閉店後、本の出荷。店2階の作業部屋で、キャンバスをスマホ撮影。10月に行う個展DM用のもの。まだ途中の状態のキャンバスを進めようかとも思っていたけど、早めに帰ることにする。明日の旅行の準備をして、シャワーを浴びて寝た。
29日(火)
朝6時半に起きる。あまり実感がわかないけど、この日は自分の誕生日でもある。朝ごはんを食べて、高松駅7:40発の電車に乗り今治へ出発。良く晴れていて、香川/愛媛県境の車窓からの瀬戸内海もとてもきれい。平日だけど自分と同じルートで西へと向かう乗客もそこそこいる。車内でフォークナー「アブサロム、アブサロム!」下巻、あすなひろし「哀しい人々」読み終える。
11時頃に今治駅に着く。今治に来たのは1年と8か月ぶりくらいだ。真っ昼間はまだ日差しが強い。少し歩いて、「ぎょうざの店 白雅」に入る。ここは前来た時に良さそうだなと思いつつ寄れなかったお店。自分が最初のお客だった。冷麺と焼き餃子を頼んで待っていると、どんどんお客さんが入ってくる。一人客が多いのがいい。瓶ビールを飲み始める人もいる。冷麺は中華麺を使ったもので、冷やし中華に近い。餃子の皮は厚め。どちらもおいしかった。
商店街をぶらぶら歩く。開いている現役のお店は少ないが、古い変わったつくりの建物が多く楽しい。写真を撮る。交差点の角にある建物が特に面白い印象。目をつけていた喫茶店の前を通るが、実際見てみると外観にあまりそそられず、チルチルという喫茶店に入る。メニューはホットかアイスのコーヒーのみとのこと。テレビでやっている六角精児の乗り鉄旅番組を見つつ、文章の作業を進める。
チルチルを出て、「森」というお店に向かう。森は今治ホホホ座さんが最近別の場所で始められたお店で、古本も売っているらしく気になっていた。到着すると、立派な古民家を改装したお店で驚く。そして古本の在庫数も想像以上に(失礼)多かった。後藤明生、田村俊子、八木義徳などを買う。一部は松山にあった「浮雲書店」さんの在庫を置いているようだ。お店の方(香川出身の方だった)と話すと、今年の5月に開店したばかりで、今治では古書を扱っているお店はここだけとのこと。寄付の本もけっこう集まってくるそう。古本だけでなく、飲み物を提供したりイベントも開催している。とても風情のある建物なので、古本市をやっても良さそうだ。
森の方におすすめしてもらった「大黒湯」という銭湯に行ってみる。男湯と女湯の間の番台部分が外へ柱状に出っ張っている。他の今治の銭湯でもこういった形の建物になっていたけど、設計した人が同じなのだろうか。湯舟が真ん中にあり、西日本らしさを感じる。サウナは追加料金なしで入れる。水風呂はぬるめ。今回は行けなかったが、向かいにある焼き鳥屋「鳥八」もおいしいらしい。近くのお菓子屋さんで栗まんじゅうを買って食べる。
路地をぶらぶらしながら、有名な純喫茶「不二家」へ入る。クリームソーダを注文し、沢山遼「絵画の力学」読み始める。一度図書館で借りて読んだけど、今回は自分で買い直したものを再読。不二家は今年60周年とのことで、記念のタオルが配布か販売かされていたようだったが、特に店内に掲示などはなかった。しかし緑も多く落ち着く店内だ。ハワイアンのようなBGMが気持ちいい。高校生の女の子グループも来ている。
少し歩いたところにある洋菓子店「モアヤマダ」へ行き、「モア」というしっとりしたスティック型のケーキを買う。これはまどへのおみやげ。そして今治駅前にある「碧空」へ。今回お客さんは自分1人だった。それもあってかお店のご夫婦もたくさん話してくださる。点心、ビーフン、角煮(ロバという台湾の角煮)を食べてビールを飲む。
帰りの電車で、instagramのストーリーに旅の思い出を投稿。ハイライトにまとめる。途中伊予西条で乗り換えたが、高松行きの電車への接続で30分ほど待つのにホームにはけっこうな人数の高校生がいる。毎日こうして30分西条で時間をつぶしているのだろうか。ラングストン・ヒューズ「ジャズ」読み終える。これは素晴らしかった。木島始のですます調のやさしい訳も良いし、真鍋博のカットもふんだんに入っている。
家に23時半頃到着。軽くシャワーを浴びて寝る。
30日(水)
朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、コーヒーを飲んで昨日買った「モア」を食べる。おいしい。まどの新作のゲラチェック。昨日自分は一日遊んでいたにも関わらず、まどはお弁当のおかずを作ってくれていた。スケッチブックに1枚絵を描く。
開店。お客さんはそこそこ。店頭買取。発送準備、品出しなど進める。うちの店の来店数ピークタイムは12~14時くらいで、開店してすぐの時間帯。観光客の多い時期は19~21時くらいの遅い時間帯にもお客さんは来る。夜に観光客が多いのは、昼間に島や美術館などに行ってるんだろうなと納得できるけど、開店直後にお客さんが比較的多いのはどういうことだろうか。
今日はこれから映画を見て、久々にキャンバスを進める。
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