2024年8月30日金曜日
雨に打たれて(2024年08月29~30日)
2024年8月28日水曜日
モザイク状(2024年08月27~28日)
2024年8月26日月曜日
映画映画(2024年08月25~26日)
24日(土)夜
閉店後、本を発送して、スーパーに寄る。ビールだけ買って出ようとしたら生パイナップルが半額で、ヨーグルトと一緒に買った。
帰ってシャワー。パイナップルにヨーグルトとハチミツをかけて、食べながらピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』見る。原作はギリシア悲劇で、舞台はカッパドキア。音楽は様々な国のものが使われていて、時折日本の音楽も流れる。場所の感覚がごちゃごちゃになるけど、それほどキッチュな印象にはならず、映像の美しさとマリア・カラスの表情の強さ(歌唱シーンはない)とで2時間弱ひたっていられた。
少し早めに寝る。
25日(日)
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながらまた映画。オタール・イオセリアーニ『四月』見る。1時間弱の短い映画で、セリフもほとんどないけど、全編通して簡素な音楽と温かいユーモアが素晴らしい。序盤の町の階段を駆け抜けるシーンの構図、中盤以降の窓枠の効果も良かった。
高松オルネで開催されている、『船の体育館』の展示はこの日が最終日。早めに出て自転車で向かおうとしたら、急に雨が降ってきた。どうしようかなとベッドに横になり、いつの間にかうとうと。起きて、まどが淹れてくれたコーヒーを飲む。
外出。時間が足りずオルネには結局行けなかったが、高松市美術館のギャラリーで行われているPhoto Archipelago受講生の方々の写真展には行くことができた。Photo Archipelagoは石川直樹さんを講師に迎えた写真講座で、今回で9周年とのこと。
作業部屋で少しだけ絵の続き。なんとなくやるべきことが見えてきた。
開店。予定しているイベント関連の連絡など。一箱入れ替え、品出し。台風10号が迫ってきている。香川県の付近を通過するのは水曜あたりのようだけど、既に西讃で警報が出ているようだ。台風の進むのが遅くなると、お客さんが減って店の売り上げも厳しくなりそう。さっさと通り過ぎてほしい。
閉店後、店で少し読書。佐伯一麦『光の闇』続き読む。作業部屋で絵の続き。早めに切り上げて帰ろうと思っていたのが、24時過ぎまで熱中してしまう。そのおかげでなんとかキャンバスは完成。最近の、グラデーションを多用して図と地を入れ子構造にいていく塗り(文字だけで書くとわかりづらいですね)で具象に近付けていくやり方がつかめてきた気がする。
帰宅、シャワー、洗い物。冷ややっこをつまみにビールを飲む。最近はまども作業の進行がきつくなってきているようで、遅くまでマンガを描いている。『光の闇』読み終えて寝る。
26日(月)
朝8時半に起きる。ご飯を食べながら映画。アレクサンダー・ハミッド『ネコの私生活』見る。猫の夫婦から5匹の子猫が産まれ、子猫たちが歩く練習をするようになるまでの数週間が20分と少しの時間に収められている。こう書くとドキュメンタリー映画のようだけど、編集のうまさによって猫たちに演技とまではいかないまでも動きに意志が感じられ、サイレント映画を見るのと同じような趣がある。猫たちとてもかわいい。製作には『午後の網目』のマヤ・デレンも関わっている(自分は昔この映画をデレンが関わっているということで知った)。
植草甚一『サスペンス映画の研究』少し読み、お弁当を用意して外出。一人で南へ行き、スケッチブックを1枚描いて、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』読み始める。
「テクストの楽しみ、それは私の身体がそれ自身の思念にしたがおうとする、この瞬間のことなのだーーなぜなら、私の身体は私とおなじ思念を持たないから。」(p34)
シールはがしのためのオイルを買い、田中菫さんの”HOT MILK LETTERS"をコンビニでプリントする。
開店。アルバイトMさんが来てくれて、支払いと本の受け渡し。Mさんは最近古本を売ることへの興味が強くなってきたようだ。少し相談に乗る。品出し、発送準備。インドネシアから来たという若い男の子3人組がデザインや建築の本を買ってくれて、加瀬君のデザインしてくれたうちのショッパーにも反応してくれた。その方面の大学に通っていたりするのだろうか。夕方に小野君が来てくれて、音楽のことなどいろいろ話し、教えてもらう。この日は台風前のタイミングで高値をつけていた『カート・ヴォネガット全短編』4巻セットが売れてくれて助かった。
台風は水曜から木曜にかけて最接近するらしい。臨時休業することになるだろうか。こういう時「火曜は臨時営業します!」と急に決めたところで、あまりお客さんは来ないのは今までの経験上わかっている。休むことになったら、ネット出品や片づけなんかをまとめてやるか。
今日はこれから在庫整理作業。
2024年8月24日土曜日
じりじり作業(2024年08月22~24日)
2024年8月21日水曜日
暑さにめげず(2024年08月18~21日)
2024年8月17日土曜日
お盆終盤(2024年08月15~17日)
2024年8月14日水曜日
盆驚き(2024年08月12~14日)
11日(日)夜
22時頃まで延長した後、閉店。店で読書、フェルナンド・ペソア『ポルトガルの海』読み終える。その後絵を少し進め、帰宅。疲れすぎて、そのまま寝てしまう。
12日(月)
朝7時半に起き、ごはんを食べながらロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』見る。年齢をごまかし、死人を埋めるための墓穴掘りの仕事をする子供の映像から始まる。タイトな展開で、映るものは無駄なく意味づけされている。70分ほどとは思えない濃縮度。ラストのレンガづくりの廃墟の、荒涼とした美しさ。
シャワー。コーヒー飲みながらゴードン・マッタ₌クラーク展の図録の続きを読む。次に読む本を本棚から選ぶ。まどと外出し、作業部屋で少しネット出品。売れてほしい。
開店。品出し、発送準備を進める。松山にある『髙本ビル』さんが久しぶりにご来店され、少しお話する。最近愛媛の方がたくさん店に来られてなんだか楽しい。その後、徳島県阿南市にお住まいの映画ファンHKさん来られる。HKさんは以前からたまに足を運んでくださっていて、映画zine”ORGASM”のyomsでの取り扱いをとても喜んでくださった。ORGASMを制作している遠藤さんとは以前からやり取りをしていたそうだけど、会ったことはないとのこと。マニアの人たちがソフト化されていない映画をどのように見ているかについてなど、興味深い話をたくさん聞く。そして、HKさんとの話から、ORGASMの遠藤さんが自分が高校時代からファンだったバンドのメンバーだったことがわかり、腰を抜かしそうなほど驚いた。ORGASMの雰囲気とそのバンドのイメージはかなり離れているように思えたけど、どちらも軽やかさと美意識とが絶妙なバランスで絡み合っているところは、共通しているとも言えるか。しかし驚いた。
この日は3件ほど出張買取のご依頼が立て続けに入った。いずれも西讃から。とりあえず来週火曜は宇多津へ行くことに。現在空き家になっている物件のようだけど、エアコンが効くことを願うばかり。
閉店後、本を発送してコンビニでビールを買う。商店街に若い子が多いなと思ったら、この日から3日間高松まつりだった。全然チェックしてなかったな。
ORGASMの話をした流れで「ロマンポルノを見なければ」という気分になり、ビールを飲みながら小沼勝『色情旅行 香港慕情』見る。1973年公開で、今から50年以上前の猥雑な香港の町並みがたくさん出てきて楽しい。ヌードシーンはあるけど、ポルノというよりはノワール映画な印象。女衒?の男のアジトが妖しげなタトゥースタジオだったりして、なんとも良い。「ん?」と思わせる妙なカット割りやドラッグ摂取後の幻覚シーン(これも妙に長い)など、ぬるっとしたサイケデリック感にやられる。
帰宅。暑い中ビールを飲んだら少し気持ちが悪くなってしまった。
13日(火)
朝7時半に起きる。シャワーを浴びて、冷凍庫にあったご飯を解凍して食べる。POPEYEのセカンドハンド特集読む、とても面白い。いろんなお店を見てまわりたくなる。
まどと外出し、喫茶店に入って読書。その後本屋へ行き、お昼ごはんは『いなりや』さんでラタトゥイユそば。冷たくて、野菜もたくさん入っていて、とてもおいしかった。
まど日赤へ検診に向かう。店でゆっくり作業しようと戻ると、買取依頼のお客さんがちょうどいらっしゃったので、定休日だけど店を開け査定する。査定、支払い、ネット出品、受託商品に関しての作業などであっという間に時間が過ぎる。開けているとお客さんはなんだかんだ来られ、思ったよりも売れた。岩手の村上巨樹さんから新刊『ミャンマーCDディスクガイド』が届いていたので、振り込みをして、棚出し前の準備。村上さんは花巻市でこの秋古書も扱うお店を始められるそうだ。行ってみたい街がたくさんある。
おみやげにたこ焼きを買って帰る。たこやきを食べて、晩ごはんはそうめんや鶏肉の西京焼き、きゅうりなど。食べ終えたらまた作業部屋へ行こうかと思っていたけど、POPEYEの続きを読み始めたら、そのままずっと読み込んでしまった。途中風呂。
読み終えて、フランク・ボーゼージ『巡礼者』見る。1916年、30分ほどの無声映画。ストーリーの起伏があまりなく、不思議な感触が残った。字幕の翻訳をされた方のSNSでの投稿を見ると、「主人公は幾分態度が悪く、彼を雇う農場にも特に大きな問題はないし、他の勢力との目立った諍いも無い。主人公とヒロインはキスをせず、大逆転も奇跡も無い。誰も発砲しない。しかしこれは西部劇なのだ。」とある。なんとなく野呂邦暢『諫早菖蒲日記』を思い出した。
スケッチブックにマーカーでなんとか1枚絵を描き、寝る。
14日(水)
朝8時前に起きる。まどが「図書館に行きたい」と言うので、自分もついていくことにする。お弁当を用意して外出。この日は湿度も高く、暑い。
久しぶりにケヤキカフェに入る。ピザトーストとアイスコーヒーのセットを食べる。おいしい。マッタ₌クラーク展の図録の続き読む。
図書館に到着。DVDを4本ほど借り、デザインや民藝のコーナーから坂田和實、ジャン・プルーヴェ、カイ・フランクなどを借りる。POPEYEからすぐに影響を受ける私。
開店。発送準備、品出し進める。『ミャンマーCDディスクガイド』も棚に出す。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。今回は次にやってもらう分をあまり渡せなかったが、次回はなんとか。Mさんは時代劇映画が好きで、こないだ見た伊藤大輔『斬人斬馬剣』や、永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』の話などをする。この日は高松まつりの最終日。正直祭り客と古本屋は相性が悪いが、県外かららしきお客さんなどそこそこ来られて、平日の割に売り上げは悪くなかった。店頭買取も多く、4件。
今日こそは絵に取り組みたい。