2022年5月13日金曜日

いろいろなことがある(2022年05月10~13日)

09日(月)夜

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて早めにベッドに入る。少しスケッチブックに絵を描いて寝た。


10日(火)

朝6時半に起きる。今日は展覧会を見るために関西へ。ごはんを食べてフットバスに乗る。うとうとしつつ、船木亨「メルロ=ポンティ入門」読み終える。以前読んだ郡司ペギオ幸夫「やってくる」を思い出す箇所も多かった。

11時過ぎになんばOCATに到着し、織田作之助も通ったというカレー屋さん「自由軒」に初めて行く。開店直後で空いていた。ごはんとカレーがあらかじめ混ぜ合わされていて、真ん中に生卵が落とされており、好みでソースをかけてさらに混ぜて食べるというもの。ドライカレーとも違う。まったりしていておいしい。出て、アイスを食べたりして少し時間をつぶし、ルイヴィトンでやっているゲルハルト・リヒター展へ。青木淳による船の帆を思わせる建築がかっこいい。入口近くに掲示された展覧会ポスターの写真を撮っているとドアがスッと開き、スタッフの方が入口まで案内してくれた。コンパクトながら見応えのある展覧会。ワコウワークスオブアートで10年前くらいに見た時はあまりわからなかったストライプシリーズの大きいバージョンがあり、近づいて見ると奇妙な没入感があった。滞在時間1時間半ほどで大阪を離れる。まどから借りた携帯アルコールスプレーをまめに吹く。

神戸へ。兵庫県立美術館で「ミニマル/コンセプチュアル」展を見る。作品ごとに丁寧な解説が付けられていて、面白い本を1冊読み終えたような気分になった。ギャラリーと作家とでやり取りされた手紙も展示されており楽しい。ブルース・ナウマンとギルバート&ジョージの作品をまとまった量見れたのがうれしい。常設展示室では元永定正の特集展示も見れた。

灘から長田へ移動し、ぱるふあんという喫茶店へ。丸みを帯びた入口や内装が素晴らしく、ネットで見て以前から気になっていたお店。現在はお店を引き継がれた若い方が経営されている。アイスコーヒーも玉子サンドもおいしい。小島信夫「公園・卒業式」読み始める。「初期作品集」と銘打たれており、十代の頃に書かれた文章も収録されている。既に後の作風に繋がるような部分があり驚く。

元町に移動。花森書林さんに行くが定休日だった。まだ時間に余裕があったので、六甲の青年センターでやっている古本市へ。ジョージ・ナカシマ「木のこころ」、増田みず子「シングル・セル」、金時鐘「猪飼野詩集」、松浦寿輝「花腐し」購入。もっと買いたかったけど荷物が重くなりそうだったのでやめた。

帰りはジャンボフェリー。うどん食べて、風呂にさっと入って汗を流す。船内の座敷でごろごろしながら絵を描いたり、ストレッチやったり、本を読んだり。「公園・卒業式」読み終え、馬場君から借りた柳沢英輔「フィールド・レコーディング入門」読み始める。著者が録音のどういう部分に魅力を感じているのかが伝わってくる文章で、エッセイとしてもすごく面白い。

高松に着いて、駅からタクシーに乗って帰る。ちょうどいい旅になった。


11日(水)

朝9時前に起きる。ゴミ捨て、朝ごはん。卵焼き、ほうれん草、豚肉の生姜焼きを作る。生姜焼きには玉ねぎの他に余っていたにんじんとピーマンも入れた。洗い物して外出。ルヌガンガへ行き、「フィールド・レコーディング入門」を自分用に購入。八百屋へ。「なつみ」というみかんを買う。カラマンダリンとデコポンを掛け合わせた品種だそう。すっきりとした甘さでおいしい。

開店。お客さんは少ない。品出し進める。先日藤井さんと来られた元BLANKY JET CITYの照井さんが再びご来店、名刺代わりにとCDをいただく。よくいらっしゃる映画好きのお客さんからもおみやげの手ぬぐいをいただく。ありがとうございます。ヤマトの配達員の方が大きな段ボールを持ってやってきた。こないだ修理の依頼をしたプリンターの回収。精密機械専用の箱があるようだ。梱包して運び出し。福田さんやってきて、ミニコミ「些末事研究」の最新号をいただく。今回も自分とまどが寄稿している。他にも豪華な執筆陣が参加。福田さんといろいろお話する。何かを作り続けるのも、反応を気長に待つのも同じくらい大事だなと思った。夜に栗金商店の2人が来てしゃべっていると、記者のKさんも来て軽く打ち合わせ。来客の多い、うれしい一日。ビニールシート越しの会話を心掛けた。

閉店後、本の出荷。帰って風呂に入る。夜は少し寒い。スケッチブックのコピーを裁断する作業。12時前に早めに寝た。


12日(木)

朝8時に起き、少し読書。雨の中、まどとkincoさんへモーニングを食べに行く。スケッチブックのコピーに描いた日付とタイトルを入れる作業。枚数が多いので時間がかかる。2時間弱やり、7割ほど終了。

開店。雨の割にはそこそこお客さんが来る。今週末くらいまで天気のぐずついた日が続くようだ。昨日入荷した「些末事研究」が早速売れている。個展についての取材があり、諸々回答。天気も悪いせいか、いろんなことを考えてしまって仕事の手が思うように動かなかった。

閉店後、コピー本作業の続き。ブランデー水割り飲む。ひと段落ついて久しぶりにルクスへ。シュウさんという若い男性の方と小鉄君がいて、二人とも音楽にとても詳しく、会話を聞いているだけで勉強になる。いつの間にか1時前になっていた。帰って歯を磨いてすぐに寝た。


13日(金)

朝9時起き。寝坊してゴミを出すのを忘れた。この日も雨のようだ。高松に越したばかりの頃は雨が降っても1日中続くなんてことはほとんどなかった気がする。雨量が年々増えているのでは。

朝ごはんを食べ、ひとつ用事を済ませ、スーパーで少し買い物して帰る。シャワー浴びて料理。明太子パスタ、レタスとパプリカで簡単なサラダを作る。昼ごはん。この日はまどが少し店番なので、外出して散髪。喫茶店に行き読書。

店番交代。この日は雨のせいかネット出品していた商品がよく売れた。発送準備を進める。修理に出していたプリンターが戻ってきてとても快適。内部に紙がクシャクシャに縮んだ状態で詰まっていたらしい。途中ルヌガンガへ注文していた「来るべきデザイナー」を買いに行く。中村さんに些末事に書いた文章をほめられうれしくなった。「来るべきデザイナー」にはYOMSのショップカードをやってくれた鈴木哲生氏など知人が何人か載っていて、たいていみんなSNSでは寡黙だったり関係ない話をしているので、こうやって本でフォーマルな話が読めるのは貴重。パラパラめくると、TATA君が自分が10年ほど前にやっていた活動に触れてくれていて、うれしくて泣きそうになっていたら、半空の暖さんが店に入ってきて必死に涙をこらえた。情緒不安定と思われたかもしれない(情緒は安定とか不安定とかいう言葉で測れるものだろうか)。夕方、香川在住で小説を書いているという女性の方が冊子を持ってきてくれる。持ち込みは基本全てお断りしているとお伝えする。すみません。でも薄く長く付き合っていく中でまた改めて声をかけたりするかもしれない。持ち込みの方にはいつも歯切れの悪い返事しかできず、申し訳ないです。

今日はこれからコピー本作業の続きをやる。明日で完成させたい。

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