2025年11月30日日曜日

ふつうの日記(2025年11月28~30日)

27日(木)夜

閉店後、本を発送。フリーペーパーを印刷しつつブログを更新する。

帰宅、風呂。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』続き読んで寝る。咳がまたぶり返して、起きてしまう。無料公開中の楳図かずお『わたしは真悟』少し読んで寝る。


28日(金)

朝9時前に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。まどは10時から早速編集者さんとの打ち合わせ。『わたしは真悟』続き読む。『14歳』よりもだいぶ読みやすく感じる。

外出。ミカン買う。作業部屋からキーホルダー作りに使うパーツを取ってくる。

開店。原マスミさん来てくださる。今年の6月頭にゴールデン街のBILLYというバーで偶然居合わせてショップカードをお渡ししたのだけど、覚えていてくださっていてありがたい。神戸から広島に向かう途中(といっても、高松へ行くのはかなり迂回することになるが)とのことだった。この日は店の作業もいろいろやった。品出しはあまりできず。受託商品関連の連絡。プリンタインクの注文。ORGASM最新号届き、お金を振り込み、火曜に入荷した高松工芸高校美術科の生徒さんたちが作った雑誌『F』と共に品出し。今回のORGASMには『映画をつなげて見るブログ』の川田さん(YOMSの常連でもある)も文章を書いている。十河さんと高縄さん、そしてORGASM遠藤さんにもフリーペーパーを発送。夜は発送準備。

閉店後、本の発送。店に戻って帳簿付け。今後の絵の活動について考えていることを文章にしてみる。

帰宅。シャワー。『わたしは真悟』続き読んで寝る。


29日(土)

朝8時に起きる。空気が乾燥していて起きるとのどが辛い。朝ごはんを食べ、お弁当の用意。まどと外出。作業部屋に行って絵の続きをやる。

開店。発送準備など進める。一箱入れ替え。来年のイベントに向けてメール連絡など。夜になると疲れてほとんど何もできなかった。『わたしは真悟』読み終える。真悟のロボットゆえのひたむきさが泣ける。こんなに新潟が主要な舞台になっているとは思わなかった。佐渡で人間同士の殺し合いが始まっていた。

閉店後、本を発送してすぐに帰る。風呂。井上梅次『黒蜥蜴』見る。原作江戸川乱歩、主演京マチ子。ミュージカル調(音楽は黛敏郎)でテンポは非常に軽快、乱歩色薄めだけど楽しいエンターテイメント作。

12時頃、早めに寝る。


30日(日)

朝8時に起きる。ご飯を食べながら、勅使川原宏『東京1958』『動く彫刻 ジャン・ティンゲリー』続けて見る。前者は正確には勅使川原の単独作ではなく、羽仁進や荻昌弘らも含むグループで海外の映画祭に向け製作されたもののようだ。フランス語と英語のナレーションをバックに1950年代末の東京をスクラップブック風に、エキゾチシズムをまぶしつつ表現。コンクレート風の音楽が面白い。後者はティンゲリーが南画廊で行った個展を追ったドキュメンタリー。ナレーション原稿は大岡信、音楽は一柳慧。

お弁当の準備、洗濯物の片付け。まどと南に行き、『モノからモノが生まれる』続き読む。ノートにドローイング。100均で消耗品買い足す。

開店。発送準備をしようと思ったらプリンターのインク切れ。注文したインクカートリッジは店でなく家に届いていて、仕方なく発送をあきらめ、品出しや均一本の補充を進める。ネジマキネコさん来られて、BOOK WEEKENDについての話など。この日も夜にひどい疲れ。風邪のせいで体力が落ちているようだ。運動しないと。Photoshopで1枚絵を描いた。

今日はこれからどうしよう。

2025年11月27日木曜日

ゆっくり休日(2025年11月25~27日)

24日(月)夜

閉店後、ブログを更新して帰宅。

ギヨーム・ブラック『リンダとイリナ』見る。40分ほどの短編だけど、2人の女の子の、当人たちにとってはなんてことないのかもしれないけど、シビアな日常に打たれる。あまりにも悲しい。なんとなく『ワンダ』を思い出す。

風呂に入り、布団の中で後藤明生『夢かたり』読み終えて寝る。早朝に目が覚め(風邪をひいていた時、咳でこのくらいの時間目が覚めていたのが癖になっているのだろう)、ペーター・ツムトア『建築を考える』少し読んで寝る。


25日(火)

朝起きて、少しノートにドローイング。今日は定休日、仕事をできるだけやらないようにしようと決める。朝ごはん。まどと南に行き、『建築を考える』読み終える。

建物によって私たちが作り出す意味のつながりは、想起のプロセスを尊重していなければならない。ただし、思い出されたものは、一本の線の終着点のようなものではない、と『見るということ』のなかでジョン・バージャーが述べている。「思い出す行為のなかにはさまざまな可能性が入りこみ、合流している。イメージ、雰囲気、形、言葉、記号、比較などが、そこに至る道を開いていく。歴史的、審美的、機能的、日常的、個人的、感情的といったさまざまな観点から同時に観察できるようになるには、作品を中心として、そのまわりに放射状システムが築かれていなければならない」(p17-18)

まどと別れて、自分はソレイユへ。三宅唱『旅と日々』見る。原作はつげ義春の『海辺の叙景』『ほんやら洞のべんさん』。河合優実の出ている映画を始めて見たけど、いい感じだ。波が迫ってくるシーンがとても不穏かつ瑞々しい。雪景色を見ると落ち着く。なんだそりゃという感想だけど、和やかな気持ちになった。

うえまつ食堂で中華そば。ミニシアターで映画を見た後、個人経営の食堂にすぐ立ち寄れる幸せを噛み締める。近くの八百屋でみかんと焼き芋を買う。

店へ。みかんと焼き芋を食べ、レジのパソコンで作業。ノートに描いたドローイングを写真に撮り、Photoshopで切り抜いて小さな部品にしていく。こつこつ単純作業。

まどが店にやってきて、一緒に帰る。今日も無印の養生鍋。準備はまどがやってくれることになり、済東鉄腸『千葉からほとんど出ない引きこもりの俺が、一度も海外に行ったことがないままルーマニア語の小説家になった話』読み始める。ルーマニアや旧ユーゴスラビアの映画についても書かれていて面白い。人間はどんなきっかけで秘めたバイタリティーを発揮するかわからない。ご飯を食べ、風呂に。読書続き。チェーザレ・パヴェーゼ『美しい夏・女ともだち』も読み始める。


26日(水)

朝8時に起きる。この日は朝ごはんとお弁当の準備をして早めに外出。酒屋でビール、ガソリンスタンドで灯油を買い足す。そろそろストーブの時期だ。体が思うように動く喜び。

開店。この日は発送件数が多かった。受託商品に関する連絡なども。まどかさん来てくれて、映画の話。『旅と日々』のほか、イオセリアーニ、ベルイマンなど。

ju seiの新作アルバム『申』のLPを品出し。アルバムとしては14年ぶり(!)のセカンド。せいさんと淳一郎さんと知り合ってもう長い。結婚記念パーティーでもライブをやってもらった。その時はまさか自分の経営する店でju seiの音源を扱うことになるとは思っていなかった。ライブで聞いたことのあった曲も全く違うアレンジになっていて驚かされる。電子音のテクスチャーも今日的で、淳一郎さんとはそれほど普段音楽の話はしないけれど、いろいろ研究しているんだろうなと思わされた。先が読めない展開にも関わらず、後味はポップとしか言いようがないのはすごい。待った甲斐のあるアルバム。

閉店後、本の発送。『十河進氏に訊く』を印刷しつつ、Photoshop作業続き。Photoshopひと段落ついたので、コラージュも作ってみる。とりあえず1つできた。

帰宅。シャワーを浴び、読書。『千葉ルー』読み終えて寝る。


27日(木)

朝8時に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。まどと南へ行く。ノートにドローイング。ブルーノ・ムナーリ『モノからモノが生まれる』読み始める。とても面白い。ツムトアの本もだけど、最近は小説よりも建築やデザイン、哲学の本などから強い印象を受けることが多い。論理とひらめきのバランス(←これも適当に書いていますが)がちょうどいいのだろうか。

作業部屋へ行き、一旦完成させてキャンバスを塗りつぶす。

開店。この日は品出しに精を出す。在庫整理、来年のイベント関連の連絡、発送準備なども。ミャンマーの音楽をかけていると、先日ミャンマーへ行っていたというお客さんが声をかけてくれる。以前開催した、村上巨樹さんのミャンマー音楽トークにも来られていたとのこと。やはり政情は未だ不安定のようで、ミャンマーを出たいという人もとても多いそう。そのお客さんは日本語講師になるべく行き来しているそうだ。

本を発送して帰ります。雨が降ってきた。

2025年11月24日月曜日

風邪、10年(2025年11月15~24日)

14日(金)夜

閉店後、本の出荷。帳簿付けをやり、ブログの更新。帰宅。シャワーを浴びて、『ハードスタッフ』12号続きを読んで寝る。

今日みくさんが燦庫で企画した『パーティーガール』上映会に、YOMSで扱っている映画zine”ORGASM”にも寄稿している徳島県阿南市在住の映画フリーク、川田さん(YOMS常連でもある)と一緒に行った。上映開始までの間、そういえば川田さんは小西さんのことを知っているのだろうか?と思い、『ハードスタッフ』を見せると「えっ何これ?めっちゃすごいやん。北島にこんな人いんの?」と言っていた。全然知らなかった様子。こういう瞬間の積み重ねが大事だ。


15日(土)

朝8時に起きる。まどもこの日は早起き。朝ごはんを食べてお弁当の準備。はまぐちさくらこからもらったコーヒー豆を挽き、工藤冬里さんの器で飲む。おいしい。『ハードスタッフ』ようやく読み終える。濃密な記事ばかりで読み応えがあった。昨年小西さんと初めてお会いして『Tさんインタビュー』を渡した時、小西さんはすごい速さで目を通し、「あなたのやっている「これ」に何か名前をつけて、周りの人に広めなさい。同志を増やしなさい。一人でやれることには限界があるから」と、初対面にも関わらず非常に具体的なアドバイスをくださった。

開店。昨日SさんTさんへ送ったPDF、ミスがあったので修正して再送。品出し、発送準備。CDR少し焼いたりもする。

閉店後、本の発送。帳簿付け。キャンバスの続きをやり、帰宅。風呂、寝る。


16日(日)

朝8時に起き、ご飯を食べてお弁当の準備。

外出。この日はSANUKI X GAMEという商店街各所を回遊する形のゲームイベントが行われ、YOMSも会場のひとつになっている。設営があるため早めに店へ。スタッフの方とゲームクリエイターの方が来られて、準備を始める。事前に片付けもしておいたので、それほど時間はかからずに済んだ。

早めの開店。イベントのことも周知が行き届いているからか、さっそくお客さんが来られる。意外だったのは、いつものYOMSのお客さんもけっこうゲームをやっていくことだった。新鮮な気持ちになる。

しかし、13時前頃から体調悪化。熱を測ってみると37.7度。朝もだるかったけど、平熱だったのに。スタッフの方に連絡し、ゲームをルヌガンガのほうに移してもらい、店を閉めさせてもらう。申し訳ないです。

日曜で病院も開いてないし、帰宅。ひたすら寝る。夕ご飯にまどが養生鍋を作ってくれた。


17日(月)

朝8時に起きる。鍋の残りを食べる。熱は平熱まで下がった。

外出。薬局で抗原検査キットを買い、店で試す。陰性。よかった。その後、場所下見。良い具合にいけそう。

帰宅。昼ごはんを食べながら、日本映画NETで配信されている草野なつかさんの『王国(あるいはその家について)』見る。演技/映画のフレームがぐらぐら揺るがされる作品。スクリーンでも見たい。

後藤明生『夢かたり』、レコード・コレクターズ2000年03月号『セルジュ・ゲンスブールと女たち』少しずつ読み、ひたすら寝た。


18~20日(火~木)

ずっと寝ていた。朝は平熱だけどすぐ熱が上がる、その繰り返し。18日にレココレ読み終える。20日にジャック・ベッケル『幸福の設計』、エルンスト・ルビッチ『天使』見る。頭の回転が鈍っているので、わかりやすそうな映画を選んだ。

些末事福田さんより、荻原魚雷さんが高松来てるから一緒に飲みに行かないかとお誘い入るが、行けず。すみません。


21日(金)

朝8時半頃に起きる。平熱、今日はいけそう。少し早めに店に行き、掃除や片付け。ゲームイベントの時にどかした本がそのままになっていて、元に戻す。ずいぶん時間が経ったな。

開店。アルバイトMさん来て支払い。平日にも関わらずお客さんが多くうれしくなる。海外からのお客さんは少ない。風邪で寝込んでいる間に日中関係がいきなり冷え込んでしまった。発送準備進める。YOMSで好評だった山東京伝現代語訳冊子を作った丗界さんが、無事第一志望の大学に合格したと報告しに来てくれる。うれしい。大学は都内中心部で、古本屋にも寄りやすそうだ。ネットで梱包材や灯油タンクを注文する。

閉店後、すぐに帰宅。風呂に入って寝た。夜になると咳が辛い。


22日(土)

朝7時半に起きる。東京から香川に引っ越して10年が経った。今は満身創痍だけど、好きな仕事で何とか生きれてて良かった。運が良かったし、周りの方々に恵まれていたと思う。

ご飯を食べて、咳が辛いのもありまた病院へ行く。ちょっといろいろ思うところあり、もうここへ来るのはやめにしよう、となった。

帰宅、お弁当の用意。後藤明生『夢かたり』続き読む。朝鮮での話が多い。

開店。この日は品出し少しやり、昨日届いた受託商品のお金の振り込み。夜に『十河進氏に訊く』を少しレイアウト調整、BASEにPDFをアップロード。以前よりこの日記に書いていた「TさんSさん対談」とはこれのことで、出版社・玄光社で数々の雑誌の編集に携わり、映画や文学に造詣の深い十河進さんのもとへ、『Tさんインタビュー』のTさんこと高縄洋さんと自分とで話を聞きに行ったもの。十河さんは高松高校で高縄さんの1年先輩、よくお2人で映画や小説についてのお話をされているそうだ。雑誌編集時代の大林宣彦、岡本喜八、加藤泰など映画関係者との思い出もとても興味深い内容。お話を伺ったのは7月末で、だいぶ時間がかかってしまったけど、なんとかまとまって良かった。
(↓こちらでPDFが購入できます)

ちょっと集中しすぎたのか具合が悪くなり、早め(といっても15分程度)に切り上げて帰る。帰宅する頃には、なぜか体調はましになっていた。シャワーを浴びて早めに寝た、気がする。


23日(日)

午前中は少し本を読んだような。あまり覚えていない。まどは昨日こんぴらさんに行って足が痛い様子。

開店。この日は前日の分の帳簿付けをやり、品出しを熱心にやる。来年2月に行うイベントの詳細について諸々連絡など。みくさん来てくれて、こないだ行ったという金沢の感想など聞く。鈴木大拙館良かったらしい。金沢おでんもおいしそう。weave来月の上映会のチラシをお預かりする。夜、栗金商店の2人来る。堀金君と映画の話など。堀金君はInternational AnthemよりリリースされるJeff Parker(TortoiseやIsotope 217の方)のremix LPに曲が収録されることになったそうで、大変めでたい。すごいことだ。

閉店後、本を発送して帰宅。『夢かたり』続き読んで寝る。


24日(月・祝)

朝8時前に起きる。朝ごはんを食べながら、ギヨーム・ブラック『宝島』見る。堀金君から「アマプラに入ってるのもうすぐで見れなくなりますよ」と教えてもらったのだった。限られた範囲の舞台で、ゆったりとした時間の中でたわむれる人もいれば、生活の苦しさも吐露する人もいる。様々なルーツを持つ人々が行き交う時間や空間の推移を見せていく。素晴らしかった。洗濯、掃除。

開店。BASEでもブラックフライデーの何か(よくわかっていない)が始まっていて、ウェブショップの商品が売れている。品出し、昨日の分の帳簿付けなど進める。この日は丸亀の大竹伸朗展が最終日。徳島からハードスタッフ小西さんやソラリスの瀬尾さん、愛媛から髙本さんが来てくれる。丸亀から割と離れているというのについでに寄ってくださるのはありがたいことだ。小西さんに『十河進氏に訊く』を渡すことができた。来年2月のイベントに関してもアドバイスをいただく。

明日はゆっくりできそう。風邪では寝ててもゆっくりできたとは言えない。

2025年11月14日金曜日

動き始める(2025年11月11~14日)

10日(月)夜

閉店後、スーパーに寄って帰宅。風呂に入り、ビール飲みながらフェデリコ・フェリーニ『アマルコルド』見る。名作とされているものでも見ていないものがたくさんある。


11日(火)

朝8時半頃に起きる。定休日。朝ごはんを食べ、洗濯。筋トレ。

1人で南へ行き、読書。ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み終える。まどが合流したタイミングでおかわりし、雑誌『ハードスタッフ』12号読み始める。『ハードスタッフ』は徳島県北島町在住の小西昌幸さんが制作されていて、この号は関西のパンクシーンで大きな役割を果たした林直人の追悼号。長い交流の年月と資料の蓄積の成果が凝縮されている。

まどと『おなじみ』に行くが、臨時休業。チャローさんでエビと卵のカレーを食べる。まどとお互いに進めている原稿を見せ合う。良い時間。

アルバイトMさんがやっている小さな古書店『カクエキテイシャ』に行く。単身用のワンルームアパートだけど、不動産屋さんと大家さんと交渉して、古物商登録と商品の販売とともに問題なくやれているそうだ。まどはみんぱくの広報誌を数冊購入。自分は治水関係の遺構をまとめた本を買った。

まどは綾川のイオンまで『もののけ姫』を見に行き、自分は店へ。Bandcampで無料ダウンロードできる音源をCDRに焼く。インダストリアル系の音。

作業部屋で絵の続き。偶然、小西昌幸さんから電話。偶然とは言っても、実は小西さんとは来年少し協働して進める予定のことがあり、自分も改めて連絡を取ろうかと思っていたところだったのだ。絵は途中までは全然うまくいかず、むしろ後退していたけど、粘り強くやっていたら良いふうに転がってきた。

スーパーに寄って帰宅。この日の晩ごはんは鍋、具材を切ってまどの帰りを待つ。先週は無印の『辛い養生鍋』を作って、今回はふつうの『養生鍋』。辛いほうが好きかもしれない。途中で豆板醤を入れた。

洗い物をして、ピエトロ・ジェルミ『刑事』見る。クライマックスで犯人側の人間の泥臭さ、どうしようもない人間の悲哀が解き明かされる。ためにためてからの展開が気持ちよい。序盤の階段を活かした構図も良い。

風呂に入り、『ハードスタッフ』続き読んで寝る。


12日(水)

朝8時半に起きる。空が曇っていて暗い。洗濯物を中に入れておく。朝ごはんを食べ、まどとまた南へ。『ハードスタッフ』続き。林直人追悼特集に次いで収録された、印刷やタイポグラフィに関する鼎談も非常に面白い。

開店。TOKYO ART BOOK FAIRのチラシとインビテーション届く。東さんありがとうございます。自分は現地には行けないので、インビテーションは香川から行く予定の人がいたらあげようかと思う。大阪・LVDB BOOKSの上林さん来てくれる。上林さんは今までいろんな場所で居合わせたことはあったけど、お話するのは初めて。この日は丸亀に泊まるそうで、これから競艇に行くと言っていた。競艇場は西日本に多いそうだ。発送準備など進める。夕方には横須賀から朝田翔一郎さんとえりかさん来てくれる。2人とも店をすごくほめてくれて、とてもうれしい気持ちになる。神戸のADAMAY Publishingに追加納品をお願いしていた”FANDOM MOVIE NOTES"を品出し。自分も1本映画についての文章を書かせてもらった。店頭買取1件。

閉店後、帳簿付けをして早めに帰る。昼過ぎあまり体調が良くなかった。ホットレモンを飲んで早めに寝た。


13日(木)

体調回復。朝ごはんを食べ、まどに髪を切ってもらう。シャワー。お弁当の準備。

まどの『怪獣を解剖する』上下巻の6刷が決定。めでたい。コミックビーム30周年記念企画でも対象作品となり、全国の一部書店で購入すると単行本カバーのイラストを素材にしたステッカーが特典としてついてくるそうだ。

開店。店頭買取1件。2月の件、日にちが決定。早速関係する方々へと連絡。今まで自分の関わったどの企画とも違う雰囲気のものになりそう。緊張するけど楽しみ。夕方からは対談のillustrator原稿作り。はまぐちさくらこが来て、久々にいろいろ話す。善通寺でグループ展とライブペイントがあるらしい。自分の今後の活動に関するアイディアを話したら面白がってくれて、うれしかった。原稿作業は細かい調整が必要で難しいけど、かなり進んだ。9割5分完成。閉店時間を過ぎてからも原稿。21時以降に来てくれたお客さん、たくさん買ってくれてありがたかった。今まで惰性で終えていなかったスマホのタッチ決済の設定をする。あっけないほど簡単に支払処理が完了。

24時前に帰宅。まどが奥田さんとメグさんと作業通話していて楽しそうだ。シャワー浴びて、『ハードスタッフ』少し読んで寝る。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん、洗濯、お弁当の準備。まどと南に入り、読書。『ハードスタッフ』続き。小西さんは安東ウメ子と共に伊福部昭記念碑を訪れたことがあるらしい。いろんな瞬間に立ち会っている。作業部屋へ行き、絵の続き。もう少しで完成しそうだ。

開店。以前出張買取でお伺いした分の支払い。在庫整理作業をする。少しだけ品出し。徳島の川田さん来て、いろいろ話す。まだここには書けないが、次の号が楽しみになった。

まどに店番を代わってもらい、川田さんと燦庫へweaveの上映会に行く。『パーティーガール』4Kレストア。Pal JoeyやDeee-Lite、Ultra Nateなどのキックがゴンゴン鳴る90年代前半のNYハウスがたくさんかかってて楽しかったし、普段自分が見る映画とも毛色の違うのが見れて良い機会になった。川田さんは自分の趣味にもろにはまる作品だったようだ。

川田さんと店に戻り、交代してさらにいろいろ話す。ネグ君来て、こないだ山口県の萩まで旅行に行ってたようなのでその話など聞く。配布されていたというマップを見せてもらったけど、歴史のある場所が多く残っているようだ。夜には堀金君と平尾君が来て、また話す。原稿作業続きをやり、SさんTさんへPDFを送る。2月の件についてもいろいろメール。だんだんと忙しくなってきた。

今日はもう帰ります。

2025年11月10日月曜日

流れにまかせて(2025年11月09~10日)

08日(土)夜

閉店後、本を発送。SさんTさんの対談記事の編集をやる。途中からかなり話題がいろんな方向へ飛んでいるので、まとめるのが難しい。さきいかをつまみにワンカップ大関飲む。うまい。帰宅。シャワー浴びて寝る。


09日(日)

朝9時前に起きる。また寝坊。外は雨、洗濯物が濡れた。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。コーヒー飲みながら少しだけガストン・バシュラール『空間の詩学』続き読む。筋トレ。店へ行き、在庫整理やる。

開店。この日は品出しをしつつ、CDRを焼いたりする。夜は対談記事の編集続き。とりあえずまとまり、お2人へ送る。OK出れば次はデータ作成。昨日も来た韓国の全州からのお客さん、2冊買ってくれる。大学で現代美術を学んでいたそうで、新潟にも越後妻有トリエンナーレを見に行ったことがあるらしい。左腕に大きな虎のタトゥーが入っている。韓国には高松みたいにこんなたくさん本屋さんはないですよ、古本屋は特に少ないです、みんなネットで買ってますね、と言っていた(日本語が上手だった)。楽しくお話できてうれしい。一日雨が降りそうで降らない微妙な天気だったけど、売り上げはなんとかなった。

最近は浅田さんからの紹介でoar press、ヒマさんからの紹介でDOOKSと、店でアート関係の発行物を扱うことが増えている。自分は以前から変わらず絵を少しずつ描いてはいるものの、活動は現代美術のフィールドからどんどん遠ざかっていく気がしてならない。しかしあまり自分はこうだと決めつけず、流れにまかせていこうと思う。

閉店後、本の発送と帳簿付け。作業部屋で絵の続き。歌謡曲のシングル盤をゆっくり聴いたりもする。良い時間。あさっての定休日は集中して絵が描けそうだ。

ルクスに柿を差し入れして帰宅。疲れてそのまま寝てしまった。


10日(月)

朝8時に起きる。やっぱりこの時間くらいには起きたい。朝ごはんを食べ、お弁当の準備。筋トレ。

南へ行く。まどはこの日にネーム?を提出しなければいけないようで忙しそう。『空間の詩学』続き読み、児島青『本なら売るほど』2巻読み終える。主人公の古書店主よりも、古書店に来るお客さんの人間ドラマに中心が移ってきているようだ。

作業部屋へ。絵の続き。民謡のレコードなど少し聞く。徳島のAVスポットフジで買った祖谷の民謡のレコードはとても素朴で良い(片面は現代的なアレンジの新民謡だけど)。

開店。品出しを進めつつ、CDR焼く。ヒマさん来てくれて、お互いの近況を赴くままに話す。ヒマさんとゆっくり話すのもだいぶ久しぶりで、とても良い時間になった。年内は韓国と東京のアートブックフェアに出店されるそうで、相変わらず忙しそうだ。佐賀の波佐見焼の話を聞く。調べてみると北欧ぽいかわいいデザインのものも多い。昨日送った対談テキスト、お2人からOK出る。なんとかまとまりそうで良かった。今週中くらいにデータ完成を目指したい。以前選書のご依頼をいただいた、大阪の古川さんとやり取り。バタバタしていて返信が遅くなってしまい、申し訳なかった。早速お振込みいただき、明日あさってあたりに発送する予定。

東京からやってきた澤田詩音さんから、フリーペーパー?『幽霊通信』をいただく。澤田さんは『幽霊部員』という不定形のアートコレクティブ?をやっていて、今回は高松に住む大川原さんが参加するユニット『ぼくらとみんなは生きている』のパフォーマンスが週末行われた関係で香川へと来ていた。幽霊部員の活動は以前からSNSで見て気になっていたのでうれしい。

今日はもう帰って、映画見ます。

2025年11月8日土曜日

終わってない(2025年11月06~08日)

05日(水)夜

閉店後、本を発送してルクスに行く。大三君と宮脇さんがいた。宮脇さんが「明日も瀬戸芸関係で朝6時半から撮影だ」と言うので「瀬戸芸って、終わってからも忙しいんですね」と言うと、「いやまだ終わってないよ」と言われる。こないだの三連休で終わったと思っていたけど、今週末9日が最終日だったようだ。自分の意識の低さに呆れる。前回の日記の3日の部分で「瀬戸芸2025もこの日で終了」と書いてしまったけど、戒めとしてこのまま残すことにする。勝手に終わらすな。大三君から、こないだ長崎の五島列島に行ってきた話を聞く。隠れキリシタンに関する調査のようで、特にコーディネーターの人もいない単独行動だったそう。神戸にSkllirexが来るようで、宮脇さんやまいちゃんが行くらしい。

帰宅。シャワーを浴び、田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読んで寝る。


06日(木)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べ、洗濯。お弁当の準備。この日は筋トレできず。外出、レターパック買う。南へ。田中英光読み終える。郵便局で本の発送。

日本映画ネットで明日から草野なつかさんの『王国(あるいはその家について)』が配信開始になるようだ。以前からどうにかして見れないものかと思っていた映画なのでとてもうれしい。タイミングが合いさえすれば、できるだけスクリーンで見たいけど。

開店。品出しなど進める。最初はまずまず調子良かったが、なんだか夕方くらいから気分がだれ始める。次にやるべき作業がすぐイメージできずに時間が過ぎてしまった。元ten to senの杉浦さんから、雑誌や本の寄付をいただく。ありがたい。次の転居先も決まったそうで、少しお話した。ほか店頭買取2件。

スーパーに寄って帰宅。TSUTAYAディスカスで借りたCDやDVDが届いていた。早速、ジョン・フォード『捜索者』見る。景色も登場人物も雄大。シャワーを浴びて、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み進めて寝る。


07日(金)

朝7時半に起きる。朝ごはんを食べてひとつ用事。読書続き。ヨーグルト、柿食べる。お弁当の用意をして作業部屋へ。少しキャンバスの続き。ノートに描いたドローイングから形を引っ張ってきて、キャンバスに描いてみる。それまで描いた絵を気にせずに形を置いて、バランスを崩すきっかけを作る。

開店。品出し、均一本の補充など。店頭買取1件。この日は借りたCDを焼いたりもした。なんかあっという間に終わった。

12月9日に、また2時間ルクスで選曲させてもらうことにした。どんなのをかけようか。以前ハップさんとやった時のとか、BOOK WEEKENDでやった時のとかも混ぜたい。

閉店後、本を出荷し、スーパーでお酒を買って作業部屋で読書。塔和子『今日という木を』読み終え、『空間の詩学』続き読む。帰宅、シャワー浴びて寝る。


08日(土)

朝9時前に起きる。寝すぎた。朝ごはん食べながらフィリップ・ガレル『内なる傷跡』見る。ニコ主演。神話的なモチーフが行き交う作品で、納豆ご飯を食べてはいるけどおごそかな気分になる。洗濯、お弁当準備。柿食べる。店に行き、買い取った本の整理。

開店。この日は店頭買取2件。どちらもかなりありがたい内容。早速品出しを進めていく。合間にCDRを焼いた。夜に頭痛。明日は雨の予報。なんだか熱燗を飲みたい気分になってくる。

2月に予定している件が少し動く。来年はかなり忙しくなりそうだ。

今日はこれからSさんTさん対談の詰め作業。

2025年11月5日水曜日

冬に向かって(2025年11月03~05日)

02日(日)夜

閉店後、帳簿付けをやり、音楽をいろいろ聴く。23時前に帰宅。シャワーを浴びて、はちみつヨーグルトを食べる。うまい。田中英光『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』続き読み、ガストン・バシュラール『空間の詩学』読み始める。

「ことばを予知しがたくすることは自由をまなびとることではないか。」(『空間の詩学』p24)


03日(月・祝)

朝8時半に起きる。また寝坊気味になってきた。朝ごはんを食べ、洗濯物を干し、お弁当の準備。外は晴れているが風が強い。コルトレーン聴く。コーヒー飲みながら田中英光続き読む。筋トレ。外出。店に行く途中もコルトレーンの『アセンション』を聴いた。青空の下で聴くと気持ちがいい。

開店。この日は3連休最終日、瀬戸芸2025もこの日で終了。品出しなど進める。辻さんが来て、TAKAMATSU ZINEの追加分を納品してくれる。半空の岡田さん久しぶりに来てくれて、そのすぐ後、半空でも働いている外海書房の中川さんが来た。夜は税務署に提出する書類の準備。そんなに頻繁にやるものでもないので、いつもやり方を忘れている。払った給料をとりあえずまとめた。

閉店後、本を発送し、スーパーでビールを買う。作業部屋で飲みながらKim Longinotto & Jano Williams "Eat The Kimono"見る。1989年に製作された花柳幻舟のドキュメンタリー。花柳の「着物に食われるんではなく、着物を食ってしまわなければいけない」という発言(タイトルにもこれが反映されている)が印象的。秋田の山奥の温泉地での興行シーンも良い。スタッフのTシャツが白地に赤のバックプリントのみなのが熱い。

帰宅。ヨーグルトを食べてシャワーを浴び、本を読んで寝る。


04日(火)

朝8時に起きる。久しぶりに用事らしい用事のない定休日でわくわくする。天気も良い。朝ごはんを食べ、筋トレ。まどと南へ行く。田中英光続き読む。昼ごはんはそば。自分はおいなりさんも食べる。ちょっと足りなかったので、後でアップルパイをおやつに食べた。

午後は7月末に録音して半分ほどが完了していた文字起こし作業の続き。集中してやれるのも久しぶり、しかしもう1日くらいかかるだろう…と思ってたら、意外と早く進み、完了してしまった。ものすごい解放感。

無印やスーパーで買い物をして帰る。料理。無印で買った『辛い養生鍋』という鍋つゆを使い、今シーズン初めての鍋を用意。この鍋つゆは漫画家/イラストレーターのコルシカさんがinstagramのストーリーに載せていて知った。本当は辛くないやつなのだけど、この日行った無印には辛いほうしかなかった。しかしこちらで正解。とてもおいしい。食べた後にさらに中華麺を入れてみたら、かなりいけた。お腹いっぱい食べた。

川島雄三『しとやかな獣(けだもの)』見る。脚本は新藤兼人。ポスターを見ると若尾文子と船越英二が大きく写っているが、伊藤雄之助と山岡久乃のテンポの良さと巧さが印象に残った。鈴木清順を思わせるような演出(そばをすする夫婦とゴーゴーダンスを踊るきょうだい、風に揺れるカーテン)も出てくるがこちらは1962年。登場人物のほとんど全員が悪人。様々な角度からバチバチに決まる構図、かっこいい。最初から最後までまったく後味の良くない話のはずなのに、引きこまれてしまう。

風呂に入って2本目、神代辰巳『かぶりつき人生』見る。1968年製作、原作は田中小実昌(ストリップ劇場の客として出演もしている)。こちらも、モラルやら何かが欠落している人物が多数登場。少し間延びした場面に流れる情緒的な空気にらしさを感じる。主題歌?の『男は男、女は女、みんなはみんな~』と歌っている曲はなんなのだろう。調べたけどレコードなどにはなっていないようだ。しかし劇場のシーンで流れるマンボは、中原昌也監修の邦画劇判コンピレーションアルバム『スクリーミング ア ゴーゴー』に収録されているようで、TSUTAYAディスカスでレンタルしてみる。このコンピには以前見て好きだった西村昭五郎『残酷おんな情死』や、『女囚さそり』シリーズの音楽も入っている。

文字起こし作業が終わり少し時間ができそうなので、映画DVDもレンタルして1時前に寝る。


05日(水)

朝8時に起きる。味噌汁を作り、昨日の鍋の残りをおかずにして朝ごはん。料理。卵焼き、小松菜お浸し、もやしとにんじんのナムル、豚の生姜焼きを作る。ヨーグルトを食べ、コーヒーを飲む。読書。昨日見た映画2本といい、田中英光といい、なんだかうらぶれている。冬に向かっている感じがする。

ここ最近ロマンポルノを積極的に見ているし、ストリップ劇場にも行ってるし、自分は普通のスケベな中年なんじゃないか、という気がしてきた。「いやこれは芸術だから」と弁解したところで野暮になるだけだ。そこがいいんだけど。

開店。昨日文字起こしした文章を一通り見直し、細かいところを修正。SさんとTさんのお2人へデータを送る。今年中には紙に起こしたい。発送がかなり溜まっていて、もりもりと進める。店頭買取は3件。Iさんが来られ、おととい戦前に発行された俳句の雑誌を処分したとのこと。買い取らせてほしかったが間に合わなかったか。家仕舞いや大掃除の時など、本が出てきた時にすぐ思い出してもらえるよう、もっと働きかけていかないと。

今日はこれから音楽を聴くか、絵を描くかする。

2025年11月2日日曜日

きちんと(2025年10月31日~11月02日)

30日(木)夜

スーパーに寄って早めに帰宅。まどは漫画家の友達と作業通話中。ビールを飲みながら読書、小島信夫『私の作家遍歴Ⅱ 最後の講義』読み終える。山岡明『カストリ雑誌にみる戦後史 戦後青春のある軌跡』続き少し読み、寝る。


31日(金)

二度寝したら、いつの間にか10時。外は雨が降っている。まどは10時に編集者の方と打ち合わせの約束をしていたようで、洗濯物を取り込んで通話を始めていた。朝ごはんを食べて、お弁当の準備。着替えて出ようとしたら、濡れた洗濯物から水がしたたっている。慌てて拭いたり絞ったり。外出。口座にお金を入れようとしたら、キャッシュカードなかなか読み込まず。どうもうまいこといかない。なんとか開店時間には間に合った。

開店。品出し、受託商品に関するメールなど。夕方ごろから雨は止み、お客さんも若干増えた。雨降りの一日だったけど売れてなくはなかった。

閉店。外に出るとハロウィンでコスプレ、ナンパ、見物、などしている若者が多く賑やか。ルクスで行われているリスニングイベントへ行く。現代音楽、電子音楽を中心に解説を交えながらいろいろ聞いていく。名前は知っていた音楽家のあまり知らなかった側面も解説で初めて知ったりできて、良い機会になった。

本を発送して帰る。今年夏に出雲の山中で記憶喪失の状態で目が覚めたというモヒカン姿の男性、ブログに経過を記録していたようで、読んでみる。一万円札が高いお札だというのは覚えていたとか、不意に以前見た景色がフラッシュバックしたりなど、記憶の欠落や再生に関する箇所がやはり印象的。

シャワーを浴びて、『カストリ雑誌』少し読み進めて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。最近寝坊ばかりだったけど、この日はいつもの時間に起きれた。朝ごはん、お弁当の準備。

外出。まどと南へ。読書続き、ノートにドローイング。失敗しても、Photoshopで切り抜いてフリーペーパー用の素材に活用できると思えば気楽だ。まめに作りたい。

まどと別れ、酒屋へ飲み物の買い出しに行く。その後作業部屋の整理。思ったよりもスムーズに終えられて良かった。この日はアルバイトN君が来て作業。

開店。この日は店頭買取1件。品出し、均一本補充、発送準備。DOOKSより発行された平山昌尚さんの新刊作品集を出す。"For my child"という、子供とのやり取りから生まれた本を出版していくシリーズのうちの1冊のようだ。

閉店後、帳簿付け。スーパーで安くなっていた乳酸菌飲料とおまんじゅうを買って、店に戻り食べる。先月分の領収書を弥生へ打ち込む。なんだか気分が悪く、少し吐き気もする。午前中に南で買った深入りの珈琲豆の匂いがずっとしていて、酔ってしまったのかもしれない。

帰宅。シャワーを浴びて、本を読んで寝た。


02日(日)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べて、洗濯物を干し、お弁当の準備。ラジオ体操と腕立てやる。最近さぼっていたら、さすがに体がなまった。

まどと外出し、南へ。『カストリ雑誌』読み終える。著者は高知出身の方。田中英光についてけっこう書かれていたので、講談社文芸文庫の『空吹く風/暗黒天使と小悪魔/愛と憎しみの傷に』を読み始める。

開店。この日は品出し、発送準備など。福岡県の方から通販の依頼あり、梱包する。なんかあっという間に時間が過ぎた一日。DOOKS発行のSHOKKIさんの作品集を出す。SHOKKIさんの作品集は以前にも扱いたいと思ったことがあり、岡山でギャラリーOFをやっている行司君経由でSHOKKIの藤井さんから取り扱いに関するメールをいただいた。しかし、その時は扱うか決めかねて返信をしそびれてしまい、そのままずるずると時間が経ってしまったのだった。今回平山昌尚さん経由でDOOKSと連絡を取り、SHOKKIさんの作品集も扱わせていただくことになって、改めて藤井さんにメールでお詫びとご挨拶をしたのだった。こういうことはきちんとしなければいけない。

戦前は夜店でもSP盤のレコードが売られていたそうで、しかも売られていたのは有名な歌手や曲に名前を似せたレコードだったりもしたようだ。それらをまとめた『夜店レコード』というコンピレーションCDもある。とても気になる。

今日はこれからどうしよう。明日は瀬戸芸秋会期最終日。