閉店後、本の出荷。ついでにコンビニでお酒とつまみを買う。飲みながらホン・サンス「逃げる女」見る。見終わってから絵の続きをやる予定だったけど、夜遅くなってしまい帰宅。
02日(土)
朝7時に起きる。早起きできたのでまた映画。吉田喜重「血は渇いてる」見る。今まで見た吉田喜重作品とはだいぶ印象の異なる、軽快なテンポで進む社会派サスペンス。佐田啓二演じる主人公に芽生え始めた自意識に、芳村真理演じる生命保険会社の広報担当が焦りを募らせていく様子がいい。
洗濯をして、お弁当を用意して外出。店に行き、ガソリンスタンドまで灯油を買いに行く。夏に買った大きな台車にポリタンクを乗せてみたら、とても安定していていい感じ。しかし、思わず声が出そうなくらい灯油が高い。電気毛布などでできるだけ節約したい。その後、作業部屋で絵の続き。とりあえず完成。しかし後で何度も完成後の画像を見直していると、もう少し手を加えたくなってきた。
開店。店頭買取1件。この日は品出しをどんどん進めた。途中どうにもやる気がなくなり、ついドラッグストアへお菓子を買いに行く。店に戻って食べていると、まどがケバブを持ってやってきた。同じように口寂しくなったようだ。
閉店後、ルクスに行く。この日のゲストはパソコン音楽クラブ柴田さんが別名義Vocoder GirlsでDJ。昨日親とあったせいか、なんだか頭がふわふわして落ち着かなかったけど行って良かった。小鉄君のDJもかっこよく、柴田さんのDJは直球なハードテクノの応酬と思いきやコラージュノイズな展開もあったりして最高だった。ビールをたくさん飲んだ。なんとなくふらっと帰ろうとしたら小鉄君が追いかけてきて「またまた」と挨拶してくれた。ありがとう。
03日(日)
朝9時に起きる。お弁当を用意して、着替えてモーニングへ。カフカ全集「日記」続き読む。思ったよりも文章の雰囲気は暗いが、精一杯のユーモアで文章へと昇華しようとしているのがうかがえて泣ける。
「ぼくの書く言葉は殆ど一つも他の言葉に合わない。子音がいかにも力なく擦れ合っているのが聞える。そして母音は博覧会のニグロの様にそれに合せている。ぼくの疑問はどの言葉の周囲をもぐるっと取り巻いている。ぼくには言葉より先に疑問が眼につく。然し一体それが何だ。ぼくには決して言葉が眼につかない、言葉は作り出すものだ。これは最大の不幸ではなかろうか。ただその時ぼくは、屍臭がぼくと読者の顔にじかに当たらない様な方向へ吹きつけることのできる言葉を作り出せなければならないだろう。」(p17)
スケッチブックに絵を描く。きれいな線が引けてうれしい。昨日完成した絵の画像をSNSに投稿したら「購入したい」と連絡があった。一度会ったことのある、信頼できる人。もう少し手を加えたくなって、待ってもらっている。
本を出荷して開店。すぐに買取の依頼がある。この日は結局店頭買取が4件あり、うち1件は後日に支払いとなるが、1日の売り上げ分と同じくらいの金額を払う結果となった。年末を感じる。何はなくとも買い取りがなければ店はまわっていかない。良い本もたくさん入ってきているし、どんどん出していこう。そして売れてほしい。ivoryさんが柴田さんを連れて来てくれる。ヤマハラさんや小鉄君も一緒。以前自分の出演した公園コンサートとK/A/T/O Massacreのコラボイベントを見ていただいてたようで、そのへんの話などをした。夕方に絵を描いているという高校生が来てくれて、展覧会をやってみたいけどどうしたらいいのか、と相談を受ける。とりあえず自分の最近の展示のことなどをいろいろと話して、少しだけ「ここに話をしに行ってみたらいいんじゃないか」とアドバイスした。夜は栗金商店の2人が来てくれて、いろいろ話し合い。忙しくいろんなことをした1日だった。
不器用ではあってもなんだかんだ良いやつであれば問題なし。と自分に言い聞かせている。
今日はもう遅くなってしまったし、帰って寝る。
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