2026年5月22日金曜日

情報量(2026年05月19~22日)

18日(月)夜

閉店後、本の発送。少し早めに帰宅。シャワーを浴びて、ミケランジェロ・アントニオーニ『ある女の存在証明』見る。霧の中をドライブするシーン以降がとても良い…とか思って見ていたら、突然映像が止まってしまった。DVDを出してみると盤面が傷だらけになっていた。連絡し、別のディスクを送ってもらえることになる。


19日(火)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、早めに外出。スーパーで段ボールをもらい店へ。ネットで売れた本のピックアップ。

歯医者へ行く。ここには以前からお世話になっているが、久しぶりに来てみると使い捨てのよだれかけがちいかわ柄になっており、一瞬ひるむ。しかし医者には逆らえず、平静を装った。右下奥の歯に窪みがあって痛むなと思っていたら、そこは前に治療したところだったようで、詰め物が取れていたらしい。処置は15分ほどで完了。

レンタカーを借り、たまっていた段ボールを捨てる。西村ジョイへ行き、商品の在庫状況や価格をチェック。合板や塗料は値上がりはしているものの在庫があるけど、マスカーの棚がほぼ空っぽになっていた。塗装業の人は大変だ。

車の中で朝方買ったパンを食べ、1件目の出張買取先へ。海辺にある立派な平屋で、戦後すぐに建てられて最近また改築されたとのこと。本のジャンルは工芸、文学、芸術、デザイン、歴史、政治経済などとても広く、ありがたい内容。ご依頼主の方は新潟にも仕事でよく行っていたそうで、新潟の話も少しした。コツコツと会社員をやり子供を育て、特に自分が表現活動などをするわけではないが、静かにマイペースで文学や芸術を楽しんでいる人はやはりいる。

店に行って本をおろし、2件目の現場へ。こちらは設計事務所。ご高齢の社長さんが事務所にある本や雑誌を処分しようとしていたところ、ここで働かれている方がたまたまYOMSのお客さんで、「買い取ってくれるかもしれないから連絡してみましょう」と待ったをかけてくれたという流れ。ここでも面白い話を聞いた。a+uの臨時増刊号(売って若干後悔していたピーター・クックの作品集も)や柳宗悦選集、バックミンスター・フラーなどをお預かり。

また店で本をおろし、一旦家に帰って着替える。汗だくになってしまった。レンタカーを返し、皇帝に入って休憩。牟礼の山内さんからインタビューのゲラの戻しが来ていたので確認。新たな事実がわかり、驚く。まどと合流して、皇帝の下にある寿司屋で晩ごはん。最初寄鳥味鳥に行こうと思ってたけど、行列だったのでやめた。しかしこの寿司屋もネタが大きくてけっこうおいしい。

まどとまた分かれ、高松駅2階の休憩スペースでゲラ作業続き。高校生が多い。スーツ姿の若い女の人が机に突っ伏して寝ている。新卒で入社した人だろうか。

西山さんのお家へ行き、所蔵の音源や資料を見せていただきながら5時間インタビューというかおしゃべり。今回は西山さんの生い立ちから音楽やメールアートとの出会いなど、80年代後半までの話題が主。80年代半ばにあったカセットダビングサークルのミニコミやメールアート作品をたくさん見せてもらっていると、沼田元氣や岡崎京子など後のサブカルチャーの重要人物や、秋田昌美などのノイズ/インダストリアル系の音楽家、P-MODELやモダンチョキチョキズなどメジャーなフィールドで活動していたミュージシャン、嶋本昭三やダダカンなど60~70年代から活動していた美術家などがごちゃまぜになっており、その環境のありようがとても刺激的。そこにまた光を当てることは、現代の資本主義的なzine/アートブックの出版をめぐる状況に再考を促すことにもなるはず。今まで『牧歌メロン』や『ラッキーホラーショー』などの80年代後半に発行されたあの辺の雑誌がどういう文脈にあるのかよくわかっていなかったけど、やっとそこに至る流れが理解できたような気がする。メールアート的な音源交換を伴うヨーロッパのノイズ/インダストリアルシーンの在り方については去年出た”Shock Factory”という本に詳しいようだけど、日本におけるこの辺のシーンは同人文化やクィアカルチャーも混じっていて、独特な雰囲気を感じさせる。しかしその辺が単著としてまとめられたことは未だにないんじゃないか。最後の1時間くらいは自分の経験も含めつつ、90~00年代の話もした。

情報量の多さにへろへろになりつつ、LUUPに乗ってルクスに行く。まいちゃんに西山さんとしゃべったことをいろいろ報告し、帰宅。風呂に入って3時頃に寝た。


20日(水)

朝9時前に起きる。二度寝しようかと思ったけど寝れず。朝ごはんを食べ、洗濯。

外出。店に行き、店内に積まれた昨日の買取本の山を前にして呆然となる。身体は既に疲れている。開店まであと1時間くらい。どうしようかな…と思っていると、アルバイトN君が登場。バイトの日を今日だと勘違いしていたらしい。願ったり叶ったりで、本の移動を手伝ってもらう(もちろん給料は払っています)。

開店。発送準備、少し品出し。N君は本の移動を終えた後そのままネット出品作業へ。この日はさすがに疲れと睡眠不足でなかなか作業進まず。

閉店後、すぐに切り上げて本を発送し帰宅。風呂。ビールを飲みながら『ある女の~』続き見終え、寝る。


21日(木)

朝8時頃に起きる。この日は昼過ぎから雨の予報で、朝から既に蒸し暑い。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。南に入って藤枝晃雄『ジャクソン・ポロック』続き。

グリーンバーグ「ポロックは大きな画面に描くために腕を伸ばさざるを得なかったのです。…物理的アクションとは大画面における運動量の大きさにすぎません。ポロックは決してオートマティックではなかった。(略)そして彼の描く速度は遅いのです。」(p141)

開店。雨は夜には止む予報だったけど、結局一日中降っていた。店頭買取1件。先日取り扱いを始めたzine『らんちう』の表紙を手掛けている野良洞さんの漫画が届いていたので、お金の振り込み。今回仕入れた2種類はいずれも日中韓の3か国語を使った多言語漫画。まだ冊子にはなっていないが、野良洞さんにはA3サイズの紙1枚に一話を描く大判の漫画作品『今宵の国々』もあり、そちらもすごい迫力だ。

閉店後、本の発送。休憩がてらまたルクスへ。よろずやのソウタさんも来て、古物や古本の話をする。古物や古着など、他業種の古いものを扱っている人と話すのはとても刺激になる。しかし、古本は圧倒的に他と比べて少ない利幅で単価も安いことを実感させられもする。相場もけっこうはっきりしているので、こつこつやっていくしかない商売。それでも自分は楽しさが上回っているんだから、向いているということなのだろう。

帰宅。シャワーを浴び、ゲラ確認作業を終えて寝る。


22日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん。児島青『本なら売るほど』3巻を読み終える。『愛のコリーダ』を置くかどうか店主が悩む話が出てくる。自分はエロもそうだけど、山上たつひこや谷岡ヤスジ作品などに顕著な女性蔑視ネタもきつい。いつも悩む。

外出。一昨日運んだ買取本の査定を進め、1件完了。アルバイトN君が来て、新しい作業を教える。N君は来月頭からまた別の仕事が始まるとのことで、良かった。在庫整理作業。

開店。均一本の補充、少し品出し、査定、ブログの更新。査定さらに1件完了。店頭買取も1件。N君といろいろ話す。野良洞さんの本を品出し。

一昨日に西村ジョイでマスカーの在庫がほぼ欠品していたのを写真とともにSNSに投稿した。小売店を非難する意図はなく世界情勢の悪化を危惧したのだけど、投稿を見た小売店の方は心苦しい思いをすることになる。向こうには人間がいるという意識が足りなかったと思う。反省。

今日はこれから査定の続き。

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