2023年7月31日月曜日

空間の性質(2023年07月30~31日)

29日(土)夜

閉店後、本を発送してスーパーでビールとカツオのタタキを買う。

飲みながら内田吐夢「たそがれ酒場」見る。1955年の映画。とある酒場の開店から閉店までが描かれていて、物語の舞台はこの酒場のみ。酒場で働く人々やお客さんの人生模様が様々に現れては消えていく。一幕物の演劇のよう。津島恵子のダンスシーン(ストリップという設定だが、脱いだりはせず踊るだけ)が美しい。開店から閉店までカウンターの隅にいる「先生」と呼ばれている老年の男性は元従軍画家で、戦争画を描いていたことに対して良心の呵責を感じている。他にも数回「同じ部隊におりました〇〇であります」というような再会のシーンがあったりするが、終戦間もない時期はこういったことは日常だったのだろうか。

見終えて、キャンバスの続きをやる。スケッチブックからモチーフを拾ったりして描いていた形を少しずつ崩す。どうなっていくかな。帰って、シャワーを浴びて寝る。


30日(日)

朝8時頃に起きる。洗濯物を畳んで、お弁当の用意。外出。最近Tシャツに謎の汚れがついていて、部分洗い洗剤など試してもあまり効果がなく、クリーニング店に3枚ほど出す。けやきカフェでモーニング。最近は朝からホームセンターに行ったりなど用事が多く、まどと2人でモーニングも久しぶり。ヴァージニア・ウルフ「灯台へ」読み進める。スケッチブックにドローイング1枚。図書館へ行き、DVDを何枚か借りる。たまに見るとラインナップが変わっているような気がするが、定期的に入れ替えていたりするのだろうか。暑いけれど久々にたくさん歩けて良かった。

開店。店頭買取1件。つい先日気になった本がちょうど入ってきた。自分用にとっておきたいが、どうしよう。県外から来られたお客さんといろいろお話。普段は障害者支援のお仕事をされているそうで、アートリンクの冊子「サン」をおすすめすると買ってくれた。この日は昨日よりもお客さんが多かった。たくさん買われる方もちらほら。品出し進める。なんだかお腹が痛い。

閉店後、本の出荷。夜も一人でじっくり本を読みたいけど、作業部屋は集中できないし、居酒屋やマクドナルドでは気分がそがれる。いろいろ考えて、店でビールを飲むことにした。外から丸見えなのが少し気になるけど読書は進んだ。またやろうかな。作業部屋でキャンバスの続き。描いては崩しの繰り返し。こちらも集中して取り組むことができ、夜1時近くまでやる。帰ってシャワーを浴びて寝る。


31日(月)

朝7時半に起きる。軽く朝ごはん。お米を炊いて弁当の用意。まどと南へ行き、読書。「灯台へ」読み終え、トリスタン・グーリー「日常を探検に変える」読み始める。出て、銀行などをまわり、ナルホドで絵の具を買って作業部屋へ。

キャンバスの続きをやる。今進めている絵はいろんな方向へグラデーションを重ねている(レイヤーの統合と分割を繰り返し、入れ子状態にする)が、これを繰り返していると「ある部分」を選択して色面でつぶすというのがやりづらくなってくる。今までの自分の絵はかなりの部分が線と面のレイヤー構造で成り立っていたので、こういう感覚は新鮮。

開店。品出しを少しと発送準備をやり、後は看板の塗り直し作業をずっと進めた。「太陽の眼」のお二人やさっこ、全さんなど来てくれる。いろいろお話もできた。夜になって、撮影用のキャンバス作品を梱包。看板の

閉店後、キャンバスを持って移動。平尾君に撮影してもらう。撮影後、平尾君とお互いの仕事の話。平尾君は広告業界で働いていて、自分の店への態度とはまた違う俯瞰的な視点が新鮮。自分は隅々まで一つのコンセプトが行き届いた空間よりも、そこかしこにその時々のひらめきが潜んでいるような空間が好きで、yomsもそんな店になっているんじゃないだろうかと思う。古本屋は常にたくさんの商品と情報が行き交っている場所なので、当然かもしれないけど。

明日は定休日。ゆっくりしたい。

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