2024年5月23日木曜日

明日は富山(2024年05月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、本棚を完成させて帰宅。風呂。週末の富山~新潟行きの、持って行くべきものをリストにする。意外と時間がかかり、本や映画はやめて寝た。


21日(火)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんはパンとコーヒー。洗濯、掃除。まどに髪を切ってもらう。

外出。ジュンク堂や宮脇をうろうろし、堀道広『金継ぎおじさん』購入。早くもお腹が減り、丸亀町に最近できたうどん屋さんに入る。冷かけ1.5玉とかき揚げ。出て、富山や新潟で会う友達へのお土産を買う。南へ行き、『金継ぎおじさん』読了。娘のほつれちゃんかわいい。ネットに公開されている堀さんのインタビューを読むと、あえて変な持ち方でペンを持ったりして、うまく描かないよう心掛けているらしい。

スーパーに寄り、店へ。25日に出店する『BOOK DAY とやま』ではスリップでどの店の本なのかわかるようにする必要があり、そのための作業をやる。これは最初からスリップをきちんとしたものにしていればやらなくても良い作業で、はっきり言えば無駄足。先日スリップを改良したけれど、全部の本に対して付け替えたわけではなく、チェックしていかないといけない。疲れるけど、しょうがないと割り切って進める。

帰宅。まどの作ってくれたおかずと、自分の買ってきたカツオのたたきとで晩ごはん。夏が近づいていることを感じさせるオレンジ色のきれいな夕焼け。沖縄が梅雨入りしたそうだ。プリンも食べた。長野の塩尻にいる、友人の平間貴大に「今週末富山で古本市に参加するから、もし来れそうなら来て」とLINE。BOOK DAY とやまには行ったことがあるとの返事。塩尻から富山までは120kmほどか。

なんとなく『さとうきび畑』を歌いながら店に戻り、作業続き。1時間と少しやる。これだけでも割と進む。明日にはひと段落つけて、持って行く新刊本やzineの確保までやってしまいたい。

ビールとチーズを買って帰り、飲みながら吉田喜重『甘い夜の果て』見る。3人の年上の女性を手玉に取ってのし上がろうともがく若い男の話。当然うまくいくはずはない。使われていない競輪場や屋上の小さな観覧車など、「堂々巡り」の閉塞感を感じさせる場面が印象的。当時若干21歳の津川雅彦の演技には野暮ったさを感じるけど、だんだん松竹時代の吉田作品も好きになってきた。


22日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。アントニン・レーモンド『私と日本建築』続き読む。

外出。セブンイレブンで田中菫さんの『HOT MILK LETTERS』最新号をプリントして、ポリ裏の広場で読む。菫さんは自分の心の癖や弱さにしっかりと向き合っていていい。自分も見習いたいが、未だに極端な方向にふれたり自閉したり、うまいこといかない。

店に行き、少し早めの開店。品出し、発送準備などの通常業務を少しやりつつ、昨日のスリップ作業の続きやる。週半ばの水曜にしてはお客さんが多かった。ポリ裏でマルシェ的な催しが行われていたから、そこからの流れも少しあっただろうか。「あさってから休みだから来ておこうと思って」という常連さんもいらっしゃり、うれしい。

閉店後、本の発送。昨日買ってあったチーズを食べる。店に戻り、出店に持って行くzineを木箱に詰めていく。これもスリップ作業をしながらで、意外に時間がかかった。富山でお世話になる高森君と連絡を取る。楽しくなりそうだ。

帰宅。シャワーを浴びて『私と日本建築』読み終え、寝る。


23日(木)

朝7時過ぎに起きる。この日はよく眠れた。お弁当を用意して、着替えの準備。

まどと外出。DORSIAでモーニング。鶴見俊輔『大衆芸術』読み始める。鶴見俊輔の本は再版されていないものもたくさんあるな。途中小説が読みたくなり、ゼーバルト『土星の環』読み始める。明日からの旅行中、本は読めるのだろうか。とりあえず3冊くらい持って行くことにしよう。どうせ富山で何冊か買うんだろうけど。

店に行き、昨日やっていなかった帳簿付け。開店し、出店に向けて本の箱詰めをする。さっさと終わらせて品出しをしようと思っていたら、これがなかなか終わらない。途中ブックエンドやビニール袋を買いに行ったり、必要なものをまとめたりしていたらあっという間に日が暮れた。火曜に作業を進めていなかったら危ないところだった。

愛媛より、古本を売ってみようと考えているという方が訪ねて来られる。藤井さんから紹介してもらったそう。いろいろとお話を聞く。「古本屋をやりたい」と一口に言っても、実店舗を持ちたいのかどうか、古本屋がやりたいのか「本のある場所」がやりたいのか、専業を目指したいのか副業か、新刊も扱うのであれば新刊と古本の割合はどの程度か、飲食物なども扱うか、などいろいろな商売のやり方があり、それぞれ動き方やコストのかけ方が変わってくる。「とりあえずやってみたらいいと思います」とも言えないし、相談に的確に答えるのは難しい。

明日は富山へ。なんとか21時までに荷物をまとめられて良かった。

2024年5月20日月曜日

2022年(2024年05月19~20日)

19日(日)

朝9時に起きる。夜は意外と寒く、毛布1枚しかかけていなかったせいか、嫌な夢を3回くらいに分けて見た。内容はあまり覚えていないけど、なんとなく嫌な感触だけが残る。

朝ごはんを食べて、食器の片づけ、お弁当の用意、洗濯。まどがコーヒー淹れてくれる。野矢茂樹『心と他者』続き。

「ある命題がある実践の枠組を成すということは、次の二つの条件を満たすこととして定義できる。すなわち、(1)その命題を疑ったのではその実践が成立しなくなり、しかも、(2)その命題はけっして実践に先立って検証された真理というわけではない。」(p44-45)

「事物の実在性は、基本的に、連関性によるチェックのようななんらかの検査の結果として検証されるべきものではない。それは到達すべき課題としてわれわれに与えられているのではなく、むしろ逆に、他のさまざまな課題がそこにおいて生きる場を形成しているのである。」(p48)

外出、店へ。2階に行き、そういえば在庫置き場用の本棚が作りかけだったことを思い出す。先週末のうちに作り終えたいと考えていたはずだ。

開店。晴れが続いていたけど、はっきりしない中の下といった天候にまた逆戻り。品出し、均一本補充など進める。徳島県より出張買取の依頼あり。しかし来週末から県外に出てしまうので、先方のスケジュールに合わせられるのか微妙なところかもしれない。愛知県のお客様より郵送買取の本が届く。査定して金額を連絡し、了承取れる。夜、先日たくさんの本を売っていただいたSさんがご来店。小説の話を少しする。

閉店後、本棚の組み立てを少し進める。途中で木材を切る必要があることがわかり、明日にまわす。本を発送して帰宅。

Werner Nekes"T-WO-MEN"見る。1972年の作品。全5章から成っており、以前見たものは1章のみの抜粋だったようだ。今回は5章全てを通して見た。女性2人の戯れを細かいカットアップやオーバーラップなどの手法を駆使して見せていく。手法の効果自体を見せるというよりは、より長い時間軸での展開というか、1本の映画としての面白さを重視しているように感じる。見終えた後は「良い映画を見たなあ…!」という感慨があった。いわゆる実験映画として語られる映画でこういう気分になったのは初めてかもしれない。80分あまりという尺にも、古典的な映画への意識を感じさせる。音楽もNekes自身が制作していて、とても良かった。


20日(月)

朝7時半に起きる。この日まどは病院で検診があるそうで早めの外出。自分も同じタイミングで出て、南でモーニング。晴れて気分が良い。アントニン・レーモンド『私と日本建築』読み始める。大正~昭和初期の日本のモダニズム建築の写真がたくさん掲載されていて、とても良い。スケッチブック1枚描く。

店に行き、本棚作り続き。棚2つほぼ完成。出店に使う木箱に本が入ったままだったのを、段ボール箱に詰め替える。

開店。平日だけどお客さんはそこそこいらっしゃる。やはり天気は重要らしい。均一本の補充、品出し、発送準備。均一本半額セールは継続中で、少なくとも今月いっぱいまではやろうと思っている。隣の田中さんよりお花と飴をいただく。店頭買取2件。明日の定休日にやるべきことを書き出す。思ったよりもたくさんあるな。あんまり悠長にしているヒマもなさそうだ。

この日は珍しく時宅、回さん、れんげさんと周りの居酒屋さん3店舗が揃ってお休みで、早いうちから通りが暗くなった。少し緊急事態宣言の時期を思い出した。

久しぶりに「緊急事態宣言」という言葉を打ったけど、本当に物々しい字面だなと改めて思う。あの時はそれが日常だったんだな。調べてみると最後の緊急事態宣言が解除されたのは2021年の9月末で、そこから少し経って2022年のはじめにまん延防止措置が取られている。2年と少ししか経っていないにも関わらずその日常が遠く思えていることもなんだか不思議だ。2022年は2月にロシアのウクライナ侵攻が始まり、7月には安倍首相が銃撃されて、なんだかどんよりした年だったなという記憶。自分の身辺でも燦庫がオープンしたり、iLの浜吉さんやサンリンシャの蓮井さんが県外へ引っ越したりして、いろんな変化を感じた。なんとなくこのあたりからタワマンの開発も本格化して(アニメイトや春風堂、MakeMerryさんが入っていた建物のあった区画が更地になったのが2021年の暮れ)、商店街の雰囲気が変わってきたような。

今日は早めに家に帰る。

2024年5月18日土曜日

出店に向けて(2024年05月17~18日)

16日(木)夜

閉店後、作業部屋に行き、大阪で買ったレコードを聞きながら来週末からの出店/旅行の行程を詰める。佐渡汽船のホームページを見ると、フェリーターミナルに行くまでにはいくつか間違えやすいポイントがあるらしい。乗り遅れないよう時間に余裕をもって行かないと。絵も少し進める。疲れているのでこの日は次にやる部分のマスキングだけ。

帰宅。野矢茂樹『心と他者』少し読んで寝る。


17日(金)

朝8時に起きる。最近まどが寝る時に白檀やラベンダーなどのお香を焚いてくれていて、眠りが深い。かなり助かっている。朝ごはんを食べて、井伏鱒二『釣師・釣場』続き読む。

野暮用を済ませ、作業部屋で絵の続き。昨日貼ったマスキングを全て無視してはがし、進めていく。なんだか完成したような気もするけど、一旦時間を置いてみる。

開店。昨日の強風は収まり(日本海上を台風のような雲の渦が通っていたようだ)、気温も上がってきた。この日は夕方あたりにパタリと客足が途絶えたものの、開店から数時間と夜はお客さんが多かった。店頭買取1件。千葉県と愛知県より郵送買取のご依頼が2件。郵送買取はどちらも以前ご依頼いただいたことのあるお客様からで、うれしい。橋本倫史さんがルヌガンガにて新刊『観光地ぶらり』の刊行記念トーク前に立ち寄ってくださったり、些末事研究の福田さんが新刊の納品がてら来てくれたり(最近庭に井戸を掘っているそうだ)、平尾君が来て突然天狗クイズ(嫌いな食べ物、好きな食べ物)を出し始めたりと、楽しい1日だった。

閉店時間をまわってからも作業。先日到着した、遠藤倫子さん制作の映画zine”ORGASM"を品出し。ORGASMは以前から遠藤さんのウェブショップ経由で何度か購入し、拝読していた。現在10号まで出ていて、テーマは各号ごとに異なるけれど、いずれもハードボイルドで切れ味の鋭い文章が載っていて、ソフト化されていない、あまり見る機会のないであろう作品でも想像を掻き立てられる。加藤華林さんによる趣向の凝らされたデザインも素敵だ。yomsのすぐそばには映画館もあるし、映画好きのお客さんに届けたい。

ORGASMをめくっていたら何か映画が見たくなり、ジャン・ヴィゴ『新学期・操行ゼロ』見る。1933年、40分ほどの短い作品。寄宿学校の子供たちが大人へ反乱を起こす話だけど、社会派なメッセージが込められているというよりは茶目っ気にあふれていて(しかし子どもたちの暴れっぷりはかなりのもの)、子供視点からの革命世界が描かれている。


18日(土)

朝7時半過ぎに起きる。シャワーを浴びて食器の片づけ、お弁当の準備。少し読書。まどと外出し、南でモーニング。『釣師・釣場』読み終える。まどは耳鼻科へ行き、自分は作業部屋へ。ちゃゆう君から貸してもらったダークアンビエント系のCDを聞きつつ、絵の続き。完成。少しずつでも進めていきたい。富山へ行くまでにもう1枚くらいできるだろうか。

高松から富山へ高速道路で向かうルートは何通りもあり、いずれも神戸あたりでいくつかのジャンクションを経由するようだ。どのルートを選ぼうか迷う。

開店。久々に好天が続いているためか、お客さんが多い。品出しをしつつ、25日の出店に向けて木箱を買い足したり、注意事項や搬入出の確認をする。ブースの位置を確認すると、うちは名古屋のON READINGさんと堀道広さんの似顔絵とに挟まれる位置にあるようだ。お客さんがたくさん来るであろうブースの間で閑古鳥となるわけにはいかない。力の入った選書で臨みたい。昨日福田さんから納品いただいた『些末事研究』Vol.9を棚に出す。先日上海から来てたくさん買ってくれたお客さん(本は郵送で送ったが無事に到着した模様)から連絡あり、またいくつか気になる本があるので通販したいとの依頼。お金のやり取りはPaypalでやることにして、画像を撮って送ったり、いろいろやり取り。お互い「これくらいなら分かるだろう」という程度のラフな英語でやり取りするのは楽しい。海外への発送にもこれを機に慣れたい。

閉店後、ルクスで行われているちゃゆう君の個展クロージングDJイベントに行く。たくさん若い人がいる。途中ふらふらしつつ(こういう時、自分の店が選択肢にあるのは良い)楽しんだ。小鉄君のDJがハートフルでなごんだ。

2024年5月16日木曜日

姫路、大阪(2024年05月15~16日)

14日(火)夜

閉店後、すぐ帰宅。明日の準備をしてシャワー。ビール飲みつつ、ジャン・ルノワール『ピクニック』見る。40分ほどの短い映画。川がいい。嵐がやってきて、川面に大雨が降ってきたところを水面ぎりぎりのあたりで撮っているけど、あんなにうまくカメラに水滴が付かないよう撮れるものなのか。早めに寝る。


15日(水)

朝6時過ぎに起きる。まどが買ってくれていたスコーンを食べて出発。

7時前に出発する電車に乗り、姫路へと向かう。姫路までは3時間と少しで、車で行くのとあまり変わらない。電車だとずっと読書できるのもいい。途中まで読み終えていたフォークナー『寓話』下巻、中村光夫『風俗小説論』読み終え、市原研太郎『ゲルハルト・リヒター 光と仮象の絵画』読み始める。

姫路着。ホームにあるお店でえきそばを食べる。『えきそば』というのは駅のそば屋という意味ではなく、姫路ローカルのれっきとした食べ物の名前で、和風のあっさりした出汁に中華麺が入っている。中華麺はかなり細麺で、食べやすい。次に姫路に来たときは、他のお店でも食べてみたい。

山陽電鉄に乗り、的形というところへと向かう。山陽電鉄には初めて乗ったけど、そこそこ車輌数が多い。的形駅には各停のみ停まる。海のほうへと歩き、少し散歩して、M1997という場所へ。こちらはお茶屋さんでもあり、アーティストインレジデンスとその成果発表の施設でもあるようで、現在はYOMSでも画集を扱っている佐貫絢郁さんの展覧会が開催中。佐貫さんの展覧会は横浜で一度見ているけど、今回はその時とはまた違うモノクロームの作品。近づいて見ると顔料の凹凸がかなりはっきりと出ている。スタッフの方々の説明を聞くと、何度も工程を重ねられて作られた作品とのこと。

また電車に乗り、大阪へと向かう。兵庫県立美術館では『スーラージュと森田子龍』展も行われており、かなり気になったけど泣く泣くあきらめた。『ゲルハルト・リヒター』読み終え、萩原朔太郎『詩集 月に吠える・青猫・純情小曲集』読み始める。

大阪駅に着き、グランフロント大阪の広場で中谷芙ニ子『霧の彫刻』見る。コロナ禍でしばらく取りやめになっていたのが最近になって再開したようだ。スマホで録画しながら霧の中に入ってみると、かなり何も見えない。

地下鉄に乗り、谷町六丁目へ。ブラウンさんでナポリタン食べる。店主さん、自分のことも覚えていてくださりうれしい。しかしナポリタン本当においしい。香川の友達ともまた来たい。食べていたらオボコさんがやってきたり、田窪さんが上から降りてきたりで、いろいろお話する。2階のPOLではNOVO!が古着販売のポップアップを展開中。カトーさんが住み込みで店番をしていて、公園コンサートのことや香川移住のことなどお話。昨日は京都で朝まで遊んでいたらしく、エネルギーがすごい。良い柄の半袖シャツがあったので、1枚購入。この日の夜は難波BEARSでK/A/T/O Massacre大阪編。

イベントの開始まではまだ時間があるので、中津へと移動しレコード屋をまわる。以前から気になっていたFUN TRICKS RECORDSさんへ行ってみる。小さな飲み屋さんが多い通り沿い、2階にあるかわいいお店。sofhesoの12インチやsuwaWanderのCDR、30~40年代の映画のサウンドトラック集?を購入。SNSでの投稿内容からはニューウェーブや電子音楽などがメインなのかなと思っていたけど、歌謡曲などもあり取り扱いジャンルは幅広かった。店主さんとお話すると共通の知人も何人かいることがわかり、今度お会いする時は飲みましょうとなる。うれしい。歩いてMY RECORD(エムワイレコード)へ。こちらはオールジャンルで、お値段もやさしい。レゲエや台湾の歌謡曲、アフリカの音楽もいろいろある。3枚ほど購入。また時間に余裕をもって、改めて来たい。阪急の中津駅へ向かって歩いていると偶然『ぷれこぐ堂』さんが目に入り、10年以上ぶりに立ち寄る。『世界の映画作家』シリーズ中の、ゴダール/パゾリーニの巻を購入。

阪急高架下にある居酒屋『いこい食堂』へ行く。入り口の雰囲気が素晴らしい。生中とどて焼、ポテサラ、すじ焼きを頼む。自分が入った時は開店直後であまりお客さんはいなかったが、続々と常連さんがカウンターに座っていった。何も言わずとも日本酒が出てくる人もいて、なんか良かった。2杯目行こうか迷ったけど、切り上げてなんばへ向かうことにする。

BEARSへK/A/T/O Massacre大阪編を見に行く。ライブもDJもみんな良かった。お客さんが平日にも関わらずすごいボルテージで、明らかに振り切れたテンションで踊っているスーツ姿の人も何人かおり、素晴らしかった。個人的にはSOLID GRIME SETで以前から好きだった関西のグライムMCの方々の雄姿が見れたのが眼福。甲冑さんにも久しぶりに挨拶できてうれしかった。

イベントは別会場でさらにアフターパーティーが行われるようだったが、三ノ宮からの夜行フェリーで帰る。フェリーの待合所で朔太郎読み終えた。


16日(木)

朝5時過ぎに高松港着。無料送迎バスで高松駅まで行き、始発の高徳線に乗って帰宅。途中で井伏鱒二『釣師・釣場』読み始める。フォークナーをグリグリ読んだ後なのと眠気とで、ページの上を視線がつるつる滑っていくような感じがする。内容は入ってこないけど、これはこれで新鮮。シャワーを浴びて寝る。

9時頃に起きて、まどと南でモーニング。ノートに1枚絵を描く。もう1週間後は富山へ向かうのだと思うと早い。福井まで車で行ったことがあるという平尾君とこないだ話したら「意外と早く着いたな、と思いました」と言っていたけど、どんなもんだろうか。無印や無人古着屋で、寒い時に羽織るための薄手のジップつきパーカーを探すが見つからず。売る側としてはもうシーズンは過ぎているようだった。

店に戻ると、店の前で高校生がボーっと中を見ていて、「入っていいよ」と言うと1冊買ってくれた。開店。この日はなんだかやたらと風が強く、静かな1日。ゆっくり品出しと発送準備をした。

今日はこれから音楽聞きつつ絵を描く。自分の今後の活動についてここ最近ずっとウジウジ考えているけど、まずは作らないといけない。

2024年5月14日火曜日

果たして(2024年05月13~14日)

12日(日)夜

閉店後、本棚の組み立て続き。途中で木ネジがなくなり、後日に延期。作業部屋で絵の続き。先日個展をやらせてもらった、茨城県つくば市のカフェ『千年一日珈琲焙煎所CAFE』の店長土田君が作ったカセットを聞く。シューゲイザーなインストロック。山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ史』読み終える。平凡社ライブラリー版は500ページほどの大ボリュームだったけれど、本当に面白かった。

帰宅。ゆっくり風呂に入り、フォークナー『寓話』下巻少し読み進めて寝る。


13日(月)

朝8時半に起きる。非常にぐっすりと眠れた。外は小雨、午後から止むとの予報。まどと歩いてDORSIAへ行き、モーニング。今回はホットドッグにした。読書続き。出て、銀行へ行き、完済のため払わなくてよくなった奨学金を引き出す。清々しい気持ち。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。品出し、発送準備。

閉店後、先日亡くなったロジャー・コーマンの『リトル・ショップ・オブ・ホラーズ』見る。人食い植物よりも登場人物たちのほうがクレイジーすぎて、そっちが印象に残った。当時20代前半のジャック・ニコルソンも出演、しっかりニコルソンしている。連発される細かいギャグが決して全て笑えないのもよかった。

作業部屋で絵の続き。tegadeteruさんのmixCDを聞きながらやる。何枚かのキャンバスやパネルを同時進行で進めているけど、すんなりいかない。そんなものかもしれない。


14日(火)

朝8時過ぎに起きる。この日は臨時営業で、明日が代休。まどと外出、南でモーニング。読書続き。出て、郵便局でお金を少し預け、八百屋を見る。今果物は苺がシーズンのようで、思ったよりも安くて迷ったけど、もともとあまり苺が好きでないのでパスする。

作業部屋で絵の続き。思い切って塗りつぶしてみる。こんなんでいいのだろうか。monosのCDR”window"聞く。フィールドレコーディングを加工したドローンで、かすかに聞こえる鳥の声(アコーディオンのような音も聞こえるが、なんだろう)も今日みたいな五月晴れに合う。

開店。品出し、発送準備など進める。増設した映画本の棚はいっぱいになった。臨時で火曜営業した日はたいてい閑古鳥というジンクスがあったけど、この日の売り上げは悪くなかった。

たまに、今の場所で果たしていつまで営業を続けられるのだろうかと考えることがある。焦る必要もないけど、もう少し人通りの少ない通りにある大きめの物件に移転して、広めのバックヤードでわっせわっせとネット出品の作業をやりつつ買取依頼を受け付ける、というやり方もありか。いや、お客さんの来なさに打ちひしがれてしまうかもしれない。やっとここ最近になって若いお客さんもついてき始めたのに、もったいないよな。

明日はちょっと県外へ。

2024年5月12日日曜日

格言(2024年05月11~12日)

10日(金)夜

久しぶりにThe Contortionsをサブスクで聴く。大学の頃はGang Of FourやSuicide、This Heatなどをたくさん聴いていたけど、今はそれらも月にいくらか払えばサブスクですぐに聴くことができる。CDを買っておかないと、今後真剣に歌詞、演奏者やエンジニアのクレジットなどを見ながら、最初から最後まで通して聴くなんてことはない気がする。そのジャンルで定番のCDは今が底値かもしれない。しかし量を買い始めたらかなりの出費になるだろうな。

閉店後、本の出荷。店でビール飲みながら読書。気分を変えたくなり、中村光夫『風俗小説論』読み始める。その後、作業部屋で絵の続き。Derek Jerman”Blue"のサントラを聞きながら、2枚同時にやる。このアルバムは作業BGMに良いな。


11日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べ、食器の片づけやお弁当作りなど。まどがコーヒー淹れてくれて、山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』続き読む。

外出。郵便局で本の発送、レターパックの買い足し。ダイソーでビニール袋買う。店に戻って本棚作り。ほんの少し進む。思ったより時間がかかるな。

開店。天気が良く、暖かい。この日も均一本の補充。先日たくさん買い取って箱に入ったままだった映画関連本、なんとかスペースを作って木箱を並べて棚にし、どんどん出していく。あっという間にその棚も埋まっていった。夕方ごろからなんだか頭痛がしてきて、気分も落ち着かない。明日は雨の予報。

閉店後、せかせかした気持ちを発散させるため映画。羽仁進『不良少年』見る。1961年のキネ旬ベスト10では、黒澤明『用心棒』を抑えて1位になったそうだ。出演しているのは実際の元不良少年たちで、久里浜の少年院で撮影されている。主人公は銀座の時計店で強盗をして捕まるが、これは実際に起こった事件で「あの時やったように頼む」と指示したのだろうか?被害に遭った時計店の気持ちを考えると辛いものがある。街中でおそらくゲリラ撮影しているシーンでは通行人の目線がカメラのほうを向いていなかったり、まったく洗練されていない少年たちの口調なんかも含め、ヌーヴェル・ヴァーグみを感じる。トリュフォー『大人は判ってくれない』の公開は1959年だけど、見ていたのだろうか。武満徹の哀愁漂う音楽もいい。

結局この日は夜作業することはなく、少しぶらつきながら帰宅。シャワーを浴びて少し本を読んで寝た。


12日(日)

朝8時半に起きる。たっぷり寝たけど、夜微妙に蒸し暑かったせいで眠りは浅い。朝ごはんを食べて、お弁当を用意し、少し読書。外は曇り。

店へ。通販してそのまま置きっぱなしにしていた新しい換気扇を、ようやく付け替える。開店。アルバイトMさんが来るので新しくやってもらうものを準備。しかし結局諸事情で来れなくなってしまった。この日も映画本を中心に品出しを進める。天気は良くないがけっこうな量まとめ買いしてくださるお客さんがいらっしゃり、うれしい。平尾君と植松さん来てくれる。平尾君はこないだ仕事で東京に行ってきたそうで、渋谷にあるJames Blakeのファーストなどがかかっている24時間営業のカフェでCBDコーヒーを飲んだ話などを聞く。あまりにも渋谷で良い。

今年は本当に雨が多い。年をとってきたからなのか、以前より天候に気分を左右されやすくなった気がする。嫌なことを思い出しがちで気が滅入る。いつも来てくださるお客さんのことを忘れないようにしないといけない。古本屋生活になってから、こういうごく普通の「自営業格言」みたいな文章が自然と頭に浮かぶようになった。自営業の人が自己啓発やスピリチュアルに足を踏み込むのもわかる気がする。

今日はこれから本棚の組み立て続き。さっさと終わらせてしまいたい。

2024年5月10日金曜日

今後は豆腐(2024年05月09~10日)

08日(水)夜

閉店後、本の発送。コンビニで値段の下がっていた飴を買う。作業部屋で音楽を聞きながら絵の続き。新しい板パネルにも手をつけて、数枚同時進行でやっていく。

1時前に帰宅。学生支援機構から葉書が来ていて、もしやと開いてみると、待ちに待った完済のお知らせだった。やっと毎月の返済が終了。長かった。


09日(木)

朝8時に起きる。食器の片づけをやり、お弁当を用意して、まどの作ってくれていた味噌汁を飲む。外出。南でモーニング。山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』、フォークナー『寓話』下巻読み進める。分厚い本を読むのが楽しくなってきた。ダイソーで店用の消耗品を購入。店へ行き、棚に使うための木材を切る。ついでに階段の掃除など。

開店。品出しなど進める。奨学金返還用の口座に入れておいたお金が使えることになったので、諸々計画を立てる。昨日から始めた均一本半額セールの反応はそこそこ。もっと伸びてほしいけどどうなるだろう。とりあえず通りがかる人の目に留まるよう、補充していく。夜、新聞取材のゲラ確認。

閉店後、コンビニをぶらぶら。ビールを買おうか迷って、結局やめた。作業部屋で絵に集中。板パネルに描いていた絵が1枚完成する。やろうと思えばまだ描き込めるだろうけど、今回はざっくりしたままで留めておいた。

ルクスに行く。現在ちゃゆう君が個展を開催中。写真が主だけどドローイングもある。ウォッカをパインジュースで割ったものを飲みながら、まいちゃんと話す。本を発送して帰宅、シャワーを浴びて寝た。


10日(金)

朝7時前に起きる。二度寝しようかとも思ったけど、眠りが深かったのか頭は冴えていて、結局映画を見ることに。

ユ・ヒョンモク『誤発弾』見る。1961年作品。韓国映像資料院という国営施設がYouTubeに日本語字幕つきでアップロードしており、韓国映画を代表する名作とのこと。朝鮮戦争時に北朝鮮からソウルに移り住んだ一家の父親が主人公で、この主人公だけでなく、多くの登場人物に次々と悲劇や不運が襲い掛かる。しかし演出は派手にならず端正。飛び降り自殺のシーンも、銀行強盗のシーンも、その瞬間はあっさりしていて、音楽は控えめ。螺旋階段越しのキスシーンや、逃亡中のパースを活かした画作りも印象に残る。ラストの主人公のモノローグがとても良かった。

まどと外出。郵便局で本を発送して、中央公園で読書。『友よ映画よ』続き。公園ではハワイフェスティバルの準備中。乾燥しているのか日なたにいると暑く、日陰にいると寒い。

店に行き、本棚作り。木材に印をつけるだけでこの日は終了。明日あさってには完成させたいところ。

開店。この日も均一本をどんどん補充していく。発送準備、品出し。出せる本はたくさんあるのに、棚の空きがなくなりつつある。これ以上の増設は厳しい。神戸の旧グッゲンハイム邸の中にあるらしい”NIGHTMARK"という出版社からフリーペーパーが届き、店頭の配布コーナーに設置する。販売となると持ち込みは基本お断りすることになってしまうけど、フリーペーパーであればキャパの許す限り対応したい。

糖尿病の恐ろしさについて書かれた記事をWEBで読み、怖くなる。糖尿病になる人は太っているのかと思っていたら、やせていくものらしい。今日もつい飴を買ってしまった。今後はお腹が減ったら豆腐でも食べるか?

今日はこれから本を読んで、絵の続き。明日に棚を完成させてしまいたい。

2024年5月8日水曜日

バランス(2024年05月07~08日)

06日(月)夜

閉店後、コンビニに行き、なんとなく腸に良さそうということでピルクルを買う。数年ぶりに買った。店で飲みながら、フォークナー『寓話』上巻読み終える。その後在庫整理作業。思ったよりも早く終わり、作業部屋で絵の続き。新しい板パネルに手を付ける。最近あまり絵を描く時間が取れていない。もっと自分の感覚に潜り込まないといけない。映画を見る時間を削るべきか。帰宅、『寓話』下巻の訳者あとがきと解説だけ読んで寝る。


07日(火)

定休日。朝8時頃に起きて、軽くご飯を食べる。まどが起きてきて、モーニング行きたいと言うので南へ。佐渡で乗るレンタカーを予約する。少し高くついたけど仕方ない。

レンタカーを借りて出発。リサイクルショップに行き、シャツを1枚買う。サイズも色もちょうどいい。津田までドライブ。東のほうは緑が多く、山を越えると海も見えたり、車窓からの景色が多い。最近車を出すことはあっても近場での出張買取などが多く、津田のあたりまで来るのも久しぶり。SNSで見かけて以前から気になっていたPORTO PIZZAというお店に行き、ピザを食べる。マルゲリータとサラミ。ボリュームがあってとてもおいしい。お店は津田の松原のすぐ近くにあり、出てからもしばらく海の近くでスケッチをする。

さらに東へ。大川オアシスの喫茶室は火曜定休のようで、もう1軒立ち寄ったお店は入口は開いていたがお店の人が出てこず、なんとなくやめとこうとなり出る。結局白鳥のダンケへ。アイスコーヒーを頼み、山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』続き読む。どんどん映画が見たくなる。

高松方面へと戻り、途中志度寺へ立ち寄る。10年近く前に平賀源内記念館には行ったはずだけど、すぐ近くにある志度寺は通り過ぎていたような。門の向こうに生い茂る緑が良い。敷地内には様々な植物が鬱蒼としていて、ジャングルのようだ。屋島寺や八栗寺とはまったく違う独特な雰囲気。目当ての重森三玲作庭による「無染庭」も見ることができた。来てよかった。

西村ジョイで、本の在庫を置くための棚に使う材木の買い出し。同じ太さでも、長さ6フィートの木材のほうが3フィートよりも安いのはどういうことか。カットサービスの受付時間は過ぎていたので、自分で切ることにした。

木材を店に置いて、回転寿司を食べて、仏生山温泉に行く。ゆっくり温泉に浸かって、ロビーでゆっくり読書。プロデューサーから「1本撮ってくれないか」と持ち掛けられたトリュフォーとゴダールが「まずブレッソンに撮らせてくれ」と提案し、結果出来上がったのが『バルタザールどこへ行く』だった、という話に感動。

スーパーで買い物をして帰宅。ビールを飲みながらジョン・カーペンター『ザ・フォッグ』見る。まどはなぜかホラーとは思っていなかったようで、焦り始める。ラスト、神父が事の全てを説明しだすくだりに思わず笑いそうになってしまった。

休日らしい過ごし方をした1日だった。


08日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて洗濯機をまわし、外出。レンタカーを返却して郵便局へ。クレカ引き落としの際残高が足りなかったようで、催促のメッセージが来たので入金。それほどお金がなかったことを思い知る。

店に到着。昨日買って運び込んだ材木を2階に運び、切るところにボールペンで印をつける。滞っていた原稿を仕上げて送信。その後、新聞記者の方がいらして撮影。送った原稿もこの記事用のもので、香川の書店や本に関する取り組みを行っている人からの寄稿を月イチで掲載していくとのこと。撮影を終えてからもしばらく雑談。

開店。3月4月と買取が多かったし、連休明けの「ああ仕事か…」というタイミングで何かやったら良さそうだとも思い、久々に均一本半額セールをやることにする。終了のタイミングは在庫の状況次第。店頭買取1件。品出し、発送準備進める。この日はいつも来てくださる常連さんが多くいらっしゃった。均一本もそこそこ売れる。ソレイユで『悪は存在しない』を見終えたばかりの出石さん来てくれて、感想を話し合う。SNSで知らない誰かの考察を読むよりも、面と向かって「自分はこう感じた」と声に出すのがなんとなく健康的な感じがする。

今日はこれから絵をやる。最近いろんなものを見たり聞いたり、どこかに行ったりしてはいるけど、生活の中に制作が入ってないとどこかむなしい。バランスが大切。

2024年5月6日月曜日

はらいた(2024年05月05~06日)

04日(土)夜

閉店後、tooniceで行われているDJイベントsweetieに行く。sweetieはいつも女性のお客さんが多くて良い雰囲気だ。この日はずっとお腹が痛くてどうしようかなと思っていたけど、結局途中でルクスにも行ったりしつつ(服部さんがレゲエをかけていた)、割と遅くまでいた。ゲストのGenickさんもとても良かった。NOAH'S ARKではTHE BLUE HARBのライブもあり、そこから流れてきて踊ってる人が何人かいて、高松はイベントの数は少ないけど会場同士が近いのでこういう流れが生まれる面白さがあるなあ、と思った。


05日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、まどと外出。公園へ行き、レジャーシートを広げて座る。フォークナー『寓話』続き。戦争の話がずっと続いていくのかと思っていたら、250ページほどで急に時代背景が切り替わり、文章の雰囲気もガラッと変わってきた。

「新しくさっぱりとして何一つ置かぬ机一つと堅くさっぱりした椅子三つとがあり、その机の後には一つの静謐で気高い顔があり、それは、つい昨日まで補給係りの軍曹の棚におかれていたという感じの淡青の歩兵伍長の制服の上に出た白いウールにつつまれており、そしてそのすぐ後には、ほとんど同じく新しくみえる仏軍中尉の制服と徽章とをつけた棒のようにやせた黒人の青年がおり、彼はその机ごしに彼らと相対したのだが、彼らの声もまた静謐でこころよく、夢のようにとりとめないものであった。」(p245)

「この物語、伝説は、不朽のものであって、そのかがやかしく悲劇的な豊穣さに寄与したいかなる一組によっても専有されるべきものでなく、ただ、呪われて家なくさまようものたちのそれぞれの運命によって用いられ、経験されるべきものであった。」(p251-252)

開店。昨日ほどではないけどお客さんはそこそこ来られる。以前お預かりした分の支払いが1件、同じ方からさらに段ボール2箱ご依頼いただき査定。昨日遊んだのもあってか、けっこう体が疲れている。胃の調子もあまり良くない。先日出した栗林公園動物園(20年前に閉園済み)の入園券を、わざわざ京都から新幹線に乗って買いに来られたお客さんがいた。パートナーの方ともども動物園史に大変興味があるそうで、こういった紙モノを集めているそうだ。最初はSNSを通して購入希望の連絡があり、通販もできますよと返答したが、「お店も見たいので」と来てくださった。いろんなお客さんがいる。その後ジュノ君や大三君、セガちゃんが来てくれる。カンクンのマスターも来てくれてありがたかった。また飲みに行きたいな。

閉店。コンビニでヨーグルトを買ってすぐに帰宅。へとへとに疲れたけど、なんとかヨーグルトを食べ、洗い物やり、風呂に入り、歯を磨いて寝る。


06日(月・祝)

朝8時半に起きる。まどが無印の白檀のお香を寝る前に焚いてくれていて、それが効いたのかとてもぐっすり眠れた。お弁当の用意、洗濯物の片づけ。

まどとDORSIAへ行き、モーニング。『寓話』続き。その後ソレイユで濱口竜介『悪は存在しない』見る。序盤の学童保育お迎えのシーン、主人公の車をとらえていたカメラがいつの間にかその車になっている(こう書くとわかりにくいが)長回しのワンカットが素晴らしい。途中のwebミーティングのシーンはテレビドラマのような退屈な構図と大仰な演技で、前後の映像の世界観との対比が際立っている。車内での会話やタバコ時間の長めの間合いが、物語に観客を引き込む。このリズム感で106分にまとめたのがすごい。ラストにはいろんな解釈があるだろうけど、自分にはしっくりくるものだった。映画館から出るとちょうどあづささんも出てきて、3人で感想を少し話す。

開店。品出しなど進めていく。ゴールデンウィーク中とはいえ雨の最終日、客足は鈍いかと思っていたけど、思っていたよりお客さんは多かった。店頭買取1件。熊本さんや、帰省中のただひファミリーが来てくれる。そして、この日も断続的な胃痛と腹痛。一体なんなんだ。

休憩中、先日亡くなったというアルゼンチンの女性実験映画作家Narcis Hirschの作品”Aleph” ”Come Out"を続けて見る。前者は約1分の短い作品。ボルヘスに着想を得ているのだろうか。後者はSteve ReichのCome Outをレコードで再生しているのをただ撮っているだけのもので、11分ほど。YouTubeにはHirschのいろんな年代の作品をダイジェストで紹介している動画もあり、それを見る限りでは生殖や女性の身体なども重要なテーマに思えたけど、Wikipediaによれば本人はフェミニストと定義されるのを嫌っていたそうだ。

どこからかぽつぽつと雨漏りの音がして焦ったけど、Steve Reichの”Drumming Pt.1”が小さくかかっていただけだった。閉店間際に海外からのお客さん(日本語の勉強をしているそう)が文庫本を買ってくれた。

今日はこれから在庫整理。明日はホームセンターに在庫を置く棚用の材木を買いに行くので、そのための採寸もする。

2024年5月4日土曜日

晴れている(2024年05月02~04日)

01日(水)夜

閉店後、二コラ・ブリオー『関係性の美学』読み終える。90年代に書かれた本なので、NFTやChatGPT、SNSも登場せず、現在とはかなり前提としている環境が違うなと感じたけど、面白かった。

WAX GATE RECORDで買ったアフリカのカリンバを聞きつつ、絵の続き。作業部屋に入って目に入った瞬間は「お、良いね」と思えたのに、手を加えていくうちにだんだんとその良さを忘れていく。この感覚が本当に不思議だ。


02日(木)

朝8時前に起きる。ご飯を食べつつ、イジー・メンツェル『厳重に監視された列車』見る。チェコの小さな駅が物語の舞台で、隣国ドイツのナチスの脅威、カトリシズム、若者の性の悩みなどの題材が表れては引っ込んでいく。全編を通して画面の構図が素晴らしく、ナチスに主人公が連行されるシーンの、流れていく風景など(やけに温かい雰囲気の音楽も含め)とても印象に残った。ラストのあっけなさもいい。今のところ、今年見た中では一番かも。

洗濯、そうじ、お弁当の用意。コーヒーを飲んで、押し入れに入れている本の整理をする。何冊か抜いて、店に出すことにした。

開店。早速店頭買取で段ボール箱5箱ほどの持ち込みがあり、仕分けと査定。ここ最近何度も在庫の問い合わせを受けていた、幸田文の『木』があった。些末事福田さん来てくれて、久しぶりにいろいろ話す。岡山では美大に通っている若い人たちがいろんなところで展覧会などをやっているらしい。査定終了、金額了承取れる。

SNSでとある古書店さんがここ1年の売上額を公表していて、想像以上の額で驚く。他のお店はどのような業務の流れでもって、本を売り買いしているのだろうか。他の古書店での勤務経験のない、他店のノウハウを知らない自分としてはとても気になる。しかしお金の関わるデリケートな部分だし、気軽には聞けない。

閉店時間を過ぎてからも、店入り口ドアに貼る営業日の案内を書いたりなど少し作業。14日は火曜日で、本来定休日だけど営業。その代わり15日が休み。24~30日は1週間ほどの長い休みをとる。25日は「BOOK DAY とやま」で出店。その後新潟へ向かい、佐渡へ行ったり(小学校の修学旅行以来なので30年ぶり)、実家に置いてある絵を取りに行ったりする予定。合計何時間車を運転することになるのか。店を閉めて、武田百合子、野中ユリ『ことばの食卓』読み始める。

少し早めに帰宅。風呂に入り、『ことばの食卓』読み終え、意志強ナツ子『魔術師A』途中まで読んで寝る。


03日(金・祝)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べ、『魔術師A』読み終える。装丁は鈴木哲生君がやっていて、カバー裏表紙(表4)はバーコードが中央に据えられており、モノリスのような不穏な雰囲気を醸し出している。作品内容とマッチしている。

まどが起きてきて、お弁当を用意して外出。ルヌガンガへ行き、『つげ義春が語る 旅と隠遁』購入。その後南へ入り、山田宏一『友よ映画よ、わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』読み始める。ゴダール、パゾリーニ、ベルトルッチと食事をしたとか、アンナ・カリーナの住むアパルトマンまで行ったとか、エピソードのスケールが大きい。近しい距離感で接していたからこその話がたくさん書かれている。

まどに店番をお願いして、昨日買い取った本の仕分け作業をやる。2時間弱でひと段落し、交代して昼ご飯。査定、品出し、5月後半の営業日の告知。まどは引き続き店の倉庫部分の整理をしてくれた。観光シーズンになると店の前で写真を撮って去っていく人も増えるものだけど、この日はじっくりと本を見てくださるお客さんも多く、うれしい。

閉店後、店でフォークナー『寓話』続き読む。その後作業部屋で絵。昔電子音楽の歴史みたいな壮大なテーマの3枚組CDなどをリリースしていたOHM Editionsというレーベルの、最初に出したコンピを聞く。コラージュや電子音、ライブラリーもののジングルみたいな曲などが99曲も入っている。アーティストはほぼ知らない人ばかり。ずっと聞いていると少し疲れるけど楽しい。その後シトラスのベスト盤聞く。ベスト盤だけど他のバンドの曲が入っていたりする。インナーに収録された対談も、メンバーではなくエンジニアとファンがしゃべっている。世代的に自分は渋谷系ど真ん中ではなく、その後に出てきたシトラスやADS、Buffalo Daughterとかを高校の頃によく聞いていた。シトラスは今聞いても音のバランスが変で好きだ。1時前までじりじりと絵を進め、完成。


04日(土)

朝8時半に起きる。食器の片づけ。まどがパンを買ってくれていて、焼いて朝ごはん。食べつつアレクセイ・ゲルマン『道中の点検』見る。途切れ途切れの鑑賞になってしまったけど、コントラストの強い白黒の陰影、ラストの列車のシーンなど良かった。

開店。この日は昨日よりもお客さんが多かった。店頭買取は3件、以前お預かりした分の支払いが1件。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。品出し、発送準備など進める。昨日はネット出品していたものにほぼ動きがなかったけど、この日は良かった。

晴れているというだけで仕事へのやる気が違ってくる、というのを実感する日々。

今日はこれからtooniceでivoryさんのイベント。

2024年5月1日水曜日

すき焼き(2024年04月30日~05月01日)

29日(月)夜

閉店後、ジャン・グレミヨン『曳き船』見る。80分もない短い映画だけど、ひゅっと部屋の中と外をまたいだり、嵐に揺られる船内での映像の動きなど、とても見どころが多かった。後半のメロドラマ部分が少しだけ長いように感じたけど、傑作だ。

自分はつくづく映像の面白さばかり見ているんだなと思う。『桜桃の味』とか『父パードレ・パドローネ』とか、ストーリーの一瞬の展開にぐっと心つかまれた経験も少なくはないけど。もっといろいろ見ないといけない。


30日(火)

朝8時半に起きる。買わないくせにヤフオクやメルカリでCDレコードを見る。気になったものをSpotifyやYouTubeで検索。

まどと外出。上海のお客さんが買ってくれた本を、郵便局から送る。重さ5キロを超えるとEMSでしか送れないのかと思っていたら、国際小包でもいけるようだった。なぜか勘違いしていた(お客さんからもらっていた送料を下回るようなことにはならなかった)。重さで細かく送料が分かれるようで、海外発送を頼まれた時に正確な送料を伝えるのはちょっと難しそう。できるだけ希望には応えたいけど。

またDORSIAへ。小倉トーストセットを食べつつ、panpanya『グヤバノ・ホリデー』読み始める。これが朝ごはんのはずで、昼ご飯は家で作ろうと思っていたけど、10時半くらいの中途半端な時間に食べることになってしまい、結局家に帰るのは無しになる。夕ご飯にすき焼きを作ることにした。

宮脇書店、銀行、スーパーなどまわる。ちょうど4割引になっている牛肉があってよかった。ここ数日の不安定な天気で下がりがちな気持ちを食で上げていきたい。店に行き、少し荷物の整理をする。

まどは耳鼻科へ行き、自分はWAX GATE RECORDへ。天草さんと買取についての話などをする。何枚かアフリカもののレコードがあり、視聴させてもらう。nonesuch explorerシリーズの、カリンバの演奏の入ったレコードを買った。作業部屋で絵の続きを少しやる。再び外出。久々にrocksteadyに行き、スタンドカラーの薄手のシャツを買う。その後栗金へ。動物柄のTシャツ買う。堀金君といろいろ話した。

雨の中、食材や服などをたくさん抱えて帰宅。まどは気分が良くないようでベッドに突っ伏している。自分は調子の悪い時でもついスマホを見てしまいがちだけど、まどみたいに完全に情報をシャットアウトしてしまうほうが良さそうだ。すき焼きを作る。手軽で栄養があるし、材料で高くつくのは牛肉くらい(それもたいてい割引価格のものを買っている)なので、今年に入ってからよく食べている。

ジャン・ヴィゴ『アタラント号』見る。昨日に引き続き船の映画。最初「これはどうなるんだろう、バッドエンドかな」と思っていたら…(以下自粛)。猫がたくさん出てくる。風呂に入り、『グヤバノ』読み終えて寝る。


01日(水)

朝8時半に起きる。食器など片づけ、ご飯を炊いてお弁当の準備。フォークナー『寓話』、二コラ・ブリオー『関係性の美学』続き。

・作品は、私が作品の前に存在する機会を与えてくれるのか。あるいは、その逆に私を主体として認めず、その作品構造において他者について考慮することを拒むのか。
・作品が暗示もしくは描写する時空間は、それを規定する諸法則とともに、私が現実生活の中で望むものに対応するのか。
・作品が批判するのは、私が批判できるものなのか。
・私は作品の時空間に対応する現実の時空間のなかで生きることができるのか。
(p101-102)

まど起きてきて、家の近所でプレオープン中のkid coffeeさんへ行ってみる。天井が高く、良いスピーカーが入っていて、とてもいい感じだ。偶然カンデラの2人もいた。コーヒーはガツンとくる深煎り。

開店。明日から天気は回復するようだけどこの日も雨。店頭買取1件。思っていたよりも査定にかなり時間がかかってしまい、結局後日に支払いをすることになる。すみません。韓国からのお客さんが来て、漱石の文庫はありますかと聞かれる。漱石作品は在庫切れで、代わりにと百閒、織田作、井伏と薦めてみたら3冊とも買ってくれた。うれしい。

今日はこれから本を読んで絵の続き。