2024年5月6日月曜日

はらいた(2024年05月05~06日)

04日(土)夜

閉店後、tooniceで行われているDJイベントsweetieに行く。sweetieはいつも女性のお客さんが多くて良い雰囲気だ。この日はずっとお腹が痛くてどうしようかなと思っていたけど、結局途中でルクスにも行ったりしつつ(服部さんがレゲエをかけていた)、割と遅くまでいた。ゲストのGenickさんもとても良かった。NOAH'S ARKではTHE BLUE HARBのライブもあり、そこから流れてきて踊ってる人が何人かいて、高松はイベントの数は少ないけど会場同士が近いのでこういう流れが生まれる面白さがあるなあ、と思った。


05日(日)

朝8時半に起きる。朝ごはんを食べて、まどと外出。公園へ行き、レジャーシートを広げて座る。フォークナー『寓話』続き。戦争の話がずっと続いていくのかと思っていたら、250ページほどで急に時代背景が切り替わり、文章の雰囲気もガラッと変わってきた。

「新しくさっぱりとして何一つ置かぬ机一つと堅くさっぱりした椅子三つとがあり、その机の後には一つの静謐で気高い顔があり、それは、つい昨日まで補給係りの軍曹の棚におかれていたという感じの淡青の歩兵伍長の制服の上に出た白いウールにつつまれており、そしてそのすぐ後には、ほとんど同じく新しくみえる仏軍中尉の制服と徽章とをつけた棒のようにやせた黒人の青年がおり、彼はその机ごしに彼らと相対したのだが、彼らの声もまた静謐でこころよく、夢のようにとりとめないものであった。」(p245)

「この物語、伝説は、不朽のものであって、そのかがやかしく悲劇的な豊穣さに寄与したいかなる一組によっても専有されるべきものでなく、ただ、呪われて家なくさまようものたちのそれぞれの運命によって用いられ、経験されるべきものであった。」(p251-252)

開店。昨日ほどではないけどお客さんはそこそこ来られる。以前お預かりした分の支払いが1件、同じ方からさらに段ボール2箱ご依頼いただき査定。昨日遊んだのもあってか、けっこう体が疲れている。胃の調子もあまり良くない。先日出した栗林公園動物園(20年前に閉園済み)の入園券を、わざわざ京都から新幹線に乗って買いに来られたお客さんがいた。パートナーの方ともども動物園史に大変興味があるそうで、こういった紙モノを集めているそうだ。最初はSNSを通して購入希望の連絡があり、通販もできますよと返答したが、「お店も見たいので」と来てくださった。いろんなお客さんがいる。その後ジュノ君や大三君、セガちゃんが来てくれる。カンクンのマスターも来てくれてありがたかった。また飲みに行きたいな。

閉店。コンビニでヨーグルトを買ってすぐに帰宅。へとへとに疲れたけど、なんとかヨーグルトを食べ、洗い物やり、風呂に入り、歯を磨いて寝る。


06日(月・祝)

朝8時半に起きる。まどが無印の白檀のお香を寝る前に焚いてくれていて、それが効いたのかとてもぐっすり眠れた。お弁当の用意、洗濯物の片づけ。

まどとDORSIAへ行き、モーニング。『寓話』続き。その後ソレイユで濱口竜介『悪は存在しない』見る。序盤の学童保育お迎えのシーン、主人公の車をとらえていたカメラがいつの間にかその車になっている(こう書くとわかりにくいが)長回しのワンカットが素晴らしい。途中のwebミーティングのシーンはテレビドラマのような退屈な構図と大仰な演技で、前後の映像の世界観との対比が際立っている。車内での会話やタバコ時間の長めの間合いが、物語に観客を引き込む。このリズム感で106分にまとめたのがすごい。ラストにはいろんな解釈があるだろうけど、自分にはしっくりくるものだった。映画館から出るとちょうどあづささんも出てきて、3人で感想を少し話す。

開店。品出しなど進めていく。ゴールデンウィーク中とはいえ雨の最終日、客足は鈍いかと思っていたけど、思っていたよりお客さんは多かった。店頭買取1件。熊本さんや、帰省中のただひファミリーが来てくれる。そして、この日も断続的な胃痛と腹痛。一体なんなんだ。

休憩中、先日亡くなったというアルゼンチンの女性実験映画作家Narcis Hirschの作品”Aleph” ”Come Out"を続けて見る。前者は約1分の短い作品。ボルヘスに着想を得ているのだろうか。後者はSteve ReichのCome Outをレコードで再生しているのをただ撮っているだけのもので、11分ほど。YouTubeにはHirschのいろんな年代の作品をダイジェストで紹介している動画もあり、それを見る限りでは生殖や女性の身体なども重要なテーマに思えたけど、Wikipediaによれば本人はフェミニストと定義されるのを嫌っていたそうだ。

どこからかぽつぽつと雨漏りの音がして焦ったけど、Steve Reichの”Drumming Pt.1”が小さくかかっていただけだった。閉店間際に海外からのお客さん(日本語の勉強をしているそう)が文庫本を買ってくれた。

今日はこれから在庫整理。明日はホームセンターに在庫を置く棚用の材木を買いに行くので、そのための採寸もする。

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