2025年1月29日水曜日

低調日記(2025年01月27~29日)

26日(日)夜

映画を見てブログを更新し、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


27日(月)

朝8時に起きる。この日も夢見が悪く、何度か目が覚めてしまった。朝ごはん。この日は歯医者なので、いつもよりしっかりと歯を磨く。

3度目の歯医者。少し削って、型を取るだけで終了。南に入り、スケッチブックに数枚ドローイング。2、3枚描いていけばそこそこうまいくいく。田中小実昌『コミマサ・シネノート』、メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。久しぶりに哲学の本を読むと頭がもみほぐされるようでとても面白い。時間はかかるけど。

「われわれが生きぬいている経験、フッサールのいわゆる体験は、なるほどそれを外から観察するものにとっては、社会的に規定され、物理的に限定されておりましょう。しかし、それとは別に、この経験が普遍的・間主観的・絶対的意味を得てくる面から、それを捉える手段もあります。そのためには、私がただこの経験を生きるに甘んじることなく、その経験の意味を取り出してこなくてはならないのであり、そしてこれがほかならぬ「形相的直観」なのです。」(p25)

八百屋でみかんと野菜を買い、店へ。開店。途中から雨が降り始める。ネット出品していた本がまずまず売れたので助かった。在庫整理、事務作業、発送準備など進める。来月11日に高知へ行く時のためのレンタカーを予約。

閉店後、本の発送。作業部屋へ。押し入れを探ってみると、昔々に焼いたCDRがいろいろ出てきた。その中からヒップホップ中心に聞きつつ、絵の続きをやる。帰宅、シャワーを浴びて寝る。


28日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べつつ、ロバート・アルドリッチ『カリフォルニア・ドールズ』見る。女性プロレスラーとマネージャーの男のどさ回り。汚い世界でもがき、笑い、泣き、輝く。ピーター・フォーク演じるマネージャーはやることがかなりめちゃくちゃで、普通ならすぐに愛想を尽かされてしまうのではと思うけど、最終的にいろいろあったけど良かったね!最高!となった。

スーパーで買い物をして、昼ごはんはお好み焼き。油が多かったか、若干もたれる。外出。店を経由して郵便局へ行き、手ぬぐいにイラストを提供してくれた奥田亜紀子さんへ手ぬぐい現物やうどんなどのお礼の品を発送。その後、市役所で用事をひとつ済ませる。南へ。『シネノート』読み進める。出て、ルーツに行こうかと思ってやめ、作業部屋で絵の続き。昔100円で買ったマヘリア・ジャクソンのレコードを聴く。絵はうまくいき、完成した。

帰りがけまどと偶然合流し、スーパーで買い物をして帰宅。寒い、風が強い。気分が縮こまってあまり料理する気にならないが、いつもまどにやってもらっているし、がんばらないといけない。この日は簡単なそばにした。つゆを作り、その中でほうれん草とそばをゆで、紅ショウガ天とネギを乗せる。おいしい。まどは食べ終えてすぐに漫画の作業に入っている。えらいな。ウダウダした気持ちのまま少し休み、ゆっくりと明日のお弁当のおかずを作る。キャベツと大根の味噌汁、卵焼き、春菊の胡麻和え、豚肉の生姜焼き。

風呂に入って、ビールを飲みながら読書。『シネノート』読み終え、吉村靖孝『MANGARCHITECTURE 建築家の不在』も読み終える。後者は著者・吉村氏の手掛けた建築に着想を得て7名の漫画家が書き下ろし作品を提供したもの。YOMSでも冊子を扱っているメグマイルランドさんが参加している。7名それぞれ作風も異なり、建築の特性を活かした内容の作品になっているものも多く、面白かった。その後ナタリー・サロート『黄金の果実』を少し読み進めて寝る。気分がいまいちでも本が読めないということはないから不思議だ。


29日(水)

朝4時半くらいに目が覚めてしまう。なんとなくいけそうなアイディアが思いついたのでメモ。再びベッドに入り、9時半頃に起きる。最近ぐっすり眠れないとまどにぼやくと、お酒をやめてみたらと言われる。確かに。カフェインも控えようか。警察署まで手続きに行く予定だったけど、あまりに風が強くてやめにする。電話して必要事項の確認だけやった。

開店。ゆっくりと発送準備。あまり品出しはできず。月曜に予約したレンタカーがスタッドレスなしの車だったので、雪道の運転が心配になり違う会社へ変更。最近こういう手続き関係に時間を割くことが多い。この日は寒かったけど、お客さんは思ったよりも多かった。お客さんへの声掛けを意識するうち、自分の沈んでいた気持ちもだいぶほぐれた。小売業はそれほど有名にならなくても食べていけるし、自分じゃなく商品が主役なところもいい。生業としてはこれが合っているなとつくづく思う。

今日はこれからアレの作業。

2025年1月26日日曜日

マミズクラゲ(2025年01月24~26日)

23日(木)夜

発送と帳簿付けで1時間ほど残業。ビールを買って帰り、とりあえず風呂に入る。なんとなく「そんな飲みたくもないのにお酒を飲もうとしているのではないか」と思ってしまい、ビールはやめてヨーグルトを食べた。田中小実昌『コミマサ・シネノート』を読み始める。装幀は平野甲賀。甲賀さんの、この頃のシャープかつほんのりとしたポップさも感じさせるデザインが好きだ。内容は当時の東京をザクザクとザッピングしていくような、速くて小気味良い文章。


24日(金)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。羊雲さんからもらった豆を挽いて、コーヒーを淹れる。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み始める。ちんぷんかんぷんかなと思っていたら、意外とわかる。それなら説明してみろ、と言われると困るけど(「わかる」と「説明できる」はまた違う)。

「哲学者というものは単に存在しようと望むだけではなく、おのれのなすことを理解しながら存在しようと望むわけですが、ただそれだけのためにも、哲学者は、その生活の事実的与件のうちにひとりでに含まれているすべての断定を一旦停止しなければなりません。しかし、さまざまな断定を停止するということはそうした断定の存することを否定することではありませんし、ましてやわれわれを物理的・社会的・文化的世界に結びつけている鎖を否認することではなく、逆にそうした結びつきを見ること、意識することです。」(p17)

洗濯をして、外出。郵便局で本の出荷。店に戻り、アルバイト用の本の準備。最近ネット出品した本や雑誌がよく売れていて助かる。そのまま開店。品出し、発送準備など進めていく。店頭買取1件。メグマイルランドさんから再納品をお願いしていた冊子が届く。そして昨年末に発注していた、YOMS開店8周年の手ぬぐいも届く。こちらは奥田亜紀子さんにイラストを頼んだ。奥田さんの単行本『ぷらせぼくらぶ』『心臓』は知り合う前から読んでいて、ある日突然SNSでフォローされて、とても驚いた。後で聞いてみると、シンプルに自分の絵が気になってフォローいただいたようで、よけい驚いた。奥田さんは自分の絵もまどの漫画も両方応援してくれている貴重な?方でもあり、まどが漫画家デビューしてからの生活や交友関係の変化を考えた時にも、奥田さんのことを思い出すことが多かった。こういう形で関われてうれしい。しかしまだ実際にお会いしたことはない。東京に行ったらご飯にでも行きたいな。

閉店後、コンビニでビールを買い、飲みながら鈴木清順『暗黒街の美女』見る。軽快というわけではないけど、全体的にテンポよく進み、見ていてとても気持ちがいい。終盤の銃撃戦のシーンもいい。しかし『美女』はヒロインの白木マリのことなのだろうか?タイトルやポスターのイメージからはかなり離れた、ワイルドで男勝り(というか、あばずれ)な役。

帰宅。まどにも手ぬぐいを見せて、喜ぶ。


25日(土)

朝8時前に起き、朝ごはんとお弁当の用意。早めに外出し、本を発送して南に行く。この日は読書ではなく、アレの作業。いろんな人に連絡する。うまいこといくだろうか。その後作業部屋に行き、アレの作業続き。

開店。ここ最近はあまり平日も週末も売り上げは変わらないかなと思っていたけど、この日はそこそこ売れてありがたかった。店頭買取1件。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。田中菫さんより”DIET AND OIL PAINT"追加分が届き、品出しする。SNSへの紹介文も新しく考えて書いた。何度も「自分はこれのどの部分を良いと感じたのだろう」と問い直して言葉にするのは、良いことな気がする。早速手ぬぐいがウェブショップでも売れていて、発送準備が忙しかった。

閉店時間を過ぎても発送、帳簿付け。よく働いた(しかしウェブショップ分はまだ未発送の商品が残っている)。23時頃に帰宅。まどがちょうど風呂に入っていて、その後に自分も入る。上がって、『シネノート』続き。昔のエッセイや対談本なんかを読むと、今ではとても口に出せないような差別的な言葉がさらっと書かれていて驚くことが多い。しかし田中小実昌はまだ全然マイルドなほうか。24時半頃に寝る。


26日(日)

朝9時過ぎに起きる。寝すぎた。ご飯を食べてお弁当の準備をし、自転車で外出。中央郵便局まで行って本を発送し、レターパックや消耗品の買い出し。多めに買っているつもりだけど、なんだかんだですぐになくなってしまう。店に少し早めに着き、スケッチブックを1枚描く。スケッチブックへのドローイングはそれ単体で作品とすることはあまりないけど、やっていないと形や線のボキャブラリーが減っていくし、何より簡単な道具と短い時間で絵のことを考えるスイッチが入るのが良い。

開店。一昨日からたくさんの注文が入っている手ぬぐいの発送準備を進め、品出しなど。夕方にはまだ完了していなかった諸々の口座切り替え手続きを進める。こういう作業は肩が凝るけど、Amazonプライムなどで見たい映画を探すことで精神の滋養を得た。

お客さんと少しこの辺のお店のことなどお話。古本屋などいろいろ回られているようだった。この方は小豆島出身で、うちで購入された香川県の生きもの?についての本を読んでいたところ、『マミズクラゲ』という淡水で生息可能なクラゲが小豆島のとある池で発生したことが書かれており、実際にその池まで足を運んだそうだ。池の近くにお住まいの70代のおじいさんに聞いたところ、その方がとてもよくマミズクラゲのことを覚えていて、いきいきとその時の話をしてくださったとのこと。なんとそのおじいさんが小学5年生の時に1年間だけ発生したということなので、もう60年は前のことになる。お客さんは「ここであの本を買わなかったらおじいさんに話を聞くまでの体験はなかったわけです」と言ってくれた。自分が知らないだけでこういうことが起きてるのかもしれないと思うとわくわくするし、できるだけ店をきっかけにして起きた出来事はこうして記録にしておきたいと思う。世間からしてみればなんでもないことかもしれないけど、そのお客さんにとってみればかけがえのない時間で、自分にとってもそれを知ることは特別な経験だ。こういうのが良いなと最近思う。

閉店後、本を出荷して、ビールを飲みながら蔵原惟繕『ある脅迫』見る。1960年作。偶然新潟県の直江津が舞台でうれしくなった。これにも白木マリが出ている。66分という短い尺の中に「おっ」というカットもあり、展開の緩急もありで、かなり面白かった。ラストのタバコのシーンも良い。

今日はもう帰ります。

2025年1月23日木曜日

ざわざわ(2025年01月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、作業部屋で絵の続き。23時半くらいまでやり、完成。こつこつやっていきたい。帰宅、シャワー。アルバイトMさんから借りていた『FirstStripGuide はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』読み終える。タンバリンを鳴らす『タンバさん』やリボンを投げる『リボンさん』、踊り子さんがお客さんと撮影した写真に貼り付けるためのシールを作る『シール職人』さんなど、様々な方々(劇場のスタッフではなく、みんなお客さんがボランティアでやっているそうだ)がいる。自分が去年行った松山市の『ニュー道後ミュージック』は、他の劇場と比べて割と安めの価格設定だったこともわかった。


21日(火)

朝8時頃に起きる。スケッチブックに少しドローイング。この日もまどと一緒にDORSIAへ。『堀口捨己建築論集』読み進める。なんだか暖かく、のんびりした日になりそう。DORSIAを出てまどと少し散歩し、ルーツに行こうとしてやめ、八百屋とスーパーで買い物して帰る。また少し本を読んで、料理。昼ご飯はほうれん草とベーコンとしいたけのパスタ。おいしい。

外出し、店で発送作業をやる。まずまず売れている。ポストまで行って発送し、店レジのパソコンでヴィクトル・シェストレム『波高い日』見る。1917年の作品。物語はごくシンプル。終盤に近付くにつれ荒ぶる海の迫力に惹きつけられる。その後、作業部屋で絵。何度か「これで完成」というところまでいったものの、なぜか展覧会には一度も出していなかった絵を改良する。今回はどうだろう。

帰宅。晩ごはんはすき焼き。野菜を切って準備する。まども帰ってきて、食べ始める。実家からこないだ送られてきた白菜と長ネギが香りも豊かでおいしい。すき焼きの写真を撮って父親に送る。少しお腹の調子が悪かったのでお酒はやめにした。

風呂にゆっくり入り、ドン・ハーディ『めだまろん ザ・レジデンツ・ムービー』見る。レジデンツのドキュメンタリー。原題は”Theory of Obscurity”(匿名理論)で、こちらのほうがかっこよく思えるけど、とっつきづらいか。ユーモアを保ちつつこれだけ長い間活動し続け、それほどブランクを開けずリリースを重ねているのはすごいことだ。

久しぶりにお香を焚いて、きなこハチミツ豆乳飲みながら読書続き。『堀口捨己建築論集』読み終え、オルダス・ハックスリー『知覚の扉』読み始める。ストレッチをして、12時を過ぎたあたりで寝る。


22日(水)

朝9時頃に起きる。ここ最近夜中に目が覚めてしまうことが多かったけど、この日はぐっすり眠れた。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。コーヒー飲みながら『知覚の扉』続き読み進める。Mさんが作業し終わった本を持ってきてくれた。

外出。八百屋でみかんを買い、店に行ってそうじ。開店。ゆっくりと発送準備、品出しなどを進める。受託商品について再納品のお願いのメール。2月に声をかけてもらっているイベントについての連絡。閉店時間直前に発送が立て続けに舞い込んで、少し残業。

「街に抱かれる」ような感覚について考える。人ごみに紛れ、日常生活とは少し違う時間の流れに自分を浸し、孤独を癒すような行為。こういうことができるのは都会の特権だろうけど、その逆の環境であれば人間は自然に向かうのか。しかし自分は人ごみのざわざわした様子に強く「自然」や「野性」を感じる。

閉店後、本を発送し、作業部屋で絵を描く。Bernhard GunterとJeph Jermanのセッション?音源聴く。Hands ToやJermanのソロ音源のようなガサゴソした感じを想像していたら、たまに「コソッ」とか鳴るくらいで、ほとんど音が入っていなかった。阿部薫、近藤等則、吉沢元治、Derek Baileyのセッション音源”Aida’s Call”聴く。Aidaは間章か。いかにもブートっぽいジャケット。絵は30分くらいやって切り上げようと思っていたけど、意外とうまいこといき、2時間弱やって無事に完成。久しぶりに適当に色や形を乗せていくのを楽しめた気がする。いい感じだ。


23日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。念入りに歯磨きをして歯医者へと向かう。もう2回ほど通うことになりそう。今回の虫歯は左下奥に深く根を張った親知らずが原因で、これを抜くにはもっと大きい病院へ行かないとだめだろう、とのこと。めんどくさい。

まどが南に来ていたので合流。トーストはやめにしてカフェオレだけ飲む。『知覚の扉』読み終える。まどは皮膚科、自分は店へ行き、また出て、郵便局で本を発送し、酒屋でビールとジンジャーエールを買い足す。ルヌガンガでまたまどと合流。少し打ち合わせ。トム・ルッツ『無目的』購入。

開店。昨日に引き続きお客さんが多い。客足の鈍かった先週と比べるとかなりの違い。気温の違いは大きいなと感じる。2/11に高知県土佐市の『わくせい』にて行われる、高知学芸高校美術部の生徒が作るフリーペーパーのリリースイベントを告知。これは美術部顧問の古田さん(以前yomsにもお客さんとして来ていただいている)や、ブラジルのグラフィティライターやスケーターに取材したドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』の制作でも知られる阿部航太さんによる企画。『わくせい』は阿部さんが拠点としている場所でもある。こちらに自分は古本の販売とフリーペーパーに関するトークゲストとしてお邪魔する予定。あくまで主役は高校生だけど、いろいろ話の膨らむような素材を準備したいなと思う。夕方ごろ、大三君がお知り合いのアーティストの方を連れて来てくれる。屋島で行われているアーティストインレジデンスに参加しているガムラン奏者の方。いろいろお話した。少し自分の話をしすぎたかもしれない。反省。

発送件数も多く忙しかったけど、にぎやかで楽しい1日だった。年末に発注していたものも発送の連絡が入る。到着が楽しみだ。

今日は帰って読書。

2025年1月20日月曜日

アレの作業(2025年01月18~20日)

17日(金)夜

閉店後、実家に住んでいる弟家族とビデオ通話。甥たちは恥ずかしがっている。5月に会ったばかりだけどさらに成長しているような。その後、花原史樹君へ再納品してくれた商品のお金の振り込み、水道と電気料金の引き落とし先の切り替えなど、事務作業をやる。

先日、フリーペーパー『Tさんインタビュー』をお渡しした徳島にお住まいの小西昌幸さん(ミニコミ『ハードスタッフ』発行人)より、読んだ感想をいただく。うれしい。小西さんが以前受けたインタビュー記事をおまけにくださった。じっくり読もう。

作業部屋で絵の続き。アルバイトの2人にがんばってもらっているおかげで、若干時間の余裕が生まれてきた。こないだ買ったSuicideの2枚組アルバムの、ライブ音源を聞きながらやる。真冬のこの季節にSuicideは合うな。しかし絵はうまいこといかず、どんどんだめな方向に。気持ちを切り替えて進むしかない。新しいキャンバスにも少し手をつける。


18日(土)

朝7時半に起きて、シャワー、朝ごはん、お弁当の用意。

まどと外出し、南でモーニング。この日はおかわりもしてたっぷり作業。スケッチブックにドローイングをやり、『堀口捨己建築論集』読み始め、今年中に完成させたいアレの作業(今後もしばらくこれに時間をかけるので、「アレの作業」と表記していくことにする)を進める。アレの作業は思っていたよりも大変ではないかも。自分の不器用さに気が滅入りそうになったけど、決めたからにはやるしかない。

「建築の美的価値はその建築に表現される限りにおいてのみあるのであって、それの如き連想の美しさや宜しさは要するに建築の美しさ宜しさではない。茶室建築が山家や農家に得る所はその自然な材料を用途に随って構えない、たくまない技術で具象される美のイデエを学ぶべきであって、あそこやここのそのままの部分や一面ではないはずである。」(『堀口捨己建築論集』、p28)

2022年10月に描いた絵(の画像)を見直す。もうどうやって描いたのか思い出せない。東京にいた頃に描いた絵は見て行程がすぐにわかるものが多いけど、ここ4年くらいに描いたものは行程が複雑化しているのか、ぱっと見でわからないものが増えてきている。どうやって描いたのか思い出せなくなるのは、多分良い傾向だろう。絵にまつわることの動機は全て「ムシャクシャしてやった」にしたい。全部まっぴらだ、という勢いでやりたい。

開店。昨日はお客さんが少なかったけど、この日は多かった。花原史樹君に再納品してもらった『ねんねんころころ』と缶バッジを品出し。ウェブショップでも販売を再開する。在庫置き場に積んでいた、キネマ旬報社発行の『世界の映画作家』シリーズももりもり品出し。全40巻のうち37巻のみが欠けているのが惜しいが、ほぼそろっている。フィンランドから帰省中の山野井さんが来店、久しぶりにお話する。フィンランドと比べると日本は若干物価が安いが、物の値段や電気代の高さに比べて給与が低すぎるのでは、とのこと。去年11月に東京で自分のポートレイトを撮影してくれた浅沼弥沙さんは山野井さんの友人でもある。浅沼さんはエストニアに一時期住んでいたらしい。フィンランドとエストニアは船でそれほど時間もかからず行き来できるそうだ。

閉店後、本を出荷し、店レジのパソコンでジャン=ピエール・メルヴィル『恐るべき子供たち』見る。斜め上、斜め下にカメラを据えてのカットが印象的。全編刹那的な雰囲気に満ちている。


19日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早々に外出し、郵便局で発送。レターパックや消耗品の買い出し。店へ。アルバイト用の本の準備と、ネットで売れた本のピックアップ。午前中にやっておきたかったことが割とできて、なかなかいい感じ。

開店。この日も品出しを進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。店頭買取1件。羊雲さん来てくれて、開店8周年のお祝いをいただく。ミステリー小説でおすすめはないかと聞かれ、乏しい知識をしぼってポケミスを数冊おすすめした。夜はアレの作業をやる。久しぶりにさっこが来てくれて、東京に行った時のことなどを話す。国立で行われたMahel Shalal Hash Bazの結成40周年ライブを見たとのこと。新作のCD『あるきど』を納品してくれた。あるきどというのはさっこの住む志々島の方言らしく、「歩き回る人」という意味があるそう。どうもあまり良い意味ではないようだけど、それをあえてタイトルにするのはさっこらしいなと感じる。

SNSで話題になっている、古本屋の店主が主人公のマンガを読む。出張買取のところは共感できる部分も多いけど、自分は入ってきたお客さんの買う/買わないを予想するようなことはあまりやりたくない。古本屋をある程度やっていたら「誰が何を買うかわからないな…」と思わされる瞬間が逆に増えると思うのだけど、どうだろうか。

閉店後、作業部屋で絵の続き。なかなかうまくいかずこねくり回していたら、良い方向に転がった。京都のターンテーブル奏者、毛利桂さんのソロアルバム聴く。ゴリゴリしたローファイなコラージュノイズで、好きな雰囲気。

ルクスに行く。かなり久しぶりに来た。しゅう君もいて、チャイ飲みながらまいちゃんと3人でなんでもない話。まいちゃんが昔買ったというレコードが何枚かあり、ジャズやテクノ、ムードなどジャンルがいろいろで面白かった。


20日(月)

朝8時頃に起きる。シャワーを浴びて洗濯。アルバイトMさんから借りた『FirstStripGuide はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』読み始める。Mさんは浅草ロック座に行ったことがあるらしい。去年11月に道後で見たストリップがとても良かったので、劇場が残っているうちにまたどこかで見てみたい。入場料は高いけど。

まどと外出し、DORSIAでモーニング。まどは最近いろいろな出来事が重なり疲れ気味。『堀口捨己建築論集』続き読む。建築としての茶室だけでなく、茶道の思想的な部分についても多く書かれている。横の席で話しているのが何やら事業を展開しているらしき男女とコンサル(不動産関係?)の方で、聞き耳を立てる。その方々は基本的にお金や物事を動かす立場で、何かを作ったり売ったりする立場にいかないことを前提にして考えているのが、こちらとしては新鮮。店に戻り、郵便局で本の発送。八百屋でみかん、tomoさんでお弁当を買う。

開店。品出し、発送準備、在庫整理を進める。ジョンのサンの立石さんよりCD追加納品分が届く。お金を振り込み、ウェブショップでの販売も再開。さっこのCDも品出しする。聞いてみると、全7曲入っている中で1曲即興演奏のものがあり、不思議な感じ。キース・ジャレットのレコードとセッションしている?ようだ。他の6曲もギターと歌(鉄琴、カシオトーンなども)を中心にした弾き語りで、温かな録音の質感がとても良い。岡山より、古書店開業に興味があるという方が来店。少し話す。yomsのことは知らなくて、ルヌガンガで教えてもらって来たようだった。

今日はこれから絵の続き。最近になって若干時間に余裕が出てきたか。

2025年1月17日金曜日

雪景色(2025年01月16~17日)

15日(水)夜

疲れて早めに帰りたいとは思っていたものの、閉店後も発送や帳簿付けなどで結局22時近くまで作業。帰って風呂。ヨーグルト食べる。松波太郎『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』続き読んで寝る。


16日(木)

朝8時に起き、ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒーを淹れてスケッチブックにドローイング。

外出。毎年年始に送っている実家への贈り物(家族みんなが使えるような香川~四国関連のものや、甥へのプレゼントなど)をまとめ、郵便局から発送。思っていたよりも時間がかかった。その後、アルバイト用の本の準備。開店時間ギリギリまでやる。

開店。アルバイトO君やってきて、ネット出品の作業をやってくれる。ハップさんが「開店8周年おめでとうございます」と、お祝いの花を持ってきてくれた。ギフトショップモリさんで3月あたりにまたポップアップをやるそうで、楽しみ。品出しと発送準備、昨日お預かりした本の査定を進める。お売りくださったお客さんがこの日も追加で持ち込んでくれたのだけど、阿木譲が90年代に発行していた音楽雑誌”infra"や”BIT”があり、驚く。実物を初めて見た。査定完了し、金額の了承も取れお支払となる。メグマイルランドさんへ、冊子の再納品のお願いメールを送る。メグさんやコルシカさん、川勝徳重さんらの参加する『マンガアーキテクチャ 建築家の不在』展が先日から始まっていて、興味深い内容。

閉店時間を過ぎても発送準備や帳簿付け。22時前に店を出て、ビールとおつまみを買って帰る。飲みながらエドワード・ゴーリー『おぞましい二人』読み終え、『そこまでして~』も読み終える。どちらも素晴らしかった。


17日(金)

朝8時過ぎに起きる。デヴィッド・リンチが亡くなった。自分はリンチの長編も『ツイン・ピークス』も全て見たわけではないけど、『マルホランド・ドライブ』はとても好きな映画だ。

朝ごはんを食べ、洗濯をして、お弁当を用意する。火曜の夜に途中まで見ていた阿部航太さんの『街は誰のもの?』の続きを見る。限られた時間の中でグラフィティライターやスケーターとコミュニケーションし、哲学的な言葉を引き出しているのがすごい。ブラジルのデモの鳴り物の多さも印象深かった。

母親から新潟の雪景色の写真がLINEで送られてくる。地平線まで真っ白で、遠くに淡い色の山並みが見える。雪が積もるようなこともない、地形に起伏の多い高松とは正反対の光景だなと思う。

スーパーで買い物をして、店へ。開店。この日は静かな一日だったけれど、やろうと思ってできていなかったたくさんのポケミスの品出しができた。店頭買取2件。夕ご飯を食べながら、リンチの短編を見る。”The Alphabet"(1969)、”Promotion Following An Evil Deed"(1995)、”Steps"(2007)、”The Disc Of Sorrow Is Installed"(2002)の4本。全部で20分もないくらい。中でも”Promotion~”は1分ほどの短さだけれど、まぎれもなくリンチな世界観が展開されている傑作だった。

今日はまだ店で少し作業。

2025年1月15日水曜日

8周年(2025年01月10~15日)

09日(木)夜

閉店後、帳簿付けや品出しなど少し作業していたらいつの間にか22時前に。コンビニでビールとおつまみを買って帰る。洗い物をして風呂に入り、読書。途中で放っていたレコード・コレクターズの1990年10月号、戦前ミシシッピブルース特集の続きを読む。Skip Jamesを聴きつつビール。読み終えて、トーマス・ベルンハルト『昏乱』読み始める。40ページほど読んで寝る。首筋のあたりに冷たい空気が漂うのが気になってしまう。


10日(金)

朝8時に起きて、朝ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒー淹れて飲む。高松市からアンケート用紙が届いていたので回答。景観改善への取り組みについてや、コロナ禍以降のレジャーについてなど。スケッチブックに数枚ドローイング。良いの少し描けた。

用事をひとつ済ませ、警察署へ。予期せぬタイミングで運転免許証の暗証番号が必要になり、失念していたので窓口で書類を書いて照会。銀行寄る。100均と八百屋で買い物。

開店。発送準備など進める。最近寒い日が続いているけどこの日は特に冷え込みが厳しく、-1℃まで下がったらしい。ストーブをつけると暖かくはなるけど頭がぼーっとしてきて動きが鈍くなる。この日は真行寺さんや、夜には平尾君や大三君が来てくれた。

閉店後、発送準備と帳簿付けを終えて、火曜日に買った木材を組み立てて本棚を作る。1時間半ほどかけて2つ完成。疲れたけど、無事に完成して良かった。この日もお酒を買って帰り、飲みながら読書。気が付いたら2時を過ぎていた。


11日(土)

朝9時前に起きる。ごはんを食べてお弁当を用意し、早々に出発。郵便局で本の発送。土曜日なので本局まで自転車で行く。八百屋で買い物。店に戻り、昨日作った本棚を設置して本を入れる。本のすべりが良くなり、収容力もアップ。在庫整理、そうじ。

開店。13時からO君来てネット出品作業をやってもらう。寝不足と疲れ、気圧による頭痛でいまいち調子が出ず、O君へのフォローがうまくできなかった。それほどフォローせず仕事がまわるようにするのも仕事のうちか。まどはくしゃみや鼻水がひどいらしい。エアコンのせいだろうか。閉店間際、最近よくいらっしゃるDさんが、小物コーナーを見てピンときたのか高松市中心部にあった喫茶店のマッチを持ってきてくれる。シックなものからファンシーなものまで、昭和なデザインが楽しい。いろいろ思い出話も聞かせてくださった。ありがたく買い取る。

年末からずっと忙しく働いているし、今度の火曜は無理やりにでもまったく仕事せず好きなふうに過ごす日に当てようと決める。絵も描きたい。

21時半ごろまで残業し、閉店。本を出荷し、スーパーに寄って帰る。洗い物、風呂。じゃこ天をあぶって生姜醤油をかけ、ビールを飲みながら映画。成瀬巳喜男『妻』見る。原作は林芙美子。高峰三枝子の気怠く嫌味ったらしい表情がいい。2階で物を落とした瞬間、1階で天井を見上げる人物のカットに切り替わる。余韻の残るラスト。


12日(日)

朝9時に起きる。良く寝た。朝ごはんを食べてお弁当の準備。コーヒーを淹れて『昏乱』続き読む。そうじと洗濯。この日の午前中は割とゆっくりめに過ごした。

開店。ゆっくりと品出しや発送準備。小物コーナーを興味深そうに見ているお客さん、積み木やアクリル板をまとめ買いしてくださった。急いで小物コーナーに補充。アルバイトMさん来て支払いと受け渡し。なんだかんだで忙しかった。

閉店後、本の発送。作業部屋へ。こないだ買ったHERESYのCDをライナー読みつつ聴く。新しい板パネルに手をつける。ラッカースプレー、クレヨンなど最近あまり使っていなかった画材を久しぶりに持ち出し、スプレーで指先が汚れる。明日も店なのに困ったな。

帰宅、シャワー。すぐ寝る。指先のスプレーは石鹸で丁寧に洗ったらすぐ落ちた。


13日(月・祝)

朝起きて、ごはんを食べてお弁当の準備。まどとDORSIAでモーニングを食べようかとなり、行ってみるが満席。南へ行く。スケッチブックにドローイングして読書。『昏乱』読み終える。

「ぼくたちはこんなに長くいっしょに暮らしているのに、互いを知らずにいる。ぼくたちはこの上なく密にいっしょでいながら、みんなが完全にばらばらだ。人生全体が、いっしょになろうという闇雲な試み以外のなにものでもない。」(p45)

開店。こつこつ品出し、発送準備。この日は来客が多かったので、段落を分けて書いておきます。

ブック遍路の方々が来られ、古本市についてお話。去年出店を増やしていろいろ思うところもあったので、偉そうかなと思いつつも正直に話す。

この日ルヌガンガでトークの南陀楼綾繁さんと、徳島の行政で文化事業に携わりながらパンク/ニューウェーブ及びサブカルチャーを主に取り上げたミニコミ『ハードスタッフ』を発行している小西昌幸さんが来られる。小西さんは以前もyomsに来られたことがあったがお話したのは初めて。品揃えを褒めていただき恐縮。

以前よく来ていた、見た目は確実に若いけどやたらと渋い趣味をしているなぁと思っていたお客さんが久々に来られる。会計の際に思い詰めた口調で「今日来れて良かったです」とおっしゃるので何事かと思ったら、この日19時閉店と告知していたのを、今日限りで廃業ととっていたようだ。まだ続けますので安心してください、と伝える。昨年春に県外の大学へ進学されたとのこと。年に1人か2人は「何者だろう」という若いお客さんが現れ、少し経つとたいてい進学や就職で県外へと出ていく。いつ寄っていただいても見応えのある棚で出迎えられるよう準備したい。

いつもブックオフで良い本を買っている『倉敷から遠いで』さんが久しぶりに岡山から来店。年始のセールでもたくさん買われていたので、その時のお話など伺う。遠いでさんは、古本好きのお客さんの中では珍しく?自分の絵にも興味を持ってくださっている方で、「(齋藤さんの)作品集も見たいねぇ」とありがたい言葉をいただく。些末事研究福田さんと荻原魚雷さんも来店。魚雷さんはここ数年旧街道を活発に歩いているのもあってか、いつもよりとても快活そうに見えた。香川で数日のんびりと過ごされたようだ。

19時に閉店し、ルヌガンガで南陀楼さんの出版記念トーク『編集者とは何だろう』を聞く。聞き手は福田さんで、スペシャルゲストとして魚雷さんも参加。南陀楼さんと魚雷さんが同じ場でトークというのも珍しい。南陀楼さんの宮武外骨や『本とコンピュータ』、日本全国の本を巡る動きを訪ね歩いたお話はどれも面白い。魚雷さんの、自身の身体感覚と街道沿いの地理とが噛み合ってくる?話もとても興味深かった。

トークが終わり、去年作った『Tさんインタビュー』(yomsのお客さんにインタビューをしてまとめたフリーペーパー)を南陀楼さん、魚雷さん、遠いでさん、小西さんにお渡しする。小西さんは徳島の戦争体験者にインタビューをしてまわったことがあるそうで、その時の経験を踏まえたかなり具体的なアドバイスをいただいた。

帰ってシャワーを浴び、川井俊夫『金は払う、冒険は愉快だ』途中まで読んで寝る。


14(火)

朝7時過ぎに起きる。読書。朝ごはんを食べ、コーヒーをいれてさらに読書。『金は払う』読み終える。スーパーへ行く。帰ってスケッチブックにドローイング。

料理。ジャーマンポテト、にんじんの酢の物、大根と柚子の甘酢漬け、味噌汁を作る。大根は明日の弁当用。初めて作る料理が多くて時間がかかったけど、うまくできた。

食べ終えて外出。南に入ってまた読書。松波太郎『そこまでして覚えるようなコトバだっただろうか?』読み始める。4つの短編が収められていて、最初の作品『故郷』からとても面白い。

店に行き、昨日の売り上げの帳簿付けと1件だけ発送準備。その後、作業部屋で絵の続きをやる。2時間半ほど集中してやり、まずまず進んだ。水道橋の料理店『インド富士子/ムンド不二』発のコンピレーションアルバム『インドムンド分子』聴く。ジャケットはYOMSでもzineやCDを扱っているしわしわによるもの。豪華な面子が参加している。中原昌也さん、ポル・マロさん、ロスアプソンの山辺さん、Computer Soupの針谷さんの4名によるThe Cooking ErrchestraのCD聴く。2000年に初台のICCで行ったパフォーマンスの記録。00年前後の空気感が漂う、ユーモアも豊富な即興演奏。おそらく中原さんの、原始人のような「いななき」が哀愁を誘う。

まどと外でごはんを食べようとなり、よって屋へ行く。この日は開店記念日だったのでYOMSのお金から出すことにする。丸8年が経った。すだち餃子や骨付き鳥などいろいろ食べ、飲む。途中から少ししんどい話になるが、こんな日もあるか。自分もしゃべりすぎた。

帰ってヨーグルト食べる。スマホでブログを少し更新。阿部航太さんによる、ブラジルのグラフィティライターに取材したドキュメンタリー『街は誰のもの?』を見始める。諸事情で途中でやめ、寝た。


15日(水)

朝7時半に起き、朝ごはんとお弁当の準備。すぐに店へと向かう。朝家に1時間もいないうちに出発すると、なんだか賃労働をしていた頃のことを思い出す。

店に到着し、9時からzoomミーティング。来月とあるイベントにゲストで呼ばれていて、その打ち合わせ。あまり参加したことのないタイプのイベントだけど、とても楽しみ。こちらで用意できるネタもたくさんありそうだ。

ミーティングを終えて少しブログの更新をやり、歯医者へ行く。年末から左奥の歯がしみて、気になっていた。半年前にもやはり歯がしみて医者へ行き、その時は特に問題なかったのだけど、今回診てもらったらあいにく虫歯だった。ゴリゴリ削られ、来週も行くことになる。

開店。9年目に前日定休日だったので発送がたまっている。少し品出しをしつつ発送準備。店頭買取1件、とりあえずお預かりし後日査定金額を連絡することに。小物コーナーに丸亀競艇や高松競輪のマッチ箱などを追加。〇〇カップなどの賞レースの日程が書かれていて、まめに作成/配布されていたことがわかる。競艇場や競輪場はタバコを吸う人が多いし、マッチはポケットに常時忍ばせておくものだし、広告としてかなり有効だったのだろう。この日はporteさん、中俣さんやカンデラの2人が来てくれた。porteさんはもう少ししたらアメリカ買い付けに行くそうだ。

今日は早朝から動いて疲れた。早めに帰りたい。

2025年1月9日木曜日

なんでもないもの(2025年01月07~09日)

06日(月)夜

閉店時間を過ぎてからも発送準備と在庫整理作業。「これでよし」というところまでいけたのが結局24時前になってしまった。帰ってすぐに寝る。


07日(火)

朝8時に起きる。ご飯を食べようと思ったら炊飯器をセットしておくのを忘れたことに気がつき、外で食べることにする。商店街のほうのさか枝で今季初のしっぽくうどん。久しぶりに食べたらやっぱりおいしかった。

レンタカーを借り、年末の大掃除で処分しそこねていた諸々を車で運ぶ。状態がまずまず良さそうなものはリサイクルショップに持って行き、買取を依頼するのもはばかられるようなものは処理業者へ。しかし処理業者に行ってみると予想以上の手数料がかかることがわかり、やめにする。「破砕ゴミで出せそうなものもあるし、市に回収を依頼したほうが安くあがると思いますよ」とのこと。こつこつ出していくか。

昼ご飯をどこで食べようかと迷っていたら、『サウンドオブヌードル』というつけ麺屋さんが偶然目に入り、行ってみる。とてもきれいなお店。味玉入り、のりとチャーシュー増しのギャラクシーというのを注文する。麺はかなり太くて噛み応えがある。ボリュームもあり、途中で好みの味付けに変えることもできて、味もおいしかった。また来たい。

西村ジョイに行く。きむらで安売りのみかんを購入。資材コーナーはとても寒い。店に増設する棚のための木材を調達。以前映画本がたくさん入ってきた時にありあわせの木箱で棚を作ったけど、木の繊維が荒くて滑りが悪かった。本に良くないので改めて作ることにする。

この日の午後は香川の東のほう中心に気になっていたお店をいろいろまわった。自分のあまり知らなかった世界が開けた実感あり。楽しい。

店に木材などをおろして、スーパーで買い物。まどと合流しスシローへ行く。回転寿司はここもとスシローがおいしいと思う。その後あかね温泉で風呂。広々としてていい。

帰宅。少し休んでから料理。春菊の胡麻和え、豚肉の生姜焼き、根菜ときのこの煮物を作る。その後、荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』続き読んで寝る。久しぶりに美術の本を読んだらなかなか読み終わらない。


08日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。

古書店業で暮らせるようになってもうすぐ5年ほどになるらしい。だんだん自分のやりたかった生活の形「絵も描く古本屋のひと」に近づいてきた。自分はどこか「なんでもないものに擬態していたい」傾向があるようで、作家性をフレームアップしていくことが自明な美術の界隈よりも、誰かの作家性(要するに本のこと)の陰に隠れつついろいろやれる古本のほうが居心地がいい。廃れゆく職種と呼ばれてはいるけど今のところは食べれているし、街の風景に溶け込めるし、売り買いするモノの単価が安いのも、顧客との関係がさっぱりとしていて気楽だなと感じる。しかし、ただぼーっと暮らしていたいというわけでもなく、なんでもなさの奥にあるとんでもなさを注視したいという気持ちもある。古本屋での頭や体の使い方が、絵描きとしてのそれに影響してくることもあるだろう。

レンタカーを返し、店に戻る。昨日運び込んだものの片づけ。税務署に支払った給料の申告。ナルホドでマスキングテープとピンを買い、ルーツレコードへまたCDやDVDを売りに行く。あまり見ていなかったメタルの棚に目を向けると、VENOM、BURZUM、EMPEROR、IMMORTALなどが充実していた。年末に誰かまとめて売ったのだろうか。今回は東京で活動していたハードコアバンドCxPxSと、Muteから出ているSuicideの1stのデラックスエディション?(2枚組でライブ音源など多数追加、ブックレットには2人のインタビューも収録されている)を購入。天国喫茶ぱらいその大津さんは『休みの集い』でのDJの1曲目でSuicideの”Cheree"をかけていたな。

開店。定休日をはさんだので発送が忙しい。店頭買取1件。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。Mさん今後のことをいろいろと考えているようだ。うまくいくといいな。羊雲の2人とまどかさん来る。3人で映画を見に行っていたらしい。小物や本を買ってくれる。小物も少しずつ売れているので、この日も小さな木彫りの熊など補充。

最近ウェブショップでの商品の動きが良い。しかも東京や大阪などの大都市圏だけでなく、いろんなところに住む方が購入してくださっているのがうれしい。この日は秋田や青森など、東北方面からの注文が多かった。

閉店後も梱包/発送作業をやったりブログを書いたり。まだまだやるべき作業はあるけど、22時半になったところで「もういいかな」となり、帰る。ビールを買って、飲みながら『ジャッド』読み終える。テキサス州マーファにあるコンクリート作品群は周囲からの借景も意識されているらしく、造園作業までやっていたというのが意外。


09日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。朝ごはんを食べている間、ラディスラフ・スタレビッチ『映画カメラマンの復讐』見る。長さ20分ほどの、昆虫たちが主人公のコマ撮りアニメーション作品。ストーリーは夫婦の修羅場劇だけど、のんびりとした動きがおかしい。

早々に外出。ガソリンスタンドまで灯油を買いに行く。分厚いレターパックものが売れていたので、郵便局で発送。八百屋でみかんを買う。ルヌガンガへ。涼子さんに新年のご挨拶をして、13日に行われる南陀楼綾繁さんのトークイベントを予約。些末事研究の福田さんや荻原魚雷さんも話すとのこと。まだ買っていなかった濱口竜介『他なる映画と2』を購入。店に戻り、在庫整理とアルバイト用の本の準備をする。

開店。O君来て、ネット出品作業を進めてもらう。自分は品出しと発送準備。この日もウェブショップの商品が動いている。追加発注をしなければ。アパッチさん来てくれて、イベントのフライヤーをお預かりする。夕方にはfragrant.のかおりさんが来てくれる。『休みの集い』のことを気にしてくれていたようで、当日の様子などを話した。イベントの開催から1ヶ月半くらいが経ったけど、こうして気にしてくれている人がいるのはうれしい。O君はこの日6時間ちょい作業してくれた。

この日も小物コーナーの商品が少し売れる。品揃えが少しずつ変化しているのを一番楽しんでいるのは自分かもしれない。ちょうどいい気分転換になっている。

閉店後に本棚の組み立てをやろうと思っていたけど、一昨日の疲労がきている。早めに帰ることにしよう。

2025年1月6日月曜日

言わずとも(2025年01月05~06日)

04日(土)夜

閉店時間を過ぎてからもセットものの梱包と発送、帳簿付けなどをやり、家に帰ると23時を過ぎていた。昨日買ったおさつチップを食べる。まども自分も最近これにはまっているが、食べ過ぎになりそうで怖い。スケッチブックに少し絵を描いて寝る。


05日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。まどと一緒に外出し、久しぶりに南に入る。この日が新年最初の営業日だったけど、並ばずに入れた。荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』続き読む。

「スミスとジャッドがモデルとする、20世紀の優れた「芸術」は、動的な機械工学ではなく、山のように動かない静的な土木工学の構造なのである。動かすことのできないその作品を見るために、むしろ、われわれの方が動いて見に行く必要がある。グリーンバーグはミニマル・アートが「観念化の芸当」にとどまっており、それが、感じられ、発見されたものではなく、演繹されたものであると批判していた。これはむしろ、これまで本論で検討してきたものとは反対である。」(p53)

まどがおつかいでレターパックを買ってきてくれることになり、自分は店に戻る。少し作業して、セール中のルーツレコードへ。手持ちのレコードを売ると、思った以上のお金になった。山原店長にご挨拶。60年代のサイケ/ガレージコンピ、60年代のフレンチ・チャチャチャのコンピ(この2枚は「私はコンピを軽視しない」と念じながら購入)、東京のノイズコアSTAGNATIONのCD(1、2回高円寺のドムスタでライブを見た)、HERESY『1985-’87』を購入。なんとなく以前からハードコアパンクをもっと真面目に聞かなければという気持ちがあり、このHERESYのCDは日本語の5000字ライナーノーツが掲載されたブックレットがついていて、じっくり読みながら聴けそうだと思い、買った。少しずつ買うジャンルの幅も広げていきたい。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充。今治『森』のタケノさん、松山の三帆堂さん、徳島『うだつのあがる古本市』高木さんの3人が来てくれる。一緒に高松の書店/古書店をまわっているようだ。いろいろお話する。羊雲へ行くのは皆さん初めての様子。タケノさんはDAFやCANなどジャーマン系をけっこう聞くようだ。夜はアルバイト用の本の準備を進める。

閉店後、本の出荷。店の作業は切り上げて、久しぶりに作業部屋へ。午前中に買ったサイケ/ガレージのレコードとチャチャチャのCDを聴きながら、キャンバスの続き。どちらも良い感じだ。キャンバスは少し進めておこうくらいの気持ちで始めたけど、描いているうちに思ったよりも進み、完成。

家に帰ると24時をまわっていた。風呂に入って寝る。


06日(月)

朝8時前に起きる。外は久々の雨降り、濡れてしまった洗濯物を取り込む。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。また南に入り、読書。『ジャッド』続き読む。店に行き、アルバイトの人にやってもらうための本の準備。

開店。O君やってきて、2階でネット出品作業をやってもらう。自分は受託商品のスリップつけ、均一本の補充、発送準備など。画家、綱田康平さんのドローイング作品集を品出し。綱田さんは東京にあるGallery TOWEDの運営メンバーの1人で、以前yomsにも来ていただいたことがある。作品集はここ10年の間に描かれたものから厳選した作品が掲載されており、伸びやかな線が気持ちいい。夜になり、店終わりのまどかさんが来てくれる。小物コーナーからいくつか買ってくれた。本以外の商品もいろいろあったほうが来やすいという人もいるかもしれない。O君はこの日時間の余裕があったようで、コンビニで晩ごはんを食べて夜まで作業してくれた。

店を始めた当初は新年の挨拶にちょっといいことをSNSに書こうとしてたな、と思い出す。一方今年は「がんばります」程度のことしか言ってない。気負いがなくなったのか、言わずともお客さんに伝わっていると感じる瞬間が増えて自信がついたのか。あまり緊張感が無さすぎるのも問題かもしれないけど、イライラするよりはいいか。

発送準備で残業中。

2025年1月4日土曜日

年末年始(2024年12月31日〜2025年01月04日)

30日(月)夜

それほど残業もせず閉店。ルクスではワカバ君が仕切りで忘年会が行われていたけど、なんとなく帰ってしまう。

ワインを飲みながら、”K/A/T/O Massacre Dictionary”続き読む。考えてみると、久しぶりに雑誌的なものを読んだ気がする。オカダダさんとspeedy lee genesisさんの対談が抜群に面白い。オカダダさんが普段のDJやパーティーで得ている感覚の延長線上でさらっと「俺は真実っていうのは物体じゃなく現象でしかないと思ってて」と言っていたりするのがとてもいい。


31日(火)

大晦日から3日までは年末年始休暇。8時くらいに起き、朝ごはんはもち。だらだらと過ごす。スーパーで買い物して、昼ごはんはミートソーススパゲティ。

外出。コンビニでカフェオレを買い店へ。以前からやりたかった、店の改装作業に手をつける。といってもそれほど大部分ではなく一部だけ。zineの閲覧コーナーをとっぱらい、板を外し、L字金具を取り付ける。なんでかもたもたしてしまい、時間がかかる。『休みの集い』での自分の展示で使った木材を電ノコで切断。その後はネットで売れた本の発送作業。

帰宅。まどが年越しそばを作ってくれることに。鶏肉やかまぼこ、三つ葉なども入れたボリュームのあるそばになる。お腹いっぱい食べ、まどはマンガの作業に戻る。自分は映画。ダグラス・サーク『翼に賭ける命』見る。原作はフォークナー。事故のシーンでカメラに向かってパイロットが飛んでくるカットはすごいな。

年越しの瞬間まで、ずっとスケッチブックにドローイング。まどは漫画家友達と楽しく作業通話をしていた。スケッチブックは落ち着く。絵を描いてないと自分は本当に精神状態が悪化してしまう。こう書くと何やら深刻だけど、とりあえず描いてさえいれば問題ない。要するに(絵が描けるくらいの)時間的余裕がありさえすれば良いということか、というとそうでもなく、ただ遊びまくってても何かを作っていないとすぐに虚しい気持ちになってしまう。

2024年、映画15

オタール・イオセリアーニ『四月』

ヴェルナー・ネケス “T-WO-MEN”

清水宏『有りがたうさん』

ピエル・パオロ・パゾリーニ『テオレマ』

イジー・メンツェル『厳重に監視された列車』

F.W.ムルナウ『サンライズ』

ユ・ヒョンモク『誤発弾』

ニコラス・レイ『危険な場所で』

ベット・ゴードン『エンプティ・スーツケース』

伊藤大輔『斬人斬馬剣』

ケネス・アンガー『スコピオ・ライジング』

シャンタル・アケルマン『家からの手紙』

ダニエル・シュミット『書かれた顔』

神代辰巳『恋人たちは濡れた』

マリオ・バーヴァ『知りすぎた少女』


2024年、本15

瀬戸夏子、服部真里子、平岡直子、望月裕二郎、土岐友浩、吉岡太朗『歌集 町』

エルンスト・ユンガー『大理石の断崖の上で』

井戸川射子『共に明るい』

マリヲ『世の人』

大森荘蔵『流れとよどみ』

石川美南『物語集』

小島信夫『静温な日々』

レイ・オルデンバーグ『サードプレイス』

仲正昌樹『今こそアーレントを読み直す』

山田宏一『友よ映画よ わがヌーヴェル・ヴァーグ誌』

永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』

メグマイルランド『棕櫚の木の下で』1巻

伊藤亜紗『どもる体』

斎藤潤一郎『武蔵野ロストハイウェイ』

『K/A/T/O Massacre Dictionary』



01日(水)


年末年始休暇2日目。朝9時半ごろに起きる。たっぷり寝た。朝ごはんはこの日ももち。伊達巻きやかまぼこなども食べる。


まどと外出し、八幡まで初詣に行く。今年は屋台が少なかった。フライドポテトを買って食べる。参拝客の行列ができていたけど、それほど長く待つようなことはなかった。


商店街まで戻り、グレコに入る。元旦もやっているのはありがたい。お客さんが多い。ここでもスケッチブック描く。少しの空き時間ができたら描くようにして、自分の中に線や形を貯め込んでいきたい。


出て、近くの神社でおみくじを引く。自分は中吉、まどは末吉。この神社はそういえば2025年の干支である蛇を祀っている。スーパーで買い物。


まどと別れ、店へ。実家へあけましておめでとうの電話。在庫整理をやったり、ディスプレイ用のひな壇を作ったり。ひな壇は昨日切った木材を使った。2つ完成。在庫整理の続きと掃除は明日の午前中にまわすことにする。途中コンビニにお菓子を買いに行ったら、いつもいる黒猫が珍しく自分から近寄ってきた。お腹が空いているのだろうか。


帰宅、料理。もやしと長ネギの味噌汁、三つ葉入りだし巻き玉子、鶏肉と根菜のゆず味噌煮を作る。明日の弁当のおかずにもできるよう多めに作った。晩ご飯。


余っていたウイスキーを炭酸で割って飲みつつ、ドン・シーゲル『白い肌の異常な夜』見る。原題は”The Beguiled”で、かなりシンプル。南北戦争時の、南部の森の中にある女子学校が舞台。クズなイーストウッドと、背徳行為を重ねていき嫉妬にまみれる女性たちのドロドロ劇。元旦からげっそりする映画を見てしまった。


まどに髪を切ってもらい、風呂に入る。荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』少し読み、スケッチブックに絵を描いて寝る。



02日(木)


朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意をしてさっさと外出。


店の2階、ネット出品作業部屋の片づけを始める。この日はO君と作業の日になっていて、2階でやってもらう予定なのだけど、まだ片づけが途中。この部屋は去年夏ごろまでMさんに浸かってもらっていたのが、買取が増えてしまい物置状態になっていた。やっとスペースを空けられる状態になったので、取り掛かる。在庫を移動してほうきがけ。けっこう時間がかかり、ぎりぎりになってしまった。急いでお弁当を食べる。


昼過ぎになってO君到着し、新しい作業を教えてやってもらう。自分はO君にやってもらう本の準備や、売れた本の梱包や発送、消耗品の買い出しなど。O君は初めてやった作業の割にはそれほどミスもなく、ペースも速かった。最近は時間の融通もきくようだし、たくさんやってもらうことになりそう。


O君帰り、自分は発送準備の続き。量が多くて終わりそうにない。夜早めに帰って料理をする予定だったけど、まどに連絡して明日朝にやらせてもらうことにする。晩ごはんは結局お弁当(いつもの癖で2食分用意してしまっていたのが、逆に助かった)。本を発送し、売れた分の帳簿付けをする。


ただひ夫妻と合流し、半空へ行くが案の定満席。結局安いチェーンの居酒屋に入る。最近一戸建てを購入した話や、東京にいる共通の知人の話などする。なんだかんだで割と長い時間話した。



03日(金)


朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べて料理。サバの塩焼き、ほうれん草胡麻和え、卵焼きを作る。お弁当の用意。


外出。瓦町FLAGの手芸用具店で布を買う。店に着き、お弁当を食べて作業開始。小物や紙モノの販売用スペースの設営をする。買った布を張ってピンで留め、一昨日作ったひな壇に色を塗る。ここで福岡から帰省中の浜吉さんが到着。高松に帰るのは2年半ぶりだそうで、久しぶりにいろいろ話す。高松から出た頃と比べて明るくなったような。最近は肉体回帰傾向にあるそうで、ボクシング、禅、フィギュアスケートといろいろやっているらしい。相互にいい影響があるそうだ。浜吉さん帰り、作業続き。商品を配置していく。集中してやっていたらかなり疲れてしまった。


まどと合流し、porteさんへ久々に行く。まどは初めて来た。店のカウンターなどの配置も変わり、商品も増えている。数百円の買いやすい品物もあってうれしい。柄物の、深めのお皿を購入。煮物などを入れるのに良さそうだ。その後、まどかさんが年末にオープンした古着屋FOOLに行く。置いている商品はレディースのみなので、まどと一緒に来たかった。思ったより広いお店で、これからまたどんどん変わっていきそう。映画の話なども少しする。


帰宅。少し遠くのスーパーまで買い物。ついお菓子をたくさん買ってしまう。ビールも購入。家に戻ってカレーを作る。自分の夕ご飯は余りもののおかずで済ませ、カレーは明日のお弁当にまわした。porteで買ったお皿を早速使ってみたけど、内側に柄の書かれたお皿も割といいもんだ。


風呂にゆっくり入り、ビールを飲みながら映画。フランソワ・トリュフォー『ピアニストを撃て』見る。ラフなようでいて計算されたカメラの動き。自分の好きな作風どまんなかの映画で、幸せな気分になった。



04日(土)


朝7時半に起きる。この日から新年の営業初日。朝ごはんを食べて、お弁当を用意してさっさと外出。


店に着き、道具や使わなかった材木などを片づける。掃除。小物スペースの商品に値段のシールを貼る作業。ナルホドへマスキングテープを買いに行くが、まだ開いていなかった。なんとか開店までに準備が間に合う。


開店。店頭買取2件。発送件数が非常に多く、ほぼ1日梱包をやっていた。こずえちゃんやネグ君が来てくれて、新年の挨拶。小物スペースはSNSでの反応はそこそこあり(香川の古物業者の方々からもいいねをいただき恐縮)、商品も少し売れた。まめに補充して流れのあるコーナーにしていきたいけど、どうなるかな。


今日はこれからもう少し作業して帰る。