2024年8月5日月曜日

良さの奥(2024年08月04~05日)

03日(土)夜

閉店後、本の出荷。ケン・ラッセル”A Kitten for Hitler"見る。2008年に作られたという、8分のごく短い作品。英語字幕で見るがあまりよくわからず。CG合成が当時でも相当だろうという粗削りな仕上がり。作業部屋に戻って絵の続きをやる。思ったよりも早めに完成。家に帰ってシャワーを浴び、アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読んで寝る。


04日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて読書。『日常生活と自己呈示』、エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』読み終える。お弁当を用意して、自転車で外出。作業部屋でネット出品作業少しやる。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充といつもの通りやる。BOOK遍路のメンバーの方が、17,18日の2日間にかけて行われる”MEGIJIMA BOOK CAMP 2024”のフライヤーを持ってきてくださる。女木島にあるMEGIHOUSEで、なタ書やソロー、東京からブックカフェポポタムなど県内外の様々な書店、古書店が出店されるそう。ワークショップや音楽会もあるようだ。こないだもHAPPFATさんが女木島でイベントをやっていたし、イベントが増えているな。その後も、以前から何度か来てくださっていたお客さんが”PHOTO ARCHIPELAGO"の作品展のフライヤーを持ってきてくれる。”PHOTO ARCHIPELAGO"は石川直樹さんを講師に迎え高松で行われている写真学校で、お客さんはそこに通われているとのことだった。展覧会は高松市美術館のギャラリースペースでの開催。行ってみようと思う。

閉店後、本の発送。少しだけ涼しい。お酒を買うのはやめて、店レジのパソコンでシャンタル・アケルマン『家からの手紙』見る。ニューヨークの町並みや地下鉄の映像をバックに、アケルマン自身が母から届いた手紙を読み上げた音声がかぶさる。ただそれだけの内容だけど、緻密な構図と映像の荒涼とした雰囲気が、まぎれもなく「映画だ」と思わせる何かを醸し出している。手紙の内容はちょっと笑ってしまうくらい心配性。

「今日はもういいかな」という日の夜にはお酒を飲んでもいいかなと思っているけど、よく考えたら「もういいかな」と思えるような日はほとんどないのだった。

帰宅、風呂。橋本倫史『観光地ぶらり』少し読み進める。橋本さんが少し前にYOMSへ来てくれた時には、本当にふらっと本を買いに来たという感じで、領収書をお出しする時に自分が気づいてお声がけした。そのくらいの距離感が、なんだか自分も共感できる。


05日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べて洗濯。コーヒー飲みつつ少し読書。

店では友人知人の商品もいろいろ扱っていて、あまりよく知らない人のは置いてない。友達の友達くらいの距離感の人でも、一度は会ってお話したいなと思う。「商店主/制作者」という、商品を置くだけのドライな関係もありなんだろうけど、自分はそういうのがなんとなく嫌で、その人がどんな音楽や映画が好きで、どういう喫茶店や小売店に居心地の良さを感じているかまでどうしても気になってしまう。何が好きかというセンスの問題ではなく、それらを楽しんでいる時の時間をその人がどうとらえているかみたいなこと。自分でもいろいろ作っているからだろうか。たくさんのお店に商品を置いている人は「商店主/制作者」の関係にもう慣れていて、自分のこういう部分はもしかしたら暑苦しく感じるかもしれない。これは「結局は人間に興味がある」みたいなことともちょっと違って、「この商品が良いのはわかるんだけど、一体この良さは何で形づくられているんだろう。この奥には何が流れてるんだろう」という感じ。そこを別に単刀直入に聞くでもなくいろんな方向から感じると、より深くなる。

お弁当を用意して外出。店で少し在庫整理をする。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡、確認なども。とても眠い。なんだか雨が降りそうで降らない変な天気。セロハンテープがやたらと縦に裂ける。郵送買取の依頼があり、画像を送っていただきSNSのメッセージでやり取り。今日さっそく発送いただけるようだ。ほか、最近よくお売りくださるお客さんがまたたくさんの本を持ってご来店。ありがたい。査定進める。休憩時にFrescoで少し絵を描いた。

今日は少し本を読んでから絵をやる。

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