24日夜
料理。豚肉と野菜の辛味噌炒め、ポテトサラダを作る。それらをつまみにしてチューハイを飲んで、シャワーを浴びて寝た。絵は描けず。
25日
定休日。単調な生活に気が詰まってきたので、少し遠くへ足を伸ばす。まめに手を洗いつつ、ラーメンやかき氷をささっと食べたり、路地を歩いたり、喫茶店に行ったり、古本を買ったりした。汗かいたけど、いつもと違う景色がたくさん見れて良かった。
カフカ「審判」、アンダスン「ワインズバーグ・オハイオ」、阿部昭「無縁の生活」、古井由吉「半自叙伝」、坂上弘「枇杷の季節」、島村利正「妙高の秋」、安岡章太郎「小説家の小説家論」、森敦「わが青春わが放浪」買う。全て文庫。島村利正と阿部昭が特にうれしい。ウージェーヌ・イヨネスコ「孤独な男」、「車谷長吉の人生相談 人生の救い」読み終え、ラニ・シン「ハリー・スミスは語る」読み始める。これはすごい。膨大な知識と記憶が、あちこちに話題が逸れつつだだ漏れになっている。話の流れと関係なく、やたらカセットレコーダーやマイクの状態についてインタビュアーに確認しだすのも可笑しい。
ケントン(インタビュアー):「僕はあなたがもう存在しない多くの絵画を制作したかどうかを聞きたい。火事で失われたのですか、それとも自分で破壊したのですか?」
スミス:「さあ、分からないな。自分で引き裂いたものもある。君が最初にここに来たときにそこに置いてあったものは引き裂いた。いくつかに引き裂いて、放り投げて踏み潰した。絵画に何が起こるのかなんて知らないよ。つまり、何も変わりはしないんだよ。君の身に起こることと同じだ。君が車を運転すればいいのになあ。そうすれば恐ろしい事故がハイウェイで起きて美しい石鹸の泡と化すだろう。そして石鹸の泡は台湾語で民謡のことなんだ。」
帰って、まどにお土産のレモンケーキを渡して、シャワーを浴びて寝る。
26日
朝7時半に起きる。洗濯。昨日のおかずが少し余っていた。サバの塩焼きと、トマトと玉ねぎのサラダを作り足して弁当完成。
ドトールに行って、スケッチブックにマーカーで絵を描く。いつもより速く手を動かして、適当に描く練習をする。「ハリー・スミスは語る」読み進める。この本は複数のインタビュアーによるスミスのインタビューが収められていて、そのうちのいくつかは、インタビュアーのほうもおかしい。第6章のA.J.メリタという人物は、大学の授業でレポートを書かないといけなくて、正直あなた(スミス)のことはほとんど何も知らないんですけど、インタビューさせてくれませんか?と、むちゃくちゃなことを言っている。スミスはそんなメリタにイライラしつつ、君の両親は裕福か?支援はいつだって助かるよなどと言っていて、笑ってしまう。山本精一さんの「ギンガ」と並べて棚に置きたくなる本。
開店。ネットで売れた分の発送準備、少しずつ品出し。明日は雨が降るらしく、気圧のせいかどうも頭が痛い。昨日の疲れもたまっている。藤谷さん来てくれて、旅行でもしないとやってらんないという話をする。
疲れたので今日は早めに寝たい。
0 件のコメント:
コメントを投稿