2024年9月18日水曜日

早寝早起き(2024年09月17~18日)

16日(月)夜

閉店後、特に作業せず帰宅。風呂に入って寝る。もうしばらく早寝早起き生活にしようか。


17日(火)

朝6時に起き、ごはんを食べながらアーサー・ペン『俺たちに明日はない』見る。頭から無軌道なアウトロー人生が特に大きなきっかけもなく始まり、最初は陽気なカントリー音楽とともに乾いた感じで続いていくのが、強盗、殺人と罪を重ねるにしたがって徐々に重さを増していく。終盤、登場人物の親族が(幻想の中で)登場するシーンにつかまれる。強盗や銃撃戦シーンのショットの構成がどれも素晴らしい。そして壮絶なラスト。

まどが起きてきて、梨をむいて食べる。掃除機をかけて、自分は外出。南に入って読書。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』、川端康成『水晶幻想/禽獣』続き読む。

作業部屋に行き、絵の続き。Meditationsで買った、ローラースケートリンクでかかっていたというダンスホールレゲエのコンピのカセットを聴きながらやる。古い録音の復刻のせいか異様に音の歪んだ部分もあるけど、それがかえって良い感じになっている。

外出、この日のお昼は瓦町駅そばの洋食屋さん『おなじみ』で名物のオムライス。有名店だけど入るのは初めて。人気のある老舗は引っ越して早い段階で行っておかないとそのままズルズル過ごしてしまうな。オムライスはかなりボリュームがあっておいしかったし、安い。タイムランチは700円とのことだった。

栗金商店へ。堀金君と、京都へ行った時の話や古着、古物の話などする。自分の店にももう少し古物の展示販売スペースを作れないものだろうか。古本は今後もずっとやっていきたいし、大切なものだけれど、たまには店に新しい風を吹き込んでモチベーションを上げたい。木片にステンシルで色が塗られたかわいい人形を購入。

OHLOYさんでビールを買って飲みながら帰ろうかと思ったら、どうやらyomsと同じ火曜定休の模様。スーパーで買い物をして店に戻る。発送がたまっていたので4件ほどやり、ブログを書く。それなりに時間がかかる。お客さんが入って来られたので「良かったらご覧ください」とうながすと、本を数冊とジュースを買ってくれた。

帰宅して料理。オクラと長芋の梅肉和え、キャベツとねぎともやしの味噌汁、にんじんとかぼちゃの煮物を作る。カツオのたたきを切って晩ごはん。お腹いっぱい食べる。スーパーでビールを買ってきて、シャワーを浴びてから映画。オタール・イオセリアーニ『田園詩』見る。田舎の農村へやってきた四重奏楽団?の演奏家たちと農村の人々の交流を描いた、散文詩的な映画。農作業をする人々はコルホーズ(集団農場)へ向けてトラックにぎゅうぎゅう詰めに乗り出発する。楽団の演奏がとてもいい。少し読書して寝る。

なんとなく、早寝早起き生活で進めていくべきことがはっきりしてきた。


18日(水)

朝6時に起き、『22世紀の~』続き読む。お弁当用に鮭ときのこのホイル焼きを作る。

骨董的な価値のある紙ものや、友人アーティストの作ったオブジェ、その他古物なんかをもっとうまく見せられる方法はないものかと考える。まだうまくやれることはあるはず。

お弁当の用意をして出発。店へ行き、軽く発送準備やブログの更新、在庫整理など。その後再び外出、郵便局で本を発送し図書館へ。借りていた本とDVDを返してまた借りる。郷土資料コーナーで本を見ていると、成合町の方がまとめた『蓄音機・平円盤広告考』という本が目にとまる。これは明治末期から昭和30年代半ばほどにかけて、四国新聞などの香川県の地方紙に掲載されたレコードに関する広告を可能な限り集めたというもの。全て著者の手による切り貼りで作られたと思われるコピー誌で、熱量を感じる。記事のみ抜き出した『記事考』もあり。美空ひばりや笠置シヅ子の記事も多いが、砂古口さんはお持ちだろうか。その後、こないだ読んだ『はじめまして農民芸術』に記載のあった小豆島・池田の『小豆島郷土芸術社』について調べるが、特に見つからず。

店に戻り、少しネット出品作業をする。アルバイトMさんも作業を進めてくれているようだ。

開店。早速店頭買取が1件。来月から出店が続くので、ありがたい。品出し、発送準備進める。領収書ハンコおし。些末事福田さん来てくれて、追加納品分の支払い。お酒弱くなったという話などをする。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。

11月に東京へ行く時の予定を少しずつ決めている。楽しみだ。

今日はこれから少しイラレ作業。

2024年9月16日月曜日

交配(2024年09月14~16日)

13日(金)夜

閉店後、コンビニで無糖のカフェオレを買う。最近どうも夜眠くていけない。絵の続き。進めていたキャンバスをとりあえず止めて、板パネルを下塗り。帰宅。風呂に入って寝る。

いろんなものをディスプレイして遊ぶための白い壁の部屋がほしい。あわよくばそこで何かを売りたい。


14日(土)

朝6時半に起きる。朝ごはん食べながら五所平之助『煙突の見える場所』見る。音や影、鏡を使ったきめ細かい演出。内容は重いけれど、隣人たちの温かい人柄や人間くさい仕草が軽さを持たせていて染みる。戦後すぐはこういうトラブルが多かったのだろうかと思うと辛いな。工藤冬里さんの器でコーヒーを飲みながら、オオヤミノル『喫茶店のディスクール』続き読む。

「もらったら返すんだけど違う人に返す。もらった分より少なく返すんだけど、揉め事を避け、権力の逆転表現としてへりくだってもらうのではなくって、誰に返すのかとか、どういうパターンで返すかっていうので、協調性みたいなものが表現されるという。」(p98)

「作品がどのように美しいのかとか、自分にとってなぜいいのかをコミュニケーションする場が、喫茶店であり本屋であり、嗜好品を扱う店だよね。それを求めた結果が、消費だけでなく、美意識の交換や、コミュニティ形成ができる、本屋や喫茶店のような共有財産への渇望だったはず。」(p110)

洗濯とお弁当の用意をして外出、店へ。均一棚用の本を見繕う。

開店。均一本の補充、品出しなど進める。DJの生物さんが来てくれて、いろいろ話す。生物さんリリース予定があるとのこと。楽しみだ。

しわしわから届いていた合同誌『ちゃくりんぐ しっぽ』とラップユニット『消極的レジャー』の1st CDR”GIGANT WATER"を出す。前者はしわしわの他に、yomsでも以前から冊子を扱っている蚊にちゃん、藤想さん、まどさん(音楽ユニット『E.S.V.』『ジョンのサン』などでも活動されている方で、サイトウマドとは別人)、おなしさんの5名によるマンガやイラストが掲載されている。『消極的レジャー』はしわしわとおなしさんの2人によるユニット。もんやりした音像の、曇りの日をあえて慈しむような雰囲気が良い感じ。こちらのCDRにも冊子が付いている。

今日記を書いていて、自分の知り合いは変わった名前の人ばかりだなと改めて思った。閉店間際にヒウラ君やヤマハラさんが来てくれて、楽しそうに本を買ってくれた。

閉店後、ルクスへHAPPFATさんのDJするイベントに行く。ブラジルものからヒップホップ、日本の歌謡曲までめまぐるしく変化するプレイ。かっこよかった。

睡魔に襲われ、ふらふらと歩いて帰る。


15日(日)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。『喫茶店のディスクール』読み終える。咀嚼にはまだ時間がかかりそうだけど、読めて良かった。

こないだ平安蚤の市に行って、500円くらいかな?と思った小さな玉が聞いてみると2000円だったりした後に、OASIS2で店主の方と古本と古着と古物についていろいろ話したのがとても良かった。モノ、相場、価格、演出などについて考えた。『喫茶店のディスクール』は終盤アート作品とそこに発生するお金の流れにも言及している。自分は相場のはっきりした古本を売りつつ、モヤモヤした相場の上で流通させることになる絵を描いていて、今はそれらの売り方、見せ方(と、そこから派生する出来事←本当はここが一番重要)を交配する手段はないかと考えている。

「作品がどのように美しいのかとか、自分にとってなぜいいのかをコミュニケーションする場が、喫茶店であり本屋であり、嗜好品を扱う店だよね。
それを求めた結果が、消費だけでなく、美意識の交換や、コミュニティ形成ができる、本屋や喫茶店のような共有財産への渇望だったはず。」(p110)

「買う人は「価値があるから」って言うのね。その場合の「価値」ってなんだろう。アーティストの事情に課金できる社会的理由。そんなもん絵に感動することと何も関係がないよね。」(p131)

お弁当の用意をして、まどと外出。まどはこの日イラストレーターのタケウマさんが主催する野外スケッチ会に参加。自分は店へ行き、絵の続き。板パネルの側面を塗る。ただのベタ塗りでも意外に時間はかかる。

開店。品出し、発送準備を進める。この日もなかなか発送が忙しかった。こずえちゃんが来てくれたり、2日連続でヒウラ君が来てくれたり。観光の方が多い時期は、やはり日が暮れてからのご来店が多くなる。

結局この日は1時間半ほど残業。本の発送をし、スーパーで2個600円の梨を買ってみる。帰宅。まどと梨を食べると、また猛烈な眠気。本を読もうと思っていたけど、仕方なく寝る。


16日(月)

朝6時に起き、シャワーを浴びて、増村保造『動脈列島』見る。よくしゃべる情熱的な梶芽衣子が新鮮。しかしレールにサラダ油を塗るだけで新幹線のブレーキが利かなくなってしまうなんて…おいおい。捜査網の指揮を執る田宮二郎の言うことも論理性に欠け、なんだか全体的にゆるい印象を持ってしまった。ほぼ2時間きっかりある映画全体のちょうど半分まできたタイミングで指名手配捜査の発表になって映画の雰囲気が変わり、残りちょうど30分あたりでクライマックスに突入するのには、背筋が寒くなるような、妙な時間構成へのこだわりを感じた。

朝ごはんを食べ、お弁当を用意してまどと外出。南に入って読書。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』続き読む。荒川の手掛けた住宅の住民による座談会が面白い。現在の住宅建築で自明とされている利便性が、住民の中で既にかき回されていることがよくわかる。川端康成『水晶幻想/禽獣』読み始める。川端の幻想文学系作品は、短い一文だけを取り出してみても切れ味がすごい。

「河波の上の呼声でほうと眠りから覚めると、私の眼に船の帆が白い渡鳥の群のように浮びました。そうです。白帆を見た瞬間の私は、その胸に鳥を飛ばせている時の青空のように無心でした。」(P9、『青い海黒い海』)

まどは図書館へ。郵便局で本を発送し、作業部屋で絵の続きをやる。

開店。3連休最終日。品出しを重点的にやっていく。この日はあまり面倒な梱包はなく、発送準備はそれほど手間がかからなかった。この連休は「香川に住んでいて、前々から来たいと思っていたんですけど今回やっと来れました」という方も多くうれしい。来週も3連休で、さらに来月からは県内外で出店が続く。

明日は定休日。最近滞っていたイラレ作業を進める予定。

2024年9月13日金曜日

久々の京都(2024年09月11~13日)

10日(火)夜

この日は早めの19時で閉店。本を発送し、少しだけキャンバスを進める。家に帰ってシャワーを浴び、明日の京都行のための準備。冷凍庫にあったご飯を解凍して、朝ごはん用のおにぎりを握る。早めに就寝。映画でも見ようかなとか思っていたけど、時間が足りなかった。まあそんなもん。


11日(水)

朝4時半に起きる。高松駅5時半発のバスに乗り、大阪へ向けて出発。朝吹真理子『TIMELESS』を少しずつ読みつつ、寝たり起きたり、おにぎりを食べたり。大阪駅に着いて、新快速で京都へ。9時過ぎにしては混雑もしておらず、普通に座れた。『TIMELESS』読み終え、オオヤミノル『喫茶店のディスクール』読み始める。

京都着、地下鉄に乗り東山へ。平安神宮にて毎月行われている平安蚤の市へ向かう。暑い。高松よりは直射日光の厳しさがいくらかましな気はするけど、湿度が高く、あっという間に汗をかく。既にたくさんの人が集まっていてにぎやか。がふの長谷川さんを探し、少しお話。今回は芝生の上に白いテーブルを設置し、カラフルなプラスチックものをたくさん置いている。やはり独特だ。がふが出店しているあたりには他にもitouさんなど気になっていた古物店さんがブースを出していて、それぞれが老舗の古物店とはまた違った見せ方を展開していてかなり面白く、勉強になる。滋賀の『古物至る』さんのブースも良かった。というか、なんでも面白く見えた。値段を聞いて想像の数倍だったりしても、「そうなんだ!」と新鮮な気持ちになる。目利きのお客さんとお店の方との会話も興味深い。まわっている途中、京都のモアレさんらしき人がいるな…と思ってじっと見てしまう。やはりモアレさんだったようで、がふさんのブースに戻ったところで再会。以前お会いしてからもう7年くらい経っていた。ここ数ヶ月蚤の市には出していないようだ。いろいろお話する。

12時前に蚤の市を抜け、レンタサイクルを借りてお昼ごはんへ。『珉』という中華料理店に行き、エビ卵炒めの甘酢あんかけと鳥天のセットを食べる。優しい味でとてもおいしい。そして安かった。他のメニューも食べてみたい。

また少し自転車を走らせ、レコード店Meditationsへ。店内は良いお香の香りに満ちている。電子音楽、レゲエ、ジャズ、インド映画のサントラなどなどが少し変わった視点からセレクトされている。今回はDeath Is Not The Endから出ている、80年代前半のジャマイカのローラースケートリンクでかかっていたダンスホールレゲエのコンピレーション?のカセットと、まどへのお土産にお香を購入。

さらに自転車で北へと向かう。暑すぎるので途中コンビニに入ってあずきバーを食べる。6本パックで売られているものよりも単品のほうがあずきの密度が濃いことに気付く。Tシャツを替える。

予約していた古着屋”OASIS2”へ行く。お店は奥まった場所にあり、長屋のようになっていた。店主の方は神保町のとある古書店で働いていたり、岡山出身だったりで、話がはずむ。緊張してしまいがちな自分でも楽しくお話できた。店内には古着だけでなく古物も置かれていて、なんとなく相場が決まってしまいがちな(それだけに、商売としてはやりやすいとも言える)古本という商品の特性について考えたりもした。オリジナルのグラフィックがプリントされたTシャツを購入。

再び南下。100000tとpoco a pocoをまわり、CDやレコードを見る。100000tで前々から欲しかったAMEPHONEさんのアルバムを見つけ、購入。イノダコーヒー本店に行き休憩。スタッフの方に「本館と別館とありますが、どちらにされますか」と聞かれ、ソファ席のある別館へ行く。他のお客さんの話し声が全く響かない空間で、とても落ち着く。どういうつくりになっているんだろう。

VOUへ行き、ジュノ君と後藤武久さんの2人展を見る。お2人は高校時代からの長い関係のようで、今回はコラボレーション作品も展示。後藤さんの作品を乗せた什器も面白い構造で、スタッフの方に許可をいただき、展示風景と一緒に撮影させてもらう。ショップスペースのカウンターには、香川の友人こずえちゃんの版画が使われていた。

レンタサイクルを返し、コンビニのトイレで着替えて外に出ると、予想外のにわか雨。仕事帰りの人達はみんな傘をさしているのを見ると、あらかじめ予報されていた雨だったのだろうか。弱まるまで少し粘り、脱いだTシャツを頭にかぶって早足で歩く。

シャイスケさんと矢島さんと合流し、『水月亭』という焼き肉屋へ。豚肉が主役の、韓国式のお店。お2人がどんどん頼んですごい量が来たけれど、意外なほどにすいすい食べれてちょうどよくお腹に収まった。シャイスケさんとは最初に会ってから10年以上経つし、最近ちょくちょくyomsには来てくれていたものの、こうやってご飯を食べるのは初めて。共通の知人も多いので、いろんな話ができた。最後のほうで飲んだサンラハンという韓国焼酎がすっきりとした後味でおいしかった。

閉店時間となり、シャイスケさんの家に移動してさらに話す。矢島さんも楽しんでくれたようで良かった。自分もだいぶ前に買ったものの、火事に遭ってだめになってしまっていた『ASOKOマガジン』を譲ってもらう。これは昔東京の高円寺にあった『ASOKO』という場所(自分が花原史樹と会ったのは、思えばASOKOがきっかけだった。13年前くらいか)をやっていたダブ丸とフキンが作った雑誌で、全部リソグラフで刷られた、相当熱量のこもったもの。シャイスケさんのロングインタビューも収録されている。矢島さんが古書店で偶然購入したらしく、2冊あるから譲っても問題ないとのこと。これはかなりうれしい。大切にしよう。

新快速で三ノ宮まで行き、ジャンボフェリーで帰る。


12日(木)

朝5時に高松に着き、自転車で帰宅。シャワーを浴びて再び寝て、起きると10時。お弁当を用意して外出。

開店。この日は発送件数が多く、しかも梱包に手間のかかるものがいくつかあり、手間取った。途中店を少し閉めて郵便局へ発送に行く。ヤフオクで落札していたCDが届く。徳島の眼鏡屋さん『光陽眼鏡店』さんがいらっしゃり、徳島の喫茶店やマルシェイベントのことについてなど、いろんな話を聞く。この日は均一本がよく売れた。結局閉店時間も過ぎて、22時半まで作業する。

閉店、帰宅。洗い物などして、シャワー浴びて寝る。


13日(金)

朝7時半に起きる。ご飯を食べて、お弁当を用意して出発。用事をひとつ済ませ、南に入って『喫茶店のディスクール』続き読む。スケッチブックに1枚ドローイング。その後作業部屋へ行き、CDを聴きながらキャンバスの続き。京都で買ったAMEPHONEさんのアルバム素晴らしい。最近CDはYouTubeで試聴しつつヤフオクで買うことも多い。安くてなんとなく気になるものを検索・試聴して調べながら買うのは、それはそれで楽しい。サブスクで聴けるものでも、内容が良くてある程度安ければ買ったりもする。

開店。この日も梱包が忙しく、品出しや均一本の補充はそれほどできず。また途中で郵便局へ行ったりもする。明日からは三連休か。

今日はこれから少し絵。明日の朝は映画が見たい。

2024年9月10日火曜日

次はこうして(2024年09月08~10日)

07日(土)夜

閉店後、本を出荷して帰宅。風呂に入り、甘酒を冷えた豆乳で割って飲む。朝吹真理子『TIMELESS』続き少し読んで寝る。


08日(日)

朝8時前に起きる。8時間以上もぐっすりと深く眠れた。お弁当の用意。スケッチブックに少し絵を描く。

まどと外出し、高松駅方面へ。自分は自転車で先に行き、店に寄ったり、駅のバスターミナルで高速バスのチケットを買ったりする。まどとプロントで合流してモーニング。スケッチブックの続き。最初はうまくいかなくても、何枚か続けているととっかかりが見えてくる。

サンポートで行われている蚤の市へ。昨年自分が参加した時は古本の出店者がとても少なかったけど、今年は少し増えていた。古物の出店者も若干増えていたような。ギフトショップモリさんも出していた。古物の方々の値付け、勉強になる。ぐるっと見るだけ見て、なんとなく渋ってしまい今回は買わず。ハップさんのところでまどがカフェオレを買い、少し分けてもらった。

開店。査定、品出し、発送準備進める。査定完了、ご連絡して了承取れ振り込み。他にもこの日は店頭買取が1件。少し珍しい内容の買取だった。夜になり、東京の友人柳沼君とともビッチが来てくれる。柳沼君は『もっと!!いい状態!』という名義でシルクスクリーンをやっていて(最近シルク印刷業者として個人事業主になったようだ)、ともビッチ(日記にこんな軽くビッチとか書いていいのかわからないけど、みんなともビッチと呼んでいるのでこのままいきます)はラップをやっている。香川に越して少ししたくらいに会ったきりなので、8年ぶりくらい。昨日は尾道の音楽イベントで出店していたらしい。閉店後も焼き鳥屋に入り、ハイボールを飲みつついろいろ話す。長く会っていない知人友人の話なども聞いた。

かなり酔っぱらって帰宅。なんとかシャワーを浴びて歯をみがき、寝る。


09日(月)

朝8時頃に起きる。軽く朝ごはんを食べて、まどと南へ行く。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』続き読む。養老天命反転地にて行われたワークショップで、一番寝心地の良い場所と姿勢を探ろうというものがあり、自分も固い床に寝転がってもぞもぞするのが好きだったことを思い出した。スケッチブック1枚描く。集中してできるだけきれいな線を引こうとすると、なんだか気持ちが落ち着いてくる。

まどと分かれて、自分は作業部屋へ。こないだ買ったCDを聴きつつ、新しいキャンバスに手を付ける。キャンバスやパネルに3日も描いていないと、どうも調子が狂う。その分店の作業が進んだり、本がたくさん売れたり、友達とたくさん話したりしていても、大事な何かがポロっと抜け落ちている感じがする。絵(スケッチブックよりも、できればキャンバスかパネルが良い)を描いている最中の「ここうまくいったな」や「次はこうしてみるか」などが、自分の場合はそのまま前向きに生きるためのエネルギー、短期目標になるようだ。「生きる気力がわく」などと書くとなんだか重いけど、他の人にとってみればこれがジョギングやナイター観戦、友達とのランチだったり、いろいろだろう。

開店。品出しを進めていく。意外とお客さんは多く、改めて最近は平日も週末も関係ないなと思う。最近洋画にも興味が出てきたというお客さんからおすすめを聞かれ、アマプラに入っているとのことだったので、少し前に見たアンリ=ジョルジュ・クルーゾー『密告』を薦める。後でもっとわかりやすい映画が良かったんじゃないか?と思ったりもした。ルビッチ『極楽特急』とか(もしこの日記を読んでいたら、ぜひ見てみてください)。この日は他にもTさんご夫妻、安岐さん、常連のMさんなど来てくれてにぎやかだった。店頭買取も1件あり、品出しもまずまず良い具合に進んだと思う。

閉店後、また柳沼君とともビッチと居酒屋に入り、いろいろ話す。2人は明日直島へ行くそう。若干途中から疲れてしまったけど、会って話せてよかった。


10日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー、朝ごはん。少しゆっくりめに過ごし、お弁当を用意して店へ。絵をやろうかと思っていたけど、結局仕事を始めてしまう。在庫整理、ネット出品。

開店。品出し、発送準備をどんどんやる。しわしわから新作のzineとCDが届き、振り込み。

明日は京都へ。

2024年9月7日土曜日

気分を変えて(2024年09月05~07日)

04日(水)夜

閉店後、本を発送してビールとおつまみを買う。セブンイレブンには以前ブルーチーズ風味のチータラが売られていたのが最近見なくなって、無くなったのかなと思っていたら明太子味が新しく出ていた。

作業部屋に戻り、飲みつつ絵の続き。完成。もっとシンプルな絵も描いてみたい。その後読書。イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』下巻読み終える。帰ってすぐに寝た。


05日(木)

朝7時半に起きて、軽くシャワーを浴びる。お弁当の用意をして早めの外出。南に入り、『はじめまして農民美術』読み終える。小豆島の池田にも『小豆島郷土芸術社』という農民美術の団体があったらしい。とりあえず検索してみるが何も出てこず。今度図書館で調べてみるか。

気分を変えるために、百間町にある『民芸福田』へ7,8年ぶりに行く。先日関西から来てくれたミュージシャンのLe MakeupさんとDoveさんが「これから民芸福田にも行こうと思ってます」と言っていて、そういえば長いこと行ってなかったな、と思い出したのだった。久しぶりに行くと、以前来た時から自分の工芸・民芸への意識も変わったのか、とても楽しい。高いガラスものなどは買えないけど、数百円の商品もたくさんある。今回は美濃焼のお皿とガラス製の猿の置物(親子5体のセット。とても小さい)、布コースターを購入。布コースターは置物の下に敷くためのもの。全部で千円ほどだった。安い。また来よう。

作業部屋へ行き、少しネット出品作業をやる。

開店。ほぼ同時に本のお持ち込みがある。あっという間にレジの中が身動きの取れない状態に。しかし、内容的に大変ありがたい買取。在庫整理を進めていく。他にもこの日は店頭買取が1件。

閉店時間を過ぎて、ネット出品していた大物の商品を梱包し発送。手間はかかるけど値段もそれなりにつけていたのでありがたい。店に戻り、トッド・ブラウニング『からくり四人組』見る。70分ほどの映画だけれど、にぎやかで楽しい序盤、特殊効果の冴える中盤、サスペンスの終盤と、雰囲気がくっきりと分かれていて濃密。登場人物それぞれのキャラクターも立っている。

コンビニでヨーグルトを買い、家に帰って食べる。シャワーを浴びて早めに寝た。


06日(金)

朝9時に起きる。軽く朝ごはんを食べ、お弁当の用意。外出、ひとつ用事を済ませて店へ。昨日買い取った本の整理。

開店。暑い。品出し、発送準備を進めていく。映画や食べ物、本の本関係など、足りていなかった部分を補充。24日にヤンフーに品物を預け、委託という形で台北へ出店する件の告知。この日の夜はハップさん主催で同会場にて音楽イベントも行われるそうだ。

この日はなぜか時間が溶けるように過ぎ、いつの間にか21時近くになっていた。本を発送し、作業部屋でビールを飲みながら朝吹真理子『TIMELESS』を読み始める。朝吹さんは最近絵を描いて展覧会もされているようだ。少し絵の続きもやる。

帰宅。体は疲れ切っているがなんとかシャワーを浴びて寝る。


07日(土)

朝8時に起きる。ヨーグルトを食べ、お弁当の用意。まどと南でモーニング。『TIMELESS』少し読み進めて、『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』読み始める。『愛・地球博』開催に合わせて建設された志段味資源循環モデル住宅にて、NHK『ようこそ先輩』のロケが行われた際のエピソードがすごい。ロケ当日、担当者からの説明を聞いているうちに荒川が激怒し、キッチンカウンターに飛び蹴り。何が問題なのかを声を荒げて話し出したところにNHKのスタッフが「子供たちの乗ったバスが到着しました!」とやってくる。なんとかロケは終えられたものの、後日荒川が母校を勘違いしていたことがわかり、初回放送以降はお蔵入りになってしまったというもの。むちゃくちゃすぎる。

ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントにと注文していた天野知香『マティス』をまどに買ってもらう。涼子さんがラッピングしてくれた。オオヤミノル『喫茶店のディスクール』も購入。KAFE工船に行ってみたい。

店で在庫整理をやり、そのまま開店。査定、品出しなど進める。静かに品出しを進めていると、「へえ」「おやっ」というような小さな発見がある。査定1件終了、お支払い。ほか店頭買取1件。買取についての問い合わせも何件かいただく。

今日は早めに家に帰る。

2024年9月4日水曜日

のどごし(2024年09月02~04日)

01日(日)夜

この日は発送準備や帳簿付けなどで24時前まで残業。本を発送し、帰ってシャワー浴びてすぐに寝た。


02日(月)

朝6時半に一度目が覚め、小一時間読書。イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』上巻読み進める。二度寝して、起きたら9時前。まどの作ってくれたスープを飲み、『ブライズヘッド』上巻読み終える。洗濯。

外出、店へ。郵便局で本の発送。昨日届いた郵送買取の本などを整理。

開店。品出しなどを進めていく。シールはがしを進めていた横山光輝『三国志』全60巻の準備がやっと終わり、これも店に出すが、もう置き場がない。どうしよう。店頭買取2件、以前お預かりした分の支払いが2件。夜に堀金君来てくれて、音楽の話。堀金君は古着屋、自分は古本屋をやっているわけだけど、実際に会って話すのは音楽や映画の話が多い。本業以外の趣味も何か通じる部分があると、より関係が深まる感じがする。

この日もなんだかんだで残業。査定を1件完了させてご連絡、金額了承とれる。本の発送、コンビニでビールとおつまみを買って作業部屋で飲む。絵も進めた。

帰ってシャワー浴びて寝る。


03日(火)

朝8時頃に起きる。まどはまだ寝ているが、モーニングへ行こうということになっていたので起きるまで読書。『回想のブライズヘッド』下巻読み始め、その後小笠原鳥類『テレビ』読む。小笠原鳥類さんの詩を読むといつもクロード・シモンを思い出す。語が意味を持つ前により物質的な行や頁として目に飛び込んでくる感じ。

まどが起きてきて、南へ。『テレビ』読み終える。スーパーや八百屋で買い物をして帰り、料理。親子丼、オクラときゅうりの梅かつお和え、いか天と野菜の炒め物を作る。まどと昼ご飯。

お弁当を用意して外出。店を開けつつの作業。先日買い取った本をネット出品しつつ整理。あまり動いていない均一本を下げて、新しいものと交換。今月半ばに参加する委託出店用の商品の準備。なんだかんだで5時間ほど作業した。大三君が定休日と知らずに来てくれて、いろいろ話す。今度Syndicateで行われるグループ展に参加するらしい。

仕事を切り上げて、ドラッグストアで買ったマンゴージュースを飲みながらジャン・ユスターシュ『ぼくの小さな恋人たち』見る。これでユスターシュ作品は4本目になるけど、どうも自分とは相性が良くないようだ。だらしのない大人や閉ざされた環境に翻弄される、決して不良とも呼べないような若い男の子の静かな焦燥感。自分の若い頃に重なることも多く、嫌なことをいろいろ思い出してしまう。サム・ペキンパー『わらの犬』を見た時も似たような気分になったな。

作業部屋で絵の続き。少しだけやるつもりが、やっているうちにいつの間にか24時を過ぎてしまう。帰宅。シャワーを浴びて寝た。


04日(水)

二度寝してしまい、朝9時に起きる。朝ごはんを食べて、コーヒー飲みつつ『回想のブライズヘッド』下巻続き読む。もうだいぶ終盤になっているけど、相変わらず物語はほぼ頭に入らず。しかし読み口は心地よい。こういう、ほんのり味のついたお腹にたまらないものを少しずつ食べているような読書も好きだ。のどごしを楽しむような感じ。最近は朝夜の気温がだいぶ落ち着いてきている。エアコンを止めて窓を開けてみた。

外出。作業部屋へ行き、また絵の続きをやる。もう少しでいけそう。

開店。直後に買取あり。新宗教関係のなかなか見ない本がどかっと大量に到着。これはネットで売ることになる。昨日の映画の余韻がまだ残っているのか、どうも体と頭の動きが鈍い。香川の方を中心にお客さんは来られる。ジュノンさん来て、町内会費を払う。最近リサイクル業を始めたらしきIさんより、古本の持ち込み。制服姿の高校生が岩波文庫旧版のシラーを買ってくれて驚く。年に1人くらいは、えらい渋めの本を買っていく高校生が新しく現れる。気合いの入る瞬間だ。夜は査定。しかし品出しは少しずつやっているはずなのに、どうも棚に隙間が空きがち。その分売れているのか?本当に?

今日はゆっくり過ごす。

2024年9月1日日曜日

適当な英語(2024年08月31日~09月01日)

30日(金)夜

閉店後、本を発送し、ついでにお酒とつまみを買う。店で飲みながら、植草甚一『サスペンス映画の研究』続き。こないだ見たアンリ=ジョルジュ・クルーゾー『密告』を「カフカ的な雰囲気」を持った映画と評している。やっぱりそうだよな、となんだかうれしかった。

イラレ作業をやる予定だったけど、やめにして絵の続きをやる。まずまず良い感じ。最近作った絵とはまた少し違う雰囲気のものになりそう。

帰って、ヨーグルトを食べ、シャワー浴びて寝る。まどはこの日髪を切ってすっきり。


31日(土)

朝8時に起き、ごはんを食べながら映画。アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『犯人は21番に住む』見る。『密告』とは全く違ったテンポで展開していくウィットに富んだサスペンス映画で、クルーゾーの作風の幅広さにうならされた。ヒロインのシュジー・ドレールも魅力的。

お弁当の用意をして外出。台風はもうほぼ過ぎ去った。店で在庫整理やアルバイトMさんにやってもらう本の準備など。それと9月の半ばに商品を委託する形で出店に参加するので、そのためのやり取りも。

開店。品出し、アルバイト用の本の準備など進めていく。店頭買取1件。夕方Mさん来て、本の受け渡しと支払い。フリーペーパー『自然観察新聞』を作っているまみさんが、来月燦庫でイベントをやるそうで、チラシを持ってきてくれた。まみさんは普段ネイチャーガイドをしていて、イベントでは植物や粘菌の標本、写真など約100点を展示するそう。夜はライブやDJもあるらしい。この日は少し前からしれっと店に置いていた古物や、自分のひいじいさんがたくさん書き込みをした本(開店当初からずっと棚にあった)が売れたりした。

閉店後に発送準備の続きをしていると、韓国から来たという若い男の子がやってきて、スラムダンク、ナルト、ワンピースはあるかと聞いてくる。あいにくどれも在庫なし。何かマンガを買っていきたいようで、お互いかなり適当な英語でやり取りし、最終的に浦沢直樹を買ってくれた。

発送を終えて、イラレ作業の続き。帰って風呂に入る。『サスペンス映画の研究』読み終えて寝る。


01日(日)

朝7時半に起き、ご飯。Malcolm Le Griceというイギリスの実験映画作家の1967年作品"Little Dog For Roger"見る。子犬を散歩させている映像のコラージュ。手法としてはあまりハッとさせられるようなものはなかったけど、他の作品も見てみるべきか。コーヒーをいれて、イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』上巻読み始める。なんだかあまり頭に入ってこない。まだまだ先は長い。

お弁当を用意して外出、作業部屋へ。9月の委託出店に出すためのzineなどを見繕う。そこそこ量を出せそうだ。その後ネット出品作業。たくさん冊数のあるものは、ひとつ出すのにも時間がかかる。

開店。品出し、均一本補充など進める。この日は神奈川県より1箱、千葉県より4箱郵送買取が到着。神奈川県からの1箱は既に見積もりを済ませているので、状態の確認だけして連絡と振り込み。もう4箱は手つかず。夜になって、10月26日にやしまーるで行われるBOOK WEEKENDのチラシが届く。スタッフとして関わっているネジマキネコさんといろいろ話す。その後、11月4日に徳島県美馬市で行われる『うだつのあがる古本市』のチラシも到着。届けてくれたスタッフの高木さんと話す。まどの漫画をすごくほめてくれて自分もうれしくなった。この2つの古本市にはどちらも出店する予定。この秋は出店が多い。

ネットで買った荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』が届く。パラパラめくるとメル・ボックナーやロバート・スミッソンなどについても書かれているようで、やはり買っておいて良かったなと思えた。現代美術批評や資料性の高い音楽本はすぐ絶版になって中古価格が上がるので危ない。この本もAmazonでは定価より高くなっているけど、定価よりも少し安い値段になっているサイトがあって、今のうちにと買っておいた。

11日に京都に行くことにした。予定をいろいろ立てる。

今日はもう少し仕事。