03日夜
料理。粉ふき芋と、鶏肉と野菜のオイスターソース炒めを作る。
中谷宇吉郎「日本のこころ」読み始める。1951年発行。
治水対策に関しての文章。「日本の国情に応じて、金が無ければ無いなりに、被害を最小限度に食い止め、四等国としての最善の策を立てることが、即ち科学的対策なのである。もっとも金が無いというのが、何処まで本当かはわからない。この数年来、国家として随分ひどい無駄遣いをして平気でいるところを見ると、金が無いというのは、単なるお題目のようにも思われる。本当のところは、金が無いのではなくて、知恵が無いのであるらしい。その点を明らかにすることが、即ち洪水の科学的対策の第一歩である。」
04日
ごはんを食べて、早速公園へ行き、読書。まだ蚊はそれほど多くない。帰って絵を描く。
開店。品出し進める。週明けくらいから雨の日が増えてくるようだ。
明石から高松に引っ越してきた馬場さんからCDを売ってもらう。馬場さんは、新潟に住んでいる爪さんという方と、saladという名前でサウンドパフォーマンスをやっている。CDのパッケージデザインはedition nordによるもので、かっこいい。
ナカマタさん来てくれて、いろいろな話。
一箱の選書を、ルヌガンガの中村さんにお願いしてやってもらう。じっくり選んでいただいてうれしい。近況をいろいろ話す。
この日はまどが弁当のおかずを作ってくれていた。スーパーでビールと「牛すじちぎり揚げ」という練り物を買って、家で呑む。瀬戸内海で小魚が多く獲れるためか、こっちのスーパーはいろんな種類の練り物が売られていて楽しい。飲み始めるとすぐに酔っぱらってしまい、作業できず。一人飲みで楽しいのは、最初の一口までな気がする。
05日
朝7時半に起きる。ゴミ出し。
ごはんを食べて外出。散歩したくなったので、松島町の讃州堂書店さんまで歩いて向かう。瓦町駅の東側に出て、志度線の線路に沿うように歩いていくと、沿線はまだ古い(相当ボロボロの、倒壊寸前に見える物件もあるが)建物が多く残っている。細い路地がいろんな方向に走っていて、散歩するには楽しい。
30分弱歩いて到着。文庫や郷土本、文学のコーナーなどを見て、田中小実昌「ポロポロ」を買う。お店番されていた奥さんに「私も古本屋をやっておりまして」とご挨拶。店を始めてからもう3年半くらい経つけど、挨拶のタイミングを逃し続けていた。
自分は旅先で古本を買うことが多いけど、まだまだ旅行に慎重になってしまうご時世だし、高松の古本屋さんにもまめに行って買いたいと思う昨今。
喫茶店に入り、「日本のこころ」読み進める。中谷宇吉郎は雪の結晶の研究などで有名な科学者で、絵に対する情熱も相当なものだったようだ。
「世の中に、何が面白いといっても、良い座敷で、御馳走を食べて、それから絵を描くくらい、面白いことはない。」
八百屋に寄って帰る。開店。暑さ対策をどうすべきか迷う。
実家から笹団子が届いたので、近所におすそわけ。田口さんから品切れになっていたミツザワ通信増刊号と、新刊「ねんきんのほん」届く。
今日はこれから料理。
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