2025年4月14日月曜日

余裕が出てきた(2025年04月11~14日)

10日(木)夜

閉店後、本を発送し、早めに帰宅。夕方に降った雨は止んでいる。風呂に入り、イングマール・ベルイマン『処女の泉』見る。ストーリーは簡潔だけれど、美しい自然と登場人物たちの表情、構図、光、カット割り…その全てが織りなす緊張感に引き込まれる。


11日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。外は雨。南に入り、モーリス・ブランショ『カフカ論』続き読む。

「彼は、直ぐに、この小説を、親しい人々に読みきかせる、そしてこの朗読が、彼の信念を固めるのだ。(略)これは、その音声的空間の中に、作品をくり拡げることによって、作品によって高められ引きずってゆかれたいという欲求なのだ。」(p76)

まども合流し、一緒にルヌガンガへ行く。この日はついにまどの単行本の発売日。レジ横に予想以上の量が山積みになっていて、とてもうれしい。写真を撮らせてもらう。

店に行き、Bandcampでダウンロードした音源をCDRに焼く作業。開店。この日はウェブショップでまどやメグマイルランドさんの本のまとめ買いがあったり、序盤にけっこうな量買ってくださるお客さんが来たりと、ありがたかった。まどが在庫整理作業をやってくれて、未払い分の給料をまとめて払う。単行本は各所で推されているようで、書泉グランデでもポップつき面出しの扱いになっていて驚いた。売れてほしい。夜ちゃゆう君来てくれて、じっくり話す。

閉店後、ブログを更新して本の発送。その後、作業部屋へ行き18日に向けての選曲作業。PHONKなどもかけられそうだ。流れはほぼ決まった。細かいところをもう少し詰めたい。その後、絵の続きもやる。なんだかんだで1時前まで作業してしまう。


12日(土)

朝8時に起きる。寝るのが遅かったせいでまだ眠気がする。朝ごはん、お弁当の準備。まどはソレイユまで相米慎二の『お引越し』を見に行くそうだ。

一緒に出る。公園へ行き、コンビニで買ったカフェオレを飲みながら『カフカ論』続き読む。40分ほどで出たけれど、もっと思う存分公園で時間を過ごしたい。まどと今度久しぶりに山登りしようか、という話にもなった。

店へ。在庫整理や、アルバイト用の本の準備をする。思ったよりもスムーズに作業が進んだ。

開店。品出し、均一本の補充、発送準備。店頭買取2件。大三君が来てくれて、まどちゃん単行本発売おめでとう、と伝えに来てくれる。ネットでも様々な反応が出ているけど、概ね好評なものが多いようだ。

閉店後、映画を見始めるが、やっぱり絵を描こうと思い作業部屋へ。コラージュものなど聴きながらやる。しかしどうも手癖で描いてしまって良くない。ある程度良くはなるけど、いつものができているという感じ。もっとドローイングを描いて、線や形を自分の中にため込む必要がある。

帰宅。風呂に入り、ヨーグルトを食べる。『カフカ論』読み終えて寝る。変な夢を見た。


13日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはん、洗濯。外は小雨。お弁当を用意し、1人で外出。100均で買い物をして南に入る。阪田寛夫『天山』読み始める。なんだか小説をもりもり読みたい気分、しばらくジャンルを絞ってみようか。その後、ノートにドローイング。楽しい。店に戻り、そうじ。

開店。この日はアルバイトMさん来てくれて、2階でネット出品作業を少しやってくれた。徳島よりHKさん来店。まどの単行本をルヌガンガで購入いただいたようだ。ソダーバーグのブログが面白いという話を聞く。去年作ったフリーペーパー『Tさんインタビュー』をプリントしてお渡しする。夕方に久しぶりに全さん、夜にホンマタカシさんの展示準備のため来た浅見さんが来店。毎日いろんなお客さんが来てくれてうれしい。

閉店後、作業部屋でお酒を飲みつつ、ダブを聴く。『天山』読み終え、絵の続きを少し。最近、また読書や映画鑑賞へ使える時間が増えてきたかも。


14日(月)

朝8時に起きる。少し寒く、ストーブをつける。朝ごはんをたべ、コーヒーを飲みながらジャン・ルノワール『ゲームの規則』見る。複雑な人間関係とその滑稽さを、様々なカメラワークと人物の動線、カット割りで流れるようにあぶり出していく様は圧巻。

まどが単行本が出てからのそわそわした気持ちを、漫画家やイラストレーターの友人とわかちあって中和させている。漫画作品への批判は主にネットでばらまかれるに留まるけど、絵画は現実世界でギャラリーストーカーによる被害があったり、「ぶつかりおじさん」的に心無い言葉を浴びせてくる人もいて、なんだか殺伐としているなと感じる。

外出。郵便局で本を発送し、八百屋や100均で買い物。この日はアルバイトN君が作業してくれるので、やってもらう本を準備。

開店。査定1件完了し、金額を伝える。N君が出してくれた本の整理、品出し、発送準備。夕方から雨。最近1日のうち数時間だけ降るような日が多い。嫌な感じだ。天気のせいかWi-Fiの調子が極端に悪く、N君に少し早めに上がってもらうことに。申し訳ない。売り上げのほうはウェブショップでのまとめ買いがあったりネット出品していた単価高めの本が売れたりで、悪くはなかった。

まだまだいろんな経験をしていかないといけないなと、漠然と思う。

今日はこれから少し本を読んで、絵の続き。明日は雨だけどけっこうゆっくりできそう。

2025年4月10日木曜日

前祝い(2025年04月08~10日)

07日(月)夜

閉店後、本の発送。CDRを焼いたり、帳簿付けをしたり。まどの『怪獣を解剖する』読み始める。この日はとりあえず上巻まで。


08日(火)

朝、シャワーを浴びて朝ごはん。富士正晴『軽みの死者』読み終える。まどと外出し南でモーニング。『怪獣』下巻まで読み終える。単行本だと一気に読めて良い。絵もこのサイズに合っている気がする。

まどは皮膚科へ行き、自分は100均へ。CDを入れるのに良さそうなプラスチックのケースを見つけたので2つほど購入。取っ手になる横穴つき、スタッキング可能、白の半透明、余計な文字なし。後で追加で4つ買った。早速店と作業部屋にあるCDを整理する。京都のDOMAさんで販売するキーホルダーの納品書を作成し、PDFで送る。

再びまどと合流し、久しぶりにヤンフーへ行く。まどはチキンオーバーライス、自分はファラフェルサンド&ポテト。いつ食べてもおいしい。突然、東京へ引っ越したばかりなはずのHAPPFATさんが現れ驚く。一時帰省中だったようだ。東京でコーヒーを出しているお店のことや、今度DJツアーでまわるという福岡のことなど聞く。福岡は自分も近いうち行きたいと思っている。店を出る時、Centerで来月田中ヒサミさんの個展が開催されることを知る。14,5年お会いしていないような気が。先日、ヤンフーと原宿でのポップアップを行ったばかりのイラストレーターCHARRさんともお話できた。

作業部屋へ行き、18日のルクスに向けて選曲。レコード針を買ったばかりだけど、今回使う音源はVaporwaveやエレクトロニカなどが多く、あまりレコードは登場しなさそう。半分くらい進んだ。

まどの出版記念の前祝いで、古馬場の焼肉屋さんへ行く。いつもおいしそうなものを食べている山原さんから教えてもらったお店。とてもおいしく、安い。その後半空へ。暖さんと現代アートな話をする。こういう話を人とするのもなんだか久しぶりだ。

帰宅。まどの短編集『解剖・幽霊・密室』途中まで読んで寝る。


09日(水)

朝8時半に起きる。良く寝た。昨日お腹いっぱい食べてまだ満たされている。料理。卵焼き、根菜の煮物、豚しゃぶ、豚を茹でた後キャベツと玉ねぎを入れてスープを作る。朝ごはんは結局スープだけで済ませた。『解剖・幽霊・密室』読み終える。

お弁当を用意して、作業部屋へ。300円で買ったモーツァルトの室内楽のレコードを聴きながら絵の続き。落ち着く。室内楽のレコードもっとほしい。安いし。

開店。6月頭の旅行の予定を考えながら仕事。今回少し長めに時間をとっているけど、展覧会や骨董市、前々から気になっていたお店、友人知人と会う、などいろいろ用事はある。どうしても何かをあきらめないといけない。迷うな。この日は発送件数が非常に多く、ほぼ梱包で終わった。以前お預かりした分の支払い1件。

閉店後、本を発送し、スーパーに寄って早めに帰る。まどが風呂を入れてくれたけど、疲れて机に突っ伏して寝ていた。


10日(木)

朝8時に起きる。洗濯、朝ごはん。奥田亜紀子さんやながしまひろみさんがまどのファンアートをSNSに投稿していて、どちらもとてもかっこいい。漫画家同士の協力し合う姿勢は横から見ていてすごいなと感じる。モーリス・ブランショ『カフカ論』少し読む。

外出。店で在庫整理作業。郵便局へ本の発送、八百屋で買い物。

開店。この日は夕方から夜にかけて少し雨が降り、店舗売り上げは少なかった。N君がネット出品作業をやってくれる。Mさんがにんにくを差し入れに持ってきてくれた。

今日は早めに帰る。

2025年4月7日月曜日

もりもり作業(2025年04月06~07日)

05日(土)夜

閉店後、作業部屋で午前中に買ったレコードを聴きながら絵の続き。もう少しで完成しそう。


06日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。

外出。最近、週末は喫茶店やカフェがどこも混みがち。コンビニでカフェオレを買い、公園に行くことにする。桜もいい具合に咲いているけど、まだ早い時間だからか人は少ない。谷口ジロー『歩くひと』読み終える。

まどは多度津のほうまで電車に乗って取材へ。自分は作業部屋でまた絵の続き。ずっと棚に眠っていたレコードを聴き直してみたら思っていたよりも良かった。うれしい。

開店。この日は品出しをがんばった。隙間の空いていた均一棚にもたくさん補充。店頭買取1件。6月頭に東京へ行くので、その予定を立てたりする。今回は向こうでささやかだけど何かやろうと思う。夜になって若干の疲れが出てきた。

閉店後、作業部屋で少しお酒を飲みながら絵の続き。最近聞いていなかったジャズのレコードを引っ張り出して聞く。午前中「次はここ」という箇所にマスキングテープを貼っておいたら、すぐにやるべき作業を思い出して取り掛かることができた。絵は無事に完成。毎日コツコツやっていきたい。

帰りがけ、仲の良い黒猫2匹を見かける。1匹は以前からいる長毛の猫で、性格に抜けているところがあるけどかわいい。


07日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備をして早速外出。店と郵便局に寄って南へ。まども合流。富士正晴『軽みの死者』続き読み進める。

南を出て、再度郵便局でお金をおろし、まどが立て替えてくれた東京でのホテル代などの支払い。作業部屋へ。Bandcampで買った音源をCDRで聴きながら、キーホルダーを作る。京都の雑貨店DOMAの西山さんから「あのキーホルダー、よかったら納品してほしい」と言ってもらったので、追加で作ることにした。

開店。この日はアルバイトN君がネット出品の作業。Mさんもお金と品物の受取にやってくる。品出し、発送準備。キーホルダーも梱包する。「修験道についての本はありますか」と外国人のお客さんがやってきて、いろいろおすすめすると、空海関連の本なども買ってくれた。「原典はありませんか」とも言っていた。あいにくうちに在庫はなし。勉強熱心な方だ。N君若干遅刻したもののたくさん出品してくれる。助かった。ずっとあわただしく作業していて、あっという間に1日が終わった。

この日も6月頭の旅行についてやり取り。横須賀へも行くことにした。

今日は早めに帰ってゆっくり風呂に入りたい。明日は18日に向けて選曲作業。

2025年4月5日土曜日

お花見(2025年04月03~05日)

02日(水)夜

閉店後、ブログの更新。作業部屋でハワイアンのレコードを聴きつつ絵の続き。手数少ないところでぱっと終わらせられたら良いけど、どうなるだろうか。


03日(木)

朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を用意し、歩いてまどと栗林公園へお花見に行く。この日が満開のようだったけど、チケット売り場もそれほど混雑してはおらず、ゆっくり見てまわれた。よもぎだんごもおいしかった。ぬいぐるみを出してたくさん写真や動画を撮る。ぬいぐるみを小脇に抱えながら歩くのももう慣れたもんだ。

公園を出て少し歩いたところにあるオールドファッションドーナツのお店、kuuuuさんへ初めて行く。開店してそれほど時間は経っていないが、早くも行列ができていた。自分たちが並んでからもさらに後ろにお客さんが増えていく。すごい人気。40分ほど待ってドーナツを購入、店の中で2人で食べる。1つだけでもけっこう食べ応えがある。きなこやホワイトチョコなど、いろんなトッピングがあって楽しい。

開店。この日はアルバイトのN君が来てくれて、閉店間際まで作業。先日届いて価格の了承が取れた郵送買取のお金を振り込む。品出し、発送準備。店頭買取1件。高知のいざなぎ流の本が入ったのでまどに連絡する。夜、太陽の眼の綾花さんやなタ書の藤井さんら来店。綾花さん雑貨やzineをけっこう買ってくれてありがたかった。

閉店後、作業部屋でCD聴きながら絵の続きを少しやる。板パネル(自分は紙などを貼らずに直接絵具を塗る)とキャンバスでは描いている時の感触も異なり楽しいけど、板パネルは筆がすぐに痛む。当たり前ですね。

家に帰ると、国保の払い込み用紙が届いていた。去年は驚くほど高く、「こんな出費が毎年続いたらまずいな」と思っていたけど、今年はそれほどでもなかった。コロナの時期の補助金が響いていたのだろうか。


04日(金)

朝8時頃に起きる。ゆっくりめに朝ごはん、お弁当の準備。外出。銀行で国保のためのお金をおろし、無印に寄る。CD用の収納ケースを見るが、ちょうどいいサイズのものは見当たらず。店に行き、在庫整理作業。

絵の活動をしていこうと考えた時、まずギャラリーでの展覧会が思い浮かんでしまうこと自体が、もう初手からつまづいているんじゃないか?と思えてきた。しかしどうしようか。

開店。CDR焼きつつ品出し、発送準備。持ち込み分の査定が完了し、価格も了承が取れ、お支払となる。ちょっと静かな一日だったか。閉店間際に若い男性の2人組が来られ、聞けば昨日高松に引っ越して、近々ゲストハウスの経営を始められるとのこと。自分の知らないところでもたくさんの人の出入りがあるのだろう。

閉店後、22時過ぎまで作業。帰宅。谷口ジロー『歩くひと』読み始める。途中で止まっている本がたくさんある。


05日(土)

朝8時に起きる。シャワー、朝ごはん、洗濯。

外出。高松オルネにて行われている中古CD・レコードフェアへ行く。開始直後に行ったけど早くも人がたくさんいた。シンボルタワーで行われていた時よりも規模は小さめだったけど、ドン・プーレンがセロニアス・モンクの曲を演奏したアルバムと、緑川アコのシングルを購入。

コンビニで国保をまとめて払い、店へ。在庫整理作業を少し。開店。品出し、発送準備。この日はお客さんが多かった。藤井さんが齋藤陽道さんを案内して来てくれる。齋藤さんの『感動』『感動、』は自分もとても好きな写真集なので、その旨メモに書いてお伝えする。素敵な方だ。以前お預かりした買取の支払いが1件。夜は堀金君が来てくれて、少し話す。

閉店時間を過ぎて、Bandcampで買ったデータをCDRを焼いていた。これから帳簿付けをやって、少し絵を描く。

2025年4月2日水曜日

開けた状態(2025年04月01~02日)

31日(月)

閉店後、CDRを焼きつつ帳簿付けや発送準備。本を発送してからブログの更新。帰宅。シャワー浴びて寝る。

ここ最近フラストレーションがたまって仕方がない(はっきりとした原因が2つほどある)。仕事や絵にぶつけて、ポジティブな形で消化したい。


01日(火)

朝7時前に目が覚める。昨日よりも早い。若干躁状態になっているのか?朝ごはんを食べて洗濯。

南へ。家賃の振り込み、レシートの入力作業。『相倉久人に聞く昭和歌謡史』読み始める。面白い。読書を進めたかったけど、けっこう冷えていて、店へと向かう。

CDR焼く。昼ご飯は綿谷で肉うどん。tomoさんでお弁当買う。再びCDR。昨日出張買取でお預かりした本の整理。発送準備。この日はネット出品していたものがそこそこ売れ、いまいちだった昨日の売り上げの補填になった。まど来て在庫整理を手伝ってくれる。郵便局で本の発送。レシート整理。その後、2階でCD聴きながら本の整理続き。体を動かすと気分も晴れる。お弁当で夕ご飯。マスクもせずにエアコンの温風を直接浴びて作業していたら、どうも鼻の粘膜がやられてしまったようだ。もう少し作業する予定だったけど、帰ることにする。

帰宅。石田民三『むかしの歌』見る。俯瞰のアングルや、陰影のコントラストを利用した構図が美しい。演出補助に市川崑の名前が。後で検索してみると、昨年の頭に早稲田松竹で『むかしの歌』と清水宏『簪』が2本立てで上映されていたらしい。良い組み合わせだ。


02日(水)

朝8時に起きる。よく寝た。急いで朝ごはんを食べ、用事を済ませて店へ。少し雨に濡れてしまう。引き続き在庫整理。昨日がんばったおかげで、次やるべき作業もすぐに思いついてスムーズに進む。10時半頃にひと段落ついたので、また南へ。富士正晴『軽みの死者』読み始める。スケッチブックにドローイング。お弁当を買って店に戻る。先日届いた郵送買取の本のチェックをして、メール返信。

開店。アルバイトのN君が出品を頑張ってくれているおかげで、本が売れている。ほか、やらなければと思っていたことがだいぶすっきりして良い気分。近日塩上町で新しく焙煎所/カフェをオープンされるマルさんや、5/11に池間由布子さんのライブを高松で企画する藤谷さん、ミヤモト惣菜店さんなど、知り合いの人もいろいろ来てくれた。

ふと、東京のことを思い出していた。香川での暮らしで感じる人間関係でのストレスは、東京と比べて1割弱ほどに感じる。しかし、これは単に東京で自分のいた場所が極端に合っていなかっただけでは?とも思う。場所というのも全てではなく、ほぼアート関係。アートはどうしても作品の単価が高くなり、それを購入する人は自ずと限られてくるので、関わる人のパワーバランスがいびつになるし、人間関係も椅子取りゲームのような感じになってしまいがちだ。お金を抜きにして批評や評価をめぐる関係に絞って俯瞰してみても、似たようなものだろう。そして「気持ちひとつ」で物事が動いている場合が多々あるので、その気持ちや理念がおかしな方向へ傾くと、簡単に搾取やハラスメントへと繋がる(事実、近年は告発も増えている)。そんな中で自身の振る舞いを洗練させ、フレーミングしていくのはとても疲れる(やろうとも思っていないけど)。ガードを固くして人に冷たくしたくもないし、ハッシュタグをつけて整理するように人をさっと理解するようなこともしたくない。露悪になることは避けつつ、無防備で、開けた状態でありたい。古本屋は商品の単価が安いし(良いことばかりではないが)、買ってくれるお客さんは例えせどりでも均一本1冊でも、少なくともネガティヴな気持ちでこちらへ向かってきていないことだけははっきりしている。言葉や金銭のやり取りが簡潔に済むのもいい。展覧会のオープニングでギャラリストや他のアーティストと話すのと比べて、とても自由を感じる。

今日はこれから少し絵を描く。明日は花見。

2025年3月31日月曜日

また寒い(2025年03月28~31日)

27日(木)夜

帳簿付けをしていたらなんだかんだ時間が過ぎてしまい、絵の作業はやめにする。雨の中、スーパーで買い物をして帰宅。宅配レンタルのページをいろいろ見て、借りたいものに目星をつける。たくさんあって迷う。どれから借りようか。

料理。鱈の塩焼き、それにかけるためのトマトソース、卵焼き、小松菜のおひたし、味噌汁(しいたけ、菜の花、もやし、玉ねぎ)作る。

ソール・ベロー『宙ぶらりんの男』少し続き読んで寝る。


28日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん。まどはこれから坂出人口土地へ行くそう。お弁当を準備して早めの外出。店へ。郵便局で本を発送し、作業部屋で絵の続き。もう少しで完成のはずが、つっかえる。仕方なく新しい板パネルにも手を付けた。レコードプレイヤーにつなげたスピーカーの調子がやはり悪いようで、プレイヤーの上にスピーカー内蔵のポータブルプレイヤーを置き、インドネシア民謡のレコードを聴く。とても良い。

開店。品出し、発送準備など。CDR少し焼く。店頭買取1件。夜に昨日お持ち込みいただいた本の査定。完了し、金額を連絡する。まどが坂出帰りに店に寄り、在庫整理をやってくれた。

閉店後、本の発送。その後はCDを聴きつつ絵の続き。完成する。


29日(土)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。コーヒー飲みながら家で読書。『宙ぶらりんの男』読み終える。

八百屋に寄ってから店へ。開店。この日は昨日から気温がかなり低くなり、暖房をつける。店頭買取1件。昨日完了した査定、金額了承とれる。この日もまどが在庫整理をやってくれる。自分のほうは品出し、発送準備といつも通りの作業だけど、どうもやる気がいまいち出ず。嫌なことをいろいろ思い出してしまう。

閉店後、すぐに帰宅。風呂。気持ちいい。ジャン=リュック・ゴダール『はなればなれに』見る。久しぶりに映画見たらとても良かった。ゴダールなのも、気楽に散文詩を読むような気分で見れるので良かったなと思う。


30日(日)

朝8時半頃に起き、お弁当を用意して外出。レターパック購入、銀行でお金の引き出し。アルバイトN君が作業してくれる日なので在庫整理。

開店。N君はこの日も閉店直前まで作業してくれた。かなり進んだ、助かる。もう一人のアルバイトMさんも、作業済みの本を置きにやってくる。最近ネット出品のほうはアルバイトの人にほぼやってもらっている感じだ。店頭買取1件、さらにお持ち込みが2件。なかなか忙しい。

閉店後、在庫整理作業。寒くて縮んでいた気持ちも体を動かしていると少し楽になる。帰ってシャワー浴びて寝る。


31日(月)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当を準備し、自転車に乗って外出。南でモーニング。先日YOMSに入荷した、あのねはるおさんの作品集『四月』を読み終える。あのねさんの絵はどのような順序で描き進められ、どんなタイミングで完成を迎えるのだろうか。スケッチブックに何枚かドローイング。

レンタカーを借りて出発。コンビニで本を発送し、今回で3度目となる大学院の研究室へ出張買取。10箱程度と聞いていたけど、実際は(箱は大小様々だけど)30箱ほどあり、かなりの量だった。車に積み込み、店におろす。圧迫感。

1時間ほど開店が遅くなるという告知はしていて、実際そのくらいの時間に店に戻る。店内が箱だらけなのであまり本は動かず、ひたすら本の整理。やはり体を動かすのは良い。店頭買取1件。夜発送準備。

今日はもう帰ろう。明日は定休日だけど、本の整理の続きをやる。

2025年3月27日木曜日

選書(2025年03月25~27日)

24日(月)夜

閉店後、ブログの更新をして、本を発送。また店に戻り、大阪で買い取ったナガバサヨさんの作品の品出し準備、振り込み。これらの作品は翌営業日の水曜にまとめて店頭に出したい。ついでに明日は雑貨の棚卸しを進めよう。


25日(火)

朝7時半に起きる。朝ごはん。まどが起きて、久々にDORSIAへ行こうかとなる。洗濯物を取り込み、早速外出。到着すると自分たち以外には2組ですぐに座れたけど、ほどなく国内外のお客さんがやってきて、席が全て埋まる。店員さん忙しそう。『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展図録読み終え、ソール・ベロー『宙ぶらりんの男』続き読む。スケッチブックに1枚ドローイング。

DORSIAを出て少し東のほうへ歩き、イノウエベーカリーというパン屋さんに寄る。どのパンも安い。カレーパン、フレンチトースト、チョコパン買う。暖かくなってきて、知らない道を歩くのが楽しい。音楽を聴きながら散歩するのもいい。

まどは図書館へ行くとのことで、自分は店へ。郵便局で本を発送。早くもお腹が減ってしまい、パンを食べる。この日はずっとVaporwaveやメンフィスラップなどのCDを聴きつつ、小物コーナーにある雑貨の棚卸し作業。エクセルに入力しつつ、商品名と価格を書いた小さなシールを雑貨に貼っていく。単純作業。以前からやらなければと思っていた作業を進められて良かった。16時過ぎに外へ出て、八百屋で買い物をしてうどんを食べる。羊雲に寄り、ちえみさんといろいろ話す。買取が増えてきているようだ。森崎和江『からゆきさん』購入。

以前も伺った大学院の研究室へ、また来週買取に行くことになった。レンタカーを予約。

18時頃に平尾君来てくれて、市内の某スタジオにて絵の撮影。といっても絵は1枚だけで、これだけ他の絵に比べてサイズが若干大きい。スタジオは車の撮影などもできるとても大きな場所で、ここではさすがに絵も小さく見えた。

21時前に店に戻る。スーパーで夜食にサラダと焼き芋を買う。食べて、作業続き。23時くらいまでやり、なんとか今店頭に出ている雑貨の棚卸しと、ナガバさんの作品の設置が完了する。細かい片づけは明日にまわす。

帰宅。シャワー。少し本を読んで寝ようかと思っていたけど、ついBandcampでいろんな音楽を探してしまう。Bandcamp、Spotify、Youtube、ヤフオク、メルカリ、宅配レンタル、小売店(レコードとCDでもまた違う)と、音楽を探す手段はいろいろあるけど、それぞれ目に付き方が異なる(うまく言えないが)ので面白い。


26日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん。午前中にお弁当のおかずを作ろうと思っていたけど、昨日の片づけをやる時間を考えると無理そうだ。おかずは買うことにする。

外出。店に行き、昨日の棚卸し作業の片づけ。掃除をして開店。この日は店頭買取2件、以前の買取の支払い1件、古本の寄付が1件。寄付のほうは「いるのだけもらってくれたらいい、他はこちらで処分する」というとてもありがたいもの。品出し、発送準備。

無店舗で古本屋の屋号を名乗る人は店舗を持つ古本屋から軽んじられがち、という投稿をSNSで見る。店舗を持たず、主にネットや催事で本を販売し生業としている古本屋さんはたくさんいる。問題は実店舗の有無ではなく、どれだけ日頃から買い取りを積極的に行い、本を効率的に売る仕組みを作り、在庫を耕すことで良い選書(ぼんやりした言い方になってしまうけど、自分は選書の良し悪しというのはあると思っている)を維持し続けているかだと思う。例えば自分で読んだ本に加えて新古書店でこつこつと本をせどりしてたまに古本市などへ出店する場合、どうしてもここ20年ほどの間に出版された本が中心の品ぞろえになるし、アート系の写真集や海外文学、その他専門的な内容の本は充実させづらいだろう。いかにジャンルや出版年の幅を持たせて、かつ各ジャンルにキキメの本を差しておけるか。お客さんに「ここに来れば何かがある」と思ってもらえるか。自分が果たしてどれだけできているかと言われるとわからないけど、お客さんはきちんと見ている。

閉店後、本の発送とブログの更新。22時半頃から作業部屋で絵の続き。けっこう進んだ。あと一押しのところに来ているはずだけど、難しい。


27日(木)

朝7時半に起き、シャワーを浴びる。まどとモーニングに行こうかとなり、お弁当の準備をしてナポレオンへ。600円でいろんな具材の入ったセットが食べられる。買ってまだ読めていなかった小内光さんの『くくみすの実』を読み終える。デザインは明津設計。ページごとに様々な種類の色の紙が使われており、読んでいると光の反射で反対のページへと色が干渉する。文章はもちろんだけど、そういった本のつくりも含めてとても良かった。南へ移動。まどは寒くなってしまったようで、途中家に服を取りに行った。『宙ぶらりんの男』続きを読み進め、スケッチブックにドローイング。100均で買い物。

作業部屋で絵の続きを少しやる。レコードを聴くが、なんだか音が小さい。溝やカートリッジが原因ではなさそうな、ブツブツというノイズも入る。スピーカーが原因だろうか。なんか自分がDJやろうとすると何かが壊れないか?(前回はラジカセが故障)

開店。品出し、発送準備など進める。店頭買取が1件、ほか段ボール2箱お持ち込み。

+ + +

【お知らせ】

来月18日にルクスにて2時間選曲します。

“music for customers”

2025/04/18 (fri) 21:30 - 23:30
@電子音楽喫茶LUX(高松市常磐町1-7-19)
no charge, drink order only
music selector : customerservice(←私)

日にちを決めてから気付いたのですが、この日は瀬戸芸の初日でした。そんな日に、真顔で真の笑いとは何かを考えるような時間になれば良いなと思っています。イラストは歪んだジミヘンを誘惑するマネキン。サイケデリック、ディストピア、ユーモアをテーマにしたい。

+ + +

今日は少し絵をやって、買い物して帰ります。

2025年3月24日月曜日

こまごま作業(2025年03月21~24日)

20日(木)夜

22時過ぎまで残業して、作業部屋で久しぶりに絵の続き。スイスのヨーデルのレコードを聴く。朗らかな歌声を聴いているととてもなごむ。ルクスに行こうかなと思っていたけど、絵に熱中してしまい、本を発送してそのまま帰宅。シャワーを浴びて寝た。


21日(金)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べ、少し読書。メルロ=ポンティ『眼と精神』続き。読むのに時間はかかるけど面白い。コーヒー飲む。

お弁当の準備をして出発。店へ海外発送の荷物を取りに行き、郵便局で発送。事前に送り状を作っておいたので、それほど時間はかからずに済む。八百屋で買い物をして店に戻る。

開店。この日は査定をどんどん進めて、とりあえずたまっていた分を全部済ませることができた。しかしまた新たに段ボール8箱ほどのお持ち込みが入る。レジスペースにも店内にもどんどん本がたまっていき、まずい状況。閉店間際に堀金君と平尾君が来てくれていろいろ話す。また後でルクスで落ち合おうということになった。京都から車中泊で四国をまわっているというお客さんがたくさん買ってくれて、売り上げがかなり助かった。

閉店後、ルクスに行く。平尾君とたくさんしゃべった。堀金君からはスニーカーの相場の話?などを聞く。古本とはまったく違う値段の動き方が面白かった。帰りは意外に寒い。


22日(土)

朝9時に起きる。最近起きるのが遅くなりがち。8時には起きたい。朝ごはん、お弁当の準備。出て、オフハウスでステレオミニプラグの変換ジャックを探すが見つからず。そしてなんだかんだでシングル盤を少し見てしまう。あっという間に開店時間が迫り、やろうと思っていた在庫整理まではできず。昨日持ち込まれた8箱だけバックヤードへ移動。

開店。店頭買取2件。アルバイトMさんがやってきて、支払いと本の受け渡し。品出し、発送準備など進める。なんだか気持ちがそわそわして落ち着かない。春だからか。夕方にヤマハラさんやってくる。仕事の異動で広島へ引っ越すそうだ。自分は福山や尾道は行ったことがあるけど、広島市にはまだ行ったことがない。お好み焼き食べたい。

閉店後、本の発送。その後在庫整理。23時過ぎまでやるが、全部は終わらず。帰宅。シャワー浴びてヨーグルト食べる。本でも読もうかなと思ったけど、余力なく寝る。


23日(日)

朝7時半に起きる。早起きできた。朝ごはん、洗濯。

外出。スーパーでお惣菜を買い、店に行く。在庫整理と、アルバイトMさんに作業してもらうための本の準備。少しだけ時間が空いたので南へ行こうとすると、並んでいたのでやめにする。最近、午前中はアジア圏の観光客がかなりの数来ていることが多い。仕方なく店に戻り、レシートの入力作業をやる。11時半になってアルバイトMさんが来る。ネット出品作業をやってもらうが、最近買取が続いていてバックヤードが本だらけになっており、「前(2階に)来た時よりパワフルになってますね…」と言われてしまう。パワフルと聞くとなんだか元気が出てくるが、しかしどうしようか。

開店。この日は夕方以降のお客さんは少なかったけど、昼のうちはそこそこ多かった。Mさんもたまっていたセット出品ものを集中的にやってくれて、とても助かった。店頭買取1件。

閉店後、帳簿付けなどをやり、作業部屋で絵の続き。1時間ほどやるだけでも、ここ最近の日常ではじっくりやれた感あり。もう一押しで完成しそう。時間に余裕のない時は音楽をかけないほうが集中できるかもしれない。


24日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。まどに髪を切ってもらう。BGMは日曜天国。久しぶりに聞いたけど、やっぱりいつ聞いても面白い。

外出。まどは新作のネームにてこずっている様子。郵便局で本を発送し、南に入る。この日はすぐに座れた。なんとなく気楽に読める本がいいなと思い、『森と湖の国 フィンランド・デザイン』展図録を読み始める。今年東京で行われるタピオ・ヴィルカラ展には行く予定。

まどと分かれて、自分は店へ。開店。この日は本の寄付が1件と、持ち込みが1件。以前お預かりした分の支払いが1件。品出し、発送準備など進める。東京の知人からの郵送買取依頼があり、見積もりを出す。PayPayアカウントに関する作業あれこれ。夜にまどかさんが来てくれて話す。

これから大阪に行った時ナガバさんから買い取った作品に関しての作業。

2025年3月20日木曜日

関西旅行(2025年03月17~20日)

16日(日)夜

閉店後、ルクスへライブを見に行く。ゲストはロシア出身ベルリン在住の電子音楽家Perila。このイベントはかなり急に決まったようだけど、思ったよりもお客さんが来ていた。来た時間が遅かったのでほとんどPerilaしか見れなかったけど、ライブは良かった。

イベント中に服部さんが声をかけてくれて、腰が抜けそうなことを知ったけど、書かないでおく。

帰宅、風呂に入って寝る。


17日(月)

朝6時に起きる。まだ暗く、寒い。この日は臨時休業をとり、まどと関西旅行。コンビニでおにぎりやサンドイッチを買い、バス停へと向かう。フットバス(高松と神戸/大阪を3時間と少しでつなぐ高速バス。安くて、けっこう夜遅くまで便が出ている)の中ではほとんど寝ていた。柴崎友香『あらゆることは今起こる』読み始める。ADHDの診断を受けた著者が自身の思考や行動の癖、またそれにまつわる記憶について想いを巡らせたエッセイ(?)。自分も片づけが苦手だったり、いろんな記憶やタスクが脳内を並走していたりと近い部分が多い。若い頃よりはマシになったけれど、それはまどがいるからな気もする。

10時過ぎに大阪駅に到着。まどは少しカフェで仕事をしてからみんぱくへ行くとのこと。自分は新快速で京都へと向かう。30分ほどで外国人観光客でごった返す京都駅に着く。

HAND SAW PRESSの小田晶房さんに車で迎えに来ていただき、浄土寺のホホホ座内にある小田さんの印刷スタジオへ。小田さんとは今回が初対面だったけれど、共通の知人友人は多い。最近オープンされたヴィーガンレストランsuiro(今後ギャラリーや印刷スタジオの機能を持たせていくことも検討中だそう)が気になっていたところ、YOMSのinstagramをフォローいただいたので、思い切って連絡した。いろんなことを話す。気が付いたらほとんど切れ目なく3時間ほど話していて驚いた。TATA君(太田拓未)もたまにスタジオへ印刷に来るようだった。ありがたいおみやげもいただく。

三条駅のあたりまで送っていただき、DOMAへ行く。DOMAの店長西山さんが加西Voidでの個展の時に買ってくれた絵をお借りする。西山さんは自分がまだ東京に住んでいた15年ほど前からよく展覧会を見に来てくださっていて、お世話になっている。2階にある古本コーナー(100000トンの方による選書)からブロッホ『知られざる偉大さ』を購入。DOMAでも玉川桜さんのかわいい巾着を買う。西山さんとまた小一時間お話。この後itouに行こうと思っていたけど、この日の予定を話したら「間に合わないと思う」とのことで、よく考えてみるとその通り。泣く泣くあきらめる。

予定を一部変更して、歩いて100000トンへ行きCDやレコードを見る。欲しかったBlue Cheerのセカンドアルバムや、CAクインテットが安く買えた。その後、上のWorkshop Recordsにも寄る。ここでもThe Litterのアルバムを買い、最近ガレージ/サイケづいている自分はホクホクな気分になった。適当に入ったチェーンのカフェでナポリタンを食べ、休憩。

電車で二条まで行き、自分のzine『人生は複数』を置いていただいているTAKIへと向かう。日が暮れて冷えて来て、途中たい焼きを買って食べた。TAKIとVOUを運営している川良さんといろいろお話する。川良さんはジュノ君やこずえちゃんなど京都の大学に通っていた香川の友達とも長い付き合いの方。VOUのレジカウンターに使われているブロック塀柄の版画はこずえちゃんの作品だ。TATA君がHAND SAW PRESSで印刷したzine”The Energy of Physique"が販売されていたので、購入。

木屋町のアーバンギルドへ、去年YOMSへ来てくれた熊澤さん主催のイベントを見に行く。アーバンギルド初めて来たけど、天井が高くて、後ろにいる人も見やすいし、良い感じだ。ライブはKrikor Kouchian、立石雷、Marta de Pascaliの3名で、DJはSixth Garden Records(ここも行こうと思っていたけど時間切れだった)店主のKJ Tryptaさん。全員ハードコアな内容だけれど、お客さんはみんなじっと真面目に聞いている。50人弱くらい入っていて、半数以上は外国の方だった。熊澤さんはギャラリーを準備中のようで、内装はがふの長谷川さんがやっているらしい。

京阪で三条からホテルのある京橋へと向かう。京阪のシートはゆったりしていて良い。ホテルはフロントもないような最近よくあるタイプのもので、ラブホテル街(本当に密集している)のど真ん中にあり、妙な気分になった。シャワーを浴びて寝る。よく人としゃべった一日。


18日(火)

関西旅行2日目。7時前くらいに目が覚めてしまい、まどに一言伝えてドトールに入り読書。お客さんはみんな静かだけど、電車が通過するたびに地鳴りのように揺れ、カップとスプーンがカチカチと鳴る。

京橋の純喫茶『スワン』でナガバサヨさんと落ち合う。ナガバさんは福島県に住んでいたけど最近大阪へ引っ越した。小さな作品をたくさん見せてもらい、店の小物コーナー用に買い付けさせてもらう。後で領収書を送ってから振り込む流れになった。移動の途中、ナガバさんがフィンランドへ行った時の話を聞く。広い公園に行くとお年寄りがベンチでぼーっとしていたり、カウリスマキの映画なんかを思い出すような光景に出くわすことが多かったそうだ。

大阪駅に出て、テアトル梅田(駅からそこそこ距離があり焦る)でロベール・ブレッソン『白夜』4Kレストア版を見る。香川では上映がないので良いタイミングだった。いかにもブレッソン的(こんな言い方は軽薄かもしれませんが)な演出はそれほどないけど、恋愛や性愛を描いていること自体が意外に思えた。見れて良かった。パンフレットも購入。

地下鉄で九条へ。アアベルカレーに入り、2種あいがけスパイス玉子つきを食べる。最初は「ちょっと量が少なめかな」と思ったけど、食べているとスパイスの効果かみるみるうちに満たされていき、食べ終わるころにはお腹いっぱいになる。欲張って大盛りにしないでおいて正解だった。

商店街を歩いて、前もってinstagramから連絡していたIBUTSUというアンティークショップに伺う。ここは今年開店されたばかりのお店で、古民家を改装された空間に古物や紙ものが展示販売されている。店主さんはお若い男性だった。実は古本屋をやっていまして…というところから少し古物の話もさせていただきつつ、2つほど購入。

阪急でなんばへと出て、レコード店をまわる。FOREVER RECORD、ナカレコ、MINT RECORDとまわるが、CD1枚、行雲流水のアルバムだけ買った。

地下鉄で梅田まで戻り、まどと合流。たこ焼きを食べて、堀金君から教えてもらった地下街の天ぷら屋さんに行く。キス、紅ショウガ、鶏もも、ウインナーなどどれを頼んでもおいしかった。アサリ汁も具沢山で濃厚。

その後、雨を避けつつ1970年開業の純喫茶マヅラへ。宇宙をイメージした空間で、大阪市から『生きた建築』との認定も受けているそう。素晴らしい内装だった。旅の終わりにここに来れて良かったなと思う。その後、バスまでまだ時間があったのでチェーンのカフェでさらに休憩。読書がはかどった。

帰りのバス内で『あらゆる』読み終え、ソール・ベロー『宙ぶらりんの男』読み始める。疲れて寝た。1時前に帰宅。


19日(水)

朝9時頃に起きる。スーパーで買い物をして朝ごはんはトースト。洗濯をして外出。八百屋やお弁当屋さんで買い物。

開店。さすがに連休をとると発送がかなりたまっていて、急いで梱包。さらに店頭買取が3件あり、なかなか忙しい。以前佐貫絢郁さんとYOMSに来てくれた浅見旬さんが来店。ホンマタカシさんが瀬戸芸期間中に高松港で行う展示を手伝っているようで、できあがったばかりのフライヤーをいただく。後でinstagramでメンションをいただいて知ったが浅見さんと一緒に来られていたのは大原大次郎さんで、大原さんのストーリーを見ると、ルヌガンガの平野甲賀さんの文字の後にYOMSの鈴木哲生君の文字を見ていただいたようだった。店でやりたかったことのうちの一つがやれた気分。夕方ごろには富澤大輔さんの南方書局にも関わっているかじわらさんが来店。かじわらさんとはinstagramで相互フォローになっていたけど、お会いするのは初めて。丸亀でうちわ制作を体験される予定とのこと。以前から来たかったんですと言ってくださり、ありがたかった。かじわらさんのデザインでの屋号は『町のチラシ屋さん』。とてもいい感じ。途中コピー用紙が切れてしまい、一旦店を閉めてスーパーまで買いに行った。

閉店後も発送準備やブログの更新などやっていたら23時過ぎになってしまった。


20日(木)

朝9時に起きる。シャワー、朝ごはん、お弁当の準備。外出。この日はバイトのN君が来るので、少し準備。やってもらった本をまだ全然整理できていない。まずいな。とりあえずどかす。

開店。N君は前回同様8時間作業してくれて、かなりの量が消化できた。自分は発送準備、品出し、査定など。この日も店頭買取3件。買い取った本の整理だけでもそこそこ忙しい。夜になって、ヒウラ君と、よく絵本を買ってくれる常連のお客さんが来てくれる。知り合いだったようだ。店に来てくれるお客さん同士が意外に知り合いだったりすると、なんとなくうれしい。

閉店後、ブログ更新、中国のお客さん(以前YOMSに来てくれて、instagram経由で注文してくれる)への通販分の梱包。

これから絵を描く。

2025年3月16日日曜日

久々に完成(2025年03月14~16日)

13日(木)夜

閉店後、本を出荷してスーパーで買い物。ルクスへ行き、一昨日買ったターンテーブルの針を試させてもらう。いい感じだ。今度またDJの練習をさせてもらうことに。

帰宅。ヨーグルト食べる。スマホを見ていて時間が過ぎてしまう。あわててシャワーを浴び、菜の花とにんじんのおひたしを作る。吉田健一『文学が文学でなくなる時』少し読み進めて寝る。


14日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、麻婆豆腐を作ってお弁当の準備。外出。喫茶店に入ろうか迷ったけど、やめにして灯油やレターパックを買いに行く。作業部屋で久しぶりに板パネルの続き。少し手を付けると、完成した。SNSの投稿を振り返ると、新しい絵(ドローイング除く)ができたのは約1ヶ月半ぶりのようだ。忙しかったとはいえ、もう少し描きたい。11時半にアルバイトのN君が来てくれて、作業に入ってもらう。

開店。品出しなど進めていく。この日は店頭買取3件で、うち1件はお預かりとなる。いずれもまあまあの量で、合計で小さめの段ボール10箱ほどか。年度末を感じる。N君が作業してくれたおかげで、大学院の研究室から買い取った洋書の山がだいぶ消化できた。明日も来てくれる予定。昨日店頭に出したばかりの生物さんのミックステープが、早くも残り1セットになった。

閉店後、早めの帰宅。ホワイトデーでまどにいちご大福をプレゼント。自分はウイスキーを飲みながら、ジャック・ベッケル『現金に手を出すな』見る。ジャン・ギャバンはじめ、俳優の動きがみんなキレがあってかっこいい。5~6月に渋谷シネマヴェーラでベッケルとジャン・グレミヨンの特集上映があるようだ。未公開作品もかかるらしい。6月頭は東京に行く用事があるけど、何か見れるかな。


15日(土)

朝7時半に起き、朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。まどと外出して南に入る。読書、スケッチブックにドローイング。出て、ルーツレコードの周年セールに行く。中古は20%オフ。The Red Krayolaの2in1になったアルバム、Johnny Cashのゴスペルアルバム、高校の時よく聞いていたけど今はたいてい200~300円でたたき売られているThe Beta Bandを買う。郵便局でお金をおろし、八百屋で買い物。

開店。アルバイトのN君は今日12時から21時まで丸一日作業で入ってくれることに。品出し、査定、アルバイト用の本の準備など進める。まどが途中でお礼のケーキを持ってきてくれた。

閉店後、まいちゃんがYOMSまで来てくれて、一緒にコンビニでAmazonギフト券を買う。ヤンフーで行われているHAPPFATさんの送別会へ。自分は店が終わってから向かったけれど会自体は夕方ごろから行われていて、企画したカサイさんは既にべろべろになっていた。ちょうど乾杯の始まる直前のタイミング。久々に飲んだしろすずめさんのビールはとてもおいしかった。桃子さんやルヌガンガの中村さんもいて、すぐ帰るつもりが思ったより長居する。中村さんといろいろ話せて良かった。

店に戻って帳簿付けをやり、帰宅。シャワーを浴びて寝た。


16日(日)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗い物。『文学が文学でなくなる時』読み終える。

外出。本を発送して作業部屋へ。レコードを聴きながら絵の続き。以前途中まで進めていた絵を一部塗りつぶす。いい感じになりそう。

開店。この日は雨+商店街イベントでお客は少なめ。CDRを焼いたり(Local Visionsから出ているhikaru yamada and mcjeと新しい部屋のアルバムがとても良かった)、査定をしたり、品出ししたり、明日からの関西行きに備えて連絡など。

久しぶりにThe Ratelのアルバムを聴く。やはり震えるほどかっこいい。フルートの池田さんに絵を買ってもらえたことが本当にうれしい。

今日はこれからルクスへ。Perilaのライブを見に行く。

2025年3月13日木曜日

すっきり(2025年03月11~13日)

10日(月)夜

閉店後、明日捨てる粗大ゴミや不燃ゴミをまとめる。羽根がむき出しの状態の扇風機、傷だらけの木のテーブル、かなり古いパソコン用モニターなど、こうして書き出してみても「なぜ今まで捨てなかったのか」というものばかりだ。以前ノイズ録音に凝っていた時に集めた空き缶や安物の楽器、また電子部品を買って自作した発信器なども全部処分することに。1階の店までおろすとけっこうな量だ。

帰宅。なんだかんだで12時前。疲れてすぐに寝てしまった。


11日(火)

早めに目が覚めてしまい、朝7時起床。ヨーグルトやポンカンを食べながら、レオ・マッケリー『チャーリー・チェイスの降霊会』見る。30分ほどの短い映画だけど、めまぐるしい展開に思わず笑ってしまった。

まどと外出し、南へ。たまっていたレシートをスマホから弥生に入力。吉田健一『文学が文学でなくなる時』読み始める。タイトルが良い。わかりそうでわからない文章がひたすら続くけど、このはっとさせられないところが良いような気もする。なんとなく口寂しい時に、薄味で低カロリーなものでのどごしだけを味わいたくなるような時があるけど、読書におけるそんな欲求を満たしてくれる感じ。

レンタカーを借りて出発。店と自宅に行き、処分する荷物を車へと積み込む。かさばるものが多く、すぐいっぱいになった。まずはオフハウスへ行き、生活雑貨や服、電子部品などを売る。オーディオのコーナーを見ると、DJ用のターンテーブルカートリッジが相場よりもかなり安い価格で売られていて、少し迷った末に購入。ルクスには諸事情で今カートリッジが一つしかないけど、これがあれば自分も練習できる。

ゆめタウンで段ボールを捨て、スシローで昼ご飯。仏生山のブックオフでまどマンガを売る。塩江方面へと南下し、南部クリーンセンターで粗大ゴミなどをまとめて捨てる。ここは乗っている車や人間ごと計量し、減った分だけお金を支払うという流れになっている。重さ100キロまでなら1700円で処分できるそうだ。すっきり。

塩江美術館で大三君の展示を見る。高松市の干ばつの歴史や水に関する民俗芸能に関する資料と、大三君らがそれらに触発され制作した映像作品とが並列して展示されている。こういった、乱暴に言うとリサーチ系の作品はたいてい作品のスケールが参照した歴史や事物と比べてあまりにも小さく感じてしまうことが多く、「リサーチの成果だけ展示すれば良かったのでは」という感想になりがち。しかし今回はそう早合点してはいけないと、映像作品もできるだけしっかり見るようにした。

美術館を出て、近くの旅館で日帰り温泉に入る。山間の塩江はけっこう寒かったけど、温泉に入って温まることができた。その後コメダに入り、スケッチブックにドローイングしたり、本を読んだり。昼ご飯がスシローで夕方にコメダなんていかにもな郊外ライフだけど、たまにはいいか。

車を返して、よって屋に入る。餃子、骨付鶏、ポテサラ、もろきゅう、雑炊など食べる。焼酎のお湯割りとバイスサワーを飲む。周りの、大学生らしき男の子グループや、男性上司と部下の女性とのやり取りなどに耳をそばだてた。

途中でアイスを買って食べたり、スーパーで買い物しつつ帰宅。少し本を読んで早めに寝た。


12日(水)

朝7時に起き、朝ごはん。お弁当のおかずを作ろうと思ったら、八百屋で買っておいた野菜を店の冷蔵庫に忘れていたようだ。近くの弁当屋さんで買うことにする。残念。

早めに店に行き、いろいろ作業。9時半からはアルバイトN君来てネット出品をやってもらう。自分は発送、ビールの買い出し、品出し、在庫整理など。朝早くから来るとさすがに作業がはかどる。

川村記念美術館のロスコ作品が六本木に移るらしい。新しいロスコルームの設計はSANAAとのこと。どんな感じになるだろう。

開店。この日はお客さんが平日にしては多かった。店頭買取2件。つかえていた手続きなどがやっと進む。来週頭に京都と大阪へ行く予定で、その連絡など。京都はだいぶあわただしい感じになりそうだ。ニュージーランドへ留学を控えているまみさんが、Tobira Recordsよりリリースされた生物さんのミックステープを納品してくれる。合間にまたbandcampのNYP作品をダウンロードしてCDRに焼く。この日はローファイな質感のノイズやVaporwaveなど。こういう音楽でコラージュ的なDJをやってみたいけど、楽しんでもらえるのかは不明。

閉店後もブログを書いたりなどする。終わったのは22時半。ルクスへ行くがなぜか開いておらず、帰宅。本を読んで寝る。


13日(木)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当準備、洗い物、洗濯。コーヒー飲みながら、まどの短編集のゲラを読ませてもらう。短期間で描線の感じが変わっていることがわかる。

外出。八百屋で買い物して店へ。少し在庫整理作業をやる。開店。羊雲のちえみさんが友達を連れて来てくれる。皆さん小内さんの詩集を買ってくれた。小内さんの詩集は全くの初見の人からの購入率が高い。すごいことだ。来月の庭文庫での展示も楽しみ。昨日納品された生物さんのミックステープを品出しする。2本組で、1本はダンスミュージック主体、もう1本はコラージュ的な内容。どちらもインダストリアルな雰囲気が漂っている。夜になるとお客さんは少なくなり、その隙にバックヤードにたまっている在庫整理作業。そうじもやって、いいところまで進んだ。

これからスーパーへ買い物に行き、ルクスに寄る。帰ったら明日のお弁当のおかず作り。

2025年3月10日月曜日

もっと(2025年03月08~10日)

07日(金)夜

なんだかんだで22時前まで残業。本を発送し、レコードとCDを持ってルクスへ。明日のイベントに向けてDJの練習。まいちゃんと、途中から来た小野君に向けて曲をかける。2人ともけっこう反応してくれてうれしかった。

帰宅。風呂に入って寝る。


08日(土)

朝9時に起きる。この日は午前中の作業も特になく、多少ゆっくり。朝ごはんを食べて、ほうれん草を茹でてお弁当の準備。まどの淹れてくれたコーヒーを飲む。

外出。八百屋とドラッグストアで買い物をして作業部屋へ。今日のイベント用に少し余分にCDを持って行ったほうがいいだろうと考え、見繕う。

開店。最近は平日も週末もあまりお客さんの数が変わらないな、と思っていたけれど、この日は多かった。品出しや発送準備など進めつつ、Bandcamp FridayでNYPになっている音源をダウンロードし、USBメモリに保存する。店頭買取1件。

19時半になってルクスへと移動。この日はHAPPFATさん企画のイベントHOBOでDJ。あまり見たことないお客さんばかりの景色に正直かなり緊張して何回か失敗してしまったけど、なんとかやった。会場のお客さんが、特に出ていくようなこともなく音楽を聴きながらおしゃべりやハップさんのコーヒーを楽しんでいたのが救い。ハップさんは自分から見ると本当に神業のような手さばきで会場のテンションをコントロールしていた。すごい。終わった後もいろんな話をさせてもらった。もっとたくさんのDJのプレイを聴きたいなと思ったし、ルクスでBGM的に練習させてもらうとか、機材を触る機会を増やさなければとも思った(自分はDJ機材を持っていない)。


09日(日)

朝9時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。まどと外出し、スーパーでCDRを買って、南に入る。桑田忠親『千利休』続き読む。副題は『その生涯と芸術的業績』となっているけど、利休にまつわる諸説の検証といった感じの内容。

開店。この日はとにかく疲れてふらふらで、普段の倍以上の時間を使って細々と作業をした。店頭買取1件。アルバイトMさんやってきて、本の受け渡しと支払い。南方書局の富澤さんより、あのねはるおさんの初作品集『四月』届く。文庫本サイズなのもちょうどいい、ドローイングと詩による作品集。ブックデザインは根本匠さん。あのねさんは古い映画にも詳しく、たまにInstagramのメッセージでやり取りしている。タイトルはイオセリアーニからだろうか。

帰宅。風呂に入ってから本を読むが、うとうとしてしまう。早めにベッドに入った。


10日(月)

朝9時に起きる。ゆっくりと朝ごはんを食べて読書、『千利休』読み終える。ういえば警察まで行かないといけない日だったことを思い出し、急いで準備して出発。途中、マッシュルームレコード前/豊千となりの元タバコ屋の物件がネパール料理屋になるとの張り紙を発見。貼り紙が英語表記で、なんとなく「現地の味に近いのだろうか」と期待が高まる。警察で手続きを済ませて店へと向かう。

開店。この日は天気は良いがのんびりした一日。辻さん来て、パートナーへのプレゼントに本を買いたいとのことで見繕う。うまくはまったようで良かった。CDR焼いたり、あのねさんの作品集を品出ししたり、明日のドライブの段取りをしたり、その他品出し発送準備など。店頭買取1件。

今日は本を発送して帰ります。

2025年3月7日金曜日

14年越し(2025年03月06~07日)

05日(水)夜

閉店後、本を発送してアレの作業続き。23時過ぎまでやる。帰宅。桑田忠親『千利休』読み始める。


06日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、ウインナーを焼いて、ほうれん草のバター炒めを作る。お弁当の準備。

外出。最近どんよりとした天気が続いていたけど、この日は薄曇りで空が明るくなってきた。店に着いてパソコンなど準備。この日はアルバイトN君の初出勤。N君は年末年始に来てくれていたO君の友達。O君が就職活動に力を入れたくなったとのことで、新しく来てもらうことになった。作業を教えつつ、買取分の振り込みや、借りていた自分の絵の返送作業をやる。N君明日も来てくれる予定。

開店。この日は燦庫へライブを見に行くため19時までの営業。この日も若いお客さんが多い。店頭買取1件。発送準備、品出しなど進めていく。夜にまどが来てくれて、今までたまっていたバイト代の支払い。出ていくお金の多い日だった。

自分が小売店に入る時も、買うか買わないかは決めていないことが多い。YOMSにもそのぐらいの気持ちで来てもらって構わない。

燦庫へ行き、butajiさんのライブを見る。会場には知り合いの顔が多かった。2時間ほど、ほとんどMCなしで(最後のほうに少しおしゃべりもされていたけど)歌い続けていて、すごいエネルギー。充実したライブだった。終わった後にzineを購入し、サインをいただく。この日はスズキナオさんがDJをしていて、お話して2011年4月に自分が企画したライブペイントイベント『間欠泉』でもスズキさんはDJしていただいてたことを確認し、14年越しで感謝を伝える。この時はイベントに参加していた小田島等さんがスズキさんもメンバーの音楽ユニット・チミドロに声をかけてDJしてもらっていて、しかしメンバー全員が当日来ていたわけではなかったりで、いろんな記憶があやふやな状態だった。スズキさんは東京でやった自分の展覧会もご覧になっていたそうで、驚く。それも10年以上前のことだろう。ノスト(直嶋岳史)から話を聞いていたらしい。いろんな昔の答え合わせができた気分。

店に荷物を取りに行き、まいちゃんから借りていた大きな紙袋をルクスに行って返し、帰宅。なんだかんだで遅くなった。シャワーを浴び、『千利休』続き読んで寝る。


07日(金)

朝7時半に起きる。火事に巻き込まれて焼け死ぬ夢を見た。たまに変な夢を見ることはあるけど、こういうのは初めて。大きな火の粉が降ってきて体に当たると、熱いというより痛い。なんだこれは。

朝ごはんを食べ、外出。この日もN君が来てくれて作業。自分は昨日の帳簿付け、メールの返信、アルバイト用のマニュアルの修正(手間のかかるやり方になってしまっていたので直した)など。

開店。明日のDJの準備や、諸々連絡のメールを送ったり。在庫整理、発送準備。夕方郵便局まで発送に行く。夜は久しぶりに品出しに集中。隙間が空いていた郷土コーナーを埋めることができた。

今日はこれからルクスで少しだけ練習。

2025年3月5日水曜日

たいしたもん(2025年03月03~05日)

02日(日)夜

ブログの更新などで結局22時頃まで残業。本の発送。その後作業場で選曲作業。やっているうちに熱中してしまい、帰宅が深夜1時半になってしまう。シャワー浴びて寝た。


03日(月)

朝9時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の準備。クリスタで少し絵を描いた。白黒で描いたほうが気楽にできる。

店の経営が安定してから、なんとなく自分に自信がついたような気がする。店で食べていきつつ、合間の時間で絵を描いたり、本を読んだり映画を見たり音楽を聴いたり…たまにへとへとになるくらい忙しくても、それができているだけでたいしたもんなんじゃないか、と思えてきた。それと同時に、以前よりも自分の表現が自分にもたらすものに対してあまり期待しなくなった。これは表現をしなくても良くなったというわけではなく、もっともやもやした存在でいて良いんじゃないかという話。店をやっているだけでいろんな人が連絡をくれたり訪ねてくれたりする状態にずっと身を任せていると、「世界は切り拓くためだけのものじゃないよな」と感じる瞬間が増えた。

開店。この日はなんだかお客さんも少なく、品出し、発送準備を地道に進めた。店頭買取1件。カードに見覚えのない請求があったので確認すると、口座を変更したばかりの電気料金の引き落としだった。しかし電気代が高すぎる。昨日の夜更かしのせいか体調があまり良くなかったけど、しばらくゆっくりしていたら元通りになった。

閉店後、本の発送。スーパーに寄って帰宅。明日のおかずを作る。焼き鮭、春菊のおひたし、卵焼き、もやしとにんじんのナムル。マルセル・デュシャン/ピエール・カバンヌ『デュシャンは語る』読み始める。約15年ぶりの再読。久しぶりに読んでみると共感できるところが多く、「早く次を描かなければ、何かやらなければ」と常に頭を絵に向けていた以前の自分からの変化を感じた。

カバンヌ「あなたは単に運動や流行や思想に対してだけではなく、芸術家自身に対して距離を置いていた。そしてそれにもかかわらず、あなたはそれらの運動を熟知しており、自分自身の言語を仕上げるのに役立ちうるものをそこから借りてくるのにためらいはしなかった。」(p45)


04日(火)

朝8時に起きる。この日はまども一緒に起きた(たいてい自分のほうが早く起きる)。晩ごはんの分のお弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、南でモーニング。読書続き。

高松市美術館でアニュアル展を見る。以前グループ展で一緒だった矢野さんも参加している。小林直人+山下麻衣の空間は他の作家とくらべて圧倒的に構成がこなれていて、さすがだなと感じた。

YOMSからもほど近いミホ子さんの定食屋さん『ミホ子ん家』で昼ご飯。まどはよく行っているそうだ。ミホ子さんは以前は燦庫でお昼ご飯を出していて、まども一時期そこで働いていた。今は独立したお店。つみれ定食おいしかった。野菜も豊富だしあったまる。

まどと分かれて、自分は作業部屋へ。8日のDJに向けて選曲作業。「これかな」という曲を選んで流れを作り、完成したら頭から最後まで一通りかけてみて、予定の尺より長かったり短かったりしたら、削って足してする。BPMを合わせてつないだりはしないけど、けっこう時間のかかる作業。楽しい。結果、民謡や端唄、電子音楽、ダンスホールレゲエ、ガレージサイケ、ジャズはフリーもスウィングも、といろいろかけられそうな選曲になった。楽しみだ。

お弁当で晩ごはんを食べてから、また一通り選曲を確認して、クリスタで1つドローイングを描く。帰宅。春菊のお浸しを作り足し、キャベツと大根の味噌汁と、鶏肉と玉ねぎの生姜焼きを作る。風呂。レコード・コレクターズの1986年9月号を読み終える。特集はガールグループとボサノバ。ガールグループ特集では、小西康陽と高浪慶太郎が対談に参加したりディスクレビューを書いたりしている。2人とも当時は20代半ばか。『デュシャンは語る』の続きも読み進めて、1時頃に寝る。


05日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。

外出。小雨が降っている。用事をひとつ済ませて、この日も南へ行く。『デュシャンは語る』読み終え、クリスタでドローイング1つ描く。ペンの太さを極端に変えたり、ズームして細かい修正ができるのがいい。スケッチブックにボールペンで描くのとは違った感覚で描ける。

作業部屋に行き、アレの作業。撮影も進めていきたい。

開店。この土日から若いお客さんが増えている気がする。観光客も徐々に増えているのか、この日は東京・三軒茶屋のレコードショップKankyo Recordsや、Riverside Reading Clubのトートバッグを持った方などが来られた。発送準備など進める。帰り際、よく来てくださっているお客さんと初めて音楽の話などをできたのも良かった。

今日はこれからアレの作業続き。

2025年3月2日日曜日

絵の返却(2025年02月28日~03月02日)

27日(木)夜

23時前になってやっと作業を終わらせ、ルクスへ絵の返却に行く。小野君もちょうどいて、まいちゃんと3人で12時頃までいろいろ話した。


28日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。ニシパンさんへ絵の返却へと思っていたけど、小雨が降り始めたのでまたにする。

作業部屋へ行き、火曜に買ったレコードを聴く。8日のDJのための選曲。民謡のシングル盤を中心に、10インチ『懐しの俗曲集』などいろいろ聞く。どの路線を軸にして流れを組み立てていこうか迷う。

開店。小雨は思ったよりも長く降り続け、夕方前あたりに止んだ。店頭買取2件。最近出版されたエッセイ、写真集、画集などうれしい内容。査定をやりつつアルバイト用の本の準備や品出し。雑誌、自然科学、歴史、サブカル、マンガなど、店のいろんなジャンルにまんべんなく補充していく。楽しい。一箱入れ替え。不安定な天気だったけれど売り上げはそこそこあった。夜に大三君来てくれる。

閉店後、おやつのカンデラの矢野君あきちゃん宅へ絵の返却。その流れでいろいろお話。2人とも香川の出身でずっとこっちに住んでいるということもあって、商店街のお店の歴史などについて詳しい。現役のお店の動きについても本当に良く知っている。自分は基本一人でやっているし、他のお店の話とか全然流れてこないな。

帰宅。まどと話して風呂に入る。ヨーグルトを食べて寝た。


01日(土)

朝7時半に起きる。2月はあっという間だったな。朝ごはんを食べて、Joseph Cornellの映像作品を2本見る。”Angel”(1957年)と”The Midnight Party”(1938~1968年)。忙しくて90分くらいある映画はなかなか見れないけど、こういう短い実験映画なら見れる。安岡章太郎『ガラスの靴・悪い仲間』続き読む。

外出。ニシパンさんへ絵の返却。レターパックやノートなどの消耗品を買い、南に入る。レシートを弥生へ入力、スケッチブックにドローイングを描いて読書続き。仕事前に集中して読書できたのも久しぶりな気がする。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと受け渡し。レシートの整理、査定、品出しなど。良い具合にテキパキと動けた気がする。pottmannの新作CDRを出す。pottmannこと土田君は、昨年春に個展をやらせてもらった茨城県つくば市『千年一日珈琲焙煎所CAFE』の店長でもある。家にも泊めてもらったり、大変お世話になった。CDRは架空の青春映画のサウンドトラックという内容で、ローファイな音の質感も良い感じ。ジャケットは佐藤拓人君がやっている。

閉店後、本の発送。チーズをつまみにお客さんからもらったワンカップ(徳島県池田の日本酒)を飲みながら、ロベール・ブレッソン『罪の天使たち』見る。初監督作とのことだけど、登場人物の無駄のないササっとした動きはいかにもブレッソン。

帰宅。シャワーを浴び、少し本を読んで寝る。


02日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。『ガラスの靴』読み終える。4月発売予定のまどの単行本のカバーサンプルがKADOKAWAから届く。もういつの間にか発売まで1ヶ月と少しというところまできている。

外出。台車を押して、こないだプリントした仕訳帳の束を店まで運ぶ。開店前から査定開始。

開店。この土日は若いお客さんが多い。春休みでもないし、なんだろう。査定はつつがなく完了。品出し、発送準備。この日はネット出品していた商品もそこそこ動いた。店頭買取が1件、以前お預かりした分の支払いが2件。支払いはどちらもけっこうな金額で、この日は結局売り上げよりも支払いの額のほうが多かった。そういう日もある。

今日はこれから8日のDJに向けて選曲作業。

2025年2月27日木曜日

長い日記(2025年02月21~27日)

日記を書きそびれていて、若干記憶が飛んでいる。

20日(木)夜

閉店後、本の出荷。ヤンフーへ行き、借りていた絵を返却する。作業部屋へ。板パネルの続きをやる。なかなかうまいこといかない。ラジカセがCDを読み取らず、キュルキュルと音を立てている。また買わないとだめか。テクノのレコードを聴いた。


21日(金)

朝8時に起きて、朝ごはんとお弁当の準備。

南に行こうとなるが、まどはまだ眠たそう。自分だけ先に出ることにする。こないだの高知のイベントで受け取った高校生のフリーペーパーが面白かったので、京都のディナミシャイスケさんに送る。お金をおろして、来月の関西旅行のバスチケットをコンビニで購入。南に入り、リチャード・ブローティガン『バビロンを夢見て 私立探偵小説1942年』読み終える。スケッチブックにドローイング。まど合流、今日は午後にルヌガンガで行われるハンコ製作ワークショップに参加するそうだ。南を出て別れ、灯油をガソリンスタンドまで買いに行く。

開店。この日は燦庫へライブを見に行くため18時半までの営業。査定、発送準備、品出し少し進める。ネットで注文していたCDがいろいろ届く。どれも値段はそれほど高くはないけど、枚数が多いとそれなりの額になる。夕方、この日燦庫に出演する京都のバンド空間現代の野口さんと小谷野さんが来店。以前来てくれたdeepblueseabooksの熊澤さん(川口貴大さんやがふの長谷川さんの友人でもある)がYOMSのことをお2人に伝えてくれていたようだった。香川の居酒屋や、音楽関係の場所についてなど話す。お話していると京都の街の雰囲気や、住んでいる人の層の厚さも伝わってきた。

6時半に閉店して、燦庫へ行く。この日は空間現代をゲストに迎えた壊れたホテル・熊本さん主催のイベント。まいちゃんは病み上がりとのことだったけど、ダブテクノを中心にまとめていてかなり良かった。初めて見たlopessも良かった。空間現代はこの日アコースティックセット。聞き覚えのある曲もかなり感触が違って聞こえる。

来月8日にルクスでHAPPFATさんとDJ2人会をやることになった。それぞれ1時間と30分のセットをやる感じ。DJ歴のごく浅い自分だけどがんばって選曲しようと思う。


22日(土)

午前中、卵焼きと野菜炒めを作った。

開店。まどの『話の話』追加発注分が届き、支払い。冊数が多いので支払い額が大きい。発送件数多く忙しい一日。

閉店後、tooniceと燦庫で同時開催されているyosoというイベントに行く。20代の人達中心にやっているイベントで、とても新鮮な雰囲気。お客さんの世代が思ったより幅広かったのも良かった。


23日(日)

朝9時半からアルバイトMさんと作業。新しい作業を教えてやってもらう。中央郵便局まで行き、本の出荷。

開店。店頭買取1件。閉店後も23時過ぎまで作業して、シャワー浴びて寝る。


24日(月・祝)

この日は臨時休業。早朝から岡山へと向かう。マリンライナーの中で『カフカ断片集』、日野日出志『地獄小僧』読み終える。移動中の読書は集中できる。

水島臨海鉄道に初めて乗った。のっぺりとした郊外の町並みを進んでいく。海沿いに三菱の大きな工場が見える。目当ての喫茶店『西洋乞食』は祝日休みで行けず。残念。

岡山市へ。電車の中で安岡章太郎『ガラスの靴・悪い仲間』読み始める。瑞々しくもささくれ立った雰囲気が電車での読書に合う。奉還町へ行き、初めてMEDEL MUSICへ行く。きれいで広い店内にいろんなジャンルのCDやレコードがあり、値段もそれほど高くない。いろいろ欲しいものがあったけど絞り、THE FOXのセカンドと、Bill Wellsのピアノ演奏をTo Rococo Rotの人がテープループで加工したアルバムを買う。近くにある映画関連の書籍の(ほぼ)専門店『映画の冒険』にも寄り、ジョナス・メカス『どこにもないところからの手紙』購入。安かった。店主の方と少しお話する。

ずんずん歩き、県立美術館で柚木沙弥郎展を見る。お客さんが多い。インドやメキシコからの影響が現れる時期のものも良いけど、個人的には初期の作品が好きだ。

表町の中古レコード店を覗いた後、レコードも置いているリサイクルショップがあると知り路面電車に乗る。到着すると、以前岡山に来た時に前を通ったHARIOTO RECORDだった。より幅広くリサイクルショップとしての事業もされているのか。アフリカの民族音楽のレコードが安かったので購入。

数年ぶりにOFへ。しわしわ、madoさん、沖真秀さんの3人展を見る。OFの行司君とも久々に話した。展覧会良かった。しわしわと話しながら岡山駅へと向かう。別れ、駅のコンビニでウイスキーとつまみを買う。

マリンライナーが高松駅に着くと、乗り換えまでだいぶ時間が開いていることがわかり、結局歩いて帰ることに。トキ新で見かけた、今時ラーメンを380円という破格で出している店に入ってみる。食べるのはもちろん最安の380円ラーメン。居酒屋に行った後にはちょうどいいかもしれない。スープは意外と自然な感じの味がした。

スーパーに寄って帰宅。風呂。明日のおかず用に菜の花のお浸しと卵焼きを作る。少し読書して寝る。


25日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ行き、何枚かスケッチブックにドローイング。あまりうまくいかず。それでも何も書かないよりはまし。

レンタカーを借りて出発。徳島方面へと向かう。この日も先週に引き続き古いバンを借りていて、奄美民謡やDJmixなどカセットテープをいろいろ聴きながら向かう。津田の『吉本食品』で昼ご飯。濃厚鬼醤油うどんと、エビと玉ねぎのかき揚げ。うどんはにんにくとバター、黒コショウが効いている。にんにくを効かせたうどんは初めて食べたかもしれない。香川と徳島の県境付近ではパラグライダーをやっている人たちがいた。

久しぶりに徳島市内の某所へ。ここはレコードがとても安く、量も多い。最近入荷したらしき段ボール箱の中からハワイアンのアルバムや民謡のシングル盤を中心に何枚か選ぶ。祖谷の民謡のレコードもあり、片面はストリングスなどの入ったアレンジでいまいちだったけど、もう片面は素朴な歌のみの内容で良かった。これも購入。

高松へと戻る。夕方の徳島駅周辺はいつも渋滞。先週に出張買取でお伺いした大学へ行き、梱包に使っていた段ボール箱の返却と、お金の支払い。また本が整理できたらご連絡いただける模様、ありがたい。その後、近くの病院にて別件の出張買取。先代の院長先生の蔵書が主で、段ボール10箱分選ばせていただき、お預かりする。

店に本をおろして、スーパーに寄って帰宅。遅い夕ご飯。風呂に入り、菜の花のおひたしと卵焼きを作る。明日のお弁当はこれにまどの作ってくれた麻婆ピーマンを入れれば完成。iPhoneにCLIP STUDIOをインストールして絵を描いてみる。難しい。早めに寝る。


26日(水)

朝7時半に起き、朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。レンタカーを返す。銀行に寄ってから南へ。またクリスタで絵の続き。何度でもやり直しがきくので、なかなか完成まで至らない。時間が溶けていく。

BOOK MARUTEの小笠原哲也氏が逮捕されたことを知る。小笠原さんは『海の見える一箱古本市』や『SETOUCHI ART BOOK FAIR』といった本にまつわるイベントの企画もやっていて、自分も出店したことがある。そのたびに事務的なやり取りや挨拶はしていたけど、企画に深く関わるようなことはなかった。何回かこちらの了承もきちんと取らないまま企画へ強引に参加させられそうになったことがあったので、その度に抗議したり、ボイコットしたりした。

まどと合流して店へ。まどレジ周りの片づけをやってくれる。自分は昨日買い取った本の整理や掃除など。

開店。まどが昼過ぎにも在庫整理作業をやってくれる。この日は連休を取ったおかげで発送件数がとても多く、忙しかった。店頭買取2件。段ボール8箱。どちらも冊数が多いので、また後で連絡することに。1件は英米文学、もう1件は現代アート関係多め。とてもありがたい。

閉店後、帰ってまどと確定申告のための書類作り。


27日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。外出、銀行でお金をおろす。財布を忘れたことに気が付くが、まどが店まで持ってきてくれることになる。昨日今日と世話になりすぎている。ルヌガンガで岡田利規『ブロッコリー・レボリューション』を店のお金を借りて購入(後で返した)。店で昨日預かった本の査定。まどから財布を預かる。

税務署へ行き、確定申告の書類提出と所得税の支払い。とりあえずすっきり。銀行の預金残高を改めて見ると、以前から目標にしていた額を越えていたことに気が付く。とてもうれしい。商売をがんばりたい。

開店。査定、受託商品関連の連絡を進める。昨日預かった2件はとりあえず完了し、金額の了承がとれた。夜になって発送準備。この日は件数はそれほどでもない。閉店後も発送、帳簿付け、ブログ更新。

これからルクスへ借りていた絵の返却。

2025年2月20日木曜日

サイケ(2025年02月18~20日)

17日(月)夜

閉店後、帳簿付けをやり本の出荷。明日は絵の撮影があるので、撮るべき絵をピックアップして店まで運ぶ。12時頃に帰宅。シャワーを浴びて、『新蒸気波要点ガイド』少し読んで寝る。


18日(火)

朝8時に起きる。ご飯を食べて、着替えて出発。レンタカーを借りて、店で台車を積み、大学院の研究室まで出張買取。年末に買取に伺ってからまた再度ご依頼いただき、今回が2度目。いつも対応してくれている院生の方が「明日私の本も持って行きます」と言ってくれる。他の先生も買取を検討してくれているようだ。ありがたい。箱詰めされた本を車に積んでいく。大小さまざまだけど合わせて17,8箱ほど。今回は経済学系の洋書が多い。

店に戻り、引き取った本をおろす。かなりの量だ。意外と早く済んだので、こないださまーこさんが行ってて気になった牟礼のうどん屋さん『瀬戸晴れ』へと向かう。到着すると、人気店のようで長蛇の列。県外かららしき団体客が多い。少し並んでみたけどなかなか動かず、また今度にする。名前は以前から知っていたけどまだ行ったことのなかったキリンうどんへ。しっぽくうどん小と鳥天を頼む。小でもボリュームがあり、鳥天と合わせても640円。安いな。広々としたうどん屋はまったり食べられるのも良い。

YouTubeをなんとなく見ていたら、おすすめでSabin Balasaというルーマニアのアニメーション作家の1973年の作品”Galaxy”が出てきて、見てみる。とんでもなくサイケデリックなハンドペイントアニメーションで驚く。音楽もやばい。東欧らしいムードが濃厚に漂っている。キリンうどんの駐車場で独り硬直。

木太町のニシパンさんで以前買っていただいた絵をピックアップし、店におろして車を返す。レターパックを買い足す。無印でノートを買い、少しivoryさんとお話。7月楽しみだ。南で休憩、読書。イヤホンでVaporwaveを聴きながらの読書はなんだか良かった。店で少し作業する。

イモスケさんの店『風狸』に2,3ぶりくらいに行く。久しぶりだ。かなり古着が増えている。タコライスとジンジャーエールをいただく。イモスケさんは大阪の西成に10年くらい住んでいたようで、いろんな話を聞いた。Carharttの帽子を買った。

店に戻り、平尾君と合流。某所で絵の撮影。この日は42枚のキャンバス/板パネルを撮影した。平尾君昨日はほぼ徹夜だったそうだ。疲労困憊なのに肛門科に行った話などしてすみません。

絵を店に運び、平尾君と別れる。帰宅、料理。卵焼きと、豚肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。


19日(水)

昨日は定休日にも関わらずいろいろ動いてしかも遅く寝たはずなのに、いつもより若干早めの7時半に目が覚める。朝ごはん、お弁当の用意。ごはんを食べながら、またSabin Balasaの作品を見る。1968年の“The Phoenix Bird"と、1966年の”The Drop"の2本。

とっとと外出。店で絵や買い取った本の整理。本もどんどん選り分けて結束していくが、半分ほどしか終わらず。いや、半分は終わらせたぞと言うべきかもしれない。

開店。本の整理を引き続きやっていく。15時頃に完了。平尾君が早速昨日撮影した画像を送ってくれる。若い男女8人くらいのグループが来て、いろんな本を買っていってくれた。瀬戸芸関連でやってきた芸大生だろうか。夜にお弁当を食べている間、SHUROで公開されたメグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』第8話を読み、また昔の実験映画などをYouTubeで見る。フランスの映像会社?Pathe Freresによる1908年の作品”Unusual Cooking”と、アメリカの映像作家Larry Jordanの1965年作品”Gymnopedies"。特に前者は目まぐるしい展開が楽しかった。発送作業。夜に堀金君が来てくれて、音楽やSNSのことについてなど話す。

閉店。時宅へ借りていた絵を返却。本を発送し、帳簿付けブログの更新。久々にビールを買って飲む。一瞬気持ちよくなるけど、すぐだるくなってしまう。昨日撮影した画像の整理。

帰ってシャワー。『新蒸気波要点ガイド』読み終えて寝る。


20日(木)

朝8時に起き、朝ごはんやお弁当の準備。まども起きて、9時半頃に電車で高松駅まで出る。ふだんまったく電車に乗らないので、3駅移動するだけでも少し旅行気分。プロントに入り、リチャード・ブローティガン『バビロンを夢見て 私立探偵小説1942年』読み始める。するすると体になじんでいくような文章が気持ちいい。ひとつ用事を済ませ、シンボルタワーの29階にある展望室に行ってみる。さすがに眺めが良い。夜にも来てみたい。

歩いて店に戻り、開店。品出し、査定、発送準備など進める。昨日お預かりした買取分の支払い。天気は良かったがお客さんの入りはそれほどでもなかったか。受託商品についての連絡などもやる。夜はアレの作業。

今日配布分のリビングたかまつを見たら「春に聴きたいこの一曲」という特集をやっていて、ルーツの山原さんやWAX GATEの甘草さんが出ている。塩江・Ceder Record Roomの森口さんはGreatful Deadを挙げていた(リビングデッド…)。Ceder Record Roomは定休日がYOMSとかぶっていてまだ行けてない。とても行きたい。最近なんだかサイケを欲している。

今日はこれからヤンフーに絵の返却へ行ってから、絵を描こうかと思う。

2025年2月17日月曜日

CD(2025年02月16~17日)

15日(土)夜

19時に閉店し、Syndicateへと向かう。この時間に商店街を歩くことがあまりないので新鮮な気分。この日が初日のメランカオリさんの個展を見る。合計2ヶ月ほどの期間香川に滞在され、作品を制作していたそう。壁には主に滞在中撮影された写真がたくさん貼られており、その中にACE COOLとメランさんの写った写真を見つける。ACE COOLお好きなんですか?と聞いてみると、メランさんは日本のラップだけでなくチカーノのラップやソウルもお好きなようで、『チカーノになった日本人』のKEIさんの経営するお店に中学生の頃から行っていたそうだ。メランさんは平塚の出身で、湘南エリアのチカーノやローライダーカルチャーのことなど少し聞く。湘南はやはりすごいな。埼玉のチカーノ音楽イベントにも行っていたとのこと。展覧会の内容からはかなり離れてしまったけど、意外な話が聞けてよかった。

帰宅途中、なにわでタコ焼きを買って帰る。ここも普段店を閉めてからでは行けないので、なんだかうれしい。帰ってまどとタコ焼き、デコポン。まどはアマプラで北野武の新作を見ていて、自分も一緒に見た。

料理。キャベツともやしの味噌汁、ポテトサラダ、水菜の梅肉和え、鶏肉とにんじんと玉ねぎのオイスターソース炒め(花椒入り)を作る。不思議な取り合わせ。

風呂に入って、『新蒸気波要点ガイド』読む。編者の鼎談の中で、Vaporwaveの源流をAsh Ra Tenpelなどのジャーマンプログレッシブにまでさかのぼっていて面白い。


16日(日)

朝8時に起きる。どんよりとした曇り空。気温は上がっているけど、気圧の変化でどうも頭が痛い。朝ごはん、お弁当の準備。

まどと図書館へ向かって歩く。最近歩いていないな。本とDVDを返し、店へ。少し物の整理をする。

この日東京ではコミティア。まどは古山フウさんのブースに『話の話』を委託で置かせてもらっていたが、すぐに完売したそうだ。すごい。ティアズマガジン(コミティアの公式カタログ)にも作品解説が掲載。注目度が上がってきているのか。

開店。開店してから、郵便局の本局までの出荷と、レターパックを買うのを忘れていたことに気が付く。やることが多い。この日はコミティアの余波で『話の話』がウェブショップでもまた売れたりと、発送件数が多かった。3月半ばに京都・大阪へ行くことにする。1泊2日の予定。ホテルを予約し、京都で会う予定の方と連絡をとる。とある流れで、戦前の鉄道関連書籍の買取が舞い込む。満州に行っていた祖父の蔵書とのことだけど、満鉄に勤務していた方だったのだろうか?いずれにせよ貴重な資料。まだあるところにはあるんだなと思った。夜、新しく取り扱うことになった日記本の振り込み。矢口さんという方の日記で、まだきちんとお話したことはないのだけど、豊島で一時期働いてらしたようで、YOMSにも来たことがあるとのこと。香川のことがたくさん書かれているので、少し多めに注文した。矢口さんのSNSを見ると、共通の知人も何人かいるようだ。

閉店後、本を発送。たまったポイントでブルーベリーヨーグルトを買って食べる。ブログの更新。時宅に以前買ってもらった絵を取りに行く。明日のアルバイト用の準備。

帰宅。『新蒸気波』続き読む。

ここ最近、CDをヤフオクやメルカリで買っている。安く出ているものを選んで買っているけど、ちょっと買いすぎた。ジャズ、ソフトロック、サイケ、ネオアコ、サンバなど。


17日(月)

朝8時に起きる。あんまり良くない夢を見た気がする。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。

9時前に外出し、店へ向かう。アルバイトMさん来て、ネット出品作業をやってもらう。自分は受託商品の作業、梱包と発送、Mさんが出品を終えた本の整理など。古書店業の話もする。Mさんは自分でも古本の仕事を始めてみたいと考えているようだ。どうなるだろうか。

開店。絵のピックアップの件や来週の岡山、来月の関西行きの連絡やらバス予約など。ヤグチリコさんの冊子『点点 四号』品出し。『点点』は『てんふたつ』と読む。ヤグチさんは神奈川在住のグラフィックデザイナーで、これは豊島美術館に勤務していた9か月の日記を冊子にまとめたもの。慣れない土地で戸惑い思考する様子が率直に綴られている。YOMSも含め、香川のいろんなお店も登場。夜、羊雲の寺澤君が来ていろいろ話す。

明日は大学の研究室に買取に行った後、絵のピックアップに行き、夜は絵の撮影。これから準備。

2025年2月15日土曜日

こまごま作業(2025年02月13~15日)

12日(水)夜

ブログの更新などで30分ほど残業。スーパーでヨーグルトを買って帰る。ヨーグルトを食べ、洗い物などをやり、林哲夫『古本スケッチ帳』読み終え、『新蒸気波要点ガイド』読み始める。この本は小鉄君もディスクレビューで参加している。VaporwaveやRaw Houseなど、2010年代は自分好みのローファイな質感の音楽がいろいろ流行っていたのに、この頃はあまり音楽を熱心に聞いていなかった。もったいない。


13日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの冒険』見る。30分弱で、ごはん食べながら見るにはちょうどいい長さ。

外出。郵便局とコンビニで本の発送、八百屋で買い物。作業部屋でフリーペーパーの整理を終わらせて、絵の続きをやる。その後、店入り口の板がぼろくなっていた部分にオイルステインを塗ってごまかす。こういう部分に使うためのプラスチックのパーツがあったような気もするけど、ホームセンターへ行ってもいつも探しそびれてしまう。午前中からいろんな作業ができて良かった。

開店。この日はネット出品していたものが割と売れたけど、それぞれの単価は安め。発送準備、少し品出し。夜は再入荷した小内光さんの詩集を出す。以前入荷していた小内さんの展覧会記録集(YOMS Editionとして、展覧会で実際に使われた小さな陶器作品がついている)も、ウェブショップに登録する。

閉店後、カンデラの矢野君の家へ行き、以前買ってくれた絵の引き取り。カンデラは先日閉店の告知がされたけど、次に向けて動いている模様。少し話して帰る。風呂に入って寝た。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながら三隈研次『剣鬼』見る。冒頭から照明の妙に引きこまれた。市川雷蔵演じる主人公が自らの運命により狂気をはらんでいくさまと、川、洞穴、花畑の自然の美しさとを同時に一つのシーンで見せている。

お弁当の用意をして、届いていた書類のチェック。疑問点があったので電話で提出先へ確認。提出はまどが行ってくれることに。

外出。店に行き、物の片づけなどやる。開店。この日はけっこう品出しができた。zineや自主制作の商品、小物コーナーの雑貨などがそこそこ売れる。夜は堀嵜菜那さんのCD『スコッピ』を品出し。堀嵜さんは最近ジョンのサンにもよく参加していて(メンバーなのか?よくわからない)11月東京に行った時にも少し会った。基本は弾き語りだけど、エモーションと適度な距離を取ろうとしているような感じが伝わってきて好きだ。冬の乾いた空気に合うと思う。

閉店後、発送準備や帳簿付け、ブログの更新などで1時間半ほど残業。その後、古くなっていた店トイレの換気扇の付け替え作業。かなりホコリがついているが、それほど汚れずに40分ほどで作業は終了。

ヤフオクで入札しておいたいくつかのCDが、そこそこ落札できてうれしい。


15日(土)

朝8時に起きて、朝ごはんを食べる。洗濯物を畳み、菜の花のおひたしを作る。まどと外出して南へ。スケッチブックにドローイングを描いて、メルロ=ポンティ『眼と精神』続き読む。内容が詰まっていてなかなか読み進められないけど、面白い。「なるほど」と思える箇所もたくさんある。

「『デカルト的省察』においては、他人についての経験は、言わば私の身体の自発性によって私に告げ知らされるといったものです。まるで、私の意識が教えてくれないものを私の身体が教えてくれると言わんばかりなのです。(略)もはや身体は単に私の意識がそれと外的に結びつけられているといった一つの対象ではなく、それは私にとって〈魂をもった他の身体〉があることを知る手段となるのです。」(p74)

八百屋で買い物。デコポンやポンカンが出回り始めた。まどは温泉へ行くらしい。

開店。この日はSyndicateにて行われる展覧会のオープニングへ行くため19時閉店。発送準備、均一本の補充、品出しを進める。この日もそこそこ雑貨が売れてうれしかった。

今日は展覧会を見て、その後は帰って料理の予定。

2025年2月12日水曜日

フリペ(2025年02月09~12日)

08日(土)夜

店を閉めて、ルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベントを聞く。ネイチャーガイドをされているお2人の話がとても興味深かった。三豊から笠岡までシーカヤックで渡ったり、同じ自然を目にしても見えている景色が全然違うんだろうなと感じた。宮脇さんはヒグマの頭蓋骨を持ってきていた。北海道の猟師さんから生首をクール宅急便で送ってもらい、自分で処理したとのこと。若干ケモノの臭いがする。

帰宅、風呂。井伏鱒二『晩春の旅・冬の宿』読み終え、ブルーノ・ムナーリ『ムナーリの機械』途中まで読んで寝る。


09日(日)

朝起きて、ご飯とお弁当の準備。『ムナーリの機械』読み終える。外出。作業部屋へ行き、火曜の高知イベント用にフリーペーパーの選別をやる。

開店。あまりやる気出ず。アルバイトMさん来て支払い。本当は明日の午前中にもMさんに来てもらって作業をする予定だったけど、体調がいまいちで延期にした。

早めに帰宅し、風呂。『ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー』読み終える。ポロックのアル中ぶりはひどいもんだ。お酒は控えようと改めて思う。以前アーティゾン美術館(だったと思う)で見たクラズナーの作品は素晴らしかったな。


10日(月)

朝は南に行く。スケッチブックに数枚ドローイングして、林哲夫『古本スケッチ帖』読み始める。各章は短く、すらすらと読み進む。作業部屋へ行き、フリーペーパーの選別作業続き。

開店。店頭買取1件。この日は発送件数が多かった。夜からは高知でのイベントに向けて古本の選書。閉店時間を過ぎてからも選書、本の発送、閲覧用のフリーペーパーの準備など、22時半くらいまでやる。


11日(火)

朝6時半に起き、準備を整えて南へ。いつものモーニングにチーズトースト半分足す。スケッチブック描く。早くキャンバスかパネルもやりたい。

レンタカーを借りて、一旦店に行き荷物を積み込む。高知県土佐市へ向けて出発。Candy MckenzieやLiquid Liquidなど聴きながら運転。先週まで断続的に雪が降り続いていたので運転が心配だったけれど、山間でも特に問題はなかった。

ちょうど2時間ほどで土佐市『わくせい』に到着。ここは地域おこし協力隊としてグラフィックデザインを中心にいろんな取り組みをされている阿部航太さんと児玉美香さんが拠点としている施設。現在はプレオープンの段階で、今年夏に本オープンの予定だそう。店内では技能実習生としてこの辺に働きに来ているアジア系外国人の方々の需要に答えた食料品なども各種販売されている(自分もまどへのおみやげにインスタント麺を購入した)。

古本とフリーペーパーの設営を急いで終え、イベントがスタート。高知学芸高校で美術教師をしている古田さんを通して高校生の皆さんにご挨拶。みんなとてもやる気があって積極的。持ってきたフリーペーパーも熱心に見てくれる。13時半からは1時間半ほどの時間をかけてトーク。阿部さんが司会で、高校生の各班が自分たちの作ったフリーペーパーの紹介をし、古田さんと自分がコメントしていく。「変なこと言ってしまったかな」という瞬間もあったけど、まずまずうまく話せたか。自分は20代の頃ほどフリーペーパーを作ってはいないけど、こんなんでいいのか?根源的な何かが足りていないんじゃないか?と思ったりもした。この日は古本やzineもけっこう売れた。

片付けて、晩ごはんをいただけることになる。テンペ(インドネシアでよく食べられている、大豆の発酵食品。納豆に近いが色が白く、癖が少なくて食べやすい)の天ぷらとお鍋。どちらもとてもおいしかった。食べながら生活と制作の兼ね合いの話や、イベントや場所の企画運営の話などする。

20時半頃に高松へ向け出発。帰りはインドのパーカッションやタンゴなどを聴いた。店に荷物をおろし、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


12日(水)

この日も朝6時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。レンタカーを返してまた南へ行く。スケッチブックを描いて、『スケッチ帖』続き読む。途中まども合流。

店に行き、フリーペーパーや本の片づけ。そのまま開店。フリーペーパーの片づけは途中になってしまったけど、本のほうは終えた。この日も発送件数が多い。以前お預かりしていた買取の支払い1件。小内光さんから再入荷分の詩集が届いたので、振り込み。

閉店時間を過ぎて、受託商品についてのメールに返信。ここ1週間DJや出店/トークなどで忙しく、返信が遅くなってしまった。申し訳ないです。

今日は早めに帰って寝たい。

2025年2月8日土曜日

単行本、DJ(2024年02月06~08日)

05日(水)夜

閉店後も発送準備やブログ更新、2月の営業予定の告知。いつの間にか23時近くになっていた。家に帰ってシャワー。井伏鱒二『晩春の旅/冬の宿』読み始める。


06日(木)

朝7時半に起きる。ご飯を食べてお弁当の準備。少し読書。外出し、歩いて歯医者へ。今回で通院終了。お金がかかった。今回でもう銀歯3本目だ。

作業部屋へ行き、以前買ったパーツを使ってキーホルダーを作る。買取で入ってきた児童書を切り抜き、ステンシルで色付け。サイズが小さいのもあって、思ったよりも早く完成した。小物コーナーに置いてあった積み木にもスプレーを吹いてみるが、こちらは表面に加工がしてあり、うまくスプレーがのらない。少しだけ絵も進める。

開店。夕方から雪。3日連続とかで降るのは香川に越してから初めてかもしれない。高知へ行く11日は晴れのようでほっとする。この日は小物コーナーのディスプレイを整えたほか、発送準備や、先日届いたメグマイルランドさんの冊子の品出し準備などをする。久しぶりにくりたろうが来てくれた。

閉店後、本の発送。ルクスへ行き、まいちゃんからCDJの使い方を簡単に教わる。明日やる自分のDJはBGM的なもので、それほど複雑な操作はしない予定。途中からさくらさんという方が来られ、3人で話す。さくらさんは今年20歳になるそうで、お父さんがどうやら自分と同世代くらいの年齢のようだった。

帰宅、シャワー。『晩春の旅』読み進めて寝る。


07日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながらアンソニー・マン『裸の拍車』見る。今まであまり見てこなかった西部劇も今年は少しずつ見ていきたい。美しい自然と登場人物たちの腹の探り合いとの対比が無常感を誘う。切れ味鋭いラスト。

お弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、八百屋で野菜とミカンを買う。作業部屋で少し絵の続き。20分くらいやるだけでもかなり違う。意識を絵に向け続けることが大事。

開店。品出し、発送準備など進める。高知県土佐市の阿部航太さんより、11日のイベントでの主役となる高校生たちが作ったフリーペーパー3種が届く。明るいオレンジと深めの紺のリソグラフ2色刷で、イラストがどれもかわいく、文章もたくさん載っている。部活動の一環ではあるけれど、「作りたい」という気持ちが伝わってきた。メグマイルランドさんの冊子をようやく品出し。

まどの、4月に発売される単行本の情報が公開されたので告知する。今月発売のコミックビーム3月号掲載分で最終回となる『怪獣を解剖する』上下巻と、さらに短編集『解剖・幽霊・密室』も発売で、計3冊が同時発売となる。まだ書けないけれど、帯などに寄稿されている方々も豪華なメンバーだ。どんな反応が返ってくるのか楽しみ。

店を閉めて、レコードとCDを持ってルクスに行く。この日はDJの生物さん主催のイベント。生物さんが東京に拠点を移すとのことでその壮行会的な意味合いもあったが、生物さんは普通に今後も高松には来ると思うとのことで、特に厳かな感じはなくゆったりとした雰囲気の中でイベントは進行。生物さんのライブや平尾君と堀金君のセッションもあった。自分のDJは10曲の中でハワイアン、ビギン、ドゥーワップ、ガレージパンク、歌謡曲といろいろかけることができた。

1.エセル中田/ブルー・ムー・ムー
2.ビル・ジャスティス楽団/タムレ第一番
3.AMEPHONE feat. AYA-COLLETTE & 行雲流水/Spring Thunder
4.Orchestre Antillais/En Sens Unique S.V.P.
5.The Miracle Tones/Mambo Train
6.The Outlaws/Ambush
7.The Elastik Band/Spazz 
8.中尾ミエ/シャロックNo.1
9.楊小萍/茶山姑娘
10.矢吹健/蒸発のブルース

店に戻ると、風で看板が倒れていたのを誰か起こしてくれていたようだった。ありがたい。本を発送し、コンビニで缶入りのおしるこを買って、飲みながら帰った。


08日(土)

朝8時に起きる。シャワーを浴びる。帽子やコートが汚れていた。昨日おしるこを飲みながら帰っている途中に帽子が風であおられ、おさえようとした時に飛び散ったらしい。濡らしたふきんでこする。

まどとDORSIAでモーニング。ヒマさんはこの日DORSIAの内装を手掛けた松村さんが高知でやっているお店で1日限りの展示をやるそう。『晩春の旅』読み進める。『珍品堂主人』の珍品堂が出てきた。能登の人だったっけ。出て、スーパーでお弁当を買って店へ。昨日倒れた店の看板をひもで再び固定する。寒すぎて手が痛い。

開店。ゆっくりと品出しや発送準備をする。寒いので?Sabu Martinezなど聴く。なんだかあっという間に時間が過ぎてしまった。

今日はこれからルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベント。

2025年2月5日水曜日

一本芯が(2025年02月02~05日)

01日(土)夜

ブログの更新などやっていたら23時になってしまい、帰宅。風呂に入って『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み終える。


02日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べながら、ubuwebにアップロードされている勅使川原三郎”PARA-DISE"(2002年)見る。複数のダンサーの動きがばらばらになったかと思ったらまた同期したり、面白かった。

外出。スーパーでコピー用紙や梱包用のビニール袋を買う。店へ。アルバイトMさんが来てくれる予定になっているのに、渡すものの準備ができていない。急いで在庫をあさる。

開店。品出し、受託商品の作業を進める。京都からはまぐちさくらこがお母さんと息子のようちゃんと来てくれる。昨日の淺井さんといい、画家の来店が続く。さくらこは春から高松に家族で引っ越すそうで、いろいろ楽しみだ。早く生活が軌道に乗るといいな。「古物らのお店」Goodsの制作したzine”Vase Shapes"を品出し。Goodsは浅見旬さんがやっている古物商の名義で、このzineではタイトル通り様々な花瓶の写真と、佐貫絢郁さんの砂絵によるドローイングや浅見さんの散文が掲載された不思議な存在感の1冊。佐貫さんのドローイング作品集”Drawing And Play"も再入荷した。

夜、以前高松市街の鳥瞰図(江戸時代に発行されたものの復刻版)を買ってくれた女の子がお母さんと来てくれて、『江戸結髪史』や宮大工についての本などを購入。好きなことを活かせる仕事に就けたらいいなと思う。まあ、途中で気が変わったり他の趣味ができたっていいんだけど。のびのび生きていられれば。

閉店後、作業部屋で7日のDJのための選曲をする。今までに買ったCDやレコードをとっかえひっかえ。DJを日常的にやっている人達はすごいなと改めて思う。なんだかんだでハワイアンやガレージパンク、日本の歌謡曲などいろいろかけられそう。普段は聞き流す感じなので、また違った聞き方で音楽に触れられて新鮮な気分。

帰宅。シャワー。ついヤフオクやメルカリでCDを検索してしまい、2時近くまで夜更かししてしまう。


03日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備をして外出。警察署へ書類の提出に向かう。1枚書類が足りなかったようだけど、とりあえず受け取ってもらえた。南へ。まども来る。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。

「実在のピエールと、私の意識のなかにいると言われる想像上のピエールと、二人のピエールがいるわけではありません。在るのは〈実在するピエール〉への私のただ一つのかかわりあいなのであって、ただそれが彼をここに、つまり私の心的環境のうちに出現させようという要求をともなったかかわり方だというだけなのです。(略)想像するということは、不在な対象との或る関係の様式を設定することだ、ということにもう気づかれたことと思います。」(p36)

スケッチブックに数枚ドローイング。岡野大嗣『音楽』読み始める。

開店。朝方は暖かかったけれど、昼過ぎから少し雨も降り始め、気温が下がっていく。品出しなどゆっくりやる。店頭買取1件。ほか、出張買取依頼の電話も1件入った。

閉店後、早めに家に帰る。お酒を買おうかと一瞬迷って、やめにした。最近は酔うよりも熟睡できた時の快感のほうが強い。ロベルト・ロッセリーニ『無防備都市』見る。気分が上がらない時に重い内容の映画を見るのはいい。しかし悲しい話だ。


04日(火)

朝9時頃に起きる。また寝すぎた。朝ごはんを食べ、少しだらだらしてから自転車で外出。警察署へ行き、書類追加分を提出。ようやくこれでひと段落。昨日と同じ流れでまた南へ行き、まどと合流。『音楽』続き読み進める。

まどはもう少し歩きたいようで、自分もついていくことにし、図書館へ。寒い。中央図書館は今年のゴールデンウィーク前あたりから長期休館に入る予定で、ずいぶん寂しくなる。DVDを少しだけ借りようと思っていたら、結局DVD4本、本2冊借りてしまう。本はヴィジュアル主体のものなので、読むのにそれほど時間はかからないはず。

商店街のほうへ戻る。田舎さんへ入って昼ご飯。まどはかけそば、自分は中華そばセット。中華そばといなり寿司2個で650円は今時破格だ。なんでも高くなった。

まどと別れ、自分は店に行く。少し発送をしてまた喫茶店で本を読む予定だったけれど、結局発送件数はどんどん増えていき、灯油が無くなってガソリンスタンドまで買いに行ったり、明日のおかず用の野菜を八百屋まで買いに行ったりで、いつの間にか3時間以上過ぎていた。外は暗く、少し吹雪いていた。

スーパーでさらに肉などを買って帰宅。晩ごはんはうどん。茹でた菜の花とかまぼこを添えた。洗い物をして風呂、その後料理。鶏肉と根菜としいたけの味噌煮、春菊のお浸しを作る。米を洗おうとしたら、いつもは炊飯器のお釜に米を移して洗っていたのが、なぜか米びつの受け皿に水をジャーッと入れてしまう。ついでに水洗いしておいた。

きなこ豆乳を飲みながら、図書館で借りた山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』見る。丹下左膳ものの映画を見るのは初めて。意外にもほのぼのした話で、チャンバラのシーンは少ない。しかしその分、左膳が戦闘モードに入った時の迫力はすさまじい。

映画を見ている途中、ルクスのまいちゃんからLINEが入る。今日DJの練習をさせてもらうのを、自分からお願いしておいてすっかり忘れていた。申し訳ない。どうもだめだ。


05日(水)

朝7時半に起きて、朝ごはんとお弁当の用意。『音楽』読み終える。自転車で外出し、ひとつ用事を済ませてこの日も南へ。スケッチブックにドローイングを描き、『眼と精神』続き読む。1ページごとの密度が高く、なかなか進まない。一体いつ読み終えるのか。

作業部屋へ行き、久しぶりに板パネルの絵の続き。だいぶ前に手を付けていたやつをつぶす。いい具合になりそう。30分くらいやるだけでも、自分がみるみる元気になっていくのがわかる。

開店。この日も雪がちらほら降っていて、ひどく寒い。その割にはお客さんは来たか。店頭買取1件。まどかさん来て、映画の話を少しと、先日亡くなられたというまどかさんのおじいさんの話。流れで自分もひいじいさんの話をしたけど、ちょっとしゃべりすぎてしまったかもしれない。イラストレーターの石山さやかさんが今週末から京都のトランスポップギャラリーにて開催する個展のフライヤーを店頭に出す。デザインは佐藤豊さん。佐藤さんは去年つくばで個展をやった時にわざわざ福島から新幹線で見に来てくれた。フライヤーはかなり大きいサイズで、意図してはいないだろうけど良いブックカバーにもなりそう。この日は久々にけっこう品出しができて良かった。棚に本が行き渡っていくのは自分の気持ちも上がる。次やるべき作業をすぐにイメージしてそれに移れたのも、午前中に絵を少しやれたおかげな気がする。生活に一本芯が入る感じ。

今日はこれから今月の店舗営業についての告知をする。

2025年2月1日土曜日

淺井さん(2025年01月30日~02月01日)

29日(水)夜

閉店後にアレの作業をやろうと思っていたけどやめにして、コンビニでヨーグルトを買って帰宅。まどが単行本用の作業を進めていて、意見がほしい箇所があるというので、原稿データを見せてもらう。風呂に入り、ナタリー・サロート『黄金の果実』続き。文章の中でいろんな人が『黄金の果実』(それが果たしてこの小説なのか、他の同名の小説とされているのかはわからない)について言及を繰り返している。これは批評に対してのアイロニーなのだろうか。


30日(木)

朝7時半に起床。カフェインを控えめにしてお酒も飲まずにいたら、いつもよりは若干深く眠れた気がする。朝ごはん、お弁当の用意。

自転車で北警察署へ向かう。昨日はあまりにも風が強くて警察へ行くのをやめにしたけど、今日も風の強さはたいして変わらなかった。手続きに書類をもらい、役所でこの必要書類をもらってきてくださいと指示を受ける。やるべきことが減るどころか増えているような気が。

開店。この日は奥田さんが手ぬぐいが到着したとSNSに投稿してくれたおかげで、ウェブショップがけっこう動いた。ウェブショップで買い物してくださるお客さんは、たまにいくつかの品物をまとめ買いしてくれる方もいてありがたい。田口史人さんから届いていた品物を店頭に出す。『円盤のレコブック』は様々なテーマの元にレコードとその文化背景を綴ったシリーズで、タンゴ、万博、文学者などそれぞれ全くジャンルは異なるが、1つ読むと他のも読んでみたくなるのが不思議。佐貫絢郁さんからも冊子が到着する。昼間に10人くらいの美大生っぽいグループが来る。引率している人もいたけど、瀬戸芸関係で来た芸大の学生だろうか。夜には栗金商店の2人が友達を連れて来てくれる。堀金君と大学の同級生だったというペペさん。

閉店後、本を発送してルクスへ。生物さんや平尾君もいた。この日はDOMMUNEで堀金君の新曲(大谷能生さんと小鉄君をフィーチャリングしている)が流れた。生物さんから「展覧会の予定とかないんですか?」と聞かれて、ないですと答える。そろそろそういう予定も作っても良いかもしれない。生物さんは3月から東京へ拠点を移すそう(と言っても、香川にはちょくちょく来るらしい)。ルクスで送る会をやろうという流れになり、自分もDJをやることになった。DJやるのなんて何年ぶりだろう?祖谷のなこちでちょっとやったけど、あれはもう6年くらい前かもしれない。コロナ前のことだ。

帰宅。風呂に入って寝る。


31日(金)

朝7時半に起きる。この日の睡眠もまあまあ良し。朝ごはんを食べ、書類の記入。手を付けてみると、思ったよりも時間かからず。お弁当の用意。

歩いて市役所へ。必要書類もらう。書類をもらうのにも書類がいる。書類だらけ。待ち時間に『黄金の果実』少しだけ読み進める。ルーツに行き、Matchboxから出ているMississippi SheiksのLPを購入。1930年の録音。こないだレココレの戦前ミシシッピブルース特集を読んだな。

開店。Centerの大山さんが来て、小物コーナーの商品をいろいろ買ってくれる。発送準備、品出し。店頭買取2件、年末に伺った出張買取の支払い1件。この日は夜に来られたお客さんがたくさん買ってくれた。マンガの全巻セットなどもありかなりの量になったので、着払いで送ることになる。

閉店後も発送準備や帳簿付けなどが忙しく、結局23時近くまで残業していた。警察に提出すべき書類の準備が無事に完了。今年に入ってから始めた小物コーナーの売り上げを計算してみると、そこそこの売り上げ。地道に商品を足していこう。

帰宅。『黄金の果実』読み終えて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。日に日に眠りが深くなって良い感じだ。お酒を控えると間食も自然と減る気がする。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの移民』見る。短い映画はごはんを食べながら見るのにもちょうどいい。普通に声を出して笑ってしまった。チャップリンもっと見よう。お弁当の準備をしながら、ジョンのサンのBunkamuraル・シネマでのライブ録音を聴く。これは『すべての夜を思い出す』の清原惟さんの特集上映に関連して行われたもので、Bandcampで公開されている。

まどと外出し、南でモーニング。カフェオレをミルク多めにしてもらった。スケッチブックに何枚かドローイングを書き、『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み始める。2016年に行われた展覧会の図録で、鉛筆による素描、銅版画、油彩といろいろ収録されている。解説を読むと、アントニオーニなど映画関係者との交流についても書かれていて面白い。南を出て、まどと本屋を少しぶらつく。さっこから、YOMSのドアの取っ手に野菜を入れた袋をくくっておいたと連絡が入る。さっこは最近昔の作家が書いたエッセイが気になっているようだったので、高見順や武田百合子を薦めた。

開店。品出しなどやっていると、淺井裕介が来てくれて驚く。YOMSに来てくれたのは初めて。瀬戸芸の関係で高見島を下見しに来て、東京へ帰る途中に寄ってくれた。会ったのは2年半ぶりくらいだろうか。ついこないだのようだけどけっこうな時間が経った。高見島は現在住民は10人ほどしかいないそうで、さっこの住んでいる志々島よりも少ないことを知る。いろんなところにイノシシがいたらしい。死体も浜辺に転がっていたそう。まどや宮脇さんも来て、さらにいろいろな話。まどは高松に来てから淺井さんとは会っていなかったので、10年ぶりくらいかもしれない。宮脇さんさすが島のことに詳しい。興味深い話がたくさん出てくる。淺井さんは「週6で店開けてるとかすごいよ」と言ってくれるけど、淺井さんもアーティストとしての生活を継続できていてすごいと思う。品出しや発送準備など続き。雨が降り始め、珍しく止まず。佐貫さんの冊子のお金を振り込む。

閉店時間を過ぎても発送準備と帳簿付け、ブログの更新でまた23時。疲れた。DJの選曲をやろうかと思っていたけど、風呂に入りたいしもう帰るかも。

2025年1月29日水曜日

低調日記(2025年01月27~29日)

26日(日)夜

映画を見てブログを更新し、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


27日(月)

朝8時に起きる。この日も夢見が悪く、何度か目が覚めてしまった。朝ごはん。この日は歯医者なので、いつもよりしっかりと歯を磨く。

3度目の歯医者。少し削って、型を取るだけで終了。南に入り、スケッチブックに数枚ドローイング。2、3枚描いていけばそこそこうまいくいく。田中小実昌『コミマサ・シネノート』、メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。久しぶりに哲学の本を読むと頭がもみほぐされるようでとても面白い。時間はかかるけど。

「われわれが生きぬいている経験、フッサールのいわゆる体験は、なるほどそれを外から観察するものにとっては、社会的に規定され、物理的に限定されておりましょう。しかし、それとは別に、この経験が普遍的・間主観的・絶対的意味を得てくる面から、それを捉える手段もあります。そのためには、私がただこの経験を生きるに甘んじることなく、その経験の意味を取り出してこなくてはならないのであり、そしてこれがほかならぬ「形相的直観」なのです。」(p25)

八百屋でみかんと野菜を買い、店へ。開店。途中から雨が降り始める。ネット出品していた本がまずまず売れたので助かった。在庫整理、事務作業、発送準備など進める。来月11日に高知へ行く時のためのレンタカーを予約。

閉店後、本の発送。作業部屋へ。押し入れを探ってみると、昔々に焼いたCDRがいろいろ出てきた。その中からヒップホップ中心に聞きつつ、絵の続きをやる。帰宅、シャワーを浴びて寝る。


28日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べつつ、ロバート・アルドリッチ『カリフォルニア・ドールズ』見る。女性プロレスラーとマネージャーの男のどさ回り。汚い世界でもがき、笑い、泣き、輝く。ピーター・フォーク演じるマネージャーはやることがかなりめちゃくちゃで、普通ならすぐに愛想を尽かされてしまうのではと思うけど、最終的にいろいろあったけど良かったね!最高!となった。

スーパーで買い物をして、昼ごはんはお好み焼き。油が多かったか、若干もたれる。外出。店を経由して郵便局へ行き、手ぬぐいにイラストを提供してくれた奥田亜紀子さんへ手ぬぐい現物やうどんなどのお礼の品を発送。その後、市役所で用事をひとつ済ませる。南へ。『シネノート』読み進める。出て、ルーツに行こうかと思ってやめ、作業部屋で絵の続き。昔100円で買ったマヘリア・ジャクソンのレコードを聴く。絵はうまくいき、完成した。

帰りがけまどと偶然合流し、スーパーで買い物をして帰宅。寒い、風が強い。気分が縮こまってあまり料理する気にならないが、いつもまどにやってもらっているし、がんばらないといけない。この日は簡単なそばにした。つゆを作り、その中でほうれん草とそばをゆで、紅ショウガ天とネギを乗せる。おいしい。まどは食べ終えてすぐに漫画の作業に入っている。えらいな。ウダウダした気持ちのまま少し休み、ゆっくりと明日のお弁当のおかずを作る。キャベツと大根の味噌汁、卵焼き、春菊の胡麻和え、豚肉の生姜焼き。

風呂に入って、ビールを飲みながら読書。『シネノート』読み終え、吉村靖孝『MANGARCHITECTURE 建築家の不在』も読み終える。後者は著者・吉村氏の手掛けた建築に着想を得て7名の漫画家が書き下ろし作品を提供したもの。YOMSでも冊子を扱っているメグマイルランドさんが参加している。7名それぞれ作風も異なり、建築の特性を活かした内容の作品になっているものも多く、面白かった。その後ナタリー・サロート『黄金の果実』を少し読み進めて寝る。気分がいまいちでも本が読めないということはないから不思議だ。


29日(水)

朝4時半くらいに目が覚めてしまう。なんとなくいけそうなアイディアが思いついたのでメモ。再びベッドに入り、9時半頃に起きる。最近ぐっすり眠れないとまどにぼやくと、お酒をやめてみたらと言われる。確かに。カフェインも控えようか。警察署まで手続きに行く予定だったけど、あまりに風が強くてやめにする。電話して必要事項の確認だけやった。

開店。ゆっくりと発送準備。あまり品出しはできず。月曜に予約したレンタカーがスタッドレスなしの車だったので、雪道の運転が心配になり違う会社へ変更。最近こういう手続き関係に時間を割くことが多い。この日は寒かったけど、お客さんは思ったよりも多かった。お客さんへの声掛けを意識するうち、自分の沈んでいた気持ちもだいぶほぐれた。小売業はそれほど有名にならなくても食べていけるし、自分じゃなく商品が主役なところもいい。生業としてはこれが合っているなとつくづく思う。

今日はこれからアレの作業。

2025年1月26日日曜日

マミズクラゲ(2025年01月24~26日)

23日(木)夜

発送と帳簿付けで1時間ほど残業。ビールを買って帰り、とりあえず風呂に入る。なんとなく「そんな飲みたくもないのにお酒を飲もうとしているのではないか」と思ってしまい、ビールはやめてヨーグルトを食べた。田中小実昌『コミマサ・シネノート』を読み始める。装幀は平野甲賀。甲賀さんの、この頃のシャープかつほんのりとしたポップさも感じさせるデザインが好きだ。内容は当時の東京をザクザクとザッピングしていくような、速くて小気味良い文章。


24日(金)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。羊雲さんからもらった豆を挽いて、コーヒーを淹れる。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み始める。ちんぷんかんぷんかなと思っていたら、意外とわかる。それなら説明してみろ、と言われると困るけど(「わかる」と「説明できる」はまた違う)。

「哲学者というものは単に存在しようと望むだけではなく、おのれのなすことを理解しながら存在しようと望むわけですが、ただそれだけのためにも、哲学者は、その生活の事実的与件のうちにひとりでに含まれているすべての断定を一旦停止しなければなりません。しかし、さまざまな断定を停止するということはそうした断定の存することを否定することではありませんし、ましてやわれわれを物理的・社会的・文化的世界に結びつけている鎖を否認することではなく、逆にそうした結びつきを見ること、意識することです。」(p17)

洗濯をして、外出。郵便局で本の出荷。店に戻り、アルバイト用の本の準備。最近ネット出品した本や雑誌がよく売れていて助かる。そのまま開店。品出し、発送準備など進めていく。店頭買取1件。メグマイルランドさんから再納品をお願いしていた冊子が届く。そして昨年末に発注していた、YOMS開店8周年の手ぬぐいも届く。こちらは奥田亜紀子さんにイラストを頼んだ。奥田さんの単行本『ぷらせぼくらぶ』『心臓』は知り合う前から読んでいて、ある日突然SNSでフォローされて、とても驚いた。後で聞いてみると、シンプルに自分の絵が気になってフォローいただいたようで、よけい驚いた。奥田さんは自分の絵もまどの漫画も両方応援してくれている貴重な?方でもあり、まどが漫画家デビューしてからの生活や交友関係の変化を考えた時にも、奥田さんのことを思い出すことが多かった。こういう形で関われてうれしい。しかしまだ実際にお会いしたことはない。東京に行ったらご飯にでも行きたいな。

閉店後、コンビニでビールを買い、飲みながら鈴木清順『暗黒街の美女』見る。軽快というわけではないけど、全体的にテンポよく進み、見ていてとても気持ちがいい。終盤の銃撃戦のシーンもいい。しかし『美女』はヒロインの白木マリのことなのだろうか?タイトルやポスターのイメージからはかなり離れた、ワイルドで男勝り(というか、あばずれ)な役。

帰宅。まどにも手ぬぐいを見せて、喜ぶ。


25日(土)

朝8時前に起き、朝ごはんとお弁当の用意。早めに外出し、本を発送して南に行く。この日は読書ではなく、アレの作業。いろんな人に連絡する。うまいこといくだろうか。その後作業部屋に行き、アレの作業続き。

開店。ここ最近はあまり平日も週末も売り上げは変わらないかなと思っていたけど、この日はそこそこ売れてありがたかった。店頭買取1件。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。田中菫さんより”DIET AND OIL PAINT"追加分が届き、品出しする。SNSへの紹介文も新しく考えて書いた。何度も「自分はこれのどの部分を良いと感じたのだろう」と問い直して言葉にするのは、良いことな気がする。早速手ぬぐいがウェブショップでも売れていて、発送準備が忙しかった。

閉店時間を過ぎても発送、帳簿付け。よく働いた(しかしウェブショップ分はまだ未発送の商品が残っている)。23時頃に帰宅。まどがちょうど風呂に入っていて、その後に自分も入る。上がって、『シネノート』続き。昔のエッセイや対談本なんかを読むと、今ではとても口に出せないような差別的な言葉がさらっと書かれていて驚くことが多い。しかし田中小実昌はまだ全然マイルドなほうか。24時半頃に寝る。


26日(日)

朝9時過ぎに起きる。寝すぎた。ご飯を食べてお弁当の準備をし、自転車で外出。中央郵便局まで行って本を発送し、レターパックや消耗品の買い出し。多めに買っているつもりだけど、なんだかんだですぐになくなってしまう。店に少し早めに着き、スケッチブックを1枚描く。スケッチブックへのドローイングはそれ単体で作品とすることはあまりないけど、やっていないと形や線のボキャブラリーが減っていくし、何より簡単な道具と短い時間で絵のことを考えるスイッチが入るのが良い。

開店。一昨日からたくさんの注文が入っている手ぬぐいの発送準備を進め、品出しなど。夕方にはまだ完了していなかった諸々の口座切り替え手続きを進める。こういう作業は肩が凝るけど、Amazonプライムなどで見たい映画を探すことで精神の滋養を得た。

お客さんと少しこの辺のお店のことなどお話。古本屋などいろいろ回られているようだった。この方は小豆島出身で、うちで購入された香川県の生きもの?についての本を読んでいたところ、『マミズクラゲ』という淡水で生息可能なクラゲが小豆島のとある池で発生したことが書かれており、実際にその池まで足を運んだそうだ。池の近くにお住まいの70代のおじいさんに聞いたところ、その方がとてもよくマミズクラゲのことを覚えていて、いきいきとその時の話をしてくださったとのこと。なんとそのおじいさんが小学5年生の時に1年間だけ発生したということなので、もう60年は前のことになる。お客さんは「ここであの本を買わなかったらおじいさんに話を聞くまでの体験はなかったわけです」と言ってくれた。自分が知らないだけでこういうことが起きてるのかもしれないと思うとわくわくするし、できるだけ店をきっかけにして起きた出来事はこうして記録にしておきたいと思う。世間からしてみればなんでもないことかもしれないけど、そのお客さんにとってみればかけがえのない時間で、自分にとってもそれを知ることは特別な経験だ。こういうのが良いなと最近思う。

閉店後、本を出荷して、ビールを飲みながら蔵原惟繕『ある脅迫』見る。1960年作。偶然新潟県の直江津が舞台でうれしくなった。これにも白木マリが出ている。66分という短い尺の中に「おっ」というカットもあり、展開の緩急もありで、かなり面白かった。ラストのタバコのシーンも良い。

今日はもう帰ります。

2025年1月23日木曜日

ざわざわ(2025年01月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、作業部屋で絵の続き。23時半くらいまでやり、完成。こつこつやっていきたい。帰宅、シャワー。アルバイトMさんから借りていた『FirstStripGuide はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』読み終える。タンバリンを鳴らす『タンバさん』やリボンを投げる『リボンさん』、踊り子さんがお客さんと撮影した写真に貼り付けるためのシールを作る『シール職人』さんなど、様々な方々(劇場のスタッフではなく、みんなお客さんがボランティアでやっているそうだ)がいる。自分が去年行った松山市の『ニュー道後ミュージック』は、他の劇場と比べて割と安めの価格設定だったこともわかった。


21日(火)

朝8時頃に起きる。スケッチブックに少しドローイング。この日もまどと一緒にDORSIAへ。『堀口捨己建築論集』読み進める。なんだか暖かく、のんびりした日になりそう。DORSIAを出てまどと少し散歩し、ルーツに行こうとしてやめ、八百屋とスーパーで買い物して帰る。また少し本を読んで、料理。昼ご飯はほうれん草とベーコンとしいたけのパスタ。おいしい。

外出し、店で発送作業をやる。まずまず売れている。ポストまで行って発送し、店レジのパソコンでヴィクトル・シェストレム『波高い日』見る。1917年の作品。物語はごくシンプル。終盤に近付くにつれ荒ぶる海の迫力に惹きつけられる。その後、作業部屋で絵。何度か「これで完成」というところまでいったものの、なぜか展覧会には一度も出していなかった絵を改良する。今回はどうだろう。

帰宅。晩ごはんはすき焼き。野菜を切って準備する。まども帰ってきて、食べ始める。実家からこないだ送られてきた白菜と長ネギが香りも豊かでおいしい。すき焼きの写真を撮って父親に送る。少しお腹の調子が悪かったのでお酒はやめにした。

風呂にゆっくり入り、ドン・ハーディ『めだまろん ザ・レジデンツ・ムービー』見る。レジデンツのドキュメンタリー。原題は”Theory of Obscurity”(匿名理論)で、こちらのほうがかっこよく思えるけど、とっつきづらいか。ユーモアを保ちつつこれだけ長い間活動し続け、それほどブランクを開けずリリースを重ねているのはすごいことだ。

久しぶりにお香を焚いて、きなこハチミツ豆乳飲みながら読書続き。『堀口捨己建築論集』読み終え、オルダス・ハックスリー『知覚の扉』読み始める。ストレッチをして、12時を過ぎたあたりで寝る。


22日(水)

朝9時頃に起きる。ここ最近夜中に目が覚めてしまうことが多かったけど、この日はぐっすり眠れた。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。コーヒー飲みながら『知覚の扉』続き読み進める。Mさんが作業し終わった本を持ってきてくれた。

外出。八百屋でみかんを買い、店に行ってそうじ。開店。ゆっくりと発送準備、品出しなどを進める。受託商品について再納品のお願いのメール。2月に声をかけてもらっているイベントについての連絡。閉店時間直前に発送が立て続けに舞い込んで、少し残業。

「街に抱かれる」ような感覚について考える。人ごみに紛れ、日常生活とは少し違う時間の流れに自分を浸し、孤独を癒すような行為。こういうことができるのは都会の特権だろうけど、その逆の環境であれば人間は自然に向かうのか。しかし自分は人ごみのざわざわした様子に強く「自然」や「野性」を感じる。

閉店後、本を発送し、作業部屋で絵を描く。Bernhard GunterとJeph Jermanのセッション?音源聴く。Hands ToやJermanのソロ音源のようなガサゴソした感じを想像していたら、たまに「コソッ」とか鳴るくらいで、ほとんど音が入っていなかった。阿部薫、近藤等則、吉沢元治、Derek Baileyのセッション音源”Aida’s Call”聴く。Aidaは間章か。いかにもブートっぽいジャケット。絵は30分くらいやって切り上げようと思っていたけど、意外とうまいこといき、2時間弱やって無事に完成。久しぶりに適当に色や形を乗せていくのを楽しめた気がする。いい感じだ。


23日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。念入りに歯磨きをして歯医者へと向かう。もう2回ほど通うことになりそう。今回の虫歯は左下奥に深く根を張った親知らずが原因で、これを抜くにはもっと大きい病院へ行かないとだめだろう、とのこと。めんどくさい。

まどが南に来ていたので合流。トーストはやめにしてカフェオレだけ飲む。『知覚の扉』読み終える。まどは皮膚科、自分は店へ行き、また出て、郵便局で本を発送し、酒屋でビールとジンジャーエールを買い足す。ルヌガンガでまたまどと合流。少し打ち合わせ。トム・ルッツ『無目的』購入。

開店。昨日に引き続きお客さんが多い。客足の鈍かった先週と比べるとかなりの違い。気温の違いは大きいなと感じる。2/11に高知県土佐市の『わくせい』にて行われる、高知学芸高校美術部の生徒が作るフリーペーパーのリリースイベントを告知。これは美術部顧問の古田さん(以前yomsにもお客さんとして来ていただいている)や、ブラジルのグラフィティライターやスケーターに取材したドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』の制作でも知られる阿部航太さんによる企画。『わくせい』は阿部さんが拠点としている場所でもある。こちらに自分は古本の販売とフリーペーパーに関するトークゲストとしてお邪魔する予定。あくまで主役は高校生だけど、いろいろ話の膨らむような素材を準備したいなと思う。夕方ごろ、大三君がお知り合いのアーティストの方を連れて来てくれる。屋島で行われているアーティストインレジデンスに参加しているガムラン奏者の方。いろいろお話した。少し自分の話をしすぎたかもしれない。反省。

発送件数も多く忙しかったけど、にぎやかで楽しい1日だった。年末に発注していたものも発送の連絡が入る。到着が楽しみだ。

今日は帰って読書。

2025年1月20日月曜日

アレの作業(2025年01月18~20日)

17日(金)夜

閉店後、実家に住んでいる弟家族とビデオ通話。甥たちは恥ずかしがっている。5月に会ったばかりだけどさらに成長しているような。その後、花原史樹君へ再納品してくれた商品のお金の振り込み、水道と電気料金の引き落とし先の切り替えなど、事務作業をやる。

先日、フリーペーパー『Tさんインタビュー』をお渡しした徳島にお住まいの小西昌幸さん(ミニコミ『ハードスタッフ』発行人)より、読んだ感想をいただく。うれしい。小西さんが以前受けたインタビュー記事をおまけにくださった。じっくり読もう。

作業部屋で絵の続き。アルバイトの2人にがんばってもらっているおかげで、若干時間の余裕が生まれてきた。こないだ買ったSuicideの2枚組アルバムの、ライブ音源を聞きながらやる。真冬のこの季節にSuicideは合うな。しかし絵はうまいこといかず、どんどんだめな方向に。気持ちを切り替えて進むしかない。新しいキャンバスにも少し手をつける。


18日(土)

朝7時半に起きて、シャワー、朝ごはん、お弁当の用意。

まどと外出し、南でモーニング。この日はおかわりもしてたっぷり作業。スケッチブックにドローイングをやり、『堀口捨己建築論集』読み始め、今年中に完成させたいアレの作業(今後もしばらくこれに時間をかけるので、「アレの作業」と表記していくことにする)を進める。アレの作業は思っていたよりも大変ではないかも。自分の不器用さに気が滅入りそうになったけど、決めたからにはやるしかない。

「建築の美的価値はその建築に表現される限りにおいてのみあるのであって、それの如き連想の美しさや宜しさは要するに建築の美しさ宜しさではない。茶室建築が山家や農家に得る所はその自然な材料を用途に随って構えない、たくまない技術で具象される美のイデエを学ぶべきであって、あそこやここのそのままの部分や一面ではないはずである。」(『堀口捨己建築論集』、p28)

2022年10月に描いた絵(の画像)を見直す。もうどうやって描いたのか思い出せない。東京にいた頃に描いた絵は見て行程がすぐにわかるものが多いけど、ここ4年くらいに描いたものは行程が複雑化しているのか、ぱっと見でわからないものが増えてきている。どうやって描いたのか思い出せなくなるのは、多分良い傾向だろう。絵にまつわることの動機は全て「ムシャクシャしてやった」にしたい。全部まっぴらだ、という勢いでやりたい。

開店。昨日はお客さんが少なかったけど、この日は多かった。花原史樹君に再納品してもらった『ねんねんころころ』と缶バッジを品出し。ウェブショップでも販売を再開する。在庫置き場に積んでいた、キネマ旬報社発行の『世界の映画作家』シリーズももりもり品出し。全40巻のうち37巻のみが欠けているのが惜しいが、ほぼそろっている。フィンランドから帰省中の山野井さんが来店、久しぶりにお話する。フィンランドと比べると日本は若干物価が安いが、物の値段や電気代の高さに比べて給与が低すぎるのでは、とのこと。去年11月に東京で自分のポートレイトを撮影してくれた浅沼弥沙さんは山野井さんの友人でもある。浅沼さんはエストニアに一時期住んでいたらしい。フィンランドとエストニアは船でそれほど時間もかからず行き来できるそうだ。

閉店後、本を出荷し、店レジのパソコンでジャン=ピエール・メルヴィル『恐るべき子供たち』見る。斜め上、斜め下にカメラを据えてのカットが印象的。全編刹那的な雰囲気に満ちている。


19日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早々に外出し、郵便局で発送。レターパックや消耗品の買い出し。店へ。アルバイト用の本の準備と、ネットで売れた本のピックアップ。午前中にやっておきたかったことが割とできて、なかなかいい感じ。

開店。この日も品出しを進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。店頭買取1件。羊雲さん来てくれて、開店8周年のお祝いをいただく。ミステリー小説でおすすめはないかと聞かれ、乏しい知識をしぼってポケミスを数冊おすすめした。夜はアレの作業をやる。久しぶりにさっこが来てくれて、東京に行った時のことなどを話す。国立で行われたMahel Shalal Hash Bazの結成40周年ライブを見たとのこと。新作のCD『あるきど』を納品してくれた。あるきどというのはさっこの住む志々島の方言らしく、「歩き回る人」という意味があるそう。どうもあまり良い意味ではないようだけど、それをあえてタイトルにするのはさっこらしいなと感じる。

SNSで話題になっている、古本屋の店主が主人公のマンガを読む。出張買取のところは共感できる部分も多いけど、自分は入ってきたお客さんの買う/買わないを予想するようなことはあまりやりたくない。古本屋をある程度やっていたら「誰が何を買うかわからないな…」と思わされる瞬間が逆に増えると思うのだけど、どうだろうか。

閉店後、作業部屋で絵の続き。なかなかうまくいかずこねくり回していたら、良い方向に転がった。京都のターンテーブル奏者、毛利桂さんのソロアルバム聴く。ゴリゴリしたローファイなコラージュノイズで、好きな雰囲気。

ルクスに行く。かなり久しぶりに来た。しゅう君もいて、チャイ飲みながらまいちゃんと3人でなんでもない話。まいちゃんが昔買ったというレコードが何枚かあり、ジャズやテクノ、ムードなどジャンルがいろいろで面白かった。


20日(月)

朝8時頃に起きる。シャワーを浴びて洗濯。アルバイトMさんから借りた『FirstStripGuide はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』読み始める。Mさんは浅草ロック座に行ったことがあるらしい。去年11月に道後で見たストリップがとても良かったので、劇場が残っているうちにまたどこかで見てみたい。入場料は高いけど。

まどと外出し、DORSIAでモーニング。まどは最近いろいろな出来事が重なり疲れ気味。『堀口捨己建築論集』続き読む。建築としての茶室だけでなく、茶道の思想的な部分についても多く書かれている。横の席で話しているのが何やら事業を展開しているらしき男女とコンサル(不動産関係?)の方で、聞き耳を立てる。その方々は基本的にお金や物事を動かす立場で、何かを作ったり売ったりする立場にいかないことを前提にして考えているのが、こちらとしては新鮮。店に戻り、郵便局で本の発送。八百屋でみかん、tomoさんでお弁当を買う。

開店。品出し、発送準備、在庫整理を進める。ジョンのサンの立石さんよりCD追加納品分が届く。お金を振り込み、ウェブショップでの販売も再開。さっこのCDも品出しする。聞いてみると、全7曲入っている中で1曲即興演奏のものがあり、不思議な感じ。キース・ジャレットのレコードとセッションしている?ようだ。他の6曲もギターと歌(鉄琴、カシオトーンなども)を中心にした弾き語りで、温かな録音の質感がとても良い。岡山より、古書店開業に興味があるという方が来店。少し話す。yomsのことは知らなくて、ルヌガンガで教えてもらって来たようだった。

今日はこれから絵の続き。最近になって若干時間に余裕が出てきたか。

2025年1月17日金曜日

雪景色(2025年01月16~17日)

15日(水)夜

疲れて早めに帰りたいとは思っていたものの、閉店後も発送や帳簿付けなどで結局22時近くまで作業。帰って風呂。ヨーグルト食べる。松波太郎『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』続き読んで寝る。


16日(木)

朝8時に起き、ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒーを淹れてスケッチブックにドローイング。

外出。毎年年始に送っている実家への贈り物(家族みんなが使えるような香川~四国関連のものや、甥へのプレゼントなど)をまとめ、郵便局から発送。思っていたよりも時間がかかった。その後、アルバイト用の本の準備。開店時間ギリギリまでやる。

開店。アルバイトO君やってきて、ネット出品の作業をやってくれる。ハップさんが「開店8周年おめでとうございます」と、お祝いの花を持ってきてくれた。ギフトショップモリさんで3月あたりにまたポップアップをやるそうで、楽しみ。品出しと発送準備、昨日お預かりした本の査定を進める。お売りくださったお客さんがこの日も追加で持ち込んでくれたのだけど、阿木譲が90年代に発行していた音楽雑誌”infra"や”BIT”があり、驚く。実物を初めて見た。査定完了し、金額の了承も取れお支払となる。メグマイルランドさんへ、冊子の再納品のお願いメールを送る。メグさんやコルシカさん、川勝徳重さんらの参加する『マンガアーキテクチャ 建築家の不在』展が先日から始まっていて、興味深い内容。

閉店時間を過ぎても発送準備や帳簿付け。22時前に店を出て、ビールとおつまみを買って帰る。飲みながらエドワード・ゴーリー『おぞましい二人』読み終え、『そこまでして~』も読み終える。どちらも素晴らしかった。


17日(金)

朝8時過ぎに起きる。デヴィッド・リンチが亡くなった。自分はリンチの長編も『ツイン・ピークス』も全て見たわけではないけど、『マルホランド・ドライブ』はとても好きな映画だ。

朝ごはんを食べ、洗濯をして、お弁当を用意する。火曜の夜に途中まで見ていた阿部航太さんの『街は誰のもの?』の続きを見る。限られた時間の中でグラフィティライターやスケーターとコミュニケーションし、哲学的な言葉を引き出しているのがすごい。ブラジルのデモの鳴り物の多さも印象深かった。

母親から新潟の雪景色の写真がLINEで送られてくる。地平線まで真っ白で、遠くに淡い色の山並みが見える。雪が積もるようなこともない、地形に起伏の多い高松とは正反対の光景だなと思う。

スーパーで買い物をして、店へ。開店。この日は静かな一日だったけれど、やろうと思ってできていなかったたくさんのポケミスの品出しができた。店頭買取2件。夕ご飯を食べながら、リンチの短編を見る。”The Alphabet"(1969)、”Promotion Following An Evil Deed"(1995)、”Steps"(2007)、”The Disc Of Sorrow Is Installed"(2002)の4本。全部で20分もないくらい。中でも”Promotion~”は1分ほどの短さだけれど、まぎれもなくリンチな世界観が展開されている傑作だった。

今日はまだ店で少し作業。

2025年1月15日水曜日

8周年(2025年01月10~15日)

09日(木)夜

閉店後、帳簿付けや品出しなど少し作業していたらいつの間にか22時前に。コンビニでビールとおつまみを買って帰る。洗い物をして風呂に入り、読書。途中で放っていたレコード・コレクターズの1990年10月号、戦前ミシシッピブルース特集の続きを読む。Skip Jamesを聴きつつビール。読み終えて、トーマス・ベルンハルト『昏乱』読み始める。40ページほど読んで寝る。首筋のあたりに冷たい空気が漂うのが気になってしまう。


10日(金)

朝8時に起きて、朝ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒー淹れて飲む。高松市からアンケート用紙が届いていたので回答。景観改善への取り組みについてや、コロナ禍以降のレジャーについてなど。スケッチブックに数枚ドローイング。良いの少し描けた。

用事をひとつ済ませ、警察署へ。予期せぬタイミングで運転免許証の暗証番号が必要になり、失念していたので窓口で書類を書いて照会。銀行寄る。100均と八百屋で買い物。

開店。発送準備など進める。最近寒い日が続いているけどこの日は特に冷え込みが厳しく、-1℃まで下がったらしい。ストーブをつけると暖かくはなるけど頭がぼーっとしてきて動きが鈍くなる。この日は真行寺さんや、夜には平尾君や大三君が来てくれた。

閉店後、発送準備と帳簿付けを終えて、火曜日に買った木材を組み立てて本棚を作る。1時間半ほどかけて2つ完成。疲れたけど、無事に完成して良かった。この日もお酒を買って帰り、飲みながら読書。気が付いたら2時を過ぎていた。


11日(土)

朝9時前に起きる。ごはんを食べてお弁当を用意し、早々に出発。郵便局で本の発送。土曜日なので本局まで自転車で行く。八百屋で買い物。店に戻り、昨日作った本棚を設置して本を入れる。本のすべりが良くなり、収容力もアップ。在庫整理、そうじ。

開店。13時からO君来てネット出品作業をやってもらう。寝不足と疲れ、気圧による頭痛でいまいち調子が出ず、O君へのフォローがうまくできなかった。それほどフォローせず仕事がまわるようにするのも仕事のうちか。まどはくしゃみや鼻水がひどいらしい。エアコンのせいだろうか。閉店間際、最近よくいらっしゃるDさんが、小物コーナーを見てピンときたのか高松市中心部にあった喫茶店のマッチを持ってきてくれる。シックなものからファンシーなものまで、昭和なデザインが楽しい。いろいろ思い出話も聞かせてくださった。ありがたく買い取る。

年末からずっと忙しく働いているし、今度の火曜は無理やりにでもまったく仕事せず好きなふうに過ごす日に当てようと決める。絵も描きたい。

21時半ごろまで残業し、閉店。本を出荷し、スーパーに寄って帰る。洗い物、風呂。じゃこ天をあぶって生姜醤油をかけ、ビールを飲みながら映画。成瀬巳喜男『妻』見る。原作は林芙美子。高峰三枝子の気怠く嫌味ったらしい表情がいい。2階で物を落とした瞬間、1階で天井を見上げる人物のカットに切り替わる。余韻の残るラスト。


12日(日)

朝9時に起きる。良く寝た。朝ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒーを淹れて『昏乱』続き読む。そうじと洗濯。この日の午前中は割とゆっくりめに過ごした。

開店。ゆっくりと品出しや発送準備。小物コーナーを興味深そうに見ているお客さん、積み木やアクリル板をまとめ買いしてくださった。急いで小物コーナーに補充。アルバイトMさん来て支払いと受け渡し。なんだかんだで忙しかった。

閉店後、本の発送。作業部屋へ。こないだ買ったHERESYのCDをライナー読みつつ聴く。新しい板パネルに手をつける。ラッカースプレー、クレヨンなど最近あまり使っていなかった画材を久しぶりに持ち出し、スプレーで指先が汚れる。明日も店なのに困ったな。

帰宅、シャワー。すぐ寝る。指先のスプレーは石鹸で丁寧に洗ったらすぐ落ちた。


13日(月・祝)

朝起きて、ごはんを食べてお弁当の準備。まどとDORSIAでモーニングを食べようかとなり、行ってみるが満席。南へ行く。スケッチブックにドローイングして読書。『昏乱』読み終える。

「ぼくたちはこんなに長くいっしょに暮らしているのに、互いを知らずにいる。ぼくたちはこの上なく密にいっしょでいながら、みんなが完全にばらばらだ。人生全体が、いっしょになろうという闇雲な試み以外のなにものでもない。」(p45)

開店。こつこつ品出し、発送準備。この日は来客が多かったので、段落を分けて書いておきます。

ブック遍路の方々が来られ、古本市についてお話。去年出店を増やしていろいろ思うところもあったので、偉そうかなと思いつつも正直に話す。

この日ルヌガンガでトークの南陀楼綾繁さんと、徳島の行政で文化事業に携わりながらパンク/ニューウェーブ及びサブカルチャーを主に取り上げたミニコミ『ハードスタッフ』を発行している小西昌幸さんが来られる。小西さんは以前もyomsに来られたことがあったがお話したのは初めて。品揃えを褒めていただき恐縮。

以前よく来ていた、見た目は確実に若いけどやたらと渋い趣味をしているなぁと思っていたお客さんが久々に来られる。会計の際に思い詰めた口調で「今日来れて良かったです」とおっしゃるので何事かと思ったら、この日19時閉店と告知していたのを、今日限りで廃業ととっていたようだ。まだ続けますので安心してください、と伝える。昨年春に県外の大学へ進学されたとのこと。年に1人か2人は「何者だろう」という若いお客さんが現れ、少し経つとたいてい進学や就職で県外へと出ていく。いつ寄っていただいても見応えのある棚で出迎えられるよう準備したい。

いつもブックオフで良い本を買っている『倉敷から遠いで』さんが久しぶりに岡山から来店。年始のセールでもたくさん買われていたので、その時のお話など伺う。遠いでさんは、古本好きのお客さんの中では珍しく?自分の絵にも興味を持ってくださっている方で、「(齋藤さんの)作品集も見たいねぇ」とありがたい言葉をいただく。些末事研究福田さんと荻原魚雷さんも来店。魚雷さんはここ数年旧街道を活発に歩いているのもあってか、いつもよりとても快活そうに見えた。香川で数日のんびりと過ごされたようだ。

19時に閉店し、ルヌガンガで南陀楼さんの出版記念トーク『編集者とは何だろう』を聞く。聞き手は福田さんで、スペシャルゲストとして魚雷さんも参加。南陀楼さんと魚雷さんが同じ場でトークというのも珍しい。南陀楼さんの宮武外骨や『本とコンピュータ』、日本全国の本を巡る動きを訪ね歩いたお話はどれも面白い。魚雷さんの、自身の身体感覚と街道沿いの地理とが噛み合ってくる?話もとても興味深かった。

トークが終わり、去年作った『Tさんインタビュー』(yomsのお客さんにインタビューをしてまとめたフリーペーパー)を南陀楼さん、魚雷さん、遠いでさん、小西さんにお渡しする。小西さんは徳島の戦争体験者にインタビューをしてまわったことがあるそうで、その時の経験を踏まえたかなり具体的なアドバイスをいただいた。

帰ってシャワーを浴び、川井俊夫『金は払う、冒険は愉快だ』途中まで読んで寝る。


14(火)

朝7時過ぎに起きる。読書。朝ごはんを食べ、コーヒーをいれてさらに読書。『金は払う』読み終える。スーパーへ行く。帰ってスケッチブックにドローイング。

料理。ジャーマンポテト、にんじんの酢の物、大根と柚子の甘酢漬け、味噌汁を作る。大根は明日の弁当用。初めて作る料理が多くて時間がかかったけど、うまくできた。

食べ終えて外出。南に入ってまた読書。松波太郎『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』読み始める。4つの短編が収められていて、最初の作品『故郷』からとても面白い。

店に行き、昨日の売り上げの帳簿付けと1件だけ発送準備。その後、作業部屋で絵の続きをやる。2時間半ほど集中してやり、まずまず進んだ。水道橋の料理店『インド富士子/ムンド不二』発のコンピレーションアルバム『インドムンド分子』聴く。ジャケットはYOMSでもzineやCDを扱っているしわしわによるもの。豪華な面子が参加している。中原昌也さん、ポル・マロさん、ロスアプソンの山辺さん、Computer Soupの針谷さんの4名によるThe Cooking ErrchestraのCD聴く。2000年に初台のICCで行ったパフォーマンスの記録。00年前後の空気感が漂う、ユーモアも豊富な即興演奏。おそらく中原さんの、原始人のような「いななき」が哀愁を誘う。

まどと外でごはんを食べようとなり、よって屋へ行く。この日は開店記念日だったのでYOMSのお金から出すことにする。丸8年が経った。すだち餃子や骨付き鳥などいろいろ食べ、飲む。途中から少ししんどい話になるが、こんな日もあるか。自分もしゃべりすぎた。

帰ってヨーグルト食べる。スマホでブログを少し更新。阿部航太さんによる、ブラジルのグラフィティライターに取材したドキュメンタリー『街は誰のもの?』を見始める。諸事情で途中でやめ、寝た。


15日(水)

朝7時半に起き、朝ごはんとお弁当の準備。すぐに店へと向かう。朝家に1時間もいないうちに出発すると、なんだか賃労働をしていた頃のことを思い出す。

店に到着し、9時からzoomミーティング。来月とあるイベントにゲストで呼ばれていて、その打ち合わせ。あまり参加したことのないタイプのイベントだけど、とても楽しみ。こちらで用意できるネタもたくさんありそうだ。

ミーティングを終えて少しブログの更新をやり、歯医者へ行く。年末から左奥の歯がしみて、気になっていた。半年前にもやはり歯がしみて医者へ行き、その時は特に問題なかったのだけど、今回診てもらったらあいにく虫歯だった。ゴリゴリ削られ、来週も行くことになる。

開店。9年目に前日定休日だったので発送がたまっている。少し品出しをしつつ発送準備。店頭買取1件、とりあえずお預かりし後日査定金額を連絡することに。小物コーナーに丸亀競艇や高松競輪のマッチ箱などを追加。〇〇カップなどの賞レースの日程が書かれていて、まめに作成/配布されていたことがわかる。競艇場や競輪場はタバコを吸う人が多いし、マッチはポケットに常時忍ばせておくものだし、広告としてかなり有効だったのだろう。この日はporteさん、中俣さんやカンデラの2人が来てくれた。porteさんはもう少ししたらアメリカ買い付けに行くそうだ。

今日は早朝から動いて疲れた。早めに帰りたい。

2025年1月9日木曜日

なんでもないもの(2025年01月07~09日)

06日(月)夜

閉店時間を過ぎてからも発送準備と在庫整理作業。「これでよし」というところまでいけたのが結局24時前になってしまった。帰ってすぐに寝る。


07日(火)

朝8時に起きる。ご飯を食べようと思ったら炊飯器をセットしておくのを忘れたことに気がつき、外で食べることにする。商店街のほうのさか枝で今季初のしっぽくうどん。久しぶりに食べたらやっぱりおいしかった。

レンタカーを借り、年末の大掃除で処分しそこねていた諸々を車で運ぶ。状態がまずまず良さそうなものはリサイクルショップに持って行き、買取を依頼するのもはばかられるようなものは処理業者へ。しかし処理業者に行ってみると予想以上の手数料がかかることがわかり、やめにする。「破砕ゴミで出せそうなものもあるし、市に回収を依頼したほうが安くあがると思いますよ」とのこと。こつこつ出していくか。

昼ご飯をどこで食べようかと迷っていたら、『サウンドオブヌードル』というつけ麺屋さんが偶然目に入り、行ってみる。とてもきれいなお店。味玉入り、のりとチャーシュー増しのギャラクシーというのを注文する。麺はかなり太くて噛み応えがある。ボリュームもあり、途中で好みの味付けに変えることもできて、味もおいしかった。また来たい。

西村ジョイに行く。きむらで安売りのみかんを購入。資材コーナーはとても寒い。店に増設する棚のための木材を調達。以前映画本がたくさん入ってきた時にありあわせの木箱で棚を作ったけど、木の繊維が荒くて滑りが悪かった。本に良くないので改めて作ることにする。

この日の午後は香川の東のほう中心に気になっていたお店をいろいろまわった。自分のあまり知らなかった世界が開けた実感あり。楽しい。

店に木材などをおろして、スーパーで買い物。まどと合流しスシローへ行く。回転寿司はここもとスシローがおいしいと思う。その後あかね温泉で風呂。広々としてていい。

帰宅。少し休んでから料理。春菊の胡麻和え、豚肉の生姜焼き、根菜ときのこの煮物を作る。その後、荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』続き読んで寝る。久しぶりに美術の本を読んだらなかなか読み終わらない。


08日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。

古書店業で暮らせるようになってもうすぐ5年ほどになるらしい。だんだん自分のやりたかった生活の形「絵も描く古本屋のひと」に近づいてきた。自分はどこか「なんでもないものに擬態していたい」傾向があるようで、作家性をフレームアップしていくことが自明な美術の界隈よりも、誰かの作家性(要するに本のこと)の陰に隠れつついろいろやれる古本のほうが居心地がいい。廃れゆく職種と呼ばれてはいるけど今のところは食べれているし、街の風景に溶け込めるし、売り買いするモノの単価が安いのも、顧客との関係がさっぱりとしていて気楽だなと感じる。しかし、ただぼーっと暮らしていたいというわけでもなく、なんでもなさの奥にあるとんでもなさを注視したいという気持ちもある。古本屋での頭や体の使い方が、絵描きとしてのそれに影響してくることもあるだろう。

レンタカーを返し、店に戻る。昨日運び込んだものの片づけ。税務署に支払った給料の申告。ナルホドでマスキングテープとピンを買い、ルーツレコードへまたCDやDVDを売りに行く。あまり見ていなかったメタルの棚に目を向けると、VENOM、BURZUM、EMPEROR、IMMORTALなどが充実していた。年末に誰かまとめて売ったのだろうか。今回は東京で活動していたハードコアバンドCxPxSと、Muteから出ているSuicideの1stのデラックスエディション?(2枚組でライブ音源など多数追加、ブックレットには2人のインタビューも収録されている)を購入。天国喫茶ぱらいその大津さんは『休みの集い』でのDJの1曲目でSuicideの”Cheree"をかけていたな。

開店。定休日をはさんだので発送が忙しい。店頭買取1件。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。Mさん今後のことをいろいろと考えているようだ。うまくいくといいな。羊雲の2人とまどかさん来る。3人で映画を見に行っていたらしい。小物や本を買ってくれる。小物も少しずつ売れているので、この日も小さな木彫りの熊など補充。

最近ウェブショップでの商品の動きが良い。しかも東京や大阪などの大都市圏だけでなく、いろんなところに住む方が購入してくださっているのがうれしい。この日は秋田や青森など、東北方面からの注文が多かった。

閉店後も梱包/発送作業をやったりブログを書いたり。まだまだやるべき作業はあるけど、22時半になったところで「もういいかな」となり、帰る。ビールを買って、飲みながら『ジャッド』読み終える。テキサス州マーファにあるコンクリート作品群は周囲からの借景も意識されているらしく、造園作業までやっていたというのが意外。


09日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。朝ごはんを食べている間、ラディスラフ・スタレビッチ『映画カメラマンの復讐』見る。長さ20分ほどの、昆虫たちが主人公のコマ撮りアニメーション作品。ストーリーは夫婦の修羅場劇だけど、のんびりとした動きがおかしい。

早々に外出。ガソリンスタンドまで灯油を買いに行く。分厚いレターパックものが売れていたので、郵便局で発送。八百屋でみかんを買う。ルヌガンガへ。涼子さんに新年のご挨拶をして、13日に行われる南陀楼綾繁さんのトークイベントを予約。些末事研究の福田さんや荻原魚雷さんも話すとのこと。まだ買っていなかった濱口竜介『他なる映画と2』を購入。店に戻り、在庫整理とアルバイト用の本の準備をする。

開店。O君来て、ネット出品作業を進めてもらう。自分は品出しと発送準備。この日もウェブショップの商品が動いている。追加発注をしなければ。アパッチさん来てくれて、イベントのフライヤーをお預かりする。夕方にはfragrant.のかおりさんが来てくれる。『休みの集い』のことを気にしてくれていたようで、当日の様子などを話した。イベントの開催から1ヶ月半くらいが経ったけど、こうして気にしてくれている人がいるのはうれしい。O君はこの日6時間ちょい作業してくれた。

この日も小物コーナーの商品が少し売れる。品揃えが少しずつ変化しているのを一番楽しんでいるのは自分かもしれない。ちょうどいい気分転換になっている。

閉店後に本棚の組み立てをやろうと思っていたけど、一昨日の疲労がきている。早めに帰ることにしよう。

2025年1月6日月曜日

言わずとも(2025年01月05~06日)

04日(土)夜

閉店時間を過ぎてからもセットものの梱包と発送、帳簿付けなどをやり、家に帰ると23時を過ぎていた。昨日買ったおさつチップを食べる。まども自分も最近これにはまっているが、食べ過ぎになりそうで怖い。スケッチブックに少し絵を描いて寝る。


05日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。まどと一緒に外出し、久しぶりに南に入る。この日が新年最初の営業日だったけど、並ばずに入れた。荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』続き読む。

「スミスとジャッドがモデルとする、20世紀の優れた「芸術」は、動的な機械工学ではなく、山のように動かない静的な土木工学の構造なのである。動かすことのできないその作品を見るために、むしろ、われわれの方が動いて見に行く必要がある。グリーンバーグはミニマル・アートが「観念化の芸当」にとどまっており、それが、感じられ、発見されたものではなく、演繹されたものであると批判していた。これはむしろ、これまで本論で検討してきたものとは反対である。」(p53)

まどがおつかいでレターパックを買ってきてくれることになり、自分は店に戻る。少し作業して、セール中のルーツレコードへ。手持ちのレコードを売ると、思った以上のお金になった。山原店長にご挨拶。60年代のサイケ/ガレージコンピ、60年代のフレンチ・チャチャチャのコンピ(この2枚は「私はコンピを軽視しない」と念じながら購入)、東京のノイズコアSTAGNATIONのCD(1、2回高円寺のドムスタでライブを見た)、HERESY『1985-’87』を購入。なんとなく以前からハードコアパンクをもっと真面目に聞かなければという気持ちがあり、このHERESYのCDは日本語の5000字ライナーノーツが掲載されたブックレットがついていて、じっくり読みながら聴けそうだと思い、買った。少しずつ買うジャンルの幅も広げていきたい。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充。今治『森』のタケノさん、松山の三帆堂さん、徳島『うだつのあがる古本市』高木さんの3人が来てくれる。一緒に高松の書店/古書店をまわっているようだ。いろいろお話する。羊雲へ行くのは皆さん初めての様子。タケノさんはDAFやCANなどジャーマン系をけっこう聞くようだ。夜はアルバイト用の本の準備を進める。

閉店後、本の出荷。店の作業は切り上げて、久しぶりに作業部屋へ。午前中に買ったサイケ/ガレージのレコードとチャチャチャのCDを聴きながら、キャンバスの続き。どちらも良い感じだ。キャンバスは少し進めておこうくらいの気持ちで始めたけど、描いているうちに思ったよりも進み、完成。

家に帰ると24時をまわっていた。風呂に入って寝る。


06日(月)

朝8時前に起きる。外は久々の雨降り、濡れてしまった洗濯物を取り込む。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。また南に入り、読書。『ジャッド』続き読む。店に行き、アルバイトの人にやってもらうための本の準備。

開店。O君やってきて、2階でネット出品作業をやってもらう。自分は受託商品のスリップつけ、均一本の補充、発送準備など。画家、綱田康平さんのドローイング作品集を品出し。綱田さんは東京にあるGallery TOWEDの運営メンバーの1人で、以前yomsにも来ていただいたことがある。作品集はここ10年の間に描かれたものから厳選した作品が掲載されており、伸びやかな線が気持ちいい。夜になり、店終わりのまどかさんが来てくれる。小物コーナーからいくつか買ってくれた。本以外の商品もいろいろあったほうが来やすいという人もいるかもしれない。O君はこの日時間の余裕があったようで、コンビニで晩ごはんを食べて夜まで作業してくれた。

店を始めた当初は新年の挨拶にちょっといいことをSNSに書こうとしてたな、と思い出す。一方今年は「がんばります」程度のことしか言ってない。気負いがなくなったのか、言わずともお客さんに伝わっていると感じる瞬間が増えて自信がついたのか。あまり緊張感が無さすぎるのも問題かもしれないけど、イライラするよりはいいか。

発送準備で残業中。

2025年1月4日土曜日

年末年始(2024年12月31日〜2025年01月04日)

30日(月)夜

それほど残業もせず閉店。ルクスではワカバ君が仕切りで忘年会が行われていたけど、なんとなく帰ってしまう。

ワインを飲みながら、”K/A/T/O Massacre Dictionary”続き読む。考えてみると、久しぶりに雑誌的なものを読んだ気がする。オカダダさんとspeedy lee genesisさんの対談が抜群に面白い。オカダダさんが普段のDJやパーティーで得ている感覚の延長線上でさらっと「俺は真実っていうのは物体じゃなく現象でしかないと思ってて」と言っていたりするのがとてもいい。


31日(火)

大晦日から3日までは年末年始休暇。8時くらいに起き、朝ごはんはもち。だらだらと過ごす。スーパーで買い物して、昼ごはんはミートソーススパゲティ。

外出。コンビニでカフェオレを買い店へ。以前からやりたかった、店の改装作業に手をつける。といってもそれほど大部分ではなく一部だけ。zineの閲覧コーナーをとっぱらい、板を外し、L字金具を取り付ける。なんでかもたもたしてしまい、時間がかかる。『休みの集い』での自分の展示で使った木材を電ノコで切断。その後はネットで売れた本の発送作業。

帰宅。まどが年越しそばを作ってくれることに。鶏肉やかまぼこ、三つ葉なども入れたボリュームのあるそばになる。お腹いっぱい食べ、まどはマンガの作業に戻る。自分は映画。ダグラス・サーク『翼に賭ける命』見る。原作はフォークナー。事故のシーンでカメラに向かってパイロットが飛んでくるカットはすごいな。

年越しの瞬間まで、ずっとスケッチブックにドローイング。まどは漫画家友達と楽しく作業通話をしていた。スケッチブックは落ち着く。絵を描いてないと自分は本当に精神状態が悪化してしまう。こう書くと何やら深刻だけど、とりあえず描いてさえいれば問題ない。要するに(絵が描けるくらいの)時間的余裕がありさえすれば良いということか、というとそうでもなく、ただ遊びまくってても何かを作っていないとすぐに虚しい気持ちになってしまう。

2024年、映画15

オタール・イオセリアーニ『四月』

ヴェルナー・ネケス “T-WO-MEN”

清水宏『有りがたうさん』

ピエル・パオロ・パゾリーニ『テオレマ』

イジー・メンツェル『厳重に監視された列車』

F.W.ムルナウ『サンライズ』

ユ・ヒョンモク『誤発弾』

ニコラス・レイ『危険な場所で』

ベット・ゴードン『エンプティ・スーツケース』

伊藤大輔『斬人斬馬剣』

ケネス・アンガー『スコピオ・ライジング』

シャンタル・アケルマン『家からの手紙』

ダニエル・シュミット『書かれた顔』

神代辰巳『恋人たちは濡れた』

マリオ・バーヴァ『知りすぎた少女』


2024年、本15

瀬戸夏子、服部真里子、平岡直子、望月裕二郎、土岐友浩、吉岡太朗『歌集 町』

エルンスト・ユンガー『大理石の断崖の上で』

井戸川射子『共に明るい』

マリヲ『世の人』

大森荘蔵『流れとよどみ』

石川美南『物語集』

小島信夫『静温な日々』

レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』

仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』

山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』

永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』

メグマイルランド『棕櫚の木の下で』1巻

伊藤亜紗『どもる体』

斎藤潤一郎『武蔵野ロストハイウェイ』

『K/A/T/O Massacre Dictionary』



01日(水)


年末年始休暇2日目。朝9時半ごろに起きる。たっぷり寝た。朝ごはんはこの日ももち。伊達巻きやかまぼこなども食べる。


まどと外出し、八幡まで初詣に行く。今年は屋台が少なかった。フライドポテトを買って食べる。参拝客の行列ができていたけど、それほど長く待つようなことはなかった。


商店街まで戻り、グレコに入る。元旦もやっているのはありがたい。お客さんが多い。ここでもスケッチブック描く。少しの空き時間ができたら描くようにして、自分の中に線や形を貯め込んでいきたい。


出て、近くの神社でおみくじを引く。自分は中吉、まどは末吉。この神社はそういえば2025年の干支である蛇を祀っている。スーパーで買い物。


まどと別れ、店へ。実家へあけましておめでとうの電話。在庫整理をやったり、ディスプレイ用のひな壇を作ったり。ひな壇は昨日切った木材を使った。2つ完成。在庫整理の続きと掃除は明日の午前中にまわすことにする。途中コンビニにお菓子を買いに行ったら、いつもいる黒猫が珍しく自分から近寄ってきた。お腹が空いているのだろうか。


帰宅、料理。もやしと長ネギの味噌汁、三つ葉入りだし巻き玉子、鶏肉と根菜のゆず味噌煮を作る。明日の弁当のおかずにもできるよう多めに作った。晩ご飯。


余っていたウイスキーを炭酸で割って飲みつつ、ドン・シーゲル『白い肌の異常な夜』見る。原題は”The Beguiled”で、かなりシンプル。南北戦争時の、南部の森の中にある女子学校が舞台。クズなイーストウッドと、背徳行為を重ねていき嫉妬にまみれる女性たちのドロドロ劇。元旦からげっそりする映画を見てしまった。


まどに髪を切ってもらい、風呂に入る。荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』少し読み、スケッチブックに絵を描いて寝る。



02日(木)


朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意をしてさっさと外出。


店の2階、ネット出品作業部屋の片づけを始める。この日はO君と作業の日になっていて、2階でやってもらう予定なのだけど、まだ片づけが途中。この部屋は去年夏ごろまでMさんに浸かってもらっていたのが、買取が増えてしまい物置状態になっていた。やっとスペースを空けられる状態になったので、取り掛かる。在庫を移動してほうきがけ。けっこう時間がかかり、ぎりぎりになってしまった。急いでお弁当を食べる。


昼過ぎになってO君到着し、新しい作業を教えてやってもらう。自分はO君にやってもらう本の準備や、売れた本の梱包や発送、消耗品の買い出しなど。O君は初めてやった作業の割にはそれほどミスもなく、ペースも速かった。最近は時間の融通もきくようだし、たくさんやってもらうことになりそう。


O君帰り、自分は発送準備の続き。量が多くて終わりそうにない。夜早めに帰って料理をする予定だったけど、まどに連絡して明日朝にやらせてもらうことにする。晩ごはんは結局お弁当(いつもの癖で2食分用意してしまっていたのが、逆に助かった)。本を発送し、売れた分の帳簿付けをする。


ただひ夫妻と合流し、半空へ行くが案の定満席。結局安いチェーンの居酒屋に入る。最近一戸建てを購入した話や、東京にいる共通の知人の話などする。なんだかんだで割と長い時間話した。



03日(金)


朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べて料理。サバの塩焼き、ほうれん草胡麻和え、卵焼きを作る。お弁当の用意。


外出。瓦町FLAGの手芸用具店で布を買う。店に着き、お弁当を食べて作業開始。小物や紙モノの販売用スペースの設営をする。買った布を張ってピンで留め、一昨日作ったひな壇に色を塗る。ここで福岡から帰省中の浜吉さんが到着。高松に帰るのは2年半ぶりだそうで、久しぶりにいろいろ話す。高松から出た頃と比べて明るくなったような。最近は肉体回帰傾向にあるそうで、ボクシング、禅、フィギュアスケートといろいろやっているらしい。相互にいい影響があるそうだ。浜吉さん帰り、作業続き。商品を配置していく。集中してやっていたらかなり疲れてしまった。


まどと合流し、porteさんへ久々に行く。まどは初めて来た。店のカウンターなどの配置も変わり、商品も増えている。数百円の買いやすい品物もあってうれしい。柄物の、深めのお皿を購入。煮物などを入れるのに良さそうだ。その後、まどかさんが年末にオープンした古着屋FOOLに行く。置いている商品はレディースのみなので、まどと一緒に来たかった。思ったより広いお店で、これからまたどんどん変わっていきそう。映画の話なども少しする。


帰宅。少し遠くのスーパーまで買い物。ついお菓子をたくさん買ってしまう。ビールも購入。家に戻ってカレーを作る。自分の夕ご飯は余りもののおかずで済ませ、カレーは明日のお弁当にまわした。porteで買ったお皿を早速使ってみたけど、内側に柄の書かれたお皿も割といいもんだ。


風呂にゆっくり入り、ビールを飲みながら映画。フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』見る。ラフなようでいて計算されたカメラの動き。自分の好きな作風どまんなかの映画で、幸せな気分になった。



04日(土)


朝7時半に起きる。この日から新年の営業初日。朝ごはんを食べて、お弁当を用意してさっさと外出。


店に着き、道具や使わなかった材木などを片づける。掃除。小物スペースの商品に値段のシールを貼る作業。ナルホドへマスキングテープを買いに行くが、まだ開いていなかった。なんとか開店までに準備が間に合う。


開店。店頭買取2件。発送件数が非常に多く、ほぼ1日梱包をやっていた。こずえちゃんやネグ君が来てくれて、新年の挨拶。小物スペースはSNSでの反応はそこそこあり(香川の古物業者の方々からもいいねをいただき恐縮)、商品も少し売れた。まめに補充して流れのあるコーナーにしていきたいけど、どうなるかな。


今日はこれからもう少し作業して帰る。