2023年6月8日木曜日

快晴(2023年06月01~07日)

01日(木)

朝起きて、まどと南珈琲でモーニング。この日から南は少し値上げとなった。バーナード・マラマッド「魔法の樽」(岩波文庫)読み進める。

この日はいよいよ個展の搬入。レンタカーを借りて、店で荷物を積み込んで加西へと出発。高速道路に乗るのは倉敷まで出張買取に行った以来だろうか。少しずつ休憩を取りながら向かう。吉備SAで味噌ラーメン。加古川北ICで高速を降りる。

思っていたよりも早くVoidへ到着。ギャラリーにガレージがあると楽だな。伊藤さんへ挨拶し、絵や道具を運び込む。伊藤さんは普段建設関係の仕事をしつつギャラリーを運営していて、今回は仕事で端材が出たら取っておいてほしいと前もってお願いしていた。その端材も運び込む。絵を開梱し、軽く打ち合わせしてお互いのイメージをすり合わせる。その後近くのコーナンにて材木やひもなどを買い出し。

夜になって、伊藤さんの車に乗せてもらい、おすすめの「上海」という焼肉屋へ。焼肉というと韓国のイメージなので少し意外な感じ。いろいろ食べる。キムチもさっぱりした酸味でおいしい。音楽の話や町の話など。展覧会を介して今回関わっているけれど、音楽の話がたくさんできる人はなんというか、話が早い。

泊まる部屋まで送ってもらう。伊藤さんの自宅の離れのようなところで、ものすごく素敵なお部屋でびっくり。ホテルより断然快適だ。この日は自分一人で宿泊。シャワーを浴びていろいろメモをとり、早めに寝た。


02日(金)

朝、伊藤さんと車に乗って出発。この日は娘さん2人も一緒。台風接近の影響で保育園もお休みになってしまったとのこと。花屋さんとパン屋さんが一体になったお店に行き、朝ごはんを購入。

ギャラリーに着き、パンを食べながらいろいろ話す。子どもたちは元気だ。伊藤さんが紙やボールペンを渡して絵を描かせている。外は雨。考えるべきことはたくさんあるが、荒れ模様の天気のせいか頭がうまくまわらない。とりあえず、伊藤さんに少しやってもらう作業を伝えて、一人でホームセンターへ行き材料を買い足すことに。帰って、集中するためにちょっと一人にさせてもらう。伊藤さんは手伝うつもりでギャラリーにいてくれているのに申し訳ないが、どうも不調だ。うだうだと少しずつ作業を進め、気分が上がってくるのを待つ。木材を組み合わせてキャンバスを設置するための什器を作っていると、空間を構成する取っ掛かりができて、なんとなく落ち着いてきた。Voidは広いので今回はインスタレーション的に展覧会を構成してみようと思っていて、考えてみればこういうことをやるのも香川に引っ越してからは初めてだ。緊張していたのだろう。イオンでばら寿司やちくわ天、レバニラ、サラダを買ってきて、よくわからない取り合わせの晩ごはん。ちょうど調子が乗ってきたころ、伊藤さんが様子を見に帰ってきてくれた。少し手伝ってもらう。その後また寝かしつけで出て行った。子どもを3人育てながら仕事もギャラリーもやっていて、本当にすごい。壁にチョークで文章も書いて、展示なんとか完成。

Voidのバイトの方と伊藤さんと帰る。途中、西村書店というコンビニと合体した24時間営業の(!)新刊書店に寄る。中に入ってみると深夜にも関わらずそこそこお客さんがいて、書店部分も普通の「街の本屋さん」ほどの面積がある。建築や農業関係の専門書がなぜか充実していた。しかし24時間営業の新刊書店なんて、全国的にも珍しいのでは。

宿泊部屋に到着。シャワーを浴びてさっさと寝た。


03日(土)

朝起きると、快晴。ついこないだまでは曇り時々雨との予報だったけど、なんとか回復して本当に良かった。いよいよ個展初日。1階のガレージでは古本市が開催。伊藤さん宅で朝ごはんをごちそうになる。奥さんにもご挨拶。本棚を見せてもらう。アート関連や写真集など貴重な本がたくさんある。改めてゆっくり拝見したい。

Voidへ行くと、既に津山から古本たかつかさんと喫茶Chimneyさんが来られていた。ほどなく彦根からの半月舎御子柴さんと田口さんも来られる。バタバタと搬入開始。あまかわ文庫さん、本と。takasagoさん、1003さんも来られて、出店位置を決め、設営を進める。

古本市開始。この日はビル2階にあるTobira Recordsさんでもインストアライブイベントが行われており、兵庫県内外からお客さんが来ていた。古本市出店者の方々が個展を見てくれたり、2階でライブをやっていた方々が古本市を見てくれたりと、良い流れができていた気がする。古本市の各ブースで選書の趣向が微妙に違い、田口さんがポータブルのレコードプレーヤーでBGMをかけてくれたのも良い雰囲気だった。開始直後は家族連れが多く、fragrantのクッキーがすごい勢いで売れていってうれしかった。自分もマンガや小説などいろいろ購入。一応外に向けて看板も出していたけど、イオンへ向かうお客さんもこちらへ来てくれただろうか。

17時を過ぎ、撤収。伊藤家とラーメン。自家製の麺がもちもちでおいしかった。その後、Botanical Lifeというナチュラルワインを製造されているワイナリーで行われているパーティーへとお邪魔することに。行ってみると、偶然こないだ東京時代の友人のyoyoさんが来ていたことがわかる。何人か有名なシェフの方が来られていて、美しい手さばきで料理をしている。ラーメン後だったけれど、おいしいワインやお料理をいただいてしまった。ワインはご自身のブドウ畑で栽培されたブドウを使い、イタリアから輸入した大きな素焼きの壺を使って作られているとのこと。

パーティーの途中で、今回の個展の記録写真を撮っていただくタイガさんが合流。タイガさんは東京から車で来ていて、台風の影響で東海地方で足止めをくらってしまったそうだ。名古屋でタイガさんと落ち合った、アーティストの渡辺さんともご挨拶。お二人とも今回が初対面だけれど、落ち着いた雰囲気の方で、お話していて楽しい。宿泊部屋に戻ってからも、タイガさんが撮影した渡辺さんの作品の記録映像を見せてもらったりした。


04日(日)

朝、少し早めに起きる。宿泊部屋の本棚にあった写真集に良いものが多く気になったので、まとめて読む。William Eggleston "From Black And White To Color"、"derek jarman's garden"、Wolfgang Tillmans "Today is the First Day"、横浪修 "1000 Chidren"、石川竜一 "okinawan portraits 2012-2016"。

諸事情あり、タイガさんと渡辺さんと3人で朝ごはんを食べてVoidへ向かうことになる。2日前に行ったパン屋さんへ。前回行った時は雨だったので、だいぶ印象が違う。外のテラス席でゆっくり食べた。

Voidに着。この日は夕方からライブイベントがあるので、作品を動かして客席用の椅子を並べる。ライブの準備が始まる。以前からよく名前を知っているベテランのミュージシャンの方がたくさん来られて緊張。一応展覧会も同時進行でオープン。蓮井さんと山田さん、さよたんていが神戸から来てくれた。蓮井さんとお互い近況を話す。まども到着。近くの回転寿司で遅めの昼食。戻って、出店の準備。田口さんと御子柴さんも来て、本を運ぶのを手伝う。

ライブは県外からも含め、たくさんのお客さんが来ていた。ゑでぃまぁこんはフルメンバーの5人編成。夕暮れをバックに聴く頭士奈生樹さんのギターの音に意識が溶ける。高橋幾郎さんのドラムは独特のタイム感と表情(…語彙がついていかない)がありずっと聞いていられる。最後のセッションも良かった。

片づけ。最初は夜に高松へ戻ろうかと思っていたけど、翌朝出発にしてもう1泊させていただくことに。再び回転寿司へ。高橋さんや頭士さんから貴重な話をいろいろ聞く。最後みんなで記念写真。

宿泊部屋に戻り、早々に寝た。



05日(月)

朝4時半に起きる。まどと出発。サービスエリアで巻き寿司(また寿司だ)を買って朝食。高速を降りたら出勤ラッシュで渋滞中。結局9時にレンタカーを返却。余裕をもって出発しておいて良かった。あんまりよく覚えていないが、南珈琲に行ったような気がする。昼ご飯は野菜を補給するため、はなまるのシーザーサラダうどん。

開店。疲れているのでゆっくりめの営業。しかし出店に使った本を棚に戻したり、やるべきことは多い。出店での売り上げを計算してみると、思ったより売れていた。ほっとする。この日は前日臨時休業した影響だろうか、店舗売り上げも良かった。13日に燦庫にて行う湯浅学さんと田口さんのトークイベントを再告知。予約絶賛受付中です。

「『幻の名盤解放歌集』30周年を語る」
お話:湯浅学(音楽評論家/幻の名盤解放同盟)、お相手:田口史人(黒猫/円盤/リクロ舎)
6月13日(火)19時開場、19時半開始
入場料:2000円(要ワンドリンクオーダー)
予約はikawa@guitar.ocn.ne.jp(燦庫、井川)かlopnor1982@gmail.com(yoms、齋藤)まで

閉店後、帰って風呂。さっさと寝た。


06日(火)

朝8時前に起きる。パンを買ってきて家モーニング。スーパーで買い物して料理。野菜スープ、牛肉と野菜のオイスターソース炒め、ゆで卵を作る。

雨が降ってきたが、外出。店に行って台車や段ボール箱をまとめ、出張買取へ向かう。場所はすぐ近所なので、雨はそれほど問題ではない。邦ロック関連の雑誌を中心に段ボール3箱ほど買い取り、店へ置きに戻る。帰宅して昼ご飯。

再び外出。この日は加西で田口さんからもらった13日イベントのフライヤーを置いてもらいに、高松市街のレコード屋さんをまわった。まずはmashroom recordsさんへ。チラシをお願いするだけでなく、当然レコードも見る。ハワイのAORとか、エレクトーンとか、仕切り板に面白いカテゴリーのものが多くて楽しい。サーフインストのシングル編集盤と、Caterina Valenteの10inchを購入。次はWax Gate Recordさんへ。パンクやNWが強い印象だけど、この日見てみたらブルースがたくさん入荷していた。The Original 5 Blind Boys of MississippiというゴスペルグループのLPを購入。店長さんとたくさん話す。90年代にJeff Millsを香川へ呼んだことがあるそう。すごいな。次はRoots Recordsさんへ。いろいろ見て、The ForumというLes Baxterがプロデュースとアレンジで参加したソフトロックグループの唯一作を購入。後で聞いてみたら、フラメンコのような展開が入っていたり、ファズギターがガーンと入ってきたりとかなり楽しいアルバムだった。今回買ったのはどれも1000円ちょいくらいまでの値段のもので、このくらいのを少しずつ買って楽しむのはいいなと改めて思った。そうこうしている間にいつの間にか時間が過ぎて、ソレイユでのスコリモフスキ「EO」上映開始時間は過ぎてしまった。

スーパーに寄って帰り、晩ごはんの支度。食べ終えて、ビール飲みながら前田満州夫「殺人者を追え」見る。後半のバスジャックのシーン良い。シャワーを浴びて、「魔法の樽」読み進めて寝る。


07日(水)

朝7時半に起きる。料理。小松菜のお浸し、卵焼き、もやしとニンジンのナムル、サバの煮つけを作る。朝ごはんを食べ、ずっと読書。「魔法の樽」読み終える。

開店。ネットでたくさん売れていたので、発送準備。並行して、出店用の本を棚に戻す作業を進める。バイトMさん2時間ほど作業。本の寄付1件いただく。店頭買取1件。最近よく本を売ってくださるお客さんとレコード話。この日もそこそこお客さんが多い。夜になって、東京・下北沢のBONUS TRACKの方がご来店。友人で音楽家の川口貴大さんからうちのことを聞いていたそう。うれしい。

閉店後、発送ついでにスーパーに寄り、アイスを買って食べる。一週間分ほどたまっていたブログを一気に書いた。

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