28日夜
閉店後、料理。焼き鮭、ナスとにんじんと玉ねぎの煮びたし、キャベツの浅漬けを作る。浅漬けはまどにも好評なので、常備するようにしよう。
外出、マクドナルドに行く。スケッチブックに絵を描き、展覧会のアイディアを詰める。佐藤泰志「黄金の服」読み進める。作品世界の青くひりひりした雰囲気がマクドナルドの店内と相まって良い感じだ。4月だったか、コロナへの不安がかなり高まっていた頃、市役所に行かなければならなくなって、しかもよりによって混んでいて、密を避けるため特別開放されていた会議室で番号を呼ばれるのを待っていた。その時に読んだサミュエル・ベケットの「モロイ」もとても良かったな。いろんなシチュエーションで本を読むのは楽しい。
帰って筋トレ、シャワー。寝る。
29日
朝7時半に起きる。ゴミ出し、朝ごはん。洗濯ものを畳む。「黄金の服」読み終える。
外出。西村ジョイへ向かう。途中ブックオフに寄り、平出隆「猫の客」購入。安かった。ジョイ店内のうどん屋さんで鳥天と温ぶっかけ。材木とビスを買って、軽トラで自宅まで運ぶ。
青猫さんに行く。店内の席がほとんど全て埋まっていた(席の間隔は開けられている)。繁盛していて店員さんも忙しそう。アイスカフェオレとバスクチーズケーキを注文する。ケーキはやさしい甘さで食べやすい。次はまどと一緒に来たい。シャルル・ジュリエ「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み始める。作者は主観を最小限に抑え、2人の言葉を記録することに集中している。ヴァン・ヴェルデのアトリエをベケットが訪ねた時の描写がすごい。
「ベケットは部屋に入ると、そこにあった棒をつかみ、天井の梁を打つ。まるで梁の強さを試し、天井が崩れ落ちてこないかどうかを確かめているかのようだ。それから一連の作品をじっと見る。その時期ブランは非常に集中しており、夢中になって描いたのだった。そして今度ばかりは、仕上がったものにはあまり不満がなかった。そんなわけで、彼はベケットに、大体満足していると言う。ベケットは無表情な声で、『何もないじゃないか』こう言われてブランはすっかり取り乱し、アトリエの隅へ逃げ込み、テーブルにつく。それから動揺を隠すために食事を始める。ベケットは屋根裏部屋の中央に立ち、じっと不動のまま、鋭い視線を彼に向ける。」
サウナに行こうか迷って、結局町まで戻る。レターパックなど買い出し。
高松市美術館で北斎展もう一度見る。忠臣蔵の作品が消失点やパースなどめちゃくちゃですごい。「あそこを描くためにここをこれだけずらしたのだろうか」などと思惑を想像しながら見ていると、パズルみたいで面白かった。常設展もダミアン・ハーストやフランシス・ベーコン、草間彌生、風間サチコ、大木裕之など、充実した内容。高松市美は常設展もいつも練られている。見ずに帰るのはもったいない。
サンリンシャに寄って、蓮井さんと筋トレの話などをする。「齋藤さんは時間の使い方がうまいですね」とほめられたので、調子に乗って「定休日のスケジュールの立て方には自信があります」と答えるが、詰め込みすぎていつもその翌日に疲れているような気がする。かっこいいポストカードを1枚購入。
スーパーに寄って帰る。筋トレと早めの風呂。まどが帰ってきたので、お好み焼きを焼いて晩ごはん。まどが買ってきたフライドポテトも食べる。
ルキノ・ヴィスコンティ監督「郵便配達は二度ベルを鳴らす」見る。Wikipediaの「フィルム・ノワール」の項に載っていた「郵便配達~」はテイ・ガーネット監督の作品で(同名の映画が何本かある)、勘違いして見ていたけど、良かった。ずっと「この男はいつ郵便配達に転身するんだろう」と考えながら見ていた。
「ベケットとヴァン・ヴェルデ」読み終えて寝る。
30日
朝7時半に起きる。体は疲れていて、気分はいい。田島列島「子供はわかってあげない」読み始める。ベランダに電動丸ノコを出し、昨日買った木材を切っていく。これで茎の窓にあみだくじ状の格子を作り、そこに絵を設置していく予定。切るのは一瞬で終了。片付けと掃除がめんどくさい。小雨が降ってきた。
自分はいつも嫌なことを思い出して疲れてしまう。この日は気分が良いせいか、くよくよし始めてもすぐに「無駄ァ!」という叫びを自分に覆いかぶせて、ハッと我に返ることができた。なんで「無駄ァ!」なのかと言われても困る。お坊さんに「喝!」と言われるのと似た感覚だろうか。言われたことないが。
開店。発送準備など進める。夕方から雨が本降りになる。店頭買取1件。岡山のギャラリーOFから、今週末に始まるしわしわの個展のDMが届く。しわしわのzineはうちでも取り扱っている。いつ行くかな。
Sさんがご来店。来週末からの茎での個展に興味を持ってくださっている。うれしい。なんだか今回は香川の方々がけっこう気にしてくれているのを感じる。初日までいつの間にかあと10日ほど。もうちょっとがんばりたい。
今日はめちゃくちゃ疲れているので、早く寝る。
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