2025年10月6日月曜日

まどトーク(2025年10月05~06日)

04日(土)夜

閉店後、本の発送。ビールとチーズを買い、店で飲みながら山田勇男『Feel』(2004年)見る。作家本人の意識は60年代アングラなのかもしれないけど、モデルの女性の服装やヘアメイクがかなり2004年の雰囲気が強く、音楽はタンゴで、タイトルはFeelだし、なんとなくいびつな質感の作品になっている。当時の東京を思い出した。帳簿付け。

帰宅。まどが奥田亜紀子さんやメグマイルランドさんなど漫画家仲間の方々と作業通話している。横で聞いていると「漫画家の人達はこういうところが気になっているのか」と発見があり、とても楽しい。しかし自分が会話に入ったら絶対に変な空気になるので、気配を殺している。まどはたまに「今、夫が帰ってきました」と言ったりするけど、他の方々に気を使わせていないだろうか。風呂に入り、オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』読み始め、寝る。


05日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはん、お弁当の準備。まどはこの日高松市美術館で石田尚志さんとトーク。だいぶ緊張している様子。

外出。店に寄り、郵便局まで歩いて本の発送。くつわ堂に入って少し読書。

開店の準備をしていると、石田尚志さんが来店。店のこともご存知だったとは知らず、驚いた。ご挨拶できて良かった。そのまま開店。品出し、発送準備進める。兵庫のリトルレンズ文芸舎さんより、徘徊系フリーペーパー『クロウラー』が届く。今回届いたのは兵庫県加西市の大正生命ビル(もちろん、Tobira RecordsとVoidも取り上げられている)編のVol.4と、岐阜県岐阜市の繊維問屋街編のVol.5。街歩き好きの人には目に留まる内容だ。

14時になり、高松市美術館へと向かう。美術館入口のロビーにたくさんの椅子が並べられている。文芸批評家の安藤礼二さんがいらっしゃっていて、自分もご挨拶する。まどに促されて最前列の席に座る。トークは石田さんさすがしゃべり慣れているなと感じたけれど、まども積極的に話していた。淺井裕介と多摩美の授業でグラウンドに絵を描いた映像を見れたのが良かった。害虫駆除のアルバイトの話も、想像するとゾッとするけど、面白かった。壁一面に〇〇〇〇がいて波打っており、それを目の当たりにした石田さんは「視界の真横あたりにうごめいているものこそ描かなければいけないのではないか」と感じた、という話。

店に戻る。蒸し暑くて途中アイスを買った。品出し、均一本補充など。疲れたのか、夜にどうも気分が落ちてしまった。特に何も大きな失敗はしていないから、別にいいんだけど。

閉店後、本の発送。またビールを買って作業部屋へ。少し本を読んで絵の続きをやる。東京の都立家政にあるギャラリー『スタジオ35分』のやっているPodcastに、先日YOMSに来てくれた池野詩織さんが出演している回があったので聞いてみる。佐渡のことについてたくさん話していて(佐渡を撮影した写真を35分で展示したようだ)、自分もまた行きたいなと改めて思った。

帰宅、シャワー。まどは石田さんと晩ごはんを食べに行っていた。いろいろお話できたようだ。多摩美で石田さんが教えている生徒さんの中には漫画家志望の方も多いようで、まどの漫画をみんな知っていたそう。うれしいな。『ルバイヤート』読み終えて寝る。


06日(月)

朝7時半に起きる。二度寝せず、朝ごはんを食べながらアンリ・フェスクール『子供たちの遊び』見る。15分ほどの短い映画で、話もごくシンプルなもの。1913年作品。洗濯物をたたむ。

まどは家でネームをやるとのことで、1人で外出。売上金を銀行に預けて南へ。岸政彦、柴崎友香『大阪』読み始める。岸政彦さんは今度写真集も出版されるらしい。ノートにドローイング。まずまずうまくいく。作業部屋へ行き、絵の続き少しやる。

開店。品出し、発送準備進める。つくばの土田君より、新作のカセットテープが届く。リズムの少しぎくしゃくした感じも愛らしい、暖かいムードにあふれた宅録集。振り込みして早速店頭に出す。来週の東京での予定を立てるが、行きたいと思っていた展覧会がことごとく休みで驚く。まあしょうがないか。この日も多摩美の学生さんが寄ってくれた。

今日はこれからまた絵。明日は定休日、だらだらしたいけどどうなるか。


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