2020年5月26日火曜日

2020年05月25~26日

24日夜

「季刊文科」68号、堀江敏幸と吉増剛造と青木健による、小島信夫をめぐる鼎談の記録を読む。堀江敏幸と小島信夫が「新潮」で対談を行った際、小島信夫の声が小さすぎて内容が半分以上聞き取れず、編集者から「小島さんの発言を覚えておられたら、堀江さんが書き足してください、小島さんもそれで問題ないとおっしゃいます」と連絡があったという。まるで小島作品の中での出来事のようだ。わざと小声でしゃべったのだろうか。

少し文章を書く。韓永大「柳宗悦と朝鮮」読み進める。


25日

朝7時半に起きる。だんだん蒸し暑くなってきた。

また公園に行く。毎朝来たい。1時間くらい公園にいるとかなり気分が開放されてくる。
スマートレターを買って帰る。ノートにマーカーで絵を描く。弁当のおかずはまどが作ってくれていた。

開店。今日もお客さんが多く、けっこう売れる。品出し進める。一箱も入れ替え。

古本屋がこんな本を読んだとか買ったとか細かく記録して公開するのは、自分の趣味を明らかにしすぎるということで、あんまり良いことではないかもしれないと思ったけど、そのままにする。店の品ぞろえも自分の日々の読書も、幅広いと言われることもあれば偏ってると言われることもあるし、気にしていたらきりがない。

閉店。ハイボール飲みながら、forestlimitのライブ配信を見る。DekishiさんとカタルナイシンさんとNODAさんのセッションすごい。Dekishiさんのアルバム楽しみだ。
最近またよくお酒を飲むようになった。

「柳宗悦と朝鮮」読み終えて寝る。絵描けず。


26日

朝8時前に起きる。ごはん。昼過ぎから雨が降るらしい。もう梅雨が近づいている。

9時ごろに外出。歩いて峰山公園に行く。公園は山の上にあって、登るための道が何本かある。この日は八幡神社の脇を抜け、旧市民病院の前を通り、遊歩道を抜けて登っていった。思っていたよりも長い道のりで、汗をかく。きれいな、お金のかかったお家が多い。薪ストーブの煙突が伸びている。1時間くらい歩いて、公園の芝生広場に到着。高校生や、ママさんグループが何組かいる。

東屋で開高健「日本人の遊び場」読み始める。
「だいたいわびしさとかさびしさとかいうものは私たち日本人にとって”味の素”みたいなものなのである。手にふれるもの、目にふれるもの、なんでもかんでもかたっぱしからこれをふりかけないではいられないのである。」

帰り、途中にあった峰山はちみつの直売所を見る。はちみつトーストと飲み物のセットが500円で安い、しかし雨が心配なので、帰ることにする。

久しぶりに松下製麺所でうどん。昼休み前ですいている。イカ天乗せる。うまいなあ。向かいの久保酒店さんで、香川の日本酒「凱陣」の酒かすが売られていたので購入。以前minamoで個展をやっていた但馬さんが、この酒かすをあっためた豆乳に溶いて出していて、おいしかった。

帰って、早速酒かすを豆乳に入れて、はちみつも加えてみる。やっぱりおいしい。
「日本人の遊び場」読み終える。レジで少し事務作業。

外出。不二書店さんが昨日から通常営業を再開されたと知り、向かう。小島信夫「暮坂」、田中小実昌「港みなと」購入。思った以上の金額になったけど、しょうがない。
スーパーと八百屋に寄って帰り、鶏むね肉の酒かす味噌漬けを仕込む。先週は初めて自分で餃子を作った。定休日はあまり作ったことの無い料理に挑戦する雰囲気になってきている。早めの風呂。

坂口恭平「現実宿り」読み始める。めちゃくちゃ面白い。坂口さんはそういえばルーセルが好きだったな、と思い出す。
「わたしたちは夢を見た。森の夢を見た。そして、その情景を今、言葉に置き換えている。むしろ、書きながら、わたしたちは自分たちが見てきた光景と再び会っている。いや、夢の光景をもっと広げているのかもしれない。」
「わたし」で書き進められていたところに「わたしたち」がいきなり挟まって、体験の主体が変化する箇所がいくつか出てくる。

今日の夜は「三倍の日常」の原稿データを作るか、絵を描くかのどっちか。

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