菫さんの”HOT MILK LETTERS"をコンビニでプリントする。

開店。アルバイトMさんが来てくれて、支払いと本の受け渡し。Mさんは最近古本を売ることへの興味が強くなってきたようだ。少し相談に乗る。品出し、発送準備。インドネシアから来たという若い男の子3人組がデザインや建築の本を買ってくれて、加瀬君のデザインしてくれたうちのショッパーにも反応してくれた。その方面の大学に通っていたりするのだろうか。夕方に小野君が来てくれて、音楽のことなどいろいろ話し、教えてもらう。この日は台風前のタイミングで高値をつけていた『カート・ヴォネガット全短編』4巻セットが売れてくれて助かった。

台風は水曜から木曜にかけて最接近するらしい。臨時休業することになるだろうか。こういう時「火曜は臨時営業します!」と急に決めたところで、あまりお客さんは来ないのは今までの経験上わかっている。休むことになったら、ネット出品や片づけなんかをまとめてやるか。

今日はこれから在庫整理作業。

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