2025年12月31日水曜日

2025(2025年12月30〜31日)

29日(月)夜

少し残業して、帳簿付けと発送準備。コンビニでビールを買って帰宅。

ビール飲みながら木下恵介『女』見る。70分もない短い映画だけど、迫力ある火事場のシーンや、なんとなくソビエトの映画を思い出す画面右下奥から走り込んでくるカットなど、印象的な場面が多い。主演2人の表情も情緒に富んでいる。

『時里二郎詩集』(現代詩文庫)読み終えて寝る。


30日(火)

朝8時前に起きる。この日から2日から年末年始休業。いつもなら31〜3日を休みにするところだけど、今年は30日が火曜、3日が土曜なので、ずらすことにした。自治会の方からいただいた柿を食べ、ルイジ・ギッリ『写真講義』読み進める。

まどと陽だまり珈琲へ行き、アルバイトMさんのご家族とモーニング。Mさんのパートナーの方は民俗芸能の研究を専門とされている学芸員で、お仕事や調査研究のことについていろいろお話を伺う。資料の受け入れの流れや企画展の成り立ち、調査の進め方など。「古い家を取り壊すことになったんですが」と連絡をもらうこともあるようで、古書店の仕事と共通する部分もあった。

陽だまり珈琲を出て、歩いてリニューアルオープンされたトロッコさんへ行く。国分寺にあった店舗とはかなり趣が異なる、アンティークな品物が並ぶすっきりとした空間になっていた。今回はほんの少ししか買えなかったけど、また伺いたい。

昼ごはんをどこにしようか迷いつつ商店街へ。どこも混雑している。結局うどんを食べた。店に荷物を置いてジャンク堂のカフェで休憩。読書、ノートにドローイングを描く。その後作業部屋へ行き、絵の続き。

まどと再び合流して、スーパーで買い物して帰宅。まどはコレクションした細々としたものの整理。自分は晩ご飯のすき焼きの準備をする。すき焼きおいしかったけど、すぐにお腹いっぱいになってしまった。切った野菜などはまた明日に持ち越すことにする。

長谷川和彦『青春の殺人者』見る。原作は中上健次。音楽ゴダイゴ。日本の70年代のこういう映画は、アメリカンニューシネマの乾いた雰囲気と違ってじっとりした情念が渦巻いていて、どちらかというと苦手。しかし破滅をギリギリのところで回避してしまう主人公には最終的に笑いが起こってしまった。

風呂。『写真講義』読み終える。来年のイベントのチラシについてのやり取り。25時ごろ寝る。


31日(水)

朝8時過ぎに起きる。昨日けっこう歩いたのでふくらはぎが痛い。朝ごはん食べたり、洗濯やそうじをしたり、スーパーまで買い物に行ったりしつつ、途切れ途切れでジャック・リヴェット『セリーヌとジュリーは舟でゆく』を見る。主人公の2人がおしゃれ。奔放でゆったりとした時間が流れる。昼ごはんはキムチチャーハンと味噌汁。最近、いつも買っているキムチの味が変わった気がする。

まどと歩いて店へ。まどの同人誌『採集』追加で30部納品、お金を払う。発送が溜まっていたので仕事。幸子さん来てくれて、『怪獣と棕櫚』買ってくれる。在庫整理、借りたCDをRに焼いたりなどもしていたら、思ったより早く時間が過ぎた。

帰宅。まどが牛肉や野菜、きのこなどたくさん具材の入ったそばを作ってくれる。牛肉の旨みがつゆにも染みていてとてもおいしい。

たまに連休ができるとやりたかったことを詰め込んでついあくせくしてしまうけど、だらっとするために休んでいるのだ。でも、やりたかったことがたくさんこなせたらそれはそれで良いことだし、結果どう過ごそうと良い結果と言えるのかもしれない。

井戸川射子『移動そのもの』読み終える。

映画2025:

⚪︎フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』

⚪︎蔵原惟繕『ある脅迫』

⚪︎井上梅次『死の十字路』

⚪︎西村昭五郎『残酷おんな情死』

⚪︎曽根中生『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』

⚪︎田中登『○秘色情めす市場』

⚪︎バーバラ・ローデン『ワンダ』

⚪︎黒沢清『降霊』

⚪︎川島雄三『しとやかな獣』

⚪︎神代辰巳『かぶりつき人生』

⚪︎草野なつか『王国(あるいはその家について)』

⚪︎ギヨーム・ブラック『宝島』

⚪︎山下耕作『関の弥太ッペ』

⚪︎石井隆『死んでもいい』

⚪︎リチャード・フライシャー『10番街の殺人』

⚪︎木下恵介『女』

⚪︎ジャック・リヴェット『セリーヌとジュリーは舟でゆく』

来年は戦争映画と西部劇をもっと見たい。

本2025:

⚪︎荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』

⚪︎松波太郎『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』

⚪︎ガートルード・スタイン『地球はまあるい』

⚪︎『相倉久人にきく昭和歌謡史』

⚪︎モーリス・メルロ=ポンティ『眼と精神』

⚪︎魚豊『ようこそ!FACTへ』

⚪︎砂古口早苗『ブギの女王 笠置シヅ子』

⚪︎日野啓三『砂丘が動くように』

⚪︎松島利行『日活ロマンポルノ全史』

⚪︎木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』

⚪︎ユズキカズ『枇杷の樹の下で』

⚪︎itou『手に負えない空間』

⚪︎田中菫『BABOSA NEGRA』

⚪︎ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』

⚪︎山中明『カストリ雑誌に見る戦後史』

⚪︎『ハードスタッフ』12号

⚪︎ペーター・ツムトア『建築を考える』

⚪︎楳図かずお『わたしは真悟』

⚪︎ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』

⚪︎入沢康夫『詩の構造についての覚え書』

⚪︎鈴木哲生『かんじ』

⚪︎町田洋『夜とコンクリート』

⚪︎『批評の「風景」 ジョン・バージャー選集』

⚪︎サイトウマド、メグマイルランド『怪獣と棕櫚』

小説が少ない。身内が多い…。


今年はまどが漫画家やイラストレーターのお友達と作業通話しているのを横で聞くことが多く、それがとても刺激になった。


高知、京都、東京、横須賀、今治、姫路、福岡、久留米、小倉といろんなところに行った。


来年は今年に準備したものがいろいろ展開していくはずなので、(できるだけゆっくり)頑張ろうと思う。



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