2024年8月17日土曜日

お盆終盤(2024年08月15~17日)

14日(水)夜

閉店後、本の出荷。コンビニで水を買う。作業部屋へ行き、絵の続き。Jeremy Dormouseというアメリカの自主制作アシッドフォークや、DMX Krewなどを聞きつつやる。DMX Krewは30年くらいずっと姿勢も一貫しているし、コンスタントにリリースしていてすごいな。

ごみをまとめて持ち帰り、家へ。図書館でも本やDVDをたくさん借りたので、荷物が重い。シャワーを浴び、洗い物をして、ゴードン・マッタ=クラーク展図録を少し読んで寝る。


15日(木)

朝7時半に起きるが、二度寝してしまい9時前に起床。ビンごみを捨てて、ご飯を食べて、お弁当の用意。まどはこの日大三君や宮脇さんと志々島の盆踊りに行くとのこと。自分もたまには店を休んで夏らしい行事やイベントを見に行きたい。

外出。自転車で酒屋までビールを買いに行く。南でまどと合流。マッタ=クラーク展図録読み終える。マッタ=クラークは”FOOD"という名前の、アーティストが働く食堂を一時期経営していた。現代美術のフィールドでは「都市の隙間を縫って」「町の経済圏に入り込み」「人々の交流を生み出す」ことが往々にして美しく語られるけど、いずれも多くの個人店が日常的に実践していることなのでは、という気もする。図書館で借りた『世界の民藝玩具』を読み始める。掲載されているのは日本玩具博物館のコレクションで、この博物館は姫路にあるそうだ。これは行かなければ。

ジーナ・ローランズが亡くなってしまいショック。図書館でちょうど『グロリア』を借りたから、近いうち見よう。

開店。発送準備など進める。この日も店頭、ネットともにけっこう売れた。お盆期間の今週末までこの感じを保てればありがたいんだけど。店頭買取2件。郵送買取のご依頼も1件。後半は少しダラダラしてしまう。

閉店直前のタイミングで土砂降り。東日本は台風が接近中の模様。少し店の中で本を読んでいたら、30分ほどで止んだ。Studio 3345で行われているDJイベントへ行く。3345に行くのは初めて。マッシュルームレコード鈴江さんに久しぶりにご挨拶する。この日は中国産のダンスミュージックをいろいろかけるPU$$Y好好さんがゲスト。ディスコにトランス、『新宝島』の謎の中国語カバーなどなど。楽しかった。その後ルクスへ行くと、平尾君や栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。古物の話も。帰ると1時半。シャワーを浴びて、まどから志々島での話を少し聞いて寝る。


16日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、スーパーへ買い物に行き、料理。卵焼きと、肉と野菜の辛みそ炒め(こればかり作っているような気がする)を作る。家の中はエアコンを効かせているけど、それでも暑い。

作業部屋へ行き、少しだけ絵の続きをやる。もう少しで完成しそうだ。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡も。店の中はなかなか温度が下がらず、気圧の関係もあるのか、やる気が出ない。昼のうちはお客さんが少なかったけれど、日が暮れるにつれて増えた。

以前高松に住んでいて、Paper Talkにもよく参加してくれていた樺山さんが来てくれる。今日東京に戻る予定が、台風で飛行機が欠航になってしまったらしい。今回も鳴門のあたりでビーチコーミングしてきたようだ。自分も行ってみたい。新作のフリーペーパーをいただく。A4ペラ1枚の中に「道で拾った謎のカセットテープ」「明大前駅ホームにある切手が貼られた柱」「海辺の漂流物」「路上展示台」など、面白い着眼点の記事がいろいろと載っている。イラストもかわいい。

東京からのお客さんがご来店。高円寺のコクテイル書房さんのシェア型書店で棚を借りているそう。本の話をいろいろする。文学の話になり、棚にある本ない本からおすすめを紹介していると、藤枝静男『田紳有楽 空気頭』を買ってくださった。

17・18日の2日間行われるMEGIJIMA BOOK CAMPに出店予定のブックギャラリーポポタム大林さんが久しぶりにご来店。大林さんは近年頻繁に韓国に行っていて、向こうの本やzineを仕入れて日本で販売している。韓国のご友人も、香川へうどんを目的に観光に来たりしているそうだ。大林さんは突貫で韓国のインスタントうどんのzineを作っていたけれど、ぜひ完成版を見てみたい。韓国にあるうどん屋さんは日本風と謳っていても、かなりアレンジされているそう。済州島で行われたブックフェアに参加した話を聞く。済州島四・三事件を風化させないための取り組みが毎回含まれていたり、エコロジー活動にも意識的で、イベントのアティテュードをはっきりと打ち出している。

閉店後、家に帰ってまどとジョン・カサヴェテス『グロリア』見る。他のカサヴェテス作品とはかなり違った雰囲気。銃撃シーンのカット割りが美しい。ジーナ・ローランズの演技はやはり圧倒的で、しかしなぜチャーミングな印象も残るのか、不思議だ。

シャワーを浴びて、『世界の民藝玩具』少し読み進めて寝る。


17日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、『世界の民藝玩具』読み終える。解説を先日yomsに来てくれたCOCHAEの軸原さんが書いていて、柳宗悦が民藝運動の中で玩具をやや冷遇していたことについて、自身の仮説を述べつつ疑問を投げかけていた。

『建築家の椅子111脚』読み始める。冒頭の光藤俊夫と宮脇檀による対談がとても面白い。宮脇が、名作椅子を実測することで見えてくる建築家の思考の足跡について語っている(後半、椅子を女性に例えるくだりはいただけないが…)。

宮脇「計らせたら25mm。「これはインチだから全部この倍数に違いない、アールを調べてみよう」。パイプの芯を計るとちゃんと全部インチで出てくる。そうすると、ブロイヤーはこのときインチでものを考えていたなということがパッと分かりますね。」

宮脇「アアルトの『パイミオ41』はベニヤの厚さが微妙に変わるじゃありませんか。(略)あるいはアアルトの椅子の寸法が23.6mmとか34.8mmとか、インチの倍数なんて何もない。そうすると、この人は理知的にモノを創る人じゃなかったなとか。」

作業部屋へ。絵の続きをやる。JPEGMAFIAの新しいアルバムとても良い。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取3件、以前お預かりした分の支払い1件、さらにお預かり1件。最近足りなくなってきていた食や旅関連の本が多く、ありがたい。昨日三島由紀夫を買ってくれたドイツからのお客さんがこの日もいらっしゃり、村上春樹『街とその不確かな壁』単行本をお買い上げ。友達にプレゼントするとのこと。初版ということがわかると喜んでくれた。

今日はこれからもう少し店の作業をやり、その後に絵の続き。

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