2024年7月11日木曜日

ふられ旅(2024年07月09~11日)

08日(月)夜 

閉店後、在庫整理をやるつもりが、がまんできずに絵の続き。1時間ちょいやる。その後在庫整理をやるが、やればやるほど次の作業が見つかり、なかなか終わらない。とりあえずここまでかな、というところで切り上げて帰宅。シャワーを浴びて寝る。


09日(火)

朝7時半に起きる。南でモーニング、『マンスフィールド短編集』読み進める。

この日は車で徳島に行った。いくつかのお店に目星をつけて向かったが、なんとそのうち3つにふられるという結果に。今回はふんわり計画を立てていて、かなり行き当たりばったりにうろうろしていたのがまずかった。時間の余裕があるものと思っていたけど、全然そんなことはなく、慌てる結果に。しかし夕方になって到着した徳島市のオーディオ/中古レコード店『AVスポットフジ』さんは素晴らしかった。在庫も想像以上に多く、気軽に試聴できて、とても安い。Studio Oneのコンピやマオリ族のラブソング集、ギリシャのフォークソング?集などを購入。ぜひまた来たい。

晩ごはんは『中華そば 萬里』で肉玉子入りの小。意外と食べれたので、替え玉を注文する。徳島ラーメンには茶系や白系などいくつか種類があるようなので、また足を伸ばした際には違うお店にも寄ってみたい。

帰りの徳島から高松への道のりは、何度も通っているはずなのにとても長く感じた。強い日差しに当てられて疲れてしまったらしい。鳴門にきれいな道の駅ができていて、キャンピングカーがいくつか停まっていた。

まどを途中で乗せて帰宅すると、もう22時を過ぎていた。ぽかぽか温泉に行こうかとか言っていたけど、遅くなるのでやめにする。風呂に入り、『マンスフィールド短編集』読み終えて、早めに寝。


10日(水)

朝7時半に起きる。洗濯と掃除。レンタカーを返して、またモーニング。スケッチブック3枚ほど描く。なんとなく背筋が伸びるような、ラジオ体操をしたような気分。

まどと分かれて、tomoさんでお弁当を買って作業部屋へ行く。キャンバスの続き。それまで手数を重ねてきた絵を、今度はどんどん塗りつぶして削る。最終的にどうなるだろうか。ちょうどいいところで止まればいいけど。

開店。品出しなど少しずつ進めていく。この日は観光の方のご来店が比較的多く、山下清からフランシス・アリスまで芸術系の本がいろいろと売れた。常連Yさん来てくれて、昔の商店街の話を聞く。夜にはまどかさんが来てくれて、『蛇の道』の感想から始まり黒沢清話をいろいろ。これからルヌガンガで行われるスズキナオさんと藤井さんとのトークイベントを聞きに行くとのこと。気になるが、自分は店番で行けず。

田中菫さんの新刊”DIET AND OIL PAINTING"が到着、棚に出す。菫さんはこのところお昼はサラダにすることが多いようだ。自分がサラダを作ったとしたら同じようなものばかりになってしまう気がするけど、菫さんのサラダはクスクスを混ぜたり、たくさんのフルーツが入っていたり、とても工夫されている。おいしそう。おおげさすぎず、卑屈にもならず、自分の気持ちをまず出発点にして、やれることの範囲内で物事を積み重ねているのが文章から伝わってくる。無理していない。

閉店後、東京の友達とLINE通話。最近やりたいと思っていることについて、いろいろと話を聞いてもらう。かなり取っ散らかった感じになってしまったけど、話せてよかった。

帰宅。雷雨がすごい。風呂に入り、香山哲『レタイトナイト』1巻読み終えて寝る。


11日(木)

朝8時過ぎに起きる。軽く朝ごはんを食べる。まどが淹れてくれたコーヒーを飲みつつ、菫さんの”DIET~”読み終える。おととい、チノパンのお尻のポケットにボールペンを入れていたらできてしまったシミを、洗剤でもみ洗いして落とせないかとやってみる。部分洗い洗剤も塗ってしばらく置き、洗濯機にかけてみたけど、うまくいかず。クリーニング屋に出すか。

ジョージ・クブラー『時のかたち』読み始める。言わんとしていることは言葉にしにくいし、まだ読み始めたばかりだけど、とても面白い。

「ある言語の初期段階に発生した「音素a」が後期段階において「音素b」となるとき、その変化は意味とは関係なくその言語の音韻構造を支配している規則にのみ従う。」(p6)

開店。品出し、発送準備、ネット出品作業など進めていく。井川さんに連絡を取り、来週18日に改めて燦庫の下見をさせてもらうことに。IDO CAFE市原さんがライブのフライヤーを持ってきてくれる。市原さんはいつもライブの企画で動いているイメージがある。

今日は1本映画を見たい。

2024年7月8日月曜日

適当に(2024年07月06~08日)

05日(金)夜

閉店後、本の発送。店でいろいろ考え事をする。いつの間にか23時前。帰宅、シャワー浴びてシモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』読み終え、寝る。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。友人の経営するイベントスペースにオンライン出演する予定が、起きたら既に出演時間を過ぎており、スマホを見ると友人からの着信履歴がすごい数入っていて焦る、という夢を見た。

朝ごはんを食べてお弁当を用意し、外出。一旦店に寄って、酒屋までビールやジンジャーエールなどの買い出しに行く。なかなか重い。

店に戻る。キャンバスや画材を、暑すぎる作業部屋から、新しいエアコンの入った日差しの弱い部屋へと移動。絵の続きを1時間ほどやる。どんどん精神が充実してきて、集中力も高まっていく。本当に楽しい。自分の栄養分を自分で生み出せる方法を理解していることだけでも、自分は幸福だなと思える。

開店。品出し、アルバイト用の本の準備などを進める。夜になって少し気持ちがだれてしまうが、少しずつやる。BGMにOmni Gardensをかけていたら、たまたま店内にいた静岡から来たという若いお客さんが反応してくれて、音楽の話をいろいろした。アンビエントのDJもされているそうだ。ジュノ君の個展に行った際にyomsのことを聞いたらしく、これからルクスへ行くとのこと。こないだも京都から来た若いお客さんが吉村弘の本を買っていったし、最近アンビエント話に花が咲くことが多い。

閉店後、映画を見るか迷って、やめて絵の続き。作業自体はスムーズに進むが、落としどころがわからなくなってきた。少し時間を置いてみようか。150円で買ったKEN ISHIIのInnerelementsを聴く。25年ぶりくらいに聴いたような。中学時代に聞いた時も今回も、「これってテクノって言っていいんだろうか」と、同じようなことを思った。変なタイミングで打ち込まれたキックにデトロイトっぽいシンセとか、94年だ。30年も前か。


07日(日)

朝8時に起きる。お弁当を用意し、まどが漬け込んだ梅シロップを割って梅ジュースを作り飲む。甜菜糖を使っていてシロップは濃い色をしているが、水で割ると透き通ってきれい。味はいつもの梅ジュース。

外出、2人で南へ行く。今日も混んでいて、外国人観光客も多い。島や高松駅近辺と比べれば、まだ全然少ないか。植本一子、金川晋吾、滝口悠生『三人の日記 集合、解散!』読み始める。2023年の元旦から、週に一度、同じ日につけられた三人の日記を掲載した自主制作の冊子。お互いの生活や創作がたまに交差することもあり面白い。滝口氏の日記の文章が、ほぼ小説を読んでいる時に近い感触を与えてくれることに驚く。

南を出て、ルヌガンガへ行く。香山哲さんの新刊『レタイトナイト』1巻を購入。自分の店でも入れようか迷ったけど、こちらは大きな出版社から出ている本だし、うちよりも至近距離にあるルヌガンガでたくさん売れるほうがいいんじゃないかと思って、やめにした。うちでは香山さんが自費出版している『心のクウェート』『すこし低い孤高』を引き続き取り扱い中。

開店。店頭買取3件。都知事選のことを気にしていたら、なんだか気持ちがだれてきてしまった。しかし少しずつ作業。品出し、均一本補充、発送準備、ネット出品。均一本半額セールももうずいぶん長いことやっている。買取がありがたいことに途切れないので、まだもう少し続けていくつもり。

閉店。すぐに帰宅。途中、ビールとおつまみを買って帰る。1週間ぶりのお酒。飲みながらヴェルナー・ヘルツォーク『ノスフェラトゥ』見る。1922年にムルナウが撮った作品のリメイク。ポポル・ヴ―の音楽も照明もロケーション(ラストシーンの美しさ!)も素晴らしい。ひきつけのような笑い声の怪人物は『ファンタスティック・プラネット』のローラン・トポールだった。大量の鼠にぞっとする。


08日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてゆっくり準備。この日は久しぶりの喫茶店へ行く。常連のお爺さん方が昨日の都知事選の結果について話している。「蓮舫なんかクソ嫌いや、中国人がでかい顔して」「石丸さんは立派やな」などなど。以前見たCRASSのドキュメンタリーで、メンバーがダイヤルハウスのあり方について語っていた部分を思い出す。店にはどんな政治的信条を持っている人も、特に持っていない人も、適当に来てほしい(そう簡単に風通しの良い場ができるものとは思っていませんが)。店を「文化的なシェルター」のように考えるよりも、店の中で起こっている商品や人間の流動性を大事にしたい。『集合、解散!』読み終える。店へ行き、ネット出品作業続き。1時間弱やり、思ったよりも進んだ。

開店。少しずつネット出品や品出しの作業を進める。アルバイトMさん来てくれて、品物の受け渡しと支払い。こう暑いとやはりだれるが、きちんと作業を進められるかどうかが大事だ。

今、ここ3日の日記を見直してみたら、毎日「だれる」という言葉を使っていることに気が付いた。日記はそれぞれ別の日に書き進めている。無意識に同じ言い回しを使っていたらしい。

今日はこれから在庫整理をして、時間に余裕があるようなら絵の続きをやる。

2024年7月5日金曜日

あぶない暑さ(2024年07月04~05日)

03日(水)夜

閉店後、友達がinstagramのストーリーに「最近豆菓子にはまっている」と投稿しているのを見て、自分もコンビニで柿の種のネギ塩だれ味を購入。季節限定のものらしい。酸味が効いている。作業部屋で絵の続き。30分だけでもいいから、少しずつ進めていきたい。絵のことを考えている間に流れている時間は独特のもので、長ければ長いほどいい。

まどは家で漫画家やイラストレーターの友人の方々と作業通話しながら描いていて、いつも楽しそうだ。自分もやってみたいけど、絵を描いている時は単純作業よりも次の一手をどうしようかと考えあぐねている時間が多いし、結局話に集中できなくなりそうな気もする。

帰宅、シャワー。シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』続き読む。

「『イリアス』の真の主題、それは戦争による戦士の掌握であり、戦士という媒介を用いた戦争による万人の掌握である。なにゆえ、死を招くだけの無目的な戦争のために、だれもが自己を犠牲にするのか、さらには親族をことごとく犠牲にするのか、その理由を知る者はいない。だからこそ全編をつうじて、平和交渉を頓挫させ、敵対行為の火種をたえずかきたて、理性の一瞬の閃きのなかで闘いをやめようとする戦士をふたたび戦場へと追いやる不可解な影響力は、神々に帰せられるのである。」(p57)


04日(木)

朝7時半に起き、ドン・シーゲル『抜き射ち二挺拳銃』見る。80分弱という短い尺の中で、非常にテンポよく物語が展開していく。馬の死体のグロテスクさ。悪女が本性を現す瞬間。ラストのアクションシーンのリズム。パンを焼いて、まどと朝ごはん。洗濯物をたたむ。『マンスフィールド短編集』(新潮文庫)続き読む。

外出、作業部屋へ。30分ほど絵の続きをやる。良いペースで進んでいる。

開店。品出し、均一本、発送準備進める。ネット出品作業も。店頭買取3件。11月に予定しているイベントに関するやりとりをする。暑さでだれていた気持ちがしゃきっとした。閉店間際にPaper Talkの告知。次回は参加していない人も印刷物を持ち帰れるようにして、遠方からの郵送参加も受け付けようと思う。

閉店後、本の発送。作業部屋に行くと、部屋の温度がえらいことになっていた。昼間の日光で熱気がこもっていて、エアコンをつけてもなかなか下がらない。少しだけ進めてこの日はやめにする。ルクスへ行き、まいちゃんにいろいろ相談する。

帰宅、風呂。早めに寝た。


05日(金)

朝7時に起きる。軽く朝ごはんを食べてお弁当の用意。8時に外出して少し用事を済ませ、郵便局で本の発送。喫茶店に入り、イベント関係の連絡。その後作業部屋へ。やはり暑く、作業にならないどころか、熱中症の危険も感じた。そういえば真夏はあまり陽の当たらない別の階で作業していたよな、と思い出す。しばらく逃げるか。

開店。連絡を進めつつ、発送準備や少し品出し。店頭買取1件。暑さでお客さんは少なめだけど、だれずに作業を進めることができた。香山哲さんより、『心のクウェート』『すこし低い孤高』の追加納品分が届く。納品書を確認して振り込み。『ベルリンうわの空』シリーズや『プロジェクト発酵記』が胸に響いた人の元へももっと届いてほしい。夜になってお客さんはじわじわと増え、栗金商店の2人も来てくれた。

今日はこれから少し本を読んで、絵の続きをやる。

2024年7月3日水曜日

BGMの正解(2024年07月02~03日)

01日(月)夜

閉店後、ジャン・ユスターシュ『サンタクロースの眼は青い』見る。『わるい仲間』の延長線上にあるような作風だけど、緊張感や寂寥感はこちらのほうが断然増している。疲れてしまい、絵は描かずに帰宅。いつもの帰り道にどうやら子猫が潜んでいる模様。やたらと鳴いている。親猫とはぐれていなければいいけど。シャワーを浴びて寝た。


02日(火)

朝8時ごろに起きる。ご飯がなかったので、近所のスーパーにあるパン屋のイートインへ行くが、閉まっていた。以前は朝7時半からだった開店時間を変更してしまったらしい。仕方なくコンビニで菓子パンをひとつ買って食べる。久々にコンビニのパンを食べたけど、味がずいぶん落ちていて驚いた。

病院で健康診断。高松市からの補助で無料で受けられる。身長体重、心電図、採血など簡単に一通りやり、特に問題なしとのこと。採血の結果は来週通知される予定。

思ったよりもかなり早く終わり、帰宅しようとするとエレベーターでまどと出くわす。引き返してスーパーで買い物。家に帰ってコーヒーを淹れて読書。尹雄大『聞くこと、話すこと。』読み終える。野菜スープとミートソーススパゲティを作って昼ご飯。お腹いっぱいになった。

外出。中央公園の芝生の養生期間が終わり、青々としている。ナルホドへ行き、アクリルガッシュを3本ほど買い足す。しかし暑い。たまらず南へ行き、アイスオレ飲みつつ読書。『マンスフィールド短編集』(新潮文庫)、シモーヌ・ヴェイユ『自由と社会的抑圧』読み始める。

作業部屋へ行き、絵の続き。Skamから出ているSensationalとKoyxenのコラボ作、EricM、以前買ったEvan Parkerのエレクトロアコースティックもの(ECMから出ている)などを聞きながらやる。数時間集中してやっているとだいぶ調子も乗ってくる。絵が急に良くなってきた時の興奮は、いつになってもたまらない。

まどと再び合流し、ソレイユへ黒沢清『蛇の道』を見に行く。1998年の作品のセルフリメイク。黒沢清作品は、自分は『CURE』と『蛇の道』が甲乙つけがたく、その次が『ニンゲン合格』。今回の『蛇の道』は、やはり日本が舞台のほうが、日本人の自分にとっては日常の延長線上という感じがしてじめじめした怖さを感じただろうけど、柴咲コウ良かったし、ラストもきれいに終わっていた。西島秀俊や、ラストのガンアクションのシーンは…。

raiでまどと軽く晩ごはんを食べ、再び作業部屋で絵の続き。なんとか1枚完成。疲れた。集中しすぎて若干気持ちが悪い。帰宅、風呂に入って寝た。


03日(水)

朝8時に起きる。軽くご飯を食べて料理。親子丼、カボチャとにんじんといんげんの煮物を作る。こってりした感じになってしまったので、お弁当にはレタスもたくさん入れた。まどと外出、南へ行き読書。昨日読み始めた2冊の続きを読み進める。まどは歯科検診へ行き、自分は作業部屋へ。戦前録音のキューバ音楽のCDを聴きながら、以前途中まで描いて放っていたキャンバスの続きをやる。

開店。この日の最高気温は34℃。暑い。品出し、発送準備進める。以前お預かりした分の支払いが1件。まだまだ古本やDVD、レコードなどがあるようで、またお伺いすることになりそうだ。

この日BGMにモダンジャズをかけていたら、年配のお客さんから「今日は普通の音楽かけてるけど、いつもすごい変わった音楽かけてるよね」との声が。そんなことないと思うけど、どうなんだろう。店内BGMで電子音楽やアンビエントなどをかけている古本屋は考えてみれば少ないし、珍しいのかもしれない。多いのはSSWやローファイヒップホップだろうか。考えれば考えるほど正解がわからない。お客さんはいろんな地方の民謡などを聴かれるようで、ジャズにもお詳しい様子だった。また改めて音楽の話がしたい。

開店中に少し嫌なことがあったけど、こらえて絵の続きをやる。お酒は飲まない。

2024年7月1日月曜日

聞いて感じる(2024年06月30日~07月01日)

29日(土)夜

閉店後、映画を見ようとしてやめる。まだ体力に余裕もあるし査定の続きをやることに。23時半頃に完了する。本を出荷して帰宅。蒸し暑い一日だった。ゆっくり風呂に入り、西村賢太『随筆集 一日』続き読んで寝る。


30日(日)

朝8時過ぎに起きる。軽く朝ごはんを食べ、『一日』読み終え、尹雄大『聞くこと、話すこと。』続き。上間陽子さんとの対話に、なんとも言い難い感情が湧く。お2人に対する尊敬の気持ちと同時に、自分は果たしてどれだけ相手の内なる声に耳を傾けることができるのだろうか?と考え始めると、甚だ心もとなくもある。これは劣等感なのか。

DORSIAへ。昨日山崎さんとCenterで話していたら、ヒマさんとは共通の知人は多いけど話したことはあまりなかったそうで、それならと2人をお茶に誘った。誘った自分は財布を忘れてしまい、一番最後に到着。瓦町駅そばにあるバー『ヌーベルバーグ』のマスターもおられて、3人で話している。ヒマさんはヌーベルバーグに何回か行ったことがあるらしい。マスターを囲んで、お酒のエピソードなどを3人で聞く形になる。ヒマさんも山崎さんも聞き上手だ。マスターは小説もよく読むそうで、永井荷風、檀一雄、色川武大などがお好きらしい。

そうこうしている間に開店の時間が迫り、店へと急ぐ。この日もいろんなお客さんが来てくださり、良い感じに忙しい一日になった。この日は店頭買取2件。

岡山から古本たかつかさんが来てくれて、いろいろお話。たかつかさんが運営メンバーの、津山・喫茶曲がりで行われているがふさんのポップアップはこの日が最終日。がふの長谷川さんとの会話で出たという話題、今の自分にもとても考えさせられるものがあった。

何度か本を売ってくださったことのあるお客さんと、初めて話す。蟲文庫の田中さんとも長くお知り合いの方だった。四国のいろんなところに住まわれていて、現在は高松とのこと。高知の『かたりあふ書店』さんの店主さんが1年半ほど前に亡くなっていたことを知る。かたりあふ書店には5年前の夏に1度行った。とさでんの終点の『桟橋通五丁目』駅から、こんなところに古本屋があるのだろうか…と思わざるを得ないような郊外の道を20分ほど歩くと、中に本がぎゅうぎゅうに詰まった店があった。シャッターは半分閉まっていたような覚えがある。中にいる店主さんに声をかけると開けてくれて、木山捷平や高井有一の文庫などを買った。買い終わると、「これから歩いて駅まで行くの?車で送るよ」と言ってくださり、なんと店を閉めて(!)はりまや橋のあたりまで送ってくださった。「時間があれば、このままうずまき舎さんまで行けたらいいんだけどねえ」とも言っていた。その日の暑さも相まって、強く記憶に残っている。ご冥福をお祈りします。SNSで検索すると、かたりあふ書店は土佐市で再開の準備を進めているとの投稿を見つけた。また行ってみたい。

四国学院大学にいらっしゃるケニア人の先生に教わっていたという方と話す。この先生は日本のスワヒリ語コミュニティの間では知られた存在のようで、初めてケニアの国費で日本へ留学した方だそうだ(80年代の話)。KALDIの商品をアレンジして作るごはんの代わりの料理は、米とパンの中間のような食感で、骨付鳥とも合うらしい。

夕方、この日ルクスでDJのTKDさんがご来店。TKDさんはコミックビームでコラムを連載されている。まどのことは大三君から聞いていたようで、うれしい。

ヌーベルバーグのマスター来てくださり、映画や小説の話などする。「お店今度行きます」と言うと「来んでええ」と言うので、余計行きたくなった。

閉店後、本の出荷。ルクスへ行くとしゅう君がDJ中。00年代初頭を思わせるハードテクノをかけていて、2002年生まれのしゅう君が自分が生まれた頃のテクノをかけているわけだなと思うと、自分との年齢差を改めて感じた。ラムコーク2杯飲む。3週間ぶりにお酒を飲んだ。まいちゃんと大三君と、今度一緒にヌーベルバーグに行ってみようということになる。

雨に降られて帰宅。シャワーを浴びて早めに寝る。たくさん人と話した日だった。


01日(月)

朝7時半に起きる。蒸し暑くてあまりよく眠れなかった。朝ごはんを食べて、健康診断の予約。早速、明日の午前中近所の内科へ行くことになる。洗濯。『聞くこと』続き読む。

うちでも既刊を扱っていたナマエミョウジさんが、7年ぶりに新刊を出すとのこと。京都の誠光社で展示も行うそうだ。楽しみ。

外出。銀行や郵便局をまわり、作業部屋で絵の続きをやる。一筆加えて「あ、失敗した」と思ったけど、やっているうちになんとかなった。

開店。アルバイトMさんが来て、支払いや本の受け渡し。店頭買取1件。品出し、発送準備など進める。この日はお客さん少なめ。ソレイユで黒沢清『蛇の道』を見終えた後にいらした男性の方もいた(この日ソレイユはメンズデー)。自分は明日見に行く予定。

ブログを書いていたら、ヌーベルバーグのマスター、かたりあふ書店の店主さんのこと、ケニア人の先生、ナマエさんの7年ぶりの新刊など、なんだかいろいろあり、人生について途方もない気持ちになってきた。古本屋という職業柄なのか、もしかすると年をとったせいかもしれないけど、20代の頃と比べて『自分が何を成し、世に問うか』よりも、『自分がいかに周りの人達の話を聞き、人生を感じるか』に比重が移ってきているような気がする。どれだけ実践できているのかはわからないが。そもそも『何かを成す』ってなんなのか、いまだによくわからない。自分が何かを成すことよりも、周りの人が少しずつ変化している様子のほうが興味深く思えることも、よくある。

昨日久しぶりにお酒を飲んだせいで、やはりまた少し飲みたい気分になっている。でも飲まない。今日は映画を見て、その後絵の続き。

2024年6月29日土曜日

査定査定(2024年06月27~29日)

26日(水)夜

ブログの更新などをしていたら、いつの間にか23時前になる。作業部屋で少し絵の続き。帰宅。シャワー浴びて寝る。

ここ最近めっきりお酒を飲まなくなり、その効果かお菓子もあまり買わなくなった。間食が減っている。


27日(木)

朝9時前に起きる。朝ごはん。お弁当の用意をして外出。コンビニでカフェオレを買って、公園に行ってみる。この時期、中央公園の芝生は養生期間のためロープが張られ、立ち入り禁止になっている。今年は芝生の成長が少し早いような。ベンチに座り、尹雄大『聞くこと、話すこと。』読み始める。

「意味は「言っていること」であり、意味以前の心中に鳴り響く音は「言わんとしていること」。このふたつの違いに明敏であるには、意識的「集中」の聞き方では追いつけない。そして、これらの違いは、音のズレとして私には聞こえてくる。」(p22)

開店。預かっている本の査定をひたすら進める。お預かりした分の査定が1件。品出し、均一本の補充も少し。しかし、この日はなかなかやる気が出なかった。なんとなくネガティブな感情にもなった。夜になって雨が降り始め、今日はもうだめかなと思っていたら、月曜に来てくれた海外のお客さんがビールを飲みに来てくれる。日本語を勉強しているようで、読んでいる村田沙耶香『コンビニ人間』の中の単語の意味を質問されたので、答えたりした。ちょっとしたやり取りだけでも気持ちがなごむ。その後も、天気は悪いものの来店が続く。服装の雰囲気がばらばらな感じの若い女の子5人のグループ(大学の同級生?)とか、特に話したりはしていないけどなんだか楽しい。

閉店後、本の発送。コンビニのお酒コーナーの前に立ってみるが、買わず。店に戻ってジャン=リュック・ゴダール『カラビニエ』見る。こないだ読んでとても面白かった山田宏一『友よ映画よ』でも、『カラビニエ』について何度も言及されていた。戦争についての寓話、しかし変な映画だ。

帰宅。シャワー。西村賢太『一日』読み始める。梅雨の鬱々とした気分に合う。


28日(金)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早めに外出して、喫茶店に入る。『一日』『聞くこと、話すこと。』の続きを読み進めつつ、スケッチブックにドローイング。いい感じに描けた。レターパックを買って店に戻る。

少し早めの開店。品切れになった自主制作の本について、再納品のお願いのメールを送る。この日は店頭買取が1件(支払いは後日)と、神奈川県からの郵送買取が1件。郵送買取のほう査定を終え、金額を振り込み。さらにお預かり分の査定を進める。夜にまさみさんと林田さんが来てくれて、都知事選の話など。東京の選挙があんな感じになってしまって(注目度の高い東京だからああなるのか)今後日本はどうなってしまうんだろうか。とても不安だ。

閉店時間を過ぎても査定の続きや少し品出しをやり、1時間半ほど残業。作業部屋に行き、絵を進める。今のところ微妙。

こないだ『ちいかわ』に古本屋がでてきて、オッと思っていたら、次の回ではもう古本屋をやめていた。ちいかわの世界でも古本屋を長く続けていくのは難しいようだ。

帰宅、シャワー浴びて寝る。


29日(土)

朝7時半に起きる。晴れた。暑い。味噌汁を飲んでストレッチ。まども午前中に病院へ行くとのことで早起き。DORSIAでモーニング。『聞くこと』続き読む。店に行き、1時間半ほど在庫整理作業。

開店。品出し進める。この日はいろんなお店でイベントや展覧会が行われており、にぎやか。いろんな人が来ているはずだけど、うちはとりあえずスロースタート。

途中、まどと店番を代わって外出。Syndicateで開催中のグループ展を見る。さっと見て出る感じになるかと思ったけど、気が付いたらけっこう時間をかけて見ていた。藤井さんとも久しぶりに少し話す。その後、Centerで行われている2日間限定のポップアップへ。東京の友人、山崎由紀子さんもはるばる高松へやってきて出店中。たくさんの人でにぎわっている。山崎さんのイラストが入ったクージー(缶ビールなどを入れると保冷になるクッション)を購入。

店に戻ると、たくさんのお客さんがいた。早くも買取の本がきている。意外と暑かった外から急に冷房の効いた店内に戻ったら、腹痛。しかし続々とやってくる買取。痛みに耐えつつ、心の中で「ありがとうございます!」と叫ぶ。この日は店頭買取3件、お預かりしていた分の支払いが1件。ほか査定を進めようと思っていたが、なかなか取り掛かれず。品出し進める。県外からのお客さんが多く、売り上げは良かった。

今日はこれから少し査定続き。早く風呂に入りたい。

2024年6月26日水曜日

商売にも力(2024年06月25~26日)

24日(月)夜

閉店後、本の発送。量が多いため2往復。店に戻って在庫整理。家に帰り、シャワーを浴びて寝る。


25日(火)

朝7時半に起きる。まどと一緒に外出、南でモーニング。平芳幸浩『マルセル・デュシャンとアメリカ』読み進める。30分ほど読書するだけでもかなり気分がすっとする。

レンタカーを借りて出発。中古の電動工具を扱っているお店をいくつかまわり、卓上の糸ノコギリを見る。思ったより安い。

香南町の「やをら」さんへ行く。細い道を行った先の古民家を改装したお店で、特に目立つ看板などは出ていないけど、車が何台も停まっていてすぐに「あそこだ」とわかった。到着すると、お昼時なのもあり自分たちの前には3組並んでいた。本を読みながら待つ。

「芸術的形式」に準じた作品を成立させているという前提のもとで、芸術家は特異な選択眼を持つ主体として特権化されることとなるのだ。そして(略)抽出された無邪気さや幼稚さは、世界を無垢で新鮮な見方で切り取るための積極的な特性として読み替えられるであろう。(『マルセル・デュシャンとアメリカ』p164)

やをらさんの店内はきれいに改装されており、壁には古道具や本もたくさん置かれていてとても良い雰囲気。ソファも大きくて柔らかい。エビのカレー、アイスコーヒー、チーズケーキを食べたけど、どれもとてもおいしかった。カレーはエビの出汁が効いていて、とてもマイルドで食べやすい。アイスコーヒーは浅煎り。浅煎りのコーヒーを飲んだのも久しぶりな気がする。やをらのお2人は2月に企画した『休みの集い』にもお越しになっていたと堀金君から聞いていたので、改めてご挨拶。yomsのショップカードも置いていただいた。

香南町から再び市街地のほうへと戻り、今度は出張買取。今回の現場はお寺。かなり量が多いと聞いていたので2往復になるかなと思っていたけど、お客さんのほうも車を出してくださり1往復でいけた。思ったよりもすぐに運び込みは完了。査定して後日また連絡となる。

再び出発。午前中に見た工具店で糸ノコを買い、ホームセンターで板も購入。ぽかぽか温泉に行く。サウナ2回。上がって読書。スケッチブックも何枚か描くが、うまくいかず。

店に寄って荷物をおろし、スーパーで買い物をして帰宅。ヨーグルトを食べ、さっさと寝た。


26日(水)

朝7時に起きる。眠すぎるが、しかし二度寝したくなく、机に10分ほど突っ伏した後、眠気覚ましに昨日買ったガムを噛みながら料理。野菜スープ、卵焼き、タコライスを作る。朝ごはん。まどは11時に美容院を予約しているらしく、11時でも「早い時間帯」と言っている。

レンタカーを返却して、また南へ。『マルセル・デュシャンとアメリカ』読み終える。とても面白かった。その後、店に行き昨日運び込んだものの整理。糸ノコギリや板を作業部屋に持って行き、お預かりした未査定の本を木箱に入れてバックヤードへ運ぶ。作業しているうち、開店時間前でもお客さんはちらほらとやってくる。

そのまま開店。12時半ごろに整理の作業はひと段落。この日は店頭買取5件。うち1件は大きめの段ボール2箱で、後日連絡となった。ほか品出しと発送準備。

できるだけ、自分の絵の活動費用は自分で稼ぎたい。表現活動をしている人の中には助成金を活用する人もたくさんいる。それをすべて否定するわけではないけど、やりたいことの実現よりも助成金の取得が先に立っていないか?と感じるケースや、助成金取得のためにそれはちょっとどうなの?ということをやっているアーティスト(そういうことをしている時点で、アーティストなどとは呼びたくないわけですが)の話を聞くたびに、「自分はこれでいく」と、商売にも力が入る。しかし今年に入ってからの買取の量は自分のキャパシティを越えてきている気もする。やり方を考えていかないといけない。

少し絵を描いてから帰る。