閉店後、シャワーを借り、スーパーへビールを買いに行く。作業部屋で、飲みながら映画。クリスティアン・ナイビイ『遊星よりの物体X』見る。ハワード・ホークスが(ノンクレジットだけど)演出で関わっているということでも有名。あまり書くとネタバレになってしまうが、ちゃんと”THE THING"としか呼べないものとしてリメイクしたカーペンターは偉いなと思った。犬がかわいい。次、曽根中生監督のロマンポルノ『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』見る。舞台は上海、横浜、長崎の3つの港町。戸を閉める足の艶めかしさ、車輌置き場での足だけの立ち回り、ラストの赤いガラスなど、素晴らしい演出。主演サリー・メイの棒な演技と唐突に挿入されるテーマ曲の軽快さには笑ってしまうけど、最終的に良かった。
02日(火)
朝7時半に起きる。昨日おやつにと買ったスティックパンが余っているので、春風堂で少しパンを買い足して映画を見ながら朝ごはん。ヴィム・ヴェンダース『シルヴァー・シティ・リヴィジテッド』見る。1968年に作られた30分ほどの短編で、セリフもない詩のような作品。
キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』昭和30年代日本映画特集を途中まで聴きながらやる。川勝さんが「増村保造はあまりピンとこない」と言っていて意外。自分は今まで石原裕次郎主演映画をなんとなく避けていたけど、これからはもっと見ていこうと思った。キャンバスは無事に完成。
外出。暑い。久々にケヤキカフェに行き、パスタセットで昼ご飯。アイスコーヒー飲みながら読書、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み終える。その後、ひとつ用事。
砂古口早苗さんと会い、宮武外骨関係の話を聞く。砂古口さんは70年代から外骨関連の資料収集を始めたそう。80年代に入ると吉野孝雄『宮武外骨』や赤瀬川原平『外骨という人がいた!』が出る。90年代になって砂古口さんも「外骨忌」に行くようになり、さらに当時20代後半だった南陀楼綾繁さんがゆまに書房で『宮武外骨此中にあり』26巻を編纂して…と、関係者、研究者、編集者らが一体となってだんだんと外骨研究の道筋が整っていく過程がうかがえ、とてもわくわくさせられた。砂古口さんが希望者のみに無料で頒布していたというミニコミ『ぐわいこつふあんくらぶ』のことについても、詳しく伺うことができた。
店に戻り、いろいろ連絡など。アレの作業もやる。まどはだいぶ体調回復した様子。
スーパーに寄って帰宅。まどが夕ご飯の用意をしてくれている。家でご飯を食べるのも久しぶりだ。カツオのタタキ。
食べ終えてまどは外へ久々の散歩。自分はアイスを食べて家でゆっくり。風呂に入り、以前DVDを買ってあったルイ・マル『恋人たち』見る。ジャンヌ・モロー主演(役名もジャンヌ)、マル26歳の時の作品らしい。ストーリー自体はそれほど特別なものではないけど、休日の夜に見るにはちょうどいいゆったりとした時間と空間の流れに浸ることができた。
読書。岡田利規『掃除機』読み終え、信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』読み始める。信田さよ子の本を読むのは初めて。この本はオンラインでの公開講座をまとめた内容のようだ。読み進めるうち、自分の中にもある凝り固まった家族観や他者への支配欲求があぶり出されていくようで、若干辛くなる。しかし面白い。さらりとした語り口なのに、固定観念を軽くパカッと割られていく。
「堂々と、「親との関係に起因して生きづらいのだ」と言ってのける反逆性というか、ラディカルさはすごいです。家族の常識を転換させるという意味では、ものすごく大きな意味があると思っています。」(p40)
共依存について語っている箇所では、最近もやもやしていたことについてのヒントを得たような気がした(だからといって、それをすぐ武器に使おうとしてはいけない。じっくり噛み砕いていきたい)。
03日(水)
朝9時前に起きる。8時間くらい寝た。やっぱり自宅は落ち着く。朝ごはんを食べて料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の用意、筋トレ。久しぶりに腕立て伏せをやったら、少し回数が落ちていた。
開店。定休日明けで発送件数が多い。ウェブショップの商品も売れている。品出し。瀬戸芸夏会期も終わって週半ばの水曜だけれど、観光らしきお客さんも来られる。
連絡があり、夕方少し店内で打ち合わせ。これは楽しみだ。
なんだか台風が近づいているらしく、明日は雨の予報。
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