2022年6月23日木曜日

4年ぶり(2022年06月21~23日)

20日(月)夜

閉店1時間前になってまどと交代。シャワーを浴びて東京へ向かう。21:15発のバス。車中で夏目漱石「明暗」読み始める。


21日(火)

朝7時過ぎに新宿着。4年ぶりの東京。バスタ新宿も多分初めてだ。新宿駅の南口はあまり変わっていないように見える。上野へ移動し、「珈琲王城」でモーニング。うっかり開店前に入ってしまったが、座ってていいですよと言っていただく。すみません。厚切りトーストセットは本当に分厚くてお腹いっぱいになった。若いお客さんも多い老舗の純喫茶。

上野公園を通って国立西洋美術館へ。会館5分前で既に列ができている。暑い。今回は常設展のチケットを買い、建築家ル・コルビュジエの絵画を中心とした特集展示へ。複数の輪郭線を重ねることで見る側の視線をかく乱したり、配置した形を後ろの背景の色で塗ってみたりと、いろんな仕掛けがある。常設のドガやマネも良かった。印象派の絵画は香川で見るのがなかなか難しい。

東京駅へ行き、アーティゾン美術館へ。柴田敏雄と鈴木理策の2人展。美術館所蔵のクールベ、モンドリアン、セザンヌなどの作品も配置され、両氏の作品の絵画性を再検討するような展覧会。構成が素晴らしく、何往復か行ったり来たりした。

神保町へ。嵯峨屋で天ぷらそばを食べる。もうすぐ閉館するという岩波ホールへ。ヴェルナー・ヘルツォーク監督のブルース・チャトウィンの伝記映画「歩いて見た世界」を見る。見終えて「神田伯剌西爾」で休憩。サンマルクというケーキがとてもおいしかった。

竹橋まで歩き、国立近代美術館でゲルハルトリヒター展。多様な作風が一見ざっくばらんに配置されていて、順路も決められていない。解説のパンフレットを読みながら各自散策するような展覧会になっている。これはリヒター本人の希望による構成とのこと。生で見るとフォトペインティングの細かな筆跡まで確認できてよかった。カタログも出品されていない図版や制作風景の写真、論考などが豊富に掲載されていたので購入。

渋谷を経由して下北沢へ。駅周辺が再開発でがらっと変わっていて、今自分がどの方角を向いているのかわからなくなる。クラリスブックスへ行く。駅に戻って神田さんと待ち合わせ、焼きとん屋に入る。神田さんは9月に高松でライブをやってもらうので、軽く打ち合わせ。少し経って高松出身のただひも合流し、近況を報告。妊娠しているそうだ。再開発で新しくできたBONUS TRACKという場所へ。建築が面白い。よくある複合施設とは違って緑も多く開放的な雰囲気。川口さんがbotanyという名前で、週に一回自作のサワーを出している。甘くなくておいしい。綿引さん来てみんなでただひの息子の名前を考えたり、浦君来て自作のエンドレステープをもらったり、こずえさん来てくれたり。結局23時過ぎまでずっとしゃべっていた。楽しかった。川口さんからbotanyのステッカーとカードを預かる。新宿のホステルにやっとでたどり着き、すぐベッドに入るが興奮してなかなか寝付けず。


22日(火)

朝7時過ぎに起き、シャワー。セルフのモーニングサービスでパンとヨーグルトを食べる。外出して銀座へ。ブランドのビルを見る。青木淳、レンゾ・ピアノ、クラインダイサムアーキテクツ、伊東豊雄、谷口吉生…徒歩10分圏内の範囲を歩き回るだけでいろいろ見れる。銀座トリコロールへ。入口が回転ドアで、接客は百貨店のよう。出て、ヘルツォーク&ド・ムーロンが手掛けたユニクロ有楽町店を見る。もともとの建物にあったコンクリートや鉄骨の構造と鏡とを組み合わせている。

電車で高田馬場へ。商店街には世界各国の料理屋が並んでいる。神田さんも馬場でモンゴル料理を食べたと言っていた。Alt-mediumというギャラリーでqpさんの個展を見る。新しく作品集が出るようで、その出版記念展を兼ねているようだ。SNSで近作の画像は見ていたけど、実際に見るとサイズもそれぞれ違っていて興味深い。二艘木洋行と淺井裕介が到着。2人とも8年ぶりくらいに会った。そんなに体調万全ではないようだけど見た感じはあまり変わらない。展覧会出て、電車に乗って江古田へ向かう。淺井さんはこないだまでアメリカのシェーカー教徒の集落?で滞在制作をしていたそうで、シェーカーの人達の作る家具いいよねと盛り上がる。

江古田着、友人の山口晋似郎さん夫妻が経営する「お菓子と麦酒」というサマセット・モームなお店に行く。タルトとクラフトビールを中心に出していて、ソーセージなどもある。どれもとてもおいしい。偶然シェーカーデザインの曲げわっぱがあり盛り上がる。晋似郎さんとも久しぶりに話せてうれしかった。淺井さんが紙とペンを出してくれて、3人で紙をまわしながら描く。こういうのもかなり久しぶりだ。淺井さんは事あるごとにいろんな人と描いているそうで、その時の話も面白かった。

お店を出て淺井さんと別れ、二艘木とバスで中野まで出る。吉祥寺へ行き、古本めぐり。一日、バサラブックス、TOKYO BOOK PARKとまわる。古本のんきさんは水曜休みだった。その後三鷹へ、りんてん舎に行く。どこも良かった。浦君に教えてもらった、三鷹駅からすぐのところにある「アサヒトレンド21」という銭湯へ。時間があまりなかったのでお風呂だけにした。ついでに荷物の整理。

新宿で直嶋さんと待ち合わせ、思い出横丁のきくやで飲む。ハイボールに焼きとん、メンチカツなど。お互いの近況を話す。直嶋さんは最近6歳の娘のハコちゃんからボーカロイド曲を教わっているとのこと。今回の旅行では自分こんなに飲めたのかと思うほどにお酒を飲んだ。普段一人で飲む時はすぐ「もういいかな」となるけど、誰かとしゃべっていればそれなりにいけるらしい。

帰りもバス。まどに連絡を取ると、編集者さんとのやり取りが進んだようで、新しいアシスタントの仕事も始まることになったようだ。良かった。「明暗」少し読んですぐに寝た。


23日(木)

朝7時頃に高松着。家に帰って荷物の片づけ。まどと南珈琲でモーニング。南は11時までに行くとトーストがサービスでついてくるが、アイスカフェオレとトーストで300円はやはり安いなと改めて実感。旅行中のことをいろいろ話す。家に帰って二度寝。

開店。昨日買取依頼が続いたらしく、査定待ちの本がたまっていた。この日も店頭買取1件、メールで買取の問合せ1件。発送準備進める。査定も少し進めた。

今日はこれから風呂に入って絵を描く。

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