閉店後、実家に住んでいる弟家族とビデオ通話。甥たちは恥ずかしがっている。5月に会ったばかりだけどさらに成長しているような。その後、花原史樹君へ再納品してくれた商品のお金の振り込み、水道と電気料金の引き落とし先の切り替えなど、事務作業をやる。
先日、フリーペーパー『Tさんインタビュー』をお渡しした徳島にお住まいの小西昌幸さん(ミニコミ『ハードスタッフ』発行人)より、読んだ感想をいただく。うれしい。小西さんが以前受けたインタビュー記事をおまけにくださった。じっくり読もう。
作業部屋で絵の続き。アルバイトの2人にがんばってもらっているおかげで、若干時間の余裕が生まれてきた。こないだ買ったSuicideの2枚組アルバムの、ライブ音源を聞きながらやる。真冬のこの季節にSuicideは合うな。しかし絵はうまいこといかず、どんどんだめな方向に。気持ちを切り替えて進むしかない。新しいキャンバスにも少し手をつける。
18日(土)
朝7時半に起きて、シャワー、朝ごはん、お弁当の用意。
まどと外出し、南でモーニング。この日はおかわりもしてたっぷり作業。スケッチブックにドローイングをやり、『堀口捨己建築論集』読み始め、今年中に完成させたいアレの作業(今後もしばらくこれに時間をかけるので、「アレの作業」と表記していくことにする)を進める。アレの作業は思っていたよりも大変ではないかも。自分の不器用さに気が滅入りそうになったけど、決めたからにはやるしかない。
「建築の美的価値はその建築に表現される限りにおいてのみあるのであって、それの如き連想の美しさや宜しさは要するに建築の美しさ宜しさではない。茶室建築が山家や農家に得る所はその自然な材料を用途に随って構えない、たくまない技術で具象される美のイデエを学ぶべきであって、あそこやここのそのままの部分や一面ではないはずである。」(『堀口捨己建築論集』、p28)
2022年10月に描いた絵(の画像)を見直す。もうどうやって描いたのか思い出せない。東京にいた頃に描いた絵は見て行程がすぐにわかるものが多いけど、ここ4年くらいに描いたものは行程が複雑化しているのか、ぱっと見でわからないものが増えてきている。どうやって描いたのか思い出せなくなるのは、多分良い傾向だろう。絵にまつわることの動機は全て「ムシャクシャしてやった」にしたい。全部まっぴらだ、という勢いでやりたい。
開店。昨日はお客さんが少なかったけど、この日は多かった。花原史樹君に再納品してもらった『ねんねんころころ』と缶バッジを品出し。ウェブショップでも販売を再開する。在庫置き場に積んでいた、キネマ旬報社発行の『世界の映画作家』シリーズももりもり品出し。全40巻のうち37巻のみが欠けているのが惜しいが、ほぼそろっている。フィンランドから帰省中の山野井さんが来店、久しぶりにお話する。フィンランドと比べると日本は若干物価が安いが、物の値段や電気代の高さに比べて給与が低すぎるのでは、とのこと。去年11月に東京で自分のポートレイトを撮影してくれた浅沼弥沙さんは山野井さんの友人でもある。浅沼さんはエストニアに一時期住んでいたらしい。フィンランドとエストニアは船でそれほど時間もかからず行き来できるそうだ。
閉店後、本を出荷し、店レジのパソコンでジャン=ピエール・メルヴィル『恐るべき子供たち』見る。斜め上、斜め下にカメラを据えてのカットが印象的。全編刹那的な雰囲気に満ちている。
19日(日)
朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早々に外出し、郵便局で発送。レターパックや消耗品の買い出し。店へ。アルバイト用の本の準備と、ネットで売れた本のピックアップ。午前中にやっておきたかったことが割とできて、なかなかいい感じ。
開店。この日も品出しを進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。店頭買取1件。羊雲さん来てくれて、開店8周年のお祝いをいただく。ミステリー小説でおすすめはないかと聞かれ、乏しい知識をしぼってポケミスを数冊おすすめした。夜はアレの作業をやる。久しぶりにさっこが来てくれて、東京に行った時のことなどを話す。国立で行われたMahel Shalal Hash Bazの結成40周年ライブを見たとのこと。新作のCD『あるきど』を納品してくれた。あるきどというのはさっこの住む志々島の方言らしく、「歩き回る人」という意味があるそう。どうもあまり良い意味ではないようだけど、それをあえてタイトルにするのはさっこらしいなと感じる。
SNSで話題になっている、古本屋の店主が主人公のマンガを読む。出張買取のところは共感できる部分も多いけど、自分は入ってきたお客さんの買う/買わないを予想するようなことはあまりやりたくない。古本屋をある程度やっていたら「誰が何を買うかわからないな…」と思わされる瞬間が逆に増えると思うのだけど、どうだろうか。
閉店後、作業部屋で絵の続き。なかなかうまくいかずこねくり回していたら、良い方向に転がった。京都のターンテーブル奏者、毛利桂さんのソロアルバム聴く。ゴリゴリしたローファイなコラージュノイズで、好きな雰囲気。
ルクスに行く。かなり久しぶりに来た。しゅう君もいて、チャイ飲みながらまいちゃんと3人でなんでもない話。まいちゃんが昔買ったというレコードが何枚かあり、ジャズやテクノ、ムードなどジャンルがいろいろで面白かった。
20日(月)
朝8時頃に起きる。シャワーを浴びて洗濯。アルバイトMさんから借りた『FirstStripGuide はじめて・ひとり・女性のためのストリップ観劇ガイド』読み始める。Mさんは浅草ロック座に行ったことがあるらしい。去年11月に道後で見たストリップがとても良かったので、劇場が残っているうちにまたどこかで見てみたい。入場料は高いけど。
まどと外出し、DORSIAでモーニング。まどは最近いろいろな出来事が重なり疲れ気味。『堀口捨己建築論集』続き読む。建築としての茶室だけでなく、茶道の思想的な部分についても多く書かれている。横の席で話しているのが何やら事業を展開しているらしき男女とコンサル(不動産関係?)の方で、聞き耳を立てる。その方々は基本的にお金や物事を動かす立場で、何かを作ったり売ったりする立場にいかないことを前提にして考えているのが、こちらとしては新鮮。店に戻り、郵便局で本の発送。八百屋でみかん、tomoさんでお弁当を買う。
開店。品出し、発送準備、在庫整理を進める。ジョンのサンの立石さんよりCD追加納品分が届く。お金を振り込み、ウェブショップでの販売も再開。さっこのCDも品出しする。聞いてみると、全7曲入っている中で1曲即興演奏のものがあり、不思議な感じ。キース・ジャレットのレコードとセッションしている?ようだ。他の6曲もギターと歌(鉄琴、カシオトーンなども)を中心にした弾き語りで、温かな録音の質感がとても良い。岡山より、古書店開業に興味があるという方が来店。少し話す。yomsのことは知らなくて、ルヌガンガで教えてもらって来たようだった。
今日はこれから絵の続き。最近になって若干時間に余裕が出てきたか。
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