閉店後、まどとドン・シーゲル「突破口!」見る。銀行強盗の主人公(ウォルター・マッソー)があまり悪人に見えない顔だけどそれがいい。殺し屋(ジョー・ドン・ベイカー)の表情も雰囲気たっぷり。ちょっとした口元の動きですごく悪そうに見える。見終えて、松木裕美「イサム・ノグチの空間芸術」読み終え、寝る。
10日(日)
朝8時頃に起きる。ストレッチして、おにぎりを作り、外出。コンビニでコーヒーを買って公園へ。敷物を敷いて朝ごはん。桜はまだ少し残っている。今日が潮時か。スケッチブックにマーカーで絵を描く。阿部昭「短編小説礼讃」読み始める。阿部昭の文章はとても端正でいい。家に帰り、実家に電話。今年中に一度高松へ遊びに行きたいとのこと。キャンバスの続き。個展までもう2ヶ月を切っているし、そろそろDMも作らないといけない。本の発送。
開店。品出しなど進める。暖かくなり、半袖のお客さんもいる。ネジマキネコさん来られて、旅行や登山や廃墟など、いろいろお話する。本もたくさん買っていただいてうれしい。閉店間際になって、レジ前ギャラリー部分に使う棚受け金具をネットで注文。通販は便利だ。
閉店後、久しぶりにビールを買って、冷奴とかまぼこをつまみに飲む。読書。「短編~」はルナールやドーデ―、独歩、菊池寛、ヘミングウェイなど自分があまり読んだことのない作家がたくさん取りあげられていて面白い。シャワー浴びて寝る。
11日(月)
朝7時過ぎに起きる。なぜか早起き。まどは今日直島に行こうとしていたが、よくよく調べてみると地中美術館も李禹煥美術館も休み。モーニング。「短編~」読み終え、MOMENT JOON「日本移民日記」読み始める。帰って料理。ハマチの煮つけ、冬菜(新潟名産の葉物野菜)のおひたし、卵焼き、大根と小ネギの味噌汁を作る。キャンバス続き。もう少しで完成しそう。トーストしか食べてなくてお腹が減ってきたので、八百屋に行き八朔と文旦を買う。お菓子をなるべく食べないようにしたい。
開店。昨日注文した棚受け金具がもう届いた。発送準備、品出し。工芸、建築関係のネット出品も進める。
7時半頃まどに店番を代わってもらい、燦庫へ行く。この日はダイゾー君やまいちゃんがDJをやるイベント。堀金君もライブ。久しぶりにいろんな人と話ができてよかった。まども来て、燦庫を出た後は二人で時宅へ。モモさんといろいろ話す。みんなやりたいことに向かって動いていることを実感、自分もがんばらないとなと思った。久しぶりにこの日はお酒を3杯も飲んだ。
12日(火)
朝8時前に起きる。シャワー。料理。鮭を焼き、野菜炒めを作る。この日もおにぎりを持って公園へ行くことに。まどがおにぎりを作ってくれた。
出発。公園の桜はほとんど散っている。おにぎり食べて図書館へ。まどは自習スペースでアイディア出し、自分は映画。ジョン・カサヴェテス「アメリカの影」見る。すごすぎる。どこで誰がキレ出すかわからないし、キレて殴り出したと思ったら爆笑するし、それがなぜなのか全然わからないけど、人間本来そういうものなはずだろ、という確信が突然やってきて涙が出てきた。見終えてしばらく放心状態になる。コープで鶏竜田揚げと焼きそばを買って、大学のベンチに座ってまどと食べる。再び図書館へ。「日本移民日記」読み終える。写真集のコーナーから鈴木理策「熊野 雪 桜」、松江泰治「LIM」読む。まどはまだ作業するようなので、一人で歩いて帰宅。
家に戻り、アイスを食べて休憩。買い物に行く。スマートレターと食料。帰って、電動ドライバーを充電しながらスマートレターにハンコを捺したり帳簿付けをやったり。その後レジ前ギャラリーに棚受け金具の設置。棚板を少し短くしないといけないが、翌日にまわす。
夕ご飯は朝に作った野菜炒めやカツオのたたき、冷奴など。食べながらイングマール・ベルイマン「第七の封印」見る。アヴァンギャルドな内容を想像していたけど、思ったよりもユーモアがあった。みかんを食べたり、少しブランデーを飲んだりする。キャンバス進め、完成。川崎長太郎「幾年月」少し読んで寝る。金縛りで何回も起きる。
13日(水)
朝8時頃に起きる。ゴミはまどが捨ててくれていた。朝ごはんはお粥。昨日そんなに歩いたわけでもないのに、なんだか体が疲れている。金縛りのせいか。少し休んで、電動ノコギリで棚板を切る。コーヒーを買って公園へ。まどは直島に行こうとしたら霧でフェリーが欠航になったらしく、昼過ぎまで出発が遅れるとのこと。田丸まひる「硝子のボレット」読み始める。スーパーに寄って帰る。卵焼き、にんにくの芽と砂肝の炒め物を作る。
以前「少しの募金と薄力粉で作るあなただけのランボルギーニ」というタイトルの絵を描いた。絵の中ではいろんな色と線と形とがバランスを取り合っていて、ある線を引いた後に空間のこの部分にある形が必要と思えるのは、「ランボルギーニ」の後に「募金」「薄力粉」が出てくるのと似ている。絵が言葉の養分になりうる状態そのものを詩とは普通言わないし、その逆を絵画とも普通言わないけど、そういうことがやりたい。
開店。ちらほらと観光ぽいお客さんも来られる。しかし暑い。と思ったら雲が出てきて、雨がポツポツ降り始めた。気圧の変化でうなじのあたりが締め付けられる。発送準備、品出し進める。休憩中「硝子のボレット」読み終える。明日は瀬戸芸初日。もう2日ほど不安定な天気が続くようだ。
今日は風呂に入って、ゆっくり絵を描いて早めに寝る。
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