2020年6月18日木曜日

2020年06月18日

17日夜

バーナード・マラマッド「レンブラントの帽子」読み終え、バイト。
山本精一「ギンガ」読み始める。


18日

朝7時半に起きる。

絵をやる。進めていた8号のキャンバスが1枚完成。

喫茶店に行き、「ギンガ」読み進める。前に読んだのは10年以上前な気がする。なんでもない日常風景にびっくりしたかと思ったら真顔で拳銃をぶっ放したりもするような、ものすごい文章。エッセイのはずだけど、どこまで現実なのかわからない。グアムに行った話とか、冒頭では「いや~スゴイわ」「おもしろかった」と書いているのに、最後は「グアムにはもう行きたくない」で終わっている。どういうことなのかわからないけど、どっちの気持ちも本当なんだろうなと納得させる異様な説得力がある。

八百屋とスーパーに寄って帰宅。

開店。一日中雨。店頭買取1件。品出し進める。
安岐さんと大林さんが来てくれて、少し話す。たくさん動くお二人。

昨日ルヌガンガで斎藤潤一郎「死都調布 南米紀行」を買ったのを書き忘れていた。今日はネットで買った中原浩大の図録が届く。これはBankartで行われた、田中信太郎と岡崎乾二郎とのグループ展「かたちの発語」に合わせて発行されたもの。この展覧会はすごく良かったな。開催から6年が経っているけど、今でも思い出すことが多い。

休憩中に、早速図録に収録されているインタビューを読む。フランク・ステラについての言及があった。その他の内容も、かなり抽象的だけど面白い。
「あるいは、その本体がどちら側にあるのかすら、こう揺れ動いてしまうとすれば、例えばこう首で切って、頭の方が自分なのかっていうこと、あったりするわけじゃないですか。なんかそういう、ある母体があって、そこは固定されてて、付け加わったり、減ったりっていうこと以上に、なんかこう分かれちゃったりとか、ていうことも含んでいるんだとすれば、そういう言い方もいいのかな。」
高松市美術館の常設展示室の入り口には中原さんの「金碗」と「光のミミズⅡ」があって、いつもそれを見るたび勇気づけられる。

山本精一さんの音楽を聴きながら、電車の中で小島信夫の小説を読んで、中原浩大さんの展覧会を見に行きたい。一生に一度でもいいからそんな日があればいいなと思う。

今日もバイト。まだ雨が止まない。

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