2025年2月27日木曜日

長い日記(2025年02月21~27日)

日記を書きそびれていて、若干記憶が飛んでいる。

20日(木)夜

閉店後、本の出荷。ヤンフーへ行き、借りていた絵を返却する。作業部屋へ。板パネルの続きをやる。なかなかうまいこといかない。ラジカセがCDを読み取らず、キュルキュルと音を立てている。また買わないとだめか。テクノのレコードを聴いた。


21日(金)

朝8時に起きて、朝ごはんとお弁当の準備。

南に行こうとなるが、まどはまだ眠たそう。自分だけ先に出ることにする。こないだの高知のイベントで受け取った高校生のフリーペーパーが面白かったので、京都のディナミシャイスケさんに送る。お金をおろして、来月の関西旅行のバスチケットをコンビニで購入。南に入り、リチャード・ブローティガン『バビロンを夢見て 私立探偵小説1942年』読み終える。スケッチブックにドローイング。まど合流、今日は午後にルヌガンガで行われるハンコ製作ワークショップに参加するそうだ。南を出て別れ、灯油をガソリンスタンドまで買いに行く。

開店。この日は燦庫へライブを見に行くため18時半までの営業。査定、発送準備、品出し少し進める。ネットで注文していたCDがいろいろ届く。どれも値段はそれほど高くはないけど、枚数が多いとそれなりの額になる。夕方、この日燦庫に出演する京都のバンド空間現代の野口さんと小谷野さんが来店。以前来てくれたdeepblueseabooksの熊澤さん(川口貴大さんやがふの長谷川さんの友人でもある)がYOMSのことをお2人に伝えてくれていたようだった。香川の居酒屋や、音楽関係の場所についてなど話す。お話していると京都の街の雰囲気や、住んでいる人の層の厚さも伝わってきた。

6時半に閉店して、燦庫へ行く。この日は空間現代をゲストに迎えた壊れたホテル・熊本さん主催のイベント。まいちゃんは病み上がりとのことだったけど、ダブテクノを中心にまとめていてかなり良かった。初めて見たlopessも良かった。空間現代はこの日アコースティックセット。聞き覚えのある曲もかなり感触が違って聞こえる。

来月8日にルクスでHAPPFATさんとDJ2人会をやることになった。それぞれ1時間と30分のセットをやる感じ。DJ歴のごく浅い自分だけどがんばって選曲しようと思う。


22日(土)

午前中、卵焼きと野菜炒めを作った。

開店。まどの『話の話』追加発注分が届き、支払い。冊数が多いので支払い額が大きい。発送件数多く忙しい一日。

閉店後、tooniceと燦庫で同時開催されているyosoというイベントに行く。20代の人達中心にやっているイベントで、とても新鮮な雰囲気。お客さんの世代が思ったより幅広かったのも良かった。


23日(日)

朝9時半からアルバイトMさんと作業。新しい作業を教えてやってもらう。中央郵便局まで行き、本の出荷。

開店。店頭買取1件。閉店後も23時過ぎまで作業して、シャワー浴びて寝る。


24日(月・祝)

この日は臨時休業。早朝から岡山へと向かう。マリンライナーの中で『カフカ断片集』、日野日出志『地獄小僧』読み終える。移動中の読書は集中できる。

水島臨海鉄道に初めて乗った。のっぺりとした郊外の町並みを進んでいく。海沿いに三菱の大きな工場が見える。目当ての喫茶店『西洋乞食』は祝日休みで行けず。残念。

岡山市へ。電車の中で安岡章太郎『ガラスの靴・悪い仲間』読み始める。瑞々しくもささくれ立った雰囲気が電車での読書に合う。奉還町へ行き、初めてMEDEL MUSICへ行く。きれいで広い店内にいろんなジャンルのCDやレコードがあり、値段もそれほど高くない。いろいろ欲しいものがあったけど絞り、THE FOXのセカンドと、Bill Wellsのピアノ演奏をTo Rococo Rotの人がテープループで加工したアルバムを買う。近くにある映画関連の書籍の(ほぼ)専門店『映画の冒険』にも寄り、ジョナス・メカス『どこにもないところからの手紙』購入。安かった。店主の方と少しお話する。

ずんずん歩き、県立美術館で柚木沙弥郎展を見る。お客さんが多い。インドやメキシコからの影響が現れる時期のものも良いけど、個人的には初期の作品が好きだ。

表町の中古レコード店を覗いた後、レコードも置いているリサイクルショップがあると知り路面電車に乗る。到着すると、以前岡山に来た時に前を通ったHARIOTO RECORDだった。より幅広くリサイクルショップとしての事業もされているのか。アフリカの民族音楽のレコードが安かったので購入。

数年ぶりにOFへ。しわしわ、madoさん、沖真秀さんの3人展を見る。OFの行司君とも久々に話した。展覧会良かった。しわしわと話しながら岡山駅へと向かう。別れ、駅のコンビニでウイスキーとつまみを買う。

マリンライナーが高松駅に着くと、乗り換えまでだいぶ時間が開いていることがわかり、結局歩いて帰ることに。トキ新で見かけた、今時ラーメンを380円という破格で出している店に入ってみる。食べるのはもちろん最安の380円ラーメン。居酒屋に行った後にはちょうどいいかもしれない。スープは意外と自然な感じの味がした。

スーパーに寄って帰宅。風呂。明日のおかず用に菜の花のお浸しと卵焼きを作る。少し読書して寝る。


25日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ行き、何枚かスケッチブックにドローイング。あまりうまくいかず。それでも何も書かないよりはまし。

レンタカーを借りて出発。徳島方面へと向かう。この日も先週に引き続き古いバンを借りていて、奄美民謡やDJmixなどカセットテープをいろいろ聴きながら向かう。津田の『吉本食品』で昼ご飯。濃厚鬼醤油うどんと、エビと玉ねぎのかき揚げ。うどんはにんにくとバター、黒コショウが効いている。にんにくを効かせたうどんは初めて食べたかもしれない。香川と徳島の県境付近ではパラグライダーをやっている人たちがいた。

久しぶりに徳島市内の某所へ。ここはレコードがとても安く、量も多い。最近入荷したらしき段ボール箱の中からハワイアンのアルバムや民謡のシングル盤を中心に何枚か選ぶ。祖谷の民謡のレコードもあり、片面はストリングスなどの入ったアレンジでいまいちだったけど、もう片面は素朴な歌のみの内容で良かった。これも購入。

高松へと戻る。夕方の徳島駅周辺はいつも渋滞。先週に出張買取でお伺いした大学へ行き、梱包に使っていた段ボール箱の返却と、お金の支払い。また本が整理できたらご連絡いただける模様、ありがたい。その後、近くの病院にて別件の出張買取。先代の院長先生の蔵書が主で、段ボール10箱分選ばせていただき、お預かりする。

店に本をおろして、スーパーに寄って帰宅。遅い夕ご飯。風呂に入り、菜の花のおひたしと卵焼きを作る。明日のお弁当はこれにまどの作ってくれた麻婆ピーマンを入れれば完成。iPhoneにCLIP STUDIOをインストールして絵を描いてみる。難しい。早めに寝る。


26日(水)

朝7時半に起き、朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。レンタカーを返す。銀行に寄ってから南へ。またクリスタで絵の続き。何度でもやり直しがきくので、なかなか完成まで至らない。時間が溶けていく。

BOOK MARUTEの小笠原哲也氏が逮捕されたことを知る。小笠原さんは『海の見える一箱古本市』や『SETOUCHI ART BOOK FAIR』といった本にまつわるイベントの企画もやっていて、自分も出店したことがある。そのたびに事務的なやり取りや挨拶はしていたけど、企画に深く関わるようなことはなかった。何回かこちらの了承もきちんと取らないまま企画へ強引に参加させられそうになったことがあったので、その度に抗議したり、ボイコットしたりした。

まどと合流して店へ。まどレジ周りの片づけをやってくれる。自分は昨日買い取った本の整理や掃除など。

開店。まどが昼過ぎにも在庫整理作業をやってくれる。この日は連休を取ったおかげで発送件数がとても多く、忙しかった。店頭買取2件。段ボール8箱。どちらも冊数が多いので、また後で連絡することに。1件は英米文学、もう1件は現代アート関係多め。とてもありがたい。

閉店後、帰ってまどと確定申告のための書類作り。


27日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。外出、銀行でお金をおろす。財布を忘れたことに気が付くが、まどが店まで持ってきてくれることになる。昨日今日と世話になりすぎている。ルヌガンガで岡田利規『ブロッコリー・レボリューション』を店のお金を借りて購入(後で返した)。店で昨日預かった本の査定。まどから財布を預かる。

税務署へ行き、確定申告の書類提出と所得税の支払い。とりあえずすっきり。銀行の預金残高を改めて見ると、以前から目標にしていた額を越えていたことに気が付く。とてもうれしい。商売をがんばりたい。

開店。査定、受託商品関連の連絡を進める。昨日預かった2件はとりあえず完了し、金額の了承がとれた。夜になって発送準備。この日は件数はそれほどでもない。閉店後も発送、帳簿付け、ブログ更新。

これからルクスへ借りていた絵の返却。

2025年2月20日木曜日

サイケ(2025年02月18~20日)

17日(月)夜

閉店後、帳簿付けをやり本の出荷。明日は絵の撮影があるので、撮るべき絵をピックアップして店まで運ぶ。12時頃に帰宅。シャワーを浴びて、『新蒸気波要点ガイド』少し読んで寝る。


18日(火)

朝8時に起きる。ご飯を食べて、着替えて出発。レンタカーを借りて、店で台車を積み、大学院の研究室まで出張買取。年末に買取に伺ってからまた再度ご依頼いただき、今回が2度目。いつも対応してくれている院生の方が「明日私の本も持って行きます」と言ってくれる。他の先生も買取を検討してくれているようだ。ありがたい。箱詰めされた本を車に積んでいく。大小さまざまだけど合わせて17,8箱ほど。今回は経済学系の洋書が多い。

店に戻り、引き取った本をおろす。かなりの量だ。意外と早く済んだので、こないださまーこさんが行ってて気になった牟礼のうどん屋さん『瀬戸晴れ』へと向かう。到着すると、人気店のようで長蛇の列。県外かららしき団体客が多い。少し並んでみたけどなかなか動かず、また今度にする。名前は以前から知っていたけどまだ行ったことのなかったキリンうどんへ。しっぽくうどん小と鳥天を頼む。小でもボリュームがあり、鳥天と合わせても640円。安いな。広々としたうどん屋はまったり食べられるのも良い。

YouTubeをなんとなく見ていたら、おすすめでSabin Balasaというルーマニアのアニメーション作家の1973年の作品”Galaxy”が出てきて、見てみる。とんでもなくサイケデリックなハンドペイントアニメーションで驚く。音楽もやばい。東欧らしいムードが濃厚に漂っている。キリンうどんの駐車場で独り硬直。

木太町のニシパンさんで以前買っていただいた絵をピックアップし、店におろして車を返す。レターパックを買い足す。無印でノートを買い、少しivoryさんとお話。7月楽しみだ。南で休憩、読書。イヤホンでVaporwaveを聴きながらの読書はなんだか良かった。店で少し作業する。

イモスケさんの店『風狸』に2,3ぶりくらいに行く。久しぶりだ。かなり古着が増えている。タコライスとジンジャーエールをいただく。イモスケさんは大阪の西成に10年くらい住んでいたようで、いろんな話を聞いた。Carharttの帽子を買った。

店に戻り、平尾君と合流。某所で絵の撮影。この日は42枚のキャンバス/板パネルを撮影した。平尾君昨日はほぼ徹夜だったそうだ。疲労困憊なのに肛門科に行った話などしてすみません。

絵を店に運び、平尾君と別れる。帰宅、料理。卵焼きと、豚肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。


19日(水)

昨日は定休日にも関わらずいろいろ動いてしかも遅く寝たはずなのに、いつもより若干早めの7時半に目が覚める。朝ごはん、お弁当の用意。ごはんを食べながら、またSabin Balasaの作品を見る。1968年の“The Phoenix Bird"と、1966年の”The Drop"の2本。

とっとと外出。店で絵や買い取った本の整理。本もどんどん選り分けて結束していくが、半分ほどしか終わらず。いや、半分は終わらせたぞと言うべきかもしれない。

開店。本の整理を引き続きやっていく。15時頃に完了。平尾君が早速昨日撮影した画像を送ってくれる。若い男女8人くらいのグループが来て、いろんな本を買っていってくれた。瀬戸芸関連でやってきた芸大生だろうか。夜にお弁当を食べている間、SHUROで公開されたメグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』第8話を読み、また昔の実験映画などをYouTubeで見る。フランスの映像会社?Pathe Freresによる1908年の作品”Unusual Cooking”と、アメリカの映像作家Larry Jordanの1965年作品”Gymnopedies"。特に前者は目まぐるしい展開が楽しかった。発送作業。夜に堀金君が来てくれて、音楽やSNSのことについてなど話す。

閉店。時宅へ借りていた絵を返却。本を発送し、帳簿付けブログの更新。久々にビールを買って飲む。一瞬気持ちよくなるけど、すぐだるくなってしまう。昨日撮影した画像の整理。

帰ってシャワー。『新蒸気波要点ガイド』読み終えて寝る。


20日(木)

朝8時に起き、朝ごはんやお弁当の準備。まども起きて、9時半頃に電車で高松駅まで出る。ふだんまったく電車に乗らないので、3駅移動するだけでも少し旅行気分。プロントに入り、リチャード・ブローティガン『バビロンを夢見て 私立探偵小説1942年』読み始める。するすると体になじんでいくような文章が気持ちいい。ひとつ用事を済ませ、シンボルタワーの29階にある展望室に行ってみる。さすがに眺めが良い。夜にも来てみたい。

歩いて店に戻り、開店。品出し、査定、発送準備など進める。昨日お預かりした買取分の支払い。天気は良かったがお客さんの入りはそれほどでもなかったか。受託商品についての連絡などもやる。夜はアレの作業。

今日配布分のリビングたかまつを見たら「春に聴きたいこの一曲」という特集をやっていて、ルーツの山原さんやWAX GATEの甘草さんが出ている。塩江・Ceder Record Roomの森口さんはGreatful Deadを挙げていた(リビングデッド…)。Ceder Record Roomは定休日がYOMSとかぶっていてまだ行けてない。とても行きたい。最近なんだかサイケを欲している。

今日はこれからヤンフーに絵の返却へ行ってから、絵を描こうかと思う。

2025年2月17日月曜日

CD(2025年02月16~17日)

15日(土)夜

19時に閉店し、Syndicateへと向かう。この時間に商店街を歩くことがあまりないので新鮮な気分。この日が初日のメランカオリさんの個展を見る。合計2ヶ月ほどの期間香川に滞在され、作品を制作していたそう。壁には主に滞在中撮影された写真がたくさん貼られており、その中にACE COOLとメランさんの写った写真を見つける。ACE COOLお好きなんですか?と聞いてみると、メランさんは日本のラップだけでなくチカーノのラップやソウルもお好きなようで、『チカーノになった日本人』のKEIさんの経営するお店に中学生の頃から行っていたそうだ。メランさんは平塚の出身で、湘南エリアのチカーノやローライダーカルチャーのことなど少し聞く。湘南はやはりすごいな。埼玉のチカーノ音楽イベントにも行っていたとのこと。展覧会の内容からはかなり離れてしまったけど、意外な話が聞けてよかった。

帰宅途中、なにわでタコ焼きを買って帰る。ここも普段店を閉めてからでは行けないので、なんだかうれしい。帰ってまどとタコ焼き、デコポン。まどはアマプラで北野武の新作を見ていて、自分も一緒に見た。

料理。キャベツともやしの味噌汁、ポテトサラダ、水菜の梅肉和え、鶏肉とにんじんと玉ねぎのオイスターソース炒め(花椒入り)を作る。不思議な取り合わせ。

風呂に入って、『新蒸気波要点ガイド』読む。編者の鼎談の中で、Vaporwaveの源流をAsh Ra Tenpelなどのジャーマンプログレッシブにまでさかのぼっていて面白い。


16日(日)

朝8時に起きる。どんよりとした曇り空。気温は上がっているけど、気圧の変化でどうも頭が痛い。朝ごはん、お弁当の準備。

まどと図書館へ向かって歩く。最近歩いていないな。本とDVDを返し、店へ。少し物の整理をする。

この日東京ではコミティア。まどは古山フウさんのブースに『話の話』を委託で置かせてもらっていたが、すぐに完売したそうだ。すごい。ティアズマガジン(コミティアの公式カタログ)にも作品解説が掲載。注目度が上がってきているのか。

開店。開店してから、郵便局の本局までの出荷と、レターパックを買うのを忘れていたことに気が付く。やることが多い。この日はコミティアの余波で『話の話』がウェブショップでもまた売れたりと、発送件数が多かった。3月半ばに京都・大阪へ行くことにする。1泊2日の予定。ホテルを予約し、京都で会う予定の方と連絡をとる。とある流れで、戦前の鉄道関連書籍の買取が舞い込む。満州に行っていた祖父の蔵書とのことだけど、満鉄に勤務していた方だったのだろうか?いずれにせよ貴重な資料。まだあるところにはあるんだなと思った。夜、新しく取り扱うことになった日記本の振り込み。矢口さんという方の日記で、まだきちんとお話したことはないのだけど、豊島で一時期働いてらしたようで、YOMSにも来たことがあるとのこと。香川のことがたくさん書かれているので、少し多めに注文した。矢口さんのSNSを見ると、共通の知人も何人かいるようだ。

閉店後、本を発送。たまったポイントでブルーベリーヨーグルトを買って食べる。ブログの更新。時宅に以前買ってもらった絵を取りに行く。明日のアルバイト用の準備。

帰宅。『新蒸気波』続き読む。

ここ最近、CDをヤフオクやメルカリで買っている。安く出ているものを選んで買っているけど、ちょっと買いすぎた。ジャズ、ソフトロック、サイケ、ネオアコ、サンバなど。


17日(月)

朝8時に起きる。あんまり良くない夢を見た気がする。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯。

9時前に外出し、店へ向かう。アルバイトMさん来て、ネット出品作業をやってもらう。自分は受託商品の作業、梱包と発送、Mさんが出品を終えた本の整理など。古書店業の話もする。Mさんは自分でも古本の仕事を始めてみたいと考えているようだ。どうなるだろうか。

開店。絵のピックアップの件や来週の岡山、来月の関西行きの連絡やらバス予約など。ヤグチリコさんの冊子『点点 四号』品出し。『点点』は『てんふたつ』と読む。ヤグチさんは神奈川在住のグラフィックデザイナーで、これは豊島美術館に勤務していた9か月の日記を冊子にまとめたもの。慣れない土地で戸惑い思考する様子が率直に綴られている。YOMSも含め、香川のいろんなお店も登場。夜、羊雲の寺澤君が来ていろいろ話す。

明日は大学の研究室に買取に行った後、絵のピックアップに行き、夜は絵の撮影。これから準備。

2025年2月15日土曜日

こまごま作業(2025年02月13~15日)

12日(水)夜

ブログの更新などで30分ほど残業。スーパーでヨーグルトを買って帰る。ヨーグルトを食べ、洗い物などをやり、林哲夫『古本スケッチ帳』読み終え、『新蒸気波要点ガイド』読み始める。この本は小鉄君もディスクレビューで参加している。VaporwaveやRaw Houseなど、2010年代は自分好みのローファイな質感の音楽がいろいろ流行っていたのに、この頃はあまり音楽を熱心に聞いていなかった。もったいない。


13日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの冒険』見る。30分弱で、ごはん食べながら見るにはちょうどいい長さ。

外出。郵便局とコンビニで本の発送、八百屋で買い物。作業部屋でフリーペーパーの整理を終わらせて、絵の続きをやる。その後、店入り口の板がぼろくなっていた部分にオイルステインを塗ってごまかす。こういう部分に使うためのプラスチックのパーツがあったような気もするけど、ホームセンターへ行ってもいつも探しそびれてしまう。午前中からいろんな作業ができて良かった。

開店。この日はネット出品していたものが割と売れたけど、それぞれの単価は安め。発送準備、少し品出し。夜は再入荷した小内光さんの詩集を出す。以前入荷していた小内さんの展覧会記録集(YOMS Editionとして、展覧会で実際に使われた小さな陶器作品がついている)も、ウェブショップに登録する。

閉店後、カンデラの矢野君の家へ行き、以前買ってくれた絵の引き取り。カンデラは先日閉店の告知がされたけど、次に向けて動いている模様。少し話して帰る。風呂に入って寝た。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながら三隈研次『剣鬼』見る。冒頭から照明の妙に引きこまれた。市川雷蔵演じる主人公が自らの運命により狂気をはらんでいくさまと、川、洞穴、花畑の自然の美しさとを同時に一つのシーンで見せている。

お弁当の用意をして、届いていた書類のチェック。疑問点があったので電話で提出先へ確認。提出はまどが行ってくれることに。

外出。店に行き、物の片づけなどやる。開店。この日はけっこう品出しができた。zineや自主制作の商品、小物コーナーの雑貨などがそこそこ売れる。夜は堀嵜菜那さんのCD『スコッピ』を品出し。堀嵜さんは最近ジョンのサンにもよく参加していて(メンバーなのか?よくわからない)11月東京に行った時にも少し会った。基本は弾き語りだけど、エモーションと適度な距離を取ろうとしているような感じが伝わってきて好きだ。冬の乾いた空気に合うと思う。

閉店後、発送準備や帳簿付け、ブログの更新などで1時間半ほど残業。その後、古くなっていた店トイレの換気扇の付け替え作業。かなりホコリがついているが、それほど汚れずに40分ほどで作業は終了。

ヤフオクで入札しておいたいくつかのCDが、そこそこ落札できてうれしい。


15日(土)

朝8時に起きて、朝ごはんを食べる。洗濯物を畳み、菜の花のおひたしを作る。まどと外出して南へ。スケッチブックにドローイングを描いて、メルロ=ポンティ『眼と精神』続き読む。内容が詰まっていてなかなか読み進められないけど、面白い。「なるほど」と思える箇所もたくさんある。

「『デカルト的省察』においては、他人についての経験は、言わば私の身体の自発性によって私に告げ知らされるといったものです。まるで、私の意識が教えてくれないものを私の身体が教えてくれると言わんばかりなのです。(略)もはや身体は単に私の意識がそれと外的に結びつけられているといった一つの対象ではなく、それは私にとって〈魂をもった他の身体〉があることを知る手段となるのです。」(p74)

八百屋で買い物。デコポンやポンカンが出回り始めた。まどは温泉へ行くらしい。

開店。この日はSyndicateにて行われる展覧会のオープニングへ行くため19時閉店。発送準備、均一本の補充、品出しを進める。この日もそこそこ雑貨が売れてうれしかった。

今日は展覧会を見て、その後は帰って料理の予定。

2025年2月12日水曜日

フリペ(2025年02月09~12日)

08日(土)夜

店を閉めて、ルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベントを聞く。ネイチャーガイドをされているお2人の話がとても興味深かった。三豊から笠岡までシーカヤックで渡ったり、同じ自然を目にしても見えている景色が全然違うんだろうなと感じた。宮脇さんはヒグマの頭蓋骨を持ってきていた。北海道の猟師さんから生首をクール宅急便で送ってもらい、自分で処理したとのこと。若干ケモノの臭いがする。

帰宅、風呂。井伏鱒二『晩春の旅・冬の宿』読み終え、ブルーノ・ムナーリ『ムナーリの機械』途中まで読んで寝る。


09日(日)

朝起きて、ご飯とお弁当の準備。『ムナーリの機械』読み終える。外出。作業部屋へ行き、火曜の高知イベント用にフリーペーパーの選別をやる。

開店。あまりやる気出ず。アルバイトMさん来て支払い。本当は明日の午前中にもMさんに来てもらって作業をする予定だったけど、体調がいまいちで延期にした。

早めに帰宅し、風呂。『ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー』読み終える。ポロックのアル中ぶりはひどいもんだ。お酒は控えようと改めて思う。以前アーティゾン美術館(だったと思う)で見たクラズナーの作品は素晴らしかったな。


10日(月)

朝は南に行く。スケッチブックに数枚ドローイングして、林哲夫『古本スケッチ帖』読み始める。各章は短く、すらすらと読み進む。作業部屋へ行き、フリーペーパーの選別作業続き。

開店。店頭買取1件。この日は発送件数が多かった。夜からは高知でのイベントに向けて古本の選書。閉店時間を過ぎてからも選書、本の発送、閲覧用のフリーペーパーの準備など、22時半くらいまでやる。


11日(火)

朝6時半に起き、準備を整えて南へ。いつものモーニングにチーズトースト半分足す。スケッチブック描く。早くキャンバスかパネルもやりたい。

レンタカーを借りて、一旦店に行き荷物を積み込む。高知県土佐市へ向けて出発。Candy MckenzieやLiquid Liquidなど聴きながら運転。先週まで断続的に雪が降り続いていたので運転が心配だったけれど、山間でも特に問題はなかった。

ちょうど2時間ほどで土佐市『わくせい』に到着。ここは地域おこし協力隊としてグラフィックデザインを中心にいろんな取り組みをされている阿部航太さんと児玉美香さんが拠点としている施設。現在はプレオープンの段階で、今年夏に本オープンの予定だそう。店内では技能実習生としてこの辺に働きに来ているアジア系外国人の方々の需要に答えた食料品なども各種販売されている(自分もまどへのおみやげにインスタント麺を購入した)。

古本とフリーペーパーの設営を急いで終え、イベントがスタート。高知学芸高校で美術教師をしている古田さんを通して高校生の皆さんにご挨拶。みんなとてもやる気があって積極的。持ってきたフリーペーパーも熱心に見てくれる。13時半からは1時間半ほどの時間をかけてトーク。阿部さんが司会で、高校生の各班が自分たちの作ったフリーペーパーの紹介をし、古田さんと自分がコメントしていく。「変なこと言ってしまったかな」という瞬間もあったけど、まずまずうまく話せたか。自分は20代の頃ほどフリーペーパーを作ってはいないけど、こんなんでいいのか?根源的な何かが足りていないんじゃないか?と思ったりもした。この日は古本やzineもけっこう売れた。

片付けて、晩ごはんをいただけることになる。テンペ(インドネシアでよく食べられている、大豆の発酵食品。納豆に近いが色が白く、癖が少なくて食べやすい)の天ぷらとお鍋。どちらもとてもおいしかった。食べながら生活と制作の兼ね合いの話や、イベントや場所の企画運営の話などする。

20時半頃に高松へ向け出発。帰りはインドのパーカッションやタンゴなどを聴いた。店に荷物をおろし、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


12日(水)

この日も朝6時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。レンタカーを返してまた南へ行く。スケッチブックを描いて、『スケッチ帖』続き読む。途中まども合流。

店に行き、フリーペーパーや本の片づけ。そのまま開店。フリーペーパーの片づけは途中になってしまったけど、本のほうは終えた。この日も発送件数が多い。以前お預かりしていた買取の支払い1件。小内光さんから再入荷分の詩集が届いたので、振り込み。

閉店時間を過ぎて、受託商品についてのメールに返信。ここ1週間DJや出店/トークなどで忙しく、返信が遅くなってしまった。申し訳ないです。

今日は早めに帰って寝たい。

2025年2月8日土曜日

単行本、DJ(2024年02月06~08日)

05日(水)夜

閉店後も発送準備やブログ更新、2月の営業予定の告知。いつの間にか23時近くになっていた。家に帰ってシャワー。井伏鱒二『晩春の旅/冬の宿』読み始める。


06日(木)

朝7時半に起きる。ご飯を食べてお弁当の準備。少し読書。外出し、歩いて歯医者へ。今回で通院終了。お金がかかった。今回でもう銀歯3本目だ。

作業部屋へ行き、以前買ったパーツを使ってキーホルダーを作る。買取で入ってきた児童書を切り抜き、ステンシルで色付け。サイズが小さいのもあって、思ったよりも早く完成した。小物コーナーに置いてあった積み木にもスプレーを吹いてみるが、こちらは表面に加工がしてあり、うまくスプレーがのらない。少しだけ絵も進める。

開店。夕方から雪。3日連続とかで降るのは香川に越してから初めてかもしれない。高知へ行く11日は晴れのようでほっとする。この日は小物コーナーのディスプレイを整えたほか、発送準備や、先日届いたメグマイルランドさんの冊子の品出し準備などをする。久しぶりにくりたろうが来てくれた。

閉店後、本の発送。ルクスへ行き、まいちゃんからCDJの使い方を簡単に教わる。明日やる自分のDJはBGM的なもので、それほど複雑な操作はしない予定。途中からさくらさんという方が来られ、3人で話す。さくらさんは今年20歳になるそうで、お父さんがどうやら自分と同世代くらいの年齢のようだった。

帰宅、シャワー。『晩春の旅』読み進めて寝る。


07日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながらアンソニー・マン『裸の拍車』見る。今まであまり見てこなかった西部劇も今年は少しずつ見ていきたい。美しい自然と登場人物たちの腹の探り合いとの対比が無常感を誘う。切れ味鋭いラスト。

お弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、八百屋で野菜とミカンを買う。作業部屋で少し絵の続き。20分くらいやるだけでもかなり違う。意識を絵に向け続けることが大事。

開店。品出し、発送準備など進める。高知県土佐市の阿部航太さんより、11日のイベントでの主役となる高校生たちが作ったフリーペーパー3種が届く。明るいオレンジと深めの紺のリソグラフ2色刷で、イラストがどれもかわいく、文章もたくさん載っている。部活動の一環ではあるけれど、「作りたい」という気持ちが伝わってきた。メグマイルランドさんの冊子をようやく品出し。

まどの、4月に発売される単行本の情報が公開されたので告知する。今月発売のコミックビーム3月号掲載分で最終回となる『怪獣を解剖する』上下巻と、さらに短編集『解剖・幽霊・密室』も発売で、計3冊が同時発売となる。まだ書けないけれど、帯などに寄稿されている方々も豪華なメンバーだ。どんな反応が返ってくるのか楽しみ。

店を閉めて、レコードとCDを持ってルクスに行く。この日はDJの生物さん主催のイベント。生物さんが東京に拠点を移すとのことでその壮行会的な意味合いもあったが、生物さんは普通に今後も高松には来ると思うとのことで、特に厳かな感じはなくゆったりとした雰囲気の中でイベントは進行。生物さんのライブや平尾君と堀金君のセッションもあった。自分のDJは10曲の中でハワイアン、ビギン、ドゥーワップ、ガレージパンク、歌謡曲といろいろかけることができた。

1.エセル中田/ブルー・ムー・ムー
2.ビル・ジャスティス楽団/タムレ第一番
3.AMEPHONE feat. AYA-COLLETTE & 行雲流水/Spring Thunder
4.Orchestre Antillais/En Sens Unique S.V.P.
5.The Miracle Tones/Mambo Train
6.The Outlaws/Ambush
7.The Elastik Band/Spazz 
8.中尾ミエ/シャロックNo.1
9.楊小萍/茶山姑娘
10.矢吹健/蒸発のブルース

店に戻ると、風で看板が倒れていたのを誰か起こしてくれていたようだった。ありがたい。本を発送し、コンビニで缶入りのおしるこを買って、飲みながら帰った。


08日(土)

朝8時に起きる。シャワーを浴びる。帽子やコートが汚れていた。昨日おしるこを飲みながら帰っている途中に帽子が風であおられ、おさえようとした時に飛び散ったらしい。濡らしたふきんでこする。

まどとDORSIAでモーニング。ヒマさんはこの日DORSIAの内装を手掛けた松村さんが高知でやっているお店で1日限りの展示をやるそう。『晩春の旅』読み進める。『珍品堂主人』の珍品堂が出てきた。能登の人だったっけ。出て、スーパーでお弁当を買って店へ。昨日倒れた店の看板をひもで再び固定する。寒すぎて手が痛い。

開店。ゆっくりと品出しや発送準備をする。寒いので?Sabu Martinezなど聴く。なんだかあっという間に時間が過ぎてしまった。

今日はこれからルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベント。

2025年2月5日水曜日

一本芯が(2025年02月02~05日)

01日(土)夜

ブログの更新などやっていたら23時になってしまい、帰宅。風呂に入って『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み終える。


02日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べながら、ubuwebにアップロードされている勅使川原三郎”PARA-DISE"(2002年)見る。複数のダンサーの動きがばらばらになったかと思ったらまた同期したり、面白かった。

外出。スーパーでコピー用紙や梱包用のビニール袋を買う。店へ。アルバイトMさんが来てくれる予定になっているのに、渡すものの準備ができていない。急いで在庫をあさる。

開店。品出し、受託商品の作業を進める。京都からはまぐちさくらこがお母さんと息子のようちゃんと来てくれる。昨日の淺井さんといい、画家の来店が続く。さくらこは春から高松に家族で引っ越すそうで、いろいろ楽しみだ。早く生活が軌道に乗るといいな。「古物らのお店」Goodsの制作したzine”Vase Shapes"を品出し。Goodsは浅見旬さんがやっている古物商の名義で、このzineではタイトル通り様々な花瓶の写真と、佐貫絢郁さんの砂絵によるドローイングや浅見さんの散文が掲載された不思議な存在感の1冊。佐貫さんのドローイング作品集”Drawing And Play"も再入荷した。

夜、以前高松市街の鳥瞰図(江戸時代に発行されたものの復刻版)を買ってくれた女の子がお母さんと来てくれて、『江戸結髪史』や宮大工についての本などを購入。好きなことを活かせる仕事に就けたらいいなと思う。まあ、途中で気が変わったり他の趣味ができたっていいんだけど。のびのび生きていられれば。

閉店後、作業部屋で7日のDJのための選曲をする。今までに買ったCDやレコードをとっかえひっかえ。DJを日常的にやっている人達はすごいなと改めて思う。なんだかんだでハワイアンやガレージパンク、日本の歌謡曲などいろいろかけられそう。普段は聞き流す感じなので、また違った聞き方で音楽に触れられて新鮮な気分。

帰宅。シャワー。ついヤフオクやメルカリでCDを検索してしまい、2時近くまで夜更かししてしまう。


03日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備をして外出。警察署へ書類の提出に向かう。1枚書類が足りなかったようだけど、とりあえず受け取ってもらえた。南へ。まども来る。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。

「実在のピエールと、私の意識のなかにいると言われる想像上のピエールと、二人のピエールがいるわけではありません。在るのは〈実在するピエール〉への私のただ一つのかかわりあいなのであって、ただそれが彼をここに、つまり私の心的環境のうちに出現させようという要求をともなったかかわり方だというだけなのです。(略)想像するということは、不在な対象との或る関係の様式を設定することだ、ということにもう気づかれたことと思います。」(p36)

スケッチブックに数枚ドローイング。岡野大嗣『音楽』読み始める。

開店。朝方は暖かかったけれど、昼過ぎから少し雨も降り始め、気温が下がっていく。品出しなどゆっくりやる。店頭買取1件。ほか、出張買取依頼の電話も1件入った。

閉店後、早めに家に帰る。お酒を買おうかと一瞬迷って、やめにした。最近は酔うよりも熟睡できた時の快感のほうが強い。ロベルト・ロッセリーニ『無防備都市』見る。気分が上がらない時に重い内容の映画を見るのはいい。しかし悲しい話だ。


04日(火)

朝9時頃に起きる。また寝すぎた。朝ごはんを食べ、少しだらだらしてから自転車で外出。警察署へ行き、書類追加分を提出。ようやくこれでひと段落。昨日と同じ流れでまた南へ行き、まどと合流。『音楽』続き読み進める。

まどはもう少し歩きたいようで、自分もついていくことにし、図書館へ。寒い。中央図書館は今年のゴールデンウィーク前あたりから長期休館に入る予定で、ずいぶん寂しくなる。DVDを少しだけ借りようと思っていたら、結局DVD4本、本2冊借りてしまう。本はヴィジュアル主体のものなので、読むのにそれほど時間はかからないはず。

商店街のほうへ戻る。田舎さんへ入って昼ご飯。まどはかけそば、自分は中華そばセット。中華そばといなり寿司2個で650円は今時破格だ。なんでも高くなった。

まどと別れ、自分は店に行く。少し発送をしてまた喫茶店で本を読む予定だったけれど、結局発送件数はどんどん増えていき、灯油が無くなってガソリンスタンドまで買いに行ったり、明日のおかず用の野菜を八百屋まで買いに行ったりで、いつの間にか3時間以上過ぎていた。外は暗く、少し吹雪いていた。

スーパーでさらに肉などを買って帰宅。晩ごはんはうどん。茹でた菜の花とかまぼこを添えた。洗い物をして風呂、その後料理。鶏肉と根菜としいたけの味噌煮、春菊のお浸しを作る。米を洗おうとしたら、いつもは炊飯器のお釜に米を移して洗っていたのが、なぜか米びつの受け皿に水をジャーッと入れてしまう。ついでに水洗いしておいた。

きなこ豆乳を飲みながら、図書館で借りた山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』見る。丹下左膳ものの映画を見るのは初めて。意外にもほのぼのした話で、チャンバラのシーンは少ない。しかしその分、左膳が戦闘モードに入った時の迫力はすさまじい。

映画を見ている途中、ルクスのまいちゃんからLINEが入る。今日DJの練習をさせてもらうのを、自分からお願いしておいてすっかり忘れていた。申し訳ない。どうもだめだ。


05日(水)

朝7時半に起きて、朝ごはんとお弁当の用意。『音楽』読み終える。自転車で外出し、ひとつ用事を済ませてこの日も南へ。スケッチブックにドローイングを描き、『眼と精神』続き読む。1ページごとの密度が高く、なかなか進まない。一体いつ読み終えるのか。

作業部屋へ行き、久しぶりに板パネルの絵の続き。だいぶ前に手を付けていたやつをつぶす。いい具合になりそう。30分くらいやるだけでも、自分がみるみる元気になっていくのがわかる。

開店。この日も雪がちらほら降っていて、ひどく寒い。その割にはお客さんは来たか。店頭買取1件。まどかさん来て、映画の話を少しと、先日亡くなられたというまどかさんのおじいさんの話。流れで自分もひいじいさんの話をしたけど、ちょっとしゃべりすぎてしまったかもしれない。イラストレーターの石山さやかさんが今週末から京都のトランスポップギャラリーにて開催する個展のフライヤーを店頭に出す。デザインは佐藤豊さん。佐藤さんは去年つくばで個展をやった時にわざわざ福島から新幹線で見に来てくれた。フライヤーはかなり大きいサイズで、意図してはいないだろうけど良いブックカバーにもなりそう。この日は久々にけっこう品出しができて良かった。棚に本が行き渡っていくのは自分の気持ちも上がる。次やるべき作業をすぐにイメージしてそれに移れたのも、午前中に絵を少しやれたおかげな気がする。生活に一本芯が入る感じ。

今日はこれから今月の店舗営業についての告知をする。

2025年2月1日土曜日

淺井さん(2025年01月30日~02月01日)

29日(水)夜

閉店後にアレの作業をやろうと思っていたけどやめにして、コンビニでヨーグルトを買って帰宅。まどが単行本用の作業を進めていて、意見がほしい箇所があるというので、原稿データを見せてもらう。風呂に入り、ナタリー・サロート『黄金の果実』続き。文章の中でいろんな人が『黄金の果実』(それが果たしてこの小説なのか、他の同名の小説とされているのかはわからない)について言及を繰り返している。これは批評に対してのアイロニーなのだろうか。


30日(木)

朝7時半に起床。カフェインを控えめにしてお酒も飲まずにいたら、いつもよりは若干深く眠れた気がする。朝ごはん、お弁当の用意。

自転車で北警察署へ向かう。昨日はあまりにも風が強くて警察へ行くのをやめにしたけど、今日も風の強さはたいして変わらなかった。手続きに書類をもらい、役所でこの必要書類をもらってきてくださいと指示を受ける。やるべきことが減るどころか増えているような気が。

開店。この日は奥田さんが手ぬぐいが到着したとSNSに投稿してくれたおかげで、ウェブショップがけっこう動いた。ウェブショップで買い物してくださるお客さんは、たまにいくつかの品物をまとめ買いしてくれる方もいてありがたい。田口史人さんから届いていた品物を店頭に出す。『円盤のレコブック』は様々なテーマの元にレコードとその文化背景を綴ったシリーズで、タンゴ、万博、文学者などそれぞれ全くジャンルは異なるが、1つ読むと他のも読んでみたくなるのが不思議。佐貫絢郁さんからも冊子が到着する。昼間に10人くらいの美大生っぽいグループが来る。引率している人もいたけど、瀬戸芸関係で来た芸大の学生だろうか。夜には栗金商店の2人が友達を連れて来てくれる。堀金君と大学の同級生だったというペペさん。

閉店後、本を発送してルクスへ。生物さんや平尾君もいた。この日はDOMMUNEで堀金君の新曲(大谷能生さんと小鉄君をフィーチャリングしている)が流れた。生物さんから「展覧会の予定とかないんですか?」と聞かれて、ないですと答える。そろそろそういう予定も作っても良いかもしれない。生物さんは3月から東京へ拠点を移すそう(と言っても、香川にはちょくちょく来るらしい)。ルクスで送る会をやろうという流れになり、自分もDJをやることになった。DJやるのなんて何年ぶりだろう?祖谷のなこちでちょっとやったけど、あれはもう6年くらい前かもしれない。コロナ前のことだ。

帰宅。風呂に入って寝る。


31日(金)

朝7時半に起きる。この日の睡眠もまあまあ良し。朝ごはんを食べ、書類の記入。手を付けてみると、思ったよりも時間かからず。お弁当の用意。

歩いて市役所へ。必要書類もらう。書類をもらうのにも書類がいる。書類だらけ。待ち時間に『黄金の果実』少しだけ読み進める。ルーツに行き、Matchboxから出ているMississippi SheiksのLPを購入。1930年の録音。こないだレココレの戦前ミシシッピブルース特集を読んだな。

開店。Centerの大山さんが来て、小物コーナーの商品をいろいろ買ってくれる。発送準備、品出し。店頭買取2件、年末に伺った出張買取の支払い1件。この日は夜に来られたお客さんがたくさん買ってくれた。マンガの全巻セットなどもありかなりの量になったので、着払いで送ることになる。

閉店後も発送準備や帳簿付けなどが忙しく、結局23時近くまで残業していた。警察に提出すべき書類の準備が無事に完了。今年に入ってから始めた小物コーナーの売り上げを計算してみると、そこそこの売り上げ。地道に商品を足していこう。

帰宅。『黄金の果実』読み終えて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。日に日に眠りが深くなって良い感じだ。お酒を控えると間食も自然と減る気がする。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの移民』見る。短い映画はごはんを食べながら見るのにもちょうどいい。普通に声を出して笑ってしまった。チャップリンもっと見よう。お弁当の準備をしながら、ジョンのサンのBunkamuraル・シネマでのライブ録音を聴く。これは『すべての夜を思い出す』の清原惟さんの特集上映に関連して行われたもので、Bandcampで公開されている。

まどと外出し、南でモーニング。カフェオレをミルク多めにしてもらった。スケッチブックに何枚かドローイングを書き、『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み始める。2016年に行われた展覧会の図録で、鉛筆による素描、銅版画、油彩といろいろ収録されている。解説を読むと、アントニオーニなど映画関係者との交流についても書かれていて面白い。南を出て、まどと本屋を少しぶらつく。さっこから、YOMSのドアの取っ手に野菜を入れた袋をくくっておいたと連絡が入る。さっこは最近昔の作家が書いたエッセイが気になっているようだったので、高見順や武田百合子を薦めた。

開店。品出しなどやっていると、淺井裕介が来てくれて驚く。YOMSに来てくれたのは初めて。瀬戸芸の関係で高見島を下見しに来て、東京へ帰る途中に寄ってくれた。会ったのは2年半ぶりくらいだろうか。ついこないだのようだけどけっこうな時間が経った。高見島は現在住民は10人ほどしかいないそうで、さっこの住んでいる志々島よりも少ないことを知る。いろんなところにイノシシがいたらしい。死体も浜辺に転がっていたそう。まどや宮脇さんも来て、さらにいろいろな話。まどは高松に来てから淺井さんとは会っていなかったので、10年ぶりくらいかもしれない。宮脇さんさすが島のことに詳しい。興味深い話がたくさん出てくる。淺井さんは「週6で店開けてるとかすごいよ」と言ってくれるけど、淺井さんもアーティストとしての生活を継続できていてすごいと思う。品出しや発送準備など続き。雨が降り始め、珍しく止まず。佐貫さんの冊子のお金を振り込む。

閉店時間を過ぎても発送準備と帳簿付け、ブログの更新でまた23時。疲れた。DJの選曲をやろうかと思っていたけど、風呂に入りたいしもう帰るかも。