2025年2月15日土曜日

こまごま作業(2025年02月13~15日)

12日(水)夜

ブログの更新などで30分ほど残業。スーパーでヨーグルトを買って帰る。ヨーグルトを食べ、洗い物などをやり、林哲夫『古本スケッチ帳』読み終え、『新蒸気波要点ガイド』読み始める。この本は小鉄君もディスクレビューで参加している。VaporwaveやRaw Houseなど、2010年代は自分好みのローファイな質感の音楽がいろいろ流行っていたのに、この頃はあまり音楽を熱心に聞いていなかった。もったいない。


13日(木)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの冒険』見る。30分弱で、ごはん食べながら見るにはちょうどいい長さ。

外出。郵便局とコンビニで本の発送、八百屋で買い物。作業部屋でフリーペーパーの整理を終わらせて、絵の続きをやる。その後、店入り口の板がぼろくなっていた部分にオイルステインを塗ってごまかす。こういう部分に使うためのプラスチックのパーツがあったような気もするけど、ホームセンターへ行ってもいつも探しそびれてしまう。午前中からいろんな作業ができて良かった。

開店。この日はネット出品していたものが割と売れたけど、それぞれの単価は安め。発送準備、少し品出し。夜は再入荷した小内光さんの詩集を出す。以前入荷していた小内さんの展覧会記録集(YOMS Editionとして、展覧会で実際に使われた小さな陶器作品がついている)も、ウェブショップに登録する。

閉店後、カンデラの矢野君の家へ行き、以前買ってくれた絵の引き取り。カンデラは先日閉店の告知がされたけど、次に向けて動いている模様。少し話して帰る。風呂に入って寝た。


14日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながら三隈研次『剣鬼』見る。冒頭から照明の妙に引きこまれた。市川雷蔵演じる主人公が自らの運命により狂気をはらんでいくさまと、川、洞穴、花畑の自然の美しさとを同時に一つのシーンで見せている。

お弁当の用意をして、届いていた書類のチェック。疑問点があったので電話で提出先へ確認。提出はまどが行ってくれることに。

外出。店に行き、物の片づけなどやる。開店。この日はけっこう品出しができた。zineや自主制作の商品、小物コーナーの雑貨などがそこそこ売れる。夜は堀嵜菜那さんのCD『スコッピ』を品出し。堀嵜さんは最近ジョンのサンにもよく参加していて(メンバーなのか?よくわからない)11月東京に行った時にも少し会った。基本は弾き語りだけど、エモーションと適度な距離を取ろうとしているような感じが伝わってきて好きだ。冬の乾いた空気に合うと思う。

閉店後、発送準備や帳簿付け、ブログの更新などで1時間半ほど残業。その後、古くなっていた店トイレの換気扇の付け替え作業。かなりホコリがついているが、それほど汚れずに40分ほどで作業は終了。

ヤフオクで入札しておいたいくつかのCDが、そこそこ落札できてうれしい。


15日(土)

朝8時に起きて、朝ごはんを食べる。洗濯物を畳み、菜の花のおひたしを作る。まどと外出して南へ。スケッチブックにドローイングを描いて、メルロ=ポンティ『眼と精神』続き読む。内容が詰まっていてなかなか読み進められないけど、面白い。「なるほど」と思える箇所もたくさんある。

「『デカルト的省察』においては、他人についての経験は、言わば私の身体の自発性によって私に告げ知らされるといったものです。まるで、私の意識が教えてくれないものを私の身体が教えてくれると言わんばかりなのです。(略)もはや身体は単に私の意識がそれと外的に結びつけられているといった一つの対象ではなく、それは私にとって〈魂をもった他の身体〉があることを知る手段となるのです。」(p74)

八百屋で買い物。デコポンやポンカンが出回り始めた。まどは温泉へ行くらしい。

開店。この日はSyndicateにて行われる展覧会のオープニングへ行くため19時閉店。発送準備、均一本の補充、品出しを進める。この日もそこそこ雑貨が売れてうれしかった。

今日は展覧会を見て、その後は帰って料理の予定。

2025年2月12日水曜日

フリペ(2025年02月09~12日)

08日(土)夜

店を閉めて、ルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベントを聞く。ネイチャーガイドをされているお2人の話がとても興味深かった。三豊から笠岡までシーカヤックで渡ったり、同じ自然を目にしても見えている景色が全然違うんだろうなと感じた。宮脇さんはヒグマの頭蓋骨を持ってきていた。北海道の猟師さんから生首をクール宅急便で送ってもらい、自分で処理したとのこと。若干ケモノの臭いがする。

帰宅、風呂。井伏鱒二『晩春の旅・冬の宿』読み終え、ブルーノ・ムナーリ『ムナーリの機械』途中まで読んで寝る。


09日(日)

朝起きて、ご飯とお弁当の準備。『ムナーリの機械』読み終える。外出。作業部屋へ行き、火曜の高知イベント用にフリーペーパーの選別をやる。

開店。あまりやる気出ず。アルバイトMさん来て支払い。本当は明日の午前中にもMさんに来てもらって作業をする予定だったけど、体調がいまいちで延期にした。

早めに帰宅し、風呂。『ジャクソン・ポロックとリー・クラズナー』読み終える。ポロックのアル中ぶりはひどいもんだ。お酒は控えようと改めて思う。以前アーティゾン美術館(だったと思う)で見たクラズナーの作品は素晴らしかったな。


10日(月)

朝は南に行く。スケッチブックに数枚ドローイングして、林哲夫『古本スケッチ帖』読み始める。各章は短く、すらすらと読み進む。作業部屋へ行き、フリーペーパーの選別作業続き。

開店。店頭買取1件。この日は発送件数が多かった。夜からは高知でのイベントに向けて古本の選書。閉店時間を過ぎてからも選書、本の発送、閲覧用のフリーペーパーの準備など、22時半くらいまでやる。


11日(火)

朝6時半に起き、準備を整えて南へ。いつものモーニングにチーズトースト半分足す。スケッチブック描く。早くキャンバスかパネルもやりたい。

レンタカーを借りて、一旦店に行き荷物を積み込む。高知県土佐市へ向けて出発。Candy MckenzieやLiquid Liquidなど聴きながら運転。先週まで断続的に雪が降り続いていたので運転が心配だったけれど、山間でも特に問題はなかった。

ちょうど2時間ほどで土佐市『わくせい』に到着。ここは地域おこし協力隊としてグラフィックデザインを中心にいろんな取り組みをされている阿部航太さんと児玉美香さんが拠点としている施設。現在はプレオープンの段階で、今年夏に本オープンの予定だそう。店内では技能実習生としてこの辺に働きに来ているアジア系外国人の方々の需要に答えた食料品なども各種販売されている(自分もまどへのおみやげにインスタント麺を購入した)。

古本とフリーペーパーの設営を急いで終え、イベントがスタート。高知学芸高校で美術教師をしている古田さんを通して高校生の皆さんにご挨拶。みんなとてもやる気があって積極的。持ってきたフリーペーパーも熱心に見てくれる。13時半からは1時間半ほどの時間をかけてトーク。阿部さんが司会で、高校生の各班が自分たちの作ったフリーペーパーの紹介をし、古田さんと自分がコメントしていく。「変なこと言ってしまったかな」という瞬間もあったけど、まずまずうまく話せたか。自分は20代の頃ほどフリーペーパーを作ってはいないけど、こんなんでいいのか?根源的な何かが足りていないんじゃないか?と思ったりもした。この日は古本やzineもけっこう売れた。

片付けて、晩ごはんをいただけることになる。テンペ(インドネシアでよく食べられている、大豆の発酵食品。納豆に近いが色が白く、癖が少なくて食べやすい)の天ぷらとお鍋。どちらもとてもおいしかった。食べながら生活と制作の兼ね合いの話や、イベントや場所の企画運営の話などする。

20時半頃に高松へ向け出発。帰りはインドのパーカッションやタンゴなどを聴いた。店に荷物をおろし、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


12日(水)

この日も朝6時半に起きる。朝ごはん、お弁当の準備。レンタカーを返してまた南へ行く。スケッチブックを描いて、『スケッチ帖』続き読む。途中まども合流。

店に行き、フリーペーパーや本の片づけ。そのまま開店。フリーペーパーの片づけは途中になってしまったけど、本のほうは終えた。この日も発送件数が多い。以前お預かりしていた買取の支払い1件。小内光さんから再入荷分の詩集が届いたので、振り込み。

閉店時間を過ぎて、受託商品についてのメールに返信。ここ1週間DJや出店/トークなどで忙しく、返信が遅くなってしまった。申し訳ないです。

今日は早めに帰って寝たい。

2025年2月8日土曜日

単行本、DJ(2024年02月06~08日)

05日(水)夜

閉店後も発送準備やブログ更新、2月の営業予定の告知。いつの間にか23時近くになっていた。家に帰ってシャワー。井伏鱒二『晩春の旅/冬の宿』読み始める。


06日(木)

朝7時半に起きる。ご飯を食べてお弁当の準備。少し読書。外出し、歩いて歯医者へ。今回で通院終了。お金がかかった。今回でもう銀歯3本目だ。

作業部屋へ行き、以前買ったパーツを使ってキーホルダーを作る。買取で入ってきた児童書を切り抜き、ステンシルで色付け。サイズが小さいのもあって、思ったよりも早く完成した。小物コーナーに置いてあった積み木にもスプレーを吹いてみるが、こちらは表面に加工がしてあり、うまくスプレーがのらない。少しだけ絵も進める。

開店。夕方から雪。3日連続とかで降るのは香川に越してから初めてかもしれない。高知へ行く11日は晴れのようでほっとする。この日は小物コーナーのディスプレイを整えたほか、発送準備や、先日届いたメグマイルランドさんの冊子の品出し準備などをする。久しぶりにくりたろうが来てくれた。

閉店後、本の発送。ルクスへ行き、まいちゃんからCDJの使い方を簡単に教わる。明日やる自分のDJはBGM的なもので、それほど複雑な操作はしない予定。途中からさくらさんという方が来られ、3人で話す。さくらさんは今年20歳になるそうで、お父さんがどうやら自分と同世代くらいの年齢のようだった。

帰宅、シャワー。『晩春の旅』読み進めて寝る。


07日(金)

朝8時に起きる。朝ごはん食べながらアンソニー・マン『裸の拍車』見る。今まであまり見てこなかった西部劇も今年は少しずつ見ていきたい。美しい自然と登場人物たちの腹の探り合いとの対比が無常感を誘う。切れ味鋭いラスト。

お弁当を用意して外出。郵便局で本を発送し、八百屋で野菜とミカンを買う。作業部屋で少し絵の続き。20分くらいやるだけでもかなり違う。意識を絵に向け続けることが大事。

開店。品出し、発送準備など進める。高知県土佐市の阿部航太さんより、11日のイベントでの主役となる高校生たちが作ったフリーペーパー3種が届く。明るいオレンジと深めの紺のリソグラフ2色刷で、イラストがどれもかわいく、文章もたくさん載っている。部活動の一環ではあるけれど、「作りたい」という気持ちが伝わってきた。メグマイルランドさんの冊子をようやく品出し。

まどの、4月に発売される単行本の情報が公開されたので告知する。今月発売のコミックビーム3月号掲載分で最終回となる『怪獣を解剖する』上下巻と、さらに短編集『解剖・幽霊・密室』も発売で、計3冊が同時発売となる。まだ書けないけれど、帯などに寄稿されている方々も豪華なメンバーだ。どんな反応が返ってくるのか楽しみ。

店を閉めて、レコードとCDを持ってルクスに行く。この日はDJの生物さん主催のイベント。生物さんが東京に拠点を移すとのことでその壮行会的な意味合いもあったが、生物さんは普通に今後も高松には来ると思うとのことで、特に厳かな感じはなくゆったりとした雰囲気の中でイベントは進行。生物さんのライブや平尾君と堀金君のセッションもあった。自分のDJは10曲の中でハワイアン、ビギン、ドゥーワップ、ガレージパンク、歌謡曲といろいろかけることができた。

1.エセル中田/ブルー・ムー・ムー
2.ビル・ジャスティス楽団/タムレ第一番
3.AMEPHONE feat. AYA-COLLETTE & 行雲流水/Spring Thunder
4.Orchestre Antillais/En Sens Unique S.V.P.
5.The Miracle Tones/Mambo Train
6.The Outlaws/Ambush
7.The Elastik Band/Spazz 
8.中尾ミエ/シャロックNo.1
9.楊小萍/茶山姑娘
10.矢吹健/蒸発のブルース

店に戻ると、風で看板が倒れていたのを誰か起こしてくれていたようだった。ありがたい。本を発送し、コンビニで缶入りのおしるこを買って、飲みながら帰った。


08日(土)

朝8時に起きる。シャワーを浴びる。帽子やコートが汚れていた。昨日おしるこを飲みながら帰っている途中に帽子が風であおられ、おさえようとした時に飛び散ったらしい。濡らしたふきんでこする。

まどとDORSIAでモーニング。ヒマさんはこの日DORSIAの内装を手掛けた松村さんが高知でやっているお店で1日限りの展示をやるそう。『晩春の旅』読み進める。『珍品堂主人』の珍品堂が出てきた。能登の人だったっけ。出て、スーパーでお弁当を買って店へ。昨日倒れた店の看板をひもで再び固定する。寒すぎて手が痛い。

開店。ゆっくりと品出しや発送準備をする。寒いので?Sabu Martinezなど聴く。なんだかあっという間に時間が過ぎてしまった。

今日はこれからルヌガンガでYON MAGAZINEのトークイベント。

2025年2月5日水曜日

一本芯が(2025年02月02~05日)

01日(土)夜

ブログの更新などやっていたら23時になってしまい、帰宅。風呂に入って『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み終える。


02日(日)

朝9時に起きる。寝すぎた。朝ごはんを食べながら、ubuwebにアップロードされている勅使川原三郎”PARA-DISE"(2002年)見る。複数のダンサーの動きがばらばらになったかと思ったらまた同期したり、面白かった。

外出。スーパーでコピー用紙や梱包用のビニール袋を買う。店へ。アルバイトMさんが来てくれる予定になっているのに、渡すものの準備ができていない。急いで在庫をあさる。

開店。品出し、受託商品の作業を進める。京都からはまぐちさくらこがお母さんと息子のようちゃんと来てくれる。昨日の淺井さんといい、画家の来店が続く。さくらこは春から高松に家族で引っ越すそうで、いろいろ楽しみだ。早く生活が軌道に乗るといいな。「古物らのお店」Goodsの制作したzine”Vase Shapes"を品出し。Goodsは浅見旬さんがやっている古物商の名義で、このzineではタイトル通り様々な花瓶の写真と、佐貫絢郁さんの砂絵によるドローイングや浅見さんの散文が掲載された不思議な存在感の1冊。佐貫さんのドローイング作品集”Drawing And Play"も再入荷した。

夜、以前高松市街の鳥瞰図(江戸時代に発行されたものの復刻版)を買ってくれた女の子がお母さんと来てくれて、『江戸結髪史』や宮大工についての本などを購入。好きなことを活かせる仕事に就けたらいいなと思う。まあ、途中で気が変わったり他の趣味ができたっていいんだけど。のびのび生きていられれば。

閉店後、作業部屋で7日のDJのための選曲をする。今までに買ったCDやレコードをとっかえひっかえ。DJを日常的にやっている人達はすごいなと改めて思う。なんだかんだでハワイアンやガレージパンク、日本の歌謡曲などいろいろかけられそう。普段は聞き流す感じなので、また違った聞き方で音楽に触れられて新鮮な気分。

帰宅。シャワー。ついヤフオクやメルカリでCDを検索してしまい、2時近くまで夜更かししてしまう。


03日(月)

朝8時に起きる。朝ごはんを食べ、お弁当の準備をして外出。警察署へ書類の提出に向かう。1枚書類が足りなかったようだけど、とりあえず受け取ってもらえた。南へ。まども来る。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。

「実在のピエールと、私の意識のなかにいると言われる想像上のピエールと、二人のピエールがいるわけではありません。在るのは〈実在するピエール〉への私のただ一つのかかわりあいなのであって、ただそれが彼をここに、つまり私の心的環境のうちに出現させようという要求をともなったかかわり方だというだけなのです。(略)想像するということは、不在な対象との或る関係の様式を設定することだ、ということにもう気づかれたことと思います。」(p36)

スケッチブックに数枚ドローイング。岡野大嗣『音楽』読み始める。

開店。朝方は暖かかったけれど、昼過ぎから少し雨も降り始め、気温が下がっていく。品出しなどゆっくりやる。店頭買取1件。ほか、出張買取依頼の電話も1件入った。

閉店後、早めに家に帰る。お酒を買おうかと一瞬迷って、やめにした。最近は酔うよりも熟睡できた時の快感のほうが強い。ロベルト・ロッセリーニ『無防備都市』見る。気分が上がらない時に重い内容の映画を見るのはいい。しかし悲しい話だ。


04日(火)

朝9時頃に起きる。また寝すぎた。朝ごはんを食べ、少しだらだらしてから自転車で外出。警察署へ行き、書類追加分を提出。ようやくこれでひと段落。昨日と同じ流れでまた南へ行き、まどと合流。『音楽』続き読み進める。

まどはもう少し歩きたいようで、自分もついていくことにし、図書館へ。寒い。中央図書館は今年のゴールデンウィーク前あたりから長期休館に入る予定で、ずいぶん寂しくなる。DVDを少しだけ借りようと思っていたら、結局DVD4本、本2冊借りてしまう。本はヴィジュアル主体のものなので、読むのにそれほど時間はかからないはず。

商店街のほうへ戻る。田舎さんへ入って昼ご飯。まどはかけそば、自分は中華そばセット。中華そばといなり寿司2個で650円は今時破格だ。なんでも高くなった。

まどと別れ、自分は店に行く。少し発送をしてまた喫茶店で本を読む予定だったけれど、結局発送件数はどんどん増えていき、灯油が無くなってガソリンスタンドまで買いに行ったり、明日のおかず用の野菜を八百屋まで買いに行ったりで、いつの間にか3時間以上過ぎていた。外は暗く、少し吹雪いていた。

スーパーでさらに肉などを買って帰宅。晩ごはんはうどん。茹でた菜の花とかまぼこを添えた。洗い物をして風呂、その後料理。鶏肉と根菜としいたけの味噌煮、春菊のお浸しを作る。米を洗おうとしたら、いつもは炊飯器のお釜に米を移して洗っていたのが、なぜか米びつの受け皿に水をジャーッと入れてしまう。ついでに水洗いしておいた。

きなこ豆乳を飲みながら、図書館で借りた山中貞雄『丹下左膳余話 百万両の壺』見る。丹下左膳ものの映画を見るのは初めて。意外にもほのぼのした話で、チャンバラのシーンは少ない。しかしその分、左膳が戦闘モードに入った時の迫力はすさまじい。

映画を見ている途中、ルクスのまいちゃんからLINEが入る。今日DJの練習をさせてもらうのを、自分からお願いしておいてすっかり忘れていた。申し訳ない。どうもだめだ。


05日(水)

朝7時半に起きて、朝ごはんとお弁当の用意。『音楽』読み終える。自転車で外出し、ひとつ用事を済ませてこの日も南へ。スケッチブックにドローイングを描き、『眼と精神』続き読む。1ページごとの密度が高く、なかなか進まない。一体いつ読み終えるのか。

作業部屋へ行き、久しぶりに板パネルの絵の続き。だいぶ前に手を付けていたやつをつぶす。いい具合になりそう。30分くらいやるだけでも、自分がみるみる元気になっていくのがわかる。

開店。この日も雪がちらほら降っていて、ひどく寒い。その割にはお客さんは来たか。店頭買取1件。まどかさん来て、映画の話を少しと、先日亡くなられたというまどかさんのおじいさんの話。流れで自分もひいじいさんの話をしたけど、ちょっとしゃべりすぎてしまったかもしれない。イラストレーターの石山さやかさんが今週末から京都のトランスポップギャラリーにて開催する個展のフライヤーを店頭に出す。デザインは佐藤豊さん。佐藤さんは去年つくばで個展をやった時にわざわざ福島から新幹線で見に来てくれた。フライヤーはかなり大きいサイズで、意図してはいないだろうけど良いブックカバーにもなりそう。この日は久々にけっこう品出しができて良かった。棚に本が行き渡っていくのは自分の気持ちも上がる。次やるべき作業をすぐにイメージしてそれに移れたのも、午前中に絵を少しやれたおかげな気がする。生活に一本芯が入る感じ。

今日はこれから今月の店舗営業についての告知をする。

2025年2月1日土曜日

淺井さん(2025年01月30日~02月01日)

29日(水)夜

閉店後にアレの作業をやろうと思っていたけどやめにして、コンビニでヨーグルトを買って帰宅。まどが単行本用の作業を進めていて、意見がほしい箇所があるというので、原稿データを見せてもらう。風呂に入り、ナタリー・サロート『黄金の果実』続き。文章の中でいろんな人が『黄金の果実』(それが果たしてこの小説なのか、他の同名の小説とされているのかはわからない)について言及を繰り返している。これは批評に対してのアイロニーなのだろうか。


30日(木)

朝7時半に起床。カフェインを控えめにしてお酒も飲まずにいたら、いつもよりは若干深く眠れた気がする。朝ごはん、お弁当の用意。

自転車で北警察署へ向かう。昨日はあまりにも風が強くて警察へ行くのをやめにしたけど、今日も風の強さはたいして変わらなかった。手続きに書類をもらい、役所でこの必要書類をもらってきてくださいと指示を受ける。やるべきことが減るどころか増えているような気が。

開店。この日は奥田さんが手ぬぐいが到着したとSNSに投稿してくれたおかげで、ウェブショップがけっこう動いた。ウェブショップで買い物してくださるお客さんは、たまにいくつかの品物をまとめ買いしてくれる方もいてありがたい。田口史人さんから届いていた品物を店頭に出す。『円盤のレコブック』は様々なテーマの元にレコードとその文化背景を綴ったシリーズで、タンゴ、万博、文学者などそれぞれ全くジャンルは異なるが、1つ読むと他のも読んでみたくなるのが不思議。佐貫絢郁さんからも冊子が到着する。昼間に10人くらいの美大生っぽいグループが来る。引率している人もいたけど、瀬戸芸関係で来た芸大の学生だろうか。夜には栗金商店の2人が友達を連れて来てくれる。堀金君と大学の同級生だったというペペさん。

閉店後、本を発送してルクスへ。生物さんや平尾君もいた。この日はDOMMUNEで堀金君の新曲(大谷能生さんと小鉄君をフィーチャリングしている)が流れた。生物さんから「展覧会の予定とかないんですか?」と聞かれて、ないですと答える。そろそろそういう予定も作っても良いかもしれない。生物さんは3月から東京へ拠点を移すそう(と言っても、香川にはちょくちょく来るらしい)。ルクスで送る会をやろうという流れになり、自分もDJをやることになった。DJやるのなんて何年ぶりだろう?祖谷のなこちでちょっとやったけど、あれはもう6年くらい前かもしれない。コロナ前のことだ。

帰宅。風呂に入って寝る。


31日(金)

朝7時半に起きる。この日の睡眠もまあまあ良し。朝ごはんを食べ、書類の記入。手を付けてみると、思ったよりも時間かからず。お弁当の用意。

歩いて市役所へ。必要書類もらう。書類をもらうのにも書類がいる。書類だらけ。待ち時間に『黄金の果実』少しだけ読み進める。ルーツに行き、Matchboxから出ているMississippi SheiksのLPを購入。1930年の録音。こないだレココレの戦前ミシシッピブルース特集を読んだな。

開店。Centerの大山さんが来て、小物コーナーの商品をいろいろ買ってくれる。発送準備、品出し。店頭買取2件、年末に伺った出張買取の支払い1件。この日は夜に来られたお客さんがたくさん買ってくれた。マンガの全巻セットなどもありかなりの量になったので、着払いで送ることになる。

閉店後も発送準備や帳簿付けなどが忙しく、結局23時近くまで残業していた。警察に提出すべき書類の準備が無事に完了。今年に入ってから始めた小物コーナーの売り上げを計算してみると、そこそこの売り上げ。地道に商品を足していこう。

帰宅。『黄金の果実』読み終えて寝る。


01日(土)

朝7時半に起きる。日に日に眠りが深くなって良い感じだ。お酒を控えると間食も自然と減る気がする。朝ごはんを食べながらチャーリー・チャップリン『チャップリンの移民』見る。短い映画はごはんを食べながら見るのにもちょうどいい。普通に声を出して笑ってしまった。チャップリンもっと見よう。お弁当の準備をしながら、ジョンのサンのBunkamuraル・シネマでのライブ録音を聴く。これは『すべての夜を思い出す』の清原惟さんの特集上映に関連して行われたもので、Bandcampで公開されている。

まどと外出し、南でモーニング。カフェオレをミルク多めにしてもらった。スケッチブックに何枚かドローイングを書き、『ジョルジョ・モランディ 終わりなき変奏』読み始める。2016年に行われた展覧会の図録で、鉛筆による素描、銅版画、油彩といろいろ収録されている。解説を読むと、アントニオーニなど映画関係者との交流についても書かれていて面白い。南を出て、まどと本屋を少しぶらつく。さっこから、YOMSのドアの取っ手に野菜を入れた袋をくくっておいたと連絡が入る。さっこは最近昔の作家が書いたエッセイが気になっているようだったので、高見順や武田百合子を薦めた。

開店。品出しなどやっていると、淺井裕介が来てくれて驚く。YOMSに来てくれたのは初めて。瀬戸芸の関係で高見島を下見しに来て、東京へ帰る途中に寄ってくれた。会ったのは2年半ぶりくらいだろうか。ついこないだのようだけどけっこうな時間が経った。高見島は現在住民は10人ほどしかいないそうで、さっこの住んでいる志々島よりも少ないことを知る。いろんなところにイノシシがいたらしい。死体も浜辺に転がっていたそう。まどや宮脇さんも来て、さらにいろいろな話。まどは高松に来てから淺井さんとは会っていなかったので、10年ぶりくらいかもしれない。宮脇さんさすが島のことに詳しい。興味深い話がたくさん出てくる。淺井さんは「週6で店開けてるとかすごいよ」と言ってくれるけど、淺井さんもアーティストとしての生活を継続できていてすごいと思う。品出しや発送準備など続き。雨が降り始め、珍しく止まず。佐貫さんの冊子のお金を振り込む。

閉店時間を過ぎても発送準備と帳簿付け、ブログの更新でまた23時。疲れた。DJの選曲をやろうかと思っていたけど、風呂に入りたいしもう帰るかも。

2025年1月29日水曜日

低調日記(2025年01月27~29日)

26日(日)夜

映画を見てブログを更新し、帰宅。シャワーを浴びて寝る。


27日(月)

朝8時に起きる。この日も夢見が悪く、何度か目が覚めてしまった。朝ごはん。この日は歯医者なので、いつもよりしっかりと歯を磨く。

3度目の歯医者。少し削って、型を取るだけで終了。南に入り、スケッチブックに数枚ドローイング。2、3枚描いていけばそこそこうまいくいく。田中小実昌『コミマサ・シネノート』、メルロ=ポンティ『眼と精神』読み進める。久しぶりに哲学の本を読むと頭がもみほぐされるようでとても面白い。時間はかかるけど。

「われわれが生きぬいている経験、フッサールのいわゆる体験は、なるほどそれを外から観察するものにとっては、社会的に規定され、物理的に限定されておりましょう。しかし、それとは別に、この経験が普遍的・間主観的・絶対的意味を得てくる面から、それを捉える手段もあります。そのためには、私がただこの経験を生きるに甘んじることなく、その経験の意味を取り出してこなくてはならないのであり、そしてこれがほかならぬ「形相的直観」なのです。」(p25)

八百屋でみかんと野菜を買い、店へ。開店。途中から雨が降り始める。ネット出品していた本がまずまず売れたので助かった。在庫整理、事務作業、発送準備など進める。来月11日に高知へ行く時のためのレンタカーを予約。

閉店後、本の発送。作業部屋へ。押し入れを探ってみると、昔々に焼いたCDRがいろいろ出てきた。その中からヒップホップ中心に聞きつつ、絵の続きをやる。帰宅、シャワーを浴びて寝る。


28日(火)

朝8時頃に起きる。朝ごはんを食べつつ、ロバート・アルドリッチ『カリフォルニア・ドールズ』見る。女性プロレスラーとマネージャーの男のどさ回り。汚い世界でもがき、笑い、泣き、輝く。ピーター・フォーク演じるマネージャーはやることがかなりめちゃくちゃで、普通ならすぐに愛想を尽かされてしまうのではと思うけど、最終的にいろいろあったけど良かったね!最高!となった。

スーパーで買い物をして、昼ごはんはお好み焼き。油が多かったか、若干もたれる。外出。店を経由して郵便局へ行き、手ぬぐいにイラストを提供してくれた奥田亜紀子さんへ手ぬぐい現物やうどんなどのお礼の品を発送。その後、市役所で用事をひとつ済ませる。南へ。『シネノート』読み進める。出て、ルーツに行こうかと思ってやめ、作業部屋で絵の続き。昔100円で買ったマヘリア・ジャクソンのレコードを聴く。絵はうまくいき、完成した。

帰りがけまどと偶然合流し、スーパーで買い物をして帰宅。寒い、風が強い。気分が縮こまってあまり料理する気にならないが、いつもまどにやってもらっているし、がんばらないといけない。この日は簡単なそばにした。つゆを作り、その中でほうれん草とそばをゆで、紅ショウガ天とネギを乗せる。おいしい。まどは食べ終えてすぐに漫画の作業に入っている。えらいな。ウダウダした気持ちのまま少し休み、ゆっくりと明日のお弁当のおかずを作る。キャベツと大根の味噌汁、卵焼き、春菊の胡麻和え、豚肉の生姜焼き。

風呂に入って、ビールを飲みながら読書。『シネノート』読み終え、吉村靖孝『MANGARCHITECTURE 建築家の不在』も読み終える。後者は著者・吉村氏の手掛けた建築に着想を得て7名の漫画家が書き下ろし作品を提供したもの。YOMSでも冊子を扱っているメグマイルランドさんが参加している。7名それぞれ作風も異なり、建築の特性を活かした内容の作品になっているものも多く、面白かった。その後ナタリー・サロート『黄金の果実』を少し読み進めて寝る。気分がいまいちでも本が読めないということはないから不思議だ。


29日(水)

朝4時半くらいに目が覚めてしまう。なんとなくいけそうなアイディアが思いついたのでメモ。再びベッドに入り、9時半頃に起きる。最近ぐっすり眠れないとまどにぼやくと、お酒をやめてみたらと言われる。確かに。カフェインも控えようか。警察署まで手続きに行く予定だったけど、あまりに風が強くてやめにする。電話して必要事項の確認だけやった。

開店。ゆっくりと発送準備。あまり品出しはできず。月曜に予約したレンタカーがスタッドレスなしの車だったので、雪道の運転が心配になり違う会社へ変更。最近こういう手続き関係に時間を割くことが多い。この日は寒かったけど、お客さんは思ったよりも多かった。お客さんへの声掛けを意識するうち、自分の沈んでいた気持ちもだいぶほぐれた。小売業はそれほど有名にならなくても食べていけるし、自分じゃなく商品が主役なところもいい。生業としてはこれが合っているなとつくづく思う。

今日はこれからアレの作業。

2025年1月26日日曜日

マミズクラゲ(2025年01月24~26日)

23日(木)夜

発送と帳簿付けで1時間ほど残業。ビールを買って帰り、とりあえず風呂に入る。なんとなく「そんな飲みたくもないのにお酒を飲もうとしているのではないか」と思ってしまい、ビールはやめてヨーグルトを食べた。田中小実昌『コミマサ・シネノート』を読み始める。装幀は平野甲賀。甲賀さんの、この頃のシャープかつほんのりとしたポップさも感じさせるデザインが好きだ。内容は当時の東京をザクザクとザッピングしていくような、速くて小気味良い文章。


24日(金)

朝8時過ぎに起きる。朝ごはん、お弁当の用意。羊雲さんからもらった豆を挽いて、コーヒーを淹れる。メルロ=ポンティ『眼と精神』読み始める。ちんぷんかんぷんかなと思っていたら、意外とわかる。それなら説明してみろ、と言われると困るけど(「わかる」と「説明できる」はまた違う)。

「哲学者というものは単に存在しようと望むだけではなく、おのれのなすことを理解しながら存在しようと望むわけですが、ただそれだけのためにも、哲学者は、その生活の事実的与件のうちにひとりでに含まれているすべての断定を一旦停止しなければなりません。しかし、さまざまな断定を停止するということはそうした断定の存することを否定することではありませんし、ましてやわれわれを物理的・社会的・文化的世界に結びつけている鎖を否認することではなく、逆にそうした結びつきを見ること、意識することです。」(p17)

洗濯をして、外出。郵便局で本の出荷。店に戻り、アルバイト用の本の準備。最近ネット出品した本や雑誌がよく売れていて助かる。そのまま開店。品出し、発送準備など進めていく。店頭買取1件。メグマイルランドさんから再納品をお願いしていた冊子が届く。そして昨年末に発注していた、YOMS開店8周年の手ぬぐいも届く。こちらは奥田亜紀子さんにイラストを頼んだ。奥田さんの単行本『ぷらせぼくらぶ』『心臓』は知り合う前から読んでいて、ある日突然SNSでフォローされて、とても驚いた。後で聞いてみると、シンプルに自分の絵が気になってフォローいただいたようで、よけい驚いた。奥田さんは自分の絵もまどの漫画も両方応援してくれている貴重な?方でもあり、まどが漫画家デビューしてからの生活や交友関係の変化を考えた時にも、奥田さんのことを思い出すことが多かった。こういう形で関われてうれしい。しかしまだ実際にお会いしたことはない。東京に行ったらご飯にでも行きたいな。

閉店後、コンビニでビールを買い、飲みながら鈴木清順『暗黒街の美女』見る。軽快というわけではないけど、全体的にテンポよく進み、見ていてとても気持ちがいい。終盤の銃撃戦のシーンもいい。しかし『美女』はヒロインの白木マリのことなのだろうか?タイトルやポスターのイメージからはかなり離れた、ワイルドで男勝り(というか、あばずれ)な役。

帰宅。まどにも手ぬぐいを見せて、喜ぶ。


25日(土)

朝8時前に起き、朝ごはんとお弁当の用意。早めに外出し、本を発送して南に行く。この日は読書ではなく、アレの作業。いろんな人に連絡する。うまいこといくだろうか。その後作業部屋に行き、アレの作業続き。

開店。ここ最近はあまり平日も週末も売り上げは変わらないかなと思っていたけど、この日はそこそこ売れてありがたかった。店頭買取1件。アルバイトMさん来て、支払いと本の受け渡し。田中菫さんより”DIET AND OIL PAINT"追加分が届き、品出しする。SNSへの紹介文も新しく考えて書いた。何度も「自分はこれのどの部分を良いと感じたのだろう」と問い直して言葉にするのは、良いことな気がする。早速手ぬぐいがウェブショップでも売れていて、発送準備が忙しかった。

閉店時間を過ぎても発送、帳簿付け。よく働いた(しかしウェブショップ分はまだ未発送の商品が残っている)。23時頃に帰宅。まどがちょうど風呂に入っていて、その後に自分も入る。上がって、『シネノート』続き。昔のエッセイや対談本なんかを読むと、今ではとても口に出せないような差別的な言葉がさらっと書かれていて驚くことが多い。しかし田中小実昌はまだ全然マイルドなほうか。24時半頃に寝る。


26日(日)

朝9時過ぎに起きる。寝すぎた。ご飯を食べてお弁当の準備をし、自転車で外出。中央郵便局まで行って本を発送し、レターパックや消耗品の買い出し。多めに買っているつもりだけど、なんだかんだですぐになくなってしまう。店に少し早めに着き、スケッチブックを1枚描く。スケッチブックへのドローイングはそれ単体で作品とすることはあまりないけど、やっていないと形や線のボキャブラリーが減っていくし、何より簡単な道具と短い時間で絵のことを考えるスイッチが入るのが良い。

開店。一昨日からたくさんの注文が入っている手ぬぐいの発送準備を進め、品出しなど。夕方にはまだ完了していなかった諸々の口座切り替え手続きを進める。こういう作業は肩が凝るけど、Amazonプライムなどで見たい映画を探すことで精神の滋養を得た。

お客さんと少しこの辺のお店のことなどお話。古本屋などいろいろ回られているようだった。この方は小豆島出身で、うちで購入された香川県の生きもの?についての本を読んでいたところ、『マミズクラゲ』という淡水で生息可能なクラゲが小豆島のとある池で発生したことが書かれており、実際にその池まで足を運んだそうだ。池の近くにお住まいの70代のおじいさんに聞いたところ、その方がとてもよくマミズクラゲのことを覚えていて、いきいきとその時の話をしてくださったとのこと。なんとそのおじいさんが小学5年生の時に1年間だけ発生したということなので、もう60年は前のことになる。お客さんは「ここであの本を買わなかったらおじいさんに話を聞くまでの体験はなかったわけです」と言ってくれた。自分が知らないだけでこういうことが起きてるのかもしれないと思うとわくわくするし、できるだけ店をきっかけにして起きた出来事はこうして記録にしておきたいと思う。世間からしてみればなんでもないことかもしれないけど、そのお客さんにとってみればかけがえのない時間で、自分にとってもそれを知ることは特別な経験だ。こういうのが良いなと最近思う。

閉店後、本を出荷して、ビールを飲みながら蔵原惟繕『ある脅迫』見る。1960年作。偶然新潟県の直江津が舞台でうれしくなった。これにも白木マリが出ている。66分という短い尺の中に「おっ」というカットもあり、展開の緩急もありで、かなり面白かった。ラストのタバコのシーンも良い。

今日はもう帰ります。