2024年1月2日火曜日

二足のわらじ(2023年12月28日~2024年01月02日)

27日(水)夜

帳簿付けやブログなどやっていたら22時半。この日はルクスでもイベントをやっていたけど寄れず。帰って早めに寝た。


28日(木)

朝6時過ぎに起きる。軽く朝ごはんを食べて出発。高松駅から電車に乗り坂出まで向かう。カフカ全集6「日記」続き読む。坂出駅、朝早いが部活動らしき高校生がたくさんいる。栗金商店の2人と、DJのワカバ君と合流して兵庫県加西市へと向かう。道中いろんな話。みきちゃんも個展をやろうと考えているとのこと。4人で話していたらすぐ加西に着いた。1人で高速を運転するのとは体感時間が全然違うなと思う。

この日はVoidとTobira Recordsで年末恒例のイベント"deep relax"。今回で最後になるそうだ。ライブを行う堀金君はリハで、みきちゃんとワカバ君と3人で近くの食堂でランチ。今年は3人でゆっくりと話す機会が多かったなと思い出す。イベントはいろんなライブやDJ、出店などがありとても面白かった。1729(威力)さんのDJが、「一体どんな音源なんだろう」という曲ばかりかけていて特に印象に残る。気持ちはどこかずっと緊張していたけど、香川のみんながしゃべっているところに行くと和らいだ。カレーもおいしかった。

1人18きっぷで帰る。北条鉄道に初めて乗った。見知らぬ土地を走る電車に運ばれながら読むカフカの日記はとてもいい。終盤、何度かにわたって「自分にある程度の人気(女性からの人気を含む)があることは否定できない。が、しかし…」というようなことを書いていて笑いそうになってしまう。どう転んでも悩み続けてそうだ。途中、加古川駅でおみやげのようかんを買った。カフカ日記読み終え、「石川啄木歌文集」読み始める。


29日(金)

朝、チケットショップに18きっぷの返却。この日は2023年の最終営業日で、お客さんが多かった。ネットに出品していた商品もけっこう売れる。カレンダーの梱包なども進め、ひたすら品出し。2023年の最終入荷お知らせは丹下健三関連。

2月4日に、栗金商店と共同で燦庫にて行うマーケットイベントの告知をする。セカンドハンドの商品いろいろと飲食が少し。yomsで開催していた自作印刷物交換会Paper Talkもイベント内イベントとして久しぶりに開催。楽しみだ。

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a holiday market
「休みの集い」

高松の商店街に店舗を持つ、古着屋「栗金商店」と古書店「yoms」が、香川県内外のセカンドハンド商品を扱う個人店や飲食店とともに1日限りのイベントを行います。それぞれの特色が光る品揃えと、DJによる選曲をお楽しみください。当日はzineやフリーペーパーの交換会も行います。ゆるやかに、思い思いの楽しみ方で過ごしていただければ幸いです。

開催日時:2024/2/4(sun) 12〜19時
会場:燦庫(高松市亀井町8-8-2F)
入場料:500円+ワンドリンクオーダー(先着50名にはオリジナル缶バッジ付き)

【出店】
food…numar、おやつのカンデラ
古着…FOOL、栗金商店
古本…古本たかつか(from岡山)、yoms
古道具…R.a.k.u.e.N(from福岡)
中古レコード…ルーツレコード
似顔絵…kurimoto miki

【DJ】
BOIL MAN、Lilyard、ymhr、_shu、Pheme、daizo、Masami Takashima and more…

イベント中、自作印刷物交換会”Paper Talk”を同時開催。ご自身で製作したzineやフリーペーパーを適当な部数(30部前後が目安)お持ちください。

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30日(土)

この日は神戸~大阪へ。向かう途中で「石川啄木歌文集」、先日通販した映画zine「ORGASM」のVol.6と7を読み終える。

11時過ぎに三ノ宮でサンリンシャの蓮井さんと待ち合わせて、元町までしゃべりながら歩き、「ポエム」という喫茶店でごはん。蓮井さんはドライカレー、自分はナポリタン。ポエムはつげ忠男や佐々木マキ、楳図かずおなどの漫画がたくさんある純喫茶で、なんだか懐かしい気持ちになった。

その後2人でレコード屋さん(りずむぼっくす、ハックルベリー、KANKO、汎芽舎)と古本屋さん(ちんき堂、1003)をまわる。レコードも古本も安い。1003は新しい店舗になってから初めて行った。ややひっそりした通りにあるビルの5階、しかしお客さんがたくさんいてさすが。奥村さんに「今年はお世話になりました」と挨拶できて良かった。戦前録音のビッグバンドジャズや、植草甚一、松本零士などを買った。

大阪へ移動し、ユニオンに寄ってから南森町へ行く。事前に調べておいた店が実際に見てみたらピンと来ず、パスして安い串カツ屋へ。殿山泰司「JAMJAM日記」を読む。

雲州堂でゑでぃまあこんと頭士奈生樹さんとMahel Sharal Hash Bazのライブを見た。オボコさんや戸田さんがいた。ライブとても良かった。ザワザワしている中、ゑでぃさんと冬里さんになんとか感想を伝えて、去る。熱心な外国の冬里さんファンが、シェシズのLPなどにサインをもらっていた。

福島へ移動、Essential Storeへ初めて行く。この日は深夜3時までの特別営業。私設美術館のような洗練された空間に圧倒された。ちょうど店長の田上さんもいらっしゃり、「四三館でお会いした者です」と話しかける。ビールやお茶をいただきつつ、いろいろお話。ロマンのあるスケールの大きな話をいろいろ聞いた。スタッフの若い男性が「yoms知ってます」と言ってくださり、嬉しい気持ちになる。バッジを購入。

いろんなことを考えながら帰った。


31日(日)

朝10時ごろに起きて、モチと昨日買ったようかんなど食べる。昼ごはんは鮭とほうれん草のパスタ。

発送などたまっているので店へ。カレンダーの梱包含め、発送準備。ついでに均一棚も広げて通常と変わらず開店していると、お客さんがなんだかんだ来てくださり、それなりの売り上げになった。「前々から行きたいと思っていて、大晦日だから開いてないだろうと思っていたんですけど、行けてうれしかったです」と言ってくださる方もいて、こちらもうれしい気持ちになった。18時前に郵便局の集荷がやってくる。カレンダーをまとめて発送。

途中で時宅のモモさんとすれ違って年末の挨拶など交わしつつ帰宅し、フライパンですき焼きを作る。ビールを飲みながらリドリー・スコット「ブレードランナー」見る。まどの副音声解説つき。言われてみると、確かにさっと見ただけでは気が付かないような設定が多い。日付が変わるくらいのタイミングで早めに寝てしまった。


01日(月)

朝8時頃に起きる。モチを焼き、かまぼこや伊達巻きも食べる。スマホから「春の海」をかけてみるが不評。

岩瀬尾八幡へと歩く。空気が乾燥して寒いが、陽の光は暖かい。到着するとまあまあ混雑していて、結局出店のポテトやフランクフルト、ハンバーグ(くじははずれた)などを食べる。グレコで休憩、「JAMJAM日記」続き読む。ジェンダー観のきつさにはゲッとなってしまうけど面白い。フリージャズのライブに頻繁に足を運んでいる。先日のレコード寄席で田口さんがかけていた、沖至の演奏をバックに吉増剛造が詩を朗読している「幻想ノート」のことも出てきた。観光通り沿いの神社でお参り、おみくじも引く。大吉。「商売」の欄は「ひそかにすれば吉」とのこと。あんまりはしゃいだら良くないらしい。

帰宅。昼ごはんは昨日のすき焼きの余りを乗せたそば。作業部屋で絵をやろうと思っていたけど、年末の疲れが出ているのか体調あまり良くなく、家で読書。「ORGASM」Vol.8~10読み終える。海外でのソフト発売状況などにも触れられていて、まったく知らない映画でも想像が膨らんで楽しい。

少し部屋がゆらゆら揺れたと思ったら、石川県で大きな地震。新潟も震度5。家族に連絡を取るとそれほど被害はないようだったけど、東日本大震災の時よりも揺れは大きかったとのこと。SNSを見ると、北陸に住んでいる/実家のある友人知人もとりあえずは無事の様子。しかしこの寒い時期の、よりによって元旦に大変なことになってしまった。

夕ごはんは麻婆豆腐、ほうれん草としいたけの味噌汁、かぼちゃの素焼き。たくさん食べる。ビールを飲みながら小津安二郎「東京暮色」見る。原節子のこわばった表情の緊張感がすごい。悲しい話だ。この日も早めに寝た。


02日(火)

朝8時に起きる。この日もモチ。ほか味噌汁と伊達巻き。昨日ゆっくり休んでたくさん食べて、体力は回復した。コーヒー飲んで少し読書、それと源泉徴収のことについて調べる。今度国税局に電話してみるか。余っている野菜をいろいろ入れたカレーを作る。昼ごはん。

外出。KOKUAに行き、ハップさんへ挨拶。2月のイベントのチラシも置いてもらう。「JAMJAM日記」読み終える。まどと別れて自分は店へ行き、作業。またついでに開けているとお客さんがいらっしゃった。均一本がよく売れる。ネットで売れた本とカレンダーの発送準備、ブログの更新。あっと言う間に6時間が過ぎてしまった。これじゃ普通に店を開けて作業しているのとあまり変わらないが、まあ売っていかないと仕方がない。仕事があるのはありがたいことだ。

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今年は絵だけでなく店のこともたくさん考えようかと思う。もうそろそろ開業から丸7年、移転から丸5年経つけれど、まだまだ改良できることはありそうだ。主力(古本)以外のジャンルの商品の取り扱いをどうしていくか、店舗以外の販売方法の開拓、未知の顧客(特に西讃や徳島方面)への宣伝などなど…。

古本を商うのは絵を発表/販売していくよりも生業として前向きになれるし、いろんな人に会えて、ロマンもドラマもある。絵の制作は自分の中の抽象的、生理的な部分を形にしている感じ。二足のわらじを履くのが自分にとっては健康的でいられるようだ。

店のことを考えるうち、絵にもそれが侵食してくるような気もしている。展覧会とポップアップの違い、ギャラリーでなく小売店で展覧会を行う場合の「商品」と「作品」、展覧会目当てで来る人とそうでない人が混在する面白さ…などなど。美術として成立するかという以前に、「あの空間/時間/関係性って、良かった/不思議だったよな…なんでだろう」と記憶に残った瞬間について深く考えて、その時々の答えにできるだけ近づくことが大事だ。それを重ねていけばジャンル問わずいろんなところに行けるだろう。

どれだけ動けるかわからないけど、もっといろんなお店に行って、いろんな空間や人の流れや商いに触れていきたい。

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