2025年9月17日水曜日

お話(2025年09月16~17日)

15日(月)夜

閉店後、CDR焼く。明日ルクスでDJ機材を触らせてもらう予定で、この機会に全然音圧のない戦前録音のオペラやタンゴ、シャンソンなどもかけてみようと思う。

帰宅。洗い物をして歯を磨く。まどと少し話して、そのまま寝落ち。


16日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー。まどと外出し、南に入る。深沢七郎『笛吹川』読み進める。むごいことが実に淡々と起こる。スケッチブックにドローイング。

しかし、なんで自分はこんな週に2,3回も南珈琲に来ているのだろうか。タバコがけむたかったり、ヤンキーと隣り合ってうるさかったりすることもあるのに。イベントや展覧会をやる時にあえて普段あまり行かないお店や場所に緊張しながらフライヤーを置いてもらいに行くのにも近いような気がする。自分から必要な緊張感を摂取しに行ってる感じ。

耳鼻科に行っていたまどと合流し、綿谷でうどん。ジュンク堂で民俗学、建築、美術関連の本を見る。いろいろ発見があり楽しい。欲しい本が増えていく。fragrantで砂古口さんへの手土産にクッキーを買う。

歩いて砂古口さんのお宅へ。見覚えのあった建物で驚いた。お茶を飲みながら宮武外骨、笠置シヅ子、中原淳一、村山籌子、鎌倉芳太郎のお話など4時間弱。笠置シヅ子主演の市川崑『果てしなき情熱』の話もできた。今漫画のネーム作りに苦労しているまども積極的に質問。蔵書も一部見せていただき、『滑稽新聞』や『此花』の現物を始めて見ることができた。100年以上前の印刷物にしては状態がとても良い。砂古口さんが香川で出会った隠れ外骨フリークの話も面白かった。『ぐわいこつふあんくらぶニュース』バックナンバーをいただく。大切にしよう。

自宅に戻ると、ゴロゴロ雷が鳴り、雨が降り始めた。蒸し暑い。洗濯物を畳む。村山籌子の話が出たので、大三君にも連絡。

再び外出。よって屋に行き、すだち餃子や骨付鳥など食べる。この日は突き出しに小さいピザが出てきて驚いた(おいしかった。よって屋の突き出しはいつもおいしい)。まどとぽつりぽつり話す。本屋に寄って、砂古口さんとも話して、情報が大量に頭に流れ込んできた1日。

まどと別れて店へ。ルクスでDJ機材を触らせてもらうので、CDなどを準備。少しブログの更新もやる。

ルクスへ。まいちゃんと少し話してから練習。BOOK WEEKEND当日は45分間選曲する予定だけど、この日の後半はイベントと関係のない戦前録音のテノール歌手、ギリシャ民謡、メキシコのインディアンの祝詞(?)、タンゴ、シャンソンなどをかけてみた。そういう音源をこういう環境でかけたらどういう雰囲気になるのかやってみたかった。結果、悪くなかった。こういう音圧のないもっさりした音源だけで1時間くらいやってみても面白そうだ。数曲まいちゃんが良い反応をくれて、やる気が出た。ありがとう。

帰宅。シャワーを浴び、『笛吹川』読み終えて寝る。


17日(水)

朝8時半頃に起きる。この日はまどのほうが早く起きた。季節の変わり目だからか、最近朝に弱い。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレをしっかりめにやる。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』、久しぶりに少し読み進める。

店へ。やらなければと思っていた在庫整理作業。まだまだ蒸し暑い。ひと段落し、ご近所の美容室『ジュノン』の河田さんに相談。ドラッグストアで缶コーヒー、tomoさんでお惣菜買う。少しだけ絵の続き。面白くなりそうな気がする。

開店。発送、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。なんだかあっという間に時間が過ぎる。こずえちゃんと古本さんが来てくれて、いろいろ話す。こずえちゃんと『船の体育館』保存問題についていろいろ話した。古本さんは平野甲賀さんと杉浦康平がデザインを手がけた本を買ってくれて、どういった部分に反応したのかを細かく解説してくれた。普段仕事としてデザインをやっている方の視点はとても勉強になる。扇町の眞行寺さんが来月企画される落語会のチラシを持ってきてくださる。お寺にあるリソグラフで印刷しているそうで、とても良い雰囲気。以前から落語を生で見てみたいとは思っている。次回は行けるよう調整したいが、どうなるだろうか。

今日はまだもう少し仕事。週末の出店に向け雑誌をたくさん値付けしておきたい。

2025年9月15日月曜日

こつこつ日記(2025年09月13~15日)

12日(金)夜

閉店後、午前中にお預かりした本の査定。歌舞伎、特に坂東玉三郎関連のものが多い。ダニエル・シュミットの話とかもすれば良かったな。査定を終え、文字起こし作業続き。なんとなく、録音した時間の4倍ほどの作業時間が必要なことがわかってきた(一休み時間を含む)。残りの録音は3時間だから、予想作業時間は12時間…。

帰宅。シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録読み進めて寝る。まどは旅行帰りでかなり疲れている模様。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。先日痛めた腰が心配できちんと筋トレができない。ラジオ体操だけする。

外出、また南へ。『民藝』読み終える。倉敷ガラスの厚手のコップが欲しくなる。ノートにドローイング。店に行って在庫整理。昨日の買取先の方に査定金額をお電話し、了承取れる。振り込み。

開店。品出し、発送準備など進める。先月上映会を行った、阿部航太さん制作のドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』関連のzine2種を棚に出す。1つは映画制作にあたっての発端や過程、その中での阿部さんの思索をエッセイとしてまとめたもので、もう1つは映画に登場するグラフィティライター達との会話をコミックにしたもの。後者はイラストも写真も阿部さん自身が出掛けていて、表現の幅広さに驚かされる。

閉店後、ルクスに行く。今度の火曜日夜に少しDJ機材を触らせてもらうことに。ネグ君いて、ちゃゆう君も来て、少ししゃべって、ジントニック2杯飲んで出る。帰宅、シャワー。まどは南陀楼綾繁さんからの誘いで不忍ブックストリートのYouTube配信に出演していた。久しぶりにたくさんしゃべってストレス解消にもなったようだ。アーカイブを聞いてみると、南陀楼さんけっこうYOMSのこともほめてくださっていてうれしい。


14日(日)

朝9時前に起きる。なんだか変な夢を見た気がするけど忘れた。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物の片付け。

現在YouTubeで無料公開されているレオン&コシーニャ『オオカミの家』を見る前に勉強しておこうと思い、この映画のモチーフとなっている『コロニア・ディグニタ』について調べる。チリにあるドイツ系移民を中心とした入植地のようだ。設立の中心となったパウル・シェーファーは元ナチス党員で、子供への性虐待でドイツを追われた人物。生まれた直後から子供は親から引きはがされ、7歳からは365日毎日無償の強制労働が課せられる。規律を守れなければ処罰、拷問。シェーファーは2010年に死去しているが後継団体は今も存続しているらしい。軍事政権時代のチリ政府と密接なネットワークを築いていたというのも恐ろしい。

店に行き、在庫整理作業。朝起きるのが遅いとどうも午前中に時間が過ぎるのが早い。

開店。品出し、発送準備。9月後半の営業について改めて告知したり、昨日届いた『FANDOM MOVIE NOTES』を品出ししたり、洋書アートブック取り扱いに関してのメールを送ったり。なんだか慌ただしく過ぎた。洋書アートブックに関してはかなりの出費になるけど、あまり香川でこういうことをやっているお店はないだろうし、どんな反応があるか楽しみ。広島から愛媛へ帰省中だという山原さんが来てくれて、少し話す。山原さんは仕事も忙しくなってきているようだけど、けっこう東京などへも遊びに出ているらしい。こないだ行われた、リキッドルームでのパソコン音楽クラブのイベントの話など聞く。

閉店後、本を発送し、ビールを飲みながら『オオカミの家』見る。膨大な時間と手間がかけられているけど、ラフな部分もあるのが余計怖さを醸し出す。コロニアに関する部分は比喩表現が多いので、確かに何も予備知識なしで見たら話はわかりにくいのかもしれない。

帰宅。風呂。深沢七郎『笛吹川』を久しぶりに再読し始め、寝る。


15日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、そうじ。腰の痛みがだいぶ引いてきたので、久しぶりに筋トレ。まどのアドバイスでスクワットもやる。『笛吹川』少し読み進める。

店へ。ネット出品を1件やり、新しい板パネルに絵を描き始める。とりあえず白いガッシュを塗り広げてみた。いろんな色を重ねてみようと思う。

開店。品出し、発送準備、新規取り扱いの冊子についての連絡など。夜は文字起こし作業。映画の話になると、固有名詞や今配信になっているかを調べ始めてしまいなかなか時間がかかる。

今は一休みしているところ。もう少ししたらさらに作業したい。明日は砂古口さんと会う。

2025年9月12日金曜日

腰(2025年09月09~12日)

08日(月)夜

閉店後、レシートの入力やブログの更新などをやる。在庫整理。

帰宅、風呂。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


09日(火)

いつもより早く、朝7時に目が覚める。朝ごはんを食べて筋トレ、読書。

9時になり外出。レンタカーを借り、店で本の運搬用のカートンなどを積んで買取先へ。話をくださった古物業者さんは既に中で作業中、ご挨拶して自分も本の選別にかかる。今回は必要なものだけ買い取ってくれて良いとのことで少し楽な気持ちで向かったけれど、事前に本棚の写真はいただいていたものの、実際に入ってみると思ったよりも量が多い。合計おそらく1万冊弱に目を通し、文学、郷土、歴史民俗など中心にピックアップ。蔵書をお持ちだった方は医師をされていたそうで古い医学書やビジネス書が多かったが、これはどうにも買取が難しい。全体の量に比べれば買取可能な本は少なめだったけど、それでもありがたかった。先輩の古物業者さんの仕事ぶりを少し拝見できたのも良い経験になった。

一旦家に行き、シャワーを浴びて着替える。まどもお腹が減った様子。上原屋でうどん。そういえば上原屋はざるうどんの他に「冷やしうどん」があるが、これはいわゆるひやかけ(水でしめたうどんに冷たい出汁をかけて食べる)ではなく、水でしめたうどんが水を張ったボウルの中に入って出てきて、それをざるうどんと同じつゆで食べるというもの。これはあまり他のお店で見ないような気もする。

自民党総裁選の話などをしながら丸亀へ向かう。猪熊弦一郎現代美術館で大竹伸朗展『網膜』。国立近代美術館での展覧会からそれほど時間も経っていないように思えるけれど、今回の展示のほうが自分は楽しめた。大竹伸朗の展覧会はキャプションを見ながら「あの絵とこの絵はパッと見似たように見えるけど、制作年を見ると30年くらい時間の開きがあるんだな」と、時間の経過/ボキャブラリーの蓄積に思いを馳せるのが楽しい。今回の展示の網膜シリーズは90年代初期と2010年代以降の作品が中心に展示されており、同じシリーズで構成されているほうがそういった発見が起こりやすいような気がした。

よろずやさんへ行き、スツールを見る。経年加減が良い感じの青い木製スツールを1つ購入。

コメダに入って休憩。まどは広島、尾道、鞆の浦あたりを旅行したいようだが行程を決めかねている様子。どういう物事に興味があるのか聞き出して自分も少し調べたりする。コンサルタントみたいだな。読書。

びんび三昧で回転寿司を食べて、スーパーに寄って帰る。『愛の渇き』読み終え、ダリオ・アルジェント『4匹の蠅』見る。ホラーというよりはサスペンス。「おっ」と思わず声が出る変わった撮り方の箇所がいくつかあった。しかし脇役たちのキャラクターが強く、見ていてシリアスになったり笑ったり、感情が忙しい。少し冗長に感じる部分もあるし、4匹の蠅ってえっ、そこ?となったし、奇妙なアンバランスさが残る映画。

シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録を少し読み、寝る。


10日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。腕立てやる。

レンタカーを返し、南に入って『民藝』続き読む。益子はまた改めて行ってみたい。その後店に行き、昨日買い取った本の整理。かがんだ拍子に腰が「グキッ」となりかけてびびる。ぎっくり腰は恐ろしい。

開店。雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出し、発送準備、在庫整理進める。変な天気の割にはお客さんがけっこう来てくれて、それなりに売れた。自分は昨日の疲れもあってか、少しどんよりとした気分だった。

閉店後、帳簿付け、本の発送。作業部屋の整理。キャンバス少し進める。24時前に帰宅。シャワーを浴びて洗い物。少し本を読んで寝る。


11日(木)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。少し読書。

外出。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。完成。後でもう少し描き加えるかもしれない。今日はアルバイトN君が作業してくれる日なので片付け。冷蔵庫の掃除もする。

開店。火曜日に買い取った本を中心に品出し進める。この日は均一本やセットコミックがよく売れた。しゅう君が久々に来てくれて、いろいろ話す。ここ最近は勉強で忙しかったようだ。DJの予定を気にかけてくれてうれしい。次は21日のBOOK WEEKENDで選曲の予定。もう10日後だ。

閉店後、早めに帰宅。シャワー浴びて、ビールを飲みながらジャン=リュック・ゴダール『ウィークエンド』見る。途中の渋滞のシーンで、自分もそばで音だけ聞いていたまども「うるさいなー」となる。横移動のカメラ、スラップスティックな勢いはあるけどあまり笑えない怒号と血と暴力。自分はちょっと退屈に感じてしまった。


12日(金)

朝7時に起きる。まどはこの日尾道へ旅行兼取材。自分も早めに外出し、南に入る。『民藝』続き読み、ノートにドローイングを描く。

10時半、ご近所で出張買取。段ボール2箱分ほどで内容はいろいろ。歌舞伎や生け花関連など少し調べたいものもあり、後程査定額をご連絡してお振込みということにさせてもらう。店に戻り、在庫整理。

開店。品出しなど進める。均一本に哲学・思想関連の文庫本をごそっと追加。だいたいは岩波文庫旧版。高知の阿部航太さんから仕入れた、映画『街は誰のもの?』関連のzine2種のお金を振り込み。メール連絡。夜、暗くなった頃に激しい雷雨。瀬戸大橋線は通常運行している模様。良かった。ちゃゆう君来てくれる。

そろそろもう少し大きく動くべきなのかもしれない。

今日は残業して査定。

2025年9月8日月曜日

発送発送(2025年09月07~08日)

06日(土)夜

仕事終えて、ビール飲みながら映画。勅使川原宏『白い朝』見る。こないだ聴いた『ゼーロンの背中』でも取り上げられていた一本。激しい音と映像のカットアップに、かなり実験的な作品なのかなと最初は思わせられるが、だんだんと物語が浮かび上がってくる。トリュフォー『大人は判ってくれない』と同じ、遠心力を利用したアトラクションが登場。女の背中に手を触れて拒まれる男のシーンが良い。次、ヴィム・ヴェンダース『リヴァース・アングル』見る。1982年に撮影された、ヴェンダース初のアメリカ映画『ハメット』の製作過程をとらえたドキュメンタリー。

帰宅。シャワーを浴び、アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


07日(日)

朝起きて、ご飯を食べようと思ったらお米を炊いていなかった。お弁当用にとりあえず炊いて、まどに喫茶店に行こうかと声をかけるが、乗り気でないようだ。筋トレ。

南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み始める。

「わたしの考えでは、芸術作品の価値は、作家がその作品によって何を達成したのか、に結びついている。この価値を「成功価値」と呼ぼう。わたしが擁護するのは、この成功価値はいわゆる「受容価値」ーーすなわち鑑賞者が作品経験から引き出してくる価値ーーよりも優先されるべきだ、という考え方である。」(P12)

作業部屋に行き、キャンバスの続きを少しやる。自分がいろんな時期に試した要素をパッチワークのように一つの画面で組み合わせてみる(見る人がどう思うのかはわからないが)。いい感じ。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取1件。18時になり、丗界さんの『稿本 作者胎内十月圖 上』をウェブショップに30冊登録。同志社大学の「コテリキの会」で丗界さんがインタビューを受けた直後ということもあり、かなりの速さで売れていく。閉店後もできるところまで発送準備を進めた。

帰宅、シャワー。『愛の渇き』読み進める。『氷』や『アサイラム・ピース』は、自分が精神的に不安定だった頃の状態をフラッシュバックさせるような内容(特に『氷』)で、すごい作品だとは思うものの、正直読むのが辛かった。『愛の渇き』はそれらに比べるとだいぶ読みやすく感じる。それか、自分の精神状態が好転してうまく向き合えるようになったのだろうか?


08日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながら、黒沢清の『蛇の道』(2024年版)配信開始に合わせて行われたインタビュー動画を見る。90年代のVシネ作品についても多く語られていて、特に哀川翔の、自身の立ち姿についての意識の話が面白かった。あえて目立たないはずの後ろのほうに立って全身の姿が映るようにするのは、バストショットなどよりも自身の立ち姿こそが映えることをわかっているからだ、という話。

お弁当の準備、筋トレ。外出。まどとルヌガンガへ行き、注文していたガブリエレ・グエルチョ(編)『哲学以後の芸術とその後 ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990』購入。税込なんと8800円。半額を誕生日プレゼントとしてまどに出してもらった。最近の水声社のアート関連本はどれも興味深いが、かなりの値段。品切れになる前にコツコツ買っておきたいけどお金が間に合わなさそう。しかし、最近は結構アート関連の本を読んでいるな。

店レジで、7月末(!)に行ったTさんSさん対談の文字起こし続き。いつの間にかだいぶ時間が経ってしまっていてまずい。映画を見ている暇なんかないのかもしれない。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと商品の受け渡し。商売の話もする。仕入れに苦労しているようだ。この日は丗界さんの冊子の発送を主にやり、他は少し品出しなど。冊子の注文は全国各地から届き、心待ちにされていたことが伝わってくる。閉店後、レシートの入力と整理、ブログの更新。

明日は尊敬する古物業者さんの現場に入らせてもらい、古本のピックアップ。その後まどと丸亀の大竹伸朗展に行く予定。

2025年9月6日土曜日

台風接近(2025年09月04~06日)

03日(水)夜

閉店後、本を発送。また店に戻ってアレの作業、ブログの更新。帰宅。風呂に入って信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』続き読む。


04日(木)

朝8時に起きる。なんだか背中が痛い。朝ごはんを食べ、まどが最近読んでいる中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』の話から太田龍、梅原猛の話など。筋トレ。

外出。レターパックを買い足して、くつわ堂に入り読書。『なぜ人は』読み終える。スケッチブックにドローイング描くが、あまりうまくいかず。100均で消耗品を買って店へ。

開店。品出し、発送準備、均一本の補充、在庫整理。台風が近づいているせいか、なんだかだるく、頭が重い。夕方から雨が降り始め、18時くらいには少し強まるものの、割とすぐに落ち着いた。このまま穏やかに過ぎ去ってほしい。お客さんは意外と来た。コロナ流行っているらしい。自分も油断したらすぐにかかりそうだ、注意しないと。

奥田亜紀子さんがSNSで絵をほめてくれてうれしい。なかなかストレートにほめてもらえることなんてない。奥田さんにイラストを描いてもらったYOMSの手ぬぐいの宣伝までしてくれて、おかげでウェブショップで数枚売れた。数枚といっても、こんな台風の日にはとてもありがたい。

新規で取り扱いたい商品を作っている作家さんへメール。付き合いの長い人に対してでも、このメールを送る時は緊張する。この緊張感が大事だなとも思う。

閉店後、CDRなど焼く。時折強い風が吹く中、帰宅。シャワー。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み始め、寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、1つ用事を済ませる。『愛の渇き』続き読む。まどがルヌガンガで買ってきた淺井裕介『たねをたべたけもの』読み終える。こどものともの最新号。以前よりもキャラクターが表情豊かになっている。お弁当の用意。

作業部屋に行き、新しいキャンバスに取り掛かる。何色かのガッシュをキャンバスに直接つけて、水を含ませた太めの筆で混ぜながら広げた。

開店。この日はどうもやる気出ず。天気はまずまず回復したものの、気圧の変化で頭が締め付けられるようだった。今月末の旅行のための情報収集や、BOOK WEEKENDのためのセットリスト作りなどやる。この日も奥田さんイラストの手ぬぐいが売れて助かった。

閉店後、さっさと帰る。シャワー。ミケランジェロ・アントニオーニ『砂丘』見る。こんなにアメリカン・ニューシネマ調の作品とは思ってなかった。自分の好きな『夜』や『太陽はひとりぼっち』とは作風が違うけど、ラストシーンや、全編に漂う殺伐とした空気感がたまらなく良かった。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意。メグマイルランド『棕櫚の木の下で』2巻読み終える。メグさんの自在なコマ割り、事物に対するズームインズームアウトの緩急の心地よさは特別だ。先日行われていた個展もとても良さそうだった。いつか絵画や陶芸の作品も見てみたい。

外出。少し涼しい。作業部屋に行き、少しキャンバス進める。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進めていく。BOOK WEEKENDに向けレンタカーの予約。月末の旅行の予定ほぼ固まる。今回はこないだの姫路みたいな失態はないはず。Kさんへアレの進捗確認。mezaのトートバッグが売り切れたので、片岡さんに追加納品のお願いをする。次回は靴下も仕入れられそう。

季節の変わり目だからか、飲酒へのモチベーションが高まっている。ビールを飲んで映画を見るか絵を描くかする。

2025年9月3日水曜日

映画など(2025年09月02~03日)

01日(月)夜

閉店後、シャワーを借り、スーパーへビールを買いに行く。作業部屋で、飲みながら映画。クリスティアン・ナイビイ『遊星よりの物体X』見る。ハワード・ホークスが(ノンクレジットだけど)演出で関わっているということでも有名。あまり書くとネタバレになってしまうが、ちゃんと”THE THING"としか呼べないものとしてリメイクしたカーペンターは偉いなと思った。犬がかわいい。次、曽根中生監督のロマンポルノ『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』見る。舞台は上海、横浜、長崎の3つの港町。戸を閉める足の艶めかしさ、車輌置き場での足だけの立ち回り、ラストの赤いガラスなど、素晴らしい演出。主演サリー・メイの棒な演技と唐突に挿入されるテーマ曲の軽快さには笑ってしまうけど、最終的に良かった。


02日(火)

朝7時半に起きる。昨日おやつにと買ったスティックパンが余っているので、春風堂で少しパンを買い足して映画を見ながら朝ごはん。ヴィム・ヴェンダース『シルヴァー・シティ・リヴィジテッド』見る。1968年に作られた30分ほどの短編で、セリフもない詩のような作品。

キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』昭和30年代日本映画特集を途中まで聴きながらやる。川勝さんが「増村保造はあまりピンとこない」と言っていて意外。自分は今まで石原裕次郎主演映画をなんとなく避けていたけど、これからはもっと見ていこうと思った。キャンバスは無事に完成。

外出。暑い。久々にケヤキカフェに行き、パスタセットで昼ご飯。アイスコーヒー飲みながら読書、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み終える。その後、ひとつ用事。

砂古口早苗さんと会い、宮武外骨関係の話を聞く。砂古口さんは70年代から外骨関連の資料収集を始めたそう。80年代に入ると吉野孝雄『宮武外骨』や赤瀬川原平『外骨という人がいた!』が出る。90年代になって砂古口さんも「外骨忌」に行くようになり、さらに当時20代後半だった南陀楼綾繁さんがゆまに書房で『宮武外骨此中にあり』26巻を編纂して…と、関係者、研究者、編集者らが一体となってだんだんと外骨研究の道筋が整っていく過程がうかがえ、とてもわくわくさせられた。砂古口さんが希望者のみに無料で頒布していたというミニコミ『ぐわいこつふあんくらぶ』のことについても、詳しく伺うことができた。

店に戻り、いろいろ連絡など。アレの作業もやる。まどはだいぶ体調回復した様子。

スーパーに寄って帰宅。まどが夕ご飯の用意をしてくれている。家でご飯を食べるのも久しぶりだ。カツオのタタキ。

食べ終えてまどは外へ久々の散歩。自分はアイスを食べて家でゆっくり。風呂に入り、以前DVDを買ってあったルイ・マル『恋人たち』見る。ジャンヌ・モロー主演(役名もジャンヌ)、マル26歳の時の作品らしい。ストーリー自体はそれほど特別なものではないけど、休日の夜に見るにはちょうどいいゆったりとした時間と空間の流れに浸ることができた。

読書。岡田利規『掃除機』読み終え、信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』読み始める。信田さよ子の本を読むのは初めて。この本はオンラインでの公開講座をまとめた内容のようだ。読み進めるうち、自分の中にもある凝り固まった家族観や他者への支配欲求があぶり出されていくようで、若干辛くなる。しかし面白い。さらりとした語り口なのに、固定観念を軽くパカッと割られていく。

「堂々と、「親との関係に起因して生きづらいのだ」と言ってのける反逆性というか、ラディカルさはすごいです。家族の常識を転換させるという意味では、ものすごく大きな意味があると思っています。」(p40)

共依存について語っている箇所では、最近もやもやしていたことについてのヒントを得たような気がした(だからといって、それをすぐ武器に使おうとしてはいけない。じっくり噛み砕いていきたい)。


03日(水)

朝9時前に起きる。8時間くらい寝た。やっぱり自宅は落ち着く。朝ごはんを食べて料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の用意、筋トレ。久しぶりに腕立て伏せをやったら、少し回数が落ちていた。

開店。定休日明けで発送件数が多い。ウェブショップの商品も売れている。品出し。瀬戸芸夏会期も終わって週半ばの水曜だけれど、観光らしきお客さんも来られる。

連絡があり、夕方少し店内で打ち合わせ。これは楽しみだ。

なんだか台風が近づいているらしく、明日は雨の予報。

2025年9月1日月曜日

ケーキ(2025年08月30日~09月01日)

29日(金)夜

閉店後、スーパーで買い物をしてまどに届ける。LUUPに乗って片原町のあたりまで行く。LUUP初めて乗ったけど、それほど漕がなくても良いくらいパワフル。2キロ弱ほど走って200円ちょいだった。

吉野湯に入ってさっぱり。歩いてぎょうざやへ行く。今までも何回かお店の前まで行ったけど、お休みだったり満席だったりで入れなかった。この日はすぐに入店。とりあえず生ビールとぎょうざ1人前を頼む。「1人前でよろしいですか?」と店員さんに確認されたので、多めに頼む人も多いようだ。ぎょうざとてもおいしい。レモンサワー、塩だれきゅうり、ぎょうざもう1人前頼む。レモンサワーはすっぱすぎず、ぎょうざにとても合う。

昨日大三君に「最近ルクス行ってる?」と聞かれたのもあって、久しぶりに行ってみる。そしたら大三君がいた。小野君もいた。なんでもない話をしていると、まいちゃんが「今日誕生日ですよね?」とケーキを出してくれた。ルクスに行くとも言ってなかったのに、誕生日を覚えてケーキを用意してくれていたようだ。一日の最後に一気に誕生日らしくなった。ありがとう。


30日(土)

朝8時過ぎに起きる。毛布の下にもキャンプ用のシートなどを敷いたら、昨日よりも寝つきが良くなった。

グレコでモーニング。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。その後スーパーでお弁当を買い、店に戻る。来月21日に開催するBOOK WEEKENDでのDJに向け選曲。やり始めると意外と難しい。というか絶対にかけたいと思っていたCDRが見当たらない。困った。

アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。その後アルバイトN君来て、作業に入ってもらう。

開店。にぎやかな時と静かな時の差が激しい一日。辻さんや暖君、寺澤君、川人さん、井川さん来てくれる。辻さんから誕生祝いに花をもらった。うれしい。川人さんがまどの『話の話』を買ってくれた。品出しもそこそこできていい感じ。

閉店後、まどと電話。熱は下がったようだけど頭がぼーっとするらしい。映画見たり本読んだりも集中できないようだ。次に会うのは火曜の夜くらいになりそう。本を発送して、ゴールデンタイムに行く。サウナは気持ちいいけど毎日になるとお金がかかる。この季節は、外気浴よりも体をよく吹いて冷房のよく効いた脱衣所にいるほうが気持ちいいかもしれない。外はヤンキーが多い。店に戻り、アレの作業を少し進める。24時過ぎまでやって寝る。


31日(日)

朝7時前に目が覚める。二度寝せず、うどん食べに外出。その後南へ。『マティス』続き読む。たくさんのお客さんで賑わっている。食べたり飲んだりする時以外はマスクをしていた。

まどに食料を届け、店に戻る。香川に仕事の用件で来ていた佐貫絢郁さんとばったり会う。今日一日は丸々空いているとのことで、高松市美術館の石田尚志展をおすすめした。BOOK WEEKENDに向けての選曲続き。CDだけでなくサブスクも併用してやってみたら、思っていたよりも早く進み、ほぼ完成した。熱中してお弁当を買い損ねそうになり、あわててコンビニへ向かう。

開店。サウダージブックスのアサノタカオさん、京都の出版社Hazaのヴェロニカさんが来店。アサノさんと会うのも久しぶり。メグマイルランドさんとはかなり前からお知り合いのようだった。もうすぐ売り切れるまどの『話の話』を買ってくれた。ヴェロニカさんは市村柚芽さんのzineが気になったようで、市村さんは東京の画家で…と説明。品出し、在庫整理、アレの作業。夕方、丗界さんが久しぶりに『稿本 作者胎内十月圖』を納品しに来てくれる。夏休みで時間があったのか。来週に同志社大学がやっている「コテキリの会」のオンライン研究会でインタビューを受けるそうで、それに合わせての需要も見込んでいるようだ。今回は冊数多めの納品だけど、すぐに売れてしまいそうな気がする。その後、佐貫さん来てくれる。女木島に行ってきたようだ。佐藤豊さんの詩集を買ってくれた。夜に栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

近所でシャワーを借りれることになる。サウナや銭湯に行くのは楽しいけど、毎日になるとお金も時間もかかってしまう。ありがたい。

閉店後、アレの件で方々へ連絡。自分の落ち度で手間をかけてしまい申し訳ない気分。シャワーを借りに行き、店に戻って発送準備と帳簿付け。発送。ランドリーにも行きたかったけど、もう遅いのでやめにした。さっさと寝た。


01日(月)

朝7時半に起きる。さっさと外出し、うえまつ食堂で朝ごはん。朝に来たのは初めて。ガラスケースからおかずを取ってごはんや味噌汁を注文する、昔ながらの食堂。その後ランドリーで洗濯。待つ間『マティス』続き読む。家賃振り込み。

店に戻り、服を整理してアレの作業少し。再び外出し、ビールやゴミ袋など買い足す。作業部屋でキャンバス続き。昨日サブスクで作った21日用のプレイリストを流しながらやる。いい感じだ。

いつもお世話になっている古物業者さんから「本がたくさんある現場なんですけど、来ますか」と連絡あり、来週の火曜に伺うことになった。解体予定の物件のようで、いるものだけ取ってくれて構わないとのこと。ありがたくお伺いさせてもらうことに。古物業者さんのピックアップの様子を見れるのも楽しみだ。

開店。品出し、発送準備進める。夕方まいこさんが来てくださり、いろいろお話する。まいこさんはzineなどを作っていている知り合いでYOMSにおすすめしたい人が何人かいる様子。持ち込みは基本断っていますと正直に伝える。自分も少し苦しい気持ちになるけど、しょうがない。この日昼間のうちは静かな感じで、夜は外国からの観光客も来てにぎやかな感じになった。

今日は久々に映画を見ようと思う。

2025年8月29日金曜日

隔離生活、誕生日(2025年08月26~29日)

25日(月)夜

閉店後、帳簿付けや発送などやりつつ、CDRを焼く。いつの間にか23時過ぎになっていた。CD無事に返却して帰る。シャワーを浴びて寝る。


26日(火)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。ごはんを炊いていなかったことに気が付き、早々にまどと外出。また南へ行く。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。

出て、ミホコさんのお店でそうめんランチ。香川で修行をした後大阪でうどん屋さんを開いた方が出汁を監修しているそうで、驚くほどおいしかった。

高松市美術館で石田尚志展見る。幼少期に描いた絵から近作まで、ほぼ回顧展な内容。市美のコレクション展でいくつかの映像作品は見たことがあったけど、これだけまとまった量を見れる展覧会は貴重な機会だろう。展示構成も良かった。常設展も菊畑茂久馬や山口勝弘など、見ごたえあり。図書コーナーで展覧会図録もいろいろ見る。

まどと別れ、自分はお茶と塩タブレットを買い作業部屋へ。エアコンをつけても暑い。買ったきりだったサーフ、ガレージのレコードを聴きながら(WAX GATEで買ったTHE LITTERのレアトラック集はまるでBLUE CHEERみたいな曲もあり、驚いた)、アレのための絵の計測作業。汗をかきつつ、なんとかやる。

帰宅。まどが作ってくれた冷やし中華を食べる。スーパーでお菓子やヨーグルトを買い、家でBLACK HOLEの『キムズビデオ』回を見ながら食べてまったり。

再び作業部屋へ行き、計測続き。夜になれば涼しくなるだろうと思っていたけど、特にそんなことはなかった。途中コンビニに避難。

帰宅、風呂。軽く筋トレやり、岡田利規『掃除機』続き読んで寝る。


27日(水)

朝8時前に起きる。いつもより早めに起きれた。筋トレ、ご飯、洗濯、掃除。もうすぐ9月だけれど、しばらく暑い日が続くそう。熱中症警戒アラートが出ているらしい。

早めに外出し、作業部屋へ。計測作業続き。今日は新しめのエアコンが入っている部屋でやる。快適。最初からこっちでやれば良かったな。無事一区切りつく。

開店。店頭買取1件。品出しなど進める。セットものが売れて隙間ができていた漫画コーナーへ補充。均一本も多めに補充。アレの作業も進める。ご近所のゲストハウス『燈屋』さんが来られ、お話。11月にゲーム関連のイベント(燈屋さんは商店街でゲームイベントを年1回ほどのペースで企画されている)を開催予定だそうで、その場所として本屋がコンセプトに合うらしく、YOMSも会場の1つとして使わせてもらえないか、とのご相談。狭いうちの店の中でもなんとかブースを一つ設けることはできそうなので、やってみようということになる。普段自分が関係するイベントとはかなり毛色が違うけど、どうなるだろうか。

閉店後、本を発送し、アレの作業続き。23時前までやる。帰宅。シャワーを浴びて、『掃除機』続き読む。まどが寒気がすると言っている。コロナの疑いもあるので、寝床を分け、自分はふとんを敷いて寝た。


28日(木)

朝9時に起きる。まどはやはり具合が悪い様子で、近くの内科へ行くよう促す。朝ごはんを食べ、スーパーで買い物。味噌汁を作り足す。

外出し、店に着くと、まどからコロナ陽性だったとのLINE。自分は特に発熱ものどの痛みもなし。とりあえず店は休むことにする。病院に検査したいと電話しても「症状がないと検査はできない」との返事で、ドラッグストアでももう検査キットは扱っていないとのこと。SNSのフォロワーさんから「抗原検査キットは今薬局で売ってますよ」との情報が入り、買ってまた家に帰る。検査してみたところ、結果は陰性。ほっとした。

再び店へ。陰性だったし開けても良いのかもしれないが、あんまり閉めます開けますとコロコロ変えるのも面倒なので、作業をしつつ、やって来たお客さんは迎えるという感じにする。レシートの入力、在庫整理、均一本補充、品出し。それなりに作業できたし、お客さんも来た。明日からは通常営業と告知する。夜大三君が来てくれて、少し話した。

閉店後、まどにアイスノンやポカリなどを届け、サウナに行く。いつもなら制限時間いっぱいまで楽しむところだけど、もう遅めの時間だし、早めに切り上げる。店の作業部屋でビールを飲みながら、Klaus Wyborny "Houserfilm"見る。1976年制作の実験映画。名前の通り建物のブレブレの映像と、クラシック音楽とが断片的に続いていく。作者についてはよく知らない。

家から持ってきた毛布を半分に折って厚みを出し、その上に寝る。全然薄い。夜何度も起きた。


29日(金)

朝7時半に起きる。着替えてゴミを捨て、うどん。朝にうどんを一人で食べているなんてなんだか変な気分。

店で在庫や、こないだの計測作業に使った絵を整理。壊れたテーブルの解体、新しいテーブルの組み立て。イスの修理。壊れてるのばかりだな。レジスペース内の掃除。少しだけ『マティス』読み進める。

まどが粉末状の龍角散を買ってきてほしいとのことで、ドラッグストアで購入。コロナにかかった時にこれがあると助かるようだ。銀行や郵便局をまわり、出金入金。家に龍角散を置き配する。暑い。作業部屋に戻り、少し絵の続きをやる。

開店。店頭買取2件、ほか段ボール4箱お預かり。仕分けと査定を進める。均一本補充、品出しと発送準備少し。先日YOMSに来てくれた京都のマツダキカさんより、Hand Saw Pressで印刷した新作の冊子が届く。最近三条のDOMAへも初めて行ったようで、驚いたそうだ(DOMAには自分の絵が飾られている。キーホルダーも委託販売中)。

今日は43歳の誕生日。厄年といっても特にひどいこともなく、あっという間に過ぎた。最近よくやり取りをしている画家の高橋大輔さんも同じ誕生日だった(血液型も同じ)。川上未映子も同じのようだ。全部Instagramで知った。

これからまどに食べ物を届けてから、LUUPに乗って銭湯に行く予定。その後余裕があったら、誕生日だしどこかで少し飲みたい。

2025年8月25日月曜日

だらけている(2025年08月23~25日)

22日(金)夜

閉店後、本を発送して帰宅。腕立てやって風呂。高橋新吉『ダダと禅』読み進めて寝る。


23日(土)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。洗濯機をまわしてごはん、お弁当の準備。筋トレはなんとなくご飯を食べる前にやったほうが気持ちよくできる気がして、そうしている。

早めに外出。作業部屋へ行き、少しレコード聞くが、エアコンをかけていても暑くて退散。

開店。品出し、発送準備。アレの作業も進める。さぼっていたわけではないけど、あっという間に時間が過ぎた。昨日からずっとCANとセロニアス・モンクを聴いている。

閉店後、本の発送。スーパーでビールを買い、作業部屋でKlaus Wyborny "Out of New York"見る。『ダダと禅』少し読む。『ゼーロンの背中』評論家回を聞きながらキャンバスの続き。あまりうまくいかず、水を含ませた筆で絵の具をのばしたら、良い感じになった。

帰宅。筋トレ、シャワー。本を読んで寝る。


24日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。

南に行く。『ダダと禅』読み終え、岡田利規『掃除機』読み始める。作業部屋に行き、少しキャンバスの続き。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備。仕事や作業にどうも身が入らない。

閉店後、クレイジージャーニー的なYouTubeを見て時間つぶれる。

帰って腕立て。シャワーを浴び、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み始める。とても読みやすい。セザンヌやマティスを収集していたロシアのコレクターが、革命後集めた作品を全て国有化されてしまった、とある。考えてみれば当たり前のことではあるけど、恐ろしい。


25日(月)

朝9時過ぎに起きる。珍しくまどのほうが起きるのが早かった。腕立て。もっといろんな部分を鍛えないと。おべんとうの準備。

まどとまた南へ。スケッチブックにドローイング。ここ数日、描いていてもあまりうまくいかなかったけど、今日は1枚できた。集中して良い線や形が作れると気分も上がる。まどといろいろ話す。ルヌガンガへ行き、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』、小山田浩子『作文』購入。

開店。ゆっくり品出し、発送準備。昨日と同様どうもだるく、作業あまり進まず。こんなことではいけない。だらけている。来月の福岡旅行に向けいろいろ予約。

今日はTSUTAYAディスカスで借りていたCDの返却期限が迫ってきたので、CDRを焼いてから帰る。

2025年8月22日金曜日

今治、姫路(2025年08月19~22日)

18日(月)夜

閉店後、本を発送し、在庫整理をして帰る。筋トレ、シャワー。川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』読み終え、エドマンド・バーク『崇高と美の起源』続き少し読んで寝る。


19日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ。階段で店員のアイリーンさんに「おはようございまーす」と声をかけられ、ほとんど出勤しているような気分になる。『崇高と』続き。

レンタカーを借り、今治へ。ゆっくりめに、途中たこ焼きやポテトなど食べたりしながら向かう。これまでも2回ほど行ったことはあるけど、車で行くのは初めて。

今治に着き、B級グルメとして有名な焼豚玉子飯のお店『重松飯店』に向かうが、平日にも関わらず大行列でやめにする。その後も『白雅』は臨時休業、『来々軒』もなぜかやっておらずだめ。結局いつもの純喫茶『不二屋』に入り、カレーやパンケーキを食べる。川沿いの席を取れたし、今回はまどと一緒だし、まあ良かったかと思うことにする。

商店街のアーケードを通って今治市民会館へ行き、『丹下健三に学ぶ新しいまちづくり 世界のTANGEビジターセンター 海と都市のデザイン展』見る。有形文化財に登録されている今治ラヂウム温泉をはじめ、今治にはかなり古い建築物が残っているので、なんとなくあまり戦争の被害を受けていなかったのかなと思っていたけど、展示されていた空襲後の写真を見たら焼け野原だった。パネルでは年表とともに丹下建築の変遷をたどっていたけれど、やはり50~60年代の仕事が特別なものに思える。

今治市玉川近代美術館へ。ここは今治市街から少し離れた場所にあり、車でないと行きづらい。こちらでは『丹下健三と隈研吾』展が開催中。パネルの文章からは隈研吾の丹下建築への視点がうかがえ興味深い。美術館のコレクションと絡めた部屋があり、ピカソ、エルンスト、シャガール、ブラックなども見れた。

今治市街へ戻る。久しぶりに森へ。タケノさんといろいろ話し、フローズンヨーグルトを食べる。この日の夜、西条の闇罔(くらみつ)神社というところで盆踊りが行われるらしい。森では現在ART SANPOという企画の関連で、店内には高橋大輔さんの油彩画を展示中。古本コーナーにて吉田健一『金沢/酒宴』、エルンスト・グローセ『芸術の始原』購入。後者は戦前に出版された少し背の高い岩波文庫で、戦後重版はかかっていないらしい。芸術人類学のような内容で、さすがに古さを感じる箇所もあるけど面白そうだ。最近Hand Saw Press経由で導入したというリソグラフの機械も見せてもらった。

駅前にある『碧空』へ。ここももう3回目になるけど、以前からまどと2人で来たかったお店。飲茶セット、ウインナー、ビーフンなど食べる。おいしい。まどはなんだかアレルギーがひどいようで、ずっとくしゃみをしている。途中で薬を飲んでいた。

『かみとくの湯』という広いスーパー銭湯で風呂に入り(マッサージチェアが追加料金なしで使えた)、高松へと戻る。途中まどが眠気覚ましにガムなど買ってくれた。家に着くともう23時くらい。すぐに寝る。


20日(水)

朝8時頃に起きる。この日も臨時休業。朝ごはんを食べて早速出発。まどは家で作業。

姫路へ向かう。一昨年に加西市のVoidで個展をやった関係で、その辺までは何度も車で往復している。しかし久しぶりに行ってみるととても長く感じた。エアコンをつけていても車内が暑い。サービスエリアで買った『天狗の横綱あられ』が、香ばしくて塩加減もほどよく、おいしかった。途中通った料金所で、ETCカードのエラーが出た2台前の車が立ち往生した。係員が出てきて対応し、バーを上げて車を端に寄せていた。怖いな。

バイパスの複雑さに驚きつつ、姫路市街に着く。まずは姫路名物のえきそばで昼ご飯。えきそばは中華麺にそばつゆを合わせたもので、今回は冷やし梅えきそばを食べてみた。おいしい。梅と中華麺の組み合わせは初めて食べたかもしれない。

少し離れたところにあるリサイクルショップへ行くが、特にめぼしいものはなし。暑すぎてコンビニでアイスを買って食べる。また商店街のあたりに車を停め、『大陸本店』へ。姫路市内でもかなり歴史の長い喫茶店のようだ。アイスカフェオレと抹茶ロールケーキのセット。ケーキは甘すぎずおいしい。本を読みたいが、なんだか頭が回らずぼーっとしてしまう。

アーケードを歩き、あまかわ文庫へと向かう。アーケードは縦横に何本か通っていて、商店街の規模が大きい。若い人も多いし、閉店してそのままみたいなテナントは少ない。活気を感じる。あまかわ文庫は路地裏にあるシェアスペース?の2階にあった。きれいなお店で、品揃えも良い。店主の尾崎さんとお会いするのはかなり久しぶり。商売のことなどたくさんお話する。ユズキカズ『枇杷の樹の下で』(メグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』はここから取ったのか、と気が付く)と、現代詩文庫『時里二郎詩集』サイン入りを購入。良い本が買えてうれしい。建築の本にも良いものがあったけど、今回は手が出ず。

またアーケードを通り、尾崎さんに教えてもらった喫茶店『フリーダ』へ行く。店構えは風格を感じさせるが、お客さんも店員さんも皆若い。店内にはフリーダ・カーロやピカソ、マグリットなど飾られていて落ち着いた雰囲気。席同士の間隔が広めに開けられているのも良い。店内には古本コーナーもあり、石牟礼道子や上林暁もあった(後でこれは尾崎さんが委託販売している本だったことを知る)。アイスレモンティー飲みながら、『崇高と美の起源』読み進める。

車を走らせ、姫路城の北東あたりにある『明和温泉 姫湯』へ。歴史のありそうな外観だけれど中は改装されており、きれいだった。2人入ればいっぱいになるほどの小さな浴槽が3つほどと、水風呂、あとは大きめ(といっても定員4人くらいか)の浴槽が一つ。サウナもある。コンパクトな中にいろいろ趣向が凝らされていて楽しい。

姫路市役所からほど近い場所にあるTRUDE RECORDSへ。昼は10時半から15時、夜は18時から深夜1時までやっている(月曜は14時から20時。土日は10時半から深夜1時までぶっ続け)。こんなに長時間営業しているレコード屋さんは他にあまりないのでは。品揃えはパンク、ハードコア、メタルなどに強いようだ。店内はけっこう広い。いろいろ見て、『NEW WAVE SURF PARTY!』というコンピレーションアルバムを購入。ジャケットはニューウェーブ風だけど、ポップには「単音ファズにトカトカドラム」と書かれていて、ガレージ寄りの内容のようだった。聴くのが楽しみ。

夕ご飯は『力丸』という回転寿司。少し高めだけどとてもおいしかった。

帰りの道のりは、行きよりも短く感じた。喫茶店にいた時は「運転だるい、さっさと帰りたい」と思っていたけど、眠気もたいしたことなく、平気だった。しかしSAで大きなトラックが何十台も停車している(おそらく運転手の人達はみんな寝ている)のを見ると、すごいなと思う。古物関係の方は車中泊しながら年中いろんなところを車でまわっているような人もいるけれど、自分には向いていない。

自宅に23時前に到着。荷物を片付け、『崇高と』読み終えて寝る。


21日(木)

朝8時に起き、お弁当の準備。レンタカーを返して南へ。昨日買ったユズキカズ『枇杷の樹の下で』を早速読み終える。のどかで幻想的なようだけど、とても怖い。メグマイルランドさんはやはりこの本を持っているようだった。台湾版も持っているとのこと。少しネットでの相場を調べると、ユズキカズの単行本はどれも高くなってるようだ。しかしこれは売らずにしばらく自分で持っておこう。高橋新吉『ダダと禅』読み始める。

自治会費とアンケートの収集完了。会長のソレイユ詫間社長へアンケート用紙を持って行く。

開店。辻さんが来てくれて、TAKAMATSU ZINEを20部追加納品。店頭でもウェブショップでも好評だけど、20部あればしばらくもつだろう。店頭買取2件。2連休のおかげでたまっていた発送をもりもりやる。ブログの更新。羊雲の寺澤君来て、商売の話などする。

まどから、次に発表する漫画のネームを読ませてもらう。とても良い感じ。

閉店後、本の発送。疲れて早めに帰宅。風呂。ヨーグルト食べる。だらだらしながら、来月末の旅行の予定を考える。昨日の姫路旅行、本当はVoid、日本玩具博物館、poyarn、白浜温泉に行く予定だったのが、定休日、展覧会会期、営業時間変更などを見間違えていたせいで、まるで行けなかった。こんなに自分で立てた旅行の予定がボロボロだったのは初めて。誰かに迷惑をかけたわけではなかったのがせめてもの救いだけど、次はきちんとしないとまずい。


22日(金)

朝8時におきる。朝ごはんを食べて、洗濯物を畳む。お弁当の準備。筋トレ。

アルバイトN君が作業に来てくれるので、早めに出発。在庫整理と掃除。暑い。

開店。N君どんどんネット出品を進めてくれる。自分も少しセットものの出品をやった。品出し、発送準備、均一本補充、アルバイトに頼む本の準備。東京造形大学内の、CSLABという学生主体の施設(?)で企画などをされている大澤さんが来店。大澤さんは去年春につくばで行った個展を見に来てくださっていた。今回が初対面。最初はYOMSに興味を持ってくださって、それから「店主は絵も描いているのか」と認知してくれたらしかった。最近よく来てくれているデザイナーの梶原さんとも知り合いらしい。小説の話などもした。その後、市川絢菜さん来られる。市川さんもつくばの個展を見てくれた方(しかもその時絵を買ってくれた)で、西讃のご出身だ。西のほうは県外からの移住者が増えてきているとのこと。サンドマンと島田さん来てくれる。サンドマン来月に工藤冬里さんをゲストに呼んで企画をやるそう。

ネット出品がだいぶ進んで助かった。今日はこれからどうしよう。

2025年8月18日月曜日

お盆明け(2025年08月16~18日)

15日(金)夜

閉店後、本の発送。店に戻り、アレの作業。作品と文章のリスト作り。早めに作業に入れたのでけっこう時間が取れた。23時過ぎ、キリの良いところで作業終了。

帰宅。シャワーを浴びて、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き読んで寝る。


16日(土)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。筋トレ。少し読書。

開店。まどの同人誌『話の話』がいつの間にか残り12冊になっていた。これが売り切れるとしばらく増刷は無い予定。改めてその旨SNSで告知する。昨日からのリスト作業続き。思ったよりも早くひと段落つく。品出し、発送準備。桃子さん来る。桃子さんは大変朗らかな人で、日ごろからいろんなお店に行っている印象。桃子さんの作ったzineも何かしら見てみたい。DJのJimmy Soulさんが来られ、初めてご挨拶し、senseiから預かっていたBOOK WEEKENDのチラシをお渡しする。BOOK WEEKENDではJimmy Soulさんも自分もDJの予定。

Instagramで、画家の高橋大輔さんとやり取り。元気の出る言葉をいただく。みんながんばっている。高橋さんは現在今治で行われているImabari Landscapeというプロジェクトで絵を展示している。火曜にちょうど今治へ行くので、見に行けそうだ。

閉店後、本を発送して、スーパーでヨーグルトを買って帰る。まどに髪を切ってもらい、シャワー。『黄金の女達』読み終え、エドマンド・バーク『美と崇高の起源』読み進める。筋トレして少し早めに寝る。


17日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、久しぶりに実家に電話。お弁当の準備。洗濯。『美と崇高の起源』少し読み進める。

「絵画においてさえ、ある事物を適切に曖昧化することで、その絵の効果を高めることができるのである。なぜなら、絵画におけるイメージは自然におけるそれととてもよく似ているからである。そして、自然においては、暗く混乱した不明確なイメージは、明晰で明確なイメージよりも、壮大な情念をつくり出す大きな力をもって空想に働きかけるのである。」(p81)

外出、作業部屋へ。久しぶりにキャンバスに描く。とても良い感じ。なんだか大きい画面にのびのび描いてみたい気分にもなる。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。Mさんは最近自分でもネット出品して古本を売っている。最近tooniceで出店した時の話を聞く。郵送買取のことについて相談を受けた。マツダキカさんのzine”PAGE”を品出し。この日はお盆休み最終日でかなりゆるやかな営業。おかげでやらなければならない在庫整理作業はひと段落ついた。店頭買取2件。

閉店後、借りていたCDをRに焼く。帰宅。ヨーグルト食べる。シャワー浴びて、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読み、寝る。


18日(月)

朝8時過ぎに起きる。ご飯、お弁当準備、洗濯物の片付け。筋トレ。いつもやっているやつにもうひと行程足してみた。

100均でマーカーとボールペンを買い、南に行く。長太郎続き読む。ノートにマーカーでドローイング。作業部屋へ行き、キャンバス少しやる。

店の飲み物を飲む席がもう一つしかない。いっそ席を全部取っ払って、スツールを2つくらい置くだけにしてみようか。踏み台にもなるかもしれないし。

開店。この日はあまり品出しせず、以前録音したSさんTさん対談の文字起こし。もうだいぶ時間が経っていて焦る。発送件数がこの日少なかったので集中してやることができたけど、やはりまだだいぶ時間がかかりそう。お盆休み明けの割にはお客さんが来てくれてうれしい。

今日はこれからもう少し作業して帰る。明日は遠出。

2025年8月15日金曜日

お祭りムード(2025年08月14~15日)

13日(水)夜

閉店後、本の発送。外に出て見たら想像以上にお祭りのムード。コンビニでビールとおつまみを買う。飲みながら、催促の来てしまった映画コラムを書く。先日見た西村昭五郎『残酷おんな情死』について。プライムビデオにも入っているので、少しずつ見直したりしつつ、1時間ほどかけて書いた。まずまずうまくいったのでは。

帳簿付けをやって帰宅。スマホをいじっていたらいつの間にか24時半になっていて焦る。シャワーを浴びて寝た。


14日(木)

朝8時に起きる。この日はよく眠れた。キャベツともやしの味噌汁を作って朝ごはん。洗濯。まどの『怪獣を解剖する』が、昨日(=14日早朝)の『佐久間宣行のオールナイトニッポン0』アフタートークで取り上げられていた。けっこう長く作品の説明をしてくれている。うれしい。

外出。スーパーに寄り、郵便局で本の発送。南に入って、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み終える。心の栄養が足りなくなってきたら読み返したい本。一旦店に戻り、今年度の自治会費の徴収にまわる。油断していると忘れてしまうが、自分は班長なのだ。

少し早めに開店。品出し、発送準備など進める。東京の知人から通販依頼が入る。ありがたい。店頭買取2件。うち1件は1940~50年代頃に出版された黒っぽい本が多め。戦前から戦後すぐくらいに出版された本には、やはりわくわくさせられる。

閉店後、本の発送。この日は高松まつり最終日で、中央公園には屋台が出ていた。コンビニに行くと若いヤンキーが多い。自分が日ごろ歩いている商店街にはやはり少ないんだなと思う。祭りムードに誘われて、この日もビールとおつまみを買い店に戻る。Illustratorでアレの作業を23時頃まで進める。

高松まつりの期間中はたいていお客さんが少ないのだけど、今年はそうでもなかった。暑い中来てイマイチな印象で帰るなんてことのないよう、品出しをがんばりたい。

帰宅。まどは今日与島の盆踊りを見に行っていた。写真を見ると、巨大な瀬戸大橋の橋梁がバックに見える広い公園でほぼ地元の方々だけの盆踊りが行われていて、幻想的な光景。シャワーを浴び、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読んで寝る。


15日(金)

朝8時前に起きる。まどは昨日長い時間外にいたのと、お腹も痛いようで、まだ寝ている。梅おにぎりを作って食べ、筋トレ。腕立て伏せ連続50回できるようになった。お弁当のおかずに粉ふき芋と鶏肉と野菜の炒め物を作る。洗濯物を畳み、スーパーで買い物。家に戻って少し読書。

外出。店に行って、自治会費徴収の続き。あと1件で完了だ。

開店。品出しなど進める。海外文学の本が棚からあふれてきたので、木の箱を持ってきて岩波文庫などを入れる。そしたら、長いこと棚にあった『白鯨』旧版3巻セットが売れた。久しぶりに須鼻さん来られ、『Tさんインタビュー』を渡したり、こないだの上映会について話したり。大竹伸朗展に行ってきたそうで、美術館で売られているTシャツを着ていた。その後もよくSNSで反応してくださる大学教授の方が来られたりなど、静かに楽しい営業。夜に発送準備を進める。

今日もこれからアレの作業。

2025年8月13日水曜日

創作と出来事(2025年08月12~13日)

11日(月)夜

帰宅。風呂。ビールを飲みながら石井隆『天使のはらわた 赤い閃光』見る。ぬらぬらと湿度を伴った陰影、回想と現実を瞬間的に行き来する演出に引き込まれる。ラスト近くの非常階段を下りていくカットも良かった。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み進めて寝る。


12日(火)

朝9時前くらいに起きる。まどが味噌汁を作ってくれた。ヨーグルトも食べる。筋トレ。

南へ。『物と経験のあいだ』を読み進め、ひなびた雰囲気が欲しくなったので川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』も読み始める。これは「抹香町もの」をまとめた文庫。小田原は昔大学生の頃に行ったきり。また行きたい。

銀行でお金を預けたり、沖縄料理店で冷やしソーキそばを食べたり。久しぶりに栗金商店に行く。堀金君は流行のマンガを意識的に読んでいるようで、まどとたくさんマンガの話をしていた。途中からみきちゃんもやってきた。Tシャツを1枚買う。

午後はイラレでアレの作業。250ほどあるアートボード全てに名前をつけ、それをさらにある順番通りに並べ替えていく。単純作業。ついでで店を開けていたら10人ほどの来店があり、少し本も売れた。ありがたいことだ。

18時をまわり、別の場所でネーム作業をやっていたまどが店にやってくる。raiさんに行くが予約でいっぱい。よって屋へ。ぼんじり串、トマトスライス、すだちぎょうざ、骨付鳥食べる。ビールとバイスサワーを飲んだ。おいしくて安い。

2杯飲んでしまったけれど、店に行き再び作業。やっているうちに調子が出てきて、10年以上ぶりに聴いたEssential LogicのKill Rock Starsからの2枚組もなんだか染みてきて、いい感じのところまで進んだ。

帰宅。風呂に入って寝る。何度も金縛りと悪夢で目が覚めた。


13日(水)

朝8時に起きる。あまり寝た気せず。朝ごはんを食べ、カレーを作る。ゴーヤ、ピーマン、ナスと夏野菜をたくさん入れてみた。にんにくの香ばしさも良い具合で、うまくできた。来週2日間くらいかけて旅行に出ることにする。

スーパーで買い物をして、店に行く。若干体調悪い。寝ている時エアコンが効きすぎていたような気がする。とりあえず少しずつ作業。

開店。品出しなど進めていく。体調はそこそこ回復。小山田浩子さんがパートナーの方(こんな書き方では対等な立場ではないように読めてしまうかもしれませんが…すみません)とお2人で来られる。本をいろいろ買ってくださり、お話。まどへの応援メッセージも頂戴する。Instagramのストーリーでパートナーの方(すみません)がたまにアップされている映画についての投稿がとても面白く、増村保造の話などをした。徳田秋声原作というのもあるし、『爛』をおすすめする。早めに発送作業を片づける。郷土関連の本を熱心にご覧になっているお客さん、話を聞くと今回の帰省でご先祖が豊臣秀吉と共に朝鮮へ出兵した弓の名手だったことがわかった(!)らしく、調査中とのこと。人生何があるかわからない。

京都からマツダキカさん来られる。Hand Saw Pressの小田さんからYOMSを紹介いただいてたようだ。作品と、昨日Hand Saw Pressで刷ったばかりという、ドローイングが掲載されたzineを持ってきてくださる。作品を見ながらいろいろお話。Instagramで「よかったら作ったものを見てください」と事前にメッセージをもらっていたにも関わらず、なぜか心がどんどんこわばっていく。小田さんからの紹介だからこのzineを扱わなくてはならないとどこかで思っていないか?とか、きっぱりと「持ち込みは全てお断りしています」となぜ言えないのかとか、扱うまでの本来あるべき心の動きを自分がないがしろにしていないかとか、いろんな疑念が頭の中でぐちゃぐちゃになる。とりあえず「京都の好きな場所はどこですか」「川です」「川のどんなところが好きですか」などマツダさんのzineとは直接関係のなさそうなことを、湧き上がる疑念の外堀を埋めるように聞いていく。マツダさんはそういう自分の意図を汲み取ってくださったのか、幼少期の同級生のことや、自閉症の方々の働くブルワリーでのことなどをたくさん話してくれた。それが自分の創作にいかにつながるか、ということを言葉を探りつつ話してもくれて、正直それはかなり抽象的な次元の話で意味をつかみ辛かったけれど、一番重要なことな気がした。そういう話に手が届いたので、結局zineを5部買い切りで扱うことにする(なんだかまるで絵を見ていないような感じだけれど、そんなことはない)。マツダさんが帰った後も、失礼なことを言ってしまわなかっただろうか、と心配になる。

zineの持ち込みは基本ほとんど断っている。全く事前の連絡なしで来て取り扱いを決めたのはFujimura Family(当時はMy Ceramics)くらい(あまりに作品が強烈だったので)。断っても、そこから活動をSNSなどでチェックしたり、展覧会などに足を運んだり、何度か会っていろんな話をしたりして、数年後やっと「よかったら取り扱わせてください」と言うことができたりもする。そこまで時間をかけていたら、そのうちもうzineを扱うかどうかはどうでもよくなっていくこともあるだろう。しかしその行動、会話、逡巡はそのzineがなければ起こらなかった出来事だ。もしかしたら全く違う角度で関わることになるかもしれない。自分はモノとしてのzineもそうだけど、そういった創作物から誘発された出来事をより注視したい気持ちがある。

原稿依頼をすっかりそのままにしていて催促がきてしまったので、今から書きます。

2025年8月11日月曜日

上映会、出店(2025年08月09~11日)

08日(金)夜

あれの作業をやろうと思っていたけど、発送、帳簿付け、ブログ更新、10日のripple coffeeでの出店に出すzineの選書などをやっていたら23時を過ぎていた。

帰宅。散歩したくなるくらいの涼しさだ。筋トレしてシャワー。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み進める。図版と文章を照らし合わせ、頭の中で空間を想像しながら読むので時間がかかる。しかし建築がどのように空間の認識へ働きかけているのかを分析していく様子はとても面白い。


09日(土)

朝8時頃に起きる。ご飯を食べ、お弁当の準備。筋トレ。

外出。店にzineを取りに行き、ripple coffeeさんへ行く。国内外のお客さんが続々と来られて、繁盛している。アイスコーヒーを飲み、まどといろんな話をする。ノートにドローイング。

今月中に姫路に行きたい。Voidで今月後半から始まる展示も気になる。久々に高速で行こうかな。

店に行き、在庫整理。開店。品出しなど進める。しょうどしま民俗座談会発行の『いとなみ Vol.1』を棚へ出す。島のお年寄りへの、昔の産業や歴史のことについての聞き書きをまとめた冊子。小豆島のTUG BOOKS田山さんも製作に関わっている。YOMSでも扱っている冊子『点点 四号』の作者、矢口莉子さんが来店。初めてお会いした。観光で高松へ来られていて、これから飛行機で東京へ帰るそう。下北沢BONUS TRACKの中にある『日記店 月日』で働いているとのことで、こないだ桜木さんが来ましたよ、という話もした。

15時半に閉店し、燦庫へ。到着すると、既に井川さんとスタッフの方がかなり準備を進めてくれていた。自分の作業は入口近くのガラス窓部分に黒い布を張るのと、椅子を並べるくらいで済んだ。阿部さんと田舎さんに行き、軽くごはん。阿部さんざるそば、自分はかつ丼。

上映会は定員以上のお客さんに来ていただけた。自分は客席の後ろから再見したけれど、皆さん興味深そうに見ているのが伝わってきた。サウンドデモの部分は何度見ても迫力がある。トークは自分が進行役になり2人に話を振った(事前に決めていたわけではない)。途中何度か頭が真っ白になったけど、なぜか終わった後何人かにほめられた。結果良かったのかもしれない。

阿部さんはお子さんも来ていたのですぐ高知へ帰る流れに。今日はよさこいが行われていて、道路も混んでいるらしい。会場で販売していたzineを少しお預かりし、YOMSで販売させてもらうことになる。たくさん人としゃべって元気が出た。

帰宅、シャワー。筋トレ。『物と経験のあいだ』続き読んで寝る。


10日(日)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ、洗濯。早めに店に行き、昨日の売り上げの帳簿付けなどをする。この日はripple coffeeさんにて行われる『深夜珈琲』でzineの出店。前もって品物は渡しているので問題なし。

開店。均一本の補充、品出し、発送準備など。ucnvさん来てくれる。丸亀で大竹伸朗展を見てきたそう。お会いするのは12、3年ぶりか。正直そんなに何回もお話したわけではないけど、東京にいた時には自分の企画した展覧会などにふらっと来てくださったりした。そういえば3年くらい前にTalion Galleryでucnvさんも参加したグループ展を見たんだった。こないだ見目さん来たんですよ、という話をした。この後、こちらも15年ぶりくらいの再会となる三田村さんが来てくれる。三田村さんは以前高円寺の中央書籍という古書店で働いていて、自分は同じく中央書籍で働いていた友人の平間貴大のつながりで何度かお話したことがあった。今は大阪にお住まいのようだ。中央書籍は値付けの感覚がだいぶ変わったお店で、レヴィ=ストロース『野生の思考』や鶴見俊輔『柳宗悦』を200円か300円で買った覚えがある。お世話になった。この日はお客さんも発送件数も多く、忙しく働いた。閉店間際、ripple coffeeさんへ追加で持って行くzineの準備。

閉店後、小雨の中zineの追加へと向かう。到着すると、雨の夜中にも関わらずお客さんがたくさん。カフェオレを注文。本も絵を描くためのノートも忘れたので、自分が持ってきたzineを読む。ほどなく帰省中のただひ夫妻が来て、0時近くまでいろいろ話す。一杯で長居してしまったな。

精算して店に戻り、荷物を整理して帰宅。シャワーを浴びて寝た。


11日(月)

朝9時前に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を準備して外出。郵便局で本の発送。南に入り、『物と経験のあいだ』続き。ノートにドローイング。100均で封筒など買う。

来週水曜の20日、臨時休業を取ることにした。車を借りて姫路のあたりまで行こうと思っている。しかし今治で開催されている丹下健三関連の展示も気になる。いっそ19日から車を借りて今治に行き、ついでに伊藤豊雄建築ミュージアムも見て(見れるのか?)一泊して翌日姫路へ行くか。迷う。

開店。品出し、均一本の補充。店頭買取1件。この日は発送件数がそれほど多くなく、多少ゆっくりと作業。夜、羊雲の2人が神奈川大学の学生の方を連れて来てくれる。瀬戸内の島の民俗について卒論を書こうとしているそうだ。

今日はもう疲れた。家に帰って映画でも見たい。

2025年8月8日金曜日

少しずつ進む(2025年08月05~08日)

04日(月)夜

閉店後、帳簿付け、本の発送。あんまり何をしたか覚えていないけど、帰って筋トレして風呂に入り、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』を読み進めたはず。

記憶を取り戻そうと前回の日記を読み返しても、「あれ」がどの「あれ」のことを指しているのかよくわからない。

疲れて書き忘れていたけど、この日塩上町のripple coffee森下さんが来てくださり、10日特別に深夜まで営業するので少し出店をしてくれないか、とお誘いを受けた。zineを販売させてもらうことにする。rocksteadyさんと雲雀理髪店さんも参加されるとのことで、ちょっと意外な感じのする組み合わせ。楽しみだ。


05日(火)

朝8時頃に起きる。筋トレ、ご飯。洗濯。

まどと南へ行く。スケッチブックにドローイングを描くが、あまりうまくいかない。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』読み進める。

Centerさんで山崎由紀子さんの個展見る。エッジの際立った、さすがの仕上がり。SABIさんの抹茶ラテ飲みながらまどと話す。今治の「森」にリソグラフが入ったらしいという話をしていると、SABIの方も話しかけてくれた。茎でやった個展を見に来てくださったそうだ。けっこういろんな人が見てくれていたんだな、と思えた。

綿谷で肉うどんを食べ、店に行く。あれの作業をしているとお客さんがやってきて、1冊買ってくださった。店のレジにいるとなぜか無駄にスマホをいじってしまって良くない。

無印で下着を買い、銀行に週末の売り上げ金を預け、皇帝に入る。やたらと喫茶/カフェしている。『黄金の女達』を少しずつ読み進め、他のあれの連絡などもやりつつ、あれの作業。3時間ほどやって、さすがに進んだ。皇帝はボックス席が使えるし、照明も暗めで集中できる。

スーパーに寄り、帰宅。料理。卵焼き、中華サラダを作る。まどが帰ってくる。なかなかマンガが進まず苦しんでいるようだ。カツオのタタキを切り、そうめんを茹でて晩ごはん。タタキはにんにくスライスを乗せて食べてみる。おいしい。食べ過ぎると胃が荒れるので注意が必要。デザートにアイスも食べる。MOWのジャスミンミルクティー味がおいしい。

風呂に入り、さらにあれの作業。少し読書。1時ごろに寝る。


06日(水)

朝8時前に起きる。空腹でお腹が重くないうちに筋トレ。ご飯、お弁当の準備。

外出。まどは昨日に続き県立図書館へ。自分は店に行き、あれの作業続き。

開店。均一本の補充、発送準備など。レジスペース内で使っている丸テーブルが壊れてしまい、ネットで新しいものを注文。決めるのにけっこう時間がかかってしまった。辻さんが来て、TAKAMATSU ZINEの再納品。売れている。昨日から少しずつ進めているあれの件の連絡、だいたい詳細が固まり、きちんと動き出しそう。よし。ふみくらさん来てくださり、先日の絵本の会のことなどお話する。砂古口さんには改めてたくさん話をおうかがいしたい。また、別件で「これはやらなければならない」という事案が。締め切りなどはないけど、これもできるだけ早めに動くのが良さそうだ。まだ公にはできない「あれ」がいろいろ同時進行している。

あっという間に閉店。どうやら明日の午前中は雨らしい。酒屋へビールやジュースの買い出しに行く。夜だとそれほど暑くない。けっこうな本数を買ったにも関わらず、筋トレの成果か特に重いとは感じなかった。店に戻り、帳簿付けとブログ更新。

帰宅。筋トレ、シャワー。『物と経験のあいだ』読み進めて寝る。


07日(木)

朝8時頃に起きる。久しぶりの雨。筋トレ、朝ごはん。まどは検診へ。お弁当の用意をしてあれの作業続き。文章の添削をする。

外出。気温は30度を下回っているようで、だいぶ涼しい。これくらいでお願いしたい。少し早めに店に到着し、査定を進める。

開店。均一本の補充をして、査定続き。1件完了した途端に段ボール5箱持ち込みがあり、さらに郵送買取が2箱届く。カンデラのあきちゃん来てくれて、スクラップブックを見せてくれる。店番の合間に描いたドローイングがたくさん貼られていてかわいい。これらをまとめてzineを作りたいとのこと。自分がよくやるアイディアをあきちゃんにも教える。zineと一口に言ってもいろいろあるけど、最近はお金のかかったしっかりしたつくりのものも多いから、何か作りたいけどどうしようとなった時具体的にイメージしにくいのかもしれない。ふみくらさんまた来られて、少しお話。9月頭に行われるとある講演会に、自分も入らせていただけることになった。ありがたい。神戸から『本の栞』さんが来店。うちでよくビールを飲んでいってくれた常連のMさんも、神戸へ転勤になってからよく本の栞さんへ行っていたそうだ。今回は観光で来られているそうで、明日は剣山へ登るらしい。居酒屋の情報などをお伝えする。なんとか閉店までに届いた本の整理と査定を終え、金額をご連絡する。

閉店時間後も発送準備を進めるが、途中で気分がだれてしまう。発送と帳簿付けは明日にまわして帰宅。風呂に入り、お酒を飲みながら読書。エドマンド・バーク『崇高と美の起源』読み始め、『黄金の女達』続き読む。

「私としては、教育の方法は探究の方法にもっとも近い場合が最良であると確信している。」(『崇高と美の起源』、p12)


08日(金)

朝8時に起きる。昨日そんなに飲んではいないはずなのに頭が痛いなと思っていたら、急に雨が降り始めた。朝ごはんを食べ外出し、用事を済ませる。『黄金の女達』続き。再び家に戻って休憩。お弁当の準備をして再び出発。郵便局で本を発送し、昨日買い取った本の整理。

開店。昨日の分の帳簿付けをやる。発送準備、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。この日はかなり仕事をてきぱきやれて良かった。買取分2件振り込み、TUG BOOKSの田山さんら小豆島の方々が作ったzine『いとなみ』のお金も振り込み。『いとなみ』は島のお年寄りへの聞き書きをまとめた冊子。夜、soundcloudへアップされているPALLAKSCHさんのDJmixを聴く。沖縄民謡中心にまとめられていて最高。PALLAKSCHさんが神保町で経営されているレコード店『ブックブー』行ってみたい。大河原さん来てくれて、東京でのグループ展(と言っていいのだろうか。小内光さんが一緒だった模様)の話などを聞く。大河原さんのご実家は大漁旗なども作っている染物工房で、今度見学させてもらおうと思っている。

今日はまだ体力も残っているので、もう少し作業していこうと思う。これからripple coffeeさんでの出店に出すためのzineの選書。

2025年8月4日月曜日

本読んでる(2025年08月03~04日)

02日(土)夜

閉店後、帳簿付け、あれの作業。以前書店をやっていた知人の方にあれについて相談。あれやあれもできて、この日はいろいろ進んだ実感あり。

帰宅。まどが作業通話で漫画家仲間の人達と政治や世の中のいろんな違和感について話し合ってる。いいな。自分も気になっていた話題が出ていた。

筋トレ、シャワー。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き少し読んで寝る。


03日(日)

朝8時に起きる。ご飯、お弁当の準備。腕立て伏せだけやる。

まどとJRに乗って高松駅へ。シンボルタワーで行われる文学フリマ香川に向かうが、10時からと思っていたら11時からだった。カフェに入り、ドローイング。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』続き読む。スカルパだけでなくいろんな様式の建築について触れられていて面白い。

「私が傑作と感じた建築空間、あるいは、傑作と言われるものを見て共感した空間は、そこで「このようにふるまえ」でもなく、「どのようにふるまってもいい」でもなく、「あなたのふるまい方次第である」と言われているような、緊張と自由の入り混じった感覚を覚えるという共通性があった。」(p101)

文フリ会場へ。それほど並ばずに入れたけど、今回も開始前から行列ができていたようだ。知り合いに挨拶して、小豆島のお年寄りの方々への聞き取りをまとめた『いとなみ』、野口理恵『嘘で本当の私たち』、富田ララフネ『小島信夫の話をしたいのだけれど』購入。SNSで見かけてはいたけどこの辺では買えなそうなzineや本を、実際に見て買うことができた。たくさんの出店者が集まっていると、やはり表紙のデザインて大事だな、とも思わされた。

現在福岡と岡山で2拠点生活中?の森脇さんのnoteが面白い。新しい記事の、「へんぴなところに住んでいるせいで、「ついで」の距離感がバグるのかもしれない。」という部分に共感する。

開店。品出し、発送準備進める。夕方くらいに南方書局の梶原さんが来てくれて、先日の神戸での出店の話、デザイナーの話など。梶原さんは多摩美に通っていた時、哲生君担当の授業も受けていたとのこと。南方書局は今年まだ数回アートブックフェアへの出店が控えていて、国外へも何度か行くようだ。積極的だな。夜にことさら出版さんとスズキナオさんが来店。スズキナオさん想い出波止場のTシャツを着ていた。ことさら出版さんはあまり人前で顔出しして活動していないらしい。しかし、梶原さんにおすすめのお店を聞かれて改めて思ったけど、日曜夜の高松での晩ごはん選びは難しい。たいていの個人店のお店は日曜休みのところが多い。古馬場の丸亀鳥は日曜もやっていて、おいしい骨付鳥を出しているので助かる。

よく来てくれるM君が引っ越しを考えていて、RolandのFR-4XBKというアコーディオンを30万円で買ってくれる人を探しているらしい。30万円はかなりの金額だけど、定価は60万円弱ほどなのでおよそ半額。電子アコーディオンでヘッドホンをつなげて練習ができる。興味のある方は連絡ください。

閉店後、スーパーに寄って帰る。筋トレして風呂。ビール飲みながら、鈴木清順『東京流れ者』見る。こないだSさんが「渡哲也は良い役者だ、ドラマだけじゃなくもっと映画に出てほしかった」と言っていたのを思い出す。何度も何度もテーマ曲を歌うシーンが続き、唐突にドライヤーの宣伝が挟まったりと、いろんな大人の事情を感じさせるけど、カラフルでキレの良い清順演出が炸裂していて楽しい。

奥誠之『ドゥーリアの舟』読み始める。先日入荷したoar press発行の本のうちの1冊。著者による絵画作品と、作品と美術や社会との関係について思いをめぐらせたエッセイが収録されている。コマーシャルギャラリーでの勤務経験もあるそうで、自分よりもかなり現代美術寄りの思考をされている気がしたけど、折に触れて思い出す本になりそうな内容。


04日(月)

朝7時に目が覚める。二度寝せず読書、『ドゥーリアの舟』読み終える。筋トレ、朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物たたむ。

まどと外出し、南へ。『物と経験のあいだ』『黄金の女達』続き読む。午前中からたっぷり本を読んだ。

開店。この日は海外のお客さんが多く、個人製作のzineがよく売れる。zineが売れるのはうれしい。おそらく初見で気に入って買ってくれているはずで、たいていは写真や絵が主体のものだから、感覚で選んでいるのが伝わってくる。発送準備、品出し少し。発送件数が思ったよりも多い。売れるのは助かる。店頭買取1件。

明日は定休日。外にこもってあれの作業をやる予定。今日は査定もやろうと思ってたけど、もう疲れたな。

2025年8月2日土曜日

あればかり(2025年08月01~02日)

31日(木)夜

閉店後、阿部さんと大三君と、8/9の上映会トークに向けてzoomミーティング。街の公共性や芸術表現におけるグラフィティの特異性などについて話す。高松の街のつくりや、2000年代東京の路上販売業者や歩行者天国の減少なども。思ったよりもたくさんの話題が挙がり、ほっとする。

帳簿付けをやって帰宅。筋トレ、風呂。高瀬隼子『水たまりで息をする』読み始め、寝る。


01日(金)

7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物をたたむ。筋トレ。腕立てを続けていたら二の腕や脇にも筋肉がついてきた。閉店後の時間帯の疲労感も無くなったし、続けたい。

また南へ行く。『水たまり』読み終え、まどと昨日のzoomミーティングで出た話題や、まどの好きな本の傾向についての話などをする。100均やスーパーで買い物。作業部屋で、新しいキャンバスに少し色を塗る。

開店。品出し、発送準備進める。瀬戸芸や丸亀の美術館での大竹伸朗展が今日から始まったり、あさっては文学フリマ香川が開催。海外からの観光客も増えてきている。届いていた郵送買取の本を確認してメール。Bandcamp Fridayでまたいろいろ音源を購入。辻さんのzineが早くも売り切れたので、再納品のお願いをする。夜になり、みくさんが来てくれて話す。今後のことをいろいろ考えているようだ。

閉店間際、胃のむかつきと頭痛。少し吐き気もする。切りのいいところで作業を終わらせ、なんとか発送をやり、帳簿付けは後回しにして帰宅。ヨーグルトを食べると少し胃が落ち着いた。シャワーを浴び、phaさんから買った『やる気のない読書日記 2023冬』を読んで寝る。phaさんの文章はテンションが一定で良い。


02日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて料理。空心菜、豚肉、エリンギの炒め物、卵焼きを作る。オクラも茹でて切った(梅和えにしようと思っていたけど、卵焼きがしょっぱくなってしまったので特に味付けせずにおいた)。洗濯物を畳み、掃除機をかける。お弁当の準備。コーヒー飲みながら、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き少し読む。

外出。少し早めに店に行き、発送準備や昨日の分の帳簿付けをやる。店頭買取1件。すぐに時間は過ぎて、13時になりまどと一旦店番を交代。

塩上町にある絵本文庫ふみくらさんへ向かう。今日は笠置シヅ子や宮武外骨の伝記を書いている砂古口早苗さんがコレクションした、日中戦争~戦後すぐくらいの時期に発行された国策絵本を見る会。10人ほどの参加者(戦中生まれ、82歳の方もいた)が集まり、砂古口さんの解説を聞きながら絵本を見ていき、感想を言い合う。満洲事変、真珠湾攻撃、終戦、朝鮮戦争…とその時々に発行された絵本を見ていくと、いかに政府のプロパガンダが行き当たりばったりのでたらめなものだったかがわかる。これだけ世の中の雰囲気がコロコロ変わったら、この当時に幼少期を過ごした人は大人を信用できなくなってしまうんじゃないか。戦時中に発行された絵本が、終戦に向かうにつれて物資不足によりどんどん薄くなっていくのが悲しい。ふみくらさんを出る時、砂古口さんに『外骨みたいに生きてみたい』の感想を伝えると、「あのフリーペーパー(『Tさんインタビュー』)面白かったわよ」と言ってくれた。砂古口さんは絶対面白い古本エピソードをたくさんお持ちのはずなので、改めて古書蒐集の話もうかがいたい。

店に戻る。辻さんがTAKAMATSU ZINEの追加納品に来てくれていた模様。帳簿付けの続きをやり、発送準備など。香川在住のお客様から徳島の実家にある本を郵送買取できないかとメールをいただいたので、返信する。進めてるあれの業者を探し、見積もりを出す。

今日はこれからまた別のあれの作業。あればかり。明日は文フリ。

2025年7月31日木曜日

インタビュー(2025年07月29~31日)

28日(月)夜

閉店の少し前、古本の持ち込み1件あり。閉店後、帳簿付けなど。明日のインタビューの準備。帰って筋トレ、シャワー、寝る。


29日(火)

朝8時頃に起きる。筋トレしてヨーグルトを食べる。洗濯。

まどと南へ。インタビューに向け、YouTubeで公開されている、2年前に行われたSさんの講演の模様を聞く。必要な部分メモを取る。この動画は抜粋で20分強ほどの尺にまとめられているけど、とても密度の濃い内容。

店に戻り、少し発送作業。おみやげに持って行くお菓子を買う。久しぶりにチャローさんへ。タイ北部のココナッツ系ではないカレー(名前忘れたけど、味はビンダルーというのに近い気がした)を食べる。おいしい。音楽の話などをする。8/9上映会のチラシと、ショップカードを置いてもらう。

栗林駅前でTさんの車に乗せてもらい、Sさんのお宅へ。お2人の小説や映画の話をおよそ4時間ほど聞く。一応自分のインタビューということで伺ったけれど、やはりお2人の知識量と深さには太刀打ちできず、ただうなずいている時間が多かった。気を使わせてしまっただろうか。Sさんのお父さんは満州から引き揚げてきた方だそうだ。戦後すぐの高松の話なんかも少し聞けた。

Tさんに再び栗林駅まで送っていただく。スーパーで買い物をして帰り、腕立て伏せをやってからカレーを作る。まどが帰ってきて晩ごはん。

Sさんが映画にはまったきっかけになったという、アンリ=ジョルジュ・クルーゾー『恐怖の報酬』を見る。Sさんは中1の時に見た3本立てで、映画館に入るとちょうどトラックが崖に落ちそうになっているシーンだったそうだ。150分の映画で少し長いけれど、緊張感は途切れず最後まで見入ってしまった。

筋トレ、シャワー浴びて寝る。


30日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物畳む。筋トレ。まどは10時から打ち合わせがあるとのこと。

外出。店に行き、たまったレシートの入力作業。改めて、国保の金額が高い。今年度でどこまでいけるかな。稼ぎたい。

開店。品出し、発送準備、均一本の補充。店頭買取2件。辻さんが『TAKAMATSU ZINE』の納品に来てくれる。改めてパラパラ見ていると、「自分が行ったことのないお店も載ってるけど、そういうお店も確実に街の雰囲気を作ってて、お客さんはそれを楽しんでるうちにYOMSにも来てくれるわけだし、自分はむしろ普段行かないお店に助けられているのかもしれないなー」と思った。辻さんありがとう。矢野さんが総文祭で配布された「文学研修のしおり」を持ってきてくれる。しおりの製作に関わっているらしく、YOMSのことも少し紹介してくれていた。総文祭は文化系部活動のインターハイのような大会で、矢野さん曰く「300人くらいに配布した」とのこと。少しでも多くの人に店を知ってもらえたらうれしい。矢野さんが出ていくと、ほぼ入れ替わりで制服姿の高校生がやってきた。やはり総文祭のようで、福島県から来ているそうだ。

閉店後、帳簿付けをやり、あれの作業を23時までやる。帰宅。ヨーグルト食べる。なんだか疲れてうとうと。シャワーを浴びて寝た。


31日(木)

朝7時半に起きる。ご飯、お弁当の準備、筋トレ、洗濯。まどは豊島に行くらしい。最近いろんなところに行ってるな。

南に入り、モーニング。木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』続き読む。ノートにドローイング。偶然、横の席に以前YOMSにも来てくれた梶原さんが座っていた。これから美術館などいろいろまわるらしい。

スーパーでコピー用紙を買い、店に戻る。開店準備をしていると、おとといいらした倉吉農業高校の先生が生徒を連れて来てくれる。話しているといつの間にかインタビューが始まり、店を始めたきっかけなどいろいろ答えた。丗界さんの冊子の話などもした。

開店。品出し進める。『鬼滅の刃』全巻セットが売れたので、空いたところに『NANA』全巻セットを補充。均一本の補充。少しCDRを焼く。発送準備。

これから8/9の上映会トークに向け、zoomミーティング。

2025年7月28日月曜日

叫び声(2025年07月27~28日)

26日(土)夜

23時前くらいまで、発送、帳簿付けなどの作業。帰宅。筋トレして風呂。小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続きを少し読んで寝る。


27日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ。少し読書。外出し、作業部屋でキャンバスの続きをやる。もう少しで完成しそう。

開店。ゆっくり品出しなど進める。途中からあれの作業を進める。初めてPhotoshopでドロップレットを作り、たくさんの画像の解像度を変更してみた。便利だな。夜になり、phaさんが来店。この日はサンポートで行われていた藤井さん企画のブックマルシェに参加されていたそう。まどの漫画の感想を伝えてくださる。蟹ブックスつながりで香山哲さんや花原史樹の話もした。phaさんのzine『やる気のない読書日記 2023冬』、まだ手持ちの在庫があるとのことで購入する。

閉店後、スーパーに寄ってすぐに帰宅。ハイボールを飲みながら、藤田敏八『八月の濡れた砂』見る。シャワー浴びて寝る。


28日(月)

朝4時頃、近所で若い男が「あーっ」とかなんとか叫んでいて目が覚める。無視するが叫び声はなかなか止まない。暑さで頭がやられたのか、仕事に行きたくないのか。俺も叫びたい。叫びながら歩み寄りたいくらいだ。

8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の準備、シャワー。筋トレ。洗濯物を畳む。コーヒーを飲みながら木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』読み始める。

外出。作業部屋でキャンバスの続き。完成。縦向きでも横向きでもいけそうな絵ができた。

開店。品出しなど進めていく。辻さんが、YOMSを含む高松市中心部の13店舗を取材、紹介しているzine”TAKAMATSU ZINE"を持ってきてくれる。できたて。YOMSは一番最初に紹介されていて、なんだかうれしい。自分が行ったことのないお店もあるけど、それぞれの距離は近く、改めていろんなお店の存在に自分も助けられているんだなという気持ちが湧く。辻さんはメンタルヘルスの話をSNSでもオープンにしているので、鬱トークなどもした。夜、先日見目さんより届いたoar pressの冊子を品出し。今回は4種入荷したけれど、どれもデザインが大変凝っている。凝っている割には値段が安い。論考やテキストも豊富(奥誠之さんの本はエッセイ集でもある)だし、自分もじっくり読みたいと思う。中国から来られた中国人のお客さんが、小山清、上林暁、立松和平、芝木好子を買っていった。えらく渋いラインナップだな。

今日はこれからまだ作業。

2025年7月26日土曜日

夏の良さ(2025年07月25~26日)

24日(木)夜

コンビニでヨーグルトとおつまみを買って帰る。23時頃に帰宅。ヨーグルトを食べて筋トレ、シャワー。お酒を飲みながら、砂古口早苗『外骨みたいに生きてみたい』続き読む。平塚らいてうら「新しい女」の登場を訝しんでいたという外骨の女性観を紐解いていく章が面白い。


25日(金)

朝8時半に起きる。ご飯、お弁当の用意、筋トレ、洗濯。昨日届いた新しい洗濯機は、早く洗い終わるし音も静かだ。コーヒーを飲み、少し『外骨』続き読む。

外出。昨日よりさらに暑く、日差しが強い。長袖を着ている人もよく見かける。店に行き、昨日お預かりした古本の査定を終えて連絡。ご了承いただいた。在庫整理。

開店。この日は燦庫へライブイベントを見に行くため、19時までの営業。そのイベントに出演されるエマーソン北村さんが来店。イベント内で行われるトークで配布予定のパンフレットを、開催後少しYOMSでも配布させていただけることになる。このパンフレットはSNSで見かけてとても気になっていたので、とてもうれしい。

次の定休日の火曜に、TさんSさんにお話を伺えることになった。今まで個別にお話することはあったけれど、3人でじっくり話す(といっても、自分はほぼ聞き役)のは初めてだ。小説や映画の面白い話がいろいろ聞けそうで楽しみ。

19時に閉店し、本を発送して燦庫へ。ライブが始まる前に一人でビールを飲んでいたら話しかけられる。都市工学を学ぶためミラノの大学院に通っていて現在一時帰国中の男性で、妹さんが香大に通っているらしい。予期せずイタリアのいろんな話を聞く。大学は彦根だったそうで、半月舎さんのことも知っていた。彦根はディープな飲食店が多いそうだ。行ってみたい。ライブはエマーソン北村さんもVIDEOTAPEMUSICさんも素晴らしく、最近暑さが厳しすぎて夏が嫌いになりそうだったけど、忘れかけていた夏の良さを思い出すような演奏だった。ライブ後はまさみさんを迎えての3人でトーク。VIDEOTAPEMUSICさんの曲は特定の土地の思い出と結びついたものが多いようで、曲作りの過程を聞くことでより曲に奥行きを感じられた。

帰宅。シャワーを浴びる。まどがなかなかネームが完成せず苦しそう。


26日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、筋トレ。洗濯物をたたむ。

まどと外出。うなじのあたりが陽に当たって焼けるように暑い。南に入り、『外骨』読み終える。菊池寛についても少し書かれていて、戦後になって戦争責任を問われ公職追放となった菊池寛を、高松市は公費を使い銅像を立て、記念館を作り、全集を発行して顕彰しているが、こういった動きを批判した元市議の人物が、1995年に当時の高松市長を提訴したそうだ。最高裁までいって2000年に結局敗訴となったようだけど、終戦50年の年にこんなことがあったとは知らなかった。ノートに数枚ドローイングを描くが、うまくいかず。

ルヌガンガへ。まどはこうの史代の分厚い本を買っている。建築の棚を見ると、木内俊彦『物と経験のあいだ カルロ・スカルパの建築空間から』が目に留まった。めくってみると、豊富なカラー図版と共に、スカルパの建築(以外のいろんなものも取り上げられているが)とそれが形作る空間に含まれる造形のボキャブラリーが解説されていて、非常に面白い。購入。価格は6800円+税…さすがみすず書房。

開店。ポストに宗教のチラシが入っていた。いつも交番前で活動しているおばあちゃんたちのものだ。暑すぎて手で配るのをやめてポスティングにしたらしい。そっちのほうがいいと思う。無理しないでほしい。品出し、発送準備進める。エマーソン北村さんとVIDEOTAPEMUSICさんが来られ、いろいろお話。そういえばお2人は先日Botanyでもライブをされていたのだった。昨日のライブの感想を伝え、『Tさんインタビュー』を印刷しお渡しする。VIDEOさんからお礼にステッカーをいただいた。その後、イベントの運営にも関わっていたみくさんが来てくれる。最近よく会うな。いろいろお話。これから今治へ行くとのこと。その後、2月に高知の『わくせい』でお世話になった、古田さんと高知学芸高校の生徒たちが来てくれる。2月のイベントに病気で来れなかった生徒さんとも会えた。古田さんに丗界さんの冊子を薦めると、購入してくれた。うれしい。この日は久しぶりにお客さんが多くありがたかった。

これから店でもう少し作業。

2025年7月24日木曜日

じりじり日記(2025年07月21~24日)

20日(日)夜

閉店後、燦庫へSweetieを見に行く。パソコン音楽クラブ柴田さんのソロ名義Vocoder Girlsと、RYOKO2000がゲスト。全体的にアッパーで最高だった(漠然とした感想ですみません)。現在広島に住んでいて久しぶりに香川でDJした山原さんもよかった。2時過ぎまでいたけどあっという間。

帰宅。シャワー浴びて寝る。


21日(月)

朝9時に起きる。まどが作ってくれていた味噌汁を飲み、筋トレ。まどと参院選についての話。選挙になると、SNSで「リベラルの、大衆を教養のない人々として無意識に見下す態度」を批判する投稿をよく見かける。

お弁当を用意し、南へ行く。交番前で阿波踊りやよさこいなどをやっていたけど、なんだろう。日経、読売の参院選記事を読み、萩原朔太郎『猫町』続き読む。いきなり「堀口大学君」と君付けでこられると、やはりびっくりするな。

開店。品出しなど進める。昨日のイベントに来ていた方が来店されたので、話しかけてみると、YOMSや自分のことも以前から知ってくれていたようだった。新潟にも行ったことがあるそうで、いろいろお話する。この日は後半昨日の疲れが出た。

閉店後、スーパーで買い物をして早めに帰る。筋トレして風呂。卵、ハム、舞茸をバターで炒め、ウイスキー水割りを飲む。『猫町』読み終えて早めに寝る。


22日(火)

この日は車を出して、まどとラーメン食べ、洗濯機を買い替え、ブックオフやぽかぽか温泉に行き、カフェで本を読んだりした。ブックオフでDVD半額セールをやっていて、西部劇やノワールものなどがかなり安くなっていた。ルイ・マル『恋人たち』のDVDを購入。スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』読み終え、砂古口早苗『外骨みたいに生きてみたい』読み始める。筆致は軽妙で快活、ぐいぐい引き込まれる。来月2日に絵本文庫ふみくらさんで行われる、砂古口さんの集めた国策絵本を読む会を予約した。

晩ごはんは久々に『まほろば』で食べた。唐揚げやカツオのたたき、ポテトサラダ。味噌汁は白のみになったようだけど、やはりおいしいし、安くてありがたい。

スーパーで翌日のお弁当のおかずを買い帰宅、だらだらしたり本を読んだりして寝る。


23日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。レンタカーを返却し、南に入る。『外骨』続き読む。作業部屋へ。川勝徳重さんと柴崎祐二さんのPodcast『ゼーロンの背中』古本屋回を聴きながら、少しキャンバスを進める。やっぱり絵は良い。

開店。ここ最近、楽しいこともあるにはあるけど、どうも自分の中心にぽっかり穴が空いているような虚無感があり辛い。絵が描けていないからだろう(ということにいつもしている。実際、絵を描いてみると心がとても軽くなるのだ)。開店中何もできなかったわけではなく、品出しや発送準備などを進めた。福岡のhyanahyuさんのかきもちくんマンガも届き、早速振り込み/品出し。hyanahyuさんは何度かYOMSにも来てくださっている。

まどがコードレス掃除機を買いたいそうで、どれにするか迷っている。自分もネットでいろいろ調べてみたけど、価格帯にかなり幅があるにも関わらず、性能の差がどれほどあるのかがいまいちわかりにくい。結局この日は保留になる。

閉店後、『休みの集い』での絵の展示で使った板や電動ドライバーなどを持ってきて、レジスペース内を少し改良。帰宅。風呂に入り、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』読み始める。『私の作家遍歴』シリーズはもう2冊あるけど、1巻目のこれだけでも500ページ以上ある。『外骨』も少し読み進めて寝る。


24日(木)

朝8時前に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、筋トレ。早めに外出し、また南へ行く。ドローイングを描き、『女達』『外骨』続き読む。100均で買い物をして作業部屋へ。キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』ジャズ回を聴きながら進める。

開店。品出しなど進める。oar pressより、注文していた本が届く。早速振り込み。知り合いの業者さんより連絡あり、軽トラ1台分古本を持ってきていただけることに。哲学、数学、物理学、辞書、ほか文庫など。整理を進める。Kさん来られ、映画の話。日活ロマンポルノ、エドワード・ヤン、清水宏、増村保造など。閉店時間を過ぎても発送準備と帳簿付け。

もう23時前だ。帰りたい。

2025年7月20日日曜日

夏休み、連休(2025年07月17~20日)

16日(水)夜

閉店後、本を発送し、ドローイングスキャン作業の続き。23時半頃までやる。帰宅、筋トレやってシャワー。ヨーグルト食べる。クレア・ジマーマン『ミース・ファン・デル・ローエ』少し読み進めて寝る。


17日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。今日は一日雨模様の天気らしい。まどと南へ行き、『ミース』読み終える。ノートにドローイング。今ドローイングを描いているノートはA5サイズほどで、いつも使っているスケッチブックよりも少し大きめ。最近スケッチブックを見直して思ったけど、小さめのスケッチブックに描いた絵は画面の枠を含めて一枚の絵として構成しているものが多い。大きめのノートではもう少し自由だ(だからといって絵として面白いと思えるかはまた別問題)。

水声社からジョゼフ・コスースの著作集成が出るそうだけど、8000円+税って高いな。でも欲しい。これは『芸術/言語』という叢書の第1回配本として刊行される本のようで、続刊も楽しみ(買えるのか?)。

少し早めに開店。CDR焼いて、その後品出しや発送準備。夕方からはスキャン作業の続き。こういうもやもやした変な天気の日は、常連さんのありがたさが余計身に染みる。時宅に行こうと思ったら定休日だったので初めて来てみた、というお客さんも。閉店作業後もスキャン作業、22時半頃までやる。

帰宅、筋トレしてシャワー。ウイスキー水割り飲みながら、スーザン・ソンタグ『他者の苦痛へのまなざし』読み始める。12時半頃に寝る。


18日(金)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、掃除、筋トレとやっていたら時間があっという間に過ぎた。筋トレを続けていたら姿勢も良くなったし、疲れにくくなった気がする。

外出。酒屋でビールの買い出し。ドラッグストアでゴミ袋を買う。店員さんが高校生に「今日から夏休み?」と話している。

開店。CDRを焼きつつ、在庫整理、発送準備、均一本補充など進める。夜に少し品出し。平尾君来てくれて少し話す。

早めに帰宅。筋トレ、風呂。大島渚『東京戦争戦後秘話』見る。この時代の左翼青年の語りは苦手だし、唐突なセックス描写には白けたけど、メタ的な展開が面白かった。


19日(土)

朝8時に起きる。ご飯、お弁当の用意。筋トレ。腕立ての回数を増やして2セットやる。まどは夏バテ気味のようだ。『他者の~』続き少し読む。

外出。kid coffeeさんでアイスコーヒーをテイクアウトし、8/9の上映会フライヤーを置いてもらう。最近kid coffeeさんは1周年を迎えたそうで、記念のステッカーをいただいた。店に行き、郵便局まで本の発送。週末になってしまったので中央郵便局まで歩く。アーケードの下でも暑い。レターパックも買い足す。

明日は参院選の投票日。世の中こうなってくると、古本屋を少しでも長く続けたいと強く思う。

開店。品出し、発送準備など進める。まだスキャンしていなかったスケッチブックを見つけたので、それも片づける。夕方、明日燦庫でのイベントに出演するパソコン音楽クラブの柴田さんが来てくださる。前乗りしていたようだ。柴田さんはたくさん大きな舞台を経験しているのにいつも自然体だ。この日は三連休初日ということでお客さんはそこそこ多かった。

閉店後、ルクスで行われているイベントに行く。店を閉めてから行ったので自分は後半しか見れなかったけど、それでもゲストの空中水泳さんとsuiminさんのDJをたっぷり聴くことができた。それぞれ1人でやった後にB2B、トータル約3時間の中でいろいろな展開があり楽しかった。

帰宅、シャワー浴びて筋トレせずに寝る。


20日(日)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。筋トレ。まどが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、萩原朔太郎『猫町』(岩波文庫)読み始める。20年ぶりくらいに読んだかもしれない。読んでみると、今の自分の気持ちにとてもはまった。1ヶ月半県外に出ていないだけなのにどこかへ行きたくて仕方ないなんて、どうかしてるかもしれない。

外出。作業部屋で久しぶりにキャンバスの続きをやる。やっぱりまめに描いてないとだめだ。キャンバスをやってないと、自分の芯がぐらつく感じがする。

開店。品出しなど進める。ひどく眠く、あまりやる気が出ない。選挙のことを考えるとどうしても暗い気持ちになってくる。作業がまったく進まなかったわけではなかったから、まあ良いか。気を紛らわすため、SHUROで無料公開されている大橋裕之さんの『ジャンプ少年ヒトシ』を全話読む。なんとなく近場で旅行できないかといろいろ調べてみる。神戸あたりで1日過ごしてみるのも良いかもしれない。夜、柴田さんと、RYOKO2000のお2人が来店。RYOKO2000のnoripiさんは以前からよく絵の投稿にいいねしてくださっていたので、面と向かってお礼が言えて良かった。RYOKO2000のジャケットをやっている竹浪さんの話などもする。選挙のことばかり考えて固くなっていた気持ちがほぐれた。四国は4県とも自民敗退のようだ。

今日はこれから燦庫でイベント。楽しみだ。

2025年7月16日水曜日

ドローイング(2025年07月14~16日)

13日(日)夜

閉店後、スーパーで買い物をして帰る。まどは熱中症で寝ている。しばらくぼーっとしてから、筋トレしてシャワー。スケッチブックのドローイング選別作業を進めて寝る。


14日(月)

朝7時半に起きる。空が暗い。雨が降ったり止んだりの日になるようだ。キャベツと玉ねぎの味噌汁と卵焼きを作り、まどと朝ごはん。その後また料理、回鍋肉とアスパラのおかか和え作る。お弁当の用意。筋トレ。ドローイング選別作業やり、とりあえず付箋貼りを終えた。

外出。ひと雨来たからかセミの鳴き声が大きい。そういえば今年初めてセミを意識したかもしれない。

開店。昨日の分の帳簿付け、品出しなど進める。一昨日にお預かりした買取分の査定が完了し、ご連絡。了承取れお振込みする。CDRを少し焼いたりしつつ、ゆっくり買い取った本の結束。夜にまさみさんと林田さんが来てくれて、熊本や山口の音楽シーンの話。まさみさんは今度山口・湯田温泉のOrgan's Melodyでライブする予定があるらしい。いいな。

閉店後、買取本の結束を進めて帰宅。筋トレ、風呂。前に意識的に筋トレしたのっていつだったろうと思い、SNSの過去投稿を検索してみると、どうやら5年前のコロナ禍の時期だったようだ。腕立て伏せ連続50回できた、と書いていて驚く。フォークナー『エミリーに薔薇を』少し読み進めて寝る。


15日(火)

朝8時に起きる。定休日。冷凍ご飯と余ったおかずで朝ごはん。洗濯。

外出。涼しい風が吹いている。南へ入り、読書続き。ドローイングも描く。まどは体調いまいち本調子ではないようだ。この日はかなり長居してしまった。その後燦庫食堂へ行きサラダプレートを食べる。偶然この日tooniceのTシャツを着ていた。

まどと別れて、自分は店へ。アメリカへ送らないといけない本があるので、国際郵便の手続きをする。軽いものであればあまり送料はかからない。郵便局で発送し、その後は上映会のチラシを置いてもらいにまわる。瓦町駅改札前では、毎年行われている戦争遺品展が開催中。今年は硫黄島の歴史や文化、集団疎開についての解説が多く展示されていた。茎へ行くと、ちょうどカンデラのあきちゃんもいて、チラシを預かってもらう。あきちゃんフリーペーパーを作りたいそう。見てみたいな。ガラス瓶とドライフラワーの黒い薔薇を買う。その後風狸に行ってみるが、この日は休みだった模様。ripple coffeeさんへ行く。かたちのブティックのお2人がいて、久しぶりにお話。チラシもお渡しする。コーヒー豆を買った。一旦店に戻って、八百屋へ買い物。

スーパーで買い物し、帰宅。まどが天ぷらを作ってくれている。一部は揚げびたしにして明日のおかずに。天ぷら、お刺身、そうめんで晩ごはん。ビールも飲む。お腹いっぱい食べた。

またBandcampで音楽をあさる。時間がみるみるうちに溶けて危ない。風呂に入って、『エミリーに薔薇を』読み終え、増村保造『黒の報告書』見る。宇津井健の演技はなんとなく一本調子な感じがしたけど、画面内の人物の配置、アングルの切り替えの妙に引きこまれた。筋トレやって寝る。久しぶりに金縛りにあって何度も目が覚めてしまった。体が硬直してなかなか動かない。


16日(水)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べて洗濯物を畳み、ヨーグルトとコーヒー。腕時計をしたまま汗をかいて、手首が荒れている。クレア・ジマーマン『ミース・ファン・デル・ローエ』読み始める。TASCHENのシリーズの中の1冊。ベルリンの新ナショナル・ミュージアムに行ったのはちょうど20年前だったな。外出。店に行き、買い取った本の整理。

開店。品出し、一箱入れ替え、発送準備。合間にCDRを焼いたり。夜になって発送作業をやろうと思ったら、クリックポストにエラーが発生してしまう。じれったい。

スケッチブックのドローイングをスキャンする作業を始める。単純作業でなかなかしんどいけど、集中してできるだけ早めに終わらせたい。

今日はまだスキャン作業。

2025年7月13日日曜日

いろんな人、いろんな話(2025年07月11~13日)

10日(木)夜

ブログ更新後も、本の発送と少し作業。24時頃に帰宅。風呂に入って寝た。


11日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。まどは宮脇さんの車に乗せてもらい、今日明日と祖谷へ。筋トレやる。

外出。店へチラシを取りに行き、銀行でお金をおろしてコンビニで国保の支払い。なかなかの金額。お茶を買って少し休憩する。その後栗金商店、porteとまわって8/9上映会のチラシのチラシを置いてもらう。porteの美聡さんと本やデザインの話などをして、お香立てに使えそうな小さな壺を購入。

開店。昨日買い取った雑誌を品出しし、作品画像切り抜き作業などを進める。切り抜きひと段落。夜になってから発送が意外に溜まっていることに気が付き、焦る。

この日は早めに店を出た。スーパーに寄って、明日のお弁当のおかずなどを買って帰る。筋トレやってシャワーを浴び、加藤彰『学生妻 しのび泣き』見る。主演片桐夕子のロマンポルノ。落ち目のバンドマンにほれ込んでしまった高校生の女の子がひたすら散々な目に遭う。在りし日の甘い幻影を追いかけても一向に事態は進展せず、むしろ悪くなっていく。演出は単調で尺が長く感じたけど、マンションに来た主人公がウェディングドレス姿で舞う幻想シーンは切なくて良かった。松島利行『日活ロマンポルノ全史』読み進めて寝る。


12日(土)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯物の片付け、お弁当の用意。筋トレやる。始めて数日だけど、筋肉痛を通り過ぎて少し回数を増やせるようになってきた。このまま続けたい。

外出。作業部屋で昔のスケッチブックをトートバッグに詰め、1人で南に入る。尊敬する知人に教えてもらった業者のホームページを複数チェックし、問い合わせフォームから見積もりを依頼。ノートにドローイングを描き、少し読書。スケッチブックを見返して、良い絵に付箋を貼っていく作業。

開店。店頭買取1件。かっこいいトートバッグを持っているお客さんが来て、会計時に思わず声をかけると、the hatchのメンバーの方だった。the hatchは以前からライブを見たいと思っていたバンドで、今日tooniceでライブだったらしい。告知を見逃していた。出番はトリとのことだけど昼からのイベントで時間帯としては早く、店を早めに閉めてしまわないと無理そう。泣く泣くあきらめる。しかしその後他のメンバーの方々も来てくださり、いろいろお話もできた。ちょっと商品を扱わせてもらえることになりそう。ネグ君来てくれる。先週のルクスで配布したCDR、ネグ君と同居しているバンドマンの方が気に入ってくれているようだ。「最近何か面白いことありました?」と聞かれたので、the hatchの方々が来てくれて…と、ついさっき起きたことを話した。本の持ち込みについての電話が入る。実家を売ることになった関係でそこにあった本の処分を検討されている方で、車1台にぎゅうぎゅう詰めくらいある、とのこと。とりあえず持ってきてくださいとお返事すると、大小さまざまではあるけれど46箱あった。かなりの量で、もうこの日は整理と査定を延々とやる。祖谷から戻ってきたまどや宮脇さん、上野俊哉さんらが寄ってくれる。段ボール箱だらけで狭く申し訳ないが、そんな中でも買っていただけて助かった。

祖谷から戻ったみんなはごはんを食べてその後もten to senの屋上で飲んだりしていたようだけど、自分はちょっと疲れてしまって行けず。まどと一緒に帰る。筋トレして風呂。Bandcampでアンビエント/エレクトロニカ/IDM中心にいろいろ音楽をあさって、寝た。


13日(日)

朝7時半に起き、まどとモーニングへ行こうかとなる。筋トレをやり、お弁当箱にごはんだけ詰めて出発。南で『日活ロマンポルノ全史』読み終える。

スーパーでお弁当のおかずを買い、店へ。昨日買い取った本の整理を進める。段ボール箱が汚いものが多く、早めに片づけてしまいたかった。まずまず良いところまで進む。

開店。本の整理続き。阿南からHKさんやってくる。HKさんはいつもドアを景気よく開けてニコニコしながら入ってくるので、こちらも自然と明るい気分になる。ヴェンダース、市川崑などの話。HKさんの着眼点はやはり独特で、映画を見ていて気になった点があると数珠繋ぎ的に他の映画を数本見ていくらしく、それが『映画をつなげて見るブログ』にも活きているようだ。昨日Bandcampで探した音源をいくつかCDRに焼く。いちいちCDRに焼いて楽しんでいるような人間は少数派なのかもしれない。夕方に古本たかつかさんが来てくれて、いろいろ話す。『Tさんインタビュー』『DAYS WITHOUT DRAWING』渡した。まどは暑い中外を長時間歩いていたら熱中症になってしまった模様。祖谷の疲れもあるのだろう。

最近はいろんなお客さんが来てくれて、いろんなお話ができて楽しい。

今日は早めに帰る。

2025年7月10日木曜日

対話(2025年07月09~10日)

08日(火)夜

ブログを更新して帰宅。なんとなくまどが最近やっていた筋トレを自分も真似してやってみる。腕立て伏せも少し。体力をつけたい。松島利行『日活ロマンポルノ全史』続き読んで寝る。


09日(水)

朝7時に起きる。料理。親子丼と、小松菜とにんじんのおひたしを作る。近くの内科の病院で検診。待っている間にロマンポルノはあれなので、フォークナー『エミリーに薔薇を』(福武文庫版)を読み始める。検診結果は特に異常なし。120円の追加料金で血糖値も測ってもらえるらしく、やってもらうことにする。帰って筋トレと腕立て。お弁当の準備。

まどと外出。市役所で期日前投票。選挙のマスコットキャラクターがうどん屋さんのコスプレ(「さぬきうどん」と襟にプリントされた服)をしていた。9日の時点ではまだここしか期日前投票を受け付けておらず、平日のまだ朝早い時間帯だけれどそこそこ人が集まっている。投票を済ませ、ナルホドと銀行に行き、南に入る。『エミリー』『日活』少し続き読み、ノートにドローイング。午前中からいろいろやれた。

開店。SNSに、9/21に玉藻公園披雲閣にて開催されるBOOK WEEKENDの告知をする。こちらで自分は出店と選曲をする予定。賑やかな一日になりそう。品出し、一箱入れ替え。はまぐちさくらこが来て、いろいろお話。東京でまた展示の予定があるらしい。芸術士(高松市が独自に設けている、保育所や幼稚園にアーティストを派遣する取り組み)とか、さくらこは向いてそうな気がするけどどうだろう。14時になり、丗界さんの冊子をウェブショップへ追加。1時間半ほどで15部が完売する。店頭在庫(通販や取り置きはお断りしている)はまだいくらか在庫あり。ゆっくり売っていければと思う。やしまーるの中條さんが来られて、久しぶりにいろいろお話。最近は香大図書館の神原文庫にもよく行かれているようだ。

閉店後、ヤンフーへ8/9の上映会のチラシを持って行く。店に戻り、発送準備作業。丗界さんの冊子の発送を終えることができた。帳簿付けをやり帰宅。筋トレ、腕立て。シャワー浴びて寝る。


10日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて筋トレ。腕立てもやるが筋肉痛であんまりできず。二の腕が痛い。顔が日に焼けてカサカサしている。まどの日焼け止めをもらって塗った。お弁当の用意、洗濯。国保の払い込み用紙が届いていて、高くてびっくり。今年度中にどこまで盛り返せるかな。

外出。店に行き、あれの件(まだ書ける段階ではない)でメール。CDR焼く。ご近所のお宅まで出張買取、段ボール2箱持ち帰る。店に戻って在庫整理。

開店。午前中にお預かりした本の査定を進めつつ、品出しなど。絵本を久しぶりに補充できて良かった。絵本はご覧になるお客さんが多いし、まめに補充したい。査定は完了し、金額もご了承いただけた。塚本邦雄選歌誌『玲瓏』がたくさんあったので、隙間の空いていた短歌のコーナーへとごそっと詰める。ネジマキネコさんがBOOK WEEKENDのチラシを持ってきてくださった。みきちゃんによるデザイン。最近、「ちょっと一冊買ってみる?」という雰囲気で本を手に取ってくれる高校生が増えた気がする。今日はソール・ベローの『この日をつかめ』が売れた。今は均一本半額セールもやっているし、気軽に来てほしい。この日はCenter/DEGICOの大山さん、FOOLのまどかさん、半空の暖君がそれぞれ別の用件でやってきて、それぞれに8/9の上映会のチラシを預かってもらう。それぞれ場所も近いし、やっぱりこの辺は面白いよな、と感じた。まどかさんとは参院選の話をじっくりした。自分がどうにも賛同できない政党を支持している人へ対話を試みる場合、どう話を展開していくべきか、など。難しいけど、自分も不特定多数に開けた場所を経営していて、先日は自治会にも初めて顔を出したところだし、じっくり考えていきたい。こないだおすすめしたばかりの西村昭五郎『残酷おんな情死』をもう見てくれていた。かなり良かったと言ってくれてほっとする。

閉店後、tooniceへチラシを持って行き、店に戻って帳簿付けやブログの更新。

これから本を発送し、もう少し作業。

2025年7月8日火曜日

駆け足日記(2025年07月03~08日)

02日(水)夜

帳簿付けなどやり、帰宅。遅くなってしまった。シャワーを浴びて早めに寝る。


03日(木)

朝7時に起きる。朝ごはんを食べて、お弁当の用意。外出。作業部屋で明日の選曲の最終チェックをとCDを聴き始めるが、エアコンをつけていても暑いので店でやる。1曲だけちょっと変えたくなってきた。どうしよう。

開店。在庫整理作業。昨日来られたお客さんが本を持ってきてくれる。査定。途中でさくらこが来てくれたけど、お客さんが戻ってくるまでに査定しなければならず急いでいて、たいして話せず。すみません。本は美術・工芸関係、ファッション関係など。お客さんは国内外を飛び回って工芸品やブランド品を売買していたそうで、いろいろお話を聞く。査定金額にはご納得いただき、無事買い取りとなった。午前中の選曲の問題は、Bandcampでデータを買って解決できた。データを買うのは普段それほどやらないけど、こういう時便利だな。夕方以降は発送準備。ご近所から出張買取の依頼が入り、あさって土曜の午前中に行くことになった。台車で運べるくらいの距離と量。

閉店。帰宅、風呂に入り、松島利行『日活ロマンポルノ全史』読み進めて寝る。加藤彰は小石川高校で担任だった小島信夫の影響を強く受けている、と記載あり。


04日(金)

朝ごはんを食べ、お弁当を用意して外出。用事を済ませて南へ行く。歩いてかなり汗をかいてしまった。ノートにドローイング。武田百合子『日日雑記』読み始める。

開店。8/9の上映会のチラシ、注文していたレコード、ジョンのサンの新しいアルバムなどいろいろ届く。ジョンのサンの新作は前作よりも静かな雰囲気が全体に満ちていて、とても良い。

閉店後、ルクスで2時間選曲。

1: Winterest A / Jeph Jerman
2: Frederik’s Cosmic Spaced Out Blues Band and Orchestra: Hot Fudge / Anal Magic & Rev. Dwight Frizzell
3: Improvisation in Dashti (Golha-ye Rangrang # 200B) / Morteza Mahjubi
4: Bali / Areski
5: Memory/Vision Track 3 / Evan Parker Electro-Acoustic Ensemble 
6: アイソレーションⅠ /富樫雅彦、高木元輝
7: 1969 TRIO 1 / Milford Graves, Arthur Doyle, Hugh Glover
8: デヴィルティメント / 三保敬太郎
9: 切腹/武満徹
10: 幸福駅 (夜の第三地帯mix by 次弦) / Fantastic Explosion
11: Kari Kari Andhiyari Thi Raat (Navrang Soundtrack)
12: Anlak Abet Abet / Aselefech Ashine & Getenesh Kebret 
13: Para Elisa / Los Destellos
14: El aguazo de Javier Felipe / Los Pirañas
15: Salongo, Pt.1 / Tabu Ley Rochereau/Afrisa
16: Irritation / 今堀恒雄、吉田達也
17: Venho De Longe / Duo Ouro Negro
18: 干瀬節 / 幸地亀千代
19: Crackin’ Up / Bo Diddley 
20: Loophole / The Royal Coachmen
21: We Like Mambo / Huey “Piano” Smith
22: チャンバラ娘 / 雪村いづみ
23: 母忘我 / 姚莉
24: Negra Leonó / Miguelito Valdés
25: Culto A Terra / Lula Côrtes & Zé Ramalho
26: Breath Of The Air / Tsuki No Wa
27: Canção Do Olhar Amado / Chico Feitosa
28: Flor de Lotus / Pedro Santos
29: Rythme En Swing No.1 / Piero Umiliani
30: Mind On The Run / Basil Kirchin & John Coleman
31: Pas Touche! / Yoga’n’ants
32: Orin / Orquestra Afrosinfônica
33: Tombo In 7/4 / Airto
34: Baby / Gal Costa & Caetano Veloso
35: Lavender Trips / Debbie’s Ally

最後少し時間が余ってしまったので、もう何曲かかけた。そしたらミスった。反省。ありがたい声はいくつかいただけた。

シャワー浴びて寝る。


05日(土)

この日も午前中は南へ行き、ドローイングと読書。店で在庫整理をやる。

開店。oar pressの見目さん、画家の若林さんご来店。oar pressは現代美術関連の個人出版社で、明津設計デザインの書籍も何冊かあり、浅田さんが見目さんにYOMSのことを紹介してくれたようだ。見目さんは東京のTalion Galleryで働いていたことがあり、二艘木や哲生君の話などをした。お2人に『Tさんインタビュー』と『DAYS WITHOUT DRAWING』を渡す。

家に帰ると、姫路のあまかわ文庫から通販で買ったペーター・ツムトア『建築を考える』が届いていた。あまかわ文庫さんはSNSやウェブショップを見るだけでも良い本がたくさんあることが伝わってくる。姫路は高松からだと少しアクセスが悪いけど、他にも行きたいお店がいろいろあるし、改めて訪ねたい街。


06日(日)

丗界さんが『稿本 作者胎内十月圖 上』追加20部を納品しに来てくれる。5部は店頭で販売、残り15部は水曜午後にウェブショップへ追加することに。丗界さんは先日東京へ行ってきたそうで、山東京伝のお墓参りをしたり、神保町の古書店で蔦屋重三郎の出版した本を見せてもらったりしたらしい。いいね。

この日は単価の高い本が店頭でいくつか売れた。そのうちの1つ、Richard Hamilton "Polaroid Portraits"はハミルトンがいろんな人に「撮られた」写真集で、ジョン・レノンやフランシス・ベーコン、ゲルハルト・リヒターなど錚々たる面子に撮られている。入荷時に「これは」と思った本が売れていくのは、もちろんうれしくもあるけど、少し寂しい気持ちもある。Xで「#YOMSを通り過ぎていった本たち」というハッシュタグを作り、そういう本を少しずつまとめていくことにした。

夜にお酒を飲みながら絵を描いていたらヘトヘトになり、家に帰るのが億劫になってしまった(帰った)。


07日(月)

朝、『日日雑記』読み終える。

この日はレシート入力や整理など。店頭買取1件。品出しもやった。

閉店後、家に帰って成瀬巳喜男『晩菊』見る。豪華な出演陣。とても良かった。


08日(火)

この日はドライブ。まどがサンダルを買うのに付き合ったり、自宅で使うイスをリサイクルショップへ見に行って何も買わなかったり。カフェに入って『日活ロマンポルノ全史』続き読む。見たい映画がたくさんある。

車を返却し、中華そばを食べ、サウナに行き、店のパソコンで西村昭五郎『残酷おんな情死』見る。おっさんらしい休日の過ごし方。『残酷おんな情死』は日活ロマンポルノ第一作が公開される数ヶ月前の、プレロマンポルノ?的な作品のようだ。昭和元禄の雰囲気が濃厚に漂い、ヌーヴェルバーグ的な雰囲気もある。見終えて、近くのキャンバスを見たらいけそうな感じがしたので、手を付ける。完成。

日記をあまり書けていなかったので、駆け足になった。明日は早めに店に来て、仕事をどんどん進めようと思う。

2025年7月2日水曜日

暑いけど(2025年06月29日~07月02日)

28日(土)夜

閉店後、Centerでのポップアップイベントに東京から出店中の山崎由紀子さんと飲みに行く。ぎょうざ屋に行くが、行列ではなかったものの店内満席、残念。よって屋に入り、骨付鳥や焼き餃子で飲む。突き出しでコロッケやマカロニサラダが出てきて、それだけでもけっこう飲める。仕事や絵、共通の友人の話など。少し前に京都へ行った話をすると(山崎さんは京都の出身)、自分も冊子を置いてもらっている京都のお店『TAKI』の川良さんと山崎さんは長い付き合いのようだった。

以前山崎さんが高松に来た時には行けずじまいだったバー『ヌーヴェルヴァーグ』に行ってみるが、開いていなかった。扉がだいぶガタついているようだったけど大丈夫だろうか。向かう途中、最近オープンしたらしき夜から開くうどん屋さんを2軒ほど発見。観光客向けに増えたようだ。

山崎さんと別れ、帰宅。シャワーを浴びてすぐに寝た。


29日(日)

朝7時半頃に起きる。朝ごはんを食べながらホン・サンス『草の葉』見る。人間関係とドラマが淡々とスライドしていく展開が良い。お弁当の準備。

まどと外出。南が臨時休業している。郵便局で本を発送して別のカフェ。アイドルのコンサートがあったようで、ふわっとした格好の女の子が多い。アルフレート・クビーン『裏面』続き読む。その後作業部屋へ。CDを聴きながら絵を描いていると熱中してしまい、Centerのイベントに行きそびれる。

開店。昨日の売り上げの帳簿付けをやり、品出し、発送準備など。Le Makeupことイイリさんが来店。先週池野詩織さんとイイリさんの話をしたばかりだったので驚いた。ふらっと香川まで遊びに来たそうだ。自分もそんな軽めの旅がしてみたい。居酒屋情報などをお伝えする。夜、8/9に燦庫で開催する阿部航太さんの映画『街は誰のもの?』上映会の告知をSNSに投稿する。

映画『街は誰のもの?』上映+トーク
8/9(土)18:30〜21:30
会場:燦庫(高松市亀井町8-8 2F)
料金:1500円(学生1000円)、要1ドリンクオーダー
※定員20名
阿部航太(『街は誰のもの?』監督)、岡内大三(編集者/ライター、『香川にモスクができるまで』著者)、齋藤祐平(古本YOMS)によるトーク有

『街は誰のもの?』はブラジルのグラフィティ/スケーターカルチャーに取材したドキュメンタリー映画で、現地のストリートで取材した生の声がたくさん収められている。ラスト近くの、ブラジルのフェミニストによるサウンドデモもすごい迫力。定員を設けてはいるけど、いろんな人に見てほしい。

この日は早めに帰って、シャワーを浴びて寝たはず。


30日(月)

早めに寝たおかげで朝7時前に目が覚める。サム・ペキンパー『バイオレント・サタデー』見る。序盤、スローモーションと複数の視点を切り替えながら見せていくカーチェイスのシーンは圧巻。ストーリーは若干弱いような。まどとゆっくり話しながら朝ごはんを食べ、洗濯などやっていたら時間がいつの間にか過ぎた。

作業部屋へ。暑い。そういえば真夏の時期に4階で絵の作業は暑くてやっていられなかった。少しだけ絵の続きをやる。良い方向で進められそう。

開店。品出し、発送準備など進める。7/4のイベントでおまけにつけるCDRを焼く。とりあえず多めに作ったけど、こんなにお客さん来るんだろうか。余ったら興味を持ってくれそうな人にあげよう。市内の古物業者さんより段ボール6箱お持ち込み。最近買取が少なかったのでありがたい。商売に関しての話もする(内容はさすがに書けないが、勉強になった)。査定して後ほど金額をご連絡し、お振込み。疲れて夕方あたりは椅子に座ったまま10分ほど寝た。夜はフリーペーパーの製本。東京の友人が通販で買ってくれた本に同梱するもので、発送がだいぶ遅れてしまった。すみません。

閉店後、あまり何をしたか覚えていないけど、帳簿付けやらしていたはず。


01日(火)

もう7月。起きてまどと朝ごはんを食べ、家賃を振り込み、さっさと外出。南へ行きモーニング。『裏面』読み終え、松島利行『日活ロマンポルノ全史』続き読む。ロマンポルノをもっと見ていこうと年始くらいに思っていたような気がするけど、全然見れていない。ノートにドローイング。

錦町のほうまで歩き、久々にきゅう!へ行く。カナさんのカレーはやはりおいしい。買取で大変お世話になったお客さんが偶然来ていてうれしかった。

まどはカフェまで作業しに行き、自分は店へ。少しだらっとしてから、在庫整理、作品画像切り抜き作業。レンタルしていたCDも焼く。とある知人と連絡をとっているうちにいろいろ話が盛り上がり、これはぜひやろう、となる。

まどと再び合流し、またよって屋に行く。山崎さんとよって屋で飲んだと言ったら、行きたくなったようだ。最近まどは外食が多いようだけど、お金は大丈夫なのだろうか。骨付鳥、タコぶつ、チーズぎょうざなど食べる。ハイボール2杯。喫茶店にいる時と同じように、2人それぞれスマホをいじったりしながらポツポツ話す。このぐらいがちょうどいい。コンビニでアイスを買ってイートインで食べた。

再び店へ行き、作業続き。ひと段落つけて帰宅。風呂に入ってホン・サンス『リスト』見て寝る。店の作業もたまっているので、明日は早めに行くことに決める。


02日(水)

朝8時頃に起きる。洗濯機をまわし、朝ごはんを食べて料理。豚生姜焼き(玉ねぎとにんじん入り)とほうれん草のおひたしを作る。お弁当の用意。

早めに外出して店へ。先日届いたmezaのトートバッグを品出しするため、Tシャツなどをかけているコーナーを整える。はがれそうになっていたフックをコマンドタブなどを使って補強。

東京の現代アート系の出版社より、書籍の取り扱い依頼の連絡あり。知人のデザイナーの方が紹介してくださったようだ。ありがたい。

開店。在庫がたまってきたので、久しぶりに均一本半額セールを始める。終わりは決めず、在庫の状況次第でやめることにしよう。早速均一棚へ本を補充。mezaのトートバッグを品出し。mezaに『休みの集い』に出店してもらったのは去年の11月末だから、もうけっこう前の話だ。『休みの集い』は今年はできなそうだけど、来年は一回くらいやりたい。発送準備。夜はブログの更新。すぐに閉店間際の時間になってしまった。

今日はもう少し作業。

2025年6月28日土曜日

次々入荷(2025年06月26~28日)

25日(水)夜

ブログを更新し、CDRを焼いて帰る。シャワー。松島利之『日活ロマンポルノ全史』読み始め、寝る。


26日(木)

朝8時過ぎに起きる。最近またたくさん寝がち。朝ごはん、お弁当の準備。ふと嫌なことを思い出して気分がそがれてしまう。まどが洗濯物の片付けや部屋の掃除をし始めるが、もたもたして大して手伝えず。オーストリア生まれの象徴主義の画家/イラストレーター、アルフレート・クビーンの小説『裏面』読み始める。これは単行本版だけど、白水Uブックスでも出ているようだ。

外出し、作業部屋へ。キャンバスの続き。新しい10号のにも色を塗る。ずっと進めている4号はなかなか決め手が見つからない。

開店。昨日南方書局・富澤大輔さんより届いた本の確認とお金の振り込み。今週は続々と自主制作の新入荷がある。全て買い切りなので出ていくお金も多いけど、長い目で売っていきたい。多賀盛剛さんの『映画と感想』を品出しする。以前から多賀さんの歌集『幸せな日々』を素晴らしいなと思いながら読んでいたので、扱えてうれしい。小津、フェリーニ、キューブリックなどの言わずと知れた30の名作を見た感想が、「めちゃめちゃすごい」など通常の映画批評ではまず見ない書きぶりで綴られる。ものすごく柔らかいけどよく切れる斧みたいな文章。

年末あたりに、小規模だけど楽しいことが一つできそう。楽しみだ。

閉店後、7/4のイベントでつけるおまけCDRのジャケットを作る。その勢いのまま、やらないとと思っていたCDRの選曲のほうにも手を付ける。前回の4月で使った曲を、少し順序を変えたり、使わなかった曲を足したり。完成。

12時半頃帰宅し、シャワー浴びて寝る。


27日(金)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。まどと南へ行き、モーニング。たまっていたレシートの入力作業をやり、『裏面』続き読む。

作業部屋へ行き、CDを聴きながら絵の続きをやる。4号キャンバスのほうに思い切って塗ってみると、なんだか良い感じになった。

開店。この日は富澤さんから届いた南方書局発行の写真集/冊子関係の作業をずっと進めていて、あっという間に時間が過ぎた。後回しにすると気持ち的にもだれるので、テンポ良く進めていきたい。小内光さんの、詩集と陶器作品のセットが売れる。お買い上げいただいたお客さんは岐阜の庭文庫で行われた小内さんの展示を見ていて、器もその時に購入していたそう。偶然YOMSに入ったらまた小内さんの作品に出会って、驚かれた様子だった。うれしい。

20時に閉店し、ルクスへ。この日はnamiとさっことzzzpeakerのライブ。zzzpeakerさんは山下澄人原作、飴屋法水演出の『コルバトントリ、』にも出演していてとても印象深く、ライブを見てみたかった。去年も香川に来られていたけどその時はどうしても行けず、今回やっと行くことができた。路上で演奏されることが多いからか、場の空気を引きこむのがうまいし、声量もすごい(途中、あえて小さな音と声でも演奏していた)。さっこもソロでの演奏では若干硬くなっていたような気がするけど、最後の全員でのセッションでは自由にやっていた。行って良かった。

帰宅。シャワーを浴びて、『裏面』少しだけ読んで寝る。


28日(土)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯、そうじ。まどの漬けた梅シロップが早くも良い感じになり、氷水で割って飲んでみる。おいしい。浅漬かりの感じもいいな。

外出し、作業部屋で絵の続き。CDをいろいろ聴きつつ進めていると、火・水曜日に練った選曲の流れがさらに膨らんでくる。絵はまずまずいい感じに進みそうな気配。

自治会の総会に初めて出席。年に一回こうして会を開き、お金関係の報告や、軽い近況報告などをする。今回は自分とten to senの新しい経営者の方が初めて出席したので、自己紹介もした。出席者はほぼ自営業者の方ばかり。2軒ほど隣の範囲の方々には挨拶をしたことがあるけど、少しだけ離れたところでお店をされている方はまだ名前と顔が一致していなかったので、とても良い機会になった。お昼ご飯をいただき、ご近所の濱本たばこ店さんから和菓子をいただく。濱本さんは来月頭に和菓子屋さんへリニューアルされるそう。

13時過ぎに開店。発送準備など進める。ウェブショップに登録した商品も少し動いてうれしい。佐藤豊さんの詩集を品出し。佐藤さんは福島県にお住まいで、去年つくばでやった個展を新幹線に乗って見に来てくれた。普段はグラフィックデザインをされているけど、この冊子は詩集。

8月に予定しているイベントの詳細が決まる。楽しみだ。

今日はこれから、Centerさんで行われているポップアップにも出店中の山崎由紀子さんと飲みに行く。

2025年6月25日水曜日

きっかけ(2025年06月22~25日)

21日(土)夜

ブログを更新し、帳簿付けをやって、ルクスに行く。この日の葬儀に出席していた人たちがけっこういて、長いこと話した。昔の高松のクラブの話などとても興味深かった。帰ってまたシャワーを浴びて寝る。変な夢を見た。最近夜にクーラーをつけようかやめとこうか迷うような日が続いている。


22日(日)

朝8時に起き、朝ごはん。まどは昨日から大阪にいる。料理。ほうれん草のおひたし、ポテトサラダ、親子丼を作る。洗濯。ガストン・バシュラール『蝋燭の焔』続き少し読む。

外出、作業部屋で絵の続き。大失敗したかと思ったら、まあまあうまくいった。しかし、大失敗すべきなのかもしれない。まずいなーと思って塗りつぶしたら良くなった、ということもよくある。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。品出しをしたり、受託商品関連のメールを送ったりする。気圧の変化か、仕事に支障をきたすほどの激しい頭痛。今夜遅くからまた梅雨が戻って雨の日が続くとの予報。在庫整理、作品画像切り抜き作業。夜になり、写真家/フォトグラファーの池野詩織さんが来店。池野さんは以前からお名前は知っていて、なんとなく共通の知人もいそうな気はしていた。お話すると、ご友人からYOMSのことを聞いて知っていたそうで、うれしい。ヒマさんやジュノ君とも長い関係だそうで、今回は仕事の関係で高松まで来られたとのこと。古い喫茶店や居酒屋がお好きらしく、いろいろ情報交換する。どこか良い居酒屋さんありますかと聞かれ、「自分はまだ行ったことがないんですけど…」と『ぎょうざ屋』さんをおすすめする。なかなか行列で入れないことも多いお店だけど、タイミング良く入れたようだった。良かった。大阪から戻ってきたまどが店に寄ってくれる。疲れた様子だけど、三宅乱丈先生(まどはコミックビームで連載されていた三宅先生の作品『fish』でアシスタントをしていた)とも会えて充実した旅行になったようだ。おすすめしておいたEssential Storeにも行ってくれてうれしかった。

instagramで、天国喫茶ぱらいそのみゆきさんがうれしいことを書いてくれていた。7年ほど前に音楽雑誌EL ZINEで香川パンクシーンについての特集があり、それに関連するトークイベントがtooniceにて行われた時のこと。全然覚えていなかったけれど、YOMSにみゆきさんが来た時に自分はこのイベントを薦めたようで、これがみゆきさんと大津さん(大津さんもこのイベントにトークゲストとして登壇されていた)が知り合うきっかけになったようだ。雑誌にもイベントにも全く関わってもいないのにこんなことをブログに書くのは変な話だけど、みゆきさんと大津さんとの出会いなんてタイムラインに押し流されてしまうには惜しい重要な出来事だと思うので、やはり書いておく。街や店にはいろんなきっかけが潜んでいるなと思う。

帳簿付けは明日にまわして閉店。7/4にやらせてもらうイベントのフライヤーをプリントし、ルクスへ持って行く。ジントニック飲みながらおしゃべり。24時頃帰宅、シャワーを浴びて寝る。


23日(月)

7時頃、激しい雨の音で目が覚める。今日から梅雨の天気が戻るらしい。ご飯を炊いていなかったことを思い出して、炊飯器をセットして二度寝。起きて朝ごはん。まどはかなり疲れているようで、ぼーっとしている。お弁当用の野菜炒めを作る。

外出。喫茶店『ナポレオン』の前を通り過ぎるが、ここ数日閉まっている気がする。最近南ばかりであまり行ってなかったけど、心配だ。南に入り、『蝋燭の焔』読み終え、ノートにドローイング。作業部屋で絵の続きを少しやる。

開店。午前中の雨は止み、結局一日中降るようなことにはならなかった。発送準備、受託商品関連の連絡、画像切り抜き作業など進める。今週後半は新規の取り扱い商品が続々到着する予定で楽しみだ。

閉店後、本の発送。交番前でいつも勧誘をしている宗教のおばちゃんたちが、暑いからか夜に時間帯をずらした模様。お疲れ様です。店でCDRを焼き、ブログを書く。

帰宅。シャワーを浴び、日野啓三『砂丘が動くように』読み始める。日野啓三作品を読むのは初めて。勅使河原宏や松竹を抜けた後の吉田喜重のような、暗い湿り気を帯びた空っぽな異邦人感が、梅雨時に心地良い。


24日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、洗濯。まどと外出し、南に入る。読書、ノートにドローイング。

まどと別れ、作業部屋へ行く。この日は7/4のイベントに向け選曲。フリージャズから始まりブラジル音楽で終わる流れ。途中にインド、トルコ、ザイール、エチオピア、アンゴラ、キューバ、沖縄、アメリカ、中国などの国の音楽が入る。昼ご飯にうどんを食べに行った以外はひたすら音楽を聴き続けた。楽しい作業ではあるけど大変。毎週のようにDJしている人はすごい。

帰宅。まどが作ってくれた揚げびたしで夕ご飯。おいしい。まだ選曲が完成していないのでもう一度作業部屋へ行こうか迷ったけど、せっかくの定休日だしやめにする。風呂に入り、『砂丘』読み終える。他の日野作品も読んでみたくなった。YouTubeで期間限定公開されている、岡本喜八『ジャズ大名』見る。タモリや山下洋輔など、その辺の人達も出てくる。狂騒的なラストが楽しいけど、どこか食い足りなさが残った。なんでだろう。

23時過ぎに早めに寝る。


25日(水)

朝7時に起きる。良く寝た。朝ごはんを食べてお弁当の準備。早めに外出し、作業部屋で選曲続き。とりあえず流れが固まる。最後はポップな感じになりそう。酒屋へビールの買い出しに行く。

開店。発送準備など進める。一箱入れ替え。富澤さん、市村さん、ナナロク社より納品のお願いをしていた冊子が続々届く。今日のところは市村さんの新作マンガを品出し。市村さんは絵画作品も良いけれど、マンガも本当に素晴らしい。勝手な希望だけれど長編か、ハードカバーの絵本なんかも見てみたい。

今日はこれからもう少し作業。昨日早めに寝たせいか今日ももう眠い。

2025年6月21日土曜日

別れ(2025年06月19~21日)

18日(水)夜

閉店後、帰宅。左頬の筋肉が微妙に痙攣していて気持ち悪い。シャワー。やるべきことをノートにまとめる。どこから手を付けていけばいいだろう。砂古口早苗『ブギの女王・笠置シヅ子』続き読んで寝る。


19日(木)

朝8時半に起き、9時頃から動き出す。暑くて眠りが浅いのか、たくさん寝てしまった。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯物の整理、健康診断の予約。

11時から店で取材があるので、早めに出る。もっと早起きしないと午前中からいろいろ作業をするのは難しい。取材は店の写真撮影、おすすめの本の紹介、短いインタビューなど20分ほどで完了。

開店。大三君が来て、高松に引っ越してすぐに知り合ったTさんが亡くなったことを知らせてくれる(念のため書いておきますが、『Tさんインタビュー』のTさんとは別の方です)。ここ数年はあまり会うことがなくなっていたけど、素敵な方だった。あさって葬儀が行われるとのことで、店は夜からの営業ということにして出席することに決める。まどにも連絡するが、まどは既に漫画のほうの用事で大阪に行くことが決まっており、葬儀への出席は難しそう。仕事はゆっくりと進め、とりあえずprint galleryから届いた冊子3種を品出しできた。

ルクスでまいちゃんと少し話し、帰宅。気持ちがざわつくけど、明日はN君がバイトに来てくれる日。早めに家を出て仕事をしようと決める。ガストン・バシュラール『蝋燭の焔』読み始め、寝る。


20日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。早速外出。9時頃に店に着く。少しやり残していた品出し作業をして、在庫整理などやる。その後作業部屋で絵の続き。今までとあまり変わり映えのしない絵ができそうで、なんとか壊せないかと考える。11時半にN君来て、作業開始。自分はまた作業部屋で少し絵。

開店。この日は開店すぐに高めの本が売れて助かった。品出しなど進める。print galleryのパウロ・デ・カントス豆本に反応してくれたお客さんが早速1つ買ってくださり、うれしい。夜からは今まで平尾君と撮影してきた作品画像の切り抜き。閉店時間を過ぎてもしばらく続け、22時半頃にひと区切りつける。

帰宅、シャワー。スーツやワイシャツにアイロンをかけ、香典を用意。少しだけ本を読もうと『ブギの女王』を読み始めたら面白く、つい夜更かししてしまった。


21日(土)

朝7時起き。まどは8時の電車で大阪へ向かうので、一緒のタイミングで家を出る。自分は南へ行きモーニング。『ブギの女王』続き読み、ノートにドローイング。その後店で少し品出しをやり、作業部屋で絵を描く。綿谷で冷かけと鳥天、早めの昼ご飯。

電車で仏生山へ。車内で『ブギの女王』読み終え、駅の待合室で『蝋燭の焔』続き読む。暑い。90歳だというおばあちゃんが駅員さんと雑談している。駅員さんもにこやかに応えていて、あくせくした都会にはない時間が流れていて良いなと思う。悲しい気持ちといろんなどうでもいいことが同時に頭の中を行き交っている。

大三君に車で拾ってもらい、告別式の行われる斎場へ。規模的には家族葬を想定した広さのようだったが、たくさんの人が駆けつけていた。自分はTさんと普段から遊ぶような仲ではなく、一度ご飯に行ったくらいだけれど、顔を拝めたし、行って良かったなと思う。浜吉さんや蓮井さんとも会った。なんだかんだで高松に来てから時間が経った。自分も人生半ばだし、いろいろな別れが今後増えてくるだろう。火葬までは立ち会わずに切り上げ、平尾君の車に乗せてもらいその場にいた10人ほどでお茶しに行った。

家まで送ってもらい、シャワーを浴びて着替え、夕ご飯などスーパーで買って店へ。18時から開店。お客さんには土曜に変則営業となってしまって申し訳ない。が、しょうがない。高めの本がこの日も1冊売れて、助かった。発送準備をする。日浦君が来てくれて少しお話。

ルクスに今日の葬儀に来ていた人が少し集まるようなので、行ってみようと思う。

2025年6月18日水曜日

交差する(2025年06月15~18日)

14日(土)夜

閉店後、コンビニでマンゴーのアイスを買って食べる。ねっとりとした不思議な食感。作業部屋で絵の続き。今回は描き込んでいく部分と描き込まない部分のバランスとがうまく取れている気がする。

帰宅。ゆっくり風呂。田村俊子『木乃伊の口紅/破壊する前』少し読み進めて寝る。


15日(日)

朝8時前に起きる。風が強い。昨日しっかり風呂につかったおかげか、体が軽い。朝ごはん、お弁当の用意。まどが早めに出たそうにしているので、自分も一緒に出る。郵便局で本の発送をし、作業部屋へ。クンビアを聴きながら絵の続き。じっくり時間をかけて(といっても、2時間弱くらいだけど)取り組むのは楽しい。完成。かなり早くできた。この調子でいきたい。

午前中は喫茶店に入って読書とドローイング、というのがここ最近よくあるパターンだったけど、午前中はもう音楽でも聴きながら絵を集中して進め、仕事が終わってからは読書や映画、そして風呂に入って寝る、としたほうがメリハリがついていいかもしれない。喫茶店代の節約にもなるか。

開店。発送準備など進める。久しぶりに砂古口早苗さんが来てくださる。現在は新著の準備で忙しいそう。「やりたいことがまだまだたくさんある」と言っていて、話を聞いているこちらも元気が出てくる。丗界さんの山東京伝現代語訳を見てもらい、『Tさんインタビュー』をお渡しする。興味深く読んでくださった。その後、丗界さんがお母さんと来てくれて、冊子20部を追加納品。古本屋をやっているとたまに個人で何かを研究していたり、ちょっと常軌を逸した読書量/蔵書量の方が来られる。知的好奇心に突き動かされている人はいきいきしている。そういった人たちが、直接顔を合わせずともこうして何かの形で交差する瞬間が作れた時は、店をやっていて良かったなと感じる。様々な需要に答えられるようがんばりたい。この日は20時に丗界さんの冊子をウェブショップに追加。今回もすぐに完売する。

閉店後、少し残業して帰宅。風呂。『木乃伊』読み終え、野矢茂樹『哲学の謎』少し読んで寝る。


16日(月)

朝8時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。外出してまどと南へ向かう。途中、最近あまり姿を見せず心配していた黒猫が元気よく車のボンネットから屋根へとジャンプする姿を目撃。ジャンプの瞬間を運良く撮影できた。南で読書。ノートにドローイングもやるが、あまりうまくいかず。その後ルヌガンガへ。砂古口さんの『ブギの女王・笠置シヅ子』購入。実は未読だったのだ。作業部屋へ行き、レコードを聴きつつキャンバスの続きを少しやる。

開店。この日は主に昨日ウェブショップで売れた丗界さんの冊子の発送作業。件数は多いけど、これも仕事のうちなので問題ない。生き物に詳しいM君がやってきて、「兵庫県の明石市には、昔アカシゾウという象がいたんです」と言う。日本にも象がいたのか。夜、BONUS TRACKやハラカドに関わっている桜木さんが来てくれる。今回は直島や愛媛県の西条などいろんなところに行っているようだ。フリーペーパーを渡し、いろいろお話する。結局道後温泉のストリップの話が一番盛り上がった。

この日も少し残業。帰ってシャワー、読書して寝た。


17日(火)

朝8時前に起きる。まどがモーニングに行きたいというので、この日はDORSIAへ。いつもと違う道を歩いてみる。到着した時はそれほどお客さんはいなかったが、ほどなく混雑し始める。『哲学の道』読み終え、『ブギの女王』早速読み始める。

出て、まどは家、自分はオフハウスへ行きレコードを見る。以前来た時よりも整理されている。タンゴ、シャンソン、民謡、小唄、歌謡曲などLP・EP3枚ずつ購入。計660円、安い。

スーパーに寄って帰る。昼ご飯はミートソーススパゲティ。1時間ほど昼寝。

外出し、店に行く。ちょうどprint galleryに発注していた冊子を郵便局の方が持ってきていたところで、タイミング良く受け取る。発送がたまっているので梱包。開けていると何人かお客さんがやってきて、数冊売れる。部活帰りの高校生が海外文学の文庫を買っていった。いつも愛媛県の四国中央市から本を売りに来てくれる方がまた持ってきてくれる。たまたま店にいる時でよかった。図録など芸術関係が多くうれしい。平尾君から送られてきた、撮影した絵の画像をダウンロードする。

まどと合流し、矢野君とあきちゃんが現在プレオープンで開けている『カンデラ食堂』へ行ってみる。元喫茶店だった良い雰囲気の建物をリノベーションしている。店内にはあきちゃんの絵と、以前茎で個展をやった時買ってくれた自分の絵も飾ってくれている。まどは豚キムチとごはんと豚汁、自分はチキン南蛮と瓶ビール。どれもおいしい。偶然kruhの方やセガ君とも会った。

帰宅。真夏のような暑さだし、なんとなく時代劇が見たくなったのもあって、中川信夫『東海道四谷怪談』見る。水平方向のカメラの動き、後半の畳みかけるような展開。面白かった。


18日(水)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べ、料理。鶏肉と野菜の辛みそ炒め、卵焼きを作る。まどが洗濯をやってくれた。

昨日kruhの方に久しぶりに会って、そういえばまだkruhのカフェに行ったことがなかったことを思い出し、この際だからと行ってみることにする。良い香りの漂う広めのフロアに、丸テーブルとイスが置かれている。浅煎りのアイスコーヒーを飲みながら『ブギの女王』続き。淡谷のり子や李香蘭なども出てきて、1940~50年代の日本の歌謡曲史の一端を知ることができる。最近自分も戦前の歌謡曲を聴くことが多かったのでタイムリー。砂古口さんの綿密な調査ぶりに圧倒される。読み進めていくのが楽しみだ。

開店。昨日届いたprint gallery発行の冊子を改めて確認、振り込み。昼過ぎに店頭買取4箱ほど来る。仕分けして査定。早めに済ませることができた。後半は他の作業に手を出してしまい、正直ちょっとだらけた。閉店間際にあわてて発送準備作業。

今日はこれから帰って、やるべきことを整理したい。

2025年6月14日土曜日

いまいち日記(2025年06月12~14日)

11日(水)夜

ブログを更新し、帰宅。ヨーグルト食べる。レベッカ・ソルニット『迷うことについて』続き少し読んで寝る。


12日(木)

朝9時前に起きる。よく寝た。朝ごはんを食べてコーヒー。『迷うことについて』読み終える。洗濯、掃除。外出し、作業部屋で絵の続きをやろうとするが、銀行への入金を忘れていた。郵便局まで行く。

開店。均一本の補充、品出し、発送準備を進める。8月に予定しているイベントについてのやり取り。なんだか今年もあっという間に終わってしまいそうな気がする。CDR焼く。藤谷さんが今月末に企画するイベントのフライヤーを持ってきてくれる。グルパリさんやさっこが出る予定で楽しみ。藤谷さんは2年前にも同じ面子のイベントを香川で企画していたけど、この時自分は用事があって行けなかった。夜、中国から来た若いお客さんが文藝別冊の武田百合子号を買ってくれる。日本語は読めないけど、武田百合子は中国語の翻訳で読んだことがあるらしい。『富士日記』はまだ読んでないというのでmasterpieceだと伝える。

閉店後、少し残業。作業部屋で新しいキャンバスに手を付ける。まずまず良い感じ。帰宅。シャワー浴びて、田村俊子『木乃伊の口紅/破壊する前』読み始め、寝る。


13日(金)

朝7時半に起きる。涼しい。薄曇りだけど梅雨にしては良い天気。ご飯を食べてお弁当の用意。

まどと外出し南へ。読書続き、ノートにドローイング。イスラエルがイラクに攻撃を始めた。出て、銀行にお金を入れる。作業部屋へ。キャンバスの続きをやる。こないだ絵の撮影をやった時に以前描いた絵を見返したのが良い風に作用しているような気がする。

開店。品出し、発送準備。CDRも焼く。この日はなんだかだらけてしまった。

閉店後、ルクスで行われている即興演奏がテーマのリスニング会に行こうか迷うが、疲れたのでやめる。最近夜になると疲れてしまって作業ができない。食や生活の習慣が良くないのか、単に働きすぎで疲れているのか。以前は映画を1本見終えてから絵を描いたりもしていたんだけど。

帰宅。ロジェ・ヴァディム『危険な関係』見る。原作ラクロ。音楽はセロニアス・モンクで、アート・ブレイキーやリー・モーガンらも出演。ジャンヌ・モローもだけど、当時ロジェの妻だったアネット・ヴァディムが美しい(この映画の後、すぐにロジェとは離婚している)。しかし双方の不倫恋愛の駆け引きを楽しむ夫婦なんて、しんどい関係だ。


14日(土)

朝9時前に起きる。よく寝たが、あまり頭も体もすっきりしない。朝ごはん、お弁当の用意。まどとまた南へ。歩いている途中に小雨が降ってきた。読書続き。南出て、銀行でお金をおろし、昨日通知書の届いた住民税をまとめて払う。通知書には、決定に至る過程に問題があるとのパブコメが多数寄せられ先日話題になった高松市のTKMTロゴマークが印刷されていた。複雑な気分になる。

少し早めに開店。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。いろいろ話す。品出し進める。梅雨に入ってこのところ雨が多いけど、この日は意外と観光らしきお客さんがたくさん来た。観光の人は服のテンションが高いので楽しい。

この日の朝、NHKの『チルシル』という番組で丗界さんの活動が放送されたそう。自分は丗界さんの告知投稿を見逃していたのもあってまだ見ていないけど、めでたいことだ。明日また冊子を納品してもらえる予定。ここ数日もやもやと過ごしている中で、こういうニュースはありがたい。

今日はこれから絵。

2025年6月11日水曜日

梅雨、映画の話(2025年06月08~11日)

07日(土)夜

長いブログをやっと更新し、帰宅。お酒を飲みながらイヤホンでいろいろ音楽を聴き、シャワーを浴びて寝る。


08日(日)

朝8時に起きる。最近は割と規則正しい生活習慣。朝ごはんにちまきを食べて、まどと南へ。灰田高鴻『夢てふものは頼みそめてき』2巻読み終え、レベッカ・ソルニット『迷うことについて』読み始める。

作業部屋へ行き、東京で買ったFONDATIONというユニットのレコードを聴く。イタリアのMusica Elettoronica Vivaのメンバーが参加していて、1980年代前半の録音。Harmoniaなどドイツ電子音楽ぽさもあるし、どことなくAnthony Mooreを感じさせる部分もある。買ってよかった。

開店。店頭買取1件。発送準備、郵送買取分の査定、品出しなど。県外より通販の依頼あり。電話で問い合わせがあり、よくよく聞いていると下半身不随の方で、昔の映画雑誌を見たいけど車いすで店内に入るのは可能か、とのご相談だった。うちの店の入り口は段差が多く、足腰の弱い方や車いすの方には非常に不便。介助のできるご友人と来ていただき、2人がかりで抱えさせてもらうことになる。うまく店の中まで通れるといいんだけど。夕方、徳島からHKさん来店。『ノスフェラトゥ』や『マインクラフト』の話などする。HKさんは映画と原作小説との関連や裏話的なことまで細かく覚えていて、話していると勉強になる。この日はちゃゆう君やネグ君も来てくれて、けっこう話した。最近自分よりもだいぶ歳の若い人とゆっくり話せる機会が増えてうれしい。

閉店後、アルバイトのN君に描いてもらったイラストを加工して、来月4日に予定しているイベントの告知画像を作る。SNSに告知。

“music for customers”
2025/7/4 (fri) 21:30〜23:30
@電子音楽喫茶LUX(高松市常磐町1-7-19)
¥1000+1drink order
music select: customerservice 
※来場者には選曲CD-Rつき

前回はノーチャージでやったけど、今回は入場料1000円にした。その代わりおみやげCD-Rをつけます。どうなるかな。

帰宅。シャワー浴びて、『夢てふ』3巻途中まで読み寝る。


09日(月)

朝8時に起き、朝ごはん。まどに髪を切ってもらう。切ってもらいながら『夢てふ』最終4巻まで読み終える。シャワー。洗濯物干す。外出し作業部屋へ。外は小雨。梅雨時期はだるくて眠い。明日絵の撮影があるので、その準備をする。

開店。雨でお客さんは少ない。ここぞと品出し進める。発送件数そこそこ多い。夜にまどかさんと羊雲の寺澤君来て、まどかさんとケリー・ライカート、寺澤君とサリンジャーの話など。たまに日記を振り返ってみると、ほぼ毎営業日誰かしら友人知人が来てくれている。ありがたいことだ。

閉店後、店でスモークナッツをつまみにウイスキーを飲んでみる。飲みながら多和田葉子『シュタイネ』読み終える。帰宅。シャワーを浴びて寝る。


10日(火)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べて少しぼーっとする。外出して南へ。レベッカ・ソルニット『迷うことについて』続き読む。以前にも読んだことがあるような気がしてきたけど、気のせいかな。まあ何回読んだっていいか。ノートにドローイング描く。

作業部屋に行き、夜の撮影で使う絵をピックアップ。綿谷へ行き、冷肉ぶっかけ小で昼ご飯。その後作業部屋に戻り、CDやレコードを聞きながら延々と絵の梱包作業。今回東京で買ったCDレコードはどれも良いものが多かった。特に牧野かよさんのミックスCDは『狩人の夜』のロバート・ミッチャムの歌から始まり、夜の草むらを思わせるフィールドレコーディング、不意に始まるピアノやオペラ、ガラスの割れる音…など、展開も選曲も素晴らしく、とても良い白黒映画を1本見終えた時のような感動を味わうことができた。

19時になり、平尾君が車で来てくれて、絵の撮影。22時半頃までやる。これで撮影はひと段落、しかしまだ作業は待ち受けている。むしろここからが正念場。平尾君仕事忙しいところありがとう。

ヘトヘトで帰宅。シャワーを浴びて寝た。


11日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて外出。この日はすぐ店へ。昨日撮影に使った絵の片付け、在庫整理、アルバイトN君に作業してもらうための本の準備、掃除、セットものの品出しなどやる。午前中にやるべきことをけっこう進められて気持ちがいい。

開店。店頭買取1件。少し品出し、発送準備。借りていた絵や、知人に送るものなど準備し、N君に頼んで郵便局で発送してもらう。先日のミャンマー音楽トークにもいらしたという方が来てくれる。Instagramもフォローいただいてたようで、「東京でシャンタル・アケルマン見てましたよね」というところから始まり、ブレッソンや増村保造など映画の話をする。『Tさんインタビュー』をプリントしてお渡し。映画zine『ORGASM』をおすすめすると、ロマンポルノ特集を買ってくれた。ここ数日、映画の話をすることが多いな。夕方ivoryさん来て、来月予定しているイベントのチラシを預かる。ゲストはパソコン音楽クラブ柴田さんの別名義Vocoder GirlsとRYOKO2000、楽しみ。久しぶりにいろいろお話。今後のイベントの展開についての考えなど聞く。音楽イベントの企画をやっている人は本当に大変だなと思う。夜は堀金君とみきちゃんが来てくれた。堀金君は新曲がこの日配信でリリース。中上健次の話などする。和歌山県出身のみきちゃん曰く、南紀は不良が多いらしい。

今日は朝から仕事したので、もうゆっくり過ごしたい。しかし22時過ぎた今もまだ店。

2025年6月7日土曜日

東京~横須賀、クララ(2025年05月31日〜06月07日)

30日(金)夜

夜7時半に店を閉め、まどと合流しことでんで高松駅へと向かう。夜に来るとオルネの存在感が際立って、だいぶ賑やかな雰囲気に変わったなと実感。

バスに乗り込んで東京へ。磯崎新『空間へ』続き読む。


31日(土)

朝7時半にバスタ着。雨が降っている。とりあえずベルクでモーニング。まずまず空いている。

田町(YOMSは高松市田町にある)から田町(JR田町駅)へ。少し歩き、岡啓輔さんによるセルフビルド建築『蟻鱒鳶ル』を見る。周囲が工事中で、蟻鱒鳶ルも工事現場によくある仮囲いで一階が塞がれた状態。夏に再開発の関係で少し移動(!)するらしい。斜め向かいには丹下健三設計のクウェート大使館があり、こちらも見る。好対照な二つの建築だけれど、どちらもかっこいい。

高円寺へ移動。商店街を歩き、某所へと向かう。成瀬遠足さんと朝日さんと合流。今回はキャンバスや板パネルに描いた絵を3枚ほど持ってきていて、それらを置いたり紐で操ったりしている中で成瀬さんに踊ってもらい、動画に撮りたいと前もってお願いしていた。以前から成瀬さんの踊りを見てみたかったのだけど、そんなに公演をしょっちゅうやるわけではないだろうし、それならいっそ一緒に何かやれば良いのではないか、と思ったのだった。いざやってみると自分の絵の操作で忙しく、成瀬さんの動きをじっくりと見る余裕なんてなかったけど、彼女は喜んでくれたようだし、やって良かった。後で映像を確認することにしよう。

パスタ屋さんで昼ごはんを食べながらいろいろ話す。朝日さんは刺青の彫り師で、両腕はほぼ真っ黒に刺青が入っている。均一に黒く彫るのはすごく難しいようだ。他にも段階的に彫っていくことの時間感覚の話など、興味深かった。友人に刺青やタトゥーを入れている人はそれなりにいるけど、そういえば彫り師の人と知り合ったのは初めてだ。成瀬さんから、多賀盛剛『映画と感想』をいただく。これは山賊文庫というところから出ていたもので、文学フリマで販売されていたが香川では買えず、欲しかった本。うれしい。ナナロク社から出ている多賀さんの歌集『幸せな日々』は傑作だ。今年3月に行われた成瀬さんの公演『声を渡す』のフライヤーには、多賀さんがドローイングを提供している。

4人で、HoiPoiというイベントスペースにて行われているエフェメラマーケットへ行く。ここではハップさんがコーヒーを出していたけど、それはなんと昨日一区切りついたところだったようで、すれ違いになってしまった。古写真を何枚か購入。

別れ、自分は一人でロスアプソンに行く。牧野かよさんのミックスCD、たぬきをテーマにしたDJイベント『ぽんぽこ山』のCD-R、FONDATIONというMusica Elettronica Vivaのメンバーが参加していたユニットの音源集(録音は1980〜83年)を購入。フリーペーパーを10部ほど置いていただく。店長の山辺さんが電話の対応中だったこともあり、「実は私、20年前にもフリーペーパーを置いていただいてたことがありまして…」とは言い出せず。置いてもらったことをInstagramのストーリーで報告すると、早速何名かの友人知人が足を運んでくれたようだった。うれしい。

中野へ。ちょっとぶらついてから、ユニオンでCD見る。『音の始源を求めて』シリーズの佐藤茂、ZNRなど購入。

目黒へ。急な坂道を行き、LEESAYAというギャラリーへ向かう。土井樹、小松千倫、涌井智仁による3人展”Harsh Listening”。自分が今まで鑑賞してきた「サウンドアート」とはかなり異なり、何かのイメージを喚起させるためのトリガーとして音を扱っている作品が多いように感じた。

阿佐ヶ谷へ行き、まどとGionへ行き休憩。読書。まどはコミティアに向けての準備。その後駅の改札前で奥田亜紀子さんと大橋裕之さんと合流し、rojiへ行く。奥田さんにはYOMS8周年記念手ぬぐいにイラストを提供していただいたけど、お会いするのはこの日が初めて。おみやげを渡していろいろお話する。奥田さん、SNS映えする写真を撮るのがうまい。まどとプリンをおいしそうに撮る勝負をして、まど惨敗。途中、ハップさんや、偶然東京へ遊びに来ていたらしいカサイさんが現れて驚く。すごい偶然。しかもカサイさんは同じホテルだった。rojiを出て、奥田さん大橋さんに絵を見てもらう。お二人とも興味を持っていろいろ聞いてくれてうれしい。奥田さん絵の写真をたくさん撮ってくれた。

ホテルに行き、荷物を置く。けっこう疲れたけど、知人のDJ、tegadeteruさんが初台の『ニューマタンゴ』というバーでDJするというので、行くことにする。終電で向かうと、カウンターや壁際のソファにお客さんが座って、しゃべったりお酒を飲んだりしながら音楽に聴き入っている。DJは繋ぐというよりも一曲一曲最後までかけていくような感じで、ジャンルはいろいろ。お客さんたちは曲が変わった瞬間にみんな反応していて、音楽に集中していることが伝わってくる。お店のスタッフの方も、お客さんとの会話をあえて控えめにしているような気がした。良い雰囲気。tegadeteruさんがいろんな人を紹介してくれて、DJの置石さんと初めてお話する。

タクシーでホテルに戻り、シャワーを浴びて寝る。お金はかかったけど行って良かった。


01日(日)

朝7時に起きる。まどがコミティアへ出発する前に駅前のカフェで朝ごはん。見送って、自分はもう一度ホテルに戻り、1時間ほど二度寝。

日暮里へ向かう。荷物をコインロッカーに入れ、谷中骨董市へ。暑い。全体的に少し高めな気がしたけど、いくつか買う。オリジナル作品もけっこう多く、クラフトマルシェ的な雰囲気もあった。

御徒町へ。純喫茶『丘』に入ろうとするが行列。外国人観光客も多く、飲食店はどこも並んでいる。仕方なく東へと歩き、『コーヒー長谷川』でカレートーストとアイスコーヒー。少し読書。

久しぶりにモグラグへ行き、伊東篤宏さんの個展を見る。伊東さんとは知り合って20年以上経つけど、展覧会を見るのは初めてかもしれない。新作のボールペンやアクリル絵の具で描かれた絵画作品や、コロナ禍中に制作されたコラージュ作品。太田さんと話していると伊東さんもやってきて、最近は昼夜逆転気味らしい沖冲.さんも起きてきて、いろいろお話する。伊東さんは音楽活動も相変わらず活発だけど、展覧会もコンスタントに開催されている印象。

浅草へ。竹下勇馬さん主催の『奥浅草EXPERIMENTAL』というイベントに行く。浅草駅から15分ほど歩いたところにある空きビルを使ったイベントで、会場に着くとちょうど中村としまるさんとすずえりさんが演奏していた。すずえりさんに連れられるまま、一緒に屋上へ行ってみる。川沿いで見晴らしが良い。隅田川花火大会の時は壮観だろう。スカイツリーも見える。Botanyのサワーを飲みながら坂口光央さん、ju sei、三輪二郎さんのライブを見る。ju seiのライブはほぼ10年ぶり。今まで見た中でもかなり渋めの、間合いの多い展開の演奏。最近はライブの回数が減っているのかなと思っていたけど、淳一郎さんに聞いてみるとこの日のセットは構成に半年かかったようで、せいさんも疲れた様子。すごく集中力を使うのだろう。古道具などの出店をされていた『居間』の河村さんと初めてお話する。河村さんが以前制作された文芸誌『園』をYOMSで委託販売できないかと問い合わせをいただいた時、真摯に答えるべきだという気持ちが悪いふうに転んで、必要以上に厳しい返答をしてしまったという反省があった。今回は改めて、落ち着いた気持ちで映画や店の話をすることができた。

イベントが終わり、打ち上げも行われる気配だったが、撤収に時間もかかるようなのでなんとなく出る。新宿へ。ベルクに入り、キッパーラップとカシューナッツでビールを飲む。区役所前のカプセルホテルを予約。東口を出るといわゆる地雷系の若い男女がしゃべっている。なんだか殺伐とした雰囲気、ここ数年で変わったのか。

映画監督の草野なつかさんがゴールデン街のバー『BILLY』でバーテンをやっているというので、行ってみる。ゴールデン街に来るのなんていつぶりだろうか。欧米系の観光客が多い。中に入ってラムコークを頼む。偶然、原マスミさんとマネージャーの方がいて緊張。東京を感じる。奥にはポポタムで働かれている方がいて、YOMSのことも知っていた。草野さんがその場にいる人のことを丁寧に紹介してくれたので話しやすかった。原さんから、最近ライブで行かれたという秋田県羽後町の『鎌鼬美術館』について話を聞く。舞踏家・土方巽についての資料が展示されている美術館で、とても立派な日本式家屋。途中から書肆子午線の方が来られ、1950年代頃の地方都市における詩の運動についての話を聞く。新潟では数年前『新潟日報』にて県内の詩の運動に関する連載があったそうだけど、これは書籍化されていないそうだ。『Tさんインタビュー』お渡しする。

カプセルホテルに飛び込んですぐ寝た。


02日(月)

朝5時くらいに目が覚めてしまう。とりあえず風呂に入り、着替えてリビングルーム的なところで読書。奥田さんからいただいたお菓子を早速食べる。おいしい。カプセルホテルを出て、24時間営業の喫茶店エジンバラへ。途中の道で生ごみがカラスについばまれて散乱しており、そこにまたカラスの群れがやってきて、通れない。チャミスルの瓶が割れている。エジンバラでモーニング、読書。隣に座っている女性、店員に何度注意されても断固として眠り続けていた。

下北沢へ向かう。『空間へ』読み終える。ファンファンファンレコードへ。ちょうど開店のタイミングだった。ニューマタンゴでお話した置石さんの委託コーナーも2箱ほどあり、ルーツミュージックのイメージが強いファンファンファンとは毛色の違うオールドスクールヒップホップやエレクトロニカのレコードも入っている。全てに置石さんのコメントがついていてとても楽しい。ロカビリーやビッグバンドジャズなど3枚ほど試聴させていただき、今回はジャズのセッションドラマーとして活躍していたというPhil Krausの”CONFLICT"というLPを購入。戦争のようなジャケットが不穏。ラテンパーカッションが映えるグルーヴィーな演奏になったかと思ったらコンテンポラリーぽい雰囲気に変わったりと、面白い。

目黒シネマで、シャンタル・アケルマン『ジャンヌ・ディエルマン ブリュッセル1080、コメルス河畔通り23番地』見る。200分あり、とても長い。やっと見れる!と意気込んで映画館へ行ったのに、疲れもたまっていたせいでうとうとしてしまった。ラストの場面は目に焼き付いたけれど。

まだ少し時間があるので、新宿のユニオン中古センターに行く。1時間弱見て、ロスト・グリンゴスのCDを買った。ATATAKから出ていた2枚のレコードをカップリングしたもの。

湘南新宿ラインと京急線を乗り継いで横須賀へ。ウラジーミル・ナボコフ『青白い炎』読み始める。仕事帰りの時間帯で京急線は混んでいた。横須賀は以前横須賀美術館に中園孔二展を見に来た以来だ。居酒屋『中央酒場』で朝田恵里佳さんと待ち合わせる。朝田さんは今回が初対面だけど、以前からYOMSや自分の絵に興味を持っていただいていた。お話すると、友人のただひと大学時代にバンドをやっていたり、共通の知人が何人かいるようだ。ずっとしゃべっていてそんなに食べ物をつまむ暇もなかったけど、しゅうまいもお刺身もおいしかった。

飯島商店へ。以前から気になっていたけど、東京から少し距離があり、また常時開いているわけではないのでなかなか来れなかった場所。やっと行くことができた。この日はAokid、たくみちゃんの2名によるパフォーマンス。会場の2階に上がると、以前自分の展覧会にもよく来てくれていた羽鳥直人さんがいた(正直、久しぶりすぎてなかなか名前が出てこなかった。すみません)。最近踊っている、という。instagramを見てみるとダンス動画をたくさん上げていて、フォロワーが3.4万人もいる。TikTokでも視聴回数が伸びているそうだ。前にお会いした時は踊りとか全然やっていなかったはずなのに、人生どうなるかわからない。肝心のパフォーマンスのほうは、序盤の2人の動きが干渉しあっているパート、中盤の柱を使ったパートが面白かった。やりたいことが明快なように感じたし、関節の可動域とかに興味深く目がいった。これはどの程度事前にやることを決めているのだろうか。

朝田さん宅へと歩く。途中、恵里佳さんのパートナーの翔一郎さんとすれ違う。翔一郎さんは絵を描いていて、恵里佳さんはmorning serviceという名義で翔一郎さんの絵のグッズを作ったりしている。お2人は横須賀中央駅から少し歩いたところにある借家に住んでいる。横須賀、坂が多く、崖の中腹にへばりつくようにしてたくさんの家が建っている。高松とはかなり違う景色だ。朝田家にお邪魔し、お風呂をいただく。着替えが足りなくなってきたので、morning serviceの長袖Tシャツを買って着る。3人で絵や生活のことなど話す。自分は翔一郎さんのことをロスアプソンでの個展などを通じて知り、恵里佳さんは高松になんだか気になる古書店がある、という感じでYOMSを知ってくれたようだ。翔一郎さんは自分と歳が近いようだったが、最近までほとんど展覧会をやったことがなく、絵を売ったこともほぼないとのこと。絵について翔一郎さんが話したことは、語弊を生む文章になってしまうといけないので書かない。話していて、自分の中でいかに絵を「完成」させて「作品」として「展示」することが自明のものになっているかを改めて考えさせられた。また機会があれば会いましょうということになる。

2時過ぎに就寝。


03日(火)

朝8時に起きる。外は雨。気になっている喫茶店があったけど、雨の中歩くには少し遠い。そのため結局朝ごはんはサブウェイのサンドイッチ。高松の商店街にあったサブウェイが無くなってからだいぶ経つので、なんだか懐かしい。

電車で新宿駅まで行き、コインロッカーに荷物を預ける。都営新宿線で菊川。都現美へと向かう。途中、適当に蕎麦屋に入ってきつねそば。岡﨑乾二郎展見る。90年代のスチール製の立体作品などが見れて良かった。後半の立体作品群は一部3Dプリンターで出力されたもののようだ。四谷アートステュディウムでの頒布物も展示されていて、高橋悠治のインタビューなどが読めた。

木場から竹橋へ。近代美術館でヒルマ・アフ・クリント展見る。雨の平日だったのが逆に功を奏して、並ばずにすぐチケットが買えた。土日は混雑するだろう。デッサン、肖像画、印象派風の絵画などもあり、抽象画に至るまでの変遷が捉えられる構成になっていた(が、それにしても急な作風の変化だ)。作品年表や、当時の社会背景の解説などもうれしい。常設展で特集展示『フェミニズムと映像表現』見る。遠藤麻衣+百瀬文の作品、コンセプトが明快で、おしゃべりのような日常的な会話も良かった。

お茶の水に出る。うどん店『おにやんま』が目に入り、かけ小+鳥天を注文。価格は500円台で、香川と比べてもそこそこ安い。麺は柔らかめのつるっとした不思議な食感。ユニオンへ。Margo Guryan、クランプス、大岩祥浩製作のアルゼンチンタンゴSP盤のコンピレーションアルバムなどを買う。

梅ヶ丘へ。雨の中Botanyへ行く。この日は佐藤さんが誕生日で、ケーキでお祝い。仕事終わりのtegadeteruさんもやってきて、サルキチファミリー(ぬいぐるみ)もお祝いに参加。川口さんと4人でおしゃべり。あっという間に1時間半ほどが過ぎる。

新宿へ戻り、高松へと戻る。今回は非公開だけどパフォーマンスもやったし、レコード店、展覧会、映画、ライブ、ダンス、建築、骨董市などいろいろ行き、いろんな話をした。自分の体の中をいろんな街の空気が漂っていると思うと気持ちがいい。移動は大切だ。


04日(水)

朝に高松着。店に荷物を置いて南へ。まども合流し、旅行中のことなど話す。まどは2日目はメグマイルランドさんの家に泊まり、3日目にもう香川へ帰ったので、今回はほとんど一緒に行動していないのだった。

店のポストに、東京・白金のprint gallery(以下pg)で行われたパウロ・デ・カントス展に合わせ発行された豆本(図録なのか?)が届いていた。デザインはpgの阿部さんと、先日YOMSにも来てくれた梶原さんによるもの。梶原さんは富澤大輔さんの南方書局やpgなど、いろんなところに関わっている模様。阿部さんは一時期まで多摩美で講師をされていた。加瀬透君やTATA(大田拓未)君がpgを間借りして展覧会をやっていた関係で自分もよく行っていて、pg企画もフリージャズのレコードレーベルFMPでPeter Brotzmannが手掛けたジャケットの展覧会など、とても面白いものが多かった。

開店。東京で買ったCDをかけながらの営業。この日はたまっていた発送の準備をして終わった。愛知、神奈川より郵送買取の本が3箱届く。いずれも以前より何度も依頼してくださるお客さんからのもの。

17時に閉店し、帳簿付けなどをやってからルクスへ行く。この日は村上巨樹さんによるミャンマー音楽についてのトークイベント『ミャンマー音楽の謎めいた世界へ』。準備はスムーズに進み、村上さん井川さんにも挨拶しておきたいとのことで、tooniceまで一緒に行ったりする。トークは昨年末の渡航時の映像なども交えられ、新しい情報が多く、全ての回を見ている自分も楽しめた。軍部は劣勢になってきているようだけど、不条理なほど横暴な行為がまかり通っているようだ。村上さん気を付けてほしい。片付けを終え、昨年から村上さんが岩手県花巻市で始めた古書店(といっても、中古CD/レコードや東南アジア食材の販売、ギター教室、イベントなどいろんなことをやっている)『港』についての話を聞く。即興演奏のワークショップなどもやっているそうだ。物販で売られていた、サンダヤー(ミャンマー式ピアノ)と女性ボーカルのデュオのCDRを購入。

0時半頃帰宅。さすがに疲れて、すぐに寝てしまった。


05日(木)

朝7時半頃に起きる。シャワーを浴びて、軽く朝ごはんを食べる。洗濯。YOMSで村上さんと合流。県庁を見学し、さか枝でうどんを食べる。香川に来た実感を手軽に味わえる場所が店の周りにあって良かったなと思う。

村上さんとYOMSへ戻り、そのまま開店。店頭買取2件。この日も発送件数が多い。店内に積みっぱなしになっていた本の整理。辻さん来てくれる。高松のお店などに取材したzineを作りたいそうで、今度取材してもらうことになった。こないだのまいこさんの高松マップといい、こうしたお願いが増えているのは、街が盛り上がっているということなのかもしれない(自分はYOMSのことで精一杯なので、あまり俯瞰して見れないけど)。自分の趣味に合う合わないは置いといて、お客さんにとってはいろんなお店の選択肢があったほうが楽しいのは間違いないはずだ。古書店という、生活必需品でもないものを売る店をやっている身としては、自分が普段行かないお店にこそ日々助けられていると思いたい。

閉店後、何をしたかあまり覚えていない。ブログの更新をしたような気もするし、発送準備や帳簿付けで終わったような気もする。


06日(金)

朝起きて、ご飯を食べ、コーヒー飲みながら読書。『青白い炎』読み終える。洗濯物畳む。外出し、用事をひとつ終える。多賀盛剛『映画の感想』読み終える。「めちゃめちゃすごかった」と何度も言ってしまうのがすごい。

1時間遅れて開店。まどがネットで注文してくれていた外付けCDドライブが届く。郵送買取分の査定連絡、了承取れて支払い。この日はセット出品していた本が売れ、件数は少ないものの梱包に手間取った。店頭買取2件。カウンター内にどんどん本が積まれていくが、抗いたい。連続で臨時休業を取った後の品出し作業は充実感がある。

閉店後、本を発送し、ブログの更新。0時近くまでやる。いろんなことがあったのでまとめるのが大変。ヘトヘトになって帰宅。実家から笹団子など届いている。シャワーを浴びて洗い物。ツタヤディスカスでCDのレンタルをして寝る。疲れていてもこういうことをしていると不思議と夜更かしできてしまう。はよ寝ろ。


07日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんは実家から送られてきたちまき。こちらでは筒状に包むようだけれど、新潟は三角形に包む。電話でお礼を言う。

南へ。灰田高鴻『夢てふものは頼みそめてき』1巻読み終える。ノートにドローイング。100均に寄って店へ。ルヌガンガへ笹団子をおすそ分けする。

開店。店頭買取1件。品出し、ブログの更新などを進める。ブログにかまけてこの日は発送をほとんどやらずに終わった。セガ君来てくれる。沖縄へ行ってきたそうで、お土産のお菓子をもらった。おいしい。笹団子もおいしい。まどが丸亀町グリーンで行われているビールのイベントで買ったというおつまみを持ってきてくれる。食べ物がすごい。今月に入ってからのお客さんは海外からの方が少し減ってきたように感じる。梅雨入り後はどうなるだろうか。

渋谷で『クララ・オーディオ・アーツ』というお店をやっていた野界典靖さんが亡くなったことを知る。53歳、病気だったそう。クララによく行っていた頃自分は大学生で、EamesとFluxus、Busby BerkeleyとKenneth Anger、Fats WallerとOrganumが並置されている店内の空気が、自分の中の大切な部分を鍛えてくれたと思う。フリーペーパーも置いてもらっていた。クララでDieter Rothのアートブックに触れ、大学卒業後にドイツ旅行にも行った。YouTubeも無かった状況で、Harry Smith "Early Abstractions"、 Walter Ruttmann "Weekend"、 Alan Sondheim "T'Other Little Tune"などの魅力に20代前半で触れられたのは、野界さんのおかげだ。最後に会ったのは代々木OFF SITEを運営していた藤本ゆかりさんが代々木八幡でやっていた20202というギャラリーで、野界さんは興奮のあまりほとんど痙攣しながらレコードをかけていた。天国でたくさん好きな音楽を聴いていてほしい。

今日はもう帰ってゆっくりします。

2025年5月30日金曜日

語られない(2025年05月28~30日)

27日(火)夜

ブログを更新して帰宅、シャワー浴びる。体は疲れているが頭は妙に醒めていて、寝付けない。『長谷川四郎の自由時間』読み始め、寝る。


28日(水)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。まどがコーヒーを淹れてくれて、おととい富澤さんからいただいたお菓子と一緒にいただく。少しだけ読書。

外出。アルバイトN君にネット出品作業を教える。N君飲み込みが早い。アルバイトの人に作業をお願いするようになってから、売り上げも上がってきている。どんどんやっていきたいところ。

開店。丗界さんの冊子を中心に発送準備作業を進める。件数が多く、ほとんどこの日は梱包作業をやっていた。ネットで注文していたスニーカーが届く。良い感じ。神戸の風文庫さんがご来店。香川のネジマキネコさんも以前から関わりの深いお店で、自分はまだお伺いしたことがなかったけど、いろいろお話できた。

閉店後、スーパーでビールを買って帰り、家で本を読みながら飲む。ten to senの杉浦さんからいただいたおせんべいをつまみに。杉浦さんは5月末で新しい経営者の方へゲストハウスの経営を任せ、しばらくゆっくりされるとのこと。YOMSを始められたのは杉浦さんが物件を紹介してくださったのが大きなきっかけになっている。改装も手伝っていただいた。お疲れさまでした。


29日(木)

朝5時に目が覚める。東京に行く直前で興奮しているのだろうか。この際だと読書を進め、『自由時間』読み終える。朝ごはん、お弁当の準備。

まども起きてきて、モーニングへ行く。ノートにドローイングを描き、磯崎新『空間へ』読み始める。出て、作業部屋へ。東京に持って行く絵を3枚ほど選ぶ。ついでに絵の続きも少し。フリーペーパーの刷り損じを切ってコラージュする。

開店。この日も昨日ほどではないが発送件数が多かった。絵の梱包などもやる。店頭買取3件。お客さんは瀬戸芸の春会期が終わり少なくなるかと思いきや、まずまずだった。品出しもアートや哲学、料理など割とできた。東京での予定もだいぶ固まる。

現代アートの場の、サロンぽい雰囲気がどうも苦手だ。かったるい。もっと風通しが良くならないものか…と愚痴ったところでしょうがないので、店を通じて何かもっと自分の理想に近い人、モノ、お金、などの流れを作れたらと思う。良い記憶も嫌な記憶も飲み込んで、「全て壊してしまいたい」と「誰も傷つけたくない」を同時に実現しようとする時の遠心力でもって、生活を飛躍させたい。それは必ずしもアートの場で起こることではないし、日常に起こる誰にも語られない一瞬だったりもするだろう。

閉店後、すぐ帰宅。風呂。着替えなどをまとめる。まどの本棚からちくま文庫の『余生まんが』を借りて読む。奥田亜紀子さんの『あんきらこんきら』はめまぐるしく変わるアングルと時間軸が、どこかマジックリアリズムの小説を思い起こさせる。そういえば奥田さんは最近SNSで『百年の孤独』について書いていた。そしてラストに収録された楳図かずお『Rojin』が凄まじい。この作品が序盤にきていたら、他の作品の印象が薄くなってしまったかもしれない。しかし調べてみると『Rojin』はいろんな単行本や文庫に過去収録されているようだった。もっと読まないとなぁ。


30日(金)

朝7時半に起きる。軽くごはん。余っていたミニトマトなんかも食べておく。

荷物をまとめて、久々にDORSIAへ。店内にヒマさんの詩(著名なアーティストの詩か文章を一部アレンジしたもののようだ)のポスターが貼られていて、Instagramのストーリーに上げると、ヒマさんから「これからDORSIAでTOKYO ART BOOK FAIRの人と会うのでよかったら齋藤さんも一緒に」とお誘いを受ける。まどと話したり、少し本を読んだりして待つ。まどは作業があるため帰り、入れ替わりでヒマさんと汐入さん、TABFの東さんがやってくる。いろいろお話。福岡のあたりにある面白いお店の情報を聞く。ヒマさんと話すのもなんだか久しぶりだな。

100均に寄ったり、お弁当を買ったりして店へ。開店。店頭買取3件。ヒマさん汐入さん東さんも寄ってくださり、こないだ作ったフリーペーパーを渡す。品出し、荷物の整理。『Tさんインタビュー』も東京で会う人に渡せたらと少し増刷する。

明日は東京。

2025年5月27日火曜日

開いていられる(2025年05月26~27日)

25日(日)夜

閉店間際、善通寺に住んでいるというお客さんといろいろ話す。最近福岡と久留米に行ってきたそうで、久留米で古物商をやっている鋤田収集事務所さんがYOMSのことを話してくれていたとのこと。鋤田さんは音楽イベントの企画などにも関わっているようで、以前からとても気になっていた。以前『休みの集い』に出てもらったタイキさんにも久しぶりに会いたいし、やはりできるだけ早いうちに福岡には行っておきたい。


26日(月)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。昨日来てくれた海外の建築士のお客さんから、香川や瀬戸内の建築に関する本は何かないかと問い合わせがくる。少しやりとりがはずみ、励ましの言葉もいただく。ありがたいことだ。

まどとまた南へ。井戸川射子『無形』続き読む。出て、スーパーでコピー用紙を買い、店へ。開店時間にはまだ早いが作業。フリーペーパーの印刷などやる。

開店。開店直後に些末事研究福田さんが来て、最新号を納品してくれる。記念すべき10号目、表紙はまどが描いている。漫画も少し。いつもより書き手が少ないような気がしていたけど、福田さん、内澤旬子さん、荻原魚雷さんの3名による鼎談は50ページ弱のボリュームがあり、読み応えがありそう。フリーペーパーの製本作業をやりつつ、品出しや発送準備を進める。夜20時になって、丗界さんの冊子をウェブショップに追加。絶対に購入するぞとスマホやパソコンの前でじりじりしている人がいると思うと緊張した。20分弱で追加分20部は完売。その後、YOMSでもいくつか写真集を扱わせてもらっている富澤大輔さんが来てくれる。初めてお会いした。愛媛で撮影の案件があったとのこと。いろいろお話する。丗界さんの冊子の件で緊張していたのもあり、若干変なテンションになってしまったかもしれない。台湾で買ったというお菓子と、最新作の写真集をいただいた。うれしい。

閉店後、帳簿付けを済ませ、明日早朝に予定しているエアコンクリーニングのための片付けをやる。ヘトヘト。


27日(火)

朝7時半に起きる。軽く朝ごはんを食べて早速外出。店に着くと既に業者さんは到着していて、入り口のあたりに道具が置かれていた。クリーニング開始。自分はレジでフリーペーパーの製本作業をやる。1時間~1時間半ほどかかるかと思いますと聞かされていたけど、きっかり1時間半で作業は終了。室外機までピカピカになった。うちは路面店ということもあり、排ガスなどで室外機が汚れやすいようだ。100均で買い物。棚をどかしたついでに、普段手の届かないところの掃除をする。

まどと合流し、高松駅まで歩く。久しぶりに駅2階の立ち食い寿司店『七幸』へ。店員さんが増えていて、SNSにも力を入れているようだった。最近2人ともおすすめにぎりのセットにする。鯛、さわらなどどれもネタが肉厚でおいしかった。まどは途中でお腹いっぱいになったようだし、次は単品で頼みたい。

プロントに入って読書。『無形』読み終える。ノートに少しドローイング。

店に戻る。掃除。棚の改良(ちょっとした、ほとんど目に付かない部分)をして、zineなどの品物を戻していく。考えながら整理したので、昨晩品物を棚から出した時の3倍くらい時間がかかってしまった。しかしいろいろなところがきれいになったのでOK。途中八百屋に行って買い出し。

スーパーに寄って帰り、料理。キャベツと玉ねぎの味噌汁、ほうれん草ともやしのナムル、そら豆と牛肉のにんにく炒めを作る。このところ定休日は外食が多かったので、久しぶりの料理だった。しかしなんだか寿司とか牛肉とか、いいものを食べている。まどがチョコミントアイスを買ってきてくれた。

東京に住んでいた頃は、よく公共の場でゲリラ的に絵を発表していた。しかし高松に引っ越してからはほとんどそういうことはやっていないし、あまりやるつもりもない。高松は狭い街だから…というわけではなく、店を始めてからは特に、この辺に住んでいる人達ときちんと向き合って生きていこうという思いが強くなった。何かやるなら事前にきちんと相談したい。開(ひら)けていたい。そういう意味でも、店はゆっくりと自分のペースで開いていられる。古書店を続けて、いろんな人がいろんな趣味趣向や意志を持っていているんだなと実感できたのが意識の変化にもつながっているんだろうと思う。

再び店へ行き、明日バイトN君が来てくれる予定なのでそのための準備。ブログの更新。

発送がたまっているけど、今日のところは帰ります。