2024年12月30日月曜日

毎週来ても(2024年12月27~30日)

26日(木)夜

閉店後も発送作業や帳簿付けなどの作業をして、帰宅。シャワー。まどはこの日も最終回の作画をやっていて、とても忙しそう。今年いっぱい自分が料理をやることに。


27日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。外出。喫茶店にも行きたいけどインフルエンザが怖い。この日も午前中はO君と作業。ネット出品をやってもらい、自分は店の改装したい部分の採寸、郵便局で発送、八百屋やスーパーへ買い出し。年末年始にやりたいことを頭の中で思い浮かべると、どうやらあまりゆっくりもしていられなそうだ。

お隣の理容用品店、たかまつさんが今日限りで閉業。いつもお菓子やお花のおすそわけをいただいていたので、カタリさんでドライフラワーのアレンジメントを買って贈る。お疲れ様でした。

開店。店頭買取1件。初回入荷分が完売していたジョンのサンのCDが追加で届き、立石さんへ振り込み。その後査定、発送準備など。ウェブショップに追加したCDが早速売れて助かった。

閉店後、本の発送。22時前に帰宅。ヨーグルトを食べて少し休憩。料理。ワサビ菜の胡麻和え、大根ともやしの味噌汁、野菜と鶏肉のオイスターソース炒めを作る。嘉村礒多『秋立つまで』少し読み進める。その年の最後に読んだ本が嘉村礒多になるのはなんか嫌だな、と思いつつ寝る。


28日(土)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。12時間働いた後さらに料理もやるのはさすがに大変。明日の午前中の作業はなしにしようと決める。

この日も午前中はO君と作業。最初は今まで通りの作業をやってもらい、自分は在庫整理。途中から自宅作業用のやり方を教える。思ったよりも時間がかかってしまい(これは自分の時間配分の悪さが原因)、開店ぎりぎりになってしまった。急いでしまって申し訳ない。とりあえずO君に雑誌を10冊ほど持ち帰ってもらう。O君が来るようになってから手をつけていなかった在庫の処理がかなり速くなり、とても助かっている。

開店。査定をどんどん進める。夕方ごろに完了し、金額了承とれる。店頭買取も1件。この日は常連さんが次々と来店され、うれしい気分になった。常連さんといっても名前も知らない人がほとんどだけれど、そのくらいの距離感がいいかなと思っている。発送に取り掛かるのが遅れ、一部作業を明日にまわす。

夜に上海在住の日本人男性が来られ、いろいろ買ってくれた。日本に住んでいた時はバンドをされていたそうで、yomsでCDを扱っているju seiやジョンのサンのことも知っていた。地元が高知で、今回たまたま高松を経由することにしたそうだ。すごい偶然。中国はヌードなどに関しても検閲が厳しいようだった。アート写真集でもそういう表現を含むものは目を付けられるらしい。

閉店後、早めに帰宅。料理をまどがやってくれていた。風呂に入って、ワイン飲みながら久しぶりに映画を見る。フリッツ・ラング『恐怖省』。実は目の見える盲目の男、降霊会、大ぶりのハサミなど、不気味な登場人物やモチーフが立て続けに現れる。ラストが近くなるにつれていろんな要素が一つのストーリーとしてつながってくるが、話の筋の把握が苦手な自分は少し苦戦してしまった。最後の「兄は撃てまい」からの暗転と発砲の鮮やかさに唸る。


29日(日)

朝9時前に起きる。良く寝た。この日は午前の作業は無し。ご飯を食べ、お弁当を用意し、買い物。

開店。品出し、発送準備などを少しずつ進める。お客さんは日が暮れてから増えた。昨日もそんな感じだったけど、なんだろう。宮脇さんや栗金の2人が来てくれる。宮脇さんが既にデッドストックになっているらしいハーポ部長の本を持ってきてくれて、買う。ハーポさんは高円寺のあたりで遊んでいた時に少しお話したことがある。閉店間際に小物を組み合わせて遊ぶ。

スーパーに寄って帰る。ヨーグルトを食べて休憩。料理。青菜のおひたしと、鶏肉と根菜の柚子味噌煮を作る。シャワー。『秋立つまで』読み終える。これが今年最後に読み終えた本になるのは嫌だな。


30日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんとお弁当の準備。この日はO君が来てくれるので早めの外出。ネット出品作業をやってもらい、自分は発送や買い物、在庫整理など。近所のドラッグストアに行くといつもより少ない人数で営業していて、改めて年末を感じる。

開店。焦らずのんびりと品出しなどをやる。アルバイトMさんがご家族で来られ、支払いと商品の受け渡し。帰省中のただひ一家が来て、先日買取で入った『ギークマム』をおすすめすると、買ってくれた。家族連れが多いな。海外からの観光客の方がCDを買ってくれたりと、うれしい出来事もあり。閉店間際、『K/A/T/O Massacre Dictionary』読み始める。加藤さんの「サポートしたい気持ちや行動自体は情熱的でもあると思ってて、でももっと仲良くなりたいという距離感にはならないですね」という発言に共感。

今年の営業はこれで終了。今年も本を買ってくださる/売ってくださるお客さんのおかげでなんとかやれた。来年も少しずつ変化を重ねていきながら、引き続き「毎週来ても何かしら発見のある店」を目指して、日々品出しをしていきたい。マーケットイベント『休みの集い』も、堀金君とのタイミングが合い次第だけれどまたやりたいなと思う。

2024年ありがとうございました。

2024年12月26日木曜日

忘年会(2024年12月24~26日)

23日(月)夜

閉店間際、長野のmountain bookcaseさんが久々に来店。今回も東京に住むお子さんと一緒。いつもは18きっぷで来るところが、18きっぷの仕様が変わった影響で飛行機で来たそう。この冬から3日もしくは5日連続でないと使えないことになったけれど、連休の取りづらい自分としても旅の選択肢が狭まり、悩ましい。

少し査定を進めて、22時前に閉店。帰宅。シャワーを浴び、斎藤潤一郎『武蔵野ロストハイウェイ』読む。今まで出た単行本は全部読んでいるけど、今回が一番染みた。ぶらつくような旅に出たい気持ちが高まっているからか。


24日(火)

朝8時に起きる。まどと外出し、南へ。大森荘蔵『流れとよどみ』続き読む。前半はあまり引っ掛からなかったけど、後半はハッとさせられる箇所が多い。

「私は立ち上がる。私の足は素足で砂浜を踏んでいるのが「見える」が、私の足の感触は靴下をはいた木の床の上の感触である。私はドアの方に向かおうとする。だが「見える」のは打ち寄せる波と紺青の空である。私は手探りせざるをえない。私は盲目よりも悪い立場にある。」(p178)

「経験が十人十色だからといって、それを理由に十の個室に別々に押しこめる必要はない、ということが示せたとすれば、幻覚もまた同等の権利で独房を拒否できるはずである。」(p220)

レンタカーを借り、この日は大掃除で出たものの片づけをしたり、ホームセンターに行ったりなど。昼ご飯は上原屋で釜揚げとコロッケ、磯辺揚げ。夕方ごろに作業はひと段落つき、まどを車に乗せてぽかぽか温泉に行く。ジョンのサンや堀嵜菜那さんのCDをかけると、まども気に入ってくれた様子。ぽかぽか温泉はクリスマスイブだからかなんなのか、とても空いている。外気浴の長いベンチに誰も寝ていなかった。車を返して、よって屋で小さく忘年会。初めて食べたすだち餃子がとてもおいしかった。全体的に安くておいしい。味付けがいいのかな。その後、半空へ。ミックスベリーの乗ったショートケーキとカフェオレ。ケーキはクリームが甘すぎず、とても食べやすかった。暖さんや外海書房の中川さん(半空で働いてもいる)と少し話し、中川さんから年始にソローで行う朗読会のチラシをお預かりする。

フリースタイルから発行されている『このマンガを読め!2025』に、フリー編集者の方がまどの『怪獣を解剖する』を取り上げていた。『読め!』は基本的に単行本になっているマンガが取り上げられるようで、まだ連載中のまどのマンガが挙げられているのは異例なのでは。うれしいことだ。

帰宅。この年末年始にやりたいことが頭の中でがちゃがちゃしている。読書あまり集中できず。


25日(水)

朝8時に起き、ご飯を炊きながら料理。キャベツとジャガイモの味噌汁、卵焼き、アジの照り焼きを作る。朝ごはんを食べてスーパーで買い物。ついでにごみ捨て。小松菜のおひたしを作り、お弁当の完成。ものの整理、洗濯など。

八百屋でみかんを買ったり、100均消耗品の買い出しなどをやり、店へ。そうじと在庫整理。まどが大掃除してくれたおかげで、レジスペース内にかなり余裕ができている。月曜にTさんが持ち込んでくれた本が収まった。また河合さんと森本さんが通りかかる。高松に2泊したのか。河合さんはこれからソレイユで映画を見て栃木に帰るとのこと。

開店。徳島のcueさんで河合さんの絵を購入したという方が来店され、月曜に河合さんから預かった個展のDMをお渡しする。本人にはすれ違いで会えず。この日は前日の疲れが抜けず、ずっとぼーっとしていた。発送件数が多く、少しずつ進める。ジョンのサンのCDがもう売り切れてしまったので、立石さんに連絡する。少し多めに発注。羊雲の2人が夕方に来てくれる。この日オープンしたまどかさんの古着屋FOOLに行ってきたそう。おとといの四国新聞で羊雲の取材記事が掲載され、自分のコメントも思ったより長く使われていた。2人が来る前に、ちょうど記者の方がその日の新聞を持ってきてくれた。

ぼーっとしていたら、やらなければいけない作業に手を付けていなかったことに気が付き、結局残業。こういう日もあると、焦らないよう自分に言い聞かせる。本を発送し、22時過ぎに帰宅。ワイン飲みながら『流れとよどみ』読み終え、嘉村磯多『秋立つまで』読み始める。以前読んだ新潮文庫『嘉村磯多集』と内容がかぶっているけど、かなりの部分忘れてしまっているし、もう一度読もう。


26日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。早々に外出。段ボールなど紙ごみをまとめて捨てる。ここ数日、微妙に頭が痛い。

この日はまたO君と午前中から作業。店に行って準備する。O君来て、自分はネット出品していた本の梱包や発送、消耗品の買い出し、レターパックのスタンプ捺しなど。O君はだんだんと作業ペースが上がってきている。助かるな。

開店。査定、発送準備、在庫整理など進めていく。アルバイトMさん来てくれて、先日の作業分の支払いをして次にやってもらう本を預ける。夜にIDO CAFEの市原さんがチラシを持ってきてくれる。

今日はもう少し作業。インフルエンザがかなり流行っているようだ。

2024年12月23日月曜日

ふつうの日記(2024年12月22~23日)

21日(土)夜

閉店後、本を発送して帰宅。朝早くから働いて疲れた。まどとよって屋に行きたいねと話す。洗い物と風呂を済ませ、神代辰巳『恋人たちは濡れた』見る。空っぽの映画館で歌われる三波春夫、『淫獣』と大きく書かれたのぼりを立てた自転車、砂まみれの尻、ラスト近くの馬飛び…。どうしようもない、すれっからしの情けなさが胸に詰まる。


22日(日)

朝7時に起きる。昨日の晩にまどがモーニング行きたいと言っていたので早起きしたけど、やはりそう簡単には起きれない。朝ごはんとお弁当の用意を済ませて声をかけると、なんとかベッドから出てきた。

先に行くことになり、1人で南へ。レコード・コレクターズの1990年10月号、戦前ミシシッピブルース特集を読み始める。Charley PattonやSon Houseなどなど。普段はサブスクやYouTubeで断片的に聞くことが多く、それだけだと時代背景や影響関係がつながっていかない。大森荘蔵『流れとよどみ』続き読む。

店に戻る。眠い。準備を整え、アルバイトO君とこの日も午前中作業。O君が来始めてまだ4日目だけど、目に見えて手つかずだった在庫が減り始めている。いい感じだ。自分は在庫整理、消耗品の買い出し、昨日届いた小林一毅さんの作品集の品出しなど。BGMは前半戦前ブルースをかけ、後半はPink SiifuやSZAなど聴く。SZAの新しいアルバムとてもいい。

開店。品出し、ネット出品作業など進める。桃子さん来てくれて、鹿児島へ行った話や、『休みの集い』の感想など聞かせてくれる。ヒデさん来てくれて、裸のラリーズの水谷孝が亡くなった話になる。ヒデさんはラリーズの京大西部講堂のライブで照明をやったことがあるそうだ。天井裏にいると轟音で天井がバリバリ揺れて恐ろしかったとのこと。想像するだけで迫力がある。その流れで京都時代のいろんな思い出を話してもらう。村八分、ビートミンツ、Aunt Sally、INUなど、今では伝説のように語られているバンドをたくさん見ていた。また改めてゆっくりとお話を伺いたい。Tさんより電話で連絡あり、明日また本を持ち込んでくれるとのこと。ありがたい。

閉店後、作業部屋で絵を描く。30分くらいやるだけでもけっこう絵の雰囲気は変わる。ジョンのサン、ピエール・アンリのCDを聴きながらやる。後者は東京に行った時に買ったもので、ようやく聴けた。間が多いコンクレートで、とても良い感じ。帰宅。ワインを飲みながら『流れとよどみ』続き。

「一番問題となる視覚の場合をとってみよう。エピクロスによれば、すべての事物の表面から非常に薄い膜のようなもの(「映像(エイドロン)」と呼ばれる)が絶えず剥がれてあらゆる方向に飛び散っている。」(p100)

エピクロスは紀元前にこんなことを考えていたのか、すごいな。


23日(月)

朝8時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。外出。この日もO君バイト。Mさんは私事が重なり、今年はもう来られなさそう。O君にネット出品をやってもらっている間、自分は梱包と発送、消耗品の買い出し、在庫整理など。いいペースで進む。

開店。在庫整理、発送準備など進める。今治ホホホ座での展覧会を先日終え、栃木に戻っていたはずの河合浩さんが突然現れて驚く。なんとなく旅行で高松まで来たらしい。高松を選んでくれたのがとてもうれしい。つくばで会った森本友さんも一緒で、森本さんは現在尾道のゲストハウスに住み込みで働いているとのこと。いろいろお話する。河合さん、来年は年明け早々から福島のいわきで個展の予定があるそうで、フライヤーをお預かりする。店頭にいろんな場所で行われる展覧会やイベントの告知物があるのはなんだか楽しい。2人が帰って少し経ち、Tさんが買取の本を持ってやってくる。トランクだけでなく後部座席にも段ボールが積んである。15箱お預かりし、後日ご連絡することに。夜は査定。とても疲れた。

今日はできれば早めに帰りたい。

2024年12月21日土曜日

なぞかけ(2024年12月20~21日)

19日(木)夜

閉店後、スーパーで買い物をして帰る。風呂に入り、明日税務署で聞くべきことを確認。ワイン飲みながらながしまひろみ『鬼の子』2巻、アンドレ・ブルトン『秘法十七番』読み終える。ブルトンの小説は『通底器』などは好きだったけど、これはいかにも自動筆記的な文章に感じてしまい、あまりピンとこなかった。


20日(金)

朝8時前に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯。最近はまども起きるのが早い。

外出。税務署へ行き、届け出の用紙をもらっていろいろ質問する。係員の方々は自分のなぞかけのような質問にもいつも優しく対応してくれる。ありがたい。南でまどと合流し、税務署へ提出する書類の記入。拍子抜けするほどすぐに終わる。スケッチブックを数枚描き、大森庄蔵『流れとよどみ』読み始める。身近な生活のひとコマから哲学的問いを立ち上げるような文章で、想像していたよりも読みやすい。出て、シューレで友達へのプレゼントを買う。再び税務署へ行き、書類を提出。郵便局でお金をおろす。

開店。バンド『ジョンのサン』の立石さんよりCDが届いていたので、お金を振り込む。品出し、発送準備など進める。店頭買取が2件、うち1件は明日お支払いとなる。夜になって疲れが出たのか、気分が若干落ち込んでしまう。HAPPFATさんのポップアップに行く予定だったけど、やめにした。

閉店後、本の発送。コンビニでビールを買い、店で飲む。石川美南『物語集』読み終える。活版で短歌が印刷された45枚のカードによる歌集。これは第1版のもので、第2版では9首ほどが追加されているようだ。ものとしてのたたずまいが歌の内容とがっちり組み合っている。その後、久しぶりに作業部屋へ。CDを聞きながら絵の続き。1時間ほどやって、久しぶりに新しい絵が完成する。とても気持ちがいい。

店の一部を少しだけ改装しようかと考える。


21日(土)

朝8時に起き、朝ごはんとお弁当の準備。この日はO君が来てくれるので9時には出たい。なんだかこの時間帯に時計にせっつかれると、普通に賃労働をしていた頃のことを思い出す。

店に着き、アルバイト作業の準備。O君来る。自分は在庫整理、ネット出品作業など。二人で同時進行でやっていると、かなり早く進んでいる実感あり。

開店。ネット出品作業、在庫整理、発送準備進める。お客さんは観光客らしき人も来るが、国内よりは国外からの方が多め。仕事納め直前の時期だし、あまり観光するような時期ではないか。ジョンのサンのCDを品出し。早速ウェブショップで反応がある。考えてみればジョンのサンのメンバー(になる前に知り合ったけど)であるしわしわ、今回のCDのジャケットを手掛けている浅沼さんはyomsで以前からzineを扱っている。佐貫絢郁さんも、自身の個展の関連イベントとしてジョンのサンにライブをやってもらっていたな。周りで関わりのある人が多い。南方書局の富澤さんより、グラフィックデザイナー・小林一毅さんのドローイング集『言葉が立ち上がるまえに』が届く。これも扱えてうれしい一冊だ。この日は他に鈴木哲生さんへカレンダーのお金を振り込んだり、支払いが多かった。偶然タイミングが重なっただけだけど、なんとなく年末を感じる。夜、長野に住んでいる平間貴大と林香苗武に送るプレゼントを梱包。

今日はこれから本とプレゼントを発送して、帰って映画を見る。

2024年12月19日木曜日

アルバイト(2024年12月17~19日)

16日(月)夜

閉店後、発送作業続き。なぜかコンビニでチリトマトヌードルを買って食べる。帳簿付けをやり、本を発送して帰宅。シャワー浴びて、マリヲ『世の人』読み進めて寝る。


17日(火)

朝9時に起きる。良く寝た。まどと南へ行き、モーニング。『世の人』読み終える。印象的な部分を抜き出そうと思っても難しい。この本はそれほどに、ほとんど全てのページが凄まじい。スケッチブックに1枚ドローイング。

郵便局で本を発送し、消耗品を購入。混雑しないうちに綿谷で肉うどんとかぼちゃ天。最近贈り物をくれた友達へのお返しに、お土産うどんも買う。店に戻り、ネット出品作業の準備。今日は初めて来るアルバイトO君に作業手順を教える日。アルバイトMさんのパートナーの方が来られ、作業してもらっていた本と、帰省のお土産の下仁田ねぎをいただく。

13時になり、O君やってくる。O君はヒップホップなどが好きなので、The Alchemist関連のアルバムを薄くいろいろかけながら作業。ネット出品の作業手順を説明して、2度ほど横で見つつやってもらい、その後はもう一人でどんどん進めてもらう。自分は鈴木哲生カレンダーの梱包。無事にウェブショップ販売分を郵便局で発送。すぐ近くで作業をしている人がいると、自分もだれずに作業できる。この日は17時半まで作業し、謝礼を支払う。思っていたよりネット出品作業のほうも進んだ。O君はあさって木曜の午前中にも来てくれることに。

スーパーに寄って買い物し、帰宅。久しぶりに料理。もやしと豆腐の味噌汁、ほうれん草のおひたし、根菜としいたけの柚子味噌煮、鶏肉と玉ねぎのオイスターソース炒め(生姜、レッドペッパー入り)を作った。最近ありがたいことに知人やお客さんからのいただきものが多かったので、それらをできるだけ使った。オイスターソース炒め、アドリブで味付けしたわりにはおいしくできた。つま先までじんわり温かくなった。

風呂に入り、マキノ雅弘『決闘高田の馬場』見る。阪東妻三郎の、途中の酔っぱらいながらの殺陣、ラストの飛び跳ねるような動きの殺陣、どちらもすごい。ラストの導入部分、倒れた人を飛び越えて前に出た後にもう一人倒れ、その向こうで見えを切る妻三郎。次、衣笠貞之助『十字路』見る。ことごとく恐ろしい登場する人物の表情やドイツ表現主義的な手法に目がいくけれど、単純ながらストーリーもちゃんとある。まったく作風の違う2つの時代劇映画が見れていい日になった。


18日(水)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。ながしまひろみ『鬼の子』1巻読み始める。ながしまさんはまどと作業通話仲間でもあり、合同誌『もぐらホリデ~』にも参加している。そういえば、山下澄人『小鳥、来る』の装画もながしまさんだ。この日はまども早めの起床。

外出。銀行でお金をおろして店へ。昨日のネット出品作業の片づけや在庫整理などいろいろ。昨日は新しい試みが割にうまくいって、気分が良かった。自分一人でためこもうとしないことが大事らしい。

開店。発送準備、品出し、ネット出品作業など進める。夜になって、苦手なお金のことについてなどもやる。アルバイト用のマニュアルを改良。

閉店後、翌日のネット出品アルバイトの準備。通販を希望していた上海のお客さんとInstagramでメッセージのやり取り。花原史樹君とYON MAGAZINE日野さんに追加納品のメールを送る。

帰宅。最近足の先が霜焼けで赤くなったとまどに言ったら、『まるでこたつ』というレッグウォーマーのような靴下を買ってくれた。はいてみるとじんわりととても温かい。ヨーグルト食べる。『鬼の子』2巻途中まで読んで寝る。


19日(木)

朝8時過ぎに起きる。寒い。天気予報を見ると最高気温が10度、最低気温は1度。なんとなく「今年は暖かいな」と思っていたけど、そんなことはなかった。朝ごはん、お弁当の用意。

コートを着て外出。郵便局で本を出荷して店に行き、アルバイトのための準備。15分前から始めたけど、なんだかんだでギリギリになってしまった。O君来る。昨日改良したマニュアルを渡し、作業開始。自分は昨日に引き続き年末調整のことをやる。なかなかしんどい。1年前にも、同じようなことを調べていた気がする。

開店。寒さが厳しく、なんだかぼーっとしてしまう。年末調整のことも考えて、脳みそが油粘土のよう。近くの羊雲さんへ取材に行っていたらしき四国新聞の記者が、羊雲さんができたことに関してコメントを、と突然やってくる。古本に関してはそうそう品物がかぶって競合するようなことはないし、相乗効果のほうが大きいのでは、と伝える。昔からある書店が減っていく中で、独立系書店と呼ばれる本屋さんが増えていますが…と言われるが、記者の方の頭の中にある『独立系書店』も、商売としてやっているお店から本(または本のある場所)を何かのツールとして捉えているお店まで含めたかなりざっくりとしたものだのようだった。『書店』の概念が多様化しているのでは、みたいなことを答えた。記者の人としては「文化の火を絶やしてはならない」というような方向でまとめたいのかもしれないが、こっちはもっと泥臭くやっているのが実情。日が暮れて、ちょうど高松に遊びに来ていたというYON MAGAZINEの日野さんが来店。在庫が少なくなっていたところだったので、10部追加で買い切る。日野さんとは今までイベントの時にお会いすることが多く、今回初めてゆっくりとお話できた気がする。まどの『話の話』もお買い上げいただいた。

今日はこれから帰ってゆっくり風呂に入り、その後年末調整の作業続き。明日は午前中に税務署へ行く予定。

2024年12月16日月曜日

師走な毎日(2024年12月12~16日)

11日(水)夜

ブログ書き、帳簿付け、在庫整理などで23時過ぎまで残業。帰宅、シャワー。ワインを飲み、レベッカ・ソルニット『迷うことについて』読み終えて寝る。


12日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。銀行の手続き。店でネット出品、在庫整理。

開店。発送準備、品出し、均一本補充。小野君と話す。まどかさん来てくれて『話の話』買ってくれる。東京の画家、市村柚芽さんよりzineが届き、お金を振り込む。

1962年発行の『ミセス』を出す。この前後の年のものも入荷していて、62年だけがなぜか表紙のロゴが違う(63年以降は現在のものとほぼ同じ)。細身のゴシック体で、すっきりとしていてかっこいい。よく見ると、62年の中でも1冊だけ文字が少し細いものがある。なんなんだろう。過渡期だったのか。

閉店時間を過ぎても品出しの続き。おかげで棚に本がいい具合に詰まってきた。帳簿付けをやって22時半頃に帰宅。風呂。蓮實重彦『ショットとは何か』読み始める。とても面白く、するすると読める。シーゲル、フライシャー、ベッケルなどが見たくなるし、早くも『歴史編』『実践編』も読んでみたくなってきた。最近映画を全然見てないな。年末は多少見れるだろうか。


13日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。少し読書。消耗品の買い足しなど済ませて、郵便局でゆうパック3件発送。その後買い取った本の査定を済ませ、金額をご連絡する。想定していた以上の金額になっていたようで、喜んでいただけた。良かった良かった。

開店。店頭買取1件。発送準備、ネット出品作業、アルバイト用の本の準備などを進める。明日からはSyndicateでヒマさんの個展が始まる。20時までオープニングパーティーをやっているそうなので、19時半に閉店して向かうことにする。Syndicateはyomsとオープン時間が丸かぶりなので、行き逃しがちだ。昨日届いた市村さんの冊子を品出しする。店頭売り上げは伸びなかったが、ネットに出していた単価の高い商品がひとつ売れて助かった。

閉店後、火曜日に買い取った全集などをネット出品。冊数の多いものからやっていく。場所もとるので、正直早く売れてほしい。戦前発行の本について調べるのは少し面倒だけど楽しさもある。23時過ぎに帰り、シャワー。ワイン飲みながら『ショットとは何か』読み進めて寝る。


14日(土)

朝、まどとDORSIAへ行く。自分たちが到着した時はまだ空いていたけど、国内外の観光客グループですぐにいっぱいになる。小倉トーストモーニングでおなかもいっぱいに。消耗品を買って店へ。この日の午前中は年末大掃除の在庫整理。まどにも手伝ってもらい、どんどんやる。

開店。この日は以前お預かりした店頭買取や出張買取の支払いが続き、かなりの金額を支払った。正直お金が尽きるんじゃないかと焦った。まどの同人誌『話の話』追加発注分を品出しし、ウェブショップにも登録。早速反応がある。

19時半に早めの閉店。Syndicateでヒマさんの個展を見る。ヒマさんの個展はいつも潔いというか、ミニマルな構成で、個展をやる時に空間の密度を求めてしまう自分はつい「不安にならないのだろうか…」と思ってしまう。しかしヒマさん本人はいつも通りほがらかだ。この余裕を見習いたい。オープニングパーティーを終え、近くの居酒屋へ移動。他県からの方々も交えて、忘年会的に打ち上げ。獅子舞のるたん(踊る人がかぶる布)の染め物も手掛けるという染色工房の方と隣になり、いろいろお話を聞く。香川県には約800もの獅子舞があるそうだ。来年で香川に越して10年になるけど、獅子舞はまだほとんど見たことがない。見に行きたいな。


15日(日)

朝早めに家を出て、またモーニングに行く。南が混んでいたので別の純喫茶へ。なぜか食べ物とコーヒーが出てくるまでとても時間がかかった。以前来た時にはこんなことはなかったと思うけど、何かトラブルでもあったのだろうか。『ショットとは何か』読み終え、マリヲ『世の人』読み始める。最初の数ページで「これは本当にすごい本だ」と確信する。なんだろうこれは。

まどとまた在庫整理。本の山と格闘。昨日の段階ではうんざりしていたけど、終わりが見えてくるにつれて気持ちが明るくなってきた。昨日今日のバイト代を支払う。まどの同人誌を売って得たお金を、まどに手伝ってもらったバイト代として支払っている。持ちつ持たれつか。

開店。発送準備など進める。この日も支払いや店頭買取が多かった。鈴木哲生カレンダーの店頭追加分をウェブショップへと追加。待ち構えている方もいらっしゃったようで、1時間弱ほどで完売。まどの同人誌も売れており、せっせと発送準備を進める。夜に稲盛さん来てくれる。祖谷はもう雪が降ったそうだ。家にこもってお茶をひたすら飲み、いろりで飯盒を使って炊き込みご飯を作ったりもしつつ、黙々と仕事をしていたらしい。かなり理想の生活なのでは。宮脇さんも来てくれて、2人ともまどの同人誌を購入。その後少し頭がふらふらし、昨日の飲み会で風邪をもらったかなと焦るが、温かい飲み物を飲んでいたらすぐに良くなった。

閉店後も発送作業。ポストやコンビニを2往復ほどしてやっと終える。帳簿付け。23時半頃に家に帰ると、まどが奥田亜紀子さんと作業通話していたので混ぜてもらう。奥田さんは越後妻有トリエンナーレのアブラモヴィッチ作品に泊まったことがあるらしい。新潟の名物の話をいろいろした(のっぺ、塩引き鮭、栃尾の油揚げなど)。

シャワーを浴びて、ワインを少し飲んで寝た。


16日(月)

朝8時頃に起きる。この日は家で朝ごはん。お弁当を用意し外出。まどは先に店へと向かい、自分はパッケージプラザや銀行をまわる。在庫整理続き。だいぶ進んだ。こういうのは半年に1回くらいやったほうがいいな。コンビニでホットココアと『鈴焼き』というベビーカステラのようなお菓子を買う。甘い。

東京の友人が、昨日品出しした高めの本を通販してくれることになった。助かります。

開店。発送準備、品出し、ネット出品などゆっくりめに進める。進めている案件について業者とやり取り。一昨日の飲み会で一緒だった、三豊に住んでいるアーティストの佐野さんが来てくれる。夜になり、明日新しく来てくれるアルバイトの人のためのマニュアル作り。すぐに自己流で作業を進めてしまう自分のような人間には苦しい作業だけど、仕事をうまいこと進めていくには必要だ。ちょうど閉店時間直前に完成する。うまくいくかな。

今日はこれから発送準備続き。明日は鈴木哲生カレンダーの発送作業と、新しく来てくれるアルバイトO君への作業の説明。

2024年12月11日水曜日

見直す段階(2024年12月09~11日)

08日(日)夜

仕事を早めに切り上げて帰宅。ヨーグルト食べて風呂。中村稔『回想の伊達得夫』読み進めて寝る。


09日(月)

朝8時前に起き、朝ごはん、お弁当の用意。まどと一緒に外出。普段歩く道に見慣れない猫がいた。南へ行き、『回想の』読み終え、レベッカ・ソルニット『迷うことについて』続き読む。スケッチブックにも1枚絵を描く。店に行き、在庫整理作業。

明日にまた出張買取が決まり、レンタカーを予約。近場だけれど2件はしごする予定。しかし今年の年末は買い取りが多い。昨年末はこれほどではなかった気がするけど。これで3週連続出張買取。来週も何かあるだろうと覚悟しておいたほうが良いかもしれない。

開店。この日は店頭買取3件のほか、アルバイトMさんに支払いと受け渡し、愛知県から郵送買取が届いて着払い運賃と査定金額の振り込み、とある案件の謝礼(こう書くと闇バイトみたいだ)と、支払いの多い1日。品出し、発送準備進める。

閉店時間を過ぎても作業の続きをやり、帰ったのは24時前。まどと、明日も早起きしてモーニングに行こうかとなった。


10日(火)

朝7時過ぎに起きる。定休日だけど、この日も出張買取。これで3週連続、ずっと働いている。まどと一緒に外出し、また南へ。スケッチブック1枚描く。

レンタカーを借りて、1件目の買取先へと向かう。以前からとてもお世話になっているIさんのお宅へ。お預かりした本はIさんの祖父の方?の蔵書で、戦前に発行された個人全集や演劇関係の叢書などが多い。個人全集は逍遥、蘆花、桂月、樗牛など明治期に活躍した作家のもの。段ボールに詰め込み、さらにビニールひもで結束し、車へ積んでいく。事前にIさんから見せてもらった書棚の写真ではそれほど量があるようには見えなかったが、実際には奥に2段3段とさらに本が並べられており、小さめの車で来てしまったけど入るのだろうか…と内心焦る。しかし、無事に買取分の本はほぼ積み込めた。キャンバスも数枚いただく。Iさんからは5年ほど前にキャンバスを大量にいただいたことがあり、それらにはコロナ禍に入ってから手を付け始め、自分がまた絵を再開していくきっかけになった。

Iさん宅を出発し、三木町の『滝音』といううどん屋さんに初めて行く。駐車場が広く、人気店であることが窺える。12時前に来れて良かった。『まかないうどん』を注文すると、温泉卵、豚肉、わかめ、お揚げ、大根おろし、かまぼこなどの具材がたくさん載ったボリュームたっぷりのうどんが出てきた。満足。

一旦店に戻り、本をおろして整理。2件目の、木太町のお宅へと向かう。細い道の入り組んだ住宅街。こちらは禅を中心に仏教関係を4箱。お金は結構とのことで、ありがたくいただく。出発し、セブンイレブンで休憩。『チョコレートバーりんご』(うろ覚え)というアイスを食べる。おいしい。

店で再び本をおろす。毎度のことながらすごい量だ。バックヤードもそろそろやばい。レンタカーを返却し、レターパックなど購入。また南に入って読書。『迷うことについて』続き。哲学書というよりは、エッセイ?独特の私的な雰囲気が漂っている。まどからいろいろ連絡。日々の仕事にかまけて後手後手になっていた作業を進めてくれた。申し訳ない。

店でほんの少し作業して、スーパーで買い物をして帰る。夕ご飯のすき焼きの準備。まども帰ってきて、食べ始める。ビールも飲む。この日は長野の平間貴大と林香苗武とつないで遠隔鍋をやろうとなっていたのが、平間はどうやら忘れて寝ていたらしい。すき焼きを食べ終わったくらいにLINEでビデオ通話。2人はこのくらいの時間一度寝ることにしているとのこと。ここ最近の生活のことや共通の友達のこと、漫画のことなど話す。途中自分はお酒も飲んで眠くなってしまったけど、なんだかんだ3時間以上しゃべっていた。


11日(水)

朝8時頃に起きる。シャワー、洗濯、朝ごはん。お弁当を用意して出発。店の空間に積まれた、昨日買い取った本を整理。うーむ、これは早く手をつけなければというよりも、作業の流れを大きく見直さないといけない段階にきている。どうすべきか。

昨日まどがビジネス系のYouTube動画をいろいろ見ていたようで、思うところを話してくれた。自分はそういう人とはおそらくあまりウマが合わないけど、仕事の流れを引いた立ち位置から見て組み立て直す経営者の視点は見習いたい。

開店。査定、品出し、均一本補充、発送準備進める。定休日をはさんだので発送件数が多い。些末事福田さん、自分のお店を目下準備中のまどかさん来店。いろいろ話す。この日は夜の客足が鈍かった。外に出てみると小雨の降った跡が。頭も痛い。

今日はまだもう少し作業。在庫整理をやる。

2024年12月8日日曜日

動物園の絵葉書(2024年12月06~08日)

05日(木)夜

どうしても定時で上がりたい欲求に駆られ、帳簿付けを明日にまわして閉店。スーパーでおつまみなど買って帰宅。ビールやワインを飲みつつ、ダニエル・シュミット『書かれた顔』見る。2週間ぶりくらいに映画を見た。杉村春子の語りから唐突に横浜の夜景をバックにして踊る大野一雄。坂東玉三郎の所作もひとつひとつが美しい。


06日(金)

朝9時前に起きる。9時間近く寝た。朝ごはんを食べ、お弁当の用意をして外出。なんとなく歩いて行くことにする。店で査定続き。

開店。お客さんは少なめ。寒くなってきて、頭も体も動きが鈍い。店頭買取1件、こちら後日お支払となる。しぶとく品出しと査定を進めていく。島田さん来てくれる。

閉店時間を過ぎて、査定は完了。コンビニで山椒の効いた豆菓子を買い、ビールを飲みながら歩いて帰宅。ジム・トンプスン『天国の南』読み終える。シャワーを浴びて寝る。


07日(土)

朝8時前に起きる。いつもより少し早めに起きれた。朝ごはんを食べ、お弁当を用意し、まどが起きてくる前に外出(特に深い意味はありません)。南に入り読書。中村稔『回想の伊達得夫』、レベッカ・ソルニット『迷うことについて』交互に読む。

店に行き、Iさんへ電話し査定金額を連絡。昨日買い取った本の整理。なかなか重い。均一本の補充。ルヌガンガへ行き、井戸川射子『無形』購入。

開店。品出し、発送準備など進めていく。受託商品関係の連絡も。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。早めのペースで作業してくれることになりそう。自分もお客さんがいない隙にネット出品を少しやる。以前からたびたび来てくれるお客さん、栗林公園にあった動物園がどういうプロモーションをしていたのか調べたいらしく、絵葉書などで動物園の動物が被写体になっているものを探しているそう。そういえば、YOMSに入ってくる栗林公園(及び香川の観光名所)の絵葉書には動物園はなかったような。以前動物園の入場券が入ってきたことはあって(京都からその入場券のためにわざわざ新幹線で来られたお客さんが買ってくれた)、それにはゴリラが印刷されていた。「あの人に聞けばわかるかもしれない」という人が何人か浮かんだので、伝えられる範囲でお伝えする。この日は店頭買取1件、以前お預かりした分の支払いが1件。ほか、買取2件お預かりとなる。

閉店後、お預かりした分のうち1件の査定を進める。途中ビール飲んで休憩。亡くなったばかりのイギリスの実験映画作家、Malcolm Le Griceの1970年作品”Berlin Horse”見る。音楽はブライアン・イーノがやっていて、6分ほどだけれどとても美しい作品。その後帳簿付けをやり、査定も終わらせる。

帰宅。シャワーを浴びて、少し本を読んで寝る。


08日(日)

朝8時に起き、朝ごはんを食べ、お弁当の用意。YouTubeで物音系のノイズ聞く。昨日の夜おつまみに豆菓子を食べたせいか、若干胃がもたれているような。

作業部屋へ行き、久しぶりに板パネルに描いていた絵の続き。とても楽しい。ここをこうしたい、という点が次々と浮かんでくる。買ってそのままになっていた堀嵜菜那さんのアルバムもやっと聞けた。絵の作業は30分ほどで切り上げ、店へ。在庫や昨日買い取った本を整理し、ネット出品作業を進めていく。

開店。品出し、発送準備など進めていく。羊雲さん来てくれる。昨日聞かれた栗林公園動物園についての質問の件、以前郷土関連の絵葉書をお売りいただいたOさんにメッセージしてみる。しかし県外各所まで遠征して郷土関連の紙モノを集めているOさんでも、栗林公園動物園の絵葉書などは見たことがないとのことだった。この日は店頭買取2件。うち1件は昨日お持ち込みいただいた方で、まとめてお支払いする。受託関連などについてもメールのやり取り。アルバイト用の本の準備。

今日はかなり疲れてしまったので、早めに家に帰りたい。

2024年12月5日木曜日

せかせか日記(2024年12月02~05日)

01日(日)夜

閉店後、発送準備を進める。鈴木哲生カレンダーの梱包が完了。帰ってシャワー、ジム・トンプスン『天国の南』続き少し読む。


02日(月)

午前中、郵便局へ行きカレンダーなどの発送。これでカレンダーの発送はひと段落。店に戻って明津設計『予定表』『予定帳』にスリップをつけて棚へ出す。

ウェブショップでまどの『話の話』が売れている。ネット販売しているのがyomsだけとはいえ、想像以上だ。買ってくれている方々が東京などの大都市圏だけでなくいろんな地方にお住まいで、それもなんだかいい感じ。

開店。店頭買取1件。発送準備、品出し、査定など。受託商品のお金の振り込み。夕方、メグマイルランドさんの同人誌を5種類品出しする。つい焦り、ミスしてしまう。すみません。コミティアに出していた限定100部の新刊が数分で売り切れて驚く。夜になり、堀金君が来てくれる。『休みの集い』での諸々のお金を計算し、taishiji(堀金君のビートメイカーとしての名義)のアルバム『音楽よさようなら』を再び買い切りで仕入れる。

閉店後も発送準備を続けるが、いい加減いい時間なので打ち切り。翌日の出張買取の準備をして帰宅。


03日(火)

朝7時半に起きる。まどと南でモーニング。久しぶりに来たような。メグマイルランドさんの新刊『34.231895 135.1632732』を読む。和歌山県のとある場所に実在する建物を舞台にした「地産漫画」。すっきりと伸びやかな線が気持ちいい。作品の世界観とも合っている。

レンタカーを借り、出張買取へ。この日の現場は国分寺で、少し早めに向かい、『純喫茶ニューアスカ』へ行く。ここは純喫茶ファンにはけっこう知られているお店だそうで、しかし朝8~11時しか開いていない。以前来た時には閉まっていたけど、この日は無事に入ることができた。トースト、ゆで卵、コーヒーのセット。カラフルな店内には演歌が流れている。お店のお母さんからショップカードをいただく。Instagramのアカウントがあるようで、驚いて見てみると、お店のファンの方が運営されているようだ。カードもその方が作られたらしい。すごいな。

少し迷いつつ、買取先へ到着。ここ最近買取が続いていて、正直今回受けるべきか迷ったけれど、本を見せていただくとなかなか入ることのない写真集、デザイン、ファッション、クルマ関係の本や雑誌がたくさんあり、危なかった…来てよかった…と思った。値段の付きそうなものだけ持って行ってもらうで構わないとのことで、より分ける。半分ほど買い取らせていただくことになり、箱詰めと結束。暑い。ご家族の皆さんで運び出しを手伝ってくださり、かなり助かった。

買取先のお宅を出て、『てら屋』でかけ中とちくわ天。初めて来たけどわかめも乗せ放題で、おいしかった。その後ドラッグストアでアイスを買って休憩。ゆめタウンで少し買い物をして、店に本をおろしてレンタカーを返す。

店に戻り、発送準備の続き。件数が多く、なかなか終わらない。一旦家に帰り、晩ごはんはすき焼き。すき焼きは気持ちも充たされるし、野菜もたくさん摂れていい。再び店へ。発送ほぼ終える(まだ数件残った状態)。査定が終わったのでメールで連絡。うれしい連絡がInstagram経由で入ったので、やり取り。

24時前にひと段落ついたので、やっと帰れるなあと店を出ると、猛烈な腹痛。結局また店に戻る。そんなにこの店が好きなのか。なんとか家に帰って、腹痛に耐えながら寝る。


04日(水)

朝8時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん、お弁当の用意。少しゆっくり過ごす。店に行き、在庫や昨日お預かりした本の整理。結果、少し店の空間にはみ出る。

開店。発送準備、査定、品出しなど。店頭買取1件。午前中に引き続き、そこそこゆっくりと作業。昨日メールした査定の金額、了承取れる。夕方、久しぶりにさっこが来てくれる。高知で古い神楽を見てきたらしい。ずっとぐるぐる回っていて、トランス状態を誘発しているように見えたとのこと。この日も『話の話』がよく売れ、めでたく在庫切れに。よって再発注。

閉店後、セットものの本の梱包。一部をコンビニで発送。こないだお客さんからいただいたビールを飲みながらブログを書く。久しぶりにお酒を飲んだからかよくまわる。しかし『休みの集い』が終わってからもずっと忙しい。ここ1週間くらい、毎日13~14時間働いている。

帰宅。まどと話し、少し読書して寝る。


05日(木)

朝8時前に起きる。朝ごはん。9時前になって、換気扇の修理業者来る。まどと県民共済やコープ共済の資料を見比べる。なんだかわかりにくい。

お弁当を用意して外出。郵便局へ行き、ネットで売れた本を2箱発送。その後南に入る。スケッチブックにドローイングをやり、その後読書。レベッカ・ソルニット『迷うことについて』読み始める。ネガティブ・ケイパビリティについて言及されてもいる。『天国の南』の続き少し読む。出て、店で在庫整理。段ボールから本を出して結束し、バックヤードへと運ぶ。空いた段ボールを店先でつぶす数秒間がなんとなく好きだ。

開店。発送準備、査定進める。この日もそこそこ発送件数が多い。夕方にかけて疲れが出始め、定時で上がろうと強く思う。夜になって羊雲さんや、ルヌガンガ中村さんが来ていろいろお話。

今日はさっさと帰りたい。

2024年12月1日日曜日

梱包梱包(2024年11月29日~12月01日)

28日(木)

閉店後、24時まで帳簿付けや梱包作業。帰ってシャワー。ワイン飲みながら、『柳宗理 エッセイ』読む。


29日(金)

朝9時前に起きる。寝すぎた。ご飯を食べ、お弁当を用意して外出。パッケージプラザや100均で梱包資材の買い足し。カレンダーなどの発送。店に戻って梱包作業続き。

開店。はっきりしない天気の日は妙にジャンクなものが食べたくなる。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。昨日入った昔のファッション雑誌の作業を早速やってもらうことにする。店頭買取2件。査定、品出し、均一本補充、発送準備。まどが『話の話』の増刷分を納品しに来てくれる。こないだまどは店の棚を見て「面白そうな本がたくさんある店だなあ」と言っていた。店に入るのがほとんど自分になってから、もうかなり経つ。藤谷さんが来月企画するライブイベントのチラシを持ってやってきた。仕事忙しい模様。お酒の話になり、藤谷さんの意外な酒豪ぶりに驚く。夜は堀金君が来てくれて、『休みの集い』やこないだ東京に行った時の話など。途中矢野君もやってきて、3人で話す。矢野君はクリスマスまで丸亀町グリーンでの出店で忙しいようだ。

閉店後、『休みの集い』でかかった経費を計算し堀金君に連絡。その後梱包作業をやるが、思ったほど進まず。23時で作業を切り上げ帰宅。風呂に入り、またワインと読書。『柳宗理 エッセイ』読み終える。

この日、京都の四条大町に『焚/TAKI』というスペースがオープンした。自分の作った冊子『人生は複数』を扱ってくださっている。『焚/TAKI』は四条河原町にある『VOU/棒』の新店舗で、築100年超という元染工場の物件をリニューアルし、軽い飲食もできるほか、アーティストブックなどを販売している。今後はオリジナルの商品なども展開していくとのこと。取り扱いに至ったきっかけは、昨年大阪のPOLにて行われていたNAZEさんの個展を焚の川良さんが見に行った際、POLの田窪さんがNAZEさんの前に個展をしていた自分の絵の片づけをしていたそうで、絵をたまたま見た川良さんが反応してくれたという流れ。川良さんはおそらくそれまで自分のことはまったく知らなかったはず。にも関わらず「扱いたい」と連絡をくださり、ありがたい。


30日(土)

朝8時半に起きる。できれば7時半くらいに起きたい。この日はトーストやドーナツで家モーニングをやる。洗濯物畳む。

先日東京へ行った際、浅沼弥沙さんに撮ってもらった写真が上がってくる。とても良い感じだ。SNSにアップしてみると反応が良かった。

外出。郵便局で浅沼さんへ謝礼の振り込み。八百屋でみかんを買う。店へ行き、梱包作業の続き。まずまず良いペースで進む。

開店。メグマイルランドさんへ同人誌のお金の振り込み。査定など進める。まどの『話の話』や、工芸高校美術家の生徒が作っている美術雑誌『F』を品出し。『話の話』がyomsでしかオンライン販売していないため、いきなりよく売れる。急に発送が忙しくなった。この日は店舗での売り上げが芳しくなかったため、売り上げ的にはとても助かった。

閉店後、梱包作業続き。いつまで続くのか。しかしだんだんと終わりが見えてきた。週明けにはひと段落させたいんだけど。ブログを更新して24時頃帰宅。ジム・トンプスン『天国の南』読み始める。様々な現場を放浪する労働者の話で、忙しく働いている最近の自分に合っている気がする。


01日(日)

朝7時半に起きる。夜のお酒をやめたらすっきり早起きできた。朝ごはんを食べ、少しサブスクで音楽を聞き、お弁当の準備。

早めに外出。店に寄って、梱包した商品を郵便局まで運ぶ。量が多い。今グリーンで飲食の出店をやっているからか、丸亀町商店街にテーブルとイスが出ていた。東京とかにはないおおらかさを感じる。郵便局で発送し、南に入る。久しぶりにスケッチブックに3枚ほどドローイング。1枚うまくいく。楽しい。『天国の南』続き。店に戻って梱包作業続き。あと少しでひと段落だ。

開店。発送準備、品出し、査定進める。発送件数が多く忙しい。Kさん久しぶりにいらっしゃる。高松文フリの時にお見かけしたんですが声をかけそびれました、と伝える。文フリには短歌、俳句関係の著名な方もいらっしゃっていたようだ。Kさんもシェア本棚に参加している、丸亀の城南書店街の取り組みについて話を聞く。以前いただいた出張買取についてのお問合せ、あさって火曜にお伺いすることに。どんな本があるだろうか。ほか店頭お持ち込み1件。80年代初期のプロレス雑誌がけっこうあり、これは相場の価格も高そう。後日連絡することになる。夜、明津設計デザインの『予定帳』『予定表』を品出し。「新しい時間感覚をさがす」をコンセプトに、1日24時間の他に月と太陽の満ち欠けや日の出/日の入りなどが視覚化されている。

今日はこれから梱包作業。何時に帰れるだろうか。