朝8時半ごろに起きる。まどはまだ寝るようだったので、餅を石油ストーブの上で焼いて食べ、川勝徳重「電話・睡眠・音楽」読み終える。著者解題には小説や映画の話題も多く楽しかった。昨日ドアに貼ったマスキングテープをはがす。
2020年12月31日木曜日
2020年12月31日
2020年12月29~30日
2020年12月28日月曜日
2020年12月28日
27日夜
閉店後、本の出荷。店舗床についた傷にオイルステインを塗っていく。一通り終えてシャワー。
キャンバスをやる。なかなか進まずじれったかったけど、描き進めていたのを8割ほど消してああだこうだやっていたら完成した。年内にできたらいいなと思っていたのでうれしい。
ある箇所を塗りつぶしていたら、まだ塗り終わっていない途中のところで「この状態のほうが良いからもうやめにしよう」と思い、自然に手が止まった。さぼるとか、あきらめるとか、頓挫するとか、そっち方面への判断は早い。進め方の方針を変えてしまうとか、思っていた色の絵の具が見つからないから仕方なく違う色にするとか、下手すぎて意図が伝わらないであろうことが予測できたりとか、描いている途中にはいろいろなことが起こる。そういう判断や事故が全て良い方向に作用するのは絵以外なかなかない気がする。絵があって本当に良かったなと思う。
親に「学校に不満はないけど、さぼること自体が好きなんだよ」と言ったら悲しむ。話し相手に「私からあなたに意図が伝わらないことが良いですよね、わかりますか?」と言い続けたら怒り出す。真剣そのものの表情で「台所でゼロから自動車を作ろうと思うんだ」と言えば家族から絶縁される。少しそれようとするだけで社会から簡単に外れてしまう。なので、自分のそういう部分は実生活とは切り分けて全て絵に盛り込む。人間誰でも少しは身に覚えのあるヘンテコな感覚を絵を描くための動力にしてみると、成果物に関しては意外なほど楽しんでもらえることが多い。周りの人が傷つくのは嫌だし、普段は生活のために最低限の節度を持たなければいけないけど、そこから漏れてしまうような部分も活かせたら楽しい。
28日
朝8時半ごろに起きる。朝ごはんを食べて、ものの片づけをする。まどと今日も喫茶店へ。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み進める。家に戻り、灯油を買いに行く。昨日塗ったオイルステインがムラになってしまっていた。やはり全体にまんべんなく塗らないとだめなようだ。
開店。今日が2020年の最終営業日。蚤の市の作業や連絡などを進める。福岡の森脇さんから商品到着。年末年始休暇に入ったからかお客さんはそこそこ来る。平尾君が来て、三島や川端の話。馬場君もやってきたので、3人で焚火やりたいっすねとかいろいろ話す。2人が帰った後も後浜吉さんが来てくれたりとか、いろいろうれしい。ごはんはまどの作ってくれたお好み焼き。サクサクするなと思ったら、じゃが芋が入っているとのこと。ホタテ入りのと豚肉入りとの2種。
床の作業の続きをやろうかと思ったけど、今日は休んで明日にやろうかと思う。今年はいろいろ大変だった。それでもなんとかやれたのはお客さんや周りの方々のおかげだ。ありがとうございました。
2020年12月27日日曜日
2020年12月27日
26日夜
お酒を飲もうかなと思って、やっぱりやめにして、しょうが豆乳を飲みながら荻原魚雷「中年の本棚」読み進める。「今日はお酒を飲んでもいいかな」と思っても、すぐに「眠くなるからその後の作業ができなくなるな」とブレーキがかかるようになった。筋トレ。腕立て伏せの回数がまた少しずつ増えてきて楽しい。風呂にゆっくり入って寝る。
27日
8時半頃に起きる。よく寝た。少し本を読んで料理。和食が食べたくなったので、サバの塩焼き、ほうれん草のおひたし、根菜の煮物を作る。
まどと外出。ズボンのもも裏のあたりに絵の具?がついていた。ショック。なんでこんなところに。kincoさんでモーニング。「中年の本棚」読み終える。魚雷さんは30代後半をひとつの節目として捉えているようだ。自分は今38歳で、やはりここ数年でどこか人生が変わったような気がしている。周囲からの期待が薄れてきていると感じるし(環境にもよるだろうが、30代も後半になれば少なくとも「若手」と言われることはほとんどなくなる)、それがさっぱりと気持ちよく感じるとともに、やはり寂しさもあり、いかに自分が今まで周囲からの期待を糧に生きていたのか改めて気付くことになる。そんな中まどと店を始めて、発信していくだけではなく、お客さんの聞き役にまわる機会が増えたのは良かったかもしれない。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み始める。「文鳥」を読んだら鳥を飼うのもいいなあと思った。単純。
ルヌガンガに寄る。お客さんがたくさんいる。うちの5倍は来ているのでは。小さくて細長いうちの店よりもゆったりできるのが良い。滞在性の高い空間だ。もちろん扱っている本も良い。まだまだうちも工夫していかなければ。
開店。さっこが来てくれて、少し話す。これから展覧会の搬出に向かうとのこと。今日もお客さんが多い。気持ちにも張り合いが出る。品出しを進める。郵送買取のご依頼1件、見積りをして返信。
今日はこれから店舗床についたキズの補修。明日の夜にウレタン塗料を塗って仕上げる予定。
2020年12月26日土曜日
2020年12月23~26日
2020年12月22日火曜日
2020年12月21~22日
20日夜
疲れてヘトヘト。まどがカレーを作ってくれていた。阿部昭「変哲のない一日」読み進める。筋トレ、風呂。キャンバス少し進める。最近進めていた絵がうまくいかなくなってきたので、新しいキャンバスに描き始める。12時半頃寝る。
21日
朝8時に起きる。朝ごはん。郵便局、銀行をまわって皮膚科に行く。冬の乾燥しているうちは頭皮がピリピリするので、定期的に通うことにする。スーパーで買い物をして帰り、上村一夫「同棲時代」読み始める。全4巻。
開店。発送準備、テントと看板照明の見積り依頼、300円蚤の市の連絡、カレンダーの梱包など、忙しい。品出しほとんどできず。12年くらい会っていない大学の後輩から、キャンバスや本が郵送で届く。馬場君から、親戚が送ってくれたというみかんをいただく。ありがたい。
会いたい人に今すぐ会いに行けとはよく言われることだけど、自分は分かり合えないんだろうなと思いつつお互いを小さく意識し続けるというのも粋というかオツなんではないかと思っている。「人とうまく話せなくて…」という人の想定する「ありうべきコミュニケーション」は大抵その人の外部から規程されたものだ。
まどがIllustratorを使いたいというので、早めに店番を終える。料理。春菊のおひたし、豚しゃぶ、根菜の煮物を作る。煮物にみそを入れたら、新潟の郷土料理「のっぺ」のような味になった。のっぺは年始に食べる家庭料理で、家によって具材などがけっこう違う。「同棲時代」3巻の半分くらいまで読み終えて寝る。
22日
朝8時起き。軽く朝ごはんを食べ、外出。郵便物の発送。本屋に寄って、何も買わずに出る。歯医者へ。最近医者にばかり行っている。来年早々に処置は完了する模様。レターパックを買う。
喫茶店に入る。「同棲時代」読み終える。自分はもう共依存的な愛の形に全くロマンを感じなくなっていることがわかった。とはいえ、自分に依存体質がまるっきり無いのかと言えば嘘になる(誰だってそういう部分は少しはあるだろうけど、だからといって許されるものでもない)し、自分のわがままさを対象化したいがために、破滅願望をはらんだ作品に触れて「これはいくらなんでもだめだろう」と確認しようとしている気がする。こういったロマンチシズムを甘美に描く作品と、批判的に描く作品とに並行して触れていきたい。
スーパーに寄って帰る。昼ごはんを食べ、ジャン=リュック・ゴダール監督「女は女である」見る。看板照明の業者さんが来て、下見。思ったよりも安くできそう。店で事務作業。プリンターのインクを買いに行く。
今日はこれから、蚤の市用のダルマ作りの続き。晩ごはんは刺身の予定。
2020年12月20日日曜日
2020年12月19~20日
18日夜
閉店後、料理。野菜炒め(もやし、豆苗、にんじん)とハンバーグを作る。ダルマの色2度塗り。片岡義男「豆大福と珈琲」読み終える。日付が変わるタイミングで、鈴木哲生カレンダーの店頭在庫分をウェブショップに追加。シャワーを浴びて寝る。
19日
朝8時前に起きる。台車を押して灯油を買いに行く。朝ごはん。
レンタカーを借りて、出張買取へ向かう。今回は志度と徳島。良い本がたくさんでありがたい。11号線沿いには昭和な雰囲気の喫茶店や食堂が多い。ゆっくりドライブしてみたい。昼ごはんは徳島市のモンパンというお店で買った総菜パン。車の中で食べる。おいしい。混んでいるお店に入るのはやめておこうと思って今回徳島のパン屋さんをいろいろ調べてみたけど、週に1日とか2日しか営業していないお店もあるようだ。土曜日にだけ開くというナチュラルチーズ専門店とかもある。同じ業種のお店でも本当にいろんな在り方がある。古本屋もネット専業でやっているところもあるし、カフェスペースやギャラリーが併設されていたり、新刊も取り交ぜて販売していたり、それぞれ別の工夫がある。休憩中、円城塔「オブ・ザ・ベースボール」読み始める。リサイクルショップで不要なノートPCを売ろうとしたら値段がつかないと言われ、別のリサイクルショップに持って行ったらそこでは1万円になった。本当にいろんなお店がある。ブックオフに寄る。ECD「失点・イン・ザ・パーク」と吉村弘「街のなかで見つけた音」購入。吉村弘のこの本は初めて見た。調べてみるとやはり古書価も高くなっているようだ。318号線を通って帰る。ゆるやかなカーブが多く、運転していて気持ちいい。FM香川を聞いていたら、yomsにも何回か来ていただいた蒲野さんが話していて、なんとなくうれしい気分になった。和田ラヂオさんのラジオ番組が面白かった。
家に戻って買い取った本を降ろし、まどと一緒にぽかぽか温泉に行く。食堂でオレンジジュースを飲む。まどは最近猫の編みぐるみを作ったり、1月末に予定しているイベントの宣伝をしたりするのに忙しいようだ。
帰って少し本を読み、早めに寝る。
20日
朝8時に起きる。レンタカーを返しに行き、百間町の入り組んだ路地裏を通って家に帰る。まどとkincoさんでモーニング。パンとポタージュとコーヒー。「オブ・ザ・ベースボール」読み終える。スケッチブックに絵を6枚ほど描く。家に戻り、部屋に掃除機をかける。阿部昭「変哲もない一日」少しだけ読み始める。阿部昭の文章は本当にいいな。
開店。昨日はお客さんが多かったのに、今日は極端に少ない。店頭買取1件、引き取りも1件。ありがたい。帳簿付け、300円蚤の市出展者紹介、品出し。元気のなかった棚に新しい本が補充されると見違えていきいきとしてくる。そんなことを感じているのは毎日棚を見ている自分だけかもしれないけど、楽しい。お客さんにも、少しでも伝わればいいなと思う。
お店の前を大きいバイクが通り過ぎていった。以前は排気音の大きいバイクがなんとなく苦手だったけど、お店の常連さんがハーレーに乗っているので、今日ふと「○○さんかもしれない」と思って、嫌な気分にはならなかった。店を始めてからこういう瞬間が増えた。
昨日の長時間運転の疲れがきている。早めに寝たい。
2020年12月18日金曜日
2020年12月17~18日
16日夜
閉店後、本の出荷をしてスーパーで買い出し。帰宅、料理。エビチリと、菜の花とニンジンのおひたしを作る。小泉英政「土と生きる 循環農場から」読み始める。こないだ読んだSpectatorにも、著者の小泉さんのインタビューが掲載されていた。
17日
朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。「土と生きる」読み終える。図書館へ。本を返してまた借りる。年明けに「人間国宝 鎌倉芳太郎の仕事」という講座があるらしい。参加無料。これはなんとしても行きたいところだ。
開店。ネット出品の作業などを進める。店頭買取2件。昨日がんばりすぎたせいか疲れている。今日も寒い。新潟では関越道の大雪で車が立ち往生しているようだ。恐ろしい。お客さんがなぜか週末並みに多い、なぜだろう。「新春300円蚤の市」開催まで約半月となったので、SNSで出展者の紹介をする。ネットで注文していた小島信夫「漱石を読む」到着。
閉店。まどとしゃべる。明日のおかずを作ってくれていて、助かる。アニエス・ヴァルダ監督「5時から7時までのクレオ」見る。シャワー浴びて寝る。
18日
朝8時起き。ゴミ捨て、朝ごはん。以前粘土をこねて作ったダルマに色を塗る。年始の300円市に出す予定。外出、歯医者へ。虫歯の根元の消毒と、銀歯をかぶせる前の土台作り。処置の説明を丁寧にしてくれるのがうれしい。もう2回くらいで終わるようだ。待合室のテレビモニターにバッタ大量発生の映像がずっと流れている。戻って色塗りの続き。2度塗りしないといけない。
開店。昨日半空文学賞のチラシをお預かりしたので、SNSで告知する。手がまわらない時も多いけど、店の周りの催しもできるだけ紹介したい。品出しや、300円蚤の市の出展者紹介などの作業を進める。今日もお客さんが多い。店頭買取1件。休憩中、片岡義男「豆大福と珈琲」読み始める。
今日はこれから料理。明日はまどに店番をお願いするのでおかずを作って置く。自分はレンタカーを借りて出張買取へ。
2020年12月16日水曜日
2020年12月15~16日
14日夜
ロバート・ワイズ監督「地球の静止する日」見る。シャーウッド・アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」、「いましろたかし傑作短編集」読み終える。いましろたかしの描く夜のドライブはいい。洗濯物を畳む。シャワー浴びて寝る。
15日
朝8時前に起きる。定休日。朝ごはんを食べて、じっくり絵をやる。昼前に外出、スマートレターやビールなどの買い出し。帰って適当にパスタを作って食べる。
再び外出。茎に寄り、めぐさんと少し話す。茎の2階にあるfragrantさんに行く。こないだ来た時は閉店間際で売り切れていたので、改めて来れて良かった。酒かすのマフィン、ラムレーズンのパウンドケーキを購入。店主のかおりさんといろいろ話した。久しぶりに讃州堂さんへ。ムージル「愛の完成・静かなヴェロニカの誘惑」買い直す。猫のみーちゃんがカウンターにじっと座って動かず、かわいい。思わずなでる。ブックオフにも行くが、特に目ぼしいものはなし。サウナに行き、藤枝静男「悲しいだけ・欣求浄土」読み始める。喫茶店に場所を移して読書の続き。帰宅してまた少し絵を描く。
まどと、常盤町に開店した「無国籍料理ヤンフー」さんに行く。緑の照明が目を引くおしゃれな店内。聞くと内装は全てご自身でされたそうだ。半年かかったとのこと。すごい。ファラフェルピタサンド&ポテトと、チキンココナッツカレーを食べる。おいしい。ファラフェルは初めて食べた。東京の新代田にあった「日の丸軒」で食べたターメイヤという料理を思い出すなぁと思って調べてみると、ファラフェルはひよこ豆のペーストと香味野菜のコロッケで、ターメイヤはひよこ豆ではなくそら豆を使ったコロッケ(エジプト料理)だそうだ。
家に帰り、fragrantで買ったマフィンとケーキ、ヤンフーのシナモンロールを食べる。お腹がいっぱいになり、半分ほどでやめにした。明日の朝に食べることにする。
夜も絵を描く。途中でSCARSや仙人掌、SD JUNKSTAなど10年くらい前によく聞いていた日本のヒップホップを改めて聞いたら、テンションが上がって3時間くらいずっと描いていた。けっこう進んだけど、どうしようか。また塗りつぶすかもしれない。
16日
朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。読書。郵便局に行く。料理。ゆで豚のゆずポン酢和え、にんじんともやしのナムル、豆苗の卵とじを作る。昨日進めた絵はだんだん詰まってきたので、別のキャンバスに手を付けていくことにしよう。
開店。寒い。雪が降ってきた。なんだか落ち着く。発送準備、業者さん来てテントの見積り、メールやりとり、頼まれている文章書き、帳簿付け、在庫の整理、年末年始休業の告知など。なかなか忙しい。あまり品出しできず。実家に電話する。工芸の生徒さんが雑誌「F」を追加納品してくれた。休憩中に「悲しいだけ・欣求浄土」読み終える。
年末年始休業は12/29(火)~1/1(金)。30日やろうかどうか迷ったけど、休むことにした。棚おろしを進めたい。なんだかんだで忙しくしてそうな気がする。
もう閉店時間だけど、今日はもう少し作業。
2020年12月14日月曜日
2020年12月13~14日
12日夜
夜23時過ぎまで、補助金の書類作成と帳簿付けを集中してやる。疲れた。シャワー浴びて、寝ようとしたら知恵熱が出ているのかなかなか寝付けない。1時頃まで読書。「黒沢清の映画術」読み終える。面白かった。
「もしこうなったらどうする、ということをとことん考えてゆくと、通常の社会では抑圧だと思っていた枠が、意外に簡単に取れてしまうものなんです。ちょっと幽霊が出てきただけで、簡単に世界は崩壊してしまいます。」
13日
朝8時前に起きる。ごはんを食べて読書。シャーウッド・アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」読み始める。料理。菜の花とニンジンのおひたし、卵焼き、手羽先の照り焼きを作る。まどは今日サウナに行くらしい。スケッチブックに5枚ほど絵を描く。最近よく山に行っているせいか、木の絵ばかりになった。
開店。お客さんは少なめ。一日曇りの空模様。発送準備など進める。出張買取のためにレンタカーを予約。年始に東京のギャラリーで行われるグループ展に参加するので、作品の画像とプロフィール文を送る。夜はまた補助金申請書類の作成。今日も閉店を少し過ぎるくらいまで作業。
閉店後、本の出荷とスーパーへ買い物。帰って料理。白菜の浅漬け、春菊の胡麻和え、粉ふき芋を作る。筋トレして風呂にゆっくり入る。本を読んで1時頃に寝た。
14日
朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。弁当用に、牛肉を焼いてにんにく醤油で和える。まどは職場が移転を控えているらしい。現在はデザインをいろいろ担当していて、今後は3DCGのモデリングもやることになるそうだ。1/23には茎で自身の新刊発売記念イベントも開催する予定(さっこがライブをする)。自分も忙しいけど、まども何かと忙しい。
喫茶店に行き、読書。八百屋で買い物をして帰る。久々にキャンバスやる。以前進めていた絵を一部塗りつぶして、線を描き足す。何かしら進んでいる実感が持てると楽しい。
開店。原稿依頼の件でメールやり取り。本の寄付1件、店頭買取1件。ありがたい。品出しを進める。
どんどん冷え込んでくる。天気予報を見てみると、明日は最高気温が10℃を下回るそうだ。気圧も下がってきて、頭痛がする。こんな日は大抵お客さんも少ないけど、常連さんが何人か来てくれてうれしい気分になる。さちこさんと宮脇さん来てくれていろいろ話す。宮脇さんは境港や出雲などに行ってきたらしく、鬼太郎のマグネットをお土産にいただいた。もう少し状況が落ち着いたら山陰にまた行ってみたい。
明日は定休日。細かい用事がたまっているので、一気に片づけたい。
2020年12月12日土曜日
2020年12月10~12日
09日夜
閉店後、本の出荷。甘いものが食べたくなったのでスーパーに行き、ロールケーキや生姜湯の素を買う。こないださっこから生姜湯の素をもらって、温めた豆乳に入れるとおいしいと知った(ハチミツも入れるとなお良い)。家に帰ると残業終わりのまどもちょうど帰ってきたので、一緒にロールケーキを食べる。料理。鰆の煮付けとインゲンの胡麻和えを作る。筋トレやって風呂に入る。畦地梅太郎「山の眼玉」読み終え、「黒沢清の映画術」読み始める。
10日
朝8時に起きる。寒い。一日7時間以上寝ないとどうもよくない。朝ごはんを食べて少し本を読む。大林宣彦監督「HOUSE」見る。あんまりアクションしていないカンフーシーンに笑ってしまう。八百屋に買い出し。春菊や大根が安い。
開店。一日気分が盛り上がらず。先月の末あたりから買取がパタリと少なくなってきている。困った。晩ごはんを食べて、コーヒーいれてゆっくり飲んだらなんとなく気分も上がってきた。夜になって全さんと中村さんが来てくれて、いろいろ話す。小規模事業者持続化補助金について調べたり、資料を印刷したりする。閉店後も補助金の資料の読み込み、書類記入。まどがかき揚げを作ってくれていたので、菜の花のおひたしを作り足す。
11日
朝8時前に起きてゴミ出し、浅漬けとごはんとで軽く朝ごはん。「黒沢清の映画術」読み進める。歯医者に行く。早いとこ終わってほしい。スーパーや郵便局に寄って帰る。店入口部分のテントを張り替えようと思っているので、業者に見積りを依頼する。
開店。お客さんが多い。川口さんが来てくれる。会うのは2年ぶりくらいだろうか。早くもおいしいものをたくさん食べているようだ。他にもなじみのお客さんが来てくれていろいろしゃべる。補助金資料の記入を少しだけ進める。店頭買取1件。出張買取依頼1件。取り置きや通販の依頼もあり。なかなか忙しい。
閉店後、まどとだらだらと話す。本を読む。シャワー浴びて寝る。
12日
朝9時過ぎに起きる。よく寝た。まどとモーニングへ。本を読む。帰って洗濯やそうじ。すき焼きを作る。牛肉はふだんあまり食べないけど、たまに食べると匂いにうっとりする。
開店。この日もお客さんが多い。帳簿づけ作業の引継ぎ。まどがフォーマットをしっかり作ってくれていたおかげで、それほど時間もかかることなく終了。毎日こつこつつけていこう。中村さんが普段からお世話になってくれているという工務店さんを紹介してくれた。店頭につける照明看板の見積りをお願いする。昨日来た出張買取のご依頼に見積り内容を返信。来週土曜に伺うことになった。
閉店を延長して書類記入続き。ちらほらお客さんは来る。
疲れたのですぐに寝たい。
2020年12月9日水曜日
2020年12月08~09日
07日夜
石井輝男監督「黒線地帯」見る。音楽は渡辺宙明がやっている。鳴り響くジャズ、キザなせりふ、ベタな演出、かっこいい。本を少しずつ読みながら絵を進める。うまくいきそう。
08日
朝8時前に起きる。定休日。ゴミ捨て。朝ごはんを食べる。洗濯物をたたむ。少しだけ絵を進める。
外出。郵便局で本の出荷。電車で鬼無まで行く。駅のすぐそばにあるPALMというパン屋さんでモーニング。ハニートースト、コーヒー、サラダ、ヨーグルトとついて500円と安い。ピーナツフランスも頼む。米本浩二「評伝石牟礼道子 渚に立つひと」読み進める。
勝賀山山頂へ向かう。途中松畑(鬼無は盆栽の産地として有名。畑の畝からまさに作物といった感じで小さな松の木が伸びている)やみかん畑の横を通る。車を持っていないと、登山口にたどり着くまでの時間のほうが長かったりする。まどの作った猫のぬいぐるみを連れてきたので、時折写真を撮ってまどに送る。小麦堂さんは火曜休みだった。頂上でパンを食べようかと思っていたけど、昼食は下山後にとることにする。登山口にはイノシシ用の柵が張られ、ドアを開けて入る仕組みになっている。そういえば、去年か一昨年には香西のイオンや高松駅にイノシシが侵入する騒ぎがあった。勝賀山の標高は364mで、先週登った日山と比べるとけっこう高いし、周りにも他の山があったりで、森が深い。鳥の鳴き声や木々の揺れてこすれる音もなんだか奥行があるように聞こえる。やっぱり山はいい。市街地からこんなに気軽に来れるのも香川ならではという感じがする。道に積もる落葉に何度か滑りそうになりながらも進み、「猫びたい」という場所に出る。隣の山越しに海が見えてきれい。他の峰へと別れるポイントにもなっている。さらに緩やかな「猫の背」、急な「馬がえし」という坂を抜けて、山頂に到着。昔は城が建っていたそうで、落葉の敷き詰められた平らな地面が広がっている。ブルーシートで立派な小屋を立てていた人がいたけど、なんだろう。登山ノートがあったので記入。温度計は10℃。あまり人気のない場所を選んで落葉の上に寝ころんでみると、まったく寒さを感じない。帰りは香西方面に出る登山道を下る。膝がきつい。途中リスらしき小動物が4匹ほど駆けていった。またみかん畑を通って、県道沿いにまで出ると、ちょうどうどん屋があった。肉ぶっかけを食べる。
まだまだ歩けそうな感じなので、住宅地をぶらぶらと市街地のほうへ歩く。森の中と比べると風景がずいぶん味気なく感じてしまう。ブックオフまで行き、畦地梅太郎「森の眼玉」購入。裏表紙の解説を見ると「絵をかくために山に登るんではなく、山を下ってからの思考の絵をかきたい」とあり、今の気分にぴったりと重なってうれしくなる。マクドナルドで少し本を読んで、バスで高松駅まで戻る。喫茶店でまた読書。スーパーに寄って帰る。キャンバス続き。
ほうれん草とハムの炒め物と、ミートソーススパゲティを作る。まどもちょうど帰ってきて、晩ごはん。ぬいぐるみ画像喜んでもらえたようだ。後片付けをして、さらに明日の弁当用に卵焼きと、トマトと玉ねぎのサラダを作る。
久しぶりにルクスに飲みに行く。まいちゃんと話し、年始にやる「新春300円蚤の市」のチラシを置いてもらう。そういえば、このブログに蚤の市のことを書いていなかった。詳細は以下になります。
「新春300円蚤の市」2021年1月2~24日
yomsゆかりの方々やyomsの二人が製作した、300円の何かを販売する小さな蚤の市です。この機会だからこそ集まった特別なものたちを、ぜひこの機会に。
参加メンバー:
あんどさきこ(香川)
樺山眞琴(徳島)
郡司侑祐(栃木)
ナガバサヨ(福島)
森脇ひとみ(福岡)
霊霊霊(岡山/香川)
yoms(香川)
家に戻り、シャワー。キャンバス1枚完成させて寝る。古民家のような場所で古本屋をやっていて、ある日突然天井から大量に水漏れする、という嫌な夢を見た。最近水のトラブルが続いたからか。目が覚めると掛布団が少しはがれていて体が冷えていた。
09日
朝8時過ぎに起きる。ゴミ出し間に合った。朝ごはん。まどとコロナの話。小豆島で感染者が急増している。島での流行は怖いな。奥尻島や宮古島でも増えてきているらしい。読書、「評伝石牟礼道子」読み終える。うーん、すごすぎる。もっと石牟礼作品を読まないといけない。著者の米本さんが石牟礼道子や渡辺京二について語っている動画がYouTubeに上がっていたので、それも見る。エピソードのひとつひとつがずしんとくる。灯油を買いに行く。
開店。登山で筋肉痛がひどいかなと思ったけど、そうでもない。発送準備や蚤の市のチラシ作りを進める。トキワパーラーさんにチラシ置いてもらう。休憩中、昨日買った畦地梅太郎「山の眼玉」をさっそく読み始める。
常盤町にて12日にオープンされる「多国籍フード ヤンフー」さんがチラシを持ってきてくれる。スパイシーチキンライスやファラフェルピタサンドなど、おいしそう。1階がテイクアウトで2階がイートインになっているそうだ。行ってみたい。他にも街中で気になるお店がいくつかあるのに、営業時間がかぶっていてなかなか行けずにいる。
今日はゆっくり風呂に浸かりたい。
2020年12月7日月曜日
2020年12月06~07日
05日夜
溝口健二監督「祇園の姉妹」見る。シャワー浴びて、島田虎之介「東京命日」読み終える。ちょっとした出来事が後になってどんどん物語に関わってくるので気が抜けない。すごい密度だ。まどが近所の野良猫(「おとうさん」と呼んでいる)のぬいぐるみを作った。猫はまだ飼えないのでぬいぐるみでがまんするとのこと。
コーヒーの飲みすぎか、夜明け頃に目が覚める。歯が痛い。あったかいお湯を飲んだら楽になった。目が冴えてしまったので、保坂和志「プレーンソング」読み始める。17年ぶりくらいに読んだ。月曜に歯医者に行こう。
06日
朝9時ごろに起きる。余っていたおかずで朝ごはん。読書。掃除機かける。久しぶりにキャンバスに取り組む。鉛筆、ガッシュ、マーカーで進めていく。やり始めると「こうしてみよう」というアイディアがたくさん湧いてくる。楽しい。
開店。お客さんの数は昨日ほどではないけれど、買ってくれる方が多くてうれしい。壊れたホテルの熊本さんが来てくれて、お話する。熊本さんは仕事の関係でいろんなところ(山間部が多い)に行っていて、instagramに旅先で食べたおいしいものの写真を投稿している。それを見て勝手に自分も旅気分を味わっている。宮脇さん来る。ルヌガンガで韓国文学についてのイベントをやることになったそうだ。気になる。
閉店、絵を進める。作業場が寒いので、ストーブのあるリビングに画材を持って行って描く。「プレーンソング」読み終え、シャワー。1時頃まで絵の続きをやって寝る。
07日
朝8時頃起きる。最近7時間くらい寝ないと調子が出ない。不燃ゴミを出そうとしたら、田舎(という名前の、近所のそば屋さん)さんがいて「今日やった?」と言うので、確認してみると来週だった。危ない。浅漬けとごはんで簡単な朝食。
1年以上ぶりに歯医者に行く。痛みは引いているので軽い処置で済むだろうと思っていたら、奥歯のかぶせものの下に膿か何かがたまっているそうで(よくあることらしい)、かぶせものを取って段階的に治療していくということになった。待ち合わせ時間中に、米本浩二「評伝石牟礼道子 渚に立つひと」読み始める。
スーパー、乾物屋、八百屋とまわって帰宅。里芋のゆかりまぶし、ピーマンとにんじんのおかか和え、白菜の浅漬けを作る。まどは昨日手羽先とにんじんの煮物と春菊の炒め物を作ってくれていた。ほんの少しだけ絵を進める。
開店。お客さんが多い。蓮井さんからこの間預かった「こんにちは!さよふしぎたんていしゃです!2」を品出しする。古本も品出し。奥歯の背が低くて食事中気分が落ち着かない。
明日は定休日。鬼無に行って勝賀山に登る予定。
2020年12月5日土曜日
2020年12月04~05日
03日夜
閉店後、本を出荷してスーパーへ。まどは頭が痛く早めに寝ている。帰って料理。ネギとにんじんと鶏肉のゆず味噌煮、ポテトサラダ、水菜と玉ねぎの和風サラダを作る。ゆずと酢で健康弁当になった。シャワーを浴びて皮膚科でもらった薬をかゆいところに塗ってみる。黒沢清のトークの動画を聞きながら張り子作りに挑戦。油粘土で作って置いた原型にでんぷん糊で半紙を貼っていく。作業を始めてからすぐ、「これ半紙を貼り終えるのにどれくらい時間がかかるんだろう、その時間でどれくらい本が読めるだろうか」と考えてゾッとする。とりあえず一通り貼り終えるが、張り子に挑戦してみた、という人のブログなどを読むと「大体10回くらい貼り重ねる」と書いてある。うーん、厳しい。ケイト・ザンブレノ「ヒロインズ」読み進めて寝る。
04日
朝8時前に起きる。薬のおかげで頭のピリピリした痛みがだいぶ和らいだ。頭のゴミを捨てて朝ごはん。読書して外出。ドリーム(手芸用品店)や100均でいろいろ材料を見たり、ジュンク堂で本を見たり、八百屋で買い物をしたりする。
開店。どうにもうだつの上がらない一日。椅子が壊れた。少し品出し、年始にやる「300円蚤の市」の告知とチラシ印刷作業。
閉店後、なんとなくYouTubeでお笑い見始めたらあっという間に時間が過ぎてしまいびっくりする。筋トレしてシャワー。本を読んで寝る。
05日
8時半に起きる。よく寝た。洗濯物を畳み、カレーに使う野菜を切っておく。まどとモーニングへ。まどは黒沢清の本を読んでいる。2人して黙々と本を読んで、思いついたように少しだけ話をするのが楽しい。「ヒロインズ」読み終える。家に戻ってカレーを作る。キウイとりんごもむいて昼ごはん。YouTubeで今日も黒沢清インタビューを聞きながら粘土をこねる。ダルマを6個作った。ダルマなんて見慣れた形だけど、自分で指を動かして作ってみると、こういう力の入れ方が必要なんだなとか、なんでもないことをより深く感じることができて面白い。何が面白いの?と聞かれてもうまくは答えられないけど、自信を持って面白いと感じるし、それが生きる活力になっているので、生きていく中で何かしら別の形で誰かにも、もしかしてあなたにも向かっていくかもしれない。島田虎之介「東京命日」読み始める。
まどと店番を交代する。品出し。お客さんは多いけど売上は少ないという一日。こないだSNSで「キャンバス買い取ります」と告知したのを見た方から、実家から送りますという連絡をいただく。とりあえず着払いで送っていただくことに。
とある高校生が、文芸部に入っていて、うちの店のことを一部モチーフにして文章に書いてくれているらしいと知る。今日ゲラを見せてもらった。引用されている作家の名前を見るだけでも、相当幅広く読んでいることがわかる。うれしい。店という自分の拠点を持つと、最初はどうしても発信することに意識が向きがちだけど、古本屋という職業柄もあってか、お客さんから刺激や知識をもらうことが多い。街を歩いている人が実はこんなにいろいろなことを考えていたんだなと思い知るのが楽しい。
今日はこれから映画を見る。
2020年12月3日木曜日
2020年12月03日
02日夜
閉店後、本の出荷。志賀直哉「小僧の神様 他十篇」読み終え、イングマール・ベルイマン監督「叫びとささやき」見る。1か所きついシーンがあり、そこだけ「ゲーッ」と声を上げてしまったけど、全編鮮烈な色彩の美しさが際立っている。シャワー浴びて、少し絵を描く。ケイト・ザンブレノ「ヒロインズ」読み始める。冒頭からたくさんの小説家とその作品が引用され、ものすごい速度でその奥に潜む家父長的思考が暴かれていく。すごい。
03日
朝8時に起きる。最近だいたい7時間睡眠。横尾忠則がどこかで「睡眠時間はきっちり6時間」と言っていた気がする。YouTubeにアップされていた黒沢清のインタビュー動画を聞きながら朝ごはんを食べる。スケッチブックに2枚絵を描く。20代の頃は誰かに豪速球で投げつけるような気持ちで絵を描くこともあったけど、最近はそういうことはほとんどなくなり、宙に向かって手を動かしていたら線や形がたまって絵になってボトッと落ちて、誰かが「おやっ、なんだろう」と見に来る、というような感じになってきた。
まどと一緒に外出。まどはデザインの仕事をしていて、最近大きな仕事もふられるようになってきたらしい。喫茶店に行き、「ヒロインズ」読み進める。フェミニズム小説やクイア小説(というジャンル設定は乱暴かもしれないし、たいして読んでるわけでもないが)を読むと、身に染み付いていた男性性からの強烈な解放感を感じる。
「コミュニケーションの形式を決定するのは、父なる支配者なのだと気づき始めた。言語を決定づけるのも。家父長とはすなわち、書き換えをする者のことなのだ。」
皮膚科に行く。ここ数年、冬になって空気が乾燥してくると頭皮がピリピリしてきて、年々ひどくなってきている(乾燥した空間に入ると肌の感じでわかるようになった)。頭はきちんと毎日、シャンプーを前もって泡立てて優しく洗うのが良いそうだ。割と洗っているつもりでいたけれど、気を付けよう。家に帰って筋トレをやり。里芋の煮物を作る。
開店。品出しを進める。なぜか連絡がつかなくなっていた水道業者とやっと電話がつながる。まどは今日ずっと頭痛がするらしい。
今日はこれから料理。そろそろ張り子を作らないといけない。
2020年12月2日水曜日
2020年11月30日~12月02日
29日夜
閉店後、まどと少ししゃべる。岡﨑乾二郎「視覚のカイソウ」読み進める。この本は今年出版されたものだけど、もう絶版になってしまっているらしい。筋トレ、シャワー。少し早めに寝る。最近よく寝ている。もう少し絵を描く時間を増やしたい。
30日
朝8時頃に起きる。ごはんを食べて、「視覚のカイソウ」読み終える。外出。春風堂が移転オープンしてにぎわっている。記念セールでスイートポテトが安くなっていたので2個買う。銀行と郵便局をまわり、八百屋でみかんを買う。料理。ハマチの煮付けと小松菜のおひたしを作る。キャンバス1枚下塗りする。今年はあと何枚描けるだろうか。
開店。今日も品出しを進める。たまっていたファッション雑誌をまとめて出す。在庫が減ってきた。休憩中、ネットで川勝徳重「電話・睡眠・音楽」買う。
閉店後、料理。手羽先の酢醤油炒め、エリンギとトマトの卵炒め、白菜の浅漬けを作る。本棚の整理。スケッチブックに何枚か絵を描いて、キャンバスもう1枚下塗りして寝た。
01日
朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。
弁当を詰めて外出。電車で仏生山へ。先日三条~太田間に開業したことでん伏石駅を初めて通過。まだ開業したばかりだからか、太田と比べると利用客は少ない。きれいな駅だ。仏生山駅に着き、ひたすら東に歩く。途中コンビニでお茶を買う。日山という標高200M弱の山に登る。登山口は西、北、東と3つあるようで、北から登ってみる。メジロやヤマガラなど、かわいい小鳥がたくさんいる。年配の方を中心に登山客も多く、自分はVANSのスニーカーとチノパンの普段通りの恰好だけど、皆さんアウトドアブランドの服を着こんでいる。30分ちょいで山頂に到着。思っていたよりもずいぶん早く着いた。テーブルのあるベンチに座り、Spectatorの「土のがっこう」特集を読み進める。ほこらと鳥居があり、皆さん拝んでいく。前方の席ではおじいさんがポータブルプレイヤーでソウルフルなバラードをかけつつ、何か書きものをしている。眺めがいい。360度の景色を見渡せるというのが香川らしい。周りには、知的障がいを持っているらしき男性7、8人と、介助者3人ほどのグループが休んでいる。バラードが終わって、どこか遠くでヘリコプターが飛行機の音がウゥゥーンと聞こえる。男性の一人が、細く高い声で「ウゥゥ~ン」と真似をする。他の人達も真似をする。きれいな声。みんなバラバラの方向を向いて歌って(?)いるので、山頂で音が渦を巻いているような感じがする。弁当食べる。鳥の餌場があり、ひまわりの種だけ置いてくださいと注意書きがある。いろんな餌を置きすぎると大きな鳥が来てしまうらしい。ひまわりの種はヤマガラが好んで食べるそうだ。帰りは西登山口を下る。途中までアスファルト舗装されていてその後も階段が整備されている北登山口と比べると、西登山口は踏み込まれた道が網目のように分かれて伸びていて(どれも後で合流する)、とても楽しい。山にいるとほどよく意識が散っていく。下半身の運動にもなる。香川はすぐに登れる低い山が多いし、定期的に行きたい。
仏生山温泉に行く。思ったよりも空いている。温泉につかりながら志賀直哉「小僧の神様 他十篇」読み始める。外気浴はちょっともう寒いので、露天風呂の低温浴と少しあったかめの湯舟とに交互に浸かった。あがって、カフェオレを飲みつつ、Spectatorを読み進める。豊島のよしのさんの文章とても面白い。「ようかいどく」の次号も楽しみだ。ブックオフに寄って西村賢太「藤澤淸造追影」購入、電車で瓦町まで戻る。
お金をおろして、栗金商店とrocksteadyでシャツとジャケットを買う。堀金君と黒沢清の話をした。コーデュロイのズボンもほしい。茎に行って花を買う。久しぶりに行ったら品ぞろえもけっこう変わっていた。茎の入っているビルの2階にオープンしたfragrantさんは売り切れで早めの閉店。また改めて来よう。
スーパーに寄って帰り、料理。今日はごま豆乳鍋。昆布を水に漬けている間に野菜や肉を切る。まども帰宅。カセットコンロを持ってきて雰囲気を出す。今年初の鍋だ。すりごまもたくさん入れたらコクが出ておいしかった。日本酒を少し飲んだ。後片付けをして、Spectator読み終えて寝る。
02日
朝8時前に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。灯油を買いに行き、電気代を払う。灯油の値段がだいぶ下がっていて助かる。
図書館へ。まどに頼まれた黒沢清の本を借りる。有機農業や土壌学についての本を見る。図書館と同じ建物内にある菊池寛記念館では、「菊池寛記念館資料で知る 没後50年 三島由紀夫」という展示を27日までやっているようだ。本を返しに行く時にでも見に行こう。100均に寄って帰り、「小僧の神様」少し読み進める。
開店。先週はお客さんが少なかったけど、今週に入ってからまたそこそこ増えてきている。おととい本棚を整理したので、私物の本なども品出し。宮脇さんがコーヒー豆200g買ってくれる。いつも買っていた輸入ものの豆がコロナの影響で手に入りにくくなってしまったそうだ。
今日は何か映画が見たい。
2020年11月29日日曜日
2020年11月28~29日
27日夜
まどが浦沢直樹と諸星大二郎の対談番組を見ていたので、一緒に見る。諸星先生、終始「うぅ~ん」「あぁぁ~」とうなっている。なかなか深まらない。最高。ミヤモト惣菜店さんに行き、ビールとスモークカマンベールチーズで飲む。チラシを置いてもらった。帰って筋トレ、シャワー。早めに寝る。
28日
朝9時頃に起きる。まどとモーニング。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。もう少しで読み終わりそう。森敦が出てきたが、なぜか「『月山』の作者」と表記されている。延々と続く「群像」のパーティーで談笑していた(小説の途中からそういう場面になる)はずの藤枝静男、柄谷行人、大庭みな子、「別れる理由」主人公の前田永造、群像の編集長、小島本人もいつの間にかどこかへ行ってしまって、舞台が今パーティーなのかどうかもよくわからなくなり、森敦だけがいる?、のか、よくわからない。わからないし、実際文章もわからないというふうに書かれている。しかしそう書いているのは他でもない小島自身だ。
「一年も二年もつづいたパーティの会場には、そのまわりに何人かの人物がいなければならないはずである。『別れる理由』の作者が、やがてその主人公の前田永造が姿を消したあとも、たしかほかの人物は残っていた。ところが『月山』の作者が講演に出かけたときのことを語りはじめてからしばらくすると、意味ありげに居残っていたということになっていた編集長さえも、いるのかいないのかわからなくなり、もはや、ここはパーティなんかではなく、ただ『月山』の作者が語っているばかりのように思える。」(第3巻P420、146章冒頭)
帰って料理。まどは洗濯。タコミート、ほうれん草とエリンギのバター炒め、粉ふき芋を作る。ずっと切らしていたローズマリーをおととい買い足して、粉ふき芋にまぶす。
開店。お客さんの入りはふつう。チラシ作りなど一段落したので、品出しを進める。うーん、もっと買取が欲しい。出張・郵送買取も受け付けておりますので、tao.kuroinu@Gメールまでご一報ください。
夜20時からはさっこのライブ。今回はお客さんのスマホにカリンバの演奏を録音してもらい、各自動き回りながら任意のタイミングで再生、停止、録音を繰り返すというもの。お客さん飲み物もけっこう頼んでくれてうれしい。終わって時宅に行き、豚肉とナスの煮物をつまみにビールを飲む。さっこから島に住む猫の話を聞く。増えすぎてしまうので、猫を嫌う人も多いようだ。帰って筋トレ。シャワー浴びて寝る。
29日
朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べて、小島信夫「別れる理由」3巻やっと読み終える。途中他の本もいろいろ読んではいたけれど、全部読むのに1ヶ月弱かかった。2段組み3巻で計1400ページ以上ある。しかしこの長さじゃないと表現できないものはやっぱりあるなあと思った。最後は小島と森敦の対談で終わるが、実際書かれた当時に「文藝」から対談(「文学と人生」。文庫化されている)を依頼されている。終わった後もさらに「文藝」の対談へ続いていくという流れ。この最後の部分は、対談前に2人が電話で話した内容が小説に生かされている、ということだろうか。実生活と小説との垣根が溶けていく。
「話すということは、小説の場合と同じように、気がせいていても、そうとは見せずに、現在にあそばさせ、あそぶことなのだわ。(中略)全体の構造についてはすこしも書かれていなくて、アイマイであって、構造は分らないことのために書かれているということをいいたいのじゃない?」(第3巻P456)
外出。スマートレターやレターパックを買い、スーパーで買い物。帰って料理。卵焼き、鳥軟骨のスパイス炒め、白菜の浅漬けを作る。
開店。少しずつ品出し。昨日馬場君から預かった霊霊霊(馬場君と岡山の行司君がやっているユニット)のzineも出す。休憩中、Spctator最新号「土のがっこう」読み始める。堆肥作りって面白そうだなあ。ネットでアラン・ロブ=グリエ「嫉妬」が安く出ていて、つい買ってしまう。
今日はゆっくり風呂に入りたい。
2020年11月27日金曜日
2020年11月27日
26日夜
閉店後、本の出荷とスーパーに買い物。酒は買わず。帰って料理。豚の生姜焼き、にんじんともやしのナムル、ほうれん草おひたしを作る。筋トレ、シャワー。岡﨑乾二郎「視覚のカイソウ」読み進める。
27日
朝7時半に起きる。ごはん食べて、まどと外出。喫茶店で小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。連載されている「群像」のパーティーで、藤枝静男や柄谷行人、大庭みな子らと、「別れる理由」主人公の前田永造があたかも作者の小島本人のように会話している。その会話に小島本人まで加わる。会話は章をまたいで長々と続くが、章の頭で「前回こう言ったかと思うが…」としゃべり出したりして、登場人物は小説内にいるにも関わらず小説の進行を意識しているらしいことがわかる。そのうち「こんなにこのパーティーの部分ばかり続けていて良いのか?」というようなことを言いだして、編集長まで登場する。
100均に寄って、油粘土と半紙を買う。家に帰って粘土をこねる。久しぶりにやってみると、「子供の頃はもっとうまくいったのに、こんなに難しかったっけなあ」と苦戦。
開店。お客さんは少ない。人の行き来が少ないと気持ちもだるくなってくるが、品出しを進める。工芸高校の生徒さんが作った雑誌「F」を出した直後、いつも来てくれる「F」の二人が偶然来店。キーファーの画集が気になったらしい。うれしい。
店にやってくるお客さんと「接客」という立場で(ここが重要)話していると、たいていこちらが聞き役にまわることになる。「そうなんですね」「なるほど」とずっと話を聞いていると、だんだんと意識が冴えてくるというか、自分が主張のないのっぺりした存在になっていくように感じることがある。しかしそれが楽しい。
段ボール何箱も買取があると、改めて「自分の好みや読書の範囲なんてほんとにちっぽけなもんだよな~」と、突然大自然が目の前に開けたような気分になる。それも楽しい。
今日は何しよう。
2020年11月26日木曜日
2020年11月26日
25日夜
閉店後、本の出荷。まどが弁当のおかず用に軟骨のから揚げと煮物を作ってくれた。もやしのナムルだけ作り足す。佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」読み始める。シャワー浴びて絵を進め、寝る。
26日
朝8時頃に起きる。ごはんを食べて絵の続き。キャンバス1枚完成。もう少し手を加えるかも。最近描いた数枚の絵は、なんというか、自分の手癖をわかっていてそれを活かそうとしているような感じのものが多い(と書いたところで、これは自分にしかわからないことかもしれない)。もっと自分が「これ大丈夫か?」とびっくりしてしまうような絵も描いてみたい。
コンビニでコーヒーを買って中央公園に行く。南新町に新しくセブンイレブンができたり、春風堂が移転しておしゃれになったり(30日オープン)、また雰囲気が変わってきている。「ア・ルース・ボーイ」読み終える。日なたのベンチでもけっこう寒く、あんまり座っていられない。早めに家に戻る。岡崎乾二郎「視覚のカイソウ」の解説部分を読み始める。作品のタイトルにはとても長いものもあるので、一部は別紙に記載されている。ほとんど散文だ。
開店。今日はそこそこお客さんが来る。神戸の山田さんから新刊取り扱いのメール届く。工芸高校の学生さんが雑誌「F」を納品しに来てくれる。宮脇さんとみかんちゃんが来てくれて、みかんちゃんからみかんとみかんジュースをもらう(宮脇さんに商品撮影をお願いしていたらしい)。年明けにやるイベントのチラシを印刷。プリンターのインクがなくなったので店を一瞬閉めてマルナカへ買いに行く。品出し。
まだ手を付けていないキャンバスの蓄えが、徐々に減ってきた。キャンバスも買うと値が張る。SNSに「キャンバスも買取します」と告知してみた。そういえばもう高松に引っ越して丸5年は経っている。東京に住んでいたのは約10年間だったから、その半分の時間を既に高松で過ごしていることになる。最初の3年くらいは忙しくていっぱいいっぱいだったけど、やっと最近余裕もできて、絵に打ち込めるようになってきた。
今日はこれから明日の弁当を作る。お酒を飲もうか迷う。
2020年11月25日水曜日
2020年11月24~25日
23日夜
閉店後、軽く遅い晩ごはんを食べる。ケン・リュウ「紙の動物園」読み終え、手塚治虫「ばるぼら」読み始める。
24日
朝8時前に起きる。定休日。ゴミ出し、朝ごはん。黒沢清監督「カリスマ」見る。昼ごはん軽く食べて外出。郷東のマクドナルドで読書。ここはきれいな店内で、人も少なくて(ドライブスルーのお客さんが多いのだろう)好きだ。「ばるぼら」読み進める。安部公房、遠藤周作、ヴェルレーヌなどたくさん作家の名前が出てきて楽しい。
画家を語る時に「私小説的な」という形容が使われているのを目にするたびに、もっともっと一人称小説を読まなければ、という気持ちになる。「自分語り」と揶揄するのは簡単だけど、一人称の語りのレトリックはそう一筋縄でいくものではない。世界の認識をごりっとずらすような危険なものでもある。
あかね温泉に初めて行く。ゆっくりサウナであったまる。黒沢清の映画を最近よく見ているせいか、なんでもないようなひなびた銭湯の風景も、どことなく陰影が濃く思えてくる。有線の放送もなんだか趣深く感じる。遠くに見える2階の窓から突然女性がボトッと身を投げ出しそうな気がする。気持ちいい。休憩所でまた読書。売店でぜんざいが売られていて気になったけど、開店前だったので今回はやめにする。
商店街への帰り際に川沿いの道を通ると、水門があって、その後ろに紅葉した山がこんもりと見えていて、近所のはずなのになんだか旅情を感じた。「水門の後ろに山」という光景が自分の中に刷り込まれていないというだけなんだろうけど、なんでこういう感情が突然湧いてくるのか気になる。視界に入った下校途中の小学生の晩ごはんを想像したりする。
南でコーヒーとハムトースト。今まであまりハムトーストを頼むことなかったけどおいしい。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。藤枝静男と柄谷行人が出てきて、小島信夫ではなく、なぜか「別れる理由」主人公の前田永造と話し始めた。小島本人はそれをそばで見て、いぶかしく思ったり動揺したりしている。なんなんだろう。
宮脇で本を見ていると、まどから早く仕事が終わったというLINEがあり、急いで家に帰る。料理。とんかつとフライドポテトを揚げて晩ごはん。余っていた卵焼きと野菜炒めとスープも食べる。フライドポテトにカレーパウダーとクミンをまぶしたらおいしかった。まどは実はこの日休みだったのを間違えて出勤して作業を手伝う羽目になったそうで、かなり疲れている。
「ばるぼら」読み終え、イングマール・ベルイマン監督「魔術師」見る。冒頭の、太陽の光が刺し込む林の中を馬車が行くシーンが美しい。すごいな。
25日
朝8時前に起きる。寒くなった。焚火がやりたい気分。小松菜のおひたし作る。ごはんを食べて「別れる理由」読み進める。キャンバスの絵を進める。前の持ち主が描いた鉛筆の下書きの上から、マーカーの線や、絵の具を少しだけつけた筆のかすれを乗せていく。なんとなく良くなりそうな雰囲気。郵便局でお金をおろし、八百屋で買い物。
開店。連休明けの寒い日というのもあって、お客さんは少ない。先日見つかった家のトラブルの件、業者が決まって、今週中に下見に来てもらえることになった。福田さんが来てくれて、いろいろ話す。
年明けにやるとあるイベントのチラシ作り。チラシ作りは苦手だけど、使うイラストをなんでもいいからひとつ描いてみると、はずみのつくことが多い。今回も鏡もちと門松を描いたら全体のレイアウトがするっと決まった。
背中が痛い。姿勢が悪いからか。筋トレやらないと。今日はもう少し絵を描きたい。
2020年11月23日月曜日
2020年11月23日
22日夜
閉店後、ケン・リュウ「紙の動物園」読み進める。筋トレ、シャワー。少し腕立て伏せやるだけでもだいぶ違う。絵を進める。こないだ一旦完成させた絵を再度詰めた。新しいキャンバスにも少しマーカーなどで描き始める。
23日
朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、少しだけ小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。まどと少し山を登って峰山ハチミツでモーニングを食べる予定だったけど、さっことさくらことようちゃん(さくらこの息子)との5人でまたkincoさんへ行くことにする。
店の前で集合し、kincoさんまで歩く。散歩にはちょうど良い距離。途中ようちゃんがなんどかぐずるが、さっこが飛んで行って話しかけたり肩車すると、すぐに泣き止んで笑いだす。本当にすごいな。モーニングを食べながら近況報告。さくらことさっこは、長野の大町に住んでいる淺井真至と3人で「まほうどう」というグループをやっている(一度自分も参加して、大阪のギャラリーopaltimesでのグループ展に出したりした)。まほうどうは12月に大阪で展示をやるらしく、忙しそうだ。茎の前を通って帰る。3人はこれから香西のほうへ海を見に行くらしい。
開店。発送準備作業を進める。店頭買取1件。この日はお客さんは来たものの、売上げはあまりいかず。連休最終日はみんなゆっくり自宅で過ごしているのだろうか。
夕方まどと店番を交代し、料理。豚しゃぶのすだちにんにく醤油、野菜炒め、卵焼きを作る。さっこが志々島でとれた唐辛子をたくさんくれたので、SNSに告知する。28日にやるライブも予約が入ってきている。
ソレイユでバート・スターン監督「真夏の夜のジャズ」見る。メンズデーなので500円オフ。最近ソレイユはマイルスやモータウンなど音楽ものをたくさんやっていてうれしい。映画は1958年に行われたニューポートジャズフェスティバルのドキュメンタリー。観客のたっぷりとした表情がたくさん捕らえられているのが良い。ヨットや水しぶきのカットも美しかった。
まどと再度店番を交代して、作業続き。店頭売上はそんなにいかなかったけどネットで売れている。今日は元々徳島へ行くために休む予定だったと考えれば、まずまずかもしれない。
今日はこれから本を読む。明日は定休日なので、まだ行ったことのないサウナに行こうかと思う。
2020年11月22日日曜日
2020年11月22日
21日夜
閉店後、売れた本の出荷。黒沢清監督「ニンゲン合格」見る。ラスト近くの、大杉漣がチェーンソーを振りかざすシーンは良い。人間賛歌という感じがする。登場する人物のほぼ全員がかなりおかしい。間違ったり、勘違いをしたり、秘密を持ったり、感情を昂らせたりしていく様子が淡々と、慈しむように描かれていく。シャワー浴びて寝る。
22日
朝8時頃に起きる。朝ごはん。鶏肉としめじのカレー炒めを作る。まどと外出。カレンダーを発送し、この日も喫茶店へ。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。登場人物たちが小説の枠を飛び越えて作者に直接(?)関与しようとしてくるところは、のちの「寓話」などにも通じる。しかしその要素が現れ始めるのも連載開始から10年以上が経ってからというのが、なんというか途方もない。まどと「ニンゲン合格」の話をする。そういえば、この映画も家族の話だし、唐突に馬が現れるのもなんだか小島作品と似たところがある。まどは昨日仕事先で知り合った友達とごはんを食べに行っていた。
スーパーに寄って一旦帰り、昼ごはんを食べる。紺屋町のコトマスさんへ、友人の濱口桜子とさっこのライブペイントを見に行く。とてもかわいい良い空間。さっこはカシオトーンや声などのいろんな録音を会場のいろんな場所から流し、それらとセッション。桜子はスケッチブックやコトマスの黒板に絵を描いたり、マスキングテープを貼りめぐらせたりしていた。2人ともちょっと固くなっているような気がした。断片のコラージュのようでもさっこの音は気持ち良い。
minamoへ、イラストレーターSAAYA MASAKIさんの個展を見に行く。minamoが目下制作中の高松お店マップにMASAKIさんはイラストを提供されていて、自分とまどの似顔絵も良い感じに仕上げていただいた。ご挨拶できてよかった。竹森と3人で少しマンガの話をする。
店番交代。この日はお客さんが多く、雑貨やZINEや古本など、いろんな品物が売れた。一箱の入れ替えと、品出しを少し進める。店頭買取1件。「ドローイングを見たい」というお客さんがいらっしゃって、スケッチブックを見てもらったら、一枚お買い上げいただいた。絵の話や、描いている時の精神状態の話などをする。興味を持って聞いてくださったので、突っ込んでいろいろ話してしまった。
明日はまどと午前中少し山に登る予定。
2020年11月21日土曜日
2020年11月20~21日
19日夜
閉店後、料理。ニンジンのおかか和えと、ナス、キャベツ、しめじ、鶏肉の辛みそ炒めを作る。バイトへ。帰ってシャワー。
20日
朝8時前に起きる。ゴミ出し。朝ごはんを食べて、まどと一緒に出る。昨晩また家のトラブルを発見してしまい、以前家の修繕をやっていただいた方から教わった方法が使えそうだったので、ホームセンターで材料を買って、自分なりにやってみる。トラブルは全て通過点に過ぎないとはわかっていても、どうにも気持ちが萎える。というか辛い。火曜にも貯水タンクの水漏れがあったばかりなのに。なんで自分ばっかり、という気分にもなってくる。良くない。なんとか開店時間には間に合った。
開店。テッツォカレンダーが一晩で20部完売。ひたすら梱包作業を進める。店を一瞬閉めて郵便局で発送。お客さんは夜になるにつれて増えた。
コロナの感染がまた拡大しているので、バイト先の社員さんに電話し、しばらくお休みをいただくことに。また始められそうだなと思ったら連絡ください、ということになる。理解のある会社で良かった。ありがたい。
閉店。お酒を飲もうかなと思ったけど、絶対寝てしまって後悔するのでやめにする。イングマール・ベルイマン監督「仮面/ペルソナ」見る。千種創一歌集「千夜曳獏」読み終えて、シャワー浴びて寝る。
21日
朝8時起き。まどとkincoさんへモーニング。いつものグラノーラではなく、パンや目玉焼きのセットにする。おから?がおいしい。サラダにジュースもついて500円は安い。小島信夫「別れる理由」3巻読み進める。このまま行くのかなあ…というところで、いきなり展開ががらっと変わるのでびっくりする。以下は第117章の冒頭で、この時点で10年以上連載を続けているのに、まるで根を上げたように、突然作者が読者へと問いかけ始める。妙な哀切とおかしみがある。
「読者よ、編集者よ、今しばらく読者とじかに話をすることを許されよ。こう呼びかけるだけで、『別れる理由』の作者は、まるで、ほんとうにすぐ眼の前に読者がいるような気がしてくるのである。すべては作者自身のせいではあるとはいえ、前には声をかけてきたものも声をかけなくなり、また新しく声をかけはじめたものも、その後私の横をだまって通りすぎるようになり、そうしてまた新しい読者があらわれたが、それも、このようにして私は群衆や通行人の中をひとり歩いているように思えてならない。見なれぬ帽子をかぶりよそ行きの服を着てとりすまして歩いているからだ。そんなものかなぐり捨てて普段着で行こうではないか。声がかからぬものなら、こっちからかけてみようではないか。」
家に帰り、昨日自分で修繕した跡を見てみるが、やはりうまくいっていない模様。いつもお世話になっている職人さんへ電話し、来てもらうことになる。ストレスでどうにかなりそうだけど、家のトラブルは小島信夫作品にもつきものだ。だからなんだ。まどがそうじや洗濯を始めたので、それを手伝うことで気を紛らわす。昼ごはんは隣の田中さんからいただいた魚の粕漬けと、野菜のトマト煮込み。
まどが前半少し店番をやってくれることになったので、アップタウンに行ってコーヒーを飲む。読書。ケン・リュウ「紙の動物園」読み始める。ストレスがおさまらず、頭の中でアーとかウーとか言う。帰ってスケッチブックに少し絵を描く。
店番交代。3連休といってもそれほどお客さんが多いわけではない。やはりコロナ拡大の影響だろうか。カレンダー梱包作業続き。品出しも進める。
今日も映画を見ようと思う。
2020年11月19日木曜日
2020年11月19日
18日夜
閉店後、島田潤一郎「本屋さんしか行きたいとこがない」読み終え、バイトに行く。コロナの感染者数が増えてきたらまた休みをもらうべきだろうか。休むなら早めが良いだろうか。迷う。帰って、シャワー浴びて寝る。
19日
朝8時前に起きる。暖かい。朝ごはんを食べて絵を進める。あともう少しでうまくいきそう。
今日も中央公園に行く。小島信夫「別れる理由」3巻を読み進める。この時間はいつもどこかの保育園児と保育士さんたちが遊んでいる。公園にずっといると、「子供が楽しそうに駆け回っていて、後ろで枯葉がただはらはらと散っている」のを、次第に「枯葉が風と一緒に楽しそうに駆け回っていて、子供は実は何も考えずただ落ちているだけの存在だ」というふうにも感じられるようになってくる。対象の認識の仕方に広がりが出てくる。こういう状態になると絵がうまくいく気がする。スピリチュアル、サイケデリック、病理などの怪しげな言葉で語られることもあるし、芸術的、詩的、映画的とも呼ばれるだろう。みんな少し身に覚えがあるはずだけど、言葉にして説明しようとするとどこか陳腐に感じたり、胡散臭かったりして、あえて強く語ったりはしない。たまに語ろうとしてもうまくいかなくて恥ずかしくなったりする。相手の表情から何かを読み取った気になって、おかしなタイミングで笑顔を漏らしたりする。そこがまた、人間臭くて味わい深い。
100均と八百屋に行って帰る。春菊の胡麻和えを作り、まどが作ってくれていた肉じゃがと一緒に盛り付けて弁当の完成。
開店。品出しを進める。気圧の変化のせいかあんまり売れない。鈴木哲生氏デザインのカレンダーを品出しする。休憩中、千種創一歌集「千夜曳獏」読み始める。
今日はこれから明日の弁当を作って、その後バイト。昼に進めた絵を完成させてしまいたい。
2020年11月18日水曜日
2020年11月16~18日
15日夜
閉店後、まどとしゃべる。まどはここ数日森達也のドキュメンタリー映画を熱心に見ている。田中英光「オリンポスの果実」読み進める。スケッチブックにボールペンで少し絵を描く。バイトへ。帰り際にお酒とつまみを買ってしまう。意外にごくごく飲めた。シャワー浴びて寝る。
16日
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、絵をやる。キャンバスにガッシュとペン。けっこううまくいった。
久しぶりに栗林公園に行く。桜ももみじも真っ赤に紅葉している。ちょうど見ごろだろうか。遠足らしき学生グループもいる。「オリンポスの果実」読み終え、小島信夫「別れる理由」読み進める。もうすぐ2巻が読み終わりそう。正直けっこう読んでいくのがしんどかったけど、2巻の終わり際になったところで、また「おっ」という箇所が増え始める。
「永造は一息ついた。そしてあそこへ早く到達せねば、とりかえしがつかぬ、にもかかわらず、いつも道は遥かで、時は待ってくれない、と思った。『せいては事をし損じる』という声がきこえるのではないか、と耳をすました。しかし、きこえなかった。」
いつも座っているベンチの前には池が広がっていて、今日はこれまでいなかった鴨の集団がいた。鳴いたり、水面をついばんだり、羽ばたいたり、飛びながら水面に降り立ったり、いろんな音がしていい感じだ。池に立った波紋に映った紅葉がゆらめいてきれいだ。
開店。お客さんが少ない。店頭買取1件。隣の田中さんが柿と本を持ってきてくれてうれしい。少しずつ品出しを進める。来週の月曜(祝日)を休むことにしたので告知。嫌なニュースをSNSで深堀りしてしまい、元気がなくなる。ながいひるの木村さんが「最近周りでSNSから離れる人が増えているので、入荷情報などをnoteにも書いていこうと思う」とツイートしていた。東京のほうは暑いらしい。気圧の変化か頭が痛い。いまいちだ。
閉店後、まどと店の本と棚をどかして、階段下にある貯水タンクの様子を見てみる。数日前からぴちゃぴちゃという嫌な音がしていたと思ったら、タンクから伸びているオーバーフロー管というところから水が漏れていた。調べてみるとタンク内部の部品が経年劣化してくると水が一定の水位で止まらなくなり、オーバーフロー管から漏れてくるらしい。水まわりのトラブルは気持ちが萎える。バイトに行って、筋トレしてシャワーを浴びてさっさと寝た。
17日
朝7時半起き。定休日。貯水タンクの件で大家さんや業者に電話。ビーズクッションに座って「別れる理由」2巻読み終え、3巻読み始める。少しキャンバスに絵の続き。正午くらいに業者が到着。やはりタンクの水漏れは部品の経年劣化によるもののようだ。部品調達のため一旦事務所に戻るとのこと。時間が空いたので喫茶店に行くことにする。最近また香川県の感染者数が増えてきているので、空いているところにした。小林信彦「ビートルズの優しい夜」読み始める。最近ずっと「別れる理由」を読んでいるので、おそろしいほど読みやすく感じる。気持ちいい。店に戻り、部品の交換開始。ネットで売れている本の発送準備を進める。タンクも、水を送るポンプも、一般的な耐用年数は15年ほどだそうだ。とりあえず、不安が過ぎ去ってほっと一息。
外出。東京の鈴木哲生君から来年分のカレンダーが到着したので、梱包用の資材を購入。銀行と八百屋をまわる。家に帰り、まどの作った大学いもと田中さんからもらった柿を食べながらお茶を飲む。もう日が暮れてきた。何かおいしいものが食べたい。スーパーに鴨ローストを買いに行くと、時期でないのか置いてなかったので、まどに夜は外食にしようとLINEを送る。帰って棚を戻したり本を詰めたり。まどと六ろくでカレー。チョリソーとポテトも食べる。漫画の話など。ルクスに行ってビールを飲む。まいちゃんと映画の話。ビール飲んだら眠くなってしまった。帰って棚の整理作業続き。定休日だけどあんまり休めていない。たまにこんな日もあるか。風呂に入り、さっさと寝た。
18日
朝8時起き。ごはんを解凍したら熱をかけすぎて固かったので、キャベツの浅漬けとお茶をかけて食べる。料理。キャベツの浅漬け、卵焼き、ほうれん草とニンジンとツナの炒め物、ポテトサラダを作る。23日に徳島へ行こうと思っていたけど、コロナが心配なのでやめにした。残念。
中央公園に行く。桜の葉っぱが色づいてきれいだけど、もう散り始めている。お茶を飲んだり、昨日まいちゃんからもらったお菓子を食べたり、スケッチブックに少し絵を描いたりしつつ、「ビートルズの優しい夜」読み終える。
開店。長野の田口さんから商品到着。品出しや発送準備を進める。店頭買取2件。ありがたい。お客さんも多い。休憩中、島田潤一郎「本屋さんしか行きたいとこがない」読み始める。
今日はこれからバイト。映画をもっと見たい。
2020年11月15日日曜日
2020年11月14~15日
13日夜
閉店後、本の出荷とガス代の支払い。店に戻り、明日のペーパートークの準備をする。机を出し、集まった印刷物を並べ、遠隔参加の方へ返送するレターパックに印刷物を1部ずつ取って入れていく。22時半頃まで作業。風呂に入り、森田真生「数学する身体」読み進めて寝る。
14日
朝8時に起きる。料理。鶏肉とナスとキャベツのオイスターソース炒め、にんじんともやしのナムルを作る。まどと喫茶店へ。昨日届いたばかりのまどの漫画本を見せてもらう。いい感じだ。年始に茎でさっこのライブを企画していて、そこで初売りするらしい。読書。家に帰って、トイレと風呂の掃除をする。
開店準備をまどに頼んで外出。自転車で10分ほどのアパートまで出張買取にうかがう。漫画、リトルプレス、雑誌など。ありがたい。なんとか12時前に間に合う。
店番交代。ペーパートークの参加者が続々ご来店。今回は最終的に19人の方々にご参加いただき、21種類の印刷物が集まった。県外からは愛媛、岡山、兵庫、大阪、石川、三重、東京、千葉。「前回出したペーパーではこういうことを書きましたが、その後~」と、イベントを身近に感じてくれていることがうかがえるものもあり、とてもうれしい。
岡山から戸田さん来てくれて、中原浩大の話で盛り上がる。藤谷さんと小説の話。どれから読んでいいやらわからないという方は多い。もっと面白く気軽に手に取ってもらえるような工夫をしていけたらいいなと思う。休憩中「数学する身体」読み終える。
閉店。お酒でも飲もうかと思ったけどやめて、あっためた豆乳飲みながら小島信夫「別れる理由」読み進める。アルバートアイラ―聴く。いい感じだ。シャワー浴びて寝る。
15日
朝8時前に起きる。料理。豚の生姜焼き、ほうれん草のおひたし、蒸しナスを作る。炒めもの(コンロ片方、手がかかる)とゆでるもの(コンロもう片方、放っておける)と蒸すもの(電子レンジ、放っておける)だと、調理時間が短くて済む。朝ごはん食べて、まどは一人喫茶店へ。INA「牛乳配達DIARY」読み終える。とても良かった。昨日集まった印刷物の整理をする。店頭のチラシフリぺコーナーで配布し、次のペーパートークで初めて参加された方のレターパックに入れたりもしている。
外出。西村ジョイへ行き、防音に使えるポリエチレンのシート、強力両面テープ、ドア用隙間テープを購入。店員さんに細かく聞いたので間違いはないはず。サニールートに行ってアイスコーヒーとハムチーズトースト。たまたま矢野さんの最終勤務日だった。矢野さんはこないだの個展で絵を買ってくれて、こう飾ろうと思うんです、飾り終えたら写真送りますね、とうれしそうに話してくれる。うれしい。田中英光「オリンポスの果実」読み始める。自分も物事をネガティブに考えがちな時はあるけど、田中英光や葛西善蔵なんかを読んでいると「いくらなんでもそれは…」と思って、冷静になる。ニトリへ。ビーズクッション見る。配送料が意外とかかるのでやめにした。乾燥で最近肌が荒れているので、加湿器を買う。トレーにオイルを入れるとアロマもできるらしい。今度ヒノキのオイルを買ってみようか。たくさんの荷物を自転車に載せて店へ戻る。
店番交代。お客さんそこそこ。田口さんに商品の納品依頼のメールを送る。レンタカーの予約をする。品出し進める。均一棚が荒れていたので、整理と補充。さえちゃんが来て、ZINEを作りたいとのことで、印刷業者や製本のやり方などいろいろ話す。どんなZINEができるか楽しみ。展覧会見たというお客さんから、「ドローイングノートの○○っていう絵良かったです。あれってどんな動機で描かれたんですか?」とうれしい反応をいただく。細かく見ていただいてうれしい。やる気が出る。
今日はこれからバイト。少し絵も描きたい。
2020年11月13日金曜日
2020年11月13日
2020年11月12日木曜日
2020年11月12日
2020年11月11日水曜日
2020年11月09~11日
08日夜
作業がたまってしまい、閉店が10時前になってしまう。「京都・六曜社三代記 喫茶の一族」読み終える。かわいい表紙だけど、内容は凄絶だ。バイトに行き、コンビニでチューハイとサラダチキンバーを買って久しぶりに一人で飲んだ。
09日
朝7時半に起きる。朝ごはん。シャワー。9時に友達とモーニングへ行く予定がキャンセルになり、部屋でぼーっとする。小島信夫「別れる理由」2巻を読み始める。まだ3分の1なのか、長いな。外出、100均やスーパーをまわる。トイレの消臭スプレーやセロハンテープなど買い足し。
開店。この日も開店早々からお客さんがご来店。平日・週末関係なく、12~15時と18~20時くらいの時間帯がお客さんが多い気がする。依頼されていた原稿ひとつ送る。昼ごはんは昨日まどが仕込んだスモークチキン。おいしい。昨日食べたチキンバーとは段違い。
閉店。読書、バイト、シャワー。友人から来月高松行くよと連絡があり、おすすめの観光地や飲食店を送る。
10日
朝8時前に起きる。定休日。ゴミ出し、朝ごはん。料理。ハマチの煮付け、オクラともやしのナムル、卵焼きを作る。
絵を描く。書き足したりつぶしたりを繰り返す。ずっとやってたら2時間くらいがあっという間に過ぎた。だんだん次が見えなくなってきたなと思った時には、すぐに離れて別のことをするのが良いようだ。
昼ごはんを食べて、高松市美術館のアニュアル展を見る。大西康明さんの作品良かった。大きなポリ袋?の風船がふくらんだり縮んだりして、吊るされている豆や米を飲み込んだり、風船の下に並べられた器がちらっと見えたりする。こう書いても何が何だかわからないけど、やんわりと関係し合っている現象そのものが面白い。
喫茶店に入り、今日も友人に香川情報を送る。ゴーチエ「死霊の恋・ポンペイ夜話 他三篇」(岩波文庫)読み始める。少しスケッチブック描くがあまりうまくいかず。「別れる理由」読み進める。外国人の登場人物と接する時の主人公のしゃちこばった感じが笑えてくる。喫茶店を出て、宮脇書店で少し立ち読みしてスーパーに寄って帰宅。また絵をやる。寒い。なかなか進まない。
料理。ハンバーグとキャベツの浅漬けを作る。まども帰ってきて一緒に夕ご飯。まどのアイディアで、ハンバーグをすだちにんにく醤油で食べてみる。おいしい。風呂に入る。
まどと黒沢清監督「LOFT」見て、早めに寝た。
11日
朝8時ごろに起きる。料理。青梗菜とニンジンのおひたし、里芋の煮っころがしを作る。今日も絵をやる。進んでることは進んでいるけど、白く塗りつぶしていくばかりで、だんだん画面の中の要素は少なくなってきている。しかしよく見るとうっすら下に書いた線などが見えていて、やはりこれは進んでいると実感する。八百屋へ買い物に行き、帰って少し読書。
開店。お客さんは夕方にかけて多くなった。今日明日と冷え込むようなので、少し客足は減る傾向かもしれない。発送準備、メール返信、品出しなど進める。どんどん品出しを進めたいが、細かいやるべきことがたくさんある。
なんとなく精神的にだるい一日。寒いので肩も凝っている。あまりごちゃごちゃいらないことを考えたくないけど、どうにも難しい。「まかせる!」という感じで力を抜いていたい。
今日はこれからバイト。再開してからまだ10日くらいなのに、早くも行くのがかったるくなってきた。「バイト1回の給料で一週間分の喫茶店代になるんだぞ」と自分に言い聞かせて、やっていくことにする。
2020年11月8日日曜日
2020年11月07~08日
06日夜
筋トレやって風呂。早めに寝る。
07日
朝5時起き。朝ごはんを軽く食べて外出。週末のこんな朝早くでも意外と街に人がいる。徹夜明けらしき若い人たちが牛丼屋にたくさん。JR四国の普通列車と一部私鉄とバスが2100円で1日乗り放題になる「四国再発見早トクきっぷ」を使って、電車で松山へ。ウトウトしながら小島信夫「別れる理由」を読み進める。少しだけスケッチブックに絵も描く。新居浜を過ぎたあたり(高松~松山のほぼ中間)から眠気も覚め始めた。正午前に松山駅に着く。松山駅はいかにも地方のターミナル駅という感じの暗さがあって好きだ。大々的に改装されてしまうらしい新潟駅にも似た雰囲気を感じる。駅の中にある「デリー」でカレーを食べる。
小雨の中、歩いて愛媛県美術館の真鍋博展へ。すごい作品数と密度。おそろしいほど緻密な線。活動初期の油彩画(20代半ばにして既にスタイルを確立している!)も展示されていた。本の装画に使用された作品も多いので、古本の勉強にもなった。日記が書かれたノートには「○時○分に服を脱ぐ」といった細かい出来事が小さな字でびっしりと書き込まれている。美術館限定販売というトートバッグを買う。筒井康隆と星新一の本に使われたイラストが表裏にプリントされていてかわいい。
大街道まで歩き、マリモという喫茶店に行く。店に入った時にはテレビがついていたけれど、コーヒーを注文すると、テレビが消されてニーナシモンのレコードがかかった。多和田葉子「犬婿入り」読み始める。建物の外壁工事中で、「工事でレコードの針が飛ぶんよ」と言いながらもニコニコした表情を見せるママさんが素敵。
大街道を抜けて、久々に浮雲書店さんへ。2年以上ぶりかもしれない。小西国太郎「秘境祖谷物語」(ソロー宮脇さんの個展会場にもこの本が資料として置かれていた)、後藤明生「カフカの迷宮」、リチャード・マティスン「13のショック」(早川・異色作家短編集)、小山清「落穂拾い・犬の生活」(ちくま文庫)、青木淳悟「私のいない高校」購入。店長さんは用事で出ていた。店番をされていた方といろいろお話する。
松山市駅方面へ歩き、本の轍さんへ。やはり2年以上ぶり。イベント開催やリトルプレスの取り扱いについてなど、いろいろお話する。植草甚一「カトマンズでLSDを一服」購入。本の轍さんには「植草甚一のスクラップ・ブック」シリーズがたくさんあってうらやましい。
市駅から路面電車に乗ってトマト書房さんへ。浮雲書店さんでけっこう買ってしまったので、何か一冊だけ…と思ったら、小島信夫「寓話」があってのけぞる。一冊にしてはパンチがありすぎる。しかし相場よりも安い。現金が足りなくなっていたので、お金をおろして購入。絵が売れて臨時収入が入ったばかりのタイミングで良かった。他にも小島信夫「島・抱擁家族」、野呂邦暢「草のつるぎ」購入。たくさん買ってしまった。
喫茶店に行こうか迷ったけど、時間がなくてあきらめる。帰り道に猫がいたので、写真を撮ってまどに送る。夕ご飯を食べるお店が見当たらず、結局またデリー。ビールを飲もうか迷ってやめにする。帰りの電車で「犬婿入り」と「別れる理由」1巻を読み終え、「京都・六曜社三代記 喫茶の一族」読み始める。これはすごい。ロマンのある一冊。
家に帰り、まどと今日あったことをしゃべる。店は雨ということもありお客さんは少なかった模様。しょうがないか。シャワー浴びて寝る。
08日
朝8時頃起きる。料理。豚しゃぶ、オクラの梅肉和え、ニラ玉。ニラは一束を3回に分けて使って、結局全てニラ玉になった。まどからiPadを安く譲ってもらったので、初期設定をしてProcreateという描画アプリをインストールする。これで絵を描いてみよう。
まどと喫茶店へ。Procreateのことをいろいろ教えてもらい、少し描いてみる。筆圧もかなり細かく感知されるようだ。ツールの設定もかなり細かく決めることができる。レイヤーやコピー&ペーストも、うまく使いこなせればかなり面白くできそう。スケッチブックに描いた絵を撮影してProcreateで加工して、Bluetooth経由でプロジェクターからキャンバスに投影し、なぞっていくなんてのも楽しそうだ。想像がふくらんでいく。「喫茶の一族」読み進め、まどと店のことについていろいろ話す。
ルヌガンガへ行って、中村さんと久々にいろいろ話す。Spectator最新号「土のがっこう」購入。yomsでも扱っている冊子「ようかいどく」の吉野さんや、鳥取・汽水空港の森さんも寄稿している。
開店。今日は天気も良く、昨日の反動かお客さんがかなり多い。店頭買取も2件。どんどん品出しを進める。
AIR Onomichiの方々がいらっしゃって、いろいろお話する。高松の本屋さんをまわられているそう。尾道も好きな街だ。松山も好き。高松にはない陰影があるなと思う。どこかに旅に出ると高松にない特色を見つけて「いいなあ」と思うけど、帰ってくると「やっぱり落ち着くなあ、なんでだろう」と不思議に思う。その理由がすぐに浮かんでこないのは、要するによほど自分に合っているということなんだろう。中四国は広くて景観の変化に富んでいるし、街の雰囲気もそれぞれかなり違っていて楽しい。
今日はこれからバイト。
2020年11月6日金曜日
2020年11月06日
2020年11月5日木曜日
2020年11月04~05日
03日夜
バイト休み。お茶を飲みながら黒沢清監督「散歩する侵略者」見る。ガンアクションのシーンがかっこいい。小島信夫「別れる理由」読み進める。普段ほとんど本に書込みすることはないけど、そうそう売らないだろうと思うので、気になった部分の頭に○印をつけていくことにする。少しスケッチブックに絵を描いて寝る。
04日
朝7時半に起きる。ゴミを出し、朝ごはん。少し絵を進める。もう少しでキャンバス完成しそう。
9時過ぎに外出。電車で太田まで行き、バスを乗り継いで(電車からすぐ乗り換えられるように時刻表が組まれている)、ぽかぽか温泉へ向かう。温泉とサウナを1時間半ほど楽しむ。泡がわいている水風呂があり、よく冷えるのがうれしい。テレビではずっと米大統領選のニュース。温泉から上がって、きつねそばで昼ごはん。コーヒー牛乳も飲む。2階の人工芝が敷かれたフロアに行くと、じいさんばあさんがカラフルなビーズクッションにうずもれて眠っており、のどかな雰囲気。「別れる理由」読み進めつつ、森泉岳土「祈りと署名」「夜よる傍に」読み終える。サウナ後のじんわりした感じが後になって効いてきた。結局5時間くらい過ごしてしまった。
街中に戻り、まだ帰りたくないので南珈琲に行く。ブレンドと、小腹がすいたのでハムトーストも頼む。おいしい。本を読んで、スケッチブックに絵を描く。いい感じだ。
一度帰って、買い物に出る。レターパックを買い、高松駅で週末の旅行用に「四国再発見早トクきっぷ」を買う。JR四国の普通電車が2100円で一日乗り放題。前日までに購入し、使う日を前もって指定しなければならない。スーパーで買い物して帰宅。
料理。焼き鮭、里芋のゆかりまぶし、青梗菜とニンジンのおかか和え、白菜の浅漬け、夕ご飯用にレタスチャーハンを作る。お腹が減ったので、まどはまだ帰ってこないけど、先に食べることにする。
ロマン・ポランスキー監督「ローズマリーの赤ちゃん」見る。主演のミア・ファローがかわいい。バイトに行き、帰って絵を描く。2週間くらいずっと進めていたキャンバスが完成。うれしい。
05日
朝7時半に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。昨日作った白菜の浅漬けがおいしい。島村利正「妙高の秋」読み始める。「別れる理由」はとても長いので、途中にマンガとか薄めの文庫を読んでいくことにする。絵を描く。キャンバス1枚下塗り。YouTubeに沼野充義と貝澤哉がナボコフについて語っている動画があったので、聞きながらやる。車のウインカーやドアの鍵など、時代や国によってかなりつくりが違うので、翻訳の際にどこまで現代のディテールに寄りそうべきか、または注釈を入れるべきかが難しいという話などなど、とても面白い。
開店。郵送買取の依頼が1件入り、写真を送っていただいて見積りを出す。ご了承いただきほっとする。良い本がたくさん。発送準備、品出し進める。さっこのCDがこないだたくさん入荷し、全て買い切ることにしたので、商品管理用のふせんを作って貼る。ウェブショップにも登録しないといけない。細々とした作業がたくさんある。
今日はこれから本を発送して、明日の弁当のおかずを作り、バイトに行く。帰ったら少し本を読みたい。
2020年11月3日火曜日
2020年11月02~03日
01日夜
大阪市存続が決定、ほっとする。
久しぶりの深夜のそうじバイトはつつがなく終了。しばらくやってみて、お金と体力と相談しながら減らすかどうか決めよう。絵を描く時間がほしいし、映画ももっと見たい。風呂に入り、サリンジャー「ナイン・ストーリーズ」読み終えて寝る。
02日
朝8時前に起きる。今日は一日雨らしいので、栗林公園は明日にする。ごはんを食べて、絵を描く。キャンバスの続き。まずまずうまくいきそう。関川夏央「寝台急行『昭和』行き」読み始める。紀行エッセイを久しぶりに読んだ。今週末の土曜は元旦以来に電車で松山まで行く。楽しみ。PayPayから電話があり、セットアップをする。ニラ玉作る。
開店。コルトレーン聞く。一箱の入れ替え。思っていたよりお客さん来る。年明けにやる店内企画のメール連絡。楽しみだ。気圧のせいかうだつが上がらない。そういう日ということにする。
閉店。バイトに行き、「寝台急行」読み終える。シャワー浴びて寝る。
03日
朝8時過ぎに起きる。ゴミを出しそびれた。
まどと外出。松下製麺所でかけうどんとちくわ天。やっぱりおいしい。栗林公園へ。初めて掬月亭へ行ってみる。今日は栗林公園にて鯉の放流式が行われる予定で、掬月亭では関連して鯉をモチーフとした作品の展覧会が行われていた。先日店に来ていただいた北郷さんも立体作品を出している。建物も良いし、日差しも暖かく、抹茶と栗まんじゅうもおいしかった。入亭料が700円かかるので今まで通り過ぎるだけだったけど、この機会に行けて良かった。公園を出て南珈琲へ。午前中から観光客みたいな過ごし方をしている。小島信夫「別れる理由」読み始める。小島作品で一番長く、2段組みで全3巻、合計1200ページ以上ある。時々他の本もはさみながら読み進めていきたい。家に戻り、まどはぽかぽか温泉へ。自分は明日に行く予定。鶏肉と小松菜と油揚げを適当に炒めて弁当完成。
開店。火曜は本来定休日だけど、今日は文化の日で臨時営業。明日代休をとる予定。店頭買取2件、どちらもとても良い本ばかりでうれしくなる。岩手の村上さんからミャンマーレコードの本追加納品あり、品出しする。
休憩中、「別れる理由」読み進める。冒頭から、人間心理の細部をえぐる(ほとんど妄想に近かったりするが)ような描写が続く。
「『おかしいね』『ほんとに、おかしいわね』こうした会話が出来たらどうか、と考える。それが出来ないのは、そのわけは色々あるのだ、と考える。そう。子供。それまでの不和の日々。そう、不和の毎日。これだ。そのために、『おかしいね』『ほんとに、おかしいわね』といったふうには行かない。許すも許さぬもない、という、こういうやり方ができない…」
「彼女は彼の指をもてあそびながらいう。そういうとき彼は、決して油断をしない。指は自分のほんの一部であって、本体は別のとこにあるという恰好をくずさない。ひそかに彼は思っている。未練を作るのは、これからさ。今こうして暮していることが、それにつながるのさと。」
今日はバイトなし。映画を見るか、絵を描くかする。
2020年11月1日日曜日
2020年10月30日~11月01日
29日夜
気分がくさくさしている。「島尾敏雄対談集 ヤポネシア考」読み終えて寝る。
30日
朝7時半に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。キャベツの浅漬けを作るようになってから、いつも買っているボトル入りのキムチをあまり食べなくなった。冬になったら白菜で作ってみよう。薄い毛布をかぶってうとうとしていたらだいぶ気分もさっぱりしてきた。
外出。中央公園に行く。サリンジャー「ナイン・ストーリーズ」読み始める。スケッチブックに4、5枚ほどボールペンで描く。
5、6人の小学生の男の子たちがボールを蹴って遊んでいて、いつの間にか自転車を乗り回し、さらにかくれんぼのような遊びをやりだした。いつどのタイミングで「この遊びをやめよう」となったのかが、見ていても全くわからない。自分が子どもの頃どういうきっかけで場のノリが変わっていたのかも、もう忘れてしまった。ひとりの男の子が「おーいこっちこっち」と言ったけど、そっちに行ったところで何があるのか、その男の子も何もわかっていないのではないか。ボールを蹴って追いかけまわすだけで楽しかったのが、いつの間にかキーパーという役割を決め出したりして「サッカーらしく」なっていくのはなぜなのか。
帰って絵をやる。スケッチブックに描いた絵と同じような形をキャンバスに描いてみる。いい感じに進んでいる気がする。
開店。藤谷さん来てくれて、買ってくれたドローイングコピー本を渡す。お客さんは少なめ。どんどん品出しを進める。
閉店、スーパーで豆乳など買う。缶入りのトマトチューハイを飲みながら、まどと一緒に黒沢清監督「叫」見る。最近「スパイの妻」含め黒沢清の映画をよく見ている。シャワーを浴びて寝る。
31日
朝8時に起きる。軽く朝ごはんを食べて、久しぶりに日本のヒップホップのPVをいろいろ見る。今日は午前中から河川敷で焚火をやるので、道具の準備。
馬場君と合流して、スーパーに寄りつつ河川敷を目指す。春以降、気温が高くなってきて長いこと焚火をやっていなかったので、今回は半年以上ぶりになる。桜の木が植えられたあたりから枯枝を拾ってきて、段ボールを火種にして着火する。空気がひどく乾燥しているおかげか、すぐに炎が立つ。川には白鳥がいて、新潟を思い出して(冬になるとよく田んぼでモミをついばんでいる)懐かしい気持ちになっていると、こちらへ寄ってきた。誰かが餌付けしているのか。しかし、四国に白鳥なんているもんだろうか。ひょっとしたら何かの間違いでこの川に不時着してしまったのかもしれない。届け出るべきだろうか。ウッドストーブの上に置いた小さなヤカンからシューという音が立ち始めたので、お茶をいれる。馬場君とぽつぽつと話す。目の前に火があると、視線のやり場があって落ち着く。薪は意外に早くなくなってしまうので、茂みにその都度取りに行くのもなんだか良い気分だ。女性が一人で木陰に折り畳みの長椅子を出して、シュラフをかぶって寝ている。真似したい。ウインナーを串に刺して火にあぶると、あっという間に表面が良い色加減になって、パチッという音とともに皮が避ける。フランスパンにはさんで食べる。おいしい。カマンベールチーズもあぶって食べる。おばあさんがやってきて、白鳥に向かって、鳴きまねか高い声で話しかけると、白鳥も返事をして、ちぎって投げられたパンを食べ始めた。
店に戻る。ちょうどさっこがやってきた。いつもより早めに来たのでどうしたのかと思ったら、商店街や公園で歌ってみて何が起こるか実験してみようと思う、とのこと。まどが無印で買った棚がやってきたので、キッチンへ運び込む。
まどと店番を交代。店頭買取3件。品出し進める。疲れがたまってきた。夜は久しぶりにさっこのライブ。今回はたっぷり1時間ほど弾き語り。フィッシュマンズ「MAGIC LOVE」のカバーもあった。物販もけっこう売れて良かった。
店を閉めて、時宅で飲み物をテイクアウトし、家飲みする。枝豆スナックやピーナッツをつまみに、梅酒を飲む。宮脇さんからお土産でもらっていた佐渡の日本酒も飲んだ。さっこから昼間の引き語り実験の報告を聞く。投げ銭をもらって、カレーをおごってもらい、明日ギターを教える約束を取り付けてきたらしい。予想以上にいろんな出来事が起こっていた。
01日
朝9時に起きる。けっこう寝た。さっこは早起きして、ギターを教えるための準備を進めていた模様。まども起きてきたので、喫茶店に行く。さっこが、関西に自分と会わせたい人が何人かいるようで、その話を聞いてまども興奮気味で、相槌を打っていたら関西へ行く日にちまで決まりそうになるが、その人のことを全然知らないので、「へえ」と思うばかりでいまいち気乗りせず。さっこがその人と自分のことを大切に思ってくれていることは伝わるけど、だからといって自分はその人のことを大切に思えるわけではない(それがどうした、と言うこともできるかもしれない)。「ここで『別にそんな行きたくないかな』と言ったら面倒くさい感じになるかなぁ」とか考える。どうせ関西に行くなら、以前から行きたいと思っていた場所を優先してまわりたい気もする。自分はいつも予定をギチギチに入れてしまう癖があるけど、誰かに予定をおまかせするのも、今後楽しくなっていくのだろうか。スーパーに寄って、カレーを作る。最近けっこう友達としゃべったり遊んだりする機会が多く楽しい。コンビニで電気代の支払い、本の発送。
開店。店頭買取1件。栗林公園内の掬月亭で作品の展示をしているという陶芸家の方がご来店、my ceramicsの作品やzineなどをたくさんお求めいただいた。偶然立ち寄ったとのこと。うれしい。栗林公園にはよく行くけど掬月亭には行ったことがなかったので、明日行ってみようか。買取で入った灰田高鴻「スインギンドラゴンタイガーブギ」1巻を読む。
白鳥のことを調べてみたら、香川県にもいろんなところに飛来しているらしく、ほっとした。
今日から長いこと休んでいた短時間のそうじバイトが復活。今のところ週4で入れてるけど、様子を見つつ減らしていくかもしれない。
2020年10月29日木曜日
2020年10月29日
28日夜
馬場君とLINEして、今週末土曜の午前中から昼間にかけて河川敷で焚火をやろうということになった。ウインナーとか焼いて、パンにはさんで昼ごはんにしよう。
「島尾敏雄対談集 ヤポネシア考」読み始める。以下の文章は石牟礼道子、松浦豊敏、前山光則との対談から、前山の発言。
「戦時中に、出兵する人に『がんばって戦ってこいよ』と旗を振ってた人たち。あるいは送られる兵士たちが『がんばってきます』と言ってそれに応える。それを吉本(隆明)氏は『紋切り型』と表現していたと思うんですけれども、で、そういうことやってる人たちが、その儀式が終って家に帰ると、もう違うんだ、というようなことですよね。(略)町にも村にも、日常的に、いつもあるんですけどね、それは何なのだろうな、と思うんですよ(笑)。何なのでしょう。どういうふうに考えれば良いんでしょうね。」
筋トレ、シャワー。絵をやる。キャンバスを一枚白く塗っていろんな線を引っ張ってみるが、なかなかうまくいかず苦しい。「うまくいかなくなるほど良い」という状態にまで自分をもっていくのには忍耐がいる。
29日
朝7時半に起きる。ごはん食べて絵。途中まで良い感じに進んでいたキャンバスを一部塗りつぶす。
外出。銀行をまわってお金を出したり預けたり。思っていたよりも口座にお金があり、安心する。喫茶店に入る。スケッチブックに何枚か絵を描く。読書。細々とした用事が多いせいか、なんだかそわそわして落ち着かない。喫茶店を出て、レターパックを買ったり、スーパーや100均に行ったり、無印でスウェットパンツを買ったりして帰る。手羽中の酢醤油炒めとキャベツの浅漬けを作り、弁当完成。
開店。店頭買取1件。品出し進める。川上さんとマンガの話。矢野さん、但馬さんが展覧会で購入した絵やドローイングコピー本を取りに来てくれる。うれしい。
来月いっぱいまで愛媛県美術館では真鍋博展をやっている。どこかの土日に、まどに店番を頼んで、鈍行列車で松山まで行こうかと思う。片道4~5時間かかるけど、本がたくさん読める。「四国再発見早トクきっぷ」というのを使うと、2100円でJR四国の普通列車が1日乗り放題になる。18きっぷよりも安い。
今日はゆっくり風呂に入りたい。
2020年10月28日水曜日
2020年10月27~28日
26日夜
閉店後、本の出荷。久々に選書の依頼が入る。南アフリカ出身の友人へ、「日本の生活環境が垣間見えるような小説を4千円分」送りたい、とのこと。時代や設定などがうまいことばらけるように本を選ぶ。戦争文学も少し入れた。
シャワーを浴びて、翌日のドライブに持って行くものの準備。「ブックオフ大学ぶらぶら学部」読み終えて寝る。
27日
朝7時半に起きる。今日はドライブ。
レンタカーを借りて、家で荷物を積み込み、まずは上原屋でうどん。冷かけ小とたこ天。たこ天はやわらかく、衣に青のりが入っていて香ばしい。
塩江に向かう。193号線は多分出張買取の時に高松空港くらいまでしか行ったことがない。山間に点在する、昭和を感じるお店や看板がたのしい(といっても、廃業してしまったところが半数以上)。道の駅に車を停めて川を見る。足湯も売店も火曜は休みのようだ。
山を越えて徳島に入る。普段の生活で山に囲まれるということがないので、とてもいい気分になる。道に迷いつつも白草社さんへ到着。以前時宅へ出張されていた時にカレーを食べたことはあるけれど、店舗にうかがうのは初めて。店内にはzineのコレクションもある。ホタテのカレーとチキンのカレーを頼んで、まどと交換しつつ食べる。おいしい。後から辛さがくる。カルダモンアイスもあっさりしていて、カレーの後食べるのにちょうどよかった。
穴吹川の上流へと向かう。だんだん道路は細くなっていく。ところどころすれ違いも難しいような箇所があり(ガードレールの向こうは崖)、祖谷を思い出す。「天神の瀬」というところに行くと、駐車場が有料なのに係員の人が誰もおらず、黙って停めるのもなんだか嫌な気がして、さらに先の「二又の瀬」というところまで行く。先着のご夫婦が椅子とテーブルを広げてくつろいでいた。テントを張り始めると「デイですか?」と聞かれたので、「デイです」と答える。川原を散歩。浅瀬でいろんな方向に小さい波の寄せている箇所があったり、ゴカイがのたくっていたり(初めてみたけど、思ったより長かった)していて面白い。まどはテントの中でごろごろ、自分は外で読書。坂口恭平「しみ」読み始める。以前読んだ「現実宿り」もすごかったけど、この本も面白い。どこにいるのかわからなくなる。
テントを片付けて、高松へ戻る。穴吹へは1時間ちょいで来れることがわかった。多肥に新しくできたぽかぽか温泉に行ってみる。サウナが広く、水風呂も2種類あり、外気浴用のベンチもたくさん設置されていて、外にはボルダリングのコーナーもある。クラフトビールまで売られている。すごくきれいで清潔感のある施設に潔癖症のまども満足。岩盤浴コーナーで若い男女グループが楽しそうにしているのも良い雰囲気だった。また来たい。
レンタカーを返して、昨日から営業を再開した時宅へ行く。店内には新たに木やアクリル板で作られたパーテーションが設置されている。ビビンバと4種のおかずプレートを頼む。すだちチューハイと角ハイ飲む。まどはフルーツパフェも食べる。モモさんもいきいきしている。うれしい。
帰って、「しみ」読み終えて寝る。
28日
朝8時ごろに起きる。天気が安定してきている。洗濯物たたむ。ごはんを食べて、少しぼーっとする。売れた絵を梱包したり、弁当用にタコミートとニラ玉を作ったり、八百屋に行ったりしているうちに、あっという間に開店時間が迫る。
よく「山派か、海派か」というのが話題にのぼるけど、自分は圧倒的に川派だなあと思う。なんでかはよくわからない。
開店。ネットでよく売れている。発送準備進める。オンラインで火災保険の加入手続き。少し品出し。平尾君来てくれて、焚火の話などをする。堀金君とみきちゃんも来てくれた。
今年茎で個展をやって、2年前に茎でやった時と比べて自分の気持ちの変化を感じた。年々、香川の人達に絵を見てもらいたいという気持ちが大きくなってきている。できれば年に1回は高松で個展をやって、絵の変化を継続して見てもらえたら良い。2年に1回くらいは県外でもやれればと思う。今まで自分のやってきたことも大事だけど、やっぱり昨日今日に何をやったのかがそれ以上に重要だ。どんどん作っていきたい。
今日は少し本を読んで、絵を描く。
2020年10月26日月曜日
2020年10月26日
25日夜
本を出荷してスーパーへ買い物。まどとプリンを食べながら話す。まどが新しいiPadを買ったので、おさがりを安く譲ってもらえることになった。料理。手羽中の酢醤油炒め(久々に花椒を入れた)、オクラの梅肉和え、野菜炒めを作る。シャワーを浴びて、夏目漱石「草枕・二百十日」読み終える。巻末に収められた自身による解説の中に、以下のような文章がある。
「普通の小説ならば、この主人公は甲の地点から乙の地点に移っていく。すなわちそこに事件の発展がある。この場合における作者は、第三の地点に立って事件の発展していくのを側面から観察しているのだが、『草枕』の場合はこれと正反対で、作中の中心人物はかえって動かずに、観察する者の方が動いているのだ。」
26日
朝8時前に起きる。今日はまどの誕生日。昨日たくさん寝たのでそこそこ余力がある。ごはんにしょっぱくなってきたキャベツの浅漬けを乗せて、緑茶をかけて食べた。
ソレイユで黒沢清監督「スパイの妻」見る。毎週月曜日はメンズデーで安く見れる。午前中のうちに終わる回があって良かった。
開店。品出しやメールの返信などを進める。店頭買取1件。時宅のモモさん来てくれる。時宅は今日から予約制にて営業再開。休憩中「ブックオフ大学ぶらぶら学部」読み始める。
明日は定休日。まども有給をとっているので、徳島へドライブに行く。
2020年10月25日日曜日
2020年10月24~25日
23日夜
閉店後、本を出荷し、コンビニで物件の保証委託料を払う。札幌の芝さん発行のフリーペーパー「プレス芝」をネットプリントで印刷。
帰ってアルフレッド・ヒッチコック監督「ロープ」見る。風呂に入り、夏目漱石「草枕・二百十日」読み進めて寝る。
24日
朝8時半に起きる。まどとkincoさんでモーニング。店内ではへちま文庫さん選書による古本も販売されている。グラノーラおいしい。読書進める。帰って、昨日データを作った店の宣伝ポスターを印刷し、濡れても大丈夫なようにプラスチックケースへ入れる。自治会長の岡さんに連絡して許可をいただき、交番裏の掲示板に貼る。
開店。お客さんが多くうれしい。買取依頼のご連絡も何件かいただく。発送準備、品出しも少し進める。新居浜から読×舎(よみかけしゃ)の佐々木さんが久々に来てくれて、いろいろ話す。店舗の準備着々と進んでいる模様。詩集を買ってくれた。以前飲み会で一緒になった時、詩を書いてるんですと言ったことを覚えていてくれたらしい。ありがたい。Twitterやブログに書いた文章も、またそろそろまとめたい。
16時になり、まどと店番を交代して、まどの晩ごはんを準備して、茎に向かう。いよいよ個展の最終日。岡山から戸田さんが来てくれたり、さっこ、小鉄君、藤谷さん、まいちゃん、田中君などなど、いろんな人とゆっくり話ができて良かった。スケッチブックに2枚ほど描く。19時をまわって、近藤君がやってきて2時間ほどかけて絵のブツ撮りをする。今回はキャンバスが5枚、ドローイングのコピー本が2冊売れた。お越しいただいたり気にかけていただいた全ての方々に感謝。会期中にお客さんや茎のめぐさんやまどと話した中でいろんなことを考えたけど、あんまり文字にすると感情がうわずって大きなことを書いてしまいそうなので、やめておきます。
めぐさんに車で絵と一緒に送ってもらう。到着するとさっこがまどと話していた。さっこと別れ、まどとraiさんで小さく打ち上げをする。春雨鍋、生春巻き、のり塩ポテト。いろいろなことを話す。オリオンビール2本飲む。この日店は店頭買取が2件、引き取りも1件。店も絵もどんどんやっていこう。
帰って、歯を磨いてさっさと寝た。
25日
朝9時半に起きる。お酒を飲んでも、ずっとしゃべっていると悪酔いしないようだ。この日もまどとモーニング。いつもはそれぞれ別のことをしていることが多いけど、今回はずっとしゃべっていた。相手の話を聞く準備ができていることをお互い感じながら話すのは楽しい。主に夏目漱石の話をする。喫茶店を出て無印へ。まどは明日誕生日なので、金属製の小物入れ(コンテナ―と呼ぶのか?)を買ってプレゼントする。まどはものの整理が好きだ。
開店。この日は店頭買取2件、ありがたい。品出しを進める。個展で絵を買ってくれた方々へ、受け渡しの件で連絡する。あまりに寒いので暖房をつけ、ヒートテックをはく。店の中はほとんど日が当たらないので(日が当たっても本が焼けてしまって困るのだが)、昼間は外より寒いと思う。空気が乾燥している。晩ごはんにまどが鯖のスモークを作ってくれた。おいしい。普段と違う料理が出てくると、気持ちに余裕ができているのかな、という感じがしてこちらの気分もよくなる。
今日はこれから風呂に入って、本を読みたい。
2020年10月23日金曜日
2020年10月22~23日
21日
まどと一緒に黒沢清監督「回路」見る。まどかさんからもらったマスカットとてもおいしい。料理。親子丼、水菜のサラダ、にんじんのおかか和えを作る。もっと具材をいろいろ使いたいけど、そうすると作りすぎて余ってしまう。
22日
朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてシャワー。眠気がすごいのでさらに1時間ほど寝る。外出。郵便局、酒屋、八百屋とまわって帰る。マルセー・ルドゥレダ「ダイヤモンド広場」読み始める。
もう一ヶ月もすれば、ストーブなしではつらくなるだろう。今のうちに絵の作業を進めたい。リサイクルショップで安い電気ヒーターでも買おうか。
開店。この日は一日降ったり止んだりの不安定な天気で、気圧の変化か、頭も痛かった。昨日はたくさんお客さんが来たけど今日は少ない。天候よりも気圧の変化がお客さんの行動に影響している気がする。
閉店、読書。「ダイヤモンド広場」読み進める。するすると、次どこへ展開していくのかわからないような自由な文章。まどが翌日の弁当のためにかき揚げを作ってくれていたので、トマトと水菜のサラダを作り足す。
キャンバス進める。いい感じになってきた。絵を見て「へーこういうこと考えてるのか…」と思って、それがどういうことなのかが実ははっきりわかっていないことに、少し経ってから気が付いたりするのが良い。
23日
朝7時半に起きる。ゴミ出し。朝ごはん。読書。キャンバス進める。YouTubeに公開されていた、佐々木敦と寺尾隆吉によるホセ・ドノソについての対談を聞きながらやる。あまり何も考えず色や線を置いていたところに、マーカーで人を描いてみる。うまくいっているような、そうでもないような。前にやった書き方に戻ってしまっている気もする。消すかもしれない。外出、本を出荷して100均に寄る。帰って「ダイヤモンド広場」読み終え、少し筋トレ。夏目漱石「草枕・二百十日」読み始める。
「住みにくさが高じると、安い所へ引き越したくなる。どこへ越しても住みにくいと悟った時、詩が生れて、画(え)ができる。」
「ちょっと涙をこぼす。この涙を十七字にする。するやいなやうれしくなる。涙を十七字に纏めた時には、苦しみの涙は自分から遊離して、おれは泣くことのできる男だという嬉しさだけの自分になる。」(「草枕」)
弁当を用意する。今日みたいにおかずを2人して用意する日がたまにあって、こういう日は夫婦で人生を戦っているという気持ちがわいてくる。
開店。雨が止んで、お客さんも多い。タジマさんが展覧会を見た感想を伝えに来てくれる。うれしい。郵送買取分のお金の振込み。ポリ裏にある掲示板に貼るためのB4サイズポスターのデータをIllustratorで作る。
今日はこれから映画を1本見ようと思う。明日は展覧会最終日。
2020年10月21日水曜日
2020年10月20~21日
19日夜
スーパーに行って料理。豚しゃぶポン酢和え、かぼちゃの煮付け、枝豆ともやしとみょうがのナムル、キャベツの浅漬けを作る。ゆっくり風呂。レッシング「ラオコオン」少し読み進めて寝る。
20日
朝7時半に起きる。ゴミ出し。朝ごはんを食べて、少しぼーっとする。今日の夜はtooniceにて出店なので、店頭の在庫から本を選ぶ。
外出。春日川へ行く。河川敷は芝生になっており、ところどころ茂っていて、緑の匂いがする。トノサマバッタを久々に見る。なんとなく昭和っぽい顔つき。香東川ではほとんど見ない鵜は、春日川ではよく見かける。全身筋肉といった感じの動きがかっこいい。テントウ虫もがんばって歩いている。鳥とか虫とかの動きを見ているとなんとなく落ち着くのはなぜだろう。日が照ってきて少し暑い。
家に戻って昼ごはん。絵を描く。途中まで進めてた絵をまた半分くらい白で塗りつぶして、描き加えていく。1枚完成。最近は描いてはつぶしてを繰り返す、先が見えないような描き方をすることが多くて、うまくいかない時は苦しいけど、その分完成が突然やってきた時の高揚感は大きい。サンリンシャへ買取募集のチラシを置いてもらいに行き、喫茶店で読書。その後茎に行く。今日もめぐさんやお客さんといろんな話ができて良かった。
荷物を台車に載せ、tooniceへ運ぶ。ライブのリハと出店の準備を済ませ、晩ごはんを食べに戻ったらご飯を炊いていなかったので、パンを買って食べる。今回のイベントはライブもけっこううまくいったし、本も売れたし、いろんな人と少しずつお話できてよかった。ライブはレコードプレイヤーに乗ったレコードにマスキングテープをたわませた状態でたくさん貼付け、アームなどにこすれる音をピエゾマイクで拾うというもの。途中、ピエゾをつまんでレコードの溝に当て、レコードの音を拾ったりもした。集中しててあまり周りを見れてなかったけど、けっこうお客さんもしっかり見てくれている人が多く、うれしかった。
帰ってシャワー。片付けは翌日にして、まどと少ししゃべる。まどは現在の職場でイラストを描く仕事をしていて、個人の成果をきちんと口に出して評価する雰囲気があるのが良い、と言っている。自分も見習わないといけない。
21日
朝8時過ぎに起きる。疲れている。昨日買って余ったカレーパンを食べる。
絵をやる。キャンバスを適当にテープでマスキングして、ガッシュで何種類かの色を乗せていく。なんとなく良くなりそうな雰囲気。外出して、レターパックを買い、公園で読書。「ラオコオン」読み進める。
「ヘレネを美しく描けなかったのは私のせいではない。非難は文学という私の芸術の狭い制限がうけるべきものだ。私としては、この狭い枠内からはみださなかったことをほめてもらいたいのだ」思わず笑ってしまった。
開店。昨日の出店で出した本を棚に戻す。郵送買取の本が届いたり、受託商品関連の連絡をしたり、ちょっとした配送トラブルがあったりして、思いのほか忙しい。気温の変化も落ち着いてきたせいか、お客さんは先週と比べて増えてきた。日が暮れてくるとけっこう冷えてくる。休憩中「ラオコオン」読み終える。疲れたし、思ったよりも売れたので、山川直人「コーヒーもう一杯1」も読み終える。
今日はこれからまどと映画を見る。その後料理。
2020年10月19日月曜日
2020年10月18~19日
17日夜
まどとしゃべって、堀江敏幸「子午線を求めて」読み終えて寝る。
18日
朝7時半に起きる。この日はまどが店番をやってくれることになっている。朝ごはんを食べて外出。
久しぶりに丸亀へ。猪熊弦一郎現代美術館でやっている「窓展」に行く。2階展示室の、ローマン・シグネールとTHE PLAYの作品が並んでいるところがすごく良かった。
岡山へ。レンタサイクルを借りて、まずは昼食。ミレンガでベジタブルビリヤニを食べる。かなり量も多くおいしい。満腹。吉備路文学館に行き、高祖保展を見る。高祖保は牛窓の出身で、「雪の詩人」と呼ばれている。金沢に住んでいたこともあったようだ。内田百閒や正宗白鳥、木山捷平、西東三鬼などの原稿も展示されていた。木山捷平の字はかなりのくせ字だったけど、小説の雰囲気にもつながるような味わい深さがあった。
古京文庫さんへ行く。ペーパートークにも参加してくれた成瀬遠足さんとお店の前で落ち合い、ご紹介する。成瀬さんは岡大の短歌会に所属していて、古京さんは詩歌関係の品ぞろえもすごいので、一緒に行けて良かった。欲しかったナタリー・サロートの単行本が3冊もあり驚く。本当にすごいな。「見知らぬ男の肖像」を購入。ほかナット・ヘントフ「ジャズ・カントリー」、クッツェー「夷狄を待ちながら」、徳田秋声「仮装人物」を買う。読んでいない本もたまっているので、かなり絞った。
成瀬さんと一旦別れ、ながいひるへ行く。店内に入ると、昨日配信されていた「ベルリンうわの空 ウンターグルンド」のトークが流れていた。久しぶりに木村さんといろいろ話す。コロナで常連さんのありがたみを改めて感じた、などなど。うちの店ももう4年弱になります、と言うと「後からできたお店がどんどん立派になっていくな~」(ながいひるは7年になるとのこと)と言っていたけど、ながいひるは明るくていつも商品がぴしっと並んでいて、すごいなと思う。島田虎之介「東京命日」と高橋和巳「悲の器」を購入。
OFにしわしわの個展を見に行く。思ったより点数も多く、いろんな形態の作品があって、見応えがあった。行司君といろいろ話す。高知大学に通っている吉田さんと偶然会う。内定が取れて、後は卒論をなんとかしないとというところらしい。
駅近くのぴいぷるという小さな喫茶店に、成瀬さんと吉田さんと行く。コーヒーとワッフルを食べながらぽつぽつと話す。
2人と別れ、駅周辺を散歩。駅2階の売店で、まどへのおみやげに白桃味のきびだんごを買う。ギャラリーが終わった行司君と合流して、ベトナム料理の食材店2階にあるレストランへ。お客さんが100%ベトナム人だった。半生の牛肉が乗ったフォー、豚の耳が練りこまれたハム、川魚のフライのチリソースがけを頼む。2人ともウーロン茶。お酒を飲まずにゆっくり話すのが最近楽しい。
電車の中でレッシング「ラオコオン」読み始める。スケッチブックにボールペンで数枚描く。
帰ってまどといろいろ話し、シャワーを浴びて寝る。
19日
朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、絵を描く。なかなかうまいこといかず。ミルクティーを飲みながら読書。個展は今日を入れてもう残り5日、早いもんだ。
開店。外は寒く、暖房をつけても良さそうなくらいだ。マフラーやひざかけが欲しくなる。お客さんは少ないが、ネット出品していた商品がよく売れる。発送準備、メール返信など作業進める。買取が少ない。もっとチラシをまいたりとか、宣伝をがんばらないといけない。
明日はtooniceで出店とライブ。今日はこれから料理をして、絵を描く。
2020年10月17日土曜日
2020年10月17日
2020年10月16日金曜日
2020年10月16日
2020年10月15日木曜日
2020年10月13~15日
12日夜
「稲垣足穂コレクション1 一千一秒物語」(ちくま文庫)読み終え、料理。まどが鮭を焼いてくれていたので、青梗菜とニンジンのおひたし、ポテトサラダを作る。ポテサラに塩を入れすぎてしょっぱくなってしまった。筋トレして、シャワー浴びて寝る。
13日
朝7時半に起きる。定休日。ゴミを捨てて、朝ごはん。カレル・チャペック「チャペックの犬と猫のおはなし」読み始める。まどと一緒のタイミングで家を出て、お金をおろして国保を払う。喫茶店に行って読書。
帰って絵をやる。キャンバス2枚(8号と20号)を白く塗り、鉛筆やガッシュで描いていく。なんとなく、また絵の描き方にくせがついてきたように感じる。
昼ごはんを食べて、zoomで取材を受ける。zoomを使うのは初めてだったけど、問題なくいけた。東京から高松へ引っ越すまでの経緯や、東京に住んでいた頃はどんな活動をしていたのかなど、けっこう詳しく聞いていただいてうれしい。今後の展望を聞かれて、少し迷って、常に変化しているお店にしたい、と答える。
茎に向かう。瓦町駅の改札前でいろんな味の大福が売られていたので、3個買う。今日はマルテの近藤君が展示風景の撮影をやってくれた。大福を食べつつ、めぐさんと3人でいろいろ話す。描いている時の精神状態?の話など、けっこう抽象的な話題にも興味を持って聞いてくれてうれしい。この日もたくさんの方がいらっしゃって、何枚か売れていた。ありがたい。手が出なかった高い本をごほうびに買おうか迷う。
仕事の終わったまどと合流して、久しぶりに六ろくへ行く。カレーとポテトとウインナーとビール。マンガの話をする。大嶋宏和「LOW LIFE」読み終える。
家に帰り、眠気をこらえながら料理。塩気の強すぎたポテサラにふかしたじゃが芋を追加して、味を整える。手羽先の酢醤油炒めも作った。早めに寝る。たくさん人としゃべって楽しい一日だった。
14日
朝7時半起き。胃が重いので、朝ごはんはヨーグルトを食べて済ませる。パソコンで映画を見ようとしたら動きが遅いので、いらないアプリをアンインストール。溝口健二監督「浪華悲歌」見る。小泉文夫「音楽の根源にあるもの」読み始める。
絵をやる。昨日手を付けたキャンバスの一部をまた白いペンキで塗りつぶしていく。いい感じになってきた。
開店。また少し涼しくなった気がする。半袖で歩いてる人もまだちらほらいて、ちょっと寒そう(自分は新潟の出身だけど、まどよりも寒がりだ)。店頭買取1件。少しずつ品出しを進める。けっこうお客さんが多い。
西荻窪の「旅の本屋のまど」さんがご来店。丸亀のご出身とのことで、短い滞在時間の中で本屋さんを回られているそうだ。西荻窪に住んでいた頃は、のまどさんにもよく行っていたのでうれしくなる。東京の状況をいろいろお伺いする。やはり東京と比べれば香川はだいぶゆるいようだ。店へのお客さんの入りもコロナ前の感じに戻ってきている。
閉店、本を出荷してスーパーに行く。帰って読書。筋トレ、風呂、絵少し描いて寝る。
15日
朝7時半に起きる。だいぶ涼しい。ゴミ捨て。卵焼きを作る。ごはんに納豆としらすを乗せて、ゆかりをかけて食べる。おいしい。まどと27日の予定について話し合う。この日はまどの誕生日の翌日で、二人でドライブに行く予定。時宅が営業を再開するそうなので、予約することにした。
栗林公園に行く。公園の周りは今どき珍しく、常駐の係員さんがのんびりしているタイプの駐車場がちらほらある。いつものベンチに座る。池の向こうの森から聞こえてくる鳥の鳴き声や茂みの音と、近くで時折鳴る、木の実が落ちるポトッという音の距離感の違いが、なんとも言えず良い。「音楽の~」読み進める。谷川俊太郎との対談面白い。ピンキーとキラーズやかまやつひろし、ぴんからトリオなどのヒット曲を例にして、メロディが日本古来のわらべうたに通ずるものであり、近代化のもと導入された西洋音楽教育に真っ向から対立するものだと述べている。
帰って、20日にtooniceでやるライブの準備をする。レコードプレイヤーを使う予定で、いつもと違う見せ方でやりたいけど、どうしよう。
開店。店頭買取1件。配布用のチラシの増刷。買取募集の文言を枠で囲って強調する。ネット出品の作業を進める。
今日はこれからまどと一緒にDVDを見ようと思う。
2020年10月12日月曜日
2020年10月11~12日
10日夜
ゆっくり風呂に入って、木山捷平「大陸の細道」読み終える。早めに寝た。
11日
朝8時過ぎに起きる。ぐっすり眠れた。気持ちいい。キャベツの浅漬けをごはんに載せ、ちりめん山椒をかけて、お茶漬けにして食べる。
絵をやる。油絵の描かれているキャンバスを白いペンキで塗りつぶし、乾かないうちに鉛筆で線を引いていると、油絵具が割れてポロポロ崩れてきた。紙で拭きとるついでに色を伸ばしていく。さらに鉛筆やシャープペンシルで線を引いていく。どうなるだろうか。
料理。ひき肉と野菜をみそや生姜などで炒める。「稲垣足穂コレクション1 一千一秒物語」(ちくま文庫)読み始める。
開店。店頭買取3件。お客さんは多い。ネット出品作業などを進める。
閉店後、栗林のマクドナルドへ行く。スケッチブックにボールペンで絵を描く。スケッチブックに描いていると、頭の中に気になる形や線のストックがたまっていくようでいい。読書。帰ってシャワー。午前中にやったキャンバスを進める。途中までやるつもりが、やっているうちにどんどん進んでいき、完成。疲れたけど良い感じ。
12日
朝7時半に起きる。不燃ごみ捨てる。ごはんを食べて、スケッチブック1枚描く。
外出。銀行に寄って電気代を払う。今日は郷東町のマクドナルドへ。広くて空いててきれい。本を読む。ブックオフに寄って、色川武大「怪しい来客簿」、上林暁「聖ヨハネ病院にて/大懺悔」購入。帰宅してお弁当を準備。まどが作ってくれた大学いもがすごくおいしい。サツマイモは実家から送られてきたもの。
開店。品出しを進める。最近はここ10年くらいの日本の小説がよく売れている気がする。店頭買取1件。明日は昼間にインタビューがあるので、zoomをダウンロードする。初めてだけどうまくいくだろうか。
今日は疲れた。料理して早く風呂に入りたい。明日はインタビューの後、15時半頃に茎に行って閉店までいる予定。
2020年10月10日土曜日
2020年10月08~10日
07日夜
まどと一緒にベンさんの店に行く。ラムのジンジャー割とスモークウィンナー。隣に座った方が偶然仏生山のへちま文庫の方で、いろいろお話した。展覧会のチラシを置いてもらう。
08日
朝7時半起き。料理。卵焼きとキャベツの浅漬けを作る。胃の調子がよくないので朝ごはんはヨーグルトのみ。まどと一緒に外出し、喫茶店へ。木山捷平「大陸の細道」読み始める。100均に寄って帰宅。久しぶりに大きめのスケッチブックにインクで絵を描いてみる。うまくいかず。
開店。雨。お客さんは少ない。台風が一番接近するのはどうやら明日のようで、展覧会初日のあさっての天気は雨のち曇りとなっている。早いとこ過ぎ去ってほしい。店頭買取1件。
今から10年前の2010年ごろは、自分が今までやってきたことをやたらと説明しようとしていた。やりたいことがなんとなくつかめてきた時期だった。その後、自分で説明するのはなんだかかっこ悪い気がして、展覧会の時にプロフィール文だとか自分について書いてもらった本だとかを会場に置くことはほとんどしていない。今回は高松へ越してからやってきた中でも一番良い展示になりそうな気がするし、ここでもう一度振り返ってみるのも良いかな…と思って文章を書き始めたら、いろんなことを思い出しすぎて気持ち悪くなってしまった。東京と高松という場所の違いを過剰に意識してしまいそうにもなる(そういうのは、意識したところで面白い発想が生まれることが少ない)。今やっていることに集中しよう。
23時頃まで展覧会に出す作品リストを作り、早めに寝る。
09日
朝7時半に起きる。外は雨。ごはんを食べて搬入の準備。今までの展覧会や参加したイベントのチラシもあったので、箱に入れて、会場に置くことにする。気持ちが落ち着かず、少し作業をしては休んでの繰り返し。昼はうどん。
雨の中、台車で2往復して絵や木材を運び込む(搬出は茎のめぐさんが車を出してくれることになった)。大きな窓のところに木材であみだくじ状の格子を作り、絵の展示できるスペースを増やす。持って行った30枚のキャンバスは全て展示できた。天井からテグスでドローイングのコピー本もぶら下げて、19時半頃に作業終了。仕事を終えたまどもやってきた。
めぐさんに、近くのTempelというお店に連れて行ってもらう。店主さんが、屋島でひだまりカフェというお店をやっていた方だった。屋島西町に住んでいた時にモーニングをよく食べに行っていたお店だ。めぐさんと以前からお知り合いだったらしい。偶然の再会に驚く。鮭のムニエルや生春巻きなどの定食おいしい。
帰って芳名帳のデータを作る。シャワーを浴びてすぐに寝た。
10日
朝8時起き。「大陸の細道」続き読む。まどと喫茶店でモーニング。戻って掃除と洗濯。
まどに店番を頼んで、茎に行って展示を微調整する。また今日も昼ごはんはうどん。展覧会にどんどんお客さんが来てくれてありがたい。ドローイングのコピー本が湿度と重力でへたっていたので、黒い厚紙で表紙を作って補強する。
店番を交代。店頭買取1件。映画関係、マンガなど。発送準備を進める。少し品出し。閉店間際に友達が来てくれて、個展の感想を聞かせてくれる。とてもうれしい。この日は早くも絵が2枚売れた。すごいな。香川でも個展を年に一回くらいのペースでやれたらいいなと思う。作品が変化していく様子を継続的に見てもらいたい。
今回の個展で出している絵は全て今年に描いたもので、白地にいろんな線や色や形を散らした絵が多い。下書きの鉛筆の線だとか、塗りつぶそうとして途中でめんどくさくてやめたとか、修正しようと白く塗ったけどうっすらと下に透けているとか、そういった本来なら排除する部分をどんどん取り込んでいこうという姿勢で取り組んだ。それを繰り返していると、失敗と成功の垣根が曖昧になっていって、一筆一筆の全てがOKな感じになってくる。いくらでも続けられそうな気がしてくるけど、それでも「完成」が突然やってくるのが、なんだか不思議だ。
今日は疲れたので、ゆっくり風呂に入って本を読む。
2020年10月7日水曜日
2020年10月06~07日
05日夜
ジャック・ターナー監督「過去を逃れて」見る。シャワー。SNSでショックな投稿を見てしまい、気持ちがざわついてなかなか寝付けず。
06日
朝7時半起き。定休日。眠い。「オーウェル評論集」(岩波文庫)読み進める。
展覧会の会場に置く作品リストに載せるための写真を撮る。日当たりの良い白い壁にフックを貼付け、キャンバスをひっかけてスマホで撮影。普段は照明の明かりの下で描いていて、また最近の絵は薄塗りやかすれた鉛筆の線が多いせいか、こうして自然光に当てて見てみるとかなり印象が違う。茎の店内ではまた違ってきそう。水平をとりづらいなと思ったら、どうもキャンバス自体少し歪んでいるようだ。裏面に描かれたタイトルと完成した日付、使用した素材などもメモをとりつつ作業を進める。2時間半ほどかかって終了。
昼ごはんを食べて外出。こないだ友人の二艘木洋行が最近作った画集を通販したので、郵便局で振り込む。仏生山へ。いつも温泉の後にブックオフへ寄っていたけど、今日は順番を逆にする。ノヴァーリス「青い花」、夏目漱石「彼岸過迄」「行人」購入。温泉でゆっくりする。清潔で広い空間で、湯上りの体を風にさらしているだけで気持ちがいい。
街へ戻り、ジャズ喫茶のUP-TOWNさんに初めて入る。良い音でジャズを聞きながら読書。「オーウェル評論集」読み終える。ユダヤ人差別に関しての章が今とまったく重なってしまうことにぞっとする。「タラブックス インドのちいさな出版社、まっすぐに本をつくる」読み始める。
スーパーに寄り帰宅。洗濯物をたたむ。料理。ミートソースと、翌日の弁当用にゆかりをまぶした里芋煮を作る。まどが帰ってきてごはん。
夜は午前中に撮った写真の切り抜き作業。iPhoneから画像を取り込んだらHEICという形式で保存されていた。JPEGに変換するのにひと手間かかる。終わった頃にはいつの間にか深夜になっていた。歯を磨いてすぐに寝た。
07日
朝7時半に起きる。もう肌寒い。油断すると風邪をひいてしまいそうだ。
銀行に売上金を預けて、栗林公園に行く。ベンチに座って山を見ていると、山肌に立つ木々の枝がざわざわと揺れていて、ぼーっと眺めてしまう。修学旅行?の学生や、団体客が多く目に入った。「タラブックス」読み終える。
開店。お客さんはそれほど多くない。藤井さんが、旧グッゲンハイム邸の森本さんを案内して来てくれる。アートコレクターのみそにさんが撮影した、堀浩哉のトークイベントの動画を流して音だけ聞く。
頭がふらふらするなあと思ったら、雨が降ってきた。台風が近づいてきている。明日以降3日間くらい雨が続くようだ。香川でこんなに雨が続くなんて珍しい。展覧会の搬入日も初日も雨か。しょうがないけど、雨に濡れないように絵を運ぶのは面倒だな。
ご近所のライブハウスtooniceの井川さんから連絡があり、20日に行われる物販メインのイベントに参加することになった。DJやライブも行われるとのことで、自分も本を売る他にライブもやる。かなり久しぶり。何やろうかな。
今日はこれからまどとベンさんの店に行く。
2020年10月5日月曜日
2020年10月05日
04日夜
閉店後、疲れて一休み。「オーウェル評論集」(岩波文庫)読み始める。少し机に突っ伏して視界を真っ暗にし、何も考えないようにしてみる。5分くらいこれをやるだけでだいぶ気分がリセットされる(人に見られると心配をかけるので注意が必要)。明日の弁当用にカレーを作る。少し絵の続き。展覧会には間に合わないかなと思っていた絵がいきなり進む。楽しい。
05日
朝8時前に起きる。外の天気はどんよりと曇っていて、ベランダは濡れている。これから晴れるらしい。ごはんを食べて、喫茶店に行き読書。「オーウェル評論集」読み進める。
「こういう調子が出るたびに、小説全体の調和ががたつくのだ。だが、ディケンズはあきらかに全体よりも部分のほうがすぐれている作家なのであって、こんなことはたいした問題ではない(中略)あとになって首尾一貫しない行動に出るような人物を作るところで、だんぜん才能を発揮するのである。」(「チャールズ・ディケンズ」)
八百屋に行って帰り、絵をやる。完成。午前中のうちに喫茶店で本を読んで、一枚絵が完成すれば、今日はもうかなり良い日なんじゃないかという気がしてきて、古本屋の仕事にもはずみがつく。昨日のうちにカレーを作っておいて良かった。
昨日いらした常連のお客さんが、おつれの方に「齋藤さんはアーティストが本業なんですよ」と言うと、その方はへぇーっという顔になった。自分は「本業…どうなんですかね」と言って、なぜ自分ではぐらかすのかわからなくなり、こういう逡巡が高松に来て本当に欲しかったものだったんだ、と気が付く。絵を描いていることで、絵にも描けないような経験をする。絵描きは絵という自分の言語を既に持っていて、あえてその経験を言葉にすることは少ない。絵は言葉の一割も表現できないし、言葉は絵の一割も表現できない。しかし作れば作るほど語彙と視界はぐんぐん広がり、経験は増えていく。
開店。お客さんはちょっと少ない。からっとした薄曇りで、過ごしやすい天気。雑誌の引き取り1件。来年に店で予定している企画のメール連絡をする。いつも毎回緊張するけど、わくわくする。どうなるかな。
若い男の子がトートバッグを買ってくれて、しばらくするとまたやってきた。友達にあげてしまったのでもう一つくださいとのこと。うれしい。
明日は定休日。今日はこれから映画を見る。
2020年10月4日日曜日
2020年10月04日
03日夜
売れた本の出荷、ついでにスーパーで買い物。お酒を飲みながら安藤俊介「アンガーマネジメント入門」読む。普段引っかかりの多い文章ばかり読んでいるからか、すらすら読める。なりたい自分を、まわりがどういった部分に変化した自分を感じ取ってくれるのかも含めてイメージするのが良いらしい。「悪魔の首飾り」もう一回見る。急に疲れと眠気が襲ってきて、早めの就寝。
04日
朝9時半に起きる。ごはん、シャワー、料理、洗濯とやるべきことをやっていたら、あっという間に開店が迫ってくる。今日の弁当は豚肉の生姜焼き、キャベツの浅漬け、オクラのおかか和え。「アンガーマネジメント入門」読み終える。一人酒は良いことない。
インスタグラムを見ていたら、誰かが投稿した人物の写真に、誰かが「(写っている人は)旧友です!よろしく伝えてください」とコメントしていた。自分は「旧友」という言葉を誰かに対して使ったことがない気がする。第三者として「旧友」という言葉に接した時はどこか懐かしく甘いニュアンスを感じるけど、自分が使うとなると、どこか相手を自分の周りから離れて行ってしまった人のように扱っているのではないか、と思ってしまう。「旧友」と呼び合うような関係って何だろう。話し合うべきことがもう何も無いことをお互いが理解し合って、その瞬間に笑顔がこぼれるような感じもある。
開店。お客さんの中にはアートブックフェア帰りの方も多いように感じる。品出しを進める。
岩手の村上巨樹さんから、「刻まれた音楽とノイズ ミャンマーのレコード事情」が届く。村上さんには、去年ミャンマー音楽についてのトークイベントをやっていただいた。これは録音メディアとミャンマー音楽の関係の歴史について書かれた冊子と、様々な音源を収録したCD(詳細な解説つき)のセット。CDに入っている音源は古典音楽やお芝居の劇伴などいろいろで、生活の中でレコードがどんな存在だったのかをうかがい知れるような内容になっている。https://yoms3110.thebase.in/
まどが旅行から帰ってきた。おみやげにきびだんごとおいしいパンをもらう。
今日はこれから絵を描く。疲れているけどがんばろう。
2020年10月3日土曜日
2020年10月03日
02日夜
まどが借りていた「世にも怪奇な物語」見る。エドガー・アラン・ポ―の原作を元にロジェ・ヴァディム、ルイ・マル、フェデリコ・フェリーニが監督した3作が収められたオムニバス形式の映画。フェリーニ監督の「悪魔の首飾り」、冒頭からラストまでものすごいテンションで突っ走る。もう一度見よう。
シャワーを浴びて料理。キャベツの浅漬け、小松菜とニンジンの炒め物、手羽先の酢醤油炒めを作る。1時過ぎに寝た。
03日
朝7時半に起きる。今日まどは遠出してクリストファー・ノーラン監督「TENET」のIMAX上映を見に行くので、高松駅前のプロントで一緒に朝ごはんを食べる。まどよりも自分のほうが日ごろいろんなところに行っているけど、やっぱり身近な人が旅行前に楽しそうにしているとうらやましくなってくる。まどは「たまにはお店休んでどこか行ったら?」と言ってくれるけど、いつも来てくれるお客さんのことを考えると臨時休業はあまりやりたくない。駅まで見送り。港のベンチに座って、磯﨑憲一郎「肝心の子供/眼の太陽」読み進める。
せっかく駅前まで出てきたので、玉藻公園飛雲閣でやっているSETOUCHI ART BOOK FAIRに行ってみる。去年に比べるとコロナの影響でかなり規模は縮小されているけれど、一般参加のコーナーにはたくさんのzineが集まっていて、特に台湾の方々が作ったzineにはつくりの凝ったものが多かった。
帰って少し休憩し、開店。少しずつ品出し、均一本の補充、一箱入れ替え。店頭買取1件。チョコチップクッキー食べたらニキビ出た。休憩中に「肝心の子供/眼の太陽」読み終える。買取で入ってきた「アンガーマネジメント入門」気になる。読んでみようかな。
出雲から木次線経由で高松に帰ろうとすると、終電は昼の11時になるらしい。
今日はもう一回「悪魔の首飾り」を見て、絵を描きたい。
2020年10月2日金曜日
2020年10月01~02日
30日夜
閉店後、商品の発送。コンビニに寄って、いこさんという方が制作された「環世界1」をネットプリントで印刷する。3編の短い文章が掲載されていて、表紙の絵は先日MOTIFで個展が開催されていた南田真吾さん。帰って読む。「川」という文章の中で、人生を井戸のような浅い深いではなく、川のように横に流れるものとして捉えたい、というようなことが書かれている。田島列島「子供はわかってあげない」読み終える。告白のシーン良かった。
いつも展覧会をやる前には方々へお知らせのメールを送っていたけど、ここ数年はおろそかになっていた。久しぶりに送る。展覧会は10月10日からなので、もう近い。今は古本屋をやっていますとか、ほとんど近況報告のような文章になった。送信すると、案の定いくつかのメールアドレスは無効になっていたようで、エラーメールになって返ってきた。
01日
朝8時に起きる。ごはんを食べて、まどと一緒に外出。栗林公園へ。昨日のお知らせメールに何人かの友人から返信をもらったので(うれしい)、さらに返信。田中小実昌「港みなと」読み始める。様々な港町への旅の記録を収めた一冊。
この日は前に来た時と同じベンチに座って過ごした。たった数日の違いなのに、鳥やセミの鳴き声、池に住む亀の泳ぐ音、木の実の落ちる音など、だいぶ聞こえる音の種類が異なることに気づく。大きい蓮の葉が風に揺られてゴソゴソと擦れる音も良かった。
帰宅。まどが蒸し鶏とおひたしを作ってくれていた。粉ふき芋を作り足して弁当の完成。
開店。平日にも関わらずお客さんは多い。品出しを進める。しわしわのzineがいくつかウェブショップに未登録だったので、登録し、展覧会の情報と一緒にSNSへ投稿する。平尾君が来てくれて、いろいろ話す。
閉店、本の出荷ついでにスーパーで買い物。帰ってアイス食べる。本読んで筋トレ、風呂。少しだけ絵を進めて寝る。
02日
朝7時半に起きる。けっこう寒い。ごはん食べて読書。「港みなと」読み終える。外出、電気代を払って買い物。乾物屋さんで出汁節を買う。帰って絵の続き。かすれや塗り残し、下書きの線で画面をいっぱいにしてみたい。展覧会までにもう1枚できるだろうか。腕立て伏せ少しやる。
開店。涼しくなったからか今日もお客さんは多い。均一本がよく売れる。さっこの月例ライブを再開するので、SNSに告知。今回は10月31日土曜日の開催で、予約優先で先着5名のみ、入場料500円。休憩中、磯﨑憲一郎「肝心の子供/眼と太陽」読み始める。
「港みなと」には津軽半島や三陸、根室の話も載っていた。冬が少しずつ近づいているせいか、北へ意識が向かう。なんとなしに「釧路 駅前」で検索すると、駅前の景色も駅舎の雰囲気もどことなく新潟に似ていた。「根室 駅前」で検索。想像以上に殺風景。「稚内 喫茶店」で検索。「珈琲洞北門館」という喫茶店があるらしい。店構えがすばらしい。電車旅がしたい。高松から松江は鈍行で6時間半ほどのようだ。小泉八雲記念館、出雲民芸館、出雲大社、そば。日本海側の曇り空は良い。
今日は疲れた。絵を描きたいけど、どうしよう。
2020年9月30日水曜日
2020年09月29~30日
28日夜
閉店後、料理。焼き鮭、ナスとにんじんと玉ねぎの煮びたし、キャベツの浅漬けを作る。浅漬けはまどにも好評なので、常備するようにしよう。
外出、マクドナルドに行く。スケッチブックに絵を描き、展覧会のアイディアを詰める。佐藤泰志「黄金の服」読み進める。作品世界の青くひりひりした雰囲気がマクドナルドの店内と相まって良い感じだ。4月だったか、コロナへの不安がかなり高まっていた頃、市役所に行かなければならなくなって、しかもよりによって混んでいて、密を避けるため特別開放されていた会議室で番号を呼ばれるのを待っていた。その時に読んだサミュエル・ベケットの「モロイ」もとても良かったな。いろんなシチュエーションで本を読むのは楽しい。
帰って筋トレ、シャワー。寝る。
29日
朝7時半に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。洗濯ものを畳む。「黄金の服」読み終える。
外出。西村ジョイへ向かう。途中ブックオフに寄り、平出隆「猫の客」購入。安かった。ジョイ店内のうどん屋さんで鳥天と温ぶっかけ。材木とビスを買って、軽トラで自宅まで運ぶ。
青猫さんに行く。店内の席がほとんど全て埋まっていた(席の間隔は開けられている)。繁盛していて店員さんも忙しそう。アイスカフェオレとバスクチーズケーキを注文する。ケーキはやさしい甘さで食べやすい。次はまどと一緒に来たい。シャルル・ジュリエ「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み始める。作者は主観を最小限に抑え、2人の言葉を記録することに集中している。ヴァン・ヴェルデのアトリエをベケットが訪ねた時の描写がすごい。
「ベケットは部屋に入ると、そこにあった棒をつかみ、天井の梁を打つ。まるで梁の強さを試し、天井が崩れ落ちてこないかどうかを確かめているかのようだ。それから一連の作品をじっと見る。その時期ブランは非常に集中しており、夢中になって描いたのだった。そして今度ばかりは、仕上がったものにはあまり不満がなかった。そんなわけで、彼はベケットに、大体満足していると言う。ベケットは無表情な声で、『何もないじゃないか』こう言われてブランはすっかり取り乱し、アトリエの隅へ逃げ込み、テーブルにつく。それから動揺を隠すために食事を始める。ベケットは屋根裏部屋の中央に立ち、じっと不動のまま、鋭い視線を彼に向ける。」
サウナに行こうか迷って、結局町まで戻る。レターパックなど買い出し。
高松市美術館で北斎展もう一度見る。忠臣蔵の作品が消失点やパースなどめちゃくちゃですごい。「あそこを描くためにここをこれだけずらしたのだろうか」などと思惑を想像しながら見ていると、パズルみたいで面白かった。常設展もダミアン・ハーストやフランシス・ベーコン、草間彌生、風間サチコ、大木裕之など、充実した内容。高松市美は常設展もいつも練られている。見ずに帰るのはもったいない。
サンリンシャに寄って、蓮井さんと筋トレの話などをする。「齋藤さんは時間の使い方がうまいですね」とほめられたので、調子に乗って「定休日のスケジュールの立て方には自信があります」と答えるが、詰め込みすぎていつもその翌日に疲れているような気がする。かっこいいポストカードを1枚購入。
スーパーに寄って帰る。筋トレと早めの風呂。まどが帰ってきたので、お好み焼きを焼いて晩ごはん。まどが買ってきたフライドポテトも食べる。
ルキノ・ヴィスコンティ監督「郵便配達は二度ベルを鳴らす」見る。Wikipediaの「フィルム・ノワール」の項に載っていた「郵便配達~」はテイ・ガーネット監督の作品で(同名の映画が何本かある)、勘違いして見ていたけど、良かった。ずっと「この男はいつ郵便配達に転身するんだろう」と考えながら見ていた。
「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み終えて寝る。
30日
朝7時半に起きる。体は疲れていて、気分はいい。田島列島「子供はわかってあげない」読み始める。ベランダに電動丸ノコを出し、昨日買った木材を切っていく。これで茎の窓にあみだくじ状の格子を作り、そこに絵を設置していく予定。切るのは一瞬で終了。片付けと掃除がめんどくさい。小雨が降ってきた。
自分はいつも嫌なことを思い出して疲れてしまう。この日は気分が良いせいか、くよくよし始めてもすぐに「無駄ァ!」という叫びを自分に覆いかぶせて、ハッと我に返ることができた。なんで「無駄ァ!」なのかと言われても困る。お坊さんに「喝!」と言われるのと似た感覚だろうか。言われたことないが。
開店。発送準備など進める。夕方から雨が本降りになる。店頭買取1件。岡山のギャラリーOFから、今週末に始まるしわしわの個展のDMが届く。しわしわのzineはうちでも取り扱っている。いつ行くかな。
Sさんがご来店。来週末からの茎での個展に興味を持ってくださっている。うれしい。なんだか今回は香川の方々がけっこう気にしてくれているのを感じる。初日までいつの間にかあと10日ほど。もうちょっとがんばりたい。
今日はめちゃくちゃ疲れているので、早く寝る。
2020年9月28日月曜日
2020年09月27~28日
26日夜
閉店後、kincoさんへ展覧会のDMを置いてもらいに行く。茎にはお花を買いに行かれたことがあるようだった。その後ミヤモト惣菜店さんへ。DMお願いする。ついでに鴨ローストとジンジャーハイボール。自家製ジンジャーシロップが疲れに効く。飲みながら永田希「積読こそが完全な読書術である」読む。帰ってシャワーを浴びて寝た。疲れたけど楽しい一日だった。
27日
朝7時半に起きる。ごはんを食べて、ペーパートーク遠隔参加者の方々への発送作業。ほんの短い文章だけど手紙も書いているので、けっこう時間がかかる。ひと段落ついたところでちょうどまどが上から降りてきて、一緒に喫茶店に行く。二人で読書。まどは村上春樹の「職業としての小説家」を読んでいる。スーパーでコピー用紙を買って帰る。今日は前半まどが店番をやってくれることになった。
「積読こそ~」読み終えて、料理。冷凍してあったハンバーグと目玉焼き、焼いたししとう、キャベツの浅漬け。日本の定食っぽいメニュー。歩いて茎に行く。まどかさんが古着のポップアップショップを開催中で、今回はchinese girlをテーマに古着や雑貨を展示販売している。前に行った時と比べてかなり空間が変わっていて面白かった。帰ってまた料理。夕ご飯用にエビチャーハン、野菜のオイスターソース炒めを作る。最初エビピラフを作ろうと思いスマホでレシピを調べたら、ピラフというのは米を炒めてから炊く料理だということを今頃になって知り、もう炊飯器にご飯を用意していたので、チャーハンにした。少し絵をやる。
まどと店番交代。店頭買取2件。良い本たくさんでありがたい。少しずつ品出しを進める。一箱の入れ替え。
まいちゃんが来てくれて少し話す。まいちゃんはiLがあった物件を引き継いでLUXというイベントスペース兼バーをやろうとしている(今はプレオープン)。お店って大変ですねと言っている。けっこう疲れている様子。まいちゃんが出て行ってすぐ馬場君がやってきて、いろいろ話す。LUXに飲みに行こうかとなり、店を閉めて向かう。センボさんがいた。栗金の二人やまど、tooniceの井川さんたちも来てにぎやかになる。ビール2本飲む。
馬場君と、しばらく音沙汰のない友人に連絡するのが好きだ、という話になる。馬場君は25歳で、自分に比べればだいぶ若いけど、音沙汰のない友人は既にちらほらいるようだ。自分が25歳の頃はどうだったろう。大学の頃の友達もたまに絵の展覧会を見に来てくれたりはしていて、それほど寂しさを感じてはいなかった気がする。展覧会が顔を合わせる良い機会になっていたということか。30代も半ばになれば大抵生活に結婚、出産、実家の都合なんかの大きな変化がやってきて、制作に意識を向けるのが難しくなる人も増える(しょうがない)。「こいつどうなっちゃうのかな」という知人もいよいよ本当にどうにもならなくなってきたりする。でもそこからが醍醐味な気もする。いつまたやり始めてもいい。
帰ってシャワー浴びて寝る。
28日
朝7時半に起きる。けっこう寒い。スウェットの上にパーカーも羽織る。ごはん食べて料理。豚しゃぶとキャベツの浅漬けを作る。佐藤泰志「黄金の服」読み始める。
喫茶店や公園に行こうかどうしようか迷って、絵を描くことにする。昨日、以前完成させたキャンバスを少し塗りつぶしていて、その続きをやる。なんとなく進めていたら、いつの間にか完成してしまった。楽しい。お店に注文していたフックを買いに行く。展覧会で壁にキャンバスを設置するのに使う予定。
人間それぞれ寂しがり方が違う。
開店。ペーパートークの印刷物の余りを店頭のフリーペーパーコーナーへ移動。品出し進める。店頭買取1件。料理、服飾関係など。最近買取が続いていてうれしい。お客さんは夜にかけて増えていった。
上村一夫の単行本をメルカリで探すがどれも高い。
明日は定休日。まどが疲れているようなので、今日はこれから料理。
2020年9月26日土曜日
2020年09月26日
2020年9月25日金曜日
2020年09月25日
昨日投稿した日記で、ゲルハルト・リヒターの本から引用しようと思って忘れていた。
「リヒターのグレイは、『なにもいうことがない』というよりは、『言う』という構造から絵画を解放し、そのことによって何か別のものの到来を待つための媒体である。と同時に、それは、その到来の不可能性を知悉したメランコリーの塊でもある。」(林道郎「灰色の絵画」)
「絵画の論理は、あとになって言語化されるものであって、それをあらかじめ構成することはできないのです。nach-denken(熟考する=後から・考える)というじゃないですか。」(林道郎「残像の回帰」より、リヒター自身の発言)
24日夜
東京に住んでいる友人の神田さんがこの日ライブで、配信もやっていたので見る。神田さんは2月に出張ついでで店へ遊びに来てくれた。ノートパソコンを何台も使い、同時にプログラムを作動させて互いの音や映像を干渉させているようだ(2月にも解説を聞いたけど、詳しいことは忘れた)。かっこよくて終わった瞬間思わず拍手してしまった。
シャワー浴びて、「茨木のり子詩集」(岩波文庫)読み進める。まどが肉じゃがを作ってくれた。映画を見ようかとも思ったけど、早めに寝た。
25日
朝7時半に起きる。外は雨。午後には止むらしい。朝ごはんを食べて、展示のアイディアを詰める。搬入まであと2週間。まどと一緒に家を出て、喫茶店で本を読む。天気のせいかお客さんが少ない。まだ少し空調が効いていて寒い。帰って描き終えたキャンバスの整理。少しだけ絵を進める。自分の作った絵を眺めて、あーでもないこーでもないと考えているのは楽しい。
開店。雨が弱くなってきたと思ったらまたザっと降ってきたりで、変な天気。本のご寄付を紙袋5つ分いただく。最近買取が少なかったのでうれしい。連休中は思ったより売り上げは伸びなかったけど、今日はかなり売れた。常連さんのありがたさ。明日はペーパートークなので、事前に印刷物を置きにきてくれる方も多かった。
店でもzineを扱っている河合浩さんから、大阪で10月に行うという個展のDMをいただく。添えられた手紙を裏返すと版画が刷られていた。かっこいい。河合さんは描いた絵をSNSによく投稿していて、チェックしているけれど、やっぱりナマの絵はかっこいい。
東京にいた頃によく通っていた人気の古本屋さんは、棚に本が過不足なくきれいに並んでいて、毎週来ても何かしらの発見があり、急にたくさん売れてもすぐ補充されていた(近いジャンルの本や均一本のストックが常にあるということだ)。自分で古本屋をやってみて、うちは明らかにそれらのお店より客数は少ないし商売のやり方も違うだろうけど、その3点を常に維持するだけでも並大抵のことではないなと感じる。小さなこの店でも手入れがなかなか大変だ。
今日はこれから本を読むか、絵を描くかする。
2020年9月24日木曜日
2020年09月21~24日
20日夜
なんとなくまだ外に人が出歩いていそうな雰囲気だったので、本を読みながら少し延長。「なnD 7.5」読み終える。お客さん特に来ず。キャンバスに絵を描いて、カルペンティエール「失われた楽園」読み進める。もう一回絵を進めて、1枚完成。
21日
朝8時に起きる。ごはんを食べて筋トレ、シャワー。洗濯ものを畳む。今日のおかずはまどが作ってくれることになった。
外出。郵便局で売れた本を発送し、喫茶店に入る。たっぷり本を読んだりスケッチブックにボールペンで絵を描いたりしていると、気分がだいぶほぐれてくる。「失われた楽園」読み終える。
開店。今日もお客さんが多い。売り上げもそこそこ。休憩中にスケラッコ「盆の国」読み始める。閉店間際にも断続的にお客さんが来店し、この日も少し延長。「盆の国」読み終える。
閉店、ヨーグルトに甜菜糖とハチミツをかけて食べる。疲れたので早めに寝た。
22日
朝8時頃に起きる。今日はまどが店番をやってくれることになっていて、自分は一日休み。かなり久しぶりの二連休。
本当はこの日女木島に行き、テントを張って読書に励む予定だった。しかし荷物をまとめてザックに詰め、自転車に乗ったところで、予想以上に自分に疲れがたまっていることを実感。Uターンして喫茶店に流れ着く。読書。「ゲルハルト・リヒター」読み終える。2005年に金沢21世紀美術館と川村記念美術館で行われた大規模な展覧会に合わせて刊行されたもの。作品図版もリヒターの広範な思考の変遷をカバーするように選ばれていて、文章も豊富。この二つの文章が印象に残った。
帰宅。店番をしているまどに「昼ごはんはどうするの」と聞くと、あまり何も考えていないようだったので、スーパーに買い物に行って豚肉と野菜の炒め物を作る。まどはたまにびっくりするくらいバランスの悪い食事で済ませることがあり、心配になってしまう。
小島信夫「うるわしき日々」読み始める。「抱擁家族」の続編にあたる内容。もの忘れの激しくなった妻、アルコール中毒で入院し自身の妻や子供たちから見放された息子。重い。しかし、小島本人は「抱擁家族」と同じく「三輪」という仮名なのに、安岡章太郎や村上春樹は実名で登場してきて、なんとも可笑しい。保坂和志はなぜか「若い小説家」と書かれている。この小説は読売新聞朝刊に連載されていたもので、執筆当時小島信夫は80歳を超えていた。「抱擁家族」から「うるわしき日々」までは30年以上が経っている。
個展に出すキャンバス作品の、側面と背面の部分の処理をする。背面にビラビラと伸びたキャンバスの切れ端を、ピンと伸ばしてガンタッカーで留める。側面が汚いものには白い絵の具を塗っていく。枚数が多くなるとめんどくさい。こういうのはまず手を付け始めた最初の段階でやっておくべきことだ。
夕ご飯はカレー。食べてまた喫茶店に行く。個展に向けてやるべきことをもう一度整理。スケッチブックに描いた絵の、よくできたものにふせんを貼っていく。コピーして本を作り、会場にぶら下げて閲覧できるようにする予定。台風が近づいているし、島に行くのは明日もやめにしておこう。
帰って、キャンバスの作業続き。堀江敏幸と鹿島茂のトークイベントの記録がYouTubeに上がっていたので、それを聞きながら進める。風呂に入って12時半頃寝る。
23日
朝8時に起きる。今日店は臨時休業。台風で雨の予報だったのが、全くの晴れ模様。
キャンバス作業進める。高山宏や柄谷行人、西部邁が漱石について語った動画がYouTubeにあったので、聞きながらやる。外出。画材屋や八百屋に行って、帰って昼ごはん。余り物の野菜炒めとカレー。キャンバス作業続き、一通り終わる。気になるところに手を入れながら進めた。
思ったより早く作業が進んだので、再び外出。ルヌガンガに行って「京都・六曜社三代記 喫茶の一族」買う。栗林公園へ。日なたはけっこう暑い。コピー本制作のためのスケッチブック見返しとふせん貼りの作業を少しやる。
「うるわしき日々」読み進める。
「小説家というものは、実人生の生活においては、あいまいと見える行動しかとらないことがある。それでも小説の中では、意志や目的に近いものをもつことはある」絵描きも…というか、全ての人間が何かしらそういった瞬間を秘めているもののような気がする。しかしこうして文章になると、確かにこわばった何かが崩れる。
スーパーで買い物をして帰る。パソコンで映画を見ようと思ったら、動きが遅すぎたので諸々アップデート。店のレジでブログ書く。もう一度スーパーに行ってスケッチブックのコピー。なかなかの枚数。帰って料理。きゅうりの浅漬け、ゴーヤチャンプルー、トマトと玉ねぎのサラダ。まどが帰ってきたので、カレーそば。デザートに、バナナにヨーグルト、甜菜糖、はちみつ、シナモンをかけて食べる。おいしい。
まどがDVDを借りていた、オットー・プレミンジャー監督「バニー・レークは行方不明」見る。ゾンビーズが出ていた。主演2人の表情が良い。筋トレしてシャワー。本を読んで寝る。
24日
朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて読書。「うるわしき日々」読み終える。午前中はドローイング本の製本。3冊できた。作業しているうちに、今頃になって展示構成のアイディアがいろいろと湧いてくる。ホームセンターに行きたい。
開店。発送準備などを進める。連休は終わったけれど、まだちらほらと観光客は来る。日が暮れるにつれて天気が悪くなってきた。気圧で頭が苦しい。休憩中に「茨木のり子詩集」(岩波文庫)読み始める。品出し、均一本の入れ替え。ペーパートークに出す印刷物の原稿データを作る。
明日はホームセンターに行きたいと思っていたけれど、午前中いっぱい雨らしい。今日はこれから映画を見るか本を読むかする。
2020年9月20日日曜日
2020年09月20日
19日夜
閉店後、久々にサウナに行く。サウナのテレビでワイドショーやバラエティー番組をやっているといつも微妙な気分になってしまうけど、この日は大相撲やプロ野球なんかのスポーツ番組のタイミングで、とても良かった。ここのサウナは外気浴が気持ち良い。いつも良い風が吹いているなと思ったら、どうやらどこからか送風しているようだ。マクドナルドに寄って、カルペンティエール「失われた楽園」の続きを読む。
誰かが悲しそうな表情をしていた時、どうしたんだろうと疑問を持ったり、親しい相手なら緊張をほぐそうと笑いかけたりして、いきなり自分の表情も暗くなってしまうようなことは少ない。しかし相手が笑っている時には、何を笑っているのかがわからなくても雰囲気につられて笑顔になることがしばしばある。笑う表情と比べて、悲しい表情ができるまでの間には「こんな表情をしてしまって良いのだろうか、相手はどう感じるだろうか、いやそれでも我慢ができない」などの逡巡がある(泣く、はまた違う)。あるいは、笑顔に至るまでにその逡巡を放棄させるような別の何かがある。笑いは同調するのに引け目を感じさせることが少ない。
20日
朝9時過ぎに起きる。昨日夜更かししたので遅い起床。ごはんを食べて料理。まどが昨日作ってくれた天ぷらがまだ余っていたので、ポテトサラダ、アスパラとにんじんのおかか和えを作り足す。
外出。丸亀町で昨日からやっている「街の一箱古本市&せとうち蚤の市」を覗く。今回は古本のブースがかなり少なかった。半空さんのブースで「ディケンズ短編集」「戦後短篇小説再発見 表現の冒険」購入。「表現の冒険」には安部公房、筒井康隆、藤枝静男、小島信夫、笙野頼子などの作品が収録されている。柑橘ソムリエさんがブースを出していたので、みかんちゃんと少し話し、新しいブレンドのジュースを購入。すっきりとした爽やかさと苦みがあっておいしい。スーパーで買い物をして帰る。
開店。今日もお客さんは多い。店頭買取1件、ありがたい。品出しを進める。売り上げは序盤鳴かず飛ばずで、夜になってから上がってきた。MOTIFで個展を開催中の森丈人さんがご来店。高松にいるのは今日までとのこと。
今日はこれから本を読んで、絵を描く。
2020年9月19日土曜日
2020年09月18~19日
17日夜
スーパーへ買い物に行って、料理。タコミート、空心菜と舞茸の炒め物、もやしとニンジンのナムルを作る。筋トレ、風呂。絵を進めて、少し本を読んで寝る。
18日
朝7時半に起きる。雨が降っていて蒸し暑い。明日には晴れて、気温もだいぶ下がるようだ。ごはんを食べて洗濯物をたたみ、絵を描いたり、本を読んだりする。開高健「ロマネ・コンティ・一九三六年」読み終える。外出。ナルホドに行って壁にシール取り付けできるフックを買う。ついでに絵の具も数色購入。明日は茎にフックとキャンバスを持って行って、個展に向け絵の設置テストをする予定(茎の壁はコンクリートなので、ピンが刺せない)。帰ってまた少し絵を進める。
開店。小雨が降ったり止んだりで、お客さんは意外に多かったものの、売上はそれほどいかず。店頭買取1件。コミックは全巻揃いでないとなかなか値段がつけづらいな。
閉店。ミヤモト惣菜店さんに行く。ビール、ハイボール、砂肝のコンフィ、スモークカマンベールチーズ。店主さんといろいろお話。カルペンティエール「失われた足跡」読み始める。
帰宅。少し絵を描いて寝る。
19日
朝7時半に起きる。まどとモーニング。銀行でお金をおろしてブックオフに行く。特に目ぼしいものはなし。家に帰ってパスタを作り、洗濯。今日は前半まど店番。外出、茎でキャンバスの設置テストと搬入の打ち合わせ。けっこうたくさんの絵ができているのでどう展示しようか迷う。窓際に吊り下げても良いかもという話をした。MOTIFに行って森丈人さんの個展を見る。100均とドラッグストアに行って帰る。
完成しているキャンバスの枚数を数えてみると30枚ほどになっていた。全て今年に入ってから描いたものなので、作業ペースには波があるにせよ10日に1枚くらいは完成していることになる。いい感じだ。パタパタとめくっていると、たった30枚ほどでも自分の中の変化を感じられる。最初の頃手を付けたキャンバスは最近のとは全然違う感じだけど、この時にしか描けなかった絵だなと思えるものになっていた。絵は自分のいろんな状態を対象化してくれる。
まどと店番交代。この日はお客さんはたくさん来たけど、買っていく人が本当に少なかった。旅行客ぽい人もけっこういたけど、ふらっと入って、さっと見て出ていく人がほとんどだった。いつも買ってくれている地元の人もどこか旅行に行ってるんだろう。次の火曜はまどが店番をやってくれることになり、かなり久々の2連休になった。どう過ごそうか。
今日は気分的にかなりいまいちな日だったので、サウナに行こうと思う。
2020年9月17日木曜日
2020年09月17日
16日夜
笹井宏之「えーえんとくちから」読み始める。まどと一緒に、ロバート・ワイズ監督「たたり」見る。今月は映画をけっこう見ているな。
17日
朝7時半に起きる。ごはん食べてキャンバスに絵を描く。うまいこと進みそうな気がしてきた。何かひとつモチーフを決めて進めていって、詰まってきたところで少し時間を置いて崩すのが良いみたいだ。
ある人が自分の興味ないものを話題にした時の反応にも、その人の個性が表れる。即座に拒否の態度をとる人も多い。自分はその人がそれをいつ好きになって、それと共にどのような時間を過ごしてきたのか、なぜ自分に対して語ろうとしたのかが気になってしまう。おそらく、自分がそれそのものを好きになることはない。その断絶も含めて、些細な感情の揺れがゆっくりと時間の流れにくるまれて、ひとつの思い出になっていく様子が好きだ。
まどは宇多田ヒカルの音楽が好きだ。救われたと言っている。救われたと言われても、こちらにその良さまでは伝わってはこず、そうなんだな、と思う。自分は宇多田ヒカルの音楽を積極的に聴こうと思ったことはないし、今後も興味を持つことはないだろうけど、まどが宇多田ヒカルとともに過ごした時間を想像して、それを愛おしく感じることができる。その程度しかできないとも言える。
外出。郵便局で商品の発送。喫茶店で「えーえんとくちから」読み終える。久しぶりにブラックのアイスコーヒー飲んだら脳みそが明らかに過敏になってしまった。コーヒーフレッシュを全部入れる。スーパー、酒屋、100均、八百屋をまわって帰り、豚肉と小松菜ともやしを塩コショウで炒める。絵さらに少し進める。
開店。ネットで買った手塚治虫「ばるぼら」届く。品出しやネット出品の作業を少しずつ進める。4連休はお客さん増えるだろうか。在庫の不足が心配だ。休憩中、開高健「ロマネ・コンティ・一九三六年」読み始める。
今日はこれから料理をして、絵を描く。
2020年9月16日水曜日
2020年09月16日
15日夜
昨年末ごろからの、見た映画をノートに記録する。こういう時に日記が役に立つ。筋トレして風呂。古井由吉「山躁賦」読み終える。
16日
朝7時半に起きる。昨日の山登りでお尻と腰回りの筋肉が痛い。朝ごはん食べて、キャンバスを適当に塗る。塗ってるだけで、何を描くかが浮かんでこない。ドローイングを書き溜めていく作業が必要。
外出。今日もまた栗林公園へ。安倍夜郎・左古文男「四万十食堂」読み始める。高松に引っ越して今年で丸5年になるけど、南は高知市、西は松山市までしか行ったことがない。南西方面はいつ行けるだろうか。窪川駅近くにある喫茶店「淳」とても良さそうだ。スケッチブックに2枚絵を描く。疲れがたまっていてひたすら眠く、普段めったに飲まない缶コーヒーを買う。ぼーっとスマホをいじってたら、なんとなく描きたいものが浮かんできた。どんどん次に行きたい。
帰宅、また少し絵を進める。弁当を用意して開店。今日から少し天気がぐずつくようだ。福田さんがコーヒー飲みにきてくれて、いろいろ話す。自宅の畑で育てたひょうたんを使ってスピーカーを作ろうと思うとのこと。品出し、一箱入れ替え。ポストに郵便物を取りに行ったら、偶然通りかかった高校生が「かわいい」「おしゃれなお店」と言ってくれてうれしい。休憩中、「四万十食堂」読み終える。お客さんは夜にかけて増えた。
高松工芸高校の生徒さんが、フリーペーパー「F」の最新号を持ってきてくれる。今回は丸亀市猪熊弦一郎現代美術館の館長さんへのロングインタビューが掲載されている。インタビュアーの方が、美術館の入口の壁画について「私も小さいとき『こんなん描けるわ』って思いました。でも改めて見たら、模写することは簡単でも、何もないところから描くっていうのは絶対難しいことに気づいて、今の私にはできないことだなってわかったときに自分が成長したなと感じて、自分もちょっと美術がわかってきたみたいな感じですごく嬉しくなりました。」と言っている。すごく良い。
今週末から世間は4連休。22日火曜も祝日なので、この日は特別に営業して、翌日の23日水曜を代休とすることにした。
今日はこれから映画を見る。
2020年9月15日火曜日
2020年09月15日
14日夜
絵を進めて、料理。かぼちゃの煮付け、ピーマンのおかか和え、鶏軟骨のカレー粉炒めを作る。まいたけご飯も仕込む。筋トレしてシャワー。早めに寝る。
15日
朝7時半に起きる。今日は2週間ぶりに丸一日休み。まいたけご飯うまくできていた。絵を進める。まどと一緒のタイミングで外出。まどは最近猫を飼った場合の生活の脳内シミュレーションをしているらしい。
峰山へ向かう。前回登ったのは梅雨に入る前だったか。だいぶ涼しくはなったけど、日当たりの良い舗装された道を歩いているとけっこう汗をかく。頂上の公園に向かう途中にある峰山ハチミツの直売所へ。カフェも併設されていて(現在は屋外のテラス席のみ)、モーニングのセットが数種類頼める。今回はアイスティーとはちみつトースト、茹で卵のセット。これで500円は安い。少し読書。
峰山公園に到着。少し運動しに来たという恰好をした年配の方が多い。ベンチに座って、たまに横になったりしながら読書。
「臨済録」(岩波文庫)読み終える。問答のひとつひとつがわかったようなわからないような理解をあらかじめ超越しているような、しかしどこかハッとするものがあるのは確かで、「唐突だけど、そう思ってもいいのかもしれない」と気持ちが軽くなる。
古井由吉「山躁賦」読み始める。以下の部分で、気持ちがウッとつかえるような感じがした。
「じつに今の世の男は、人生の節目節目にこうして、たいていはかったるい風の吹く春先の午後に、日頃気安く思う沿線の駅に降り立ち、まず不動産屋の貼紙をのぞいて、商店街を抜けてどこまでも家の建てこむ道を行くにつれ、見知らぬ土地、這入りこめぬ土地、無縁の土地、同じ都会にあり、同じ電車に揉まれながら、よそ者、はぐれ者になっていく。値踏みしながら沿線を四つ五つ駅ずつ遠ざかり、県境もとうに越して、あれこそ旅、旅よりも物憂い。」
ロマンチシズムとセクシュアリティを紐づけているところに、抵抗を感じる。もう40年近く前の小説だし、とも言えるけど、違和感も如何ともしがたい。今の時代ではこれはちょっと、というよりもこれは自分の内面の問題で、性への意識の変化はここ数年(自分の中でそれを受け入れ始めたのは、ひょっとしたら今年に入ってからかもしれない)のことだ。
しかし文章は本当に濃密だ。今まで読んだ古井作品の中でこれが一番好きかもしれない。
山を下る。こっちが遊歩道かな?という道を進んでいったら、石積みで作られた段の上にベンチがたくさんある、野外劇場の客席のような場所に出た。しかし落葉だらけで使われていない様子。引き返す。一体なんの場所なんだろう。
スーパーで買い物をして帰宅。昼ごはんを食べて、服部文祥のYouTube動画を見る。釣ったイワナの胃袋を開いてどんな虫を食べているのかを観察し、次の餌の工夫に活かしている。すごく面白い。
amazonプライムでマキノ正博監督「鴛鴦歌合戦」見る。1939年の時代劇オペレッタ。音楽は全て西洋楽器で演奏されているのに、時代劇なので殿様の家来が鼓やほら貝などで演奏(動作だけ)していたりする。笑った。
絵を進める。キャンバス1枚完成。展覧会開始間際になって急に良い絵ができ始めて、以前出来上がった他の絵とどう釣り合いをとるべきか迷うのは、よくある出来事。
再び外出。大工町のironmongerさんでガラスの器を買う。店主さんと初めてお話した。お互い古物を扱っているけど、扱い方が全く違うので、話してて楽しい。喫茶店に入り、「山躁賦」読み進める。「髪のにおいだな、と誰もいない車輛の中に腰を落着けた時に気がついた。それにつつまれていた。それが、いましがた落ちた。」うーん、すごい。
帰宅して、翌日のお弁当のおかずを作る。小松菜のおひたしとポテトサラダ。まどが帰ってきて、サッポロ一番塩ラーメンをゆでる。具は鳴門わかめともやし。うまい。食べ終わって、ハンバーグを弁当用に作り足す。
今日はこれから、見た映画をノートに記録していく作業。年末年始にキアロスタミの映画をTSUTAYAで借りてたくさん見たので、そのあたりからつけていこう。
2020年9月14日月曜日
2020年09月14日
13日夜
本の出荷、スーパーに買い物。帰って映画。フランソワ・トリュフォー監督「ピアニストを撃て」見る。読んだ本はノートに書いて記録している、映画の記録ノートも作ろうか。少し絵を進めて寝る。
14日
朝7時半に起きる。軽くごはんを食べて、絵を進める。
YouTubeのおすすめに、「サバイバル登山家」などの著作でも知られる服部文祥さんの山旅動画が出てきた。
https://www.youtube.com/watch?v=niULcAXAwoU
ちょっと見ただけでもかなり面白かった。また改めて見よう。
麦茶を持って今日も栗林公園へ。年間パスポートを買ってあると行こうかどうしようか迷うこともなく、すっと行動できる。喫茶店代も浮くかもしれない。静かそうなベンチに座り、スケッチブックに2枚絵を描く。有料の公園だからか、来ている人はみんなゆっくりとした時間の流れを楽しんでいるし、騒がしい人がいたとしても広い公園なのであまり気にならない。枝を木のウロに差し込んで遊んだ。サリンジャー「フラニーとゾーイ―」読み終える。「ゾーイ―」は話の途中で作者による長い注釈が始まったり、戯曲調になったり、話し始めて言いよどんだり、話の途中で「なんて言った?」「いや、なんでもない」みたいなやり取りが挟まったりして、とても面白い。
銀行にお金を預けて、買い物して帰る。弁当のおかずは、まどが昨日サバの南蛮漬けとフライドポテトを作ってくれていた。南蛮漬けはまどの得意料理だ。豆苗オムレツと蒸しナスを作り足す。
開店。気温が下がってとても爽やか。入口ドアを久しぶりに開放する。品出し。リクロ舎新刊の「父とゆうちゃん」、「枕元レコード」上下巻を品出しして、SNSで入荷のお知らせをする。休憩中に「臨済録」(岩波文庫)読み始める。6、7年前に一度読んで、今回また再読。
今日はこれから明日の弁当のおかずを作って、絵を描く。
2020年9月13日日曜日
2020年09月13日
12日夜
閉店、本の出荷。筋トレしてシャワー浴びる。岸政彦「はじめての沖縄」読み終える。岸さんの文章を読むと、何かの事象に対して即座に判断を下すのではなく、受け止めながらじっくり考えてみようという意識が呼び覚まされる。考える課程で戸惑ったり迷ったりすることは恥ずかしいことじゃない。少しキャンバスに絵を描いて寝る。
13日
朝7時半に起きる。喫茶店に長居したくなり、早々に外出。モーニングを食べて、サリンジャー「フラニーとゾーイ―」読み始める。サリンジャーは「ライ麦畑」を大学生の時に買って結局読まずに売ってしまい、読むのはこれが初めて(小説自体、熱心に読むようになったのはここ3、4年くらいの間のことだ)。軽やかでとても自由に書いている、ように感じる。まども合流。スケッチブックにボールペンで絵を描く。最近は抽象的な線を描くことが多かったので、今日は植物や人間を描いてみる。絵の中にポコッと空間ができて楽しい。こういう絵は今まで千枚以上描いているような気がするけど、慣れ親しんだ描き方は手軽なストレッチのような感じで気持ちよく、どんどん描けるので、もう一万枚くらい描きたいなと思う。
この日は前半まどが店番。美術館で北斎展見る。富嶽三十六景は本当に見ていて楽しい。それぞれの絵が、「これが描きたかったんだ」というポイントが明確で、かつ様々な取り組みがなされている。ヨーロッパの銅版画の画風を参照した作品も面白かった。会期開始直後でお客さんが多く、距離をとろうとして落ち着かなかったので、また改めて平日に来たい。年間パスを買っておいてよかった。
帰宅して昼ごはんを作る。にんじん、かぼちゃ、ナス、ピーマン、豚肉を出汁醤油で炒め煮にする。昨日作っておいたきゅうりのわさび漬けを加えて完成。ごはんを店番しているまどに持って行くと、お客さんが多くて忙しそうだった。買取の査定を手伝う。
栗林公園へ。こちらも年間パスを購入。これでゆっくり園内で本を読んだり絵を描いたりできる。日なたは少し暑いけど、木陰はだいぶ涼しく良い感じ。東屋や休憩所もいくつかあるので、雨の日にも行ってみよう。
まどと店番交代。お客さんは多い。店頭買取はこの日2件。時宅のモモさん来てくれて、いろいろ話す。時宅はいよいよ来月から営業再開。現在店内を改装中らしい。
今日はこれから映画を見ようと思う。
2020年9月12日土曜日
2020年09月12日
11日夜
倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」読み終える。
馬場君来て、スーパーでお酒や刺身、天ぷらなどを買って家で呑む。お酒はビールと白ワインで、久々に1缶以上飲んだ。何人かと一緒に呑んでいるとすいすいいけるようだ。馬場君は兵庫県の明石の出身で、仕事の関係で今年から高松に住んでいる。新潟県に住んでいる方と2人でSaladというサウンドパフォーマンスのユニットもやっている。「香川と新潟でめちゃくちゃ遠いけど、逆にどこででもできる気がしてきました」と言っていた。
12日
朝7時半起き。だいぶ涼しいので、朝ごはんはおにぎりを作って公園で食べることにする。まどはそうじ、自分はおにぎり作り。外出。コンビニでオレンジジュースを買い、公園のベンチに座っておにぎりを食べる。蚊が多いので、県庁入口付近のベンチに移動。小雨が降っくる。ルヌガンガに寄って「なnD Vol.7.5」買う。表紙は「トージ」の正一さんによる版画。帰って自分は料理、まどは洗濯と掃除。ひき肉クミンみそ、きゅうりのわさび漬け、トマトと玉ねぎのサラダを作る。岸政彦「はじめての沖縄」読み始める。
開店。店頭買取1件。ネットでよく売れている。お客さんも多い。火曜も出張買取で働いていたので疲れ気味。田口さんから注文していた本が早速届く。品出し、受託商品関連の作業進める。高校生の女の子が吉田篤弘さんの本を買ってくれて、なんだかうれしい気持ちになった。
Iさんへ手紙を書く。10月にやる個展に出す絵は、全てIさんからゆずっていただいたキャンバスに描いている。
今日はもう少し絵を描く。
2020年9月11日金曜日
2020年09月10~11日
09日夜
倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」少しだけ読んで、いましろたかし「盆堀さん」読み終える。桃井カントク面白い。筋トレ、シャワー。最近眠くなるのが早い。12時には眠くなる。
10日
朝7時半に起きる。ごはん食べて、田口さんの新刊「父とゆうちゃん」読み終える。そういえば、円盤(現・黒猫)の店内にはいましろたかしの色紙が飾られていて、盆堀さんが描かれていた気がする。
外出。小雨がぱらついていたので、公園に行くのはやめにする。郵便局、八百屋、スーパーをまわって帰る。洗濯物を畳む。ぼーっとしているとすぐに開店間際の時間になってしまう。
開店。店頭買取1件。品出し進める。お客さんの数はふつう。夕方3時間くらい、エアコンを止めてみる。いけそう。
個展の初日まであと1ヶ月になった。試したいことがたくさんある。涼しくなって作業もしやすくなった。キャンバスもう何枚か完成できるかな。
閉店。明日の弁当のおかずを作る。エビチリ、豆苗の卵とじ、かぼちゃチーズ。ミルクボーイのラジオ久しぶりに聞いたら、コーナー内コーナー(常連ネタ職人のラジオネームが長いので略称を考えるコーナー、など)が膨大な数になっていた。最近ラジオは日曜天国くらいしかまめに聞いてない。筋トレ、風呂。「スミヤキストQの冒険」読み進めて寝る。
11日
朝7時半起き。ゴミを出して、さっさと朝ごはん。食材も昨日買った分で足りてるし、午前中はたっぷり時間が使えそう。絵をやる。キャンバス1枚下塗り。途中のまま止まってたキャンバス2枚に適当にいろを塗る。喫茶店へ。たっぷり読書。スケッチブックに少し絵を描くがうまくいかず。店を出ると雨が降っていた。家に帰って、また少し絵の続き。
この間、友人のタコ25から「店は大丈夫?」というLINEが来て、「大丈夫だよ」と返信したら「そうか、良かった」と返ってきて、それ以上のやり取りはなかったけど、なんとなくうれしかった。
タコは鹿児島の生まれで、東京にいた時は絵や漫画を描いて展覧会をやったりしていた。今は広島県でラッコのグッズを作っているらしい。数年前、一時期タコが鹿児島へ帰省していた時に突然「今まで描いた絵と、集めていたZINEやミニコミなどを預かってくれないか」と連絡があり、送ってもらうことにした。今考えてみるとなんだか終活のようだ。段ボール箱には新聞から切り抜いた錦織圭の写真がたくさん貼られていた(理由は不明)。ZINEなどは店で展覧会を企画し、一カ月ほど展示した。タコは同時期にお遍路を開始、無事会期中に展覧会にも到着。その夜は家に一泊してもらった。
東京を出てからのタコは、今回のLINEといい、すっと空間や時間の距離を飛び越えて、いきなり風を吹き込んでくるようなことをたまにやる。思わずお互いが真顔になってしまうような瞬間が、後になって「あれは良かったな」と思えてくる。
開店。雨が降り続いている。一箱の入れ替え、品出し。お客さんはそこそこ。来週末は4連休、観光客は増えるだろうか。涼しくなっているだろうし、入口のドアは開けっ放しでやろう。
今日はこれから馬場君と飲む。雨降ってるので家飲みになった。
2020年9月9日水曜日
2020年09月07~09日
06日夜
26日に店で開催するPaper Talk用のフリーペーパーに載せるために、9月31日という架空の日付の日記を書く。最初は何か創作の物語をと思って何回か挑戦していたけど、うまくいかずに書いては消してを繰り返していた。このブログと同じように朝起きた時刻から、さも本当に自分が体験したかのように書き始めてみたら、驚くほどすんなりといった。今ある記憶をもとに自分の日記をフィクション(内容はほとんどこのブログに書いていることと変わらない)として書くのは、とても奇妙な感じがする。
絵を進める。筋トレ、シャワー。村上春樹「若い読者のための短編小説入門」読み終える。
07日
朝7時半起き。台風はとりあえず大丈夫だった。起きてそのまま絵の続き。途中の絵が常に視界の中に入っているのはやはり良い。
朝ごはんを食べて外出。台風も過ぎて、風が気持ちよかったので公園に行ってみるが、まだまだ暑く、結局ドトールに流れ着く。ドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」下巻読み始める。八百屋に寄って帰る。
開店。お客さんはけっこう多いけど、売上はそんなにいかない一日。昨日台風の心配をしすぎて疲れている。低気圧のせいもあるか。
閉店後、ミヤモト惣菜店さんに行ってみようかなと思ったら、月曜は休みだった。夜遅くまでやっているのは金土のみのようだ。スーパーでビールとチーズを買って、家で安上がりに飲む。まども眠いしだるいと言っている。溝口健二「赤線地帯」見る。京マチ子がかっこよすぎて何度も笑ってしまった。シャワー浴びて早めに寝る。
08日
朝7時半起き。この日は徳島まで出張買取。ゴミを出して、まどの弁当用に豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。
レンタカーを借りて出発。運転は1ヶ月半ぶりくらいだろうか。11号線をずっと東へ向かう。午前中の11号線は峠あり海ありローカル色強めの飲食店や土産物屋さんありで運転していて楽しい。昼ごはんは東大ラーメンで夏季限定のすだち冷麺を食べた。最近冷麺が食べたいなと思っていたところだったのでちょうど良かった。買取は量も多く、ありがたい。時間に余裕があったので、ソラリスさんやブックオフに寄ったり、ファミレスに入って本を読んだりする。坂口恭平「しみ」、佐伯一麦「ア・ルース・ボーイ」、ケン・リュウ「紙の動物園」、スケラッコ「盆の国」、田中英光「オリンポスの果実」、森田真生「数学する身体」買う。コンビニでアイスを買おうと思って車を降りたら、とても涼しくて驚いた。帰りは初めて国道318号線を通ってみる。山間に設置された温度計には21℃と表示されていた。
7、8時間くらい?ずっと車を運転してけっこう疲れた。電車は移動中も本を読んだり絵を描いたり寝たりできて、自由度が高いなと思う。
帰って風呂にゆっくりつかり、寝る。
09日
朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、レンタカーを返却。湿度は高いけどだいぶ涼しくなった。喫茶店へ。広くて、ソファ席があって、テレビの無い喫茶店が好きだ。「イサム・ノグチ」下巻読み終え、倉橋由美子「スミヤキストQの冒険」読み始める。面白い。iLの浜吉さんがルヌガンガでやっていた古本市で買った。スーパーに寄る。家に帰る途中で、ジュノンさんからちらし寿司をいただく。
電車、古本、温泉、喫茶店の4つが揃えばだいたい最高な旅になる。「トージ」の正一さんの版画にはそれら4つの醸し出す雰囲気が全部あって、大好きだ。
自分がある人のことを「すごくいいな」と思っていて(恋愛感情ではない)、しかしなぜか距離を取られている。会いたくもないと思われている感じがする。理由はよくわからない。しかしおそらくその人にとっても、同じような、複雑な関係の人がいる。そのことをお互い触れずに認め合って、できるだけ慎ましく、まわりの景色に向かって感情を投げ出そうと努める。
開店。店頭買取2件。涼しくなったおかげか、お客さんが明らかに増えた。やる気が出る。どんどん品出しを進める。
今日はこれから料理。少し絵を描きたい。
2020年9月6日日曜日
2020年09月05~06日
04日夜
市川崑監督「穴」見る。京マチ子はすごいな。ベッドに寝ころんで、まどとフェミニズムや映画のことなどについて話す。まどはフェミニズムをかなり誤解しているように感じる。シャワー浴びて、本を読んで寝た。
05日
朝7時半に起きる。まどとモーニング。老舗の喫茶店は空調も年配の方向けに調整しているのか、冷房がギンギンに効いていることが多い。次に来る時は何か羽織るものを持って来ようと思って、いつも忘れてしまう。
自転車に乗り一人でゆめタウンに向かう。自宅キッチンで使っている冷蔵庫が霜のたまりやすい直冷型のもので、他にもいろいろ不便な点があるので買い替え。エディオンで久しぶりに冷蔵庫をいろいろ見る。これかなというやつは5万円ちょいで、思ったより高い。近くのリサイクルショップを何軒かまわってみたら、2019年製で同じくらいの容量のものが配達料込み2万5千円だったので、それにする。13時くらいに配達してくれることに。うどん食べて帰宅。今使っている冷蔵庫をどかしてスペースを作る。リサイクル業者に電話したら、6千円ほどで古い冷蔵庫をさっそく明日に引き取ってくれることになる。市に頼んでもほぼ同額かかるので助かった。新しい冷蔵庫到着。通りかかった竹森と少し立ち話をする。まどと少し交代してから、古い冷蔵庫の拭き掃除。少しスケッチブックに絵を描く。
店番交代。まどからもらったハッピーターンを食べていたら、舌が痛くなってきた。いつ頃からか急に添加物に弱くなった気がする。チェーン店の牛丼や、マクドナルドのハンバーガーやナゲットを食べていても、すぐに口内炎ができる。抵抗感なく添加物まみれの食べ物をとり続けるよりは良いかもしれない。
閉店。売れた本を出荷する。帰って読書。ドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」上巻を読み終える。筋トレ、風呂。午前中いろいろ動いたからか疲れてしまい、早めに寝る。
06日
朝7時半に起きる。お米を炊きながら昼ごはんのおかずを作る。ゴーヤチャンプルーとオクラの梅肉和え。朝ごはんは納豆ごはんで済ませる。
まどとこの日もモーニングへ行く。「イサム・ノグチ」の下巻は後にして、村上春樹「若い読者のための短編小説案内」を読み始める。まどはphaさんの「どこでもいいからどこかへ行きたい」を読んでいる。お互い面白い箇所にでくわすたびに「こういうことが書いてあって面白い」と報告しあう。唐突な話題に切り替わっても、その本に書いてあったんだなということで双方心の準備ができている。楽しい。
「若い読者の~」では村上春樹が吉行淳之介、小島信夫、安岡章太郎、庄野潤三など「第三の新人」の作家の短編について書いている。小島信夫の章では「馬」が取りあげられていた。
「むしろ、彼は他者の手になるそのような『企み』の中に巻き込まれて埋没することに、いつにない喜びのようなものを覚えているようにさえ見えます。なぜかといえばおそらく、その企みがより巨大であればあるほど、より巧妙で複雑であればあるほど、彼は何も考えなくていいからですね。そうなれば、自意識を放棄してしまえる正当な事由ができるからです。(中略)反カフカ的というか、むしろ主人公は自我を不鮮明にすることで自己を防御しようとしているようにさえ思えます。つまり早い話、自分が朝起きて虫になっちゃっていたら、『おお、やったやった』と逆に喜んじゃうわけでしょう。」
スーパーで赤のポスカを買って帰る。開店。長野に住んでいる田口さんから、新刊のサンプルと既刊作品のカタログが届く。田口さんはどこにいても常に何かを調べるか作るかしている。少なくともそう感じる。いろんな人の背中を動かしている。
14時前に冷蔵庫の引き取り。高松市に頼むとリサイクル料と手数料とで6千円弱ほどかかり、順番待ちで日程がけっこう先になりそうな気もしたので、リサイクル業者に頼んだ。電話での見積りでは市と同じくらいの費用ということだったけど、現物をチェックしてもらうと、なんとタダで引き取ってもらえることになった。よくわからないけど、ありがたい。
15時頃から雨。来客はほとんど望めなさそうな空模様になってきた。万が一浸水の危険が迫ってきた時のことを想定して、対策を練る。店頭の均一棚のフタに使っている板を横にして置いてみると、止水板として使えそう。普段は古本を入れている木箱を玄関のドアを囲うように並べて、中にゴミ袋を使って作った水のうを入れる。止水板と木箱をビスで止め、板が倒れないようにする。気になる隙間をさらに水のうで埋めていく。これくらいやればしのげるだろうか。それでもどうにもならなそうな時は、もう本を運ぶしかない。
夜になって、やる気も起きないので、26日に店でやる自作印刷物交換会Paper Talk用のフリーペーパーに載せる文章を書く。今回は2020年9月31日の日記を書いて出すことにした。
今日はこれから本を読もうか、絵描こうか、映画見ようか。
2020年9月4日金曜日
2020年09月04日
03日夜
料理。ベーコンと玉子としめじの炒め物、オクラのおかか和え、トマトと玉ねぎのサラダを作る。筋トレ、シャワー。キャンバスを少しずつ進めながら本を読む。絵の具が渇くまでのちょっとした時間に本を少しだけ読むのは楽しい。
04日
朝7時半に起きる。ごはんを食べて、洗濯物をたたむ。外出、マクドナルドでドウス昌代「宿命の越境者 イサム・ノグチ」読み進める。スマートレターとレターパック買う。無印で台所用に蓋付きのゴミ箱を買う。細長くて見た目もすっきり。ネットで買った「夕暮の緑の光 野呂邦暢随筆選」届く。
開店したとたん大雨が降り始めた。あわてて外の均一ラックを引っ込める。午前中に降らなくて良かった。少しずつ品出しを進める。天気が悪いので、電車旅行や野外での燻製作りなど、あれやりたいこれやりたいの妄想がいろいろと浮かんでくる。派手な旅行はしばらくできなさそう。涼しくなったら、野外で燻製+クラフトビールくらいはやってみたい。
台風10号が北上中。日曜から月曜にかけて警報の出る恐れがあるらしい。出張買取の予定が入っている火曜日までには過ぎそう。
平尾君が久しぶりに来てくれて、いろいろ話す。10月にやる自分の個展の話になり、このタイトル(「小動物が大爆笑」)ってどういう意味があるんですか、と聞かれる。絵画展のタイトルはどこか神妙な印象のものが多いので、考えさせるような要素を排除しようと思ってつけた、と答えた。悲しい顔をしている人を描いたからといってその人の悲しみを伝えようとしているわけではない、少なくとも自分はそうでないことのほうが多い、というようなことも話した。
絵の個展は、2017年からは岡山のOFと高松の茎とで交互に年に1回開催している。そうしようと思ったわけではなく、ありがたいことにOFの行司君と茎のめぐさんに声をかけてもらって、結果的にそうなった。今後は半年に1回くらい展覧会ができればなと思う。制作ペース的にもそのくらいがちょうどいい気がする。
今日はこれから映画を一本見る。明日はゆめタウンまで冷蔵庫を買いに行く予定。晴れてほしい。
2020年9月3日木曜日
2020年09月03日
02日夜
本を出荷して、スーパーに買い物。帰ってブッツァーティ「タタール人の砂漠」読み終え、前に図書館でコピーした小島信夫と大庭みな子の「別れる理由」をめぐっての対談を読む。このことについてはあれを参照してください、などの「附記」がたくさん挿入されていた。
03日
朝7時半に起きる。ゴミを出して、さっさと朝ごはんを食べる。ドウス昌代「イサム・ノグチ 宿命の越境者」読み始める。香川に住んでいるのに、イサム・ノグチに関しての本をまだあまり読んだことがなかった。キャンバスに絵を描いたり、八百屋まで買い物に行ったりする。
開店。昨日今日と、先週と比べてお客さんが多い。品出し作業を進める。
Phewさんのインタビューを読む。
https://mikiki.tokyo.jp/articles/-/26147
自分が神奈川に引っ越してすぐ、2001年くらいにAunt Sallyのライブ盤がリリースされて、買って本当によく聞いていた。常に自分の中の違和感に向き合って、新しいことに挑戦し続けている。かっこいい。
昨日イベントで流れた自分の映像の素材となったスライドフィルムは6、7年前に制作したもので、愛着はあるけど、やはり自分にとってはもう過去のものだなと感じた。コラージュにはほとんど興味がない。今作っている絵はまた違う感覚で取り組んでいる。今の自分が大切にしていることをまわりの人達にだけでも知らせるために、定期的に展覧会はやっていったほうが良いのかもしれない。過去ばかりが面白いんじゃつまらない。
今日はこれから料理。作るものはもう決まってるので、ぱぱっとやる。
2020年9月2日水曜日
2020年08月31日~09月02日
30日夜
スライドフィルムの作業を進め、シャワー。近藤聡乃「ニューヨークで考え中2」読み終え、坂口安吾「暗い青春・魔の退屈」読み始める。
31日
朝7時半に起きる。ブログに詳細は書けないけど、ここ2週間くらいでストレスの要因になる出来事が立て続けに5つくらい起こって、気が滅入っている。郵便局に寄って、図書館へ本の返却。美術館に行こうかと思ったら休館日だった。ドトールで読書。スケッチブックに1枚絵を描く。
開店。この日は久々に取材1件。店を始めた成り行きなど、ずっと頭の中にある自分のことを答えていると、少しずつ気持ちが落ち着いてくる。品出し。スライドフィルムももう少しで終わりそうなところまで来ていたので、やってしまう。ネットで「野呂邦暢随筆選 夕暮れの緑の光」買う。
閉店後、ご近所へ古本の引き取りに伺う。その後スライドプロジェクターを引っ張り出し、動画の撮影。プロジェクターはけっこう熱をもつので汗をかいた。33分ほど撮る。やるべきことをこつこつとやっていたらだいぶ元気が出てきた。
1日
朝7時半に起きる。定休日。もう9月、まだまだ暑い。
午前中は本を読んだり、筋トレやったり、キャンバスに絵を描いたりする。キャンバス1枚うまいこと進みそう。午後からの過ごし方をのんびり考えているだけで気分が良い。東京の友人直嶋さんに昨日撮影した動画を送る。明日行われるK/A/T/O Massacreというイベントでの、直嶋さんのDJ時に流れる予定。
11時になり、外出。一福で冷かけ大ととり天。うどん屋もいろんなお店を開拓したいけど、つい近場のところに入ってしまう。ソレイユでキム・ギホ監督「はちどり」見る。今日は1日なので、通常より700円も割引の1100円で見れた。仏生山温泉へ。行きの電車の中で坂口安吾「暗い青春・魔の退屈」読み終える。温泉にゆっくりつかり、浴場にあるベンチに座って、ブッツァーティ「タタール人の砂漠」読み始める。少し読んだだけで自分の好きなタイプの小説だとわかった。全裸で感動。温泉から上がって、カフェでコーヒー飲みながら本を読む。電車で片原町まで出て、ミヤモト惣菜店さんに行ったらとても良さそうだなと考える。月に1回くらいそういうのをやるのも良いだろう。今日はやめにしてブックオフを見る。アントニオ・タブッキ「逆さまゲーム」買う。仏生山駅ホームの古本コーナーでも串田孫一「若き日の山」購入。仏生山に来ると温泉のあとブックオフに寄る流れになる。順番を逆にしたほうが良い余韻が残りそう。
スーパーに寄って帰り、料理。実家から送られてきていた青唐辛子を炒めて唐辛子みそを作っていたら、辛味が台所にもうもうと立ち込めてしまい、目とのどがやられてしまった。これほどとは思わなかった。帰ってきたまどもびっくりしている。つるむらさきのおひたし、蒸しナスを作り、カツオの刺身をお皿に盛って晩ごはんの完成。
夜はまどがレンタルしていたロマン・ポランスキー監督「反撥」見る。ネットで小島信夫「そんなに沢山のトランクを」が安く出ていたので買う。早めに夜12時頃に寝た。
2日
朝7時半起き。料理。豚しゃぶとかぼちゃの煮物を作る。唐辛子みそやっぱり辛すぎる。洗濯しつつ本を読む。筋トレ。キャンバス続きやる。
開店。ほどなく雨が降り始める。台風9号が九州に近付いていて、10号も今週末か来週頭に日本へ上陸する恐れがある模様。来週の火曜日は出張買取に行く予定があるので、その日だけでもどうにか晴れてほしい。あわよくば涼しくなってほしい。今日は変な天気の割にお客さんはそこそこ来た。店頭買取も1件。棚の整理、一箱の入れ替え、品出し、スリップ作り。まどが職場から不要なイーゼルをもらってきてくれた。うれしい。
夜にK/A/T/O Massacreの配信を見る。直嶋さんのDJはヒップホップからヴィジュアル系まで様々な曲をスクリュー(BPMを落とすこと)してかけていて、ロック系の曲が多かったためか、自分のスライド動画もなんだか夏の終わりの花火のような、エモーショナルな感じがする。
スライドプロジェクターにはオートフォーカス機能がついていて、スライドが切り替わる瞬間に一瞬じわっと焦点がぼやける。今回はプロジェクターで壁に投影したものをスマホでさらに撮影した。スマホの動画撮影中に画面をタップするとフォーカスが調整されて、さらに映像が変化する。異なる機能でフォーカスが二重に調整されるのが面白かった。三重・四重にしてみても面白そうだ。
今日はこれから本読んで絵を描く。
2020年8月30日日曜日
2020年08月30日
29日夜
閉店後、まどと片原町のミヤモト惣菜店さんへ行く。以前テイクアウトで買ったカレーがおいしくて、店構えも素敵だったので、一度ゆっくり来たいなと思っていた。ゆずエールビールと、スモーク4種盛り合わせ(サバ、ナッツ、カマンベールチーズ、鴨)、タコとパプリカのマリネ、ラタトゥイユを頼む。まどは梅ソーダ。どれもおいしい。特にスモークの鴨とチーズはたまらないおいしさだったので、単品でもう一つずつ頼む。2杯目はジンジャーエールにした。濃厚だけど甘さ控えめで、さっぱりとおいしい。音楽の話とか、小豆島の話とか、いろいろな話をした。
30日
朝8時起き。この日も喫茶店に行く。近藤聡乃「ニューヨークで考え中」読み終え、「ニューヨークで考え中2」読み始める。スーパーに寄って帰宅。洗濯物を畳んだり、枝豆を茹でたり、昼ごはん用の肉みそを作ったりする。
まどと故郷のことについて話す。故郷に関して、自分はほとんどが愚痴になりがちだけど、まどは「新潟のことはすごく好きなんだなって、話してて感じるよ」と言う。一晩で雪景色に変わった時の窓からの景色、晴れた冬の夜の雪明かり、重い青緑色の日本海、田んぼでモミをついばんでいる白鳥など、香川とは全く異なる新潟の原風景にはやはり懐かしさを感じる。結局、人間関係が煩わしいというだけなのかもしれない。
開店。昼ごはんは肉みそを乗せたそうめん。先々週くらいから気がかりだったことがひとつ片付く。ご近所に古本の引き取りに伺う。明日も伺う予定。最近買取が少ない。棚に隙間ができてきて、どうにも落ち着かない。夕方まどと交代し、カレーを作る。
「考え中2」読み進める。近藤さんはアーティストや漫画家、エッセイストとしても活躍されていて、基本的にずっと自宅で忙しく作業しているようだ。「『楽しみだけのために絵を描く』ということを私はもう随分していない。」という一文がとても重く感じた。
今日はこれからスライド作業の続き。やるべきことがたくさんある。
2020年8月29日土曜日
2020年08月29日
28日夜
スーパーでビールとえび天(練り物のほう)を買ってきて、一人で飲んでたら、いつの間にか寝てしまう。結局読書もスライド作業もできず。疲れているのだろうか。
29日
朝7時半に起きる。今日は自分の誕生日。38歳になった。
まどと相談して、午前中は喫茶店をはしごすることに。あたりをつけた喫茶店にはネット上の情報が間違っていたりで行けず。しかし、ふらりと入った全く知らないお店がかなり良かった。大庭みな子「オレゴン夢十夜」読み終え、近藤聡乃「ニューヨークで考え中」読み始める。まどと計算の話をする。自分は小学校の時にそろばんを習っていたおかげか「8を足す時には2を引いてからひとつ上の位に1を足す」を瞬時にイメージできたけど、まどにとってはそれが難しいようだった。指の動きや視覚をともなっていると強く記憶されるのだろうか。当たり前と思ってやっていることでも、実は昔からの積み重ねだったりするものらしい。
店に戻る。最初まどが店番をやってくれることになったので、洗濯機をまわしながら読書。そうめんとオクラを茹でて、トマトを切って、軽い昼ごはん。スライドフィルム作業続き。昨日100均で買ったシールをフィルムに貼り、マスキングして影を作っていく。50~60枚ほどやる。あまり考えずにシールをぺたぺたと貼っていくのは楽しい。
店番交代。こずえちゃんがやってきて、詩が気になっているというので、自分の持っている尾形亀之助や北園克衛、山之口貘、黒田三郎などの詩集を見てもらう。うちで買った茨木のり子の本から詩に興味を持ってくれたようでうれしい。谷川俊太郎の話から「スイミー」や「ことばあそびうた」の話になって、絵本をいろいろ一緒に見たのも楽しかった。
今日はこれから外食。
2020年8月28日金曜日
2020年08月28日
27日夜
乗代雄介「最高の任務」読み終える。筋トレ、シャワー。
30分ほどの映像を作ってほしいとの依頼があり、7年ほど前に集中的に作ったスライドフィルムを確認する。400枚くらい。東京で使っていた作業場が火事になった時、消防隊の放水をかぶって、スライドに使っていたインクジェット印刷対応のフィルムの表面がふやけてしまったせいで、印刷がぼやけて全体的に明度と彩度が落ちている。このまま使うと単調なものになってしまいそうなので、何か手を加えたい。これらのスライドフィルムは、大城真さんのレーベルBasic Functionからリリースされたテニスコーツ植野隆司さんのアルバム「Ueno Action」のジャケットに使われている。何回かパフォーマンスでも使った。
https://basicfunction-releases.bandcamp.com/album/ueno-action
28日
朝7時半に起きる。ゴミ出し。弁当のおかずはまどが作ってくれた。
スライド作業の続き。ゴム手袋をはめて、カラーインクでフィルムを彩色してみる。いちいちマウントから外して作業するのはめんどくさいので、マウントが汚れるのはちょっと嫌だけどそのまま進める。大庭みな子「オレゴン夢十夜」読み始める。
外出。本の出荷。ダイソーでシールを買う。フィルムの一部をマスキングするためのもの。こういう時は、ほとんど普段気にも留めないような、ファンシー系のスケジュール帳用のシールが役に立つ。
開店。少しずつ品出し。最近はお客さんは少ないけど、買っていってくれる人は多い。
首相が辞任の意向を固めた。つい昨日、官房長官が「首相は任期まっとうする」と発言したという記事が出ていたのは一体何だったんだろう。
例えば旅の本を読んでその感想をブログに書こうとする時、つい「このご時世だからこそ…」とか書いてしまいそうになる。なんとなく嫌だ。どこか自分の中に「上がる前に一旦下がる」癖がついているような気がする。楽しさは楽しさのまま、ボンっと放り出してしまいたい。
今日はもう少し本を読んで、スライド作業の続き。
2020年8月27日木曜日
2020年08月27日
26日夜
売れた本を出荷。シャワーを浴びて、ラニ・シン「ハリー・スミスは語る」読み終える。疲れがたまっていたので早めに寝た。
27日
朝8時過ぎに起きる。洗濯物たたむ。料理。豆苗オムレツと、ナスとししとうとちりめんじゃこの炒め物。まどが焼き鮭と煮物を作ってくれていたけど、ちょっと量が少なかった。おかずの品数は増えたので、これはこれで栄養バランス的には良いかもしれない。夜にまどが2品目、翌朝に自分がもう2品目作ってまわしていけば、お互い融通を利かす感じになるし、冷蔵庫の中身にもよく気がつくようになりそう。
キャンバスを2枚下塗りする。ただぼーっと塗るだけでもなんとなく楽しい。喫茶店へ。乗代雄介「最高の任務」読み始める。併録されている「生き方の問題」は書簡体小説。インタビューなどを読むと乗代さんはとてもさっぱりとした性格のように感じるけど、文章はなまめかしい。北関東の地方や電車についての描写が多い。スケッチブックに2枚ほど絵を描いて、八百屋に寄って帰る。
最近、昔付き合いのあった知人が2人ほど、お酒で内蔵や消化器系を悪くして入院していることを知った。治療が大変そう。自分はお酒を飲むと本にも絵にも集中できなくなってしまう。今は1週間に2・3回飲む程度。前はウイスキーや日本酒を瓶で買うこともあったけど、もうやめた。ほどほどにして、たまに飲む時はちょっと良いのを選ぶようにしたい。
開店。文学などを中心に店頭買取1件。ありがたい。本の引き取りのご依頼も1件いただく。近々一度お伺いする予定。
トキワパーラーの山田さんと話していたら、なんと、山田さんではなく吉田さんだったことを知る。サンリンシャの蓮井さんが山田さんと呼んでいた気がして、自分もそれにならっていたつもりだったけど、実際は蓮井さんも吉田さんと呼んでいるそうで、これは完全に自分の勘違い。一年以上山田さんと呼び続けていたかもしれない。反省。「まあいいかと思って、そのままにしてた」吉田さんの優しさは本当にすごい。
何に対しても、理想はある程度高く持ってないと、行動にはずみがつかないなあと思う昨今。店のことに関しても、言葉にして確認し合えるパートナーがいて良かったなと思う。どうせなら明るく楽しくいきたい。
今日はこれから、数年前に作ったスライドフィルムの整理と確認。