2025年12月14日日曜日

サンダル(2025年12月12~14日)

11日(木)

閉店後、本を発送してスーパーに寄り、帰宅。山下耕作『関の彌太ッペ』見る。ぐいぐいと練り上げられるメロドラマ。竹藪での殺陣素晴らしい。田中小実昌『また横道にそれますが』読み進めて寝る。

メグマイルランドさんがインフルエンザにかかり、14日に行われる大阪ZINEフェスにまどは一人で出展することになった。コロナ、胃腸炎など、ウイルス性の病気が流行っている。自分もこないだ5日間も寝込んでしまったし(こんなに病気で長いこと休んだのは開業以来初めてだった)、気を付けないと。


12日(金)

朝8時に起きる。ご飯を炊くのを忘れていた。ほうれん草としめじの味噌汁、卵焼き、レタスと大根のサラダ作る。朝ごはんを食べてお弁当の準備。まどが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、『批評の「風景」 ジョン・バージャー選集』続き読む。途中に詩も入っている。以前ちくま学芸文庫版の『見るということ』を読んだ時にはあまりピンとこなかったけど、『風景』は「おっ」とつい手を止めてしまう箇所が多い。

外出。作業部屋へ行き、Milford Gravesなど聴きながら絵の続き。今までと違った感じのことをやってみたいけど、どうなるだろうか。

開店。来週あたりから12月としては異例の温かさになるらしい。気圧の変化のせいか頭や背中が痛い。ゆっくりと発送準備、イベント関係の連絡、アレに関する連絡など(何もわかりませんね)。夕方に発送準備。この日は燦庫でweaveの上映会があり、徳島から川田さんが来てくれるが、頭がまわらずそれほどうまく話せなかった。ORGASMのアラン・ルドルフ号、うちの映画好きのお客さんからの反応ありましたよと伝えられたのでまあ良かったか。店頭買取2件。うち1件は絵本多め。夜平尾君来てくれてしゃべる。なんでもないことだけ話したけど楽しい。

22時頃に帰宅。りんごをむいて食べる。風呂に入り、『横道』読み終える。「月に30時間くらいしか書いてない」と言いつつ、やたらと海外旅行に行っている。『風景』続き読んで寝る。下駄箱で自分のサンダルがなかなか見つからず、外にいる押尾学を待たせてしまう夢を見た。どういう関係。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干す。コーヒー飲んで読書。

外出。まどは大阪へ。スーパーで総菜、100均で消耗品を買って店へ。品出しできそうな本や雑誌を在庫の山から見繕う。

開店。100均で買った領収書にハンコを捺す。この日は品出しをがんばった。最近イベント関係の連絡ばかりやっていて品出しができていなかったので、棚が埋まっていくのが楽しい。マッチラベルも小物コーナーに追加する。夜からいつもの頭痛。雨も降ってきた。朝洗濯したのにまた濡れたな。

閉店後、本の発送。店のレジでビールを飲み休憩。以前買取で入ったボロボロの戦前の雑誌を素材に、コラージュキーホルダーを作る。1時間半ほど作業して8つ完成。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


14日(日)

朝9時に起きる。良く寝た。朝ごはんを食べて料理。卵焼きを作り、カレー味のつけられた肉を細かく切ったピーマン、玉ねぎ、にんじんと一緒に炒めた。

スーパーで買い物をして作業部屋へ。絵を少し進める。まずまず良い感じ。

開店。この日は店頭買取2件、少し変わった本が多くありがたかった。品出し進める。昨日作ったキーホルダーも小物コーナーに追加。ウェブショップでju seiのLPやtaishijiのCDが売れた。夜にネグ君来る。燦庫でバイトしたそうで、この日はインドネシアの人達がイベントをやっていて大盛り上がりだったとのこと。

今日は早めに帰って映画を見たい。まどが大阪へ行っている間に、家で一度飲んだくれてみたい気もする。

2025年12月11日木曜日

梱包梱包(2025年12月09~11日)

08日(月)夜

閉店後、すぐに帰宅。ビールを飲みながら、アーサー・ペン『冬の嵐』見る。おお、と興奮させられるようなものは無かったけど、タイトな展開が良かった。シャワーを浴び、田中小実昌『また横道にそれますが』少し読み進め、うつらうつら。12時半頃に寝る。


09日(火)

朝7時半に起きる。ご飯を炊き忘れていたことに気が付き、まどと南へ。『批評の「風景」 ジョン・バージャー選集』読み始める。

「絵画や彫刻を前にした鑑賞者は、その主題と一体となり、そのイメージを自分に合わせて解釈しようとする。一方、素描を前にした鑑賞者は、芸術家と一体となり、そのイメージを利用して、まるで芸術家の目を通して見ているかのような意識経験を獲得しようとする。」(p72)

店に行き、少し作業。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。その後まどと燦庫でごはん。待つ間に『また横道』続き読む。

店に戻り、CDR焼く。その後、鈴木哲生カレンダーの梱包作業。まずプチプチで巻き、その後に段ボール板を当てる。部数が多く、なかなか大変。

帰宅。まどとトムヤムスープ、サラダ、牛肉をにんにくで焼いたやつ、を作る。ごはん。トムヤムスープは無印で買ったものだけど、とてもおいしい。何を入れてもけっこう合う気がする。

ミケランジェロ・アントニオーニ『赤い砂漠』見る。ラスト近くの幻想的(幻覚的、と言ったほうが適格かもしれない)なシーンが良かった。途中ストーブの灯油が切れてしまう。

風呂に入り、カレンダー用ゆうパック伝票の宛名書き作業。早めに寝る。明け方寒くて起きた。


10日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳む。

早めに外出し、カレンダーの梱包作業続き。なんとか完了して郵便局へ、午前中のうちに発送できた。一気に財布の中のお金が無くなった。

まどの『怪獣を解剖する』が、宝島社発行『このマンガがすごい!2025』オトコ編の10位にランクイン。Amazonでは在庫なしの状態になったようだ。すごいな。

開店。発送準備、品出し、カレンダーの発送連絡など。トキワパーラーの吉田さんが韓国かららしき観光客の方を連れてやってくる。しおりにも使えるようなかわいい紙ものをお探しとのことで、マッチラベルのファイルを見せると、1枚買ってくれた。最近マッチラベルが活躍している。夜、お客さんから高松の昔の古本屋さんの話を聞く。長尾街道の入口あたりにも小さな古本屋があったらしい。これは十河さんから聞いた、隣に蛇屋のあった貸本屋がその後古本屋になったものだろうか。

閉店後、久しぶりにルクスへ。げんさんに久しぶりに会った。県外からのお客さんが、Mark FellとかSNDとかそっち方面に詳しい人だった。よろずやのソウタさんも来る。パイナップルジュース2杯飲んでいろいろ話した。

帰宅。シャワーを浴びて、少し本を読んで寝た。


11日(木)

朝8時に起きる。まどの作ってくれていた味噌汁を飲んで、お弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、お金をおろす。

くつわ堂へ行き、はまぐちさくらこと合流。ボリュームのあるモーニングを食べながら、絵の活動やさくらこのご先祖の話などする。食べ終えて、紙に3人で絵を描く。さくらこがブラシマーカーをたくさん持ってきてくれていて助かった(自分はたいして何も考えておらず、ボールペンしか持っていなかった)。他の人と同時に描いていると、自分や相手の癖が見えてきて面白い。さくらこは画面いっぱいに薄い色で大きめのキャラクターを描いた後、濃い色で小さいキャラクターを密度高くたくさん描き込んだりする。フォーカスの緩急がダイナミックだ。柄、パターンのボキャブラリーも豊富。自分も本を見て勉強や模写をすべきかもしれない。

銀行でお金をおろして店へ。開店。この日はあまり発送件数はなく、少し品出しをして、来年のイベントに向けてチラシ配布を各所へお願いした。皆さん親切に対応してくださりありがたい。宇野から栗田さん来てくれて、経営するゲストハウスんどへのチラシのお願いもできた。メグマイルランドさんがGINZAでマストバイアイテムを紹介していたのをまどが発見。写真付きで掲載されている。おしゃれな部屋だ。愛知のお客さんより郵送買取1箱到着、査定して振り込み。最近の文芸書、人文書が多め。meza片岡さんより久々に連絡あり。うれしい。ジョンのサン立石さんより、新しいアルバムの連絡も入った。

今日はこれから帰って映画を見る。

2025年12月8日月曜日

腰掛(2025年12月06~08日)

05日(金)夜

閉店後、スーパーに寄って帰る。ビールを飲みながらフランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』見る。最近忙しくなってきたせいか、頭にいろんな物事がチラついてあまり集中できず。「戦争でいやな事は個人の戦いができない事だ」というセリフが印象に残る。シャワーを浴びて寝る。


06日(土)

朝8時前に起きる。岡山でバイレファンキのDJや占いをやっているNURIさん(YOMSにも何回か来ていただいた)がやっている読書Podcast『DOG書会』を聞く。現在7回ほどアップロードされていて、扱われている本が岡田則夫のSPレコード収集エッセイ、千葉雅也やアーヴィン・ゴフマン、松浦弥太郎やくどうれいんなど、とても幅が広い。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどは南へ行き、自分はパッケージプラザへ梱包資材を買いに行く。毎年恒例の鈴木哲生カレンダー用。今年はかなりの数字が描き変わっているそうで楽しみだ。YOMSでまどと合流し、ルヌガンガへ行く。久しぶりに来るといろいろ欲しくなってくる。注文していた鈴木哲生氏の絵本『かんじ』がちょうど届いていたので購入。朝日新聞で最果タヒが書評を書いていた。

開店。品出し、発送準備進める。丗界さん来てくれる。以前、YOMSによく来てくれる丗界さんと趣味の合いそうな高校生の女の子に丗界さんのzineを渡したのだけど、それから少し経って2人は友達になったようで、初めて一緒に来てくれた。うれしい。夜にNURIさんと、一緒に『DOG書会』をやっているけんたろうさんが来店。この日ルクスで行われるSweetieに行くとのこと。朝にPodcastを聞いていたのはたまたまで、このタイミングで来ていただけてうれしい。感想を直接伝えることができた。

閉店後、本の発送。コンビニでミルクティーとチョコラムネを買い、店に戻って帳簿付け。TSUTAYAディスカスで借りたCDをRに焼く。

23時半頃帰宅、シャワー。『かんじ』読み終える。制作には足掛け6年ほどの時間をかけたそうで、濃密な1冊になっている。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』続き読んで寝た。


07日(日)

朝6時半頃に起きてしまい、「尿意の意志の主体は人間と尿のどちらにあるのだろう」などと考えていたら二度寝もできず、そのまま読書。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳み、お弁当の準備。

まどと南へ。『美しい夏・女ともだち』読み終える。

「ところであなたの説では、趣味のいい人間は少数だから、お客の数なんか問題でないんでしょう。いったい、趣味がいいか悪いかは誰が決めるんですか?」「いちばんずるい人間が決めるんだよ」(p332)

100均で収納用品や消耗品を購入し、店に戻る。

開店。品出し、発送準備を進める。この日はBASEでもけっこう品物が売れたし、ほかネット出品していた商品も動いた。哲生君のカレンダーも売れる。20日の土曜日は休みを取る予定で、レンタカーを予約。店頭買取2件。夕方、先日閉業した国分寺の純喫茶ニューアスカのファンの方が来店。Instagramアカウント開設や閉業に際してのお話をいろいろ聞く。家族ぐるみのお付き合いをされているほどの方なので、うちに入荷したニューアスカのマッチラベルは差し上げようかと思っていたけど、お金を出して買わせてくださいということで、お売りする。お客さんにつないでいただいて、品物が持つべき人の元へと渡った実感あり。よかった。この日はネグ君もまた来てくれたり、fragrantのカオリさんが来てくれたり、楽しかった。18時にカレンダーのウェブショップ販売開始。早速動く。この日はけっこう暖かかったし、お客さんも多かった気がする。疲れたけど気持ちの良い日。

閉店後、本の発送。スーパーで飲み物を買い、段ボールをもらう。店に戻り、少しCDR焼く。その後、在庫整理作業。ちょっと片づけるくらいかなと思っていたけど、予想以上に時間がかかった。

台車を押しながら、23時半頃帰宅。疲れた。シャワーを浴びて、田中小実昌『また横道にそれますが』読み始める。善通寺に『こみちゃん』という店名の腰掛があった、との記述が。腰掛というのは非常に席数の限られた小さな居酒屋の、香川特有の俗称だと何かの本に書いてあった(何の本だったか思い出せない)。高松にも、シティホテル向かいの建物に『腰掛 つたや』という看板がまだ残っている。こういうのもいつ取り壊されるかわからないから、写真に撮っておいたほうがいいだろうな。


08日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を準備し、洗濯物を干す。少しだけ読書。

家の近所のマンションにて出張買取。最近に出た&Premiumやクウネルなどライフスタイル雑誌多め。その場で査定してお支払いする。

店まで行き、荷物を降ろしてスーパーで買い物。その後少し片付け。アルバイトN君来て作業開始。

開店。開けてすぐ来られたお客さんが、アート関連や漫画など買ってくださる。「今日はいけそうだ」とだいぶ気が楽になった。在庫整理、アルバイトの人に作業してもらうための本の準備など。その後品出し。ずっと作業していてヘトヘト。

今日は早めに帰って映画を見る。

2025年12月5日金曜日

モノの中(2025年12月04~05日)

 03日(水)夜

閉店後、本の発送。帳簿付けやCDR焼いたりしていたらなんだかんだで時間が過ぎてしまった。

福岡のタイキさんのストーリーで、国分寺の純喫茶ニューアスカが閉店したことを知る。ファンの方が公認で運営しているInstagramアカウントにも閉店とあった。一度行ったのは春ごろか。コントラストの激しい色彩の内装にも関わらず、不思議と居心地が良かった。

帰宅。風呂に入り、入沢康夫『詩の構造についての覚え書』続き読んで寝る。


04日(木)

朝9時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。少し読書。

外出。コーヒーやお菓子を買って店へ。開店。この日はひどく寒く、のろのろ作業。開店の投稿で、以前買い取ったマッチラベルコレクションの中に入っていたニューアスカのラベルをあげてみた。するとそれを見た、香川の純喫茶マニアの方が来店。ファイルをお見せして、喫茶店に関するいろんな話を聞かせていただく。足で稼いだ情報量がすごい。ニューアスカのInstagramを運営されている方ともお知り合いらしく、連絡をとっていただき、その方も今度YOMSに来てくださることになった。楽しみ。いろんなところにすごい情熱を持った方はいるもんだ。そういう方とのご縁を生むのはモノだし、モノの中に潜む物語や文脈に敏感でありたい。日々勉強。この日はあまり品出しはせず、ほぼ来年2月のイベントの告知に関する作業をしていた。夜、タイキさんが来店。9月末に久留米で会ったばかりだから、それほど久しぶりな感じはしない。今回はjawbreakerの来日ライブを見るために福岡から横浜まで行き、さらに横浜から香川までやってきたそう。車で、しかも高速使わずに下道で。タイキさんは基本高速には乗らないそうで、グーグルマップにピンを立てておいたお店や場所などをめぐりながら少しずつ移動している。高速乗ると途中にある面白いものを見逃す、と言っていた。タイキさんのお金やモノ、時間に関する考え方は話していてとても刺激になる。自分がわかった気になっていることの中に本当はまだまだ考えるべきことがあったのではないか、と思い直させてくれる。

閉店後、帳簿付け。この日は受け取った情報量がとても多く、考え事をしていたらいつの間にか23時を過ぎていた。こういう日は意外と売り上げも悪くない。

寒い中帰宅。シャワーを浴びて、『詩の構造』読み終えて寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、ひとつ用事。家に戻り、お弁当を用意してまどと外出。郵便局で本を発送し、南へ行く。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』続き読む。ここ最近小説になぜかのめりこめなかったけど、この日はいけた。ノートにドローイング描く。

開店。最初に雑誌や映画パンフレットの品出しと均一本の補充を進め、それからイベント広報に関する作業。チラシ配布に協力いただける施設が意外と多く、人間捨てたものじゃない、とバカでかい気持ちになる。この日は些末事福田さんとあかねさん、カンデラのあきちゃん、rocksteady平塚さんとporteのみさとさん、BOOK WEEKENDの篠原さん、ネグ君と友人知人がたくさん来てくれて楽しい一日。あきちゃんは売り切れていたドローイングzineを再納品してくれた。なんと、入荷の投稿をする前に3つ売れる。人気すごいな。

今日は帰って映画を見る。

2025年12月3日水曜日

いいもんだ(2025年12月01~03日)

30日(日)

閉店後、本の発送。疲れていたけど、少し休んで帳簿付け。その後絵の続きを23時過ぎまでやる。完成。

帰宅。シャワー。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』読み終えて寝る。


01日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、家賃の振り込み、領収書の入力と整理、洗濯、お弁当の準備。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』少し読み進める。まどの新しい同人誌『採集』が届く。ウェブなどで発表した未単行本化の作品をまとめたもの。今回は300冊印刷していて、まずはYOMS店頭で販売、その後今月14日に行われるZINEフェス大阪と来年2月のコミティアで販売されたのち、YOMSウェブショップで通販という流れ。世界堂のウェブショップで画材を注文。久しぶりにカラーインクを買ってみた。

外出。スーパーでコピー用紙を買って店に行く。開店。発送準備など進める。砂古口さん来て、少しお話。元気の出る言葉をかけていただく。来年のイベントに向け連絡。ことさら出版さん来られる。奈良で出店があったようで、和歌山からフェリーで徳島へ行き、その後香川へとやってきたそう。『採集』をご購入いただいたほか、『Tさんインタビュー』と『十河進氏に訊く』もお渡しする。その後も『採集』への問い合わせが多いので、店頭へ出してみると、早速売れ始めた。まどの編みぐるみも売り切れ。羊雲のちえみさんも一つ買ってくれた。夜、ripple coffeeのマルさん来てくれてお話。今月また「深夜珈琲」をやるとのことで、出店することになりそう。マルさんの考える出店者の組み合わせはいつも面白い。その後入れ替わりな感じで大海さん来て話す。この日はいろんなお客さんが来てくれて楽しかった。

閉店後、帳簿付け。Mississippi RecordsのBandcampでNYPになっているブルースのコンピレーションアルバムをCDRに焼く。その後、作業部屋で絵の改良。加筆して向きを変えて完成。

帰宅。風呂に入って寝る。


02日(火)

朝8時前に起きる。また咳が出る。窓を開けてみると霧がすごい。朝のフェリーは欠航だろう。洗濯物を取り込み、ネジマキネコさんにもらった柿を食べる。

まどと南へ行く。入沢康夫『詩の構造についての覚え書』読み始める。ノートにドローイング。

まどと別れて店へ。Bandcampでウィッシュリストに入れていたNYP音源をCDRに焼いていく作業。昼ご飯は田舎さんでカツ丼(600円)。八百屋で野菜やミカン、焼き芋を買う。焼き芋は胃腸に良い気がする。帰ってまたCDR。

外出、某所で来年のイベントに向け会場を予約するための申請書類提出。無事受領。ナルホドで筆とガッシュを買う。

作業部屋で絵の続きを2時間半ほどやる。CDRに焼いたフィールドレコーディング音源や、OPNなど聴きながら。いい感じ。最近は絵を描く時間が割と取れている。キャンバス1枚完成。

まどと合流し、久しぶりにraiさんで晩ごはん。生春巻き、牛肉焼いたの、ビーフン、ポテト。どれもおいしい。ビール飲む。

帰宅。ロベール・アンリコ『冒険者たち』、曽根中生『色暦女浮世絵師」見る。後者は曽根中生の第1回監督作品。時代劇でロマンポルノだけど、音楽がバッハ。カット割も妙な間合いで、B級ホラーを見ているような感覚に陥る。

2週連続でゆっくりと定休日を過ごすことができて、良かった。最近はあまり県外に出ていないけど、近場で過ごすのもいいもんだ。


03日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて料理。春菊のおひたし、根菜の煮物、ポークジンジャーを作る。ポークジンジャーはまどから教えてもらったレシピを参考にして、玉ねぎをすりおろし、はちみつも入れた。コーヒー飲みつつ、『詩の構造』続き読む。手元に置いて、折に触れて見返したい本。

外出。八百屋でみかん買う。CDRを買いに初めて丸亀町のドン・キホーテに行くが、DVDRとBlu-rayしかなかった。近くの電気店で購入。

開店。発送準備、品出しなど。竹浪音羽さんのドローイング作品集が届く。竹浪さんは初めて会った時から作風がかなり変化して、最近は柔らかな色彩の色鉛筆(おそらく)画。早速ウェブショップに登録し、店頭に出す。ORGASMの遠藤さんより、送ったフリーペーパーの感想が届く。喜んでいただけたようでとてもうれしい。ほか、来年イベントの連絡。今まで自分が関わった企画とは規模が違うので、広報に関してはわからないことだらけ。たくさんの人に来てほしい。

今日はこれから少し絵を描きたい。




2025年11月30日日曜日

ふつうの日記(2025年11月28~30日)

27日(木)夜

閉店後、本を発送。フリーペーパーを印刷しつつブログを更新する。

帰宅、風呂。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』続き読んで寝る。咳がまたぶり返して、起きてしまう。無料公開中の楳図かずお『わたしは真悟』少し読んで寝る。


28日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。まどは10時から早速編集者さんとの打ち合わせ。『わたしは真悟』続き読む。『14歳』よりもだいぶ読みやすく感じる。

外出。ミカン買う。作業部屋からキーホルダー作りに使うパーツを取ってくる。

開店。原マスミさん来てくださる。今年の6月頭にゴールデン街のBILLYというバーで偶然居合わせてショップカードをお渡ししたのだけど、覚えていてくださっていてありがたい。神戸から広島に向かう途中(といっても、高松へ行くのはかなり迂回することになるが)とのことだった。この日は店の作業もいろいろやった。品出しはあまりできず。受託商品関連の連絡。プリンタインクの注文。ORGASM最新号届き、お金を振り込み、火曜に入荷した高松工芸高校美術科の生徒さんたちが作った雑誌『F』と共に品出し。今回のORGASMには『映画をつなげて見るブログ』の川田さん(YOMSの常連でもある)も文章を書いている。十河さんと高縄さん、そしてORGASM遠藤さんにもフリーペーパーを発送。夜は発送準備。

閉店後、本の発送。店に戻って帳簿付け。今後の絵の活動について考えていることを文章にしてみる。

帰宅。シャワー。『わたしは真悟』続き読んで寝る。


29日(土)

朝8時に起きる。空気が乾燥していて起きるとのどが辛い。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。まどと外出。作業部屋に行って絵の続きをやる。

開店。発送準備など進める。一箱入れ替え。来年のイベントに向けてメール連絡など。夜になると疲れてほとんど何もできなかった。『わたしは真悟』読み終える。真悟のロボットゆえのひたむきさが泣ける。こんなに新潟が主要な舞台になっているとは思わなかった。佐渡で人間同士の殺し合いが始まっていた。

閉店後、本を発送してすぐに帰る。風呂。井上梅次『黒蜥蜴』見る。原作江戸川乱歩、主演京マチ子。ミュージカル調(音楽は黛敏郎)でテンポは非常に軽快、乱歩色薄めだけど楽しいエンターテイメント作。

12時頃、早めに寝る。


30日(日)

朝8時に起きる。ご飯を食べながら、勅使川原宏『東京1958』『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』続けて見る。前者は正確には勅使川原の単独作ではなく、羽仁進や荻昌弘らも含むグループで海外の映画祭に向け製作されたもののようだ。フランス語と英語のナレーションをバックに1950年代末の東京をスクラップブック風に、エキゾチシズムをまぶしつつ表現。コンクレート風の音楽が面白い。後者はティンゲリーが南画廊で行った個展を追ったドキュメンタリー。ナレーション原稿は大岡信、音楽は一柳慧。

お弁当の準備、洗濯物の片付け。まどと南に行き、『モノからモノが生まれる』続き読む。ノートにドローイング。100均で消耗品買い足す。

開店。発送準備をしようと思ったらプリンターのインク切れ。注文したインクカートリッジは店でなく家に届いていて、仕方なく発送をあきらめ、品出しや均一本の補充を進める。ネジマキネコさん来られて、BOOK WEEKENDについての話など。この日も夜にひどい疲れ。風邪のせいで体力が落ちているようだ。運動しないと。Photoshopで1枚絵を描いた。

今日はこれからどうしよう。

2025年11月27日木曜日

ゆっくり休日(2025年11月25~27日)

24日(月)夜

閉店後、ブログを更新して帰宅。

ギヨーム・ブラック『リンダとイリナ』見る。40分ほどの短編だけど、2人の女の子の、当人たちにとってはなんてことないのかもしれないけど、シビアな日常に打たれる。あまりにも悲しい。なんとなく『ワンダ』を思い出す。

風呂に入り、布団の中で後藤明生『夢かたり』読み終えて寝る。早朝に目が覚め(風邪をひいていた時、咳でこのくらいの時間目が覚めていたのが癖になっているのだろう)、ペーター・ツムトア『建築を考える』少し読んで寝る。


25日(火)

朝起きて、少しノートにドローイング。今日は定休日、仕事をできるだけやらないようにしようと決める。朝ごはん。まどと南に行き、『建築を考える』読み終える。

建物によって私たちが作り出す意味のつながりは、想起のプロセスを尊重していなければならない。ただし、思い出されたものは、一本の線の終着点のようなものではない、と『見るということ』のなかでジョン・バージャーが述べている。「思い出す行為のなかにはさまざまな可能性が入りこみ、合流している。イメージ、雰囲気、形、言葉、記号、比較などが、そこに至る道を開いていく。歴史的、審美的、機能的、日常的、個人的、感情的といったさまざまな観点から同時に観察できるようになるには、作品を中心として、そのまわりに放射状システムが築かれていなければならない」(p17-18)

まどと別れて、自分はソレイユへ。三宅唱『旅と日々』見る。原作はつげ義春の『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』。河合優実の出ている映画を始めて見たけど、いい感じだ。波が迫ってくるシーンがとても不穏かつ瑞々しい。雪景色を見ると落ち着く。なんだそりゃという感想だけど、和やかな気持ちになった。

うえまつ食堂で中華そば。ミニシアターで映画を見た後、個人経営の食堂にすぐ立ち寄れる幸せを噛み締める。近くの八百屋でみかんと焼き芋を買う。

店へ。みかんと焼き芋を食べ、レジのパソコンで作業。ノートに描いたドローイングを写真に撮り、Photoshopで切り抜いて小さな部品にしていく。こつこつ単純作業。

まどが店にやってきて、一緒に帰る。今日も無印の養生鍋。準備はまどがやってくれることになり、済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』読み始める。ルーマニアや旧ユーゴスラビアの映画についても書かれていて面白い。人間はどんなきっかけで秘めたバイタリティーを発揮するかわからない。ご飯を食べ、風呂に。読書続き。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』も読み始める。


26日(水)

朝8時に起きる。この日は朝ごはんとお弁当の準備をして早めに外出。酒屋でビール、ガソリンスタンドで灯油を買い足す。そろそろストーブの時期だ。体が思うように動く喜び。

開店。この日は発送件数が多かった。受託商品に関する連絡なども。まどかさん来てくれて、映画の話。『旅と日々』のほか、イオセリアーニ、ベルイマンなど。

ju seiの新作アルバム『申』のLPを品出し。アルバムとしては14年ぶり(!)のセカンド。せいさんと淳一郎さんと知り合ってもう長い。結婚記念パーティーでもライブをやってもらった。その時はまさか自分の経営する店でju seiの音源を扱うことになるとは思っていなかった。ライブで聞いたことのあった曲も全く違うアレンジになっていて驚かされる。電子音のテクスチャーも今日的で、淳一郎さんとはそれほど普段音楽の話はしないけれど、いろいろ研究しているんだろうなと思わされた。先が読めない展開にも関わらず、後味はポップとしか言いようがないのはすごい。待った甲斐のあるアルバム。

閉店後、本の発送。『十河進氏に訊く』を印刷しつつ、Photoshop作業続き。Photoshopひと段落ついたので、コラージュも作ってみる。とりあえず1つできた。

帰宅。シャワーを浴び、読書。『千葉ルー』読み終えて寝る。


27日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。まどと南へ行く。ノートにドローイング。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』読み始める。とても面白い。ツムトアの本もだけど、最近は小説よりも建築やデザイン、哲学の本などから強い印象を受けることが多い。論理とひらめきのバランス(←これも適当に書いていますが)がちょうどいいのだろうか。

作業部屋へ行き、一旦完成させてキャンバスを塗りつぶす。

開店。この日は品出しに精を出す。在庫整理、来年のイベント関連の連絡、発送準備なども。ミャンマーの音楽をかけていると、先日ミャンマーへ行っていたというお客さんが声をかけてくれる。以前開催した、村上巨樹さんのミャンマー音楽トークにも来られていたとのこと。やはり政情は未だ不安定のようで、ミャンマーを出たいという人もとても多いそう。そのお客さんは日本語講師になるべく行き来しているそうだ。

本を発送して帰ります。雨が降ってきた。

2025年11月24日月曜日

風邪、10年(2025年11月15~24日)

14日(金)夜

閉店後、本の出荷。帳簿付けをやり、ブログの更新。帰宅。シャワーを浴びて、『ハードスタッフ』12号続きを読んで寝る。

今日みくさんが燦庫で企画した『パーティーガール』上映会に、YOMSで扱っている映画zine”ORGASM”にも寄稿している徳島県阿南市在住の映画フリーク、川田さん(YOMS常連でもある)と一緒に行った。上映開始までの間、そういえば川田さんは小西さんのことを知っているのだろうか?と思い、『ハードスタッフ』を見せると「えっ何これ?めっちゃすごいやん。北島にこんな人いんの?」と言っていた。全然知らなかった様子。こういう瞬間の積み重ねが大事だ。


15日(土)

朝8時に起きる。まどもこの日は早起き。朝ごはんを食べてお弁当の準備。はまぐちさくらこからもらったコーヒー豆を挽き、工藤冬里さんの器で飲む。おいしい。『ハードスタッフ』ようやく読み終える。濃密な記事ばかりで読み応えがあった。昨年小西さんと初めてお会いして『Tさんインタビュー』を渡した時、小西さんはすごい速さで目を通し、「あなたのやっている「これ」に何か名前をつけて、周りの人に広めなさい。同志を増やしなさい。一人でやれることには限界があるから」と、初対面にも関わらず非常に具体的なアドバイスをくださった。

開店。昨日SさんTさんへ送ったPDF、ミスがあったので修正して再送。品出し、発送準備。CDR少し焼いたりもする。

閉店後、本の発送。帳簿付け。キャンバスの続きをやり、帰宅。風呂、寝る。


16日(日)

朝8時に起き、ご飯を食べてお弁当の準備。

外出。この日はSANUKI X GAMEという商店街各所を回遊する形のゲームイベントが行われ、YOMSも会場のひとつになっている。設営があるため早めに店へ。スタッフの方とゲームクリエイターの方が来られて、準備を始める。事前に片付けもしておいたので、それほど時間はかからずに済んだ。

早めの開店。イベントのことも周知が行き届いているからか、さっそくお客さんが来られる。意外だったのは、いつものYOMSのお客さんもけっこうゲームをやっていくことだった。新鮮な気持ちになる。

しかし、13時前頃から体調悪化。熱を測ってみると37.7度。朝もだるかったけど、平熱だったのに。スタッフの方に連絡し、ゲームをルヌガンガのほうに移してもらい、店を閉めさせてもらう。申し訳ないです。

日曜で病院も開いてないし、帰宅。ひたすら寝る。夕ご飯にまどが養生鍋を作ってくれた。


17日(月)

朝8時に起きる。鍋の残りを食べる。熱は平熱まで下がった。

外出。薬局で抗原検査キットを買い、店で試す。陰性。よかった。その後、場所下見。良い具合にいけそう。

帰宅。昼ごはんを食べながら、日本映画NETで配信されている草野なつかさんの『王国(あるいはその家について)』見る。演技/映画のフレームがぐらぐら揺るがされる作品。スクリーンでも見たい。

後藤明生『夢かたり』、レコード・コレクターズ2000年03月号『セルジュ・ゲンスブールと女たち』少しずつ読み、ひたすら寝た。


18~20日(火~木)

ずっと寝ていた。朝は平熱だけどすぐ熱が上がる、その繰り返し。18日にレココレ読み終える。20日にジャック・ベッケル『幸福の設計』、エルンスト・ルビッチ『天使』見る。頭の回転が鈍っているので、わかりやすそうな映画を選んだ。

些末事福田さんより、荻原魚雷さんが高松来てるから一緒に飲みに行かないかとお誘い入るが、行けず。すみません。


21日(金)

朝8時半頃に起きる。平熱、今日はいけそう。少し早めに店に行き、掃除や片付け。ゲームイベントの時にどかした本がそのままになっていて、元に戻す。ずいぶん時間が経ったな。

開店。アルバイトMさん来て支払い。平日にも関わらずお客さんが多くうれしくなる。海外からのお客さんは少ない。風邪で寝込んでいる間に日中関係がいきなり冷え込んでしまった。発送準備進める。YOMSで好評だった山東京伝現代語訳冊子を作った丗界さんが、無事第一志望の大学に合格したと報告しに来てくれる。うれしい。大学は都内中心部で、古本屋にも寄りやすそうだ。ネットで梱包材や灯油タンクを注文する。

閉店後、すぐに帰宅。風呂に入って寝た。夜になると咳が辛い。


22日(土)

朝7時半に起きる。東京から香川に引っ越して10年が経った。今は満身創痍だけど、好きな仕事で何とか生きれてて良かった。運が良かったし、周りの方々に恵まれていたと思う。

ご飯を食べて、咳が辛いのもありまた病院へ行く。ちょっといろいろ思うところあり、もうここへ来るのはやめにしよう、となった。

帰宅、お弁当の用意。後藤明生『夢かたり』続き読む。朝鮮での話が多い。

開店。この日は品出し少しやり、昨日届いた受託商品のお金の振り込み。夜に『十河進氏に訊く』を少しレイアウト調整、BASEにPDFをアップロード。以前よりこの日記に書いていた「TさんSさん対談」とはこれのことで、出版社・玄光社で数々の雑誌の編集に携わり、映画や文学に造詣の深い十河進さんのもとへ、『Tさんインタビュー』のTさんこと高縄洋さんと自分とで話を聞きに行ったもの。十河さんは高松高校で高縄さんの1年先輩、よくお2人で映画や小説についてのお話をされているそうだ。雑誌編集時代の大林宣彦、岡本喜八、加藤泰など映画関係者との思い出もとても興味深い内容。お話を伺ったのは7月末で、だいぶ時間がかかってしまったけど、なんとかまとまって良かった。
(↓こちらでPDFが購入できます)

ちょっと集中しすぎたのか具合が悪くなり、早め(といっても15分程度)に切り上げて帰る。帰宅する頃には、なぜか体調はましになっていた。シャワーを浴びて早めに寝た、気がする。


23日(日)

午前中は少し本を読んだような。あまり覚えていない。まどは昨日こんぴらさんに行って足が痛い様子。

開店。この日は前日の分の帳簿付けをやり、品出しを熱心にやる。来年2月に行うイベントの詳細について諸々連絡など。みくさん来てくれて、こないだ行ったという金沢の感想など聞く。鈴木大拙館良かったらしい。金沢おでんもおいしそう。weave来月の上映会のチラシをお預かりする。夜、栗金商店の2人来る。堀金君と映画の話など。堀金君はInternational AnthemよりリリースされるJeff Parker(TortoiseやIsotope 217の方)のremix LPに曲が収録されることになったそうで、大変めでたい。すごいことだ。

閉店後、本を発送して帰宅。『夢かたり』続き読んで寝る。


24日(月・祝)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べながら、ギヨーム・ブラック『宝島』見る。堀金君から「アマプラに入ってるのもうすぐで見れなくなりますよ」と教えてもらったのだった。限られた範囲の舞台で、ゆったりとした時間の中でたわむれる人もいれば、生活の苦しさも吐露する人もいる。様々なルーツを持つ人々が行き交う時間や空間の推移を見せていく。素晴らしかった。洗濯、掃除。

開店。BASEでもブラックフライデーの何か(よくわかっていない)が始まっていて、ウェブショップの商品が売れている。品出し、昨日の分の帳簿付けなど進める。この日は丸亀の大竹伸朗展が最終日。徳島からハードスタッフ小西さんやソラリスの瀬尾さん、愛媛から髙本さんが来てくれる。丸亀から割と離れているというのについでに寄ってくださるのはありがたいことだ。小西さんに『十河進氏に訊く』を渡すことができた。来年2月のイベントに関してもアドバイスをいただく。

明日はゆっくりできそう。風邪では寝ててもゆっくりできたとは言えない。

2025年11月14日金曜日

動き始める(2025年11月11~14日)

10日(月)夜

閉店後、スーパーに寄って帰宅。風呂に入り、ビール飲みながらフェデリコ・フェリーニ『アマルコルド』見る。名作とされているものでも見ていないものがたくさんある。


11日(火)

朝8時半頃に起きる。定休日。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレ。

1人で南へ行き、読書。ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み終える。まどが合流したタイミングでおかわりし、雑誌『ハードスタッフ』12号読み始める。『ハードスタッフ』は徳島県北島町在住の小西昌幸さんが制作されていて、この号は関西のパンクシーンで大きな役割を果たした林直人の追悼号。長い交流の年月と資料の蓄積の成果が凝縮されている。

まどと『おなじみ』に行くが、臨時休業。チャローさんでエビと卵のカレーを食べる。まどとお互いに進めている原稿を見せ合う。良い時間。

アルバイトMさんがやっている小さな古書店『カクエキテイシャ』に行く。単身用のワンルームアパートだけど、不動産屋さんと大家さんと交渉して、古物商登録と商品の販売とともに問題なくやれているそうだ。まどはみんぱくの広報誌を数冊購入。自分は治水関係の遺構をまとめた本を買った。

まどは綾川のイオンまで『もののけ姫』を見に行き、自分は店へ。Bandcampで無料ダウンロードできる音源をCDRに焼く。インダストリアル系の音。

作業部屋で絵の続き。偶然、小西昌幸さんから電話。偶然とは言っても、実は小西さんとは来年少し協働して進める予定のことがあり、自分も改めて連絡を取ろうかと思っていたところだったのだ。絵は途中までは全然うまくいかず、むしろ後退していたけど、粘り強くやっていたら良いふうに転がってきた。

スーパーに寄って帰宅。この日の晩ごはんは鍋、具材を切ってまどの帰りを待つ。先週は無印の『辛い養生鍋』を作って、今回はふつうの『養生鍋』。辛いほうが好きかもしれない。途中で豆板醤を入れた。

洗い物をして、ピエトロ・ジェルミ『刑事』見る。クライマックスで犯人側の人間の泥臭さ、どうしようもない人間の悲哀が解き明かされる。ためにためてからの展開が気持ちよい。序盤の階段を活かした構図も良い。

風呂に入り、『ハードスタッフ』続き読んで寝る。


12日(水)

朝8時半に起きる。空が曇っていて暗い。洗濯物を中に入れておく。朝ごはんを食べ、まどとまた南へ。『ハードスタッフ』続き。林直人追悼特集に次いで収録された、印刷やタイポグラフィに関する鼎談も非常に面白い。

開店。TOKYO ART BOOK FAIRのチラシとインビテーション届く。東さんありがとうございます。自分は現地には行けないので、インビテーションは香川から行く予定の人がいたらあげようかと思う。大阪・LVDB BOOKSの上林さん来てくれる。上林さんは今までいろんな場所で居合わせたことはあったけど、お話するのは初めて。この日は丸亀に泊まるそうで、これから競艇に行くと言っていた。競艇場は西日本に多いそうだ。発送準備など進める。夕方には横須賀から朝田翔一郎さんとえりかさん来てくれる。2人とも店をすごくほめてくれて、とてもうれしい気持ちになる。神戸のADAMAY Publishingに追加納品をお願いしていた”FANDOM MOVIE NOTES"を品出し。自分も1本映画についての文章を書かせてもらった。店頭買取1件。

閉店後、帳簿付けをして早めに帰る。昼過ぎあまり体調が良くなかった。ホットレモンを飲んで早めに寝た。


13日(木)

体調回復。朝ごはんを食べ、まどに髪を切ってもらう。シャワー。お弁当の準備。

まどの『怪獣を解剖する』上下巻の6刷が決定。めでたい。コミックビーム30周年記念企画でも対象作品となり、全国の一部書店で購入すると単行本カバーのイラストを素材にしたステッカーが特典としてついてくるそうだ。

開店。店頭買取1件。2月の件、日にちが決定。早速関係する方々へと連絡。今まで自分の関わったどの企画とも違う雰囲気のものになりそう。緊張するけど楽しみ。夕方からは対談のillustrator原稿作り。はまぐちさくらこが来て、久々にいろいろ話す。善通寺でグループ展とライブペイントがあるらしい。自分の今後の活動に関するアイディアを話したら面白がってくれて、うれしかった。原稿作業は細かい調整が必要で難しいけど、かなり進んだ。9割5分完成。閉店時間を過ぎてからも原稿。21時以降に来てくれたお客さん、たくさん買ってくれてありがたかった。今まで惰性で終えていなかったスマホのタッチ決済の設定をする。あっけないほど簡単に支払処理が完了。

24時前に帰宅。まどが奥田さんとメグさんと作業通話していて楽しそうだ。シャワー浴びて、『ハードスタッフ』少し読んで寝る。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。まどと南に入り、読書。『ハードスタッフ』続き。小西さんは安東ウメ子と共に伊福部昭記念碑を訪れたことがあるらしい。いろんな瞬間に立ち会っている。作業部屋へ行き、絵の続き。もう少しで完成しそうだ。

開店。以前出張買取でお伺いした分の支払い。在庫整理作業をする。少しだけ品出し。徳島の川田さん来て、いろいろ話す。まだここには書けないが、次の号が楽しみになった。

まどに店番を代わってもらい、川田さんと燦庫へweaveの上映会に行く。『パーティーガール』4Kレストア。Pal JoeyやDeee-Lite、Ultra Nateなどのキックがゴンゴン鳴る90年代前半のNYハウスがたくさんかかってて楽しかったし、普段自分が見る映画とも毛色の違うのが見れて良い機会になった。川田さんは自分の趣味にもろにはまる作品だったようだ。

川田さんと店に戻り、交代してさらにいろいろ話す。ネグ君来て、こないだ山口県の萩まで旅行に行ってたようなのでその話など聞く。配布されていたというマップを見せてもらったけど、歴史のある場所が多く残っているようだ。夜には堀金君と平尾君が来て、また話す。原稿作業続きをやり、SさんTさんへPDFを送る。2月の件についてもいろいろメール。だんだんと忙しくなってきた。

今日はもう帰ります。

2025年11月10日月曜日

流れにまかせて(2025年11月09~10日)

08日(土)夜

閉店後、本を発送。SさんTさんの対談記事の編集をやる。途中からかなり話題がいろんな方向へ飛んでいるので、まとめるのが難しい。さきいかをつまみにワンカップ大関飲む。うまい。帰宅。シャワー浴びて寝る。


09日(日)

朝9時前に起きる。また寝坊。外は雨、洗濯物が濡れた。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。コーヒー飲みながら少しだけガストン・バシュラール『空間の詩学』続き読む。筋トレ。店へ行き、在庫整理やる。

開店。この日は品出しをしつつ、CDRを焼いたりする。夜は対談記事の編集続き。とりあえずまとまり、お2人へ送る。OK出れば次はデータ作成。昨日も来た韓国の全州からのお客さん、2冊買ってくれる。大学で現代美術を学んでいたそうで、新潟にも越後妻有トリエンナーレを見に行ったことがあるらしい。左腕に大きな虎のタトゥーが入っている。韓国には高松みたいにこんなたくさん本屋さんはないですよ、古本屋は特に少ないです、みんなネットで買ってますね、と言っていた(日本語が上手だった)。楽しくお話できてうれしい。一日雨が降りそうで降らない微妙な天気だったけど、売り上げはなんとかなった。

最近は浅田さんからの紹介でoar press、ヒマさんからの紹介でDOOKSと、店でアート関係の発行物を扱うことが増えている。自分は以前から変わらず絵を少しずつ描いてはいるものの、活動は現代美術のフィールドからどんどん遠ざかっていく気がしてならない。しかしあまり自分はこうだと決めつけず、流れにまかせていこうと思う。

閉店後、本の発送と帳簿付け。作業部屋で絵の続き。歌謡曲のシングル盤をゆっくり聴いたりもする。良い時間。あさっての定休日は集中して絵が描けそうだ。

ルクスに柿を差し入れして帰宅。疲れてそのまま寝てしまった。


10日(月)

朝8時に起きる。やっぱりこの時間くらいには起きたい。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。筋トレ。

南へ行く。まどはこの日にネーム?を提出しなければいけないようで忙しそう。『空間の詩学』続き読み、児島青『本なら売るほど』2巻読み終える。主人公の古書店主よりも、古書店に来るお客さんの人間ドラマに中心が移ってきているようだ。

作業部屋へ。絵の続き。民謡のレコードなど少し聞く。徳島のAVスポットフジで買った祖谷の民謡のレコードはとても素朴で良い(片面は現代的なアレンジの新民謡だけど)。

開店。品出しを進めつつ、CDR焼く。ヒマさん来てくれて、お互いの近況を赴くままに話す。ヒマさんとゆっくり話すのもだいぶ久しぶりで、とても良い時間になった。年内は韓国と東京のアートブックフェアに出店されるそうで、相変わらず忙しそうだ。佐賀の波佐見焼の話を聞く。調べてみると北欧ぽいかわいいデザインのものも多い。昨日送った対談テキスト、お2人からOK出る。なんとかまとまりそうで良かった。今週中くらいにデータ完成を目指したい。以前選書のご依頼をいただいた、大阪の古川さんとやり取り。バタバタしていて返信が遅くなってしまい、申し訳なかった。早速お振込みいただき、明日あさってあたりに発送する予定。

東京からやってきた澤田詩音さんから、フリーペーパー?『幽霊通信』をいただく。澤田さんは『幽霊部員』という不定形のアートコレクティブ?をやっていて、今回は高松に住む大川原さんが参加するユニット『ぼくらとみんなは生きている』のパフォーマンスが週末行われた関係で香川へと来ていた。幽霊部員の活動は以前からSNSで見て気になっていたのでうれしい。

今日はもう帰って、映画見ます。

2025年11月8日土曜日

終わってない(2025年11月06~08日)

05日(水)夜

閉店後、本を発送してルクスに行く。大三君と宮脇さんがいた。宮脇さんが「明日も瀬戸芸関係で朝6時半から撮影だ」と言うので「瀬戸芸って、終わってからも忙しいんですね」と言うと、「いやまだ終わってないよ」と言われる。こないだの三連休で終わったと思っていたけど、今週末9日が最終日だったようだ。自分の意識の低さに呆れる。前回の日記の3日の部分で「瀬戸芸2025もこの日で終了」と書いてしまったけど、戒めとしてこのまま残すことにする。勝手に終わらすな。大三君から、こないだ長崎の五島列島に行ってきた話を聞く。隠れキリシタンに関する調査のようで、特にコーディネーターの人もいない単独行動だったそう。神戸にSkllirexが来るようで、宮脇さんやまいちゃんが行くらしい。

帰宅。シャワーを浴び、田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読んで寝る。


06日(木)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯。お弁当の準備。この日は筋トレできず。外出、レターパック買う。南へ。田中英光読み終える。郵便局で本の発送。

日本映画ネットで明日から草野なつかさんの『王国(あるいはその家について)』が配信開始になるようだ。以前からどうにかして見れないものかと思っていた映画なのでとてもうれしい。タイミングが合いさえすれば、できるだけスクリーンで見たいけど。

開店。品出しなど進める。最初はまずまず調子良かったが、なんだか夕方くらいから気分がだれ始める。次にやるべき作業がすぐイメージできずに時間が過ぎてしまった。元ten to senの杉浦さんから、雑誌や本の寄付をいただく。ありがたい。次の転居先も決まったそうで、少しお話した。ほか店頭買取2件。

スーパーに寄って帰宅。TSUTAYAディスカスで借りたCDやDVDが届いていた。早速、ジョン・フォード『捜索者』見る。景色も登場人物も雄大。シャワーを浴びて、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み進めて寝る。


07日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてひとつ用事。読書続き。ヨーグルト、柿食べる。お弁当の用意をして作業部屋へ。少しキャンバスの続き。ノートに描いたドローイングから形を引っ張ってきて、キャンバスに描いてみる。それまで描いた絵を気にせずに形を置いて、バランスを崩すきっかけを作る。

開店。品出し、均一本の補充など。店頭買取1件。この日は借りたCDを焼いたりもした。なんかあっという間に終わった。

12月9日に、また2時間ルクスで選曲させてもらうことにした。どんなのをかけようか。以前ハップさんとやった時のとか、BOOK WEEKENDでやった時のとかも混ぜたい。

閉店後、本を出荷し、スーパーでお酒を買って作業部屋で読書。塔和子『今日という木を』読み終え、『空間の詩学』続き読む。帰宅、シャワー浴びて寝る。


08日(土)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはん食べながらフィリップ・ガレル『内なる傷跡』見る。ニコ主演。神話的なモチーフが行き交う作品で、納豆ご飯を食べてはいるけどおごそかな気分になる。洗濯、お弁当準備。柿食べる。店に行き、買い取った本の整理。

開店。この日は店頭買取2件。どちらもかなりありがたい内容。早速品出しを進めていく。合間にCDRを焼いた。夜に頭痛。明日は雨の予報。なんだか熱燗を飲みたい気分になってくる。

2月に予定している件が少し動く。来年はかなり忙しくなりそうだ。

今日はこれからSさんTさん対談の詰め作業。

2025年11月5日水曜日

冬に向かって(2025年11月03~05日)

02日(日)夜

閉店後、帳簿付けをやり、音楽をいろいろ聴く。23時前に帰宅。シャワーを浴びて、はちみつヨーグルトを食べる。うまい。田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読み、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み始める。

「ことばを予知しがたくすることは自由をまなびとることではないか。」(『空間の詩学』p24)


03日(月・祝)

朝8時半に起きる。また寝坊気味になってきた。朝ごはんを食べ、洗濯物を干し、お弁当の準備。外は晴れているが風が強い。コルトレーン聴く。コーヒー飲みながら田中英光続き読む。筋トレ。外出。店に行く途中もコルトレーンの『アセンション』を聴いた。青空の下で聴くと気持ちがいい。

開店。この日は3連休最終日、瀬戸芸2025もこの日で終了。品出しなど進める。辻さんが来て、TAKAMATSU ZINEの追加分を納品してくれる。半空の岡田さん久しぶりに来てくれて、そのすぐ後、半空でも働いている外海書房の中川さんが来た。夜は税務署に提出する書類の準備。そんなに頻繁にやるものでもないので、いつもやり方を忘れている。払った給料をとりあえずまとめた。

閉店後、本を発送し、スーパーでビールを買う。作業部屋で飲みながらKim Longinotto & Jano Williams "Eat The Kimono"見る。1989年に製作された花柳幻舟のドキュメンタリー。花柳の「着物に食われるんではなく、着物を食ってしまわなければいけない」という発言(タイトルにもこれが反映されている)が印象的。秋田の山奥の温泉地での興行シーンも良い。スタッフのTシャツが白地に赤のバックプリントのみなのが熱い。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、本を読んで寝る。


04日(火)

朝8時に起きる。久しぶりに用事らしい用事のない定休日でわくわくする。天気も良い。朝ごはんを食べ、筋トレ。まどと南へ行く。田中英光続き読む。昼ごはんはそば。自分はおいなりさんも食べる。ちょっと足りなかったので、後でアップルパイをおやつに食べた。

午後は7月末に録音して半分ほどが完了していた文字起こし作業の続き。集中してやれるのも久しぶり、しかしもう1日くらいかかるだろう…と思ってたら、意外と早く進み、完了してしまった。ものすごい解放感。

無印やスーパーで買い物をして帰る。料理。無印で買った『辛い養生鍋』という鍋つゆを使い、今シーズン初めての鍋を用意。この鍋つゆは漫画家/イラストレーターのコルシカさんがinstagramのストーリーに載せていて知った。本当は辛くないやつなのだけど、この日行った無印には辛いほうしかなかった。しかしこちらで正解。とてもおいしい。食べた後にさらに中華麺を入れてみたら、かなりいけた。お腹いっぱい食べた。

川島雄三『しとやかな獣(けだもの)』見る。脚本は新藤兼人。ポスターを見ると若尾文子と船越英二が大きく写っているが、伊藤雄之助と山岡久乃のテンポの良さと巧さが印象に残った。鈴木清順を思わせるような演出(そばをすする夫婦とゴーゴーダンスを踊るきょうだい、風に揺れるカーテン)も出てくるがこちらは1962年。登場人物のほとんど全員が悪人。様々な角度からバチバチに決まる構図、かっこいい。最初から最後までまったく後味の良くない話のはずなのに、引きこまれてしまう。

風呂に入って2本目、神代辰巳『かぶりつき人生』見る。1968年製作、原作は田中小実昌(ストリップ劇場の客として出演もしている)。こちらも、モラルやら何かが欠落している人物が多数登場。少し間延びした場面に流れる情緒的な空気にらしさを感じる。主題歌?の『男は男、女は女、みんなはみんな~』と歌っている曲はなんなのだろう。調べたけどレコードなどにはなっていないようだ。しかし劇場のシーンで流れるマンボは、中原昌也監修の邦画劇判コンピレーションアルバム『スクリーミング ア ゴーゴー』に収録されているようで、TSUTAYAディスカスでレンタルしてみる。このコンピには以前見て好きだった西村昭五郎『残酷おんな情死』や、『女囚さそり』シリーズの音楽も入っている。

文字起こし作業が終わり少し時間ができそうなので、映画DVDもレンタルして1時前に寝る。


05日(水)

朝8時に起きる。味噌汁を作り、昨日の鍋の残りをおかずにして朝ごはん。料理。卵焼き、小松菜お浸し、もやしとにんじんのナムル、豚の生姜焼きを作る。ヨーグルトを食べ、コーヒーを飲む。読書。昨日見た映画2本といい、田中英光といい、なんだかうらぶれている。冬に向かっている感じがする。

ここ最近ロマンポルノを積極的に見ているし、ストリップ劇場にも行ってるし、自分は普通のスケベな中年なんじゃないか、という気がしてきた。「いやこれは芸術だから」と弁解したところで野暮になるだけだ。そこがいいんだけど。

開店。昨日文字起こしした文章を一通り見直し、細かいところを修正。SさんとTさんのお2人へデータを送る。今年中には紙に起こしたい。発送がかなり溜まっていて、もりもりと進める。店頭買取は3件。Iさんが来られ、おととい戦前に発行された俳句の雑誌を処分したとのこと。買い取らせてほしかったが間に合わなかったか。家仕舞いや大掃除の時など、本が出てきた時にすぐ思い出してもらえるよう、もっと働きかけていかないと。

今日はこれから音楽を聴くか、絵を描くかする。

2025年11月2日日曜日

きちんと(2025年10月31日~11月02日)

30日(木)夜

スーパーに寄って早めに帰宅。まどは漫画家の友達と作業通話中。ビールを飲みながら読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み終える。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』続き少し読み、寝る。


31日(金)

二度寝したら、いつの間にか10時。外は雨が降っている。まどは10時に編集者の方と打ち合わせの約束をしていたようで、洗濯物を取り込んで通話を始めていた。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。着替えて出ようとしたら、濡れた洗濯物から水がしたたっている。慌てて拭いたり絞ったり。外出。口座にお金を入れようとしたら、キャッシュカードなかなか読み込まず。どうもうまいこといかない。なんとか開店時間には間に合った。

開店。品出し、受託商品に関するメールなど。夕方ごろから雨は止み、お客さんも若干増えた。雨降りの一日だったけど売れてなくはなかった。

閉店。外に出るとハロウィンでコスプレ、ナンパ、見物、などしている若者が多く賑やか。ルクスで行われているリスニングイベントへ行く。現代音楽、電子音楽を中心に解説を交えながらいろいろ聞いていく。名前は知っていた音楽家のあまり知らなかった側面も解説で初めて知ったりできて、良い機会になった。

本を発送して帰る。今年夏に出雲の山中で記憶喪失の状態で目が覚めたというモヒカン姿の男性、ブログに経過を記録していたようで、読んでみる。一万円札が高いお札だというのは覚えていたとか、不意に以前見た景色がフラッシュバックしたりなど、記憶の欠落や再生に関する箇所がやはり印象的。

シャワーを浴びて、『カストリ雑誌』少し読み進めて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。最近寝坊ばかりだったけど、この日はいつもの時間に起きれた。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどと南へ。読書続き、ノートにドローイング。失敗しても、Photoshopで切り抜いてフリーペーパー用の素材に活用できると思えば気楽だ。まめに作りたい。

まどと別れ、酒屋へ飲み物の買い出しに行く。その後作業部屋の整理。思ったよりもスムーズに終えられて良かった。この日はアルバイトN君が来て作業。

開店。この日は店頭買取1件。品出し、均一本補充、発送準備。DOOKSより発行された平山昌尚さんの新刊作品集を出す。"For my child"という、子供とのやり取りから生まれた本を出版していくシリーズのうちの1冊のようだ。

閉店後、帳簿付け。スーパーで安くなっていた乳酸菌飲料とおまんじゅうを買って、店に戻り食べる。先月分の領収書を弥生へ打ち込む。なんだか気分が悪く、少し吐き気もする。午前中に南で買った深入りの珈琲豆の匂いがずっとしていて、酔ってしまったのかもしれない。

帰宅。シャワーを浴びて、本を読んで寝た。


02日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干し、お弁当の準備。ラジオ体操と腕立てやる。最近さぼっていたら、さすがに体がなまった。

まどと外出し、南へ。『カストリ雑誌』読み終える。著者は高知出身の方。田中英光についてけっこう書かれていたので、講談社文芸文庫の『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』を読み始める。

開店。この日は品出し、発送準備など。福岡県の方から通販の依頼あり、梱包する。なんかあっという間に時間が過ぎた一日。DOOKS発行のSHOKKIさんの作品集を出す。SHOKKIさんの作品集は以前にも扱いたいと思ったことがあり、岡山でギャラリーOFをやっている行司君経由でSHOKKIの藤井さんから取り扱いに関するメールをいただいた。しかし、その時は扱うか決めかねて返信をしそびれてしまい、そのままずるずると時間が経ってしまったのだった。今回平山昌尚さん経由でDOOKSと連絡を取り、SHOKKIさんの作品集も扱わせていただくことになって、改めて藤井さんにメールでお詫びとご挨拶をしたのだった。こういうことはきちんとしなければいけない。

戦前は夜店でもSP盤のレコードが売られていたそうで、しかも売られていたのは有名な歌手や曲に名前を似せたレコードだったりもしたようだ。それらをまとめた『夜店レコード』というコンピレーションCDもある。とても気になる。

今日はこれからどうしよう。明日は瀬戸芸秋会期最終日。

2025年10月30日木曜日

寒い(2025年10月28~30日)

27日(月)夜

閉店後、フリーペーパーの増刷作業。印刷すぐ終わる。サウナに行く。60分コースでさっさと出たけど、かなり効いた。コンビニでビールを買い、飲みながら小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み進める。

帰宅。ビックコミックのサイト『ビッコミ』で72時間限定無料公開されている、楳図かずお『14歳』を読み始める。面白くて眠れない。しかし260話もある。果たして3日間のうちに読み終えられるのだろうか。


28日(火)

朝8時頃に起きる。まどと南へ。フリーペーパーを製本し、『14歳』続き読む。1990~1995年に描かれた作品。荒唐無稽なようで、培養肉や政府による情報統制など、現代的な話題も盛り込まれていて惹きこまれる。

11時前に店に行き、少し作業。浅沼弥沙さんと、浅沼さんの友人のエミルさんがやってくる。この日は2人とうどんを食べたり、県庁を見たり、いろんなお店をまわった。ついでと言ってはなんだけれど、堀金君と来年に向けてのことを少し話したり、平塚さんに深夜珈琲の時のお礼を言えたりできて良かった。浅沼さんはサバサバした人で、一緒にいて楽だなと感じる。エミルさんとは英語で本当に少しの会話しかできなかったけれど、けっこう話しかけてくれてうれしかった。来年は信楽に滞在して陶芸作品に取り組むそうだ。

店に行き、作業しようか絵を描こうかと迷い、結局『14歳』を読む。今までじゅうよんさいと読んでいたけどフォーティーンが正解のようだ。まどと合流し、よって屋に行く。骨付鳥、すだち餃子、肉豆富など食べた。お腹いっぱいになったけど、ハッピーアワーの早い時間帯に行ったおかげで安く済んだ。まどは甘いものが食べたくなったようで、また半空へ行き、ケーキと飲み物を楽しみながら『14歳』と『最後の講義』(よく考えたらすごい組み合わせだ。テンションはかなり違うけど、いつ果てるともなく続いていく感じは少し似ている)を読み進めた。

帰って、疲れ果ててすぐに寝た。


29日(水)

朝9時に起きる。11時間くらい寝た。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳む。実家から柿や野菜など届く。コーヒーを淹れて飲む。

外出。100均にCDRを入れる不織布ケースを買いに行くが、どうやら値上がりが決まったようで在庫切れの状態だった。仕方なくネットで注文。

開店。平日の割にはお客さんが来た。動物に詳しいM君がやってきて、熊の話をする。oar pressの見目さん、アーティストの守屋さん来られる。尾道に用事があったそうで、高松にも寄ってくださったようだ(と言っても、かなり距離があるけど)。守屋さんは展覧会をするたびに冊子を作られているらしい。見目さんは話を積極的に聞いてくださるので、ちょっと調子に乗ってしゃべりすぎてしまったかも。もっとゆっくり話す癖を身に付けたい。店頭買取2件。うち1件は手に入りにくいアート関係の本が多く、大変ありがたい。出版社DOOKSから、注文していた冊子が届く。11/1発売の平山昌尚さんの冊子のほか、SHOKKIさんやqpさんの作品集も。

閉店後、なんとなくダラダラしてしまい、23時頃まで店にいてしまう。帰宅、『14歳』読み終え、風呂に入って寝た。

沖縄へチェルフィッチュの公演を見に行き、会場は体育館の2階席のようなところで大変狭く、人がいっぱいで何も見れなかった、という夢を見た。外はそれほど暖かくもなかった。


30日(木)

朝8時半に起きる。急に寒くなって眠りがち。朝ごはん。洗濯物干す。実家から送られてきた柿を食べてその後コーヒーを飲んだら、柿渋が口の中で固まってえらいことになった。

作業部屋で絵の続きをやる。進めていた絵をほぼ塗りつぶし、壊す。このままだといつもの感じに落ち着いてしまいそうだけど、どうしようか。

開店。寒いとなんだか体が動かない。10月の頭と末でこんなに違うとは。インフルエンザも流行り始めているようだ。少し品出し、発送準備。瀬戸芸も今週末の3連休で終わり。ちゃゆう君来てくれて少し話す。良い話ができた気がする。

今日は早めに帰るかも。

2025年10月27日月曜日

概念と空間(2025年10月24~27日)

23日(木)夜

少し残業して、本を発送し帰宅。洗い物などやり、朝倉圭一『わからないままの民藝』読み終える。風呂。

寒いので厚めの冬用かけ布団を敷くが、暑い。夜中それをはねのけると今度は寒い。これでは風邪をひいてしまう。


24日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備、洗濯物の片付け。外は晴れている。山登りに行きたい。

外出、店に行き買い取った本の整理。なんとか片付いたけど、どんどん出して売らないと。

開店。品出し、均一本補充。明日アルバイトMさんが来てくれる予定なので、ネット出品用の本の準備もする。最近は夜のほうがお客さんが多い。観光客が多いということだろうか。夜に十河さん寄ってくれる。あれの作業がまだ進んでいない、お詫びする。田久保英夫の小説の面白さは主語がないところとのこと。1冊何か読んでみようか。

閉店後、疲れて早めに帰る。シャワー。ビール飲みながら読書。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』読み始める。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』も読み進める。1時過ぎに寝る。


25日(土)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯物を干す。お弁当の用意。instgramに、気になったことを文章でまとめる。以下がその文章。

+ + + 

最近立て続けに2回、「このお店にある本て、全部同じ値段なんですか?」と聞かれた。
そのうち1回は、「裏表紙めくったところに値段がありますよ」と答えると、確認したのち「この辺の洋書は同じ値段なんですか?」と、また同じような質問をされた。
古本屋によっぽど馴染みがないのか(2人ともそれなりに年配の方だったけど)…、表の均一棚には「¥100」て書いてあるから、店の中の本も均一価格だと思ったのか。なぜそう思ったのかが気になってる。
以前は「このお店にある本て売ってるんですか?」と聞かれることも多かった。

こないだXで「最近花屋というものがあることがわかった。いや、前々からあったんだけど、自分の頭の中にある花屋という概念と、実在する花屋がやっと最近になって結びついた」みたいなことを書いてた人がいて、それに近いのかもしれない。
「同じ値段なんですか」「売ってるんですか」と聞いている人は、古本屋という概念がまだ自分の中ではっきり形作られていないか、古本屋という概念がYOMSの空間と結びついていない。何かわからないことがあれば聞いてくれればいいから、別にいいんだけど。
入口に「古本」と書かれていて、誰でも入ってよくて、壁が本でいっぱいでも伝わらないこともある。
なんかすごい。逆に、ここに何かがあるような気もする。「ひとん家みたいな店」の「ひとん家性」とか…。

+ + + 

カフェオレ飲みながら『カストリ雑誌』続き読む。

作業部屋へ行き、絵の続き。あまりうまくいかず。

開店。品出しを続ける。棚に隙間が開いては焦って補充を繰り返す毎日だけど、隙間の埋まった瞬間はいつも良い気分になる。徳島から『ハードスタッフ』発行人の小西昌幸さん来店。いろいろお話し、来年ちょっと連携を取ることになりそう。今まで自分が関わったイベントとは規模の異なる催しになりそうだ。しかし、世代の違う方とこうして志を分かち合うのはとてもやりがいを感じる。

閉店後、この日もビールを飲みつつ、レジで音楽をいろいろ聴く。最近音楽を聴くのがサブスクからCD中心になった。聴き方が変わると聴く音楽も変わる。今年は中南米やアフリカの音楽をよく聴いている。

帰宅、シャワー浴びて寝る。


26日(日)

この日はマド先生の誕生日。

朝8時頃に起きる。まどが作ってくれていた味噌汁を飲み、外出。南へ行く。案の定混雑していたけれど、少し待ったら入れた。『最後の講義』読み進める。作家遍歴シリーズの1冊目にあたる『黄金の女達』と比べると、作者の筆がのってきているような気がする。それまで既に800ページほどが経過しているけど。

ルヌガンガへ行き、誕生日プレゼントの本を買う。購入した4冊のうち、レーモン・クノー『文体練習』は自分がおすすめした。以前購入して持っていたけど、東京で火事に遭ってだめになってしまった。また読み返したい。

開店。この日も一生懸命品出し。方々へ連絡も。店頭買取1件。あまり入って来ないであろう建築関係の本がまとまって入荷し、かなりうれしかった。

閉店後、まどと待ち合わせて半空へ行く。最近できたという別室に通してもらう。内装はイドカフェの市原さんがやったらしい。ハーブカクテルやケーキをいただく、どれもおいしい。最近発行が始まった半空新聞、暖君の文章が面白い。半空はだいぶ長いことやっているけど、いろいろ変化もしていて楽しい。YOMSも少しずつ変化していきたいなと思う。


27日(月)

朝9時に起きる。高松を散歩する夢を見ていた。頼酒店が(夢の中で)閉店していてショックを受ける。久しぶりに行かなければと思う。最近県外へ出ることが多いけど、夢の中では時々、香川のどこかの町が形を変えて登場する。観音寺の、私鉄とJRが交差するレンガ造りの高架下の雰囲気は良かった(実際にはそんな場所はありません)。

朝ごはんを食べ、コーヒーを飲みながら『最後の講義』読み進める。外出。作業部屋の片付けを少しやる。

開店。この日はなんだか体が疲れてだるく、ずっとへとへとだった。美容師のりんさんが今度やるアクセサリーの展示会のフライヤーを持ってきてくれた。りんさんは先日直島で行われた音楽イベントの企画にも関わっていて、そちらはとても盛況だったようだ。夕方ごろにサンリンシャ蓮井さん来てくれて、久しぶりに話す。共通の知り合いを取っ掛かりに最近の町の出来事について話そうとするが、ぱっとその知り合いが頭に浮かんでこない自分に気が付く。そういえば蓮井さんが高松から神戸に引っ越してからも、かなりの時間が経っているな。夜、なんとなくジャワのガムランを聞いてみる。なんとなく今までありきたりなイメージで理解した気になっていたけど、いろいろ聞いてみると節回しやリズムのバリエーションが豊富にあって面白い。

非常に疲れたので、これからサウナに行こうと思う。明日は東京から友人の浅沼さんが来て、一緒に街をまわる予定。

2025年10月23日木曜日

出張買取(2025年10月21~23日)

20日(月)夜

閉店後、本を発送してビールを買って帰る。お客さんのKさんからYouTubeで無料で見れると教えてもらった、森一生『ある殺し屋』見る。市川雷蔵が殺し屋役で主演している現代劇。脚本に増村保造が参加。ストーリーは簡潔だけど、物語の時間軸のはじまりの部分と途中からの部分を切り替えつつ見せていく手法(こういうの、何か適切な用語があるんでしょうか)が面白く、引き込まれる。

シャワーを浴びて早めに寝る。


21日(火)

朝7時半に起きる。ごはん。まどは福山の鞆の浦に行くらしい。昨日決めたようだ。以前は旅の予定を決めるのが苦手な印象があったけれど、最近は自分よりまどのほうが一人旅に出かける機会が増えている。

外出。レンタカーを借りて出発。この日は出張買取2件(いずれも量はそれほど多くないはず)、下見1件。まずは1件目の高松町のお宅へ。郷土関連、いけばななど多め。4箱ほどに収まる。

琴平に向かう。極楽孔雀でカレーを食べたいと思っていたけど、時間が厳しそう。岡本町の桑島製麺所といううどん屋さんで、天ぷらうどんといなり寿司を食べる。盛り付けがかわいい、味もやさしい。琴平のお宅はもう人が住んではいないようで、残っているものを整理されているようだった。こちらも郷土関連など多い。また、戦前発行の書籍もあり、大正元年発行の台湾の写真帖などもあった。日本占領時代、買取先の方のおじいさんが台湾まで出稼ぎに行っていたとのこと。段ボール箱6つほどになる。

次の訪問先は仏生山。しかし少し時間もあるので、一旦店に寄って本をおろす。結果的にこれが正解だった。3件目のお宅へ行くと、なんとかその日のうちに仕分けとピックアップができそうだったので、やってしまう。本をおろしていなかったら積み込めなかっただろう。各種文庫、仏教関連、絵本など10箱ほど。空の段ボール箱もたくさんあり助かった。終わる頃には夜で真っ暗。こちらのお宅でも貴重なお話を聞かせていただいた。

郷東のハードオフでレコードを見る。以前はけっこう良いのがあったけど最近はいまいち。コンチネンタル・タンゴや河内音頭のレコードを買う。その後スシローに行き、あかね温泉。ここの露天風呂はBGMの有線が微妙に遠い響きで好き。テレビで見る芸能人がかなり老け込んでいて驚く。自分も老けたはず。

店でまた本をおろし、スーパーで買い物して帰宅。出張買取を1日で3件まわったのは初めてだったけど、効率よくまわれた。ビールを飲みながら黒沢清『降霊』見る。黒沢清久しぶりに見たな。個人的には幽霊の演出よりも、車にはね飛ばされるゴミや、崩れる足場の唐突さが印象的。ストーリーもわかりやすく、主人公たちが追い詰められていく怖さと心霊の怖さが両方良い塩梅で、『CURE』の次に好きなのは『蛇の道』(1998年版)か『ニンゲン合格』かこれだな、と思った。

夜は寒かった。


22日(水)

朝7時半に起きる。ノートにドローイング。朝ごはんを食べ、弁当箱にごはんだけを詰め(おかずは買う)、洗濯物をたたむ。

レンタカーを返し、まどと南に入る。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』続き読み進める。朝倉圭一『わからないままの民藝』読み始める。パラパラとめくっていたら、富山の『林ショップ』のことが少し書かれていた。林さんは今自分のお店で絵の個展をやっているらしい。見たいな。

お弁当のおかずを買って店へ。昨日お預かりした本の整理をやり、査定進める。1件分完了。

開店。この日は査定をやりながら営業…と思っていたけど、定休日明けで発送が多く、思ったようにはいかなかった。外は小雨で、寒い。寒いという感覚がかなり久々な気がする。均一本の補充、品出し。隙間の空いていた郷土や児童書のコーナーに本を入れることができてうれしい。最初はあまりお客さんが来なかったが、夜以降増えた。この日は普段あまり動かない映画パンフレットがよく売れた。中国人のおじさんがアントニオーニ、メルヴィル、パゾリーニなどを買って、思わずNice Selectionと伝える。みくさんが来て、いろいろ話す。

閉店後、本を発送。査定続きやり、2件目が終了。ブログ書いて23時半頃帰宅。洗面所で白髪抜く、白髪ってよれよれで面白い。シャワー浴びて寝る。


23日(木)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べ、まどの鞆の浦土産のカステラをいただく。おいしい。洗い物やお弁当の準備をしている間にまどが洗濯物を干してくれた。シャツにアイロンがけ。

また南へ行く。『わからないままの民藝』続き読む。

なんとなく、高松市が電通に968万円払って制作させた『TKMTマーク』のことを思い出す。こういうことに慣れたくない。小さな規模でやっている個人店にできるだけお金を落としたい。

店で少し在庫の整理をし、開店。店頭買取1件。夕方から査定続き、全て終える。夜、文庫中心に品出し。昨日ほど寒くはなく、ちょうどいい感じ。天気も良かった。

今日は疲れたので早めに帰る。

2025年10月20日月曜日

文化的(2025年10月17~20日)

16日(木)夜

閉店後、スーパーに寄って帰る。まどから高見島での話を聞く。高見島に現在住んでいる人の数は少ないが、瀬戸芸期間中で観光客は多いようだった。シャワー。ビールを飲みながら岡潔『春風夏雨』読み進める。うとうとしてしまい、あと少しというところで寝てしまった。


17日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、『春風夏雨』読み終える。料理。高菜炒飯、大根と水菜のサラダ、サイコロステーキ(安い豚肉を焼いて、こしょうとハーブソルトをふっただけ)作る。まどの淹れてくれたコーヒーを飲む。外出、店に行き2階作業部屋の整理。11時半にN君来てくれて、ネット出品作業開始。

少し早めに開店。品出し、発送準備進める。N君にはソフトカバー版の絵本の山をやってもらった。夜に疲れも出てきて、思ったよりも品出しは進まず。

閉店後、まどと店で待ち合わせてルクスに行く。この日はまいちゃんの誕生日で、ケーキを持って行ってお祝い。ちょうどネグ君もいて良かった。せっかくなので少し高い(といっても、他のバーと比べたら全然安いだろうけど)ウォッカをロックで飲む。平尾君も来て、久々に話す。江口寿史の肖像権問題の話にもなる。広告業界でディレクターをやっている平尾君の話にはなるほどと思った。まどはたくさん友達と話してストレス発散になったようだ。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


18日(土)

朝8時頃に起きて、ご飯を食べ、洗濯。お弁当の用意。筋トレ。まどと南へ行き、町田洋『砂の都』読む。とても良かった。小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』続き読む。長い。

商店街ではこの土日お祭りをやっていて、地域の方々が「ちょうさ」と呼ばれる山車(?)を引っ張って練り歩いている。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備進める。この日はまずまず品出しを進められた。入荷告知も多め。夜にみきちゃんと堀金君来てくれて、少し話す。2人にとって来年は忘れられない大きな年になるようだ。

閉店後、ぱらいそが夜営業しているというのでまどと向かうが、長い行列ができていてやめにする。コンビニでヨーグルトやプリンを買っていると、ripple coffeeのマルさんと偶然会った。ポリ裏で食べながらいろんな話。その後自分だけ店に戻り、帳簿付けをやってCDRを焼く。

帰宅。風呂に入って、スケッチブックに絵を一枚描いて寝る。


19日(日)

朝7時半に起きる。涼しい。朝ごはん。まどがスーパーにドーナツを買いに行ってくれて、自分はコーヒーを淹れる。『最後の講義』続き読む。筋トレ。

外出。スーパーで弁当のおかずを買って店へ。TさんSさん対談の文字起こし作業をやる。これも少しずつでも進めていかないといけない。

開店。品出しを進める。売れたらどんどん補充していかないといけない。店頭買取2件。この日もそこそこ補充がうまくいった。夜雨が降る。

この日は開店の投稿でこんな文章を書いた。改めて読むと多少わかりにくいが、自分は「与える立場」などではなく、古書店という職業柄もありお客さんとのお金だけではない相互作用の上に成り立っていることを日々感じている、ということを書いたつもり。

+ + +

たまにお客さんから「文化的」「カルチャーな」という褒め言葉をいただくこともあるんですが、恐縮しつつ、それをそのまま自分の自信につなげて良いもんだろうかと思ったりします。
(というか、こういう場合の文化とかカルチャーって何を指してるんだろう?この辺もゆっくり考えていきたいところです)

古書店はお客さんから買い取った本を売っていて、全く自分の趣味趣向だけにはならないのが、逆に良い部分だと思っています。買い取って売っている本の中には、例えば微積分や音韻学など、あまり「カルチャー」とは呼ばれなさそうな本もそれなりにあります。本の世界はうんざりするほど広い…。
先日仕入れたアート関連の新刊洋書にしても、ある程度私の好みを反映させてはいますが、過去にアンゼルム・キーファーの画集を割り勘で買っていった工芸高校の生徒さんや、カルロ・スカルパの作品集を買っていった香大生、「前から狙ってたんです」とヨハネス・イッテン『色彩論』を購入された方…そういうお客さんに勇気をもらって、入荷を決めることができたところがあります。

強い知的好奇心を持ったお客さんは、普通にいる気がします。店側が品揃えでそれに応えないといけない。
そして別に普段本を読まないという人にも、気軽に来て楽しんでもらいたい。そのための工夫は常日頃から考えているつもりです。

+ + +

閉店後、本の出荷。文字起こし作業の続き。23時過ぎに帰る。まどが作業通話で広島への旅行計画のアドバイスをいろんな人から聞いていた。シャワー。『最後の講義』読んで寝る。


20日(月)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。洗濯物少し片づける。着替えて外出。南へ行き、ノートにドローイング描いて、『最後の講義』続き。100均で買い物。

開店。明日は午前中に高松町、昼過ぎに琴平、夕方に仏生山と3軒お伺いする予定になっていて、そのためこの日はゆっくりめの営業。少し品出しと、文字起こし作業をする。

今日は早めに帰って映画でも見ます。

2025年10月16日木曜日

一日東京(2025年10月14~16日)

13日(月・祝)夜

閉店間際にお客さん来て、熱心に商品をご覧になっていたので延長して営業。けっこう買ってくれた。帳簿付けして帰宅。東京旅行の用意をして、早めに寝る。


14日(火)

朝7時に起きる。軽く朝ごはんを食べ、バスで空港へと向かう。今回は行き帰り共に飛行機。初めて高松空港のうどんを食べた。道中、サミュエル・ベケット『マーフィー』読む。ベケットの小説第一作。

成田第三ターミナルから高速バスで東京駅へ行き、山手線で日暮里へ。富士そば食べる。看板が変わっている(「NADAI FUJISOBA」と書かれていた。ずっとMEIDAIだと思っていた)、リニューアルしたのか?なんか味も変わったような。日暮里は一由そばというお店も良いと、後になって知った。また次の機会に。

駅すぐそばにある『談話室 ニュートーキョー』へ。『マーフィー』読み終える。少しして浅田さん来る。打ち合わせ開始。2時間弱、雑談もかなりできて楽しかった。「齋藤さんは明らかに古本屋向いてますよね」と言っていただき、うれしい気持ちになる。浅田さん最近加瀬君と会ったようだ。

浅田さんと谷中のトタンという貸しギャラリーへ行く。YOMSでも冊子を扱っている田中菫さんの個展がこの日最終日。トタンは以前知人友人がよく展覧会をやっているなあと気になっていた木造の古民家ギャラリー。菫さんとは知り合ってそこそこ経つけど絵を見るのは初めて。小ぶりな作品のサイズと会場との相性が良い。2階ベランダに絡みついた枯れた蔦の存在感も、菫さんの作品世界に合っているなと感じる。新作の文章も配布されていた。

浅田さんと別れて、自分は新宿へ。岡潔『春風夏雨』読み始める。意外に?仏教用語が頻出する。ユニオン中古センターでCD見る。クンビアなど中南米の音楽やエレクトロニカを買った。

京王新線に乗り、幡ヶ谷へ。BULLPENという雑貨店でYuri Iwamotoさんのガラス作品を見る。Iwamotoさんが浅沼弥沙さんと作られたzineはYOMSでも扱っている。ガラス作品はやはり画像で見るのとは全く違った。その後、近くの仙石湯へ。広くてきれいな銭湯だった。追加料金を払えばサウナにも入れる。

タンジャイミールスというお店で神田さんと待ち合わせ、ご飯を食べる。6月に東京へ来た時にもイベントに誘ったりしたけどタイミング合わず、久々一緒にごはん食べた。まどの漫画仕事についての話や、友人知人の話、アイドルの話など積もる話いろいろ。料理はラムの肉団子、マトンビリヤニ、豆でできたドーナツ(ココナッツペーストやダルカレーをつけて食べる)。どれもおいしい。

2人でforestlimitに行く。この日は友人のtegadeteruこと栗原さんと、津田さんという方が企画の『野鴨(エイヤー)』というイベント。特定の音楽ジャンルではなくタイトル通り鴨がテーマのイベントで、栗原さんと津田さんが理想とする雰囲気のようなものを何かで表そうと話し合い、鴨に落ち着いたとのこと。栗原さんと「鴨は子連れで泳いでいる」「陸も歩いている」など魅力を語り合いつつ、いろんな音楽を聴く。ライブ1組と、DJ4人。今年6月にニューマタンゴでお会いした置石さんのDJは圧巻だった。音がぶっといコラージュミックスで、ずっと緊張感が途切れない。ミックスCDRが販売されていたので、置石さんに内容を聴きつつ購入。おまけしていただきありがたい。栗原さんはいろんな人を紹介してくれる。ニューマタンゴの武田さんと初めてお話。松山には行ったことがあるとのこと。四国のおすすめの町を聞かれ、とりあえず高松に来てくださいと伝える。あったか~いさんという方は羊羹をテーマにDJされているそうで、「柔らかそうで少し固い」「いろんな味がある」など特徴をお互い挙げた。鴨とか羊羹とか、ジャンルの外側にあるニュアンスの掘り下げの角度が皆さん独特で、想像するうち、自分の中にある「鴨や羊羹をそれたらしめているもの」に対峙していくことにもなる。kndさん先に帰り、自分も少し経ってから帰ろうとすると、置石さんと女性の方と一緒に、バンドやDJなどをやっている佐藤さんが話していて、自分も混ざる。佐藤さんと話したのは17,8年ぶりだろうか。川染さんの近況も少し聞けて良かった。

東京駅近くのネットカフェで少し寝る。衝動的に決めた東京旅行だったけど、打ち合わせ、展覧会、ユニオン、友達と飯、音楽イベントといろんなことができた。


15日(水)

朝早く起きて、成田空港への高速バスに乗り、飛行機で高松へ。10時前頃に帰宅。まどは昨日徳島まで神楽を見に行っていたようだ。なんとなく仕事モードに気持ちが切り替わる気がしたので南へ入り、まどと東京でのことなどを話す。

開店。この日は眞行寺さんで行われる落語会へ行くため18時閉店。あまり品出しはできず、発送準備などを進める。台湾から戻ってきた辻さんからおみやげをいただいた。

18時に店を閉め、歩いて眞行寺へ。YOMSからは25分ほど、そこそこ歩く。到着すると、開場すぐのタイミングにも関わらず既にお客さんがたくさん来ている。ご高齢の方が多いがお若い方も思ったより多い。最終的には席を詰めて椅子を追加するほどの大入りになっていた。噺家さんの場の持って行き方はすごい。三者三様の話芸。英語版寿限無なども聞けた。今度東京や大阪へ行った時には、演芸場にも行ってみたい。

店に戻って帳簿付けをやり、帰宅。ヨーグルトを食べて風呂。少し本を読むがうとうとしてしまい、すぐに寝た。


16日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯。今日から少年ジャンプ+でまどの新作読切漫画が公開。めでたいが、コメント機能もついているのでまどはナーバスになっているようだ。今日は高見島へ淺井さんの参加する展示を見に行くらしい。これも瀬戸芸関連のもの。

外出、店へ。10月半ばだけれど蒸し暑い。ネットで売れた本を梱包して、コンビニで発送する。その後、作業部屋で絵の続き。早くも詰まってきた。

開店。一昨日からの疲れもたまっていて、ゆっくりめに作業。新しく取り扱う商品に関するメールを送ったりする。置石さんのmixCDR聞く、とても良い。夜から雨。来週から最高気温が7度ほど下がるらしい。一気に冬になってしまいそう。冬も温かいのかな。

今日は早めに帰ろうと思う。

2025年10月13日月曜日

データ整理、来客(2025年10月09~13日)

08日(水)夜

本を発送して帰宅、シャワー。岸政彦、柴崎友香『大阪』読み終えて寝る。


09日(木)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。早めに家を出て、店に行く。この日はずっとアレのためのデータ整理作業。営業時間中もずっとやっていた。夕方ごろ、Uさんが段ボール4箱、紙袋3つ分の本を持ってきてくれる。中身を見てみると、怪奇幻想系やSF/スチームパンクの画集などが多く、とてもありがたい内容。

閉店後、本を発送して少し休憩。その後もデータ整理。途中トラブルあり焦るが、24時前に完了。


10日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはん、お弁当の用意。まどと外出。スーパーでDVD-Rを買って、南に入る。

以前砂古口さんの文章だけ読んで放っていた、『ユリイカ』1993年9月号、宮武外骨特集を改めて読み始める。土取利行が構成を担当したミルフォード・グレイヴスのインタビュー記事があったり、平岡正明が『モンク・ミーツ・コルトレーン』のマスターテープ発見について書いていたりと、音楽関係でも気になる文章が多い。外骨特集、砂古口さんの文章も改めて読み、「外骨という人は本当にどこからかかっていけばいいかわからないくらい、どこからでもかかっていけます」という箇所に共感。無防備に自分の好奇心をむき出しにしている人は好きだな…と思う。

AさんからLINEあり、店に行く。DVD-Rに昨日整理したデータをまとめ、レターパックで発送する。14日に東京へ行った際、打ち合わせできることになった。良いタイミングだ。

開店。品出しをしつつ、昨日Uさんが持ち込んでくれた本の査定を進める。明日から3連休という時にたくさんの入荷、大変助かる。いい本ばかり。

閉店後、早めに帰宅。ビール飲みながらセルジュ・ブールギニョン『シベールの日曜日』見る。美しい演出はたくさんあったけど、ご都合主義なストーリーに乗り切れず。もっと戦争のトラウマを深く描いていれば印象は違ったかもしれない。検索していろんな感想を見てみても、少女に恋をしてしまったことではなく、それを世間から非難されることが悲劇だとしているものが多く、モヤモヤした。


11日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、小松菜のおひたしと親子丼を作る。洗濯。外出、酒屋へビールやジンジャーエールの買い出し。今店はほとんど立ち飲みの状態だけど、なんだかんだで飲み物は少しずつ出る。

開店。3連休初日で人出は多い。昨日おとといとあまり品出しができなかったので、この日はがんばった。Uさんに買取のお金を支払い、他もう1件店頭買取。ナナロク社より、再納品のお願いをしていた多賀盛剛『映画と感想』が届く。SNSに再入荷のお知らせをするとけっこう反応がある。めちゃくちゃ面白かったら「めちゃくちゃおもしろかった」と書き、何度も面白いと思ったら何度も「おもしろかった」と書く、通常の批評言語を飛び越えた破格の映画感想集。

閉店後、早めに帰宅。風呂に入り、この日はゆっくりと『ユリイカ』の続きを読んだ。


12日(日)

朝8時に起きて、朝ごはん。お弁当の用意。まどと南に行き、『ユリイカ』読み終える。座談会で赤瀬川原平が「学問の入口っておもしろいんですね。芸術でも入口あたりがおもしろくて。外骨はだいたいがそうでしょう、入口でいろいろやっている。」と言っていて、いいなと思った。外骨の出版物はその時々の自身の興味関心のドキュメントにもなっている。

開店。この日は県外の友人知人の来店が多かった。ジョンのサンやESVのメンバーのマドさんが来てくれる。ご家族のあれこれがあり愛媛に来ていたそう。マドさんはここ2年くらい会う機会が増えているけど、ゆっくりお話したのは初めてだった。また東京とかでも会いましょうとなる。岩手県花巻市からミャンマートーク巡業中の村上巨樹さん来る。村上さんは昨日徳島、明日岡山でトーク。この日はこれから大竹伸朗展も見に行くとのこと。花巻でやっている古書店/中古レコード店『港』は先日1週間を迎えられたそうで、店でのいろんな出会いを聞かせてもらう。ネグ君来る。風邪をひいていたそうだ(コロナではなかったらしい)。こないだの福岡旅行の話をする。現実来る。現実というのは人名で、17,8年ほど前に高円寺でたまに遊んでいた。昔はアニールクマールという名前だった。今は地元の京都に住んでいて、やはり大竹伸朗展を見に来たそう。話していると、今度はシャイスケさんと矢島さんが来た。2人は京都で現実と何度か会ったことがあるようだ。おみやげをいただき、本まで売ってもらった。ありがたい。シャイスケさんと近況を話し合う。夜になり、今度は高知から来たという方と話す。自分と同世代で、ムサビ卒、卒業後も高円寺の素人の乱あたりで遊んでいて…と、自分と似たような人生を歩んでいた。これから夜行バスで東京に行くらしい。今後どうにか生活を面白くできないかなと言っていたので、とりあえず古物商許可をとってみたらどうですか、とおすすめしてみた。…こういろいろ書いているとあまり仕事をしていないようだけど、普通に品出し、均一本補充、発送準備などもやった。

閉店後も帳簿付けなどやっていたら、いつの間にか23時を過ぎていた。帰宅。シャイスケさんとinstagramのメッセージで熱いやり取り。シャワー浴びて寝る。


13日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。昨日届いたダイソンの掃除機を試す。いい感じだ。家電製品を選ぶのはほとんどまどに任せている。コーヒーを淹れ、昨日シャイスケさんと矢島さんからもらったきなこもちを食べる。

作業部屋へ行き、新しいキャンバスに手をつける。コクヨの『新・雑貨論』、FALL三品さんの回を聞きながら。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。

開店。品出しなどゆっくりめに進めていく。三連休もこの日が最終日、客足も昨日おとといに比べればおとなしい。岡山のいぬ丸さん来てくれる。前回お会いしたのは『休みの集い』の1回目だったから、去年の2月か。月日の経つのは早い。いぬ丸さんは路上観察が好きで、グラフィティライターの貼るステッカーが気になるらしく、これ知ってますか?と画像を見せられたら、友達の貼ったものだった。この人音楽もやっていますよと伝えると、見に行きたいと言っている。意外なところに驚きがあった。ミヤジ来る。昨日は志々島でさっこがやっているお祭りに行ったらしい。滞在時間15分だったけどいろいろ話した。これから岡山を通過して大阪へ行き、東京へ戻るらしい。発送準備。この日はそれほど品出しできず、夜は疲れてぐったり。

明日はトンボ帰りで東京へ行ってきます。

2025年10月8日水曜日

両方ある(2025年10月07~08日)

06日(月)夜

閉店後、本を発送して絵の続き。コクヨ野外学習センターのPodcast、tatami antiquesの回を聞きながらやる。今まであまりPodcastって馴染みがなかったけど、BGM的にいろいろ聞いてみようか。絵は無事に完成。

帰宅。風呂に入り、岸政彦/柴崎友香『大阪』少し読み進めて寝る。


07日(火)

定休日。朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯。バーバラ・ローデン『ワンダ』見る。まどかさんが以前おすすめしてくれた1970年(日本での劇場公開は2022年)の映画。監督はよく知らなかったが、数本の作品を遺して48歳で死去してしまったようで、エリア・カザンのパートナーでもあったそうだ。『ワンダ』では自身が主演もしており、全身から漂うなんとも言えないままならない雰囲気が荒れた映像の質感と相まって、胸にくる。アメリカンニューシネマの枠に入る作風ではあるけど、今であれば発達障害とか、よりいろんな見方もできるだろう。ラストも良かった。

スーパーへ買い物に行き、帰って料理。枝豆を茹で、ミートソースパスタを作る。食べきれないほど作ってしまった。昼ご飯。食べ終えてから2人で枝豆の皮むき。

まどと外出。なんだか体がだるい。高松市美術館にまどの荷物を取りに行く。待っている間、図書館で去年の夏に行われた倉俣史郎展の図録を見る。倉俣史郎について自分はたいして知らないが、60年代末にこんなライティングのインダストリアルな内装デザインを手掛けているなんてすごいな。展覧会行きたかった。

南に入り、読書。出て、店レジでCDRを焼く。特についでで店を開けるようなこともせず。

帰宅、料理。枝豆の梅おかか和え、卵焼き、味噌汁、ほうれん草おひたし。卵焼きは明日のお弁当用。ナスを炒め、午前中のミートソースと和えてなじませる。献立の中でナスの存在が浮いているけど、とにかく晩ごはん。お腹いっぱい食べた。

風呂、歯磨き。山中貞雄『人情紙風船』見始めるが、なんだか体調が悪く、頭に話が入って来ない。また改めて見ることにして、少し寝る。起きたら少し気分がましになった。まどの作業通話が今日も面白い。まどが買っていたこうの史代『空色心経』を拝借して読み終える。般若心経とコロナ禍の日常を組み合わせていて、しかもしっかりドラマもある。『大阪』読み進めて寝る。


08日(水)

朝8時半に起きる。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意。まどがコーヒーを淹れてくれる。飲みながら読書。

YOMSももう開業から8年半以上が経ち、それだけ続いているということはそれなりに売れているということなのだろうけど、もっと「そりゃ、そうやれば儲かるでしょう」という傾向と対策からはみ出した、「なんだこれは」なこともやっていきたい。しかし、一番大事なのは買取や日々の品出しといった普通の古本屋業務。ちょっと変わったことをやりたい気持ちと、選書の良い普通の古本屋がやりたい気持ちと、両方ある。

開店。この日は平日にも関わらずお客さんが多かった。3人に1人くらいは海外の方だったかもしれない。店頭買取5件。最近出版されたサブカルチャー/ライフスタイル系の本や文芸誌など。ありがたい。ウェブショップのほうもけっこう動きがあった。ミクさんが11月に行う自主上映会のチラシを持ってきてくれる。1995年公開の『パーティーガール』4Kレストア版。燦庫にて。YOMSの営業時間とかぶっているけど、なんとか時間を作りたい。

翻訳を頼んでいた友人から返事来る。これであとはまとめるだけだ。できるだけ早めにやってしまわないと。明日の営業時間中もずっとこの作業やってようかな。

今日はもう帰ります。

2025年10月6日月曜日

まどトーク(2025年10月05~06日)

04日(土)夜

閉店後、本の発送。ビールとチーズを買い、店で飲みながら山田勇男『Feel』(2004年)見る。作家本人の意識は60年代アングラなのかもしれないけど、モデルの女性の服装やヘアメイクがかなり2004年の雰囲気が強く、音楽はタンゴで、タイトルはFeelだし、なんとなくいびつな質感の作品になっている。当時の東京を思い出した。帳簿付け。

帰宅。まどが奥田亜紀子さんやメグマイルランドさんなど漫画家仲間の方々と作業通話している。横で聞いていると「漫画家の人達はこういうところが気になっているのか」と発見があり、とても楽しい。しかし自分が会話に入ったら絶対に変な空気になるので、気配を殺している。まどはたまに「今、夫が帰ってきました」と言ったりするけど、他の方々に気を使わせていないだろうか。風呂に入り、オマル・ハイヤーム『ルバイヤート』読み始め、寝る。


05日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはん、お弁当の準備。まどはこの日高松市美術館で石田尚志さんとトーク。だいぶ緊張している様子。

外出。店に寄り、郵便局まで歩いて本の発送。くつわ堂に入って少し読書。

開店の準備をしていると、石田尚志さんが来店。店のこともご存知だったとは知らず、驚いた。ご挨拶できて良かった。そのまま開店。品出し、発送準備進める。兵庫のリトルレンズ文芸舎さんより、徘徊系フリーペーパー『クロウラー』が届く。今回届いたのは兵庫県加西市の大正生命ビル(もちろん、Tobira RecordsとVoidも取り上げられている)編のVol.4と、岐阜県岐阜市の繊維問屋街編のVol.5。街歩き好きの人には目に留まる内容だ。

14時になり、高松市美術館へと向かう。美術館入口のロビーにたくさんの椅子が並べられている。文芸批評家の安藤礼二さんがいらっしゃっていて、自分もご挨拶する。まどに促されて最前列の席に座る。トークは石田さんさすがしゃべり慣れているなと感じたけれど、まども積極的に話していた。淺井裕介と多摩美の授業でグラウンドに絵を描いた映像を見れたのが良かった。害虫駆除のアルバイトの話も、想像するとゾッとするけど、面白かった。壁一面に〇〇〇〇がいて波打っており、それを目の当たりにした石田さんは「視界の真横あたりにうごめいているものこそ描かなければいけないのではないか」と感じた、という話。

店に戻る。蒸し暑くて途中アイスを買った。品出し、均一本補充など。疲れたのか、夜にどうも気分が落ちてしまった。特に何も大きな失敗はしていないから、別にいいんだけど。

閉店後、本の発送。またビールを買って作業部屋へ。少し本を読んで絵の続きをやる。東京の都立家政にあるギャラリー『スタジオ35分』のやっているPodcastに、先日YOMSに来てくれた池野詩織さんが出演している回があったので聞いてみる。佐渡のことについてたくさん話していて(佐渡を撮影した写真を35分で展示したようだ)、自分もまた行きたいなと改めて思った。

帰宅、シャワー。まどは石田さんと晩ごはんを食べに行っていた。いろいろお話できたようだ。多摩美で石田さんが教えている生徒さんの中には漫画家志望の方も多いようで、まどの漫画をみんな知っていたそう。うれしいな。『ルバイヤート』読み終えて寝る。


06日(月)

朝7時半に起きる。二度寝せず、朝ごはんを食べながらアンリ・フェスクール『子供たちの遊び』見る。15分ほどの短い映画で、話もごくシンプルなもの。1913年作品。洗濯物をたたむ。

まどは家でネームをやるとのことで、1人で外出。売上金を銀行に預けて南へ。岸政彦、柴崎友香『大阪』読み始める。岸政彦さんは今度写真集も出版されるらしい。ノートにドローイング。まずまずうまくいく。作業部屋へ行き、絵の続き少しやる。

開店。品出し、発送準備進める。つくばの土田君より、新作のカセットテープが届く。リズムの少しぎくしゃくした感じも愛らしい、暖かいムードにあふれた宅録集。振り込みして早速店頭に出す。来週の東京での予定を立てるが、行きたいと思っていた展覧会がことごとく休みで驚く。まあしょうがないか。この日も多摩美の学生さんが寄ってくれた。

今日はこれからまた絵。明日は定休日、だらだらしたいけどどうなるか。


2025年10月4日土曜日

すぐどこかに(2025年10月03~04日)

02日(木)夜

閉店後、在庫整理。早く帰ろうかなと思っていたのが、明日から瀬戸芸でお客さんが増えるはずだと思うと気合が入り、品出し開始。文学、宗教関連などを中心に出していく。その後帳簿付け。

23時半に帰宅。シャワーを浴びて、松下竜一『豆腐屋の四季』読み終えて寝る。


03日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、一つ用事を済ませる。『美術手帖』1970年12月号読み始める。特集は「行為する芸術家たち」で、松沢宥、風倉匠、小杉武久、糸井貫二、GUNの前山忠などが取り上げられている。巻頭のヨシダヨシエの文章では荒木経惟が飯村隆彦を引き合いに出して語られており、時代を感じさせる。正直文章の内容は観念的すぎてあまり読む意味がないように思えるが、さらっと目を通していきたい。付録としてジョン・ケージ『マルセル・デュシャンのための音楽』(演奏は高橋アキ)が収録されたソノシートがついていたようだけど、あいにく欠品で残念。

作業部屋に行き、絵の続き。詰まってきていたので一度壊す。映画監督の川上さわさんがゲスト出演している、わたしのような天気(個人名)という方のやっているPodcast『物語に支配されたこのからだ』第2回を聴く。『ほろ酔いラブトーク』とのことで恋愛について話しているが、開始数分で非常にクイア性に富む内容にまで話が展開していき、お2人のテンポの良さもありぐんぐん引き込まれる。また改めて聴こう。

開店。品出しなど進める。久しぶりにCDRも焼く。雨が降ったり止んだりの嫌な天気で、頭痛はするし胃の調子もいまいち。

この日は早めに切り上げ、22時頃に家に帰る。COMIC熱帯で公開された奥田亜紀子さんの新作マンガ『シューリンガンの息子』読む。奥田さんならではのマジックリアリズム的な場面転換の鮮やかさに、今日的なトピックがいくつも盛り込まれている。いろんなアングルからの描き分けも楽しい。シャワー浴びて、美術手帖少し読み進めて寝る。


04日(土)

朝7時半に起きる。けっこう寝れたはずだけど、天気のせいかまだ眠い。外は曇っていて暗い。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。うとうとしつつ美術手帖読み終える。特集「行為する芸術家」の文章のほとんどは、やはり現在では読むに堪えないものだった。GUNの前山忠とPLAYの文章はまだ良かったか。オットー・ミュールのマテリアル・アクションの紹介記事や、秋山邦晴によるジョン・ケージについての文章もあった。

開店。瀬戸芸秋会期初日の昨日はそれほど人出はなかったが、この日はお客さんが多かった。品出し、発送準備進める。この日はtooniceでMaher Sharal Hash Bazのライブがあり、工藤冬里さん、ゑでいまぁこんのお2人、さっこが別々のタイミングで来店。さっこと能やこんぴら歌舞伎の話をする。岡山のNURIさんが3345でDJ予定のsakiさんを連れて来てくれた。

そういえば…とも言ってられないほど近い予定だけど、14日火曜日は東京にいるのだった。田中菫さんの個展を見て、それから音楽イベントに行く予定。

どれだけ周りが良い人ばかりでも、「この安心しきった状態はお互いにとって良くないんじゃないか」と考えてしまい、すぐどこかに行きたくなる。それが結果的に自分の人生の飛躍を生んでいる気がする。周りの人達への敬意は失いたくないし、不義理はせずにいきたいが。

今日はどうしよう、疲れたな。

2025年10月2日木曜日

福岡旅行(2025年09月28日~10月02日)

27日(土)夜

閉店後、コンビニで本の発送。店に戻り、荷物を取ってことでんで高松駅へと向かう。

22時半発の夜行バスに乗り、福岡へ。車内で植草甚一『ジャズは海をわたる』読み始める。ESPやBYGなど、自分の好きなレーベルについて多く語られていて楽しい。夜明け頃にちょうど壇ノ浦PAで休憩、関門海峡を見ることができた。


28日(日)

朝8時前、博多駅前に到着。とても大きな駅。今まで見た駅の中で一番くらい大きく感じる。近くのサウナで朝風呂。博多駅近くで割高だったけど、きれいなところだったしさっぱりできた。

佐賀から戻る途中で福岡に寄っていたメグマイルランドさんと喫茶店で待ち合わせ、いろいろお話。ギャラリーに勤めていた時のこと、アイルランド音楽、佐賀での幼少期のこと、漫画を描き始めたきっかけ、などなど。メグさんはいろんな物事に興味を持っている様子が作品にも反映されていて、今後どう展開していくのかわくわくさせられる。よく調べずに喫茶店を指定したらかなりたばこの匂いがするお店で、申し訳ない気分になった。すみません。

メグさんと分かれ、地下鉄に乗り天神中央公園へ。昨日からNOT NEW MARKETというイベントが行われており、鳥取のがふさんや久留米の鋤田収集事務所さんが出店中。がふの長谷川さんと久しぶりに話す。長谷川さんとは地元が近く、なんとなく勝手に新潟ぽい(北国ぽい?)人だなあといつも思っている。話すテンポの波長が合うというか、聞いていて落ち着く。ネットのポーチを購入。他のブースでも100円のシングルレコードを3枚買った。鋤田さんは諸事情あり設営中、明日また会うし挨拶だけして出る。

中央公園にあるアクロス福岡をささっと見学。先日九州大学の企画でレム・コールハースの講演が行われていた。設計はエミリオ・アンバース。正面から見た時の緑のボリュームと、側面・背面のガラスとの対比。正面の段になっている構造は建物内部の吹き抜けにも見られ、建物の中にまたいくつもの建物があるような視覚効果を生んでいる。

歩いて赤のれんというラーメン屋へ行く。後藤慎太郎さん(お会いしたことはない)がおすすめしてくれた。10人くらい並んでいたが回転が速く、すぐに入店。ラーメン、半チャーハン、餃子3つで780円。この立地で今時この値段は安い。ラーメンはあまりしつこくなく、とても食べやすかった。

再び地下鉄に乗り、六本松へ。古書店・徘徊堂さんに行く。店内にはところどころに在庫が積まれている。曽根中生自伝、いましろたかし/狩撫麻礼『タコポン』など欲しい本がたくさんあったが、絞って高野慎三『貸本マンガと戦後の風景』購入。ちょうど山田勇男の映画を見たところだったし、ちょうどいいタイミングだった。

天神に戻り、レコード店めぐり。一番行きたかったSEXTANSがなぜかお休みで残念だったけど、ボーダーラインレコーズでCD5枚ほど購入。SUGAR MINOTTのワッキーズからのアルバム、Staubgoldからのfaustの未発表音源集、ほか日本のインディーズのものを買った。

ホテルに荷物を預け、薬院へ。あまねや工芸店に行き、メキシコのグラスを買う。厚めでおおぶりのもの。店主さんは閉店15分に来た自分にもいろいろなことを話してくださった。近くのカフェで少し休憩。

本屋青旗に行き、TOKYO ART BOOK FAIRの東さんと合流。青旗スタッフの中村さんはYOMSのSNSをチェックしてくださっているようだ。店内では、oar pressから作品集出版に関連して木下理子さんの個展を開催中。デザインを手がけた明津設計さんの文章もリーフレットで配布されていて、とても良い。『小柳帝のバビロンノート 映画についての覚書4』購入。女性映画監督の特集で、面白そうだ。

青旗を出て、東さんと川崎さんと少し歩き、居酒屋へ入る。小さいがいろんなお魚が食べられる小料理店といった雰囲気のお店で、アワビや鯨など普段あまり食べることのない海鮮をいただいた。建築や海外の出版/アートブックフェア事情、エディトリアルデザインなど、貴重な話がいろいろできた。川崎さんと商売の話も少しする。

ホテルに戻る。道中に見かけた屋台は想像よりもおしゃれな雰囲気だったが、もっとディープな雰囲気の場所もあるのだろう。シャワーを浴びてランドリーで洗濯。乾燥機なかなか時間がかかる。新潟のホテルでも同じ失敗をしたような。『ジャズは海をわたる』読み終え、向井一太郎・向井周太郎『ふすま』読み始める。なんとか洗濯物が乾いた頃にはもう1時。さっさと寝る。


29日(月)

朝7時半に起きる。顔を洗って荷物をまとめ、さっさと出る。ホテル近くの『弥太郎うどん』に行くが、以前24時間営業だったのが最近変わってしまったようで、開いていなかった。この時間帯朝ごはんにうどん食べたい人は多そうだけどな。しゃれた雰囲気の天神地下街にあるうどん屋さんで食べる。

西鉄に乗って大宰府へ。天満宮への参道を、梅が枝餅を買って食べながら歩く。雨降りそう。藤本壮介設計の太宰府天満宮仮殿を見る。御帳と几帳のデザインはMame Kurogouchi。この仮殿は現在改装中の本殿に代わり建てられたもので、来年解体される予定。屋根の上には草木が生い茂っている。海外からの観光客が多い。おみくじ引く、大吉。遊園地の入り口付近にあるローレンス・ウィナー作品も見る。ライアン・ガンダー作品は現在非公開になっている模様。大宰府天満宮で見れる現代美術作品はコンセプチュアルな作風のものが多い。昨日東さんと川崎さんに聞いた話でも、天満宮側がかなり意欲的な方々のようだった。アートブックフェアをやった時も感触が良かったらしい。

大宰府駅近くにある喫茶店『風見鶏』でアイスオレを飲み休憩。店内はオルゴールが流れている。『ふすま』続き読む。言葉遊びのような言い回しが多く、どうも気持ちが入っていかない。表紙にモホイ=ナジのドローイングが使われていて期待したのにな。

再び西鉄に乗り、久留米へと向かう。雨が強くなってきた。『ふすま』読み終える。タイキさんと合流し、車に乗せてもらってMINOU BOOKSへ行く。鋤田さんは少し遅くなる模様。本見て、カフェスペースで近況など話す。INA『20光年』購入。まどもそういえば読みたがっていたなと思い出し、お土産も兼ねて買った。鋤田さんと合流し、ピーコックという老舗の洋食屋でランチ。その後鋤田さんのお店へ。タイキさんと鋤田さんの会話を聞いているだけでも面白い。2人の問題意識は共感できる。塗装のはがれが良い加減になっている犬の置物を購入。

鋤田さんは福岡市まで出店の片付けに向かい、自分はタイキさんにJR久留米駅まで送ってもらう。駅前の駐車場で立ち話。タイキさんは特に商売というわけでもなく日々いろんなモノをいろんなところから買い付け、それを信頼できる人に安価で売るか、譲るかしている。タイキさんのモノと貨幣経済の関係性についての考えはこの世の中では非常に独特なのかもしれないけど、自分はすごくまっとうなことを言っているように感じるし、背筋が伸びる気持ちになる。この日はアート周辺の経済について話した。なんとなく横須賀の朝田翔一郎さんのことを思い出したので、朝田さんのことも「こんな人がいるんですよ」と伝えた。

JRで2時間ほどかけ、小倉へと向かう。車窓に田園風景が広がっている。『20光年』を早速読み終え、松下竜一『豆腐屋の四季』読み始める。徘徊堂さんにも松下竜一の本が何冊かあって気になったけど、松下は大分生まれだった。電車は下校/退勤の時間帯の割にそれほど混まず、快適。

小倉着。想像以上に大きな駅。夜行バスの発車場所を確認し、九州唯一のストリップ劇場『A級小倉』で一番最後の回の開始時間を確認。店先のおじいさんに聞いてみると「21時半かそんくらい。前後もするけどまあ21時15分に来てたら間違いない」とのこと。とりあえず「グリーンランド」というサウナへ行き、汗を流す。館内着のハーフパンツが脱衣所に畳んで重ねられていて、サウナに入る時や脱衣所で休憩する時はそれをはくようだったので、そうした。出て、少しふらふらと歩く。老舗の角打ちは割と早めに閉まるようで、夜になると開いているのは新しめのお店ばかりになる。資さんうどんを見つけ、よく聞く名前だなと気になって初訪問。安いしおいしかった。福岡のうどんは香川と全然違うけど良いな。A級小倉のほぼ隣にある、24時間営業の焼肉居酒屋『白頭山』に入る。カウンターに座り赤星と枝豆、鶏の唐揚げ。お通しはキムチ。一人で飲みながらゆっくり本が読める。

風呂に入ってさっぱりし、お腹も満たされたところで、A級小倉に入る。前にストリップへ行ったのは松山ブックマルシェ出店時のニュー道後ミュージックで、約一年前のこと。劇場内は広く、既にたくさんのお客さんがいる。女性も数名。道後よりも入場料が割高だけれど、その分出演する演者さんの数が多い。バスの時間もあり全てのパフォーマンスを見ることはできなかったけど、5人中4人を見ることができた。それぞれ演出に趣向が凝らされている。暗転から照明がついてオタクっぽい?キャラクターの演者さんが登場した瞬間、最前の常連のお客さん数名がいつの間にか公式のハチマキをつけていたのには「すごい」と感心(しっかりオタ芸もやっていた)。ほか、天井から吊り下げた布に体を絡ませて回ったりと幻想的な演技が特徴的な方もいた。ストリップはユーモアも多く、「別に脱がなくても楽しめるんじゃないか」と思える瞬間もあるけど、エロ込みで成立しているはずだし、それゆえに大真面目に語られづらいのもまた面白い。不思議な位置にある芸能だなと思う。

バスに乗って高松へ。


30日(火)

朝8時頃に高松に着き、電車に乗って帰宅。荷物を片づけて、10時過ぎまでベッドで寝る。

まどと大宰府で買ったお土産の梅が枝餅を食べるが、ちょっと固い。南へ行き、旅行中のことなど話す。読書。ノートにドローイングも描くが、最近あまり描いてないせいかいまいち調子出ず。出て、パンを買ってグリーンのベンチで食べた。

店へ。発送がたまっているので進める。メールの返信。ついでに開けていると、お客さんがやってきて少し売れた。買取についての相談も受ける。ripple coffeeさんが「深夜珈琲」に出していた本や雑誌を車で持ってきてくれた。助かります。前回よりも反応があったようでうれしい。今後も続けていくとのこと。

18時過ぎに店を出て、スーパーに寄って帰る。まどが味噌汁と豚しゃぶを作ってくれていた。自分は空心菜炒めを作る。晩ごはんはネギトロ丼と空心菜炒めと味噌汁。豚しゃぶは明日のおかずに取っておく。

風呂に入り、内田吐夢『血槍富士』見る。先日聞いた『ゼーロンの背中』でも言及されていて気になった映画。中国より復員した内田吐夢の戦後第一作で、企画がマキノ雅弘の弟・マキノ満男、企画協力が伊藤大輔、小津安二郎、清水宏、溝口健二とものすごい面子。90分ほどの尺で登場人物たちのキャラクターが細かく描かれていて、特に子供たちの愛らしさが印象に残る。終盤の立ち回りの無残さ。


01日(水)

朝9時頃に起きる。朝ごはんを食べ、根菜の煮物を作る。お弁当の用意。洗濯。まどは先に外出し、自分は先月分のレシートの整理と家賃の振り込み。

外出、店へ。在庫整理を進める。そのまま開店。瀬戸芸の秋会期はあさって3日からだけど、既に国内外から観光客が増えてきているようだ。この日は少しだらけたのと、冷蔵庫に入れていたペットボトルのお茶が少し悪くなっていたようで胃を痛めてしまい、あまり作業進まず。

閉店。胃の調子が回復してきたので、ブログの更新など23時過ぎまでがんばる。帰宅、風呂に入って寝る。


02日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の用意。まどと南へ行き、『豆腐屋の四季』続き読む。ノートにドローイング。この日も調子は相変わらずいまいち、しかしなんとか1枚完成させる。

開店。本の査定と在庫整理を進める。BOOK WEEKENDが終わって以降棚への補充がままならず、ところどころ隙間が開いてしまっている。早く埋めてしまいたい。最近は均一本がよく売れている。まめに来てくれる常連さんも増えた気がする。もっと期待に応えられるようなお店にしたい。

SNSを見るといろんな情報が入ってくる。今月のちくま学芸文庫はどれも面白そう。来週末、三木町で鎌倉芳太郎に関するシンポジウムが行われるようだ。東京都現代美術館で年末からソル・ルウィット展が始まる。

今日はこれから在庫整理の続きをやり、少しゆっくりする。

2025年9月27日土曜日

zineのイメージ(2025年09月26~27日)

25日(木)夜

閉店後、本の発送。作業部屋でチューハイを飲み、マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』続き読む。絵の続き。なんか大失敗したかも。

24時頃帰宅。シャワー浴びて、また少し読書して寝る。


26日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。石破首相の国連総会での演説を聞く。パレスチナ国家承認の件については歯切れ悪く感じたものの、同意できる点の多い内容。

外出。雨に降られる。昨日やるはずだったripple coffeeさんへの搬入を小雨のせいでこの日に延期したけど、結局この日も雨。最近天候が読めない。本を入れた木箱にビニール袋をかぶせて運ぶ。雨やんだ。rippleさんはお客さんで満席になっていた。海外からの人も多いようだ。古着屋Honeyさんの持ってきた閲覧用の古本がロバート・クラムやRat Fink、Destroy All Monsters、エドワード・ゴーリーの家の写真集などとても興味深い内容のものばかり。マリファナ料理のレシピ本なんかもあり、西海岸らしさを感じさせる。日本の”This"という雑誌、小山田圭吾、砂原良徳、中原昌也、常盤響の4人が西海岸買い付けツアーに行くという企画がメインでとても面白そう。90年代の余裕を感じる。

店に戻る。作業部屋で少し読書。

開店。この日は開店早々に段ボール3箱持ち込み、他2件店頭買取。忙しい。発送準備。昨日あきちゃんが納品してくれたzineを品出しする。あきちゃんは日頃からSNSに作ったものを投稿していて、あまり「自分はこうだ」と決め過ぎずにいろいろ試している感じが伝わってくるのがいい。今回のzineは8Pほどの小さなものだけど、自分の中のzineのイメージに近いと思ったし、最近店で仕入れている自主制作の冊子はかなりしっかりとしたつくりのものが多かったので、なんとなくタイミング的にも良かった。初心に帰るような気持ちになれた。

閉店後、早めに帰る。ヨーグルトを食べ、SNSをだらだら見ていると、日本の実験映像、自主映画などにやたらと詳しいフランスの方のXアカウントを発見。自分もいろいろ調べる。ためになるが、この人は一体どうやってこれらの映画を見ているのだろうか。日本に住んでいるわけでもなさそうだけど。

シャワーを浴び、旅行の準備をする。まどがメグマイルランドさんとLINEしていると、どうやらメグさんも28日に福岡にいるようで、自分もメグさんのLINEを教えてもらい、朝一緒に喫茶店へ行くことになる。楽しみ。メグさんと会うのは10か月ぶりくらいか。『壁に聴く』読み終え、寝る。


27日(土)

朝6時半頃に起きて、二度寝。緊張する面子に混じってDJをやることになり、焦る夢を見た。8時半に目が覚める。

まどとripple coffeeさんへ行き、モーニング。早速1冊売れていたようでうれしい。Honeyさん所有の古本を改めて見る。植草甚一『ジャズは海を渡る』読み始める。フリージャズ、特にESPやBYGなどの話題が多いようだ。読み進めるのが楽しみ。

スーパーでお弁当を買って店へ。開店。品出し、均一本補充、発送準備進める。瀬戸芸関連で香川でも展示を控えている淺井裕介が来てくれる。今回はパートナーの方も香川でご用事があるようで、夫婦での来店。淺井さんともそろそろ知り合って20年経つな。まどが来週末高松市美術館でトークする石田尚志さんと淺井さんはどちらも多摩美で教えているというのもあり知り合いのようで、石田さんの話もした。淺井さんは石田さんが地面に水で描いている映像を見て、石田さんは淺井さんがマスキングテープで壁に描いているのを見てお互いにシンパシーを感じたとか。良い話だ。まども少し経ってからやってきて、いろいろ話すことができた。その後、羊雲のちえみさんが小説家の乗代雄介さんを連れて来てくれる。乗代さんは岡山に定期的に来られているが、四国は今回が初めてとのこと。以前から作品を拝読していたので、少しお話できてうれしかった。夜になり竹内さん来る。仕事終わりで、いつものロックな感じではなくシャツ姿だった。久しぶりにいろいろ話した。この日は店頭買取2件。夜は発送が立て込み、若干焦る。

夕ご飯のお弁当を食べながら、昨日検索して見つけた山田勇男『夜のフラグメント』見る。1996年の作品(サイレント)。山田勇男は天井桟敷に参加していて、寺山修司の映画の美術なども担当し、北冬書房やワイズ出版の書籍の装幀なども手掛けているらしい。そういえば、この映画のテロップにも使われていた大正モダンを思わせる描き文字には見覚えがあるな。映画は、個人的に寺山などのいわゆる日本のアングラよりはアラン・レネやロブ=グリエを思い出した。情念の温度がそれほど高くなく、世界観に入っていきやすかった。

今日はこれから夜行バスに乗って福岡に行く。

2025年9月25日木曜日

変な天気(2025年09月23~25日)

22日(月)夜

閉店後、発送準備。BOOK WEEKEND明けで件数がたまっていて、なかなか時間がかかる。2件残してこの日は打ち止め。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、早めに寝る。


23日(火・祝)

朝8時に起きる。この日は火曜日だけど祝日なので特別営業。朝ごはん、お弁当の準備。

外出、南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進める。

「[受容価値を軸にすえる]アプローチは、独創性のような、芸術的価値の源として広く認められている要素を芸術的価値として説明できないという、ただその点だけからしても、批判されるべきアプローチである。」(p115)

100均でセロハンテープやビニール袋などを買う。作業部屋に行き、絵の続き。

開店。品出し、発送準備など進める。Angelo Noce Santoro "For You"(オランダのプログレバンド、Cosmic Dealerの元メンバーのソロ作)を聴いていると、クラウトロック好きというお客さんが「この音楽、何ですか」と聞いてくれて、とてもうれしい。昼ごろ、odd eyesというバンドのボーカルでDJもやっているwhatmanさんが来てくれる。以前もYOMSに来てくださったことがあるようだ。小説や映画の話をいろいろする。共通の知人は多いけど、話すのは初めて。whatmanさんは終始ものすごい勢いで話すので、自分はずっと「あー」「なるほど」くらいしか言えなかったけど楽しかった。なぜか2度来店(全然いいんですが)。夜、久しぶりに但馬さんが来てくれた。まどから預かっていたものを渡し、お互いの近況や商店街の変化についてなど話す。以前はブランドの旗艦店も多かった丸亀町商店街も、ここ数年は大型チェーン店が増えてきた。今後はどうなるだろう。この日は全体的に若いお客さんが多かった。

閉店後、梱包や発送、帳簿付け。少し早めに帰る。風呂に入り、本を読んで寝る。


24日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。明日の朝、ripple coffeeさんへ27日の出店用の雑誌やzineを搬入させてもらうことにする。

また南に行き、読書。

「わたしは分析というラベルを、批評の中のより広範な作業を指すものとしてとっておいたーー解釈はその中の主導的な作業のひとつであるが、唯一の作業ではない。分析という作業は、当の芸術作品がいかに機能しているか、を説明する作業である。(略)芸術作品については、作品の意味に関わらない説明がなされることもありうるのだから、解釈が分析の全体を占めることはけっしてない。解釈は、ただ分析の中の最も目立つ作業のひとつだ、というだけである。」(p176-177)

まどと分かれて、レターパックを買い、無印でお香やノートを買う。

開店。均一本の補充、品出し少し。精力的に買ってくださるお客さんが何人か来られる。郵便局から送ってしまいたいということで梱包したりもしたので、県外からだろうか。たまっていたレシートの入力。途中から異様な疲労感に襲われ、夜はCDRを焼いたりする。

CAN "The Lost Tapes"を聴いていて、自分はCANみたいな店がやりたいのかな、となんとなく思った。ポップでサイケデリックでグルーヴがあって聞きやすいけど、聞き込むといろんな音楽の要素が入っていることがわかるし、凝り性で物知り。インテリだけどあんまりそう見えないのもいい。

閉店後、すぐに帰宅。YouTubeで無料配信されている、川島雄三『幕末太陽傳』を途中まで見る。フランキー堺すごい。シャワーを浴びて、『批評について』を読み終えて寝る。


25日(木)

朝8時に起きる。よく寝た。『幕末太陽傳』を見終えてごはん。お弁当の準備。

まどと外出、また南に行く。最近季節の変わり目だからかなんだかはっきりしない天気が続いていて、家でゆったりするような気分にならない。マフムード・ダルウィーシュ『壁に描く』読み始める。ダルウィーシュはパレスチナを代表する詩人で、ちくま文庫で出た『パレスチナ詩集』はこれの改訂版のようだ。

小雨が降ってきたので、ripple coffeeへの搬入は明日に持ち越し。作業部屋に行き、少しだけ絵の続き。集中して取り組みたい気持ちが強まっている。

店の前を掃除して開店。品出しなど進めるが、この日もどうもやる気起こらず。天気のせいにする。アイス食べた。カンデラのあきちゃんがzineを持ってきてくれる。ドローイングを収めた8Pほどのもので、手描きのシールがついている。200円。最近YOMSで仕入れる冊子もきちんとしたつくりのものが増えてきて、こういうのばかり扱っている店と思われるのもちょっとどうなんだろう…と思っていたのでちょうどいいタイミングだった。あきちゃんはSNSを見るだけでも(作品になるならないはおいといて)とりあえずいろいろ作ってみている雰囲気が伝わってきて、とても良い感じ。夜は文字起こし作業。来月半ばくらいには、TさんSさんにテキストを送りたいが…。

今日はこれからzineの選書、絵の続き。

2025年9月22日月曜日

BOOK WEEKEND(2025年09月21~22日)

20日(土)夜

出店の準備は思ったよりも早く完了。車に荷物を載せて家に帰る。風呂に入り、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』少しだけ読んで早めに寝る。


21日(日)

朝6時に起きる。朝ごはんを食べ、7時に家を出る。

BOOK WEEKEND当日。搬入がかなり早く完了したので、DJの音出しもやる。時間が余っているのをいいことに、この日かける自分のセットをほぼ丸々やった。リラックスしてやれて気持ちがいい。小腹がすいたので外でうどん食べた。

11時に開場。披雲閣の前には行列ができていたとのこと。イベントはお客さんが途切れることなく続き、何往復かして本を吟味する方も多く、熱気があった。玉藻公園はアクセスも良いし、入場料は必要だけれどその分来るお客さんは「真剣に見よう」という姿勢になるのかもしれない。いろんな人に久々に会えた。DJ中はまどに店番してもらい、まどは久しぶりに本を売って刺激になった様子。DJもお客さんみんなゆるく聞いてくれた(小さな男の子がゲームやりながら少しのってくれているのがうれしかった)し、うまくやれた。自分も2冊ほど購入。

選曲のセットリストは以下。YouTubeのプレイリストにもまとめました。
1.What Reason Could I Give / Ornette Coleman
2.Locomotion / Martial Cohen-Solal
3.Gisela (Lion’s Rock) / Fitz Gore & The Talismen
4.Para Haser Música, Para Haser / Miguel Y El Comité
5.El Nuevo Prometeo / Los Pirañas
6.Ondyaiya / Duo Ouro Negro
7.Love And Death / Ebo Taylor
8.Lady Samba / Waltel Branco
9.Zamba del Que Se Queda / Eduardo Lagos
10.Thiante / Wau Wau Collectif
11.I Love A Groove / Ken Nordine

イベント終了し、荷物をYOMSへと運ぶ。まどと合流して仏生山温泉へ。仏生山温泉は今YOMSと同じ火曜定休になってしまったので、かなり久々に来た。食堂に入るとさっき会ったばかりのまいこさんとまた会う。カレーを食べた。この日は日曜ということもあって家族連れが多かったものの、子供たちはみんなおとなしくお湯につかっていてかわいかった。ブックオフに寄り、ジャン=ピエール・デュピュイ『ありえないことが現実になるとき 賢明な破局論にむけて』と中井久夫『隣りの病』購入。

スーパーに寄って帰宅。ビールを飲みながら、田中登『㊙色情めす市場』見る。おとといキングジョーさんからおすすめしていただいた映画で、大阪の西成が舞台。空の白さからホコリっぽいまぶしさの伝わってくるモノクロの映画が好きだ(吉田喜重の『情炎』や『煉獄エロイカ』もそういう雰囲気がある)。芹明香が一人で気怠く歩いているだけで美しい。それを打ち砕くような花柳幻舟の演技。しかし救いのない話だ。傑作だと思うけど、おすすめしにくい。

花柳幻舟について調べて寝る。


22日(月)

朝7時半に起きる。昨日スーパーで買ったベーグルと豆乳ココア、ヨーグルトで朝ごはん。そうじ、筋トレ。

レンタカーを返し、店に行く。昨日の出店で出した本の片付け。まずまず良いところまで終える。tomoさんやってなかった。マルナカまで惣菜を買いに行く。

開店。片付け完了。昨日の売り上げの帳簿付けをしてみると、かなり売り上げは良かった。zineがけっこう売れたり、単価の高い商品も売れていて、お客さんの意気込みの高さを感じた。品出し、発送準備。カンデラのあきちゃん来てくれて、ドローイングzineを見せてくれる。今度改めて納品してくれることになった。絵についてもいろいろ話す。夜、アパッチさん来てくれる。イベントのことなどについていろいろお話。昨日のBOOK WEEKENDでの選曲も気にしてくれていてうれしい。

今日はまだこれから少し発送作業。

2025年9月20日土曜日

続々入荷(2025年09月18〜20日)

17日(水)夜

K/A/T/O Massacreの配信を見ながら帳簿付けなどの作業。QUEER NATIONSかっこよかった。本を発送し、スーパーでなんとなく乳酸菌飲料の16本パックを買ってみる。20%引きだった。店に戻って在庫整理と少しネット出品作業。

帰宅、風呂。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み進めて寝る。


18日(木)

朝7時に起きる。かなり早起きできたのは乳酸菌飲料のおかげだろうか(単純な思考)。朝ごはん、筋トレ、お弁当の準備。

まどと外出。途中、傘を差しても歩いていられないほどの豪雨に逢う。アパートの駐輪場に避難。郵便局でレターパックを発送して南へ。少し読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み始める。ノートにドローイング。まどと政治のことや店のことなど話す。

ルヌガンガに寄って店へ。在庫整理。円盤(今は黒猫/山の湯の、と呼ぶべきか)の田口さんから冊子や7インチ(!)などのサンプルが届いていた。最近あまり連絡できておらず、ちょっと不義理している。申し訳ない。

開店。品出し、発送準備など進める。夜にまた大雨。天気がこう不安定だと客足にも大いに影響があるので、勘弁してほしい。大学生くらいの女の子のグループが入ってきて、みんな真剣に棚を見てくれてうれしかった。この日届いたNEUTRAL COLORS発行の冊子を品出し。冊子を自費出版するためのヒントがコンパクトにまとまっている”How to Book in Japan"と、京都の古物店itouの店内を撮影した写真(qpさんによる撮影)と店主の伊藤さんの文章(これが商品と空間の関係についての思索を綴っていてとても面白い)をまとめた『手に負えない空間』、『街は誰のもの?』の阿部航太さんも寄稿している雑誌”NEUTRAL COLORS”6号。

閉店後、コンビニに行き特に何も買わず出る。店に戻り、BOOK WEEKENDの主に搬入出に関する諸々の確認。搬出の時間が非常にタイトだけど、うまくいくのだろうか。自分よりも運営の方々のほうが何倍も大変なのは間違いないが。ブースの構成も練る。

帰宅。シャワーを浴び、早速itou『手に負えない空間』を読み終える。店主伊藤さんの文章はほとんど空間に関するもので、いわゆる骨董商の文章とはだいぶ趣きが異なる(タイトル通りと言えばそうなのだけど)。建築家の文章を読んでいる感覚に近い。qpさんによる店内の写真も、伊藤さんの文章が干渉することで見え方が変わってくる。


19日(金)

朝5時に目が覚めてしまう。いろいろ興奮する出来事が重なり、眠りが浅くなっているのだろうか。二度寝しようにもできず、気になっていた服部一成や𠮷田勝信のインタビューを読む。去年ジョンのサンの人達と行った東中野駅前のアフガニスタン料理店は、𠮷田勝信さんのお父さんが経営されているお店のようだ。

少し二度寝。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意をして外出。スーパーでコピー用紙を買う。店に荷物を置いて郵便局で発送。まどは県立図書館へ。作業部屋で少しキャンバスの続きをやる。

開店。この日はたくさんの本が届いた。再納品をお願いしていた福島の佐藤豊さんによる詩集『来る雨座』、東京の田中菫さんの新しい日記本『BABOSA NEGRA』、twelvebooksからも注文していた洋書がたくさん届く。菫さんの本をめくっていると性被害の描写があったので、本人了承のもと、ウェブショップなどの商品説明にその旨記載する(SNSで菫さんが被害に遭ったことは知っていた)。twelvebooksからの洋書はMartin Margiela Hermes Years、A magazineのsacai、Josef Albers、Ani Albers(Black Mountain Collegeでのテキスタイル作品に焦点を当てた作品集)、Le Corbusierと写真、ウィーンのクンストハレで行われた女性のコンピューターアート史の展覧会図録、Anish Kapoorのペインティング作品集、Larry Clark写真集。本当はもっと写真集を入れたかったけど、諸事情で次回に持ち越しになった。この日はとりあえず佐藤さんと菫さんの本を品出しした。

閉店後、スーパーに寄って早めに帰宅。ヨーグルトを食べて休憩。明日のお弁当用にカレー作る。菫さんの日記本を読む。男性に生まれた自分には辛い文章が続くが、一体「男性に生まれた」ことを自分は今後どう抱えて処理していくことになるのだろうか。


20日(土)

朝8時に起き、キャベツと大根の味噌汁を作って朝ごはん。洗濯物たたむ。お弁当の準備。

10時に待ち合わせ、話し合い。感触は良かったような気がするけど、どうなるだろう。

fragrantでたまにYOMSにも来てくれるアニーさん(と呼んだことはない。というかほとんど話したこともない)が料理を出すというので、まどと向かう。ぶどうのマリネ、サンマのフリット、ハムといちじく(どれももっときちんとした名前があったし、間違っているかもしれない)などをアイスティー飲みながらつまむ。おいしい。まどといろいろ図を描きながら話す。割とイメージができてきている。但馬さんに久しぶりに会う。

開店。この日はBOOK WEEKENDの選書をしながらの営業。出店がかなり久しぶりなので、どのくらいの量を用意すれば良いかいまいち掴めない。昨日届いた洋書のうち、マルジェラとsacaiを品出しする。反応があるといいんだけど。ミクさんがキングジョーさんを連れて来てくれる。ジョーさんは高松のご出身で、以前にも一度来てくださったことがあるようだった。恐れ多くも少しガレージパンクの話をする。「Swampratsとか好きです」と言うと「いいですねぇ」と親指を立ててくれた。他にも映画の話など。この日は割と自主制作のzineなどが多く売れた。

18時半から少し店を抜けて、レンタカーを借りに行く。戻ってからも準備の続き。帳簿付けをやり、21時過ぎに車を持って来て荷物を積む。本多すぎるかも。少なすぎるよりは良いか。

スーパーに寄って帰宅。シャワーを浴びて、『最後の講義』少しだけ続き読む。

明日は6時起き。早めに寝る。

2025年9月17日水曜日

お話(2025年09月16~17日)

15日(月)夜

閉店後、CDR焼く。明日ルクスでDJ機材を触らせてもらう予定で、この機会に全然音圧のない戦前録音のオペラやタンゴ、シャンソンなどもかけてみようと思う。

帰宅。洗い物をして歯を磨く。まどと少し話して、そのまま寝落ち。


16日(火)

朝8時過ぎに起きる。シャワー。まどと外出し、南に入る。深沢七郎『笛吹川』読み進める。むごいことが実に淡々と起こる。スケッチブックにドローイング。

しかし、なんで自分はこんな週に2,3回も南珈琲に来ているのだろうか。タバコがけむたかったり、ヤンキーと隣り合ってうるさかったりすることもあるのに。イベントや展覧会をやる時にあえて普段あまり行かないお店や場所に緊張しながらフライヤーを置いてもらいに行くのにも近いような気がする。自分から必要な緊張感を摂取しに行ってる感じ。

耳鼻科に行っていたまどと合流し、綿谷でうどん。ジュンク堂で民俗学、建築、美術関連の本を見る。いろいろ発見があり楽しい。欲しい本が増えていく。fragrantで砂古口さんへの手土産にクッキーを買う。

歩いて砂古口さんのお宅へ。見覚えのあった建物で驚いた。お茶を飲みながら宮武外骨、笠置シヅ子、中原淳一、村山籌子、鎌倉芳太郎のお話など4時間弱。笠置シヅ子主演の市川崑『果てしなき情熱』の話もできた。今漫画のネーム作りに苦労しているまども積極的に質問。蔵書も一部見せていただき、『滑稽新聞』や『此花』の現物を始めて見ることができた。100年以上前の印刷物にしては状態がとても良い。砂古口さんが香川で出会った隠れ外骨フリークの話も面白かった。『ぐわいこつふあんくらぶニュース』バックナンバーをいただく。大切にしよう。

自宅に戻ると、ゴロゴロ雷が鳴り、雨が降り始めた。蒸し暑い。洗濯物を畳む。村山籌子の話が出たので、大三君にも連絡。

再び外出。よって屋に行き、すだち餃子や骨付鳥など食べる。この日は突き出しに小さいピザが出てきて驚いた(おいしかった。よって屋の突き出しはいつもおいしい)。まどとぽつりぽつり話す。本屋に寄って、砂古口さんとも話して、情報が大量に頭に流れ込んできた1日。

まどと別れて店へ。ルクスでDJ機材を触らせてもらうので、CDなどを準備。少しブログの更新もやる。

ルクスへ。まいちゃんと少し話してから練習。BOOK WEEKEND当日は45分間選曲する予定だけど、この日の後半はイベントと関係のない戦前録音のテノール歌手、ギリシャ民謡、メキシコのインディアンの祝詞(?)、タンゴ、シャンソンなどをかけてみた。そういう音源をこういう環境でかけたらどういう雰囲気になるのかやってみたかった。結果、悪くなかった。こういう音圧のないもっさりした音源だけで1時間くらいやってみても面白そうだ。数曲まいちゃんが良い反応をくれて、やる気が出た。ありがとう。

帰宅。シャワーを浴び、『笛吹川』読み終えて寝る。


17日(水)

朝8時半頃に起きる。この日はまどのほうが早く起きた。季節の変わり目だからか、最近朝に弱い。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレをしっかりめにやる。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』、久しぶりに少し読み進める。

店へ。やらなければと思っていた在庫整理作業。まだまだ蒸し暑い。ひと段落し、ご近所の美容室『ジュノン』の河田さんに相談。ドラッグストアで缶コーヒー、tomoさんでお惣菜買う。少しだけ絵の続き。面白くなりそうな気がする。

開店。発送、品出し、均一本の補充。店頭買取1件。なんだかあっという間に時間が過ぎる。こずえちゃんと古本さんが来てくれて、いろいろ話す。こずえちゃんと『船の体育館』保存問題についていろいろ話した。古本さんは平野甲賀さんと杉浦康平がデザインを手がけた本を買ってくれて、どういった部分に反応したのかを細かく解説してくれた。普段仕事としてデザインをやっている方の視点はとても勉強になる。扇町の眞行寺さんが来月企画される落語会のチラシを持ってきてくださる。お寺にあるリソグラフで印刷しているそうで、とても良い雰囲気。以前から落語を生で見てみたいとは思っている。次回は行けるよう調整したいが、どうなるだろうか。

今日はまだもう少し仕事。週末の出店に向け雑誌をたくさん値付けしておきたい。

2025年9月15日月曜日

こつこつ日記(2025年09月13~15日)

12日(金)夜

閉店後、午前中にお預かりした本の査定。歌舞伎、特に坂東玉三郎関連のものが多い。ダニエル・シュミットの話とかもすれば良かったな。査定を終え、文字起こし作業続き。なんとなく、録音した時間の4倍ほどの作業時間が必要なことがわかってきた(一休み時間を含む)。残りの録音は3時間だから、予想作業時間は12時間…。

帰宅。シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録読み進めて寝る。まどは旅行帰りでかなり疲れている模様。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて洗濯。先日痛めた腰が心配できちんと筋トレができない。ラジオ体操だけする。

外出、また南へ。『民藝』読み終える。倉敷ガラスの厚手のコップが欲しくなる。ノートにドローイング。店に行って在庫整理。昨日の買取先の方に査定金額をお電話し、了承取れる。振り込み。

開店。品出し、発送準備など進める。先月上映会を行った、阿部航太さん制作のドキュメンタリー映画『街は誰のもの?』関連のzine2種を棚に出す。1つは映画制作にあたっての発端や過程、その中での阿部さんの思索をエッセイとしてまとめたもので、もう1つは映画に登場するグラフィティライター達との会話をコミックにしたもの。後者はイラストも写真も阿部さん自身が出掛けていて、表現の幅広さに驚かされる。

閉店後、ルクスに行く。今度の火曜日夜に少しDJ機材を触らせてもらうことに。ネグ君いて、ちゃゆう君も来て、少ししゃべって、ジントニック2杯飲んで出る。帰宅、シャワー。まどは南陀楼綾繁さんからの誘いで不忍ブックストリートのYouTube配信に出演していた。久しぶりにたくさんしゃべってストレス解消にもなったようだ。アーカイブを聞いてみると、南陀楼さんけっこうYOMSのこともほめてくださっていてうれしい。


14日(日)

朝9時前に起きる。なんだか変な夢を見た気がするけど忘れた。朝ごはん、お弁当の用意。洗濯物の片付け。

現在YouTubeで無料公開されているレオン&コシーニャ『オオカミの家』を見る前に勉強しておこうと思い、この映画のモチーフとなっている『コロニア・ディグニタ』について調べる。チリにあるドイツ系移民を中心とした入植地のようだ。設立の中心となったパウル・シェーファーは元ナチス党員で、子供への性虐待でドイツを追われた人物。生まれた直後から子供は親から引きはがされ、7歳からは365日毎日無償の強制労働が課せられる。規律を守れなければ処罰、拷問。シェーファーは2010年に死去しているが後継団体は今も存続しているらしい。軍事政権時代のチリ政府と密接なネットワークを築いていたというのも恐ろしい。

店に行き、在庫整理作業。朝起きるのが遅いとどうも午前中に時間が過ぎるのが早い。

開店。品出し、発送準備。9月後半の営業について改めて告知したり、昨日届いた『FANDOM MOVIE NOTES』を品出ししたり、洋書アートブック取り扱いに関してのメールを送ったり。なんだか慌ただしく過ぎた。洋書アートブックに関してはかなりの出費になるけど、あまり香川でこういうことをやっているお店はないだろうし、どんな反応があるか楽しみ。広島から愛媛へ帰省中だという山原さんが来てくれて、少し話す。山原さんは仕事も忙しくなってきているようだけど、けっこう東京などへも遊びに出ているらしい。こないだ行われた、リキッドルームでのパソコン音楽クラブのイベントの話など聞く。

閉店後、本を発送し、ビールを飲みながら『オオカミの家』見る。膨大な時間と手間がかけられているけど、ラフな部分もあるのが余計怖さを醸し出す。コロニアに関する部分は比喩表現が多いので、確かに何も予備知識なしで見たら話はわかりにくいのかもしれない。

帰宅。風呂。深沢七郎『笛吹川』を久しぶりに再読し始め、寝る。


15日(月・祝)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の用意、洗濯、そうじ。腰の痛みがだいぶ引いてきたので、久しぶりに筋トレ。まどのアドバイスでスクワットもやる。『笛吹川』少し読み進める。

店へ。ネット出品を1件やり、新しい板パネルに絵を描き始める。とりあえず白いガッシュを塗り広げてみた。いろんな色を重ねてみようと思う。

開店。品出し、発送準備、新規取り扱いの冊子についての連絡など。夜は文字起こし作業。映画の話になると、固有名詞や今配信になっているかを調べ始めてしまいなかなか時間がかかる。

今は一休みしているところ。もう少ししたらさらに作業したい。明日は砂古口さんと会う。

2025年9月12日金曜日

腰(2025年09月09~12日)

08日(月)夜

閉店後、レシートの入力やブログの更新などをやる。在庫整理。

帰宅、風呂。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


09日(火)

いつもより早く、朝7時に目が覚める。朝ごはんを食べて筋トレ、読書。

9時になり外出。レンタカーを借り、店で本の運搬用のカートンなどを積んで買取先へ。話をくださった古物業者さんは既に中で作業中、ご挨拶して自分も本の選別にかかる。今回は必要なものだけ買い取ってくれて良いとのことで少し楽な気持ちで向かったけれど、事前に本棚の写真はいただいていたものの、実際に入ってみると思ったよりも量が多い。合計おそらく1万冊弱に目を通し、文学、郷土、歴史民俗など中心にピックアップ。蔵書をお持ちだった方は医師をされていたそうで古い医学書やビジネス書が多かったが、これはどうにも買取が難しい。全体の量に比べれば買取可能な本は少なめだったけど、それでもありがたかった。先輩の古物業者さんの仕事ぶりを少し拝見できたのも良い経験になった。

一旦家に行き、シャワーを浴びて着替える。まどもお腹が減った様子。上原屋でうどん。そういえば上原屋はざるうどんの他に「冷やしうどん」があるが、これはいわゆるひやかけ(水でしめたうどんに冷たい出汁をかけて食べる)ではなく、水でしめたうどんが水を張ったボウルの中に入って出てきて、それをざるうどんと同じつゆで食べるというもの。これはあまり他のお店で見ないような気もする。

自民党総裁選の話などをしながら丸亀へ向かう。猪熊弦一郎現代美術館で大竹伸朗展『網膜』。国立近代美術館での展覧会からそれほど時間も経っていないように思えるけれど、今回の展示のほうが自分は楽しめた。大竹伸朗の展覧会はキャプションを見ながら「あの絵とこの絵はパッと見似たように見えるけど、制作年を見ると30年くらい時間の開きがあるんだな」と、時間の経過/ボキャブラリーの蓄積に思いを馳せるのが楽しい。今回の展示の網膜シリーズは90年代初期と2010年代以降の作品が中心に展示されており、同じシリーズで構成されているほうがそういった発見が起こりやすいような気がした。

よろずやさんへ行き、スツールを見る。経年加減が良い感じの青い木製スツールを1つ購入。

コメダに入って休憩。まどは広島、尾道、鞆の浦あたりを旅行したいようだが行程を決めかねている様子。どういう物事に興味があるのか聞き出して自分も少し調べたりする。コンサルタントみたいだな。読書。

びんび三昧で回転寿司を食べて、スーパーに寄って帰る。『愛の渇き』読み終え、ダリオ・アルジェント『4匹の蠅』見る。ホラーというよりはサスペンス。「おっ」と思わず声が出る変わった撮り方の箇所がいくつかあった。しかし脇役たちのキャラクターが強く、見ていてシリアスになったり笑ったり、感情が忙しい。少し冗長に感じる部分もあるし、4匹の蠅ってえっ、そこ?となったし、奇妙なアンバランスさが残る映画。

シャワーを浴びて、『民藝 MINGEI — 美は暮らしのなかにある』展図録を少し読み、寝る。


10日(水)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。腕立てやる。

レンタカーを返し、南に入って『民藝』続き読む。益子はまた改めて行ってみたい。その後店に行き、昨日買い取った本の整理。かがんだ拍子に腰が「グキッ」となりかけてびびる。ぎっくり腰は恐ろしい。

開店。雨が降ったり止んだりの不安定な天気。品出し、発送準備、在庫整理進める。変な天気の割にはお客さんがけっこう来てくれて、それなりに売れた。自分は昨日の疲れもあってか、少しどんよりとした気分だった。

閉店後、帳簿付け、本の発送。作業部屋の整理。キャンバス少し進める。24時前に帰宅。シャワーを浴びて洗い物。少し本を読んで寝る。


11日(木)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。少し読書。

外出。作業部屋へ行き、キャンバスの続き。完成。後でもう少し描き加えるかもしれない。今日はアルバイトN君が作業してくれる日なので片付け。冷蔵庫の掃除もする。

開店。火曜日に買い取った本を中心に品出し進める。この日は均一本やセットコミックがよく売れた。しゅう君が久々に来てくれて、いろいろ話す。ここ最近は勉強で忙しかったようだ。DJの予定を気にかけてくれてうれしい。次は21日のBOOK WEEKENDで選曲の予定。もう10日後だ。

閉店後、早めに帰宅。シャワー浴びて、ビールを飲みながらジャン=リュック・ゴダール『ウィークエンド』見る。途中の渋滞のシーンで、自分もそばで音だけ聞いていたまども「うるさいなー」となる。横移動のカメラ、スラップスティックな勢いはあるけどあまり笑えない怒号と血と暴力。自分はちょっと退屈に感じてしまった。


12日(金)

朝7時に起きる。まどはこの日尾道へ旅行兼取材。自分も早めに外出し、南に入る。『民藝』続き読み、ノートにドローイングを描く。

10時半、ご近所で出張買取。段ボール2箱分ほどで内容はいろいろ。歌舞伎や生け花関連など少し調べたいものもあり、後程査定額をご連絡してお振込みということにさせてもらう。店に戻り、在庫整理。

開店。品出しなど進める。均一本に哲学・思想関連の文庫本をごそっと追加。だいたいは岩波文庫旧版。高知の阿部航太さんから仕入れた、映画『街は誰のもの?』関連のzine2種のお金を振り込み。メール連絡。夜、暗くなった頃に激しい雷雨。瀬戸大橋線は通常運行している模様。良かった。ちゃゆう君来てくれる。

そろそろもう少し大きく動くべきなのかもしれない。

今日は残業して査定。

2025年9月8日月曜日

発送発送(2025年09月07~08日)

06日(土)夜

仕事終えて、ビール飲みながら映画。勅使川原宏『白い朝』見る。こないだ聴いた『ゼーロンの背中』でも取り上げられていた一本。激しい音と映像のカットアップに、かなり実験的な作品なのかなと最初は思わせられるが、だんだんと物語が浮かび上がってくる。トリュフォー『大人は判ってくれない』と同じ、遠心力を利用したアトラクションが登場。女の背中に手を触れて拒まれる男のシーンが良い。次、ヴィム・ヴェンダース『リヴァース・アングル』見る。1982年に撮影された、ヴェンダース初のアメリカ映画『ハメット』の製作過程をとらえたドキュメンタリー。

帰宅。シャワーを浴び、アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み進めて寝る。


07日(日)

朝起きて、ご飯を食べようと思ったらお米を炊いていなかった。お弁当用にとりあえず炊いて、まどに喫茶店に行こうかと声をかけるが、乗り気でないようだ。筋トレ。

南に入る。ノエル・キャロル『批評について 芸術批評の哲学』読み始める。

「わたしの考えでは、芸術作品の価値は、作家がその作品によって何を達成したのか、に結びついている。この価値を「成功価値」と呼ぼう。わたしが擁護するのは、この成功価値はいわゆる「受容価値」ーーすなわち鑑賞者が作品経験から引き出してくる価値ーーよりも優先されるべきだ、という考え方である。」(P12)

作業部屋に行き、キャンバスの続きを少しやる。自分がいろんな時期に試した要素をパッチワークのように一つの画面で組み合わせてみる(見る人がどう思うのかはわからないが)。いい感じ。

開店。品出し、発送準備進める。店頭買取1件。18時になり、丗界さんの『稿本 作者胎内十月圖 上』をウェブショップに30冊登録。同志社大学の「コテリキの会」で丗界さんがインタビューを受けた直後ということもあり、かなりの速さで売れていく。閉店後もできるところまで発送準備を進めた。

帰宅、シャワー。『愛の渇き』読み進める。『氷』や『アサイラム・ピース』は、自分が精神的に不安定だった頃の状態をフラッシュバックさせるような内容(特に『氷』)で、すごい作品だとは思うものの、正直読むのが辛かった。『愛の渇き』はそれらに比べるとだいぶ読みやすく感じる。それか、自分の精神状態が好転してうまく向き合えるようになったのだろうか?


08日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながら、黒沢清の『蛇の道』(2024年版)配信開始に合わせて行われたインタビュー動画を見る。90年代のVシネ作品についても多く語られていて、特に哀川翔の、自身の立ち姿についての意識の話が面白かった。あえて目立たないはずの後ろのほうに立って全身の姿が映るようにするのは、バストショットなどよりも自身の立ち姿こそが映えることをわかっているからだ、という話。

お弁当の準備、筋トレ。外出。まどとルヌガンガへ行き、注文していたガブリエレ・グエルチョ(編)『哲学以後の芸術とその後 ジョゼフ・コスース著作集成 1966-1990』購入。税込なんと8800円。半額を誕生日プレゼントとしてまどに出してもらった。最近の水声社のアート関連本はどれも興味深いが、かなりの値段。品切れになる前にコツコツ買っておきたいけどお金が間に合わなさそう。しかし、最近は結構アート関連の本を読んでいるな。

店レジで、7月末(!)に行ったTさんSさん対談の文字起こし続き。いつの間にかだいぶ時間が経ってしまっていてまずい。映画を見ている暇なんかないのかもしれない。

開店。アルバイトMさん来て、支払いと商品の受け渡し。商売の話もする。仕入れに苦労しているようだ。この日は丗界さんの冊子の発送を主にやり、他は少し品出しなど。冊子の注文は全国各地から届き、心待ちにされていたことが伝わってくる。閉店後、レシートの入力と整理、ブログの更新。

明日は尊敬する古物業者さんの現場に入らせてもらい、古本のピックアップ。その後まどと丸亀の大竹伸朗展に行く予定。

2025年9月6日土曜日

台風接近(2025年09月04~06日)

03日(水)夜

閉店後、本を発送。また店に戻ってアレの作業、ブログの更新。帰宅。風呂に入って信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』続き読む。


04日(木)

朝8時に起きる。なんだか背中が痛い。朝ごはんを食べ、まどが最近読んでいる中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』の話から太田龍、梅原猛の話など。筋トレ。

外出。レターパックを買い足して、くつわ堂に入り読書。『なぜ人は』読み終える。スケッチブックにドローイング描くが、あまりうまくいかず。100均で消耗品を買って店へ。

開店。品出し、発送準備、均一本の補充、在庫整理。台風が近づいているせいか、なんだかだるく、頭が重い。夕方から雨が降り始め、18時くらいには少し強まるものの、割とすぐに落ち着いた。このまま穏やかに過ぎ去ってほしい。お客さんは意外と来た。コロナ流行っているらしい。自分も油断したらすぐにかかりそうだ、注意しないと。

奥田亜紀子さんがSNSで絵をほめてくれてうれしい。なかなかストレートにほめてもらえることなんてない。奥田さんにイラストを描いてもらったYOMSの手ぬぐいの宣伝までしてくれて、おかげでウェブショップで数枚売れた。数枚といっても、こんな台風の日にはとてもありがたい。

新規で取り扱いたい商品を作っている作家さんへメール。付き合いの長い人に対してでも、このメールを送る時は緊張する。この緊張感が大事だなとも思う。

閉店後、CDRなど焼く。時折強い風が吹く中、帰宅。シャワー。アンナ・カヴァン『愛の渇き』読み始め、寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、1つ用事を済ませる。『愛の渇き』続き読む。まどがルヌガンガで買ってきた淺井裕介『たねをたべたけもの』読み終える。こどものともの最新号。以前よりもキャラクターが表情豊かになっている。お弁当の用意。

作業部屋に行き、新しいキャンバスに取り掛かる。何色かのガッシュをキャンバスに直接つけて、水を含ませた太めの筆で混ぜながら広げた。

開店。この日はどうもやる気出ず。天気はまずまず回復したものの、気圧の変化で頭が締め付けられるようだった。今月末の旅行のための情報収集や、BOOK WEEKENDのためのセットリスト作りなどやる。この日も奥田さんイラストの手ぬぐいが売れて助かった。

閉店後、さっさと帰る。シャワー。ミケランジェロ・アントニオーニ『砂丘』見る。こんなにアメリカン・ニューシネマ調の作品とは思ってなかった。自分の好きな『夜』や『太陽はひとりぼっち』とは作風が違うけど、ラストシーンや、全編に漂う殺伐とした空気感がたまらなく良かった。


06日(土)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、洗濯。お弁当の用意。メグマイルランド『棕櫚の木の下で』2巻読み終える。メグさんの自在なコマ割り、事物に対するズームインズームアウトの緩急の心地よさは特別だ。先日行われていた個展もとても良さそうだった。いつか絵画や陶芸の作品も見てみたい。

外出。少し涼しい。作業部屋に行き、少しキャンバス進める。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進めていく。BOOK WEEKENDに向けレンタカーの予約。月末の旅行の予定ほぼ固まる。今回はこないだの姫路みたいな失態はないはず。Kさんへアレの進捗確認。mezaのトートバッグが売り切れたので、片岡さんに追加納品のお願いをする。次回は靴下も仕入れられそう。

季節の変わり目だからか、飲酒へのモチベーションが高まっている。ビールを飲んで映画を見るか絵を描くかする。

2025年9月3日水曜日

映画など(2025年09月02~03日)

01日(月)夜

閉店後、シャワーを借り、スーパーへビールを買いに行く。作業部屋で、飲みながら映画。クリスティアン・ナイビイ『遊星よりの物体X』見る。ハワード・ホークスが(ノンクレジットだけど)演出で関わっているということでも有名。あまり書くとネタバレになってしまうが、ちゃんと”THE THING"としか呼べないものとしてリメイクしたカーペンターは偉いなと思った。犬がかわいい。次、曽根中生監督のロマンポルノ『らしゃめんお万 雨のオランダ坂』見る。舞台は上海、横浜、長崎の3つの港町。戸を閉める足の艶めかしさ、車輌置き場での足だけの立ち回り、ラストの赤いガラスなど、素晴らしい演出。主演サリー・メイの棒な演技と唐突に挿入されるテーマ曲の軽快さには笑ってしまうけど、最終的に良かった。


02日(火)

朝7時半に起きる。昨日おやつにと買ったスティックパンが余っているので、春風堂で少しパンを買い足して映画を見ながら朝ごはん。ヴィム・ヴェンダース『シルヴァー・シティ・リヴィジテッド』見る。1968年に作られた30分ほどの短編で、セリフもない詩のような作品。

キャンバスの続き。『ゼーロンの背中』昭和30年代日本映画特集を途中まで聴きながらやる。川勝さんが「増村保造はあまりピンとこない」と言っていて意外。自分は今まで石原裕次郎主演映画をなんとなく避けていたけど、これからはもっと見ていこうと思った。キャンバスは無事に完成。

外出。暑い。久々にケヤキカフェに行き、パスタセットで昼ご飯。アイスコーヒー飲みながら読書、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み終える。その後、ひとつ用事。

砂古口早苗さんと会い、宮武外骨関係の話を聞く。砂古口さんは70年代から外骨関連の資料収集を始めたそう。80年代に入ると吉野孝雄『宮武外骨』や赤瀬川原平『外骨という人がいた!』が出る。90年代になって砂古口さんも「外骨忌」に行くようになり、さらに当時20代後半だった南陀楼綾繁さんがゆまに書房で『宮武外骨此中にあり』26巻を編纂して…と、関係者、研究者、編集者らが一体となってだんだんと外骨研究の道筋が整っていく過程がうかがえ、とてもわくわくさせられた。砂古口さんが希望者のみに無料で頒布していたというミニコミ『ぐわいこつふあんくらぶ』のことについても、詳しく伺うことができた。

店に戻り、いろいろ連絡など。アレの作業もやる。まどはだいぶ体調回復した様子。

スーパーに寄って帰宅。まどが夕ご飯の用意をしてくれている。家でご飯を食べるのも久しぶりだ。カツオのタタキ。

食べ終えてまどは外へ久々の散歩。自分はアイスを食べて家でゆっくり。風呂に入り、以前DVDを買ってあったルイ・マル『恋人たち』見る。ジャンヌ・モロー主演(役名もジャンヌ)、マル26歳の時の作品らしい。ストーリー自体はそれほど特別なものではないけど、休日の夜に見るにはちょうどいいゆったりとした時間と空間の流れに浸ることができた。

読書。岡田利規『掃除機』読み終え、信田さよ子『なぜ人は自分を責めてしまうのか』読み始める。信田さよ子の本を読むのは初めて。この本はオンラインでの公開講座をまとめた内容のようだ。読み進めるうち、自分の中にもある凝り固まった家族観や他者への支配欲求があぶり出されていくようで、若干辛くなる。しかし面白い。さらりとした語り口なのに、固定観念を軽くパカッと割られていく。

「堂々と、「親との関係に起因して生きづらいのだ」と言ってのける反逆性というか、ラディカルさはすごいです。家族の常識を転換させるという意味では、ものすごく大きな意味があると思っています。」(p40)

共依存について語っている箇所では、最近もやもやしていたことについてのヒントを得たような気がした(だからといって、それをすぐ武器に使おうとしてはいけない。じっくり噛み砕いていきたい)。


03日(水)

朝9時前に起きる。8時間くらい寝た。やっぱり自宅は落ち着く。朝ごはんを食べて料理。豚肉と野菜の辛みそ炒めを作る。お弁当の用意、筋トレ。久しぶりに腕立て伏せをやったら、少し回数が落ちていた。

開店。定休日明けで発送件数が多い。ウェブショップの商品も売れている。品出し。瀬戸芸夏会期も終わって週半ばの水曜だけれど、観光らしきお客さんも来られる。

連絡があり、夕方少し店内で打ち合わせ。これは楽しみだ。

なんだか台風が近づいているらしく、明日は雨の予報。

2025年9月1日月曜日

ケーキ(2025年08月30日~09月01日)

29日(金)夜

閉店後、スーパーで買い物をしてまどに届ける。LUUPに乗って片原町のあたりまで行く。LUUP初めて乗ったけど、それほど漕がなくても良いくらいパワフル。2キロ弱ほど走って200円ちょいだった。

吉野湯に入ってさっぱり。歩いてぎょうざやへ行く。今までも何回かお店の前まで行ったけど、お休みだったり満席だったりで入れなかった。この日はすぐに入店。とりあえず生ビールとぎょうざ1人前を頼む。「1人前でよろしいですか?」と店員さんに確認されたので、多めに頼む人も多いようだ。ぎょうざとてもおいしい。レモンサワー、塩だれきゅうり、ぎょうざもう1人前頼む。レモンサワーはすっぱすぎず、ぎょうざにとても合う。

昨日大三君に「最近ルクス行ってる?」と聞かれたのもあって、久しぶりに行ってみる。そしたら大三君がいた。小野君もいた。なんでもない話をしていると、まいちゃんが「今日誕生日ですよね?」とケーキを出してくれた。ルクスに行くとも言ってなかったのに、誕生日を覚えてケーキを用意してくれていたようだ。一日の最後に一気に誕生日らしくなった。ありがとう。


30日(土)

朝8時過ぎに起きる。毛布の下にもキャンプ用のシートなどを敷いたら、昨日よりも寝つきが良くなった。

グレコでモーニング。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。その後スーパーでお弁当を買い、店に戻る。来月21日に開催するBOOK WEEKENDでのDJに向け選曲。やり始めると意外と難しい。というか絶対にかけたいと思っていたCDRが見当たらない。困った。

アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。その後アルバイトN君来て、作業に入ってもらう。

開店。にぎやかな時と静かな時の差が激しい一日。辻さんや暖君、寺澤君、川人さん、井川さん来てくれる。辻さんから誕生祝いに花をもらった。うれしい。川人さんがまどの『話の話』を買ってくれた。品出しもそこそこできていい感じ。

閉店後、まどと電話。熱は下がったようだけど頭がぼーっとするらしい。映画見たり本読んだりも集中できないようだ。次に会うのは火曜の夜くらいになりそう。本を発送して、ゴールデンタイムに行く。サウナは気持ちいいけど毎日になるとお金がかかる。この季節は、外気浴よりも体をよく吹いて冷房のよく効いた脱衣所にいるほうが気持ちいいかもしれない。外はヤンキーが多い。店に戻り、アレの作業を少し進める。24時過ぎまでやって寝る。


31日(日)

朝7時前に目が覚める。二度寝せず、うどん食べに外出。その後南へ。『マティス』続き読む。たくさんのお客さんで賑わっている。食べたり飲んだりする時以外はマスクをしていた。

まどに食料を届け、店に戻る。香川に仕事の用件で来ていた佐貫絢郁さんとばったり会う。今日一日は丸々空いているとのことで、高松市美術館の石田尚志展をおすすめした。BOOK WEEKENDに向けての選曲続き。CDだけでなくサブスクも併用してやってみたら、思っていたよりも早く進み、ほぼ完成した。熱中してお弁当を買い損ねそうになり、あわててコンビニへ向かう。

開店。サウダージブックスのアサノタカオさん、京都の出版社Hazaのヴェロニカさんが来店。アサノさんと会うのも久しぶり。メグマイルランドさんとはかなり前からお知り合いのようだった。もうすぐ売り切れるまどの『話の話』を買ってくれた。ヴェロニカさんは市村柚芽さんのzineが気になったようで、市村さんは東京の画家で…と説明。品出し、在庫整理、アレの作業。夕方、丗界さんが久しぶりに『稿本 作者胎内十月圖』を納品しに来てくれる。夏休みで時間があったのか。来週に同志社大学がやっている「コテキリの会」のオンライン研究会でインタビューを受けるそうで、それに合わせての需要も見込んでいるようだ。今回は冊数多めの納品だけど、すぐに売れてしまいそうな気がする。その後、佐貫さん来てくれる。女木島に行ってきたようだ。佐藤豊さんの詩集を買ってくれた。夜に栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話す。

近所でシャワーを借りれることになる。サウナや銭湯に行くのは楽しいけど、毎日になるとお金も時間もかかってしまう。ありがたい。

閉店後、アレの件で方々へ連絡。自分の落ち度で手間をかけてしまい申し訳ない気分。シャワーを借りに行き、店に戻って発送準備と帳簿付け。発送。ランドリーにも行きたかったけど、もう遅いのでやめにした。さっさと寝た。


01日(月)

朝7時半に起きる。さっさと外出し、うえまつ食堂で朝ごはん。朝に来たのは初めて。ガラスケースからおかずを取ってごはんや味噌汁を注文する、昔ながらの食堂。その後ランドリーで洗濯。待つ間『マティス』続き読む。家賃振り込み。

店に戻り、服を整理してアレの作業少し。再び外出し、ビールやゴミ袋など買い足す。作業部屋でキャンバス続き。昨日サブスクで作った21日用のプレイリストを流しながらやる。いい感じだ。

いつもお世話になっている古物業者さんから「本がたくさんある現場なんですけど、来ますか」と連絡あり、来週の火曜に伺うことになった。解体予定の物件のようで、いるものだけ取ってくれて構わないとのこと。ありがたくお伺いさせてもらうことに。古物業者さんのピックアップの様子を見れるのも楽しみだ。

開店。品出し、発送準備進める。夕方まいこさんが来てくださり、いろいろお話する。まいこさんはzineなどを作っていている知り合いでYOMSにおすすめしたい人が何人かいる様子。持ち込みは基本断っていますと正直に伝える。自分も少し苦しい気持ちになるけど、しょうがない。この日昼間のうちは静かな感じで、夜は外国からの観光客も来てにぎやかな感じになった。

今日は久々に映画を見ようと思う。

2025年8月29日金曜日

隔離生活、誕生日(2025年08月26~29日)

25日(月)夜

閉店後、帳簿付けや発送などやりつつ、CDRを焼く。いつの間にか23時過ぎになっていた。CD無事に返却して帰る。シャワーを浴びて寝る。


26日(火)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。ごはんを炊いていなかったことに気が付き、早々にまどと外出。また南へ行く。天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』続き読む。

出て、ミホコさんのお店でそうめんランチ。香川で修行をした後大阪でうどん屋さんを開いた方が出汁を監修しているそうで、驚くほどおいしかった。

高松市美術館で石田尚志展見る。幼少期に描いた絵から近作まで、ほぼ回顧展な内容。市美のコレクション展でいくつかの映像作品は見たことがあったけど、これだけまとまった量を見れる展覧会は貴重な機会だろう。展示構成も良かった。常設展も菊畑茂久馬や山口勝弘など、見ごたえあり。図書コーナーで展覧会図録もいろいろ見る。

まどと別れ、自分はお茶と塩タブレットを買い作業部屋へ。エアコンをつけても暑い。買ったきりだったサーフ、ガレージのレコードを聴きながら(WAX GATEで買ったTHE LITTERのレアトラック集はまるでBLUE CHEERみたいな曲もあり、驚いた)、アレのための絵の計測作業。汗をかきつつ、なんとかやる。

帰宅。まどが作ってくれた冷やし中華を食べる。スーパーでお菓子やヨーグルトを買い、家でBLACK HOLEの『キムズビデオ』回を見ながら食べてまったり。

再び作業部屋へ行き、計測続き。夜になれば涼しくなるだろうと思っていたけど、特にそんなことはなかった。途中コンビニに避難。

帰宅、風呂。軽く筋トレやり、岡田利規『掃除機』続き読んで寝る。


27日(水)

朝8時前に起きる。いつもより早めに起きれた。筋トレ、ご飯、洗濯、掃除。もうすぐ9月だけれど、しばらく暑い日が続くそう。熱中症警戒アラートが出ているらしい。

早めに外出し、作業部屋へ。計測作業続き。今日は新しめのエアコンが入っている部屋でやる。快適。最初からこっちでやれば良かったな。無事一区切りつく。

開店。店頭買取1件。品出しなど進める。セットものが売れて隙間ができていた漫画コーナーへ補充。均一本も多めに補充。アレの作業も進める。ご近所のゲストハウス『燈屋』さんが来られ、お話。11月にゲーム関連のイベント(燈屋さんは商店街でゲームイベントを年1回ほどのペースで企画されている)を開催予定だそうで、その場所として本屋がコンセプトに合うらしく、YOMSも会場の1つとして使わせてもらえないか、とのご相談。狭いうちの店の中でもなんとかブースを一つ設けることはできそうなので、やってみようということになる。普段自分が関係するイベントとはかなり毛色が違うけど、どうなるだろうか。

閉店後、本を発送し、アレの作業続き。23時前までやる。帰宅。シャワーを浴びて、『掃除機』続き読む。まどが寒気がすると言っている。コロナの疑いもあるので、寝床を分け、自分はふとんを敷いて寝た。


28日(木)

朝9時に起きる。まどはやはり具合が悪い様子で、近くの内科へ行くよう促す。朝ごはんを食べ、スーパーで買い物。味噌汁を作り足す。

外出し、店に着くと、まどからコロナ陽性だったとのLINE。自分は特に発熱ものどの痛みもなし。とりあえず店は休むことにする。病院に検査したいと電話しても「症状がないと検査はできない」との返事で、ドラッグストアでももう検査キットは扱っていないとのこと。SNSのフォロワーさんから「抗原検査キットは今薬局で売ってますよ」との情報が入り、買ってまた家に帰る。検査してみたところ、結果は陰性。ほっとした。

再び店へ。陰性だったし開けても良いのかもしれないが、あんまり閉めます開けますとコロコロ変えるのも面倒なので、作業をしつつ、やって来たお客さんは迎えるという感じにする。レシートの入力、在庫整理、均一本補充、品出し。それなりに作業できたし、お客さんも来た。明日からは通常営業と告知する。夜大三君が来てくれて、少し話した。

閉店後、まどにアイスノンやポカリなどを届け、サウナに行く。いつもなら制限時間いっぱいまで楽しむところだけど、もう遅めの時間だし、早めに切り上げる。店の作業部屋でビールを飲みながら、Klaus Wyborny "Houserfilm"見る。1976年制作の実験映画。名前の通り建物のブレブレの映像と、クラシック音楽とが断片的に続いていく。作者についてはよく知らない。

家から持ってきた毛布を半分に折って厚みを出し、その上に寝る。全然薄い。夜何度も起きた。


29日(金)

朝7時半に起きる。着替えてゴミを捨て、うどん。朝にうどんを一人で食べているなんてなんだか変な気分。

店で在庫や、こないだの計測作業に使った絵を整理。壊れたテーブルの解体、新しいテーブルの組み立て。イスの修理。壊れてるのばかりだな。レジスペース内の掃除。少しだけ『マティス』読み進める。

まどが粉末状の龍角散を買ってきてほしいとのことで、ドラッグストアで購入。コロナにかかった時にこれがあると助かるようだ。銀行や郵便局をまわり、出金入金。家に龍角散を置き配する。暑い。作業部屋に戻り、少し絵の続きをやる。

開店。店頭買取2件、ほか段ボール4箱お預かり。仕分けと査定を進める。均一本補充、品出しと発送準備少し。先日YOMSに来てくれた京都のマツダキカさんより、Hand Saw Pressで印刷した新作の冊子が届く。最近三条のDOMAへも初めて行ったようで、驚いたそうだ(DOMAには自分の絵が飾られている。キーホルダーも委託販売中)。

今日は43歳の誕生日。厄年といっても特にひどいこともなく、あっという間に過ぎた。最近よくやり取りをしている画家の高橋大輔さんも同じ誕生日だった(血液型も同じ)。川上未映子も同じのようだ。全部Instagramで知った。

これからまどに食べ物を届けてから、LUUPに乗って銭湯に行く予定。その後余裕があったら、誕生日だしどこかで少し飲みたい。

2025年8月25日月曜日

だらけている(2025年08月23~25日)

22日(金)夜

閉店後、本を発送して帰宅。腕立てやって風呂。高橋新吉『ダダと禅』読み進めて寝る。


23日(土)

朝8時半頃に起きる。筋トレ。洗濯機をまわしてごはん、お弁当の準備。筋トレはなんとなくご飯を食べる前にやったほうが気持ちよくできる気がして、そうしている。

早めに外出。作業部屋へ行き、少しレコード聞くが、エアコンをかけていても暑くて退散。

開店。品出し、発送準備。アレの作業も進める。さぼっていたわけではないけど、あっという間に時間が過ぎた。昨日からずっとCANとセロニアス・モンクを聴いている。

閉店後、本の発送。スーパーでビールを買い、作業部屋でKlaus Wyborny "Out of New York"見る。『ダダと禅』少し読む。『ゼーロンの背中』評論家回を聞きながらキャンバスの続き。あまりうまくいかず、水を含ませた筆で絵の具をのばしたら、良い感じになった。

帰宅。筋トレ、シャワー。本を読んで寝る。


24日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。

南に行く。『ダダと禅』読み終え、岡田利規『掃除機』読み始める。作業部屋に行き、少しキャンバスの続き。

開店。店頭買取2件。品出し、発送準備。仕事や作業にどうも身が入らない。

閉店後、クレイジージャーニー的なYouTubeを見て時間つぶれる。

帰って腕立て。シャワーを浴び、天野知香『マティス:「装飾」が芸術をひらく』読み始める。とても読みやすい。セザンヌやマティスを収集していたロシアのコレクターが、革命後集めた作品を全て国有化されてしまった、とある。考えてみれば当たり前のことではあるけど、恐ろしい。


25日(月)

朝9時過ぎに起きる。珍しくまどのほうが起きるのが早かった。腕立て。もっといろんな部分を鍛えないと。おべんとうの準備。

まどとまた南へ。スケッチブックにドローイング。ここ数日、描いていてもあまりうまくいかなかったけど、今日は1枚できた。集中して良い線や形が作れると気分も上がる。まどといろいろ話す。ルヌガンガへ行き、中島岳志『縄文 革命とナショナリズム』、小山田浩子『作文』購入。

開店。ゆっくり品出し、発送準備。昨日と同様どうもだるく、作業あまり進まず。こんなことではいけない。だらけている。来月の福岡旅行に向けいろいろ予約。

今日はTSUTAYAディスカスで借りていたCDの返却期限が迫ってきたので、CDRを焼いてから帰る。

2025年8月22日金曜日

今治、姫路(2025年08月19~22日)

18日(月)夜

閉店後、本を発送し、在庫整理をして帰る。筋トレ、シャワー。川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』読み終え、エドマンド・バーク『崇高と美の起源』続き少し読んで寝る。


19日(火)

朝7時に起きる。まどと南へ。階段で店員のアイリーンさんに「おはようございまーす」と声をかけられ、ほとんど出勤しているような気分になる。『崇高と』続き。

レンタカーを借り、今治へ。ゆっくりめに、途中たこ焼きやポテトなど食べたりしながら向かう。これまでも2回ほど行ったことはあるけど、車で行くのは初めて。

今治に着き、B級グルメとして有名な焼豚玉子飯のお店『重松飯店』に向かうが、平日にも関わらず大行列でやめにする。その後も『白雅』は臨時休業、『来々軒』もなぜかやっておらずだめ。結局いつもの純喫茶『不二屋』に入り、カレーやパンケーキを食べる。川沿いの席を取れたし、今回はまどと一緒だし、まあ良かったかと思うことにする。

商店街のアーケードを通って今治市民会館へ行き、『丹下健三に学ぶ新しいまちづくり 世界のTANGEビジターセンター 海と都市のデザイン展』見る。有形文化財に登録されている今治ラヂウム温泉をはじめ、今治にはかなり古い建築物が残っているので、なんとなくあまり戦争の被害を受けていなかったのかなと思っていたけど、展示されていた空襲後の写真を見たら焼け野原だった。パネルでは年表とともに丹下建築の変遷をたどっていたけれど、やはり50~60年代の仕事が特別なものに思える。

今治市玉川近代美術館へ。ここは今治市街から少し離れた場所にあり、車でないと行きづらい。こちらでは『丹下健三と隈研吾』展が開催中。パネルの文章からは隈研吾の丹下建築への視点がうかがえ興味深い。美術館のコレクションと絡めた部屋があり、ピカソ、エルンスト、シャガール、ブラックなども見れた。

今治市街へ戻る。久しぶりに森へ。タケノさんといろいろ話し、フローズンヨーグルトを食べる。この日の夜、西条の闇罔(くらみつ)神社というところで盆踊りが行われるらしい。森では現在ART SANPOという企画の関連で、店内には高橋大輔さんの油彩画を展示中。古本コーナーにて吉田健一『金沢/酒宴』、エルンスト・グローセ『芸術の始原』購入。後者は戦前に出版された少し背の高い岩波文庫で、戦後重版はかかっていないらしい。芸術人類学のような内容で、さすがに古さを感じる箇所もあるけど面白そうだ。最近Hand Saw Press経由で導入したというリソグラフの機械も見せてもらった。

駅前にある『碧空』へ。ここももう3回目になるけど、以前からまどと2人で来たかったお店。飲茶セット、ウインナー、ビーフンなど食べる。おいしい。まどはなんだかアレルギーがひどいようで、ずっとくしゃみをしている。途中で薬を飲んでいた。

『かみとくの湯』という広いスーパー銭湯で風呂に入り(マッサージチェアが追加料金なしで使えた)、高松へと戻る。途中まどが眠気覚ましにガムなど買ってくれた。家に着くともう23時くらい。すぐに寝る。


20日(水)

朝8時頃に起きる。この日も臨時休業。朝ごはんを食べて早速出発。まどは家で作業。

姫路へ向かう。一昨年に加西市のVoidで個展をやった関係で、その辺までは何度も車で往復している。しかし久しぶりに行ってみるととても長く感じた。エアコンをつけていても車内が暑い。サービスエリアで買った『天狗の横綱あられ』が、香ばしくて塩加減もほどよく、おいしかった。途中通った料金所で、ETCカードのエラーが出た2台前の車が立ち往生した。係員が出てきて対応し、バーを上げて車を端に寄せていた。怖いな。

バイパスの複雑さに驚きつつ、姫路市街に着く。まずは姫路名物のえきそばで昼ご飯。えきそばは中華麺にそばつゆを合わせたもので、今回は冷やし梅えきそばを食べてみた。おいしい。梅と中華麺の組み合わせは初めて食べたかもしれない。

少し離れたところにあるリサイクルショップへ行くが、特にめぼしいものはなし。暑すぎてコンビニでアイスを買って食べる。また商店街のあたりに車を停め、『大陸本店』へ。姫路市内でもかなり歴史の長い喫茶店のようだ。アイスカフェオレと抹茶ロールケーキのセット。ケーキは甘すぎずおいしい。本を読みたいが、なんだか頭が回らずぼーっとしてしまう。

アーケードを歩き、あまかわ文庫へと向かう。アーケードは縦横に何本か通っていて、商店街の規模が大きい。若い人も多いし、閉店してそのままみたいなテナントは少ない。活気を感じる。あまかわ文庫は路地裏にあるシェアスペース?の2階にあった。きれいなお店で、品揃えも良い。店主の尾崎さんとお会いするのはかなり久しぶり。商売のことなどたくさんお話する。ユズキカズ『枇杷の樹の下で』(メグマイルランドさんの『棕櫚の木の下で』はここから取ったのか、と気が付く)と、現代詩文庫『時里二郎詩集』サイン入りを購入。良い本が買えてうれしい。建築の本にも良いものがあったけど、今回は手が出ず。

またアーケードを通り、尾崎さんに教えてもらった喫茶店『フリーダ』へ行く。店構えは風格を感じさせるが、お客さんも店員さんも皆若い。店内にはフリーダ・カーロやピカソ、マグリットなど飾られていて落ち着いた雰囲気。席同士の間隔が広めに開けられているのも良い。店内には古本コーナーもあり、石牟礼道子や上林暁もあった(後でこれは尾崎さんが委託販売している本だったことを知る)。アイスレモンティー飲みながら、『崇高と美の起源』読み進める。

車を走らせ、姫路城の北東あたりにある『明和温泉 姫湯』へ。歴史のありそうな外観だけれど中は改装されており、きれいだった。2人入ればいっぱいになるほどの小さな浴槽が3つほどと、水風呂、あとは大きめ(といっても定員4人くらいか)の浴槽が一つ。サウナもある。コンパクトな中にいろいろ趣向が凝らされていて楽しい。

姫路市役所からほど近い場所にあるTRUDE RECORDSへ。昼は10時半から15時、夜は18時から深夜1時までやっている(月曜は14時から20時。土日は10時半から深夜1時までぶっ続け)。こんなに長時間営業しているレコード屋さんは他にあまりないのでは。品揃えはパンク、ハードコア、メタルなどに強いようだ。店内はけっこう広い。いろいろ見て、『NEW WAVE SURF PARTY!』というコンピレーションアルバムを購入。ジャケットはニューウェーブ風だけど、ポップには「単音ファズにトカトカドラム」と書かれていて、ガレージ寄りの内容のようだった。聴くのが楽しみ。

夕ご飯は『力丸』という回転寿司。少し高めだけどとてもおいしかった。

帰りの道のりは、行きよりも短く感じた。喫茶店にいた時は「運転だるい、さっさと帰りたい」と思っていたけど、眠気もたいしたことなく、平気だった。しかしSAで大きなトラックが何十台も停車している(おそらく運転手の人達はみんな寝ている)のを見ると、すごいなと思う。古物関係の方は車中泊しながら年中いろんなところを車でまわっているような人もいるけれど、自分には向いていない。

自宅に23時前に到着。荷物を片付け、『崇高と』読み終えて寝る。


21日(木)

朝8時に起き、お弁当の準備。レンタカーを返して南へ。昨日買ったユズキカズ『枇杷の樹の下で』を早速読み終える。のどかで幻想的なようだけど、とても怖い。メグマイルランドさんはやはりこの本を持っているようだった。台湾版も持っているとのこと。少しネットでの相場を調べると、ユズキカズの単行本はどれも高くなってるようだ。しかしこれは売らずにしばらく自分で持っておこう。高橋新吉『ダダと禅』読み始める。

自治会費とアンケートの収集完了。会長のソレイユ詫間社長へアンケート用紙を持って行く。

開店。辻さんが来てくれて、TAKAMATSU ZINEを20部追加納品。店頭でもウェブショップでも好評だけど、20部あればしばらくもつだろう。店頭買取2件。2連休のおかげでたまっていた発送をもりもりやる。ブログの更新。羊雲の寺澤君来て、商売の話などする。

まどから、次に発表する漫画のネームを読ませてもらう。とても良い感じ。

閉店後、本の発送。疲れて早めに帰宅。風呂。ヨーグルト食べる。だらだらしながら、来月末の旅行の予定を考える。昨日の姫路旅行、本当はVoid、日本玩具博物館、poyarn、白浜温泉に行く予定だったのが、定休日、展覧会会期、営業時間変更などを見間違えていたせいで、まるで行けなかった。こんなに自分で立てた旅行の予定がボロボロだったのは初めて。誰かに迷惑をかけたわけではなかったのがせめてもの救いだけど、次はきちんとしないとまずい。


22日(金)

朝8時におきる。朝ごはんを食べて、洗濯物を畳む。お弁当の準備。筋トレ。

アルバイトN君が作業に来てくれるので、早めに出発。在庫整理と掃除。暑い。

開店。N君どんどんネット出品を進めてくれる。自分も少しセットものの出品をやった。品出し、発送準備、均一本補充、アルバイトに頼む本の準備。東京造形大学内の、CSLABという学生主体の施設(?)で企画などをされている大澤さんが来店。大澤さんは去年春につくばで行った個展を見に来てくださっていた。今回が初対面。最初はYOMSに興味を持ってくださって、それから「店主は絵も描いているのか」と認知してくれたらしかった。最近よく来てくれているデザイナーの梶原さんとも知り合いらしい。小説の話などもした。その後、市川絢菜さん来られる。市川さんもつくばの個展を見てくれた方(しかもその時絵を買ってくれた)で、西讃のご出身だ。西のほうは県外からの移住者が増えてきているとのこと。サンドマンと島田さん来てくれる。サンドマン来月に工藤冬里さんをゲストに呼んで企画をやるそう。

ネット出品がだいぶ進んで助かった。今日はこれからどうしよう。

2025年8月18日月曜日

お盆明け(2025年08月16~18日)

15日(金)夜

閉店後、本の発送。店に戻り、アレの作業。作品と文章のリスト作り。早めに作業に入れたのでけっこう時間が取れた。23時過ぎ、キリの良いところで作業終了。

帰宅。シャワーを浴びて、小島信夫『私の作家遍歴 黄金の女達』続き読んで寝る。


16日(土)

朝9時に起きる。朝ごはんを食べてお弁当の準備。筋トレ。少し読書。

開店。まどの同人誌『話の話』がいつの間にか残り12冊になっていた。これが売り切れるとしばらく増刷は無い予定。改めてその旨SNSで告知する。昨日からのリスト作業続き。思ったよりも早くひと段落つく。品出し、発送準備。桃子さん来る。桃子さんは大変朗らかな人で、日ごろからいろんなお店に行っている印象。桃子さんの作ったzineも何かしら見てみたい。DJのJimmy Soulさんが来られ、初めてご挨拶し、senseiから預かっていたBOOK WEEKENDのチラシをお渡しする。BOOK WEEKENDではJimmy Soulさんも自分もDJの予定。

Instagramで、画家の高橋大輔さんとやり取り。元気の出る言葉をいただく。みんながんばっている。高橋さんは現在今治で行われているImabari Landscapeというプロジェクトで絵を展示している。火曜にちょうど今治へ行くので、見に行けそうだ。

閉店後、本を発送して、スーパーでヨーグルトを買って帰る。まどに髪を切ってもらい、シャワー。『黄金の女達』読み終え、エドマンド・バーク『美と崇高の起源』読み進める。筋トレして少し早めに寝る。


17日(日)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはんを食べて、久しぶりに実家に電話。お弁当の準備。洗濯。『美と崇高の起源』少し読み進める。

「絵画においてさえ、ある事物を適切に曖昧化することで、その絵の効果を高めることができるのである。なぜなら、絵画におけるイメージは自然におけるそれととてもよく似ているからである。そして、自然においては、暗く混乱した不明確なイメージは、明晰で明確なイメージよりも、壮大な情念をつくり出す大きな力をもって空想に働きかけるのである。」(p81)

外出、作業部屋へ。久しぶりにキャンバスに描く。とても良い感じ。なんだか大きい画面にのびのび描いてみたい気分にもなる。

開店。品出し、在庫整理、発送準備進める。アルバイトMさん来て、本の受け渡しと支払い。Mさんは最近自分でもネット出品して古本を売っている。最近tooniceで出店した時の話を聞く。郵送買取のことについて相談を受けた。マツダキカさんのzine”PAGE”を品出し。この日はお盆休み最終日でかなりゆるやかな営業。おかげでやらなければならない在庫整理作業はひと段落ついた。店頭買取2件。

閉店後、借りていたCDをRに焼く。帰宅。ヨーグルト食べる。シャワー浴びて、川崎長太郎『ひかげの宿/山桜』続き読み、寝る。


18日(月)

朝8時過ぎに起きる。ご飯、お弁当準備、洗濯物の片付け。筋トレ。いつもやっているやつにもうひと行程足してみた。

100均でマーカーとボールペンを買い、南に行く。長太郎続き読む。ノートにマーカーでドローイング。作業部屋へ行き、キャンバス少しやる。

店の飲み物を飲む席がもう一つしかない。いっそ席を全部取っ払って、スツールを2つくらい置くだけにしてみようか。踏み台にもなるかもしれないし。

開店。この日はあまり品出しせず、以前録音したSさんTさん対談の文字起こし。もうだいぶ時間が経っていて焦る。発送件数がこの日少なかったので集中してやることができたけど、やはりまだだいぶ時間がかかりそう。お盆休み明けの割にはお客さんが来てくれてうれしい。

今日はこれからもう少し作業して帰る。明日は遠出。