2023年2月19日日曜日

個展とグループ展(2023年02月05~19日)

05日(日)

朝7時に起き、軽く朝ごはん。空港行きのバスに乗って東京へ。飛行機に乗るのも考えてみれば久しぶりだ。あっという間に成田空港、そして東京駅。グレゴリー・ベイトソン「精神と自然」読み終え、スターン「トリストラム・シャンディ」読み始める。

「“自分に打ち克つ”などという超自然現象が起こるはずがない。(略)ここで起こったことはむしろ、世界についての観念と自分についての観念との結合ないしは結婚とでも言うべきものであろう。」(「精神と自然」P264)

東京駅の近くにある「よもだそば」でカレーとたぬきそばのセット。カレーが本格的というので有名なお店。おいしい。けっこう辛い。東京は高松より寒いかと思っていたけど、そんなに変わらない。カレー食べて歩いて早くも汗かいた。

国立近代美術館で大竹伸朗展。この日は最終日で、チケット売り場には長蛇の列ができ、入場制限もかかっている。オンラインチケットを買っておいてよかった。少し早めに着いたので、常設のほうを先に見る。ブリジット・ライリーの作品を初めて生で見た。圧巻の迫力。瑛九のフォトグラム作品も良かった。大竹展のほうは、パッと見は似たような作品が全然違う時期に作られていたりするのがやっぱりいいなと思った。長い時間をかけてたくさん作品を作らないとこういう驚きは出てこない。

目白へ移動。TALION GALLERYで赤羽史亮さん参加のグループ展見る。東京来るたびになんだかんだタリオンに来ているような。初見の小泉圭理さんの作品とても良かった。その後ポポタムへ。大林さんは韓国に行っており不在。エドワードゴーリーの本が古本で安かったので購入。

西荻窪へ。内藤瑶子ちゃんが参加しているグループ展を見る。瑶子ちゃんいて、音羽館まで一緒に行き、前から欲しかった「ザ・うらたじゅん全マンガ全一冊」などを購入。FALLへ行き、原田淳子さんの個展見る。原田さんと知り合ってもう20年以上になる。いろいろ嬉しい言葉をかけていただき、工藤冬里さんの話もした(原田さんはマヘルでユーフォニウムを吹いている)。

高円寺で内田百合香さん、船戸厚志君、竹下昇平君、山崎由紀子さんとで飲む。その後山崎さんの作業場を見学する。この物件は内田さんや船戸君も使っていたところ。作品の梱包のこととか、いろいろ聞いた。

内田船戸家へ。風呂に入らせてもらい、たくさん話した。猫も可愛い。


06日(月)

朝少しゆっくりめにご飯を食べる。スケッチブック描く。最寄り駅まで船戸君が車で送ってくれた。

吉祥寺へ。「くぐつ草」という地下の喫茶店でカレーを食べる。フルーティー?な感じでおいしい。天井角には丸みがあり、とても良い雰囲気。なぜ東京にいた時には入らなかったのか。

百年さんへ。ご挨拶し、さっそく搬入開始。意外にすいすい進む。昨日いろいろ遊んだおかげでリラックスできていた気がする。2時間と少しで作業完了するが、店長の樽本さんより「プロフィール文があるとわかりやすいんじゃないか」と助言をいただき、無印でペンとレターセットを買いジャズ喫茶「モア」へ。まども紙媒体デビューしたので「パートナーであり漫画家のサイトウマドと開業」と堂々と書く。

搬入終えて、武蔵小金井~三鷹と、DMを置いてもらった古本屋さんを訪ねてまわる。皆さんけっこうyomsの入荷投稿をチェックされていて恐縮(私もチェックしていますが…)。本の並べ方や価格だけでなく、未処理在庫の置き方とかも店ごとに特色がある。店を始めて以降、他の古本屋さんへ行ったときに気になる場所が変化した。夜はなんとなく入った三鷹のお店で皿うどん。

この日も内田船戸家へ泊まる。内田さんがやっていた介護職の話なども聞けてよかった。


07日(火)

朝、内田船戸家を出発。猫のよいちゃんはうちのぬいぐるみとも仲良くしてくれた。

新宿へ行き、古本をやっている村田さんとモーニング…のはずが、自分が会う日にちを間違えて伝えていたことに気がつき愕然となる。結局一人で西武へ。三鷹のりんてん舎さんで買った藤富保男の詩集「8月の何か」読み終える。

オペラシティアートギャラリーへ行き、泉太郎展見る。布かぶったりテントを立てたり、VR作品もあったりする。まだ消化に時間がかかりそう。

下北沢のBOOKSHOP TRAVELLERへ行く。店長の和氣さんにはyomsを何度か取材していただいた。店内では様々な企画が展開されていて、そのうちの「新刊書店店主の古本」フェアにはルヌガンガの中村さんも参加している。BOOK遍路マップも置いてあった。和氣さんといろいろお話し、本を何冊か購入。

村田さんから連絡あり、井の頭線で吉祥寺へ。「ロゼ」に行こうとしたら臨時休業で、結局そばにあった「くぐつ草」にまた入る。村田さんは大学在学中から古本屋で働き始め、今は辞めてネットで売っている人で、しかしなぜか自分のTwitterを yomsを始める前からフォローしてくれていた。この日が初対面。村田さんが勤めていた某店での面白い買取や散歩の話など、いろいろ聞く。今回はすみませんでした。また会いましょう。

水道橋へ向かう途中、荻窪の「古書かいた」さんへ立ち寄る。森敦「意味の変容」550円で購入。安い。

美学校へ行く。藤川校長元気そう。ぬいぐるみを持ってもらい写真を撮る。皆藤将君、二艘木洋行、棚ガレリが来て5人で中華。棚ガレリのアート業界話は相変わらずケレン味がすごい。二艘木から、木片にデジタルドローイングをプリントした近作を見せてもらった。いい感じだった。

浅草にある、皆藤君が住むシェアハウスへ。夜の浅草寺は意外と人がいる。TikTokの動画を撮っている人もいる。シェアハウスにお住まいの寺田さんと岡田さんへご挨拶。偶然、お二人とも古物の経験をお持ちだった。少しお話しし、シャワーを浴びて寝る。


08日(水)

個展初日。朝、昨日の出来事を忘れないようまとめる。9時過ぎに出発。

日本民芸館で柚木沙弥郎展。柚木作品はもちろん、李朝の陶芸作品も良かった。偶然西館(柳宗悦旧邸)公開日で、初めて行くことができた。

大塚のトミヤマカレーに行く。コロナ禍始めの頃、Donation Zineでお世話になった宮崎希沙さんのパートナーの方がやっているお店。おいしかった。

駒込のギャラリーkayokoyukiで井出賢嗣さんの個展見る。以前はけっこう大きい作品を作られていた気がしたけど、作風の変化があったようだ。結城さんと少し話す。

六本木でギャラリーまわる。Clear Galleryにて高原颯時さんと長嶺慶治郎さんの2人展。ドローイングやテキストの印刷された単管パイプ、映像などによるインスタレーション。CALM&PUNKであんこちゃんの個展。SNSで作風の変化は知っていたけど、今回は大型の陶器作品もあり、環境含め変わってるんだなと感じた。デザインサイトでクリストも見る。

中目黒へ移動。VOILLDで日曜に会った山崎さんの個展(8)。細かい要素が反復されたいくつかの作品が特に好きだった。また制作過程で起こることとか、いろいろ聞いてみたいと思った。

新宿駅で神田聡さんと川口貴大さんと待ち合わせ、香港料理の店へ。bikiさんとノストさんも合流。いろんな話をする。川口さんはBotanyという名前で、下北沢BONUS TRUCKなどで自家製のサワーを出している。今回は飲めなそうだけど、また今度行きたい。

神田さんと幡ヶ谷へ行き、カトーマサカーに初めて行く。ノストさんに誘ってもらって公園マサカーという回で演奏(?)したことはあったけど、実際行くのは初めてだった。DJもライブもみんな良かった。いろんなファッションの人がいて楽しい。

浅草に1時前くらいに戻り、翌日6時起きなのでシャワーを浴びてすぐに寝た。


09日(木)

朝、新宿でまどと合流。ベルクでモーニング食べる。

午前中は小石川植物園に行こうか〜と考えていたけど思ったより寒く、科博に変更。上野公園でまどが時宅のモモさんからいただいた赤福を食べる。科博では三葉虫とか恐竜とか類人猿とかその辺を見た。思ったよりもまど恐竜に詳しい。上野駅からすぐの「翁庵」でそばを食べる。いか天、ネギ、ほうれん草などいろいろ入っていておいしい。

菊川へ。最近できたミニシアターStrangerでドン・シーゲル「ボディ・スナッチャー」見る。原作ジャック・フィニイ。人がわらわら出てくるところとか、ラスト近くの道路のシーンなど良かった。

東武線や湘南新宿ラインを乗り継ぎ、栃木県鹿沼市へ向かう。本を読んだり、店の業務の流れについて話し合った。

3時間ほどかかって田巻さんと河野さんがやっているイベントスペース/ゲストハウスのCenterへ到着。自分が描いた飛び出し注意看板や絵もある。広々としたきれいな空間。zineなども販売している。荷物を置いて近くの居酒屋でごはん。麹を使ったメニューの充実したとてもおいしいお店だった。鹿沼はそばも有名らしい。

この日は偶然、yomsでも来月にやる村上巨樹さんのミャンマー音楽トークイベントがCenterで開催。村上さんは12月にミャンマーへ行ったそうで、昨今のコロナ禍やクーデター以降の話題もたくさん盛り込まれた内容になっていた。ヤンゴン市街にはスーチー派の人たちによるプロテストのステンシルなどがたくさんあるようだ。

ちょっと寝不足だったので、この日は早々に寝た。


10日(金)

朝起きてシャワー。村上さんといろいろお話し。益子には戦時中ビルマに出征していた人が広めた「ビルマ汁」という地元グルメがあるそう。この日村上さんは山形へ。車で5時間ほどかかるらしい。来月のyomsでのトークイベント、よろしくお願いします。

Centerの田巻さんが作った肉骨茶(バクテー)を朝ごはんにいただく。思ったよりもあっさりしていておいしい。外は雪が降ってきた。無事に東京へ帰れるだろうか?

鹿沼から電車とバスを乗り継ぎ益子へ。宇都宮駅前は-2℃。鹿沼は崎陽軒の創業者が生まれたところらしく、シューマイで町おこしをしている。鹿沼駅前にある「シューマイ像」はかなり抽象的な形。

益子参考館のあたりで郡司侑祐と待ち合わせ、河合浩さんの家を見学する。たくさんの絵がある。お茶とお菓子を食べながら話す。まどは河合さんが飼っている猫のザネちゃんにも会えて嬉しそう。

河合さんの粋なはからいで、つくばまで送ってもらえることに。雪は雨に変わり、電車が止まることはもうなさそう。河合さんとこれだけじっくり話すのも初めてだ。途中「内町工場」という古本と古道具の店に立ち寄る。古本はとても安く、渋いのが多い。フォークナー、パヴェーゼ、ヘンリー・ジェイムスなど買う。栃木県の本屋マップが配布されていて、また改めてまわりたくなった。

つくばPEOPLEに到着。12月に高松での出店で一緒だった植田さんと再会。お店には約10年ぶりに来た(その時は店内で河合さんが個展をやっていた)。あまり流通していないzineもあれば硬派な文学作品もあり、面白い品揃え。一冊購入。隣の千年一日珈琲焙煎所の方が百年の個展を見に行ってくれたそうで、珈琲飲みがてらご挨拶する。うれしい。良いタイミングで来れた。

つくばエクスプレスで東京に戻り、中野の「いちふじ」というお店で焼きとん食べ、ホテルに荷物を置く。まどはホテルで休み、自分はforestlimitへ。川口さんも前ライブで出ていた「赤子のジェラシー」というイベントに行ってみる。ヴァイナルオンリーで、シャンソン、サルサ、中華圏の歌謡曲?などいろいろかかっている。一人でゆったり聴いてる人が多くいい雰囲気。主催のtegadeteruさんと、seaketaさんが話しかけてくれて嬉しかった。なぜ自分のことを知っていたんだろうか?

中野に戻り、ホテルへ帰るつもりが、気が付いたらgrassrootsにいた。十数年ぶりに来た。音の輪郭がくっきりしていて気持ちいい。周りの人の話し声も聞こえる。まだまだピークタイムはこれからという感じだったけど、ホテルに戻って寝た。


11日(土)

朝7時半に起きて、昨日の出来事をinstagramへまとめる。

まどと高円寺へ行き、上島珈琲でゆっくり過ごす。まど買い物へ出かけ、自分は文禄堂をのぞく。壁には近藤聡乃や大童澄瞳などいろんな漫画家のサインがあった。ここにもまどのサインが加わればいいなあと思った。

田中菫さんと高原颯時さんと待ち合わせ、ベンガル料理店トルカリへ行く。自分は魚のビリヤニを食べた。おいしい。その後ネルケンに入り、いろいろ話す。田中さんのネットプリントHOT MILK LETTERSはとてもいい。高原さんが作っていたzineはyomsでも扱っている。二人とも落ち着いた雰囲気の人で、話していて楽しい。

3人でぶらぶらする。「背骨」という骨董店で市村柚芽さんの個展。店内はほとんど人がすれ違えないほどの細い通路があり、その両脇に丁寧に照明を当てられた古道具が並んでいて、一番奥の突き当たりにギャラリースペースがある。すごく作り込まれた特殊な空間だった。作品もとてもよかった。

ロスアプソンに行く。いつの間にか移転していた。店内壁面で開催中の朝田翔一郎さんの個展見る。絵が掲載された冊子と、「部活」というインプロ(?)ユニットのCD-Rを買う。

北口へ行き、「タタ」というお店で「清里現代美術館アーカイブブックエフェメラ展」見る。ハシゴをのぼった屋根裏のような部屋にギャラリーがある。貴重な現代美術展のDMがたくさん展示されていた。

古書店や古書会館少し見て2人と別れ、西荻窪へ移動しまどと合流。「ヨロコビto」というギャラリーで玉川桜ちゃんの個展。作品数も多く、見応えがある。油彩は初めて見た気がする。ニコニコ気分になった。奥のカフェで休憩。

吉祥寺へ。百年の姉妹店「一日」でひらちんさんの展覧会。DMのデザインは江古田「お菓子と麦酒」の山口晋似郎さんがやっている。永岡裕介さんの絵を素材にした大きいサイズのタフティングもあった。

百年に行く。絵が何点か売れていた。展示風景の写真を撮り、小田島等さんと待ち合わせる。合流して出たところで石井香絵ちゃんと偶然に遭遇。嬉しかった。居酒屋へ移動し、おだじと飲みながら話す。ずっとヨガをやっているらしい。まどは夜行バスに乗るため新宿へ。おだじと2人でコーヒー飲む。民芸の話とかいろいろ。

この日は浅草泊。シェアハウス近くの曙湯で風呂。立派な店構えで、内部も清潔。皆藤君寺田さん岡田さんと4人で古物の話。寺田さんはアンティーク、岡田さんは中古CDの経験をお持ちで、扱うものの違いで全然やり方も変わってくるもんだなと思った。


12日(日)

朝、皆藤君と寺田さんに見送られ出発。

北千住駅前でスケッチを描き、シャンティという喫茶店で小内光さん、浅田農さんと待ち合わせる。お二人は去年に店へ来てくれた。小島信夫、荒川修作、大野一雄、戸田ツトムなどの話。コーヒーおかわりしようと思ったら時間制限があり、出て、3人で団子を食べながら隅田川沿いを歩く。

堀切から電車に乗り曳舟へ。「旭屋」というお店に入る。看板に書いてあるそばと丼が主なメニューかと思ったら、焼きはんぺん200円ソーセージ300円などつまみが充実していて、4,5人いるお客さんはみんな焼酎を飲んでいた。自分は天ぷらそば。

内田さんと船戸君が運営しているGallery TOWEDで「コムニタス」というグループ展見る。河合さんや、去年店に来てくれた竹浪音羽さんも参加している。綱田康平さんが在廊されていて、面識があるような気がしていたけど、勘違いだったことがわかる。船戸君の絵良かった。

押上まで歩く。途中豆大福買って食べる。蔵前から歩いてmograg galleryへ。大西大さんと弓場雄作さんの2人展が開催中。モグラグの太田さんは以前はとても忙しそうだったけど、最近は時間に余裕ができたようで良かった。

新宿御苑前の蒼穹舎という書店/ギャラリーに立ち寄る。本はほぼ写真集で、少しだけ古本もあった。清澄白河や国立にも寄りたいところあったが時間なく、吉祥寺へ。古本のんきさんへ行き、2冊買う。百年へ行く途中、三ノ輪でspace dikeというギャラリーをやっていた畔柳さんと偶然会う。いろいろ準備が進んでいるそうだ。

百年に着く。絵は思ったより売れていた。「人生は複数」は完売(最後の一冊はカトーマサカー主催の加藤さんが買ってくれた)。芳名帳にもたくさん名前があった。やって良かった。終わり際にスタジオゴリラ(一輪社、内田めぐみ一家)の面々や、内田るんや須田なつきさんが来てくれた。搬出は集荷の手配に手間取ったものの、なんとか終えた。

ゴリラ達と一緒にピザとビール。おごってくれた。ありがとう。

今回は「一週間もいたら暇になるんじゃないか」と思っていたけれど、なんだかんだでいろんな場所をまわったし、たくさんの人と会った。自分は人付き合いが得意なほうではないし「連れ」みたいなべったりした関係はどうも苦手だけど、基本誰かが何かを追求している(それはいわゆる表現に限らない)様子を見に行くのが好きで、たまに会ってぽつりぽつりと言葉を交わすくらいの関係がちょうどよく、友人たちはそのことをなんとなく理解してくれているような気がする。

神田の快活クラブで寝る。久々にネットカフェに泊まった。意外と高いけど、その分居心地は良くなっている気がした。


13日(月)

朝4時頃に起き、東京駅まで歩く。バス、飛行機を乗り継いで高松に着く。意外と元気。まどと南珈琲でモーニング。ハムトーストを足した。

店は通常営業。発送や査定などもろもろ進める。発送件数が多い。6月の個展についてのやり取り。こちらも進めなければいけない。

早めに寝た。


14日(火)

この日から高松市塩屋町のギャラリーSyndicateで行われるグループ展の搬入。午前中は出す作品を選ぶ。しかしなかなか決まらない。百年からSyndicateへ直接絵を発送したので、一度手ぶらでギャラリー向かう。Fragrantでクッキーを買っておみやげに持っていく。

ギャラリーに着くと、他メンバーは既に設営がかなり進んでいた。自分の展示部分は融通がきくので場所はどこでもいいと伝えてあって、結果juno mizobuchi君の横になっていた。どうしようかと、いろいろ考える。百年から送った荷物が届き、とりあえず一旦帰ることにした。

家でしばらくグダグダし、パッケージプラザへ梱包材を買いに行く。出す絵を決めて、梱包を途中までやり寝る。


15日(水)

午前中、作品梱包の続き。あと1枚というところまでやる。

開店。連絡、振り込みなどいろいろ進める。やることがたくさんあり、まどに助けを求める。お客さんが来ない間に作品の梱包を完了させる。

閉店後、ギャラリーへ搬入。開梱。設営までやろうとするが、音が気になりやめた。

まどがネットで売れた本を発送してくれて助かった。


16日(木)

午前中、ギャラリーへ行き設営。壁への絵の設置はすぐ終わった。キャンバスは今回12枚出し、その間の壁の空白に短い文章を鉛筆でたくさん書いた。普段はけっこう壊れた文体の小説や、美術や建築、哲学の本とかを読むのが好きだけど、自分で文章を書く時は別にそういった知識がなくてもいい、いろんな人に何かしら心当たりがあるようなものにしたいなと思う。といっても全然意味がわからないかもしれないが、全部共感できるものだったらそれはそれで気持ち悪い。人間はもっとわけのわからないものだという希望を持ちたい。自分で本を読む時も著者の意図を全て把握したいなんてことは思ってないし、そのぐらいの塩梅でつるっと読んでもらえば良い。作る物にしても人付き合いにしても、つくづく自分は散文的な人間だと思う。

開店。この日もメールの返信など、連絡が多い。3月24日に行う、村上巨樹さんのミャンマー音楽トークイベントをSNSで告知する。予約受付も開始。


17日(金)

午前中、まどと南珈琲でモーニング。鯨庭「言葉の獣」1巻読み終える。スケッチブック描く。スーパーと八百屋に寄って帰り、カレーを作る。

開店。この日はグループ展の初日で、オープニングパーティーがあるため店は19時まで。品出しや発送準備、6月個展関係の連絡など少し進め、自分は16時半にまどと店番を交代。

オープニングパーティーはいろんな人が来てくれていい感じだった。学芸員の方も5、6人来てくれる(グループ展に参加している矢野さんが美術館関係にも広報をがんばってくれ

た)。ビール飲んだ。お開きになった後、参加メンバーで少し話し、片づけてこの日は解散。

途中のまま放ってあったキャンバスを少し進めて寝る。


18日(土)

遅めの起床。午前中、絵を進める。

開店。グループ展も無事に始まり、この日は若干ゆっくりめに作業を進める。品出し、発送準備。夕方、東京でANOMALYというギャラリーをやっている浦野さんが来てくれる。4年前の瀬戸芸以来。今回高松市美に用事があったそうで、淺井裕介から店の場所を聞いてわざわざ訪ねてくれた。いろいろお話しする。うれしい。グループ展のチラシを渡した。

閉店後、本の発送。帰ってウイスキー飲む。6月の個展のことが少しずつ固まってきた。キャンバス進め、完成。


19日(日)

朝9時半に起きる。洗濯物たたむ。まどと南へ。「トリストラム・シャンディ」上巻読み終える。旅行中は結局あまり本を読まなかった。帰って片づけ。

開店。お客さんはそこそこ多い。品出しを進める。たまっていたブログを書く。旅行中はずっとメモを取っていたけど、帰ってからの記憶が薄い。

今日はもう寝ます。

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