2024年8月30日金曜日

雨に打たれて(2024年08月29~30日)

28日(水)夜

閉店後、店で作業をやろうと思っていたけど、なんと傘がなかったことに気が付く。本を出荷して、雨が止んでいるうちに急いで帰宅。ちょうど家に着いたタイミングで雨足が強くなった。

まどと少し話して、ビールを飲みながらアラン・レネ『ジュ・テーム、ジュ・テーム』見る。自殺に失敗した男が謎の実験施設へと連れ去られ、タイムリープ実験の被験者にされる…という、文章にしてしまえば割とありそうな設定のSF。実験中は様々な場所や時間へとランダムに切り替わり、その様子が映画のかなりの部分を占める。鋭いキレでカットアップされる映像とともに男の中にある記憶の断片がよみがえり、つながりそうでいて、謎のまま散らばったりもする。正直、関連は掴みづらい。タイムリープ時のカットアップのキレがよく考えれば実験の始まる前から(!)展開されていて空恐ろしくなったり、一緒に検体としてタイムリープしているネズミが記憶の断片の中に登場したり、実験前のシーンの別アングルからの映像が実験中に再登場したり…と、「おやっ」と思わせる場面が多かった。ペンデレツキの音楽も良い。個人的には問題作として名高い『去年マリエンバートで』よりも楽しめたけれど、こちらは日本では未ソフト化のようだ。


29日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、まどと外出。雨が降っている。南に入り、森敦『浄土』読み終える。ルヌガンガへ。何度か出張買取でお世話になったIさんが偶然いらっしゃり、久しぶりにお会いした。Iさんは自分の絵を割とほめてくれる。店内の棚を眺めると、欲しい本がたくさん目に入る。ルヌガンガには既に1冊注文をしていて、それも買う予定になっているけど、いつの間にか濱口竜介『他なる映画とⅠ』を買っていた。恐ろしい。

開店。雨は止みそうにないけど、郵送買取分の査定など、できることを進めていく。天気予報を見ると、朝には明日あさって暴風雨となっていたのが、雨ときどき曇りに変わっている。どうも読めないな。客足はからっきしと思いきやそうでもなく、常連さんなど来てくださる。ありがたい。査定完了し、金額をご連絡する。夜には韓国からの観光客の方がご来店、楽しそうに棚を見て画集を1冊買ってくれた。明日あさってはどう過ごすのだろうか?

夕方に土砂降りの雨が降り、ふと「こんな時にぽかぽか温泉に行って、外の長椅子で雨にビシャビシャ打たれたら楽しいんじゃないか」と思った。思えば子どもの頃から自然に同化したいという欲求があった。落ち葉に埋もれてみたり、かまくらの中で一晩過ごそうとしてみたり。今はその頃より欲求は薄くなってきているけど、昔と比べれば自閉的な気質が多少まろやかになったのとそう無関係ではない気がする。横道誠『みんな水の中』に書かれている、植物化願望の話に共感したことも思い出した。

誕生日なので、まどに買ってもらったチョコレートケーキを食べた。まだまだやりたいことはたくさんある。じっくり進めていきたい。

閉店後、本の出荷。店でイラレ作業。その後少し絵を進める。台風が心配なので、外にあるチラシ類やポストなどを店の中にしまっておいた。帰宅。シャワーを浴びて、植草甚一『サスペンス映画の研究』続きを読んで寝る。


30日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながらフランク・ボーゼージ『荒野の馬鹿息子』見る。25分の短い映画。先日見た『巡礼者』と同様、こちらもアメリカ西部のなんでもないような出来事が描かれている。『巡礼者』よりもラストが幾分ドラマチックか。

まどと外出。南で読書。『サスペンス映画の研究』を読んでいるとさらに見たい映画が増える。ミステリ小説と映画との関連についていろいろと書かれていて、ミステリに明るくない自分にはとてもためになる。映画から原作をたどってミステリをもっと読んでいくと、読書の幅が広がるかもしれない。

出て、銀行や郵便局をまわる。ドラッグストアでゴミ袋を購入。店に行き、昨日中に入れておいたチラシ類やポストなどを戻す前に汚れているところを雑巾がけ。たまにやっておかないとすぐ汚くなってしまう。少し在庫整理作業。

開店。台風は暴風域が消えたようだけど、まだ注意が必要だそう。とりあえず臨時休業はせずに済みそうだ。発送準備、品出しなど進めていく。夜に苦手なシールはがし作業。「¥105」のシールはノリが固くなっていて危ない。案の定、何冊か失敗する。しわしわとなしさんのユニット『消極的レジャー』のアルバムをBandcampで聴く。とても良い。

今日はこれから少し本を読んでイラレ作業。その後に絵の続きまでいきたいけど、どうなるか。

2024年8月28日水曜日

モザイク状(2024年08月27~28日)

26日(月)夜

1時間弱残業。今まで書いた文章から選んだものをプリントする。その後在庫整理作業。少しすっきりした。帰宅。風呂に入り、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』続き読んで寝る。

「プルーストというのは、私にやって来るものだ。私が呼ぶものではない。それは〈権威〉ではない。ただ単に循環する思い出なのだ。」(p73)


27日(火)

朝8時に起きる。ロバート・アルトマン『マッシュ』見ながら朝ごはんを食べるが、リアルな手術シーンが多く、途中一時停止したり目を逸らしたり。1970年公開で時代設定は朝鮮戦争となっている(一応少しだけ日本も出てくる)けど、明らかにベトナム戦争への風刺となっている。終始強烈なブラックジョークが連発されるが、それらの下地にいかにもアメリカ的なマチズモを感じてしまい、いまいち乗り切れなかった。

スーパーへ買い物に行き、帰って久々に料理。ささみを茹でて、きゅうりともやしを入れて中華和えを作る。茹で汁にキャベツを入れてスープ。かぼちゃとにんじんの煮物、サラダ、明太子パスタを作る。中華和えと煮物は晩ごはんと明日のおかず用。お腹いっぱいに昼ご飯を食べる。

部屋を掃除して、まどと図書館へ。本とDVDを返し、また少し借りる。小雨が降ったり晴れたり変な天気だ。店に行き、BESの今年出たアルバム2枚を聴きながら発送準備。なんだか久しぶりに日本のヒップホップを聴いた。今週末高松でBESのライブがある。郵便局へ。南に入って少し読書。『テクストの楽しみ』と、植草甚一『サスペンス映画の研究』を交互に読む。スケッチブックに1枚絵を描く。店に戻り、ブログを書く。

帰宅。晩ごはんはお刺身、サラダ、煮物。少し休んでまどはまた漫画の作業へ。自分も切り替えて再び店に行く。やらなければいけない作業を進めていくが、これはけっこう先の長いものになりそうだ。コツコツとやっていかないと。

23時頃に作業を終え、再び帰宅。シャワーを浴びて、『テクストの楽しみ』読み終えて寝る。


28日(水)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、コーヒーいれて読書。森敦『浄土』読み始める。お弁当の用意、洗濯。

作業部屋へ行き、ネット出品作業を進める。こないだ完成したキャンバスにほんの少し加筆。ここ2年くらいはグラデーションを面白がるような絵をよく描いているけど、この絵ではグラデーションの面白さは継続しつつ、色と色との境界部分をモザイク状につなげていくことで形を描いている。この方法でまだいろんなことができそう。

開店。台風はあさってほぼ確実に高松を通過するようだ。事前に閉店の告知をしておいたほうが良いだろうか。品出し、発送準備など進める。大阪から来られたという方や、NYから来て日本をまわっているという方など、意外と観光の方が来られる。以前よりやり取りしていた、新潟県在住のお客様より郵送買取で大きめの段ボール2箱届く。どちらもほぼ絵本のみ、ぎっしりと詰まっている。しばらく絵本が足りずに困ることはなさそうだ。さらに前にも何度かお世話になっている千葉県のお客様より4箱発送しますとのメール。こちらは純文学多め。神奈川県のお客様からも郵送買取の見積もり依頼が来て、返信。適度に休みつつやっていこう。

今日はこれから少し本を読んで、絵を描く。

2024年8月26日月曜日

映画映画(2024年08月25~26日)

24日(土)夜

閉店後、本を発送して、スーパーに寄る。ビールだけ買って出ようとしたら生パイナップルが半額で、ヨーグルトと一緒に買った。

帰ってシャワー。パイナップルにヨーグルトとハチミツをかけて、食べながらピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』見る。原作はギリシア悲劇で、舞台はカッパドキア。音楽は様々な国のものが使われていて、時折日本の音楽も流れる。場所の感覚がごちゃごちゃになるけど、それほどキッチュな印象にはならず、映像の美しさとマリア・カラスの表情の強さ(歌唱シーンはない)とで2時間弱ひたっていられた。

少し早めに寝る。


25日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながらまた映画。オタール・イオセリアーニ『四月』見る。1時間弱の短い映画で、セリフもほとんどないけど、全編通して簡素な音楽と温かいユーモアが素晴らしい。序盤の町の階段を駆け抜けるシーンの構図、中盤以降の窓枠の効果も良かった。

高松オルネで開催されている、『船の体育館』の展示はこの日が最終日。早めに出て自転車で向かおうとしたら、急に雨が降ってきた。どうしようかなとベッドに横になり、いつの間にかうとうと。起きて、まどが淹れてくれたコーヒーを飲む。

外出。時間が足りずオルネには結局行けなかったが、高松市美術館のギャラリーで行われているPhoto Archipelago受講生の方々の写真展には行くことができた。Photo Archipelagoは石川直樹さんを講師に迎えた写真講座で、今回で9周年とのこと。

作業部屋で少しだけ絵の続き。なんとなくやるべきことが見えてきた。

開店。予定しているイベント関連の連絡など。一箱入れ替え、品出し。台風10号が迫ってきている。香川県の付近を通過するのは水曜あたりのようだけど、既に西讃で警報が出ているようだ。台風の進むのが遅くなると、お客さんが減って店の売り上げも厳しくなりそう。さっさと通り過ぎてほしい。

閉店後、店で少し読書。佐伯一麦『光の闇』続き読む。作業部屋で絵の続き。早めに切り上げて帰ろうと思っていたのが、24時過ぎまで熱中してしまう。そのおかげでなんとかキャンバスは完成。最近の、グラデーションを多用して図と地を入れ子構造にいていく塗り(文字だけで書くとわかりづらいですね)で具象に近付けていくやり方がつかめてきた気がする。

帰宅、シャワー、洗い物。冷ややっこをつまみにビールを飲む。最近はまども作業の進行がきつくなってきているようで、遅くまでマンガを描いている。『光の闇』読み終えて寝る。


26日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べながら映画。アレクサンダー・ハミッド『ネコの私生活』見る。猫の夫婦から5匹の子猫が産まれ、子猫たちが歩く練習をするようになるまでの数週間が20分と少しの時間に収められている。こう書くとドキュメンタリー映画のようだけど、編集のうまさによって猫たちに演技とまではいかないまでも動きに意志が感じられ、サイレント映画を見るのと同じような趣がある。猫たちとてもかわいい。製作には『午後の網目』のマヤ・デレンも関わっている(自分は昔この映画をデレンが関わっているということで知った)。

植草甚一『サスペンス映画の研究』少し読み、お弁当を用意して外出。一人で南へ行き、スケッチブックを1枚描いて、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』読み始める。

「テクストの楽しみ、それは私の身体がそれ自身の思念にしたがおうとする、この瞬間のことなのだーーなぜなら、私の身体は私とおなじ思念を持たないから。」(p34)

シールはがしのためのオイルを買い、田中菫さんの”HOT MILK LETTERS"をコンビニでプリントする。

開店。アルバイトMさんが来てくれて、支払いと本の受け渡し。Mさんは最近古本を売ることへの興味が強くなってきたようだ。少し相談に乗る。品出し、発送準備。インドネシアから来たという若い男の子3人組がデザインや建築の本を買ってくれて、加瀬君のデザインしてくれたうちのショッパーにも反応してくれた。その方面の大学に通っていたりするのだろうか。夕方に小野君が来てくれて、音楽のことなどいろいろ話し、教えてもらう。この日は台風前のタイミングで高値をつけていた『カート・ヴォネガット全短編』4巻セットが売れてくれて助かった。

台風は水曜から木曜にかけて最接近するらしい。臨時休業することになるだろうか。こういう時「火曜は臨時営業します!」と急に決めたところで、あまりお客さんは来ないのは今までの経験上わかっている。休むことになったら、ネット出品や片づけなんかをまとめてやるか。

今日はこれから在庫整理作業。

2024年8月24日土曜日

じりじり作業(2024年08月22~24日)

21日(水)夜

閉店後、2度目の本の出荷。店に戻っていらない段ボールをまとめる。その後作業部屋で絵の続き。Logicの新しいアルバムなど聞きながら進める。23時くらいまでやろうかな…と思っていたら、案の定粘ってしまい、24時前になる。冷房はつけているけど、集中しすぎたのか若干気持ち悪い。絵は無事に完成した。ざっくりした変な感じのができた気がする。

帰宅。まどもまだ漫画の作業をしていた。シャワーを浴びて、『カイ・フランクへの旅』少し読んで寝る。


22日(木)

朝8時に起きる。腿のあたりが筋肉痛。朝ご飯を食べつつ、久しぶりに映画。バズビー・バークリー『ゴールド・ディガース36年』見る。やっぱり朝見るのはこういうのがいいな。数十台のピアノが回転し移動するミュージカルシーンは圧巻。波打つように動くところはどういう風にやっているんだろうか。お弁当の準備をして、カフェオレを作って飲む。『カイ・フランクへの旅』続き少し読む。

外出。郵便局へ行き、ゆうパックの伝票をもらってくる。レターパックやスマートレター買い足す。100均でセロハンテープなど消耗品の買い足し。

開店。この日は昨日ほどやるべきことがたまってはいなかったので、買取本の整理と査定を進めた。発送準備、均一本の補充。昨日仕入れた『高知日曜市の歩き方マップ』も品出し。夜になって店頭買取1件、段ボール2箱お預かり。

閉店後、買取本を結束して上の階まで運ぶ。スーパーに寄って帰宅。

風呂に入り、ビール飲みながら、まどからメグマイルランドさんの新刊『棕櫚の木の下で』1巻を借りて読む。これはすごい。ページごとに様々なアイディアが込められ、ぐりぐりとうねる描線もあいまって密度の高さを感じさせるけど、実験のための実験には終わらず、手法がきちんとストーリーや登場人物たちの心情に寄り添い、相乗効果を生んでいる。湿度を感じさせる絵も夏の佐賀県という舞台設定にぴったり。絵の躍動感から「絵本になったら」「アニメになったら」と他のメディアではどうなるかとつい想像してしまうけど、また全然違う良さになってしまうのだろう。単行本未収録で、現在ネット上に公開されている最新の7話はさらにすごいことになっている。

『カイ・フランクへの旅』少し読み進め、佐伯一麦『光の闇』読み始める。


23日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。南へ行き、モーニング。カイ・フランク読み進める。作業部屋へ移動。ネット出品作業を進める。

開店。品出し、買取本の整理や査定を進める。ナマエミョウジさんの7年ぶりの新刊『名作集2023/初期名作選2010~2016』が到着。長いこと「ナマエさん最近何やってるんだろう」と思っていたら突然の新作、しかも京都の誠光社で突然展示も始まって、とても驚いたのだった。閉店間際になんだか気持ちが悪くなる。最近こういうことが多い。夏バテだろうか。査定1件やっと完了する。

閉店後、本を出荷してコンビニでお菓子を買う。気持ち悪くなってしまった時は少し食べるといくらか収まる(夜に食べるのはあまり良くないけど)。一通メールを送り、在庫整理。その後作業部屋で新しいキャンバスに手を付ける。

帰宅。帰る途中、小さな黒猫が落ちていたシュシュ?にじゃれて遊んでいた。シャワーを浴びて、『カイ・フランクへの旅』読み終えて寝る。


24日(土)

朝6時に起きる。起きた瞬間に出店用の棚のアイディアがわき、二度寝をやめてノートにメモをとる。朝ごはん。

なんだか外に出たくなってしまい、お弁当の準備をして出発。喫茶店に入り読書。『ジャン・プル―ヴェ 20世紀デザインの巨人』読み終え、『光の闇』続きを読み進める。その後店へ。まだ店内に置いていた買取本の整理をやっと終わらせる。作業部屋で絵の続きを少し。なんだか迷走しそうな雰囲気だ。

開店。品出し、均一本の補充など進めていく。先日の出張買取分の査定価格了承取れ、お振込み。一人でいる分にはまあまあ我慢できるけど、何人か同時にお客さんが来るとちょっと蒸し暑い。まめに除湿モードにする。早く涼しくなってくれ。この日はちょっと驚くようなことをやろうとしているお客さんのご来店があった。詳細はまだ書かないほうがいいのかもしれないので、やめておく。

11月のコミティアにまどが出展する予定。自分も手伝いに行く(おそらく搬入だけ手伝って途中で抜ける)。そしてその翌日はまど方のお墓参り。今回は行き帰りや宿の予約はまどがやってくれる模様。ありがたい。

今日は早めに帰って、映画を見てドローイングでもやろう。

2024年8月21日水曜日

暑さにめげず(2024年08月18~21日)

17日(土)夜

閉店後、本を出荷して、コンビニでビールを買う。作業部屋で飲みつつ、先日入荷した佐藤拓人君のzine”RECYCLE SHOCK"についてくる付録CDRを聴く。選曲とても面白い。途中拓人君によるMCや自作CMが挟まれる。絵の続きをやり始める。たぬきをテーマにしたDJイベント『ぽんぽこ山』のCDRも聴く。メンバーの3名が各々たぬきを連想させる曲を持ち寄りまとめたもので、これは第2集。第1集よりも選曲の幅がだいぶ広がっている気がする。絵はそこそこ進むが、決め手がなかなか見つからず。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


18日(日)

朝8時半に起きる。最近寝る時間が遅いせいで、起きる時間もずれ気味。朝ごはんを食べてお弁当の用意をしていると、まどがこないだ注文してくれたマットレスが届く。開梱。真空パックされた状態で丸められており、空気が入るとみるみるうちに膨らんでいく。

少し早めに外出。作業部屋へ行き、絵の続き。なかなか完成までたどり着かない。ここ2年くらいは図と地の関係を何度も変えつつ良い瞬間を待つような絵の描き方をしていて、一旦ドツボにはまると抜け出すのに時間がかかる。下絵を描いて完成へ向かうのとは違う描き方を選んでいるのでしょうがないんだけど、少ない手数できめてしまいたくもなる。新しい板パネルに色を塗る。こっちはさっと完成できそうな感じ。

開店。品出し、均一本補充、発送準備など進める。店頭買取2件。この日はけっこうな査定金額の買取が入ってお金が出たなと思ったら高値をつけていた本が売れたり、スリリングな日。夜に石井香絵ちゃんと室井が来てくれる。娘さんのねいちゃんも一緒。久々にいろいろ話して、最近描いた絵も見てもらう。去年の2月にやった吉祥寺での個展も2人は見に来てくれていた。昨日は宇野の競輪場の元宿舎?を改装して作られたゲストハウスに泊まったそうで、写真を見せてもらったらとてもきれいなところだった。ごはんを食べに行こうかどうか迷ったけど、日曜であまりお店が開いてないし疲れているしでやめにする。明日の朝うどんを食べに行こうとなった。

閉店後、発送準備の続きをして、シンクの洗浄をやる。帰宅。シャワーを浴びて、すぐに寝た。


19日(月)

朝7時半に起きる。珍しく雨が降っている。明日は出張買取、降られると困るんだけどな。読書。『建築家の椅子111脚』読み終え、坂田和實『ひとりよがりのものさし』読み始める。

まどと外出。ルヌガンガで香絵ちゃん室井ねいちゃんと合流。ルヌガンガではちょうど子供たちと親御さんが集まって絵本の会が開かれていた。また後でもう一度来ることにして、県庁のほうへと向かう。さか枝でうどん。その後県庁1階を見学。ねいちゃんはあやとりがうまい。中央公園でイサムノグチの遊具を見る。晴れていたら思いっきり遊べたのに残念。

開店。3人が店に置いていた荷物を取りに来て、お別れする。これから新幹線で東京へ帰るそうだ。品出し、発送準備を進める。雨でボーっとしていると、工藤冬里さんが来てくれて目が覚める。冬里さんはこの日燦庫でライブ。いろいろお話してくださり、川崎長太郎や藤枝静男、古井由吉の話なんかもした。冬里さんは長太郎の通っていた小田原の店で海鮮丼を食べたことがあるそうだ。行ってみたい。

19時50分に店を閉めて燦庫へ。この日はサンドマン企画で、さっこと冬里さんと徳島の河本英樹さんとの3名による即興演奏ライブ。最初にさっこと冬里さんそれぞれのピアノソロ。さっこソロはエチオピアのピアニストEmahoy TseguÈ-Maryam GuÈbrouを思わせる瞬間もあり、とても良かった。冬里さんはノートPCからノイズを同時に流していた。その後、3名によるセッション。途中から見たことないドラムやフルート、ピアノなどの演奏者が次々と加わり、7人ほどの大所帯となる。カオス状態というわけではなく、加わった方々はほとんどがかなり場慣れしていることが窺え(丸亀あたりの方が多かったようだ)、お互いを引き立て合うような間合いを保ちながら演奏していた。途中から加わった人で1人、自意識がむき出しのまま振る舞っている人がいて、そこだけがとても残念。しかし全体としては行って良かったなと心から思えるイベントだった。上の階で成レノ果テの島田さんの展示も見れた。

店に戻り、発送準備など少し作業。帰宅、風呂。ベッドに入ると、ライブに関して自分が残念に思ったところがまども気になったようで、いろいろ話す。


20日(火)

朝7時半に起き、まどと外出。南に入り、坂田和實『ひとりよがりのものさし』続き読む。世の中にはいろんな商売があるもんだ。

レンタカーを借りて出発。今回は宇多津まで出張買取。『がもううどん』に行ったら観光客で大行列。もう少し先にある坂出の『いきいきうどん』になんとなく入り、冷かけ小とかき揚げ。コシがあっておいしい。

買取先は風情のあるお宅が立ち並ぶ一角にあった。ご挨拶して、早速本を段ボールに詰めていく。書庫になっている部屋はエアコンが効かず、大汗をかく。買取先の方が扇風機を出してくれたり気を使っていただいたおかげで、熱中症の心配はなかった。値段がつかない本もできれば処分してほしいとのことで、軽バンに詰めるだけ詰めてみると、ちょうどおさまる。しかし事前に聞いて予想していた量の1.5倍ほどあり(よくあることだけど)、ヒヤッとした。

出て、処分する本を近場の紙ゴミ処理場まで持って行く。やはりあまり気持ちの良いものではないが、日本文学全集や百科事典の類はしょうがない。こういうものの多くは時代の産物だ。近くのリサイクルショップを2件ほどまわり、かざし温泉でさっとお風呂に入って、回転寿司を食べ、店に本を置き、帰る。21時。この日はルクスでも宮脇さんや大三君がイベントをやっていたけど、ヘトヘトに疲れてしまってやめにした。無念。アイスを食べ、『ひとりよがりのものさし』読み終えて、早めに寝る。


21日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。レンタカーを返却し、消耗品を買い出して店へ。昨日店内に持ち込んだ本の量に思わず笑ってしまう。しばし放心。少しずつ結束し直して、上の階へと運ぶ。地味な仕事だ。

開店。片づけは間に合わず。しかしお客さんはいらっしゃる。皆さん優しい(甘えてばかりもいられないが、甘えさせていただきます)。イベント関係の連絡をし、発送準備を進める。定休日をはさんでいるので、発送件数も多い。郵便局へ一度発送に行く。その後郵送買取の連絡、本の整理の続き。郵送買取はほぼ絵本で、こちらもけっこうな量だ。『高知日曜市の歩き方マップ』を制作された石川さんが、谷川俊太郎展を見た帰りに寄ってくださる。ちょうどマップも品切れになったタイミングで、追加で納品いただいた。高松へはお仕事で頻繁に来られているそう。

今日はこれから本日2度目の発送。その後また本の整理をやる。明日段ボールゴミの日で助かった。

2024年8月17日土曜日

お盆終盤(2024年08月15~17日)

14日(水)夜

閉店後、本の出荷。コンビニで水を買う。作業部屋へ行き、絵の続き。Jeremy Dormouseというアメリカの自主制作アシッドフォークや、DMX Krewなどを聞きつつやる。DMX Krewは30年くらいずっと姿勢も一貫しているし、コンスタントにリリースしていてすごいな。

ごみをまとめて持ち帰り、家へ。図書館でも本やDVDをたくさん借りたので、荷物が重い。シャワーを浴び、洗い物をして、ゴードン・マッタ=クラーク展図録を少し読んで寝る。


15日(木)

朝7時半に起きるが、二度寝してしまい9時前に起床。ビンごみを捨てて、ご飯を食べて、お弁当の用意。まどはこの日大三君や宮脇さんと志々島の盆踊りに行くとのこと。自分もたまには店を休んで夏らしい行事やイベントを見に行きたい。

外出。自転車で酒屋までビールを買いに行く。南でまどと合流。マッタ=クラーク展図録読み終える。マッタ=クラークは”FOOD"という名前の、アーティストが働く食堂を一時期経営していた。現代美術のフィールドでは「都市の隙間を縫って」「町の経済圏に入り込み」「人々の交流を生み出す」ことが往々にして美しく語られるけど、いずれも多くの個人店が日常的に実践していることなのでは、という気もする。図書館で借りた『世界の民藝玩具』を読み始める。掲載されているのは日本玩具博物館のコレクションで、この博物館は姫路にあるそうだ。これは行かなければ。

ジーナ・ローランズが亡くなってしまいショック。図書館でちょうど『グロリア』を借りたから、近いうち見よう。

開店。発送準備など進める。この日も店頭、ネットともにけっこう売れた。お盆期間の今週末までこの感じを保てればありがたいんだけど。店頭買取2件。郵送買取のご依頼も1件。後半は少しダラダラしてしまう。

閉店直前のタイミングで土砂降り。東日本は台風が接近中の模様。少し店の中で本を読んでいたら、30分ほどで止んだ。Studio 3345で行われているDJイベントへ行く。3345に行くのは初めて。マッシュルームレコード鈴江さんに久しぶりにご挨拶する。この日は中国産のダンスミュージックをいろいろかけるPU$$Y好好さんがゲスト。ディスコにトランス、『新宝島』の謎の中国語カバーなどなど。楽しかった。その後ルクスへ行くと、平尾君や栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。古物の話も。帰ると1時半。シャワーを浴びて、まどから志々島での話を少し聞いて寝る。


16日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、スーパーへ買い物に行き、料理。卵焼きと、肉と野菜の辛みそ炒め(こればかり作っているような気がする)を作る。家の中はエアコンを効かせているけど、それでも暑い。

作業部屋へ行き、少しだけ絵の続きをやる。もう少しで完成しそうだ。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡も。店の中はなかなか温度が下がらず、気圧の関係もあるのか、やる気が出ない。昼のうちはお客さんが少なかったけれど、日が暮れるにつれて増えた。

以前高松に住んでいて、Paper Talkにもよく参加してくれていた樺山さんが来てくれる。今日東京に戻る予定が、台風で飛行機が欠航になってしまったらしい。今回も鳴門のあたりでビーチコーミングしてきたようだ。自分も行ってみたい。新作のフリーペーパーをいただく。A4ペラ1枚の中に「道で拾った謎のカセットテープ」「明大前駅ホームにある切手が貼られた柱」「海辺の漂流物」「路上展示台」など、面白い着眼点の記事がいろいろと載っている。イラストもかわいい。

東京からのお客さんがご来店。高円寺のコクテイル書房さんのシェア型書店で棚を借りているそう。本の話をいろいろする。文学の話になり、棚にある本ない本からおすすめを紹介していると、藤枝静男『田紳有楽 空気頭』を買ってくださった。

17・18日の2日間行われるMEGIJIMA BOOK CAMPに出店予定のブックギャラリーポポタム大林さんが久しぶりにご来店。大林さんは近年頻繁に韓国に行っていて、向こうの本やzineを仕入れて日本で販売している。韓国のご友人も、香川へうどんを目的に観光に来たりしているそうだ。大林さんは突貫で韓国のインスタントうどんのzineを作っていたけれど、ぜひ完成版を見てみたい。韓国にあるうどん屋さんは日本風と謳っていても、かなりアレンジされているそう。済州島で行われたブックフェアに参加した話を聞く。済州島四・三事件を風化させないための取り組みが毎回含まれていたり、エコロジー活動にも意識的で、イベントのアティテュードをはっきりと打ち出している。

閉店後、家に帰ってまどとジョン・カサヴェテス『グロリア』見る。他のカサヴェテス作品とはかなり違った雰囲気。銃撃シーンのカット割りが美しい。ジーナ・ローランズの演技はやはり圧倒的で、しかしなぜチャーミングな印象も残るのか、不思議だ。

シャワーを浴びて、『世界の民藝玩具』少し読み進めて寝る。


17日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、『世界の民藝玩具』読み終える。解説を先日yomsに来てくれたCOCHAEの軸原さんが書いていて、柳宗悦が民藝運動の中で玩具をやや冷遇していたことについて、自身の仮説を述べつつ疑問を投げかけていた。

『建築家の椅子111脚』読み始める。冒頭の光藤俊夫と宮脇檀による対談がとても面白い。宮脇が、名作椅子を実測することで見えてくる建築家の思考の足跡について語っている(後半、椅子を女性に例えるくだりはいただけないが…)。

宮脇「計らせたら25mm。「これはインチだから全部この倍数に違いない、アールを調べてみよう」。パイプの芯を計るとちゃんと全部インチで出てくる。そうすると、ブロイヤーはこのときインチでものを考えていたなということがパッと分かりますね。」

宮脇「アアルトの『パイミオ41』はベニヤの厚さが微妙に変わるじゃありませんか。(略)あるいはアアルトの椅子の寸法が23.6mmとか34.8mmとか、インチの倍数なんて何もない。そうすると、この人は理知的にモノを創る人じゃなかったなとか。」

作業部屋へ。絵の続きをやる。JPEGMAFIAの新しいアルバムとても良い。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取3件、以前お預かりした分の支払い1件、さらにお預かり1件。最近足りなくなってきていた食や旅関連の本が多く、ありがたい。昨日三島由紀夫を買ってくれたドイツからのお客さんがこの日もいらっしゃり、村上春樹『街とその不確かな壁』単行本をお買い上げ。友達にプレゼントするとのこと。初版ということがわかると喜んでくれた。

今日はこれからもう少し店の作業をやり、その後に絵の続き。

2024年8月14日水曜日

盆驚き(2024年08月12~14日)

11日(日)夜

22時頃まで延長した後、閉店。店で読書、フェルナンド・ペソア『ポルトガルの海』読み終える。その後絵を少し進め、帰宅。疲れすぎて、そのまま寝てしまう。


12日(月)

朝7時半に起き、ごはんを食べながらロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』見る。年齢をごまかし、死人を埋めるための墓穴掘りの仕事をする子供の映像から始まる。タイトな展開で、映るものは無駄なく意味づけされている。70分ほどとは思えない濃縮度。ラストのレンガづくりの廃墟の、荒涼とした美しさ。

シャワー。コーヒー飲みながらゴードン・マッタ₌クラーク展の図録の続きを読む。次に読む本を本棚から選ぶ。まどと外出し、作業部屋で少しネット出品。売れてほしい。

開店。品出し、発送準備を進める。松山にある『髙本ビル』さんが久しぶりにご来店され、少しお話する。最近愛媛の方がたくさん店に来られてなんだか楽しい。その後、徳島県阿南市にお住まいの映画ファンHKさん来られる。HKさんは以前からたまに足を運んでくださっていて、映画zine”ORGASM”のyomsでの取り扱いをとても喜んでくださった。ORGASMを制作している遠藤さんとは以前からやり取りをしていたそうだけど、会ったことはないとのこと。マニアの人たちがソフト化されていない映画をどのように見ているかについてなど、興味深い話をたくさん聞く。そして、HKさんとの話から、ORGASMの遠藤さんが自分が高校時代からファンだったバンドのメンバーだったことがわかり、腰を抜かしそうなほど驚いた。ORGASMの雰囲気とそのバンドのイメージはかなり離れているように思えたけど、どちらも軽やかさと美意識とが絶妙なバランスで絡み合っているところは、共通しているとも言えるか。しかし驚いた。

この日は3件ほど出張買取のご依頼が立て続けに入った。いずれも西讃から。とりあえず来週火曜は宇多津へ行くことに。現在空き家になっている物件のようだけど、エアコンが効くことを願うばかり。

閉店後、本を発送してコンビニでビールを買う。商店街に若い子が多いなと思ったら、この日から3日間高松まつりだった。全然チェックしてなかったな。

ORGASMの話をした流れで「ロマンポルノを見なければ」という気分になり、ビールを飲みながら小沼勝『色情旅行 香港慕情』見る。1973年公開で、今から50年以上前の猥雑な香港の町並みがたくさん出てきて楽しい。ヌードシーンはあるけど、ポルノというよりはノワール映画な印象。女衒?の男のアジトが妖しげなタトゥースタジオだったりして、なんとも良い。「ん?」と思わせる妙なカット割りやドラッグ摂取後の幻覚シーン(これも妙に長い)など、ぬるっとしたサイケデリック感にやられる。

帰宅。暑い中ビールを飲んだら少し気持ちが悪くなってしまった。


13日(火)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて、冷凍庫にあったご飯を解凍して食べる。POPEYEのセカンドハンド特集読む、とても面白い。いろんなお店を見てまわりたくなる。

まどと外出し、喫茶店に入って読書。その後本屋へ行き、お昼ごはんは『いなりや』さんでラタトゥイユそば。冷たくて、野菜もたくさん入っていて、とてもおいしかった。

まど日赤へ検診に向かう。店でゆっくり作業しようと戻ると、買取依頼のお客さんがちょうどいらっしゃったので、定休日だけど店を開け査定する。査定、支払い、ネット出品、受託商品に関しての作業などであっという間に時間が過ぎる。開けているとお客さんはなんだかんだ来られ、思ったよりも売れた。岩手の村上巨樹さんから新刊『ミャンマーCDディスクガイド』が届いていたので、振り込みをして、棚出し前の準備。村上さんは花巻市でこの秋古書も扱うお店を始められるそうだ。行ってみたい街がたくさんある。

おみやげにたこ焼きを買って帰る。たこやきを食べて、晩ごはんはそうめんや鶏肉の西京焼き、きゅうりなど。食べ終えたらまた作業部屋へ行こうかと思っていたけど、POPEYEの続きを読み始めたら、そのままずっと読み込んでしまった。途中風呂。

読み終えて、フランク・ボーゼージ『巡礼者』見る。1916年、30分ほどの無声映画。ストーリーの起伏があまりなく、不思議な感触が残った。字幕の翻訳をされた方のSNSでの投稿を見ると、「主人公は幾分態度が悪く、彼を雇う農場にも特に大きな問題はないし、他の勢力との目立った諍いも無い。主人公とヒロインはキスをせず、大逆転も奇跡も無い。誰も発砲しない。しかしこれは西部劇なのだ。」とある。なんとなく野呂邦暢『諫早菖蒲日記』を思い出した。

スケッチブックにマーカーでなんとか1枚絵を描き、寝る。


14日(水)

朝8時前に起きる。まどが「図書館に行きたい」と言うので、自分もついていくことにする。お弁当を用意して外出。この日は湿度も高く、暑い。

久しぶりにケヤキカフェに入る。ピザトーストとアイスコーヒーのセットを食べる。おいしい。マッタ₌クラーク展の図録の続き読む。

図書館に到着。DVDを4本ほど借り、デザインや民藝のコーナーから坂田和實、ジャン・プルーヴェ、カイ・フランクなどを借りる。POPEYEからすぐに影響を受ける私。

開店。発送準備、品出し進める。『ミャンマーCDディスクガイド』も棚に出す。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。今回は次にやってもらう分をあまり渡せなかったが、次回はなんとか。Mさんは時代劇映画が好きで、こないだ見た伊藤大輔『斬人斬馬剣』や、永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』の話などをする。この日は高松まつりの最終日。正直祭り客と古本屋は相性が悪いが、県外かららしきお客さんなどそこそこ来られて、平日の割に売り上げは悪くなかった。店頭買取も多く、4件。

今日こそは絵に取り組みたい。

2024年8月11日日曜日

お盆に突入(2024年08月09~11日)

08日(木)夜

店を閉めて、すぐ絵に取り掛かる。音楽を聞きながら12時過ぎまで集中。けっこういいところまで進んだ。帰宅、シャワーを浴びてクリストフ・ハインリヒ『クロード・モネ』読み始める。TASCHENの正方形のシリーズ。


09日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。この日は自転車でさっさと作業部屋に行き、絵の続きをやる。1枚完成。こないだ注文したキャンバスや板パネルも発送されたようだ。『モネ』読み終え、ネット出品作業を進める。

開店。昨日の地震の影響か、お客さんは少ない。郵送買取分の査定を進める。と、そこにさらにまた別件の郵送買取が1箱到着。こちらはいつもお送りくださる愛知県の方から。どんどん査定を進めていく。以前お預かりした分の支払いが1件。品出しも久しぶりに集中してできた。お盆の人出はどうなるだろう。途中、ドラッグストアにペットボトルの水や塩タブレットを買いに行った。まどは携帯トイレなどをネットで注文。夜に平尾君が来てくれて、デザインや音楽の話などをする。少し残業し、査定と品出し。

閉店後、本の発送。スーパーでペットボトルの水を買い足す。地震の翌日夜でも在庫がまだある。3.11の時は一瞬でペットボトルの水がなくなり、しばらく買えなかったことを思い出した。店で『あたらしい憲法のはなし』(童話屋)読む。

帰宅。シャワーを浴びて、2018年に東京の国立近代美術館にて行われたゴードン・マッタ₌クラーク展の図録を読み始める。本棚の中にシュリンク状態で収まっていた。ということは6年もの間、未開封のまま読まずにいたようだ。


10日(土)

朝7時半に起き、朝ごはんを食べつつ深作欣二『博徒外人部隊』見る。鶴田浩二演じる組をつぶされたヤクザが、出所後新天地を求め仲間と沖縄へ渡るという話。映画が公開されたのは1971年で、沖縄返還の前年。お金はドルで払っているし、車は右車線を走っている。物語が進んでいくにつれ、沖縄と内地の溝が義理人情で埋まり始める(が、しかし…)。以前見た『白昼の無頼漢』(1961年)では、黒人の親を持つ日本で生まれた少女・花子や終戦後廃墟と化した米軍キャンプといった舞台設定が魅力的だったな…と思い出した。深作作品はその時代背景をうまく取り入れているのか。コーヒーを飲みながら、マッタ₌クラーク展図録の続きを読む。

お弁当の準備をして外出。作業部屋に行き、以前ドローイングを描いた紙を張り付けていた板パネルを持ってきて、紙をはがしてみる。いい感じに跡が残ればと思っていたら、きれいに全部はがれた。

少し早めの開店。査定を終えて、金額を連絡する。品出し、発送準備を進める。受託商品に関して1件メールを送る。この日はちょっとダラダラしてしまった。

閉店後、本を発送し、コンビニでビールを買う。飲みながら、フェルナンド・ペソア詩選『ポルトガルの海』読み始める。その後Barnabás von Géczyのタンゴ集や、10インチ『懐かしの俗曲集』(でかんしょや断腸ねなどがメドレーで歌われている)などを聞きながら絵をやる。

帰宅。風呂に入り、洗い物をして寝る。


11日(日)

朝8時半に起きる。良く寝た。ここ最近暑さが少し和らいできている気がする。朝ごはんを食べて、お弁当を用意してまどと外出。南でモーニング食べながら、ペソア詩集の続きを読む。

ルヌガンガへ。気になっていたPOPEYEの古物特集を買う。店ではPOPEYEをしょっちゅう扱っているけど、自分のお金で買ったのはもういつぶりになるだろう。古着の話題も多いけど、telescopeさんの美術展エフェメラや、岐阜のFOLKさんや滋賀の古物至るさん、福岡の鋤田収集事務所さんなど、気になっていた古物商の方々も載っていて楽しい。東京や京阪神から離れた場所でやっているお店はやはり気になる。

開店。品出しなど進める。注文していたキャンバスや板パネルが届く。

島根の邑智郡邑南町にある『あすな書店』さんがご来店。邑南町はかなり山の中とのことだけど、本屋さんがあすな書店さんの他にもいろいろあるそう。島根にはまだ全く行ったことがない。出雲大社行きたい。そば食べたい。

関西からミュージシャンのLe MakeupさんとDoveさん来店。お2人のライブは一度加西のVoidで見た(yomsでも写真集などを扱っているFujimura Familyの展覧会のクロージングイベント)。昨日高知に行ってから高松へ来たらしく、yomsのことはいろんな人から話に聞いていたようだ。なんだかうれしい。かなり時間をかけて棚を見てくれたのもうれしかった。

その後、岡山からCOCHAEの軸原さん来てくれる。讃岐おもちゃの会の会合があったそう。いろんなお話を聞く。軸原さんと、やしまーるの中條さんや灸まん美術館の西谷さんが話しているところを見てみたい。横で聞いているだけで楽しく勉強になりそうだ。この日は常連の方も観光の方(宮城県から青春18きっぷで来たという方もいた)もたくさんいらっしゃり、忙しくもうれしい一日になった。

チョンぺさん制作の”Hell Near ZINE"を品出し。チョンぺさんは普段いろんな物件の内装の仕事をしていて、もう知り合って20年近くになる。このzineは椎間板ヘルニアを患いまさに「地獄のような」経験をされた4名が、それぞれの表現を持ち寄りまとめた冊子。BREAKfASTやStruggle For Prideでドラムを叩いている添田陽さんや、DJ SHUFFLEMASTERさんも参加されている。自分が初めて買ったレコードは、新潟のキングコングで買ったSHUFFLEMASTERさんとCari Lekebuschの共作シングルだった。こういう偶然もなんとなくうれしい。

今日はこれから少し本を読んで、絵の続きをやる。

2024年8月8日木曜日

のろのろ(2024年08月06~08日)

05日(月)夜

閉店後、本の発送。コンビニでハイボールとおつまみを買って、店で飲みつつ橋本倫史『観光地ぶらり』読み進める。完全にほっといてくれて安く飲めるようなところはないかと以前から思っていたのが、結局自分の店。

よく郷土資料の新しい入荷はないかと来てくれるYさんの視界に、先日入荷したMINAMI weaのTシャツが入ってくると思うとなんだか楽しい。当然のことだけど、お客さんによって店へ抱いている期待の種類や深さは違う。気になるポイントも違う。全部の商品が主役にもただの景色にもなり得る。この状態は「店」であれば実現しやすいけど、「展覧会」では難しい。こういうところに突っ込んでいくのなら、「公園」や「市場(いちば)」「音響」などのほうが考えられる事柄が多そうだ。美術作家としてやっていくのとは違う部分に注意を払うことにもなるだろう。


06日(火)

朝8時頃に起きる。熊倉献『ブランクスペース』1、2巻読む。冷凍ご飯のストックがなく、炊飯器の予約もしていなかったので、モーニングに行こうかとなる。『ブランクスペース』3巻(完結)読み終え、『観光地ぶらり』続き読む。

まどは図書館へ向かい、自分は店へ。店のパソコンで二川文太郎『雄呂血』見る。阪東妻三郎演じる不器用な主人公の行動がことごとく裏目に出て、運命に翻弄されていく。ラスト、屋根の上から投げつけられる瓦をよけながら殺陣をやるシーンはすごい。

片原町方面へと歩き、木蘭(ムーラン)にて焼豚ラーメンを食べる。木蘭初めて来た。透き通ったきれいなちぢれ麺。大きな焼豚が2枚乗っている。量もちょうどよく、おいしかった。普通の中華そばとはちょっと違うけど、何ラーメンと言うのだろうか。

みまつで風呂に入る。サウナにも1回入った。汗をかいてさっぱり。皇帝に行き、また読書。吉田健一『本当のような話』読み始める。スケッチブックにボールペンで1枚ドローイング。

店に戻る途中、本屋に立ち寄る。平凡社から今年出ていた天野知花『マティス』、同時代の美術の動向も絡めつつ作品の造形を細かく読み解いていく内容で、とても面白そうだ。これは買っておきたい(と思いつつ、この日は保留)。

店で以前自分がSNSに投稿した文章を拾っていく作業。なかなか進まないが、とっかかりだけでもと、少しずつやる。こういうのは缶詰めになってわーっとやるのが良いのだろうか。

帰宅。晩御飯はそうめんとカツオのたたき。おいしい。まどはビームの編集者さんと何やら会議をしていた。

再度店に行き、文章の作業をやろうとするが、なかなか踏ん切りがつかない。ビールを買ってきて、結局また映画。F.W.ムルナウ『夜への歩み』見る。疲れが出ていたのか正直ストーリーにはあまり集中できなかったけど、風景が本当に美しい。あのロマン派絵画作品のような坂道はすごいな。

帰宅。『観光地ぶらり』読み終えて寝る。


07日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。

自転車で外出し、高松市総合教育センターという施設で肺がん検診。炎天下の中並び(お年寄りは大丈夫なのか?)、検診自体はX線検査のみで、1分ほどで終了。去年ずるずる先延ばしにして結局行けなかった高松市助成の検診、今年はこれで全て受診完了。

店で作業をやろうと思っていたけど、暑すぎたのでまた南に入る。昨日今日と自分を甘やかしすぎているかもしれない。『本当のような話』続き読む。吉田健一の文章はむにゃむにゃと長い。『時間』とかはベケット並みに読み進めるのがしんどかったけど、それに比べればこれはまだ読みやすいな。

作業部屋で絵の続き。先日買ったPaul St. Hilaire "A Divine State Of Mind"を聴く。ものすごく良い。こんな音楽を聞いたら仕事したくなくなってしまう。勘弁してくれ。このCDが出ているFalse TunedというのはPaul St. Hilaire自身のレーベルのようだ。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充。月曜の夜にお預かりした本の査定を進め、金額をご連絡する。無事に了承がとれた。ほか、今日は島から郵送買取の本が4箱届いたり、県外からまた別で郵送買取があったり。店頭買取お預かりも1件。zineの注文もした。昼に松山の『本の轍』のお2人がご来店、久しぶりにお話する。もしかしたらじっくりと店のことなどを話すのは初めてだったかもしれない。最近mezaの片岡さんや螺旋の玉井さんなど、愛媛の方とお会いする機会が多いな。夜には栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

閉店後、文章の作業続き。昨日よりは良いペースで進む。帰宅。シャワーを浴びて、少し読書して寝る。


08日(木)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、イベントのことについて考えたり少し連絡をしたり。コーヒーを淹れて読書。『本当のような話』読み終える。まどは検診のため外出。お弁当の用意をする。

外出。店の在庫置き場からアルバイトの人にやってもらうための本を探す。

開店。まさみさんの新作カセット”Comingle"を品出し。これはLA在住のSSW、RUBY LEMONとのスプリットEPで、カセットは少量限定生産とのこと。涼し気なアートワークも良い感じ。店頭買取2件。品出し進める。

地震が起きて驚く。南海トラフに関係があるらしい。よく思うけど、再開発による立ち退き、自然災害の被害、大家の世代交代による家賃の値上げなどで立ち退かざるをえなくなった場合、どうすればいいだろう。

今日は絵を描きたい。

2024年8月5日月曜日

良さの奥(2024年08月04~05日)

03日(土)夜

閉店後、本の出荷。ケン・ラッセル”A Kitten for Hitler"見る。2008年に作られたという、8分のごく短い作品。英語字幕で見るがあまりよくわからず。CG合成が当時でも相当だろうという粗削りな仕上がり。作業部屋に戻って絵の続きをやる。思ったよりも早めに完成。家に帰ってシャワーを浴び、アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読んで寝る。


04日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて読書。『日常生活と自己呈示』、エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』読み終える。お弁当を用意して、自転車で外出。作業部屋でネット出品作業少しやる。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充といつもの通りやる。BOOK遍路のメンバーの方が、17,18日の2日間にかけて行われる”MEGIJIMA BOOK CAMP 2024”のフライヤーを持ってきてくださる。女木島にあるMEGIHOUSEで、なタ書やソロー、東京からブックカフェポポタムなど県内外の様々な書店、古書店が出店されるそう。ワークショップや音楽会もあるようだ。こないだもHAPPFATさんが女木島でイベントをやっていたし、イベントが増えているな。その後も、以前から何度か来てくださっていたお客さんが”PHOTO ARCHIPELAGO"の作品展のフライヤーを持ってきてくれる。”PHOTO ARCHIPELAGO"は石川直樹さんを講師に迎え高松で行われている写真学校で、お客さんはそこに通われているとのことだった。展覧会は高松市美術館のギャラリースペースでの開催。行ってみようと思う。

閉店後、本の発送。少しだけ涼しい。お酒を買うのはやめて、店レジのパソコンでシャンタル・アケルマン『家からの手紙』見る。ニューヨークの町並みや地下鉄の映像をバックに、アケルマン自身が母から届いた手紙を読み上げた音声がかぶさる。ただそれだけの内容だけど、緻密な構図と映像の荒涼とした雰囲気が、まぎれもなく「映画だ」と思わせる何かを醸し出している。手紙の内容はちょっと笑ってしまうくらい心配性。

「今日はもういいかな」という日の夜にはお酒を飲んでもいいかなと思っているけど、よく考えたら「もういいかな」と思えるような日はほとんどないのだった。

帰宅、風呂。橋本倫史『観光地ぶらり』少し読み進める。橋本さんが少し前にYOMSへ来てくれた時には、本当にふらっと本を買いに来たという感じで、領収書をお出しする時に自分が気づいてお声がけした。そのくらいの距離感が、なんだか自分も共感できる。


05日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べて洗濯。コーヒー飲みつつ少し読書。

店では友人知人の商品もいろいろ扱っていて、あまりよく知らない人のは置いてない。友達の友達くらいの距離感の人でも、一度は会ってお話したいなと思う。「商店主/制作者」という、商品を置くだけのドライな関係もありなんだろうけど、自分はそういうのがなんとなく嫌で、その人がどんな音楽や映画が好きで、どういう喫茶店や小売店に居心地の良さを感じているかまでどうしても気になってしまう。何が好きかというセンスの問題ではなく、それらを楽しんでいる時の時間をその人がどうとらえているかみたいなこと。自分でもいろいろ作っているからだろうか。たくさんのお店に商品を置いている人は「商店主/制作者」の関係にもう慣れていて、自分のこういう部分はもしかしたら暑苦しく感じるかもしれない。これは「結局は人間に興味がある」みたいなことともちょっと違って、「この商品が良いのはわかるんだけど、一体この良さは何で形づくられているんだろう。この奥には何が流れてるんだろう」という感じ。そこを別に単刀直入に聞くでもなくいろんな方向から感じると、より深くなる。

お弁当を用意して外出。店で少し在庫整理をする。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡、確認なども。とても眠い。なんだか雨が降りそうで降らない変な天気。セロハンテープがやたらと縦に裂ける。郵送買取の依頼があり、画像を送っていただきSNSのメッセージでやり取り。今日さっそく発送いただけるようだ。ほか、最近よくお売りくださるお客さんがまたたくさんの本を持ってご来店。ありがたい。査定進める。休憩時にFrescoで少し絵を描いた。

今日は少し本を読んでから絵をやる。

2024年8月3日土曜日

ふつうの日記(2024年08月01~03日)

31日(水)夜

閉店後、すぐに店を出る。本を発送して帰宅。まどはまどかさんとみきちゃんと津田まで海水浴に行っていた。しゃべってシャワー。一日にシャワー3回くらい浴びたい。予定しているイベントのためのいろいろをテキストデータにまとめ、決定したことと今後確認すべきことを洗い出す。12時前に寝た。


01日(木)

朝7時前に起きる。朝ごはんを食べつつフェデリコ・フェリーニ『白い酋長』見る。映画撮影クルーが監督含めテンションのおかしい人ばかりで面白い。撮影と関係ないのに乱入してくる太っちょの男がいい味出してる。朝に見るのはこういうわかりやすい話がちょうどいいな。

洗濯物をたたみ、お弁当を用意して、まどと外出。南に入り、アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読んで、エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』読み始める。『やし酒飲み』は約7年ぶりの再読。作業部屋へ行き、ネット出品作業やる。

開店。発送準備など進める。先日お預かりした分の支払いが1件。イベントの細かい部分について整理し、いろいろやり取り。意外ともう早めに動いていかないといけないことが判明。他の件についても諸々連絡などあり、この日はけっこう忙しかった。

閉店後、本の出荷。ついでにビールとおつまみを買い、店で『やし酒飲み』の続きを読みながらスマホの充電。先日届いた、京都のディナミシャイスケさんによる”MINAMI wea"のTシャツの撮影をやる。アイロンをかけるとプリントが傷む恐れがあるので、少ししわは寄ったけど仕方なし。yomsのウェブショップへも登録。

終了すると23時。帰宅して、疲れでそのままクッションにへたり込み寝てしまう。なんとか歯磨きと洗い物だけして、ベッドに入った。


02日(金)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、シャワーを浴びて洗濯と掃除。お弁当の用意。コーヒー飲みながら少し読書。

自転車で出発。クリーニング店、無印良品、銀行、画材屋さん、郵便局とまわって細かい用事を済ませる。徒歩と比べて自転車は速い(当たり前)。無印でivoryさんと少しお話。

開店。昨日夜の作業続き。Tシャツにシールで値段をつけて、入り口ドアのあたりにかけておく。SNSに入荷のお知らせ。発送準備、品出し進める。最近は暑さに皆さん慣れてきたのかどうなのか(私は慣れませんが)、先週と比べるとお客さんは増えている。おとといにお預かりした本の査定が完了し、お振込み。イベントに関する連絡も進める。

閉店後、本の発送。ルクスに行く。先日ルクスでもHAPPFATさんらとイベントを企画されていた『歓迎』の方がいて、いろいろ話す。最近九州から引っ越してきたそう。その後まいちゃんに相談やら確認やら。作業部屋に戻って、少し絵を進める。帰宅。黒猫とすれ違った。シャワーを浴びて寝る。


03日(土)

朝8時過ぎに起きる。よく眠れた。ヨーグルトを食べて、まどと外出。南でモーニング。アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読む。

高松市美術館で谷川俊太郎展を見る。この日は開館記念日で入場無料。絵本の仕事に焦点を当てた展示で、小さな子供がのびのびできるようゆったりとした構成になっており、それほど混雑している感じではなかった。通して見ると、作風にとても幅があるし、イラストレーター、漫画家、写真家、美術家など様々な表現者と協働していることが改めてよくわかる。新しく登場してくる人にも常にアンテナを張っている。それと、レコード寄席の『谷川俊太郎と詩人のレコード』編でも感じたことだけれど、「どう見せるか」というトータルのディレクション力というか、メディアへの意識が非常に高い。展示のそこかしこに配置された谷川俊太郎自身の言葉にも、そのことがよく表れていた。

100均に寄って、店に戻る。店入り口のドアにフックの取り付け。開店。品出し、発送準備など進める。栃木の佐藤拓人君より、新作のzine"RECYCLE SHOCK"届く。これは拓人君が古着屋やリサイクルショップでいろんなものを少しずつ買い集めた模様をイラストエッセイにまとめたもの。単に品物と置いてあったお店のことだけでなく、展覧会や映画、クラブなど、「何かのついで」の思い出がたくさん紐づいているところが、読んでいて楽しい。「ついで」ができることの豊かさを改めて考えさせられる。おまけCDRつき。

今日はこれから絵を描く。