2024年6月29日土曜日

査定査定(2024年06月27~29日)

26日(水)夜

ブログの更新などをしていたら、いつの間にか23時前になる。作業部屋で少し絵の続き。帰宅。シャワー浴びて寝る。

ここ最近めっきりお酒を飲まなくなり、その効果かお菓子もあまり買わなくなった。間食が減っている。


27日(木)

朝9時前に起きる。朝ごはん。お弁当の用意をして外出。コンビニでカフェオレを買って、公園に行ってみる。この時期、中央公園の芝生は養生期間のためロープが張られ、立ち入り禁止になっている。今年は芝生の成長が少し早いような。ベンチに座り、尹雄大『聞くこと、話すこと。』読み始める。

「意味は「言っていること」であり、意味以前の心中に鳴り響く音は「言わんとしていること」。このふたつの違いに明敏であるには、意識的「集中」の聞き方では追いつけない。そして、これらの違いは、音のズレとして私には聞こえてくる。」(p22)

開店。預かっている本の査定をひたすら進める。お預かりした分の査定が1件。品出し、均一本の補充も少し。しかし、この日はなかなかやる気が出なかった。なんとなくネガティブな感情にもなった。夜になって雨が降り始め、今日はもうだめかなと思っていたら、月曜に来てくれた海外のお客さんがビールを飲みに来てくれる。日本語を勉強しているようで、読んでいる村田沙耶香『コンビニ人間』の中の単語の意味を質問されたので、答えたりした。ちょっとしたやり取りだけでも気持ちがなごむ。その後も、天気は悪いものの来店が続く。服装の雰囲気がばらばらな感じの若い女の子5人のグループ(大学の同級生?)とか、特に話したりはしていないけどなんだか楽しい。

閉店後、本の発送。コンビニのお酒コーナーの前に立ってみるが、買わず。店に戻ってジャン=リュック・ゴダール『カラビニエ』見る。こないだ読んでとても面白かった山田宏一『友よ映画よ』でも、『カラビニエ』について何度も言及されていた。戦争についての寓話、しかし変な映画だ。

帰宅。シャワー。西村賢太『一日』読み始める。梅雨の鬱々とした気分に合う。


28日(金)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早めに外出して、喫茶店に入る。『一日』『聞くこと、話すこと。』の続きを読み進めつつ、スケッチブックにドローイング。いい感じに描けた。レターパックを買って店に戻る。

少し早めの開店。品切れになった自主制作の本について、再納品のお願いのメールを送る。この日は店頭買取が1件(支払いは後日)と、神奈川県からの郵送買取が1件。郵送買取のほう査定を終え、金額を振り込み。さらにお預かり分の査定を進める。夜にまさみさんと林田さんが来てくれて、都知事選の話など。東京の選挙があんな感じになってしまって(注目度の高い東京だからああなるのか)今後日本はどうなってしまうんだろうか。とても不安だ。

閉店時間を過ぎても査定の続きや少し品出しをやり、1時間半ほど残業。作業部屋に行き、絵を進める。今のところ微妙。

こないだ『ちいかわ』に古本屋がでてきて、オッと思っていたら、次の回ではもう古本屋をやめていた。ちいかわの世界でも古本屋を長く続けていくのは難しいようだ。

帰宅、シャワー浴びて寝る。


29日(土)

朝7時半に起きる。晴れた。暑い。味噌汁を飲んでストレッチ。まども午前中に病院へ行くとのことで早起き。DORSIAでモーニング。『聞くこと』続き読む。店に行き、1時間半ほど在庫整理作業。

開店。品出し進める。この日はいろんなお店でイベントや展覧会が行われており、にぎやか。いろんな人が来ているはずだけど、うちはとりあえずスロースタート。

途中、まどと店番を代わって外出。Syndicateで開催中のグループ展を見る。さっと見て出る感じになるかと思ったけど、気が付いたらけっこう時間をかけて見ていた。藤井さんとも久しぶりに少し話す。その後、Centerで行われている2日間限定のポップアップへ。東京の友人、山崎由紀子さんもはるばる高松へやってきて出店中。たくさんの人でにぎわっている。山崎さんのイラストが入ったクージー(缶ビールなどを入れると保冷になるクッション)を購入。

店に戻ると、たくさんのお客さんがいた。早くも買取の本がきている。意外と暑かった外から急に冷房の効いた店内に戻ったら、腹痛。しかし続々とやってくる買取。痛みに耐えつつ、心の中で「ありがとうございます!」と叫ぶ。この日は店頭買取3件、お預かりしていた分の支払いが1件。ほか査定を進めようと思っていたが、なかなか取り掛かれず。品出し進める。県外からのお客さんが多く、売り上げは良かった。

今日はこれから少し査定続き。早く風呂に入りたい。

2024年6月26日水曜日

商売にも力(2024年06月25~26日)

24日(月)夜

閉店後、本の発送。量が多いため2往復。店に戻って在庫整理。家に帰り、シャワーを浴びて寝る。


25日(火)

朝7時半に起きる。まどと一緒に外出、南でモーニング。平芳幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』読み進める。30分ほど読書するだけでもかなり気分がすっとする。

レンタカーを借りて出発。中古の電動工具を扱っているお店をいくつかまわり、卓上の糸ノコギリを見る。思ったより安い。

香南町の「やをら」さんへ行く。細い道を行った先の古民家を改装したお店で、特に目立つ看板などは出ていないけど、車が何台も停まっていてすぐに「あそこだ」とわかった。到着すると、お昼時なのもあり自分たちの前には3組並んでいた。本を読みながら待つ。

「芸術的形式」に準じた作品を成立させているという前提のもとで、芸術家は特異な選択眼を持つ主体として特権化されることとなるのだ。そして(略)抽出された無邪気さや幼稚さは、世界を無垢で新鮮な見方で切り取るための積極的な特性として読み替えられるであろう。(『マルセル・デュシャンとアメリカ』p164)

やをらさんの店内はきれいに改装されており、壁には古道具や本もたくさん置かれていてとても良い雰囲気。ソファも大きくて柔らかい。エビのカレー、アイスコーヒー、チーズケーキを食べたけど、どれもとてもおいしかった。カレーはエビの出汁が効いていて、とてもマイルドで食べやすい。アイスコーヒーは浅煎り。浅煎りのコーヒーを飲んだのも久しぶりな気がする。やをらのお2人は2月に企画した『休みの集い』にもお越しになっていたと堀金君から聞いていたので、改めてご挨拶。yomsのショップカードも置いていただいた。

香南町から再び市街地のほうへと戻り、今度は出張買取。今回の現場はお寺。かなり量が多いと聞いていたので2往復になるかなと思っていたけど、お客さんのほうも車を出してくださり1往復でいけた。思ったよりもすぐに運び込みは完了。査定して後日また連絡となる。

再び出発。午前中に見た工具店で糸ノコを買い、ホームセンターで板も購入。ぽかぽか温泉に行く。サウナ2回。上がって読書。スケッチブックも何枚か描くが、うまくいかず。

店に寄って荷物をおろし、スーパーで買い物をして帰宅。ヨーグルトを食べ、さっさと寝た。


26日(水)

朝7時に起きる。眠すぎるが、しかし二度寝したくなく、机に10分ほど突っ伏した後、眠気覚ましに昨日買ったガムを噛みながら料理。野菜スープ、卵焼き、タコライスを作る。朝ごはん。まどは11時に美容院を予約しているらしく、11時でも「早い時間帯」と言っている。

レンタカーを返却して、また南へ。『マルセル・デュシャンとアメリカ』読み終える。とても面白かった。その後、店に行き昨日運び込んだものの整理。糸ノコギリや板を作業部屋に持って行き、お預かりした未査定の本を木箱に入れてバックヤードへ運ぶ。作業しているうち、開店時間前でもお客さんはちらほらとやってくる。

そのまま開店。12時半ごろに整理の作業はひと段落。この日は店頭買取5件。うち1件は大きめの段ボール2箱で、後日連絡となった。ほか品出しと発送準備。

できるだけ、自分の絵の活動費用は自分で稼ぎたい。表現活動をしている人の中には助成金を活用する人もたくさんいる。それをすべて否定するわけではないけど、やりたいことの実現よりも助成金の取得が先に立っていないか?と感じるケースや、助成金取得のためにそれはちょっとどうなの?ということをやっているアーティスト(そういうことをしている時点で、アーティストなどとは呼びたくないわけですが)の話を聞くたびに、「自分はこれでいく」と、商売にも力が入る。しかし今年に入ってからの買取の量は自分のキャパシティを越えてきている気もする。やり方を考えていかないといけない。

少し絵を描いてから帰る。

2024年6月24日月曜日

雨をしのぐ(2024年06月23~24日)

22日(土)夜

閉店後、作業部屋で絵の続き。クタクタで途中横になると、寝落ちしそうになった。しかしやる。午前中一旦完成させた絵を改良し、再び完成。本を出荷し帰宅。雨がちょうど止んでいるタイミングで良かった。シャワーを浴びて寝る。

ヤフオクで狙っていた卓上糸ノコを落札しそびれる。


23日(日)

朝8時頃に起きて、朝ごはん。外は降りそうな、そうでもなさそうな、梅雨らしい天気。南へ行き、先日入荷した漫画誌『キーホルダー』を読み終える。花原史樹君は元気だろうか。平芳幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』続き少し読む。

昔から、庭に即席で小屋を建てて、そこでひと雨しのいでみたい願望がある。ひと晩ではなくひと雨がいいのは、そっちのほうが自分を守れた実感を得られるからだろうか。子供の頃はよく傘を組み合わせてシェルターを作り、そこに潜り込んでいた。冬に、雪かきをした後かまくらを作ったのも良い思い出。屋根の部分を薄くして外の光が透けるようにしたり、部屋の中心を盛り上げて机にしたり、壁に窪みを作って物を置いたりと、いろんな工夫をしていた。かまくら作りは雪国の子どもたちの創造性にかなり刺激を与えているのでは。

少し早めの開店。預かっていた本の査定を進める。雨は少しずつ激しくなっていくが、昨日よりもお客さんは多い。店頭買取1件、文庫本300冊ほど。とりあえずお預かりすることに。

夕方、友人のしわしわ(※人名です)と、ラップグループ『ESV』の皆さん、岡山のバンド『ロンリー』のメンバーの方がこぞって来店。昨日岡山でESVのライブがあったそうで、この日はレンタカーを借りて香川を少し観光しているとのこと。庵治のあたりのうどん屋さんに行くというのは前もってしわしわから聞いていて、「その辺は石の産地で、無造作に良い石がゴロゴロしていて面白いよ」と伝えていたのだけど、案の定楽しんでもらえた様子。しわしわとなしさんのユニット『消極的レジャー』のCDRをいただく。まどが店番を代わってくれて、みんなでくつわ堂に行く。しわしわが『サバヨンクリーム』というデザートを頼んでいた。今までほぼ飲み物しか頼んだことがなかったので気が付かなかったが、バニラアイスとフルーツにワインベース(アルコールは飛ばしてあるそう)の白いソースがかかっている。ソースだけ少し分けてもらったらおいしかった。外に出ると土砂降り。

店に戻り、少し品出しと、在庫整理や発送準備をやる。郵送買取依頼のメールが1件。最近はひどい天気だけどいろんな人達が店に来てくれて、いい具合に気が紛れる。ありがたい。

閉店後、『ザ・シネマ メンバーズ』の加入手続きをして、ジャン・ユスターシュ『わるい仲間』とシャンタル・アケルマン『街をぶっ飛ばせ』を続けて見る。前者はタイトルほど悪どい人間が出てくる話でもなく、財布を盗むくらい。しかしこのなんでもない倦怠感が良い。40分弱の短い作品。後者はアケルマン18歳の時の作品で、13分ほど。アパートの1室で自身が暴れまわっている様子をずっと撮っている。暴れまわるといっても、それほど大暴れというわけではない。

本を発送して帰宅。シャワーを浴びて寝る。


24日(月)

朝8時頃に起きる。朝ごはんに梅おにぎりを作って食べる。洗濯。

早めに外出し、本を国外発送するための伝票作り。前回は郵便局の窓口でやったけど、今回は国際郵便マイページに登録して自分でやってみた。品物の内容や価格を細かく記載しなければならず、手間がかかる。伝票をプリントして、次は梱包。厳重にテープで留める。郵便局に持って行き発送。午前中はほぼこの発送で終わったけど、けっこう売れたのでお金にはなった。

開店。昨日預かった文庫本の査定を進める。完了し、金額の了承も取れた。品出し、均一本の補充。郵送買取依頼のメールに見積もりして返信。この日は発送の件数も多く、箱詰めが必要なものもあったりで手間がかかり、1時間半ほど残業。

明日は出張買取。少し準備をしてから帰る。

2024年6月22日土曜日

いろいろ日記(2024年06月21~22日)

20日(木)夜

閉店間際、『高松まちなか人物伝』という冊子を閲覧コーナーに置く。2006年の発行で、商店街の組合長、二蝶の大女将、ライオンカンの元支配人など、重鎮たちへの聞き書きが掲載されている。SNSに紹介の投稿をすると、フォロワーの方から「ライオンカンは矢野サーカス/矢野移動動物園の成功祈願で命名された映画館のはずです」とリプライをいただいた。軽く調べてみると、ライオンカンは大正11年に開館したようで、『ライオン通り』というのはそれにちなんでつけられた名前らしい。今まで「ライオンカンはライオン通りにあるからそういう名前なんだろう」と思っていたけど、順番が逆だった。

閉店後、作業部屋で絵の続き。BGMに、栗金商店で買った威力さんのmixCD『光速と弾炎』や、大阪のFun Tricks! Recordsで買ったsuwaWanderのCDRなどを聞く。どちらもとても良い。suwaWanderさんは2000年前後の懐かしいIDM感がある。絵も良い感じに進んだ。本を出荷して帰宅。くたくた。眠い。シャワー浴びて寝た。


21日(金)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べながら、YouTubeに公開されている、写真家・富澤大輔さんとデザイナー・浅田農さん(明津設計)のトークイベントの記録動画を見る。司会は吉祥寺にある写真集専門の書店book obscuraの店主黒﨑由衣さん。富澤さんの写真集はyomsでも扱っている。写真集ができるまでのお2人のやりとりが興味深い。浅田さんは編集者的な気質もあるように感じた。日々たくさんの写真集をご覧になっている黒﨑さんならではの視点も面白い。自分も本を売って生活しているわけだけど、本を作る側のことは何も知らないし、あるジャンルを専門に扱っているお店は商売のやり方も全然違う。

まどと外出、南へ行く。平芳幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』読み始める。平芳さんのデュシャンについてのお話は、2年ほど前に高松市美術館で聴講した。この本はデュシャンの作品論というよりは、同時代のアメリカ美術の動向、デュシャンのそれに対する振る舞い、その振る舞いに対する批評や評価、の3つがどういう関係にあったかを丹念に見ていくような内容で、とても面白い。グレゴリー・ベイトソンとデュシャンの対話(鼎談の中の一部分)で、ベイトソンが「ある種の創造が別種の創造より重要であることはありません。しかし、創造者を感じる芸術作品と、技術的な熟練に埋没しているがために創造者を感じない劣った芸術作品とを区別するのとは重要でしょう。」という発言をしていて、なんだか意外に思った。それに対するデュシャンの返答「いいえ。私は創造者に対して何も感じません。」は、いかにも「らしい」感じがする。

作業部屋で絵の続き。昨日進めていた絵が完成する。早すぎる気もするけど、一旦これで止めておこう。いい具合に午前中からいろんなことができた。

開店。均一本の補充、品出しなど進めていく。出張買取の依頼が入る。ちょうど火曜日に車を出す用事があったので、その日にお伺いすることに。かなり量は多そうだ。なんだかしゃれた感じの若い一人客の方が多い。高知の黒潮町より、『山本書店』の岡本さんがいらっしゃる。この秋に黒潮町で古本市を開催するそう。高松からは高速で3時間ほどらしい。岡本さんはこれからオリーブホールで行われるカネコアヤノのライブに行くとのことで、今日若い一人客が多いのはそういうことかと、謎が解けた。夜は発送準備を進める。

閉店後、本の発送。交番裏にはライブ後の余韻を楽しんでいる人が多く、良い雰囲気。この日は午前中で絵も完成したし早めの帰宅。まどがBLACK HOLEの黒沢清特集を見ていた。アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『密告』見る。階段と大きく伸びる影、登場人物を追い立てるように響き渡る不気味な怒号。緊迫感を演出する照明の揺れが、やがて止まると今度は時間の経過を表す。ラストのめまぐるしい展開がいい。シャワーを浴びて、八木義徳『家族のいる風景』続き読んで寝る。


22日(土)

朝6時半に起きてしまい、もう一度ベッドに入るが眠れず、そのまま起床。『家族のいる風景』読み終える。朝ごはんを食べ、先日届いた映画zine『ORGASM』11号を読み終える。

お弁当を用意して外出。作業部屋へ行く。こないだネットで買った、ドイツの電子音楽のコンピレーションアルバムを聴く。シュトックハウゼンを感じさせるような電子音やミュージックコンクレート、ボーカルの入った曲もある。絵の続き。以前から進めていた板パネルの絵が完成。もう少し手を加えるか、どうしようか。

開店。ばたばたとお客さんがいらっしゃり、買取もありでなかなか忙しい。まどかさんが来週末に茎で開催するポップアップのフライヤーを持ってきてくれる。ヒマさんとDORSIAの方がいらっしゃり、お話。ヒマさんは先日福岡の太宰府天満宮で行われたアートブックフェアに出してきたそう。太宰府天満宮は改修にあわせた仮殿の設計を藤本壮介に依頼してMame Kurogouchiも関わっていたりとか、いろいろやっていたな。

まどが来て、店番を代わってもらい、3人で今日から始まるSyndicateのグループ展を見に行く流れに。雨が降ってきた。到着すると、看板が出ておらず、ギャラリーが暗い。どうやらこの日は17時から行われるオープニングパーティーからギャラリーも開くということらしい。同じビルの3階にアトリエを借りているジュノ君がたまたまいたので、半ば強引に誘い出し、なぜかビルの屋上へ行ったりする。そしてDORSIAで4人でおしゃべり。予定は狂ったけど、なんとなく梅雨らしいだらっとした時間だ。

店に戻る。砂古口さん久々にいらっしゃる。砂古口さんは笠置シヅ子の伝記を書かれた方で、去年は朝ドラの関連で忙しかった。現在新著を準備中とのこと。そういえば、こないだ読んだ鶴見俊輔『大衆芸術』に2ページくらい笠置シヅ子のことが書かれていたな…と思い出して伝えると、ご購入いただけた。うれしい。この日は少しずつ雨足が強まって夜はお客さんが少なかった。郵送買取の金額が了承取れ、振り込み。さらに別件の査定を進める。

もう遅くなってしまった。少し絵をやろうか、どうしようか。

2024年6月20日木曜日

続もりもり(2024年06月18~20日)

17日(月)夜

低気圧で頭痛腹痛がひどいので、少し早めの閉店。本を出荷して帰宅、ベッドに崩れるように寝た。


18日(火)

朝7時半に起きる。明け方頃に一番雨がひどくなるとの予報だったけれど、目が覚めた時にはもうかなり雨足は弱まっていた。シャワー浴びる。朝ごはんを食べながら、内田吐夢『自分の穴の中で』見る。月丘夢路の息子が金子信雄という設定で、親子というより夫婦に見えるな…と思っていたら、実際1歳しか違わないようだ。三國連太郎の下衆ぶりが派手で目立つが、他登場人物のエゴイストぶりも相当なもの。

まどと外出、DORSIAへ行く。まだ雨が降っている。頭が痛い。ミシェル・ビュトール『心変わり』続き読む。店内BGM、しばらくシティポップがかかった後に梶芽衣子『修羅の花』が突然流れ驚く。涙はとうに捨てました…。

その後、instagramで見かけて気になっていたもののまだ行ったことのなかった、瓦町駅そばのタイ料理屋『チャロー』さんに初めて行く。カウンターに偶然アシュリーがいて、久しぶりに話す。和歌山で農業の仕事をやった後にインドへ渡るとのこと。カオマンガイとレッドカレーを食べる。どちらもおいしい。お店の本棚には旅行や音楽関連の本がたくさん並んでいる。店長さんとお話すると、ハードコアパンクなどのバンドをやっているお知り合いが多いらしく、DJとしてツアーを一緒にまわったりもしていたそうだ。

まどは最近背中が痛むとのことで整形外科へ。自分は栗金商店に行く。ちょうどみきちゃんもいた。堀金君と話し、威力さんのmixCD『光速と弾炎』、Tiny Timの缶バッジを購入。皇帝に入ってアイスコーヒーを飲みつつ読書。急に暑くなってきたこの辺の時期が、意外と熱中症になりやすいのかもしれない。

店に行き、アルバイト用作業スペースの片づけ作業。ゆっくり進める。

帰宅。晩御飯はステーキ。詳しくは書かないでおくが、このステーキが食べられるのはまどのがんばりによるもの。ありがたくいただく。食べ終わった後、2人で近くのスーパーまでアイスを買いに行った。

夜もまた店で片づけの続きをやる予定だったけど、結局家で過ごした。高松市からがん検診の通知が来ていたので、申し込み日などを確認。藤本タツキ『さよなら絵梨』読み終え、ドイツの映画作家Lutz Mommarzの1967年作品”Oben-Unten”見る。テープ変調されたドラムの音がかっこよく、ダブっぽくも聞こえる。サイケデリック華やかりし時代でもどこかダダ的な冷めた感じがあるのが、なんだかドイツらしいような。『心変わり』続き読んで寝る。


19日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、読書。『心変わり』読み終える。店に行き、片づけの続き。

アルバイトMさんから、コロナに罹患したとの連絡が入る。最初は風邪かなと思っていたのが、途中から嗅覚味覚がなくなっていったらしい。最近になって、身の回りで「初めてコロナにかかった」という人が増えている。「インフルエンザよりも何倍もつらかった」と言っている人もいた。かからないに越したことはない。

開店。店頭買取3件、お預かりしていた分の支払いが1件。さらに段ボール10箱ほどと2箱と2件の持ち込みがあり、こちらもお預かりとなる。10箱のほうは、うち8箱ほどが洋書のペーパーバック。こういうケースは珍しい。なんだか最近買取が多くありがたい。明日も東京から郵送買取の段ボールが1箱届く予定。売っていかないと。まどに店の作業をやってくれた分の給料を払う。出ていくお金の多い日。久々に、外国からの観光客の方がzineなど自主制作ものをまとめ買いしてくれた。自分の店で扱っているzineが海外へ渡るのはなんだかうれしい。品出し、均一本の補充も少しだけやるが、ほぼ査定を進めるのに時間を使った。

発送、ブログ更新、帳簿付けなどやっていたら23時前。帰宅。ゆっくり風呂に入り、八木義徳『家族のいる風景』少し読んで寝る。


20日(木)

朝7時半に起きる。ぐっすり眠れた。『家族』少し読み進め、朝ごはん。なんとなく舌が痛い。できものがある。塩タブレットを食べすぎたか、それともストレスや疲れによるものか。まどは一旦起きたもののまたベッドに臥せってしまった。梅雨で空気が重い気がする、とのこと。この日は曇り。週間天気を見るとはっきりしない予報。若干涼しいのは助かる。

やることがたまっているので、お弁当を用意して9時半ごろ早めに外出。100均で消耗品を買い、ファミマで奥田亜紀子さんのシール(古畑任三郎や浜田省吾のイラストが水彩で描かれている)をプリントする。いつの間にかコンビニでシールがプリントできるようになっていたとは。

店に戻り、片づけ作業の続き。だんだんすっきりとし始めたが、それにしても量が多い。

1時間弱早めの開店。この日は店頭買取1件。昨日お預かりした分の査定を進め、完了し、金額了承取れる。その後、東京からの郵送買取がさらに1箱到着。なかなか入ることの少ない現代美術関連のほか、デザイン、多肉植物などの本がいろいろ。とてもありがたい。こちらも査定終えて金額を連絡する。残りは昨日夜に預かった分の2箱だけど、昨日残業をたくさんやって疲れたし、明日にまわそう。

今日はこれから絵の続き。キャンバスに手を入れるのも久しぶりな気がする。

2024年6月17日月曜日

仕事もりもり(2024年06月15~17日)

14日(金)夜

閉店時間を過ぎても、帳簿付けや預かった本の査定などを23時ごろまでやる。帰宅。風呂に入り、保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』続き読んで寝る。


15日(土)

朝7時半に起き、ごはんを食べながらサッシャ・ギトリ『とらんぷ譚』見る。ひょんなきっかけからモナコのカジノディーラーになった男の奇特な半生を、自身による回想形式で描いていく映画。話は軽快に進んでいき、笑えるところも多いが、出てくる人物は一筋縄ではいかない人物ばかり。少し本を読んで、お弁当の準備。

外出。店に行き、在庫整理と査定の続き。なんとか昨日預かった段ボール5箱分の査定を、開店前に終わらせることができた。

開店。この日はお客さんが多かった。暑さが厳しくなる前に観光に来た人が多いのだろうか。品出し、均一本の補充を進める。店頭買取1件、昨日お預かりした分の支払いが1件。郵送買取の本が1箱到着し、こちらも査定を進め、完了。メールを送る。久しぶりに仕事をもりもりやった日になった。これも最近買取が増えてきたおかげか。先月末の出店で空いた棚の隙間も埋まった。

閉店後、zineをどかして棚の掃除。エアコンのフィルターも外して、ホコリを取って水洗いする。明日には乾くだろう。在庫整理。その後、作業部屋で絵の続き。新しい板パネルに手を付ける。帰宅。シャワーを浴び、買取で入った『至極のモダニスト 中平康』を読み終える。1959年の『その壁を砕け』は新潟や佐渡でロケをした作品のようだ。今年に入ってすぐ亡くなったミルクマン斉藤さんも書いている。自分が高校くらいの時、ミルクマン斉藤さんは「groovisionsの人」という認識だったけど、今頃になって映画評論家として文章を読んでいる。


16日(日)

朝8時過ぎに起きる。まどが作ってくれた舞茸とキャベツの味噌汁を飲む。この日、原稿がひと段落ついたまどは温泉へ行くとのこと。風も涼しくて気持ちよさそう。外出。南でモーニング。読書、スケッチブック2枚描く。やっぱりこういう時間が大事だ。車を出す用事ができたので、レンタカーを予約。

店に戻り、エアコンにフィルターを取り付け、棚にzineを並べる。作業部屋へ。ネットで注文した卓上糸ノコギリが昨日早速届いたので、動作確認。刃を張ってスイッチを入れてみるが、なぜか動かない。出品者の方と連絡をとると、特にストッパーなどはなく、スイッチのON/OFFのみで動作するはずとのこと。困ったな。後でもう一度試してみよう。

開店。品出しなど進める。途中久しぶりにお腹が痛くなり、苦しむ。もっと食物繊維をとったほうが良さそう。昨日の郵送買取分、金額了承取れて振り込み。夜にカンデラの2人が来てくれた。先週鳥取と島根に行ってきたそうで、その話を聞く。山陰いろいろまわってみたい。

閉店後、コンビニで飲むヨーグルトを買い、店で飲みつつ読書。その後作業部屋。糸ノコのスイッチを再び入れてみると、動き始めるものの、板を切り始めるとパワーが弱すぎて止まってしまう。これはだめそうだな。絵の続き。これはもしかして完成か?というところまで進むが、なんとなく安直な気がして、もっと手を入れることにした。

帰宅。シャワーを浴びて読書。『小説~』読み終える。保坂さんの批評(と言っていいのか、という問題は置いておく)は、読んでいてどこか啓蒙的というか、読者の「読み」に働きかけるような文章だなと感じる。切実さを感じるし、共感できるところもたくさんあるけれど、抵抗も少しある。


17日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはんはコーヒーとドーナツ。まどが作ってくれていたスープも飲む。まどはこの日病院で検診があり、早めの外出。ライナー・ホルツェマー『マルジェラが語る”マルタン・マルジェラ”』見る。マルジェラ本人の内向的な部分や、ショーの演出の革新性、身の回りにある日用品を使って発想していく様子など、以前見た『We Margiela』とはまた違う部分に焦点が当たっていて面白かった。

店へ。発注していた映画zine”ORGASM”最新号の11号が届いていた。開店。品出し、発送準備など進める。ORGASMも出す。今回は3度目となるロマンポルノ特集で、阿佐ヶ谷ラピュタでは現在ORGASM監修による日活ロマンポルノの特集上映が行われている。このフライヤーがまたかっこよくて、今回zineと同封して送ってくださり、とてもうれしかった。まどと店のお金のこと(つぶれそうとか、深刻な問題ではないです)について考える。夕方こずえちゃんが来てくれて少し話す。

明日の明け方頃、香川県は大雨が降るらしい。電車も明日朝は各所で止まってしまうようだ。頭やお腹が痛い。店を早めに閉めて、今日はもう家に帰る。

2024年6月14日金曜日

染み付いた振る舞い(2024年06月12~14日)

11日(火)夜

閉店後、本の発送。店に戻ってブログの更新。その後作業部屋へ行き、絵の続きをやる。体は疲れているけど、「もう少しで完成だな…」というところまできていて、ついじっくりとやってしまう。結局24時前まで作業していた。


12日(水)

朝7時半に起きる。夜の気温も上がってきて、毛布を1枚かぶるくらいで十分になってきた。まどの作ってくれていた味噌汁を飲んで、食器の片づけ、洗濯。『木山捷平全詩集』読み終える。

まどと南へ行く。本を読もうとしたところに安岐さんが偶然やってきて、久しぶりにお話。大分や台湾に行ってきたそうで、臼杵の摩崖仏や台湾南西部の塩田の話などを聞く。

作業部屋へ行き、絵の続き。手を入れれば入れるほど課題が見つかり、なかなか完成しない。

「自分の価値を証明し続けないといけない」という緊張状態を強いる環境にある程度いると、内心で反発はしていても、無意識のうちにそこで優位に立つ人間の語り口や振る舞いが染み付いてしまうように思う。いじめられっ子が弱い立場から抜け出した途端、自分をいじめていた人間と似た振る舞いをしだす時などにもそう感じる。自分の芯にある好きな質感や雰囲気などは、様々な人生経験を経てもそう大きく変わることはなさそうだけど、しかしそれらを何かしらの形に表したり、他人に伝えようとする時、表現の仕方は環境(が植え付ける強迫観念)に大きく揺さぶられる。

開店。梅雨入りしたはずだけど天気はいい。返信しそびれていたメッセージやメールを返す。昨日彦根から届いた田口さんの新作冊子のお金を振り込む。均一本の補充、品出し、発送準備。福田さん来てくれて、些末事を追加納品してくれる。横浜トリエンナーレや森美術館に行ってきたそうで、アートな話を聞く。大三君やゆかちゃんも来てくれて、友人にたくさん会った日。店頭買取1件。支払いも多かったけど、店の売り上げもそこそこでなんとかなった。閉店間際、尾仲浩二写真集『MATATABI-2 SHORT TRIP AGAIN』を読む。またどこかに行きたくなってしまうな。

夜になって、なんだか気分が悪くなってきた。少し頭も痛い。閉店後、本を出荷して早めに帰宅。途中、スーパーでバナナとヨーグルトを買う。冷蔵庫を開けると甘酒があったので、ヨーグルトと混ぜ、バナナを入れて食べる。いまいち。まどといろいろ話して風呂。メグマイルランド『水辺のできごと』読み終え、保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』続き読んで寝る。


13日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながら、アレックス・ウィンター『ZAPPA』見る。初めて遺族公認のもと制作されたフランク・ザッパについてのドキュメンタリー映画。みなぎる実験精神と反骨精神に元気が出る。昨日少し嫌なことがあったけど、バネにしてやろうと思えた。

次に読む本を選ぶ。こないだがふのポップアップで買ったマチつきの封筒、読む本を入れておくのにちょうどいい。お弁当の準備。外出、作業部屋に行って絵の続き。もうあと一押しだ。

開店。この日は急に暑くなり、30度を超える。店頭買取3件。うち1件はお預かり。非常にゆっくりと作業。品出し、均一本補充。郵送買取依頼のメールに返信。zineを扱わせてもらっている方から新刊の案内が届き、発注。

閉店後、作業部屋で絵の続きをやり、完成。自分は瞑想なんかにはそれほど興味はないけど、集中して絵を描くことには明らかにそれに近い効果があると感じる(別に絵のセルフケアな部分を掘り下げていこうという気持ちはない)。それだけでも「とりあえず続けていこう」と思える。絵は健康に良い。どんどん次にいきたい。

本を出荷して帰宅。『小説~」続き読むが、暑さにやられているのか途中でひどく眠くなり、結局そのままベッドに入ってしまった。

ここ最近胃の調子があまり良くないのもあって、お酒を控えている。節約になるし、このまましばらくは一人で飲むのをやめてみよう。


14日(金)

朝7時半に起きる。8時間以上寝た。ごはんを食べて少し読書。『小説~』少し読む。500ページ弱あり、1ページあたりの文章の量もそこそこあるので、まだしばらく読み続けることになりそう。

外出。銀行でお金をおろし、住民税を払う。今年からさらに森林環境税というものが追加された模様。うーん、もっと稼がなければ。レターパックやスマートレターを買い足し、南へ。気分を変えたくなり、ビュトール『心変わり』読み始める。視線をページ上に走らせているだけで、旅の空気や情景がひゅるひゅると体の中に流れ込んでくるよう。とても気持ちいい。スケッチブック2枚描く。

開店。この日は店頭買取2件と、おととい昨日にお預かりした分の支払いが1件。さらに2件(合計5箱)お預かりとなる。ゴールデンウィーク明けくらいから買取が若干減っていたけど、ここにきて増えてきた。リピーターの方も多くありがたい。大阪のPOTATO PRESSさんから発行された漫画誌『キーホルダー』入荷。yomsのオリジナルトートバッグにイラストを提供してくれた花原史樹君のほか、スケラッコさん、黒木雅巳さん、カシワイさん、奥田亜紀子さんが参加している。U-TAさんが今度CENTERさんで行われる展覧会のDMを持ってきてくれる。夜にもCENTERの大山さん来てくれて、少しお話。

メルカリで卓上の電動糸ノコギリを購入。ほとんど衝動買いだけど、面白く使えそうな予感がしている。大学時代、世界堂でいろんな画材を買って貪欲に試していた勢いを思い出したいというのもある。

今日は気力体力に余裕があるので、夜も古本の仕事。

2024年6月11日火曜日

津山、加西(2024年06月10~11日)

09日(日)夜

閉店後、本の発送。飲むヨーグルトを買う。レコード聴きながら絵の続き。けっこううまくいく。もうあと一押しでいけそうだ。

帰宅。シャワーを浴びて、少しだけ野矢茂樹『心と他者』読み進めて寝る。


10日(月)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べて、読む本を選ぶ。

出発。電車に乗って津山へ。通勤時間帯だけれど、どれほど電車内は混雑していない。マリンライナーで岡山まで行き、津山線に乗り換えるが、接続で30分弱も待つ。この電車は快速で、一部の座席が景色を楽しめるように窓の外へと向いており、バーの椅子のような低めの背もたれがついている。津山線の車窓風景は緑が多くて好きだ(初めて乗った時、想像以上に山深くて驚いた)。『心と他者』読み終え、『木山捷平全詩集』(講談社文芸文庫)読み始める。

「われわれにとっては、「213-57=166」は「誤った引き算」である。そして「誤った引き算」とは、「引き算のつもりなのだが、引き算ではない」というものにほかならない。すなわちそれは、「引き算ではないものを引き算〈として〉為してしまった」ということなのである。」(『心と他者』p317)

11時過ぎに津山着。歩いて喫茶曲がりへ行く。以前、友人の戸田さんの個展を見に行って以来だから、かなり久しぶりなはず。

喫茶曲がりはつい最近リニューアルして、以前の物件のすぐ斜め前に移転した。入ってすぐのところにギャラリースペースがあり、奥が喫茶になっている。現在は鳥取の古物商『がふ』さんがポップアップを開催中。1階のギャラリースペースだけでなく2階にまで展示が展開されている。什器は現地調達したものも多いとのことだったけど、色とりどりの古物と非常にマッチしていた。配置のバランスも絶妙。インスタレーション作品のようでいて、しかしあくまで古物の販売というのが、なんとも良い。自分の今考えたいことがここに詰まっている気がする。元気が出る。

チムニーさんのカレー(とてもおいしい)を食べていると古本たかつかさんが来て、いろいろお話。ほどなく『がふ』の長谷川さんも鳥取から到着する。長谷川さんとは前もって連絡を取り合っていて、津山で合流することになっていた。展示タイトルをカッティングシートで作って貼ったり、品物の補充をし始める長谷川さん。念入りに位置を調整している。自分は木でできたチューリップといびつな花瓶、読みかけの本を入れるのに良さそうなマチつき封筒を買った。古本コーナーからは赤瀬川原平『ピストルとマヨネーズ』を購入。

長谷川さんの車に乗せてもらい、加西へと向かう。津山から加西へは高速で1時間半ほど。道中、古本や古物の商売についての話をする。古本、古道具、古着、中古レコードなど、単に古いものを扱うといってもいろんな商売があるけど、それぞれに違うノウハウやドラマがあり、話は尽きない。長谷川さんは美術をやっている人なのかなと思っていたら、ご自身で制作は特にされていないそうだ。

加西のVoidで、愛媛の古物商『meza』さんと、愛媛の木工作家GEN KONOさんの展示を見る。ちょうどダイゴさんもいた。mezaの片岡さんは先日instagramでメッセージをくれて、自分の絵を以前から気にしてくれていたそう。まだお会いしたことはないが、去年自分が個展をやったVoidで展覧会をやるというのにも驚いたし、まったく同時期に曲がりでがふさんもやるとのことで、これはハシゴしなければ!と、今回定休日をずらしてまわることにした。長谷川さんと一緒にVoidに来れたのもうれしい。mezaさんの商品はヨーロッパ買い付けで、今回は燭台やカトラリーをメインに出品している。KONOさんの作品はスツールやオブジェなど。どれも魅力的な形で、引き込まれる。4階のダイゴさんの事務所では安野谷昌穂さんの絵の展示も行われていた。3階の中古レコードコーナーからRicardo Villarobosの12インチ2枚組、古本でギー・ドゥボール『スペクタクルの社会』(一度読んだはずだけど、買い直し)買う。

長谷川さんが神戸まで乗せてくれることになり、お言葉に甘える。長谷川さんは今鳥取に住んでいるけど、新潟のご出身で、自分と地元がけっこう近い。新潟でも何か出店できたらいいですよねという話にもなる。途中、丸亀製麺でごはん。香川県内には丸亀製麺が1店舗しかなかったはず。なんだか新鮮な気分。

元町の駅でおろしてもらう。汎芽舎レコードは21時までやってるはず…と思い、行ってみるが、あいにく閉まっていた。どうしようかなとスマホでいろいろ調べると、三ノ宮駅前から出る最終の高松行き高速バスが5分後に出ることがわかり、走る。なんとか間に合った。少し本を読んで、スケッチブックを1枚描く。

その日のうちに家に帰ることができた。風呂に入って1時ごろ寝る。


11日(火)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。店に行くまでの間、昨日買った木でできたチューリップを持っていろんな場所で写真を撮ってみる。はたから見ればちょっと変な人だろうけど、面白い写真が撮れた。

作業部屋で絵の続き。昨日Voidで買ったRicardo Villarobosのレコードを聴く。いい感じだ。これはかなり安かったし、いい買い物ができたな。しかし暑い。日中の作業部屋は早くもクーラーが必要になってきた。

開店。火曜は本来定休日のところ、この日は昨日の振り替え営業。ありがたいことに発送がたまっていたので、それをどんどんやった日。あとは諸々の連絡。面白くなりそうだ。

今日はこれからまた絵の続きをやる。

2024年6月9日日曜日

梅雨入り(2024年06月07~09日)

06日(木)夜

1時間ほど残業して、本を出荷して帰る。疲れた。ハーシェル・ゴードン・ルイス『マニアック2000』見る。邦題は『2000人の狂人』と思っていたけど、年代によって違うのだろうか。とある南部の村に迷い込んだ、北部在住の男女6人。村人たちに村の100周年祭に招かれたと思ったら、実はそれが自分たちが餌食にされる食人祭だったという話。2000人の村人全員が狂っているすごい設定。終始やたらとテンションの高い村人たちと、陽気なカントリーソングにクラクラさせられる。グロテスクなシーンは控えめで、他のHGL作品と比べると若干余韻のあるラスト。


07日(金)

朝8時半に起きる。8時間寝てもまだ眠い。朝ごはんは実家が送ってくれたちまきと、まどが作ってくれた味噌汁。ちまきは固くなっていた。そういえば先日スーパーでもちまきを見かけたけど、三角形ではなく棒状のちまきで驚いた。西日本ではこちらが一般的らしい。

お弁当を用意して外出。店に行き、アルバイト用の本の準備。在庫置き場の本の山から、出してもらう本を選んでいく。自分でも存在を忘れていた良い本がけっこうあった(褒められたことではない)。

少し早めに開店。この日は買い取りが3件と多く、どれもありがたい内容だった。アルバイト用の本の準備を進める。とりあえず次渡す分の冊数は用意できた。

帳簿付けなどやり、なんだかんだ1時間弱残業。閉店後、実家から持ってきていたスケッチブックを詰めた段ボール3箱を整理。けっこうな量だ。汚れている箱もあるので後で詰め替えたい。

帰宅。緑茶サワーを飲んで、野矢茂樹『心と他者』続き読む。シャワー浴びて寝た。


08日(土)

朝7時半に起きる。笹団子と味噌汁で朝ごはん。お弁当の用意。

まどと外出し、南でモーニング。読書続き。スケッチブックに1枚絵を描く。店に行って在庫整理。だいぶ前に作ってあった、在庫置き場用の棚をようやく設置。思っていたよりも早くできた。早いとこ、アルバイトの人が2階で作業できるような体制を整えたい。

開店。品出しなど進める。一箱入れ替え。郵送買取の本が1箱届く。改めて本を確認すると何冊か線引きが見つかり、査定額を改めてご連絡。夕方ごろから空が曇ってきて、天気が下り坂に。天気が悪くなると気も詰まってくる。なんだか年をとるごとにその傾向が強くなっているような。ぼーっと天井を見たり、サブスクで音楽を聞いたり、ゆっくりと時間をかけて少しずつ作業をしたりする。夜になって堀金君とみきちゃんが来てくれて、いろいろ話す。

閉店後、まどと合流。時宅へ新潟のお土産を届ける。その後、ルクスで行われている小鉄君のお別れ会へ。たくさんの人がいた。六ろくのかなさんがいてびっくり。会ったの何年ぶりだろう、久しぶりすぎて最初気が付かなかった。うれしい言葉をかけてくれる。ありがたい。

帰って、保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』少し読んで寝る。


09日(日)

朝7時半に起き、ごはんを食べながらラオール・ウォルシュ『白熱』見る。ジェームズ・キャグニー演じる主人公は極悪だが発作性の頭痛?もちで、マザコンでもあり、特徴が多い人物。ぐいぐいと終盤に向けてテンションを上げていき、狂気のラストになだれ込む。構図や演出がどうのというよりも、とにかくキャグニーの存在感に圧倒される映画。

お弁当を用意して、早めに外出。作業部屋に行き、レコードを聴きつつ絵をやる。頭の中には次にやるべきアイディアがあるものの、目の前にあるキャンバスにそれを乗せた時にうまくいくかどうかいまいち自信が持てず、躊躇してしまう。とりあえず関係のない線をマーカーで引いてみたり、途中のまま放ってあったキャンバスに適当に塗ってみたりする。とにかく手を入れていくことが大事だ。

開店。品出しなど少しずつ進めていく。アルバイトMさん来てくれて、用意していた本を渡す。昨日届いた郵送買取分のお金を振り込む。いつも日曜の夜はお客さんが少ないが、この日は若い人がけっこう来てくれた。

四国は今日から梅雨入りした模様。雨になると気が滅入るけど、ゆっくりしのぐしかない。絵を描く時間を多めにとって、できるだけ自分の感覚の世界に閉じこもっていたい。

明日は臨時休業をとって県外に行く。

2024年6月6日木曜日

久々に絵(2024年06月04~06日)

03日(月)夜

閉店時間を過ぎてもしばらくブログの更新や発送準備。店を閉めて、作業部屋でレコードを聴く。金沢のレコードジャングルで買った戦前録音のビギンのレコードが素晴らしい。技巧的なのにとても軽やかだ。絵の続きをやって帰る。シャワーを浴びて寝た。


04日(火)

久々の定休日。朝起きて、ごはん。洗濯。まどが起きてきて、DORSIAへ行く。まどはモーニング、自分はアイスコーヒーのみ。つげ義春『ねじ式・夜が掴む』読み終える。つげ義春はたまに懐かしくなって読みたくなる。

まどはお友達へ送るお土産を買いに行き、自分は帰宅。サム・ペキンパー『ゲッタウェイ』見る。冒頭のクレジット部分のカットの切り替わりからかっこいい。謀略、裏切り、失敗、危機が途切れることなく畳みかけ、あっという間に終わった。ゴミを満載したトラックから放り出されるシーンには笑ってしまった。あの中に入ってたら死ぬのでは。

まども帰ってきて、余りもののおかずで昼ご飯を食べる。それでもまだ余ったので、夜に食べるお弁当のおかずにした。ご飯が炊けるまでの間、保坂和志『小説、世界の奏でる音楽』少し読む。

「小説とは「広域的なアルゴリズム」につかず、どれだけ「ローカルな記憶回路」の中で持ちこたえられるかなのではないか。」(P26)

再び外出。久しぶりに茎へ行き、めぐさんといろいろ話す。知らないお店のショップカードがたくさんあった。最近またいろんなお店ができているようだ。その後栗金商店へ行き、堀金君と話す。ありがたい言葉をかけてもらう。がんばりたい。Tシャツ一枚買う。

作業部屋へ行き、レコードを聴きつつ絵の続き。久しぶりに集中して絵に取り組めた。途中お弁当の晩ごはんを食べて、さらに続き。23時過ぎまでやって、かなり進んだ。

ビールを買って、飲みながら帰る。なんだかやる気の湧く一日だった。周りに話を聞いてくれる人や環境のあるありがたみを忘れないようにしたい。シャワーを浴びて寝た。


05日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながら、『ラ・ジュテ』のクリス・マルケルが撮った短編を2本見る。1986年作の”Tokyo Days"と、1981年の”Junkopia"。前者はタイトルの通り東京で撮影された断片的な素材をつなぎ合わせたもの。後者はどこか郊外の、廃材などを使って作られたオブジェが点在する場所をただいろんな角度から撮影したカットが続く、ごく短い作品。

外出し、作業部屋へ。公園で本を読もうかとも思ったけど、昨日からの調子が良いので絵の続き。堀金君にLINE送る。絵は無事完成。毎日少しずつやりたい。

開店。この日はそこそこお客さんが多く、何冊かまとめ買いしてくださる方も。均一本もけっこう売れる。以前お預かりしていた古本の支払いが1件。2度お持ち込みいただいた分をまとめて払う。郵送買取依頼のメールに返信。今のところ、これから3件ほど郵送で届く予定。ありがたい。品出し、均一本の補充、発送準備。彦根の田口さんに新刊の発注。

閉店。この日もビールを買って、飲みながら早めの帰宅。実家から笹団子や野菜が届いていて、早速団子を1つ食べてみる。おいしい。ネットで注文したハニカムジェルクッションも届いていた。これまで店で使っていたクッションよりも柔らかく、形も変に凝ってなくて良さそう。風呂に入り、野矢茂樹『心と他者』読み進めて寝る。


06日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんは笹団子。お弁当を用意して、クッションなど持って外出。

店に荷物を置いて歯医者へ。先週の旅行中、甘いものを食べると下の歯に痛みが走るのが気になっていた。しかし、診てもらってレントゲンも撮影するが、特に異常はないとのこと。気にしていた歯とは全く別の歯に虫歯になりかけの箇所が見つかったので、治療してもらう。

南へ行き読書。『心と他者』、『小説、~』続き読む。

「例えば、時間がくると目覚まし時計の「ベルが鳴る」。これは心なき描写である。だが、どうしてわれわれはここでこのような心なき描写をとったのだろうか。どうして、「目覚まし時計は私を起こそうとしてベルを鳴らした」と心ある描写をとらないのか。」(『心と他者』p112)

「小説には、「何人かの人物に出来事という力が加わるとその人たちはどうなるか?」という物理や化学の実験に似た側面があるのだが、閉じた人物群の中でそれをやってしまうと書き手自身が閉じた人間関係の原理の外に立てなくなり、その関係の中で働く力学だけがリアルであるかのような錯覚にはまってしまう。新規の人物を登場させることには、自分で作り上げて自分ではまってしまった錯覚=力学から書き手自身を救い出す効用がある。」(『小説、~』p73)

開店。発送準備、品出しなど進める。疲労がなかなか抜けない。アパッチさんがDJイベントの告知ステッカーを持ってきてくれる。jukkoさんのイラストがとてもかわいい。夜はまさみさんと林田さんが来てくれて、いろいろなお話をした。まさみさんは熊本のご出身だけれど、向こうはキリスト教の教会が多いそうで、香川に越してきた時は教会が少なくて驚いたそうだ。新潟はさらに少ないような気がする。

今日は疲れたし、もう帰る。お酒は飲まない。明日は午前中から店の仕事をやっていこう。

2024年6月3日月曜日

富山、新潟、石川(2024年05月24日~06月03日)

23日(木)夜

意外と早く準備が終わり、帰ってシャワー。Borowczyk & Lenica "Dom"見る。チェコの作家によるストップモーションアニメ、1959年作。10分ほどの作品で、ピコピコした電子音も良い感じ。


24日(金)

朝7時に起きて、着替えなど荷物を持って出る。店に一旦荷物を置いて、南でモーニング。ゼーバルト『土星の環』読み進める。まどは頭が痛いと言っている。

9時にレンタカーを借りて出発。店で荷物や本を積み込む。ハイゼットの荷台は思ったよりも余裕があるが、空いたところに実家に置いてある絵を積み込む予定。高松中央ICから高速に乗り、明石大橋経由で神戸方面へと向かう。自分の運転で明石大橋を渡るのは初めて。神戸の団地が迫ってくる光景にはいつも興奮する。

神戸西、神戸、吉川とジャンクションを立て続けに通過して、舞鶴若狭道へ入る。兵庫県の真ん中あたりにある西紀SAで昼ご飯。山菜そばを食べる。舞鶴若狭道は山深いところを走り、途中なんども車線減少区間がある。時折2車線になって追い越し可能となるが、荷物をたくさん積んだライトバンは加速が弱く、後ろからやってきた車にあおられて結局左車線に戻ったりした。福井県に入ると、トンネルと、敦賀湾を望む美しい景色とが交互に現れ、とてものどか。途中で休憩したSAにはなめらかに動く恐竜のロボットなんかもあった。そういえば福井は恐竜で有名だ。

運転中、まどがずっとフィッシュマンズやゆらゆら帝国なんかをかけていて、延々とそれらを聞きながら美しい山間を走っていると、自分の肉体を通して、20年前にいた自分と趣味の似た若者の青春を追体験しているような、すごく不思議な気分になった。

石川県に入ると天気がやや崩れ、寒くなってきた。徳光PAというところに立ち寄る。ここは歩いて温泉施設へ行くことができる。とても広い湯舟で、海からの風が吹く場所で外気浴もできて、とても良かった。

雨が降り始め、19時過ぎごろに富山ICに着。総曲輪(そうがわと読む)へ行き、富山在住の高森君と合流。高森君は大学の後輩で、デザイナーを生業としており、今回出店する『BOOK DAY とやま』のフライヤーなどのデザインも手掛けている。去年yomsに来てくれた時、少し冗談混じりに「齋藤君も富山で出店してほしいすね」と言ってくれて、実家にも帰省がてら絵を取りに行きたいなとなり、今回の出店につながった。高森君は高松のライブハウスtooniceの周年記念Tシャツをやったかと思えば富山の工芸家の方とも仕事をしたり、お笑いコンビ・空気階段のグッズもデザインしたり、仕事の幅が広い。人となりもいつも自然体で尊敬する。とりあえずご飯にしますかとなり、近くのメキシコ料理店でタコスやブリトーなど食べる。とてもおいしい。幕張メッセで行われたヒップホップの巨大フェスPOP YOURSに行ってきたそうで、その話なんかをいろいろ聞く。店を出て、泊まらせてもらう高森君の事務所へ移動。ここでも話す。共通の友達も多いので話題は尽きない。

結局この日は12時くらいに寝たか。昼に温泉に行っておいて良かった。


25日(土)

朝7時頃に起きる。搬入の手順を確認して富山駅へと出発。会場は駅の構内で、周囲は交通量が多いため緊張する。しかし実際行ってみると意外にわかりやすく、本を運ぶのも古本ブックエンドさんやスタッフさんが手伝ってくださりとてもスムーズにやれた。事務所の駐車場へ車を停めて、再び駅へと歩く。富山駅の周辺には緑が多い。路面電車がたくさん走っていて、岡山と同様、古い車輌も新しい車輌もあり面白い。富山駅の構内にまで路面電車が入り込んでいくのがまたかっこいい。

設営開始。今回は長机2つを使う。本を入れていた木箱から一旦本を出し、箱を立てて、さらに板を渡して棚を作っていく。後で他の出店者さんのブースを見ると、大抵皆さん木箱のみを並べていて、改めて自分の棚を見ると、なんだかすぐ倒れて崩れそう。改良が必要か。

とにかく設営は完了し、イベントがスタート。駅構内ということもありお客さんはかなり多い。海外からの観光客もたくさん通っていく。初見のお客さんからのzineへの反応が、思ったより多かった。古本も単価の高いものがけっこう売れた。yomsのブースは名古屋のON READINGさんと堀道広さんの間で、どうなるだろうかと思っていたけど、特に閑古鳥になるようなこともなかった。神戸・1003の奥村さんや、彦根・半月舎の御子柴さん、田口さんとも再会。お昼ご飯はます寿司。

途中まどに店番を頼み、駅構内でお土産を買い、他の出店者のブースを見る。富山や石川の古本屋さんの品揃えが皆素晴らしく、四国唯一の出店者である自分はどれだけやれているだろう?と思わず焦ってしまった。焦りつつも、ちゃっかり本を買う。チュツオーラ『やし酒飲み』、『デュシャンは語る』(この2冊は買い直し)、磯崎新『空間へ』、バシュラール『蝋燭の炎』、小島信夫『どちらでも』、ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』(線引きのため安価)。

イベントが無事終了。自分はこの日のみだけれど、大半の方は明日も出店されるようだ。荷物をまとめて、車を取ってきて運び出す。『古本いるふ』の天野さんにもご挨拶。またの機会にゆっくり話したい。高森君、まど、堀道広さん、工芸品店『林ショップ』の林さんと5人で居酒屋へ。富山ローカルの料理もいろいろ食べられるお店で、薄く切って鶏皮のように串に刺したこんにゃくに生姜醤油をかけた田楽や、行者にんにく、魚のすり身を揚げたものなどを食べた。けっこうビールも飲む(この時もヘトヘトだと感じていたけど、その後の数日間の自分の状態を考えると、疲れはまだ全然序の口だった)。堀さんと共通の知人が何人かいるということがわかる。林さんは買い付けで各地にお住まいの作家さんを訪ねるらしく、四国にもよく行くとのこと。店を出た後は林ショップへ。カップや箸入れなどを買う。林ショップの横は『スケッチ』というお店で、いろんなイベントなども行われているらしい。近くにもカフェや古本屋さんがあり、この通りはかなり楽しそうな雰囲気。今回はほぼ出店のみで慌ただしかったけど、また来たい。堀さんから、新潟の『角上魚類』が長野や東京に進出してきているからチェックしておいたほうがいいですよ、と助言?をいただいた。

『BOOK DAY とやま』のフライヤーやポスターには毎回堀さんのイラストが使われていて、高森君がデザインしている。なんというか、やはりしっかりとした(って何?という感じだが)デザイナーやイラストレーターが関わって、イベントのイメージをぴしっとまとめ上げていると、お客さんからの反応もだいぶ違ってくるように思う。もちろん、どういう客層に向けて開いていくかはイベントによって異なるけれど。


26日(日)

朝7時半頃に起きる。この日、高森君は朝から地域のソフトボール大会に出場。自分とまどは早めに事務所を出る。街中からそれほど離れていない距離にあるスーパー銭湯『満天の湯』へ。朝8時からやっていて、早くも地元の方々がたくさんいる。露店風呂には緑も多くて、全体的にとてもきれいな施設だった。富山IC手前のパン屋さんで朝ごはんを食べる。

高速に乗り、新潟へと向かう。遠くにまだ雪の残った立山連峰が見える。富山と新潟の県境付近はトンネルが続き、親不知子不知のあたりでは道路が海にせり出しているような箇所もある。迫力のある景色。上越のあたりまで出ると、打って変わってのんびりとしたまっすぐの道が続く。運転は楽だけど眠くなる。途中米山SAで休憩。山菜そば大盛り食べる。

新潟西ICで高速を降りて、佐渡汽船のフェリーターミナルへ。ターミナルに一番近い立体駐車場は満車。近くの朱鷺メッセでイベントが行われている関係か。仕方なく、少し離れた駐車場に停める。ターミナルへは徒歩20分ほどで、けっこう遠い。時間に余裕をもって出て良かった。ターミナル内は日曜夕方の便のため混雑している。ここに来るのは小学校の修学旅行の時以来で、30年ぶりのはずだけど、なんとなく既視感があった。覚えてるもんだな。

新潟から佐渡の両津港へは2時間半ほど。乗り慣れている皆さんは早々に座敷のコンセント付近に陣取り、ブランケットをかぶって眠り始めた。本を読んでいる人もいる(海上は電波がない)。自分も耳栓をして仮眠。この日は船の揺れは穏やか。起きて、鶴見俊輔『大衆芸術』続き読む。

両津港に着き、通路を歩いていると、幸乃ちゃんと耕君が『歓迎 YOMSご一行様』という札を持って待ってくれていた。2人とは香川で知り合って、それなりに長い付き合いになるけど、会うのは久しぶり。レンタカーを借りて、耕君に運転してもらい港を出発。佐渡の風景は独特。建物も牛乳パックのような形が多くて面白い。夕暮れの田んぼの上をトキが飛んでいた。換羽期で羽根が一部黒ずんでいる。

途中2人の知り合いがやっているイベントに寄ったり、山でのボヤ(結局、すぐに消火できた模様)に遭遇したりしつつ、予約してくれた居酒屋へ。豪華なお刺身の盛り合わせなどを食べる。富山で買った、お土産のます寿司を渡す。その後、泊まらせてもらう2人の家へ。車がないと行けない場所ではあるけど、すごく大きな家で驚いた。買ったらしい。かわいい猫たちとたわむれる。お茶を飲みながらいろんな話をした。佐渡の一部地域では「ばってん」という方言を使う人もいるらしい。これも昔の北前船の名残りなのだろう。新潟では全く聞かない。


27日(月)

朝起きて、みんなで小木港のカフェKaffaへ行く。Kaffaのご夫婦は元々東京でお店をされていたそうで、佐渡で開催された音楽イベントに行ったのが移住のきっかけとなったそう。コーヒーとカンパーニュトーストをいただく。幸乃ちゃんと耕君はそれぞれのお店の準備に向かい、ここからは別行動。

車で宿根木方面へと向かう。途中、岩屋山洞窟の摩崖仏を見る。山道を少し上ったところに洞窟があるのだけど、その周囲にもたくさんの仏像があり、それが坂を登り切ったとたん一気に視界に飛び込んでくるので、かなり面食らう。奥のお堂部分は畳まれたゴザなどが積んであり、妙に人のいた気配がある。あまり霊的なものを信じるタイプではないけど、自分もまどもしばらくめまいがした。

雨が激しくなってきた。宿根木の集落を見る。宿根木は谷間のような地形にあり、その中を水路が様々な方向に通っていて、それらを縫うように様々な形の家が密集している。木の扱いに長けた船大工たちが建てた家は微妙に直角になっていなかったり、三角形の土地の上に建てられていたりと、とても見ごたえがある。港のほうに行くと、黒い岩の上に白い石の柱が何本か立っている。『舟つなぎ石(シロボウズ)』というそうで、瀬戸内海から運ばれた御影石を使っているとのこと。近くの小木民俗博物館にも行く。大きい北前船が再現されており、中に入ることもできる。生活雑貨がたくさん並べられた展示室の中には「佐渡の物は一つもありません」という札が立てられた部屋もあり、率直だなあと思わず笑ってしまったけど、貿易が盛んに行われていたことが偲ばれた。

小木港の食堂で昼ご飯。ブリかつ丼はカツが5枚ほども乗っていて、すごいボリュームだった。羽茂大崎へ。幸乃ちゃんの経営する書店『ニカラ』と、耕君の経営するドーナツ店『タガヤス堂』を訪ねる。ニカラには自分の絵も2枚展示されている。ニカラは小さな書店だけれど内容は充実している。橋本倫史『観光地ぶらり』、柴崎友香『あらゆることは今起こる』の2冊を購入。タガヤス堂では実家へのお土産にドーナツと、自分たち用にラスクを購入。買っているうちにどんどんお客さんがやってきた。繁盛している。

両津港へ向かう。途中ものすごい豪雨に降られる。高松でこんな雨が降ったらちょっとした騒ぎかもしれない。レンタカーを返却。この会社は港まで送迎を出してくれて助かった。帰りのフェリーでも小一時間寝た。『大衆芸術』続き。2時間半という乗船時間は、少し長めの映画を1本見るのにもちょうどいいなと思った。

新潟港に着くと、だいぶ日も暮れていた。実家へと向かう。ナビを入れると普段使っている道とは全く違う経路を案内され、若干戸惑うが無事に到着。弟(2)一家は既に食事を済ませていたけど、また集まってくれた。弟(1)は最近また漫画を描いているらしい。まどにいろいろ話を聞いていた。弟(2)はサッカーチームで教えているようで、子供もそこに通っているらしい。20年前は3人とも少し似たところがあるかな…と思えたけど、もう全然違う。というか、別に気にならなくなった。ビールを注がれるままに飲んでいたらいつの間にか気持ち悪くなり終了。


28日(火)

朝起きて、シャワーを浴びて朝ごはん。両親は数年前に退職して、なんとなく柔らかい人になった気がする。この日も外は雨。

3年くらいずっと履いていたビルケンシュトックの革靴の右足、靴底がはがれてしまった。気に入ってるし、修理に出そう。

実家の倉庫にしまっている自分の絵を整理。「おっ」というのもあれば、「もうこれはさすがにいいだろう」というボロボロなのもある。選別しながら、持って帰るべき絵を見繕って車の荷台に積み込む。どうやら高松まで運ぶべき絵はそう多くはなさそうだ。悲しいような、清々しいような、不思議な気持ち。

居間で一休み。父が曾祖父の回想記をどこからか発見したようで、タイプし直してプリントしたものをくれた。大正時代から戦後すぐくらいまでの出来事が中心で、関東大震災で被災した東京の様子、英語を勉強して海外へ行こうとしたが叶わなかったこと、家父長制への違和感などが綴られている。リベラルな思想を持った人だったようだ。戦争中は仲良くなった医務室の係からこっそり栄養剤をもらって健康を保っていたとのこと。なんとなく、自分は曾祖父の気質と、祖父の勘ぐり癖が合わさってできているように感じた。昼ご飯に温かいそうめんをいただく。昔、週末の昼ご飯は野菜やちくわ、鶏肉なんかを入れたそうめんをよく食べていたなと思い出した。

新潟市内へと向かう。途中、最近できたらしき道の駅を見かけて寄ってみる。ちょうどよくお土産を買うことができた。雨は止みそうもない。

古本もやいへ久しぶりに行き、三原さんといろいろ話す。三原さんは沼垂テラス商店街でfish onという古書店をやっていたけれど、そちらは閉店されて、もやいへ合併という形になった。同業者と商売のことについて話すのは楽しい。保坂和志『未明の闘争』(これも買い直し)、岩波文庫のフランク・オコナ―短編集、オルダス・ハクスリー『知覚の扉』、80年代キネ旬のトリュフォー特集号を購入。良い本がたくさんある。もっとたくさんのお客さんに行ってほしい。

万代のABCマートでVANSのスニーカーを買い、北書店へ。移転してから初めて来た。『堀口捨巳建築論集』と、古本コーナーから『世界の映画作家』シリーズのレネとアントニオーニの号、川端康成『伊豆の旅』を購入。古本コーナーは移転前の店舗にはなかったような。佐藤さんと久しぶりにお話。5年ぶりくらいだけど、覚えてくださっていた。緊張したけどお話できてうれしかった。

北書店から少し歩いたところにある、佐藤さんおすすめの喫茶店『シャモニー』で休憩。ブレンドとアップルパイ。シャモニーはこの辺に何店舗かあるようで、とても良い雰囲気だ。お客さんの年齢層も幅広く、愛されている感じが伝わってくる。

出て、まどは萬松堂へ行き、自分は西堀ROSAのキングコングへ。雨が降っているし、どうしようか迷ったけど、行ってみて大正解。前から欲しかったPentax(Mike Inkの弟Reinhard Voigt)のアルバムが2枚あり、他にもNU GROOVEのコンピレーションなどが安く見つかった。デトロイトテクノのコンピレーションなどもあったが我慢して、ある程度絞って買う。西堀ROSAは無くなってしまうらしいがキングコングは移転するのだろうか。続いてほしい。

ホテルでチェックインして荷物を預け、yoyoさんが沼垂でやっているヴィーガンレストランmoutain groceryへ行く。天気は嵐のようだけど、自分たちの他にもお客さんがいた。yoyoさんとは東京で知り合って20年くらいになる。その時はまさか新潟でレストランを開くとは思わなかった。ダルカレー的な料理をSHOKKIさんの器に盛って出してくれた。埼玉で行われた芸術祭に参加したことがあるそうで、その時はいろんなハーブやスパイスを漬け込んだお酒を屋台に乗せ、移動販売していたらしい。高松でもやってほしい。

ホテルに戻り、シャワー。ランドリーで洗濯もするが、なぜか乾燥機の性能が異様に弱く、1時間くらい回しても乾かない。濡れたのをそのままにしておくわけにもいかず、眠いのをがまんして待ち続けた。


29日(水)

朝8時頃に起きる。この日は金沢へ。荷物をまとめて早速高速に乗り、黒崎SAで軽く朝ごはん。通勤時間帯だからか、新潟周辺は一部渋滞していた。

1時過ぎごろ、西金沢ICを出る。この辺は金沢市ではなく野々市市という町になるようだ。イオンタウンの敷地内にある『ジョニーのビリヤニ』へ行く。昨日yoyoさんのお店にいた、ビリヤニ作りが得意な整体師さんから教えていただいたお店。チキンとマトンとを頼み、まどと分ける。かなりボリュームがあり、味もとてもおいしくて満足。

車に戻ると、問題発生。なんとバッテリーが上がっていた。レンタカー会社へ連絡し、業者さんが来てエンジンをかけ直してもらう。幸い、すぐ目の前にイエローハットもあったのでさらに点検。特にバッテリー自体は問題ないだろうとのこと。不安なのでとりあえずゲストハウスに車を停め、この日は電車で金沢市街へ向かうことにする。ゲストハウスは民泊のようなところで、部屋も広くきれい。まどは気に入った様子。

西金沢から一駅だけ電車に乗って金沢へ。金沢駅はとても大きく、海外からの観光客も多い。まどと分かれて、自分は歩いて15分ほどのところにあるレコードジャングルという中古レコード店へ行く。想像以上の広さと在庫。本当にジャングルのようだ。仕切りも細かく分かれていてとても探しやすい。とは言えあまり時間もなく、1時間弱見て、この日は金沢のDJ、PPTVさんが2011年に出したmixCDと、戦前に録音されたフランスのビギンのレコードだけ買って退店。店長さんが話しかけてくださり、「高松ですか、ルーツレコードさんとか行きます?」と言ってくれたり、うれしかった。また来たい。まどと金沢駅で合流し、駅構内の8番ラーメンへ。どこか懐かしい、まろやかな味。

この日は車のトラブルで金沢建築館や鈴木大拙館には行けなかったけど、予定をぎっちり詰めてフル回転していた頭が冷めて良かったかもしれない。ゲストハウスでごろごろして、『大衆芸術』読み終える。


30日(木)

朝7時半頃に起きる。いよいよこの日は高松へ帰る。が、もう少し金沢を楽しみたいということで、車で市街へ。『キャッスル』という老舗の純喫茶でモーニング。ここは朝早くから営業しており、外国人観光客も何組かいた。石川のお年寄りの会話は、語尾に独特のコブシがある。あまり聞いたことのない感じ。ここのモーニングは量がすごかった。トースト、サラダ、ヨーグルト、ベーコンエッグ、スパゲティにフルーツまでついて700円。安い。お腹いっぱいになった。

すぐ近くにある近江町市場を歩いてみる。カラフルな布のテント越しに光が入って、ネオンのようなエキゾチックな効果が生まれている。魚屋や果物屋がたくさん並んでいて楽しい。新しめの、きれいな感じのお店もあった。

ついでにと兼六園にも行く。正直なところ、ベタな観光地だしどうしようかなと迷っていたけど、行って良かった。迫力のある松の大木はどれも個性豊かで見ごたえがある。苔もいい。園内も道が細かく分かれていて、「ここを見せたかったんだろうな」と想像しながら歩くのが楽しい。出てソフトクリームを食べる。観光気分。

金沢西ICから高速に乗り、高松へと向かう。行きは舞鶴若狭道を通ったけど、帰りは違う道にしてみようと名神道へ。これがまずかった。途中彦根を過ぎたあたりから大渋滞。そして大阪あたりでは車線が多い上に複雑なジャンクションが続きヒヤヒヤ。宝塚北SAでパンを食べ、休憩。もう北陸へ行く時は舞鶴若狭道を通ることにしよう。帰りの明石大橋は横風が強かった。

高松中央ICに到着。この日はちょうど(?)13回目の結婚記念日だったので、焼肉を食べに行く。その後ぽかぽか温泉。長い旅だった。


31日(金)

朝8時に起きて、車に積み込んだ本や絵などを降ろし、レンタカーの返却。南でモーニング。ゼーバルト『土星の環』続き読む。店に行き、本や絵の整理。量が多いので、通常営業できる状態にするだけでも大変だ。

開店。この日は出店用の本を棚に戻しながらの営業。意外と早く作業は進んだけど、毎回棚から本を抜き出して戻すというのはかなり面倒だ。催事に積極的に参加しているお店はそのためのストックを用意しているのだろうか。ハップさんが来てくれて、ポップアップやイベントのチラシをいただく。精力的だ。金沢のレコードジャングルにはハップさんも行ったことがあるようで、毎回3時間くらいいてしまうとのこと。ネット出品していたものの発送もたまっていたが、追い付かず。

閉店後、早めに帰宅。『街の恋』という映画を見る。1953年公開、6人の監督によるオムニバスで、アントニオーニやフェリーニが参加している。セミドキュメンタリータッチのものからシュルレアリスティックなものまで作風はいろいろ。アントニオーニはタイトルからして『自殺未遂』と、とても陰鬱な内容だけど、自分はこれが一番印象に残った。


01日(土)

起きて、朝ごはんを食べ、掃除。お弁当を用意して出る。旅行中に歯の痛みが気になったので歯医者に行くが、いつの間にか完全予約制になっていて、またにする。まどは祖谷で行われている何かの集まりに行った。パフォーマンスか展示か、何かやるようだった。旅行のお土産を持って、近所のお店をまわる。

開店。とても眠い。この日はたまっていた発送をやり、少し品出しもした。店頭買取2件。小鉄君が来てくれる。近々東京へ引っ越すとのこと。かなり前から考えていたことのようだけど、やはり少し寂しい。

閉店後、お土産を持ってルクスに行く。黒コショウさんがいて久々に話す。ビールを飲んでいるとまた小鉄君がやってきて、おしゃべりするが、自分の疲れもあってかかなりとぎれとぎれ。眠くなってきて、ふらつきながら帰った。


02日(日)

運営がふわふわしたイベントに関わってしまって焦る夢を見た。電話の鳴る音で起きる。お客さんからの電話で、時計を見るとなんと既に開店の12時をまわっていた。7時間寝るつもりが12時間寝ていた。こんなことは初めてだ。相当疲れているらしい。

開店。この日はお客さんが多かった。たまに来てくれる高校生らしき女の子、今回も萩原恭次郎『死刑宣告』などなどたくさん買ってくれてうれしい。応え続けたい。鳥取を拠点に各地で出店されている無店舗の古物店『がふ』の長谷川さんが来てくれる。今度、津山の『喫茶曲がり』でポップアップをされるとのことで、ぜひ行きたい、会えるだろうか…と思っていたら向こうから来てくださった。とてもうれしい。ポップアップのチラシをいただき、いろんな話をする。長谷川さんは日々かなりの距離を運転されるそうで、お尻にやさしいクッションの情報なども聞くことができた。とても大事だ。夕方ごろにまどかさんが来てくれて、映画の話。おすすめした清水宏『有りがたうさん』を見てくれたそうで、その話から、『マッドマックス』シリーズまでいろいろ。この日は品出しもそこそこ進めた。

閉店後、しばらくブログを書く。23時半くらいまでやるが、内容が多くて半分も進まず。帰ってシャワーを浴びて寝た。


03日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯機をまわす。スーパーで買い物。小松菜のおひたしと麻婆豆腐を作る。この日まどは病院で大腸検査。まども毎日いろんな用事があって忙しい。お弁当を用意して外出。一人で南へ行き、『土星の環』読み終える。

開店。なぜかこの日はとてもお客さんが少なかった。猛然とブログを更新。あっという間に時間が過ぎた。

がふの長谷川さんと話して、なんとなく今後の自分の指針のようなものが見えてきた気がする。いろんなアイディアが湧いてくるけど、一旦冷静になるために寝かそう。

今日は早めに寝たい。