2023年3月30日木曜日

見積もり(2023年03月27~30日)

26日(日)夜

閉店後、本の発送。スーパーで甘めのお酒を買って作業部屋へ。円盤の田口さんから売ってもらったポータブルのレコードプレーヤーを床置きして、久しぶりにフリージャズや台湾の歌謡曲などのレコードを聴く。東畑開人「聞く技術、聞いてもらう技術」読み始める。聞くことはまず聞いてもらうことから始まるとか、5秒くらい間をおいて話すとか、なんとなく気持ちが楽になることが書いてあっていい。結局この日はほとんどレコード聞くのと読書で時間が過ぎていき、キャンバスは下塗りと少し色を加えて終わった。精神的には充実した。23時半ごろに帰宅、シャワー浴びて寝る。


27日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて外出、店へ。不燃ごみがまだ回収されていなかったので、たまった分を捨てておく。ソレイユでリチャード・C・サラフィアン「バニシング・ポイント」見る。この日はメンズデーで500円引き。ストーリーと呼べるほどのものはあまりないけどこの乾いた無常感がいい。映画館で見れてよかった。スーパーで買い物。

開店。平日にしてはお客さんが多い。店頭買取2件。岡山県在住で、「ランバーロール」や「コミックビーム」にも作品が掲載されている古山フウさんがご来店。まどが漫画のことをいろいろ話している。イラストレーター/漫画家の石山さやかさんが共通の知人で、つないでもらったようだ。品出し、発送準備など進める。夜になって、小林記者が来てくれる。なんと広島へ異動になってしまったとのことで、寂しい。しかし既に広島でのモチベーションも高まっているようだ。その後、こないだのSyndicateでのグループ展を見たという若いお客さんがやってきて、たくさん買ってくれた。香川で何かしら展覧会をやると、後になって店で反応をもらうことも多い。店をやっているとお客さんのほうからふらっと来てくれる(当たり前ですが)ので、自分のペースで人と向き合うことができて楽だ。

閉店後、馬場君とマルナカの前で待ち合わせ、お酒とつまみを買って公園で飲む。咲いている桜はまだ少ない。なぜか1本だけ五分咲きくらいのがあった。意外と寒かったが話ははずむ。大三君の「香川にモスクができるまで」を読んで、自分にとって美や絵は常に「どう良くあるべきか」を考えるための手段というか、ある種宗教的なものなんじゃないかと思った、という話など。帰ってシャワーを浴びて寝た。


28日(火)

朝8時頃に起きる。祝日があった関係で7連勤、その後に引っ越しをやってさらに5連勤…の後の、久々の休日。

朝ごはんを食べて散歩。よく晴れていて、風に揺れる緑も桜の花もいきいきとして見える。喫茶店へ。「聞く技術~」読み終え、イーフー・トゥアン「空間の経験」続き。出て、この辺で唯一(というか、香川県で唯一かもしれない)のセルフ式の蕎麦屋さんへ入り昼ご飯。味はふつう。うどんで良かったかなという感じ。銀行や郵便局をまわって、レターパックなどを買う。

田町の商店街に最近できたWAX GATE RECORDさんに初めて行く。外に向かってディスプレイされているのはYMOやDEVO、ジグジグスパトニックなどのレコードで、店内に置いてあるのもニューウェーブ関連に良いのが多い印象だった。いろいろ見て、バッハの曲をコーラスグループが歌っているレコードや、Domeのセカンドなども気になったが、なんとなくスカが聞きたい気分だったのでTROJANSのレコードを買う。

店に戻り、レターパックにハンコ捺しや発送準備の作業。レコード聞きつつ少しキャンバスを進める。

家に帰って料理。麻婆豆腐、卵焼き、小松菜のおひたしを作る。まどが帰ってきて、一緒に晩ごはんを食べる。風呂。この日再度作業部屋に行こうかと思っていたけど、疲れているのでやめにして、読書。「空間の経験」読み終える。人類学、建築、文学、認識論など様々な人文知をまたぐ面白さがあった。

「十代のイヨネスコは、安定した不変の状態から、現れたり消えたりしながら最終的には永久に去っていく事物のまっただなかに遠心力によって投げ込まれたかのように感じていた。かれは時間のなかに、経過のなかに、有限性のなかにいたのであって、現在というものは消滅してしまったのである。かれに残されているのは過去と明日だけであり、明日のこともすでに過去として意識されているのであった。」(p330)

近松秋江「黒髪 他二編」少し読んで寝る。


29日(水)

朝、まどと近所のLUSH LIFE COFFEEさんでモーニング。少し読書。

開店。店頭買取2件。先日公開された郵送買取のWeb記事をご覧になった方から見積もり依頼のメールがあり、やり取りする。送ってくださることになった。ありがたい。この日はけっこう買ってくださるお客さんが多く、売り上げは良かった。一昨日にも来てくれた若いお客さんがたくさん買ってくれて、いろいろ話もしてくれてうれしくなった。最近大阪から地元の香川へ引っ越して、タトゥーアーティストを目指しているそう。夜に堀金君が来てくれて、映画の話などする。たのしい。閉店の直前にも古本の持ち込みあり。

メールのやり取りや査定で残業。閉店後、本を出荷して帰る。風呂に入り、スケッチブックを何枚か描いて、少し本を読んで寝た。


30日(木)

朝8時頃起きる。朝ごはん。まどが珈琲をいれてくれる。「黒髪」読み進める。スペイン風邪のことが出てくる。ちくわと野菜の炒め物を作る。

外出。途中八百屋で柑橘を買って作業部屋へ。しばらく糖分を控えて、代わりに果物をとるようにしたい。父親からもらたコルトレーンのレコードを聴きながらキャンバスの続きをやる。まだ方向性が定まらない。

開店。この日はお客さんが多かった。しかし買っていく人は少ない。店頭買取2件、以前お預かりした分の支払い1件、郵送買取の見積もり1件。発送準備、品出し進める。途中、なぜか気分がふさいでしまう。知人が店に来てくれたが、うまく話せず。気を長くしてやっていかないといけない。

今日はこれから映画を見る。

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