2025年9月3日水曜日

映画など(2025年09月02~03日)

01日(月)夜

閉店後、シャワーを借り、スーパーへビールを買いに行く。作業部屋で、飲みながら映画。クリスティアン・ナイビイ『遊星よりの物体X』見る。ハワード・ホークスが(ノンクレジットだけど)演出で関わっているということでも有名。あまり書くとネタバレになってしまうが、ちゃんと”THE THING"としか呼べないものとしてリメイクしたカーペンターは偉いなと思った。犬がかわいい。次、曽根中生監督のロマンポルノ『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』見る。舞台は上海、横浜、長崎の3つの港町。戸を閉める足の艶めかしさ、車輌置き場での足だけの立ち回り、ラストの赤いガラスなど、素晴らしい演出。主演サリー・メイの棒な演技と唐突に挿入されるテーマ曲の軽快さには笑ってしまうけど、最終的に良かった。


02日(火)

朝7時半に起きる。昨日おやつにと買ったスティックパンが余っているので、春風堂で少しパンを買い足して映画を見ながら朝ごはん。ヴィム・ヴェンダース『シルヴァー・シティ・リヴィジテッド』見る。1968年に作られた30分ほどの短編で、セリフもない詩のような作品。

キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』昭和30年代日本映画特集を途中まで聴きながらやる。川勝さんが「増村保造はあまりピンとこない」と言っていて意外。自分は今まで石原裕次郎主演映画をなんとなく避けていたけど、これからはもっと見ていこうと思った。キャンバスは無事に完成。

外出。暑い。久々にケヤキカフェに行き、パスタセットで昼ご飯。アイスコーヒー飲みながら読書、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み終える。その後、ひとつ用事。

砂古口早苗さんと会い、宮武外骨関係の話を聞く。砂古口さんは70年代から外骨関連の資料収集を始めたそう。80年代に入ると吉野孝雄『宮武外骨』や赤瀬川原平『外骨という人がいた!』が出る。90年代になって砂古口さんも「外骨忌」に行くようになり、さらに当時20代後半だった南陀楼綾繁さんがゆまに書房で『宮武外骨此中にあり』26巻を編纂して…と、関係者、研究者、編集者らが一体となってだんだんと外骨研究の道筋が整っていく過程がうかがえ、とてもわくわくさせられた。砂古口さんが希望者のみに無料で頒布していたというミニコミ『ぐわいこつふあんくらぶ』のことについても、詳しく伺うことができた。

店に戻り、いろいろ連絡など。アレの作業もやる。まどはだいぶ体調回復した様子。

スーパーに寄って帰宅。まどが夕ご飯の用意をしてくれている。家でご飯を食べるのも久しぶりだ。カツオのタタキ。

食べ終えてまどは外へ久々の散歩。自分はアイスを食べて家でゆっくり。風呂に入り、以前DVDを買ってあったルイ・マル『恋人たち』見る。ジャンヌ・モロー主演(役名もジャンヌ)、マル26歳の時の作品らしい。ストーリー自体はそれほど特別なものではないけど、休日の夜に見るにはちょうどいいゆったりとした時間と空間の流れに浸ることができた。

読書。岡田利規『掃除機』読み終え、信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』読み始める。信田さよ子の本を読むのは初めて。この本はオンラインでの公開講座をまとめた内容のようだ。読み進めるうち、自分の中にもある凝り固まった家族観や他者への支配欲求があぶり出されていくようで、若干辛くなる。しかし面白い。さらりとした語り口なのに、固定観念を軽くパカッと割られていく。

「堂々と、「親との関係に起因して生きづらいのだ」と言ってのける反逆性というか、ラディカルさはすごいです。家族の常識を転換させるという意味では、ものすごく大きな意味があると思っています。」(p40)

共依存について語っている箇所では、最近もやもやしていたことについてのヒントを得たような気がした(だからといって、それをすぐ武器に使おうとしてはいけない。じっくり噛み砕いていきたい)。


03日(水)

朝9時前に起きる。8時間くらい寝た。やっぱり自宅は落ち着く。朝ごはんを食べて料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の用意、筋トレ。久しぶりに腕立て伏せをやったら、少し回数が落ちていた。

開店。定休日明けで発送件数が多い。ウェブショップの商品も売れている。品出し。瀬戸芸夏会期も終わって週半ばの水曜だけれど、観光らしきお客さんも来られる。

連絡があり、夕方少し店内で打ち合わせ。これは楽しみだ。

なんだか台風が近づいているらしく、明日は雨の予報。

2025年9月1日月曜日

ケーキ(2025年08月30日~09月01日)

29日(金)夜

閉店後、スーパーで買い物をしてまどに届ける。LUUPに乗って片原町のあたりまで行く。LUUP初めて乗ったけど、それほど漕がなくても良いくらいパワフル。2キロ弱ほど走って200円ちょいだった。

吉野湯に入ってさっぱり。歩いてぎょうざやへ行く。今までも何回かお店の前まで行ったけど、お休みだったり満席だったりで入れなかった。この日はすぐに入店。とりあえず生ビールとぎょうざ1人前を頼む。「1人前でよろしいですか?」と店員さんに確認されたので、多めに頼む人も多いようだ。ぎょうざとてもおいしい。レモンサワー、塩だれきゅうり、ぎょうざもう1人前頼む。レモンサワーはすっぱすぎず、ぎょうざにとても合う。

昨日大三君に「最近ルクス行ってる?」と聞かれたのもあって、久しぶりに行ってみる。そしたら大三君がいた。小野君もいた。なんでもない話をしていると、まいちゃんが「今日誕生日ですよね?」とケーキを出してくれた。ルクスに行くとも言ってなかったのに、誕生日を覚えてケーキを用意してくれていたようだ。一日の最後に一気に誕生日らしくなった。ありがとう。


30日(土)

朝8時過ぎに起きる。毛布の下にもキャンプ用のシートなどを敷いたら、昨日よりも寝つきが良くなった。

グレコでモーニング。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。その後スーパーでお弁当を買い、店に戻る。来月21日に開催するBOOK WEEKENDでのDJに向け選曲。やり始めると意外と難しい。というか絶対にかけたいと思っていたCDRが見当たらない。困った。

アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。その後アルバイトN君来て、作業に入ってもらう。

開店。にぎやかな時と静かな時の差が激しい一日。辻さんや暖君、寺澤君、川人さん、井川さん来てくれる。辻さんから誕生祝いに花をもらった。うれしい。川人さんがまどの『話の話』を買ってくれた。品出しもそこそこできていい感じ。

閉店後、まどと電話。熱は下がったようだけど頭がぼーっとするらしい。映画見たり本読んだりも集中できないようだ。次に会うのは火曜の夜くらいになりそう。本を発送して、ゴールデンタイムに行く。サウナは気持ちいいけど毎日になるとお金がかかる。この季節は、外気浴よりも体をよく吹いて冷房のよく効いた脱衣所にいるほうが気持ちいいかもしれない。外はヤンキーが多い。店に戻り、アレの作業を少し進める。24時過ぎまでやって寝る。


31日(日)

朝7時前に目が覚める。二度寝せず、うどん食べに外出。その後南へ。『マティス』続き読む。たくさんのお客さんで賑わっている。食べたり飲んだりする時以外はマスクをしていた。

まどに食料を届け、店に戻る。香川に仕事の用件で来ていた佐貫絢郁さんとばったり会う。今日一日は丸々空いているとのことで、高松市美術館の石田尚志展をおすすめした。BOOK WEEKENDに向けての選曲続き。CDだけでなくサブスクも併用してやってみたら、思っていたよりも早く進み、ほぼ完成した。熱中してお弁当を買い損ねそうになり、あわててコンビニへ向かう。

開店。サウダージブックスのアサノタカオさん、京都の出版社Hazaのヴェロニカさんが来店。アサノさんと会うのも久しぶり。メグマイルランドさんとはかなり前からお知り合いのようだった。もうすぐ売り切れるまどの『話の話』を買ってくれた。ヴェロニカさんは市村柚芽さんのzineが気になったようで、市村さんは東京の画家で…と説明。品出し、在庫整理、アレの作業。夕方、丗界さんが久しぶりに『稿本 作者胎内十月圖』を納品しに来てくれる。夏休みで時間があったのか。来週に同志社大学がやっている「コテキリの会」のオンライン研究会でインタビューを受けるそうで、それに合わせての需要も見込んでいるようだ。今回は冊数多めの納品だけど、すぐに売れてしまいそうな気がする。その後、佐貫さん来てくれる。女木島に行ってきたようだ。佐藤豊さんの詩集を買ってくれた。夜に栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

近所でシャワーを借りれることになる。サウナや銭湯に行くのは楽しいけど、毎日になるとお金も時間もかかってしまう。ありがたい。

閉店後、アレの件で方々へ連絡。自分の落ち度で手間をかけてしまい申し訳ない気分。シャワーを借りに行き、店に戻って発送準備と帳簿付け。発送。ランドリーにも行きたかったけど、もう遅いのでやめにした。さっさと寝た。


01日(月)

朝7時半に起きる。さっさと外出し、うえまつ食堂で朝ごはん。朝に来たのは初めて。ガラスケースからおかずを取ってごはんや味噌汁を注文する、昔ながらの食堂。その後ランドリーで洗濯。待つ間『マティス』続き読む。家賃振り込み。

店に戻り、服を整理してアレの作業少し。再び外出し、ビールやゴミ袋など買い足す。作業部屋でキャンバス続き。昨日サブスクで作った21日用のプレイリストを流しながらやる。いい感じだ。

いつもお世話になっている古物業者さんから「本がたくさんある現場なんですけど、来ますか」と連絡あり、来週の火曜に伺うことになった。解体予定の物件のようで、いるものだけ取ってくれて構わないとのこと。ありがたくお伺いさせてもらうことに。古物業者さんのピックアップの様子を見れるのも楽しみだ。

開店。品出し、発送準備進める。夕方まいこさんが来てくださり、いろいろお話する。まいこさんはzineなどを作っていている知り合いでYOMSにおすすめしたい人が何人かいる様子。持ち込みは基本断っていますと正直に伝える。自分も少し苦しい気持ちになるけど、しょうがない。この日昼間のうちは静かな感じで、夜は外国からの観光客も来てにぎやかな感じになった。

今日は久々に映画を見ようと思う。

2025年8月29日金曜日

隔離生活、誕生日(2025年08月26~29日)

25日(月)夜

閉店後、帳簿付けや発送などやりつつ、CDRを焼く。いつの間にか23時過ぎになっていた。CD無事に返却して帰る。シャワーを浴びて寝る。


26日(火)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。ごはんを炊いていなかったことに気が付き、早々にまどと外出。また南へ行く。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。

出て、ミホコさんのお店でそうめんランチ。香川で修行をした後大阪でうどん屋さんを開いた方が出汁を監修しているそうで、驚くほどおいしかった。

高松市美術館で石田尚志展見る。幼少期に描いた絵から近作まで、ほぼ回顧展な内容。市美のコレクション展でいくつかの映像作品は見たことがあったけど、これだけまとまった量を見れる展覧会は貴重な機会だろう。展示構成も良かった。常設展も菊畑茂久馬や山口勝弘など、見ごたえあり。図書コーナーで展覧会図録もいろいろ見る。

まどと別れ、自分はお茶と塩タブレットを買い作業部屋へ。エアコンをつけても暑い。買ったきりだったサーフ、ガレージのレコードを聴きながら(WAX GATEで買ったTHE LITTERのレアトラック集はまるでBLUE CHEERみたいな曲もあり、驚いた)、アレのための絵の計測作業。汗をかきつつ、なんとかやる。

帰宅。まどが作ってくれた冷やし中華を食べる。スーパーでお菓子やヨーグルトを買い、家でBLACK HOLEの『キムズビデオ』回を見ながら食べてまったり。

再び作業部屋へ行き、計測続き。夜になれば涼しくなるだろうと思っていたけど、特にそんなことはなかった。途中コンビニに避難。

帰宅、風呂。軽く筋トレやり、岡田利規『掃除機』続き読んで寝る。


27日(水)

朝8時前に起きる。いつもより早めに起きれた。筋トレ、ご飯、洗濯、掃除。もうすぐ9月だけれど、しばらく暑い日が続くそう。熱中症警戒アラートが出ているらしい。

早めに外出し、作業部屋へ。計測作業続き。今日は新しめのエアコンが入っている部屋でやる。快適。最初からこっちでやれば良かったな。無事一区切りつく。

開店。店頭買取1件。品出しなど進める。セットものが売れて隙間ができていた漫画コーナーへ補充。均一本も多めに補充。アレの作業も進める。ご近所のゲストハウス『燈屋』さんが来られ、お話。11月にゲーム関連のイベント(燈屋さんは商店街でゲームイベントを年1回ほどのペースで企画されている)を開催予定だそうで、その場所として本屋がコンセプトに合うらしく、YOMSも会場の1つとして使わせてもらえないか、とのご相談。狭いうちの店の中でもなんとかブースを一つ設けることはできそうなので、やってみようということになる。普段自分が関係するイベントとはかなり毛色が違うけど、どうなるだろうか。

閉店後、本を発送し、アレの作業続き。23時前までやる。帰宅。シャワーを浴びて、『掃除機』続き読む。まどが寒気がすると言っている。コロナの疑いもあるので、寝床を分け、自分はふとんを敷いて寝た。


28日(木)

朝9時に起きる。まどはやはり具合が悪い様子で、近くの内科へ行くよう促す。朝ごはんを食べ、スーパーで買い物。味噌汁を作り足す。

外出し、店に着くと、まどからコロナ陽性だったとのLINE。自分は特に発熱ものどの痛みもなし。とりあえず店は休むことにする。病院に検査したいと電話しても「症状がないと検査はできない」との返事で、ドラッグストアでももう検査キットは扱っていないとのこと。SNSのフォロワーさんから「抗原検査キットは今薬局で売ってますよ」との情報が入り、買ってまた家に帰る。検査してみたところ、結果は陰性。ほっとした。

再び店へ。陰性だったし開けても良いのかもしれないが、あんまり閉めます開けますとコロコロ変えるのも面倒なので、作業をしつつ、やって来たお客さんは迎えるという感じにする。レシートの入力、在庫整理、均一本補充、品出し。それなりに作業できたし、お客さんも来た。明日からは通常営業と告知する。夜大三君が来てくれて、少し話した。

閉店後、まどにアイスノンやポカリなどを届け、サウナに行く。いつもなら制限時間いっぱいまで楽しむところだけど、もう遅めの時間だし、早めに切り上げる。店の作業部屋でビールを飲みながら、Klaus Wyborny "Houserfilm"見る。1976年制作の実験映画。名前の通り建物のブレブレの映像と、クラシック音楽とが断片的に続いていく。作者についてはよく知らない。

家から持ってきた毛布を半分に折って厚みを出し、その上に寝る。全然薄い。夜何度も起きた。


29日(金)

朝7時半に起きる。着替えてゴミを捨て、うどん。朝にうどんを一人で食べているなんてなんだか変な気分。

店で在庫や、こないだの計測作業に使った絵を整理。壊れたテーブルの解体、新しいテーブルの組み立て。イスの修理。壊れてるのばかりだな。レジスペース内の掃除。少しだけ『マティス』読み進める。

まどが粉末状の龍角散を買ってきてほしいとのことで、ドラッグストアで購入。コロナにかかった時にこれがあると助かるようだ。銀行や郵便局をまわり、出金入金。家に龍角散を置き配する。暑い。作業部屋に戻り、少し絵の続きをやる。

開店。店頭買取2件、ほか段ボール4箱お預かり。仕分けと査定を進める。均一本補充、品出しと発送準備少し。先日YOMSに来てくれた京都のマツダキカさんより、Hand Saw Pressで印刷した新作の冊子が届く。最近三条のDOMAへも初めて行ったようで、驚いたそうだ(DOMAには自分の絵が飾られている。キーホルダーも委託販売中)。

今日は43歳の誕生日。厄年といっても特にひどいこともなく、あっという間に過ぎた。最近よくやり取りをしている画家の高橋大輔さんも同じ誕生日だった(血液型も同じ)。川上未映子も同じのようだ。全部Instagramで知った。

これからまどに食べ物を届けてから、LUUPに乗って銭湯に行く予定。その後余裕があったら、誕生日だしどこかで少し飲みたい。

2025年8月25日月曜日

だらけている(2025年08月23~25日)

22日(金)夜

閉店後、本を発送して帰宅。腕立てやって風呂。高橋新吉『ダダと禅』読み進めて寝る。


23日(土)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。洗濯機をまわしてごはん、お弁当の準備。筋トレはなんとなくご飯を食べる前にやったほうが気持ちよくできる気がして、そうしている。

早めに外出。作業部屋へ行き、少しレコード聞くが、エアコンをかけていても暑くて退散。

開店。品出し、発送準備。アレの作業も進める。さぼっていたわけではないけど、あっという間に時間が過ぎた。昨日からずっとCANとセロニアス・モンクを聴いている。

閉店後、本の発送。スーパーでビールを買い、作業部屋でKlaus Wyborny "Out of New York"見る。『ダダと禅』少し読む。『ゼーロンの背中』評論家回を聞きながらキャンバスの続き。あまりうまくいかず、水を含ませた筆で絵の具をのばしたら、良い感じになった。

帰宅。筋トレ、シャワー。本を読んで寝る。


24日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。

南に行く。『ダダと禅』読み終え、岡田利規『掃除機』読み始める。作業部屋に行き、少しキャンバスの続き。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備。仕事や作業にどうも身が入らない。

閉店後、クレイジージャーニー的なYouTubeを見て時間つぶれる。

帰って腕立て。シャワーを浴び、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み始める。とても読みやすい。セザンヌやマティスを収集していたロシアのコレクターが、革命後集めた作品を全て国有化されてしまった、とある。考えてみれば当たり前のことではあるけど、恐ろしい。


25日(月)

朝9時過ぎに起きる。珍しくまどのほうが起きるのが早かった。腕立て。もっといろんな部分を鍛えないと。おべんとうの準備。

まどとまた南へ。スケッチブックにドローイング。ここ数日、描いていてもあまりうまくいかなかったけど、今日は1枚できた。集中して良い線や形が作れると気分も上がる。まどといろいろ話す。ルヌガンガへ行き、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』、小山田浩子『作文』購入。

開店。ゆっくり品出し、発送準備。昨日と同様どうもだるく、作業あまり進まず。こんなことではいけない。だらけている。来月の福岡旅行に向けいろいろ予約。

今日はTSUTAYAディスカスで借りていたCDの返却期限が迫ってきたので、CDRを焼いてから帰る。

2025年8月22日金曜日

今治、姫路(2025年08月19~22日)

18日(月)夜

閉店後、本を発送し、在庫整理をして帰る。筋トレ、シャワー。川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』読み終え、エドマンド・バーク『崇高と美の起源』続き少し読んで寝る。


19日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ。階段で店員のアイリーンさんに「おはようございまーす」と声をかけられ、ほとんど出勤しているような気分になる。『崇高と』続き。

レンタカーを借り、今治へ。ゆっくりめに、途中たこ焼きやポテトなど食べたりしながら向かう。これまでも2回ほど行ったことはあるけど、車で行くのは初めて。

今治に着き、B級グルメとして有名な焼豚玉子飯のお店『重松飯店』に向かうが、平日にも関わらず大行列でやめにする。その後も『白雅』は臨時休業、『来々軒』もなぜかやっておらずだめ。結局いつもの純喫茶『不二屋』に入り、カレーやパンケーキを食べる。川沿いの席を取れたし、今回はまどと一緒だし、まあ良かったかと思うことにする。

商店街のアーケードを通って今治市民会館へ行き、『丹下健三に学ぶ新しいまちづくり 世界のTANGEビジターセンター 海と都市のデザイン展』見る。有形文化財に登録されている今治ラヂウム温泉をはじめ、今治にはかなり古い建築物が残っているので、なんとなくあまり戦争の被害を受けていなかったのかなと思っていたけど、展示されていた空襲後の写真を見たら焼け野原だった。パネルでは年表とともに丹下建築の変遷をたどっていたけれど、やはり50~60年代の仕事が特別なものに思える。

今治市玉川近代美術館へ。ここは今治市街から少し離れた場所にあり、車でないと行きづらい。こちらでは『丹下健三と隈研吾』展が開催中。パネルの文章からは隈研吾の丹下建築への視点がうかがえ興味深い。美術館のコレクションと絡めた部屋があり、ピカソ、エルンスト、シャガール、ブラックなども見れた。

今治市街へ戻る。久しぶりに森へ。タケノさんといろいろ話し、フローズンヨーグルトを食べる。この日の夜、西条の闇罔(くらみつ)神社というところで盆踊りが行われるらしい。森では現在ART SANPOという企画の関連で、店内には高橋大輔さんの油彩画を展示中。古本コーナーにて吉田健一『金沢/酒宴』、エルンスト・グローセ『芸術の始原』購入。後者は戦前に出版された少し背の高い岩波文庫で、戦後重版はかかっていないらしい。芸術人類学のような内容で、さすがに古さを感じる箇所もあるけど面白そうだ。最近Hand Saw Press経由で導入したというリソグラフの機械も見せてもらった。

駅前にある『碧空』へ。ここももう3回目になるけど、以前からまどと2人で来たかったお店。飲茶セット、ウインナー、ビーフンなど食べる。おいしい。まどはなんだかアレルギーがひどいようで、ずっとくしゃみをしている。途中で薬を飲んでいた。

『かみとくの湯』という広いスーパー銭湯で風呂に入り(マッサージチェアが追加料金なしで使えた)、高松へと戻る。途中まどが眠気覚ましにガムなど買ってくれた。家に着くともう23時くらい。すぐに寝る。


20日(水)

朝8時頃に起きる。この日も臨時休業。朝ごはんを食べて早速出発。まどは家で作業。

姫路へ向かう。一昨年に加西市のVoidで個展をやった関係で、その辺までは何度も車で往復している。しかし久しぶりに行ってみるととても長く感じた。エアコンをつけていても車内が暑い。サービスエリアで買った『天狗の横綱あられ』が、香ばしくて塩加減もほどよく、おいしかった。途中通った料金所で、ETCカードのエラーが出た2台前の車が立ち往生した。係員が出てきて対応し、バーを上げて車を端に寄せていた。怖いな。

バイパスの複雑さに驚きつつ、姫路市街に着く。まずは姫路名物のえきそばで昼ご飯。えきそばは中華麺にそばつゆを合わせたもので、今回は冷やし梅えきそばを食べてみた。おいしい。梅と中華麺の組み合わせは初めて食べたかもしれない。

少し離れたところにあるリサイクルショップへ行くが、特にめぼしいものはなし。暑すぎてコンビニでアイスを買って食べる。また商店街のあたりに車を停め、『大陸本店』へ。姫路市内でもかなり歴史の長い喫茶店のようだ。アイスカフェオレと抹茶ロールケーキのセット。ケーキは甘すぎずおいしい。本を読みたいが、なんだか頭が回らずぼーっとしてしまう。

アーケードを歩き、あまかわ文庫へと向かう。アーケードは縦横に何本か通っていて、商店街の規模が大きい。若い人も多いし、閉店してそのままみたいなテナントは少ない。活気を感じる。あまかわ文庫は路地裏にあるシェアスペース?の2階にあった。きれいなお店で、品揃えも良い。店主の尾崎さんとお会いするのはかなり久しぶり。商売のことなどたくさんお話する。ユズキカズ『枇杷の樹の下で』(メグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』はここから取ったのか、と気が付く)と、現代詩文庫『時里二郎詩集』サイン入りを購入。良い本が買えてうれしい。建築の本にも良いものがあったけど、今回は手が出ず。

またアーケードを通り、尾崎さんに教えてもらった喫茶店『フリーダ』へ行く。店構えは風格を感じさせるが、お客さんも店員さんも皆若い。店内にはフリーダ・カーロやピカソ、マグリットなど飾られていて落ち着いた雰囲気。席同士の間隔が広めに開けられているのも良い。店内には古本コーナーもあり、石牟礼道子や上林暁もあった(後でこれは尾崎さんが委託販売している本だったことを知る)。アイスレモンティー飲みながら、『崇高と美の起源』読み進める。

車を走らせ、姫路城の北東あたりにある『明和温泉 姫湯』へ。歴史のありそうな外観だけれど中は改装されており、きれいだった。2人入ればいっぱいになるほどの小さな浴槽が3つほどと、水風呂、あとは大きめ(といっても定員4人くらいか)の浴槽が一つ。サウナもある。コンパクトな中にいろいろ趣向が凝らされていて楽しい。

姫路市役所からほど近い場所にあるTRUDE RECORDSへ。昼は10時半から15時、夜は18時から深夜1時までやっている(月曜は14時から20時。土日は10時半から深夜1時までぶっ続け)。こんなに長時間営業しているレコード屋さんは他にあまりないのでは。品揃えはパンク、ハードコア、メタルなどに強いようだ。店内はけっこう広い。いろいろ見て、『NEW WAVE SURF PARTY!』というコンピレーションアルバムを購入。ジャケットはニューウェーブ風だけど、ポップには「単音ファズにトカトカドラム」と書かれていて、ガレージ寄りの内容のようだった。聴くのが楽しみ。

夕ご飯は『力丸』という回転寿司。少し高めだけどとてもおいしかった。

帰りの道のりは、行きよりも短く感じた。喫茶店にいた時は「運転だるい、さっさと帰りたい」と思っていたけど、眠気もたいしたことなく、平気だった。しかしSAで大きなトラックが何十台も停車している(おそらく運転手の人達はみんな寝ている)のを見ると、すごいなと思う。古物関係の方は車中泊しながら年中いろんなところを車でまわっているような人もいるけれど、自分には向いていない。

自宅に23時前に到着。荷物を片付け、『崇高と』読み終えて寝る。


21日(木)

朝8時に起き、お弁当の準備。レンタカーを返して南へ。昨日買ったユズキカズ『枇杷の樹の下で』を早速読み終える。のどかで幻想的なようだけど、とても怖い。メグマイルランドさんはやはりこの本を持っているようだった。台湾版も持っているとのこと。少しネットでの相場を調べると、ユズキカズの単行本はどれも高くなってるようだ。しかしこれは売らずにしばらく自分で持っておこう。高橋新吉『ダダと禅』読み始める。

自治会費とアンケートの収集完了。会長のソレイユ詫間社長へアンケート用紙を持って行く。

開店。辻さんが来てくれて、TAKAMATSU ZINEを20部追加納品。店頭でもウェブショップでも好評だけど、20部あればしばらくもつだろう。店頭買取2件。2連休のおかげでたまっていた発送をもりもりやる。ブログの更新。羊雲の寺澤君来て、商売の話などする。

まどから、次に発表する漫画のネームを読ませてもらう。とても良い感じ。

閉店後、本の発送。疲れて早めに帰宅。風呂。ヨーグルト食べる。だらだらしながら、来月末の旅行の予定を考える。昨日の姫路旅行、本当はVoid、日本玩具博物館、poyarn、白浜温泉に行く予定だったのが、定休日、展覧会会期、営業時間変更などを見間違えていたせいで、まるで行けなかった。こんなに自分で立てた旅行の予定がボロボロだったのは初めて。誰かに迷惑をかけたわけではなかったのがせめてもの救いだけど、次はきちんとしないとまずい。


22日(金)

朝8時におきる。朝ごはんを食べて、洗濯物を畳む。お弁当の準備。筋トレ。

アルバイトN君が作業に来てくれるので、早めに出発。在庫整理と掃除。暑い。

開店。N君どんどんネット出品を進めてくれる。自分も少しセットものの出品をやった。品出し、発送準備、均一本補充、アルバイトに頼む本の準備。東京造形大学内の、CSLABという学生主体の施設(?)で企画などをされている大澤さんが来店。大澤さんは去年春につくばで行った個展を見に来てくださっていた。今回が初対面。最初はYOMSに興味を持ってくださって、それから「店主は絵も描いているのか」と認知してくれたらしかった。最近よく来てくれているデザイナーの梶原さんとも知り合いらしい。小説の話などもした。その後、市川絢菜さん来られる。市川さんもつくばの個展を見てくれた方(しかもその時絵を買ってくれた)で、西讃のご出身だ。西のほうは県外からの移住者が増えてきているとのこと。サンドマンと島田さん来てくれる。サンドマン来月に工藤冬里さんをゲストに呼んで企画をやるそう。

ネット出品がだいぶ進んで助かった。今日はこれからどうしよう。

2025年8月18日月曜日

お盆明け(2025年08月16~18日)

15日(金)夜

閉店後、本の発送。店に戻り、アレの作業。作品と文章のリスト作り。早めに作業に入れたのでけっこう時間が取れた。23時過ぎ、キリの良いところで作業終了。

帰宅。シャワーを浴びて、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き読んで寝る。


16日(土)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。筋トレ。少し読書。

開店。まどの同人誌『話の話』がいつの間にか残り12冊になっていた。これが売り切れるとしばらく増刷は無い予定。改めてその旨SNSで告知する。昨日からのリスト作業続き。思ったよりも早くひと段落つく。品出し、発送準備。桃子さん来る。桃子さんは大変朗らかな人で、日ごろからいろんなお店に行っている印象。桃子さんの作ったzineも何かしら見てみたい。DJのJimmy Soulさんが来られ、初めてご挨拶し、senseiから預かっていたBOOK WEEKENDのチラシをお渡しする。BOOK WEEKENDではJimmy Soulさんも自分もDJの予定。

Instagramで、画家の高橋大輔さんとやり取り。元気の出る言葉をいただく。みんながんばっている。高橋さんは現在今治で行われているImabari Landscapeというプロジェクトで絵を展示している。火曜にちょうど今治へ行くので、見に行けそうだ。

閉店後、本を発送して、スーパーでヨーグルトを買って帰る。まどに髪を切ってもらい、シャワー。『黄金の女達』読み終え、エドマンド・バーク『美と崇高の起源』読み進める。筋トレして少し早めに寝る。


17日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、久しぶりに実家に電話。お弁当の準備。洗濯。『美と崇高の起源』少し読み進める。

「絵画においてさえ、ある事物を適切に曖昧化することで、その絵の効果を高めることができるのである。なぜなら、絵画におけるイメージは自然におけるそれととてもよく似ているからである。そして、自然においては、暗く混乱した不明確なイメージは、明晰で明確なイメージよりも、壮大な情念をつくり出す大きな力をもって空想に働きかけるのである。」(p81)

外出、作業部屋へ。久しぶりにキャンバスに描く。とても良い感じ。なんだか大きい画面にのびのび描いてみたい気分にもなる。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。Mさんは最近自分でもネット出品して古本を売っている。最近tooniceで出店した時の話を聞く。郵送買取のことについて相談を受けた。マツダキカさんのzine”PAGE”を品出し。この日はお盆休み最終日でかなりゆるやかな営業。おかげでやらなければならない在庫整理作業はひと段落ついた。店頭買取2件。

閉店後、借りていたCDをRに焼く。帰宅。ヨーグルト食べる。シャワー浴びて、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読み、寝る。


18日(月)

朝8時過ぎに起きる。ご飯、お弁当準備、洗濯物の片付け。筋トレ。いつもやっているやつにもうひと行程足してみた。

100均でマーカーとボールペンを買い、南に行く。長太郎続き読む。ノートにマーカーでドローイング。作業部屋へ行き、キャンバス少しやる。

店の飲み物を飲む席がもう一つしかない。いっそ席を全部取っ払って、スツールを2つくらい置くだけにしてみようか。踏み台にもなるかもしれないし。

開店。この日はあまり品出しせず、以前録音したSさんTさん対談の文字起こし。もうだいぶ時間が経っていて焦る。発送件数がこの日少なかったので集中してやることができたけど、やはりまだだいぶ時間がかかりそう。お盆休み明けの割にはお客さんが来てくれてうれしい。

今日はこれからもう少し作業して帰る。明日は遠出。

2025年8月15日金曜日

お祭りムード(2025年08月14~15日)

13日(水)夜

閉店後、本の発送。外に出て見たら想像以上にお祭りのムード。コンビニでビールとおつまみを買う。飲みながら、催促の来てしまった映画コラムを書く。先日見た西村昭五郎『残酷おんな情死』について。プライムビデオにも入っているので、少しずつ見直したりしつつ、1時間ほどかけて書いた。まずまずうまくいったのでは。

帳簿付けをやって帰宅。スマホをいじっていたらいつの間にか24時半になっていて焦る。シャワーを浴びて寝た。


14日(木)

朝8時に起きる。この日はよく眠れた。キャベツともやしの味噌汁を作って朝ごはん。洗濯。まどの『怪獣を解剖する』が、昨日(=14日早朝)の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』アフタートークで取り上げられていた。けっこう長く作品の説明をしてくれている。うれしい。

外出。スーパーに寄り、郵便局で本の発送。南に入って、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み終える。心の栄養が足りなくなってきたら読み返したい本。一旦店に戻り、今年度の自治会費の徴収にまわる。油断していると忘れてしまうが、自分は班長なのだ。

少し早めに開店。品出し、発送準備など進める。東京の知人から通販依頼が入る。ありがたい。店頭買取2件。うち1件は1940~50年代頃に出版された黒っぽい本が多め。戦前から戦後すぐくらいに出版された本には、やはりわくわくさせられる。

閉店後、本の発送。この日は高松まつり最終日で、中央公園には屋台が出ていた。コンビニに行くと若いヤンキーが多い。自分が日ごろ歩いている商店街にはやはり少ないんだなと思う。祭りムードに誘われて、この日もビールとおつまみを買い店に戻る。Illustratorでアレの作業を23時頃まで進める。

高松まつりの期間中はたいていお客さんが少ないのだけど、今年はそうでもなかった。暑い中来てイマイチな印象で帰るなんてことのないよう、品出しをがんばりたい。

帰宅。まどは今日与島の盆踊りを見に行っていた。写真を見ると、巨大な瀬戸大橋の橋梁がバックに見える広い公園でほぼ地元の方々だけの盆踊りが行われていて、幻想的な光景。シャワーを浴び、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読んで寝る。


15日(金)

朝8時前に起きる。まどは昨日長い時間外にいたのと、お腹も痛いようで、まだ寝ている。梅おにぎりを作って食べ、筋トレ。腕立て伏せ連続50回できるようになった。お弁当のおかずに粉ふき芋と鶏肉と野菜の炒め物を作る。洗濯物を畳み、スーパーで買い物。家に戻って少し読書。

外出。店に行って、自治会費徴収の続き。あと1件で完了だ。

開店。品出しなど進める。海外文学の本が棚からあふれてきたので、木の箱を持ってきて岩波文庫などを入れる。そしたら、長いこと棚にあった『白鯨』旧版3巻セットが売れた。久しぶりに須鼻さん来られ、『Tさんインタビュー』を渡したり、こないだの上映会について話したり。大竹伸朗展に行ってきたそうで、美術館で売られているTシャツを着ていた。その後もよくSNSで反応してくださる大学教授の方が来られたりなど、静かに楽しい営業。夜に発送準備を進める。

今日もこれからアレの作業。