2025年12月14日日曜日

サンダル(2025年12月12~14日)

11日(木)

閉店後、本を発送してスーパーに寄り、帰宅。山下耕作『関の彌太ッペ』見る。ぐいぐいと練り上げられるメロドラマ。竹藪での殺陣素晴らしい。田中小実昌『また横道にそれますが』読み進めて寝る。

メグマイルランドさんがインフルエンザにかかり、14日に行われる大阪ZINEフェスにまどは一人で出展することになった。コロナ、胃腸炎など、ウイルス性の病気が流行っている。自分もこないだ5日間も寝込んでしまったし(こんなに病気で長いこと休んだのは開業以来初めてだった)、気を付けないと。


12日(金)

朝8時に起きる。ご飯を炊くのを忘れていた。ほうれん草としめじの味噌汁、卵焼き、レタスと大根のサラダ作る。朝ごはんを食べてお弁当の準備。まどが淹れてくれたコーヒーを飲みながら、『批評の「風景」 ジョン・バージャー選集』続き読む。途中に詩も入っている。以前ちくま学芸文庫版の『見るということ』を読んだ時にはあまりピンとこなかったけど、『風景』は「おっ」とつい手を止めてしまう箇所が多い。

外出。作業部屋へ行き、Milford Gravesなど聴きながら絵の続き。今までと違った感じのことをやってみたいけど、どうなるだろうか。

開店。来週あたりから12月としては異例の温かさになるらしい。気圧の変化のせいか頭や背中が痛い。ゆっくりと発送準備、イベント関係の連絡、アレに関する連絡など(何もわかりませんね)。夕方に発送準備。この日は燦庫でweaveの上映会があり、徳島から川田さんが来てくれるが、頭がまわらずそれほどうまく話せなかった。ORGASMのアラン・ルドルフ号、うちの映画好きのお客さんからの反応ありましたよと伝えられたのでまあ良かったか。店頭買取2件。うち1件は絵本多め。夜平尾君来てくれてしゃべる。なんでもないことだけ話したけど楽しい。

22時頃に帰宅。りんごをむいて食べる。風呂に入り、『横道』読み終える。「月に30時間くらいしか書いてない」と言いつつ、やたらと海外旅行に行っている。『風景』続き読んで寝る。下駄箱で自分のサンダルがなかなか見つからず、外にいる押尾学を待たせてしまう夢を見た。どういう関係。


13日(土)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干す。コーヒー飲んで読書。

外出。まどは大阪へ。スーパーで総菜、100均で消耗品を買って店へ。品出しできそうな本や雑誌を在庫の山から見繕う。

開店。100均で買った領収書にハンコを捺す。この日は品出しをがんばった。最近イベント関係の連絡ばかりやっていて品出しができていなかったので、棚が埋まっていくのが楽しい。マッチラベルも小物コーナーに追加する。夜からいつもの頭痛。雨も降ってきた。朝洗濯したのにまた濡れたな。

閉店後、本の発送。店のレジでビールを飲み休憩。以前買取で入ったボロボロの戦前の雑誌を素材に、コラージュキーホルダーを作る。1時間半ほど作業して8つ完成。

帰宅。シャワーを浴びて寝る。


14日(日)

朝9時に起きる。良く寝た。朝ごはんを食べて料理。卵焼きを作り、カレー味のつけられた肉を細かく切ったピーマン、玉ねぎ、にんじんと一緒に炒めた。

スーパーで買い物をして作業部屋へ。絵を少し進める。まずまず良い感じ。

開店。この日は店頭買取2件、少し変わった本が多くありがたかった。品出し進める。昨日作ったキーホルダーも小物コーナーに追加。ウェブショップでju seiのLPやtaishijiのCDが売れた。夜にネグ君来る。燦庫でバイトしたそうで、この日はインドネシアの人達がイベントをやっていて大盛り上がりだったとのこと。

今日は早めに帰って映画を見たい。まどが大阪へ行っている間に、家で一度飲んだくれてみたい気もする。

2025年12月11日木曜日

梱包梱包(2025年12月09~11日)

08日(月)夜

閉店後、すぐに帰宅。ビールを飲みながら、アーサー・ペン『冬の嵐』見る。おお、と興奮させられるようなものは無かったけど、タイトな展開が良かった。シャワーを浴び、田中小実昌『また横道にそれますが』少し読み進め、うつらうつら。12時半頃に寝る。


09日(火)

朝7時半に起きる。ご飯を炊き忘れていたことに気が付き、まどと南へ。『批評の「風景」 ジョン・バージャー選集』読み始める。

「絵画や彫刻を前にした鑑賞者は、その主題と一体となり、そのイメージを自分に合わせて解釈しようとする。一方、素描を前にした鑑賞者は、芸術家と一体となり、そのイメージを利用して、まるで芸術家の目を通して見ているかのような意識経験を獲得しようとする。」(p72)

店に行き、少し作業。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。その後まどと燦庫でごはん。待つ間に『また横道』続き読む。

店に戻り、CDR焼く。その後、鈴木哲生カレンダーの梱包作業。まずプチプチで巻き、その後に段ボール板を当てる。部数が多く、なかなか大変。

帰宅。まどとトムヤムスープ、サラダ、牛肉をにんにくで焼いたやつ、を作る。ごはん。トムヤムスープは無印で買ったものだけど、とてもおいしい。何を入れてもけっこう合う気がする。

ミケランジェロ・アントニオーニ『赤い砂漠』見る。ラスト近くの幻想的(幻覚的、と言ったほうが適格かもしれない)なシーンが良かった。途中ストーブの灯油が切れてしまう。

風呂に入り、カレンダー用ゆうパック伝票の宛名書き作業。早めに寝る。明け方寒くて起きた。


10日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳む。

早めに外出し、カレンダーの梱包作業続き。なんとか完了して郵便局へ、午前中のうちに発送できた。一気に財布の中のお金が無くなった。

まどの『怪獣を解剖する』が、宝島社発行『このマンガがすごい!2025』オトコ編の10位にランクイン。Amazonでは在庫なしの状態になったようだ。すごいな。

開店。発送準備、品出し、カレンダーの発送連絡など。トキワパーラーの吉田さんが韓国かららしき観光客の方を連れてやってくる。しおりにも使えるようなかわいい紙ものをお探しとのことで、マッチラベルのファイルを見せると、1枚買ってくれた。最近マッチラベルが活躍している。夜、お客さんから高松の昔の古本屋さんの話を聞く。長尾街道の入口あたりにも小さな古本屋があったらしい。これは十河さんから聞いた、隣に蛇屋のあった貸本屋がその後古本屋になったものだろうか。

閉店後、久しぶりにルクスへ。げんさんに久しぶりに会った。県外からのお客さんが、Mark FellとかSNDとかそっち方面に詳しい人だった。よろずやのソウタさんも来る。パイナップルジュース2杯飲んでいろいろ話した。

帰宅。シャワーを浴びて、少し本を読んで寝た。


11日(木)

朝8時に起きる。まどの作ってくれていた味噌汁を飲んで、お弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、お金をおろす。

くつわ堂へ行き、はまぐちさくらこと合流。ボリュームのあるモーニングを食べながら、絵の活動やさくらこのご先祖の話などする。食べ終えて、紙に3人で絵を描く。さくらこがブラシマーカーをたくさん持ってきてくれていて助かった(自分はたいして何も考えておらず、ボールペンしか持っていなかった)。他の人と同時に描いていると、自分や相手の癖が見えてきて面白い。さくらこは画面いっぱいに薄い色で大きめのキャラクターを描いた後、濃い色で小さいキャラクターを密度高くたくさん描き込んだりする。フォーカスの緩急がダイナミックだ。柄、パターンのボキャブラリーも豊富。自分も本を見て勉強や模写をすべきかもしれない。

銀行でお金をおろして店へ。開店。この日はあまり発送件数はなく、少し品出しをして、来年のイベントに向けてチラシ配布を各所へお願いした。皆さん親切に対応してくださりありがたい。宇野から栗田さん来てくれて、経営するゲストハウスんどへのチラシのお願いもできた。メグマイルランドさんがGINZAでマストバイアイテムを紹介していたのをまどが発見。写真付きで掲載されている。おしゃれな部屋だ。愛知のお客さんより郵送買取1箱到着、査定して振り込み。最近の文芸書、人文書が多め。meza片岡さんより久々に連絡あり。うれしい。ジョンのサン立石さんより、新しいアルバムの連絡も入った。

今日はこれから帰って映画を見る。

2025年12月8日月曜日

腰掛(2025年12月06~08日)

05日(金)夜

閉店後、スーパーに寄って帰る。ビールを飲みながらフランソワ・トリュフォー『突然炎のごとく』見る。最近忙しくなってきたせいか、頭にいろんな物事がチラついてあまり集中できず。「戦争でいやな事は個人の戦いができない事だ」というセリフが印象に残る。シャワーを浴びて寝る。


06日(土)

朝8時前に起きる。岡山でバイレファンキのDJや占いをやっているNURIさん(YOMSにも何回か来ていただいた)がやっている読書Podcast『DOG書会』を聞く。現在7回ほどアップロードされていて、扱われている本が岡田則夫のSPレコード収集エッセイ、千葉雅也やアーヴィン・ゴフマン、松浦弥太郎やくどうれいんなど、とても幅が広い。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどは南へ行き、自分はパッケージプラザへ梱包資材を買いに行く。毎年恒例の鈴木哲生カレンダー用。今年はかなりの数字が描き変わっているそうで楽しみだ。YOMSでまどと合流し、ルヌガンガへ行く。久しぶりに来るといろいろ欲しくなってくる。注文していた鈴木哲生氏の絵本『かんじ』がちょうど届いていたので購入。朝日新聞で最果タヒが書評を書いていた。

開店。品出し、発送準備進める。丗界さん来てくれる。以前、YOMSによく来てくれる丗界さんと趣味の合いそうな高校生の女の子に丗界さんのzineを渡したのだけど、それから少し経って2人は友達になったようで、初めて一緒に来てくれた。うれしい。夜にNURIさんと、一緒に『DOG書会』をやっているけんたろうさんが来店。この日ルクスで行われるSweetieに行くとのこと。朝にPodcastを聞いていたのはたまたまで、このタイミングで来ていただけてうれしい。感想を直接伝えることができた。

閉店後、本の発送。コンビニでミルクティーとチョコラムネを買い、店に戻って帳簿付け。TSUTAYAディスカスで借りたCDをRに焼く。

23時半頃帰宅、シャワー。『かんじ』読み終える。制作には足掛け6年ほどの時間をかけたそうで、濃密な1冊になっている。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』続き読んで寝た。


07日(日)

朝6時半頃に起きてしまい、「尿意の意志の主体は人間と尿のどちらにあるのだろう」などと考えていたら二度寝もできず、そのまま読書。朝ごはんを食べ、洗濯物を畳み、お弁当の準備。

まどと南へ。『美しい夏・女ともだち』読み終える。

「ところであなたの説では、趣味のいい人間は少数だから、お客の数なんか問題でないんでしょう。いったい、趣味がいいか悪いかは誰が決めるんですか?」「いちばんずるい人間が決めるんだよ」(p332)

100均で収納用品や消耗品を購入し、店に戻る。

開店。品出し、発送準備を進める。この日はBASEでもけっこう品物が売れたし、ほかネット出品していた商品も動いた。哲生君のカレンダーも売れる。20日の土曜日は休みを取る予定で、レンタカーを予約。店頭買取2件。夕方、先日閉業した国分寺の純喫茶ニューアスカのファンの方が来店。Instagramアカウント開設や閉業に際してのお話をいろいろ聞く。家族ぐるみのお付き合いをされているほどの方なので、うちに入荷したニューアスカのマッチラベルは差し上げようかと思っていたけど、お金を出して買わせてくださいということで、お売りする。お客さんにつないでいただいて、品物が持つべき人の元へと渡った実感あり。よかった。この日はネグ君もまた来てくれたり、fragrantのカオリさんが来てくれたり、楽しかった。18時にカレンダーのウェブショップ販売開始。早速動く。この日はけっこう暖かかったし、お客さんも多かった気がする。疲れたけど気持ちの良い日。

閉店後、本の発送。スーパーで飲み物を買い、段ボールをもらう。店に戻り、少しCDR焼く。その後、在庫整理作業。ちょっと片づけるくらいかなと思っていたけど、予想以上に時間がかかった。

台車を押しながら、23時半頃帰宅。疲れた。シャワーを浴びて、田中小実昌『また横道にそれますが』読み始める。善通寺に『こみちゃん』という店名の腰掛があった、との記述が。腰掛というのは非常に席数の限られた小さな居酒屋の、香川特有の俗称だと何かの本に書いてあった(何の本だったか思い出せない)。高松にも、シティホテル向かいの建物に『腰掛 つたや』という看板がまだ残っている。こういうのもいつ取り壊されるかわからないから、写真に撮っておいたほうがいいだろうな。


08日(日)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当を準備し、洗濯物を干す。少しだけ読書。

家の近所のマンションにて出張買取。最近に出た&Premiumやクウネルなどライフスタイル雑誌多め。その場で査定してお支払いする。

店まで行き、荷物を降ろしてスーパーで買い物。その後少し片付け。アルバイトN君来て作業開始。

開店。開けてすぐ来られたお客さんが、アート関連や漫画など買ってくださる。「今日はいけそうだ」とだいぶ気が楽になった。在庫整理、アルバイトの人に作業してもらうための本の準備など。その後品出し。ずっと作業していてヘトヘト。

今日は早めに帰って映画を見る。

2025年12月5日金曜日

モノの中(2025年12月04~05日)

 03日(水)夜

閉店後、本の発送。帳簿付けやCDR焼いたりしていたらなんだかんだで時間が過ぎてしまった。

福岡のタイキさんのストーリーで、国分寺の純喫茶ニューアスカが閉店したことを知る。ファンの方が公認で運営しているInstagramアカウントにも閉店とあった。一度行ったのは春ごろか。コントラストの激しい色彩の内装にも関わらず、不思議と居心地が良かった。

帰宅。風呂に入り、入沢康夫『詩の構造についての覚え書』続き読んで寝る。


04日(木)

朝9時頃に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。少し読書。

外出。コーヒーやお菓子を買って店へ。開店。この日はひどく寒く、のろのろ作業。開店の投稿で、以前買い取ったマッチラベルコレクションの中に入っていたニューアスカのラベルをあげてみた。するとそれを見た、香川の純喫茶マニアの方が来店。ファイルをお見せして、喫茶店に関するいろんな話を聞かせていただく。足で稼いだ情報量がすごい。ニューアスカのInstagramを運営されている方ともお知り合いらしく、連絡をとっていただき、その方も今度YOMSに来てくださることになった。楽しみ。いろんなところにすごい情熱を持った方はいるもんだ。そういう方とのご縁を生むのはモノだし、モノの中に潜む物語や文脈に敏感でありたい。日々勉強。この日はあまり品出しはせず、ほぼ来年2月のイベントの告知に関する作業をしていた。夜、タイキさんが来店。9月末に久留米で会ったばかりだから、それほど久しぶりな感じはしない。今回はjawbreakerの来日ライブを見るために福岡から横浜まで行き、さらに横浜から香川までやってきたそう。車で、しかも高速使わずに下道で。タイキさんは基本高速には乗らないそうで、グーグルマップにピンを立てておいたお店や場所などをめぐりながら少しずつ移動している。高速乗ると途中にある面白いものを見逃す、と言っていた。タイキさんのお金やモノ、時間に関する考え方は話していてとても刺激になる。自分がわかった気になっていることの中に本当はまだまだ考えるべきことがあったのではないか、と思い直させてくれる。

閉店後、帳簿付け。この日は受け取った情報量がとても多く、考え事をしていたらいつの間にか23時を過ぎていた。こういう日は意外と売り上げも悪くない。

寒い中帰宅。シャワーを浴びて、『詩の構造』読み終えて寝る。


05日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べて、ひとつ用事。家に戻り、お弁当を用意してまどと外出。郵便局で本を発送し、南へ行く。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』続き読む。ここ最近小説になぜかのめりこめなかったけど、この日はいけた。ノートにドローイング描く。

開店。最初に雑誌や映画パンフレットの品出しと均一本の補充を進め、それからイベント広報に関する作業。チラシ配布に協力いただける施設が意外と多く、人間捨てたものじゃない、とバカでかい気持ちになる。この日は些末事福田さんとあかねさん、カンデラのあきちゃん、rocksteady平塚さんとporteのみさとさん、BOOK WEEKENDの篠原さん、ネグ君と友人知人がたくさん来てくれて楽しい一日。あきちゃんは売り切れていたドローイングzineを再納品してくれた。なんと、入荷の投稿をする前に3つ売れる。人気すごいな。

今日は帰って映画を見る。

2025年12月3日水曜日

いいもんだ(2025年12月01~03日)

30日(日)

閉店後、本の発送。疲れていたけど、少し休んで帳簿付け。その後絵の続きを23時過ぎまでやる。完成。

帰宅。シャワー。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』読み終えて寝る。


01日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、家賃の振り込み、領収書の入力と整理、洗濯、お弁当の準備。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』少し読み進める。まどの新しい同人誌『採集』が届く。ウェブなどで発表した未単行本化の作品をまとめたもの。今回は300冊印刷していて、まずはYOMS店頭で販売、その後今月14日に行われるZINEフェス大阪と来年2月のコミティアで販売されたのち、YOMSウェブショップで通販という流れ。世界堂のウェブショップで画材を注文。久しぶりにカラーインクを買ってみた。

外出。スーパーでコピー用紙を買って店に行く。開店。発送準備など進める。砂古口さん来て、少しお話。元気の出る言葉をかけていただく。来年のイベントに向け連絡。ことさら出版さん来られる。奈良で出店があったようで、和歌山からフェリーで徳島へ行き、その後香川へとやってきたそう。『採集』をご購入いただいたほか、『Tさんインタビュー』と『十河進氏に訊く』もお渡しする。その後も『採集』への問い合わせが多いので、店頭へ出してみると、早速売れ始めた。まどの編みぐるみも売り切れ。羊雲のちえみさんも一つ買ってくれた。夜、ripple coffeeのマルさん来てくれてお話。今月また「深夜珈琲」をやるとのことで、出店することになりそう。マルさんの考える出店者の組み合わせはいつも面白い。その後入れ替わりな感じで大海さん来て話す。この日はいろんなお客さんが来てくれて楽しかった。

閉店後、帳簿付け。Mississippi RecordsのBandcampでNYPになっているブルースのコンピレーションアルバムをCDRに焼く。その後、作業部屋で絵の改良。加筆して向きを変えて完成。

帰宅。風呂に入って寝る。


02日(火)

朝8時前に起きる。また咳が出る。窓を開けてみると霧がすごい。朝のフェリーは欠航だろう。洗濯物を取り込み、ネジマキネコさんにもらった柿を食べる。

まどと南へ行く。入沢康夫『詩の構造についての覚え書』読み始める。ノートにドローイング。

まどと別れて店へ。Bandcampでウィッシュリストに入れていたNYP音源をCDRに焼いていく作業。昼ご飯は田舎さんでカツ丼(600円)。八百屋で野菜やミカン、焼き芋を買う。焼き芋は胃腸に良い気がする。帰ってまたCDR。

外出、某所で来年のイベントに向け会場を予約するための申請書類提出。無事受領。ナルホドで筆とガッシュを買う。

作業部屋で絵の続きを2時間半ほどやる。CDRに焼いたフィールドレコーディング音源や、OPNなど聴きながら。いい感じ。最近は絵を描く時間が割と取れている。キャンバス1枚完成。

まどと合流し、久しぶりにraiさんで晩ごはん。生春巻き、牛肉焼いたの、ビーフン、ポテト。どれもおいしい。ビール飲む。

帰宅。ロベール・アンリコ『冒険者たち』、曽根中生『色暦女浮世絵師」見る。後者は曽根中生の第1回監督作品。時代劇でロマンポルノだけど、音楽がバッハ。カット割も妙な間合いで、B級ホラーを見ているような感覚に陥る。

2週連続でゆっくりと定休日を過ごすことができて、良かった。最近はあまり県外に出ていないけど、近場で過ごすのもいいもんだ。


03日(水)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べて料理。春菊のおひたし、根菜の煮物、ポークジンジャーを作る。ポークジンジャーはまどから教えてもらったレシピを参考にして、玉ねぎをすりおろし、はちみつも入れた。コーヒー飲みつつ、『詩の構造』続き読む。手元に置いて、折に触れて見返したい本。

外出。八百屋でみかん買う。CDRを買いに初めて丸亀町のドン・キホーテに行くが、DVDRとBlu-rayしかなかった。近くの電気店で購入。

開店。発送準備、品出しなど。竹浪音羽さんのドローイング作品集が届く。竹浪さんは初めて会った時から作風がかなり変化して、最近は柔らかな色彩の色鉛筆(おそらく)画。早速ウェブショップに登録し、店頭に出す。ORGASMの遠藤さんより、送ったフリーペーパーの感想が届く。喜んでいただけたようでとてもうれしい。ほか、来年イベントの連絡。今まで自分が関わった企画とは規模が違うので、広報に関してはわからないことだらけ。たくさんの人に来てほしい。

今日はこれから少し絵を描きたい。




2025年11月30日日曜日

ふつうの日記(2025年11月28~30日)

27日(木)夜

閉店後、本を発送。フリーペーパーを印刷しつつブログを更新する。

帰宅、風呂。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』続き読んで寝る。咳がまたぶり返して、起きてしまう。無料公開中の楳図かずお『わたしは真悟』少し読んで寝る。


28日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。まどは10時から早速編集者さんとの打ち合わせ。『わたしは真悟』続き読む。『14歳』よりもだいぶ読みやすく感じる。

外出。ミカン買う。作業部屋からキーホルダー作りに使うパーツを取ってくる。

開店。原マスミさん来てくださる。今年の6月頭にゴールデン街のBILLYというバーで偶然居合わせてショップカードをお渡ししたのだけど、覚えていてくださっていてありがたい。神戸から広島に向かう途中(といっても、高松へ行くのはかなり迂回することになるが)とのことだった。この日は店の作業もいろいろやった。品出しはあまりできず。受託商品関連の連絡。プリンタインクの注文。ORGASM最新号届き、お金を振り込み、火曜に入荷した高松工芸高校美術科の生徒さんたちが作った雑誌『F』と共に品出し。今回のORGASMには『映画をつなげて見るブログ』の川田さん(YOMSの常連でもある)も文章を書いている。十河さんと高縄さん、そしてORGASM遠藤さんにもフリーペーパーを発送。夜は発送準備。

閉店後、本の発送。店に戻って帳簿付け。今後の絵の活動について考えていることを文章にしてみる。

帰宅。シャワー。『わたしは真悟』続き読んで寝る。


29日(土)

朝8時に起きる。空気が乾燥していて起きるとのどが辛い。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。まどと外出。作業部屋に行って絵の続きをやる。

開店。発送準備など進める。一箱入れ替え。来年のイベントに向けてメール連絡など。夜になると疲れてほとんど何もできなかった。『わたしは真悟』読み終える。真悟のロボットゆえのひたむきさが泣ける。こんなに新潟が主要な舞台になっているとは思わなかった。佐渡で人間同士の殺し合いが始まっていた。

閉店後、本を発送してすぐに帰る。風呂。井上梅次『黒蜥蜴』見る。原作江戸川乱歩、主演京マチ子。ミュージカル調(音楽は黛敏郎)でテンポは非常に軽快、乱歩色薄めだけど楽しいエンターテイメント作。

12時頃、早めに寝る。


30日(日)

朝8時に起きる。ご飯を食べながら、勅使川原宏『東京1958』『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』続けて見る。前者は正確には勅使川原の単独作ではなく、羽仁進や荻昌弘らも含むグループで海外の映画祭に向け製作されたもののようだ。フランス語と英語のナレーションをバックに1950年代末の東京をスクラップブック風に、エキゾチシズムをまぶしつつ表現。コンクレート風の音楽が面白い。後者はティンゲリーが南画廊で行った個展を追ったドキュメンタリー。ナレーション原稿は大岡信、音楽は一柳慧。

お弁当の準備、洗濯物の片付け。まどと南に行き、『モノからモノが生まれる』続き読む。ノートにドローイング。100均で消耗品買い足す。

開店。発送準備をしようと思ったらプリンターのインク切れ。注文したインクカートリッジは店でなく家に届いていて、仕方なく発送をあきらめ、品出しや均一本の補充を進める。ネジマキネコさん来られて、BOOK WEEKENDについての話など。この日も夜にひどい疲れ。風邪のせいで体力が落ちているようだ。運動しないと。Photoshopで1枚絵を描いた。

今日はこれからどうしよう。

2025年11月27日木曜日

ゆっくり休日(2025年11月25~27日)

24日(月)夜

閉店後、ブログを更新して帰宅。

ギヨーム・ブラック『リンダとイリナ』見る。40分ほどの短編だけど、2人の女の子の、当人たちにとってはなんてことないのかもしれないけど、シビアな日常に打たれる。あまりにも悲しい。なんとなく『ワンダ』を思い出す。

風呂に入り、布団の中で後藤明生『夢かたり』読み終えて寝る。早朝に目が覚め(風邪をひいていた時、咳でこのくらいの時間目が覚めていたのが癖になっているのだろう)、ペーター・ツムトア『建築を考える』少し読んで寝る。


25日(火)

朝起きて、少しノートにドローイング。今日は定休日、仕事をできるだけやらないようにしようと決める。朝ごはん。まどと南に行き、『建築を考える』読み終える。

建物によって私たちが作り出す意味のつながりは、想起のプロセスを尊重していなければならない。ただし、思い出されたものは、一本の線の終着点のようなものではない、と『見るということ』のなかでジョン・バージャーが述べている。「思い出す行為のなかにはさまざまな可能性が入りこみ、合流している。イメージ、雰囲気、形、言葉、記号、比較などが、そこに至る道を開いていく。歴史的、審美的、機能的、日常的、個人的、感情的といったさまざまな観点から同時に観察できるようになるには、作品を中心として、そのまわりに放射状システムが築かれていなければならない」(p17-18)

まどと別れて、自分はソレイユへ。三宅唱『旅と日々』見る。原作はつげ義春の『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』。河合優実の出ている映画を始めて見たけど、いい感じだ。波が迫ってくるシーンがとても不穏かつ瑞々しい。雪景色を見ると落ち着く。なんだそりゃという感想だけど、和やかな気持ちになった。

うえまつ食堂で中華そば。ミニシアターで映画を見た後、個人経営の食堂にすぐ立ち寄れる幸せを噛み締める。近くの八百屋でみかんと焼き芋を買う。

店へ。みかんと焼き芋を食べ、レジのパソコンで作業。ノートに描いたドローイングを写真に撮り、Photoshopで切り抜いて小さな部品にしていく。こつこつ単純作業。

まどが店にやってきて、一緒に帰る。今日も無印の養生鍋。準備はまどがやってくれることになり、済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』読み始める。ルーマニアや旧ユーゴスラビアの映画についても書かれていて面白い。人間はどんなきっかけで秘めたバイタリティーを発揮するかわからない。ご飯を食べ、風呂に。読書続き。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』も読み始める。


26日(水)

朝8時に起きる。この日は朝ごはんとお弁当の準備をして早めに外出。酒屋でビール、ガソリンスタンドで灯油を買い足す。そろそろストーブの時期だ。体が思うように動く喜び。

開店。この日は発送件数が多かった。受託商品に関する連絡なども。まどかさん来てくれて、映画の話。『旅と日々』のほか、イオセリアーニ、ベルイマンなど。

ju seiの新作アルバム『申』のLPを品出し。アルバムとしては14年ぶり(!)のセカンド。せいさんと淳一郎さんと知り合ってもう長い。結婚記念パーティーでもライブをやってもらった。その時はまさか自分の経営する店でju seiの音源を扱うことになるとは思っていなかった。ライブで聞いたことのあった曲も全く違うアレンジになっていて驚かされる。電子音のテクスチャーも今日的で、淳一郎さんとはそれほど普段音楽の話はしないけれど、いろいろ研究しているんだろうなと思わされた。先が読めない展開にも関わらず、後味はポップとしか言いようがないのはすごい。待った甲斐のあるアルバム。

閉店後、本の発送。『十河進氏に訊く』を印刷しつつ、Photoshop作業続き。Photoshopひと段落ついたので、コラージュも作ってみる。とりあえず1つできた。

帰宅。シャワーを浴び、読書。『千葉ルー』読み終えて寝る。


27日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。まどと南へ行く。ノートにドローイング。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』読み始める。とても面白い。ツムトアの本もだけど、最近は小説よりも建築やデザイン、哲学の本などから強い印象を受けることが多い。論理とひらめきのバランス(←これも適当に書いていますが)がちょうどいいのだろうか。

作業部屋へ行き、一旦完成させてキャンバスを塗りつぶす。

開店。この日は品出しに精を出す。在庫整理、来年のイベント関連の連絡、発送準備なども。ミャンマーの音楽をかけていると、先日ミャンマーへ行っていたというお客さんが声をかけてくれる。以前開催した、村上巨樹さんのミャンマー音楽トークにも来られていたとのこと。やはり政情は未だ不安定のようで、ミャンマーを出たいという人もとても多いそう。そのお客さんは日本語講師になるべく行き来しているそうだ。

本を発送して帰ります。雨が降ってきた。