2025年11月2日日曜日

きちんと(2025年10月31日~11月02日)

30日(木)夜

スーパーに寄って早めに帰宅。まどは漫画家の友達と作業通話中。ビールを飲みながら読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み終える。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』続き少し読み、寝る。


31日(金)

二度寝したら、いつの間にか10時。外は雨が降っている。まどは10時に編集者の方と打ち合わせの約束をしていたようで、洗濯物を取り込んで通話を始めていた。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。着替えて出ようとしたら、濡れた洗濯物から水がしたたっている。慌てて拭いたり絞ったり。外出。口座にお金を入れようとしたら、キャッシュカードなかなか読み込まず。どうもうまいこといかない。なんとか開店時間には間に合った。

開店。品出し、受託商品に関するメールなど。夕方ごろから雨は止み、お客さんも若干増えた。雨降りの一日だったけど売れてなくはなかった。

閉店。外に出るとハロウィンでコスプレ、ナンパ、見物、などしている若者が多く賑やか。ルクスで行われているリスニングイベントへ行く。現代音楽、電子音楽を中心に解説を交えながらいろいろ聞いていく。名前は知っていた音楽家のあまり知らなかった側面も解説で初めて知ったりできて、良い機会になった。

本を発送して帰る。今年夏に出雲の山中で記憶喪失の状態で目が覚めたというモヒカン姿の男性、ブログに経過を記録していたようで、読んでみる。一万円札が高いお札だというのは覚えていたとか、不意に以前見た景色がフラッシュバックしたりなど、記憶の欠落や再生に関する箇所がやはり印象的。

シャワーを浴びて、『カストリ雑誌』少し読み進めて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。最近寝坊ばかりだったけど、この日はいつもの時間に起きれた。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどと南へ。読書続き、ノートにドローイング。失敗しても、Photoshopで切り抜いてフリーペーパー用の素材に活用できると思えば気楽だ。まめに作りたい。

まどと別れ、酒屋へ飲み物の買い出しに行く。その後作業部屋の整理。思ったよりもスムーズに終えられて良かった。この日はアルバイトN君が来て作業。

開店。この日は店頭買取1件。品出し、均一本補充、発送準備。DOOKSより発行された平山昌尚さんの新刊作品集を出す。"For my child"という、子供とのやり取りから生まれた本を出版していくシリーズのうちの1冊のようだ。

閉店後、帳簿付け。スーパーで安くなっていた乳酸菌飲料とおまんじゅうを買って、店に戻り食べる。先月分の領収書を弥生へ打ち込む。なんだか気分が悪く、少し吐き気もする。午前中に南で買った深入りの珈琲豆の匂いがずっとしていて、酔ってしまったのかもしれない。

帰宅。シャワーを浴びて、本を読んで寝た。


02日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干し、お弁当の準備。ラジオ体操と腕立てやる。最近さぼっていたら、さすがに体がなまった。

まどと外出し、南へ。『カストリ雑誌』読み終える。著者は高知出身の方。田中英光についてけっこう書かれていたので、講談社文芸文庫の『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』を読み始める。

開店。この日は品出し、発送準備など。福岡県の方から通販の依頼あり、梱包する。なんかあっという間に時間が過ぎた一日。DOOKS発行のSHOKKIさんの作品集を出す。SHOKKIさんの作品集は以前にも扱いたいと思ったことがあり、岡山でギャラリーOFをやっている行司君経由でSHOKKIの藤井さんから取り扱いに関するメールをいただいた。しかし、その時は扱うか決めかねて返信をしそびれてしまい、そのままずるずると時間が経ってしまったのだった。今回平山昌尚さん経由でDOOKSと連絡を取り、SHOKKIさんの作品集も扱わせていただくことになって、改めて藤井さんにメールでお詫びとご挨拶をしたのだった。こういうことはきちんとしなければいけない。

戦前は夜店でもSP盤のレコードが売られていたそうで、しかも売られていたのは有名な歌手や曲に名前を似せたレコードだったりもしたようだ。それらをまとめた『夜店レコード』というコンピレーションCDもある。とても気になる。

今日はこれからどうしよう。明日は瀬戸芸秋会期最終日。

2025年10月30日木曜日

寒い(2025年10月28~30日)

27日(月)夜

閉店後、フリーペーパーの増刷作業。印刷すぐ終わる。サウナに行く。60分コースでさっさと出たけど、かなり効いた。コンビニでビールを買い、飲みながら小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み進める。

帰宅。ビックコミックのサイト『ビッコミ』で72時間限定無料公開されている、楳図かずお『14歳』を読み始める。面白くて眠れない。しかし260話もある。果たして3日間のうちに読み終えられるのだろうか。


28日(火)

朝8時頃に起きる。まどと南へ。フリーペーパーを製本し、『14歳』続き読む。1990~1995年に描かれた作品。荒唐無稽なようで、培養肉や政府による情報統制など、現代的な話題も盛り込まれていて惹きこまれる。

11時前に店に行き、少し作業。浅沼弥沙さんと、浅沼さんの友人のエミルさんがやってくる。この日は2人とうどんを食べたり、県庁を見たり、いろんなお店をまわった。ついでと言ってはなんだけれど、堀金君と来年に向けてのことを少し話したり、平塚さんに深夜珈琲の時のお礼を言えたりできて良かった。浅沼さんはサバサバした人で、一緒にいて楽だなと感じる。エミルさんとは英語で本当に少しの会話しかできなかったけれど、けっこう話しかけてくれてうれしかった。来年は信楽に滞在して陶芸作品に取り組むそうだ。

店に行き、作業しようか絵を描こうかと迷い、結局『14歳』を読む。今までじゅうよんさいと読んでいたけどフォーティーンが正解のようだ。まどと合流し、よって屋に行く。骨付鳥、すだち餃子、肉豆富など食べた。お腹いっぱいになったけど、ハッピーアワーの早い時間帯に行ったおかげで安く済んだ。まどは甘いものが食べたくなったようで、また半空へ行き、ケーキと飲み物を楽しみながら『14歳』と『最後の講義』(よく考えたらすごい組み合わせだ。テンションはかなり違うけど、いつ果てるともなく続いていく感じは少し似ている)を読み進めた。

帰って、疲れ果ててすぐに寝た。


29日(水)

朝9時に起きる。11時間くらい寝た。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳む。実家から柿や野菜など届く。コーヒーを淹れて飲む。

外出。100均にCDRを入れる不織布ケースを買いに行くが、どうやら値上がりが決まったようで在庫切れの状態だった。仕方なくネットで注文。

開店。平日の割にはお客さんが来た。動物に詳しいM君がやってきて、熊の話をする。oar pressの見目さん、アーティストの守屋さん来られる。尾道に用事があったそうで、高松にも寄ってくださったようだ(と言っても、かなり距離があるけど)。守屋さんは展覧会をするたびに冊子を作られているらしい。見目さんは話を積極的に聞いてくださるので、ちょっと調子に乗ってしゃべりすぎてしまったかも。もっとゆっくり話す癖を身に付けたい。店頭買取2件。うち1件は手に入りにくいアート関係の本が多く、大変ありがたい。出版社DOOKSから、注文していた冊子が届く。11/1発売の平山昌尚さんの冊子のほか、SHOKKIさんやqpさんの作品集も。

閉店後、なんとなくダラダラしてしまい、23時頃まで店にいてしまう。帰宅、『14歳』読み終え、風呂に入って寝た。

沖縄へチェルフィッチュの公演を見に行き、会場は体育館の2階席のようなところで大変狭く、人がいっぱいで何も見れなかった、という夢を見た。外はそれほど暖かくもなかった。


30日(木)

朝8時半に起きる。急に寒くなって眠りがち。朝ごはん。洗濯物干す。実家から送られてきた柿を食べてその後コーヒーを飲んだら、柿渋が口の中で固まってえらいことになった。

作業部屋で絵の続きをやる。進めていた絵をほぼ塗りつぶし、壊す。このままだといつもの感じに落ち着いてしまいそうだけど、どうしようか。

開店。寒いとなんだか体が動かない。10月の頭と末でこんなに違うとは。インフルエンザも流行り始めているようだ。少し品出し、発送準備。瀬戸芸も今週末の3連休で終わり。ちゃゆう君来てくれて少し話す。良い話ができた気がする。

今日は早めに帰るかも。

2025年10月27日月曜日

概念と空間(2025年10月24~27日)

23日(木)夜

少し残業して、本を発送し帰宅。洗い物などやり、朝倉圭一『わからないままの民藝』読み終える。風呂。

寒いので厚めの冬用かけ布団を敷くが、暑い。夜中それをはねのけると今度は寒い。これでは風邪をひいてしまう。


24日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯物の片付け。外は晴れている。山登りに行きたい。

外出、店に行き買い取った本の整理。なんとか片付いたけど、どんどん出して売らないと。

開店。品出し、均一本補充。明日アルバイトMさんが来てくれる予定なので、ネット出品用の本の準備もする。最近は夜のほうがお客さんが多い。観光客が多いということだろうか。夜に十河さん寄ってくれる。あれの作業がまだ進んでいない、お詫びする。田久保英夫の小説の面白さは主語がないところとのこと。1冊何か読んでみようか。

閉店後、疲れて早めに帰る。シャワー。ビール飲みながら読書。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』読み始める。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』も読み進める。1時過ぎに寝る。


25日(土)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯物を干す。お弁当の用意。instgramに、気になったことを文章でまとめる。以下がその文章。

+ + + 

最近立て続けに2回、「このお店にある本て、全部同じ値段なんですか?」と聞かれた。
そのうち1回は、「裏表紙めくったところに値段がありますよ」と答えると、確認したのち「この辺の洋書は同じ値段なんですか?」と、また同じような質問をされた。
古本屋によっぽど馴染みがないのか(2人ともそれなりに年配の方だったけど)…、表の均一棚には「¥100」て書いてあるから、店の中の本も均一価格だと思ったのか。なぜそう思ったのかが気になってる。
以前は「このお店にある本て売ってるんですか?」と聞かれることも多かった。

こないだXで「最近花屋というものがあることがわかった。いや、前々からあったんだけど、自分の頭の中にある花屋という概念と、実在する花屋がやっと最近になって結びついた」みたいなことを書いてた人がいて、それに近いのかもしれない。
「同じ値段なんですか」「売ってるんですか」と聞いている人は、古本屋という概念がまだ自分の中ではっきり形作られていないか、古本屋という概念がYOMSの空間と結びついていない。何かわからないことがあれば聞いてくれればいいから、別にいいんだけど。
入口に「古本」と書かれていて、誰でも入ってよくて、壁が本でいっぱいでも伝わらないこともある。
なんかすごい。逆に、ここに何かがあるような気もする。「ひとん家みたいな店」の「ひとん家性」とか…。

+ + + 

カフェオレ飲みながら『カストリ雑誌』続き読む。

作業部屋へ行き、絵の続き。あまりうまくいかず。

開店。品出しを続ける。棚に隙間が開いては焦って補充を繰り返す毎日だけど、隙間の埋まった瞬間はいつも良い気分になる。徳島から『ハードスタッフ』発行人の小西昌幸さん来店。いろいろお話し、来年ちょっと連携を取ることになりそう。今まで自分が関わったイベントとは規模の異なる催しになりそうだ。しかし、世代の違う方とこうして志を分かち合うのはとてもやりがいを感じる。

閉店後、この日もビールを飲みつつ、レジで音楽をいろいろ聴く。最近音楽を聴くのがサブスクからCD中心になった。聴き方が変わると聴く音楽も変わる。今年は中南米やアフリカの音楽をよく聴いている。

帰宅、シャワー浴びて寝る。


26日(日)

この日はマド先生の誕生日。

朝8時頃に起きる。まどが作ってくれていた味噌汁を飲み、外出。南へ行く。案の定混雑していたけれど、少し待ったら入れた。『最後の講義』読み進める。作家遍歴シリーズの1冊目にあたる『黄金の女達』と比べると、作者の筆がのってきているような気がする。それまで既に800ページほどが経過しているけど。

ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントの本を買う。購入した4冊のうち、レーモン・クノー『文体練習』は自分がおすすめした。以前購入して持っていたけど、東京で火事に遭ってだめになってしまった。また読み返したい。

開店。この日も一生懸命品出し。方々へ連絡も。店頭買取1件。あまり入って来ないであろう建築関係の本がまとまって入荷し、かなりうれしかった。

閉店後、まどと待ち合わせて半空へ行く。最近できたという別室に通してもらう。内装はイドカフェの市原さんがやったらしい。ハーブカクテルやケーキをいただく、どれもおいしい。最近発行が始まった半空新聞、暖君の文章が面白い。半空はだいぶ長いことやっているけど、いろいろ変化もしていて楽しい。YOMSも少しずつ変化していきたいなと思う。


27日(月)

朝9時に起きる。高松を散歩する夢を見ていた。頼酒店が(夢の中で)閉店していてショックを受ける。久しぶりに行かなければと思う。最近県外へ出ることが多いけど、夢の中では時々、香川のどこかの町が形を変えて登場する。観音寺の、私鉄とJRが交差するレンガ造りの高架下の雰囲気は良かった(実際にはそんな場所はありません)。

朝ごはんを食べ、コーヒーを飲みながら『最後の講義』読み進める。外出。作業部屋の片付けを少しやる。

開店。この日はなんだか体が疲れてだるく、ずっとへとへとだった。美容師のりんさんが今度やるアクセサリーの展示会のフライヤーを持ってきてくれた。りんさんは先日直島で行われた音楽イベントの企画にも関わっていて、そちらはとても盛況だったようだ。夕方ごろにサンリンシャ蓮井さん来てくれて、久しぶりに話す。共通の知り合いを取っ掛かりに最近の町の出来事について話そうとするが、ぱっとその知り合いが頭に浮かんでこない自分に気が付く。そういえば蓮井さんが高松から神戸に引っ越してからも、かなりの時間が経っているな。夜、なんとなくジャワのガムランを聞いてみる。なんとなく今までありきたりなイメージで理解した気になっていたけど、いろいろ聞いてみると節回しやリズムのバリエーションが豊富にあって面白い。

非常に疲れたので、これからサウナに行こうと思う。明日は東京から友人の浅沼さんが来て、一緒に街をまわる予定。

2025年10月23日木曜日

出張買取(2025年10月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、本を発送してビールを買って帰る。お客さんのKさんからYouTubeで無料で見れると教えてもらった、森一生『ある殺し屋』見る。市川雷蔵が殺し屋役で主演している現代劇。脚本に増村保造が参加。ストーリーは簡潔だけど、物語の時間軸のはじまりの部分と途中からの部分を切り替えつつ見せていく手法(こういうの、何か適切な用語があるんでしょうか)が面白く、引き込まれる。

シャワーを浴びて早めに寝る。


21日(火)

朝7時半に起きる。ごはん。まどは福山の鞆の浦に行くらしい。昨日決めたようだ。以前は旅の予定を決めるのが苦手な印象があったけれど、最近は自分よりまどのほうが一人旅に出かける機会が増えている。

外出。レンタカーを借りて出発。この日は出張買取2件(いずれも量はそれほど多くないはず)、下見1件。まずは1件目の高松町のお宅へ。郷土関連、いけばななど多め。4箱ほどに収まる。

琴平に向かう。極楽孔雀でカレーを食べたいと思っていたけど、時間が厳しそう。岡本町の桑島製麺所といううどん屋さんで、天ぷらうどんといなり寿司を食べる。盛り付けがかわいい、味もやさしい。琴平のお宅はもう人が住んではいないようで、残っているものを整理されているようだった。こちらも郷土関連など多い。また、戦前発行の書籍もあり、大正元年発行の台湾の写真帖などもあった。日本占領時代、買取先の方のおじいさんが台湾まで出稼ぎに行っていたとのこと。段ボール箱6つほどになる。

次の訪問先は仏生山。しかし少し時間もあるので、一旦店に寄って本をおろす。結果的にこれが正解だった。3件目のお宅へ行くと、なんとかその日のうちに仕分けとピックアップができそうだったので、やってしまう。本をおろしていなかったら積み込めなかっただろう。各種文庫、仏教関連、絵本など10箱ほど。空の段ボール箱もたくさんあり助かった。終わる頃には夜で真っ暗。こちらのお宅でも貴重なお話を聞かせていただいた。

郷東のハードオフでレコードを見る。以前はけっこう良いのがあったけど最近はいまいち。コンチネンタル・タンゴや河内音頭のレコードを買う。その後スシローに行き、あかね温泉。ここの露天風呂はBGMの有線が微妙に遠い響きで好き。テレビで見る芸能人がかなり老け込んでいて驚く。自分も老けたはず。

店でまた本をおろし、スーパーで買い物して帰宅。出張買取を1日で3件まわったのは初めてだったけど、効率よくまわれた。ビールを飲みながら黒沢清『降霊』見る。黒沢清久しぶりに見たな。個人的には幽霊の演出よりも、車にはね飛ばされるゴミや、崩れる足場の唐突さが印象的。ストーリーもわかりやすく、主人公たちが追い詰められていく怖さと心霊の怖さが両方良い塩梅で、『CURE』の次に好きなのは『蛇の道』(1998年版)か『ニンゲン合格』かこれだな、と思った。

夜は寒かった。


22日(水)

朝7時半に起きる。ノートにドローイング。朝ごはんを食べ、弁当箱にごはんだけを詰め(おかずは買う)、洗濯物をたたむ。

レンタカーを返し、まどと南に入る。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』続き読み進める。朝倉圭一『わからないままの民藝』読み始める。パラパラとめくっていたら、富山の『林ショップ』のことが少し書かれていた。林さんは今自分のお店で絵の個展をやっているらしい。見たいな。

お弁当のおかずを買って店へ。昨日お預かりした本の整理をやり、査定進める。1件分完了。

開店。この日は査定をやりながら営業…と思っていたけど、定休日明けで発送が多く、思ったようにはいかなかった。外は小雨で、寒い。寒いという感覚がかなり久々な気がする。均一本の補充、品出し。隙間の空いていた郷土や児童書のコーナーに本を入れることができてうれしい。最初はあまりお客さんが来なかったが、夜以降増えた。この日は普段あまり動かない映画パンフレットがよく売れた。中国人のおじさんがアントニオーニ、メルヴィル、パゾリーニなどを買って、思わずNice Selectionと伝える。みくさんが来て、いろいろ話す。

閉店後、本を発送。査定続きやり、2件目が終了。ブログ書いて23時半頃帰宅。洗面所で白髪抜く、白髪ってよれよれで面白い。シャワー浴びて寝る。


23日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、まどの鞆の浦土産のカステラをいただく。おいしい。洗い物やお弁当の準備をしている間にまどが洗濯物を干してくれた。シャツにアイロンがけ。

また南へ行く。『わからないままの民藝』続き読む。

なんとなく、高松市が電通に968万円払って制作させた『TKMTマーク』のことを思い出す。こういうことに慣れたくない。小さな規模でやっている個人店にできるだけお金を落としたい。

店で少し在庫の整理をし、開店。店頭買取1件。夕方から査定続き、全て終える。夜、文庫中心に品出し。昨日ほど寒くはなく、ちょうどいい感じ。天気も良かった。

今日は疲れたので早めに帰る。

2025年10月20日月曜日

文化的(2025年10月17~20日)

16日(木)夜

閉店後、スーパーに寄って帰る。まどから高見島での話を聞く。高見島に現在住んでいる人の数は少ないが、瀬戸芸期間中で観光客は多いようだった。シャワー。ビールを飲みながら岡潔『春風夏雨』読み進める。うとうとしてしまい、あと少しというところで寝てしまった。


17日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、『春風夏雨』読み終える。料理。高菜炒飯、大根と水菜のサラダ、サイコロステーキ(安い豚肉を焼いて、こしょうとハーブソルトをふっただけ)作る。まどの淹れてくれたコーヒーを飲む。外出、店に行き2階作業部屋の整理。11時半にN君来てくれて、ネット出品作業開始。

少し早めに開店。品出し、発送準備進める。N君にはソフトカバー版の絵本の山をやってもらった。夜に疲れも出てきて、思ったよりも品出しは進まず。

閉店後、まどと店で待ち合わせてルクスに行く。この日はまいちゃんの誕生日で、ケーキを持って行ってお祝い。ちょうどネグ君もいて良かった。せっかくなので少し高い(といっても、他のバーと比べたら全然安いだろうけど)ウォッカをロックで飲む。平尾君も来て、久々に話す。江口寿史の肖像権問題の話にもなる。広告業界でディレクターをやっている平尾君の話にはなるほどと思った。まどはたくさん友達と話してストレス発散になったようだ。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


18日(土)

朝8時頃に起きて、ご飯を食べ、洗濯。お弁当の用意。筋トレ。まどと南へ行き、町田洋『砂の都』読む。とても良かった。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』続き読む。長い。

商店街ではこの土日お祭りをやっていて、地域の方々が「ちょうさ」と呼ばれる山車(?)を引っ張って練り歩いている。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備進める。この日はまずまず品出しを進められた。入荷告知も多め。夜にみきちゃんと堀金君来てくれて、少し話す。2人にとって来年は忘れられない大きな年になるようだ。

閉店後、ぱらいそが夜営業しているというのでまどと向かうが、長い行列ができていてやめにする。コンビニでヨーグルトやプリンを買っていると、ripple coffeeのマルさんと偶然会った。ポリ裏で食べながらいろんな話。その後自分だけ店に戻り、帳簿付けをやってCDRを焼く。

帰宅。風呂に入って、スケッチブックに絵を一枚描いて寝る。


19日(日)

朝7時半に起きる。涼しい。朝ごはん。まどがスーパーにドーナツを買いに行ってくれて、自分はコーヒーを淹れる。『最後の講義』続き読む。筋トレ。

外出。スーパーで弁当のおかずを買って店へ。TさんSさん対談の文字起こし作業をやる。これも少しずつでも進めていかないといけない。

開店。品出しを進める。売れたらどんどん補充していかないといけない。店頭買取2件。この日もそこそこ補充がうまくいった。夜雨が降る。

この日は開店の投稿でこんな文章を書いた。改めて読むと多少わかりにくいが、自分は「与える立場」などではなく、古書店という職業柄もありお客さんとのお金だけではない相互作用の上に成り立っていることを日々感じている、ということを書いたつもり。

+ + +

たまにお客さんから「文化的」「カルチャーな」という褒め言葉をいただくこともあるんですが、恐縮しつつ、それをそのまま自分の自信につなげて良いもんだろうかと思ったりします。
(というか、こういう場合の文化とかカルチャーって何を指してるんだろう?この辺もゆっくり考えていきたいところです)

古書店はお客さんから買い取った本を売っていて、全く自分の趣味趣向だけにはならないのが、逆に良い部分だと思っています。買い取って売っている本の中には、例えば微積分や音韻学など、あまり「カルチャー」とは呼ばれなさそうな本もそれなりにあります。本の世界はうんざりするほど広い…。
先日仕入れたアート関連の新刊洋書にしても、ある程度私の好みを反映させてはいますが、過去にアンゼルム・キーファーの画集を割り勘で買っていった工芸高校の生徒さんや、カルロ・スカルパの作品集を買っていった香大生、「前から狙ってたんです」とヨハネス・イッテン『色彩論』を購入された方…そういうお客さんに勇気をもらって、入荷を決めることができたところがあります。

強い知的好奇心を持ったお客さんは、普通にいる気がします。店側が品揃えでそれに応えないといけない。
そして別に普段本を読まないという人にも、気軽に来て楽しんでもらいたい。そのための工夫は常日頃から考えているつもりです。

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閉店後、本の出荷。文字起こし作業の続き。23時過ぎに帰る。まどが作業通話で広島への旅行計画のアドバイスをいろんな人から聞いていた。シャワー。『最後の講義』読んで寝る。


20日(月)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物少し片づける。着替えて外出。南へ行き、ノートにドローイング描いて、『最後の講義』続き。100均で買い物。

開店。明日は午前中に高松町、昼過ぎに琴平、夕方に仏生山と3軒お伺いする予定になっていて、そのためこの日はゆっくりめの営業。少し品出しと、文字起こし作業をする。

今日は早めに帰って映画でも見ます。

2025年10月16日木曜日

一日東京(2025年10月14~16日)

13日(月・祝)夜

閉店間際にお客さん来て、熱心に商品をご覧になっていたので延長して営業。けっこう買ってくれた。帳簿付けして帰宅。東京旅行の用意をして、早めに寝る。


14日(火)

朝7時に起きる。軽く朝ごはんを食べ、バスで空港へと向かう。今回は行き帰り共に飛行機。初めて高松空港のうどんを食べた。道中、サミュエル・ベケット『マーフィー』読む。ベケットの小説第一作。

成田第三ターミナルから高速バスで東京駅へ行き、山手線で日暮里へ。富士そば食べる。看板が変わっている(「NADAI FUJISOBA」と書かれていた。ずっとMEIDAIだと思っていた)、リニューアルしたのか?なんか味も変わったような。日暮里は一由そばというお店も良いと、後になって知った。また次の機会に。

駅すぐそばにある『談話室 ニュートーキョー』へ。『マーフィー』読み終える。少しして浅田さん来る。打ち合わせ開始。2時間弱、雑談もかなりできて楽しかった。「齋藤さんは明らかに古本屋向いてますよね」と言っていただき、うれしい気持ちになる。浅田さん最近加瀬君と会ったようだ。

浅田さんと谷中のトタンという貸しギャラリーへ行く。YOMSでも冊子を扱っている田中菫さんの個展がこの日最終日。トタンは以前知人友人がよく展覧会をやっているなあと気になっていた木造の古民家ギャラリー。菫さんとは知り合ってそこそこ経つけど絵を見るのは初めて。小ぶりな作品のサイズと会場との相性が良い。2階ベランダに絡みついた枯れた蔦の存在感も、菫さんの作品世界に合っているなと感じる。新作の文章も配布されていた。

浅田さんと別れて、自分は新宿へ。岡潔『春風夏雨』読み始める。意外に?仏教用語が頻出する。ユニオン中古センターでCD見る。クンビアなど中南米の音楽やエレクトロニカを買った。

京王新線に乗り、幡ヶ谷へ。BULLPENという雑貨店でYuri Iwamotoさんのガラス作品を見る。Iwamotoさんが浅沼弥沙さんと作られたzineはYOMSでも扱っている。ガラス作品はやはり画像で見るのとは全く違った。その後、近くの仙石湯へ。広くてきれいな銭湯だった。追加料金を払えばサウナにも入れる。

タンジャイミールスというお店で神田さんと待ち合わせ、ご飯を食べる。6月に東京へ来た時にもイベントに誘ったりしたけどタイミング合わず、久々一緒にごはん食べた。まどの漫画仕事についての話や、友人知人の話、アイドルの話など積もる話いろいろ。料理はラムの肉団子、マトンビリヤニ、豆でできたドーナツ(ココナッツペーストやダルカレーをつけて食べる)。どれもおいしい。

2人でforestlimitに行く。この日は友人のtegadeteruこと栗原さんと、津田さんという方が企画の『野鴨(エイヤー)』というイベント。特定の音楽ジャンルではなくタイトル通り鴨がテーマのイベントで、栗原さんと津田さんが理想とする雰囲気のようなものを何かで表そうと話し合い、鴨に落ち着いたとのこと。栗原さんと「鴨は子連れで泳いでいる」「陸も歩いている」など魅力を語り合いつつ、いろんな音楽を聴く。ライブ1組と、DJ4人。今年6月にニューマタンゴでお会いした置石さんのDJは圧巻だった。音がぶっといコラージュミックスで、ずっと緊張感が途切れない。ミックスCDRが販売されていたので、置石さんに内容を聴きつつ購入。おまけしていただきありがたい。栗原さんはいろんな人を紹介してくれる。ニューマタンゴの武田さんと初めてお話。松山には行ったことがあるとのこと。四国のおすすめの町を聞かれ、とりあえず高松に来てくださいと伝える。あったか~いさんという方は羊羹をテーマにDJされているそうで、「柔らかそうで少し固い」「いろんな味がある」など特徴をお互い挙げた。鴨とか羊羹とか、ジャンルの外側にあるニュアンスの掘り下げの角度が皆さん独特で、想像するうち、自分の中にある「鴨や羊羹をそれたらしめているもの」に対峙していくことにもなる。kndさん先に帰り、自分も少し経ってから帰ろうとすると、置石さんと女性の方と一緒に、バンドやDJなどをやっている佐藤さんが話していて、自分も混ざる。佐藤さんと話したのは17,8年ぶりだろうか。川染さんの近況も少し聞けて良かった。

東京駅近くのネットカフェで少し寝る。衝動的に決めた東京旅行だったけど、打ち合わせ、展覧会、ユニオン、友達と飯、音楽イベントといろんなことができた。


15日(水)

朝早く起きて、成田空港への高速バスに乗り、飛行機で高松へ。10時前頃に帰宅。まどは昨日徳島まで神楽を見に行っていたようだ。なんとなく仕事モードに気持ちが切り替わる気がしたので南へ入り、まどと東京でのことなどを話す。

開店。この日は眞行寺さんで行われる落語会へ行くため18時閉店。あまり品出しはできず、発送準備などを進める。台湾から戻ってきた辻さんからおみやげをいただいた。

18時に店を閉め、歩いて眞行寺へ。YOMSからは25分ほど、そこそこ歩く。到着すると、開場すぐのタイミングにも関わらず既にお客さんがたくさん来ている。ご高齢の方が多いがお若い方も思ったより多い。最終的には席を詰めて椅子を追加するほどの大入りになっていた。噺家さんの場の持って行き方はすごい。三者三様の話芸。英語版寿限無なども聞けた。今度東京や大阪へ行った時には、演芸場にも行ってみたい。

店に戻って帳簿付けをやり、帰宅。ヨーグルトを食べて風呂。少し本を読むがうとうとしてしまい、すぐに寝た。


16日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯。今日から少年ジャンプ+でまどの新作読切漫画が公開。めでたいが、コメント機能もついているのでまどはナーバスになっているようだ。今日は高見島へ淺井さんの参加する展示を見に行くらしい。これも瀬戸芸関連のもの。

外出、店へ。10月半ばだけれど蒸し暑い。ネットで売れた本を梱包して、コンビニで発送する。その後、作業部屋で絵の続き。早くも詰まってきた。

開店。一昨日からの疲れもたまっていて、ゆっくりめに作業。新しく取り扱う商品に関するメールを送ったりする。置石さんのmixCDR聞く、とても良い。夜から雨。来週から最高気温が7度ほど下がるらしい。一気に冬になってしまいそう。冬も温かいのかな。

今日は早めに帰ろうと思う。

2025年10月13日月曜日

データ整理、来客(2025年10月09~13日)

08日(水)夜

本を発送して帰宅、シャワー。岸政彦、柴崎友香『大阪』読み終えて寝る。


09日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。早めに家を出て、店に行く。この日はずっとアレのためのデータ整理作業。営業時間中もずっとやっていた。夕方ごろ、Uさんが段ボール4箱、紙袋3つ分の本を持ってきてくれる。中身を見てみると、怪奇幻想系やSF/スチームパンクの画集などが多く、とてもありがたい内容。

閉店後、本を発送して少し休憩。その後もデータ整理。途中トラブルあり焦るが、24時前に完了。


10日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。まどと外出。スーパーでDVD-Rを買って、南に入る。

以前砂古口さんの文章だけ読んで放っていた、『ユリイカ』1993年9月号、宮武外骨特集を改めて読み始める。土取利行が構成を担当したミルフォード・グレイヴスのインタビュー記事があったり、平岡正明が『モンク・ミーツ・コルトレーン』のマスターテープ発見について書いていたりと、音楽関係でも気になる文章が多い。外骨特集、砂古口さんの文章も改めて読み、「外骨という人は本当にどこからかかっていけばいいかわからないくらい、どこからでもかかっていけます」という箇所に共感。無防備に自分の好奇心をむき出しにしている人は好きだな…と思う。

AさんからLINEあり、店に行く。DVD-Rに昨日整理したデータをまとめ、レターパックで発送する。14日に東京へ行った際、打ち合わせできることになった。良いタイミングだ。

開店。品出しをしつつ、昨日Uさんが持ち込んでくれた本の査定を進める。明日から3連休という時にたくさんの入荷、大変助かる。いい本ばかり。

閉店後、早めに帰宅。ビール飲みながらセルジュ・ブールギニョン『シベールの日曜日』見る。美しい演出はたくさんあったけど、ご都合主義なストーリーに乗り切れず。もっと戦争のトラウマを深く描いていれば印象は違ったかもしれない。検索していろんな感想を見てみても、少女に恋をしてしまったことではなく、それを世間から非難されることが悲劇だとしているものが多く、モヤモヤした。


11日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、小松菜のおひたしと親子丼を作る。洗濯。外出、酒屋へビールやジンジャーエールの買い出し。今店はほとんど立ち飲みの状態だけど、なんだかんだで飲み物は少しずつ出る。

開店。3連休初日で人出は多い。昨日おとといとあまり品出しができなかったので、この日はがんばった。Uさんに買取のお金を支払い、他もう1件店頭買取。ナナロク社より、再納品のお願いをしていた多賀盛剛『映画と感想』が届く。SNSに再入荷のお知らせをするとけっこう反応がある。めちゃくちゃ面白かったら「めちゃくちゃおもしろかった」と書き、何度も面白いと思ったら何度も「おもしろかった」と書く、通常の批評言語を飛び越えた破格の映画感想集。

閉店後、早めに帰宅。風呂に入り、この日はゆっくりと『ユリイカ』の続きを読んだ。


12日(日)

朝8時に起きて、朝ごはん。お弁当の用意。まどと南に行き、『ユリイカ』読み終える。座談会で赤瀬川原平が「学問の入口っておもしろいんですね。芸術でも入口あたりがおもしろくて。外骨はだいたいがそうでしょう、入口でいろいろやっている。」と言っていて、いいなと思った。外骨の出版物はその時々の自身の興味関心のドキュメントにもなっている。

開店。この日は県外の友人知人の来店が多かった。ジョンのサンやESVのメンバーのマドさんが来てくれる。ご家族のあれこれがあり愛媛に来ていたそう。マドさんはここ2年くらい会う機会が増えているけど、ゆっくりお話したのは初めてだった。また東京とかでも会いましょうとなる。岩手県花巻市からミャンマートーク巡業中の村上巨樹さん来る。村上さんは昨日徳島、明日岡山でトーク。この日はこれから大竹伸朗展も見に行くとのこと。花巻でやっている古書店/中古レコード店『港』は先日1週間を迎えられたそうで、店でのいろんな出会いを聞かせてもらう。ネグ君来る。風邪をひいていたそうだ(コロナではなかったらしい)。こないだの福岡旅行の話をする。現実来る。現実というのは人名で、17,8年ほど前に高円寺でたまに遊んでいた。昔はアニールクマールという名前だった。今は地元の京都に住んでいて、やはり大竹伸朗展を見に来たそう。話していると、今度はシャイスケさんと矢島さんが来た。2人は京都で現実と何度か会ったことがあるようだ。おみやげをいただき、本まで売ってもらった。ありがたい。シャイスケさんと近況を話し合う。夜になり、今度は高知から来たという方と話す。自分と同世代で、ムサビ卒、卒業後も高円寺の素人の乱あたりで遊んでいて…と、自分と似たような人生を歩んでいた。これから夜行バスで東京に行くらしい。今後どうにか生活を面白くできないかなと言っていたので、とりあえず古物商許可をとってみたらどうですか、とおすすめしてみた。…こういろいろ書いているとあまり仕事をしていないようだけど、普通に品出し、均一本補充、発送準備などもやった。

閉店後も帳簿付けなどやっていたら、いつの間にか23時を過ぎていた。帰宅。シャイスケさんとinstagramのメッセージで熱いやり取り。シャワー浴びて寝る。


13日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。昨日届いたダイソンの掃除機を試す。いい感じだ。家電製品を選ぶのはほとんどまどに任せている。コーヒーを淹れ、昨日シャイスケさんと矢島さんからもらったきなこもちを食べる。

作業部屋へ行き、新しいキャンバスに手をつける。コクヨの『新・雑貨論』、FALL三品さんの回を聞きながら。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。

開店。品出しなどゆっくりめに進めていく。三連休もこの日が最終日、客足も昨日おとといに比べればおとなしい。岡山のいぬ丸さん来てくれる。前回お会いしたのは『休みの集い』の1回目だったから、去年の2月か。月日の経つのは早い。いぬ丸さんは路上観察が好きで、グラフィティライターの貼るステッカーが気になるらしく、これ知ってますか?と画像を見せられたら、友達の貼ったものだった。この人音楽もやっていますよと伝えると、見に行きたいと言っている。意外なところに驚きがあった。ミヤジ来る。昨日は志々島でさっこがやっているお祭りに行ったらしい。滞在時間15分だったけどいろいろ話した。これから岡山を通過して大阪へ行き、東京へ戻るらしい。発送準備。この日はそれほど品出しできず、夜は疲れてぐったり。

明日はトンボ帰りで東京へ行ってきます。

2025年10月8日水曜日

両方ある(2025年10月07~08日)

06日(月)夜

閉店後、本を発送して絵の続き。コクヨ野外学習センターのPodcast、tatami antiquesの回を聞きながらやる。今まであまりPodcastって馴染みがなかったけど、BGM的にいろいろ聞いてみようか。絵は無事に完成。

帰宅。風呂に入り、岸政彦/柴崎友香『大阪』少し読み進めて寝る。


07日(火)

定休日。朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯。バーバラ・ローデン『ワンダ』見る。まどかさんが以前おすすめしてくれた1970年(日本での劇場公開は2022年)の映画。監督はよく知らなかったが、数本の作品を遺して48歳で死去してしまったようで、エリア・カザンのパートナーでもあったそうだ。『ワンダ』では自身が主演もしており、全身から漂うなんとも言えないままならない雰囲気が荒れた映像の質感と相まって、胸にくる。アメリカンニューシネマの枠に入る作風ではあるけど、今であれば発達障害とか、よりいろんな見方もできるだろう。ラストも良かった。

スーパーへ買い物に行き、帰って料理。枝豆を茹で、ミートソースパスタを作る。食べきれないほど作ってしまった。昼ご飯。食べ終えてから2人で枝豆の皮むき。

まどと外出。なんだか体がだるい。高松市美術館にまどの荷物を取りに行く。待っている間、図書館で去年の夏に行われた倉俣史郎展の図録を見る。倉俣史郎について自分はたいして知らないが、60年代末にこんなライティングのインダストリアルな内装デザインを手掛けているなんてすごいな。展覧会行きたかった。

南に入り、読書。出て、店レジでCDRを焼く。特についでで店を開けるようなこともせず。

帰宅、料理。枝豆の梅おかか和え、卵焼き、味噌汁、ほうれん草おひたし。卵焼きは明日のお弁当用。ナスを炒め、午前中のミートソースと和えてなじませる。献立の中でナスの存在が浮いているけど、とにかく晩ごはん。お腹いっぱい食べた。

風呂、歯磨き。山中貞雄『人情紙風船』見始めるが、なんだか体調が悪く、頭に話が入って来ない。また改めて見ることにして、少し寝る。起きたら少し気分がましになった。まどの作業通話が今日も面白い。まどが買っていたこうの史代『空色心経』を拝借して読み終える。般若心経とコロナ禍の日常を組み合わせていて、しかもしっかりドラマもある。『大阪』読み進めて寝る。


08日(水)

朝8時半に起きる。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意。まどがコーヒーを淹れてくれる。飲みながら読書。

YOMSももう開業から8年半以上が経ち、それだけ続いているということはそれなりに売れているということなのだろうけど、もっと「そりゃ、そうやれば儲かるでしょう」という傾向と対策からはみ出した、「なんだこれは」なこともやっていきたい。しかし、一番大事なのは買取や日々の品出しといった普通の古本屋業務。ちょっと変わったことをやりたい気持ちと、選書の良い普通の古本屋がやりたい気持ちと、両方ある。

開店。この日は平日にも関わらずお客さんが多かった。3人に1人くらいは海外の方だったかもしれない。店頭買取5件。最近出版されたサブカルチャー/ライフスタイル系の本や文芸誌など。ありがたい。ウェブショップのほうもけっこう動きがあった。ミクさんが11月に行う自主上映会のチラシを持ってきてくれる。1995年公開の『パーティーガール』4Kレストア版。燦庫にて。YOMSの営業時間とかぶっているけど、なんとか時間を作りたい。

翻訳を頼んでいた友人から返事来る。これであとはまとめるだけだ。できるだけ早めにやってしまわないと。明日の営業時間中もずっとこの作業やってようかな。

今日はもう帰ります。

2025年10月6日月曜日

まどトーク(2025年10月05~06日)

04日(土)夜

閉店後、本の発送。ビールとチーズを買い、店で飲みながら山田勇男『Feel』(2004年)見る。作家本人の意識は60年代アングラなのかもしれないけど、モデルの女性の服装やヘアメイクがかなり2004年の雰囲気が強く、音楽はタンゴで、タイトルはFeelだし、なんとなくいびつな質感の作品になっている。当時の東京を思い出した。帳簿付け。

帰宅。まどが奥田亜紀子さんやメグマイルランドさんなど漫画家仲間の方々と作業通話している。横で聞いていると「漫画家の人達はこういうところが気になっているのか」と発見があり、とても楽しい。しかし自分が会話に入ったら絶対に変な空気になるので、気配を殺している。まどはたまに「今、夫が帰ってきました」と言ったりするけど、他の方々に気を使わせていないだろうか。風呂に入り、オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』読み始め、寝る。


05日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはん、お弁当の準備。まどはこの日高松市美術館で石田尚志さんとトーク。だいぶ緊張している様子。

外出。店に寄り、郵便局まで歩いて本の発送。くつわ堂に入って少し読書。

開店の準備をしていると、石田尚志さんが来店。店のこともご存知だったとは知らず、驚いた。ご挨拶できて良かった。そのまま開店。品出し、発送準備進める。兵庫のリトルレンズ文芸舎さんより、徘徊系フリーペーパー『クロウラー』が届く。今回届いたのは兵庫県加西市の大正生命ビル(もちろん、Tobira RecordsとVoidも取り上げられている)編のVol.4と、岐阜県岐阜市の繊維問屋街編のVol.5。街歩き好きの人には目に留まる内容だ。

14時になり、高松市美術館へと向かう。美術館入口のロビーにたくさんの椅子が並べられている。文芸批評家の安藤礼二さんがいらっしゃっていて、自分もご挨拶する。まどに促されて最前列の席に座る。トークは石田さんさすがしゃべり慣れているなと感じたけれど、まども積極的に話していた。淺井裕介と多摩美の授業でグラウンドに絵を描いた映像を見れたのが良かった。害虫駆除のアルバイトの話も、想像するとゾッとするけど、面白かった。壁一面に〇〇〇〇がいて波打っており、それを目の当たりにした石田さんは「視界の真横あたりにうごめいているものこそ描かなければいけないのではないか」と感じた、という話。

店に戻る。蒸し暑くて途中アイスを買った。品出し、均一本補充など。疲れたのか、夜にどうも気分が落ちてしまった。特に何も大きな失敗はしていないから、別にいいんだけど。

閉店後、本の発送。またビールを買って作業部屋へ。少し本を読んで絵の続きをやる。東京の都立家政にあるギャラリー『スタジオ35分』のやっているPodcastに、先日YOMSに来てくれた池野詩織さんが出演している回があったので聞いてみる。佐渡のことについてたくさん話していて(佐渡を撮影した写真を35分で展示したようだ)、自分もまた行きたいなと改めて思った。

帰宅、シャワー。まどは石田さんと晩ごはんを食べに行っていた。いろいろお話できたようだ。多摩美で石田さんが教えている生徒さんの中には漫画家志望の方も多いようで、まどの漫画をみんな知っていたそう。うれしいな。『ルバイヤート』読み終えて寝る。


06日(月)

朝7時半に起きる。二度寝せず、朝ごはんを食べながらアンリ・フェスクール『子供たちの遊び』見る。15分ほどの短い映画で、話もごくシンプルなもの。1913年作品。洗濯物をたたむ。

まどは家でネームをやるとのことで、1人で外出。売上金を銀行に預けて南へ。岸政彦、柴崎友香『大阪』読み始める。岸政彦さんは今度写真集も出版されるらしい。ノートにドローイング。まずまずうまくいく。作業部屋へ行き、絵の続き少しやる。

開店。品出し、発送準備進める。つくばの土田君より、新作のカセットテープが届く。リズムの少しぎくしゃくした感じも愛らしい、暖かいムードにあふれた宅録集。振り込みして早速店頭に出す。来週の東京での予定を立てるが、行きたいと思っていた展覧会がことごとく休みで驚く。まあしょうがないか。この日も多摩美の学生さんが寄ってくれた。

今日はこれからまた絵。明日は定休日、だらだらしたいけどどうなるか。


2025年10月4日土曜日

すぐどこかに(2025年10月03~04日)

02日(木)夜

閉店後、在庫整理。早く帰ろうかなと思っていたのが、明日から瀬戸芸でお客さんが増えるはずだと思うと気合が入り、品出し開始。文学、宗教関連などを中心に出していく。その後帳簿付け。

23時半に帰宅。シャワーを浴びて、松下竜一『豆腐屋の四季』読み終えて寝る。


03日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、一つ用事を済ませる。『美術手帖』1970年12月号読み始める。特集は「行為する芸術家たち」で、松沢宥、風倉匠、小杉武久、糸井貫二、GUNの前山忠などが取り上げられている。巻頭のヨシダヨシエの文章では荒木経惟が飯村隆彦を引き合いに出して語られており、時代を感じさせる。正直文章の内容は観念的すぎてあまり読む意味がないように思えるが、さらっと目を通していきたい。付録としてジョン・ケージ『マルセル・デュシャンのための音楽』(演奏は高橋アキ)が収録されたソノシートがついていたようだけど、あいにく欠品で残念。

作業部屋に行き、絵の続き。詰まってきていたので一度壊す。映画監督の川上さわさんがゲスト出演している、わたしのような天気(個人名)という方のやっているPodcast『物語に支配されたこのからだ』第2回を聴く。『ほろ酔いラブトーク』とのことで恋愛について話しているが、開始数分で非常にクイア性に富む内容にまで話が展開していき、お2人のテンポの良さもありぐんぐん引き込まれる。また改めて聴こう。

開店。品出しなど進める。久しぶりにCDRも焼く。雨が降ったり止んだりの嫌な天気で、頭痛はするし胃の調子もいまいち。

この日は早めに切り上げ、22時頃に家に帰る。COMIC熱帯で公開された奥田亜紀子さんの新作マンガ『シューリンガンの息子』読む。奥田さんならではのマジックリアリズム的な場面転換の鮮やかさに、今日的なトピックがいくつも盛り込まれている。いろんなアングルからの描き分けも楽しい。シャワー浴びて、美術手帖少し読み進めて寝る。


04日(土)

朝7時半に起きる。けっこう寝れたはずだけど、天気のせいかまだ眠い。外は曇っていて暗い。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。うとうとしつつ美術手帖読み終える。特集「行為する芸術家」の文章のほとんどは、やはり現在では読むに堪えないものだった。GUNの前山忠とPLAYの文章はまだ良かったか。オットー・ミュールのマテリアル・アクションの紹介記事や、秋山邦晴によるジョン・ケージについての文章もあった。

開店。瀬戸芸秋会期初日の昨日はそれほど人出はなかったが、この日はお客さんが多かった。品出し、発送準備進める。この日はtooniceでMaher Sharal Hash Bazのライブがあり、工藤冬里さん、ゑでいまぁこんのお2人、さっこが別々のタイミングで来店。さっこと能やこんぴら歌舞伎の話をする。岡山のNURIさんが3345でDJ予定のsakiさんを連れて来てくれた。

そういえば…とも言ってられないほど近い予定だけど、14日火曜日は東京にいるのだった。田中菫さんの個展を見て、それから音楽イベントに行く予定。

どれだけ周りが良い人ばかりでも、「この安心しきった状態はお互いにとって良くないんじゃないか」と考えてしまい、すぐどこかに行きたくなる。それが結果的に自分の人生の飛躍を生んでいる気がする。周りの人達への敬意は失いたくないし、不義理はせずにいきたいが。

今日はどうしよう、疲れたな。

2025年10月2日木曜日

福岡旅行(2025年09月28日~10月02日)

27日(土)夜

閉店後、コンビニで本の発送。店に戻り、荷物を取ってことでんで高松駅へと向かう。

22時半発の夜行バスに乗り、福岡へ。車内で植草甚一『ジャズは海をわたる』読み始める。ESPやBYGなど、自分の好きなレーベルについて多く語られていて楽しい。夜明け頃にちょうど壇ノ浦PAで休憩、関門海峡を見ることができた。


28日(日)

朝8時前、博多駅前に到着。とても大きな駅。今まで見た駅の中で一番くらい大きく感じる。近くのサウナで朝風呂。博多駅近くで割高だったけど、きれいなところだったしさっぱりできた。

佐賀から戻る途中で福岡に寄っていたメグマイルランドさんと喫茶店で待ち合わせ、いろいろお話。ギャラリーに勤めていた時のこと、アイルランド音楽、佐賀での幼少期のこと、漫画を描き始めたきっかけ、などなど。メグさんはいろんな物事に興味を持っている様子が作品にも反映されていて、今後どう展開していくのかわくわくさせられる。よく調べずに喫茶店を指定したらかなりたばこの匂いがするお店で、申し訳ない気分になった。すみません。

メグさんと分かれ、地下鉄に乗り天神中央公園へ。昨日からNOT NEW MARKETというイベントが行われており、鳥取のがふさんや久留米の鋤田収集事務所さんが出店中。がふの長谷川さんと久しぶりに話す。長谷川さんとは地元が近く、なんとなく勝手に新潟ぽい(北国ぽい?)人だなあといつも思っている。話すテンポの波長が合うというか、聞いていて落ち着く。ネットのポーチを購入。他のブースでも100円のシングルレコードを3枚買った。鋤田さんは諸事情あり設営中、明日また会うし挨拶だけして出る。

中央公園にあるアクロス福岡をささっと見学。先日九州大学の企画でレム・コールハースの講演が行われていた。設計はエミリオ・アンバース。正面から見た時の緑のボリュームと、側面・背面のガラスとの対比。正面の段になっている構造は建物内部の吹き抜けにも見られ、建物の中にまたいくつもの建物があるような視覚効果を生んでいる。

歩いて赤のれんというラーメン屋へ行く。後藤慎太郎さん(お会いしたことはない)がおすすめしてくれた。10人くらい並んでいたが回転が速く、すぐに入店。ラーメン、半チャーハン、餃子3つで780円。この立地で今時この値段は安い。ラーメンはあまりしつこくなく、とても食べやすかった。

再び地下鉄に乗り、六本松へ。古書店・徘徊堂さんに行く。店内にはところどころに在庫が積まれている。曽根中生自伝、いましろたかし/狩撫麻礼『タコポン』など欲しい本がたくさんあったが、絞って高野慎三『貸本マンガと戦後の風景』購入。ちょうど山田勇男の映画を見たところだったし、ちょうどいいタイミングだった。

天神に戻り、レコード店めぐり。一番行きたかったSEXTANSがなぜかお休みで残念だったけど、ボーダーラインレコーズでCD5枚ほど購入。SUGAR MINOTTのワッキーズからのアルバム、Staubgoldからのfaustの未発表音源集、ほか日本のインディーズのものを買った。

ホテルに荷物を預け、薬院へ。あまねや工芸店に行き、メキシコのグラスを買う。厚めでおおぶりのもの。店主さんは閉店15分に来た自分にもいろいろなことを話してくださった。近くのカフェで少し休憩。

本屋青旗に行き、TOKYO ART BOOK FAIRの東さんと合流。青旗スタッフの中村さんはYOMSのSNSをチェックしてくださっているようだ。店内では、oar pressから作品集出版に関連して木下理子さんの個展を開催中。デザインを手がけた明津設計さんの文章もリーフレットで配布されていて、とても良い。『小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書4』購入。女性映画監督の特集で、面白そうだ。

青旗を出て、東さんと川崎さんと少し歩き、居酒屋へ入る。小さいがいろんなお魚が食べられる小料理店といった雰囲気のお店で、アワビや鯨など普段あまり食べることのない海鮮をいただいた。建築や海外の出版/アートブックフェア事情、エディトリアルデザインなど、貴重な話がいろいろできた。川崎さんと商売の話も少しする。

ホテルに戻る。道中に見かけた屋台は想像よりもおしゃれな雰囲気だったが、もっとディープな雰囲気の場所もあるのだろう。シャワーを浴びてランドリーで洗濯。乾燥機なかなか時間がかかる。新潟のホテルでも同じ失敗をしたような。『ジャズは海をわたる』読み終え、向井一太郎・向井周太郎『ふすま』読み始める。なんとか洗濯物が乾いた頃にはもう1時。さっさと寝る。


29日(月)

朝7時半に起きる。顔を洗って荷物をまとめ、さっさと出る。ホテル近くの『弥太郎うどん』に行くが、以前24時間営業だったのが最近変わってしまったようで、開いていなかった。この時間帯朝ごはんにうどん食べたい人は多そうだけどな。しゃれた雰囲気の天神地下街にあるうどん屋さんで食べる。

西鉄に乗って大宰府へ。天満宮への参道を、梅が枝餅を買って食べながら歩く。雨降りそう。藤本壮介設計の太宰府天満宮仮殿を見る。御帳と几帳のデザインはMame Kurogouchi。この仮殿は現在改装中の本殿に代わり建てられたもので、来年解体される予定。屋根の上には草木が生い茂っている。海外からの観光客が多い。おみくじ引く、大吉。遊園地の入り口付近にあるローレンス・ウィナー作品も見る。ライアン・ガンダー作品は現在非公開になっている模様。大宰府天満宮で見れる現代美術作品はコンセプチュアルな作風のものが多い。昨日東さんと川崎さんに聞いた話でも、天満宮側がかなり意欲的な方々のようだった。アートブックフェアをやった時も感触が良かったらしい。

大宰府駅近くにある喫茶店『風見鶏』でアイスオレを飲み休憩。店内はオルゴールが流れている。『ふすま』続き読む。言葉遊びのような言い回しが多く、どうも気持ちが入っていかない。表紙にモホイ=ナジのドローイングが使われていて期待したのにな。

再び西鉄に乗り、久留米へと向かう。雨が強くなってきた。『ふすま』読み終える。タイキさんと合流し、車に乗せてもらってMINOU BOOKSへ行く。鋤田さんは少し遅くなる模様。本見て、カフェスペースで近況など話す。INA『20光年』購入。まどもそういえば読みたがっていたなと思い出し、お土産も兼ねて買った。鋤田さんと合流し、ピーコックという老舗の洋食屋でランチ。その後鋤田さんのお店へ。タイキさんと鋤田さんの会話を聞いているだけでも面白い。2人の問題意識は共感できる。塗装のはがれが良い加減になっている犬の置物を購入。

鋤田さんは福岡市まで出店の片付けに向かい、自分はタイキさんにJR久留米駅まで送ってもらう。駅前の駐車場で立ち話。タイキさんは特に商売というわけでもなく日々いろんなモノをいろんなところから買い付け、それを信頼できる人に安価で売るか、譲るかしている。タイキさんのモノと貨幣経済の関係性についての考えはこの世の中では非常に独特なのかもしれないけど、自分はすごくまっとうなことを言っているように感じるし、背筋が伸びる気持ちになる。この日はアート周辺の経済について話した。なんとなく横須賀の朝田翔一郎さんのことを思い出したので、朝田さんのことも「こんな人がいるんですよ」と伝えた。

JRで2時間ほどかけ、小倉へと向かう。車窓に田園風景が広がっている。『20光年』を早速読み終え、松下竜一『豆腐屋の四季』読み始める。徘徊堂さんにも松下竜一の本が何冊かあって気になったけど、松下は大分生まれだった。電車は下校/退勤の時間帯の割にそれほど混まず、快適。

小倉着。想像以上に大きな駅。夜行バスの発車場所を確認し、九州唯一のストリップ劇場『A級小倉』で一番最後の回の開始時間を確認。店先のおじいさんに聞いてみると「21時半かそんくらい。前後もするけどまあ21時15分に来てたら間違いない」とのこと。とりあえず「グリーンランド」というサウナへ行き、汗を流す。館内着のハーフパンツが脱衣所に畳んで重ねられていて、サウナに入る時や脱衣所で休憩する時はそれをはくようだったので、そうした。出て、少しふらふらと歩く。老舗の角打ちは割と早めに閉まるようで、夜になると開いているのは新しめのお店ばかりになる。資さんうどんを見つけ、よく聞く名前だなと気になって初訪問。安いしおいしかった。福岡のうどんは香川と全然違うけど良いな。A級小倉のほぼ隣にある、24時間営業の焼肉居酒屋『白頭山』に入る。カウンターに座り赤星と枝豆、鶏の唐揚げ。お通しはキムチ。一人で飲みながらゆっくり本が読める。

風呂に入ってさっぱりし、お腹も満たされたところで、A級小倉に入る。前にストリップへ行ったのは松山ブックマルシェ出店時のニュー道後ミュージックで、約一年前のこと。劇場内は広く、既にたくさんのお客さんがいる。女性も数名。道後よりも入場料が割高だけれど、その分出演する演者さんの数が多い。バスの時間もあり全てのパフォーマンスを見ることはできなかったけど、5人中4人を見ることができた。それぞれ演出に趣向が凝らされている。暗転から照明がついてオタクっぽい?キャラクターの演者さんが登場した瞬間、最前の常連のお客さん数名がいつの間にか公式のハチマキをつけていたのには「すごい」と感心(しっかりオタ芸もやっていた)。ほか、天井から吊り下げた布に体を絡ませて回ったりと幻想的な演技が特徴的な方もいた。ストリップはユーモアも多く、「別に脱がなくても楽しめるんじゃないか」と思える瞬間もあるけど、エロ込みで成立しているはずだし、それゆえに大真面目に語られづらいのもまた面白い。不思議な位置にある芸能だなと思う。

バスに乗って高松へ。


30日(火)

朝8時頃に高松に着き、電車に乗って帰宅。荷物を片づけて、10時過ぎまでベッドで寝る。

まどと大宰府で買ったお土産の梅が枝餅を食べるが、ちょっと固い。南へ行き、旅行中のことなど話す。読書。ノートにドローイングも描くが、最近あまり描いてないせいかいまいち調子出ず。出て、パンを買ってグリーンのベンチで食べた。

店へ。発送がたまっているので進める。メールの返信。ついでに開けていると、お客さんがやってきて少し売れた。買取についての相談も受ける。ripple coffeeさんが「深夜珈琲」に出していた本や雑誌を車で持ってきてくれた。助かります。前回よりも反応があったようでうれしい。今後も続けていくとのこと。

18時過ぎに店を出て、スーパーに寄って帰る。まどが味噌汁と豚しゃぶを作ってくれていた。自分は空心菜炒めを作る。晩ごはんはネギトロ丼と空心菜炒めと味噌汁。豚しゃぶは明日のおかずに取っておく。

風呂に入り、内田吐夢『血槍富士』見る。先日聞いた『ゼーロンの背中』でも言及されていて気になった映画。中国より復員した内田吐夢の戦後第一作で、企画がマキノ雅弘の弟・マキノ満男、企画協力が伊藤大輔、小津安二郎、清水宏、溝口健二とものすごい面子。90分ほどの尺で登場人物たちのキャラクターが細かく描かれていて、特に子供たちの愛らしさが印象に残る。終盤の立ち回りの無残さ。


01日(水)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、根菜の煮物を作る。お弁当の用意。洗濯。まどは先に外出し、自分は先月分のレシートの整理と家賃の振り込み。

外出、店へ。在庫整理を進める。そのまま開店。瀬戸芸の秋会期はあさって3日からだけど、既に国内外から観光客が増えてきているようだ。この日は少しだらけたのと、冷蔵庫に入れていたペットボトルのお茶が少し悪くなっていたようで胃を痛めてしまい、あまり作業進まず。

閉店。胃の調子が回復してきたので、ブログの更新など23時過ぎまでがんばる。帰宅、風呂に入って寝る。


02日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。まどと南へ行き、『豆腐屋の四季』続き読む。ノートにドローイング。この日も調子は相変わらずいまいち、しかしなんとか1枚完成させる。

開店。本の査定と在庫整理を進める。BOOK WEEKENDが終わって以降棚への補充がままならず、ところどころ隙間が開いてしまっている。早く埋めてしまいたい。最近は均一本がよく売れている。まめに来てくれる常連さんも増えた気がする。もっと期待に応えられるようなお店にしたい。

SNSを見るといろんな情報が入ってくる。今月のちくま学芸文庫はどれも面白そう。来週末、三木町で鎌倉芳太郎に関するシンポジウムが行われるようだ。東京都現代美術館で年末からソル・ルウィット展が始まる。

今日はこれから在庫整理の続きをやり、少しゆっくりする。

2025年9月27日土曜日

zineのイメージ(2025年09月26~27日)

25日(木)夜

閉店後、本の発送。作業部屋でチューハイを飲み、マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』続き読む。絵の続き。なんか大失敗したかも。

24時頃帰宅。シャワー浴びて、また少し読書して寝る。


26日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。石破首相の国連総会での演説を聞く。パレスチナ国家承認の件については歯切れ悪く感じたものの、同意できる点の多い内容。

外出。雨に降られる。昨日やるはずだったripple coffeeさんへの搬入を小雨のせいでこの日に延期したけど、結局この日も雨。最近天候が読めない。本を入れた木箱にビニール袋をかぶせて運ぶ。雨やんだ。rippleさんはお客さんで満席になっていた。海外からの人も多いようだ。古着屋Honeyさんの持ってきた閲覧用の古本がロバート・クラムやRat Fink、Destroy All Monsters、エドワード・ゴーリーの家の写真集などとても興味深い内容のものばかり。マリファナ料理のレシピ本なんかもあり、西海岸らしさを感じさせる。日本の”This"という雑誌、小山田圭吾、砂原良徳、中原昌也、常盤響の4人が西海岸買い付けツアーに行くという企画がメインでとても面白そう。90年代の余裕を感じる。

店に戻る。作業部屋で少し読書。

開店。この日は開店早々に段ボール3箱持ち込み、他2件店頭買取。忙しい。発送準備。昨日あきちゃんが納品してくれたzineを品出しする。あきちゃんは日頃からSNSに作ったものを投稿していて、あまり「自分はこうだ」と決め過ぎずにいろいろ試している感じが伝わってくるのがいい。今回のzineは8Pほどの小さなものだけど、自分の中のzineのイメージに近いと思ったし、最近店で仕入れている自主制作の冊子はかなりしっかりとしたつくりのものが多かったので、なんとなくタイミング的にも良かった。初心に帰るような気持ちになれた。

閉店後、早めに帰る。ヨーグルトを食べ、SNSをだらだら見ていると、日本の実験映像、自主映画などにやたらと詳しいフランスの方のXアカウントを発見。自分もいろいろ調べる。ためになるが、この人は一体どうやってこれらの映画を見ているのだろうか。日本に住んでいるわけでもなさそうだけど。

シャワーを浴び、旅行の準備をする。まどがメグマイルランドさんとLINEしていると、どうやらメグさんも28日に福岡にいるようで、自分もメグさんのLINEを教えてもらい、朝一緒に喫茶店へ行くことになる。楽しみ。メグさんと会うのは10か月ぶりくらいか。『壁に聴く』読み終え、寝る。


27日(土)

朝6時半頃に起きて、二度寝。緊張する面子に混じってDJをやることになり、焦る夢を見た。8時半に目が覚める。

まどとripple coffeeさんへ行き、モーニング。早速1冊売れていたようでうれしい。Honeyさん所有の古本を改めて見る。植草甚一『ジャズは海を渡る』読み始める。フリージャズ、特にESPやBYGなどの話題が多いようだ。読み進めるのが楽しみ。

スーパーでお弁当を買って店へ。開店。品出し、均一本補充、発送準備進める。瀬戸芸関連で香川でも展示を控えている淺井裕介が来てくれる。今回はパートナーの方も香川でご用事があるようで、夫婦での来店。淺井さんともそろそろ知り合って20年経つな。まどが来週末高松市美術館でトークする石田尚志さんと淺井さんはどちらも多摩美で教えているというのもあり知り合いのようで、石田さんの話もした。淺井さんは石田さんが地面に水で描いている映像を見て、石田さんは淺井さんがマスキングテープで壁に描いているのを見てお互いにシンパシーを感じたとか。良い話だ。まども少し経ってからやってきて、いろいろ話すことができた。その後、羊雲のちえみさんが小説家の乗代雄介さんを連れて来てくれる。乗代さんは岡山に定期的に来られているが、四国は今回が初めてとのこと。以前から作品を拝読していたので、少しお話できてうれしかった。夜になり竹内さん来る。仕事終わりで、いつものロックな感じではなくシャツ姿だった。久しぶりにいろいろ話した。この日は店頭買取2件。夜は発送が立て込み、若干焦る。

夕ご飯のお弁当を食べながら、昨日検索して見つけた山田勇男『夜のフラグメント』見る。1996年の作品(サイレント)。山田勇男は天井桟敷に参加していて、寺山修司の映画の美術なども担当し、北冬書房やワイズ出版の書籍の装幀なども手掛けているらしい。そういえば、この映画のテロップにも使われていた大正モダンを思わせる描き文字には見覚えがあるな。映画は、個人的に寺山などのいわゆる日本のアングラよりはアラン・レネやロブ=グリエを思い出した。情念の温度がそれほど高くなく、世界観に入っていきやすかった。

今日はこれから夜行バスに乗って福岡に行く。

2025年9月25日木曜日

変な天気(2025年09月23~25日)

22日(月)夜

閉店後、発送準備。BOOK WEEKEND明けで件数がたまっていて、なかなか時間がかかる。2件残してこの日は打ち止め。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、早めに寝る。


23日(火・祝)

朝8時に起きる。この日は火曜日だけど祝日なので特別営業。朝ごはん、お弁当の準備。

外出、南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進める。

「[受容価値を軸にすえる]アプローチは、独創性のような、芸術的価値の源として広く認められている要素を芸術的価値として説明できないという、ただその点だけからしても、批判されるべきアプローチである。」(p115)

100均でセロハンテープやビニール袋などを買う。作業部屋に行き、絵の続き。

開店。品出し、発送準備など進める。Angelo Noce Santoro "For You"(オランダのプログレバンド、Cosmic Dealerの元メンバーのソロ作)を聴いていると、クラウトロック好きというお客さんが「この音楽、何ですか」と聞いてくれて、とてもうれしい。昼ごろ、odd eyesというバンドのボーカルでDJもやっているwhatmanさんが来てくれる。以前もYOMSに来てくださったことがあるようだ。小説や映画の話をいろいろする。共通の知人は多いけど、話すのは初めて。whatmanさんは終始ものすごい勢いで話すので、自分はずっと「あー」「なるほど」くらいしか言えなかったけど楽しかった。なぜか2度来店(全然いいんですが)。夜、久しぶりに但馬さんが来てくれた。まどから預かっていたものを渡し、お互いの近況や商店街の変化についてなど話す。以前はブランドの旗艦店も多かった丸亀町商店街も、ここ数年は大型チェーン店が増えてきた。今後はどうなるだろう。この日は全体的に若いお客さんが多かった。

閉店後、梱包や発送、帳簿付け。少し早めに帰る。風呂に入り、本を読んで寝る。


24日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。明日の朝、ripple coffeeさんへ27日の出店用の雑誌やzineを搬入させてもらうことにする。

また南に行き、読書。

「わたしは分析というラベルを、批評の中のより広範な作業を指すものとしてとっておいたーー解釈はその中の主導的な作業のひとつであるが、唯一の作業ではない。分析という作業は、当の芸術作品がいかに機能しているか、を説明する作業である。(略)芸術作品については、作品の意味に関わらない説明がなされることもありうるのだから、解釈が分析の全体を占めることはけっしてない。解釈は、ただ分析の中の最も目立つ作業のひとつだ、というだけである。」(p176-177)

まどと分かれて、レターパックを買い、無印でお香やノートを買う。

開店。均一本の補充、品出し少し。精力的に買ってくださるお客さんが何人か来られる。郵便局から送ってしまいたいということで梱包したりもしたので、県外からだろうか。たまっていたレシートの入力。途中から異様な疲労感に襲われ、夜はCDRを焼いたりする。

CAN "The Lost Tapes"を聴いていて、自分はCANみたいな店がやりたいのかな、となんとなく思った。ポップでサイケデリックでグルーヴがあって聞きやすいけど、聞き込むといろんな音楽の要素が入っていることがわかるし、凝り性で物知り。インテリだけどあんまりそう見えないのもいい。

閉店後、すぐに帰宅。YouTubeで無料配信されている、川島雄三『幕末太陽傳』を途中まで見る。フランキー堺すごい。シャワーを浴びて、『批評について』を読み終えて寝る。


25日(木)

朝8時に起きる。よく寝た。『幕末太陽傳』を見終えてごはん。お弁当の準備。

まどと外出、また南に行く。最近季節の変わり目だからかなんだかはっきりしない天気が続いていて、家でゆったりするような気分にならない。マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』読み始める。ダルウィーシュはパレスチナを代表する詩人で、ちくま文庫で出た『パレスチナ詩集』はこれの改訂版のようだ。

小雨が降ってきたので、ripple coffeeへの搬入は明日に持ち越し。作業部屋に行き、少しだけ絵の続き。集中して取り組みたい気持ちが強まっている。

店の前を掃除して開店。品出しなど進めるが、この日もどうもやる気起こらず。天気のせいにする。アイス食べた。カンデラのあきちゃんがzineを持ってきてくれる。ドローイングを収めた8Pほどのもので、手描きのシールがついている。200円。最近YOMSで仕入れる冊子もきちんとしたつくりのものが増えてきて、こういうのばかり扱っている店と思われるのもちょっとどうなんだろう…と思っていたのでちょうどいいタイミングだった。あきちゃんはSNSを見るだけでも(作品になるならないはおいといて)とりあえずいろいろ作ってみている雰囲気が伝わってきて、とても良い感じ。夜は文字起こし作業。来月半ばくらいには、TさんSさんにテキストを送りたいが…。

今日はこれからzineの選書、絵の続き。

2025年9月22日月曜日

BOOK WEEKEND(2025年09月21~22日)

20日(土)夜

出店の準備は思ったよりも早く完了。車に荷物を載せて家に帰る。風呂に入り、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』少しだけ読んで早めに寝る。


21日(日)

朝6時に起きる。朝ごはんを食べ、7時に家を出る。

BOOK WEEKEND当日。搬入がかなり早く完了したので、DJの音出しもやる。時間が余っているのをいいことに、この日かける自分のセットをほぼ丸々やった。リラックスしてやれて気持ちがいい。小腹がすいたので外でうどん食べた。

11時に開場。披雲閣の前には行列ができていたとのこと。イベントはお客さんが途切れることなく続き、何往復かして本を吟味する方も多く、熱気があった。玉藻公園はアクセスも良いし、入場料は必要だけれどその分来るお客さんは「真剣に見よう」という姿勢になるのかもしれない。いろんな人に久々に会えた。DJ中はまどに店番してもらい、まどは久しぶりに本を売って刺激になった様子。DJもお客さんみんなゆるく聞いてくれた(小さな男の子がゲームやりながら少しのってくれているのがうれしかった)し、うまくやれた。自分も2冊ほど購入。

選曲のセットリストは以下。YouTubeのプレイリストにもまとめました。
1.What Reason Could I Give / Ornette Coleman
2.Locomotion / Martial Cohen-Solal
3.Gisela (Lion’s Rock) / Fitz Gore & The Talismen
4.Para Haser Música, Para Haser / Miguel Y El Comité
5.El Nuevo Prometeo / Los Pirañas
6.Ondyaiya / Duo Ouro Negro
7.Love And Death / Ebo Taylor
8.Lady Samba / Waltel Branco
9.Zamba del Que Se Queda / Eduardo Lagos
10.Thiante / Wau Wau Collectif
11.I Love A Groove / Ken Nordine

イベント終了し、荷物をYOMSへと運ぶ。まどと合流して仏生山温泉へ。仏生山温泉は今YOMSと同じ火曜定休になってしまったので、かなり久々に来た。食堂に入るとさっき会ったばかりのまいこさんとまた会う。カレーを食べた。この日は日曜ということもあって家族連れが多かったものの、子供たちはみんなおとなしくお湯につかっていてかわいかった。ブックオフに寄り、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき 賢明な破局論にむけて』と中井久夫『隣りの病』購入。

スーパーに寄って帰宅。ビールを飲みながら、田中登『㊙色情めす市場』見る。おとといキングジョーさんからおすすめしていただいた映画で、大阪の西成が舞台。空の白さからホコリっぽいまぶしさの伝わってくるモノクロの映画が好きだ(吉田喜重の『情炎』や『煉獄エロイカ』もそういう雰囲気がある)。芹明香が一人で気怠く歩いているだけで美しい。それを打ち砕くような花柳幻舟の演技。しかし救いのない話だ。傑作だと思うけど、おすすめしにくい。

花柳幻舟について調べて寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。昨日スーパーで買ったベーグルと豆乳ココア、ヨーグルトで朝ごはん。そうじ、筋トレ。

レンタカーを返し、店に行く。昨日の出店で出した本の片付け。まずまず良いところまで終える。tomoさんやってなかった。マルナカまで惣菜を買いに行く。

開店。片付け完了。昨日の売り上げの帳簿付けをしてみると、かなり売り上げは良かった。zineがけっこう売れたり、単価の高い商品も売れていて、お客さんの意気込みの高さを感じた。品出し、発送準備。カンデラのあきちゃん来てくれて、ドローイングzineを見せてくれる。今度改めて納品してくれることになった。絵についてもいろいろ話す。夜、アパッチさん来てくれる。イベントのことなどについていろいろお話。昨日のBOOK WEEKENDでの選曲も気にしてくれていてうれしい。

今日はまだこれから少し発送作業。

2025年9月20日土曜日

続々入荷(2025年09月18〜20日)

17日(水)夜

K/A/T/O Massacreの配信を見ながら帳簿付けなどの作業。QUEER NATIONSかっこよかった。本を発送し、スーパーでなんとなく乳酸菌飲料の16本パックを買ってみる。20%引きだった。店に戻って在庫整理と少しネット出品作業。

帰宅、風呂。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進めて寝る。


18日(木)

朝7時に起きる。かなり早起きできたのは乳酸菌飲料のおかげだろうか(単純な思考)。朝ごはん、筋トレ、お弁当の準備。

まどと外出。途中、傘を差しても歩いていられないほどの豪雨に逢う。アパートの駐輪場に避難。郵便局でレターパックを発送して南へ。少し読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み始める。ノートにドローイング。まどと政治のことや店のことなど話す。

ルヌガンガに寄って店へ。在庫整理。円盤(今は黒猫/山の湯の、と呼ぶべきか)の田口さんから冊子や7インチ(!)などのサンプルが届いていた。最近あまり連絡できておらず、ちょっと不義理している。申し訳ない。

開店。品出し、発送準備など進める。夜にまた大雨。天気がこう不安定だと客足にも大いに影響があるので、勘弁してほしい。大学生くらいの女の子のグループが入ってきて、みんな真剣に棚を見てくれてうれしかった。この日届いたNEUTRAL COLORS発行の冊子を品出し。冊子を自費出版するためのヒントがコンパクトにまとまっている”How to Book in Japan"と、京都の古物店itouの店内を撮影した写真(qpさんによる撮影)と店主の伊藤さんの文章(これが商品と空間の関係についての思索を綴っていてとても面白い)をまとめた『手に負えない空間』、『街は誰のもの?』の阿部航太さんも寄稿している雑誌”NEUTRAL COLORS”6号。

閉店後、コンビニに行き特に何も買わず出る。店に戻り、BOOK WEEKENDの主に搬入出に関する諸々の確認。搬出の時間が非常にタイトだけど、うまくいくのだろうか。自分よりも運営の方々のほうが何倍も大変なのは間違いないが。ブースの構成も練る。

帰宅。シャワーを浴び、早速itou『手に負えない空間』を読み終える。店主伊藤さんの文章はほとんど空間に関するもので、いわゆる骨董商の文章とはだいぶ趣きが異なる(タイトル通りと言えばそうなのだけど)。建築家の文章を読んでいる感覚に近い。qpさんによる店内の写真も、伊藤さんの文章が干渉することで見え方が変わってくる。


19日(金)

朝5時に目が覚めてしまう。いろいろ興奮する出来事が重なり、眠りが浅くなっているのだろうか。二度寝しようにもできず、気になっていた服部一成や𠮷田勝信のインタビューを読む。去年ジョンのサンの人達と行った東中野駅前のアフガニスタン料理店は、𠮷田勝信さんのお父さんが経営されているお店のようだ。

少し二度寝。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意をして外出。スーパーでコピー用紙を買う。店に荷物を置いて郵便局で発送。まどは県立図書館へ。作業部屋で少しキャンバスの続きをやる。

開店。この日はたくさんの本が届いた。再納品をお願いしていた福島の佐藤豊さんによる詩集『来る雨座』、東京の田中菫さんの新しい日記本『BABOSA NEGRA』、twelvebooksからも注文していた洋書がたくさん届く。菫さんの本をめくっていると性被害の描写があったので、本人了承のもと、ウェブショップなどの商品説明にその旨記載する(SNSで菫さんが被害に遭ったことは知っていた)。twelvebooksからの洋書はMartin Margiela Hermes Years、A magazineのsacai、Josef Albers、Ani Albers(Black Mountain Collegeでのテキスタイル作品に焦点を当てた作品集)、Le Corbusierと写真、ウィーンのクンストハレで行われた女性のコンピューターアート史の展覧会図録、Anish Kapoorのペインティング作品集、Larry Clark写真集。本当はもっと写真集を入れたかったけど、諸事情で次回に持ち越しになった。この日はとりあえず佐藤さんと菫さんの本を品出しした。

閉店後、スーパーに寄って早めに帰宅。ヨーグルトを食べて休憩。明日のお弁当用にカレー作る。菫さんの日記本を読む。男性に生まれた自分には辛い文章が続くが、一体「男性に生まれた」ことを自分は今後どう抱えて処理していくことになるのだろうか。


20日(土)

朝8時に起き、キャベツと大根の味噌汁を作って朝ごはん。洗濯物たたむ。お弁当の準備。

10時に待ち合わせ、話し合い。感触は良かったような気がするけど、どうなるだろう。

fragrantでたまにYOMSにも来てくれるアニーさん(と呼んだことはない。というかほとんど話したこともない)が料理を出すというので、まどと向かう。ぶどうのマリネ、サンマのフリット、ハムといちじく(どれももっときちんとした名前があったし、間違っているかもしれない)などをアイスティー飲みながらつまむ。おいしい。まどといろいろ図を描きながら話す。割とイメージができてきている。但馬さんに久しぶりに会う。

開店。この日はBOOK WEEKENDの選書をしながらの営業。出店がかなり久しぶりなので、どのくらいの量を用意すれば良いかいまいち掴めない。昨日届いた洋書のうち、マルジェラとsacaiを品出しする。反応があるといいんだけど。ミクさんがキングジョーさんを連れて来てくれる。ジョーさんは高松のご出身で、以前にも一度来てくださったことがあるようだった。恐れ多くも少しガレージパンクの話をする。「Swampratsとか好きです」と言うと「いいですねぇ」と親指を立ててくれた。他にも映画の話など。この日は割と自主制作のzineなどが多く売れた。

18時半から少し店を抜けて、レンタカーを借りに行く。戻ってからも準備の続き。帳簿付けをやり、21時過ぎに車を持って来て荷物を積む。本多すぎるかも。少なすぎるよりは良いか。

スーパーに寄って帰宅。シャワーを浴びて、『最後の講義』少しだけ続き読む。

明日は6時起き。早めに寝る。

2025年9月17日水曜日

お話(2025年09月16~17日)

15日(月)夜

閉店後、CDR焼く。明日ルクスでDJ機材を触らせてもらう予定で、この機会に全然音圧のない戦前録音のオペラやタンゴ、シャンソンなどもかけてみようと思う。

帰宅。洗い物をして歯を磨く。まどと少し話して、そのまま寝落ち。


16日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー。まどと外出し、南に入る。深沢七郎『笛吹川』読み進める。むごいことが実に淡々と起こる。スケッチブックにドローイング。

しかし、なんで自分はこんな週に2,3回も南珈琲に来ているのだろうか。タバコがけむたかったり、ヤンキーと隣り合ってうるさかったりすることもあるのに。イベントや展覧会をやる時にあえて普段あまり行かないお店や場所に緊張しながらフライヤーを置いてもらいに行くのにも近いような気がする。自分から必要な緊張感を摂取しに行ってる感じ。

耳鼻科に行っていたまどと合流し、綿谷でうどん。ジュンク堂で民俗学、建築、美術関連の本を見る。いろいろ発見があり楽しい。欲しい本が増えていく。fragrantで砂古口さんへの手土産にクッキーを買う。

歩いて砂古口さんのお宅へ。見覚えのあった建物で驚いた。お茶を飲みながら宮武外骨、笠置シヅ子、中原淳一、村山籌子、鎌倉芳太郎のお話など4時間弱。笠置シヅ子主演の市川崑『果てしなき情熱』の話もできた。今漫画のネーム作りに苦労しているまども積極的に質問。蔵書も一部見せていただき、『滑稽新聞』や『此花』の現物を始めて見ることができた。100年以上前の印刷物にしては状態がとても良い。砂古口さんが香川で出会った隠れ外骨フリークの話も面白かった。『ぐわいこつふあんくらぶニュース』バックナンバーをいただく。大切にしよう。

自宅に戻ると、ゴロゴロ雷が鳴り、雨が降り始めた。蒸し暑い。洗濯物を畳む。村山籌子の話が出たので、大三君にも連絡。

再び外出。よって屋に行き、すだち餃子や骨付鳥など食べる。この日は突き出しに小さいピザが出てきて驚いた(おいしかった。よって屋の突き出しはいつもおいしい)。まどとぽつりぽつり話す。本屋に寄って、砂古口さんとも話して、情報が大量に頭に流れ込んできた1日。

まどと別れて店へ。ルクスでDJ機材を触らせてもらうので、CDなどを準備。少しブログの更新もやる。

ルクスへ。まいちゃんと少し話してから練習。BOOK WEEKEND当日は45分間選曲する予定だけど、この日の後半はイベントと関係のない戦前録音のテノール歌手、ギリシャ民謡、メキシコのインディアンの祝詞(?)、タンゴ、シャンソンなどをかけてみた。そういう音源をこういう環境でかけたらどういう雰囲気になるのかやってみたかった。結果、悪くなかった。こういう音圧のないもっさりした音源だけで1時間くらいやってみても面白そうだ。数曲まいちゃんが良い反応をくれて、やる気が出た。ありがとう。

帰宅。シャワーを浴び、『笛吹川』読み終えて寝る。


17日(水)

朝8時半頃に起きる。この日はまどのほうが早く起きた。季節の変わり目だからか、最近朝に弱い。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレをしっかりめにやる。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』、久しぶりに少し読み進める。

店へ。やらなければと思っていた在庫整理作業。まだまだ蒸し暑い。ひと段落し、ご近所の美容室『ジュノン』の河田さんに相談。ドラッグストアで缶コーヒー、tomoさんでお惣菜買う。少しだけ絵の続き。面白くなりそうな気がする。

開店。発送、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。なんだかあっという間に時間が過ぎる。こずえちゃんと古本さんが来てくれて、いろいろ話す。こずえちゃんと『船の体育館』保存問題についていろいろ話した。古本さんは平野甲賀さんと杉浦康平がデザインを手がけた本を買ってくれて、どういった部分に反応したのかを細かく解説してくれた。普段仕事としてデザインをやっている方の視点はとても勉強になる。扇町の眞行寺さんが来月企画される落語会のチラシを持ってきてくださる。お寺にあるリソグラフで印刷しているそうで、とても良い雰囲気。以前から落語を生で見てみたいとは思っている。次回は行けるよう調整したいが、どうなるだろうか。

今日はまだもう少し仕事。週末の出店に向け雑誌をたくさん値付けしておきたい。

2025年9月15日月曜日

こつこつ日記(2025年09月13~15日)

12日(金)夜

閉店後、午前中にお預かりした本の査定。歌舞伎、特に坂東玉三郎関連のものが多い。ダニエル・シュミットの話とかもすれば良かったな。査定を終え、文字起こし作業続き。なんとなく、録音した時間の4倍ほどの作業時間が必要なことがわかってきた(一休み時間を含む)。残りの録音は3時間だから、予想作業時間は12時間…。

帰宅。シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録読み進めて寝る。まどは旅行帰りでかなり疲れている模様。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。先日痛めた腰が心配できちんと筋トレができない。ラジオ体操だけする。

外出、また南へ。『民藝』読み終える。倉敷ガラスの厚手のコップが欲しくなる。ノートにドローイング。店に行って在庫整理。昨日の買取先の方に査定金額をお電話し、了承取れる。振り込み。

開店。品出し、発送準備など進める。先月上映会を行った、阿部航太さん制作のドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』関連のzine2種を棚に出す。1つは映画制作にあたっての発端や過程、その中での阿部さんの思索をエッセイとしてまとめたもので、もう1つは映画に登場するグラフィティライター達との会話をコミックにしたもの。後者はイラストも写真も阿部さん自身が出掛けていて、表現の幅広さに驚かされる。

閉店後、ルクスに行く。今度の火曜日夜に少しDJ機材を触らせてもらうことに。ネグ君いて、ちゃゆう君も来て、少ししゃべって、ジントニック2杯飲んで出る。帰宅、シャワー。まどは南陀楼綾繁さんからの誘いで不忍ブックストリートのYouTube配信に出演していた。久しぶりにたくさんしゃべってストレス解消にもなったようだ。アーカイブを聞いてみると、南陀楼さんけっこうYOMSのこともほめてくださっていてうれしい。


14日(日)

朝9時前に起きる。なんだか変な夢を見た気がするけど忘れた。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物の片付け。

現在YouTubeで無料公開されているレオン&コシーニャ『オオカミの家』を見る前に勉強しておこうと思い、この映画のモチーフとなっている『コロニア・ディグニタ』について調べる。チリにあるドイツ系移民を中心とした入植地のようだ。設立の中心となったパウル・シェーファーは元ナチス党員で、子供への性虐待でドイツを追われた人物。生まれた直後から子供は親から引きはがされ、7歳からは365日毎日無償の強制労働が課せられる。規律を守れなければ処罰、拷問。シェーファーは2010年に死去しているが後継団体は今も存続しているらしい。軍事政権時代のチリ政府と密接なネットワークを築いていたというのも恐ろしい。

店に行き、在庫整理作業。朝起きるのが遅いとどうも午前中に時間が過ぎるのが早い。

開店。品出し、発送準備。9月後半の営業について改めて告知したり、昨日届いた『FANDOM MOVIE NOTES』を品出ししたり、洋書アートブック取り扱いに関してのメールを送ったり。なんだか慌ただしく過ぎた。洋書アートブックに関してはかなりの出費になるけど、あまり香川でこういうことをやっているお店はないだろうし、どんな反応があるか楽しみ。広島から愛媛へ帰省中だという山原さんが来てくれて、少し話す。山原さんは仕事も忙しくなってきているようだけど、けっこう東京などへも遊びに出ているらしい。こないだ行われた、リキッドルームでのパソコン音楽クラブのイベントの話など聞く。

閉店後、本を発送し、ビールを飲みながら『オオカミの家』見る。膨大な時間と手間がかけられているけど、ラフな部分もあるのが余計怖さを醸し出す。コロニアに関する部分は比喩表現が多いので、確かに何も予備知識なしで見たら話はわかりにくいのかもしれない。

帰宅。風呂。深沢七郎『笛吹川』を久しぶりに再読し始め、寝る。


15日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、そうじ。腰の痛みがだいぶ引いてきたので、久しぶりに筋トレ。まどのアドバイスでスクワットもやる。『笛吹川』少し読み進める。

店へ。ネット出品を1件やり、新しい板パネルに絵を描き始める。とりあえず白いガッシュを塗り広げてみた。いろんな色を重ねてみようと思う。

開店。品出し、発送準備、新規取り扱いの冊子についての連絡など。夜は文字起こし作業。映画の話になると、固有名詞や今配信になっているかを調べ始めてしまいなかなか時間がかかる。

今は一休みしているところ。もう少ししたらさらに作業したい。明日は砂古口さんと会う。

2025年9月12日金曜日

腰(2025年09月09~12日)

08日(月)夜

閉店後、レシートの入力やブログの更新などをやる。在庫整理。

帰宅、風呂。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


09日(火)

いつもより早く、朝7時に目が覚める。朝ごはんを食べて筋トレ、読書。

9時になり外出。レンタカーを借り、店で本の運搬用のカートンなどを積んで買取先へ。話をくださった古物業者さんは既に中で作業中、ご挨拶して自分も本の選別にかかる。今回は必要なものだけ買い取ってくれて良いとのことで少し楽な気持ちで向かったけれど、事前に本棚の写真はいただいていたものの、実際に入ってみると思ったよりも量が多い。合計おそらく1万冊弱に目を通し、文学、郷土、歴史民俗など中心にピックアップ。蔵書をお持ちだった方は医師をされていたそうで古い医学書やビジネス書が多かったが、これはどうにも買取が難しい。全体の量に比べれば買取可能な本は少なめだったけど、それでもありがたかった。先輩の古物業者さんの仕事ぶりを少し拝見できたのも良い経験になった。

一旦家に行き、シャワーを浴びて着替える。まどもお腹が減った様子。上原屋でうどん。そういえば上原屋はざるうどんの他に「冷やしうどん」があるが、これはいわゆるひやかけ(水でしめたうどんに冷たい出汁をかけて食べる)ではなく、水でしめたうどんが水を張ったボウルの中に入って出てきて、それをざるうどんと同じつゆで食べるというもの。これはあまり他のお店で見ないような気もする。

自民党総裁選の話などをしながら丸亀へ向かう。猪熊弦一郎現代美術館で大竹伸朗展『網膜』。国立近代美術館での展覧会からそれほど時間も経っていないように思えるけれど、今回の展示のほうが自分は楽しめた。大竹伸朗の展覧会はキャプションを見ながら「あの絵とこの絵はパッと見似たように見えるけど、制作年を見ると30年くらい時間の開きがあるんだな」と、時間の経過/ボキャブラリーの蓄積に思いを馳せるのが楽しい。今回の展示の網膜シリーズは90年代初期と2010年代以降の作品が中心に展示されており、同じシリーズで構成されているほうがそういった発見が起こりやすいような気がした。

よろずやさんへ行き、スツールを見る。経年加減が良い感じの青い木製スツールを1つ購入。

コメダに入って休憩。まどは広島、尾道、鞆の浦あたりを旅行したいようだが行程を決めかねている様子。どういう物事に興味があるのか聞き出して自分も少し調べたりする。コンサルタントみたいだな。読書。

びんび三昧で回転寿司を食べて、スーパーに寄って帰る。『愛の渇き』読み終え、ダリオ・アルジェント『4匹の蠅』見る。ホラーというよりはサスペンス。「おっ」と思わず声が出る変わった撮り方の箇所がいくつかあった。しかし脇役たちのキャラクターが強く、見ていてシリアスになったり笑ったり、感情が忙しい。少し冗長に感じる部分もあるし、4匹の蠅ってえっ、そこ?となったし、奇妙なアンバランスさが残る映画。

シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録を少し読み、寝る。


10日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。腕立てやる。

レンタカーを返し、南に入って『民藝』続き読む。益子はまた改めて行ってみたい。その後店に行き、昨日買い取った本の整理。かがんだ拍子に腰が「グキッ」となりかけてびびる。ぎっくり腰は恐ろしい。

開店。雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出し、発送準備、在庫整理進める。変な天気の割にはお客さんがけっこう来てくれて、それなりに売れた。自分は昨日の疲れもあってか、少しどんよりとした気分だった。

閉店後、帳簿付け、本の発送。作業部屋の整理。キャンバス少し進める。24時前に帰宅。シャワーを浴びて洗い物。少し本を読んで寝る。


11日(木)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。少し読書。

外出。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。完成。後でもう少し描き加えるかもしれない。今日はアルバイトN君が作業してくれる日なので片付け。冷蔵庫の掃除もする。

開店。火曜日に買い取った本を中心に品出し進める。この日は均一本やセットコミックがよく売れた。しゅう君が久々に来てくれて、いろいろ話す。ここ最近は勉強で忙しかったようだ。DJの予定を気にかけてくれてうれしい。次は21日のBOOK WEEKENDで選曲の予定。もう10日後だ。

閉店後、早めに帰宅。シャワー浴びて、ビールを飲みながらジャン=リュック・ゴダール『ウィークエンド』見る。途中の渋滞のシーンで、自分もそばで音だけ聞いていたまども「うるさいなー」となる。横移動のカメラ、スラップスティックな勢いはあるけどあまり笑えない怒号と血と暴力。自分はちょっと退屈に感じてしまった。


12日(金)

朝7時に起きる。まどはこの日尾道へ旅行兼取材。自分も早めに外出し、南に入る。『民藝』続き読み、ノートにドローイングを描く。

10時半、ご近所で出張買取。段ボール2箱分ほどで内容はいろいろ。歌舞伎や生け花関連など少し調べたいものもあり、後程査定額をご連絡してお振込みということにさせてもらう。店に戻り、在庫整理。

開店。品出しなど進める。均一本に哲学・思想関連の文庫本をごそっと追加。だいたいは岩波文庫旧版。高知の阿部航太さんから仕入れた、映画『街は誰のもの?』関連のzine2種のお金を振り込み。メール連絡。夜、暗くなった頃に激しい雷雨。瀬戸大橋線は通常運行している模様。良かった。ちゃゆう君来てくれる。

そろそろもう少し大きく動くべきなのかもしれない。

今日は残業して査定。

2025年9月8日月曜日

発送発送(2025年09月07~08日)

06日(土)夜

仕事終えて、ビール飲みながら映画。勅使川原宏『白い朝』見る。こないだ聴いた『ゼーロンの背中』でも取り上げられていた一本。激しい音と映像のカットアップに、かなり実験的な作品なのかなと最初は思わせられるが、だんだんと物語が浮かび上がってくる。トリュフォー『大人は判ってくれない』と同じ、遠心力を利用したアトラクションが登場。女の背中に手を触れて拒まれる男のシーンが良い。次、ヴィム・ヴェンダース『リヴァース・アングル』見る。1982年に撮影された、ヴェンダース初のアメリカ映画『ハメット』の製作過程をとらえたドキュメンタリー。

帰宅。シャワーを浴び、アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


07日(日)

朝起きて、ご飯を食べようと思ったらお米を炊いていなかった。お弁当用にとりあえず炊いて、まどに喫茶店に行こうかと声をかけるが、乗り気でないようだ。筋トレ。

南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み始める。

「わたしの考えでは、芸術作品の価値は、作家がその作品によって何を達成したのか、に結びついている。この価値を「成功価値」と呼ぼう。わたしが擁護するのは、この成功価値はいわゆる「受容価値」ーーすなわち鑑賞者が作品経験から引き出してくる価値ーーよりも優先されるべきだ、という考え方である。」(P12)

作業部屋に行き、キャンバスの続きを少しやる。自分がいろんな時期に試した要素をパッチワークのように一つの画面で組み合わせてみる(見る人がどう思うのかはわからないが)。いい感じ。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取1件。18時になり、丗界さんの『稿本 作者胎内十月圖 上』をウェブショップに30冊登録。同志社大学の「コテリキの会」で丗界さんがインタビューを受けた直後ということもあり、かなりの速さで売れていく。閉店後もできるところまで発送準備を進めた。

帰宅、シャワー。『愛の渇き』読み進める。『氷』や『アサイラム・ピース』は、自分が精神的に不安定だった頃の状態をフラッシュバックさせるような内容(特に『氷』)で、すごい作品だとは思うものの、正直読むのが辛かった。『愛の渇き』はそれらに比べるとだいぶ読みやすく感じる。それか、自分の精神状態が好転してうまく向き合えるようになったのだろうか?


08日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながら、黒沢清の『蛇の道』(2024年版)配信開始に合わせて行われたインタビュー動画を見る。90年代のVシネ作品についても多く語られていて、特に哀川翔の、自身の立ち姿についての意識の話が面白かった。あえて目立たないはずの後ろのほうに立って全身の姿が映るようにするのは、バストショットなどよりも自身の立ち姿こそが映えることをわかっているからだ、という話。

お弁当の準備、筋トレ。外出。まどとルヌガンガへ行き、注文していたガブリエレ・グエルチョ(編)『哲学以後の芸術とその後 ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990』購入。税込なんと8800円。半額を誕生日プレゼントとしてまどに出してもらった。最近の水声社のアート関連本はどれも興味深いが、かなりの値段。品切れになる前にコツコツ買っておきたいけどお金が間に合わなさそう。しかし、最近は結構アート関連の本を読んでいるな。

店レジで、7月末(!)に行ったTさんSさん対談の文字起こし続き。いつの間にかだいぶ時間が経ってしまっていてまずい。映画を見ている暇なんかないのかもしれない。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと商品の受け渡し。商売の話もする。仕入れに苦労しているようだ。この日は丗界さんの冊子の発送を主にやり、他は少し品出しなど。冊子の注文は全国各地から届き、心待ちにされていたことが伝わってくる。閉店後、レシートの入力と整理、ブログの更新。

明日は尊敬する古物業者さんの現場に入らせてもらい、古本のピックアップ。その後まどと丸亀の大竹伸朗展に行く予定。

2025年9月6日土曜日

台風接近(2025年09月04~06日)

03日(水)夜

閉店後、本を発送。また店に戻ってアレの作業、ブログの更新。帰宅。風呂に入って信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』続き読む。


04日(木)

朝8時に起きる。なんだか背中が痛い。朝ごはんを食べ、まどが最近読んでいる中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』の話から太田龍、梅原猛の話など。筋トレ。

外出。レターパックを買い足して、くつわ堂に入り読書。『なぜ人は』読み終える。スケッチブックにドローイング描くが、あまりうまくいかず。100均で消耗品を買って店へ。

開店。品出し、発送準備、均一本の補充、在庫整理。台風が近づいているせいか、なんだかだるく、頭が重い。夕方から雨が降り始め、18時くらいには少し強まるものの、割とすぐに落ち着いた。このまま穏やかに過ぎ去ってほしい。お客さんは意外と来た。コロナ流行っているらしい。自分も油断したらすぐにかかりそうだ、注意しないと。

奥田亜紀子さんがSNSで絵をほめてくれてうれしい。なかなかストレートにほめてもらえることなんてない。奥田さんにイラストを描いてもらったYOMSの手ぬぐいの宣伝までしてくれて、おかげでウェブショップで数枚売れた。数枚といっても、こんな台風の日にはとてもありがたい。

新規で取り扱いたい商品を作っている作家さんへメール。付き合いの長い人に対してでも、このメールを送る時は緊張する。この緊張感が大事だなとも思う。

閉店後、CDRなど焼く。時折強い風が吹く中、帰宅。シャワー。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み始め、寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、1つ用事を済ませる。『愛の渇き』続き読む。まどがルヌガンガで買ってきた淺井裕介『たねをたべたけもの』読み終える。こどものともの最新号。以前よりもキャラクターが表情豊かになっている。お弁当の用意。

作業部屋に行き、新しいキャンバスに取り掛かる。何色かのガッシュをキャンバスに直接つけて、水を含ませた太めの筆で混ぜながら広げた。

開店。この日はどうもやる気出ず。天気はまずまず回復したものの、気圧の変化で頭が締め付けられるようだった。今月末の旅行のための情報収集や、BOOK WEEKENDのためのセットリスト作りなどやる。この日も奥田さんイラストの手ぬぐいが売れて助かった。

閉店後、さっさと帰る。シャワー。ミケランジェロ・アントニオーニ『砂丘』見る。こんなにアメリカン・ニューシネマ調の作品とは思ってなかった。自分の好きな『夜』や『太陽はひとりぼっち』とは作風が違うけど、ラストシーンや、全編に漂う殺伐とした空気感がたまらなく良かった。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意。メグマイルランド『棕櫚の木の下で』2巻読み終える。メグさんの自在なコマ割り、事物に対するズームインズームアウトの緩急の心地よさは特別だ。先日行われていた個展もとても良さそうだった。いつか絵画や陶芸の作品も見てみたい。

外出。少し涼しい。作業部屋に行き、少しキャンバス進める。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進めていく。BOOK WEEKENDに向けレンタカーの予約。月末の旅行の予定ほぼ固まる。今回はこないだの姫路みたいな失態はないはず。Kさんへアレの進捗確認。mezaのトートバッグが売り切れたので、片岡さんに追加納品のお願いをする。次回は靴下も仕入れられそう。

季節の変わり目だからか、飲酒へのモチベーションが高まっている。ビールを飲んで映画を見るか絵を描くかする。

2025年9月3日水曜日

映画など(2025年09月02~03日)

01日(月)夜

閉店後、シャワーを借り、スーパーへビールを買いに行く。作業部屋で、飲みながら映画。クリスティアン・ナイビイ『遊星よりの物体X』見る。ハワード・ホークスが(ノンクレジットだけど)演出で関わっているということでも有名。あまり書くとネタバレになってしまうが、ちゃんと”THE THING"としか呼べないものとしてリメイクしたカーペンターは偉いなと思った。犬がかわいい。次、曽根中生監督のロマンポルノ『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』見る。舞台は上海、横浜、長崎の3つの港町。戸を閉める足の艶めかしさ、車輌置き場での足だけの立ち回り、ラストの赤いガラスなど、素晴らしい演出。主演サリー・メイの棒な演技と唐突に挿入されるテーマ曲の軽快さには笑ってしまうけど、最終的に良かった。


02日(火)

朝7時半に起きる。昨日おやつにと買ったスティックパンが余っているので、春風堂で少しパンを買い足して映画を見ながら朝ごはん。ヴィム・ヴェンダース『シルヴァー・シティ・リヴィジテッド』見る。1968年に作られた30分ほどの短編で、セリフもない詩のような作品。

キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』昭和30年代日本映画特集を途中まで聴きながらやる。川勝さんが「増村保造はあまりピンとこない」と言っていて意外。自分は今まで石原裕次郎主演映画をなんとなく避けていたけど、これからはもっと見ていこうと思った。キャンバスは無事に完成。

外出。暑い。久々にケヤキカフェに行き、パスタセットで昼ご飯。アイスコーヒー飲みながら読書、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み終える。その後、ひとつ用事。

砂古口早苗さんと会い、宮武外骨関係の話を聞く。砂古口さんは70年代から外骨関連の資料収集を始めたそう。80年代に入ると吉野孝雄『宮武外骨』や赤瀬川原平『外骨という人がいた!』が出る。90年代になって砂古口さんも「外骨忌」に行くようになり、さらに当時20代後半だった南陀楼綾繁さんがゆまに書房で『宮武外骨此中にあり』26巻を編纂して…と、関係者、研究者、編集者らが一体となってだんだんと外骨研究の道筋が整っていく過程がうかがえ、とてもわくわくさせられた。砂古口さんが希望者のみに無料で頒布していたというミニコミ『ぐわいこつふあんくらぶ』のことについても、詳しく伺うことができた。

店に戻り、いろいろ連絡など。アレの作業もやる。まどはだいぶ体調回復した様子。

スーパーに寄って帰宅。まどが夕ご飯の用意をしてくれている。家でご飯を食べるのも久しぶりだ。カツオのタタキ。

食べ終えてまどは外へ久々の散歩。自分はアイスを食べて家でゆっくり。風呂に入り、以前DVDを買ってあったルイ・マル『恋人たち』見る。ジャンヌ・モロー主演(役名もジャンヌ)、マル26歳の時の作品らしい。ストーリー自体はそれほど特別なものではないけど、休日の夜に見るにはちょうどいいゆったりとした時間と空間の流れに浸ることができた。

読書。岡田利規『掃除機』読み終え、信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』読み始める。信田さよ子の本を読むのは初めて。この本はオンラインでの公開講座をまとめた内容のようだ。読み進めるうち、自分の中にもある凝り固まった家族観や他者への支配欲求があぶり出されていくようで、若干辛くなる。しかし面白い。さらりとした語り口なのに、固定観念を軽くパカッと割られていく。

「堂々と、「親との関係に起因して生きづらいのだ」と言ってのける反逆性というか、ラディカルさはすごいです。家族の常識を転換させるという意味では、ものすごく大きな意味があると思っています。」(p40)

共依存について語っている箇所では、最近もやもやしていたことについてのヒントを得たような気がした(だからといって、それをすぐ武器に使おうとしてはいけない。じっくり噛み砕いていきたい)。


03日(水)

朝9時前に起きる。8時間くらい寝た。やっぱり自宅は落ち着く。朝ごはんを食べて料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の用意、筋トレ。久しぶりに腕立て伏せをやったら、少し回数が落ちていた。

開店。定休日明けで発送件数が多い。ウェブショップの商品も売れている。品出し。瀬戸芸夏会期も終わって週半ばの水曜だけれど、観光らしきお客さんも来られる。

連絡があり、夕方少し店内で打ち合わせ。これは楽しみだ。

なんだか台風が近づいているらしく、明日は雨の予報。

2025年9月1日月曜日

ケーキ(2025年08月30日~09月01日)

29日(金)夜

閉店後、スーパーで買い物をしてまどに届ける。LUUPに乗って片原町のあたりまで行く。LUUP初めて乗ったけど、それほど漕がなくても良いくらいパワフル。2キロ弱ほど走って200円ちょいだった。

吉野湯に入ってさっぱり。歩いてぎょうざやへ行く。今までも何回かお店の前まで行ったけど、お休みだったり満席だったりで入れなかった。この日はすぐに入店。とりあえず生ビールとぎょうざ1人前を頼む。「1人前でよろしいですか?」と店員さんに確認されたので、多めに頼む人も多いようだ。ぎょうざとてもおいしい。レモンサワー、塩だれきゅうり、ぎょうざもう1人前頼む。レモンサワーはすっぱすぎず、ぎょうざにとても合う。

昨日大三君に「最近ルクス行ってる?」と聞かれたのもあって、久しぶりに行ってみる。そしたら大三君がいた。小野君もいた。なんでもない話をしていると、まいちゃんが「今日誕生日ですよね?」とケーキを出してくれた。ルクスに行くとも言ってなかったのに、誕生日を覚えてケーキを用意してくれていたようだ。一日の最後に一気に誕生日らしくなった。ありがとう。


30日(土)

朝8時過ぎに起きる。毛布の下にもキャンプ用のシートなどを敷いたら、昨日よりも寝つきが良くなった。

グレコでモーニング。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。その後スーパーでお弁当を買い、店に戻る。来月21日に開催するBOOK WEEKENDでのDJに向け選曲。やり始めると意外と難しい。というか絶対にかけたいと思っていたCDRが見当たらない。困った。

アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。その後アルバイトN君来て、作業に入ってもらう。

開店。にぎやかな時と静かな時の差が激しい一日。辻さんや暖君、寺澤君、川人さん、井川さん来てくれる。辻さんから誕生祝いに花をもらった。うれしい。川人さんがまどの『話の話』を買ってくれた。品出しもそこそこできていい感じ。

閉店後、まどと電話。熱は下がったようだけど頭がぼーっとするらしい。映画見たり本読んだりも集中できないようだ。次に会うのは火曜の夜くらいになりそう。本を発送して、ゴールデンタイムに行く。サウナは気持ちいいけど毎日になるとお金がかかる。この季節は、外気浴よりも体をよく吹いて冷房のよく効いた脱衣所にいるほうが気持ちいいかもしれない。外はヤンキーが多い。店に戻り、アレの作業を少し進める。24時過ぎまでやって寝る。


31日(日)

朝7時前に目が覚める。二度寝せず、うどん食べに外出。その後南へ。『マティス』続き読む。たくさんのお客さんで賑わっている。食べたり飲んだりする時以外はマスクをしていた。

まどに食料を届け、店に戻る。香川に仕事の用件で来ていた佐貫絢郁さんとばったり会う。今日一日は丸々空いているとのことで、高松市美術館の石田尚志展をおすすめした。BOOK WEEKENDに向けての選曲続き。CDだけでなくサブスクも併用してやってみたら、思っていたよりも早く進み、ほぼ完成した。熱中してお弁当を買い損ねそうになり、あわててコンビニへ向かう。

開店。サウダージブックスのアサノタカオさん、京都の出版社Hazaのヴェロニカさんが来店。アサノさんと会うのも久しぶり。メグマイルランドさんとはかなり前からお知り合いのようだった。もうすぐ売り切れるまどの『話の話』を買ってくれた。ヴェロニカさんは市村柚芽さんのzineが気になったようで、市村さんは東京の画家で…と説明。品出し、在庫整理、アレの作業。夕方、丗界さんが久しぶりに『稿本 作者胎内十月圖』を納品しに来てくれる。夏休みで時間があったのか。来週に同志社大学がやっている「コテキリの会」のオンライン研究会でインタビューを受けるそうで、それに合わせての需要も見込んでいるようだ。今回は冊数多めの納品だけど、すぐに売れてしまいそうな気がする。その後、佐貫さん来てくれる。女木島に行ってきたようだ。佐藤豊さんの詩集を買ってくれた。夜に栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

近所でシャワーを借りれることになる。サウナや銭湯に行くのは楽しいけど、毎日になるとお金も時間もかかってしまう。ありがたい。

閉店後、アレの件で方々へ連絡。自分の落ち度で手間をかけてしまい申し訳ない気分。シャワーを借りに行き、店に戻って発送準備と帳簿付け。発送。ランドリーにも行きたかったけど、もう遅いのでやめにした。さっさと寝た。


01日(月)

朝7時半に起きる。さっさと外出し、うえまつ食堂で朝ごはん。朝に来たのは初めて。ガラスケースからおかずを取ってごはんや味噌汁を注文する、昔ながらの食堂。その後ランドリーで洗濯。待つ間『マティス』続き読む。家賃振り込み。

店に戻り、服を整理してアレの作業少し。再び外出し、ビールやゴミ袋など買い足す。作業部屋でキャンバス続き。昨日サブスクで作った21日用のプレイリストを流しながらやる。いい感じだ。

いつもお世話になっている古物業者さんから「本がたくさんある現場なんですけど、来ますか」と連絡あり、来週の火曜に伺うことになった。解体予定の物件のようで、いるものだけ取ってくれて構わないとのこと。ありがたくお伺いさせてもらうことに。古物業者さんのピックアップの様子を見れるのも楽しみだ。

開店。品出し、発送準備進める。夕方まいこさんが来てくださり、いろいろお話する。まいこさんはzineなどを作っていている知り合いでYOMSにおすすめしたい人が何人かいる様子。持ち込みは基本断っていますと正直に伝える。自分も少し苦しい気持ちになるけど、しょうがない。この日昼間のうちは静かな感じで、夜は外国からの観光客も来てにぎやかな感じになった。

今日は久々に映画を見ようと思う。

2025年8月29日金曜日

隔離生活、誕生日(2025年08月26~29日)

25日(月)夜

閉店後、帳簿付けや発送などやりつつ、CDRを焼く。いつの間にか23時過ぎになっていた。CD無事に返却して帰る。シャワーを浴びて寝る。


26日(火)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。ごはんを炊いていなかったことに気が付き、早々にまどと外出。また南へ行く。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。

出て、ミホコさんのお店でそうめんランチ。香川で修行をした後大阪でうどん屋さんを開いた方が出汁を監修しているそうで、驚くほどおいしかった。

高松市美術館で石田尚志展見る。幼少期に描いた絵から近作まで、ほぼ回顧展な内容。市美のコレクション展でいくつかの映像作品は見たことがあったけど、これだけまとまった量を見れる展覧会は貴重な機会だろう。展示構成も良かった。常設展も菊畑茂久馬や山口勝弘など、見ごたえあり。図書コーナーで展覧会図録もいろいろ見る。

まどと別れ、自分はお茶と塩タブレットを買い作業部屋へ。エアコンをつけても暑い。買ったきりだったサーフ、ガレージのレコードを聴きながら(WAX GATEで買ったTHE LITTERのレアトラック集はまるでBLUE CHEERみたいな曲もあり、驚いた)、アレのための絵の計測作業。汗をかきつつ、なんとかやる。

帰宅。まどが作ってくれた冷やし中華を食べる。スーパーでお菓子やヨーグルトを買い、家でBLACK HOLEの『キムズビデオ』回を見ながら食べてまったり。

再び作業部屋へ行き、計測続き。夜になれば涼しくなるだろうと思っていたけど、特にそんなことはなかった。途中コンビニに避難。

帰宅、風呂。軽く筋トレやり、岡田利規『掃除機』続き読んで寝る。


27日(水)

朝8時前に起きる。いつもより早めに起きれた。筋トレ、ご飯、洗濯、掃除。もうすぐ9月だけれど、しばらく暑い日が続くそう。熱中症警戒アラートが出ているらしい。

早めに外出し、作業部屋へ。計測作業続き。今日は新しめのエアコンが入っている部屋でやる。快適。最初からこっちでやれば良かったな。無事一区切りつく。

開店。店頭買取1件。品出しなど進める。セットものが売れて隙間ができていた漫画コーナーへ補充。均一本も多めに補充。アレの作業も進める。ご近所のゲストハウス『燈屋』さんが来られ、お話。11月にゲーム関連のイベント(燈屋さんは商店街でゲームイベントを年1回ほどのペースで企画されている)を開催予定だそうで、その場所として本屋がコンセプトに合うらしく、YOMSも会場の1つとして使わせてもらえないか、とのご相談。狭いうちの店の中でもなんとかブースを一つ設けることはできそうなので、やってみようということになる。普段自分が関係するイベントとはかなり毛色が違うけど、どうなるだろうか。

閉店後、本を発送し、アレの作業続き。23時前までやる。帰宅。シャワーを浴びて、『掃除機』続き読む。まどが寒気がすると言っている。コロナの疑いもあるので、寝床を分け、自分はふとんを敷いて寝た。


28日(木)

朝9時に起きる。まどはやはり具合が悪い様子で、近くの内科へ行くよう促す。朝ごはんを食べ、スーパーで買い物。味噌汁を作り足す。

外出し、店に着くと、まどからコロナ陽性だったとのLINE。自分は特に発熱ものどの痛みもなし。とりあえず店は休むことにする。病院に検査したいと電話しても「症状がないと検査はできない」との返事で、ドラッグストアでももう検査キットは扱っていないとのこと。SNSのフォロワーさんから「抗原検査キットは今薬局で売ってますよ」との情報が入り、買ってまた家に帰る。検査してみたところ、結果は陰性。ほっとした。

再び店へ。陰性だったし開けても良いのかもしれないが、あんまり閉めます開けますとコロコロ変えるのも面倒なので、作業をしつつ、やって来たお客さんは迎えるという感じにする。レシートの入力、在庫整理、均一本補充、品出し。それなりに作業できたし、お客さんも来た。明日からは通常営業と告知する。夜大三君が来てくれて、少し話した。

閉店後、まどにアイスノンやポカリなどを届け、サウナに行く。いつもなら制限時間いっぱいまで楽しむところだけど、もう遅めの時間だし、早めに切り上げる。店の作業部屋でビールを飲みながら、Klaus Wyborny "Houserfilm"見る。1976年制作の実験映画。名前の通り建物のブレブレの映像と、クラシック音楽とが断片的に続いていく。作者についてはよく知らない。

家から持ってきた毛布を半分に折って厚みを出し、その上に寝る。全然薄い。夜何度も起きた。


29日(金)

朝7時半に起きる。着替えてゴミを捨て、うどん。朝にうどんを一人で食べているなんてなんだか変な気分。

店で在庫や、こないだの計測作業に使った絵を整理。壊れたテーブルの解体、新しいテーブルの組み立て。イスの修理。壊れてるのばかりだな。レジスペース内の掃除。少しだけ『マティス』読み進める。

まどが粉末状の龍角散を買ってきてほしいとのことで、ドラッグストアで購入。コロナにかかった時にこれがあると助かるようだ。銀行や郵便局をまわり、出金入金。家に龍角散を置き配する。暑い。作業部屋に戻り、少し絵の続きをやる。

開店。店頭買取2件、ほか段ボール4箱お預かり。仕分けと査定を進める。均一本補充、品出しと発送準備少し。先日YOMSに来てくれた京都のマツダキカさんより、Hand Saw Pressで印刷した新作の冊子が届く。最近三条のDOMAへも初めて行ったようで、驚いたそうだ(DOMAには自分の絵が飾られている。キーホルダーも委託販売中)。

今日は43歳の誕生日。厄年といっても特にひどいこともなく、あっという間に過ぎた。最近よくやり取りをしている画家の高橋大輔さんも同じ誕生日だった(血液型も同じ)。川上未映子も同じのようだ。全部Instagramで知った。

これからまどに食べ物を届けてから、LUUPに乗って銭湯に行く予定。その後余裕があったら、誕生日だしどこかで少し飲みたい。

2025年8月25日月曜日

だらけている(2025年08月23~25日)

22日(金)夜

閉店後、本を発送して帰宅。腕立てやって風呂。高橋新吉『ダダと禅』読み進めて寝る。


23日(土)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。洗濯機をまわしてごはん、お弁当の準備。筋トレはなんとなくご飯を食べる前にやったほうが気持ちよくできる気がして、そうしている。

早めに外出。作業部屋へ行き、少しレコード聞くが、エアコンをかけていても暑くて退散。

開店。品出し、発送準備。アレの作業も進める。さぼっていたわけではないけど、あっという間に時間が過ぎた。昨日からずっとCANとセロニアス・モンクを聴いている。

閉店後、本の発送。スーパーでビールを買い、作業部屋でKlaus Wyborny "Out of New York"見る。『ダダと禅』少し読む。『ゼーロンの背中』評論家回を聞きながらキャンバスの続き。あまりうまくいかず、水を含ませた筆で絵の具をのばしたら、良い感じになった。

帰宅。筋トレ、シャワー。本を読んで寝る。


24日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。

南に行く。『ダダと禅』読み終え、岡田利規『掃除機』読み始める。作業部屋に行き、少しキャンバスの続き。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備。仕事や作業にどうも身が入らない。

閉店後、クレイジージャーニー的なYouTubeを見て時間つぶれる。

帰って腕立て。シャワーを浴び、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み始める。とても読みやすい。セザンヌやマティスを収集していたロシアのコレクターが、革命後集めた作品を全て国有化されてしまった、とある。考えてみれば当たり前のことではあるけど、恐ろしい。


25日(月)

朝9時過ぎに起きる。珍しくまどのほうが起きるのが早かった。腕立て。もっといろんな部分を鍛えないと。おべんとうの準備。

まどとまた南へ。スケッチブックにドローイング。ここ数日、描いていてもあまりうまくいかなかったけど、今日は1枚できた。集中して良い線や形が作れると気分も上がる。まどといろいろ話す。ルヌガンガへ行き、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』、小山田浩子『作文』購入。

開店。ゆっくり品出し、発送準備。昨日と同様どうもだるく、作業あまり進まず。こんなことではいけない。だらけている。来月の福岡旅行に向けいろいろ予約。

今日はTSUTAYAディスカスで借りていたCDの返却期限が迫ってきたので、CDRを焼いてから帰る。

2025年8月22日金曜日

今治、姫路(2025年08月19~22日)

18日(月)夜

閉店後、本を発送し、在庫整理をして帰る。筋トレ、シャワー。川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』読み終え、エドマンド・バーク『崇高と美の起源』続き少し読んで寝る。


19日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ。階段で店員のアイリーンさんに「おはようございまーす」と声をかけられ、ほとんど出勤しているような気分になる。『崇高と』続き。

レンタカーを借り、今治へ。ゆっくりめに、途中たこ焼きやポテトなど食べたりしながら向かう。これまでも2回ほど行ったことはあるけど、車で行くのは初めて。

今治に着き、B級グルメとして有名な焼豚玉子飯のお店『重松飯店』に向かうが、平日にも関わらず大行列でやめにする。その後も『白雅』は臨時休業、『来々軒』もなぜかやっておらずだめ。結局いつもの純喫茶『不二屋』に入り、カレーやパンケーキを食べる。川沿いの席を取れたし、今回はまどと一緒だし、まあ良かったかと思うことにする。

商店街のアーケードを通って今治市民会館へ行き、『丹下健三に学ぶ新しいまちづくり 世界のTANGEビジターセンター 海と都市のデザイン展』見る。有形文化財に登録されている今治ラヂウム温泉をはじめ、今治にはかなり古い建築物が残っているので、なんとなくあまり戦争の被害を受けていなかったのかなと思っていたけど、展示されていた空襲後の写真を見たら焼け野原だった。パネルでは年表とともに丹下建築の変遷をたどっていたけれど、やはり50~60年代の仕事が特別なものに思える。

今治市玉川近代美術館へ。ここは今治市街から少し離れた場所にあり、車でないと行きづらい。こちらでは『丹下健三と隈研吾』展が開催中。パネルの文章からは隈研吾の丹下建築への視点がうかがえ興味深い。美術館のコレクションと絡めた部屋があり、ピカソ、エルンスト、シャガール、ブラックなども見れた。

今治市街へ戻る。久しぶりに森へ。タケノさんといろいろ話し、フローズンヨーグルトを食べる。この日の夜、西条の闇罔(くらみつ)神社というところで盆踊りが行われるらしい。森では現在ART SANPOという企画の関連で、店内には高橋大輔さんの油彩画を展示中。古本コーナーにて吉田健一『金沢/酒宴』、エルンスト・グローセ『芸術の始原』購入。後者は戦前に出版された少し背の高い岩波文庫で、戦後重版はかかっていないらしい。芸術人類学のような内容で、さすがに古さを感じる箇所もあるけど面白そうだ。最近Hand Saw Press経由で導入したというリソグラフの機械も見せてもらった。

駅前にある『碧空』へ。ここももう3回目になるけど、以前からまどと2人で来たかったお店。飲茶セット、ウインナー、ビーフンなど食べる。おいしい。まどはなんだかアレルギーがひどいようで、ずっとくしゃみをしている。途中で薬を飲んでいた。

『かみとくの湯』という広いスーパー銭湯で風呂に入り(マッサージチェアが追加料金なしで使えた)、高松へと戻る。途中まどが眠気覚ましにガムなど買ってくれた。家に着くともう23時くらい。すぐに寝る。


20日(水)

朝8時頃に起きる。この日も臨時休業。朝ごはんを食べて早速出発。まどは家で作業。

姫路へ向かう。一昨年に加西市のVoidで個展をやった関係で、その辺までは何度も車で往復している。しかし久しぶりに行ってみるととても長く感じた。エアコンをつけていても車内が暑い。サービスエリアで買った『天狗の横綱あられ』が、香ばしくて塩加減もほどよく、おいしかった。途中通った料金所で、ETCカードのエラーが出た2台前の車が立ち往生した。係員が出てきて対応し、バーを上げて車を端に寄せていた。怖いな。

バイパスの複雑さに驚きつつ、姫路市街に着く。まずは姫路名物のえきそばで昼ご飯。えきそばは中華麺にそばつゆを合わせたもので、今回は冷やし梅えきそばを食べてみた。おいしい。梅と中華麺の組み合わせは初めて食べたかもしれない。

少し離れたところにあるリサイクルショップへ行くが、特にめぼしいものはなし。暑すぎてコンビニでアイスを買って食べる。また商店街のあたりに車を停め、『大陸本店』へ。姫路市内でもかなり歴史の長い喫茶店のようだ。アイスカフェオレと抹茶ロールケーキのセット。ケーキは甘すぎずおいしい。本を読みたいが、なんだか頭が回らずぼーっとしてしまう。

アーケードを歩き、あまかわ文庫へと向かう。アーケードは縦横に何本か通っていて、商店街の規模が大きい。若い人も多いし、閉店してそのままみたいなテナントは少ない。活気を感じる。あまかわ文庫は路地裏にあるシェアスペース?の2階にあった。きれいなお店で、品揃えも良い。店主の尾崎さんとお会いするのはかなり久しぶり。商売のことなどたくさんお話する。ユズキカズ『枇杷の樹の下で』(メグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』はここから取ったのか、と気が付く)と、現代詩文庫『時里二郎詩集』サイン入りを購入。良い本が買えてうれしい。建築の本にも良いものがあったけど、今回は手が出ず。

またアーケードを通り、尾崎さんに教えてもらった喫茶店『フリーダ』へ行く。店構えは風格を感じさせるが、お客さんも店員さんも皆若い。店内にはフリーダ・カーロやピカソ、マグリットなど飾られていて落ち着いた雰囲気。席同士の間隔が広めに開けられているのも良い。店内には古本コーナーもあり、石牟礼道子や上林暁もあった(後でこれは尾崎さんが委託販売している本だったことを知る)。アイスレモンティー飲みながら、『崇高と美の起源』読み進める。

車を走らせ、姫路城の北東あたりにある『明和温泉 姫湯』へ。歴史のありそうな外観だけれど中は改装されており、きれいだった。2人入ればいっぱいになるほどの小さな浴槽が3つほどと、水風呂、あとは大きめ(といっても定員4人くらいか)の浴槽が一つ。サウナもある。コンパクトな中にいろいろ趣向が凝らされていて楽しい。

姫路市役所からほど近い場所にあるTRUDE RECORDSへ。昼は10時半から15時、夜は18時から深夜1時までやっている(月曜は14時から20時。土日は10時半から深夜1時までぶっ続け)。こんなに長時間営業しているレコード屋さんは他にあまりないのでは。品揃えはパンク、ハードコア、メタルなどに強いようだ。店内はけっこう広い。いろいろ見て、『NEW WAVE SURF PARTY!』というコンピレーションアルバムを購入。ジャケットはニューウェーブ風だけど、ポップには「単音ファズにトカトカドラム」と書かれていて、ガレージ寄りの内容のようだった。聴くのが楽しみ。

夕ご飯は『力丸』という回転寿司。少し高めだけどとてもおいしかった。

帰りの道のりは、行きよりも短く感じた。喫茶店にいた時は「運転だるい、さっさと帰りたい」と思っていたけど、眠気もたいしたことなく、平気だった。しかしSAで大きなトラックが何十台も停車している(おそらく運転手の人達はみんな寝ている)のを見ると、すごいなと思う。古物関係の方は車中泊しながら年中いろんなところを車でまわっているような人もいるけれど、自分には向いていない。

自宅に23時前に到着。荷物を片付け、『崇高と』読み終えて寝る。


21日(木)

朝8時に起き、お弁当の準備。レンタカーを返して南へ。昨日買ったユズキカズ『枇杷の樹の下で』を早速読み終える。のどかで幻想的なようだけど、とても怖い。メグマイルランドさんはやはりこの本を持っているようだった。台湾版も持っているとのこと。少しネットでの相場を調べると、ユズキカズの単行本はどれも高くなってるようだ。しかしこれは売らずにしばらく自分で持っておこう。高橋新吉『ダダと禅』読み始める。

自治会費とアンケートの収集完了。会長のソレイユ詫間社長へアンケート用紙を持って行く。

開店。辻さんが来てくれて、TAKAMATSU ZINEを20部追加納品。店頭でもウェブショップでも好評だけど、20部あればしばらくもつだろう。店頭買取2件。2連休のおかげでたまっていた発送をもりもりやる。ブログの更新。羊雲の寺澤君来て、商売の話などする。

まどから、次に発表する漫画のネームを読ませてもらう。とても良い感じ。

閉店後、本の発送。疲れて早めに帰宅。風呂。ヨーグルト食べる。だらだらしながら、来月末の旅行の予定を考える。昨日の姫路旅行、本当はVoid、日本玩具博物館、poyarn、白浜温泉に行く予定だったのが、定休日、展覧会会期、営業時間変更などを見間違えていたせいで、まるで行けなかった。こんなに自分で立てた旅行の予定がボロボロだったのは初めて。誰かに迷惑をかけたわけではなかったのがせめてもの救いだけど、次はきちんとしないとまずい。


22日(金)

朝8時におきる。朝ごはんを食べて、洗濯物を畳む。お弁当の準備。筋トレ。

アルバイトN君が作業に来てくれるので、早めに出発。在庫整理と掃除。暑い。

開店。N君どんどんネット出品を進めてくれる。自分も少しセットものの出品をやった。品出し、発送準備、均一本補充、アルバイトに頼む本の準備。東京造形大学内の、CSLABという学生主体の施設(?)で企画などをされている大澤さんが来店。大澤さんは去年春につくばで行った個展を見に来てくださっていた。今回が初対面。最初はYOMSに興味を持ってくださって、それから「店主は絵も描いているのか」と認知してくれたらしかった。最近よく来てくれているデザイナーの梶原さんとも知り合いらしい。小説の話などもした。その後、市川絢菜さん来られる。市川さんもつくばの個展を見てくれた方(しかもその時絵を買ってくれた)で、西讃のご出身だ。西のほうは県外からの移住者が増えてきているとのこと。サンドマンと島田さん来てくれる。サンドマン来月に工藤冬里さんをゲストに呼んで企画をやるそう。

ネット出品がだいぶ進んで助かった。今日はこれからどうしよう。

2025年8月18日月曜日

お盆明け(2025年08月16~18日)

15日(金)夜

閉店後、本の発送。店に戻り、アレの作業。作品と文章のリスト作り。早めに作業に入れたのでけっこう時間が取れた。23時過ぎ、キリの良いところで作業終了。

帰宅。シャワーを浴びて、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き読んで寝る。


16日(土)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。筋トレ。少し読書。

開店。まどの同人誌『話の話』がいつの間にか残り12冊になっていた。これが売り切れるとしばらく増刷は無い予定。改めてその旨SNSで告知する。昨日からのリスト作業続き。思ったよりも早くひと段落つく。品出し、発送準備。桃子さん来る。桃子さんは大変朗らかな人で、日ごろからいろんなお店に行っている印象。桃子さんの作ったzineも何かしら見てみたい。DJのJimmy Soulさんが来られ、初めてご挨拶し、senseiから預かっていたBOOK WEEKENDのチラシをお渡しする。BOOK WEEKENDではJimmy Soulさんも自分もDJの予定。

Instagramで、画家の高橋大輔さんとやり取り。元気の出る言葉をいただく。みんながんばっている。高橋さんは現在今治で行われているImabari Landscapeというプロジェクトで絵を展示している。火曜にちょうど今治へ行くので、見に行けそうだ。

閉店後、本を発送して、スーパーでヨーグルトを買って帰る。まどに髪を切ってもらい、シャワー。『黄金の女達』読み終え、エドマンド・バーク『美と崇高の起源』読み進める。筋トレして少し早めに寝る。


17日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、久しぶりに実家に電話。お弁当の準備。洗濯。『美と崇高の起源』少し読み進める。

「絵画においてさえ、ある事物を適切に曖昧化することで、その絵の効果を高めることができるのである。なぜなら、絵画におけるイメージは自然におけるそれととてもよく似ているからである。そして、自然においては、暗く混乱した不明確なイメージは、明晰で明確なイメージよりも、壮大な情念をつくり出す大きな力をもって空想に働きかけるのである。」(p81)

外出、作業部屋へ。久しぶりにキャンバスに描く。とても良い感じ。なんだか大きい画面にのびのび描いてみたい気分にもなる。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。Mさんは最近自分でもネット出品して古本を売っている。最近tooniceで出店した時の話を聞く。郵送買取のことについて相談を受けた。マツダキカさんのzine”PAGE”を品出し。この日はお盆休み最終日でかなりゆるやかな営業。おかげでやらなければならない在庫整理作業はひと段落ついた。店頭買取2件。

閉店後、借りていたCDをRに焼く。帰宅。ヨーグルト食べる。シャワー浴びて、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読み、寝る。


18日(月)

朝8時過ぎに起きる。ご飯、お弁当準備、洗濯物の片付け。筋トレ。いつもやっているやつにもうひと行程足してみた。

100均でマーカーとボールペンを買い、南に行く。長太郎続き読む。ノートにマーカーでドローイング。作業部屋へ行き、キャンバス少しやる。

店の飲み物を飲む席がもう一つしかない。いっそ席を全部取っ払って、スツールを2つくらい置くだけにしてみようか。踏み台にもなるかもしれないし。

開店。この日はあまり品出しせず、以前録音したSさんTさん対談の文字起こし。もうだいぶ時間が経っていて焦る。発送件数がこの日少なかったので集中してやることができたけど、やはりまだだいぶ時間がかかりそう。お盆休み明けの割にはお客さんが来てくれてうれしい。

今日はこれからもう少し作業して帰る。明日は遠出。

2025年8月15日金曜日

お祭りムード(2025年08月14~15日)

13日(水)夜

閉店後、本の発送。外に出て見たら想像以上にお祭りのムード。コンビニでビールとおつまみを買う。飲みながら、催促の来てしまった映画コラムを書く。先日見た西村昭五郎『残酷おんな情死』について。プライムビデオにも入っているので、少しずつ見直したりしつつ、1時間ほどかけて書いた。まずまずうまくいったのでは。

帳簿付けをやって帰宅。スマホをいじっていたらいつの間にか24時半になっていて焦る。シャワーを浴びて寝た。


14日(木)

朝8時に起きる。この日はよく眠れた。キャベツともやしの味噌汁を作って朝ごはん。洗濯。まどの『怪獣を解剖する』が、昨日(=14日早朝)の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』アフタートークで取り上げられていた。けっこう長く作品の説明をしてくれている。うれしい。

外出。スーパーに寄り、郵便局で本の発送。南に入って、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み終える。心の栄養が足りなくなってきたら読み返したい本。一旦店に戻り、今年度の自治会費の徴収にまわる。油断していると忘れてしまうが、自分は班長なのだ。

少し早めに開店。品出し、発送準備など進める。東京の知人から通販依頼が入る。ありがたい。店頭買取2件。うち1件は1940~50年代頃に出版された黒っぽい本が多め。戦前から戦後すぐくらいに出版された本には、やはりわくわくさせられる。

閉店後、本の発送。この日は高松まつり最終日で、中央公園には屋台が出ていた。コンビニに行くと若いヤンキーが多い。自分が日ごろ歩いている商店街にはやはり少ないんだなと思う。祭りムードに誘われて、この日もビールとおつまみを買い店に戻る。Illustratorでアレの作業を23時頃まで進める。

高松まつりの期間中はたいていお客さんが少ないのだけど、今年はそうでもなかった。暑い中来てイマイチな印象で帰るなんてことのないよう、品出しをがんばりたい。

帰宅。まどは今日与島の盆踊りを見に行っていた。写真を見ると、巨大な瀬戸大橋の橋梁がバックに見える広い公園でほぼ地元の方々だけの盆踊りが行われていて、幻想的な光景。シャワーを浴び、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読んで寝る。


15日(金)

朝8時前に起きる。まどは昨日長い時間外にいたのと、お腹も痛いようで、まだ寝ている。梅おにぎりを作って食べ、筋トレ。腕立て伏せ連続50回できるようになった。お弁当のおかずに粉ふき芋と鶏肉と野菜の炒め物を作る。洗濯物を畳み、スーパーで買い物。家に戻って少し読書。

外出。店に行って、自治会費徴収の続き。あと1件で完了だ。

開店。品出しなど進める。海外文学の本が棚からあふれてきたので、木の箱を持ってきて岩波文庫などを入れる。そしたら、長いこと棚にあった『白鯨』旧版3巻セットが売れた。久しぶりに須鼻さん来られ、『Tさんインタビュー』を渡したり、こないだの上映会について話したり。大竹伸朗展に行ってきたそうで、美術館で売られているTシャツを着ていた。その後もよくSNSで反応してくださる大学教授の方が来られたりなど、静かに楽しい営業。夜に発送準備を進める。

今日もこれからアレの作業。

2025年8月13日水曜日

創作と出来事(2025年08月12~13日)

11日(月)夜

帰宅。風呂。ビールを飲みながら石井隆『天使のはらわた 赤い閃光』見る。ぬらぬらと湿度を伴った陰影、回想と現実を瞬間的に行き来する演出に引き込まれる。ラスト近くの非常階段を下りていくカットも良かった。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み進めて寝る。


12日(火)

朝9時前くらいに起きる。まどが味噌汁を作ってくれた。ヨーグルトも食べる。筋トレ。

南へ。『物と経験のあいだ』を読み進め、ひなびた雰囲気が欲しくなったので川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』も読み始める。これは「抹香町もの」をまとめた文庫。小田原は昔大学生の頃に行ったきり。また行きたい。

銀行でお金を預けたり、沖縄料理店で冷やしソーキそばを食べたり。久しぶりに栗金商店に行く。堀金君は流行のマンガを意識的に読んでいるようで、まどとたくさんマンガの話をしていた。途中からみきちゃんもやってきた。Tシャツを1枚買う。

午後はイラレでアレの作業。250ほどあるアートボード全てに名前をつけ、それをさらにある順番通りに並べ替えていく。単純作業。ついでで店を開けていたら10人ほどの来店があり、少し本も売れた。ありがたいことだ。

18時をまわり、別の場所でネーム作業をやっていたまどが店にやってくる。raiさんに行くが予約でいっぱい。よって屋へ。ぼんじり串、トマトスライス、すだちぎょうざ、骨付鳥食べる。ビールとバイスサワーを飲んだ。おいしくて安い。

2杯飲んでしまったけれど、店に行き再び作業。やっているうちに調子が出てきて、10年以上ぶりに聴いたEssential LogicのKill Rock Starsからの2枚組もなんだか染みてきて、いい感じのところまで進んだ。

帰宅。風呂に入って寝る。何度も金縛りと悪夢で目が覚めた。


13日(水)

朝8時に起きる。あまり寝た気せず。朝ごはんを食べ、カレーを作る。ゴーヤ、ピーマン、ナスと夏野菜をたくさん入れてみた。にんにくの香ばしさも良い具合で、うまくできた。来週2日間くらいかけて旅行に出ることにする。

スーパーで買い物をして、店に行く。若干体調悪い。寝ている時エアコンが効きすぎていたような気がする。とりあえず少しずつ作業。

開店。品出しなど進めていく。体調はそこそこ回復。小山田浩子さんがパートナーの方(こんな書き方では対等な立場ではないように読めてしまうかもしれませんが…すみません)とお2人で来られる。本をいろいろ買ってくださり、お話。まどへの応援メッセージも頂戴する。Instagramのストーリーでパートナーの方(すみません)がたまにアップされている映画についての投稿がとても面白く、増村保造の話などをした。徳田秋声原作というのもあるし、『爛』をおすすめする。早めに発送作業を片づける。郷土関連の本を熱心にご覧になっているお客さん、話を聞くと今回の帰省でご先祖が豊臣秀吉と共に朝鮮へ出兵した弓の名手だったことがわかった(!)らしく、調査中とのこと。人生何があるかわからない。

京都からマツダキカさん来られる。Hand Saw Pressの小田さんからYOMSを紹介いただいてたようだ。作品と、昨日Hand Saw Pressで刷ったばかりという、ドローイングが掲載されたzineを持ってきてくださる。作品を見ながらいろいろお話。Instagramで「よかったら作ったものを見てください」と事前にメッセージをもらっていたにも関わらず、なぜか心がどんどんこわばっていく。小田さんからの紹介だからこのzineを扱わなくてはならないとどこかで思っていないか?とか、きっぱりと「持ち込みは全てお断りしています」となぜ言えないのかとか、扱うまでの本来あるべき心の動きを自分がないがしろにしていないかとか、いろんな疑念が頭の中でぐちゃぐちゃになる。とりあえず「京都の好きな場所はどこですか」「川です」「川のどんなところが好きですか」などマツダさんのzineとは直接関係のなさそうなことを、湧き上がる疑念の外堀を埋めるように聞いていく。マツダさんはそういう自分の意図を汲み取ってくださったのか、幼少期の同級生のことや、自閉症の方々の働くブルワリーでのことなどをたくさん話してくれた。それが自分の創作にいかにつながるか、ということを言葉を探りつつ話してもくれて、正直それはかなり抽象的な次元の話で意味をつかみ辛かったけれど、一番重要なことな気がした。そういう話に手が届いたので、結局zineを5部買い切りで扱うことにする(なんだかまるで絵を見ていないような感じだけれど、そんなことはない)。マツダさんが帰った後も、失礼なことを言ってしまわなかっただろうか、と心配になる。

zineの持ち込みは基本ほとんど断っている。全く事前の連絡なしで来て取り扱いを決めたのはFujimura Family(当時はMy Ceramics)くらい(あまりに作品が強烈だったので)。断っても、そこから活動をSNSなどでチェックしたり、展覧会などに足を運んだり、何度か会っていろんな話をしたりして、数年後やっと「よかったら取り扱わせてください」と言うことができたりもする。そこまで時間をかけていたら、そのうちもうzineを扱うかどうかはどうでもよくなっていくこともあるだろう。しかしその行動、会話、逡巡はそのzineがなければ起こらなかった出来事だ。もしかしたら全く違う角度で関わることになるかもしれない。自分はモノとしてのzineもそうだけど、そういった創作物から誘発された出来事をより注視したい気持ちがある。

原稿依頼をすっかりそのままにしていて催促がきてしまったので、今から書きます。

2025年8月11日月曜日

上映会、出店(2025年08月09~11日)

08日(金)夜

あれの作業をやろうと思っていたけど、発送、帳簿付け、ブログ更新、10日のripple coffeeでの出店に出すzineの選書などをやっていたら23時を過ぎていた。

帰宅。散歩したくなるくらいの涼しさだ。筋トレしてシャワー。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み進める。図版と文章を照らし合わせ、頭の中で空間を想像しながら読むので時間がかかる。しかし建築がどのように空間の認識へ働きかけているのかを分析していく様子はとても面白い。


09日(土)

朝8時頃に起きる。ご飯を食べ、お弁当の準備。筋トレ。

外出。店にzineを取りに行き、ripple coffeeさんへ行く。国内外のお客さんが続々と来られて、繁盛している。アイスコーヒーを飲み、まどといろんな話をする。ノートにドローイング。

今月中に姫路に行きたい。Voidで今月後半から始まる展示も気になる。久々に高速で行こうかな。

店に行き、在庫整理。開店。品出しなど進める。しょうどしま民俗座談会発行の『いとなみ Vol.1』を棚へ出す。島のお年寄りへの、昔の産業や歴史のことについての聞き書きをまとめた冊子。小豆島のTUG BOOKS田山さんも製作に関わっている。YOMSでも扱っている冊子『点点 四号』の作者、矢口莉子さんが来店。初めてお会いした。観光で高松へ来られていて、これから飛行機で東京へ帰るそう。下北沢BONUS TRACKの中にある『日記店 月日』で働いているとのことで、こないだ桜木さんが来ましたよ、という話もした。

15時半に閉店し、燦庫へ。到着すると、既に井川さんとスタッフの方がかなり準備を進めてくれていた。自分の作業は入口近くのガラス窓部分に黒い布を張るのと、椅子を並べるくらいで済んだ。阿部さんと田舎さんに行き、軽くごはん。阿部さんざるそば、自分はかつ丼。

上映会は定員以上のお客さんに来ていただけた。自分は客席の後ろから再見したけれど、皆さん興味深そうに見ているのが伝わってきた。サウンドデモの部分は何度見ても迫力がある。トークは自分が進行役になり2人に話を振った(事前に決めていたわけではない)。途中何度か頭が真っ白になったけど、なぜか終わった後何人かにほめられた。結果良かったのかもしれない。

阿部さんはお子さんも来ていたのですぐ高知へ帰る流れに。今日はよさこいが行われていて、道路も混んでいるらしい。会場で販売していたzineを少しお預かりし、YOMSで販売させてもらうことになる。たくさん人としゃべって元気が出た。

帰宅、シャワー。筋トレ。『物と経験のあいだ』続き読んで寝る。


10日(日)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ、洗濯。早めに店に行き、昨日の売り上げの帳簿付けなどをする。この日はripple coffeeさんにて行われる『深夜珈琲』でzineの出店。前もって品物は渡しているので問題なし。

開店。均一本の補充、品出し、発送準備など。ucnvさん来てくれる。丸亀で大竹伸朗展を見てきたそう。お会いするのは12、3年ぶりか。正直そんなに何回もお話したわけではないけど、東京にいた時には自分の企画した展覧会などにふらっと来てくださったりした。そういえば3年くらい前にTalion Galleryでucnvさんも参加したグループ展を見たんだった。こないだ見目さん来たんですよ、という話をした。この後、こちらも15年ぶりくらいの再会となる三田村さんが来てくれる。三田村さんは以前高円寺の中央書籍という古書店で働いていて、自分は同じく中央書籍で働いていた友人の平間貴大のつながりで何度かお話したことがあった。今は大阪にお住まいのようだ。中央書籍は値付けの感覚がだいぶ変わったお店で、レヴィ=ストロース『野生の思考』や鶴見俊輔『柳宗悦』を200円か300円で買った覚えがある。お世話になった。この日はお客さんも発送件数も多く、忙しく働いた。閉店間際、ripple coffeeさんへ追加で持って行くzineの準備。

閉店後、小雨の中zineの追加へと向かう。到着すると、雨の夜中にも関わらずお客さんがたくさん。カフェオレを注文。本も絵を描くためのノートも忘れたので、自分が持ってきたzineを読む。ほどなく帰省中のただひ夫妻が来て、0時近くまでいろいろ話す。一杯で長居してしまったな。

精算して店に戻り、荷物を整理して帰宅。シャワーを浴びて寝た。


11日(月)

朝9時前に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を準備して外出。郵便局で本の発送。南に入り、『物と経験のあいだ』続き。ノートにドローイング。100均で封筒など買う。

来週水曜の20日、臨時休業を取ることにした。車を借りて姫路のあたりまで行こうと思っている。しかし今治で開催されている丹下健三関連の展示も気になる。いっそ19日から車を借りて今治に行き、ついでに伊藤豊雄建築ミュージアムも見て(見れるのか?)一泊して翌日姫路へ行くか。迷う。

開店。品出し、均一本の補充。店頭買取1件。この日は発送件数がそれほど多くなく、多少ゆっくりと作業。夜、羊雲の2人が神奈川大学の学生の方を連れて来てくれる。瀬戸内の島の民俗について卒論を書こうとしているそうだ。

今日はもう疲れた。家に帰って映画でも見たい。

2025年8月8日金曜日

少しずつ進む(2025年08月05~08日)

04日(月)夜

閉店後、帳簿付け、本の発送。あんまり何をしたか覚えていないけど、帰って筋トレして風呂に入り、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』を読み進めたはず。

記憶を取り戻そうと前回の日記を読み返しても、「あれ」がどの「あれ」のことを指しているのかよくわからない。

疲れて書き忘れていたけど、この日塩上町のripple coffee森下さんが来てくださり、10日特別に深夜まで営業するので少し出店をしてくれないか、とお誘いを受けた。zineを販売させてもらうことにする。rocksteadyさんと雲雀理髪店さんも参加されるとのことで、ちょっと意外な感じのする組み合わせ。楽しみだ。


05日(火)

朝8時頃に起きる。筋トレ、ご飯。洗濯。

まどと南へ行く。スケッチブックにドローイングを描くが、あまりうまくいかない。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』読み進める。

Centerさんで山崎由紀子さんの個展見る。エッジの際立った、さすがの仕上がり。SABIさんの抹茶ラテ飲みながらまどと話す。今治の「森」にリソグラフが入ったらしいという話をしていると、SABIの方も話しかけてくれた。茎でやった個展を見に来てくださったそうだ。けっこういろんな人が見てくれていたんだな、と思えた。

綿谷で肉うどんを食べ、店に行く。あれの作業をしているとお客さんがやってきて、1冊買ってくださった。店のレジにいるとなぜか無駄にスマホをいじってしまって良くない。

無印で下着を買い、銀行に週末の売り上げ金を預け、皇帝に入る。やたらと喫茶/カフェしている。『黄金の女達』を少しずつ読み進め、他のあれの連絡などもやりつつ、あれの作業。3時間ほどやって、さすがに進んだ。皇帝はボックス席が使えるし、照明も暗めで集中できる。

スーパーに寄り、帰宅。料理。卵焼き、中華サラダを作る。まどが帰ってくる。なかなかマンガが進まず苦しんでいるようだ。カツオのタタキを切り、そうめんを茹でて晩ごはん。タタキはにんにくスライスを乗せて食べてみる。おいしい。食べ過ぎると胃が荒れるので注意が必要。デザートにアイスも食べる。MOWのジャスミンミルクティー味がおいしい。

風呂に入り、さらにあれの作業。少し読書。1時ごろに寝る。


06日(水)

朝8時前に起きる。空腹でお腹が重くないうちに筋トレ。ご飯、お弁当の準備。

外出。まどは昨日に続き県立図書館へ。自分は店に行き、あれの作業続き。

開店。均一本の補充、発送準備など。レジスペース内で使っている丸テーブルが壊れてしまい、ネットで新しいものを注文。決めるのにけっこう時間がかかってしまった。辻さんが来て、TAKAMATSU ZINEの再納品。売れている。昨日から少しずつ進めているあれの件の連絡、だいたい詳細が固まり、きちんと動き出しそう。よし。ふみくらさん来てくださり、先日の絵本の会のことなどお話する。砂古口さんには改めてたくさん話をおうかがいしたい。また、別件で「これはやらなければならない」という事案が。締め切りなどはないけど、これもできるだけ早めに動くのが良さそうだ。まだ公にはできない「あれ」がいろいろ同時進行している。

あっという間に閉店。どうやら明日の午前中は雨らしい。酒屋へビールやジュースの買い出しに行く。夜だとそれほど暑くない。けっこうな本数を買ったにも関わらず、筋トレの成果か特に重いとは感じなかった。店に戻り、帳簿付けとブログ更新。

帰宅。筋トレ、シャワー。『物と経験のあいだ』読み進めて寝る。


07日(木)

朝8時頃に起きる。久しぶりの雨。筋トレ、朝ごはん。まどは検診へ。お弁当の用意をしてあれの作業続き。文章の添削をする。

外出。気温は30度を下回っているようで、だいぶ涼しい。これくらいでお願いしたい。少し早めに店に到着し、査定を進める。

開店。均一本の補充をして、査定続き。1件完了した途端に段ボール5箱持ち込みがあり、さらに郵送買取が2箱届く。カンデラのあきちゃん来てくれて、スクラップブックを見せてくれる。店番の合間に描いたドローイングがたくさん貼られていてかわいい。これらをまとめてzineを作りたいとのこと。自分がよくやるアイディアをあきちゃんにも教える。zineと一口に言ってもいろいろあるけど、最近はお金のかかったしっかりしたつくりのものも多いから、何か作りたいけどどうしようとなった時具体的にイメージしにくいのかもしれない。ふみくらさんまた来られて、少しお話。9月頭に行われるとある講演会に、自分も入らせていただけることになった。ありがたい。神戸から『本の栞』さんが来店。うちでよくビールを飲んでいってくれた常連のMさんも、神戸へ転勤になってからよく本の栞さんへ行っていたそうだ。今回は観光で来られているそうで、明日は剣山へ登るらしい。居酒屋の情報などをお伝えする。なんとか閉店までに届いた本の整理と査定を終え、金額をご連絡する。

閉店時間後も発送準備を進めるが、途中で気分がだれてしまう。発送と帳簿付けは明日にまわして帰宅。風呂に入り、お酒を飲みながら読書。エドマンド・バーク『崇高と美の起源』読み始め、『黄金の女達』続き読む。

「私としては、教育の方法は探究の方法にもっとも近い場合が最良であると確信している。」(『崇高と美の起源』、p12)


08日(金)

朝8時に起きる。昨日そんなに飲んではいないはずなのに頭が痛いなと思っていたら、急に雨が降り始めた。朝ごはんを食べ外出し、用事を済ませる。『黄金の女達』続き。再び家に戻って休憩。お弁当の準備をして再び出発。郵便局で本を発送し、昨日買い取った本の整理。

開店。昨日の分の帳簿付けをやる。発送準備、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。この日はかなり仕事をてきぱきやれて良かった。買取分2件振り込み、TUG BOOKSの田山さんら小豆島の方々が作ったzine『いとなみ』のお金も振り込み。『いとなみ』は島のお年寄りへの聞き書きをまとめた冊子。夜、soundcloudへアップされているPALLAKSCHさんのDJmixを聴く。沖縄民謡中心にまとめられていて最高。PALLAKSCHさんが神保町で経営されているレコード店『ブックブー』行ってみたい。大河原さん来てくれて、東京でのグループ展(と言っていいのだろうか。小内光さんが一緒だった模様)の話などを聞く。大河原さんのご実家は大漁旗なども作っている染物工房で、今度見学させてもらおうと思っている。

今日はまだ体力も残っているので、もう少し作業していこうと思う。これからripple coffeeさんでの出店に出すためのzineの選書。

2025年8月4日月曜日

本読んでる(2025年08月03~04日)

02日(土)夜

閉店後、帳簿付け、あれの作業。以前書店をやっていた知人の方にあれについて相談。あれやあれもできて、この日はいろいろ進んだ実感あり。

帰宅。まどが作業通話で漫画家仲間の人達と政治や世の中のいろんな違和感について話し合ってる。いいな。自分も気になっていた話題が出ていた。

筋トレ、シャワー。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き少し読んで寝る。


03日(日)

朝8時に起きる。ご飯、お弁当の準備。腕立て伏せだけやる。

まどとJRに乗って高松駅へ。シンボルタワーで行われる文学フリマ香川に向かうが、10時からと思っていたら11時からだった。カフェに入り、ドローイング。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』続き読む。スカルパだけでなくいろんな様式の建築について触れられていて面白い。

「私が傑作と感じた建築空間、あるいは、傑作と言われるものを見て共感した空間は、そこで「このようにふるまえ」でもなく、「どのようにふるまってもいい」でもなく、「あなたのふるまい方次第である」と言われているような、緊張と自由の入り混じった感覚を覚えるという共通性があった。」(p101)

文フリ会場へ。それほど並ばずに入れたけど、今回も開始前から行列ができていたようだ。知り合いに挨拶して、小豆島のお年寄りの方々への聞き取りをまとめた『いとなみ』、野口理恵『嘘で本当の私たち』、富田ララフネ『小島信夫の話をしたいのだけれど』購入。SNSで見かけてはいたけどこの辺では買えなそうなzineや本を、実際に見て買うことができた。たくさんの出店者が集まっていると、やはり表紙のデザインて大事だな、とも思わされた。

現在福岡と岡山で2拠点生活中?の森脇さんのnoteが面白い。新しい記事の、「へんぴなところに住んでいるせいで、「ついで」の距離感がバグるのかもしれない。」という部分に共感する。

開店。品出し、発送準備進める。夕方くらいに南方書局の梶原さんが来てくれて、先日の神戸での出店の話、デザイナーの話など。梶原さんは多摩美に通っていた時、哲生君担当の授業も受けていたとのこと。南方書局は今年まだ数回アートブックフェアへの出店が控えていて、国外へも何度か行くようだ。積極的だな。夜にことさら出版さんとスズキナオさんが来店。スズキナオさん想い出波止場のTシャツを着ていた。ことさら出版さんはあまり人前で顔出しして活動していないらしい。しかし、梶原さんにおすすめのお店を聞かれて改めて思ったけど、日曜夜の高松での晩ごはん選びは難しい。たいていの個人店のお店は日曜休みのところが多い。古馬場の丸亀鳥は日曜もやっていて、おいしい骨付鳥を出しているので助かる。

よく来てくれるM君が引っ越しを考えていて、RolandのFR-4XBKというアコーディオンを30万円で買ってくれる人を探しているらしい。30万円はかなりの金額だけど、定価は60万円弱ほどなのでおよそ半額。電子アコーディオンでヘッドホンをつなげて練習ができる。興味のある方は連絡ください。

閉店後、スーパーに寄って帰る。筋トレして風呂。ビール飲みながら、鈴木清順『東京流れ者』見る。こないだSさんが「渡哲也は良い役者だ、ドラマだけじゃなくもっと映画に出てほしかった」と言っていたのを思い出す。何度も何度もテーマ曲を歌うシーンが続き、唐突にドライヤーの宣伝が挟まったりと、いろんな大人の事情を感じさせるけど、カラフルでキレの良い清順演出が炸裂していて楽しい。

奥誠之『ドゥーリアの舟』読み始める。先日入荷したoar press発行の本のうちの1冊。著者による絵画作品と、作品と美術や社会との関係について思いをめぐらせたエッセイが収録されている。コマーシャルギャラリーでの勤務経験もあるそうで、自分よりもかなり現代美術寄りの思考をされている気がしたけど、折に触れて思い出す本になりそうな内容。


04日(月)

朝7時に目が覚める。二度寝せず読書、『ドゥーリアの舟』読み終える。筋トレ、朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物たたむ。

まどと外出し、南へ。『物と経験のあいだ』『黄金の女達』続き読む。午前中からたっぷり本を読んだ。

開店。この日は海外のお客さんが多く、個人製作のzineがよく売れる。zineが売れるのはうれしい。おそらく初見で気に入って買ってくれているはずで、たいていは写真や絵が主体のものだから、感覚で選んでいるのが伝わってくる。発送準備、品出し少し。発送件数が思ったよりも多い。売れるのは助かる。店頭買取1件。

明日は定休日。外にこもってあれの作業をやる予定。今日は査定もやろうと思ってたけど、もう疲れたな。

2025年8月2日土曜日

あればかり(2025年08月01~02日)

31日(木)夜

閉店後、阿部さんと大三君と、8/9の上映会トークに向けてzoomミーティング。街の公共性や芸術表現におけるグラフィティの特異性などについて話す。高松の街のつくりや、2000年代東京の路上販売業者や歩行者天国の減少なども。思ったよりもたくさんの話題が挙がり、ほっとする。

帳簿付けをやって帰宅。筋トレ、風呂。高瀬隼子『水たまりで息をする』読み始め、寝る。


01日(金)

7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物をたたむ。筋トレ。腕立てを続けていたら二の腕や脇にも筋肉がついてきた。閉店後の時間帯の疲労感も無くなったし、続けたい。

また南へ行く。『水たまり』読み終え、まどと昨日のzoomミーティングで出た話題や、まどの好きな本の傾向についての話などをする。100均やスーパーで買い物。作業部屋で、新しいキャンバスに少し色を塗る。

開店。品出し、発送準備進める。瀬戸芸や丸亀の美術館での大竹伸朗展が今日から始まったり、あさっては文学フリマ香川が開催。海外からの観光客も増えてきている。届いていた郵送買取の本を確認してメール。Bandcamp Fridayでまたいろいろ音源を購入。辻さんのzineが早くも売り切れたので、再納品のお願いをする。夜になり、みくさんが来てくれて話す。今後のことをいろいろ考えているようだ。

閉店間際、胃のむかつきと頭痛。少し吐き気もする。切りのいいところで作業を終わらせ、なんとか発送をやり、帳簿付けは後回しにして帰宅。ヨーグルトを食べると少し胃が落ち着いた。シャワーを浴び、phaさんから買った『やる気のない読書日記 2023冬』を読んで寝る。phaさんの文章はテンションが一定で良い。


02日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。空心菜、豚肉、エリンギの炒め物、卵焼きを作る。オクラも茹でて切った(梅和えにしようと思っていたけど、卵焼きがしょっぱくなってしまったので特に味付けせずにおいた)。洗濯物を畳み、掃除機をかける。お弁当の準備。コーヒー飲みながら、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き少し読む。

外出。少し早めに店に行き、発送準備や昨日の分の帳簿付けをやる。店頭買取1件。すぐに時間は過ぎて、13時になりまどと一旦店番を交代。

塩上町にある絵本文庫ふみくらさんへ向かう。今日は笠置シヅ子や宮武外骨の伝記を書いている砂古口早苗さんがコレクションした、日中戦争~戦後すぐくらいの時期に発行された国策絵本を見る会。10人ほどの参加者(戦中生まれ、82歳の方もいた)が集まり、砂古口さんの解説を聞きながら絵本を見ていき、感想を言い合う。満洲事変、真珠湾攻撃、終戦、朝鮮戦争…とその時々に発行された絵本を見ていくと、いかに政府のプロパガンダが行き当たりばったりのでたらめなものだったかがわかる。これだけ世の中の雰囲気がコロコロ変わったら、この当時に幼少期を過ごした人は大人を信用できなくなってしまうんじゃないか。戦時中に発行された絵本が、終戦に向かうにつれて物資不足によりどんどん薄くなっていくのが悲しい。ふみくらさんを出る時、砂古口さんに『外骨みたいに生きてみたい』の感想を伝えると、「あのフリーペーパー(『Tさんインタビュー』)面白かったわよ」と言ってくれた。砂古口さんは絶対面白い古本エピソードをたくさんお持ちのはずなので、改めて古書蒐集の話もうかがいたい。

店に戻る。辻さんがTAKAMATSU ZINEの追加納品に来てくれていた模様。帳簿付けの続きをやり、発送準備など。香川在住のお客様から徳島の実家にある本を郵送買取できないかとメールをいただいたので、返信する。進めてるあれの業者を探し、見積もりを出す。

今日はこれからまた別のあれの作業。あればかり。明日は文フリ。

2025年7月31日木曜日

インタビュー(2025年07月29~31日)

28日(月)夜

閉店の少し前、古本の持ち込み1件あり。閉店後、帳簿付けなど。明日のインタビューの準備。帰って筋トレ、シャワー、寝る。


29日(火)

朝8時頃に起きる。筋トレしてヨーグルトを食べる。洗濯。

まどと南へ。インタビューに向け、YouTubeで公開されている、2年前に行われたSさんの講演の模様を聞く。必要な部分メモを取る。この動画は抜粋で20分強ほどの尺にまとめられているけど、とても密度の濃い内容。

店に戻り、少し発送作業。おみやげに持って行くお菓子を買う。久しぶりにチャローさんへ。タイ北部のココナッツ系ではないカレー(名前忘れたけど、味はビンダルーというのに近い気がした)を食べる。おいしい。音楽の話などをする。8/9上映会のチラシと、ショップカードを置いてもらう。

栗林駅前でTさんの車に乗せてもらい、Sさんのお宅へ。お2人の小説や映画の話をおよそ4時間ほど聞く。一応自分のインタビューということで伺ったけれど、やはりお2人の知識量と深さには太刀打ちできず、ただうなずいている時間が多かった。気を使わせてしまっただろうか。Sさんのお父さんは満州から引き揚げてきた方だそうだ。戦後すぐの高松の話なんかも少し聞けた。

Tさんに再び栗林駅まで送っていただく。スーパーで買い物をして帰り、腕立て伏せをやってからカレーを作る。まどが帰ってきて晩ごはん。

Sさんが映画にはまったきっかけになったという、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『恐怖の報酬』を見る。Sさんは中1の時に見た3本立てで、映画館に入るとちょうどトラックが崖に落ちそうになっているシーンだったそうだ。150分の映画で少し長いけれど、緊張感は途切れず最後まで見入ってしまった。

筋トレ、シャワー浴びて寝る。


30日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物畳む。筋トレ。まどは10時から打ち合わせがあるとのこと。

外出。店に行き、たまったレシートの入力作業。改めて、国保の金額が高い。今年度でどこまでいけるかな。稼ぎたい。

開店。品出し、発送準備、均一本の補充。店頭買取2件。辻さんが『TAKAMATSU ZINE』の納品に来てくれる。改めてパラパラ見ていると、「自分が行ったことのないお店も載ってるけど、そういうお店も確実に街の雰囲気を作ってて、お客さんはそれを楽しんでるうちにYOMSにも来てくれるわけだし、自分はむしろ普段行かないお店に助けられているのかもしれないなー」と思った。辻さんありがとう。矢野さんが総文祭で配布された「文学研修のしおり」を持ってきてくれる。しおりの製作に関わっているらしく、YOMSのことも少し紹介してくれていた。総文祭は文化系部活動のインターハイのような大会で、矢野さん曰く「300人くらいに配布した」とのこと。少しでも多くの人に店を知ってもらえたらうれしい。矢野さんが出ていくと、ほぼ入れ替わりで制服姿の高校生がやってきた。やはり総文祭のようで、福島県から来ているそうだ。

閉店後、帳簿付けをやり、あれの作業を23時までやる。帰宅。ヨーグルト食べる。なんだか疲れてうとうと。シャワーを浴びて寝た。


31日(木)

朝7時半に起きる。ご飯、お弁当の準備、筋トレ、洗濯。まどは豊島に行くらしい。最近いろんなところに行ってるな。

南に入り、モーニング。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』続き読む。ノートにドローイング。偶然、横の席に以前YOMSにも来てくれた梶原さんが座っていた。これから美術館などいろいろまわるらしい。

スーパーでコピー用紙を買い、店に戻る。開店準備をしていると、おとといいらした倉吉農業高校の先生が生徒を連れて来てくれる。話しているといつの間にかインタビューが始まり、店を始めたきっかけなどいろいろ答えた。丗界さんの冊子の話などもした。

開店。品出し進める。『鬼滅の刃』全巻セットが売れたので、空いたところに『NANA』全巻セットを補充。均一本の補充。少しCDRを焼く。発送準備。

これから8/9の上映会トークに向け、zoomミーティング。

2025年7月28日月曜日

叫び声(2025年07月27~28日)

26日(土)夜

23時前くらいまで、発送、帳簿付けなどの作業。帰宅。筋トレして風呂。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続きを少し読んで寝る。


27日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ。少し読書。外出し、作業部屋でキャンバスの続きをやる。もう少しで完成しそう。

開店。ゆっくり品出しなど進める。途中からあれの作業を進める。初めてPhotoshopでドロップレットを作り、たくさんの画像の解像度を変更してみた。便利だな。夜になり、phaさんが来店。この日はサンポートで行われていた藤井さん企画のブックマルシェに参加されていたそう。まどの漫画の感想を伝えてくださる。蟹ブックスつながりで香山哲さんや花原史樹の話もした。phaさんのzine『やる気のない読書日記 2023冬』、まだ手持ちの在庫があるとのことで購入する。

閉店後、スーパーに寄ってすぐに帰宅。ハイボールを飲みながら、藤田敏八『八月の濡れた砂』見る。シャワー浴びて寝る。


28日(月)

朝4時頃、近所で若い男が「あーっ」とかなんとか叫んでいて目が覚める。無視するが叫び声はなかなか止まない。暑さで頭がやられたのか、仕事に行きたくないのか。俺も叫びたい。叫びながら歩み寄りたいくらいだ。

8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の準備、シャワー。筋トレ。洗濯物を畳む。コーヒーを飲みながら木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み始める。

外出。作業部屋でキャンバスの続き。完成。縦向きでも横向きでもいけそうな絵ができた。

開店。品出しなど進めていく。辻さんが、YOMSを含む高松市中心部の13店舗を取材、紹介しているzine”TAKAMATSU ZINE"を持ってきてくれる。できたて。YOMSは一番最初に紹介されていて、なんだかうれしい。自分が行ったことのないお店もあるけど、それぞれの距離は近く、改めていろんなお店の存在に自分も助けられているんだなという気持ちが湧く。辻さんはメンタルヘルスの話をSNSでもオープンにしているので、鬱トークなどもした。夜、先日見目さんより届いたoar pressの冊子を品出し。今回は4種入荷したけれど、どれもデザインが大変凝っている。凝っている割には値段が安い。論考やテキストも豊富(奥誠之さんの本はエッセイ集でもある)だし、自分もじっくり読みたいと思う。中国から来られた中国人のお客さんが、小山清、上林暁、立松和平、芝木好子を買っていった。えらく渋いラインナップだな。

今日はこれからまだ作業。

2025年7月26日土曜日

夏の良さ(2025年07月25~26日)

24日(木)夜

コンビニでヨーグルトとおつまみを買って帰る。23時頃に帰宅。ヨーグルトを食べて筋トレ、シャワー。お酒を飲みながら、砂古口早苗『外骨みたいに生きてみたい』続き読む。平塚らいてうら「新しい女」の登場を訝しんでいたという外骨の女性観を紐解いていく章が面白い。


25日(金)

朝8時半に起きる。ご飯、お弁当の用意、筋トレ、洗濯。昨日届いた新しい洗濯機は、早く洗い終わるし音も静かだ。コーヒーを飲み、少し『外骨』続き読む。

外出。昨日よりさらに暑く、日差しが強い。長袖を着ている人もよく見かける。店に行き、昨日お預かりした古本の査定を終えて連絡。ご了承いただいた。在庫整理。

開店。この日は燦庫へライブイベントを見に行くため、19時までの営業。そのイベントに出演されるエマーソン北村さんが来店。イベント内で行われるトークで配布予定のパンフレットを、開催後少しYOMSでも配布させていただけることになる。このパンフレットはSNSで見かけてとても気になっていたので、とてもうれしい。

次の定休日の火曜に、TさんSさんにお話を伺えることになった。今まで個別にお話することはあったけれど、3人でじっくり話す(といっても、自分はほぼ聞き役)のは初めてだ。小説や映画の面白い話がいろいろ聞けそうで楽しみ。

19時に閉店し、本を発送して燦庫へ。ライブが始まる前に一人でビールを飲んでいたら話しかけられる。都市工学を学ぶためミラノの大学院に通っていて現在一時帰国中の男性で、妹さんが香大に通っているらしい。予期せずイタリアのいろんな話を聞く。大学は彦根だったそうで、半月舎さんのことも知っていた。彦根はディープな飲食店が多いそうだ。行ってみたい。ライブはエマーソン北村さんもVIDEOTAPEMUSICさんも素晴らしく、最近暑さが厳しすぎて夏が嫌いになりそうだったけど、忘れかけていた夏の良さを思い出すような演奏だった。ライブ後はまさみさんを迎えての3人でトーク。VIDEOTAPEMUSICさんの曲は特定の土地の思い出と結びついたものが多いようで、曲作りの過程を聞くことでより曲に奥行きを感じられた。

帰宅。シャワーを浴びる。まどがなかなかネームが完成せず苦しそう。


26日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ。洗濯物をたたむ。

まどと外出。うなじのあたりが陽に当たって焼けるように暑い。南に入り、『外骨』読み終える。菊池寛についても少し書かれていて、戦後になって戦争責任を問われ公職追放となった菊池寛を、高松市は公費を使い銅像を立て、記念館を作り、全集を発行して顕彰しているが、こういった動きを批判した元市議の人物が、1995年に当時の高松市長を提訴したそうだ。最高裁までいって2000年に結局敗訴となったようだけど、終戦50年の年にこんなことがあったとは知らなかった。ノートに数枚ドローイングを描くが、うまくいかず。

ルヌガンガへ。まどはこうの史代の分厚い本を買っている。建築の棚を見ると、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』が目に留まった。めくってみると、豊富なカラー図版と共に、スカルパの建築(以外のいろんなものも取り上げられているが)とそれが形作る空間に含まれる造形のボキャブラリーが解説されていて、非常に面白い。購入。価格は6800円+税…さすがみすず書房。

開店。ポストに宗教のチラシが入っていた。いつも交番前で活動しているおばあちゃんたちのものだ。暑すぎて手で配るのをやめてポスティングにしたらしい。そっちのほうがいいと思う。無理しないでほしい。品出し、発送準備進める。エマーソン北村さんとVIDEOTAPEMUSICさんが来られ、いろいろお話。そういえばお2人は先日Botanyでもライブをされていたのだった。昨日のライブの感想を伝え、『Tさんインタビュー』を印刷しお渡しする。VIDEOさんからお礼にステッカーをいただいた。その後、イベントの運営にも関わっていたみくさんが来てくれる。最近よく会うな。いろいろお話。これから今治へ行くとのこと。その後、2月に高知の『わくせい』でお世話になった、古田さんと高知学芸高校の生徒たちが来てくれる。2月のイベントに病気で来れなかった生徒さんとも会えた。古田さんに丗界さんの冊子を薦めると、購入してくれた。うれしい。この日は久しぶりにお客さんが多くありがたかった。

これから店でもう少し作業。

2025年7月24日木曜日

じりじり日記(2025年07月21~24日)

20日(日)夜

閉店後、燦庫へSweetieを見に行く。パソコン音楽クラブ柴田さんのソロ名義Vocoder Girlsと、RYOKO2000がゲスト。全体的にアッパーで最高だった(漠然とした感想ですみません)。現在広島に住んでいて久しぶりに香川でDJした山原さんもよかった。2時過ぎまでいたけどあっという間。

帰宅。シャワー浴びて寝る。


21日(月)

朝9時に起きる。まどが作ってくれていた味噌汁を飲み、筋トレ。まどと参院選についての話。選挙になると、SNSで「リベラルの、大衆を教養のない人々として無意識に見下す態度」を批判する投稿をよく見かける。

お弁当を用意し、南へ行く。交番前で阿波踊りやよさこいなどをやっていたけど、なんだろう。日経、読売の参院選記事を読み、萩原朔太郎『猫町』続き読む。いきなり「堀口大学君」と君付けでこられると、やはりびっくりするな。

開店。品出しなど進める。昨日のイベントに来ていた方が来店されたので、話しかけてみると、YOMSや自分のことも以前から知ってくれていたようだった。新潟にも行ったことがあるそうで、いろいろお話する。この日は後半昨日の疲れが出た。

閉店後、スーパーで買い物をして早めに帰る。筋トレして風呂。卵、ハム、舞茸をバターで炒め、ウイスキー水割りを飲む。『猫町』読み終えて早めに寝る。


22日(火)

この日は車を出して、まどとラーメン食べ、洗濯機を買い替え、ブックオフやぽかぽか温泉に行き、カフェで本を読んだりした。ブックオフでDVD半額セールをやっていて、西部劇やノワールものなどがかなり安くなっていた。ルイ・マル『恋人たち』のDVDを購入。スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』読み終え、砂古口早苗『外骨みたいに生きてみたい』読み始める。筆致は軽妙で快活、ぐいぐい引き込まれる。来月2日に絵本文庫ふみくらさんで行われる、砂古口さんの集めた国策絵本を読む会を予約した。

晩ごはんは久々に『まほろば』で食べた。唐揚げやカツオのたたき、ポテトサラダ。味噌汁は白のみになったようだけど、やはりおいしいし、安くてありがたい。

スーパーで翌日のお弁当のおかずを買い帰宅、だらだらしたり本を読んだりして寝る。


23日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。レンタカーを返却し、南に入る。『外骨』続き読む。作業部屋へ。川勝徳重さんと柴崎祐二さんのPodcast『ゼーロンの背中』古本屋回を聴きながら、少しキャンバスを進める。やっぱり絵は良い。

開店。ここ最近、楽しいこともあるにはあるけど、どうも自分の中心にぽっかり穴が空いているような虚無感があり辛い。絵が描けていないからだろう(ということにいつもしている。実際、絵を描いてみると心がとても軽くなるのだ)。開店中何もできなかったわけではなく、品出しや発送準備などを進めた。福岡のhyanahyuさんのかきもちくんマンガも届き、早速振り込み/品出し。hyanahyuさんは何度かYOMSにも来てくださっている。

まどがコードレス掃除機を買いたいそうで、どれにするか迷っている。自分もネットでいろいろ調べてみたけど、価格帯にかなり幅があるにも関わらず、性能の差がどれほどあるのかがいまいちわかりにくい。結局この日は保留になる。

閉店後、『休みの集い』での絵の展示で使った板や電動ドライバーなどを持ってきて、レジスペース内を少し改良。帰宅。風呂に入り、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』読み始める。『私の作家遍歴』シリーズはもう2冊あるけど、1巻目のこれだけでも500ページ以上ある。『外骨』も少し読み進めて寝る。


24日(木)

朝8時前に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、筋トレ。早めに外出し、また南へ行く。ドローイングを描き、『女達』『外骨』続き読む。100均で買い物をして作業部屋へ。キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』ジャズ回を聴きながら進める。

開店。品出しなど進める。oar pressより、注文していた本が届く。早速振り込み。知り合いの業者さんより連絡あり、軽トラ1台分古本を持ってきていただけることに。哲学、数学、物理学、辞書、ほか文庫など。整理を進める。Kさん来られ、映画の話。日活ロマンポルノ、エドワード・ヤン、清水宏、増村保造など。閉店時間を過ぎても発送準備と帳簿付け。

もう23時前だ。帰りたい。

2025年7月20日日曜日

夏休み、連休(2025年07月17~20日)

16日(水)夜

閉店後、本を発送し、ドローイングスキャン作業の続き。23時半頃までやる。帰宅、筋トレやってシャワー。ヨーグルト食べる。クレア・ジマーマン『ミース・ファン・デル・ローエ』少し読み進めて寝る。


17日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。今日は一日雨模様の天気らしい。まどと南へ行き、『ミース』読み終える。ノートにドローイング。今ドローイングを描いているノートはA5サイズほどで、いつも使っているスケッチブックよりも少し大きめ。最近スケッチブックを見直して思ったけど、小さめのスケッチブックに描いた絵は画面の枠を含めて一枚の絵として構成しているものが多い。大きめのノートではもう少し自由だ(だからといって絵として面白いと思えるかはまた別問題)。

水声社からジョゼフ・コスースの著作集成が出るそうだけど、8000円+税って高いな。でも欲しい。これは『芸術/言語』という叢書の第1回配本として刊行される本のようで、続刊も楽しみ(買えるのか?)。

少し早めに開店。CDR焼いて、その後品出しや発送準備。夕方からはスキャン作業の続き。こういうもやもやした変な天気の日は、常連さんのありがたさが余計身に染みる。時宅に行こうと思ったら定休日だったので初めて来てみた、というお客さんも。閉店作業後もスキャン作業、22時半頃までやる。

帰宅、筋トレしてシャワー。ウイスキー水割り飲みながら、スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』読み始める。12時半頃に寝る。


18日(金)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、掃除、筋トレとやっていたら時間があっという間に過ぎた。筋トレを続けていたら姿勢も良くなったし、疲れにくくなった気がする。

外出。酒屋でビールの買い出し。ドラッグストアでゴミ袋を買う。店員さんが高校生に「今日から夏休み?」と話している。

開店。CDRを焼きつつ、在庫整理、発送準備、均一本補充など進める。夜に少し品出し。平尾君来てくれて少し話す。

早めに帰宅。筋トレ、風呂。大島渚『東京戦争戦後秘話』見る。この時代の左翼青年の語りは苦手だし、唐突なセックス描写には白けたけど、メタ的な展開が面白かった。


19日(土)

朝8時に起きる。ご飯、お弁当の用意。筋トレ。腕立ての回数を増やして2セットやる。まどは夏バテ気味のようだ。『他者の~』続き少し読む。

外出。kid coffeeさんでアイスコーヒーをテイクアウトし、8/9の上映会フライヤーを置いてもらう。最近kid coffeeさんは1周年を迎えたそうで、記念のステッカーをいただいた。店に行き、郵便局まで本の発送。週末になってしまったので中央郵便局まで歩く。アーケードの下でも暑い。レターパックも買い足す。

明日は参院選の投票日。世の中こうなってくると、古本屋を少しでも長く続けたいと強く思う。

開店。品出し、発送準備など進める。まだスキャンしていなかったスケッチブックを見つけたので、それも片づける。夕方、明日燦庫でのイベントに出演するパソコン音楽クラブの柴田さんが来てくださる。前乗りしていたようだ。柴田さんはたくさん大きな舞台を経験しているのにいつも自然体だ。この日は三連休初日ということでお客さんはそこそこ多かった。

閉店後、ルクスで行われているイベントに行く。店を閉めてから行ったので自分は後半しか見れなかったけど、それでもゲストの空中水泳さんとsuiminさんのDJをたっぷり聴くことができた。それぞれ1人でやった後にB2B、トータル約3時間の中でいろいろな展開があり楽しかった。

帰宅、シャワー浴びて筋トレせずに寝る。


20日(日)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。筋トレ。まどが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、萩原朔太郎『猫町』(岩波文庫)読み始める。20年ぶりくらいに読んだかもしれない。読んでみると、今の自分の気持ちにとてもはまった。1ヶ月半県外に出ていないだけなのにどこかへ行きたくて仕方ないなんて、どうかしてるかもしれない。

外出。作業部屋で久しぶりにキャンバスの続きをやる。やっぱりまめに描いてないとだめだ。キャンバスをやってないと、自分の芯がぐらつく感じがする。

開店。品出しなど進める。ひどく眠く、あまりやる気が出ない。選挙のことを考えるとどうしても暗い気持ちになってくる。作業がまったく進まなかったわけではなかったから、まあ良いか。気を紛らわすため、SHUROで無料公開されている大橋裕之さんの『ジャンプ少年ヒトシ』を全話読む。なんとなく近場で旅行できないかといろいろ調べてみる。神戸あたりで1日過ごしてみるのも良いかもしれない。夜、柴田さんと、RYOKO2000のお2人が来店。RYOKO2000のnoripiさんは以前からよく絵の投稿にいいねしてくださっていたので、面と向かってお礼が言えて良かった。RYOKO2000のジャケットをやっている竹浪さんの話などもする。選挙のことばかり考えて固くなっていた気持ちがほぐれた。四国は4県とも自民敗退のようだ。

今日はこれから燦庫でイベント。楽しみだ。

2025年7月16日水曜日

ドローイング(2025年07月14~16日)

13日(日)夜

閉店後、スーパーで買い物をして帰る。まどは熱中症で寝ている。しばらくぼーっとしてから、筋トレしてシャワー。スケッチブックのドローイング選別作業を進めて寝る。


14日(月)

朝7時半に起きる。空が暗い。雨が降ったり止んだりの日になるようだ。キャベツと玉ねぎの味噌汁と卵焼きを作り、まどと朝ごはん。その後また料理、回鍋肉とアスパラのおかか和え作る。お弁当の用意。筋トレ。ドローイング選別作業やり、とりあえず付箋貼りを終えた。

外出。ひと雨来たからかセミの鳴き声が大きい。そういえば今年初めてセミを意識したかもしれない。

開店。昨日の分の帳簿付け、品出しなど進める。一昨日にお預かりした買取分の査定が完了し、ご連絡。了承取れお振込みする。CDRを少し焼いたりしつつ、ゆっくり買い取った本の結束。夜にまさみさんと林田さんが来てくれて、熊本や山口の音楽シーンの話。まさみさんは今度山口・湯田温泉のOrgan's Melodyでライブする予定があるらしい。いいな。

閉店後、買取本の結束を進めて帰宅。筋トレ、風呂。前に意識的に筋トレしたのっていつだったろうと思い、SNSの過去投稿を検索してみると、どうやら5年前のコロナ禍の時期だったようだ。腕立て伏せ連続50回できた、と書いていて驚く。フォークナー『エミリーに薔薇を』少し読み進めて寝る。


15日(火)

朝8時に起きる。定休日。冷凍ご飯と余ったおかずで朝ごはん。洗濯。

外出。涼しい風が吹いている。南へ入り、読書続き。ドローイングも描く。まどは体調いまいち本調子ではないようだ。この日はかなり長居してしまった。その後燦庫食堂へ行きサラダプレートを食べる。偶然この日tooniceのTシャツを着ていた。

まどと別れて、自分は店へ。アメリカへ送らないといけない本があるので、国際郵便の手続きをする。軽いものであればあまり送料はかからない。郵便局で発送し、その後は上映会のチラシを置いてもらいにまわる。瓦町駅改札前では、毎年行われている戦争遺品展が開催中。今年は硫黄島の歴史や文化、集団疎開についての解説が多く展示されていた。茎へ行くと、ちょうどカンデラのあきちゃんもいて、チラシを預かってもらう。あきちゃんフリーペーパーを作りたいそう。見てみたいな。ガラス瓶とドライフラワーの黒い薔薇を買う。その後風狸に行ってみるが、この日は休みだった模様。ripple coffeeさんへ行く。かたちのブティックのお2人がいて、久しぶりにお話。チラシもお渡しする。コーヒー豆を買った。一旦店に戻って、八百屋へ買い物。

スーパーで買い物し、帰宅。まどが天ぷらを作ってくれている。一部は揚げびたしにして明日のおかずに。天ぷら、お刺身、そうめんで晩ごはん。ビールも飲む。お腹いっぱい食べた。

またBandcampで音楽をあさる。時間がみるみるうちに溶けて危ない。風呂に入って、『エミリーに薔薇を』読み終え、増村保造『黒の報告書』見る。宇津井健の演技はなんとなく一本調子な感じがしたけど、画面内の人物の配置、アングルの切り替えの妙に引きこまれた。筋トレやって寝る。久しぶりに金縛りにあって何度も目が覚めてしまった。体が硬直してなかなか動かない。


16日(水)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べて洗濯物を畳み、ヨーグルトとコーヒー。腕時計をしたまま汗をかいて、手首が荒れている。クレア・ジマーマン『ミース・ファン・デル・ローエ』読み始める。TASCHENのシリーズの中の1冊。ベルリンの新ナショナル・ミュージアムに行ったのはちょうど20年前だったな。外出。店に行き、買い取った本の整理。

開店。品出し、一箱入れ替え、発送準備。合間にCDRを焼いたり。夜になって発送作業をやろうと思ったら、クリックポストにエラーが発生してしまう。じれったい。

スケッチブックのドローイングをスキャンする作業を始める。単純作業でなかなかしんどいけど、集中してできるだけ早めに終わらせたい。

今日はまだスキャン作業。

2025年7月13日日曜日

いろんな人、いろんな話(2025年07月11~13日)

10日(木)夜

ブログ更新後も、本の発送と少し作業。24時頃に帰宅。風呂に入って寝た。


11日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。まどは宮脇さんの車に乗せてもらい、今日明日と祖谷へ。筋トレやる。

外出。店へチラシを取りに行き、銀行でお金をおろしてコンビニで国保の支払い。なかなかの金額。お茶を買って少し休憩する。その後栗金商店、porteとまわって8/9上映会のチラシのチラシを置いてもらう。porteの美聡さんと本やデザインの話などをして、お香立てに使えそうな小さな壺を購入。

開店。昨日買い取った雑誌を品出しし、作品画像切り抜き作業などを進める。切り抜きひと段落。夜になってから発送が意外に溜まっていることに気が付き、焦る。

この日は早めに店を出た。スーパーに寄って、明日のお弁当のおかずなどを買って帰る。筋トレやってシャワーを浴び、加藤彰『学生妻 しのび泣き』見る。主演片桐夕子のロマンポルノ。落ち目のバンドマンにほれ込んでしまった高校生の女の子がひたすら散々な目に遭う。在りし日の甘い幻影を追いかけても一向に事態は進展せず、むしろ悪くなっていく。演出は単調で尺が長く感じたけど、マンションに来た主人公がウェディングドレス姿で舞う幻想シーンは切なくて良かった。松島利行『日活ロマンポルノ全史』読み進めて寝る。


12日(土)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯物の片付け、お弁当の用意。筋トレやる。始めて数日だけど、筋肉痛を通り過ぎて少し回数を増やせるようになってきた。このまま続けたい。

外出。作業部屋で昔のスケッチブックをトートバッグに詰め、1人で南に入る。尊敬する知人に教えてもらった業者のホームページを複数チェックし、問い合わせフォームから見積もりを依頼。ノートにドローイングを描き、少し読書。スケッチブックを見返して、良い絵に付箋を貼っていく作業。

開店。店頭買取1件。かっこいいトートバッグを持っているお客さんが来て、会計時に思わず声をかけると、the hatchのメンバーの方だった。the hatchは以前からライブを見たいと思っていたバンドで、今日tooniceでライブだったらしい。告知を見逃していた。出番はトリとのことだけど昼からのイベントで時間帯としては早く、店を早めに閉めてしまわないと無理そう。泣く泣くあきらめる。しかしその後他のメンバーの方々も来てくださり、いろいろお話もできた。ちょっと商品を扱わせてもらえることになりそう。ネグ君来てくれる。先週のルクスで配布したCDR、ネグ君と同居しているバンドマンの方が気に入ってくれているようだ。「最近何か面白いことありました?」と聞かれたので、the hatchの方々が来てくれて…と、ついさっき起きたことを話した。本の持ち込みについての電話が入る。実家を売ることになった関係でそこにあった本の処分を検討されている方で、車1台にぎゅうぎゅう詰めくらいある、とのこと。とりあえず持ってきてくださいとお返事すると、大小さまざまではあるけれど46箱あった。かなりの量で、もうこの日は整理と査定を延々とやる。祖谷から戻ってきたまどや宮脇さん、上野俊哉さんらが寄ってくれる。段ボール箱だらけで狭く申し訳ないが、そんな中でも買っていただけて助かった。

祖谷から戻ったみんなはごはんを食べてその後もten to senの屋上で飲んだりしていたようだけど、自分はちょっと疲れてしまって行けず。まどと一緒に帰る。筋トレして風呂。Bandcampでアンビエント/エレクトロニカ/IDM中心にいろいろ音楽をあさって、寝た。


13日(日)

朝7時半に起き、まどとモーニングへ行こうかとなる。筋トレをやり、お弁当箱にごはんだけ詰めて出発。南で『日活ロマンポルノ全史』読み終える。

スーパーでお弁当のおかずを買い、店へ。昨日買い取った本の整理を進める。段ボール箱が汚いものが多く、早めに片づけてしまいたかった。まずまず良いところまで進む。

開店。本の整理続き。阿南からHKさんやってくる。HKさんはいつもドアを景気よく開けてニコニコしながら入ってくるので、こちらも自然と明るい気分になる。ヴェンダース、市川崑などの話。HKさんの着眼点はやはり独特で、映画を見ていて気になった点があると数珠繋ぎ的に他の映画を数本見ていくらしく、それが『映画をつなげて見るブログ』にも活きているようだ。昨日Bandcampで探した音源をいくつかCDRに焼く。いちいちCDRに焼いて楽しんでいるような人間は少数派なのかもしれない。夕方に古本たかつかさんが来てくれて、いろいろ話す。『Tさんインタビュー』『DAYS WITHOUT DRAWING』渡した。まどは暑い中外を長時間歩いていたら熱中症になってしまった模様。祖谷の疲れもあるのだろう。

最近はいろんなお客さんが来てくれて、いろんなお話ができて楽しい。

今日は早めに帰る。