2024年11月15日金曜日

着々と準備(2024年11月12~15日)

11日(月)夜

ルクスに行こうか迷い、そういえば月曜定休だったなと思い出して、スーパーに寄って帰る。わさび柿ピーを食べつつビールを飲んで、ひたすら読書。『つげ義春 旅と隠遁』、石坂洋次郎『愛情・少女』読み進める。


12日(火)

朝7時過ぎに起きて、朝ごはんを食べながらエリック・ロメール『友だちの恋人』見る。休みの日の朝にゆっくり見るロメールは最高だな。明快ですっきりしていて、細かい動きにおかしみがある。

まどは11時から皮膚科に行くらしく、それまで若干時間があるので2人でDORSIAへ。読書を進める。その後別れ、自分は店に行って『休みの集い』に向けての準備を少し。早めに終わったのでキャンバスの続きをやる。小腹が減り、うどん屋へ入ってかけ小。

まどと再度合流し、瓦町のとあるビルの一室でやっているカフェ『るりろ』さんへ行く。以前は花園駅近くの『とりかご』さんで間借り営業されていたけど、場所が最近変わったようだ。小説を中心に本もいろいろとあり楽しい。ここでもまた読書。まいこさん偶然やってくる。『旅と隠遁』読み終える。『休みの集い』チラシ、ショップカードお渡しする。

まどは図書館へ行き、自分は中央公園へ。『愛情・少女』読み終え、前田利鎌『臨済・荘子』読み始める。スケッチブックも1枚描く。

作業部屋へ戻る。松山で買ったシングル盤を聞く。生活にはシングル盤をとっかえひっかえ聞くくらいの時間の余裕が必要だなと思った。キャンバスの続きをやる。いい感じになってきた。

スーパーに寄って帰宅。夕ご飯を作り始める。レタス、水菜、大根のサラダと、ミートソース大盛り。うまい。まどとコミティア出展についてなど話す。食べている途中、長野に住んでいる林香苗武と平間貴大からワインやジュースが届く。早速ミートソースに合いそうな赤ワインを飲んでみる。すっきりしていてとてもおいしい。LINEで長野とつなぎ、久しぶりにいろいろ話す。年末に映像を中継しつつ鍋をやろうということになった。

片付けて、シャワーを浴びる。もう1本映画。清水宏『簪(かんざし)』見る。原作井伏鱒二。1941年公開で、笠智衆も田中絹代も若い。歩く練習をするくだりは少し長いようにも感じたけど、思わず笑ってしまうほのぼのとしたユーモアは休日に見るのにぴったりだ。ロメールと清水宏を見れて良い定休日になった。

大橋裕之『音楽と漫画』読んで寝る。再読。


13日(水)

朝7時過ぎに起きる。ごはんを炊き、洗濯をし、お弁当のおかず用の麻婆豆腐を作る。白米に納豆、しらす、ネギを乗せて、すだちをかけて食べる。コーヒー淹れて少し読書。

外出。一旦店に寄り、酒屋でビールなどの買い出し。その後発送準備を進める。

少し早めの開店。発送件数がとても多く、一瞬店を閉めて近くのポストまで発送しに行ったり。あまり品出しはできず。この日は店頭買取が3件と多かった。出張買取の日程も1件決まる。東京滞在中に行く予定の居酒屋を予約。夜、『休みの集い』当日に会場壁に貼る掲示物(お客さんの誘導やDJのタイムテーブルなど)を作り、印刷する。

閉店後、2度目の本の発送。ルクスへ行き、まいちゃんとチャイを飲みつつ少し打ち合わせ。ねぐさんと初めてちゃんと話した。店に戻って、『休みの集い』で展示する作品のリスト作りを少し進める。家に帰って、東京での予定を確認。12時前に寝る。


14日(木)

朝7時前に起きる。なんだか早めに目が覚めた。シャワーを浴びて朝ごはん、洗い物、洗濯。お弁当の準備。

外出。コインランドリーで乾燥機をかけつつ、展示で必要な照明などを買い足し。南でまどと合流し、『臨済・荘子』読み進める。禅の思想の解説よりも、禅問答そのものを読んでいるほうがなんとなく元気が出る。

店に行き、発送準備を早めに進める。そのまま開店。店頭買取1件。アルバイトMさん来て支払いと本の受け渡し。査定などの合間に昨日からの作品リスト作業を進める。日が暮れる頃になって無事完成。これで東京に行くまでにやっておきたい準備は一通りできたかな。この日買い取りで入ってきた、レッドツェッペリン(71年)とディープパープル(72年)の初来日ツアーのパンフレットを早速品出しする。ツェッペリンのほうは巻末に一柳慧、篠山紀信、菊池武夫、山本寛斎というすごいメンバーの座談会も掲載されている。音楽家が一柳しかいない。

昨日忙しかった疲れが出たのか、猛烈に疲れた。家に帰って風呂。旅行準備。ワインを飲みながら読書。『臨済・荘子』読み終えて寝る。


15日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、着替えて旅行の準備。『世界の映画作家』第5巻(ミケランジェロ・アントニオーニとアラン・レネ)読み始める。外出。うどん屋さんでお土産を買い、南へ行きまた読書。

開店。この日は買ったお弁当でごはんを済ます。『休みの集い』当日まで10日を切ったので、燦庫の場所などを改めて告知する。今まで燦庫に行ったことのない人も足を運んでほしい。品出しや発送などをゆっくりめに進める。なんだかレジに座ってばかりいると具合が悪くなってくる。おかしいなと思って外に出るとすぐに回復する。自律神経的な何かだろうか。

明日から東京。いろいろ楽しみ。

2024年11月11日月曜日

ほっつき歩く(2024年11月08~11日)

07日(木)夜

店で作業しようと思っていたけど、あまりにも寒いので早めに帰る。風呂に入り、スーパーで買ったしるこサンドやヨーグルトを食べる。Tさんインタビューのフリーペーパーをホチキス留め。思ったよりも早く完了。『つげ義春 旅と隠遁』少し読み進めて寝る。


08日(金)

朝7時に起き、朝ごはんを食べながら、レオ・マッケリー『吾輩はカモである』見る。マルクス兄弟主演のコメディ映画。矢継ぎ早に繰り出されるギャグ。帽子のくだりや鏡のくだりなど、一体いつまでやるの、というくらい延々やっているところが面白い。ラスト近くの動物たちが突進するところも笑った。

お弁当を準備し、洗濯物を畳んで干して、外出。南に入って、畠山直哉『話す写真』続き読む。店に戻って、買い取った本の整理。先日の出張買取分のお金を振り込み。

開店。ブログの更新やフリーペーパー作りがひと段落したので、品出しに専念。隙間の空いていた海外文学や、最近の日本文学を補充していく。写真や建築、デザインは手持ちの在庫が少なめ。困ったな。夕方になって、愛媛のトマト書房さんより松山ブックマルシェの売り上げについての電話。1日目が土砂降りだったけど、うちは意外と好調な売れ行きだったようだ。選書ほめていただけてうれしい。仕事の苦労話などもする。松山ブックマルシェは買う側としても楽しいし、来年も参加したいなと思う。しかしこの日も寒い。エアコンをつけて、電気毛布をひざにかける。

閉店後、本を発送して早めに帰る。シャワーを浴びて、『話す写真』読み終える。途中、著者なりのアーティストとしての心構えが語られ、確かになあと思うものの絵を描いている自分は少し肩が凝る。『旅と隠遁』をチェイサーとして少しずつ読みながら読了した。


09日(土)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べて、コーヒー淹れて読書。『旅と隠遁』続き。最近は出店や出張買取で車を運転することが多いけど、やはり仕事が絡むと旅感は若干薄れてしまう(それでもこないだの松山はかなり良かったけど)。よく知らない街をほっつき歩くような旅がしたい。できれば電車がいい、本が読めるしお酒も飲める。石坂洋次郎『愛情・少女』(新潮文庫)読み始める。20~30ページほどの短めの短編が詰まった1冊。つげ義春と並行して読むのはちょうどいいかもしれない。

洗濯物を畳み、お弁当の用意をして外出。作業部屋へ行き、松山で買ったレコードを聴きながら『休みの集いVol.2』に出す絵をピックアップ。

開店。発送準備のほか、自分とまどの作品も掲載されているYON MAGAZINEが到着したり、11月後半の営業日の案内をしたりなど。品出しは雑誌や最近の日本の文芸書などを中心に補充する。まどかさんが来てくれて映画の話。うれしいことが決まったようだ。アルバイトMさんが11日月曜に来てくれることになり、次渡す本の準備をする。

閉店後、ルクスに行く。ゲストはgoatのメンバーでもある立石雷さん。到着するとHAPPFATさんがDJ中で、いつもと少し違うBPM遅めのハウス寄りの選曲でとてもいい感じ。立石さんのライブは笙や笛などの和楽器を使っての演奏。立石さんのライブを見終えたタイミングで、Studio 33/45にて行われているivoryさんのイベントSweetieへ移動。今回はドラムンベース回。さまーこさんのDJ間に合った。ゲストのKUL4KENさんのDJも良かった。ハイボール2杯を飲んで、出て、また少しルクスに行く。なんだか少し気持ち悪い。店に戻ってカフェ席の椅子に座り突っ伏す(店は真っ暗にしていたけど、通りを歩く人が自分に気づいたらさぞびっくりしただろう)。少しして、なんとか帰宅。


10日(日)

朝9時に起きる。眠い。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。ビールなどを買いに酒屋へ行ったら、日曜定休だったことを忘れていた。レターパックを買い足し、本の発送。店に行き、セットもののネット出品をやる。大判の本は重くて疲れる。

開店。この日は夜遅くに雨が降るとの予報で、昨日の疲れもあってかとても眠い。少しずつ品出しをやり、アルバイト用の本を準備したり、ネット出品を進めたりなど。夜になってから休憩に『旅と隠遁』少し読み進める。結局雨はそれほど降らず、小雨で済んだ。

閉店後、家に帰ってヨーグルト食べる。風呂。市川崑『果てしなき情熱』見る。服部良一作曲の曲を山口淑子(李香蘭)、笠置シヅ子、淡谷のり子と豪華な顔ぶれが歌い上げる。このうち登場人物としてストーリーに絡んでくるのは笠置シヅ子で、「よってに」など関西弁を使って演技している(笠置自身は香川県生まれ)。冒頭「服部良一の半生記ではない」というテロップが入るが、服部がこんなに自己愛の強い破滅型の男だったらショックだ。妻役の月丘千秋もよくついていくな。笠置の明るさが全体の雰囲気を救っていた。雨の流れる窓や陰影の演出は趣深い。


11日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。少し読書。

まどと一緒に外出。南でモーニング。『休みの集いVol.2』で展示予定の絵の量が足りているのかをシミュレーションする。久しぶりにスケッチブックを数枚描く。楽しい。出て、作業部屋でシミュレーション続き。どうやら量は足りそうだ。新しいキャンバスを描き始める。楽しい。やっぱり絵でないと解決できないことがあるらしい。

開店。昨日一雨降ってからだいぶ暖かくなった。Mさん来て支払いと本の受け渡し。品出し、発送準備など進めていく。なんだか時間が進むのが早い。映画パンフレットを出していると映画が見たくなってしまうのが困る。

今日はこれから本を読むか、映画を見るかする。

2024年11月7日木曜日

おっさん元年(2024年10月31日~11月07日)

(前回「こつこつ」というタイトルの日記を投稿した後で、その少し前にも「こつこつやる」という日記を投稿していたことに気が付いた。「こつこつ」が自分の中で大切なことらしい。)


30日(水)夜

閉店後、本を発送してファイリング作業の続きをやり、ひと段落。家に帰る。ゆっくり風呂に入り、伊藤亜紗『どもる体』読み始める。こないだ読み終えた『エコラリアス』と内容が少しかぶる部分もあり面白い。


31日(木)

朝7時半に起き、ごはん。まどは今日は岡山まで出かけるそう。8時半頃外出、南でモーニング。モーリス・ブランショ『至高者』続き読む。なんともいえない閉塞感がひたすら続く文章だけど、最近の微妙な天気には合うかもしれない。

まどは岡山へ向かい、自分は作業部屋へ。『休みの集いVol.2』の展示で使う木材をベランダでカット。ついでにベランダの掃除。100均で結束用のラップを買って、切った木材をまとめる。午前中に終えてしまいたかった作業が無事完了してすっきり。

開店。ネットで注文していた電動ドライバー用のバッテリーやクリアファイルなどが届く。品出しや発送準備を少し進め、その後イラレデータ作業。思ったよりも早く完成し、プリント。途中少し店を閉めて、マルナカまでコピー用紙を買いに行く。なんとかプリント完了し、ファイリング作業。

閉店後、ルクスで急遽開催されているイベントに行き、ビールを飲みながら藤谷さんと話す。しゅう君のDJいい感じだ。ゲストの方のライブがなかなか始まらず、店に戻って作業。本を発送して帰る。


01日(金)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。まどと外出。また喫茶店に入り、『至高者』続き読む。その後店に戻り、ファイリング作業続き。無事に完了し、郵便局で発送。長いことやっていた作業がひと段落ついた。

開店。明日からの出店に向けて選書。2,3日の松山ブックマルシェには硬派な古本好きのお客さんが多く集まるので、若干固めの選書をする。徳島での出店と合わせて3日間連続のため量も多めに。選書は良いペースで進んだ。夜にレンタカーを借りに出る。外は雨。いまいちな天気のせいかこの日は来店少なめだったけど、ネットに出していた商品がそこそこ動いた。

閉店後、本を出荷して車に本や荷物を積み込む。帰宅。シャワーを浴びて、着替えなどを用意して早めに寝る。


02日(土)

朝4時過ぎに起きる。さっさと松山へ出発。外は雨が降っている。コーヒーとガムで眠気を飛ばしながら運転。石鎚山SAまで走り、パンとサンドイッチを買って朝ごはん。タカキベーカリーの『瀬戸内レモンメロンパン』が懐かしいレモンケーキの味がしておいしい。

搬入開始時間の7時ちょうどに、会場の和光会館に着く。昔幼稚園だったところで、現在はイベント会場などとして活用されている模様。コンクリートではなく板の間なのがいい。スタッフの方に協力してもらって荷物をおろし、車をすぐ横の駐車場へ停める。イベントは10時開始でだいぶ時間の余裕があり、当日搬入でも問題なかった。他の出店者さんの荷下ろしなどを手伝う。

松山ブックマルシェ1日目開始。後で聞いたところによると開始前から入ってきてしまう人もいたようで、お客さんの熱を感じる(が、開場時間まではがまんしてくださいよ)。開始と同時に真剣な眼差しのお客さんが流れ込んできて、こちらの身も引き締まる。しかし、開始と同時に雨も強まり、ついには警報が出るほどに。何かあったら大変だということでイベントは一時中断となり、お客さんに呼び掛けて退出してもらう。こればかりは仕方ない。猛牛堂さんや愛媛堂さんなど愛媛の諸先輩方とお話したり、読書したりする。『至高者』読み終え、伊藤亜紗『どもる体』続き。自分も相手やシチュエーションによっては難発が出る(ウッ、と1,2テンポ遅れて言葉が出てくる感じ)ことがあるので、共感できる部分が多い。。読んでいるうちに天気は回復し、2時間弱の中断の後に再開。あれだけの土砂降りの後でもお客さんが絶えない。すごいことだ。自分も古本を予想以上に購入。会場にいる時間は長いからじっくり吟味しようと思っていたけど、吟味しても大変なほどたくさん良い本があった。口笛文庫さんからタンゴのCD、猛牛堂さんから歌謡曲のシングルレコードも購入。

1日目終了。フード出店者さんの撤収を手伝い、和光会館を出る。松山駅近くへと移動し、モアミュージックへ。30分ほど見て、NU GROOVEのコンピレーションアルバム(CD)と、sonigのコンピレーションアルバム(LP)を購入。どちらもとても安く、2枚で1000円ほどだった。

道後温泉近くのゲストハウスにチェックインし、車は駐車場に置いて、路面電車で大街道へ。豚足の店『清香園』に向かうが、なんと店主の方がケガで臨時休業中とのこと。近くの店に入ってお好み焼きとビール。『どもる体』は本のサイズが大きいので、畠山直哉『話す写真』文庫版を読み始める。いろんな場所での講演をまとめた一冊。以下の箇所に深く共感する。

「この写真に僕は何を見たのか。僕は少なくとも、「誰かの心」は見なかった。僕はむしろ、この世には心と関係のないものが、確かに存在している、と深く思いました。この実感は、普段から心に辟易している自分を自由にしてくれるものでした。」(p40)

道後温泉に戻る。本館に行くと長蛇の列。連休中はこんなに混んでいるのか。仕方なく別館へ。設備は普通の銭湯という感じだけれど、温まった。

少し散歩して、今回の松山の一番の目的でもある『ニュー道後ミュージック』へ。ここは中四国で唯一のストリップ劇場。入場料を払って中に入る(入口の看板の写真撮影にも快く応じていただいた)と、小さなライブハウスくらいのサイズの空間に回転するお立ち台とステージ、ダンス用のポール。お立ち台を取り囲むように客席が並んでいる。今回は22時半からの最終回を見た。お客さんは最終的に20人以上になり、ストリップ好きらしき方々や浴衣姿のカップル、お酒で上機嫌なおっちゃんグループ、その中でただ固まっている自分、など。踊り子さんは3名が順番に出てきて、最初は音楽に合わせて着衣で踊り、少しずつ衣装を取ってお立ち台でポーズを決め(ここが一番の見せ場で、ポーズが決まったタイミングで拍手をする。なんとなく歌舞伎みたいだ)、最後はポラロイド撮影のコーナー(おひねりを渡すと撮って持ち帰ることができる)、というのが1セットらしい。踊り子さんはそれぞれ見せ方を工夫している。男性スタッフの場内アナウンスやBGM含め、昭和感もとても良い感じだった。

ゲストハウスに戻って歯を磨き、12時頃ベッドに滑り込む。


03日(日)

朝7時半頃に起きる。よく眠れた。思ったより体力も回復している。道後温泉駅のスタバ(あまりスタバには入りたくないけど、朝早くやっている喫茶店が無かった)に入り、コーヒー飲みながら『どもる体』続き読む。

9時頃に和光会館へ。10時の開場まで、他出店者さんの設営の手伝いをする。

松山ブックマルシェ2日目。天気は台風一過の快晴で、続々お客さんが来られる。昼過ぎくらいにはレジに行列ができていた。昨日に引き続き、この日も古本を買う。楽しい。愛媛堂さんの動きを見習い、自分もお客さんに買い物かごをすすめる。それだけ何冊も買っていくお客さんが多い。立ちっぱなしは少々辛いが、目の前でどんどん本が売れていく様子を見るのは気持ちが上がる。なんとなく、うちのブースでは海外文学と写真集が売れ筋だった気がする。

2日目終了。撤収作業の手伝いを途中で切り上げさせてもらい、一足早く会場を後にする。古本、CD、レコード、たくさん買えて良かった。ガソリンを入れて、松山IC手前のすけろくで晩ごはん。『どもる体』読み終える。帰りの車中、早速口笛文庫さんのところで買った民謡をタンゴアレンジしたCDを聞く。なんだか優雅な気分になる。猥雑さと洗練が同居している。ドライブとタンゴは意外に合うかもしれない。

店に到着。翌日の徳島での出店に向けて本を補充。少し柔らかめの選書にしようかと思っていたけど体力が続かず、補充するに留まった。


04日(月・祝)

朝7時に起き、朝ごはん。この日は『うだつのあがる古本市』、車で美馬へと向かう。193号線をずっと行くと県境あたりにある『山の家』(名前が合っているかいまいち自信なし)という喫茶店が気になっていて、今日は行けるかなと思っていたら「定休日」という看板が立っていた。時間が早すぎたのかもしれない。この喫茶店は割と目立つのに、ネットに全然情報がないのが不思議だ。少し早めに着いたので、コンビニでお菓子を買って休憩する。

会場のオデオン座に着き、荷物をおろして設営。荷物をおろす途中、背中の筋を痛めてしまった。設営時間は1時間半ほどで、途中全体挨拶なども入り、なんとか10時の開始ギリギリに間に合った。1003の奥村さんやYON MAGAZINEの日野さんにも挨拶。日野さんからは完成したばかりのYON MAGAZINE Vol.2をいただく。今号には自分の絵とまどの漫画も掲載されている。自分のページのデザインは『休みの集い』にも出店いただくmezaの片岡さんによるもの。

古本市開始。お客さんの入りには波があるものの、波が来ている時はまずまずの勢いを感じる。マイクを使っての自己紹介タイムもあったので『休みの集い』の宣伝もする。阿南からはわざわざHKさん(yomsで扱っている映画zine、ORGASMにも寄稿されているナイスガイで映画マニア)が来てくれた。暇な時は『話す写真』の続きを読む。渋めの本も少し売れたけれど、いかにも古本好きというお客さんは少なめ。

今回トークや関連イベントのテーマがほぼ「メディア」や「場所」で(それぞれの内容自体は非常に興味深かった)、古本の話題が出なかったのにも表れていたと思うけど、主催側が「古本を売る」ことに関心があるのか、「古本市」という器に関心があるのかでイベントの性質はまるっきり変わってくるな、と思った。考えてみれば当たり前のことだけど。売る側も、品揃えがお客さんに向かっているのか、自分好みの理想のお店の実現に向かっているのかでは、日常的に取り組む対策(仕入れと売り方)が変わり、その積み重ねの結果、目に見えて棚に違いが現れる。正解は無いのかもしれないが、その辺をどうまとめ上げるかでイベントの特色ははっきりと出るし、そのまとめ方にお客さんは「このイベントに行けば何かあるはず」と何かを感じて足を運ぶはずだ。出店者の頭数を増やしさえすればジャンルや本の年代のバラエティ、ある程度の数のキキメの本が確保できるかと言えば、全くそんなことはない。

イベント終了。搬出を終えて、高松へと戻る。店に荷物をおろし、この日五色台へ自然観察会に行っていたまどを迎えに行く。2人で仏生山温泉へ。仏生山温泉は今はyomsと同じ火曜定休になっているので、かなり久しぶり。晩ごはんも温泉内の食堂で食べる。ぬるめのお湯は気持ちいい。

帰宅。スーパーでビールを買って、まどと話しながら飲む。自然観察会はyomsにも『自然観察新聞』というフリーペーパーを置きに来てくれるまみさん(五色台にあるビジターセンターの職員でもある)がやっているもので、とても楽しそう。自分も行ってみたい。


05日(火)

朝8時に起きる。昨日で3日連続の出店が終了したけれど、この日は午前中から出張買取。

ご飯を食べて出発する。近場でそれほど大量というわけでもなく、すぐにピックアップは完了。店に本を置いて、レンタカーを返却。まどに連絡するとDORSIAにいるというので、自分も合流して早めの昼ご飯。

店に行き、昨日の出店の帳簿付けや、たまっている発送準備を進める。こつこつやっていると、さぬき映画祭の十河さんが寄ってくれる。先月インタビューしたTさんと十河さんは50年ほどのとても長い付き合いで、完成したフリーペーパーも読んでくださったようだ。映画の話をいろいろ。加藤泰『沓掛時次郎 遊侠一匹』と山田耕作『関の弥太っぺ』をおすすめされる。今年はTさんと十河さんからの影響で、時代劇映画も楽しく見れるようになった。かわなかのぶひろとの交流についての話も大変興味深かった。十河さん帰り、その後たまたま時間のあったアルバイトMさんがやってきて、本の受け渡しと支払い。Mさんは浅草ロック座で1度ストリップを見たことがあるらしい。話を聞くと、道後とだいぶショーの内容は異なるようだ。

しかし出張先で一人で居酒屋と温泉とストリップに行き、時代劇映画も楽しめるようになってきたとか、どうも2024年は自分にとって「おっさん元年」のようだ。

途中で南へ行き、休憩。『つげ義春 旅と隠遁』読み始める。『つげ義春日記』の閉塞感は少し苦手だったけど、この対談集はさっぱりとしていていい。本人としてはサービスで明るく振る舞っていて、しんどいのかもしれないが。

発送をなんとかできるところまで終わらせて、帰宅。まどと晩ごはんを食べる。ビールも飲む。HKさんからいただいた、Ivan Passerという監督の『男の傷』という映画を見る。原題は"Cutter's Way"で、Cutterというのは登場する男の名前なのだけど、とんでもなくめちゃくちゃなキャラクター。しかし破天荒さよりも、映像のぬるっとした展開も相まって、終始どこかノワールな哀愁が漂っている。ラスト、馬で突撃してからの発砲シーンには泣けた。


06日(水)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん、お弁当の用意。

外出。松山の出店くらいからお尻に違和感があり、さわってみるとどうやらイボができているようで、yomsの近くにある肛門科へ行く。運転と外食が増えた影響か。肛門科を受診するのは初めて。年配の先生にいきなり指を突っ込まれうろたえるが(しかもいつの間にか写真まで撮られていた。本人確認用なので必要なものだけど)、診察はすぐに終了。たいしたことはないようで安心した。薬を1週間分もらう。尻を冷やさないようにして、アルコールは控えたほうが良いようだ。

ルヌガンガへ行き、中村さんと少し話す。『カフカ断片集』購入。

店に行き、出店で持って行った本を棚へと戻していく作業。それほど時間はかからず。棚に本が戻ると、改めて「この辺の本が売れたんだな」ということがわかる。

開店。この日もなんだか発送件数が多く、忙しい。売れるのは良いことだ。先日買取でお世話になった、現在お遍路中の森哲平さんが来店。買取の書類を書いてもらう。お遍路全体の行程としては香川はかなり後半のようだ。自分は香川に住んでいるのにお遍路のことを何も知らないなと思った。空海にしてもそうだ。もっと関係する本を読んでみよう。夜になり、よく来てくださるお客さんが増えてきて、なんだか落ち着いた気分になる。先日出した、黒瀬珂瀾歌集『黒耀宮』サイン入りについてお問い合わせいただいたお客さんが来店。ご購入いただく。ご自身でも短歌をされているそう。香川の方に買っていただけて良かった。こういう細い糸をつないでいくような出来事があると、店をやっていて良かったなと思える。

たまっていたブログを書いていると、いつの間にか22時半。書ききってはいないけれどなんだか体力の限界が来てしまい、帰宅。ヨーグルトを食べる。『旅と隠遁』少し読み進めて寝る。


07日(木)

朝8時半に起きる。ご飯を食べて、お弁当の用意。まどと外出。昨日梱包しておいたレターパックプラスとゆうパックの小包を発送して南へ。『休みの集い』に向けてやるべきことをまとめ、その後読書。東京での過ごし方なども話し合う。

まどは港のほうで漫画素材の写真を撮りに行くとのことで、自分は店へ。先日通販した電動ドライバー用のバッテリーを充電して使ってみる。すぐ満タンに充電できて驚いた。問題なし。

開店。Tさんインタビューのフリーペーパーを印刷しつつ、ブログの続き。やっと書き終えて発送準備や品出しを進める。夜来てくれたお客さん、お子さんが新潟県の大学に進学されたようで、新潟話で盛り上がる。自分は地元に対する愛憎入り混じる気持ちから、新潟は地味で寂しい街というイメージだけど、お客さんは良い街ですねぇとおっしゃっていた。

今日はこれからフリーペーパーのホチキス留め作業。

2024年10月30日水曜日

こつこつ(2024年10月28~30日)

27日(日)夜

閉店後、Tさんインタビューのフリーペーパーを印刷しつつ読書。意外と印刷に時間がかかるので、早めに終わらせてしまいたい。東京に行った時にも会った人に渡そう。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』読み終える。

本を出荷し、雨の中帰宅。ヨーグルトを食べ、室生犀星『随筆 女ひと』読み進める。


28日(月)

朝7時に起きる。気温がだいぶ下がって肌寒く、個人的にはこのくらいがちょうどいい。朝ごはんを食べて『女ひと』読み終え、モーリス・ブランショ『至高者』読み始める。お弁当を用意し、まどと外出。郵便局で本を発送してこの日も南へ。『休みの集いVol.2』での展示プランを考えつつ読書。スケッチブックに1枚ドローイング。

久しぶりにルヌガンガへ。実家から送られてきた柿をおすそわけする。文鳥のおもちちゃんも柿が好物だそう。棚を見ているといろいろ発見があり、やっぱりたまにでも新刊書店に行かないとなと思えた。

開店。均一本の補充、出店関係の連絡、発送準備など進める。アルバイトMさん来て、支払いと受け渡し。以前から買取でお世話になっていて、大量のキャンバスを譲っていただき自分が再び絵をがんばるきっかけを作ってくれたIさんご来店。シャルロット・ぺリアンや村山知義の話などをする。ご実家にはIさんの祖父(明治生まれ)の蔵書がたくさんあるそうで、戦前のものも多いようだ。年末にまた出張買取でお伺いすることになりそう。

閉店後、スーパーに寄って帰る。ビールを飲みながらオタール・イオセリアーニ『歌うつぐみがおりました』見る。『ザ・シネマ』の解説にはイオセリアーニ版ヌーヴェルヴァーグと書いてあるけど、確かに音楽の使い方などはゴダールっぽさを感じる。


29日(火)

朝8時に起きる。シャワー。朝ごはんを食べ、料理。実家から送られてきた四角豆(うりずん豆とも言うそうで、沖縄のほうでよく食べられているらしい)とオクラをゆでて、梅肉とかつお節であえる。ほか鶏肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の準備。なんだかんだで11時を過ぎてしまった。

外出。店に行って荷物をおろし、久しぶりにルーツレコードに行く。ノアルイズマーロンタイツのCDと、詳しいことはよく知らないが試聴したら良かったクラシックのレコードを買った。後者はクラリネット2本とバスーンのみの編成で、モーツァルトを演奏している。

店に戻ってお弁当を食べ、再度外出。レターパックを買い足して喫茶店に入る。この日はファイリング作業。気分転換に『至高者』読み進めつつ、作業を進める。喫茶店を出て、おやつを買って作業部屋でまたファイリング。さらにまた別の喫茶店に入って続き。一人でずっと作業していたら、なんだか自分のダメな部分に意識がいってしまい気が滅入ってきた。天気が悪いせいもあったかも。

作業を切り上げて、スーパーに寄り帰宅。浦山桐郎『私が棄てた女』見る。原作は遠藤周作で、本人も医師役で出演している。過去にさいなまれ続けるどうしようもない主人公と、クールで美しい浅丘ルリ子の対比。唐突なラストに驚く。少しフェリーニも感じた。


30日(水)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べて洗濯と掃除、お弁当の用意。まどの淹れてくれたコーヒーを一口飲んで外出。2階作業部屋の片づけをやる。『休みの集い』が終わったらしばらく片づけと在庫整理に集中しよう。

開店。発送準備、品出しなど進める。出張買取の依頼が入り、徳島での出店の翌日に向かうことになった。電動ドライバーのバッテリーがやせてすぐ切れてしまうので、新しいものをネットで購入。些末事福田さん、MOTIFのお2人、ムサビに通っているというzineを作っている女の子、ハップさん、栗金商店の2人など、いろんなお客さんが来た。お客さんと少しずつ話すのはとても落ち着く。

こつこつ地味にやることの楽しさを噛み締めたい。今日はこれから帰って、少しゆっくりする。

2024年10月27日日曜日

出店、買い出し(2024年10月26~27日)

25日(金)夜

店を一旦閉めて車を取りに行き、明日の出店用の荷物を積み込んで帰る。


26日(土)

朝6時半に起きる。朝ごはんを食べて出発。店に忘れ物を取りに行ってから屋島へと向かう。少し早めに山頂の駐車場へ着いた。朝の光に照らされた景色がきれい。会場へはたくさんの車を寄せることができないので、2台ずつ交代していく形での搬入出。自分はその中でも一番最初の順番だった(県外からの方々は後の方の順番になるよう配慮されている)。スタッフの方々の協力のもと、さっと荷物を降ろし、早速設営を開始する。前回の高知での出店ではちょっと本を持って行きすぎてしまったけど、今回はまずまずちょうどいい量だった。設営それほど時間がかからず完了。かなり時間に余裕があったので、雨が降った時のことを考えて商品を少し移動。

イベント開始。週末の屋島なんて何年ぶりだろう。普段はずっと店にいるので新鮮な気分。たくさんの人が来ていて、なんべんもぐるぐるブースを見てくれるお客さんが多かったのも印象的だった。古本たかつかさんで大橋裕之『音楽と漫画』、五車堂さんで福原麟太郎『本棚の前の椅子』(装丁花森安治)、斑猫軒さんでブランショ『死の宣告』を購入。こうして挙げてみると、全部岡山から来られたお店だ。四国の出店者は大きめのブースを出しているところでもあまり本の年代やジャンルに厚みが感じられず、個人的には少し物足りない。単に好みの問題だし、日ごろから商売でやっている人ばかりではないし、人それぞれと言われればそれまでだけど、本への入り口を通過してより深い読書体験を求めている潜在的なお客さんは、売る側の想像以上に多いはずだ。自分はそれに応えたい。

イベントは天気も好転して、つつがなく終了。売れた手ごたえもあり。荷物を店に置いて、家の近くの駐車場に車を停める。まどと合流して、よって屋で夕ご飯。この日はまどの誕生日なので、食べて飲んでお祝いする。2人だとたいてい居酒屋にいる時よりも、行き帰りの歩いている時のほうが話がはずむ。

スーパーに寄って帰宅。アイスを食べながら久しぶりに映画。F.W.ムルナウ『サンライズ』見る。文字が英語だなと思ったら、ハリウッドで撮影された作品らしい。ドイツ表現主義的なコラージュが展開する序盤から引き込まれる。主人公が草むらを歩き回るカット。終盤の豪華なセットの迫力。ムルナウの今まで見た作品と雰囲気がかなり異なり、もっといろんな作品を見なければと思った。

風呂に入って寝る。


27日(日)

朝7時に起きる。ご飯を食べて早速外出、車でホームセンターに行く。『休みの集いVol.2』にて行う自分の絵の展示に使う木材などの買い出し。カットサービスは9時からだったようで時間を持て余すが、その分材料を見ながらじっくり計画を練る。

店に木材を運び込み、レンタカーを返却。店内の片づけをやらないといけないけど、どうしても一息つきたくなり、南に入る。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』続き読む。

「私は、建築の力(建築の潜勢力)は住宅の様々な構成要素の集合における秩序を決定する精神の内に積分されるものであり、建築は発現されるものであって、着物を着るものではなく、布というよりはむしろ匂い、包み込む面というよりむしろ集合の状態であろうと考えているのである。」(p164)

店に戻り、片づけ。そのまま開店。本を棚に戻す作業は思ったよりも早く終わった。その後は発送準備、昨日の出店の帳簿付けなど。1日開けたため発送件数が多い。

今日は本を読み終えてからまた少し作業。

2024年10月25日金曜日

丸腰(2024年10月24~25日)

23日(水)夜

閉店後、本の出荷。量が多い。家の近くのスーパーに行ったら偶然まどがいた。ヤンフーの洋輔君ともすれ違う。帰ると、実家から柿が届いていた。少し柔らかくなっているものから選んで、2個食べる。ヨーグルトも食べる。まどはマンガの続きに入り、自分はファイリング作業。プリントしてあるものから選んでどんどんファイルに入れていったら予想していたよりも削る方向に向かっていき、クリアファイルのポケットが余る結果になった。


24日(木)

朝7時半に起きる。台湾を電車で旅行する夢を見た。

朝ごはんを食べていろいろ考え事。選挙運動に関するデザインやエコーチェンバーについて。選挙の時に何か働きかけないといけないサイレントマジョリティの一部分はマイルドヤンキーで、基本的にはリベラル嫌いだろう。自分の生活を演出することに熱を上げるライフスタイル保守派も、根っこは同じな気がする。どちらにもリベラル層の訴えは自分の生活を邪魔するノイズとして忌避されてしまう。そこに対してどうアプローチすればいいのか、どういうデザインが最適なのかと考えると、とても難しい。

長袖シャツの季節だなと思って服を見たら、リブがぼろぼろになっているものばかり。午前中から服の帰る場所へ行き、1枚購入。店へ。品出し少しやる。

店に行くまでに買取でお世話になったお客さんに2人も遭遇して、楽しい気分になった。

開店。午前中考え事をしてなんだか頭がぐるぐるしていたけど、高めの本が序盤で2冊ほど売れ、売り上げはなんとかなりそうだと気分が落ち着いた。高校生が映画zine”ORGASM”を買ってくれる。お客さんに「何が誰に売れるかわからないもんだ」と思わされた日はいい日。東京の知人が本を通販してくれたりもした。

徳島の森さんからお預かりした本の査定が完了し、1時間と少し残業して閉店。本の発送。ビールを買おうかと思って、やめて、帰宅。シャワー浴びて実家から送られてきた柿を食べ、室生犀星『随筆 女ひと』少し読んで寝る。


25日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の準備など。実家に電話。マイコプラズマ肺炎が流行っているから気をつけろとのこと。自転車でホームセンターへ行き、厚めの半透明ビニールシートを購入する。明日の出店は天候がどうやら微妙な感じなので、万が一のために予防策。

一旦家に戻ってから、まどと一緒に外出。瓦町FLAGで期日前投票を済ませ、南に入る。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』読み進めつつ、まどといろいろ話す。スーパーから段ボールをもらって店に戻る。前もって買っておいたクリアケースに『休みの集いVol.2』のチラシを入れ、交番裏の掲示板に貼る。

開店。発送準備を進め、途中から出店準備へ。高知での出店の際は本を持って行きすぎたので、今回は抑えめを心掛ける。お客さん思ったより来られる。最近週末よりも平日のほうが売り上げが良いかもしれない。

閉店後、プレオープン中の羊雲さんへ。本オープンまではあと3週間ほどだけど、もう既にお客さんが多く、表には大きな看板も出ていてかなり目立つ。看板を作ってお金が吹き飛んだというようなことを言っていたけど、丸腰でもがいている人は応援したくなる。とりあえず乗代雄介『パパイヤ・ママイヤ』を新刊で購入。

これから車に明日の出店用の荷物を積み込む。

2024年10月23日水曜日

こつこつやる(2024年10月21~23日)

20日(日)夜

残業して閉店、コンビニに寄るが特に何も買わず。いきなり寒くなったからか妙に食欲がある。間食したところで余計腹が減るのはわかってるんだけど。帰宅。ヨーグルトを食べて風呂。ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』読み終えて寝る。


21日(月)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、お弁当を用意して外出。いつも南へ行くところ、この日はナポレオンに入る。先日プリントしたものをファイリング。楽しい。ル・コルビュジエ『エスプリ・ヌーヴォー』読み始める。

「一 建築ーー「雨よけ」を建設すること。
二 雨よけーー壁の上に屋根を架けること。
三 屋根ーー自由な空間を残すべく、径間を飛び越えること。
四 雨よけを採光するーー窓を開けること。
五 窓ーー径間を飛び越える。」
(p13)

室生犀星『随筆 女ひと』読み始める。老年に入った著者自身の、こらえがたい若い女性への欲求/情動を書いている。

この日もスーパーで段ボール箱をもらって、店へ。アルバイトMさんが来てくれることになっているのに次にやってもらう本を全く準備できていないので、急いでやる。なんとか間に合った。

開店。発送準備、査定進める。良い本が入ってきているが、まだ出せないのがもどかしい。Mさん来て、本の受け渡しと支払い。夕ご飯のタイミングでやっと査定がひと段落。しかし明日また同じ買取先からたんまりと本を運び込む予定。

閉店後、翌日の買取のための準備。ビールと豆腐を買って帰る。まどが明日も普通に店の営業日だと思っていたようで、おかずを作ってくれていた。その中から麻婆ピーマンを豆腐にかけて、ビールのあてにする。うまい。『随筆 女ひと』少し読み進め、シャワーを浴びて寝る。


22日(火)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて外出。レンタカーを借りて徳島まで出張買取。この日のお昼ごはんは徳島駅近くのカレー屋さん『カルダモン』に行こうと思っていたのが、どうやら第4火曜日は休みのようで、閉まっていた。近くに以前も通りがかって気になっていた純喫茶があり、入ってみる。生卵を混ぜて食べるタイプの喫茶店らしいカレーと、ブレンドコーヒー。デザートに果物が出た。

買取現場に行き、作業開始。たくさん用意してきた段ボール箱を組み立て、どんどん本を入れていく。しかしこれも意外とすぐになくなり、それ以降はまたひたすらビニールひもで結束。なんとか車の荷台に載った。夕方からは小雨。そして頭痛。車内に蚊。徳島市街の道路は帰宅ラッシュで混雑。なかなかハードだったけど、21時過ぎに最低限のやるべきことは終えられた。

今回の買取依頼は森哲平さんからのもの。森さんは香山哲さんと長い付き合いの方でもあり、香山さんと『資本論』の読書会?をしていたのを聞いて、その存在を知ったような記憶がある。現在は四国遍路中で、このタイミングで蔵書のかなりの部分を整理しようと思い立ったようだ。実は今までも何度か森さんからは依頼をいただいていて、そのたびに読書量と幅広さに圧倒されてきた。昨今話題になっているトピックから古典まで読まれている。今回もご依頼をいただけてとてもうれしかった。

クルマの中ではcitrusのベスト盤をずっと聴いていた。遠藤さんに絵をほめてもらえたことを思い出すだけで、しばらくいろんなことを続けることができそうな気がする。citrusの曲は聴けば聴くほどいろんな発見がある。

まどと一緒に、久しぶりにぽかぽか温泉へ行く。深夜ラジオのように流暢にしゃべる二人組がいて面白かった。家に帰って、ファイリング作業の続きを少しやって寝る。


23日(水)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べてファイリング作業しつつ、洗濯やお弁当の準備など。家を出て、レンタカーを返却。南に入り、昨日聴いていたcitrusベスト盤のライナー(エンジニアの方とファンとの対談?)を読む。ファイリング作業。コルビュジエ少し読んで、気が散ったのですぐにやめる。

スーパーでサラダを買い、店へ。昨日運び込んだ本の整理。思ったよりもすぐに終わり、品出しなど進める。

開店。品出し、均一本補充、査定、発送準備。出店の件の連絡なども。休み明けなので発送件数が多い。最近よく来てくれるお客さんの辻さんがzineを献本してくださる。Paper Talkをやる来月24日は台湾にいるそうだけど、間に合えばぜひ印刷物を預けていってほしい。この日はじっくりと棚を見てくださる(おそらく初来店のはず、という方も何人か)方が多かった。夜には疲れが出てしまい若干スローペースに。少し休んでから査定を再開。

今日は早めに帰って、ファイリング作業の続き。今月ももうあと1週間しかない。

2024年10月20日日曜日

あっという間の週末(2024年10月17~20日)

16日(水)

1時間半ほど残業し、昨日預かった本の査定を進める。本を出荷して帰宅。まどはレイトショーで『ジョーカー2』を見に行った様子。シャワーを浴びて洗い物。ダニエル・ヘラー=ローゼン『エコラリアス』読み始める。言語哲学の本だけど文章は平易で、雑学的な興味からでもとっつきやすい。文学的な香りもある。

「自らが発することのできないと思い込んでいた、異質な音を発することで、言語は本来の意味で「exclamation」、つまり「外への呼びかけ」(ex-clamare, Aus-ruf)として理解されうる。言語の外へ、または言語の手前に、人間のものではない言葉の持つ音の中に、かつてそこにいたという記憶を思い出すことも完全に忘却することもできないまま。」(p19)


17日(木)

朝7時に起きる。昨日カフェインもとらずによく動いたからか、眠りが深かった。朝ごはんを食べながら、高知で買ったレコードコレクターズのサーフィン/ホットロッド特集を読む(1986年7月号)。巻頭には大瀧詠一と山下達郎の対談が掲載されていて、ビーチボーイズの特殊性や日本におけるロックとポール・アンカとの関連など、とても面白い。いろいろ聞いてみたくなってしまう。

まども起きてきて、南でモーニング。『休みの集い』のチラシを入口階段の良い位置に貼ってくださっていた。『休みの集い』での絵の展示プランを考える。頭の中に2つアイディアがあって、1つは以前も何度かやったことのあるもの、もう1つは未経験のもの。後者のほうが見栄えが良くなるだろうけど、今回は設営に使える時間がかなり限られている。悩ましい。

1人で図書館へ行き、本やDVDを返却。銀行に売上金を預け、レターパックを買い足す。店へ。レターパックにハンコ捺し、在庫整理、セットもののネット出品1件。

開店。品出し、発送準備、均一本補充など進める。この日は均一本が良く売れた。お客さんからアリナミン錠の差し入れいただく。外国からのお客さんが暮しの手帖などをけっこう買っていってくれた。査定も進めないといけないが、なかなかそこまでたどり着かない。

閉店後、本を出荷してスーパーに寄り、早めの帰宅。ビールを飲みながらタル・ベーラ『ファミリー・ネスト』見る。1977年、ベーラ22歳の時のデビュー作。当時のブダペストの住宅難から起こる家族の中の軋轢を、セミドキュメンタリータッチで110分間映し続ける。若くして撮ったとはにわかに信じられないようなグロテスクさ。クローズアップの多用からか、初期のカサヴェテス作品も思い出した。


18日(金)

朝7時に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。レココレ読み終える。シティ・スリッカーズやMighty Sparrowのことも載っていて、かなり自分好みの号だった。『エコラリアス』続き読む。まどとBL漫画について話す。

お弁当を用意して外出。作業部屋へ行き、ネット出品作業少し進める。

開店。久しぶりに豊島からよしのさんと聖さん来られる。お2人にはぜひ見てほしかったので、フライングだけれど『休みの集い』で配布予定のフリーペーパーを印刷してお渡しした。その後、品出しと発送準備をやりつつひたすら査定。

窪川の喫茶店『淳』で過ごした時間のこと。「傾向と対策」から離れた場所で磨かれる何かについて考える。

1時間半ほど残業して閉店。帰宅、シャワー。少し読書して寝る。


19日(土)

朝7時過ぎに起きる。朝ごはん。外は曇りで、気温はそれほど高くはないけど湿気がある。まども起きてきて、南でモーニング。『エコラリアス』続き。

「ある言語が死んだということを立証する試みは、良かれ悪しかれ言葉とはほとんど関わりなく、むしろ、言葉の守護者たらんとするものの欲求によって維持されているからだ。」(p77)

「言語は、それを話す者がいようといまいと、時を通じて残る、同じ言語として残ることはないにしても。言語は、別の言語としてのみ生き続ける。」(p144)

スーパーで消耗品を買い、作業部屋へ。久しぶりに40分ほどキャンバスを描く。途中まで進めていた絵にマーカーで線を引いてみる。楽しい。最近なかなか忙しくて絵に取り掛かれないけど、少しずつ進めていきたい。労働の合間のわずかな時間で制作しているひうち棚さんみたいな人が評価されているのを見ると、とても勇気づけられる。在庫整理作業。

開店。この日は雨模様。査定を進める。だんだん終わりが見えてきたか。小雨が降ったり止んだりの一日で、お客さんは昼間よりも夜のほうが多かった。商店街のほうから太鼓の音が聞こえるなと思ったら、この週末はお祭りだったらしい。そんな一日の割には売れた気がする。店頭買取1件。

閉店後、本の出荷。お酒とつまみを買ってきて、店で飲みつつ、以前作成したイラレデータをプリントしつつエリア・カザン『暗黒の恐怖』見る。殺された被害者がペストに感染していたことがわかり、すると逃走中の犯人も感染している可能性が高い…これは恐ろしいことになる…、というノワール+パニック映画。甲板での横移動長回しのシーンなど良かった。ラスト近く、ジャック・パランスのキレのある動きが素晴らしい。プリントが用紙切れにより中断したので、なんとなく家に帰りたくなり足早に帰宅。酒を飲んだ後妙に早足になるのが鈍ってきたのは歳のせいかもしれない。

映画を見終えてから、なんとなく今年見た映画や読んだ本のベストをいち早く考えてみる。映画はすぐに思い浮かぶが、本が微妙。今年はあまり読書に熱心になれていないかもしれない。


20日(日)

朝8時に起きる。こんな時間に起きたのは久しぶりだ。朝ごはんを食べて、洗濯や掃除をやりつつ、『エコラリアス』続き読む。

お弁当を用意して外出。スーパーでコピー用紙を買って店に行き、昨日中断したプリントの続きをやりつつ在庫整理。

開店。いつものように査定、発送準備、均一本補充など進める。店頭買取1件、こちらは後日お支払となる。玉川桜さんのカレンダー追加注文分が到着する。この日は店頭でよく売れて気持ちの良い一日だった。時宅のモモさんが『人生は複数』を買いに来てくれたのもうれしい出来事。

閉店後、本を発送してスーパーに段ボールをもらいに行く。今週はなんだか時間があっという間に過ぎて行った。

これから帰って本を読む。

2024年10月16日水曜日

よくやってる(2024年10月14~16日)

13日(日)夜

閉店後、ネットで売れた本を発送。車で店に行き本や絵を積み込む。久しぶりの出店のせいか、明らかに本の量が多い気がする。再び家へ。風呂に入って、鈴木しづ子、川村蘭太『夏みかん酢つぱしいまさら純潔など』少し読んで寝る。


14日(月・祝)

朝5時に起きる。軽く朝ごはんを食べて出発。高松西ICから四万十町中央ICまでは176kmほどで、川之江JCTから南へ行くのは今回が初めて。四国中央市の山奥は『霧の里』と呼ばれているようで、早朝という時間帯もあって実際霧がすごく、スピードをゆるめた。高知市を過ぎると1車線に。1車線の高速道路は舞鶴若狭道で経験済みだけど、なかなか緊張する。一部は無料区間になっていた。

8時頃に四万十町中央ICを出て、窪川駅方面へ。古本市の行われる『太陽の眼』とは逆方向だけど、窪川駅の近くには以前から行ってみたかった『淳』という古い純喫茶がある。駐車場を確認しようと電話をかけると、ネットの情報には8時開店と出ていたのが9時からだったことがわかる。少し早めに着いてしまったので、近くにある岩本寺を見物。ここは四国遍路の札所にもなっている。外国人のお遍路さんも多い。木彫りの阿吽の像(仁王像の顔の部分だけみたいな感じ)がごろっと無造作に置かれていたのが気になった。そして『淳』へ。建物の外側は分厚く蔦に埋もれている。中の壁には先代のご主人の書いたポップや標語が貼られ、たくさんの民芸品やアンティークが配置。モーニングはやってないがトーストはつけられるとのことで、ブレンドのホットをトーストつきで注文。堆積した時間の層に包まれているような感覚がとても心地よい。『夏みかん~』続き読む、店の雰囲気にとても合うな。四国はお遍路でけっこう辺鄙なところにも人の行き来があるから、古いお店があちこちにあるのかなと思ったりした。

『太陽の眼』は窪川駅のあたりから車で6kmほどの道路沿いにある。目立つ位置ではあるけど、車でないと行きづらい場所だ(この辺に住んでいる人はたいてい車生活だろうから、その点はたいした問題ではないだろう)。到着すると自分が一番乗りだった模様で、車から荷物をおろして設営。他の出店者さんも続々と来られる。高知市のMP Studioさんは、5年ほど前に熊本さん企画でyomsにてライブをやってくれたGhosts&Flowersの方だった。最近は古本も売っているらしい。なんとか開始の12時までに、古本ブースの設営と店内での絵の展示の設営が完了。

古本市開始。お客さんが来始める。しかし、ほどなく突風でテントが煽られ、雨が降り始めた。天気のことは難しい。なかなか過酷な状況だったけど、そんな中来られるお客さんはやはり熱いものを持っていて、けっこう買ってくださる。土佐市にお住まいの阿部航太さんもご家族で来られ、いろいろお話した。絵の反応もいろんな方からいただく。他のブースでも個人的に買い物。古本たかつかさんではレコードコレクターズが安価で売られていて、サーフィン/ホットロッド、戦前ミシシッピブルース、ガールズグループの号を購入。終わり際にセットコミックの高いものが売れたりもして、ありがたかった。

イベント終了し、太陽の眼の2人と、MP Studioさんと4人で近くの洋食店『コスモス』にてご飯。『オムライス』と『オムレツライス』があり、もちろん後者を注文。オムライスに鶏肉ときのこ入りのハヤシライスソースがかかった料理が出てきた。高知のいろんな人や場所の話を聞く。やはり住んでいないと入ってこない情報はたくさんあるなと改めて思った。

帰りは断続的な強い雨。ワイパーを最速にしても前が見えづらいほどで、高知市までは1車線だし、横風にも煽られて、緊張した。トンネルが多いのは雨がしのげてありがたい。途中2回ほど休憩をとり、3時間弱で高松に到着。雨は降っていない。店に行って荷物をおろし、帰宅。風呂に入って寝た。


15日(火)

朝7時頃に起きる。とても良い天気。この日はまども早起きで、2人で南でモーニング。『休みの集い』のチラシを階段に貼っていただく。

徳島市へ出張買取に向かう。途中鳴門へ寄り道し、Paper Talkにも何度も参加してくれている樺山さんから教えてもらったとある場所へ。いろんなものが落ちていた。

藍住の王王軒に行く。徳島ラーメンの人気店で、公認のカップ麺もコンビニで展開しているそうだ。とてもおいしかった。値段もそれほど高くないし、また来たい。その後『太陽と緑の会』でいろいろ見て、結局何も買わず。

買取先のお宅へ行く。今回のご依頼は10月末までに中にある本を空っぽにしてくれというもの。入ってみるとすごい量で、今日だけでは無理だと悟った。もう1回来なければ。内容は新しいものも古典もあり、ジャンルも幅広く、とてもありがたい。ひたすら結束して車に積み込んでいく。動いているとかなり汗をかいた。

早めに出て、高松へと戻る。案の定帰宅ラッシュで渋滞に。店で本をおろして、車を返す。帰宅して晩ごはん。なぜかそれほどお腹が減っていない。少し休憩して『夏みかん~』読み終える。

再び店へ行き、たまっていた発送準備を進める。その後、買い取った本の整理。思っていたよりも進んで良かった。帰ってシャワー。徳島でホコリにまみれて作業していたのでとても気持ちがいい。この日も早めに寝た。


16日(水)

朝8時に起きる。最近にしてはかなり遅めの起床。たっぷりと眠れた。朝ごはんを食べ、お弁当を用意して、早速店へ。家を出た瞬間に雨が降り始め、図書館への本とDVDの返却を明日に延ばす。2時間半ほど、ひたすら片づけ。だいぶきれいになったけれど、別に本が減ったというわけではない。移動しただけ。すごいことだ。我ながらよくやってるもんだなと思う。

開店。発送準備、出店に関しての連絡、品出しなど。高知での出店で一緒だったよろずやさんが来てくれて、少しお話した。その後、讃州堂さんの娘さんも来られる。今は選挙活動中だろうか?忙しい時期だ。

地道に真面目にやっていこうと思えた一日。

2024年10月13日日曜日

荷造り(2024年10月12~13日)

11日(金)夜

閉店後にtooniceへ行き、井川さんに『休みの集い』のチラシを渡す。ビールを買い、飲みながら買取で入った『前衛漫画傑作集』を読み終える。井上洋介、佐々木マキ、赤瀬川原平、林静一、つげ忠男、横尾忠則など。巻末の解説で、横尾忠則について佐藤忠男が『やくざ映画のポスターのような古風な情感のものを』と書いている。この本の出版は1971年。今までは学生運動華やかなりし時代にはやくざ映画が若い世代に人気だった…と思っていたけれど、この時点でアナクロなものとみなしていた人もいたのかと、意外に思った。佐藤忠男は1930年生まれで、団塊の世代とは20年ほど年が離れている。

mushroom recordのシャッター下にチラシを置き配し、帰宅。シャワー浴びて、赤木明登、内田鋼一、長谷川竹次郎『形の素』読み始める。24時前に寝る。


12日(土)

朝6時に起きる。『形の素』読み終える。

内田「民藝も、「用の美」とか言っているけれど、柳宗悦が選んでいるものの中に、用途のためにつくられたものがあるかというと、ぼくはほとんどないと思っている。そこが勘違いされているんだけど、用途よりも、実は祈りとか、信仰とか、呪術性とか、そっちのほうが本質的なんじゃないかな。そのために機能は多少なりとも犠牲にされるのが普通だった。」(p163)

朝ごはんを食べ、ホセ・ドノソ『ラテンアメリカ文学のブーム』読み始める。洗濯、お弁当の準備。スケッチブックにマーカーで少し絵を描く。久しぶりに本を集中して読めて楽しい。

まど起きてきて、外出。『休みの集い』チラシを持って、久しぶりにぱらいそへ行く。開店20分前くらいに着くが、既に13人待ちになっていた。すごい人気だ。1ターン待って入店。まどはジャークチキンとカフェオレ、自分はりんごのタタン風ケーキとコーヒー。飲み物は二人ともホットを頼んだ。ケーキは密度が高くて、お腹いっぱいになる。ぱらいそは食べ物もおいしいし、CD棚もすごい。LAFMSやTony ConradのBOX、TELLUSのカセットもある。ぱらいその大津さんには『休みの集い』でDJをやっていただく予定。楽しみだ。

開店。昨日プリンターが途中で動かなくなって何事だろうと思っていたら、どうやらただのインク切れだったようだ。ネットで注文。店で使っているプリンターはBrotherで、近くの店でインクカートリッジが売られていない。品出し、均一本の補充を進める。お客さんは少なくないはずなのに、なんとなく気持ちが焦ってしまうのはなぜだろう。久々にKさん来られる。高松市美術館で今日から始まった浮世絵展を見て、関連のトークイベントを聞いてきたとのこと。映画の話をいろいろする。「『悪名』を見たならぜひ『続悪名』も見てほしい」了解です。14日の出店について、『太陽の眼』の綾花さんとやり取り。今回は小規模ながら絵の展示もやらせてもらう。展示と古本販売を同時にやるのは初めてなので、若干緊張している。準備しておくべきものも多い。

閉店後、出店に向けての什器や絵の準備。絵は9点持って行くことにした。買うべきものや用意すべきものをメモ帳にリストアップして帰宅。シャワーを浴び、『ラテンアメリカ~』読み終えて寝る。


13日(日)

朝6時に起きる。ご飯を食べながらニコラス・レイ『危険な場所で』見る。前半の街と後半の田舎のシーンとでは映像のテンポが違う。後で調べてみると、撮影途中に病気で倒れてしまったニコラス・レイの代わりに主演でもあるアイダ・ルピノが監督を務めたらしい。しかしそこを含めてみても、かなり好きな映画だった。警官という職業にヒューマニズムをすり減らしていた主人公が同僚から「自分が心を開かなきゃ人生は開けない」と言われるシーンは泣けた。ジョージ秋山『アシュラ』も思い出した。なんだか最近時代劇とかノワールとか、メロドラマが好きになってきた自分がいる。これもTさんからの影響か。

お弁当を用意して外出(後で忘れたことに気が付く。まどが持ってきてくれた)。店に行き、出店の準備。まずは絵の展示のほうの作品リストを作る。PDFが完成したのとほぼ同時にプリンターインクが届いて、印刷。100均に行って消耗品を買い足し、店に戻ってチラシの袋詰めなど。その後、プリンターインク切れで昨日できなかった発送準備を進める。

開店。まず、「これはぜひ太陽の眼で売りたい」という本をささっと値付けしていく。その後出店に向けての選書。やり始めるとなんだかんだで時間がかかる。合間でさらに発送準備。18時半になり、1時間ほど店を閉めて車を借りに行く。店に戻ったらちょうどSyndicateでのグループ展を終えた大三君や千葉さんがやってきた。

明日は四万十町へ。早朝出発。そしてあさっては徳島市へ出張買取。

2024年10月11日金曜日

公園で読書(2024年10月10~11日)

09日(水)夜

閉店後、ルクスに行く。平尾君に絵の撮影をやってもらった後にはだいたいルクスに平尾君への飲み物代をプールしている(逆ツケ)のだけど、行ってみたら本人がいた。栗金商店の2人もいて、楽しく話す。いつもはビールやラムをパイナップルジュースで割ってもらって飲んでいるのを、この日はチャイにした。自分の知らない香川の情報をたくさん聞く。


10日(木)

朝7時に起きる。岡崎武志『古本大全』続き少し読んで、黒澤明『椿三十郎』見る。冒頭の会議のシーンのカット割りにぐいぐいと引き込まれる。ラストの居合いと血しぶきは現在となっては既に何べんも語られたものになっているけど、予備知識なしで見た人の驚きは相当だったろう。うちのお客さんのTさんは10歳の時に封切りで見たそうだ。『古本大全』読み終え、お弁当の用意をして小島信夫『静温な日々』読み始める。洗濯。

外出。作業部屋へ行き、ネット出品1件やる。その後絵の続き。なんとなく、次にやるべきことが見えてきている。少しじっくりやればすぐに完成しそうだけど、なかなかそう簡単にはいかない。

開店。アルバイトMさん来てくれて、本の受け渡しと支払い。店頭買取3件。納品書と請求書のPDFを作成して送付。Tさんからフェイバリットの映画と本を20ずつ挙げてもらったのがメールで届いたので、イラレのデータを組む。これで最終形。夜あたり疲れてしまったが、持ち直す。徳島市への出張買取の流れが固まる。ネット出品もやった。

閉店後、tooniceへチラシを持って行くが、この日はたまたまライブが入っていなかったのか、閉まっていた。ファミマでビールとつまみを買って、作業部屋で読書しつつ飲む。その後絵の続き。WAX GATEで買った富樫雅彦のレコード素晴らしい。かなり音数の少ない箇所があったり、バックに別の録音を流しながら演奏しているように聞こえる曲があったりと、いろんなことをやっている。外でいろんな環境音と混ぜながら聞いてみたい。

帰宅、風呂に入ってすぐに寝る。


11日(金)

朝7時に起きる。めっきり涼しくなり気分がいい。山に行きたい。朝ごはんを食べて『静温な日々』続き読む。

お弁当を用意して、早々に外出。まず店に寄って『休みの集い』のチラシを封筒に入れ、配布にまわる。公園で読書して休憩。かすかな草と土の匂い、そよ風、木洩れ日、車の音。『静温な日々』読み終える。前半少し単調に感じたけど、後半はどんどん切れが増していって、作者自身の体調をそのまま反映しているようにも読めて、面白かった。

「彼女が仰向けになって彼女が食後によく見せる姿勢でチェアに寝て、テレヴィを見ながら眠り、通りかかると、「音を小さくして」というときと同じ姿勢だ。ほんとうのところでは自分は妻のことを無視しないまでも、忘れていたのかもしれない。たとえ道に立っていたとしても、同じように忘れていたことに気づくかもしれない。彼女のことを念頭に置いているつもりであり過ぎるせいかもしれないと思った。そのことを、このフタバハギとイタドリが見えた場所にきたとき、一時間前にのぼってきた遠くに離れた反対側の道でのことを思い出した。」(p144)

ナルホドでスケッチブックを購入し、作業部屋へ。ネット出品2件ほどやる。午前中からそこそこ作業できた。

大学院の研究室への出張買取が決まる。店ももう8年目になるけど、買取で大学へ入るのは初めてのことだ。どんな本があるだろう。

開店。発送準備など進める。まどかさん来てくれて、映画の話。ついこないだ映画パンフをたくさん追加したところで、何枚かお買い上げ。その後は昨日買い取った本の品出し、海外絵本の買取希望メールに見積もりを出して返信、など。昨日出した玉川桜さんのカレンダーがなんと一晩で完売してしまい、再納品のお願いをする。

今日はこれから何しよう。

2024年10月9日水曜日

頭のスイッチ(2024年10月08~09日)

07日(月)夜

閉店後、明日梱包/撮影するための絵を選ぶ。今月14日の高知での出店と、来月24日に開催する『休みの集い』での展示用の絵。展示する前にブツ撮りを済ませておくべきだなと今更ながら思った(絵を描いている皆さんは、この辺どうされているんだろう)。とりあえず30枚ほどを1階に運んだ。


08日(火)

朝6時半に起き、大橋裕之『シティライツ』上下巻読み終える。大橋さんの漫画は時折ぽかんとした「間」のコマが入るのが好き。一歩引いた視点から現世を見ているような時間。こういう無常観の中にひたっていると、なんだか大橋さんが映画を撮り始めるのにも納得がいく気がした。

まど起きてきて、南でモーニング。伊藤紺『肌に流れる透明な気持ち』読み終える。行が曲線を描いていたり、文字の級数が途中で変わったり、ページ下の端で切れて続きが上の端から伸びたりと、かなり自由にやっている。短詩でこういうことをやるのはかなり勇気がいる気がするけど、どうなんだろう。デザインは脇田あすかさん。二人でモニターを見ながら本文デザインを進めていったのだろうか。岡崎武志『古本大全』続き読む。1950~60年代の新書の話はやはり楽しい。

一旦別れて、自分は店へ。ブログを書いたり、受託商品の作業を進めたり。その後再び合流して、燦庫で昼ご飯。大盛りカレーを食べる。ケーキもついていてお腹いっぱい、これで850円は安いな。

店に戻り、受託商品の作業続きや、絵の梱包作業。ドアの鍵を開けているとなんだかんだお客さんも来て、少し売れる。梱包ひと段落して、休みの集いのチラシ配布。FUZZ、WAX GATE RECORD、minamoに行く。FUZZでシャツ、WAX GATEで富樫雅彦のレコードを買い、minamoであづささんの個展を見た。あづささんとは短い時間でいろいろな話をしたけど、「今回の個展の会場BGMはとても悩んだ。祐平さんはいつもBGMどうされてますか?」と言っていて、自分は逆にBGMをかけるのが前提になっていることに驚いた(もちろん、人それぞれだと思います)。店に戻り、Tさんインタビューのイラレデータ作成。時間がかかると思いきや、1時間と少しで完成。晩ごはんを春風堂のパンで済ます。

平尾君が車で来てくれて、梱包しておいた絵を積み込み出発。いろんな話をしつつ絵の撮影。今回は32枚。枚数も多く天気も雨模様だったので、車を出してもらえて本当に助かった。自分も疲れていたけど、平尾君もこの日は午前中から高知へ行き、その後徳島に行った後さらに会社で仕事をしていたらしく、ここ最近忙しい日々が続いているようだった。そんな中時間を作ってくれてありがたい。なんとか24時前に終える。平尾君は年末にとても楽しそうなイベントを計画しているそう。いいね。

再び絵を店の中へと運び込み、帰宅。


09日(水)

朝6時頃に起きる。二度寝しようかと思ったけど、なんとなく「いける」感じがあり起床。料理。野菜の焼き浸し、枝豆の梅おかか和え、卵焼き、鯖の塩焼きを作る。朝ごはんを食べつつ、ホン・サンス『イントロダクション』見る。登場人物たちの言動には疑問が多かったけど、ラスト近くのホテルから外を見つめる母親など、映像は良かった。散髪してシャワーを浴びる。コーヒーを飲みながら『古本大全』続き読む。

お弁当を用意して外出。店に行き、昨日運び込んだ絵を片づけたり、消耗品を買いに行ったりする。お客さんが中をうかがっていたので、見てもらった。「14日出店のため臨時休業、13日の18時半~19時半一時閉店」の旨、入口ドアに貼り紙で掲示する。

ここ最近、次にやるべき作業に頭のスイッチがすぐ切り替わる感じがあり、調子がいい。

開店。先日メッセージがきた徳島への出張買取の件、高知への出店の翌日15日に伺うことになる。出店に使った本をおろしたいし、一度高松に帰ることにしよう。この日は神奈川県からの郵送買取、追加注文していた円盤のレコブックシリーズ、北海道の玉川桜さんからの商品などたくさん届く。それだけ支払いも多かったけど、そういう一日。桜さんと知り合ったのももう13年くらい前のことになるけど、商品を扱わせてもらうのは今回が初めて。5年ほど前に一度yomsへ来てくれたこともあったし、うれしい。

以前作った文章の冊子『人生は複数』が、新しく県外のお店で取り扱われることになった。メールでのやり取りでありがたい言葉をたくさんかけていただく。しかしこの冊子も、作ったのはもう2年前になるのか。

少し残業して、今日届いた分の商品を棚に出す準備はほぼ整った。これからどうしようか。

2024年10月7日月曜日

原稿づくり(2024年10月06~07日)

05日(土)夜

閉店後、本の出荷。早めに家に帰る。ヨーグルトを食べて休憩した後、インタビュー文字起こしの続き。Tさんが紙にまとめてくれていた部分が終わり、次は録音を聴きながら肉付けしていく作業。そこそこ良いところまで進む。24時過ぎに寝る。久しぶりにこんな遅い時間に寝た。


06日(日)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べつつ大橋裕之『シティライツ』上巻読み始める。改めて見ると、奥田亜紀子さんがけっこうトーンを貼っているようだ。

文字起こし続き。インタビューの録音は事前に紙でいただいていた回答と内容的にかぶる部分も多く、肉付けの作業にそれほど時間はかからなかった。しかしそれでもかなりの長さだ。A4サイズ1枚とかでは収まらないだろう。

お弁当を用意して外出。パッケージプラザに緩衝材のプチプチを買いに行こうと向かったら、なんと第1日曜は定休日とのことでお休み。銀行にお金を預けたり、100均で消耗品を買ったりする。涼しいのかと思ったら若干暑い。

作業部屋で絵の続き。レゲエやテクノがあまりはまらないので、レコードで古い録音のギリシャのフォークソングや、アルゼンチンタンゴなどを聴く。絵はそこそこ進んだ。

開店。Tさんへラフの原稿を送る。徳島のお客さんから出張買取の依頼が入る。ちょうどそっちのほうへ行く予定があったので、すぐに返信。なんだか疲れが出てきたのか、動きが鈍い。眠い。郵送買取のご依頼も1件、見積もりして返信。他にも絵の活動のほうでメールのやり取りを少し。夜はイラレ作業。もう少しでひと段落するか。なんだか今月は最初の1週間があっという間に過ぎた。『休みの集い』がある11月末まではこんな感じが続くだろう。おやつのカンデラの2人が来て、おいしそうな餃子屋さんを教えてもらう。

閉店後、本を出荷して、スーパーでビールととうふを買って帰宅。風呂、洗い物を済ませ、ビールを飲みながら熊井啓『帝銀事件 死刑囚』見る。なんとなくズシンとくるものが見たかった。伊福部昭の重厚な音楽、記者たちのざわざわとした動き、登場人物たちそれぞれの戦争への考え。信欣三のぬるっとした演技。もたれるような感じはなく、ぐいぐい引き込まれる。


07日(月)

朝7時に起きる。Tさんから原稿の修正依頼が届いたので反映させ、自分でも気になった部分を修正していく。小一時間ほどで完了。

朝ごはんを食べながら、フランク・ボーゼージ『問題のある男』見る。以前見た2作はこれといった物語の起伏もない、奇妙な後味の残る映画だったけれど、この作品はそれに比べればまとまりがある。といっても、派手ではない。崖の上に向かって発砲するシーンにはハッとさせられた。

コーヒーを飲みながら、SNSに投稿した自分の文章をピックアップしていく作業。なんか以前にも同じ作業をやった記憶があるけど、とにかくやっていく。

外出。パッケージプラザで緩衝材のプチプチと養生テープを購入。店に荷物を置いて、南に入る。『休みの集い』で行う自分の展示についてアイディアを練る。そこそこの出費になりそうだけど、気を抜くわけにはいかない。岡崎武志『古本大全』続き読む。なんとなく古本エッセイには都会的な雰囲気を感じる(1日で3軒以上個人経営の古本屋をめぐるという行為が、なかなか都会以外ではできないし)。東京の空気を懐かしく思い出す。

開店。ほどなくして雨が降り始め、今日はどうもいまいちかもしれない…となるが、意外にお客さんが来られる。観光の方がzineやCDなどたくさん買ってくれたりもした。品出し、イラレ作業など進める。来週14日は高知県四万十町『太陽の眼』で出店なので、改めてSNSで告知。『休みの集い』の入場者へ配布するおまけ缶バッジのデータを入稿。11月頭に参加する『うだつのあがる古本市』からのアンケートの依頼に回答。Tさんから原稿OKの返事が来て、決定稿が完成。思ったよりも早くできた。

明日は定休日で夜から絵の撮影。これから撮るべき絵を選んで、明日の昼間に梱包をやる。

2024年10月5日土曜日

こつこつ作業(2024年10月03~05日)

02日(水)夜

閉店後、本の発送。イラレ作業を1時間弱進める。帰ってシャワーを浴びて、23時過ぎに寝る。最近夜すぐに寝るからか、お酒を飲みたいと思うことがあまりなくなった。お金も節約したいし、良い傾向だ。


03日(木)

朝6時に起きる。ボリス・バルネット『帽子箱を持った少女』見る。1927年作品。バルネットはエイゼンシュテインやヴェルトフと同時代に活躍したソ連の監督。宝くじ付きの国債が発行されていたり『住宅委』が居住の実態を調べに来たりと、その時代特有の要素は出てくるけど、プロパガンダ色は少なく、ほのぼのとしたコメディになっている。この時代のソ連にもこういう温かい映画があったんだな。

30分ほど二度寝して、洗濯物を畳み、ズボンにアイロンがけ。まどのMacBookを借りて、一昨日のTさんへのインタビューを文字起こし。事前に用意した質問への答えをTさんがある程度文章にしてくれていたので、かなり助かる。ここにインタビューでの話などを付け足しつつ時系列を整理すれば、それなりの長さになりそうだ。

まど起きてきて、お弁当を用意して外出。こないだ読み終えた『ネガティブ・ケイパビリティ』に書いてあった、人間の物事を楽観的に考えようとする習性についてなど話す。南でモーニング。『髙岡重蔵活版習作集』読み始める。

「結婚式のマナーとか、数の数え方とか、よく知ってるでしょ。組版とデザインの技術だけでなく、こういうことがわからなきゃダメなの。当たり前すぎて本なんかには出てこない、向こうのなにげない習慣ってものを、徹底して覚えてなきゃ駄目なんだ。じゃなきゃ、本場に通用するタイポグラフィはできない。」(p142)

少し早めに開店。品出し、発送準備など進める。受託商品についての連絡なども。15時頃から断続的に雨。お客さんはさすがに少ないが、その分ネット出品作業などを進める。休憩中『活版習作集』読み終える。

閉店間際、久しぶりに宇野澤さんが来てくれる。宇野澤さんとはもう知り合って20年弱で、最初高円寺で出会い、自分が香川に引っ越してきた時もなぜか豊島に住んでいて、秋田へ行ったかと思ったら、今は東京に住んでいるらしい。ついこないだ中崎さんに会ったことなどを話す。萩田洋文さんが作ったzineに寄稿したそうで、そのコピー(いいのか)をもらう。オオヤミノルさんの話や、もうすぐ滋賀で始まるらしいガリ版の展示などの話もした(後で調べてみたら、近江八幡市に『ガリ版伝承館』という施設があるようだ)。

閉店、本を出荷して帰る。シャワーを浴びて、ヨーグルトを食べる。岡崎武志『古本大全』続き少し読んで寝た。


04日(金)

朝7時に起きる。起きる時間はこれくらいがちょうどいいかも。かわなかのぶひろ”Kick The World"見ながらごはん。自由の女神や凱旋門など、世界各国の名所がミニチュアで再現されている公園(都筑響一の本で見たことがあるような)で、コカ・コーラの空き缶を蹴りながら歩き回るというもの。最小限の機材とアイディアで作られている。

洗濯などやりつつ、Tさんインタビューの文字起こし続き。根気のいる作業だけど、これはなんだろうと固有名詞を調べているうちに勉強になることも多く、楽しい。3割ほどが終了。

こないだ買った毛玉取り機を使って、ズボンについた毛玉を刈る。そこそこうまくいった。お弁当を用意して外出。スーパーでサラダを買って、作業部屋へ。ネット出品作業1件。

開店。暑いのか寒いのか微妙な天気。おととい昨日と品出しに集中して棚の隙間に本がそれなりに詰まったので、この日は営業時間中にもイラレ作業を進める。思ったよりも進み、ひと段落ついた。よかった。昔描いた絵をまとめて見ていると、なんだかんだ成長しているなと感じるし、今ではやれていないことを発見する機会にもなるしで、良いことずくめだ。夕ご飯を食べてから、台湾出店に出していたzineに値札をつけて店頭に出していく作業をやる。閉店間際に少しネット出品作業。

閉店後、本を出荷し、スーパーでヨーグルトを買って帰る。風呂。眠気に襲われて寝る。眠気のやってくるタイミング?法則?がいまいちわからない。この日記には書けないような汚い内容の夢を見た。あとyomsマスコットの猫が地元のチラシイラストでパクられている夢も見た。冷えるのでこの日は毛布をかぶって寝た。


05日(土)

朝6時過ぎに起き、オタール・イオセリアーニ『落葉』見る。最初はなんとなく話に苦手意識を感じたけど、克服しなければならないと思いがんばって見た。よくソ連でこれを作れたなと思う(当初は公開禁止となったそうだ)。こないだ見たイジー・メンツェル『つながれたヒバリ』との流れから、社外主義体制下での映画製作環境に興味が出てきた。

インタビュー文字起こし作業続き。いいペースで進んでいる。思ったよりも早くTさんへラフを送れるかもしれない。けっこうな長さだけど、どんなふうにフリーペーパーにまとめようか。

お弁当を用意して外出。この日から長袖。夏が終わって冬に向かっていく空気が好きだ。作業部屋で絵の続き。肩の力を抜いて描いてみたら、どんどん書き進めていきたい感じに絵が転がっていく。いい感じ。ネット出品1件やる。かなり大きなセットもの。

開店。涼しくなって、チェットベイカーなど聞いているとそれだけで満ち足りた気分になる。みきちゃんが刷り上がったばかりの『休みの集いVol.2』フライヤーを持ってきてくれた。前回よりもだいぶ多めに刷ったし、足りる…はず。早速県外各所へ発送の準備。夕方、南新町商店街(アーケード内!)にて来月16日にオープンされる書店/ギャラリー『羊雲』さんが来られ、ショップカードをお預かりする。現在お店づくりに励んでいる真っ最中で、お忙しそう。本は新刊と古本を半々くらいの割合で扱う予定とのこと。

今日は早めに帰って、文字起こしを一区切りつけてしまおう。

2024年10月2日水曜日

インタビュー(2024年10月01~02日)

30日(月)夜

閉店後、帰宅。洗い物をしてシャワー。ブッツァーティ『ある愛』少し読み進めて寝る。


01日(火)

朝6時半に起きて、田中徳三『悪名』見る。若い頃の中村玉緒はなぜこんなに魅力的なのか。勝新との混浴シーンは見ているこっちが恥ずかしくなってくる。…と現を抜かしていたら、終盤の浪花千栄子の恐ろしさに背筋が伸びた。

まどが起きてきて、外出。郵便局で本の発送。この日からレターパックやスマートレターが大幅に値上げとなるので、不足料金分の切手を買う。南に入りモーニング。『ある愛』、岡崎武志『古本大全』続き読む。その後まどは病院での検診に行き、自分は店で切手貼り。

昼ご飯は瓦町駅近くのチャローさんでグリーンカレー。ショップカードも置いていただく。店主さんといろいろお話。タイも軍部が強い力を持っていて、町を歩くだけでもその雰囲気を感じるようだ。おやつのカンデラのあきちゃんと、美容室/カフェkruhのスタッフの方が偶然来られ、少しお話する。あきちゃんは最近アクセサリーなどハンドメイドでいろいろ作っている。相談されたので、業者の情報などを共有した。

くつわ堂に入る。お客さんのTさんにインタビュー。Tさんは1952年生まれで私の父親より歳上だけど、店を始めてから来てくれたお客さんで一番小説や映画の趣味が合う方で、吉田喜重やブレッソン、小島信夫やムージルなどの話をよくする。この日も60年代のテレビ時代劇や、天井桟敷で寺山修司に会った時のことなど、いろんな話を聞いた。Tさんは吉田喜重の『エロス+虐殺』を高校生の時に高松の映画館で見たそう。お客の入りは渋かったらしい。インタビューの内容は、フリーペーパーにまとめて『休みの集いVol.2』で行うPaper Talkに出す予定。早めに作業を進めておきたい。

Tさんと少し商店街を歩き、スーパーで買い物をして店へ。発送準備を進める。おかげさまでネット出品していたものがそこそこ売れている。

本を発送して帰宅。料理。豆腐とキャベツと長ネギの味噌汁、親子丼、かぼちゃの素焼き、小松菜のおひたしを作る。思ったより時間がかかった。まどと一緒の夕食も久しぶりだ。

加藤泰『阿片台地 地獄部隊突撃せよ』見る。タイトルがすごい。主演は安藤昇で、ヒロインはペギー藩という俳優。満州での日本軍の行いを風刺してはいるけど、「あれ?今なんかコマ飛ばなかった?」という妙な編集、セットとロケが交互に切り替わる橋のシーン、ペギー藩のカタコトなのに凝った言い回しを多用するセリフなど、いろんな種類の強引さが詰まった珍な映画だった。加藤泰ならではのローアングルも頻出するが、加藤自身は本作を失敗作と捉えていたようだ。人におすすめはできないけど、「変わったの見たなあ」という感慨はあった。

眠気が出てきたので、風呂に入って飛ばす。『ある愛』少し読み進めて寝た。


02日(水)

朝6時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて読書。『ある愛』読み終える。途中までは「小悪魔的な少女の魅力に翻弄されるおじさんの話か…うーむ」と微妙な印象だったけど、ラストでその少女幻想が木端微塵に叩きのめされていて、良かった。いきなり読点も句読点も無しに書き連ねるなど、独特な文章のリズムはとても心地よい。

お弁当を用意して、早めの外出。店に行き、ネット出品して売れた商品の梱包。2個口でけっこう時間がかかる。郵便局へ行き発送。その後図書館へ。借りていたDVDや本を返却し、またデザイン関係の本など借りる。DVDも2本ほど借りた。

作業部屋へ行き、絵をやろうとするが、なかなかうまく切り替えできず。とりあえず新しい板パネルにマーカーで線を引いてみた。

開店。夕方ざっと雨が降ったりで不安定な天気だったものの、お客さんは思ったよりも来られた。店頭買取2件。セットコミックやDVDなど。創作折り紙の本など、珍しいものも入る。品出し、発送準備進める。発送忙しい。午前中に面倒な梱包のものを済ませておいて正解だった。

今日はこれからイラレ作業。

2024年9月30日月曜日

休みの集いVol.2(2024年09月28~30日)

27日(金)夜

閉店後、本を発送し、スーパーでビールと豆腐を買って早めに帰る。飲みながら、巧藝舎『世界の美しい民藝』続き読む。


28日(土)

朝7時に起きる。よく寝た。昨日見た、シャンタル・アケルマンの18歳の頃の作品がアップされていたcinemateque.frというサイトにはフランスのサイレント期の映画や実験映画もたくさんあり、掘り甲斐がありそう。その中から、Emile Malespineという作家の”Jeux d'ombres"という実験映画を見てみる。万華鏡のような装置をピントをわざと合わせずに撮ったり、コラージュしたり。その後、ご飯を食べつつイジー・メンツェル『つながれたヒバリ』見る。社会主義体制が進むチェコで、政治犯として鉄工所で働かされることになった人々の愛や抵抗の姿を描いている。荒涼とした鉄工所と、人間らしさを失うまいとする人々の対比が美しい。1969年に製作されたものの、内容ゆえに20年もの間公開禁止になっていたそうだ。

去年個展をやらせていただいた大阪のギャラリーPOLの田窪さんより、うれしい連絡あり。

お弁当を用意して外出、南に入る。イベントの告知文を考え、下書き。その後作業部屋で絵の続きをやる。いろんな考え事をしながら少しずつ絵を進めていくのは楽しい。

開店。品出し、アルバイト用の本の準備、均一本の補充などを進めていく。先日佐藤泰志をおすすめして買ってくれた、日本語を勉強中の外国人のお客さんが再びご来店。こないだ読み終えてとても良かったです、と言ってくれた。日が暮れてすぐごろに激しいにわか雨。

夜になって、11月24日に開催するマーケットイベント『休みの集い Vol.2』の告知をSNSに投稿。これはいろんな人に来てほしい。

+ + +

栗金商店&yoms presents「休みの集いVol.2」

開催日時:2024年11月24日(日)12〜19時
会場:燦庫(高松市亀井町8−8−2F)
入場料:500円+ワンドリンクオーダー(入退場自由/小学生以下入場無料/先着50名にオリジナル缶バッジつき)

〈出店〉
⚫︎food
・やをら(12~17時)
・Tipsy Cookie(16~19時)
⚫︎古着
・FOOL
・栗金商店
⚫︎古本
・yoms
⚫︎古道具
・がふ(from鳥取)
・meza(from愛媛)
⚫︎生花
・茎
⚫︎似顔絵
・くりもとみき

〈DJ〉
・DJO2
・カナ
・Apache
・Daichi Hirao
・生物(from地球)
・pheme
・Lilyard

・自作印刷物イベントPaper Talkを同時開催(今回は参加者でなくても持って帰ってOK)
・古本yoms・齋藤祐平による絵画作品の展示を同時開催

+ + +

県外からの出店ゲストは古道具がお2人、鳥取からがふさんと、愛媛からmezaさん。DJには高松でお店をやっている先輩、天国喫茶ぱらいその大津さんと六ろくのカナさんにもお願いした。

1時間ほど残業して閉店。本を発送して帰宅。ヨーグルトを食べて洗い物。風呂に入ってすぐに寝た。


29日(日)

朝7時起き生活を目指しているはずが、5時半に目が覚めてしまい、昨日イベント告知をしたせいもあって興奮して二度寝できず。『世界の美しい民藝』読み終える。お弁当を用意して洗濯機をまわす。

外出。店に行き、昨日の分の帳簿付けを済ませる。郵便局でお金を預ける。夜に絵を見てもらう用件があり、作業部屋から見繕う。11月のイベントや東京行の連絡。

作業部屋へ行き、久しぶりにじっくり(といっても、1時間程度)集中して絵を描く。いい感じだ。途中のまま放っていた絵にも手を付けてみると、いい具合になった。どちらももう少しで完成しそう。

開店。発送準備、品出しなど進める。この土日は均一本をたくさん買ってくださるお客さんが何人かいらっしゃり、補充にも力が入る。夕方ごろからやっと火曜の出張買取で仕入れた本の作業。古本は出張買取に行ってからも査定、支払い、汚れていたらクリーニング、ネット出品または値付けして棚出し…で、売れたら(ネット出品したものはさらに梱包)やっとお金になる。こうして書き出すと割と時間がかかるもんだなと思う。

夕方、よく杖をついてyomsに来てくれる男性が1冊買って話しかけてくれる。なんと、高松に引っ越して初めてライブに誘ってくれたコトン文庫のヒデさんだった。今まで何度も店に来てくれていたのに気が付かなかった。ヒデさんも顔と名前が一致していなかったようだ。入院されていろいろ大変だったそうだけど、今はリハビリでたくさん歩くようにしているとのこと。うれしくなって、写真を撮ってまいちゃんや大三君に送る。

閉店後、今度オープンするお店に絵を飾りたいという方がいらっしゃり、午前中に見繕った絵を見てもらう。2枚ほど買ってもらえることになりそう。かなり迷ってくれてうれしくなる。途中コンビニに行こうかと外へ出ると、安岐さんと、美術家の中崎透さんに偶然会う。中崎さんとは一度水戸のキワマリ荘で画家の淺井裕介やキュレーターの遠藤水城さんと共にお会いしたことがあり、それがおそらく12年ほど前。その時自分は調子が出ず、全然きちんとお話できなかったが、中崎さんは驚くほど自分のことを詳しく覚えてくれていた。今後ちょくちょく香川へと来られるようで、また会いましょうとなる。

店を閉めて帰宅。たくさん人としゃべったおかげか、いつもの眠気は少ない。風呂に入って寝る。


30日(月)

朝6時に起きる。カート・ニューマン『蠅男の恐怖』見る。話のアイディアはシンプルだけど構成が良かった。複眼に映る妻の顔がインパクト大。朝ごはんを食べて外出。南に入り読書。ブッツァーティ『ある愛』読み始め、岡崎武志『古本大全』続き読む。午前中の南は外国人観光客が多い。

昨日出したキャンバスを片づける。裏面にタイトルや日付の入っていないものにはマーカーで記入。ネット出品した本の整理。作業部屋で絵の続きをやり、完成。完成したことはわかるけど、何が「描けた」のかはまったくわからない絵ができた。均一棚に補充するための本を見繕う。

開店。均一本補充、ネット出品作業、発送準備、品出し。ここ数日頭痛や肩こりがある。天気もはっきりしない日が続いている。夜に久々にイラレ作業。少しずつ終わりが見えてきたか。夜に台湾人の女の子(京都の美大に通っていたらしい)が来てくれて、迷いつついろいろ買ってくれた。

閉店後、BASEの送料更新。明日からスマートレターやレターパックなどの料金が大幅値上げ。痛い。

今日は家に帰って本を読もうと思う。明日は大事なインタビュー。

2024年9月27日金曜日

早く起きすぎ(2024年09月26~27日)

25日(水)夜

22時過ぎまで残業する。家に帰り、ヨーグルトを食べて歯を磨いて寝る。


26日(木)

朝6時に起きる。軽くシャワーを浴び、ごはんを食べながらジャン=リュック・ゴダール『万事快調』見る。労働運動と、映画製作に関する自己言及的な問いを扱った作品。途中何度か挟まれるカメラに向かっての独白シーンは少し退屈に感じたけど、ラスト近くの長尺のカメラ横移動(トラッキング、で良いのでしょうか)がとても面白かった。色彩も豊かで楽しい。

料理。鯛のバター醤油焼き、きゅうりの梅おかか和え、大根とにんじんとれんこんの煮物を作る。鯛は3分の1くらい身が崩れてそぼろ状になってしまった。弁当には入れやすかったけど。

コーヒーをいれて読書。巧藝舎『世界の美しい民藝』、帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』続き読む。後者の本の、プラセボ効果に関する章はとても面白い。プラセボにも副作用ってあるんだな。知らないことばかりだ。

外出、店へ。在庫整理をやり、作業部屋で少し絵の続き。こないだネットで買ったWorld Music Library中のひとつ”Percussin of India"を聴きながらやる。タブラなどの太鼓類もだけど、特に口琴の音がすごい。

開店。東京の田中菫さんから「成果発表会」のチラシが届いたので、店頭に設置。菫さんとは11月久々に会う予定。品出し、発送準備進める。開店前から少し作業を進めてはいたけど、それでも発送件数が多く、なかなか査定までたどり着かない。

閉店後、本の発送。帰宅。シャワー。眠気がやや収まり、少し本を読んでから寝る。


27日(金)

朝6時半に起きる。最近早起き生活が続いているけど、24時に寝て7時に起きるくらいにしたい。『ネガティブ・ケイパビリティ』読み終え、岡崎武志『古本大全』読み始める。朝ごはん。食べながらシャンタル・アケルマンが18歳の時に撮ったという映像作品を見る。フランスのとあるサイトにオフィシャルでアップロードされていた。9分ほどの尺の中に4本の映像がつながっており、どれも特にストーリー性はないラフスケッチ的な内容。洗濯。『世界の美しい民藝』続き読む。

お弁当を用意して外出。火曜に運び込んだ出張買取の本の査定を終わらせ、お客さんに電話する。了承取れて振り込み。再び外出。レターパックやスマートレターを買い足す。燦庫で井川さんと打ち合わせ。こちらはすぐに終わる。作業部屋に戻り、絵の続き。吉原すみれのCDを聴きながらやる。クセナキスや武満徹の曲を演奏している。

開店。この日はなんだか忙しかった。11月に予定しているイベント関係の連絡や、東京の遠藤さんから映画zine"ORGASM"の追加納品分が届いたのでその作業など。品出しはあまりできず。息抜きに出張買取で入った映画パンフレットを見てみると、アメリカンニューシネマものなども多く、うれしくなる。夜になって稲盛さんと宮脇さんが久しぶりに来てくれる。稲盛さんは仕事がフルリモートになり、祖谷に行きやすくなったようだ。

11月のイベントの告知用素材がまとまる。よし。

今日は疲れたので、さっさと家に帰ろうと思う。

2024年9月25日水曜日

出張買取(2024年09月22~25日)

21日(土)夜

閉店後、作業部屋で絵の続きをやる。しかし眠気を感じて早めの中断、帰宅。風呂に入って寝る。考えてみれば最近は朝6~7時くらいに起きることが多いし、23時くらいに眠くなってしまうのは自然なことだ。


22日(日)

朝6時に起き、野村芳太郎『花嫁のおのろけ』見る。いろんな衣装できめた岡田茉莉子が見れるし、伊藤雄之助演じる占い師もはまっている。テンポも悪くないはずなのに、なんだか終始上滑りしている感じのする映画。テンポは速いが見せ場に欠けるのか。1950年代末期のファッションやインテリアがカラーの映像で見れるのは楽しい。リビングのソファや照明につい目がいってしまった。

朝ごはんを食べて、コーヒーを飲みながら谷口ジロー・遠﨑史朗『K』読み終える。山岳レスキューの世界はすごいな。洗い物をして、お弁当の用意。

外出。店に行くと、警察官と中国かららしき観光客グループが話している。どうやらyomsの向かいにある居酒屋回さんに重要な物を忘れてしまったようだ。連絡を取れないかと聞かれるが、どうにもできずもどかしい。

台車や段ボールなどを準備し、近場まで出張買取。番町にある取り壊し前のお宅に伺い、2箱分ほどの本と古物を持ち帰る。戻ろうとするタイミングで雨が降りだし、ズボンを濡らしながら店に帰る。

開店。この日はほぼ1日中雨が降っている不安定な天候だったにも関わらず、なぜか買取の依頼が多かった。5件の店頭買取依頼があり、うち2件は後日の清算となる。夜に午前中お預かりした分の支払い。品出しや発送準備などいつもの作業をやりつつではあったけど、久しぶりにずっと査定をしていたな、という一日になった。

閉店後、本の出荷。外が涼しい。久しぶりにルクスに行きビールを飲む。まいちゃんと少し話して帰宅。


23日(月)

朝6時過ぎに起きる。ご飯を食べて、昨日届いた『ジョルジュ・ブラック回顧展』図録を読み始める。丸亀でも巡回展が行われた、1998年開催の展覧会。図版もけっこう大きく載っている。

お弁当の用意をして外出。店へ行き、ネット出品して売れた本の梱包作業。2個口なので時間がかかる。昨日買い取った本の整理も。

ひと段落ついた後、南に入る。スケッチブックを何枚か描き、帚木蓬生『ネガティブ・ケイパビリティ』読み始める。文章がとても読みやすく、今までに読んでネガティブ・ケイパビリティの語が出てきた本では軽く紹介されるのみだったキーツのことも、この本では丁寧に触れられている。ネガティブ・ケイパビリティを精神医学の世界に紹介したビオンは、サミュエル・ベケットを患者として診察していたそうだ。いろいろ検索してみると、雑誌『imago』の1992年10月号にはフランスの精神分析医ディディエ・アンジューによる『ビオンとベケット』の翻訳が掲載されているらしい。

大工町に新しくできたアンティークショップporteに行く。rocksteadyさんやironmongerさんなどと同じビルにあり、海外買い付けの日用品やフォークアートなどが展示販売されている。価格のシールにはどこの国のものかも併せて書かれており、見る前に「これはどこのものかな」と予想するのも楽しかった。デザインやフォークアート関連の洋書も充実。今回は青白ストライプの布を購入。店の飾りつけに使おう。

開店。連休最終日で、涼しくなったのもあり、お客さんは多い。品出し、査定など進めていく。イベント関係のやり取りや、東京行の連絡なども。この秋の予定が立て込んできたので、手帳にメモを取る。

閉店後、在庫整理作業を10時半くらいまでやる。帰宅、シャワー浴びて寝る。


24日(火)

朝6時頃に起きる。ご飯を食べて、『ジョルジュ・ブラック回顧展』図録読み終える。巻末の年譜も面白かった。『ネガティブ~』続き少し読む。

外出。店に寄ってからレンタカーを借りに行く。この日は車で20分ほど行ったところにあるお宅へ出張買取。昨日の朝に梱包した2箱を郵便局で発送し、現場へと向かう。ここかな?というところまで行き電話すると、お客さんが出て来てくれた。かなり細く急な坂道を登ったところにある古い平屋のお家。今回ライトバンが取れず、若干小さめの軽自動車だったのだけど、バンだったら道が通れなかったかもしれない。今回はお亡くなりになられた方の蔵書が3部屋+物置に本がバラバラに置いてあり、かなり量がある。しかし最初はもっとあったそうで、これでもだいぶ捨ててしまったとのこと。残っている本からは熱心な映画ファンであったことも伝わってくるが、DVDも全部捨ててしまったそうで、残念だ。気持ちを切り替え、箱詰めと結束を進めていく。風は涼しいが動いていると暑い。お客さんの話を聞いていると、「バカモノめ」などと言ってはいるけれど、亡くなられたパートナーへの愛情が伝わってきてなんとも言えない気持ちになる。4時間弱ほどかけて車への積み込みが終わる。なんとか1往復で運べる量だった。

現場を後にして、コンビニで手を洗ってアイスを食べ、回転寿司で遅い昼ご飯。店で本をおろし、給油してレンタカーを返す。南に入って休憩。この時間は若いお客さんが多いらしい。読書。店に戻り、出店する予定の古本市に関する連絡と、発送準備を少し。11月東京にいる間、楽しみな予定がまたひとつ決まる。

帰宅。まどが料理中。洗い物など手伝う。晩ごはんを食べて、スーパーに行ってヨーグルトなど買う。戻って映画。熱中症気味の体に氷枕を当てつつ、マリオ・バーヴァ『知りすぎた少女』見る。1963年作品。モノクロで毒々しい色彩はなく、お話もホラーというよりはスリラー映画という感じ。しかしにじみ出るヒッチコック愛、美しい陰影、派手なズームや音楽を使った演出、強引なオチなど、とても楽しかった。なんとなくイタリアのホラー映画が見たくなり借りたけど、ジャッロ映画の原点とされている作品のようだ。見てよかった。

ゆっくり風呂に入り、早めに寝る。


25日(水)

朝6時に起きて、巧藝舎『世界の美しい民藝』少し読む。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。

店で在庫整理。店内にはまだ昨日買い取った古本が山積みの状態になっている。バックヤードにある本を整理して置き場所を作り、そこへ買った本を移動。掃除もやりつつ進めていったけれど、思ったよりもスムーズに作業できた。自分は多動なところがあり、ひとつの作業をしている時に他の作業へと気持ちがぶれがちだけれど、今回はうまいこと軌道修正ができた気がする。開店までまだ余裕があったので、発送準備も少し進めた。

週に一度在庫整理を思いっきりやる日を作ると、かなり良さそう。

開店。査定や品出し、発送準備、均一本の補充を進める。この日は定休日明けということもあり、発送件数が多い。お預かりしていた分の支払いが2件。ドラッグストアで安売りになっていた、ココアパウダーをまぶしたナッツがおいしい。夜になって気分を切り替え、レジ前のあたりを少し模様替えする。ドリンクメニューを描いた黒板を少し上に移動し、porteさんで買った布を張る。布にバッジをつけてカラフルに。これでお客さんの目線を黒板が邪魔することがなくなった(と思う)。栗金商店の2人が来てくれて、新居浜の美術館で行われている三沢厚彦展や、愛媛のけんか祭りの話など。

今日もまたうれしい連絡が入る。友人知人を大事にしよう。

これから本の発送をやって帰る。

2024年9月21日土曜日

充実した時間(2024年09月19~21日)

18日(水)夜

閉店後、少しイラレ作業。地道に進めていかないと後になって焦りそうだ。家に帰ると、またどうしようもない眠気。

来週また東京から友達が来てくれることになり、とても楽しみ。


19日(木)

朝4時半に目が覚めて、二度寝しようとしてもうまくいかず、映画を見る。カール・テオドール・ドライヤー『牧師の未亡人』。1920年作品、スウェーデンロケ。ドライヤーはいまだに『吸血鬼』と『裁かるるジャンヌ』しか見ていないけど、『牧師の未亡人』は大らかなユーモアの流れる作品(明らかなエイジズムの箇所もあるが…)で、こういう作風もあるのか、と新鮮に感じた。

6時に映画を見終えて、もう一度寝る。なんだか嫌な夢を見たような。7時半にまた起きて、朝ごはんを食べてコーヒー飲みつつ『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』続き読む。お弁当の準備をして、洗濯物をたたむ。

外出。スーパーに寄って店へ。飲み物を買い足しに酒屋へ行く。作業部屋へ戻り、在庫整理とネット出品作業。毎日コツコツやって、未処理本が少しずつ片付いていく(本当に?)のは気持ちがいい。

11月の東京滞在で、とても楽しみな予定が決まる。

開店。品出し、発送準備進める。昨日は久しぶりに県外から通販の依頼が入った。通販や選書の依頼は歓迎。まとめ買いしていただければ同梱で送料を安く抑えられる場合もあるだろうし、選書の依頼で誰かのために本を選ぶ作業は楽しい。予定しているイベントのフライヤー配布先や印刷すべき枚数などを考える。連絡を取り合い、誰がどこに何枚配布していくかを決めていく。いい感じだ。

この日はまどが在庫整理作業をしてくれた。自分も閉店後作業に加わる。帳簿付けなどやって帰宅。風呂。『22世紀』読み終え、寝る。


20日(金)

朝7時半に起き、朝ごはん。川端康成『水晶幻想/禽獣』続き読み、『柚木沙弥郎 92年分の色とかたち』読み始める。外出。南に入ってさらに読書。『色とかたち』読み終える。濱田庄司の四男・能生のガラス、ぼてっとした量感がとてもいい。ネット販売されているものの価格を調べてみると手が出ないほどの価格でもないし、いつか手元にほしいな。

作業部屋へ。出張買取依頼のお電話があり、日程を調整して早速次の火曜日にお伺いすることに。かなりの量があり、本以外の古物もあるとのことだけれどどうなるだろうか。自分の今後やりたいことについて、部屋で一人考えをめぐらす。充実した時間。

開店。今日のごはんはtomoさんのお弁当。ビビンバおいしい。品出し、発送準備進める。イベント関係の連絡も少し。店頭買取についてのお問合せが2件ほど入る。店頭買取1件。夜にちゃゆう君が来てくれて、音楽の話などをする。maru coffeeさんも来てくれて、しみじみと「古いものはいいですねえ」と話ができて良かった。徳島の昭和湯、良さそうだ。

閉店後、本の出荷。イラレ作業を30分ほどやり、作業部屋へ。途中で止めていたキャンバスの続きをやる。以前進めていた方向を壊してみた。どうなるかな。帰宅。シャワー浴びて歯を磨き、早めに寝る。


21日(土)

朝6時に起きて、トマーシュ・バインレプ/ペトル・カズダ『私、オルガ・へプナロヴァ―』見る。最初は自分のあまり触れられたくない琴線に触れてくる感じの苦手な作風かなと身構えたけど、だんだんと映像の乾いた世界観に引き込まれた。ぶった切るようなラストの2カットが鮮烈。見終えて、コーヒー飲みながら『水晶幻想』続き読む。お弁当の準備。

まども起きて、今日オープンの雑貨・民芸品店porteさんへ行こうとなり、外出。途中スーパーでトイレットペーパーやコピー用紙を買う。カフェに入ってまどの漫画のゲラチェック。『水晶幻想』読み終える。出て、歩いている途中にふとSNSを見ると、そういえばporteさんは今日初日は13時オープンと告知していたことを思い出す。yomsは12時からなので今日は無理だ、残念。しかし近くまで来たしと、百間町の民芸福田へ行く。まどは和紙で作られたちりとりを購入。自分は来年の芹沢銈介カレンダーを購入。このカレンダーは2025年で生産打ち止めとなってしまうらしく、買うなら今ですと勧めていただいた。

開店。品出しを進めていく。店頭買取もなく、ネット出品していたものの動きも少なかったので、ずーっと品出しをやっていた。たまに均一本の補充。夜になって少しイラレ作業。東京や松山行の旅程を決めていったり。

今日はこれから絵の続きをやる。

2024年9月18日水曜日

早寝早起き(2024年09月17~18日)

16日(月)夜

閉店後、特に作業せず帰宅。風呂に入って寝る。もうしばらく早寝早起き生活にしようか。


17日(火)

朝6時に起き、ごはんを食べながらアーサー・ペン『俺たちに明日はない』見る。頭から無軌道なアウトロー人生が特に大きなきっかけもなく始まり、最初は陽気なカントリー音楽とともに乾いた感じで続いていくのが、強盗、殺人と罪を重ねるにしたがって徐々に重さを増していく。終盤、登場人物の親族が(幻想の中で)登場するシーンにつかまれる。強盗や銃撃戦シーンのショットの構成がどれも素晴らしい。そして壮絶なラスト。

まどが起きてきて、梨をむいて食べる。掃除機をかけて、自分は外出。南に入って読書。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』、川端康成『水晶幻想/禽獣』続き読む。

作業部屋に行き、絵の続き。Meditationsで買った、ローラースケートリンクでかかっていたというダンスホールレゲエのコンピのカセットを聴きながらやる。古い録音の復刻のせいか異様に音の歪んだ部分もあるけど、それがかえって良い感じになっている。

外出、この日のお昼は瓦町駅そばの洋食屋さん『おなじみ』で名物のオムライス。有名店だけど入るのは初めて。人気のある老舗は引っ越して早い段階で行っておかないとそのままズルズル過ごしてしまうな。オムライスはかなりボリュームがあっておいしかったし、安い。タイムランチは700円とのことだった。

栗金商店へ。堀金君と、京都へ行った時の話や古着、古物の話などする。自分の店にももう少し古物の展示販売スペースを作れないものだろうか。古本は今後もずっとやっていきたいし、大切なものだけれど、たまには店に新しい風を吹き込んでモチベーションを上げたい。木片にステンシルで色が塗られたかわいい人形を購入。

OHLOYさんでビールを買って飲みながら帰ろうかと思ったら、どうやらyomsと同じ火曜定休の模様。スーパーで買い物をして店に戻る。発送がたまっていたので4件ほどやり、ブログを書く。それなりに時間がかかる。お客さんが入って来られたので「良かったらご覧ください」とうながすと、本を数冊とジュースを買ってくれた。

帰宅して料理。オクラと長芋の梅肉和え、キャベツとねぎともやしの味噌汁、にんじんとかぼちゃの煮物を作る。カツオのたたきを切って晩ごはん。お腹いっぱい食べる。スーパーでビールを買ってきて、シャワーを浴びてから映画。オタール・イオセリアーニ『田園詩』見る。田舎の農村へやってきた四重奏楽団?の演奏家たちと農村の人々の交流を描いた、散文詩的な映画。農作業をする人々はコルホーズ(集団農場)へ向けてトラックにぎゅうぎゅう詰めに乗り出発する。楽団の演奏がとてもいい。少し読書して寝る。

なんとなく、早寝早起き生活で進めていくべきことがはっきりしてきた。


18日(水)

朝6時に起き、『22世紀の~』続き読む。お弁当用に鮭ときのこのホイル焼きを作る。

骨董的な価値のある紙ものや、友人アーティストの作ったオブジェ、その他古物なんかをもっとうまく見せられる方法はないものかと考える。まだうまくやれることはあるはず。

お弁当の用意をして出発。店へ行き、軽く発送準備やブログの更新、在庫整理など。その後再び外出、郵便局で本を発送し図書館へ。借りていた本とDVDを返してまた借りる。郷土資料コーナーで本を見ていると、成合町の方がまとめた『蓄音機・平円盤広告考』という本が目にとまる。これは明治末期から昭和30年代半ばほどにかけて、四国新聞などの香川県の地方紙に掲載されたレコードに関する広告を可能な限り集めたというもの。全て著者の手による切り貼りで作られたと思われるコピー誌で、熱量を感じる。記事のみ抜き出した『記事考』もあり。美空ひばりや笠置シヅ子の記事も多いが、砂古口さんはお持ちだろうか。その後、こないだ読んだ『はじめまして農民芸術』に記載のあった小豆島・池田の『小豆島郷土芸術社』について調べるが、特に見つからず。

店に戻り、少しネット出品作業をする。アルバイトMさんも作業を進めてくれているようだ。

開店。早速店頭買取が1件。来月から出店が続くので、ありがたい。品出し、発送準備進める。領収書ハンコおし。些末事福田さん来てくれて、追加納品分の支払い。お酒弱くなったという話などをする。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。

11月に東京へ行く時の予定を少しずつ決めている。楽しみだ。

今日はこれから少しイラレ作業。

2024年9月16日月曜日

交配(2024年09月14~16日)

13日(金)夜

閉店後、コンビニで無糖のカフェオレを買う。最近どうも夜眠くていけない。絵の続き。進めていたキャンバスをとりあえず止めて、板パネルを下塗り。帰宅。風呂に入って寝る。

いろんなものをディスプレイして遊ぶための白い壁の部屋がほしい。あわよくばそこで何かを売りたい。


14日(土)

朝6時半に起きる。朝ごはん食べながら五所平之助『煙突の見える場所』見る。音や影、鏡を使ったきめ細かい演出。内容は重いけれど、隣人たちの温かい人柄や人間くさい仕草が軽さを持たせていて染みる。戦後すぐはこういうトラブルが多かったのだろうかと思うと辛いな。工藤冬里さんの器でコーヒーを飲みながら、オオヤミノル『喫茶店のディスクール』続き読む。

「もらったら返すんだけど違う人に返す。もらった分より少なく返すんだけど、揉め事を避け、権力の逆転表現としてへりくだってもらうのではなくって、誰に返すのかとか、どういうパターンで返すかっていうので、協調性みたいなものが表現されるという。」(p98)

「作品がどのように美しいのかとか、自分にとってなぜいいのかをコミュニケーションする場が、喫茶店であり本屋であり、嗜好品を扱う店だよね。それを求めた結果が、消費だけでなく、美意識の交換や、コミュニティ形成ができる、本屋や喫茶店のような共有財産への渇望だったはず。」(p110)

洗濯とお弁当の用意をして外出、店へ。均一棚用の本を見繕う。

開店。均一本の補充、品出しなど進める。DJの生物さんが来てくれて、いろいろ話す。生物さんリリース予定があるとのこと。楽しみだ。

しわしわから届いていた合同誌『ちゃくりんぐ しっぽ』とラップユニット『消極的レジャー』の1st CDR”GIGANT WATER"を出す。前者はしわしわの他に、yomsでも以前から冊子を扱っている蚊にちゃん、藤想さん、まどさん(音楽ユニット『E.S.V.』『ジョンのサン』などでも活動されている方で、サイトウマドとは別人)、おなしさんの5名によるマンガやイラストが掲載されている。『消極的レジャー』はしわしわとおなしさんの2人によるユニット。もんやりした音像の、曇りの日をあえて慈しむような雰囲気が良い感じ。こちらのCDRにも冊子が付いている。

今日記を書いていて、自分の知り合いは変わった名前の人ばかりだなと改めて思った。閉店間際にヒウラ君やヤマハラさんが来てくれて、楽しそうに本を買ってくれた。

閉店後、ルクスへHAPPFATさんのDJするイベントに行く。ブラジルものからヒップホップ、日本の歌謡曲までめまぐるしく変化するプレイ。かっこよかった。

睡魔に襲われ、ふらふらと歩いて帰る。


15日(日)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて朝ごはん。『喫茶店のディスクール』読み終える。咀嚼にはまだ時間がかかりそうだけど、読めて良かった。

こないだ平安蚤の市に行って、500円くらいかな?と思った小さな玉が聞いてみると2000円だったりした後に、OASIS2で店主の方と古本と古着と古物についていろいろ話したのがとても良かった。モノ、相場、価格、演出などについて考えた。『喫茶店のディスクール』は終盤アート作品とそこに発生するお金の流れにも言及している。自分は相場のはっきりした古本を売りつつ、モヤモヤした相場の上で流通させることになる絵を描いていて、今はそれらの売り方、見せ方(と、そこから派生する出来事←本当はここが一番重要)を交配する手段はないかと考えている。

「作品がどのように美しいのかとか、自分にとってなぜいいのかをコミュニケーションする場が、喫茶店であり本屋であり、嗜好品を扱う店だよね。
それを求めた結果が、消費だけでなく、美意識の交換や、コミュニティ形成ができる、本屋や喫茶店のような共有財産への渇望だったはず。」(p110)

「買う人は「価値があるから」って言うのね。その場合の「価値」ってなんだろう。アーティストの事情に課金できる社会的理由。そんなもん絵に感動することと何も関係がないよね。」(p131)

お弁当の用意をして、まどと外出。まどはこの日イラストレーターのタケウマさんが主催する野外スケッチ会に参加。自分は店へ行き、絵の続き。板パネルの側面を塗る。ただのベタ塗りでも意外に時間はかかる。

開店。品出し、発送準備を進める。この日もなかなか発送が忙しかった。こずえちゃんが来てくれたり、2日連続でヒウラ君が来てくれたり。観光の方が多い時期は、やはり日が暮れてからのご来店が多くなる。

結局この日は1時間半ほど残業。本の発送をし、スーパーで2個600円の梨を買ってみる。帰宅。まどと梨を食べると、また猛烈な眠気。本を読もうと思っていたけど、仕方なく寝る。


16日(月)

朝6時に起き、シャワーを浴びて、増村保造『動脈列島』見る。よくしゃべる情熱的な梶芽衣子が新鮮。しかしレールにサラダ油を塗るだけで新幹線のブレーキが利かなくなってしまうなんて…おいおい。捜査網の指揮を執る田宮二郎の言うことも論理性に欠け、なんだか全体的にゆるい印象を持ってしまった。ほぼ2時間きっかりある映画全体のちょうど半分まできたタイミングで指名手配捜査の発表になって映画の雰囲気が変わり、残りちょうど30分あたりでクライマックスに突入するのには、背筋が寒くなるような、妙な時間構成へのこだわりを感じた。

朝ごはんを食べ、お弁当を用意してまどと外出。南に入って読書。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』続き読む。荒川の手掛けた住宅の住民による座談会が面白い。現在の住宅建築で自明とされている利便性が、住民の中で既にかき回されていることがよくわかる。川端康成『水晶幻想/禽獣』読み始める。川端の幻想文学系作品は、短い一文だけを取り出してみても切れ味がすごい。

「河波の上の呼声でほうと眠りから覚めると、私の眼に船の帆が白い渡鳥の群のように浮びました。そうです。白帆を見た瞬間の私は、その胸に鳥を飛ばせている時の青空のように無心でした。」(P9、『青い海黒い海』)

まどは図書館へ。郵便局で本を発送し、作業部屋で絵の続きをやる。

開店。3連休最終日。品出しを重点的にやっていく。この日はあまり面倒な梱包はなく、発送準備はそれほど手間がかからなかった。この連休は「香川に住んでいて、前々から来たいと思っていたんですけど今回やっと来れました」という方も多くうれしい。来週も3連休で、さらに来月からは県内外で出店が続く。

明日は定休日。最近滞っていたイラレ作業を進める予定。

2024年9月13日金曜日

久々の京都(2024年09月11~13日)

10日(火)夜

この日は早めの19時で閉店。本を発送し、少しだけキャンバスを進める。家に帰ってシャワーを浴び、明日の京都行のための準備。冷凍庫にあったご飯を解凍して、朝ごはん用のおにぎりを握る。早めに就寝。映画でも見ようかなとか思っていたけど、時間が足りなかった。まあそんなもん。


11日(水)

朝4時半に起きる。高松駅5時半発のバスに乗り、大阪へ向けて出発。朝吹真理子『TIMELESS』を少しずつ読みつつ、寝たり起きたり、おにぎりを食べたり。大阪駅に着いて、新快速で京都へ。9時過ぎにしては混雑もしておらず、普通に座れた。『TIMELESS』読み終え、オオヤミノル『喫茶店のディスクール』読み始める。

京都着、地下鉄に乗り東山へ。平安神宮にて毎月行われている平安蚤の市へ向かう。暑い。高松よりは直射日光の厳しさがいくらかましな気はするけど、湿度が高く、あっという間に汗をかく。既にたくさんの人が集まっていてにぎやか。がふの長谷川さんを探し、少しお話。今回は芝生の上に白いテーブルを設置し、カラフルなプラスチックものをたくさん置いている。やはり独特だ。がふが出店しているあたりには他にもitouさんなど気になっていた古物店さんがブースを出していて、それぞれが老舗の古物店とはまた違った見せ方を展開していてかなり面白く、勉強になる。滋賀の『古物至る』さんのブースも良かった。というか、なんでも面白く見えた。値段を聞いて想像の数倍だったりしても、「そうなんだ!」と新鮮な気持ちになる。目利きのお客さんとお店の方との会話も興味深い。まわっている途中、京都のモアレさんらしき人がいるな…と思ってじっと見てしまう。やはりモアレさんだったようで、がふさんのブースに戻ったところで再会。以前お会いしてからもう7年くらい経っていた。ここ数ヶ月蚤の市には出していないようだ。いろいろお話する。

12時前に蚤の市を抜け、レンタサイクルを借りてお昼ごはんへ。『珉』という中華料理店に行き、エビ卵炒めの甘酢あんかけと鳥天のセットを食べる。優しい味でとてもおいしい。そして安かった。他のメニューも食べてみたい。

また少し自転車を走らせ、レコード店Meditationsへ。店内は良いお香の香りに満ちている。電子音楽、レゲエ、ジャズ、インド映画のサントラなどなどが少し変わった視点からセレクトされている。今回はDeath Is Not The Endから出ている、80年代前半のジャマイカのローラースケートリンクでかかっていたダンスホールレゲエのコンピレーション?のカセットと、まどへのお土産にお香を購入。

さらに自転車で北へと向かう。暑すぎるので途中コンビニに入ってあずきバーを食べる。6本パックで売られているものよりも単品のほうがあずきの密度が濃いことに気付く。Tシャツを替える。

予約していた古着屋”OASIS2”へ行く。お店は奥まった場所にあり、長屋のようになっていた。店主の方は神保町のとある古書店で働いていたり、岡山出身だったりで、話がはずむ。緊張してしまいがちな自分でも楽しくお話できた。店内には古着だけでなく古物も置かれていて、なんとなく相場が決まってしまいがちな(それだけに、商売としてはやりやすいとも言える)古本という商品の特性について考えたりもした。オリジナルのグラフィックがプリントされたTシャツを購入。

再び南下。100000tとpoco a pocoをまわり、CDやレコードを見る。100000tで前々から欲しかったAMEPHONEさんのアルバムを見つけ、購入。イノダコーヒー本店に行き休憩。スタッフの方に「本館と別館とありますが、どちらにされますか」と聞かれ、ソファ席のある別館へ行く。他のお客さんの話し声が全く響かない空間で、とても落ち着く。どういうつくりになっているんだろう。

VOUへ行き、ジュノ君と後藤武久さんの2人展を見る。お2人は高校時代からの長い関係のようで、今回はコラボレーション作品も展示。後藤さんの作品を乗せた什器も面白い構造で、スタッフの方に許可をいただき、展示風景と一緒に撮影させてもらう。ショップスペースのカウンターには、香川の友人こずえちゃんの版画が使われていた。

レンタサイクルを返し、コンビニのトイレで着替えて外に出ると、予想外のにわか雨。仕事帰りの人達はみんな傘をさしているのを見ると、あらかじめ予報されていた雨だったのだろうか。弱まるまで少し粘り、脱いだTシャツを頭にかぶって早足で歩く。

シャイスケさんと矢島さんと合流し、『水月亭』という焼き肉屋へ。豚肉が主役の、韓国式のお店。お2人がどんどん頼んですごい量が来たけれど、意外なほどにすいすい食べれてちょうどよくお腹に収まった。シャイスケさんとは最初に会ってから10年以上経つし、最近ちょくちょくyomsには来てくれていたものの、こうやってご飯を食べるのは初めて。共通の知人も多いので、いろんな話ができた。最後のほうで飲んだサンラハンという韓国焼酎がすっきりとした後味でおいしかった。

閉店時間となり、シャイスケさんの家に移動してさらに話す。矢島さんも楽しんでくれたようで良かった。自分もだいぶ前に買ったものの、火事に遭ってだめになってしまっていた『ASOKOマガジン』を譲ってもらう。これは昔東京の高円寺にあった『ASOKO』という場所(自分が花原史樹と会ったのは、思えばASOKOがきっかけだった。13年前くらいか)をやっていたダブ丸とフキンが作った雑誌で、全部リソグラフで刷られた、相当熱量のこもったもの。シャイスケさんのロングインタビューも収録されている。矢島さんが古書店で偶然購入したらしく、2冊あるから譲っても問題ないとのこと。これはかなりうれしい。大切にしよう。

新快速で三ノ宮まで行き、ジャンボフェリーで帰る。


12日(木)

朝5時に高松に着き、自転車で帰宅。シャワーを浴びて再び寝て、起きると10時。お弁当を用意して外出。

開店。この日は発送件数が多く、しかも梱包に手間のかかるものがいくつかあり、手間取った。途中店を少し閉めて郵便局へ発送に行く。ヤフオクで落札していたCDが届く。徳島の眼鏡屋さん『光陽眼鏡店』さんがいらっしゃり、徳島の喫茶店やマルシェイベントのことについてなど、いろんな話を聞く。この日は均一本がよく売れた。結局閉店時間も過ぎて、22時半まで作業する。

閉店、帰宅。洗い物などして、シャワー浴びて寝る。


13日(金)

朝7時半に起きる。ご飯を食べて、お弁当を用意して出発。用事をひとつ済ませ、南に入って『喫茶店のディスクール』続き読む。スケッチブックに1枚ドローイング。その後作業部屋へ行き、CDを聴きながらキャンバスの続き。京都で買ったAMEPHONEさんのアルバム素晴らしい。最近CDはYouTubeで試聴しつつヤフオクで買うことも多い。安くてなんとなく気になるものを検索・試聴して調べながら買うのは、それはそれで楽しい。サブスクで聴けるものでも、内容が良くてある程度安ければ買ったりもする。

開店。この日も梱包が忙しく、品出しや均一本の補充はそれほどできず。また途中で郵便局へ行ったりもする。明日からは三連休か。

今日はこれから少し絵。明日の朝は映画が見たい。

2024年9月10日火曜日

次はこうして(2024年09月08~10日)

07日(土)夜

閉店後、本を出荷して帰宅。風呂に入り、甘酒を冷えた豆乳で割って飲む。朝吹真理子『TIMELESS』続き少し読んで寝る。


08日(日)

朝8時前に起きる。8時間以上もぐっすりと深く眠れた。お弁当の用意。スケッチブックに少し絵を描く。

まどと外出し、高松駅方面へ。自分は自転車で先に行き、店に寄ったり、駅のバスターミナルで高速バスのチケットを買ったりする。まどとプロントで合流してモーニング。スケッチブックの続き。最初はうまくいかなくても、何枚か続けているととっかかりが見えてくる。

サンポートで行われている蚤の市へ。昨年自分が参加した時は古本の出店者がとても少なかったけど、今年は少し増えていた。古物の出店者も若干増えていたような。ギフトショップモリさんも出していた。古物の方々の値付け、勉強になる。ぐるっと見るだけ見て、なんとなく渋ってしまい今回は買わず。ハップさんのところでまどがカフェオレを買い、少し分けてもらった。

開店。査定、品出し、発送準備進める。査定完了、ご連絡して了承取れ振り込み。他にもこの日は店頭買取が1件。少し珍しい内容の買取だった。夜になり、東京の友人柳沼君とともビッチが来てくれる。柳沼君は『もっと!!いい状態!』という名義でシルクスクリーンをやっていて(最近シルク印刷業者として個人事業主になったようだ)、ともビッチ(日記にこんな軽くビッチとか書いていいのかわからないけど、みんなともビッチと呼んでいるのでこのままいきます)はラップをやっている。香川に越して少ししたくらいに会ったきりなので、8年ぶりくらい。昨日は尾道の音楽イベントで出店していたらしい。閉店後も焼き鳥屋に入り、ハイボールを飲みつついろいろ話す。長く会っていない知人友人の話なども聞いた。

かなり酔っぱらって帰宅。なんとかシャワーを浴びて歯をみがき、寝る。


09日(月)

朝8時頃に起きる。軽く朝ごはんを食べて、まどと南へ行く。『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』続き読む。養老天命反転地にて行われたワークショップで、一番寝心地の良い場所と姿勢を探ろうというものがあり、自分も固い床に寝転がってもぞもぞするのが好きだったことを思い出した。スケッチブック1枚描く。集中してできるだけきれいな線を引こうとすると、なんだか気持ちが落ち着いてくる。

まどと分かれて、自分は作業部屋へ。こないだ買ったCDを聴きつつ、新しいキャンバスに手を付ける。キャンバスやパネルに3日も描いていないと、どうも調子が狂う。その分店の作業が進んだり、本がたくさん売れたり、友達とたくさん話したりしていても、大事な何かがポロっと抜け落ちている感じがする。絵(スケッチブックよりも、できればキャンバスかパネルが良い)を描いている最中の「ここうまくいったな」や「次はこうしてみるか」などが、自分の場合はそのまま前向きに生きるためのエネルギー、短期目標になるようだ。「生きる気力がわく」などと書くとなんだか重いけど、他の人にとってみればこれがジョギングやナイター観戦、友達とのランチだったり、いろいろだろう。

開店。品出しを進めていく。意外とお客さんは多く、改めて最近は平日も週末も関係ないなと思う。最近洋画にも興味が出てきたというお客さんからおすすめを聞かれ、アマプラに入っているとのことだったので、少し前に見たアンリ=ジョルジュ・クルーゾー『密告』を薦める。後でもっとわかりやすい映画が良かったんじゃないか?と思ったりもした。ルビッチ『極楽特急』とか(もしこの日記を読んでいたら、ぜひ見てみてください)。この日は他にもTさんご夫妻、安岐さん、常連のMさんなど来てくれてにぎやかだった。店頭買取も1件あり、品出しもまずまず良い具合に進んだと思う。

閉店後、また柳沼君とともビッチと居酒屋に入り、いろいろ話す。2人は明日直島へ行くそう。若干途中から疲れてしまったけど、会って話せてよかった。


10日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー、朝ごはん。少しゆっくりめに過ごし、お弁当を用意して店へ。絵をやろうかと思っていたけど、結局仕事を始めてしまう。在庫整理、ネット出品。

開店。品出し、発送準備をどんどんやる。しわしわから新作のzineとCDが届き、振り込み。

明日は京都へ。

2024年9月7日土曜日

気分を変えて(2024年09月05~07日)

04日(水)夜

閉店後、本を発送してビールとおつまみを買う。セブンイレブンには以前ブルーチーズ風味のチータラが売られていたのが最近見なくなって、無くなったのかなと思っていたら明太子味が新しく出ていた。

作業部屋に戻り、飲みつつ絵の続き。完成。もっとシンプルな絵も描いてみたい。その後読書。イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』下巻読み終える。帰ってすぐに寝た。


05日(木)

朝7時半に起きて、軽くシャワーを浴びる。お弁当の用意をして早めの外出。南に入り、『はじめまして農民美術』読み終える。小豆島の池田にも『小豆島郷土芸術社』という農民美術の団体があったらしい。とりあえず検索してみるが何も出てこず。今度図書館で調べてみるか。

気分を変えるために、百間町にある『民芸福田』へ7,8年ぶりに行く。先日関西から来てくれたミュージシャンのLe MakeupさんとDoveさんが「これから民芸福田にも行こうと思ってます」と言っていて、そういえば長いこと行ってなかったな、と思い出したのだった。久しぶりに行くと、以前来た時から自分の工芸・民芸への意識も変わったのか、とても楽しい。高いガラスものなどは買えないけど、数百円の商品もたくさんある。今回は美濃焼のお皿とガラス製の猿の置物(親子5体のセット。とても小さい)、布コースターを購入。布コースターは置物の下に敷くためのもの。全部で千円ほどだった。安い。また来よう。

作業部屋へ行き、少しネット出品作業をやる。

開店。ほぼ同時に本のお持ち込みがある。あっという間にレジの中が身動きの取れない状態に。しかし、内容的に大変ありがたい買取。在庫整理を進めていく。他にもこの日は店頭買取が1件。

閉店時間を過ぎて、ネット出品していた大物の商品を梱包し発送。手間はかかるけど値段もそれなりにつけていたのでありがたい。店に戻り、トッド・ブラウニング『からくり四人組』見る。70分ほどの映画だけれど、にぎやかで楽しい序盤、特殊効果の冴える中盤、サスペンスの終盤と、雰囲気がくっきりと分かれていて濃密。登場人物それぞれのキャラクターも立っている。

コンビニでヨーグルトを買い、家に帰って食べる。シャワーを浴びて早めに寝た。


06日(金)

朝9時に起きる。軽く朝ごはんを食べ、お弁当の用意。外出、ひとつ用事を済ませて店へ。昨日買い取った本の整理。

開店。暑い。品出し、発送準備を進めていく。映画や食べ物、本の本関係など、足りていなかった部分を補充。24日にヤンフーに品物を預け、委託という形で台北へ出店する件の告知。この日の夜はハップさん主催で同会場にて音楽イベントも行われるそうだ。

この日はなぜか時間が溶けるように過ぎ、いつの間にか21時近くになっていた。本を発送し、作業部屋でビールを飲みながら朝吹真理子『TIMELESS』を読み始める。朝吹さんは最近絵を描いて展覧会もされているようだ。少し絵の続きもやる。

帰宅。体は疲れ切っているがなんとかシャワーを浴びて寝る。


07日(土)

朝8時に起きる。ヨーグルトを食べ、お弁当の用意。まどと南でモーニング。『TIMELESS』少し読み進めて、『22世紀の荒川修作+マドリン・ギンズ』読み始める。『愛・地球博』開催に合わせて建設された志段味資源循環モデル住宅にて、NHK『ようこそ先輩』のロケが行われた際のエピソードがすごい。ロケ当日、担当者からの説明を聞いているうちに荒川が激怒し、キッチンカウンターに飛び蹴り。何が問題なのかを声を荒げて話し出したところにNHKのスタッフが「子供たちの乗ったバスが到着しました!」とやってくる。なんとかロケは終えられたものの、後日荒川が母校を勘違いしていたことがわかり、初回放送以降はお蔵入りになってしまったというもの。むちゃくちゃすぎる。

ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントにと注文していた天野知香『マティス』をまどに買ってもらう。涼子さんがラッピングしてくれた。オオヤミノル『喫茶店のディスクール』も購入。KAFE工船に行ってみたい。

店で在庫整理をやり、そのまま開店。査定、品出しなど進める。静かに品出しを進めていると、「へえ」「おやっ」というような小さな発見がある。査定1件終了、お支払い。ほか店頭買取1件。買取についての問い合わせも何件かいただく。

今日は早めに家に帰る。

2024年9月4日水曜日

のどごし(2024年09月02~04日)

01日(日)夜

この日は発送準備や帳簿付けなどで24時前まで残業。本を発送し、帰ってシャワー浴びてすぐに寝た。


02日(月)

朝6時半に一度目が覚め、小一時間読書。イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』上巻読み進める。二度寝して、起きたら9時前。まどの作ってくれたスープを飲み、『ブライズヘッド』上巻読み終える。洗濯。

外出、店へ。郵便局で本の発送。昨日届いた郵送買取の本などを整理。

開店。品出しなどを進めていく。シールはがしを進めていた横山光輝『三国志』全60巻の準備がやっと終わり、これも店に出すが、もう置き場がない。どうしよう。店頭買取2件、以前お預かりした分の支払いが2件。夜に堀金君来てくれて、音楽の話。堀金君は古着屋、自分は古本屋をやっているわけだけど、実際に会って話すのは音楽や映画の話が多い。本業以外の趣味も何か通じる部分があると、より関係が深まる感じがする。

この日もなんだかんだで残業。査定を1件完了させてご連絡、金額了承とれる。本の発送、コンビニでビールとおつまみを買って作業部屋で飲む。絵も進めた。

帰ってシャワー浴びて寝る。


03日(火)

朝8時頃に起きる。まどはまだ寝ているが、モーニングへ行こうということになっていたので起きるまで読書。『回想のブライズヘッド』下巻読み始め、その後小笠原鳥類『テレビ』読む。小笠原鳥類さんの詩を読むといつもクロード・シモンを思い出す。語が意味を持つ前により物質的な行や頁として目に飛び込んでくる感じ。

まどが起きてきて、南へ。『テレビ』読み終える。スーパーや八百屋で買い物をして帰り、料理。親子丼、オクラときゅうりの梅かつお和え、いか天と野菜の炒め物を作る。まどと昼ご飯。

お弁当を用意して外出。店を開けつつの作業。先日買い取った本をネット出品しつつ整理。あまり動いていない均一本を下げて、新しいものと交換。今月半ばに参加する委託出店用の商品の準備。なんだかんだで5時間ほど作業した。大三君が定休日と知らずに来てくれて、いろいろ話す。今度Syndicateで行われるグループ展に参加するらしい。

仕事を切り上げて、ドラッグストアで買ったマンゴージュースを飲みながらジャン・ユスターシュ『ぼくの小さな恋人たち』見る。これでユスターシュ作品は4本目になるけど、どうも自分とは相性が良くないようだ。だらしのない大人や閉ざされた環境に翻弄される、決して不良とも呼べないような若い男の子の静かな焦燥感。自分の若い頃に重なることも多く、嫌なことをいろいろ思い出してしまう。サム・ペキンパー『わらの犬』を見た時も似たような気分になったな。

作業部屋で絵の続き。少しだけやるつもりが、やっているうちにいつの間にか24時を過ぎてしまう。帰宅。シャワーを浴びて寝た。


04日(水)

二度寝してしまい、朝9時に起きる。朝ごはんを食べて、コーヒー飲みつつ『回想のブライズヘッド』下巻続き読む。もうだいぶ終盤になっているけど、相変わらず物語はほぼ頭に入らず。しかし読み口は心地よい。こういう、ほんのり味のついたお腹にたまらないものを少しずつ食べているような読書も好きだ。のどごしを楽しむような感じ。最近は朝夜の気温がだいぶ落ち着いてきている。エアコンを止めて窓を開けてみた。

外出。作業部屋へ行き、また絵の続きをやる。もう少しでいけそう。

開店。直後に買取あり。新宗教関係のなかなか見ない本がどかっと大量に到着。これはネットで売ることになる。昨日の映画の余韻がまだ残っているのか、どうも体と頭の動きが鈍い。香川の方を中心にお客さんは来られる。ジュノンさん来て、町内会費を払う。最近リサイクル業を始めたらしきIさんより、古本の持ち込み。制服姿の高校生が岩波文庫旧版のシラーを買ってくれて驚く。年に1人くらいは、えらい渋めの本を買っていく高校生が新しく現れる。気合いの入る瞬間だ。夜は査定。しかし品出しは少しずつやっているはずなのに、どうも棚に隙間が空きがち。その分売れているのか?本当に?

今日はゆっくり過ごす。

2024年9月1日日曜日

適当な英語(2024年08月31日~09月01日)

30日(金)夜

閉店後、本を発送し、ついでにお酒とつまみを買う。店で飲みながら、植草甚一『サスペンス映画の研究』続き。こないだ見たアンリ=ジョルジュ・クルーゾー『密告』を「カフカ的な雰囲気」を持った映画と評している。やっぱりそうだよな、となんだかうれしかった。

イラレ作業をやる予定だったけど、やめにして絵の続きをやる。まずまず良い感じ。最近作った絵とはまた少し違う雰囲気のものになりそう。

帰って、ヨーグルトを食べ、シャワー浴びて寝る。まどはこの日髪を切ってすっきり。


31日(土)

朝8時に起き、ごはんを食べながら映画。アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『犯人は21番に住む』見る。『密告』とは全く違ったテンポで展開していくウィットに富んだサスペンス映画で、クルーゾーの作風の幅広さにうならされた。ヒロインのシュジー・ドレールも魅力的。

お弁当の用意をして外出。台風はもうほぼ過ぎ去った。店で在庫整理やアルバイトMさんにやってもらう本の準備など。それと9月の半ばに商品を委託する形で出店に参加するので、そのためのやり取りも。

開店。品出し、アルバイト用の本の準備など進めていく。店頭買取1件。夕方Mさん来て、本の受け渡しと支払い。フリーペーパー『自然観察新聞』を作っているまみさんが、来月燦庫でイベントをやるそうで、チラシを持ってきてくれた。まみさんは普段ネイチャーガイドをしていて、イベントでは植物や粘菌の標本、写真など約100点を展示するそう。夜はライブやDJもあるらしい。この日は少し前からしれっと店に置いていた古物や、自分のひいじいさんがたくさん書き込みをした本(開店当初からずっと棚にあった)が売れたりした。

閉店後に発送準備の続きをしていると、韓国から来たという若い男の子がやってきて、スラムダンク、ナルト、ワンピースはあるかと聞いてくる。あいにくどれも在庫なし。何かマンガを買っていきたいようで、お互いかなり適当な英語でやり取りし、最終的に浦沢直樹を買ってくれた。

発送を終えて、イラレ作業の続き。帰って風呂に入る。『サスペンス映画の研究』読み終えて寝る。


01日(日)

朝7時半に起き、ご飯。Malcolm Le Griceというイギリスの実験映画作家の1967年作品"Little Dog For Roger"見る。子犬を散歩させている映像のコラージュ。手法としてはあまりハッとさせられるようなものはなかったけど、他の作品も見てみるべきか。コーヒーをいれて、イーヴリン・ウォー『回想のブライズヘッド』上巻読み始める。なんだかあまり頭に入ってこない。まだまだ先は長い。

お弁当を用意して外出、作業部屋へ。9月の委託出店に出すためのzineなどを見繕う。そこそこ量を出せそうだ。その後ネット出品作業。たくさん冊数のあるものは、ひとつ出すのにも時間がかかる。

開店。品出し、均一本補充など進める。この日は神奈川県より1箱、千葉県より4箱郵送買取が到着。神奈川県からの1箱は既に見積もりを済ませているので、状態の確認だけして連絡と振り込み。もう4箱は手つかず。夜になって、10月26日にやしまーるで行われるBOOK WEEKENDのチラシが届く。スタッフとして関わっているネジマキネコさんといろいろ話す。その後、11月4日に徳島県美馬市で行われる『うだつのあがる古本市』のチラシも到着。届けてくれたスタッフの高木さんと話す。まどの漫画をすごくほめてくれて自分もうれしくなった。この2つの古本市にはどちらも出店する予定。この秋は出店が多い。

ネットで買った荒川徹『ドナルド・ジャッド 風景とミニマリズム』が届く。パラパラめくるとメル・ボックナーやロバート・スミッソンなどについても書かれているようで、やはり買っておいて良かったなと思えた。現代美術批評や資料性の高い音楽本はすぐ絶版になって中古価格が上がるので危ない。この本もAmazonでは定価より高くなっているけど、定価よりも少し安い値段になっているサイトがあって、今のうちにと買っておいた。

11日に京都に行くことにした。予定をいろいろ立てる。

今日はもう少し仕事。

2024年8月30日金曜日

雨に打たれて(2024年08月29~30日)

28日(水)夜

閉店後、店で作業をやろうと思っていたけど、なんと傘がなかったことに気が付く。本を出荷して、雨が止んでいるうちに急いで帰宅。ちょうど家に着いたタイミングで雨足が強くなった。

まどと少し話して、ビールを飲みながらアラン・レネ『ジュ・テーム、ジュ・テーム』見る。自殺に失敗した男が謎の実験施設へと連れ去られ、タイムリープ実験の被験者にされる…という、文章にしてしまえば割とありそうな設定のSF。実験中は様々な場所や時間へとランダムに切り替わり、その様子が映画のかなりの部分を占める。鋭いキレでカットアップされる映像とともに男の中にある記憶の断片がよみがえり、つながりそうでいて、謎のまま散らばったりもする。正直、関連は掴みづらい。タイムリープ時のカットアップのキレがよく考えれば実験の始まる前から(!)展開されていて空恐ろしくなったり、一緒に検体としてタイムリープしているネズミが記憶の断片の中に登場したり、実験前のシーンの別アングルからの映像が実験中に再登場したり…と、「おやっ」と思わせる場面が多かった。ペンデレツキの音楽も良い。個人的には問題作として名高い『去年マリエンバートで』よりも楽しめたけれど、こちらは日本では未ソフト化のようだ。


29日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、まどと外出。雨が降っている。南に入り、森敦『浄土』読み終える。ルヌガンガへ。何度か出張買取でお世話になったIさんが偶然いらっしゃり、久しぶりにお会いした。Iさんは自分の絵を割とほめてくれる。店内の棚を眺めると、欲しい本がたくさん目に入る。ルヌガンガには既に1冊注文をしていて、それも買う予定になっているけど、いつの間にか濱口竜介『他なる映画とⅠ』を買っていた。恐ろしい。

開店。雨は止みそうにないけど、郵送買取分の査定など、できることを進めていく。天気予報を見ると、朝には明日あさって暴風雨となっていたのが、雨ときどき曇りに変わっている。どうも読めないな。客足はからっきしと思いきやそうでもなく、常連さんなど来てくださる。ありがたい。査定完了し、金額をご連絡する。夜には韓国からの観光客の方がご来店、楽しそうに棚を見て画集を1冊買ってくれた。明日あさってはどう過ごすのだろうか?

夕方に土砂降りの雨が降り、ふと「こんな時にぽかぽか温泉に行って、外の長椅子で雨にビシャビシャ打たれたら楽しいんじゃないか」と思った。思えば子どもの頃から自然に同化したいという欲求があった。落ち葉に埋もれてみたり、かまくらの中で一晩過ごそうとしてみたり。今はその頃より欲求は薄くなってきているけど、昔と比べれば自閉的な気質が多少まろやかになったのとそう無関係ではない気がする。横道誠『みんな水の中』に書かれている、植物化願望の話に共感したことも思い出した。

誕生日なので、まどに買ってもらったチョコレートケーキを食べた。まだまだやりたいことはたくさんある。じっくり進めていきたい。

閉店後、本の出荷。店でイラレ作業。その後少し絵を進める。台風が心配なので、外にあるチラシ類やポストなどを店の中にしまっておいた。帰宅。シャワーを浴びて、植草甚一『サスペンス映画の研究』続きを読んで寝る。


30日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながらフランク・ボーゼージ『荒野の馬鹿息子』見る。25分の短い映画。先日見た『巡礼者』と同様、こちらもアメリカ西部のなんでもないような出来事が描かれている。『巡礼者』よりもラストが幾分ドラマチックか。

まどと外出。南で読書。『サスペンス映画の研究』を読んでいるとさらに見たい映画が増える。ミステリ小説と映画との関連についていろいろと書かれていて、ミステリに明るくない自分にはとてもためになる。映画から原作をたどってミステリをもっと読んでいくと、読書の幅が広がるかもしれない。

出て、銀行や郵便局をまわる。ドラッグストアでゴミ袋を購入。店に行き、昨日中に入れておいたチラシ類やポストなどを戻す前に汚れているところを雑巾がけ。たまにやっておかないとすぐ汚くなってしまう。少し在庫整理作業。

開店。台風は暴風域が消えたようだけど、まだ注意が必要だそう。とりあえず臨時休業はせずに済みそうだ。発送準備、品出しなど進めていく。夜に苦手なシールはがし作業。「¥105」のシールはノリが固くなっていて危ない。案の定、何冊か失敗する。しわしわとなしさんのユニット『消極的レジャー』のアルバムをBandcampで聴く。とても良い。

今日はこれから少し本を読んでイラレ作業。その後に絵の続きまでいきたいけど、どうなるか。

2024年8月28日水曜日

モザイク状(2024年08月27~28日)

26日(月)夜

1時間弱残業。今まで書いた文章から選んだものをプリントする。その後在庫整理作業。少しすっきりした。帰宅。風呂に入り、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』続き読んで寝る。

「プルーストというのは、私にやって来るものだ。私が呼ぶものではない。それは〈権威〉ではない。ただ単に循環する思い出なのだ。」(p73)


27日(火)

朝8時に起きる。ロバート・アルトマン『マッシュ』見ながら朝ごはんを食べるが、リアルな手術シーンが多く、途中一時停止したり目を逸らしたり。1970年公開で時代設定は朝鮮戦争となっている(一応少しだけ日本も出てくる)けど、明らかにベトナム戦争への風刺となっている。終始強烈なブラックジョークが連発されるが、それらの下地にいかにもアメリカ的なマチズモを感じてしまい、いまいち乗り切れなかった。

スーパーへ買い物に行き、帰って久々に料理。ささみを茹でて、きゅうりともやしを入れて中華和えを作る。茹で汁にキャベツを入れてスープ。かぼちゃとにんじんの煮物、サラダ、明太子パスタを作る。中華和えと煮物は晩ごはんと明日のおかず用。お腹いっぱいに昼ご飯を食べる。

部屋を掃除して、まどと図書館へ。本とDVDを返し、また少し借りる。小雨が降ったり晴れたり変な天気だ。店に行き、BESの今年出たアルバム2枚を聴きながら発送準備。なんだか久しぶりに日本のヒップホップを聴いた。今週末高松でBESのライブがある。郵便局へ。南に入って少し読書。『テクストの楽しみ』と、植草甚一『サスペンス映画の研究』を交互に読む。スケッチブックに1枚絵を描く。店に戻り、ブログを書く。

帰宅。晩ごはんはお刺身、サラダ、煮物。少し休んでまどはまた漫画の作業へ。自分も切り替えて再び店に行く。やらなければいけない作業を進めていくが、これはけっこう先の長いものになりそうだ。コツコツとやっていかないと。

23時頃に作業を終え、再び帰宅。シャワーを浴びて、『テクストの楽しみ』読み終えて寝る。


28日(水)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、コーヒーいれて読書。森敦『浄土』読み始める。お弁当の用意、洗濯。

作業部屋へ行き、ネット出品作業を進める。こないだ完成したキャンバスにほんの少し加筆。ここ2年くらいはグラデーションを面白がるような絵をよく描いているけど、この絵ではグラデーションの面白さは継続しつつ、色と色との境界部分をモザイク状につなげていくことで形を描いている。この方法でまだいろんなことができそう。

開店。台風はあさってほぼ確実に高松を通過するようだ。事前に閉店の告知をしておいたほうが良いだろうか。品出し、発送準備など進める。大阪から来られたという方や、NYから来て日本をまわっているという方など、意外と観光の方が来られる。以前よりやり取りしていた、新潟県在住のお客様より郵送買取で大きめの段ボール2箱届く。どちらもほぼ絵本のみ、ぎっしりと詰まっている。しばらく絵本が足りずに困ることはなさそうだ。さらに前にも何度かお世話になっている千葉県のお客様より4箱発送しますとのメール。こちらは純文学多め。神奈川県のお客様からも郵送買取の見積もり依頼が来て、返信。適度に休みつつやっていこう。

今日はこれから少し本を読んで、絵を描く。

2024年8月26日月曜日

映画映画(2024年08月25~26日)

24日(土)夜

閉店後、本を発送して、スーパーに寄る。ビールだけ買って出ようとしたら生パイナップルが半額で、ヨーグルトと一緒に買った。

帰ってシャワー。パイナップルにヨーグルトとハチミツをかけて、食べながらピエル・パオロ・パゾリーニ『王女メディア』見る。原作はギリシア悲劇で、舞台はカッパドキア。音楽は様々な国のものが使われていて、時折日本の音楽も流れる。場所の感覚がごちゃごちゃになるけど、それほどキッチュな印象にはならず、映像の美しさとマリア・カラスの表情の強さ(歌唱シーンはない)とで2時間弱ひたっていられた。

少し早めに寝る。


25日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べながらまた映画。オタール・イオセリアーニ『四月』見る。1時間弱の短い映画で、セリフもほとんどないけど、全編通して簡素な音楽と温かいユーモアが素晴らしい。序盤の町の階段を駆け抜けるシーンの構図、中盤以降の窓枠の効果も良かった。

高松オルネで開催されている、『船の体育館』の展示はこの日が最終日。早めに出て自転車で向かおうとしたら、急に雨が降ってきた。どうしようかなとベッドに横になり、いつの間にかうとうと。起きて、まどが淹れてくれたコーヒーを飲む。

外出。時間が足りずオルネには結局行けなかったが、高松市美術館のギャラリーで行われているPhoto Archipelago受講生の方々の写真展には行くことができた。Photo Archipelagoは石川直樹さんを講師に迎えた写真講座で、今回で9周年とのこと。

作業部屋で少しだけ絵の続き。なんとなくやるべきことが見えてきた。

開店。予定しているイベント関連の連絡など。一箱入れ替え、品出し。台風10号が迫ってきている。香川県の付近を通過するのは水曜あたりのようだけど、既に西讃で警報が出ているようだ。台風の進むのが遅くなると、お客さんが減って店の売り上げも厳しくなりそう。さっさと通り過ぎてほしい。

閉店後、店で少し読書。佐伯一麦『光の闇』続き読む。作業部屋で絵の続き。早めに切り上げて帰ろうと思っていたのが、24時過ぎまで熱中してしまう。そのおかげでなんとかキャンバスは完成。最近の、グラデーションを多用して図と地を入れ子構造にいていく塗り(文字だけで書くとわかりづらいですね)で具象に近付けていくやり方がつかめてきた気がする。

帰宅、シャワー、洗い物。冷ややっこをつまみにビールを飲む。最近はまども作業の進行がきつくなってきているようで、遅くまでマンガを描いている。『光の闇』読み終えて寝る。


26日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べながら映画。アレクサンダー・ハミッド『ネコの私生活』見る。猫の夫婦から5匹の子猫が産まれ、子猫たちが歩く練習をするようになるまでの数週間が20分と少しの時間に収められている。こう書くとドキュメンタリー映画のようだけど、編集のうまさによって猫たちに演技とまではいかないまでも動きに意志が感じられ、サイレント映画を見るのと同じような趣がある。猫たちとてもかわいい。製作には『午後の網目』のマヤ・デレンも関わっている(自分は昔この映画をデレンが関わっているということで知った)。

植草甚一『サスペンス映画の研究』少し読み、お弁当を用意して外出。一人で南へ行き、スケッチブックを1枚描いて、ロラン・バルト『テクストの楽しみ』読み始める。

「テクストの楽しみ、それは私の身体がそれ自身の思念にしたがおうとする、この瞬間のことなのだーーなぜなら、私の身体は私とおなじ思念を持たないから。」(p34)

シールはがしのためのオイルを買い、田中菫さんの”HOT MILK LETTERS"をコンビニでプリントする。

開店。アルバイトMさんが来てくれて、支払いと本の受け渡し。Mさんは最近古本を売ることへの興味が強くなってきたようだ。少し相談に乗る。品出し、発送準備。インドネシアから来たという若い男の子3人組がデザインや建築の本を買ってくれて、加瀬君のデザインしてくれたうちのショッパーにも反応してくれた。その方面の大学に通っていたりするのだろうか。夕方に小野君が来てくれて、音楽のことなどいろいろ話し、教えてもらう。この日は台風前のタイミングで高値をつけていた『カート・ヴォネガット全短編』4巻セットが売れてくれて助かった。

台風は水曜から木曜にかけて最接近するらしい。臨時休業することになるだろうか。こういう時「火曜は臨時営業します!」と急に決めたところで、あまりお客さんは来ないのは今までの経験上わかっている。休むことになったら、ネット出品や片づけなんかをまとめてやるか。

今日はこれから在庫整理作業。

2024年8月24日土曜日

じりじり作業(2024年08月22~24日)

21日(水)夜

閉店後、2度目の本の出荷。店に戻っていらない段ボールをまとめる。その後作業部屋で絵の続き。Logicの新しいアルバムなど聞きながら進める。23時くらいまでやろうかな…と思っていたら、案の定粘ってしまい、24時前になる。冷房はつけているけど、集中しすぎたのか若干気持ち悪い。絵は無事に完成した。ざっくりした変な感じのができた気がする。

帰宅。まどもまだ漫画の作業をしていた。シャワーを浴びて、『カイ・フランクへの旅』少し読んで寝る。


22日(木)

朝8時に起きる。腿のあたりが筋肉痛。朝ご飯を食べつつ、久しぶりに映画。バズビー・バークリー『ゴールド・ディガース36年』見る。やっぱり朝見るのはこういうのがいいな。数十台のピアノが回転し移動するミュージカルシーンは圧巻。波打つように動くところはどういう風にやっているんだろうか。お弁当の準備をして、カフェオレを作って飲む。『カイ・フランクへの旅』続き少し読む。

外出。郵便局へ行き、ゆうパックの伝票をもらってくる。レターパックやスマートレター買い足す。100均でセロハンテープなど消耗品の買い足し。

開店。この日は昨日ほどやるべきことがたまってはいなかったので、買取本の整理と査定を進めた。発送準備、均一本の補充。昨日仕入れた『高知日曜市の歩き方マップ』も品出し。夜になって店頭買取1件、段ボール2箱お預かり。

閉店後、買取本を結束して上の階まで運ぶ。スーパーに寄って帰宅。

風呂に入り、ビール飲みながら、まどからメグマイルランドさんの新刊『棕櫚の木の下で』1巻を借りて読む。これはすごい。ページごとに様々なアイディアが込められ、ぐりぐりとうねる描線もあいまって密度の高さを感じさせるけど、実験のための実験には終わらず、手法がきちんとストーリーや登場人物たちの心情に寄り添い、相乗効果を生んでいる。湿度を感じさせる絵も夏の佐賀県という舞台設定にぴったり。絵の躍動感から「絵本になったら」「アニメになったら」と他のメディアではどうなるかとつい想像してしまうけど、また全然違う良さになってしまうのだろう。単行本未収録で、現在ネット上に公開されている最新の7話はさらにすごいことになっている。

『カイ・フランクへの旅』少し読み進め、佐伯一麦『光の闇』読み始める。


23日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。南へ行き、モーニング。カイ・フランク読み進める。作業部屋へ移動。ネット出品作業を進める。

開店。品出し、買取本の整理や査定を進める。ナマエミョウジさんの7年ぶりの新刊『名作集2023/初期名作選2010~2016』が到着。長いこと「ナマエさん最近何やってるんだろう」と思っていたら突然の新作、しかも京都の誠光社で突然展示も始まって、とても驚いたのだった。閉店間際になんだか気持ちが悪くなる。最近こういうことが多い。夏バテだろうか。査定1件やっと完了する。

閉店後、本を出荷してコンビニでお菓子を買う。気持ち悪くなってしまった時は少し食べるといくらか収まる(夜に食べるのはあまり良くないけど)。一通メールを送り、在庫整理。その後作業部屋で新しいキャンバスに手を付ける。

帰宅。帰る途中、小さな黒猫が落ちていたシュシュ?にじゃれて遊んでいた。シャワーを浴びて、『カイ・フランクへの旅』読み終えて寝る。


24日(土)

朝6時に起きる。起きた瞬間に出店用の棚のアイディアがわき、二度寝をやめてノートにメモをとる。朝ごはん。

なんだか外に出たくなってしまい、お弁当の準備をして出発。喫茶店に入り読書。『ジャン・プル―ヴェ 20世紀デザインの巨人』読み終え、『光の闇』続きを読み進める。その後店へ。まだ店内に置いていた買取本の整理をやっと終わらせる。作業部屋で絵の続きを少し。なんだか迷走しそうな雰囲気だ。

開店。品出し、均一本の補充など進めていく。先日の出張買取分の査定価格了承取れ、お振込み。一人でいる分にはまあまあ我慢できるけど、何人か同時にお客さんが来るとちょっと蒸し暑い。まめに除湿モードにする。早く涼しくなってくれ。この日はちょっと驚くようなことをやろうとしているお客さんのご来店があった。詳細はまだ書かないほうがいいのかもしれないので、やめておく。

11月のコミティアにまどが出展する予定。自分も手伝いに行く(おそらく搬入だけ手伝って途中で抜ける)。そしてその翌日はまど方のお墓参り。今回は行き帰りや宿の予約はまどがやってくれる模様。ありがたい。

今日は早めに帰って、映画を見てドローイングでもやろう。

2024年8月21日水曜日

暑さにめげず(2024年08月18~21日)

17日(土)夜

閉店後、本を出荷して、コンビニでビールを買う。作業部屋で飲みつつ、先日入荷した佐藤拓人君のzine”RECYCLE SHOCK"についてくる付録CDRを聴く。選曲とても面白い。途中拓人君によるMCや自作CMが挟まれる。絵の続きをやり始める。たぬきをテーマにしたDJイベント『ぽんぽこ山』のCDRも聴く。メンバーの3名が各々たぬきを連想させる曲を持ち寄りまとめたもので、これは第2集。第1集よりも選曲の幅がだいぶ広がっている気がする。絵はそこそこ進むが、決め手がなかなか見つからず。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


18日(日)

朝8時半に起きる。最近寝る時間が遅いせいで、起きる時間もずれ気味。朝ごはんを食べてお弁当の用意をしていると、まどがこないだ注文してくれたマットレスが届く。開梱。真空パックされた状態で丸められており、空気が入るとみるみるうちに膨らんでいく。

少し早めに外出。作業部屋へ行き、絵の続き。なかなか完成までたどり着かない。ここ2年くらいは図と地の関係を何度も変えつつ良い瞬間を待つような絵の描き方をしていて、一旦ドツボにはまると抜け出すのに時間がかかる。下絵を描いて完成へ向かうのとは違う描き方を選んでいるのでしょうがないんだけど、少ない手数できめてしまいたくもなる。新しい板パネルに色を塗る。こっちはさっと完成できそうな感じ。

開店。品出し、均一本補充、発送準備など進める。店頭買取2件。この日はけっこうな査定金額の買取が入ってお金が出たなと思ったら高値をつけていた本が売れたり、スリリングな日。夜に石井香絵ちゃんと室井が来てくれる。娘さんのねいちゃんも一緒。久々にいろいろ話して、最近描いた絵も見てもらう。去年の2月にやった吉祥寺での個展も2人は見に来てくれていた。昨日は宇野の競輪場の元宿舎?を改装して作られたゲストハウスに泊まったそうで、写真を見せてもらったらとてもきれいなところだった。ごはんを食べに行こうかどうか迷ったけど、日曜であまりお店が開いてないし疲れているしでやめにする。明日の朝うどんを食べに行こうとなった。

閉店後、発送準備の続きをして、シンクの洗浄をやる。帰宅。シャワーを浴びて、すぐに寝た。


19日(月)

朝7時半に起きる。珍しく雨が降っている。明日は出張買取、降られると困るんだけどな。読書。『建築家の椅子111脚』読み終え、坂田和實『ひとりよがりのものさし』読み始める。

まどと外出。ルヌガンガで香絵ちゃん室井ねいちゃんと合流。ルヌガンガではちょうど子供たちと親御さんが集まって絵本の会が開かれていた。また後でもう一度来ることにして、県庁のほうへと向かう。さか枝でうどん。その後県庁1階を見学。ねいちゃんはあやとりがうまい。中央公園でイサムノグチの遊具を見る。晴れていたら思いっきり遊べたのに残念。

開店。3人が店に置いていた荷物を取りに来て、お別れする。これから新幹線で東京へ帰るそうだ。品出し、発送準備を進める。雨でボーっとしていると、工藤冬里さんが来てくれて目が覚める。冬里さんはこの日燦庫でライブ。いろいろお話してくださり、川崎長太郎や藤枝静男、古井由吉の話なんかもした。冬里さんは長太郎の通っていた小田原の店で海鮮丼を食べたことがあるそうだ。行ってみたい。

19時50分に店を閉めて燦庫へ。この日はサンドマン企画で、さっこと冬里さんと徳島の河本英樹さんとの3名による即興演奏ライブ。最初にさっこと冬里さんそれぞれのピアノソロ。さっこソロはエチオピアのピアニストEmahoy TseguÈ-Maryam GuÈbrouを思わせる瞬間もあり、とても良かった。冬里さんはノートPCからノイズを同時に流していた。その後、3名によるセッション。途中から見たことないドラムやフルート、ピアノなどの演奏者が次々と加わり、7人ほどの大所帯となる。カオス状態というわけではなく、加わった方々はほとんどがかなり場慣れしていることが窺え(丸亀あたりの方が多かったようだ)、お互いを引き立て合うような間合いを保ちながら演奏していた。途中から加わった人で1人、自意識がむき出しのまま振る舞っている人がいて、そこだけがとても残念。しかし全体としては行って良かったなと心から思えるイベントだった。上の階で成レノ果テの島田さんの展示も見れた。

店に戻り、発送準備など少し作業。帰宅、風呂。ベッドに入ると、ライブに関して自分が残念に思ったところがまども気になったようで、いろいろ話す。


20日(火)

朝7時半に起き、まどと外出。南に入り、坂田和實『ひとりよがりのものさし』続き読む。世の中にはいろんな商売があるもんだ。

レンタカーを借りて出発。今回は宇多津まで出張買取。『がもううどん』に行ったら観光客で大行列。もう少し先にある坂出の『いきいきうどん』になんとなく入り、冷かけ小とかき揚げ。コシがあっておいしい。

買取先は風情のあるお宅が立ち並ぶ一角にあった。ご挨拶して、早速本を段ボールに詰めていく。書庫になっている部屋はエアコンが効かず、大汗をかく。買取先の方が扇風機を出してくれたり気を使っていただいたおかげで、熱中症の心配はなかった。値段がつかない本もできれば処分してほしいとのことで、軽バンに詰めるだけ詰めてみると、ちょうどおさまる。しかし事前に聞いて予想していた量の1.5倍ほどあり(よくあることだけど)、ヒヤッとした。

出て、処分する本を近場の紙ゴミ処理場まで持って行く。やはりあまり気持ちの良いものではないが、日本文学全集や百科事典の類はしょうがない。こういうものの多くは時代の産物だ。近くのリサイクルショップを2件ほどまわり、かざし温泉でさっとお風呂に入って、回転寿司を食べ、店に本を置き、帰る。21時。この日はルクスでも宮脇さんや大三君がイベントをやっていたけど、ヘトヘトに疲れてしまってやめにした。無念。アイスを食べ、『ひとりよがりのものさし』読み終えて、早めに寝る。


21日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。レンタカーを返却し、消耗品を買い出して店へ。昨日店内に持ち込んだ本の量に思わず笑ってしまう。しばし放心。少しずつ結束し直して、上の階へと運ぶ。地味な仕事だ。

開店。片づけは間に合わず。しかしお客さんはいらっしゃる。皆さん優しい(甘えてばかりもいられないが、甘えさせていただきます)。イベント関係の連絡をし、発送準備を進める。定休日をはさんでいるので、発送件数も多い。郵便局へ一度発送に行く。その後郵送買取の連絡、本の整理の続き。郵送買取はほぼ絵本で、こちらもけっこうな量だ。『高知日曜市の歩き方マップ』を制作された石川さんが、谷川俊太郎展を見た帰りに寄ってくださる。ちょうどマップも品切れになったタイミングで、追加で納品いただいた。高松へはお仕事で頻繁に来られているそう。

今日はこれから本日2度目の発送。その後また本の整理をやる。明日段ボールゴミの日で助かった。

2024年8月17日土曜日

お盆終盤(2024年08月15~17日)

14日(水)夜

閉店後、本の出荷。コンビニで水を買う。作業部屋へ行き、絵の続き。Jeremy Dormouseというアメリカの自主制作アシッドフォークや、DMX Krewなどを聞きつつやる。DMX Krewは30年くらいずっと姿勢も一貫しているし、コンスタントにリリースしていてすごいな。

ごみをまとめて持ち帰り、家へ。図書館でも本やDVDをたくさん借りたので、荷物が重い。シャワーを浴び、洗い物をして、ゴードン・マッタ=クラーク展図録を少し読んで寝る。


15日(木)

朝7時半に起きるが、二度寝してしまい9時前に起床。ビンごみを捨てて、ご飯を食べて、お弁当の用意。まどはこの日大三君や宮脇さんと志々島の盆踊りに行くとのこと。自分もたまには店を休んで夏らしい行事やイベントを見に行きたい。

外出。自転車で酒屋までビールを買いに行く。南でまどと合流。マッタ=クラーク展図録読み終える。マッタ=クラークは”FOOD"という名前の、アーティストが働く食堂を一時期経営していた。現代美術のフィールドでは「都市の隙間を縫って」「町の経済圏に入り込み」「人々の交流を生み出す」ことが往々にして美しく語られるけど、いずれも多くの個人店が日常的に実践していることなのでは、という気もする。図書館で借りた『世界の民藝玩具』を読み始める。掲載されているのは日本玩具博物館のコレクションで、この博物館は姫路にあるそうだ。これは行かなければ。

ジーナ・ローランズが亡くなってしまいショック。図書館でちょうど『グロリア』を借りたから、近いうち見よう。

開店。発送準備など進める。この日も店頭、ネットともにけっこう売れた。お盆期間の今週末までこの感じを保てればありがたいんだけど。店頭買取2件。郵送買取のご依頼も1件。後半は少しダラダラしてしまう。

閉店直前のタイミングで土砂降り。東日本は台風が接近中の模様。少し店の中で本を読んでいたら、30分ほどで止んだ。Studio 3345で行われているDJイベントへ行く。3345に行くのは初めて。マッシュルームレコード鈴江さんに久しぶりにご挨拶する。この日は中国産のダンスミュージックをいろいろかけるPU$$Y好好さんがゲスト。ディスコにトランス、『新宝島』の謎の中国語カバーなどなど。楽しかった。その後ルクスへ行くと、平尾君や栗金商店の2人もいて、いろいろ話す。古物の話も。帰ると1時半。シャワーを浴びて、まどから志々島での話を少し聞いて寝る。


16日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、スーパーへ買い物に行き、料理。卵焼きと、肉と野菜の辛みそ炒め(こればかり作っているような気がする)を作る。家の中はエアコンを効かせているけど、それでも暑い。

作業部屋へ行き、少しだけ絵の続きをやる。もう少しで完成しそうだ。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡も。店の中はなかなか温度が下がらず、気圧の関係もあるのか、やる気が出ない。昼のうちはお客さんが少なかったけれど、日が暮れるにつれて増えた。

以前高松に住んでいて、Paper Talkにもよく参加してくれていた樺山さんが来てくれる。今日東京に戻る予定が、台風で飛行機が欠航になってしまったらしい。今回も鳴門のあたりでビーチコーミングしてきたようだ。自分も行ってみたい。新作のフリーペーパーをいただく。A4ペラ1枚の中に「道で拾った謎のカセットテープ」「明大前駅ホームにある切手が貼られた柱」「海辺の漂流物」「路上展示台」など、面白い着眼点の記事がいろいろと載っている。イラストもかわいい。

東京からのお客さんがご来店。高円寺のコクテイル書房さんのシェア型書店で棚を借りているそう。本の話をいろいろする。文学の話になり、棚にある本ない本からおすすめを紹介していると、藤枝静男『田紳有楽 空気頭』を買ってくださった。

17・18日の2日間行われるMEGIJIMA BOOK CAMPに出店予定のブックギャラリーポポタム大林さんが久しぶりにご来店。大林さんは近年頻繁に韓国に行っていて、向こうの本やzineを仕入れて日本で販売している。韓国のご友人も、香川へうどんを目的に観光に来たりしているそうだ。大林さんは突貫で韓国のインスタントうどんのzineを作っていたけれど、ぜひ完成版を見てみたい。韓国にあるうどん屋さんは日本風と謳っていても、かなりアレンジされているそう。済州島で行われたブックフェアに参加した話を聞く。済州島四・三事件を風化させないための取り組みが毎回含まれていたり、エコロジー活動にも意識的で、イベントのアティテュードをはっきりと打ち出している。

閉店後、家に帰ってまどとジョン・カサヴェテス『グロリア』見る。他のカサヴェテス作品とはかなり違った雰囲気。銃撃シーンのカット割りが美しい。ジーナ・ローランズの演技はやはり圧倒的で、しかしなぜチャーミングな印象も残るのか、不思議だ。

シャワーを浴びて、『世界の民藝玩具』少し読み進めて寝る。


17日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、『世界の民藝玩具』読み終える。解説を先日yomsに来てくれたCOCHAEの軸原さんが書いていて、柳宗悦が民藝運動の中で玩具をやや冷遇していたことについて、自身の仮説を述べつつ疑問を投げかけていた。

『建築家の椅子111脚』読み始める。冒頭の光藤俊夫と宮脇檀による対談がとても面白い。宮脇が、名作椅子を実測することで見えてくる建築家の思考の足跡について語っている(後半、椅子を女性に例えるくだりはいただけないが…)。

宮脇「計らせたら25mm。「これはインチだから全部この倍数に違いない、アールを調べてみよう」。パイプの芯を計るとちゃんと全部インチで出てくる。そうすると、ブロイヤーはこのときインチでものを考えていたなということがパッと分かりますね。」

宮脇「アアルトの『パイミオ41』はベニヤの厚さが微妙に変わるじゃありませんか。(略)あるいはアアルトの椅子の寸法が23.6mmとか34.8mmとか、インチの倍数なんて何もない。そうすると、この人は理知的にモノを創る人じゃなかったなとか。」

作業部屋へ。絵の続きをやる。JPEGMAFIAの新しいアルバムとても良い。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取3件、以前お預かりした分の支払い1件、さらにお預かり1件。最近足りなくなってきていた食や旅関連の本が多く、ありがたい。昨日三島由紀夫を買ってくれたドイツからのお客さんがこの日もいらっしゃり、村上春樹『街とその不確かな壁』単行本をお買い上げ。友達にプレゼントするとのこと。初版ということがわかると喜んでくれた。

今日はこれからもう少し店の作業をやり、その後に絵の続き。

2024年8月14日水曜日

盆驚き(2024年08月12~14日)

11日(日)夜

22時頃まで延長した後、閉店。店で読書、フェルナンド・ペソア『ポルトガルの海』読み終える。その後絵を少し進め、帰宅。疲れすぎて、そのまま寝てしまう。


12日(月)

朝7時半に起き、ごはんを食べながらロベルト・ロッセリーニ『ドイツ零年』見る。年齢をごまかし、死人を埋めるための墓穴掘りの仕事をする子供の映像から始まる。タイトな展開で、映るものは無駄なく意味づけされている。70分ほどとは思えない濃縮度。ラストのレンガづくりの廃墟の、荒涼とした美しさ。

シャワー。コーヒー飲みながらゴードン・マッタ₌クラーク展の図録の続きを読む。次に読む本を本棚から選ぶ。まどと外出し、作業部屋で少しネット出品。売れてほしい。

開店。品出し、発送準備を進める。松山にある『髙本ビル』さんが久しぶりにご来店され、少しお話する。最近愛媛の方がたくさん店に来られてなんだか楽しい。その後、徳島県阿南市にお住まいの映画ファンHKさん来られる。HKさんは以前からたまに足を運んでくださっていて、映画zine”ORGASM”のyomsでの取り扱いをとても喜んでくださった。ORGASMを制作している遠藤さんとは以前からやり取りをしていたそうだけど、会ったことはないとのこと。マニアの人たちがソフト化されていない映画をどのように見ているかについてなど、興味深い話をたくさん聞く。そして、HKさんとの話から、ORGASMの遠藤さんが自分が高校時代からファンだったバンドのメンバーだったことがわかり、腰を抜かしそうなほど驚いた。ORGASMの雰囲気とそのバンドのイメージはかなり離れているように思えたけど、どちらも軽やかさと美意識とが絶妙なバランスで絡み合っているところは、共通しているとも言えるか。しかし驚いた。

この日は3件ほど出張買取のご依頼が立て続けに入った。いずれも西讃から。とりあえず来週火曜は宇多津へ行くことに。現在空き家になっている物件のようだけど、エアコンが効くことを願うばかり。

閉店後、本を発送してコンビニでビールを買う。商店街に若い子が多いなと思ったら、この日から3日間高松まつりだった。全然チェックしてなかったな。

ORGASMの話をした流れで「ロマンポルノを見なければ」という気分になり、ビールを飲みながら小沼勝『色情旅行 香港慕情』見る。1973年公開で、今から50年以上前の猥雑な香港の町並みがたくさん出てきて楽しい。ヌードシーンはあるけど、ポルノというよりはノワール映画な印象。女衒?の男のアジトが妖しげなタトゥースタジオだったりして、なんとも良い。「ん?」と思わせる妙なカット割りやドラッグ摂取後の幻覚シーン(これも妙に長い)など、ぬるっとしたサイケデリック感にやられる。

帰宅。暑い中ビールを飲んだら少し気持ちが悪くなってしまった。


13日(火)

朝7時半に起きる。シャワーを浴びて、冷凍庫にあったご飯を解凍して食べる。POPEYEのセカンドハンド特集読む、とても面白い。いろんなお店を見てまわりたくなる。

まどと外出し、喫茶店に入って読書。その後本屋へ行き、お昼ごはんは『いなりや』さんでラタトゥイユそば。冷たくて、野菜もたくさん入っていて、とてもおいしかった。

まど日赤へ検診に向かう。店でゆっくり作業しようと戻ると、買取依頼のお客さんがちょうどいらっしゃったので、定休日だけど店を開け査定する。査定、支払い、ネット出品、受託商品に関しての作業などであっという間に時間が過ぎる。開けているとお客さんはなんだかんだ来られ、思ったよりも売れた。岩手の村上巨樹さんから新刊『ミャンマーCDディスクガイド』が届いていたので、振り込みをして、棚出し前の準備。村上さんは花巻市でこの秋古書も扱うお店を始められるそうだ。行ってみたい街がたくさんある。

おみやげにたこ焼きを買って帰る。たこやきを食べて、晩ごはんはそうめんや鶏肉の西京焼き、きゅうりなど。食べ終えたらまた作業部屋へ行こうかと思っていたけど、POPEYEの続きを読み始めたら、そのままずっと読み込んでしまった。途中風呂。

読み終えて、フランク・ボーゼージ『巡礼者』見る。1916年、30分ほどの無声映画。ストーリーの起伏があまりなく、不思議な感触が残った。字幕の翻訳をされた方のSNSでの投稿を見ると、「主人公は幾分態度が悪く、彼を雇う農場にも特に大きな問題はないし、他の勢力との目立った諍いも無い。主人公とヒロインはキスをせず、大逆転も奇跡も無い。誰も発砲しない。しかしこれは西部劇なのだ。」とある。なんとなく野呂邦暢『諫早菖蒲日記』を思い出した。

スケッチブックにマーカーでなんとか1枚絵を描き、寝る。


14日(水)

朝8時前に起きる。まどが「図書館に行きたい」と言うので、自分もついていくことにする。お弁当を用意して外出。この日は湿度も高く、暑い。

久しぶりにケヤキカフェに入る。ピザトーストとアイスコーヒーのセットを食べる。おいしい。マッタ₌クラーク展の図録の続き読む。

図書館に到着。DVDを4本ほど借り、デザインや民藝のコーナーから坂田和實、ジャン・プルーヴェ、カイ・フランクなどを借りる。POPEYEからすぐに影響を受ける私。

開店。発送準備、品出し進める。『ミャンマーCDディスクガイド』も棚に出す。アルバイトMさん来てくれて、支払いと本の受け渡し。今回は次にやってもらう分をあまり渡せなかったが、次回はなんとか。Mさんは時代劇映画が好きで、こないだ見た伊藤大輔『斬人斬馬剣』や、永田哲朗『殺陣 チャンバラ映画史』の話などをする。この日は高松まつりの最終日。正直祭り客と古本屋は相性が悪いが、県外かららしきお客さんなどそこそこ来られて、平日の割に売り上げは悪くなかった。店頭買取も多く、4件。

今日こそは絵に取り組みたい。

2024年8月11日日曜日

お盆に突入(2024年08月09~11日)

08日(木)夜

店を閉めて、すぐ絵に取り掛かる。音楽を聞きながら12時過ぎまで集中。けっこういいところまで進んだ。帰宅、シャワーを浴びてクリストフ・ハインリヒ『クロード・モネ』読み始める。TASCHENの正方形のシリーズ。


09日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。この日は自転車でさっさと作業部屋に行き、絵の続きをやる。1枚完成。こないだ注文したキャンバスや板パネルも発送されたようだ。『モネ』読み終え、ネット出品作業を進める。

開店。昨日の地震の影響か、お客さんは少ない。郵送買取分の査定を進める。と、そこにさらにまた別件の郵送買取が1箱到着。こちらはいつもお送りくださる愛知県の方から。どんどん査定を進めていく。以前お預かりした分の支払いが1件。品出しも久しぶりに集中してできた。お盆の人出はどうなるだろう。途中、ドラッグストアにペットボトルの水や塩タブレットを買いに行った。まどは携帯トイレなどをネットで注文。夜に平尾君が来てくれて、デザインや音楽の話などをする。少し残業し、査定と品出し。

閉店後、本の発送。スーパーでペットボトルの水を買い足す。地震の翌日夜でも在庫がまだある。3.11の時は一瞬でペットボトルの水がなくなり、しばらく買えなかったことを思い出した。店で『あたらしい憲法のはなし』(童話屋)読む。

帰宅。シャワーを浴びて、2018年に東京の国立近代美術館にて行われたゴードン・マッタ₌クラーク展の図録を読み始める。本棚の中にシュリンク状態で収まっていた。ということは6年もの間、未開封のまま読まずにいたようだ。


10日(土)

朝7時半に起き、朝ごはんを食べつつ深作欣二『博徒外人部隊』見る。鶴田浩二演じる組をつぶされたヤクザが、出所後新天地を求め仲間と沖縄へ渡るという話。映画が公開されたのは1971年で、沖縄返還の前年。お金はドルで払っているし、車は右車線を走っている。物語が進んでいくにつれ、沖縄と内地の溝が義理人情で埋まり始める(が、しかし…)。以前見た『白昼の無頼漢』(1961年)では、黒人の親を持つ日本で生まれた少女・花子や終戦後廃墟と化した米軍キャンプといった舞台設定が魅力的だったな…と思い出した。深作作品はその時代背景をうまく取り入れているのか。コーヒーを飲みながら、マッタ₌クラーク展図録の続きを読む。

お弁当の準備をして外出。作業部屋に行き、以前ドローイングを描いた紙を張り付けていた板パネルを持ってきて、紙をはがしてみる。いい感じに跡が残ればと思っていたら、きれいに全部はがれた。

少し早めの開店。査定を終えて、金額を連絡する。品出し、発送準備を進める。受託商品に関して1件メールを送る。この日はちょっとダラダラしてしまった。

閉店後、本を発送し、コンビニでビールを買う。飲みながら、フェルナンド・ペソア詩選『ポルトガルの海』読み始める。その後Barnabás von Géczyのタンゴ集や、10インチ『懐かしの俗曲集』(でかんしょや断腸ねなどがメドレーで歌われている)などを聞きながら絵をやる。

帰宅。風呂に入り、洗い物をして寝る。


11日(日)

朝8時半に起きる。良く寝た。ここ最近暑さが少し和らいできている気がする。朝ごはんを食べて、お弁当を用意してまどと外出。南でモーニング食べながら、ペソア詩集の続きを読む。

ルヌガンガへ。気になっていたPOPEYEの古物特集を買う。店ではPOPEYEをしょっちゅう扱っているけど、自分のお金で買ったのはもういつぶりになるだろう。古着の話題も多いけど、telescopeさんの美術展エフェメラや、岐阜のFOLKさんや滋賀の古物至るさん、福岡の鋤田収集事務所さんなど、気になっていた古物商の方々も載っていて楽しい。東京や京阪神から離れた場所でやっているお店はやはり気になる。

開店。品出しなど進める。注文していたキャンバスや板パネルが届く。

島根の邑智郡邑南町にある『あすな書店』さんがご来店。邑南町はかなり山の中とのことだけど、本屋さんがあすな書店さんの他にもいろいろあるそう。島根にはまだ全く行ったことがない。出雲大社行きたい。そば食べたい。

関西からミュージシャンのLe MakeupさんとDoveさん来店。お2人のライブは一度加西のVoidで見た(yomsでも写真集などを扱っているFujimura Familyの展覧会のクロージングイベント)。昨日高知に行ってから高松へ来たらしく、yomsのことはいろんな人から話に聞いていたようだ。なんだかうれしい。かなり時間をかけて棚を見てくれたのもうれしかった。

その後、岡山からCOCHAEの軸原さん来てくれる。讃岐おもちゃの会の会合があったそう。いろんなお話を聞く。軸原さんと、やしまーるの中條さんや灸まん美術館の西谷さんが話しているところを見てみたい。横で聞いているだけで楽しく勉強になりそうだ。この日は常連の方も観光の方(宮城県から青春18きっぷで来たという方もいた)もたくさんいらっしゃり、忙しくもうれしい一日になった。

チョンぺさん制作の”Hell Near ZINE"を品出し。チョンぺさんは普段いろんな物件の内装の仕事をしていて、もう知り合って20年近くになる。このzineは椎間板ヘルニアを患いまさに「地獄のような」経験をされた4名が、それぞれの表現を持ち寄りまとめた冊子。BREAKfASTやStruggle For Prideでドラムを叩いている添田陽さんや、DJ SHUFFLEMASTERさんも参加されている。自分が初めて買ったレコードは、新潟のキングコングで買ったSHUFFLEMASTERさんとCari Lekebuschの共作シングルだった。こういう偶然もなんとなくうれしい。

今日はこれから少し本を読んで、絵の続きをやる。

2024年8月8日木曜日

のろのろ(2024年08月06~08日)

05日(月)夜

閉店後、本の発送。コンビニでハイボールとおつまみを買って、店で飲みつつ橋本倫史『観光地ぶらり』読み進める。完全にほっといてくれて安く飲めるようなところはないかと以前から思っていたのが、結局自分の店。

よく郷土資料の新しい入荷はないかと来てくれるYさんの視界に、先日入荷したMINAMI weaのTシャツが入ってくると思うとなんだか楽しい。当然のことだけど、お客さんによって店へ抱いている期待の種類や深さは違う。気になるポイントも違う。全部の商品が主役にもただの景色にもなり得る。この状態は「店」であれば実現しやすいけど、「展覧会」では難しい。こういうところに突っ込んでいくのなら、「公園」や「市場(いちば)」「音響」などのほうが考えられる事柄が多そうだ。美術作家としてやっていくのとは違う部分に注意を払うことにもなるだろう。


06日(火)

朝8時頃に起きる。熊倉献『ブランクスペース』1、2巻読む。冷凍ご飯のストックがなく、炊飯器の予約もしていなかったので、モーニングに行こうかとなる。『ブランクスペース』3巻(完結)読み終え、『観光地ぶらり』続き読む。

まどは図書館へ向かい、自分は店へ。店のパソコンで二川文太郎『雄呂血』見る。阪東妻三郎演じる不器用な主人公の行動がことごとく裏目に出て、運命に翻弄されていく。ラスト、屋根の上から投げつけられる瓦をよけながら殺陣をやるシーンはすごい。

片原町方面へと歩き、木蘭(ムーラン)にて焼豚ラーメンを食べる。木蘭初めて来た。透き通ったきれいなちぢれ麺。大きな焼豚が2枚乗っている。量もちょうどよく、おいしかった。普通の中華そばとはちょっと違うけど、何ラーメンと言うのだろうか。

みまつで風呂に入る。サウナにも1回入った。汗をかいてさっぱり。皇帝に行き、また読書。吉田健一『本当のような話』読み始める。スケッチブックにボールペンで1枚ドローイング。

店に戻る途中、本屋に立ち寄る。平凡社から今年出ていた天野知花『マティス』、同時代の美術の動向も絡めつつ作品の造形を細かく読み解いていく内容で、とても面白そうだ。これは買っておきたい(と思いつつ、この日は保留)。

店で以前自分がSNSに投稿した文章を拾っていく作業。なかなか進まないが、とっかかりだけでもと、少しずつやる。こういうのは缶詰めになってわーっとやるのが良いのだろうか。

帰宅。晩御飯はそうめんとカツオのたたき。おいしい。まどはビームの編集者さんと何やら会議をしていた。

再度店に行き、文章の作業をやろうとするが、なかなか踏ん切りがつかない。ビールを買ってきて、結局また映画。F.W.ムルナウ『夜への歩み』見る。疲れが出ていたのか正直ストーリーにはあまり集中できなかったけど、風景が本当に美しい。あのロマン派絵画作品のような坂道はすごいな。

帰宅。『観光地ぶらり』読み終えて寝る。


07日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べてお弁当の用意。

自転車で外出し、高松市総合教育センターという施設で肺がん検診。炎天下の中並び(お年寄りは大丈夫なのか?)、検診自体はX線検査のみで、1分ほどで終了。去年ずるずる先延ばしにして結局行けなかった高松市助成の検診、今年はこれで全て受診完了。

店で作業をやろうと思っていたけど、暑すぎたのでまた南に入る。昨日今日と自分を甘やかしすぎているかもしれない。『本当のような話』続き読む。吉田健一の文章はむにゃむにゃと長い。『時間』とかはベケット並みに読み進めるのがしんどかったけど、それに比べればこれはまだ読みやすいな。

作業部屋で絵の続き。先日買ったPaul St. Hilaire "A Divine State Of Mind"を聴く。ものすごく良い。こんな音楽を聞いたら仕事したくなくなってしまう。勘弁してくれ。このCDが出ているFalse TunedというのはPaul St. Hilaire自身のレーベルのようだ。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充。月曜の夜にお預かりした本の査定を進め、金額をご連絡する。無事に了承がとれた。ほか、今日は島から郵送買取の本が4箱届いたり、県外からまた別で郵送買取があったり。店頭買取お預かりも1件。zineの注文もした。昼に松山の『本の轍』のお2人がご来店、久しぶりにお話する。もしかしたらじっくりと店のことなどを話すのは初めてだったかもしれない。最近mezaの片岡さんや螺旋の玉井さんなど、愛媛の方とお会いする機会が多いな。夜には栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

閉店後、文章の作業続き。昨日よりは良いペースで進む。帰宅。シャワーを浴びて、少し読書して寝る。


08日(木)

朝7時半に起きる。ごはんを食べて、イベントのことについて考えたり少し連絡をしたり。コーヒーを淹れて読書。『本当のような話』読み終える。まどは検診のため外出。お弁当の用意をする。

外出。店の在庫置き場からアルバイトの人にやってもらうための本を探す。

開店。まさみさんの新作カセット”Comingle"を品出し。これはLA在住のSSW、RUBY LEMONとのスプリットEPで、カセットは少量限定生産とのこと。涼し気なアートワークも良い感じ。店頭買取2件。品出し進める。

地震が起きて驚く。南海トラフに関係があるらしい。よく思うけど、再開発による立ち退き、自然災害の被害、大家の世代交代による家賃の値上げなどで立ち退かざるをえなくなった場合、どうすればいいだろう。

今日は絵を描きたい。

2024年8月5日月曜日

良さの奥(2024年08月04~05日)

03日(土)夜

閉店後、本の出荷。ケン・ラッセル”A Kitten for Hitler"見る。2008年に作られたという、8分のごく短い作品。英語字幕で見るがあまりよくわからず。CG合成が当時でも相当だろうという粗削りな仕上がり。作業部屋に戻って絵の続きをやる。思ったよりも早めに完成。家に帰ってシャワーを浴び、アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読んで寝る。


04日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて読書。『日常生活と自己呈示』、エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』読み終える。お弁当を用意して、自転車で外出。作業部屋でネット出品作業少しやる。

開店。発送準備、品出し、均一本の補充といつもの通りやる。BOOK遍路のメンバーの方が、17,18日の2日間にかけて行われる”MEGIJIMA BOOK CAMP 2024”のフライヤーを持ってきてくださる。女木島にあるMEGIHOUSEで、なタ書やソロー、東京からブックカフェポポタムなど県内外の様々な書店、古書店が出店されるそう。ワークショップや音楽会もあるようだ。こないだもHAPPFATさんが女木島でイベントをやっていたし、イベントが増えているな。その後も、以前から何度か来てくださっていたお客さんが”PHOTO ARCHIPELAGO"の作品展のフライヤーを持ってきてくれる。”PHOTO ARCHIPELAGO"は石川直樹さんを講師に迎え高松で行われている写真学校で、お客さんはそこに通われているとのことだった。展覧会は高松市美術館のギャラリースペースでの開催。行ってみようと思う。

閉店後、本の発送。少しだけ涼しい。お酒を買うのはやめて、店レジのパソコンでシャンタル・アケルマン『家からの手紙』見る。ニューヨークの町並みや地下鉄の映像をバックに、アケルマン自身が母から届いた手紙を読み上げた音声がかぶさる。ただそれだけの内容だけど、緻密な構図と映像の荒涼とした雰囲気が、まぎれもなく「映画だ」と思わせる何かを醸し出している。手紙の内容はちょっと笑ってしまうくらい心配性。

「今日はもういいかな」という日の夜にはお酒を飲んでもいいかなと思っているけど、よく考えたら「もういいかな」と思えるような日はほとんどないのだった。

帰宅、風呂。橋本倫史『観光地ぶらり』少し読み進める。橋本さんが少し前にYOMSへ来てくれた時には、本当にふらっと本を買いに来たという感じで、領収書をお出しする時に自分が気づいてお声がけした。そのくらいの距離感が、なんだか自分も共感できる。


05日(月)

朝8時半に起きる。ご飯を食べて洗濯。コーヒー飲みつつ少し読書。

店では友人知人の商品もいろいろ扱っていて、あまりよく知らない人のは置いてない。友達の友達くらいの距離感の人でも、一度は会ってお話したいなと思う。「商店主/制作者」という、商品を置くだけのドライな関係もありなんだろうけど、自分はそういうのがなんとなく嫌で、その人がどんな音楽や映画が好きで、どういう喫茶店や小売店に居心地の良さを感じているかまでどうしても気になってしまう。何が好きかというセンスの問題ではなく、それらを楽しんでいる時の時間をその人がどうとらえているかみたいなこと。自分でもいろいろ作っているからだろうか。たくさんのお店に商品を置いている人は「商店主/制作者」の関係にもう慣れていて、自分のこういう部分はもしかしたら暑苦しく感じるかもしれない。これは「結局は人間に興味がある」みたいなことともちょっと違って、「この商品が良いのはわかるんだけど、一体この良さは何で形づくられているんだろう。この奥には何が流れてるんだろう」という感じ。そこを別に単刀直入に聞くでもなくいろんな方向から感じると、より深くなる。

お弁当を用意して外出。店で少し在庫整理をする。

開店。品出しなど進める。イベント関係の連絡、確認なども。とても眠い。なんだか雨が降りそうで降らない変な天気。セロハンテープがやたらと縦に裂ける。郵送買取の依頼があり、画像を送っていただきSNSのメッセージでやり取り。今日さっそく発送いただけるようだ。ほか、最近よくお売りくださるお客さんがまたたくさんの本を持ってご来店。ありがたい。査定進める。休憩時にFrescoで少し絵を描いた。

今日は少し本を読んでから絵をやる。

2024年8月3日土曜日

ふつうの日記(2024年08月01~03日)

31日(水)夜

閉店後、すぐに店を出る。本を発送して帰宅。まどはまどかさんとみきちゃんと津田まで海水浴に行っていた。しゃべってシャワー。一日にシャワー3回くらい浴びたい。予定しているイベントのためのいろいろをテキストデータにまとめ、決定したことと今後確認すべきことを洗い出す。12時前に寝た。


01日(木)

朝7時前に起きる。朝ごはんを食べつつフェデリコ・フェリーニ『白い酋長』見る。映画撮影クルーが監督含めテンションのおかしい人ばかりで面白い。撮影と関係ないのに乱入してくる太っちょの男がいい味出してる。朝に見るのはこういうわかりやすい話がちょうどいいな。

洗濯物をたたみ、お弁当を用意して、まどと外出。南に入り、アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読んで、エイモス・チュツオーラ『やし酒飲み』読み始める。『やし酒飲み』は約7年ぶりの再読。作業部屋へ行き、ネット出品作業やる。

開店。発送準備など進める。先日お預かりした分の支払いが1件。イベントの細かい部分について整理し、いろいろやり取り。意外ともう早めに動いていかないといけないことが判明。他の件についても諸々連絡などあり、この日はけっこう忙しかった。

閉店後、本の出荷。ついでにビールとおつまみを買い、店で『やし酒飲み』の続きを読みながらスマホの充電。先日届いた、京都のディナミシャイスケさんによる”MINAMI wea"のTシャツの撮影をやる。アイロンをかけるとプリントが傷む恐れがあるので、少ししわは寄ったけど仕方なし。yomsのウェブショップへも登録。

終了すると23時。帰宅して、疲れでそのままクッションにへたり込み寝てしまう。なんとか歯磨きと洗い物だけして、ベッドに入った。


02日(金)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、シャワーを浴びて洗濯と掃除。お弁当の用意。コーヒー飲みながら少し読書。

自転車で出発。クリーニング店、無印良品、銀行、画材屋さん、郵便局とまわって細かい用事を済ませる。徒歩と比べて自転車は速い(当たり前)。無印でivoryさんと少しお話。

開店。昨日夜の作業続き。Tシャツにシールで値段をつけて、入り口ドアのあたりにかけておく。SNSに入荷のお知らせ。発送準備、品出し進める。最近は暑さに皆さん慣れてきたのかどうなのか(私は慣れませんが)、先週と比べるとお客さんは増えている。おとといにお預かりした本の査定が完了し、お振込み。イベントに関する連絡も進める。

閉店後、本の発送。ルクスに行く。先日ルクスでもHAPPFATさんらとイベントを企画されていた『歓迎』の方がいて、いろいろ話す。最近九州から引っ越してきたそう。その後まいちゃんに相談やら確認やら。作業部屋に戻って、少し絵を進める。帰宅。黒猫とすれ違った。シャワーを浴びて寝る。


03日(土)

朝8時過ぎに起きる。よく眠れた。ヨーグルトを食べて、まどと外出。南でモーニング。アーヴィング・ゴフマン『日常生活と自己呈示』続き読む。

高松市美術館で谷川俊太郎展を見る。この日は開館記念日で入場無料。絵本の仕事に焦点を当てた展示で、小さな子供がのびのびできるようゆったりとした構成になっており、それほど混雑している感じではなかった。通して見ると、作風にとても幅があるし、イラストレーター、漫画家、写真家、美術家など様々な表現者と協働していることが改めてよくわかる。新しく登場してくる人にも常にアンテナを張っている。それと、レコード寄席の『谷川俊太郎と詩人のレコード』編でも感じたことだけれど、「どう見せるか」というトータルのディレクション力というか、メディアへの意識が非常に高い。展示のそこかしこに配置された谷川俊太郎自身の言葉にも、そのことがよく表れていた。

100均に寄って、店に戻る。店入り口のドアにフックの取り付け。開店。品出し、発送準備など進める。栃木の佐藤拓人君より、新作のzine"RECYCLE SHOCK"届く。これは拓人君が古着屋やリサイクルショップでいろんなものを少しずつ買い集めた模様をイラストエッセイにまとめたもの。単に品物と置いてあったお店のことだけでなく、展覧会や映画、クラブなど、「何かのついで」の思い出がたくさん紐づいているところが、読んでいて楽しい。「ついで」ができることの豊かさを改めて考えさせられる。おまけCDRつき。

今日はこれから絵を描く。

2024年7月31日水曜日

いろんなお話(2024年07月29~31日)

28日(日)夜

閉店後、ルヌガンガでphaさんのトークイベントを聞き終えたまどと合流し、一緒に帰る。シャワー。まどからトークイベントの模様などを聞く。文フリで買った『わたしの推し本屋』を読み終え、橋本倫史『観光地ぶらり』を少しだけ読み、寝る。


29日(月)

朝7時過ぎに起きる。朝ごはんを食べながらジャン=リュック・ゴダール『軽蔑』見る。フリッツ・ラングが本人役で出てくるのはずるいな。さすがの貫禄。海の青と木々の緑がとても美しい。真夏に見て良かった。

モノ・ホーミーさんの冊子『ちょっとした、ごはんの話。』読む。料理に関するエッセイマンガ。カレーにきゅうりをたくさん入れるといいとか、さつまいもの葉っぱはおいしいとか、読んでいて発見がたくさんあるし、楽しんでいるのが伝わってくる。

スーパーへ買い物に行き、料理。肉と野菜の炒め物と、卵焼きを作る。お弁当の用意。

外出。店の前に来ると百万年書房の北尾さんと藤井さんがいて、ご挨拶する。タイミング合わずご来店とはならなかったが、北尾さん「また近いうち来ますよ」とおっしゃってくれた。本を発送し、銀行でお金をおろす。ドラッグストアに寄って、店に戻る。

開店。暑さでぼーっとして眠い。京都より、梶谷いこさんからエッセイ集『細部に宿る』『あったらいいなはなくてもへいき』が届く。前者はどちらも梶谷さん個人の出版レーベル『ケイアイブックス』からの発行。梶谷さんの文章は以前から気になっていたけど、誠光社から出ている本はルヌガンガでも取り扱われているしなぁ…と、なんとなく迷ったまま時間が過ぎていた。今回も少し注文が出遅れてしまったけど、思い切って連絡した。さらにまた京都より、ディナミシャイスケさんのアパレルブランド”MINAMI wea"のTシャツが届く。シャイスケさんには、去年大阪のPOLで個展をやった時にチラシのデザインをやってもらった。京都にある雑貨店DOMAはMINAMI weaを扱っていて、入荷の投稿をSNSで見るたびにとても気になっていた。グラフィックは全て発泡インクでプリントされていて、とてもいい感じ。

閉店後、店でモノ・ホーミー『植物の部屋』読み終える。これは線画と、モノ・ホーミーさんの掌編シリーズ『貝がら千話』に収録されている植物に関するお話を組み合わせた冊子。

作業部屋に行き、絵の続き。明日予定している絵の撮影のために準備をしなければならないところ、絵にのめり込んでしまう。結果、無事に完成したけれど時計は午前1時をまわっていた。へろへろで帰宅。なんとかシャワーと歯磨きをして寝る。


30日(火)

朝9時に起きる。ご飯を食べ、店へ。撮影に使う絵を作業部屋から取ってきてまとめる。意外と早く終わった。暑すぎるので、1人で喫茶店。アーヴィング・ゴフマン『日常生活における自己呈示』続き読む。

「私たちはしばしば、集合体の正当な主張だと思っている事柄を推し進めるために偽りの自己呈示をする人や、偶然や間違いで偽りの自己呈示をしてしまった人、さらにはおふざけや冗談で偽りの自己呈示をする人に対しては、自身の心理的または物質的な利得のために偽りの自己呈示をする人に対するのとは違った感情を抱くことになる。」(p102)

店に戻り、愛媛からいらしたmeza(メーザー)の片岡さんと合流。片岡さんはグラフィックデザインと、ヨーロッパ買い付けの古物やオリジナルプロダクトの販売などをされている。とりあえず、お昼時なので燦庫でランチ。自分はカレーを頼む。デザートにオレンジもついて750円は安い。今時この価格はうれしいな。片岡さんといろいろ話す。片岡さんはデザインや扱っている商品もかっこよく、そして音楽にも詳しい。こないだもストーリーに上げたThrobbing GristleのブートVHSに反応してくれた。自分はその人の仕事とは直接関係のない部分でも何か共感する要素があると、ぐっとくるようだ。

燦庫を出て、中央公園などで絵の撮影。片岡さんは自分の絵をかなり気に入ってくれているようで、楽しそうにいろんな場所に置いて写真を撮っていく。うれしい。しかし暑い。すぐに熱中症になってしまいそうだ。休憩したいですね…となり、撮影も続けつつ、自然とDORSIA方面へと足が向かう。休憩中も「itouさんのニョロニョロ棒はすごい」など、なかなかする機会がなさそうな話をする。好きなデザイナーもけっこう共通していた。栗金商店に寄り、堀金君にも片岡さんを紹介して、店に戻る。明津設計デザインの本や浅沼弥沙さんの作品集を見せて、またいろいろお話。撮影が無事終わって良かった。仕上がりが楽しみだ。

少し店のレジで作業して、その後まどと合流し、久しぶりのヤンフーで晩ごはん。ファラフェルピタサンドとポテト、とてもおいしい。かなり重い話題にもなってしまったけど、まどと久しぶりにたくさん話せてよかった。ヤンフーの2人とも少し話す。9月に台湾に行くそうだ。台湾とか韓国とか、自分も行ってみたい。

YOMSのショップカードや「古本」の描き文字を作ってもらった鈴木哲生君の2017年のインタビューを読む。このインタビューは何度も読み返しているけど、本当に面白い。

帰宅、風呂。『日常生活~』続き読み、寝る。いろんな人とたくさん話して楽しい1日だった。


31日(水)

朝8時前に起きる。ごはんを食べて、おかず作り。小松菜のおひたしと豚の生姜焼きを作る。あまっていたカボチャの煮物も入れてお弁当の完成。洗濯物干す。文フリで買った、jukkoさんの中国旅行マンガを読む。jukkoさんはたまにyomsにフリーペーパーを持ってきてくれるお客さんで、この漫画は大学生の時に中国の東北部から西北部まで電車で旅行した時のエピソードを描いたもの。絵もかわいいし、とても面白かった。

外出。昨日撮影した絵を片づけて、絵の続きを少しやる。買い忘れていたものを思い出し、スーパーや100均などをまわる。

開店。暑さは相変わらず厳しいが、この日は意外とご来店が多かった。高知県四万十町にある『太陽の眼』の綾花さんと理論さんが来られ、高知の面白い場所を教えてもらう。以前からとても気になっていた窪川駅そばのジャズ喫茶『淳』は、太陽の眼からもほど近いようだ。発送準備など進める。愛媛の松山から螺旋の玉井さん来てくれる。高松市美術館で開催中の谷川俊太郎展に行ってきたそう。あまり時間がないようだったけど、またゆっくり話したい。夜にはアパッチさん来てくれて、いろいろお話。

今日は早めに家に帰って作業。