27日夜
閉店後、本の出荷。店舗床についた傷にオイルステインを塗っていく。一通り終えてシャワー。
キャンバスをやる。なかなか進まずじれったかったけど、描き進めていたのを8割ほど消してああだこうだやっていたら完成した。年内にできたらいいなと思っていたのでうれしい。
ある箇所を塗りつぶしていたら、まだ塗り終わっていない途中のところで「この状態のほうが良いからもうやめにしよう」と思い、自然に手が止まった。さぼるとか、あきらめるとか、頓挫するとか、そっち方面への判断は早い。進め方の方針を変えてしまうとか、思っていた色の絵の具が見つからないから仕方なく違う色にするとか、下手すぎて意図が伝わらないであろうことが予測できたりとか、描いている途中にはいろいろなことが起こる。そういう判断や事故が全て良い方向に作用するのは絵以外なかなかない気がする。絵があって本当に良かったなと思う。
親に「学校に不満はないけど、さぼること自体が好きなんだよ」と言ったら悲しむ。話し相手に「私からあなたに意図が伝わらないことが良いですよね、わかりますか?」と言い続けたら怒り出す。真剣そのものの表情で「台所でゼロから自動車を作ろうと思うんだ」と言えば家族から絶縁される。少しそれようとするだけで社会から簡単に外れてしまう。なので、自分のそういう部分は実生活とは切り分けて全て絵に盛り込む。人間誰でも少しは身に覚えのあるヘンテコな感覚を絵を描くための動力にしてみると、成果物に関しては意外なほど楽しんでもらえることが多い。周りの人が傷つくのは嫌だし、普段は生活のために最低限の節度を持たなければいけないけど、そこから漏れてしまうような部分も活かせたら楽しい。
28日
朝8時半ごろに起きる。朝ごはんを食べて、ものの片づけをする。まどと今日も喫茶店へ。夏目漱石「文鳥・夢十夜」読み進める。家に戻り、灯油を買いに行く。昨日塗ったオイルステインがムラになってしまっていた。やはり全体にまんべんなく塗らないとだめなようだ。
開店。今日が2020年の最終営業日。蚤の市の作業や連絡などを進める。福岡の森脇さんから商品到着。年末年始休暇に入ったからかお客さんはそこそこ来る。平尾君が来て、三島や川端の話。馬場君もやってきたので、3人で焚火やりたいっすねとかいろいろ話す。2人が帰った後も後浜吉さんが来てくれたりとか、いろいろうれしい。ごはんはまどの作ってくれたお好み焼き。サクサクするなと思ったら、じゃが芋が入っているとのこと。ホタテ入りのと豚肉入りとの2種。
床の作業の続きをやろうかと思ったけど、今日は休んで明日にやろうかと思う。今年はいろいろ大変だった。それでもなんとかやれたのはお客さんや周りの方々のおかげだ。ありがとうございました。
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