2021年6月5日土曜日

たまらない手ごたえ(2021年06月03~05日)

02日夜

閉店後、シャワー浴びて筋トレ。雑誌の作業続きやる。ジャンル別に仕分け。30分か1時間くらいでやめにしようと思っていたけど、勢いに任せて全部終わらせた。しかしこれだけでは1円も儲からない。さらにネット出品の作業を進めないといけない。とりあえず寝る。


03日

朝8時前に起きる。ゴミ捨て。ここ最近は忘れないようにとまどが前日のうちからゴミをまとめてくれていることが多い。朝ごはん。まどと一緒に外出。本を出荷し、コーヒーを買って公園で読書。6月に入って芝生の養生が始まり、広場がロープで封鎖されている。「聞かせてください、あなたの仕事」読み終え、鈴木大拙「神秘主義」読み始める。銀行でお金をおろし、スーパーに寄って帰る。野菜と紅ショウガ天の炒め物を作る。少し雑誌のネット出品作業。

開店。天気はこれから下り坂になり、明日まで雨のようだ。明日は個展の搬入で店は臨時休業の予定。発送準備、ネット出品作業。明日の展覧会搬入に向けて、作品リストの印刷などもやる。

閉店後、本の出荷。シャワー浴びて、展覧会の搬入準備をして寝る。父から結婚10周年おめでとうとLINE。この日記をたまに見ているようだ。なんと両親もこの3月で結婚40周年だったそう。めでたい。


04日

朝8時に起きる。今日は店は臨時休業。ゴミ捨て、朝ごはん。キャンバスを梱包し、準備を整えて10時過ぎに出発。さっきまで降っていた雨がほぼ止んでラッキー。

ギャラリー到着。梱包を解いて、キャンバスを壁に立てかけて並べ、どの絵をどの辺に展示するかの見当をつける。最初は横一直線に、間を詰め気味にして展示しようかと思っていたけど、どうやらそれだと壁面が足りないようだ。天井もけっこう高いし、あちこち点在させることにする。

当たり前だけど、それぞれの絵は似ているところもあれば異なるところもある。色、形、リズムなどに意識をこらして、ちょうどよいバランスの壁面になるよう考える。この作業は自分の認知機能そのものを設定し直すような感じがあり、「己と向き合う」とか言えばかっこがつくのかもしれないけど、とてもしんどい。気分転換にと南珈琲で昼ごはん。アイスコーヒーと、ハムトースト/チーズトースト半分ずつ。保坂和志「未明の闘争」読み始める。わざと助詞を取り違えたり変なところで改行を入れたりしていて、ねじくれた文章になっている。なおさら頭がおかしくなりそう。ギャラリーに戻り、オレンジジュース飲みながらじっくり作業。とりあえず大きめの絵の位置を決めてみると、他の絵の位置もすいすい決まった。我ながらいろんな絵があるなと思った。17時前に設営完了、Vacant 101のお二人も到着。晩ごはん一緒に食べに行きましょうということになる。

一旦家に帰り、翌日のおかずに肉じゃがを作る。土日は自分もギャラリーに3時間ほど在廊しないといけないので、まどに店番を頼むことが多い。再び外出し、六ろくで晩ごはん。カレーとビール。仕事を終えたまどもやってきて、4人でいろいろ話す。「分かり合えなさにうんざりする」のが自分は好きなんだなと思った。誰かと分かり合えないことを実感した瞬間には、快/不快を超えた何かたまらない手ごたえがある。

帰ってTwitterを見ていると、中原浩大が高松市美術館で2018年に行った公開制作の動画がアップロードされていた。大きな段ボール板をひたすら投げ続けるというもの。

https://www.youtube.com/watch?v=p_TSo4GTvuk

本棚にあった中原浩大の作品集を久しぶりに見る。「持ち物」というタイトルの大きな立体作品のシリーズがあり、そのうちの「光のミミズⅡ」は高松市美術館に所蔵されている。「持ち物」というタイトルからは、まず触感が印象付けられる。しかし、作品は展示室がいっぱいになるほどの大きさと重さを持っている。「持ち物」というタイトルはその「持てなさ」をより鑑賞者に感じさせる。もしかしたら、「持ち物」には「持ち主」がいるのかもしれない。その不気味な存在も「持ち物」と名付けられることで初めて立ち上がる。
多くの芸術家はこれら「触感」「大きさ」「重さ」「不在」を造形言語として用い、何かを象徴するものを作ろうとする。しかし中原さんはその言語自体をごろっと提示しようとする。ユーモアもふんだんにある。

シャワー浴びて、早めに寝た。


05日

朝8時に起きる。まどとモーニングへ。その後公園に場所を移し、スケッチブックに少し絵を描く。まど皮膚科へ行く。スーパーで段ボールをもらって、売れた本を梱包して発送。昼ごはんを食べてギャラリーへ行き、個展初日。16時まで在廊する。キャンバスにマーカーで線を引いたり、本を読んだりして過ごす。兒島さんが来てくれて、最近のカレー出店の話などを聞く。お菓子をいただいた。

まどと店番交代。よく来てくれるお客さんとマンホールの蓋の話をする。何だって面白い。店頭買取2件。発送準備も進めていたらあっという間に時間が過ぎる。買取はミステリ、アニメ、デザイン関係など。20号のキャンバスも3枚買い取った。一息ついたら次はこれに描いていこう。

今日はこれから少し絵を進めて、早めに寝る。

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