2020年6月12日金曜日

2020年06月12日

11日夜

ゆっくり風呂に入り、ポール・オースター「リヴァイアサン」読み終える。


12日

朝7時半ごろに起きる。ごはん食べて、「新選黒田三郎詩集」読み始める。

絵を描く。どうにもうまくいかなかった10号のキャンバスが完成。
最近キャンバスに絵を描く時は、描いては塗りつぶしてを繰り返していて、これはというところで止める。塗りつぶす時は若干薄く塗っていて、乾いた後もうっすらと色や線が残る。あまりにもうっすらなので、その時の気分によって「ない」ものとして無視してしまったり、「ある」ものとしてバランスをとったりする。細かい要素をたくさん画面の中にちりばめて、次に描く時の自分の気が散るように描く。
いつ完成するのかとうんざりしながらしばらくやっていると、「きた!」という瞬間が突然やってくる。その時の、景色が開けるような快感はものすごい。釣りに近い気もする。

口座の残高を確認すると、特別定額給付金が振り込まれていた。昨日住民税の払込票が届いたので、まとめて支払い。酒屋と八百屋もまわる。

開店。蒸し暑いのでクーラーつける。店頭買取5件。

詩集を目当てにいらしたお客さんが、エッセイと器を購入。こういうことがあると、楽しいお店を作れているのかなという気がしてうれしい。

次回Paper Talkは7/18の土曜日に開催することにした。遠隔参加大歓迎、ということで告知する。久しぶりにやるので、けっこう集まりそうな気もするけど、どうだろう。

今日はけっこう忙しかった。少しお酒でも飲もうか。


2020年6月11日木曜日

2020年06月10~11日

09日夜

夜まどが帰ってきて、2階のベランダで炭火焼肉。思ったよりも煙がすごい。でもうまい。にんにく醤油が合う。ちょうど通りを挟んで真向かいの時宅にもモモさんが来ていて、ベランダから話す。

片付けをして、シャワー浴びて、少し絵を描いて寝る。


10日

朝8時前に起きる。料理。小松菜のおひたしと親子丼を作る。

大山エンリコイサム「ストリートの美術」読み終え、ポール・オースター「リヴァイアサン」読み始める。洗濯、買い物。ルヌガンガで、注文していた「ハリー・スミスは語る」購入。15年前の自分に「日本語でハリースミスのインタビュー集が読めるようになったよ」と言ったら、どんなに驚くだろう。読むのが楽しみだ。

開店。今日からしばらく雨の予報。蒸し暑くてなかなかやる気が出ない。
注文していた中古スマホが届いたので、SIMカードを入れ替えてセットアップ作業。
YOMSMAGの増刷作業を進めていたら、途中でプリンターのインク切れ。

ダイゾー君来てくれて、いろいろ話す。今度ごはん食べに行こう、ということになった。

閉店。弁当のおかずは今日もまどが作ってくれていた。本読んで早めに寝た。


11日

朝8時半に起きる。

喫茶店でモーニング、読書。思ったより冷房が効いていて、少し寒い。
プリンターのインクを電器屋まで買いに行こうと思っていたのに、喫茶店を出たら大雨。意気消沈していつも行くスーパーの日用品コーナーを見てみたら、あった。良かった。
家に帰ってたたきキュウリを作る。

開店。夜までずっと雨で、お客さんは少ない。店頭買取1件。
YOMSMAGを15部増刷。

少しずつイベントの予定が立ってきている。

早いとこ風呂に入りたい。

2020年6月9日火曜日

2020年06月08~09日

07日夜

小山田浩子「庭」読み終え、いましろたかし「デメキング 完結版」読み始める。


08日

朝7時半に起きる。ほうれん草のおひたしを作る。
「デメキング」読み終える。浦沢直樹の解説も良かった。

今日も公園に行く。
自販機でジュースが100円で売られていたので買う。コンビニからエルビーの安い紙パックジュースが無くなってからもうずいぶん経つ。よくわからないアジアンテイストのがあったりして面白かったのにな。
ノートにマーカーで少し絵を描く。
尾崎翠「第七官界彷徨」読み始める。これは河出文庫版で、青木陵子さんの装画がかわいい。

開店。ネットで良く売れている。お客さんも戻ってきていて、うれしい。
東京・目白のブックギャラリーポポタムさんでYOMSMAGの販売が始まる。Twitterで内容を丁寧に紹介していただき、ありがたい。下北沢のBOOKSHOP LOVERさんからも取り扱いの依頼をいただく。

山下達郎と大滝詠一の新春放談がYouTubeにアップされていたので、聞く。ものすごく面白い。軽妙な語り口で近況を語り合ったと思ったら、いきなりはっと目の覚めるような批評が飛び出す。

閉店。スーパーに行って肉を買う。帰ってハイボール。やっぱり眠くなってしまった。シャワー浴びて、「第七官界彷徨」読み終えて寝る。


09日

朝7時に起きる。定休日。

ごはんを食べて早速外出。栗林公園に行く。ふらふらとくまなく歩きまわっていると、いつの間にか2時間弱ほど経っていた。いろんな松の木があってかっこいい。公園の中にある讃岐民藝館は、香川県に限らず日本全国の様々な民芸品や工芸品が展示されている。

久しぶりに上原屋へ行く。冷かけ小、ちくわ天、かぼちゃ天。かぼちゃ天が厚切りほくほくでおいしい。

市立図書館の菊池寛記念館で、「菊池寛とマスク」という企画展示を見る。今からおよそ100年前に流行したスペイン風邪を題材にして、菊池寛はいくつか小説を書いている。スペイン風邪には芥川龍之介や久米正雄も罹患していたらしい。

コピー用紙やスマートレターを買い、北浜alleyにあるカフェumieに行く。なんだか観光客みたいな過ごし方。アイスコーヒー飲む。

大山エンリコイサム「ストリートの美術」読み始める。この本の「ゼロ年代とライブペインティング」という章で、自分が2010~12年頃にやっていたライブペイントイベント「間欠泉」についての記述がある。初出は2012~13年にウェブで公開されていた連載記事。注釈には「間欠泉」の、いつどこでやって誰が参加していたかの記録も掲載されている。改めて読み返すと、10年前の自分はだいぶ「企画脳」だなと感じた。
以前、イベント中に起きた出来事を振り返りつつ、自分が「間欠泉」の何を面白いと感じていたのかについて考えたことがある。
こういった面白さは当時既に実感していたはずなのに、それを言葉にできていなかったのは、イベントという入れ物に意識が集中していたからだろうし、古本屋をやりつつ展覧会の予定もなしに絵を描いている今のほうが、なんだかよっぽど画家らしい気もする。
しかし「画家らしさ」も本当はどうでもいい。生きて湧いてきた疑問や興味からいろんなことを試してみて、それがどう展開していくのかを少し距離を置いたところから観察し、さらに楽しく生活するためのヒントを得たい。絵はその手段のうちの一つに過ぎない。
自分のやってきたことは、ある高みに向かって積み上げていこうとすればするほど、知らないうちにどこかで崩れて、それがさらにいつの間にか発芽して、思ってもみなかった角度から現在の自分に切り込んできたりする。そのことを忌避するのではなく楽しもう、という視点を与えてくれたのが小島信夫の「美濃」だった。「美濃」を読み終えたくらいのタイミングで、エンリコさんからこの本の連絡も来たのだった。
しかし2010年前後はいろんな人がやたらと集まったり戦ったりしていたなと思う。演出された「ガチさ」の中で自分なりの振る舞いを要請される空気は、本当に苦手だった。

帰宅。売れた本の発送準備。

今日はこれから、ベランダでの炭火焼肉に挑戦します。

2020年6月7日日曜日

2020年06月06~07日

05日夜

中谷宇吉郎「日本のこころ」読み終え、小山田浩子「庭」読み始める。


06日

朝8時に起きる。天気は曇り、涼しい。

料理。青梗菜とにんじんをゆでて、少しの醤油とごま油で和える。鶏肉をカレー粉と塩で炒める。
まども起きてきて、掃除と洗濯。昨日実家から送られてきたちまきを朝ごはんに食べる。お金のことについて話し合う。
ノートにマーカーで少し絵を描く。何枚かうまくいった。

開店。先週に比べるとお客さんは増えている。混雑するほどでもなく、このぐらいがちょうどいい。「思ったより売れたな」という日が続けばいいなと思う。

日が暮れてから、なんだか気温が上がってきた。川人さんがきてくれて、いろいろ話す。

シャワー浴びて寝る。


07日

朝7時半に起きる。天気は快晴で、気温も涼しく、行楽日和のお天気。

スマホの「タッチ病」(iPhone6、6sで、基盤の異常によって画面にジラつきが発生し、タッチが効かなくなる症状)が再発。だんだんひどくなっているので、ネットで白ロムを注文する。

朝ごはんを食べて公園へ。「庭」読み進める。ルヌガンガで開催中の古本市で、佐藤泰志「黄金の服」買う。
昼のおかずはまどが作ってくれていた。

開店。品出しなど進める。今日もお客さんが多い。店頭買取4件。
どろん堂さんが久々に来てくれて、いろいろ話す。次回のペーパートークも、やるなら早いとこ告知しないといけない。

まどと店番を代わり、サンリンシャへ行く。蓮井さんに「さよたんてい」売上の清算をして、以前本を売ってもらった時のお金を渡す。大阪の学校に通っていたはずの田中君がいた。もう3月に卒業して高松で働いているとのこと。
料理。坦々うどんを作る。夏だからか、なんとなく麺類が食べたくなる。

トクマルシューゴ主催の配信フェス「TONOFON (REMOTE) FESTIVAL 2020」が、巻き戻しても見れるようだったので、イトケンさんや湿った犬のライブを見る。トクマルさんのライブは大編成で何人ものメンバーが演奏を同期させていて、生で見るのとまったく別の種類の感動があった。

今日はもう少し本を読みたい。12日から夜の短時間バイトが再開する予定で、夜ゆっくりできるのもあともう少し。

2020年6月5日金曜日

2020年06月04~05日

03日夜

料理。粉ふき芋と、鶏肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。

中谷宇吉郎「日本のこころ」読み始める。1951年発行。
治水対策に関しての文章。「日本の国情に応じて、金が無ければ無いなりに、被害を最小限度に食い止め、四等国としての最善の策を立てることが、即ち科学的対策なのである。もっとも金が無いというのが、何処まで本当かはわからない。この数年来、国家として随分ひどい無駄遣いをして平気でいるところを見ると、金が無いというのは、単なるお題目のようにも思われる。本当のところは、金が無いのではなくて、知恵が無いのであるらしい。その点を明らかにすることが、即ち洪水の科学的対策の第一歩である。」


04日

朝7時半に起きる。
ごはんを食べて、早速公園へ行き、読書。まだ蚊はそれほど多くない。帰って絵を描く。

開店。品出し進める。週明けくらいから雨の日が増えてくるようだ。

明石から高松に引っ越してきた馬場さんからCDを売ってもらう。馬場さんは、新潟に住んでいる爪さんという方と、saladという名前でサウンドパフォーマンスをやっている。CDのパッケージデザインはedition nordによるもので、かっこいい。

ナカマタさん来てくれて、いろいろな話。

一箱の選書を、ルヌガンガの中村さんにお願いしてやってもらう。じっくり選んでいただいてうれしい。近況をいろいろ話す。

この日はまどが弁当のおかずを作ってくれていた。スーパーでビールと「牛すじちぎり揚げ」という練り物を買って、家で呑む。瀬戸内海で小魚が多く獲れるためか、こっちのスーパーはいろんな種類の練り物が売られていて楽しい。飲み始めるとすぐに酔っぱらってしまい、作業できず。一人飲みで楽しいのは、最初の一口までな気がする。


05日

朝7時半に起きる。ゴミ出し。

ごはんを食べて外出。散歩したくなったので、松島町の讃州堂書店さんまで歩いて向かう。瓦町駅の東側に出て、志度線の線路に沿うように歩いていくと、沿線はまだ古い(相当ボロボロの、倒壊寸前に見える物件もあるが)建物が多く残っている。細い路地がいろんな方向に走っていて、散歩するには楽しい。
30分弱歩いて到着。文庫や郷土本、文学のコーナーなどを見て、田中小実昌「ポロポロ」を買う。お店番されていた奥さんに「私も古本屋をやっておりまして」とご挨拶。店を始めてからもう3年半くらい経つけど、挨拶のタイミングを逃し続けていた。
自分は旅先で古本を買うことが多いけど、まだまだ旅行に慎重になってしまうご時世だし、高松の古本屋さんにもまめに行って買いたいと思う昨今。

喫茶店に入り、「日本のこころ」読み進める。中谷宇吉郎は雪の結晶の研究などで有名な科学者で、絵に対する情熱も相当なものだったようだ。
「世の中に、何が面白いといっても、良い座敷で、御馳走を食べて、それから絵を描くくらい、面白いことはない。」

八百屋に寄って帰る。開店。暑さ対策をどうすべきか迷う。

実家から笹団子が届いたので、近所におすそわけ。田口さんから品切れになっていたミツザワ通信増刊号と、新刊「ねんきんのほん」届く。

今日はこれから料理。

2020年6月3日水曜日

2020年06月02~03日

01日夜

YOMSMAGの製本作業は疲れてできず。
料理。鯖の塩焼き、ほうれん草の胡麻和えを作る。


02日

朝8時過ぎに起きる。定休日。
YOMSMAGの製本や、書類作成、売れた本の発送準備を進めていたら、あっという間に午前中が終わってしまった。

昼ごはんを食べて外出。本を発送して、喫茶店でアイスカフェオレを飲む。
小島信夫「残光」読み終える。同じ話題を執拗に何回も繰り返し書いているのは、本当に書いたことを忘れてしまっているのか、それともわざとなのか。
ここまで文章が崩れていると、読んでて解放感や興奮もあるけど、けっこう危ない。ほどほどにしたい。あまり入れ込まずに「自分は鑑賞する立場だ」と割り切ってしまえば、線引きができるだろうか。

喫茶店を出て、あまり歩いたことのない細い道を選びつつ、銀行をまわる。本屋や八百屋、スーパーに寄って帰る。
菅啓次郎「コロンブスの犬」読み始める。30分くらい、少し昼寝。

麻婆豆腐を作る。できあがったタイミングでまども帰宅。

夜は特に作業もせず、YouTubeを見たりしていた。風呂に入って、たたきキュウリと蒸しナスを作り、鶏ももの酒かす味噌漬けを仕込んで、寝る。


03日

朝8時前に起きる。昨日仕込んだ鶏ももを焼いて弁当完成。

ごはんを食べて公園へ。6月に入り芝生広場が整備のため立ち入り禁止になって、人が少なくなった。本を読む。なんとなくサッカーボールがほしい。
帰ってアイスコーヒーを作り、絵をやる。途中まで進めていた絵がうまくいった。よし。
午前中に1時間を公園か喫茶店、さらに1時間を絵に使えると、それだけで「今日は良い日になった」という気がしてくる。

開店。買取2件、引き取りも1件。四国はもう梅雨入りした様子。しかし週間天気予報を見ても傘マークはゼロ。
テクノが聞きたくなり、誰かが作ったPerlon Recordsのプレイリストがあったので、それを聞く。ひんやりした雰囲気の地味な曲が多くてちょうどいい。

B&Bのオンラインショップで、滝口悠生「寝上戸の友達」を買う。PDF形式のデジタルリトルプレス。
他にも面白そうな本がたくさん。PDFでも、書籍とはまた別の「買う楽しさ」が味わえるような気がしてくる。

「コロンブスの犬」読み終える。

zineの積読がたまってきた。まとめて読み進めたい。

2020年6月1日月曜日

2020年06月01日

31日

夜、本の出荷と電気代の支払い。
まどが弁当のおかずを作ってくれていた。本を読んで寝る。


01日

朝7時過ぎに起きる。湿度が上がってきた。今日からテレワークが終わり、再び会社通勤が始まったという人も多いようだ。
マーガレット・アトウッド「侍女の物語」読み終える。

図書館に本を返して、公園で読書。山下陽光「バイトやめる学校」読み終える。経営理念の部分面白かった。けっこうひとつの服を作るのにも、工賃と原価がかかってるんだな。
ルヌガンガに行く。以前よりも、大手の書店ではなかなか見ないような個人出版物が増えた気がする。中村さんと少し話して帰る。

一人で本を読んだり、絵を描いたりしているのが楽しい。二人や大勢でいても、それぞれが迷惑にならない範囲で自分の時間を楽しんで、その様子をお互い感じ合うのが好きだ。

開店。品出し、棚の整理を進める。YOMSMAG少し増刷。店頭買取3件。
「本屋がなくなってしまう!」という危機感から、通販などを積極的に利用する雰囲気も落ち着いてきたように感じる。とはいってもウイルスへの恐怖は変わらない。イベントも少しずつ増えてくる気がするけど、店舗売上が回復するのはまだまだ先だろう。

休憩、小島信夫「残光」読み始める。これは遺作で、発表当時は89歳か、90歳か。頭20ページ読んだだけで何度も笑ってしまった。
「何しろウソいつわりでなく眼が見えなくて、そうかといって口述筆記に似たことは、もっと情けない文章になるので、このまま続けます。」
のっけからもういきなりあぶない。

サニールートのしゅんさん来てくれて、少し話す。

今日は料理をして、もう少しYOMSMAGの製本作業を進める。