18日夜
料理。きゅうりとささみと細く刻んだ昆布を、ごま油や塩、豆板醤などで和える。トマトと玉ねぎをにんにくで炒めて、卵とチーズを入れる。
テッド・チャン「あなたの人生の物語」読み終える。
19日
朝7時半に起きる。
ごはんを食べて、港まで散歩。30分弱かかる。スーパーでオレンジジュース買う。風が強い。
ベンチに座って、阿部昭「千年」読み始める。奇妙な感情のゆらぎを捉えた文章に引き込まれる。
「わたしが女の大きな乳房をらんぼうに掴むと、彼女は、『あなたのお母さんのようでしょ?』と言った。わたしはここで母のことは思い出したくなかったので、そんな話はごめんだった。だが女はわたしの身元を知りたがっているようで、今度は別のことをたずねた。」
「父は息子にたいしても、『斬ってやる!』などと叫んで日本刀を持ち出してきて、かえって自分のほうがふるえてしまっているそんな男のように思われた。」
2つとも、「千年」に収録された中編「父と子の夜」からの引用で、この他にも主人公が息子のことを「これ」とまるで物のように言ったかと思ったらすぐにその言い方をやめたりする箇所などがある。昨日YouTubeで安部公房の講演を聞いていたら「親が死んだときに感じる抗えない解放感」について語っている箇所があって、そのことも思い出した。こういう感情に対して「いけない気がする」「しかしそれも含めて人間だ」などと逡巡してしまうのは、一体どういうわけだろう。
靴を見て買うのをやめて、公園に行って「千年」読み終え、帰る。
昼ごはんを食べて、鴨川つばめ「マカロニほうれん荘」読み始める。これは秋田書店から出ている全3巻の文庫版。コミックスは全8巻なのに短すぎないか?と思いながら読んでいたら、話の順番も適当で、抜けてる話もある。しかし本当に面白い。
1時間昼寝して、レジで事務作業。本の出荷ついでに、酒屋へビールを買いに行く。そのままスーパーへ買い出し。
夕ご飯に、初めて一から自分で餃子を作ってみる。ビールがうまい。
こないだTwitterに描いた絵を投稿したら、思った以上に反応があってうれしかった。この日も絵を描きたかったけど、疲れて寝てしまう。
20日
朝7時半起き。「マカロニほうれん荘」読み終える。
絵を描く。途中まで進めたキャンバスの続き。1枚完成。ちょっと画面がごちゃごちゃしがちになってきた。
開店。念入りにそうじ。ネット・通販ともに売れている。最近発送準備だけで店にいる時間の半分以上が過ぎている気がする。売れるのはありがたいことだけど、なんだかもどかしい。
Andrew Weatherallの昔のDJ mix聞きながら作業。少し品出し。
https://www.youtube.com/watch?v=O1I2GGC9ylE
豊島の吉野さんから「ようかいどく」3号、イーストプレスから香山さんの「ベルリンうわの空」10冊届く。
棚が荒れ気味だったので整理。お客さんが少ないと油断してしまう。民俗学関係などが若干足りなくなってきているか。
「DONATION ZINE」、入荷分が早くも売り切れ。各所で話題になっているようで、増刷を検討しているらしい。追加納品をお願いすべきか迷う。ZINEの性質(販売店側に売上100%バック)を考えると、うちよりも金銭的に困っているお店に在庫をまわしてもらって、そちらから買ってもらうほうが良いような気がする。
休憩、内沼晋太郎「これからの本屋読本」読み始める。内容は全文ネットにも公開されているけど、黙々と読むにはやはり本のほうが集中できる。
本読んで、絵描いて(毎日そればかり)寝ます。
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