2024年5月12日日曜日

格言(2024年05月11~12日)

10日(金)夜

久しぶりにThe Contortionsをサブスクで聴く。大学の頃はGang Of FourやSuicide、This Heatなどをたくさん聴いていたけど、今はそれらも月にいくらか払えばサブスクですぐに聴くことができる。CDを買っておかないと、今後真剣に歌詞、演奏者やエンジニアのクレジットなどを見ながら、最初から最後まで通して聴くなんてことはない気がする。そのジャンルで定番のCDは今が底値かもしれない。しかし量を買い始めたらかなりの出費になるだろうな。

閉店後、本の出荷。店でビール飲みながら読書。気分を変えたくなり、中村光夫『風俗小説論』読み始める。その後、作業部屋で絵の続き。Derek Jerman”Blue"のサントラを聞きながら、2枚同時にやる。このアルバムは作業BGMに良いな。


11日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べ、食器の片づけやお弁当作りなど。まどがコーヒー淹れてくれて、山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』続き読む。

外出。郵便局で本の発送、レターパックの買い足し。ダイソーでビニール袋買う。店に戻って本棚作り。ほんの少し進む。思ったより時間がかかるな。

開店。天気が良く、暖かい。この日も均一本の補充。先日たくさん買い取って箱に入ったままだった映画関連本、なんとかスペースを作って木箱を並べて棚にし、どんどん出していく。あっという間にその棚も埋まっていった。夕方ごろからなんだか頭痛がしてきて、気分も落ち着かない。明日は雨の予報。

閉店後、せかせかした気持ちを発散させるため映画。羽仁進『不良少年』見る。1961年のキネ旬ベスト10では、黒澤明『用心棒』を抑えて1位になったそうだ。出演しているのは実際の元不良少年たちで、久里浜の少年院で撮影されている。主人公は銀座の時計店で強盗をして捕まるが、これは実際に起こった事件で「あの時やったように頼む」と指示したのだろうか?被害に遭った時計店の気持ちを考えると辛いものがある。街中でおそらくゲリラ撮影しているシーンでは通行人の目線がカメラのほうを向いていなかったり、まったく洗練されていない少年たちの口調なんかも含め、ヌーヴェル・ヴァーグみを感じる。トリュフォー『大人は判ってくれない』の公開は1959年だけど、見ていたのだろうか。武満徹の哀愁漂う音楽もいい。

結局この日は夜作業することはなく、少しぶらつきながら帰宅。シャワーを浴びて少し本を読んで寝た。


12日(日)

朝8時半に起きる。たっぷり寝たけど、夜微妙に蒸し暑かったせいで眠りは浅い。朝ごはんを食べて、お弁当を用意し、少し読書。外は曇り。

店へ。通販してそのまま置きっぱなしにしていた新しい換気扇を、ようやく付け替える。開店。アルバイトMさんが来るので新しくやってもらうものを準備。しかし結局諸事情で来れなくなってしまった。この日も映画本を中心に品出しを進める。天気は良くないがけっこうな量まとめ買いしてくださるお客さんがいらっしゃり、うれしい。平尾君と植松さん来てくれる。平尾君はこないだ仕事で東京に行ってきたそうで、渋谷にあるJames Blakeのファーストなどがかかっている24時間営業のカフェでCBDコーヒーを飲んだ話などを聞く。あまりにも渋谷で良い。

今年は本当に雨が多い。年をとってきたからなのか、以前より天候に気分を左右されやすくなった気がする。嫌なことを思い出しがちで気が滅入る。いつも来てくださるお客さんのことを忘れないようにしないといけない。古本屋生活になってから、こういうごく普通の「自営業格言」みたいな文章が自然と頭に浮かぶようになった。自営業の人が自己啓発やスピリチュアルに足を踏み込むのもわかる気がする。

今日はこれから本棚の組み立て続き。さっさと終わらせてしまいたい。

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