2024年5月16日木曜日

姫路、大阪(2024年05月15~16日)

14日(火)夜

閉店後、すぐ帰宅。明日の準備をしてシャワー。ビール飲みつつ、ジャン・ルノワール『ピクニック』見る。40分ほどの短い映画。川がいい。嵐がやってきて、川面に大雨が降ってきたところを水面ぎりぎりのあたりで撮っているけど、あんなにうまくカメラに水滴が付かないよう撮れるものなのか。早めに寝る。


15日(水)

朝6時過ぎに起きる。まどが買ってくれていたスコーンを食べて出発。

7時前に出発する電車に乗り、姫路へと向かう。姫路までは3時間と少しで、車で行くのとあまり変わらない。電車だとずっと読書できるのもいい。途中まで読み終えていたフォークナー『寓話』下巻、中村光夫『風俗小説論』読み終え、市原研太郎『ゲルハルト・リヒター 光と仮象の絵画』読み始める。

姫路着。ホームにあるお店でえきそばを食べる。『えきそば』というのは駅のそば屋という意味ではなく、姫路ローカルのれっきとした食べ物の名前で、和風のあっさりした出汁に中華麺が入っている。中華麺はかなり細麺で、食べやすい。次に姫路に来たときは、他のお店でも食べてみたい。

山陽電鉄に乗り、的形というところへと向かう。山陽電鉄には初めて乗ったけど、そこそこ車輌数が多い。的形駅には各停のみ停まる。海のほうへと歩き、少し散歩して、M1997という場所へ。こちらはお茶屋さんでもあり、アーティストインレジデンスとその成果発表の施設でもあるようで、現在はYOMSでも画集を扱っている佐貫絢郁さんの展覧会が開催中。佐貫さんの展覧会は横浜で一度見ているけど、今回はその時とはまた違うモノクロームの作品。近づいて見ると顔料の凹凸がかなりはっきりと出ている。スタッフの方々の説明を聞くと、何度も工程を重ねられて作られた作品とのこと。

また電車に乗り、大阪へと向かう。兵庫県立美術館では『スーラージュと森田子龍』展も行われており、かなり気になったけど泣く泣くあきらめた。『ゲルハルト・リヒター』読み終え、萩原朔太郎『詩集 月に吠える・青猫・純情小曲集』読み始める。

大阪駅に着き、グランフロント大阪の広場で中谷芙ニ子『霧の彫刻』見る。コロナ禍でしばらく取りやめになっていたのが最近になって再開したようだ。スマホで録画しながら霧の中に入ってみると、かなり何も見えない。

地下鉄に乗り、谷町六丁目へ。ブラウンさんでナポリタン食べる。店主さん、自分のことも覚えていてくださりうれしい。しかしナポリタン本当においしい。香川の友達ともまた来たい。食べていたらオボコさんがやってきたり、田窪さんが上から降りてきたりで、いろいろお話する。2階のPOLではNOVO!が古着販売のポップアップを展開中。カトーさんが住み込みで店番をしていて、公園コンサートのことや香川移住のことなどお話。昨日は京都で朝まで遊んでいたらしく、エネルギーがすごい。良い柄の半袖シャツがあったので、1枚購入。この日の夜は難波BEARSでK/A/T/O Massacre大阪編。

イベントの開始まではまだ時間があるので、中津へと移動しレコード屋をまわる。以前から気になっていたFUN TRICKS RECORDSさんへ行ってみる。小さな飲み屋さんが多い通り沿い、2階にあるかわいいお店。sofhesoの12インチやsuwaWanderのCDR、30~40年代の映画のサウンドトラック集?を購入。SNSでの投稿内容からはニューウェーブや電子音楽などがメインなのかなと思っていたけど、歌謡曲などもあり取り扱いジャンルは幅広かった。店主さんとお話すると共通の知人も何人かいることがわかり、今度お会いする時は飲みましょうとなる。うれしい。歩いてMY RECORD(エムワイレコード)へ。こちらはオールジャンルで、お値段もやさしい。レゲエや台湾の歌謡曲、アフリカの音楽もいろいろある。3枚ほど購入。また時間に余裕をもって、改めて来たい。阪急の中津駅へ向かって歩いていると偶然『ぷれこぐ堂』さんが目に入り、10年以上ぶりに立ち寄る。『世界の映画作家』シリーズ中の、ゴダール/パゾリーニの巻を購入。

阪急高架下にある居酒屋『いこい食堂』へ行く。入り口の雰囲気が素晴らしい。生中とどて焼、ポテサラ、すじ焼きを頼む。自分が入った時は開店直後であまりお客さんはいなかったが、続々と常連さんがカウンターに座っていった。何も言わずとも日本酒が出てくる人もいて、なんか良かった。2杯目行こうか迷ったけど、切り上げてなんばへ向かうことにする。

BEARSへK/A/T/O Massacre大阪編を見に行く。ライブもDJもみんな良かった。お客さんが平日にも関わらずすごいボルテージで、明らかに振り切れたテンションで踊っているスーツ姿の人も何人かおり、素晴らしかった。個人的にはSOLID GRIME SETで以前から好きだった関西のグライムMCの方々の雄姿が見れたのが眼福。甲冑さんにも久しぶりに挨拶できてうれしかった。

イベントは別会場でさらにアフターパーティーが行われるようだったが、三ノ宮からの夜行フェリーで帰る。フェリーの待合所で朔太郎読み終えた。


16日(木)

朝5時過ぎに高松港着。無料送迎バスで高松駅まで行き、始発の高徳線に乗って帰宅。途中で井伏鱒二『釣師・釣場』読み始める。フォークナーをグリグリ読んだ後なのと眠気とで、ページの上を視線がつるつる滑っていくような感じがする。内容は入ってこないけど、これはこれで新鮮。シャワーを浴びて寝る。

9時頃に起きて、まどと南でモーニング。ノートに1枚絵を描く。もう1週間後は富山へ向かうのだと思うと早い。福井まで車で行ったことがあるという平尾君とこないだ話したら「意外と早く着いたな、と思いました」と言っていたけど、どんなもんだろうか。無印や無人古着屋で、寒い時に羽織るための薄手のジップつきパーカーを探すが見つからず。売る側としてはもうシーズンは過ぎているようだった。

店に戻ると、店の前で高校生がボーっと中を見ていて、「入っていいよ」と言うと1冊買ってくれた。開店。この日はなんだかやたらと風が強く、静かな1日。ゆっくり品出しと発送準備をした。

今日はこれから音楽聞きつつ絵を描く。自分の今後の活動についてここ最近ずっとウジウジ考えているけど、まずは作らないといけない。

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